JP2015208361A - 口腔模型及び口腔模型の製造方法 - Google Patents

口腔模型及び口腔模型の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】患者の歯及び顎骨の形状から型取られた立体形状の硬組織模型部に、同じ患者の粘膜の形状から型取られた立体形状の軟組織模型部が接合されており、前記軟組織模型部は柔軟な樹脂材料で構成され、前記硬組織模型部に対してめくることが可能な、口腔模型を提供する。
【解決手段】CTによって取得された患者の歯及び顎骨の3次元形状データに基づいて、3Dプリンターによって硬組織模型部を作製し、同じ患者の顎部に印象材を押し付けて形成された印象の凹部に、前記硬組織模型部を適合させ、前記硬組織模型部と前記印象の隙間に樹脂材料を充填して固化させ、軟組織模型部を作製した後、前記印象を取り外す。
【選択図】図3

Description

本発明は、歯科又は口腔外科において、歯科インプラント治療又は口腔外科手術等の、事前検討に供せられる、口腔模型、及び口腔模型の製造方法に関する。
口腔外科手術のひとつに歯科インプラント治療がある。インプラント治療とは、齲蝕や歯周病、外傷等によって歯を失ってしまったところに、インプラント体(人工の歯根)を埋め込み、その上にアバットメントと義歯を被せる治療法のことで、インプラント体を顎骨に埋入することによって、義歯がしっかり固定され、咬合力と、審美性に優れるという利点がある。インプラント治療では、天然歯のような噛み心地を取り戻すために、上顎、下顎の骨の3次元的構造を把握し、術前計画を綿密に立案しなければならない。ところが、従来のパノラマ X線撮影法は、人体を透過したX線をそのまま印画紙に投影するだけであるから、立体的な位置関係を正しく把握できず、顎骨の厚みなどは測定できなかった。コンピュータ断層撮影(CT)は、上顎、下顎の骨の3次元的構造のみならず、骨の内部にある神経や血管の走行状況などの立体情報も、正確に把握できるため、歯科でも用いられる。しかし、CTによって取得した情報は、液晶モニタや写真などのように2次元平面に画像として出力するよりも、3次元の実体模型を作製したほうが、実感が湧き、深みのある術前検討が期待できる。例えば、実体模型であれば、ドリルで孔をあけ、インプラントの埋入位置や埋入方向、埋入深さについて、実地的に検討することができる。
特許文献1には、光学スキャナーによって電子データ化された口腔印象の外部形状と、コンピュータ断層撮影装置によって電子データ化された歯および顎骨からなる口腔の内部形状を、コンピュータ上で合成し、合成された3次元データに基づき、3Dプリンターで実体模型を作製する、発明が開示されている。
また、特許文献2には、患者の石膏歯型模型のCT画像データと、患者顎部のCT画像データを、合成して得られた電子データに基づき、3Dプリンターによって実体模型を作製する、発明が開示されている。
特許文献3には、石膏印象模型から取得した口腔形状のデータと、患者のCTスキャンから取得した顎骨形状のデータを、コンピュータ上で仮想的に位置合せし、インプラント挿入位置を決定し、口腔形状からドリル用導入口の形状とドリルガイド部品の形状を差し引いたデータを作製し、そのデータに基づくステント作製用の実体模型を3Dプリンターによって作製する、発明が開示されている。
特許文献1〜3に開示された技術は、いずれも、歯型印象として取得される口腔の外部形状と、コンピュータ断層撮影によって取得される歯及び顎骨などの口腔の内部形状を、コンピュータ上で合成し、然る後に3Dプリンターで、口腔模型を作製している。
特開2003−088537号公報 特開2011−004796号公報 特開2010−142491号公報
しかし、上記特許文献1〜3に記載された方法では、軟組織と硬組織とを別々の部材で作って、両者を接合し、軟組織をめくって、内部の硬組織を見れるような模型を作ることが難しかった。
