JP2015206978A - 吸音装置、電子機器、画像形成装置及び画像形成装置のオプション装置 - Google Patents

吸音装置、電子機器、画像形成装置及び画像形成装置のオプション装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ヘルムホルツ共鳴器を用いた吸音装置で、空洞部を形成する部材同士の接合部に隙間が生じること起因する吸音効果の低減を安価な構成で抑制可能な吸音装置、並びにこれを備えた電子機器、画像形成装置及び画像形成装置のオプション装置を提供する。
【解決手段】ヘルムホルツ共鳴器の空洞部601の壁面を共鳴器形成部材2及び共鳴器取り付け部材1等の複数の壁面形成部材で形成する吸音装置600において、共鳴器形成部材2を共鳴器取り付け部材1に向けて加圧し、弾性変形させた状態で共鳴器形成部材2と共鳴器取り付け部材1とを固定する固定手段としての固定ねじ3を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、ヘルムホルツ共鳴器を用いた吸音装置、並びにこれを用いた電子機器、画像形成装置及び画像形成装置のオプション装置に関するものである。
電子写真方式の画像形成装置では、画像形成時に各種駆動部の駆動音やポリゴンミラーが回転するときの音などが発生する。画像形成時に発生する音を吸音することが可能な構成として、特許文献1及び2には、ヘルムホルツ共鳴器を用いた吸音装置を備えた画像形成装置が記載されている。
ヘルムホルツ共鳴器は、ある程度の容積を持った空洞部と、この空洞部と外部とを連通する連通部とによって形成される。そして、空洞部の体積を「V」、連通部の開口面積を「S」、連通部の連通方向の長さを「H」とし、音速を「c」とすると、ヘルムホルツ共鳴器を用いた吸音装置によって吸音される音の周波数「f」は、以下の(1)式によって求められる。
Figure 2015206978
(Δr:開口端補正)
ヘルムホルツ共鳴器を用いた吸音装置では、所望の吸音効果を得るためには、空洞部は連通部の開口部以外は外部に対して密閉されている必要がある。
特許文献1及び2では、ヘルムホルツ共鳴器の空洞部を形成する壁面のうち外部と連通する連通部が設けられた壁面を形成する第一部材と、空洞部の他の壁面を形成する第二部材とを接合して空洞部を形成している。
このように二つの部材によって空洞部を形成する構成では、部材の製造誤差や組み付け誤差によって接合部に隙間が生じるおそれがある。接合部に隙間が生じると、空洞部の密閉性が確保できず、所望の吸音効果を得ることができなくなる。
接合部の隙間を塞ぐ構成として、二つの部材の一方に弾性体等からなるシール部材を取り付けることが考えられる。シール部材を設けることで密閉性を確保することができるが、シール部材を追加する分の部品の増加や、シール部材を取り付ける部材に溝部等のシール部材を取り付ける形状を形成する加工工程の増加が生じ、製造費用の増加に繋がる。
このような問題は、画像形成装置に用いられる吸音装置に限らず、ヘルムホルツ共鳴器を用いた吸音装置であれば生じ得る問題である。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、次の通りである。すなわち、ヘルムホルツ共鳴器を用いた吸音装置で、空洞部を形成する部材同士の接合部に隙間が生じること起因する吸音効果の低減を安価な構成で抑制可能な吸音装置、並びにこれを備えた電子機器、画像形成装置及び画像形成装置のオプション装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、ヘルムホルツ共鳴器の空洞部の壁面を複数の壁面形成部材で形成する吸音装置において、上記複数の壁面形成部材の少なくとも一つを他の壁面形成部材に向けて加圧し、弾性変形させた状態で該壁面形成部材同士を固定する固定手段を備えることを特徴とするものである。
本発明によれば、ヘルムホルツ共鳴器を用いた吸音装置で、空洞部を形成する部材同士の接合部に隙間が生じること起因する吸音効果の低減を安価な構成で抑制可能となるという優れた効果がある。
実施例1の吸音装置の概略断面図。 本発明の一実施形態に係る複写機の概略構成図。 同複写機における感光体近傍の概略構成図。 同複写機の前面開閉カバーを開放した状態の斜視説明図。 図4に示す状態から左側面外装カバーを取り外した複写機の斜視図。 図5の状態の複写機について、前面インナーカバーが固定される前面筐体形成板の内側の面を視認可能な角度から見た斜視説明図。 前面インナーカバーにおける吸音装置の取り付け位置の説明図。 ヘルムホルツ共鳴器を用いた吸音装置の模式図。 実施例2の吸音装置の概略断面図。 実施例2の吸音装置の斜視断面図。 実施例3の吸音装置の概略断面図。 実施例4の吸音装置の概略断面図。 実施例5の吸音装置の概略断面図。 実施例6の吸音装置の概略断面図。
以下、本発明を適用可能な画像形成装置として、電子写真方式の複写機(以下、単に「複写機500」という。)の一実施形態について説明する。本実施形態では、複写機500として、モノクロ画像形成装置を例に挙げて説明するが、本発明は、公知のカラー画像形成装置についても同様に適用することができる。
まず、複写機500の構成について説明する。
