JP2015208714A - 分離膜モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】外管および管状分離膜エレメントの2重管構造による優れた分離性能を確保しながら、分離膜エレメントの本数あたりのモジュール製作コストが抑えられる分離膜モジュールを提供する。【解決手段】横型密閉容器よりなるモジュール本体2内の左右各部の管板3と内側仕切板4との間の区画がヘッダチャンバ20Aとされ、管板よりも左右方向外側の区画が排出チャンバ20Bとされており、両端をヘッダチャンバに開口するように、左右内側仕切板にまたがって接続されている外管5に、左右管板に片持ち状に固定された分離膜エレメント6が、外管の内周面との間に環状通路Pを形成するように挿入配置され、左右各分離膜エレメントの固定端が左右各排出チャンバに開口され、自由端が閉塞されており、左ヘッダタンクに流体入口201、パス形成用仕切板7、第1流体出口202、左右各排出チャンバに第2流体出口204が設けられている分離膜モジュール1。【選択図】図1

Description

本発明は、例えばエタノール等の含水有機溶剤の膜による脱水や、各種ガスの膜分離に際して、浸透気化法(液体状での分離:PV法)または蒸気透過法(蒸気・ガス状での分離:VP法)の分離形態で用いられる分離膜モジュールに関する。
この種の分離膜モジュールとして、例えば下記特許文献1に記載のものが知られている。
この分離膜モジュールは、モジュール本体にアッパータンクおよびロアタンクが設けられており、アッパータンクに排出チャンバおよびヘッダチャンバが上下に設けられており、ヘッダチャンバに被分離流体入口および分離流体出口が設けられており、アッパータンクおよびロアタンクに複数の垂直棒状膜分離部材が渡されており、各膜分離部材が、管状分離膜エレメントと、分離膜エレメントを間隔をおいて取り囲んでいる外管とよりなり、分離膜エレメントの上端開口は排出チャンバに連通させられ、その下端開口は閉鎖されており、分離膜エレメントおよび外管間の間隙の上端はヘッダチャンバに連通させられ、その下端はロアタンクに連通させられており、ヘッダチャンバ内に、被分離流体入口および分離流体出口を区画するように仕切が設けられているものである。
各分離膜エレメントは、セラミックスからなる管状支持体の外表面にゼオライト膜を形成してなり、排出チャンバとヘッダチャンバとを区画している水平状の管板に吊下げ状に固定されている。また、各外管は、アッパータンクの底壁を形成している上水平仕切板と、ロアタンクの頂壁を形成している下水平仕切板とにまたがって接続されている。
そして、例えば含水有機溶剤が、外管とこれに挿入された分離膜エレメントとの間隙を流通させられると、水分のみが分離膜エレメントのゼオライト膜を透過させられて、有機溶剤と分離されるようになっている。特に、上記分離膜モジュールの場合、外管と分離膜エレメントとの間隙に被分離流体を流通させる構成としたことで、被分離流体の流速(レイノルズ数)を引き上げることが可能となるので、分離膜エレメントの膜性能が発揮されやすいという利点がある。
しかしながら、上述した分離膜モジュールの場合、1本の分離膜エレメントに対して1本の外管が必要となるため、分離膜エレメントの搭載本数を多くしようとすれば、モジュール本体の径が大きくなりすぎ、また、外管の上下端部を上下水平仕切板に接続するための溶接個所も増大するため、分離膜エレメントの本数あたりのモジュール製作コストが掛かり、安価で提供することが困難になるという問題があった。
また、下記の特許文献2,3には、上述した縦型の分離膜モジュールを、横型にした形態の分離膜モジュールが開示されている。
しかしながら、これらの分離膜モジュールにおいても、1本の分離膜エレメントに対して1本の外管が必要となるため、上記と同様の問題があった。
特許第4990063号公報 特許第特開2003−93843号公報 国際公開第WO2004−035182号
この発明の目的は、外管と管状分離膜エレメントとの2重管構造による優れた分離性能を維持しながら、分離膜エレメントの本数あたりのモジュール製作コストを抑えることができる分離膜モジュールを提供することにある。