本発明の目的は、患者の歯及び顎骨の形状から型取られた立体形状の硬組織模型部に、同じ患者の粘膜の形状から型取られた立体形状の軟組織模型部が接合されており、必要に応じて軟組織模型部をめくり、下層にある硬組織の形状を確認することができる口腔模型及びその製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の口腔模型は、患者の歯及び顎骨の形状から型取られた立体形状の硬組織模型部に、同じ患者の粘膜の形状から型取られた立体形状の軟組織模型部が接合されており、前記軟組織模型部は、前記硬組織模型部に対してめくることが可能な柔軟な樹脂材料で構成されていることを特徴とする。
本発明の口腔模型において、硬組織模型部は、ABS樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリ乳酸樹脂、光硬化性エポキシ樹脂、光硬化性アクリル樹脂、ナイロン、ポリプロピレン、銅、青銅、チタン、ニッケル、石膏から選ばれた材料からなり、前記軟組織模型部は、縮合重合型シリコーン樹脂、付加重合型シリコーン樹脂、ポリエーテルゴム樹脂、ポリサルファイドゴム樹脂から選ばれた材料であることが好ましい。
本発明の口腔模型の製造方法は、コンピュータ断層撮影によって取得された患者の歯及び顎骨の3次元形状データに基づいて、3Dプリンターによって歯及び顎骨の形状を型取った硬組織模型部を作製する硬組織模型部作製工程と、同じ患者の顎部に印象材を押し付けて形成された印象の凹部に、前記硬組織模型部を適合させて挿入し、前記印象の凹部内周と前記硬組織模型部との隙間に樹脂材料を充填して固化させる軟組織模型部作製工程と、前記硬組織模型部及び前記軟組織模型部を前記印象から取り外す取外し工程とを含み、前記樹脂材料は、固化後に前記硬組織模型部に対してめくることが可能な柔軟性を有していることを特徴とする。
もしくは、本発明の口腔模型の製造方法は、コンピュータ断層撮影によって取得された患者の歯及び顎骨の3次元形状データに基づいて、3Dプリンターによって歯及び顎骨の形状を型取った硬組織模型部を作製する硬組織模型部作製工程と、同じ患者の顎部に印象材を押し付けて形成された印象の凹部に樹脂材料を充填し、前記印象の凹部に前記硬組織模型部を適合させて挿入し、前記樹脂材料を前記印象の凹部と前記硬組織模型部との隙間に流動させて固化させる軟組織模型部作製工程と、前記硬組織模型部及び前記軟組織模型部を前記印象から取り外す取外し工程とを含み、前記樹脂材料は、硬化後に前記硬組織模型部に対してめくることが可能な柔軟性を有していることを特徴とする。
本発明の口腔模型の製造方法において、軟組織模型部作製工程の際に、前記印象の所定箇所に空気抜きのための排出口を開けておくことが好ましい。
本発明の口腔模型の製造方法において、前記硬組織模型部は、ABS樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリ乳酸樹脂、光硬化性エポキシ樹脂、光硬化性アクリル樹脂、ナイロン、ポリプロピレン、銅、青銅、チタン、ニッケル、石膏から選ばれた材料で形成し、前記軟組織模型部は、縮合重合型シリコーン樹脂、付加重合型シリコーン樹脂、ポリエーテルゴム樹脂、ポリサルファイドゴム樹脂から選ばれた材料で形成することが好ましい。
本発明の口腔模型の製造方法において、取外し工程の後、前記印象の凹部からはみ出た前記樹脂材料をトリミングするトリミング工程を含むことが好ましい。
本発明の口腔模型によれば、患者の歯及び顎骨の形状から型取られた立体形状の硬組織模型部に、同じ患者の粘膜の形状から型取られた立体形状の軟組織模型部が接合されており、前記軟組織模型部は、柔軟な樹脂で構成されているために、前記硬組織模型部に対してめくることができる。このため、軟組織の内部の状況を模型によって確認し、治療方法などを的確に検討することができる。
上顎印象の取得工程を説明するための断面図である。 本発明の一実施形態における、樹脂注入口及び排出口を備えた上顎印象の平面図である。 本発明の一実施形態における、軟組織模型の製作工程を説明するための断面図である。 本発明の他の実施形態における、軟組織模型の製作工程を説明するための断面図である。 本発明の他の実施形態における、樹脂排出口を備えた上顎印象の平面図である。 本発明の他の実施形態における、軟組織模型の製作工程を説明するための断面図である。