図2は、本実施形態に係る複写機500全体の概略構成図である。図2において、複写機500の複写機本体100の上に画像読取装置200が取り付けられ、複写機本体100は記録紙バンク300上に載置されている。画像読取装置200の上には、背面側(図中紙面奥側)を支点にして回動自在に構成された自動原稿搬送装置400が取り付けられている。
複写機本体100の内部には、潜像担持体としてドラム状の感光体10が設けられている。図3は、感光体10の近傍を拡大した概略構成図である。感光体10の周りには図3に示すように、除電ランプ9、帯電ローラを用いた帯電装置11、現像装置12、転写ユニット13、感光体クリーニングブレード8を有したクリーニング装置14が配置されている。現像装置12は、トナーとして、重合法により製造した重合トナーを用い、その重合トナーを現像剤担持体としての現像ローラ121を用いて感光体10上の静電潜像に付着させて、これを可視像化する。
転写ユニット13は、第一ベルト張架ローラ15及び第二ベルト張架ローラ16との二つのローラ部材に掛け回された転写ベルト17を備えており、この転写ベルト17は、転写位置Bで感光体10の周面に押し当てられている。
記録紙Pが分離した後の転写ベルト17上に残った残留トナーや紙粉等の異物は、転写ベルトクリーニング部Cに設けられた、転写ベルト17を介して第一ベルト張架ローラ15に対して当接したベルトクリーニングブレード18によって掻き落とされる。
また、複写機本体100には、帯電装置11及びクリーニング装置14の図中左側に、現像装置12に新しいトナーを補給するトナー補給装置20が設けられている。
さらに複写機本体100には、記録紙バンク300の記録紙カセット61から送り出された記録紙Pを転写位置Bを経て排出スタック部39まで搬送する記録紙搬送装置60が設けられている。この記録紙搬送装置60は、供給路R1または手差し供給路R2、及び、記録紙搬送路Rに沿って、記録紙Pを搬送する。記録紙搬送路R上には、転写位置Bに対して記録紙搬送方向の上流側にレジストローラ対21が設けられている。
一方、転写位置Bに対して記録紙搬送路Rの記録紙搬送方向下流側には、熱定着装置22が設けられている。この熱定着装置22には、加熱部材である加熱ローラ30と加圧部材である加圧ローラ32との間に記録紙Pを挟み込んで加熱加圧定着を行う。
熱定着装置22の更に記録紙搬送方向下流側には、排出分岐爪34、排出ローラ35、第一加圧ローラ36、第二加圧ローラ37及びコシ付ローラ38が設けられている。また、熱定着装置22を経た画像形成済みの記録紙Pをスタックする排出スタック部39も設けてられている。
また、複写機本体100には、図中右側に、スイッチバック装置42が設けられている。このスイッチバック装置42は、記録紙搬送路Rの排出分岐爪34が配置された位置から分岐した反転路R3と、この反転路R3を通ってきた記録紙Pを再び記録紙搬送路Rのレジストローラ対21の位置まで導く再搬送路R4とに沿って記録紙Pを搬送する。反転路R3にはスイッチバックローラ対43が設けられており、再搬送路R4には、複数の記録紙搬送ローラ対66が設けられている。
図2に示すように、複写機本体100には、現像装置12の図中左側に、レーザー書込装置47が設けられている。このレーザー書込装置47は、図示しないレーザー光源、走査用の回転多面鏡であるポリゴンミラー48、ポリゴンモータ49、及び、図示しないfθレンズ等の走査光学系を備えている。
また、画像読取装置200は、光源53、複数のミラー54、結像用光学レンズ55及びCCDイメージセンサなどのイメージセンサ56等を備えており、その上面にはコンタクトガラス57が設けられている。
また、自動原稿搬送装置400には、図示しない原稿セット台が設けられており、原稿の排出位置には、図示しない原稿スタック台が設けられている。自動原稿搬送装置400は、不図示の複数の原稿搬送ローラを備えており、この原稿搬送ローラによって、原稿は、原稿セット台から画像読取装置200のコンタクトガラス57上の読取位置を経て不図示の原稿スタック台まで搬送される。
記録紙バンク300には、内部に、記録材である紙やOHPフィルム等の記録紙Pを収納する記録紙カセット61が複数重ねて設けられている。各記録紙カセット61には、それぞれ呼出ローラ62、供給ローラ63、分離ローラ64が設けられている。記録紙カセット61の図中右側には、複写機本体100の記録紙搬送路Rへと通じる上述した供給路R1が形成されている。この供給路R1にも、記録紙Pを搬送するいくつかの記録紙搬送ローラ対66が設けられている。
複写機本体100には、図2中の右側に、手差し給紙部68が設けられている。この手差し給紙部68には、手差しトレイ67が開閉自在に設けられており、その手差しトレイ67上にセットした記録紙Pを記録紙搬送路Rへと導く上述した手差し供給路R2が形成されている。この手差し給紙部68にも、記録紙カセット61と同様に、呼出ローラ62、供給ローラ63及び分離ローラ64が設けられている。
次に、複写機500の動作について説明する。
複写機500を用いてコピーをとるとき、まず、図示しないメインスイッチをオンするとともに、自動原稿搬送装置400の原稿セット台に原稿をセットする。ブック原稿のような場合には、自動原稿搬送装置400を開いて画像読取装置200のコンタクトガラス57上に直接原稿をセットし、自動原稿搬送装置400を閉じてそれで押える。
