JP2015207709A - 磁性部品 - Google Patents

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和之 指田
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和之 指田
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【課題】磁性部品に設けられたコアを効率的に冷却しつつ、磁性部品を小型化する。
【解決手段】磁性部品1は、コイル11およびコア21を備える。コイル11は、導板を中空状に巻回して構成される。コア21は、コイル11の外周の全面に、磁性材料であるフェライトを溶射することによって形成される。フェライトの溶射は、フェライトをプラズマで溶かし、コイル11の外周の全面に吹き付けることによって、行われる。これによれば、コイル11の外周の全面が、コア21で覆われることになる。
【選択図】図2

Description

本発明は、コアおよびコイルを有する磁性部品に関する。
トランスといった従来の磁性部品は、コイルに電流が流れることによって発熱する。そこで、磁性部品を冷却するために、磁性部品に風を当てる技術や、コイルの外面に冷却水路を設ける技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
磁性部品は、コイルをコアに巻き付けて構成されており、コアの表面がコイルで覆われている。このため、磁性部品に風を当てても、風がコアには当たりづらく、コアを効率的に冷却することができない。
また、コイルの外面に冷却水路を設ければ、コイルを直接冷却することはできるが、コアを直接冷却することができない。このため、コイルの外面に冷却水路を設けても、コアを効率的に冷却することができない。
そこで、コイルをコアで覆うことが考えられる。これによれば、コアが外気に直接触れるので、コアを効率的に冷却することができる。
特開2007−157995号公報
しかし、コイルをコアで覆う場合、コイルをコアでモールドしたり、コイルを粉状のコア部材で固めたりする必要があった。このため、磁性部品の形状や大きさは、コアを形成するための金型の形状や大きさに依存し、磁性部品の小型化を阻害する要因になっていた。
上述の課題に鑑み、本発明は、磁性部品に設けられたコアを効率的に冷却しつつ、磁性部品を小型化することを目的とする。
本発明は、上述の課題を解決するために、以下の事項を提案している。
(1) 本発明は、コア(例えば、図2のコア21に相当)およびコイル(例えば、図2のコイル11に相当)を有する磁性部品(例えば、図2の磁性部品1に相当)であって、前記コアは、前記コイルの外周のうち少なくとも一部を、磁性材料(例えば、後述のフェライトに相当)を溶射することによって形成される磁性部材で覆って構成されることを特徴とする磁性部品を提案している。
この発明によれば、コイルの外周のうち少なくとも一部を磁性部材で覆って、コアを構成することとした。このため、コアが外気に直接触れるので、コアを効率的に冷却することができる。
また、この発明によれば、コイルの外周のうち少なくとも一部を、磁性材料を溶射することによって形成される磁性部材で覆って、コアを構成することとした。このため、コアを形成するに際して、金型は不要であり、コイルの外形に合わせてコアを形成することができる。したがって、磁性部品を小型化することができる。
(2) 本発明は、(1)の磁性部品について、前記磁性材料は、フェライトで構成され、前記磁性材料の溶射において、前記フェライトをプラズマで溶かして前記コイルの外周に吹き付けることを特徴とする磁性部品を提案している。
この発明によれば、(1)の磁性部品において、磁性材料をフェライトで構成し、磁性材料の溶射では、フェライトをプラズマで溶かしてコイルの外周に吹き付けることとした。このため、上述した効果と同様の効果を奏することができる。
(3) 本発明は、(1)または(2)の磁性部品について、前記コイルは、導線または導板を中空状に巻回して構成されることを特徴とする磁性部品を提案している。
この発明によれば、(1)または(2)の磁性部品において、コイルを、導線または導板を中空状に巻回して構成することとした。このため、中空状のコイルの外周のうち少なくとも一部に、コアを形成することができる。
(4) 本発明は、(1)または(2)の磁性部品について、前記コイルは、内部に流体が流れるように管状体で構成された冷却手段(例えば、図5の冷却部31に相当)に、導線または導板を巻回して構成されることを特徴とする磁性部品を提案している。