本発明の口腔模型は、硬組織模型部と軟組織模型部からなり、硬組織模型部は少なくとも歯及び上顎骨、下顎骨、口蓋骨のうちから選ばれる1つ以上の形状を有し、軟組織模型部は少なくとも歯肉、及び/又は、口蓋粘膜の形状を有する。
まず、硬組織模型部を作製する方法について説明すると、本発明では、硬組織形状データの取得に、コンピュータ断層撮影(CT)を用いることができる。CTは、人体組織のX線吸収量の違いによって硬組織と軟組織を識別し、硬組織の形状データを取得することに適している。CTは、X線を利用する断層撮影法であるため、空間分解能に優れており、硬組織の形状を高精度で把握することができる。硬組織と、血管又は神経との位置関係を正確に把握するために、造影剤を用いて、CT撮影してもよい。
CTによって取得した口腔部のX線吸収データは、コンピュータ処理され、STL(SteroLithography)形式のデータに変換することができる。そして、このSTLデータから、コンピュータソフトウェアによって、歯、顎骨及び口蓋骨の形状データを抽出することができる。本明細書では、このようにして抽出した歯、顎骨及び口蓋骨の形状に係るSTLデータを、硬組織の形状データと呼ぶことにする。
本発明において、硬組織形状データを取得するために、核磁気共鳴画像法(MRI)を用いてもよい。MRIは、核磁気共鳴を利用する断層撮影法で、空間分解能においてCTには及ばないが、生体組織の違いをコントラストで識別することができる。例えば、CTには映らない軟骨や靭帯、筋肉、血管、神経、腫瘍の形状を読み取ることができる。
術前検討の目的に応じて、CTもしくはMRIによって取得した硬組織の形状データは、ソフトウェアによって、原型のトリミング、及び/又は、変形に相当する、データ加工を施してもよい。あるいは、硬組織の形状データに、軟骨、靭帯、筋肉、血管、神経、腫瘍、生体に埋め込まれた人工物の形状データを、部分的に付加してもよい。本明細書では、便宜上これらも硬組織に含めて、硬組織の形状データと呼ぶことにする。
本発明における硬組織の模型は3Dプリンターを用いて作製することができる。本発明では、熱溶解積層法、光造形法、インクジェット法、粉末焼結式積層法又は粉末固着式積層法を用いることができる。これらの造形法は、それぞれ下記に記載した特徴を備える。
熱溶解積層法は、ABS樹脂やポリ乳酸樹脂(PLA)樹脂、ポリカーボネート(PC)樹脂などの、熱可塑性樹脂を1層ずつ積層していく方法である。ABS樹脂は、機械的強度が高く、80〜100℃の耐熱性を有する。ABS樹脂の基本色は乳白色であるが、塗料を混ぜて着色することができる。一般的に、熱溶解積層法は、光造形法よりも精度や表面仕上がり面でやや劣る。
光造形法は、レーザー照射によってエポキシ樹脂を硬化させる方法であり、複雑な形状でも高精度で加工できる。透明エポキシ樹脂を積層材料として用いれば、透明の模型が作製できる。エポキシ樹脂をABS樹脂と比較すると、エポキシ樹脂は、引張強度と曲げ強度でABS樹脂と同等であるものの、衝撃靱性(ABS樹脂の1/4)と耐熱性(ガラス転移温度50〜60℃)では劣る。本発明において、硬組織模型をエポキシ樹脂で作製する場合、軟組織模型の作製工程の上限温度は50℃以下に制限される。
インクジェット法は、紫外線硬化性のアクリル樹脂液を噴射し、紫外線で固めながら積層させる方法であり、複雑な形状でも高精度で加工できる。耐熱性は50℃程度である。
粉末焼結式積層法は、粉末状の材料に高出力のレーザー光線をあて焼結させて、積層する方法である。積層材料として、ナイロンやポリプロピレンなどの耐熱樹脂、銅・青銅・チタン・ニッケルなどの金属材料が適する。粉末焼結式積層法による模型は、耐熱性と強度に優れるが、表面仕上がりは粗いことが、短所になっている。
粉末固着式積層法は、石膏粉末の薄い層の上に、インクジェットヘッドによる微小水滴を噴射して、固形化する方法である。石膏を積層するため、耐熱性に優れるが、脆いために薄くできないこと、粉っぽい表面になることが、短所になっている。
本発明では、目的に応じて、造形方式を、下記のように使い分けることができる。高精度模型が欲しい場合は、エポキシ樹脂を積層材料とする光造形法、もしくは、アクリル樹脂を積層材料とするインクジェット法を用いることができる。完成した立体模型に機械加工を加え術前検討したい場合は、ABS樹脂、PLA樹脂又はPC樹脂を積層材料とする熱溶解積層法を用いることができる。