その後、図示しないスタートスイッチを押すと、自動原稿搬送装置400に原稿をセットしたときは、その原稿を原稿搬送ローラにより原稿搬送路を通してコンタクトガラス57上へと移動させてから画像読取装置200を駆動する。そして、原稿内容を読み取って原稿スタック台上に排出する。
一方、コンタクトガラス57上に直接原稿をセットしたときは、直ちに画像読取装置200を駆動して原稿内容を読み取る。
原稿内容を読み取る際、画像読取装置200は、光源53をコンタクトガラス57に沿って移動させながら、その光源53からの光をコンタクトガラス57上の原稿面に照射する。そして、その反射光を複数のミラー54で結像用光学レンズ55まで案内してイメージセンサ56に入れ、そのイメージセンサ56で原稿内容を読み取る。
複写機500では、原稿内容の読み取りと同時に、図示しない感光体駆動モータによって感光体10を回転させる。そして、まず、帯電装置11により感光体10の表面を例えば−1000[V]前後に一様に帯電する。次いで上述の画像読取装置200で読み取った原稿内容に応じてレーザー書込装置47から感光体10にレーザー光を照射してレーザー書込みを行い、感光体10の表面に静電潜像を形成する。レーザー光が照射された部分(潜像部)の表面電位は例えば0[V]〜−200[V]となる。その後、その静電潜像に現像装置12でトナーを付着させてこれを可視像化する。
複写機500では、スタートスイッチを押したと同時に、記録紙バンク300が備える複数の記録紙カセット61のうち選択サイズに対応するものから、呼出ローラ62により記録紙Pを送り出す。そして、送り出された記録紙Pを供給ローラ63及び分離ローラ64で一枚ずつ分離して、その一枚を供給路R1へ案内し、記録紙搬送ローラ対66で記録紙搬送路Rへと導く。記録紙搬送路Rへ搬送された記録紙Pは、レジストローラ対21に突き当たって止められる。
手差し給紙部68を使う場合、手差しトレイ67を開けて手差しトレイ67上に記録紙Pをセットする。この場合も、手差しトレイ67上にセットされた記録紙Pは、呼出ローラ62、供給ローラ63及び分離ローラ64によって一枚だけ手差し供給路R2へ搬送され、記録紙搬送ローラ対66で記録紙搬送路Rへと導かれる。記録紙搬送路Rに導かれた記録紙Pは、レジストローラ対21に突き当たって止められる。
このようにして、レジストローラ対21に止められた記録紙Pは、上述した感光体10の可視像化したトナー像の先端が転写位置Bへ進入するタイミングを合わせて回転を開始するレジストローラ対21によって、その転写位置Bへ送り込まれる。
転写位置Bへと送り込まれた記録紙Pは、転写ユニット13により感光体10上のトナー像が転写され、その表面にトナー像を担持する。転写後の感光体10は、その表面に残留した残留トナーがクリーニング装置14で除去され、除電ランプ9により感光体10上の残留電位も除去される。残留電位が除去されることで、表面電位が0[V]〜−150[V]の基準電位に平均化され、帯電装置11からはじまる次の画像形成に備える。
一方、トナー像を担持した記録紙Pは、転写ベルト17により搬送されて熱定着装置22に入る。そして、加熱ローラ30と加圧ローラ32との間を搬送されながら熱と圧力とが加えられて、記録紙P上のトナー像が定着する。その後、記録紙Pは、排出ローラ35、第一加圧ローラ36、第二加圧ローラ37及びコシ付ローラ38により、コシを付けられ、排出スタック部39上に排出され、そこにスタックされる。
記録紙Pの両面に画像を形成する場合には、排出分岐爪34を切り替え、記録紙Pの片面にトナー像を転写して定着した後、この記録紙Pを記録紙搬送路Rから反転路R3に入れる。反転路R3に入れた記録紙Pは、記録紙搬送ローラ対66で搬送してスイッチバック位置44へ入れた後、スイッチバックローラ対43でスイッチバックし、今度は再搬送路R4に入れ、記録紙搬送ローラ対66で再び記録紙搬送路Rに導く。そして、再搬送路R4を通過した記録紙Pの反対面にも上述と同様にしてトナー像を転写する。
図4は、複写機500の前面開閉カバー101を開放した状態の斜視説明図である。
図4に示す複写機500は、自動原稿搬送装置400と画像読取装置200の内部の光学系とは取り外した状態である。また、外装カバーである前面開閉カバー101を開放することで、内装カバーである前面インナーカバー102が露出している。さらに、トナー補給装置20が備える不図示のトナーボトルが抜かれた状態であり、前面インナーカバー102におけるトナーボトルが挿入される部分であるボトルセット穴20aが開口した状態となっている。また、複写機500における前面開閉カバー101の下方には記録紙カセット61を引き出すための取っ手部を備えた記録紙カセット外装カバー61aが配置されている。
図5は、図4に示す状態から左側面外装カバー103を取り外して、左側面筐体形成板520が露出した複写機500の斜視図である。図6は、図5の状態の複写機500について、前面インナーカバー102の内側に設けられ、前面インナーカバー102が固定される前面筐体形成板510の内側の面を視認可能な角度から見た斜視説明図である。