この発明による請求項1記載の分離膜モジュールは、横型密閉容器として構成されるモジュール本体内の左右各部に、垂直状の管板と、管板の左右方向内方に間隔をおいて位置する内側仕切板とが設けられて、管板と内側仕切板との間の区画がヘッダチャンバとなされ、管板よりも左右方向外側の区画が排出チャンバとなされており、複数本の水平状の外管が、これらの一端を左ヘッダチャンバに開口させ、他端を右ヘッダチャンバに開口させるように、左右の内側仕切板にまたがって接続されており、各外管内に、左管板に片持ち状に固定された管状の左分離膜エレメントと、右管板に片持ち状に固定された管状の右分離膜エレメントとが、外管の内周面との間に環状通路を形成するように挿入配置されており、左右各分離膜エレメントは、その固定端が左右各排出チャンバに開口させられる一方、その自由端が閉塞されており、左右いずれか一方のヘッダチャンバに被分離流体入口が設けられ、左右いずれか一方または他方のヘッダチャンバに第1分離流体出口が設けられ、左右各排出チャンバに第2分離流体出口が設けられているものである。
請求項1記載の分離膜モジュールにあっては、横型密閉容器よりなるモジュール本体内に複数本の外管を水平状に並列配置して、各外管に左右2本の分離膜エレメントを挿入配置する構成を採用しているので、例えば特許文献1記載の分離膜モジュールと比べて、これと同程度の分離性能を保持しながら、同数の分離膜エレメントを搭載した場合のモジュール本体の径を約1/√2程度に小さくすることが可能であり、また、使用する外管の数が半分となるため、外管の接合個所も半減する。
したがって、請求項1に係る発明によれば、分離膜エレメントの本数あたりのモジュール製作コストを抑えることができ、外管および分離膜エレメントの2重管構造による優れた分離性能を発揮しうる分離膜モジュールを安価で提供することができる。
この発明による請求項2記載の分離膜モジュールは、請求項1記載の分離膜モジュールにおいて、左右各分離膜エレメントの自由端の外周面に、外管の内周面に当接しうる支持突起が、1つまたは周方向に間隔をおいて複数形成されているものである。
分離膜エレメントは、管板に片持ち状に固定されているため、その自重により自由端側が垂れ下がって偏芯するおそれがあり、分離膜エレメントの外表面が外管の内周面と接触して破損したり、膜分離に支障が生じたりする問題が起こりうる。また、分離膜エレメントの自重以外にも、例えば被分離流体の流体圧の作用により、分離膜エレメントが振動して偏芯することも考えられる。
請求項2記載の分離膜モジュールによれば、各分離膜エレメントの自由端外周面に支持突起が形成されているので、支持突起が外管の内周面に当接させられることによって、分離膜エレメントの自由端側の垂れ下がり等による偏芯が防止され、分離膜エレメントの外表面が破損したり、被分離流体の流通に支障が出たりする問題を回避することができる。
支持突起の形状は特に限定されないが、例えば棒状や板状とすることができる。また、支持突起は、少なくとも1つあれば足りるが、1つの場合、分離膜エレメントの自由端外周面から垂直下方にのびるように形成される。好ましくは、支持突起は、周方向に間隔をおいて2つ以上形成される。
この発明による請求項3記載の分離膜モジュールは、請求項1または2記載の分離膜モジュールにおいて、全本数よりも少ない本数の外管ごとに内部の環状通路を流れる被分離流体の向きが交互に左右反転する複数パスが形成されるように、少なくとも左右いずれか一方のヘッダチャンバ内に少なくとも1つのパス形成用仕切板が設けられているものである。
請求項3記載の分離膜モジュールによれば、ヘッダチャンバ内にパス形成用仕切壁が設けられることによって、被分離流体を左右折り返し状に流通させる複数パスが形成されているので、パスの数に比例して被分離流体が分離膜エレメントの表面と接触する機会が多くなり、膜の分離効率および分離性能を向上させることができる。
この発明による請求項4記載の分離膜モジュールは、請求項3記載の分離膜モジュールにおいて、パス形成用仕切板が、少なくとも1つのドレン流下孔を有する水平状の仕切板よりなり、左右のヘッダチャンバの底部にドレン排出口が設けられているものである。
分離媒体が凝縮性ガスとされるVP法では、モジュール内で分離媒体のドレン(凝縮液)が発生することがある。複数パスを上下並列状に形成する場合、ヘッダチャンバ内に形成されるパス形成用仕切板は水平状のものとなるが、この水平状仕切板によってドレンの流下が妨げられ、仕切板の上面にドレンが溜まってしまうことになる。
請求項4記載の分離膜モジュールによれば、水平状のパス形成用仕切板にドレン流下孔があけられているので、この孔を通じてドレンがヘッダチャンバの底部まで流下させられ、ヘッダチャンバの底部に設けられたドレン排出口を通じて、ドレンを容易に抜き出すことができる。