なお、3Dプリンターで造形した時に、表面に積層段差が残ることもあるが、模型の精度が損なわれない程度に、表面研磨して滑らかにしてもよい。また、見易くするために、硬組織部模型に表面塗装又はマーキングしてもよい。
次に、上記で得られた硬組織部模型部上に、軟組織模型部を作製する方法について説明すると、本発明によれば、患者の顎部に、歯科印象トレーに盛られた印象材を押し付けて、歯肉及び口蓋粘膜からなる軟組織の形状と、歯の表面形状を、凹型の口腔印象として写し取ることができる。印象材として、アルジネート印象材、寒天印象材、縮合重合型シリコーン樹脂印象材、付加重合型シリコーン樹脂印象材、ポリサルファイド樹脂印象材、ポリエーテル樹脂印象材、酸化亜鉛ユージノール印象材、モデリングコンパウンド、もしくはこれらの印象材を2つ以上混合した連合印象材を用いることができる。このうち、アルジネート印象材及び寒天印象材、縮合重合型シリコーン樹脂印象材、付加重合型シリコーン樹脂印象材、ポリサルファイド樹脂印象材には弾性があり、口腔内のアンダーカットした個所であっても、形状を取得することができる。このうち、シリコーン樹脂印象材は、口腔表面の凹凸を精度よく写し取ることができ、適度な硬さの弾性を有しているため、特に好ましく用いることができる。
図1を用いて、患者の上顎から印象を取得する工程を説明する。
同図(a)において、上方には患者の上顎が示されている。上顎は、歯1、上顎骨2、口蓋骨3、歯肉4、口蓋粘膜5、及び、口唇6からなる。この内、歯1、上顎骨2、及び、口蓋骨3を硬組織と呼び、歯肉4、及び、口蓋粘膜5を軟組織と呼ぶ。同図(a)の下方には、印象材11を盛った印象トレー10が示されている。
同図(b)は、印象トレー10を介して、印象材11を患者の上顎に押し付けた状態を示す。印象材11は、歯1、歯肉4、口蓋粘膜5等の外周に沿って流動し、それらの外形を型取った凹状に成形される。
同図(c)は、印象材11が凝固した後、患者の上顎から印象トレー10及び印象材11を取り外した状態を示す。
上記の作業によって、印象材11に、歯1と、歯肉4と、口蓋粘膜5等の外表面の形状が、凹部となって写し取られ、印象12が形成される。
本発明の一実施形態によれば、前記の印象の凹部に、前記硬組織模型部を適合させて挿入し、前記印象の凹部内周と前記硬組織模型部との隙間に樹脂材料を充填して固化させ、軟組織模型部を作製することができる。また、別の実施形態によれば、前記の印象の凹部に樹脂材料を充填し、前記印象の凹部に前記硬組織模型部を適合させて挿入し、前記樹脂材料を前記印象の凹部と前記硬組織模型部との隙間に流動させて固化させることにより、軟組織模型部を作製することができる。
軟組織模型部の材料は、固化する前は流動性に富む、液状樹脂材料であることが好ましい。そして、固化した樹脂は、印象と強力に接着していないこと(印象を容易に取り外せること)、取外しの際に力を加えても引き千切れないこと、アンダーカット部があっても容易に引き抜ける柔軟性を有していることが、好ましい。さらに、本発明の完成した模型において、軟組織模型部をめくり、下層にある硬組織模型部を観察できることが、好ましい。
軟組織模型部に用いる前記の液状樹脂材料として、弾性を有する歯科印象材を用いることができる。例えば、縮合重合型シリコーン樹脂、付加重合型シリコーン樹脂、ポリエーテルゴム樹脂、ポリサルファイドゴム樹脂が好ましく、特に付加重合型シリコーン樹脂印象材が好ましい。
歯科用のシリコーン樹脂印象材は、歯科術前検討における機械工作に耐えうる、十分な強度を有し、乾燥によって劣化することもない。歯科用のシリコーン樹脂印象材は40℃以下でも比較的速く固化するため、硬組織模型部が熱に弱いエポキシ樹脂もしくはアクリル樹脂であっても適用できる。また、シリコーン樹脂印象材は撥水性が良いため、印象材にアルジネート又は寒天を選択すると、シリコーン樹脂製の軟組織模型部を、アルジネートもしくは寒天からなる印象から、簡単に剥がすことができる。逆に、印象材をシリコーン樹脂とし、軟組織模型部をアルジネート又は寒天とする選択肢もあるが、アルジネートや寒天は乾燥に弱く、保存が難しいという短所がある。印象材と、軟組織模型材の両方にシリコーン樹脂を用いる場合は、両者が剥がれやすいように、印象の表面に薄く剥離剤を塗布しておくとよい。剥離剤は、歯科印象材の付属品として市販されている、剥離剤を用いることができる。
