JP2015207696A

JP2015207696A - 電気機器の筐体

Info

Publication number: JP2015207696A
Application number: JP2014088224A
Authority: JP
Inventors: 佳宏堀田; Yoshihiro Hotta
Original assignee: Toshiba Schneider Inverter Corp
Current assignee: Toshiba Schneider Inverter Corp
Priority date: 2014-04-22
Filing date: 2014-04-22
Publication date: 2015-11-19
Anticipated expiration: 2034-04-22
Also published as: CN105050344B; US9295173B2; JP6294746B2; EP2938171A1; CN105050344A; US20150305179A1; EP2938171B1

Abstract

【課題】防滴用のルーバー構造を備えたものでありながら、筐体から外側への突出部をなくすことができ、しかも、ルーバー構造を形成するための成形型を作成する必要がない電気機器の筐体を提供する。【解決手段】電気機器の筐体のルーバー構造は、金属製の第１の板材と、この第１の板材の前面に配置される金属製の第２の板材と、を備える。第１の板材は、第１の開口部を有するとともに、この第１の開口部内に位置し下端部が第１の板材に連なりかつ左右両端部および上端部が第１の板材から切断され下端部を支点にして上端部側が第１の板材の裏面側へ折り曲げられた舌片状の羽板部を有する。第２の板材は、第１の開口部と羽板部を形成した領域の面積より小さい面積の第２の開口部を有する。第１の板材と第２の板材を、前記第２の開口部が前記第１の開口部と連通する状態で重ね合わせることによってルーバー構造を構成した。【選択図】図２

Description

本発明の実施形態は、電気機器の筐体に関する。

電気機器例えばインバータ装置の筐体は、鉄などの金属板で形成されている。この筐体において、筐体内部の冷却などの目的で当該筐体の側面に設けられる開口部に防滴構造が求められる場合、図４および図５に示すルーバー構造１が採用されているのが一般的である。これは鎧窓と称される構造で、筐体を構成する金属製の板材２に、外側へ膨出するように突出する羽板部３と開口部４を、上下方向に複数段設けた構成となっている。各羽板部３は、上端部および左右両端部が板材２に連なり、下端部が板材２から切断されていて、その下端部の内側に開口部４を形成している。このものにおいては、開口部４により筐体の内部と外部との通気性を確保できて、筐体内部の冷却が可能であり、また、羽板部３があることにより、水滴が筐体内へ浸入することを防止する構成となっている。

このような構成のルーバー構造１では、次のような課題がある。羽板部３が板材２の側面から外側へ突出する形態であるため、その分、製品外形サイズが大きくなる。また、羽板部３の形状を成形するために、成形型（金型）が必要となる。

特開２００７−１７３３３０号公報

そこで、防滴用のルーバー構造を備えたものでありながら、筐体から外側への突出部をなくすことができ、しかも、ルーバー構造を形成するための成形型を作成する必要がない電気機器の筐体を提供する。

本実施形態の電気機器の筐体は、防滴用のルーバー構造を備える。ルーバー構造は、金属製の第１の板材と、この第１の板材の前面に配置される金属製の第２の板材と、を備える。第１の板材は、第１の開口部を有するとともに、この第１の開口部内に位置し下端部が第１の板材に連なりかつ左右両端部および上端部が第１の板材から切断され下端部を支点にして上端部側が第１の板材の裏面側へ折り曲げられた舌片状の羽板部を有する。第２の板材は、第１の開口部と羽板部を形成した領域の面積より小さい面積の第２の開口部を有する。第１の板材と第２の板材を、前記第２の開口部が前記第１の開口部と連通する状態で重ね合わせることによってルーバー構造を構成した。

一実施形態の筐体におけるルーバー構造の外観斜視図図１中Ｘ２−Ｘ２線に沿う拡大縦断側面図ルーバー構造を構成する部分の分解斜視図従来のルーバー構造の外観斜視図図４中Ｘ５−Ｘ５線に沿う縦断側面図