図6に示すように、複写機500は、前面の内側のレーザー書込装置47と対向する位置に、ヘルムホルツ共鳴器を用いた吸音装置600を備える。
図7は、前面インナーカバー102における吸音装置600の取り付け位置の説明図である。図7に示すように、前面インナーカバー102は、その内側の面に吸音装置設置部160を備える。そして、図7中の矢印で示すように吸音装置600を吸音装置設置部160に取り付けて固定し、前面インナーカバー102を前面筐体形成板510に固定する。これにより、図6に示すように、前面筐体形成板510に形成された開口部である吸音装置設置用開口部510aから吸音装置600が内側に突き出る状態となる。
図8は、ヘルムホルツ共鳴器を用いた吸音装置600の模式図である。
図8に示すように、ヘルムホルツ共鳴器は、入り口が狭まった容器のような形状であり、ある程度の体積を有する空洞部601と、それよりも小さい連通部603とによって構成され、連通部603に入ってくる特定の周波数の音を吸音する。
空洞部601の体積を「V」、連通部603における開口部602の開口面積を「S」、連通部603の長さを「H」、音速を「c」とし、吸音装置600での吸音周波数を「f」とすると、以下の(1)式が成り立つ。
Figure 2015206978
(1)式における「Δr」は開口端補正であり、一般に連通部603の断面が円形のときの半径を「r」としたときに、「Δr=0.6r」を用いる。
(1)式に示すように、吸音装置600によって吸音する音の周波数は、空洞部601の体積V、連通部603の長さH及び連通部603の開口面積Sによって求めることができる。
複写機500では、各種ローラに回転駆動を伝達する駆動モータの駆動音や、各種ローラ等の移動部材の移動音、レーザー書込装置47のポリゴンミラー48の回転音等の様々な音が発生する。このような音が複写機500の外部に伝達し、周辺の人に不快感を与える騒音となることがある。このような騒音となり得る音のうち外部への伝達を抑制したい音の周波数に合わせて吸音装置600を形成することで、騒音となり得る音を吸音装置600で吸音することができる。
〔実施例1〕
次に、本発明の構成を備えた吸音装置600の一つ目の実施例(以下、「実施例1」と呼ぶ。)について説明する。
図1は、実施例1の吸音装置600の概略断面図である。
実施例1の吸音装置600は、ヘルムホルツ共鳴器の空洞部601を形成する壁面のうち外部と連通する連通部603が設けられた壁面を形成する共鳴器形成部材2を、空洞部601の他の壁面を形成する共鳴器取り付け部材1に固定することで形成される。
実施例1の吸音装置600を図6及び図7に示す吸音装置600として用いると、共鳴器取り付け部材1は前面インナーカバー102となるが共鳴器取り付け部材1となる部材はこれに限るものでない。複写機500の装置本体に構成する壁面を備えた部材であればよく、他の部分の前面インナーカバーや外装カバー、板金によって形成される筐体形成板等を挙げることができる。
共鳴器取り付け部材1は、固定ねじ3を締結するための形状である装置本体側ねじ穴1aが備わっており、共鳴器形成部材2を固定ねじ3によって締結している。固定ねじ3は座面を形成する座部3aの径が大きくなった座付きねじである。共鳴器形成部材2には、固定ねじ3を通すための共鳴器側ねじ穴2aが備わっており、ねじ締結することによって固定ねじ3の座部3aの座面に加圧された共鳴器形成部材2が座部3aに沿うように弾性変形して、共鳴器側ねじ穴2aが密閉される。
また、ねじ締結することで固定ねじ3の座面によって共鳴器取り付け部材1に向けて加圧される。共鳴器形成部材2は共鳴器取り付け部材1よりも剛性が低い材料で形成されているため、共鳴器形成部材2は共鳴器取り付け部材1との接合部が共鳴器取り付け部材1の表面に沿うように弾性変形する。これにより、共鳴器形成部材2と共鳴器取り付け部材1との接合部に隙間が生じることを防止し、連通部603の開口部以外は外部に対して密閉された空洞部601を形成している。部材の材料としては共鳴器形成部材2に樹脂材料を用い、共鳴器取り付け部材1に金属材料を用いているがこれに限るものではない。
ヘルムホルツ共鳴器では、複数の部材で空洞部を形成する場合、密閉性が重要であり、部材同士の接合部に弾性体等からなるシール部材を設けて密閉性を確保することが考えられる。しかし、シール部材はコストが高いという問題やシール部材を組み付けるために工数が必要となるという問題があった。また、空洞部を形成する部材にシール部材を取り付ける際にも、空洞部を形成する部材に取り付け形状が必要となり、ヘルムホルツ共鳴器を備えた吸音装置を製造するための形状・組み立てが複雑となる。
実施例1の吸音装置600では、ねじ締結によって共鳴器形成部材2を共鳴器取り付け部材1に向けて加圧し、共鳴器形成部材2を弾性変形させた状態で共鳴器取り付け部材1に固定する。これにより、共鳴器形成部材2と共鳴器取り付け部材1との接合部に弾性体等からなるシール部材を新たに配置することなく接合部の密閉性を確保することができる。よって、空洞部601を形成する共鳴器形成部材2と共鳴器取り付け部材1との接合部に隙間が生じること起因する吸音効果の低減を安価な構成で抑制可能となる。