硬組織模型部をABS樹脂で作製した場合は、90℃までは熱変形しないので、加熱して液状樹脂の固化を速めることができる。このため、市販のシリコーン樹脂で常温では固化の遅いものも、加温によって、本発明でも好ましく使用することができる。
粉末焼結式積層法や粉末固着式積層法で用いる材料は、200℃以上の加熱に耐えるので、これらの材料で硬質模型部を作製した場合は、150℃〜180℃に加熱する天然ゴムや合成ゴムの射出成型によって、軟組織模型部を作製することができる。ただし、通常の歯科印象は耐熱性がないので、凹型の印象を一旦、凸型印象に反転し、これを高耐熱性の凹型に印象に反転して用いなければならない。高耐熱性の凹型印象の材料として、石膏が適する。
本発明による口腔模型作製の一実施形態を図2及び図3を用いて説明する。図2は、本実施形態で使用する上顎印象12の平面図である。上顎印象12には、液状樹脂注入孔13と空気排出孔14が穿孔されている。印象と硬組織模型部に囲まれた空間に、液状樹脂を加圧注入して隅々まで行き亘らせるために、空気排出孔14を設けることが好ましい。液状樹脂注入孔13と空気排出孔14の穿孔位置及び個数は、死角が生じないように、液状樹脂の流れを考えて適宜決定することができる。一般的には、空気排出孔14を液状樹脂注入孔13から遠い所、印象と硬組織模型部に囲まれた隙間の狭い所に置くほうが、死角が生じ難い。上顎から抜けた歯がない場合は、歯によって口唇側と口蓋側に分離されるため、口唇側と口蓋側の両方に、空気排出孔14を穿孔することが好ましい。空気排出孔14はできるだけ、歯頸部に近づけた方が、軟組織部模型の細部再現性はよい。
図3は、本発明による軟組織模型部の作製工程の一実施形態を示す断面図である。
同図(a)に示すように、液状樹脂注入孔13と空気排出孔14を形成した印象12と、前述した方法で作製した硬組織模型部21とを用意する。
同図(b)に示すように、硬組織模型部21を印象12の凹部に嵌め込む。印象12と硬組織模型部21に囲まれた空間が、人体の歯肉及び口蓋粘膜からなる軟組織に相当する。
同図(c)に示すように、印象12と硬組織模型部21との外周の隙間をシール15によって塞ぎ、印象12及び硬組織模型部21に囲まれた空間を形成する。シール15は、液状樹脂注入孔13から加圧した時に、硬組織模型部21の外周の隙間から液状樹脂が漏れることを防ぐ。シール15の材料として、弾性を有する歯科印象材、例えば、縮合重合型シリコーン樹脂印象材、付加重合型シリコーン樹脂印象材、ポリサルファイド樹脂印象材を用いることができる。
同図(d)に示すように、注射器16を用いて液状樹脂30を加圧し、液状樹脂注入孔13から液状樹脂30を流し込む。印象12と硬組織模型部21に囲まれた空間をシール材15で密閉しているので、液状樹脂30は、内部の空気を空気穴14から排出させつつ、上記空間の隅々まで流動する。その結果、内部空間には、気泡を残さず、液状樹脂30が完全に充填されて、軟組織模型部31が形成される。
同図(e)に示すように、液状樹脂30が固化した後、硬組織模型部21と軟組織模型部31から、印象12を取り外す。こうして取り出した模型は、硬組織模型部21の外周に軟組織模型部31が付着しており、樹脂注入孔13や空気排出口14で液状樹脂30が固化したバリ32が形成されている。バリ32及びシール15は、不要なのでトリミングし、口腔模型から除く。
同図(f)に示すように、硬組織模型部21と軟組織模型部31からなる口腔模型が完成する。
液状樹脂注入孔13や空気穴14の位置は適宜変更することができる。図4には、口唇側正中の上方部のシール材及び口蓋側後方のシール材に液状樹脂注入孔13を設け、口唇側で注入孔から遠い最後大臼歯部の遠心歯頸部付近及び口蓋側で注入孔から遠い最後大臼歯部の歯頸部付近21に空気排出口14を設けた別の実施例が示されている。