以下、電気機器の筐体の一実施形態について図１から図３を参照して説明する。図１において、筐体１１は、電気機器例えばインバータ装置の筐体を形成するものである。この筐体１１には、防滴用のルーバー構造１２が設けられている。このルーバー構造１２は、図２および図３に示すように、第１の板材１３と第２の板材１４とを重ね合わせることで構成される。これら第１の板材１３および第２の板材１４は、ともに金属製例えば鉄板製であり、厚さは例えば２ｍｍである。この場合、第２の板材１４は筐体１１の一部であり、第１の板材１３は、第２の板材１４の裏面側に配置されている。換言すれば、筐体１１と一体の第２の板材１４は、第１の板材１３の前面側に配置されている。

第１の板材１３は、図３中上下方向に長い長方形状をなしている。この第１の板材１３には、第１の開口部１５と羽板部１６が上下方向に複数段設けられている。それぞれの第１の開口部１５は、図中左右方向に長い長方形状をなしている。また、それぞれの羽板部１６は、第１の開口部１５内に位置し、左右方向に長い長方形状の舌片状をなしている。この羽板部１６は、図２に示すように、下端部１６ａが第１の板材１３に連なり、左右両側部１６ｂおよび上端部１６ｃは第１の板材１３から切断されていて、下端部１６ａを支点にして上端部１６ｃ側が裏面側へ傾斜するように折り曲げられている。各羽板部１６は、上端部１６ｃが第１の板材１３のほぼ板厚分裏面側へずれるように折り曲げられている。

この場合、第１の板材１３における第１の開口部１５および羽板部１６は、周囲をレーザー加工により形成した後、ブレーキプレス機により各羽板部１６を裏面側へ折り曲げることによって形成することができる。

第２の板材１４には、第１の開口部１５および羽板部１６に対応するようにして、第２の開口部１７が上下方向に複数段設けられている。各第２の開口部１７は、図１および図３中左右方向に長く、左右両側縁部１７ａが円弧状に形成されている。第２の開口部１７は、対応する第１の開口部１５と羽板部１６形成した領域の面積より小さい面積となるように設定されている。具体的には、図３に示すように、第２の開口部１７の左右方向の幅寸法Ａ１は、第１の開口部１５の左右方向の幅寸法Ａ２よりも小さく設定されている（Ａ１＜Ａ２）。また、第２の開口部１７の上下方向の高さ寸法Ｂ１は、第１の開口部１５の上下方向の高さ寸法Ｂ２とほぼ同じかそれよりやや小さく設定されている（Ｂ１＜Ｂ２）。

そして、第１の板材１３を第２の板材１４の裏面側に配置するようにして、換言すれば第２の板材１４を第１の板材１３の前面側に配置するようにして、これら第１の板材１３と第２の板材１４を、それぞれの第２の開口部１７が、対応する第１の開口部１５と連通する状態で重ね合わせ、これらをリベットなどの接合手段により接合している。

このとき、第２の開口部１７の左右両側縁部１７ａは、対応する第１の開口部１５の左右両側縁部１５ａよりも内側に突出するように位置している。また、図２に示すように、第２の開口部１７の上縁部１７ｂは、対応する第１の開口部１５の上縁部１５ｂよりも下側に突出するように位置している。第２の開口部１７の下縁部１７ｃは、対応する第１の開口部１５の下縁部となる羽板部１６の下端部１６ａよりやや下側に位置している。

このように第１の板材１３と第２の板材１４を重ね合わせて接合することにより、筐体１１に防滴用のルーバー構造１２を形成している。筐体１１においては、これら第１の板材１３と第２の板材１４とを重ね合わせた状態で、これらの内外両面を塗装処理している。この塗装処理をすることにより、各羽板部１６の左右両側部１６ｂと第１の開口部１５における左右の両側縁部１５ａとの間に形成される隙間が図示しない塗料により埋められるとともに、第１の板材１３と第２の板材１４の間に形成される隙間も図示しない塗料により埋められるようになる。

上記した構成において、筐体１１におけるルーバー構造１２は、第１の板材１３と第２の板材１４との二重構造で、これらに第１の開口部１５と第２の開口部１７が連通状態で形成されているから、これら第１の開口部１５および第２の開口部１７により筐体１１の内部の冷却が可能となる。そして、このルーバー構造１２においては、内側の第１の板材１３に舌片状の羽板部１６を形成し、しかも、外側の第２の板材１４の第２の開口部１７は、内側の第１の板材１３における第１の開口部１５および羽板部１６を形成した領域の面積より小さい面積としているので、水滴が筐体１１の内部へ浸入することを防止できる防滴構造となっている。