また、実施例1の吸音装置600は、前面インナーカバー102等の複写機500本体の一部である共鳴器取り付け部材1に対する共鳴器形成部材2の取り付けを一本の固定ねじ3で行い、固定ねじ3による締結力で空洞部601に必要な密閉性を確保している。よって、シール部材を追加することなく、省スペースで取り付けが容易なヘルムホルツ共鳴器を用いた吸音装置600を複写機500に搭載することができる。
実施例1の吸音装置600は空洞部601を固定ねじ3が貫通しているため、ネジ締結の構成を形成するために必要なスペースを有効活用でき、省スペース化を図ることができる。
空洞部601を固定ねじ3が貫通しているため、共鳴器形成部材2に設けた共鳴器側ねじ穴2aが連通部603以外の空洞部601と外部とを連通する開口部となるおそれがある。これに対して、実施例1では、固定ねじ3の座面が空洞部601の壁面の一部を形成するように、共鳴器形成部材2における座部3aとの接触部が弾性変形する程度まで固定ねじ3を締め付ける。これにより、共鳴器側ねじ穴2aにおいて空洞部601と外部とが連通することを防止し、空洞部601の密閉性を確保することができる。
また、空洞部601を固定ねじ3が貫通している構成では、空洞部601の中央の近くに固定ねじ3を配置することが可能となる。空洞部601の中央近傍で固定ねじ3によって共鳴器形成部材2を加圧することで、共鳴器形成部材2における共鳴器取り付け部材1との接合部が均一に変形し易く、接合部における密閉性を確保し易くなる。実施例1では、固定ねじ3として、本体と座部3aとが一体となった座付きねじを用いているが、座部3aの代わりに固定ねじ3の本体とは別体の座金を備える構成としてもよい。
実施例1の吸音装置600では、連通部603及び開口部602を形成する開口形成部620が共鳴器形成部材2の一部となっているが、開口形成部620を共鳴器形成部材2に対して別部材としてもよい。開口形成部620を別部材とすると、開口面積Sや長Hが異なる開口形成部620に取り替えることで吸音装置600の吸音周波数を変更することが可能となる。
〔実施例2〕
次に、本発明の構成を備えた吸音装置600の二つ目の実施例(以下、「実施例2」と呼ぶ。)について説明する。
図9は、実施例2の吸音装置600の概略断面図であり、図10は、実施例2の吸音装置600の斜視断面図である。
実施例2の吸音装置600は、実施例1と同様に共鳴器形成部材2と共鳴器取り付け部材1とによって形成される。
実施例2の共鳴器取り付け部材1は、複写機500における筐体形成板の一部であり、対向筐体形成板501と筐体補強部材6を介して連結している。筐体を構成する共鳴器取り付け部材1と対向筐体形成板501とを筐体補強部材6で連結することで筐体の強度の向上を図ることができる。また、対向筐体形成板501と筐体補強部材6とは、補強部材固定ねじ503によって固定されているが、共鳴器取り付け部材1と筐体補強部材6とは共鳴器形成部材2を固定する固定ねじ3によって固定されている。
図9に示すように、共鳴器取り付け部材1と締結が必要な筐体補強部材6には固定ねじ3を締結するための形状である補強部材ねじ穴6aが備わっており、共鳴器取り付け部材1と筐体補強部材6と共鳴器形成部材2とを固定ねじ3によって共締めしている。吸音装置600を備えない構成であっても互いに固定が必要な部材同士を固定するねじを用いて、共鳴器形成部材2を固定する構成であるため、ねじの追加や形状の変更なく、吸音装置600を搭載することができる。これにより、吸音装置600を搭載することによる製造コストの増加を抑制することができる。
図9に示すように、実施例2の吸音装置600は、連通部603が筐体に対して外側に向けて開口している。このため、筐体内部からの発生する音を効率的に吸音するのは困難であるが、図9中の開口部602の右側に外装カバーを設ける構成であれば外装カバーの内側の面で反射した音が開口部602から吸音装置600に入り、吸音することができる。また、図9中の右側が複写機500の下方である場合は、図9中の開口部602の右側には床面が存在することとなり、床面で反射した音を吸音することができる。
〔実施例3〕
次に、本発明の構成を備えた吸音装置600の三つ目の実施例(以下、「実施例2」と呼ぶ。)について説明する。
図11は、実施例3の吸音装置600の概略断面図である。
実施例3の吸音装置600は、実施例1と同様に共鳴器形成部材2と共鳴器取り付け部材1とによって形成される。
実施例3の吸音装置600は、空洞部601を形成する二つの部材のうちの一方である共鳴器形成部材2にねじ部23が固定されている。そして、ねじ部23と一体となった共鳴器形成部材2を図10中の矢印α方向に回転させることで、ねじ部23を装置本体側ねじ穴1aにねじ締結させることができ、共鳴器形成部材2を共鳴器取り付け部材1に固定することができる。また、ねじ部23を締め付けることで、ねじ部23と一体となった共鳴器形成部材2を共鳴器取り付け部材1に向けて加圧し、共鳴器形成部材2を弾性変形させることができ、共鳴器形成部材2と共鳴器取り付け部材1との密閉性を確保することができる。
実施例1のように、共鳴器形成部材2とは別体にねじを備える構成では、共鳴器形成部材2の共鳴器取り付け部材1に対する固定位置に合わせ、固定ねじ3を装置本体側ねじ穴1aに通し、固定ねじ3を締め付けるという作業を行う必要がある。一方、実施例3では、共鳴器形成部材2と一体となったねじ部23を装置本体側ねじ穴1aに合わせて共鳴器形成部材2を回転させればよく、組み立て工数の削減を図ることができることで、製造費の削減を図ることができる。また、共鳴器形成部材2にねじを通すための穴を設ける必要がないため、密閉性の向上を図ることができる。