本発明による口腔模型作製の他の実施形態を図5及び図6を用いて説明する。
図5は、本実施形態で使用する上顎印象12の平面図である。上顎印象12には、空気排出孔14だけが穿孔されている。
図6(a)に示すように、液状樹脂30を載せた印象12と、硬組織模型部21とを用意する。
この状態で、同図(b)に示すように、硬組織模型部21を印象12の凹部に嵌め込む。その結果、印象12と硬組織模型部21に挟まれた隙間は、液状樹脂30によって埋め尽くされ、余分な液状樹脂30は、空気排出口14を通って外に排出される。液状樹脂30が固化することにより、軟組織模型部31が形成される。
同図(c)に示すように、液状樹脂30が固化した後、硬組織模型部21と軟組織模型部31から、印象12を取り外す。軟組織模型部31には、空気排出口14で液状樹脂30が固化し、バリ32が形成されている。バリ32は、不要なのでトリミングし、口腔模型から除くことができる。
同図(d)に示すように、硬組織模型部21と軟組織模型部31からなる口腔模型が完成する。
なお、上記は、上顎模型の作製を例として説明したが、下顎模型についても同じ方法で作製することができる。
[実施例1]
図2,3に示した方法により、硬組織模型部21がABS樹脂、軟組織模型部31がシリコーン樹脂からなる口腔模型を作製した。まず、歯科用CT装置(日本メディカルマテリアル社製PreVista Flex 3D)を用いて患者の上顎を断層撮影し、歯及び上顎骨の形状データを取得した。次に、該形状データをSTL形式に変換し、3Dプリンター(Stratasys社製 uPrint SE Plus)に転送して、熱溶解積層法により、硬組織模型部21を作製した。積層材料にABS樹脂(Stratasys社製 ABSplus)を用いた。
次に、患者の口腔内の歯頸部などの入り組んだ場所に、注射器を使って低粘度のシリコーン樹脂印象材(Kettenbach社製Panasil initial contact)を流し込み、次いでトレーに盛った高粘度のシリコーン樹脂印象材(Kettenbach社製Panasil tray)を押し付け、口腔内で4分間、保持して固化させ、上顎印象12を得た。
続いて、歯科用ドリルを用いて、上顎印象12に、樹脂注入孔13と空気排出口14を穿孔した。樹脂注入孔13の位置は、口蓋正中の後方部および口唇側正中の上方部とした。また、空気排出口14の位置は、口蓋側で注入孔から遠い正中前方部及び口唇側で注入孔から遠い最後大臼歯部の遠心部歯頸部付近とした。
次に、上記硬組織模型部21及び上記印象12の内側に剥離剤(DETAX社製Esthetic Mask付属 Separating Agent)を塗布し、次いで上記硬組織模型部21を上記印象12に嵌め込み、印象12と硬組織模型部21との外周に沿って開口した隙間を、シール材(Kettenbach社製Putty)15で覆い、常温で、4分間保持してシール材を固化させ、印象12と硬組織模型部21との外周の隙間をシールした。
次に、液状樹脂(DETAX社製Esthetic Mask)30を注射器16に取り、圧力を加えて、樹脂注入孔13から注入した。印象12と硬組織模型部21との隙間が液状樹脂30によって埋め尽くされるように、空気排出口14から液状樹脂がはみ出しても、樹脂注入を続け、排出される樹脂の中に気泡がなくなるまで、注入を繰り返した。この後、前記口腔模型を23℃で、10分間保持して、前記液状樹脂30を固化させ、軟質組織模型部31を形成した。
こうして得られた口腔模型から、前記シール材15と、はみ出した樹脂の固化物を除去し、印象12を取り外した。そして、バリ32をトリミングし、口腔模型を完成させた。
硬組織模型部として用いたABS樹脂は、耐熱性が96℃で、引張強さは37MPa,曲げ強さは53MPaと高強度であるため、ドリル加工することが可能である。そこで、この口腔模型を、歯科インプラントのステント作製の台として用いた。ステント作製において、ドリルで穿孔した時に不都合がないことを、軟組織部をめくって確認することができた。
[実施例2]