この発明による請求項5記載の分離膜モジュールは、請求項1〜4のいずれか1つに記載の分離膜モジュールにおいて、モジュール本体内における左右の内側仕切板どうしの間の区画に、各外管の周囲から左右の分離膜エレメントを加熱する加熱手段が設けられているものである。
たとえば運転開始時に分離膜エレメントが低温になっている状態において、分離媒体として凝縮性ガスが導入された場合、ドレンが発生するおそれがある。請求項5記載の分離膜モジュールによれば、加熱手段によって分離膜エレメントを加熱することにより、上記のようなドレンの発生を効果的に抑止することができる。また、被分離流体に液体が導入された場合は、分離流体が膜を透過する際に必要な気化熱分を加熱することができる。
この発明による請求項6記載の分離膜モジュールは、請求項1〜5のいずれか1つに記載の分離膜モジュールにおいて、左右各分離膜エレメントが、セラミックスからなる管状の支持体と、支持体の外表面に形成されたゼオライト膜とを備えているものである。
請求項6記載の分離膜モジュールによれば、各分離膜エレメントがセラミックス製の管状支持体およびその外表面を覆うゼオライト膜を備えているので、特に含水有機溶剤の脱水処理に好適に用いることができ、優れた分離性能が得られる。
この発明の第1の実施形態に係る分離膜モジュールを示す垂直縦断面図である。 図1のII―II線に沿う分離膜モジュールの横断面図である。 分離膜モジュールの要部を拡大して示す断面図である。 分離膜エレメントの自由端の構造を示すものであって、(a)は断面図、(b)は側面図である。 分離膜エレメントの自由端の構造の変形例を示すものであって、(a)は断面図、(b)は側面図である。 分離膜エレメントの固定端の構造を示す断面図である。 分離膜エレメントの固定端の構造の変形例を示す断面図である。 この発明の第2の実施形態に係る分離膜モジュールを示す垂直縦断面図である。 図8のIX―IX線に沿う分離膜モジュールの横断面図である。
以下、この発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
図1および図2を参照すると、第1の実施形態に係る分離膜モジュール(1)は、横型密封容器として構成されるモジュール本体(2)を備えている。モジュール本体(2)は、水平円筒状の胴体(21)と、胴体(21)の左右端部に接続されたドーム状の左右蓋体(22)とよりなる。
モジュール本体(2)内の左右各部には、モジュール本体(2)の横断面に沿ってのびる垂直状の管板(3)と、管板(3)の左右方向内方に間隔をおいて位置する垂直状の内側仕切板(4)とが設けられている。管板(3)は、胴体(21)と各蓋体(22)との間に挟み止められている。
そして、モジュール本体(2)内の左右各部において、管板(3)と内側仕切板(4)との間の区画がヘッダチャンバ(20A)となされ、管板(3)よりも左右方向外側の区画が排出チャンバ(20B)となされている。
複数本の水平状の外管(5)が、これらの一端を左ヘッダチャンバ(20A)に開口させ、他端を右ヘッダチャンバ(20A)に開口させるように、左右の内側仕切板(4)にまたがって接続され、モジュール本体(2)内における左右の内側仕切板(4)どうしの間の区画(20C)に並列状に配置されている。
図3に詳しく示すように、外管(5)の左右各端部は、左右各内側仕切板(4)にあけられた貫通孔(41)の周縁部に、溶接等の接合手段によって固定されている。
各外管(5)には、左管板(3)に片持ち状に固定された右向き管状の左分離膜エレメント(6)と、右管板(3)に片持ち状に固定された左向き管状の右分離膜エレメント(6)とが、外管(5)の内周面との間に環状通路(P)を形成するようにほぼ同軸状に挿入配置されている。
左ヘッダチャンバ(20A)の頂部に被分離流体入口(201)が設けられ、左ヘッダタンク(20A)の底部に第1分離流体出口(202)が設けられている。
また、全本数の半分の本数の外管(5)ごとに内部の環状通路(P)を流れる被分離流体の向きが交互に左右反転する2パスが形成されるように、左ヘッダチャンバ(20A)内の高さ中央付近に1つの水平状のパス形成用仕切板(7)が設けられている。