〔実施例4〕
次に、本発明の構成を備えた吸音装置600の四つ目の実施例(以下、「実施例4」と呼ぶ。)について説明する。
図12は、実施例4の吸音装置600の概略断面図である。
実施例4の吸音装置600は、実施例1と同様に共鳴器形成部材2と共鳴器取り付け部材1とによって形成される。
図12に示すように、実施例4の吸音装置600では、空洞部601と外部とを連通する連通部603が、固定ねじ3の軸に対して直角方向に開口している。これにより、軸方向に対して横方向から伝達してくる音に対する吸音効果の向上を図ることができる。
〔実施例5〕
次に、本発明の構成を備えた吸音装置600の五つ目の実施例(以下、「実施例5」と呼ぶ。)について説明する。
図13は、実施例5の吸音装置600の概略断面図である。
実施例5の吸音装置600は、実施例1と同様に共鳴器形成部材2と共鳴器取り付け部材1とによって形成される。
図13に示すように、実施例5の吸音装置600は二つの壁面形成部材である共鳴器形成部材2と共鳴器取り付け部材1とを固定ねじ3で固定することで複数の空洞部601を形成する構成である。複数の空洞部601とそれぞれに対応した連通部603を設けたことで、それぞれのヘルムホルツ共鳴器で吸音でき、吸音効果の向上を図ることができる。
また、図13に示すように、複数の連通部603がそれぞれ異なる方向に向けて開口していることで、あらゆる方向から伝達してくる音に対して吸音効果を得ることができる。
一つの吸音装置600に複数のヘルムホルツ共鳴器を形成する構成としては、図6や図7のように、連通部の開口が同方向を向いている構成としてもよい。これにより、特定の方向から伝達してくる音を効率的に吸音することができる。また、複数のヘルムホルツ共鳴器を備える構成の場合、吸音周波数が互いに異なるヘルムホルツ共鳴器を配置してもよい。吸音対象となる音の周波数が異なるヘルムホルツ共鳴器を配置することで、複数の周波数の音を吸音することができ、吸音効果の向上を図ることが可能となる。
〔実施例6〕
次に、本発明の構成を備えた吸音装置600の六つ目の実施例(以下、「実施例6」と呼ぶ。)について説明する。
図14は、実施例6の吸音装置600の概略断面図である。
実施例6の吸音装置600では、ヘルムホルツ共鳴器の空洞部601を形成する壁面のうち外部と連通する連通部603が設けられた壁面を共鳴器取り付け部材1が形成し、空洞部601の他の壁面を共鳴器形成部材2が形成する形状である。
共鳴器取り付け部材1には、連通部603及び開口部602を形成する本体側開口形成部1bをバーリングによって形成しており、さらに、固定ねじ3の軸を通す本体側ねじ通し穴1cが設けられている。
バーリングとは、板材に下穴と呼ばれる穴を開け、下穴よりも径の大きなパンチを下穴に押し込んで、下穴の縁を広げながら立て、開口部の周りにフランジを形成する加工方法である。バーリングによって本体側開口形成部1bを形成することで、空洞部601を形成する壁面の一部を形成する共鳴器取り付け部材1に対して連通部603を形成するための部材を別途に設けることなく、開口部602を有する連通部603を形成することが出来る。
共鳴器形成部材2には、固定ねじ3をとめるねじ受突起部2bが備わっており、ねじ受突起部2bの先端は、共鳴器形成部材2における共鳴器取り付け部材1との接合部よりも共鳴器取り付け部材1から離れた位置となっている。このような構成において固定ねじ3を締めることで、共鳴器形成部材2における共鳴器取り付け部材1との接合部が共鳴器取り付け部材1に接触する。接触した状態からさらに固定ねじ3を締め込むことで、ねじ受突起部2bが共鳴器取り付け部材1に引き付けられ、共鳴器形成部材2を弾性変形させることができ、共鳴器形成部材2と共鳴器取り付け部材1との密閉性を確保することができる。また、固定ねじ3の座面が本体側ねじ通し穴1cを塞ぐことで空洞部601の密閉性を確保している。
上述した各実施例では、共鳴器形成部材2と共鳴器取り付け部材1とを固定する固定手段がねじである構成について説明したが、共鳴器形成部材2を加圧して、弾性変形させた状態で共鳴器取り付け部材1に取り付けることができれば、ねじに限るものではない。ねじ以外の固定手段としては、例えばバネ等で共鳴器形成部材2を共鳴器取り付け部材1に押さえつけるものを挙げることができる。しかし、ねじを用いることで安価な構成で共鳴器形成部材2を加圧して、弾性変形させた状態で共鳴器取り付け部材1に取り付けることができる構成を実現することができる。
図6では、吸音装置600をレーザー書込装置47と対向する位置に配置しており、レーザー書込装置47のポリゴンミラー48の回転音やポリゴンモータ49の駆動音を効率的に吸音することができる。しかし、本発明を適用した吸音装置としては、画像形成装置の他の位置に適宜配置してもよい。
本実施形態では、吸音装置を備える電子機器が画像形成装置である場合について説明したが、動作時に音を発生する音源部と、この音源部から発する音を吸音する吸音装置とを備える構成であれば画像形成装置以外の電子機器でも本発明は適用可能である。