この発明によれば、(1)または(2)の磁性部品において、内部に流体が流れるように管状体で構成された冷却手段に、コイルとしての導線または導板を巻回すこととした。このため、コイルが冷却手段に接触するので、コイルを直接冷却することができる。
(5) 本発明は、(1)または(2)の磁性部品について、前記コイルは、導線または導板を中空状に巻回して構成された第1コイル(例えば、図8のコイル13に相当)および第2コイル(例えば、図8のコイル14に相当)を備え、前記第1コイルと、前記第2コイルと、内部に流体が流れるように構成された冷却手段(例えば、図8の冷却部32に相当)とは、前記第1コイルと、前記冷却手段と、前記第2コイルと、の順番に積層されて積層コイル部(例えば、図8のコイル体BBに相当)を構成し、前記コアは、前記積層コイル部の外周に磁性材料を溶射して形成されることを特徴とする磁性部品を提案している。
この発明によれば、(1)または(2)の磁性部品において、コイルとして、導線または導板を中空状に巻回して構成された第1コイルおよび第2コイルを設け、第1コイルと、内部に流体が流れるように構成された冷却手段と、第2コイルと、の順番に積層させて積層コイル部を構成し、積層コイル部の外周に磁性材料を溶射してコアを形成することとした。このため、第1コイルおよび第2コイルが冷却手段に接触するので、これら第1コイルおよび第2コイルを直接冷却することができる。
(6) 本発明は、(4)または(5)の磁性部品について、前記コイルのうち前記冷却手段と接触する領域を、前記冷却手段の表面形状に応じた形状の高熱伝導率かつ絶縁性を有する非磁性部材(例えば、図8の熱伝導部42に相当)で覆うことを特徴とする磁性部品を提案している。
ここで、コイルの外周には、コイルを巻き回したことによって凹凸が形成されてしまうことがあり、コイルの外周に凹凸が形成されていると、コイルの外周と冷却手段との間に空隙が形成されてしまう。コイルの外周と冷却手段との間に空隙が形成されていると、冷却手段と接触するコイルの外周の面積が空隙の分だけ小さくなってしまうので、コイルの熱を冷却手段に伝達する効率が低下してしまう。
そこで、この発明によれば、(4)または(5)の磁性部品において、コイルのうち冷却手段と接触する領域を、冷却手段の表面形状に応じた形状の高熱伝導率かつ絶縁性を有する非磁性材料で覆うこととした。このため、コイルの外周と冷却手段との間の空隙を非磁性材料で埋めることができるので、非磁性材料を介して、コイルの熱を冷却手段に効率的に伝達させることができる。したがって、コイルを効率的に冷却することができる。
(7) 本発明は、(6)の磁性部品について、前記コイルのうち前記冷却手段と接触する領域に、前記非磁性部材としてアルミナを溶射することを特徴とする磁性部品を提案している。
この発明によれば、(6)の磁性部品において、コイルのうち冷却手段と接触する領域に、非磁性部材としてアルミナを溶射することとした。このため、上述した効果と同様の効果を奏することができる。
本発明によれば、磁性部品に設けられたコアを効率的に冷却しつつ、磁性部品を小型化することができる。
本発明の第1実施形態に係る磁性部品の斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る磁性部品の断面図である。 本発明の第2実施形態に係る磁性部品の斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る磁性部品の斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る磁性部品の断面図である。 本発明の第2実施形態に係る磁性部品の断面図である。 本発明の第3実施形態に係る磁性部品の斜視図である。 本発明の第3実施形態に係る磁性部品の断面図である。 本発明の第3実施形態に係る磁性部品が備える冷却部を説明するための図である。 本発明の第3実施形態に係る磁性部品が備える冷却部を説明するための図である。 本発明の第3実施形態に係る磁性部品が備える冷却部を説明するための図である。 本発明の第3実施形態に係る磁性部品が備える冷却部を説明するための図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態における構成要素は適宜、既存の構成要素などとの置き換えが可能であり、また、他の既存の構成要素との組み合わせを含む様々なバリエーションが可能である。したがって、以下の実施形態の記載をもって、特許請求の範囲に記載された発明の内容を限定するものではない。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る磁性部品1の斜視図である。図1において、右方に向かう向きをXプラス方向とし、上方に向かう向きをYプラス方向とし、紙面奥向きをZプラス方向とする。磁性部品1は、円柱状に形成され、内部には破線で示したコイル11が収容されている。コイル11は、導板を中空状に巻き回して構成されており、コイル11の一端11aおよび他端11bが円柱状の部分から突出している。この磁性部品1の構成について、図2を用いて以下に説明する。