仕切板(7)には、ドレン流下孔(71)が形成されている。左右のヘッダチャンバ(20A)の底部には、ドレン排出口(203)が設けられている。左ヘッダチャンバ(20A)内の上部で生じたドレンは、仕切板(7)のドレン流下孔(71)を通じて、左ヘッダチャンバ(20A)の底部に流下させられ、ここからドレン排出口(203)を通じて抜き出される。右ヘッダチャンバ(20A)内で生じたドレンは、右ヘッダチャンバ(20A)の底部に溜まり、ドレン排出口(203)を通じて抜き出される。
左右各分離膜エレメント(6)の固定端は、左右各排出チャンバ(20B)に開口させられ、左右各分離膜エレメント(6)の自由端は閉塞されている。
左右各排出チャンバ(20B)の左右方向外端部に、第2分離流体出口(204)が設けられている。
図3に詳しく示すように、各分離膜エレメント(6)は、セラミックスからなる管状の支持体(61)と、支持体(61)の外表面に形成されたゼオライト膜(62)とを備えている。
分離膜エレメント(6)の固定端側に位置する支持体(61)の一端部(図3の左端部)には、水平円筒状の接続部材(63)が連通状に接続されている。また、分離膜エレメント(6)の自由端側に位置する支持体(61)の他端部(図3の右端部)には、水平短円柱状の閉塞部材(64)が、支持体(61)の他端部開口を塞ぐように接続されている。接続部材(63)および閉塞部材(64)は、それぞれ緻密質セラミックスから形成されており、支持体(61)の端部開口に嵌め入れられる嵌入凸部(641)を有している(図4、5参照)。接続部材(63)および閉塞部材(64)の端面と支持体(61)の端面との隙間は、ガラス粉末を圧縮成形してなるガラスシールリングを用いたガラスシール部(65)によってシールされている。
図4に示すように、各分離膜エレメント(6)の自由端の外周面、より詳しく言えば、閉塞部材(64)の外周面に、4つの棒状の支持突起(66)が周方向に等間隔おきに放射状に形成されている。
4つの支持突起(66)のうち最下位に設けられた垂直下向きの支持突起(66)は、その先端が外管(5)の内周面に当接させられている。この支持突起(66)が分離膜エレメント(6)の自由端を下から支えることによって、自重による分離膜エレメント(6)の垂れ下がりが防止され、分離膜エレメント(6)の外表面と外管(5)の内周面との間の環状通路(P)が維持されるようになっている。
残りの3つの支持突起(66)は、通常、これらの先端と外管(5)の内周面との間に僅かな隙間が生じるようになっている。そして、例えば被分離流体の流体圧等により分離膜エレメント(6)が振動した場合に、所要の支持突起(66)の先端が外管(5)の内周面に当接させられることによって、分離膜エレメント(6)の外表面が外管(5)の内周面に接触するのが防止される。
図5は、分離膜エレメントの自由端に形成される支持突起の変形例を示すものである。図示の分離膜エレメントの場合、棒状の支持突起に代えて、4つの板状の支持突起(66A)が、各分離膜エレメント(6)の自由端の外周面、すなわち閉塞部材(64)の外周面に、周方向に等間隔おきに放射状に形成されている。
これらの板状の支持突起(66A)によっても、上述した棒状の支持突起とほぼ同様の作用効果が奏される。
図6は、分離膜エレメント(6)の固定端の構造を示すものである。なお、左右の分離膜エレメント(6)の固定端の構造は、向きが左右逆であることを除いて同一であるので、以下においては、図6を参照して左分離膜エレメント(6)の固定端の構造のみを説明する。
図6に示すように、左管板(3)には、左分離膜エレメント(6)と同数の取付孔(31)が水平貫通状にあけられており、各取付孔(31)に左分離膜エレメント(6)の左端部が挿入されている。
取付孔(31)の内周面右端部には、内方突出環状の受け部(311)が形成されている。取付孔(31)の内周面左側には、雌ねじ(312)が形成されている。受け部(311)の左側に、断面L形の環状リング受け(32)、Oリング(33)および環状スペーサ(34)が配されている。そして、上記雌ねじ(312)とねじ合わせられる雄ねじ(351)を外周面に有する水平筒状の押さえ部材(35)が、取付孔(31)と分離膜エレメント(6)の左端部との間の環状空隙に左方から挿入されて、その先端部でリング受け(32)、Oリング(33)およびスペーサ(34)を押圧しうるように管板(3)にねじ接合されている。押さえ部材(35)の押圧作用によって左右方向に圧縮変形されたOリング(33)は、その内周部が分離膜エレメント(6)の左端部外周面に強く押し付けられるとともに、その外周部が管板(3)の取付孔(31)内周面に強く付けられる。これにより、左分離膜エレメント(6)が左管板(3)に片持ち状に固定され、また、左膜分離エレメント(3)の左端部外周面と、管板(3)の取付孔(31)内周面との間がシールされている。