この場合、羽板部１６は、筐体１１の内側（裏側）へ突出しているが、外側へは突出していないので、防滴用のルーバー構造１２を備えたものでありながら、筐体１１から外側への突出部を無くすることができる。また、その羽板部１６は、レーザー加工と、ブレーキプレス機による折り曲げ加工により形成することができるので、従来の鎧窓のような羽板部３を成形により設ける場合とは違い、成形用の成形型（金型）を作成する必要がない。さらに、外側に位置する第２の板材１４における第２の開口部１７の形状は、左右両側縁部１７ａを円弧状に形成するなど、デザインの自由度を広げることが可能となる。

第１の板材１３と第２の板材１４を重ね合わせた状態でこれらを塗装処理する構成としたので、上述したように、各羽板部１６の左右両側部１６ｂと第１の開口部１５における左右の両側縁部１５ａとの間に形成される隙間が図示しない塗料により埋められるとともに、第１の板材１３と第２の板材１４の間に形成される隙間も図示しない塗料により埋められるようになる。これにより、筐体１１内への水滴の浸入防止効果を一層向上できる。

羽板部１６は、上端部１６ｃが第１の板材１３のほぼ板厚分裏面側へずれるように折り曲げられている。この構成によれば、羽板部１６の左右両側部１６ｂと第１の開口部１５の側縁部１５ａとの間に形成される隙間をできるだけ小さくすることができ、水滴の浸入防止効果を一層向上できる。
第２の板材１４は筐体１１と一体とした。これにより、ルーバー構造１２としては、第１の板材１３を追加することで構成することができ、構成を簡素にできる。

（その他の実施形態）
上記した実施形態では、第２の板材１４を筐体１１の一部で構成したが、ルーバー構造１２を構成する第１の板材１３および第２の板材１４は、筐体１１とは別体で構成するようにしてもよい。
第１の板材１３と第２の板材１４の接合手段としては、溶接でもよい。
電気機器としてはインバータ装置に限られず、内部の冷却が必要な電気機器であればよい。

以上のように本実施形態の電気機器の筐体によると、第１の開口部および裏面側へ折り曲げられた羽板部を有する第１の板材と、第１の開口部に連通する第２の開口部を有する第２の板材とを重ね合わせることで、ルーバー構造を構成した。これにより、防滴用のルーバー構造を備えたものでありながら、筐体から外側への突出部をなくすことができ、しかも、ルーバー構造を形成するための成形型を作成する必要がないという優れた効果を奏する。

本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。

図面中、１１は筐体、１２はルーバー構造、１３は第１の板材、１４は第２の板材、１５は第１の開口部、１５ａは側縁部、１５ｂは上縁部、１６は羽板部、１６ａは下端部、１６ｂは側部、１６ｃは上端部、１７は第２の開口部、１７ａは側縁部、１７ｂは上縁部、１７ｃは下縁部を示す。

Claims

防滴用のルーバー構造を備えた電気機器の筐体であって、
金属製の第１の板材と、この第１の板材の前面に配置される金属製の第２の板材と、を備え、
前記第１の板材は、第１の開口部を有するとともに、この第１の開口部内に位置し下端部が第１の板材に連なりかつ左右両側部および上端部が第１の板材から切断され前記下端部を支点にして前記上端部側が第１の板材の裏面側へ折り曲げられた舌片状の羽板部を有し、
前記第２の板材は、前記第１の開口部と前記羽板部を形成した領域の面積より小さい面積の第２の開口部を有し、
前記第１の板材と前記第２の板材を、前記第２の開口部が前記第１の開口部と連通する状態で重ね合わせることによって前記ルーバー構造を構成したことを特徴とする電気機器の筐体。
前記第１の板材と前記第２の板材の板材を重ね合わせた状態でこれらを塗装処理したことを特徴とする請求項１記載の電気機器の筐体。
前記羽板部は、上端部が前記第１の板材のほぼ板厚分裏面側へずれるように折り曲げられていることを特徴とする請求項１または２に記載の電気機器の筐体。