図2は、磁性部品1の、図1のA−A断面における断面図である。図2において、右方に向かう向きをXプラス方向とし、上方に向かう向きをYプラス方向とし、紙面奥向きをZプラス方向とする。磁性部品1は、コイル11およびコア21を備える。
コア21は、コイル11の中空部に設けられる部分と、コイル11の外周の全面を覆う部分と、で構成される。コア21のうちコイル11の中空部に設けられる部分は、磁性材料を溶射したり、固体の磁性体を嵌め込んだり、磁性体を充填したりすることによって形成される。コア21のうちコイル11の外周の全面を覆う部分は、磁性材料を溶射することによって形成される。上述の磁性材料や磁性体には、例えばフェライトを用いることができ、フェライトの溶射は、フェライトをプラズマで溶かし、コイル11の外周の全面に吹き付けることによって、行われる。
なお、導板の被覆は、コア21を形成する際の溶射による熱に耐えることのできる材料、例えばポリイミドを用いて行われているものとする。また、コイル11の一端および他端は、図示を省略しているが、コア21の外側に引き出されているものとする。
以上の磁性部品1によれば、以下の効果を奏することができる。
磁性部品1は、導板を中空状に巻回してコイル11を構成し、コイル11の外周の全面を、フェライトを溶射することによって形成されるコア21で覆っている。このため、コア21を形成するに際して、金型は不要であり、コイル11の外形に合わせてコア21を形成することができる。したがって、磁性部品1を小型化することができる。
<第2実施形態>
図3は、本発明の第2実施形態に係る磁性部品1Aの斜視図である。図3において、右方に向かう向きをXプラス方向とし、上方に向かう向きをYプラス方向とし、紙面奥向きをZプラス方向とする。この磁性部品1Aは、図4に示すように、円柱状に形成され、内部には破線で示したコイル12が収容されている。コイル12は、導線を巻き回して構成されており、コイル12の一端12aおよび他端12bが円柱状の部分から突出している。この磁性部品1Aの構成について、図5、6を用いて以下に説明する。
図5は、磁性部品1Aの、図3のB−B断面における断面図である。図5において、右方に向かう向きをXプラス方向とし、上方に向かう向きをYプラス方向とし、紙面奥向きをZプラス方向とする。
図6は、磁性部品1Aの、図3のC−C断面における断面図である。図6において、右方に向かう向きをXプラス方向とし、紙面手前向きをYプラス方向とし、上方に向かう向きをZプラス方向とする。
磁性部品1Aは、コイル12、コア22、冷却部31、および熱伝導部41を備える。
冷却部31は、高熱伝導率の材料で管状に形成されており、冷却部31の内部には、水や油といった冷却流体が流れるように流路31aが設けられている。この流路31aには、流入口および流出口(図示省略)が連通しており、流入口から流入された冷却流体は、流路31aを通って、流出口から排出される。冷却部31の外周には、高熱伝導率かつ絶縁性を有する非磁性部材であるアルミナが溶射されて、熱伝導部41が形成される。
コイル12は、熱伝導部41が形成された冷却部31に巻線を巻回して構成される。ここで、巻線の巻回しは、熱伝導部41の硬化が完了しておらず、熱伝導部41が柔らかい状態で、行われる。このため、巻線のうち最内に巻回された部分は、熱伝導部41に食い込み、熱伝導部41は、コイル12と密着した状態で硬化することになる。
なお、本実施形態では、冷却部31の外周に熱伝導部41を形成するとともに、導線を巻回してコイル12を構成したもののことを、コイル体AAと呼ぶこととする。
コア22は、コイル体AAの外周の全面に、磁性材料であるフェライトを溶射することによって形成される。フェライトの溶射は、フェライトをプラズマで溶かし、コイル体AAの外周の全面に吹き付けることによって、行われる。これによれば、コイル体AAの外周の全面が、コア22で覆われることになる。