硬組織模型部がABS樹脂、軟組織模型部がシリコーン樹脂からなる口腔模型を、実施例1とは別の方法で作製した。ただし、患者の上顎の硬組織模型部21及び印象12の作製工程は実施例1と同様に実施した。歯科用ドリルで空気排出口14を穿孔した。空気排出口の位置は歯頸部とした。次に、歯科トレーに載せた前記印象の凹部に液状樹脂(DETAX社製Esthetic Mask)30を充填した後、上記硬組織模型部21を上記印象に嵌め込んだ。硬組織模型部21と印象12に囲まれた隙間に入りきらなかった樹脂は、硬組織模型部の外周の隙間、および、空気排出口14からはみ出してくるので、これを不織布で拭った。この後、前記模型を23℃で、10分間保持して、前記液状樹脂30を固化さ軟質組織模型部31を形成した。樹脂が固化した後、口腔模型から、印象12を取り外し、バリ32をトリミングし、口腔模型を完成させた。
1:歯
2:上顎骨
3:口蓋骨
4:歯肉
5:口蓋粘膜
6:口唇
10:印象トレー
11:印象材
12:印象
13:液状樹脂注入口
14:空気排出口
15:シール
16:注射器
21:硬組織模型部
30:液状樹脂
31:軟組織模型部
32:バリ

Claims (7)

  1. 患者の歯及び顎骨の形状から型取られた立体形状の硬組織模型部に、同じ患者の粘膜の形状から型取られた立体形状の軟組織模型部が接合されており、前記軟組織模型部は、前記硬組織模型部に対してめくることが可能な柔軟な樹脂材料で構成されていることを特徴とする口腔模型。
  2. 前記硬組織模型部は、ABS樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリ乳酸樹脂、光硬化性エポキシ樹脂、光硬化性アクリル樹脂、ナイロン、ポリプロピレン、銅、青銅、チタン、ニッケル、石膏から選ばれた材料からなり、前記軟組織模型部は、縮合重合型シリコーン樹脂、付加重合型シリコーン樹脂、ポリエーテルゴム樹脂、ポリサルファイドゴム樹脂から選ばれた材料からなる請求項1記載の口腔模型。
  3. コンピュータ断層撮影によって取得された患者の歯及び顎骨の3次元形状データに基づいて、3Dプリンターによって歯及び顎骨の形状を型取った硬組織模型部を作製する硬組織模型部作製工程と、同じ患者の顎部に印象材を押し付けて形成された印象の凹部に、前記硬組織模型部を適合させて挿入し、前記印象の凹部内周と前記硬組織模型部との隙間に樹脂材料を充填して固化させる軟組織模型部作製工程と、前記硬組織模型部及び前記軟組織模型部を前記印象から取り外す取外し工程とを含み、前記樹脂材料は、固化後に前記硬組織模型部に対してめくることが可能な柔軟性を有していることを特徴とする口腔模型の製造方法。
  4. コンピュータ断層撮影によって取得された患者の歯及び顎骨の3次元形状データに基づいて、3Dプリンターによって歯及び顎骨の形状を型取った硬組織模型部を作製する硬組織模型部作製工程と、同じ患者の顎部に印象材を押し付けて形成された印象の凹部に樹脂材料を充填し、前記印象の凹部に前記硬組織模型部を適合させて挿入し、前記樹脂材料を前記印象の凹部と前記硬組織模型部との隙間に流動させて固化させる軟組織模型部作製工程と、前記硬組織模型部及び前記軟組織模型部を前記印象から取り外す取外し工程とを含み、前記樹脂材料は、硬化後に前記硬組織模型部に対してめくることが可能な柔軟性を有していることを特徴とする口腔模型の製造方法。
  5. 前記軟組織模型部作製工程の際、前記印象の所定箇所に空気抜きのための排出口を開けておく請求項3又は4記載の口腔模型の製造方法。
  6. 前記硬組織模型部はABS樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリ乳酸樹脂、光硬化性エポキシ樹脂、光硬化性アクリル樹脂、ナイロン、ポリプロピレン、銅、青銅、チタン、ニッケル、石膏から選ばれた材料で形成し、前記軟組織模型部は、縮合重合型シリコーン樹脂、付加重合型シリコーン樹脂、ポリエーテルゴム樹脂、ポリサルファイドゴム樹脂から選ばれた材料で形成する請求項3又は4記載の口腔模型の製造方法。
  7. 前記取外し工程の後、前記印象の凹部からはみ出た前記樹脂材料をトリミングするトリミング工程を更に含む請求項3又は4記載の口腔模型の製造方法。
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