また、このような電子機器としては、画像形成装置に対して記録媒体の搬送方向上流側に配置される給紙装置や、搬送方向下流側に配置される後処理装置など、画像形成装置のオプション装置であってもよい。これにより、画像形成装置とオプション装置とを備えた画像形成システム全体での騒音の発生を抑制することができる。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
ヘルムホルツ共鳴器の空洞部601等の空洞部の壁面を共鳴器形成部材2及び共鳴器取り付け部材1等の複数の壁面形成部材で形成する吸音装置600等の吸音装置において、共鳴器形成部材2等の複数の壁面形成部材の少なくとも一つを共鳴器取り付け部材1等の他の壁面形成部材に向けて加圧し、弾性変形させた状態で壁面形成部材同士を固定する固定ねじ3等の固定手段を備える。
これによれば、上記実施例1について説明したように、加圧して弾性変形させることで壁面形成部材同士の接合部で壁面形成部材の一方が他方の表面に沿うように変形し、密閉部材を設けることなく、接合部に隙間が生じることを防止できる。よって、ヘルムホルツ共鳴器を用いた吸音装置で、空洞部を形成する部材同士の接合部に隙間が生じること起因する吸音効果の低減を安価な構成で抑制可能となる。
(態様B)
態様Aにおいて、共鳴器形成部材2及び共鳴器取り付け部材1等の複数の壁面形成部材は剛性が互いに異なる。
これによれば、上記実施例1について説明したように、接合部において剛性の低い側の壁面形成部材が剛性の高い側の壁面形成部材の表面に沿うように変形し、接合部に隙間が生じることを防止できる。
(態様C)
態様AまたはBの何れかの態様において、固定手段が、固定ねじ3等のねじによる固定を行うものである。
これによれば、上記実施例1について説明したように、シール部材を追加することなく、省スペースで取り付けが容易なヘルムホルツ共鳴器を用いた吸音装置を実現出来る。
(態様D)
態様Cにおいて、固定ねじ3等のねじの座面が空洞部601等の空洞部の壁面の一部を形成する。
これによれば、上記実施例1について説明したように、ねじを通すための穴が形成されていても密閉性を確保することができる。
(態様E)
態様Cにおいて、共鳴器形成部材2等のねじによって固定する壁面形成部材の一方とねじ部23等のねじとが一体となっている。
これによれば、上記実施例3について説明したように、組み立て工数の削減を図ることができることで、製造費の削減を図ることができ、さらに一体とした壁面形成部材にねじを通すための穴を設ける必要がないため、密閉性の向上を図ることができる。
(態様F)
態様C乃至Eの何れかの態様において、固定ねじ3等のねじが空洞部601等の空洞部を貫通している。
これによれば、上記実施例1について説明したように、
これによれば、上記実施形態について説明したように、ネジ締結の構成を形成するために必要なスペースを有効活用でき、省スペース化を図ることができる。
(態様G)
態様C乃至Fの何れかの態様において、共鳴器取り付け部材1等の他の壁面形成部材は、吸音装置600等の吸音装置を配置する複写機500等の本体装置の壁面を形成する本体装置壁面形成部材であり、本体装置を構成する筐体補強部材6等の他の部材と本体装置壁面形成部材とを固定する固定部材として固定ねじ3等のねじを用い、二つの壁面形成部材と他の部材とをねじによって共締めする。
これによれば、上記実施例2について説明したように、ねじの追加や形状の変更なく、吸音装置600を搭載することができる。これにより、吸音装置600を搭載することによる製造コストの増加を抑制することができる。
(態様H)
態様C乃至Gの何れかの態様において、空洞部601等の空洞部と外部とを連通する連通部603等の連通部が、固定ねじ3等のねじの軸に対して直角方向に開口している。
これによれば、上記実施例4について説明したように、軸方向に対して横方向から伝達してくる音に対する吸音効果の向上を図ることができる。
(態様I)
態様A乃至Hの何れかの態様において、複数の空洞部601等の空洞部を備える。
これによれば、上記実施例5について説明したように、複数の空洞部とそれぞれに対応した連通部603等の連通部を設けたことで、それぞれのヘルムホルツ共鳴器で吸音でき、吸音効果の向上を図ることができる。
(態様J)
態様Iにおいて、複数の空洞部601等の空洞部と外部とを連通する複数の連通部603等の連通部がそれぞれ異なる方向に向けて開口している。
これによれば、上記実施例5について説明したように、あらゆる方向から伝達してくる音に対して吸音効果を得ることができる。
(態様K)
動作時の音を吸音する吸音手段を備えた複写機500等の電子機器において、吸音手段として、態様A乃至Jの何れかの態様に係る吸音装置600等の吸音装置を用いる。
これによれば、上記実施形態について説明したように、安価な構成で電子機器の動作時に生じる音の吸音効果を高めることが可能となる。
(態様L)
複写機500等の電子写真方式の画像形成装置において、態様Kに記載の電子機器の構成を備える。
これによれば、上記実施形態について説明したように、安価な構成で画像形成装置の動作時に生じる音の吸音効果を高めることが可能となる。
(態様M)