なお、導線の被覆は、導線を巻回す際に熱伝導部41が有している熱と、コア22を形成する際の溶射による熱と、に耐えることのできる材料、例えばポリイミドを用いて行われているものとする。また、コイル12の一端および他端は、図示を省略しているが、コア22の外側に引き出されているものとする。
以上の磁性部品1Aによれば、以下の効果を奏することができる。
磁性部品1Aは、熱伝導部41が形成された冷却部31に巻線を巻回してコイル12を構成し、コイル12を含んで構成されるコイル体AAの外周の全面を、フェライトを溶射することによって形成されるコア22で覆っている。このため、コア22を形成するに際して、金型は不要であり、コイル体AAの外形に合わせてコア22を形成することができる。したがって、磁性部品1Aを小型化することができる。
また、磁性部品1Aは、内部の流路31aに冷却流体が流れるように管状に形成された冷却部31に、導線を巻回してコイル12を構成する。このため、コイル12が熱伝導部41を介して冷却部31に接触するので、コイル12を直接冷却することができる。
また、磁性部品1Aは、冷却部31の外周に熱伝導部41を形成し、この熱伝導部41が柔らかい状態で巻線を巻回してコイル12を構成する。このため、コイル12と冷却部31との間に形成されてしまう空隙を熱伝導部41で埋めることができるので、熱伝導部41を介して、コイル12の熱を冷却部31に効率的に伝達させることができる。したがって、コイル12を効率的に冷却することができる。
また、磁性部品1Aは、コイル体AAの外周の全面を、コア22で覆う。このため、コア22も冷却部31に接触するので、コア22も直接冷却することができる。
<第3実施形態>
図7は、本発明の第3実施形態に係る磁性部品1Bの斜視図である。図7において、右方に向かう向きをXプラス方向とし、上方に向かう向きをYプラス方向とし、紙面奥向きをZプラス方向とする。磁性部品1Bは、円柱状に形成され、本発明の第1実施形態に係るコイル11と同様に導板を中空状に巻き回して構成されるコイル13の一端13aおよび他端13bと、本発明の第1実施形態に係るコイル11と同様に導板を中空状に巻き回して構成されるコイル14の一端14aおよび他端14bと、後述する冷却部32の一部と、が突出している。この突出している冷却部32の一部には、流入口50および流出口60が取り付けられている。
図8は、磁性部品1Bの、図7のD−D断面における断面図である。図8において、紙面手前向きをXプラス方向とし、上方に向かう向きをYプラス方向とし、右方に向かう向きをZプラス方向とする。磁性部品1Bは、コイル13、14、コア23、冷却部32、および熱伝導部42を備える。
コイル13、14は、それぞれ、上述のように導板を中空状に巻回して構成される。コイル13とコイル14とは、間に冷却部32を挟んで積層される。冷却部32について、図9から11を用いて以下に説明する。
図9は、冷却部32の側面図である。冷却部32は、1つの第1のセラミック基板321と、1つの第2のセラミック基板322と、1つの第3のセラミック基板323と、を積層して構成される。
図10は、第1のセラミック基板321の正面図である。第1のセラミック基板321は、環状に形成された環状部3211と、環状部3211の一部から外側に向って突出する突出部3212と、を有し、第1のグリーンシートを焼生することによって平板状に製造される。第1のグリーンシートは、ロールコンパクション製法によりアルミナを用いて成型されたシート状のもので、環状部3211および突出部3212を有する形状に成型される。
図11は、第2のセラミック基板322の正面図である。第2のセラミック基板322は、第1のセラミック基板321と同様に、環状に形成された環状部3221と、環状部3221の一部から外側に向って突出する突出部3222と、を有し、第2のグリーンシートを焼生することによって平板状に製造される。第2のグリーンシートは、第1のグリーンシートとは、貫通孔322aが形成される点で異なる。貫通孔322aは、突出部3222の第1の領域3222aから、突出部3222の第2の領域3222bまで、環状部3221を略一周して一体に形成される。
図12は、第3のセラミック基板323の正面図である。第3のセラミック基板323は、第1のセラミック基板321と同様に、環状に形成された環状部3231と、環状部3231の一部から外側に向って突出する突出部3232と、を有し、第3のグリーンシートを焼生することによって平板状に製造される。第3のグリーンシートは、第1のグリーンシートとは、第1の連通孔3232aおよび第2の連通孔3232bが形成される点で異なる。