図7は、分離膜エレメントの固定端の構造の変形例を示すものである。図7の例では、環状リング受け、Oリングおよび環状スペーサに代えて、横断面U形をしたテフロン(登録商標)製の環状シール材(36)が、その開口を右方に向けて、取付孔(31)内周面における受け部(311)の左側に配されている。このシール材(36)に右方から流体圧が作用させられると、U形の横断面形状が横に広がるようにシール材(36)が弾性変形して、シール材(35)の内周部が分離膜エレメント(14)の左端部外周面に強く押し付けられるとともに、シール材(35)の外周部が取付孔(31)の内周面に強く付けられ、それによって、左分離膜エレメント(6)が左管板(3)に片持ち状に固定され、また、左膜分離エレメント(6)の左端部外周面と管板(3)の取付孔(31)内周面との間がシールされている。
上記の分離膜モジュール(1)において、例えば含水有機溶剤よりなる被分離流体は、被分離流体入口(201)から、左ヘッダチャンバ(20A)の上部(仕切板(7)よりも上方部分)に導入される。導入された被分離流体は、左ヘッダチャンバ(20A)の上部から、これと連通している外管(5)内の環状通路(P)を右向きに流れて、右ヘッダチャンバ(20A)まで導かれる。右ヘッダチャンバ(2OA)まで導かれた被分離流体は、ここで反転させられて、左ヘッダチャンバ(20A)の下部(仕切板(7)よりも下方部分)と連通している外管(5)内の環状通路(P)を左向きに流れて、左ヘッダチャンバ(20A)の下部まで導かれ、第1分離流体出口(202)を通じて、排出される。被分離流体が環状通路(P)を流れる間に、その一部の成分(例えば水)が左右の分離膜エレメント(6)を透過し、透過した成分の流体、すなわち分離流体は、各分離膜エレメント(6)の内部を通じて左右の排出チャンバ(20B)に導かれ、第2分離流体出口(204)から排出される。したがって、第1分離流体出口(202)から排出されるのは、被分離流体から上記透過成分が分離された残りの成分(例えば有機溶剤)の流体である。
なお、被分離流体入口と第1分離流体出口の配置を上下逆にして、被分離流体を下から上に流通させるように構成することも可能である。
上記分離膜モジュールについて、分離膜エレメントの本数当たりの製作コストを試算したところ、特許文献1記載の縦型の分離膜モジュールの場合と比べて、25%程度安価になることがわかった。
図8および図9には、この発明による分離膜モジュールの第2の実施形態が示されている。
第1の実施形態の分離膜モジュールは2パス方式の構造を有するものであったが、この実施形態では4パス方式の構造が採用されている。すなわち、分離膜モジュール(1)の左ヘッダチャンバ(20A)内に、これを上下方向に3つに区画するように、2つの水平状のパス形成用第一仕切板(7)が設けられているとともに、右ヘッダチャンバ(20A)内に、これを上下2つに区画するように、1つの水平状のパス形成用第二仕切板(7)が設けられている。右ヘッダチャンバ(20A)内の第二仕切板(7)は、左ヘッダチャンバ(20A)内の2つの第一仕切板(7)どうしの間のレベルに配置されている。各仕切板(7)には、ドレン流下孔(71)が形成されている。
第2の実施形態の分離膜モジュール(1)によれば、被分離流体が分離膜エレメント(6)の外表面と接触させられる機会がより多くなるため、それによって分離効率および分離性能がさらに高められる。
ここで、分離膜モジュールは、全本数よりも少ない本数の外管ごとに内部の環状通路を流れる被分離流体の向きが交互に左右反転する複数パスが形成されるように、少なくとも左右いずれか一方のヘッダチャンバ内に少なくとも1つのパス形成用仕切板が設けられていれば良いが、第1および第2の実施形態に限らず、例えば以下に示すように、左右のヘッダチャンバ内の仕切板をさらに的確に増やすことで、被分離流体の往復数を増やすことも可能となる。
すなわち、被分離流体入口が左右いずれか一方のヘッダチャンバの頂部(または底部)に設置され、これと同じヘッダチャンバの底部(または頂部)に第1分離流体出口が設置されている場合には、全本数よりも少ない本数の外管ごとに内部の環状通路を流れる被分離流体の向きが交互に左右反転する複数(4以上の偶数)パスが形成されるように、前記一方のヘッダチャンバ内に複数のパス形成用第一仕切板を設け、他方のヘッダチャンバ内に第一仕切板の数から1を減じた数のパス形成用第二仕切板を設ければよい。