複写機500等の電子写真方式の画像形成装置における記録媒体搬送方向の上流側または下流側に配置される画像形成装置のオプション装置において、態様Kに記載の電子機器の構成を備える。
これによれば、上記実施形態について説明したように、安価な構成でオプション装置の動作時に生じる音の吸音効果を高めることが可能となる。
1 共鳴器取り付け部材
1a 装置本体側ねじ穴
1b 本体側開口形成部
1c 本体側ねじ通し穴
2 共鳴器形成部材
2a 共鳴器側ねじ穴
2b ねじ受突起部
3 固定ねじ
3a 座部
6 筐体補強部材
6a 補強部材ねじ穴
8 感光体クリーニングブレード
9 除電ランプ
10 感光体
11 帯電装置
12 現像装置
13 転写ユニット
14 クリーニング装置
15 第一ベルト張架ローラ
16 第二ベルト張架ローラ
17 転写ベルト
18 ベルトクリーニングブレード
20 トナー補給装置
20a ボトルセット穴
21 レジストローラ対
22 熱定着装置
23 ねじ部
30 加熱ローラ
32 加圧ローラ
34 排出分岐爪
35 排出ローラ
36 第一加圧ローラ
37 第二加圧ローラ
38 コシ付ローラ
39 排出スタック部
42 スイッチバック装置
43 スイッチバックローラ対
44 スイッチバック位置
47 レーザー書込装置
48 ポリゴンミラー
49 ポリゴンモータ
53 光源
54 ミラー
55 結像用光学レンズ
56 イメージセンサ
57 コンタクトガラス
60 記録紙搬送装置
61 記録紙カセット
61a 記録紙カセット外装カバー
62 呼出ローラ
63 供給ローラ
64 分離ローラ
66 記録紙搬送ローラ対
67 手差しトレイ
68 手差し給紙部
100 複写機本体
101 前面開閉カバー
102 前面インナーカバー
103 左側面外装カバー
121 現像ローラ
160 吸音装置設置部
200 画像読取装置
300 記録紙バンク
400 自動原稿搬送装置
500 複写機
501 対向筐体形成板
503 補強部材固定ねじ
510 前面筐体形成板
510a 吸音装置設置用開口部
520 左側面筐体形成板
600 吸音装置
601 空洞部
602 開口部
603 連通部
620 開口形成部
B 転写位置
C 転写ベルトクリーニング部
P 記録紙
R 記録紙搬送路
R1 供給路
R2 手差し供給路
R3 反転路
R4 再搬送路
特開2000−235396号公報 特開2000−112306号公報 特許第3816678号公報 特開2007−146852号公報

Claims (13)

  1. ヘルムホルツ共鳴器の空洞部の壁面を複数の壁面形成部材で形成する吸音装置において、
    上記複数の壁面形成部材の少なくとも一つを他の壁面形成部材に向けて加圧し、弾性変形させた状態で該壁面形成部材同士を固定する固定手段を備えることを特徴とする吸音装置。
  2. 請求項1の吸音装置において、
    上記複数の壁面形成部材は剛性が互いに異なることを特徴とする吸音装置。
  3. 請求項1または2の何れかの吸音装置において、
    上記固定手段が、ねじによる固定を行うものであることを特徴とする吸音装置。
  4. 請求項3の吸音装置において、
    上記ねじの座面が上記空洞部の壁面の一部を形成することを特徴とする吸音装置。
  5. 請求項3の吸音装置において、
    上記ねじによって固定する上記壁面形成部材の一方と該ねじとが一体となっていることを特徴とする吸音装置。
  6. 請求項3乃至5の何れかに記載の吸音装置において、
    上記ねじが上記空洞部を貫通していることを特徴とする吸音装置。
  7. 請求項3乃至6の何れかに記載の吸音装置において、
    上記他の壁面形成部材は、吸音装置を配置する本体装置の壁面を形成する本体装置壁面形成部材であり、該本体装置を構成する他の部材と該本体装置壁面形成部材とを固定する固定部材として上記ねじを用い、二つの上記壁面形成部材と該他の部材とを該ねじによって共締めすることを特徴とする吸音装置。
  8. 請求項3乃至7の何れかに記載の吸音装置において、
    上記空洞部と外部とを連通する連通部が、上記ねじの軸に対して直角方向に開口していることを特徴とする吸音装置。
  9. 請求項1乃至8の何れかに記載の吸音装置において、
    複数の上記空洞部を備えることを特徴とする吸音装置。
  10. 請求項9の吸音装置において、
    複数の上記空洞部と外部とを連通する複数の連通部がそれぞれ異なる方向に向けて開口していることを特徴とする吸音装置。
  11. 動作時の音を吸音する吸音手段を備えた電子機器において、
    上記吸音手段として、請求項1乃至10の何れかに記載の吸音装置を用いることを特徴とする電子機器。
  12. 電子写真方式の画像形成装置において、
    請求項11に記載の電子機器の構成を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  13. 電子写真方式の画像形成装置における記録媒体搬送方向の上流側または下流側に配置される画像形成装置のオプション装置において、
    請求項11に記載の電子機器の構成を備えたことを特徴とする画像形成装置のオプション装置。
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