第1の連通孔3232aは、第2のセラミック基板322と第3のセラミック基板323とを積層させた際に、第2のセラミック基板322の第1の領域3222aに隣接する位置に形成される。この第1の連通孔3232aには、上述の流入口50(図7参照)が連通する。また、第2の連通孔3232bは、第2のセラミック基板322と第3のセラミック基板323とを積層させた際に、第2のセラミック基板322の第2の領域3222bに隣接する位置に形成される。この第2の連通孔3232bには、上述の流出口60(図7参照)が連通する。
以上の第1のセラミック基板321と、第2のセラミック基板322と、第3のセラミック基板323と、を図9に示したように積層させると、第2のセラミック基板322に形成された貫通孔322aが、第1のセラミック基板321と第3のセラミック基板323とに挟まれて、図8に示した流路32aが形成されることになる。流路32aの一端には、第3のセラミック基板323の第1の連通孔3232aを介して流入口50が連通する。また、流路32aの他端には、第3のセラミック基板323の第2の連通孔3232bを介して流出口60が連通する。このため、流入口50から冷却流体を流入させると、この冷却流体は、流路32aを通って流出口60から排出されることになる。
図8に戻って、冷却部32は、環状であって薄く平板状に形成され、冷却部32の内部には、上述の流路32aが形成されている。この冷却部32の外周には、高熱伝導率かつ絶縁性を有する非磁性部材であるアルミナが溶射されて、熱伝導部42が形成される。
上述のように、コイル13とコイル14とは、間に冷却部32を挟んで積層される。なお、コイル13、14の積層は、熱伝導部42の硬化が完了しておらず、熱伝導部42が柔らかい状態で、行われる。このため、コイル13の外周の一部と、コイル14の外周の一部と、が熱伝導部42に食い込み、熱伝導部42は、コイル13、14と密着した状態で硬化することになる。
なお、本実施形態では、冷却部32の外周に熱伝導部42を形成するとともに、コイル13、14を積層させたもののことを、コイル体BBと呼ぶこととする。このコイル体BBには、コイル13の中空部と、冷却部32の中空部と、コイル14の中空部と、からなる中空部が形成される。
コア23は、コイル体BBの中空部に設けられる部分と、コイル体BBの外周の全面を覆う部分と、で構成される。コア23のうちコイル体BBの中空部に設けられる部分は、磁性材料を溶射したり、固体の磁性体を嵌め込んだり、磁性体を充填したりすることによって形成される。コア23のうちコイル体BBの外周の全面を覆う部分は、磁性材料を溶射することによって形成される。上述の磁性材料や磁性体には、例えばフェライトを用いることができ、フェライトの溶射は、フェライトをプラズマで溶かし、コイル体BBの外周の全面に吹き付けることによって、行われる。
なお、導板の被覆は、コイル13、14を積層させる際に熱伝導部42が有している熱と、コア23を形成する際の溶射による熱と、に耐えることのできる材料、例えばポリイミドを用いて行われているものとする。また、コイル13の一端および他端と、コイル14の一端および他端とは、図示を省略しているが、コア23の外側に引き出されているものとする。
以上の磁性部品1Bによれば、以下の効果を奏することができる。
磁性部品1Bは、導板を中空状に巻回してコイル13、14を構成し、コイル13、14を含んで構成されるコイル体BBの外周の全面を、フェライトを溶射することによって形成されるコア23で覆っている。このため、コア23を形成するに際して、金型は不要であり、コイル体BBの外形に合わせてコア23を形成することができる。したがって、磁性部品1Bを小型化することができる。
また、磁性部品1Bは、内部の流路32aに冷却流体が流れるように形成された冷却部32を挟んで、コイル13、14を積層させる。このため、コイル13、14が熱伝導部42を介して冷却部32に接触するので、コイル13、14を直接冷却することができる。
また、磁性部品1Bは、冷却部32の外周に熱伝導部42を形成し、この熱伝導部42が柔らかい状態でコイル13、14を積層させる。このため、コイル13、14と冷却部32との間に形成されてしまう空隙を熱伝導部42で埋めることができるので、熱伝導部42を介して、コイル13、14の熱を冷却部32に効率的に伝達させることができる。したがって、コイル13、14を効率的に冷却することができる。
また、磁性部品1Bは、コイル体BBの外周の全面を、コア23で覆う。このため、コア23も冷却部32に接触するので、コア23も直接冷却することができる。