また、被分離流体入口が左右いずれか一方のヘッダチャンバの頂部(または底部)に設置され、第1分離流体出口が他方のヘッダチャンバの底部(または頂部)に設置されている場合には、全本数よりも少ない本数の外管ごとに内部の環状通路を流れる被分離流体の向きが交互に左右反転する複数(3以上の奇数)パスが形成されるように、前記一方のヘッダチャンバ内に少なくとも1つのパス形成用第一仕切板を設け、他方のヘッダチャンバ内に第一仕切板と同数のパス形成用第二仕切板を設ければよい。
また、第2の実施形態の分離膜モジュール(1)では、モジュール本体(2)内における左右の内側仕切板(4)どうしの間の区画(20C)に、各外管(5)の周囲から左右の分離膜エレメント(6)を加熱する加熱装置(8)が設けられている。
加熱装置(8)には、電気ヒータ等が用いられている。なお、加熱装置に代えて、上記区画(20C)に、例えば蒸気等の加熱流体を流通させるようにしてもよい。
運転開始時などに分離膜エレメント(6)が低温になっているときに、この加熱装置(8)によって、分離膜エレメント(6)を加熱する。これにより、分離媒体として凝縮性ガスが導入された場合にドレンが発生するのが抑止される。また、被分離流体に液体が導入された場合は、分離流体が膜を透過する際に必要な気化熱分を加熱することができる。
(1):分離膜モジュール
(2):モジュール本体
(20A):左ヘッダチャンバ、右ヘッダチャンバ
(20B):左排出チャンバ、右排出チャンバ
(201):被分離流体入口
(202):第1分離流体出口
(203):ドレン排出口
(204):第2分離流体出口
(3):左管板、右管板
(4):左内側仕切板、右内側仕切板
(5):外管
(6):左分離膜エレメント、右分離膜エレメント
(61):支持体
(62):ゼオライト膜
(P):環状通路
(7):パス形成用仕切板
(71):ドレン流下孔
(8):加熱装置(加熱手段)

Claims (6)

  1. 横型密閉容器として構成されるモジュール本体内の左右各部に、垂直状の管板と、管板の左右方向内方に間隔をおいて位置する垂直状の内側仕切板とが設けられて、管板と内側仕切板との間の区画がヘッダチャンバとなされ、管板よりも左右方向外側の区画が排出チャンバとなされており、
    複数本の水平状の外管が、これらの一端を左ヘッダチャンバに開口させ、他端を右ヘッダチャンバに開口させるように、左右の内側仕切板にまたがって接続されており、
    各外管内に、左管板に片持ち状に固定された管状の左分離膜エレメントと、右管板に片持ち状に固定された管状の右分離膜エレメントとが、外管の内周面との間に環状通路が形成されるように挿入配置されており、
    左右各分離膜エレメントは、その固定端が左右各排出チャンバに開口させられる一方、その自由端が閉塞されており、
    左右いずれか一方のヘッダチャンバに被分離流体入口が設けられ、左右いずれか一方または他方のヘッダチャンバに第1分離流体出口が設けられ、左右各排出チャンバに第2分離流体出口が設けられている、分離膜モジュール。
  2. 左右各分離膜エレメントの自由端の外周面に、外管の内周面に当接しうる支持突起が、1つまたは周方向に間隔をおいて複数形成されている、請求項1記載の分離膜モジュール。
  3. 全本数よりも少ない本数の外管ごとに内部の環状通路を流れる被分離流体の向きが交互に左右反転する複数パスが形成されるように、少なくとも左右いずれか一方のヘッダチャンバ内に少なくとも1つのパス形成用仕切板が設けられている、請求項1または2記載の分離膜モジュール。
  4. パス形成用仕切板が、少なくとも1つのドレン流下孔を有する水平状の仕切板よりなり、左右のヘッダチャンバの底部にドレン排出口が設けられている、請求項3記載の分離膜モジュール。
  5. モジュール本体内における左右の内側仕切板どうしの間の区画に、各外管の周囲から左右の分離膜エレメントを加熱する加熱手段が設けられている、請求項1〜4のいずれか1つに記載の分離膜モジュール。
  6. 左右各分離膜エレメントが、セラミックスからなる管状の支持体と、支持体の外表面に形成されたゼオライト膜とを備えている、請求項1〜5のいずれか1つに記載の分離膜モジュール。
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