本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。
例えば、上述の第1実施形態では、コア21は、コイル11の外周の全面を覆うものとした。しかし、これに限らず、コア21は、巻回されたコイル11の外周の一部を覆うものとしてもよい。
また、上述の第2実施形態では、コア22は、コイル体AAの外周の全面を覆うものとした。しかし、これに限らず、コア22は、コイル体AAの外周の一部を覆うものとしてもよい。
また、上述の第3実施形態では、コア23は、コイル体BBの外周の全面を覆うものとした。しかし、これに限らず、コア23は、コイル体BBの外周の一部を覆うものとしてもよい。
また、上述の第3実施形態では、コイル13、14の2つのコイルが設けられるものとしたが、これに限らず、例えば3つのコイルや4つのコイルが設けられるものとしてもよい。コイルが3つ設けられる場合には、冷却部32を2つ設け、3つのコイルのうち、第1のコイルと第2のコイルとの間に冷却部32を1つ設けるとともに、第2のコイルと第3のコイルとの間にもう1つの冷却部32を設けることができる。
また、上述の第3実施形態では、図9に示したように、第2のセラミック基板322は1つ積層されるものとしたが、これに限らない。第2のセラミック基板322の厚みと、第2のセラミック基板322を積層させる数と、によって、流路32aの深さが決まるため、第2のセラミック基板322を積層させる数は、第2のセラミック基板322の厚みと、所望する流路32aの深さと、に応じて適宜設定することができる。
また、上述の第3実施形態では、第1のセラミック基板321、第2のセラミック基板322、および第3のセラミック基板323を製造するためのグリーンシートを、アルミナを用いて形成するものとした。しかし、これに限らず、例えば窒化アルミやサファイヤやダイヤモンドといった、絶縁性を有するもので形成すればよい。ただし、冷却部32による冷却効率を向上させるため、熱伝導率の高い材料を用いて形成することが好ましい。
また、上述の第3実施形態では、第2のセラミック基板322に形成される貫通孔322aは、突出部3222の第1の領域3222aから、突出部3222の第2の領域3222bまで、環状部3221を略一周して一体に形成されるものとした。しかし、これに限らず、突出部3222の第1の領域3222aから、突出部3222の第2の領域3222bまで、螺旋状に複数周して一体に形成されるものとしてもよいし、ジグザグに蛇行させて一体に形成されるものとしてもよい。
AA、BB;コイル体
1、1A、1B;磁性部品
11、12、13、14;コイル
21、22、23;コア
31、32;冷却部
31a、32a;流路
41、42;熱伝導部

Claims (7)

  1. コアおよびコイルを有する磁性部品であって、
    前記コアは、前記コイルの外周のうち少なくとも一部を、磁性材料を溶射することによって形成される磁性部材で覆って構成されることを特徴とする磁性部品。
  2. 前記磁性材料は、フェライトで構成され、
    前記磁性材料の溶射において、前記フェライトをプラズマで溶かして前記コイルの外周に吹き付けることを特徴とする請求項1に記載の磁性部品。
  3. 前記コイルは、導線または導板を中空状に巻回して構成されることを特徴とする請求項1または2に記載の磁性部品。
  4. 前記コイルは、内部に流体が流れるように管状体で構成された冷却手段に、導線または導板を巻回して構成されることを特徴とする請求項1または2に記載の磁性部品。
  5. 前記コイルは、導線または導板を中空状に巻回して構成された第1コイルおよび第2コイルを備え、
    前記第1コイルと、前記第2コイルと、内部に流体が流れるように構成された冷却手段とは、前記第1コイルと、前記冷却手段と、前記第2コイルと、の順番に積層されて積層コイル部を構成し、
    前記コアは、前記積層コイル部の外周に磁性材料を溶射して形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の磁性部品。
  6. 前記コイルのうち前記冷却手段と接触する領域を、前記冷却手段の表面形状に応じた形状の高熱伝導率かつ絶縁性を有する非磁性部材で覆うことを特徴とする請求項4または5に記載の磁性部品。
  7. 前記コイルのうち前記冷却手段と接触する領域に、前記非磁性部材としてアルミナを溶射することを特徴とする請求項6に記載の磁性部品。
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