JP2015206770A - アナログ電子時計 - Google Patents

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Abstract

【課題】時刻および計測時間を分かりやすく表示できるアナログ電子時計を提供すること。【解決手段】アナログ電子時計は、秒針13と、秒針13を駆動させる秒針用ステップモーター21と、秒針用ステップモーター21を制御して、時刻の秒を秒針13によって表示させるタイム表示処理部341と、時間計測を行うとともに、秒針用ステップモーター21を制御して、計測時間の秒を秒針13によって表示させるストップウォッチ表示処理部342と、を備え、タイム表示処理部341は、秒針13を第1時間間隔で運針させ、ストップウォッチ表示処理部342は、秒針13を第1時間間隔とは異なる第2時間間隔で運針させる。【選択図】図2

Description

本発明は、指針を備えたアナログ電子時計に関する。
従来、ストップウォッチ(クロノグラフ)やタイマー等の時間計測機能を有するアナログ電子時計が知られている。このようなアナログ電子時計には、現時刻を表示する秒針を用いて、計測時間の秒表示を行っているものがある(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1のクロノグラフ付きアナログ時計は、通常時刻モードでは現時刻の秒を指示し、ストップウォッチモードでは計測時間の秒(クロノグラフ秒)を指示する、2つの役割を果たす秒針を備えている。
特開2013−228258号公報
ところで、特許文献1のクロノグラフ付きアナログ時計では、現時刻の秒(時刻秒)の表示と、計測時間の秒(計測秒)の表示とで、1つの秒針が兼用されているため、秒針が時刻秒を表示しているのか計測秒を表示しているのかを判別する必要がある。
特許文献1のクロノグラフ付きアナログ時計は、通常時刻モードでは駆動せずストップウォッチモードで駆動する1/10秒クロノグラフ針や1/100秒クロノグラフ針を備えている。このため、これらの指針の動作状態に基づいて、通常時刻モードかストップウォッチモードかを判別でき、秒針が時刻秒を表示しているのか計測秒を表示しているのかを判別できる。
しかしながら、1/10秒クロノグラフ針や1/100秒クロノグラフ針は、秒針に比べて、運針時間間隔が短いため、駆動に大きな電力を必要とする。このため、消費電力の低減を目的として、計測が続いている場合でも、計測が開始されてから一定時間(例えば、1分)後に、各クロノグラフ針の駆動を停止させる場合がある。このような場合は、秒針が時刻秒を表示しているのか計測秒を表示しているのかを判別できないという問題があった。
また、別の指針により、通常時刻モードとストップウォッチモードのいずれかを指示することで、各モードを判別させる方法も考えられるが、指針の移動領域が小さい場合には、判別がしにくいという問題があった。
本発明は、時刻および計測時間を分かりやすく表示できるアナログ電子時計を提供することを目的とする。
本発明のアナログ電子時計は、秒針と、前記秒針を駆動させる駆動手段と、前記駆動手段を制御して、時刻の秒を前記秒針によって表示させる時刻表示処理部と、時間計測を行うとともに、前記駆動手段を制御して、計測時間の秒を前記秒針によって表示させる計測時間表示処理部と、を備え、前記時刻表示処理部は、前記秒針を第1時間間隔で運針させ、前記計測時間表示処理部は、前記秒針を前記第1時間間隔とは異なる第2時間間隔で運針させることを特徴とする。
本発明によれば、秒針は、時刻の秒(時刻秒)を表示する場合は、第1時間間隔(例えば、1秒)で運針され、計測時間の秒(計測秒)を表示する場合は、第1時間間隔とは異なる第2時間間隔(例えば、0.5秒)で運針される。
すなわち、本発明によれば、秒針は、時刻秒を表示する場合と計測秒を表示する場合とで、運針時間間隔が異なるため、使用者は、秒針の運針時間間隔に基づいて、秒針が時刻秒を表示しているのか計測秒を表示しているのかを容易に判別できる。
従って、時刻秒の表示と計測秒の表示とで、1つの秒針が兼用されているアナログ電子時計において、時刻および計測時間を分かりやすく表示できる。
本発明のアナログ電子時計において、前記第2時間間隔は、前記第1時間間隔よりも短いことが好ましい。
本発明によれば、秒針により、計測秒を時刻秒よりも細かい単位で表示できる。例えば、計測秒を0.5秒単位で表示できる。これにより、計測時間をより細かく表示できる。
また、本発明によれば、計測秒を表示する場合の方が、時刻秒を表示する場合よりも、秒針が短い間隔で運針されるため、計測秒を表示していることを使用者がイメージしやすい。このため、計測時間をより分かりやすく表示できる。
本発明のアナログ電子時計において、前記秒針の1周分のステップ数は、60のN倍(Nは2以上の整数)であり、前記第1時間間隔は、1秒であり、前記第2時間間隔は、1秒をNで割った時間であることが好ましい。
本発明のアナログ電子時計において、前記時刻表示処理部は、前記秒針を前記第1時間間隔でNステップずつ運針させ、前記計測時間表示処理部は、前記秒針を前記第2時間間隔で1ステップずつ運針させることが好ましい。
本発明によれば、秒針は、時刻秒を表示する場合は1秒間隔で運針されるため、ステップモーターで駆動する一般的な時計の秒針の運針間隔とすることができ、使用者は違和感なく時刻秒を認識できる。
また、本発明によれば、秒針は、時刻秒を表示する場合は1秒間隔で運針され、計測秒を表示する場合は1秒の半分以下の間隔、つまり、0.5秒以下の間隔で運針される。このため、時刻秒の運針間隔(1秒)と、計測秒の運針間隔(0.5秒以下)との差を、0.5秒以上と大きくできる。これにより、秒針が時刻秒を表示しているのか計測秒を表示しているのかを、より容易に判別できる。
本発明のアナログ電子時計において、前記秒針の回転軸は、文字板の中心に位置していることが好ましい。
回転軸が文字板の中心に位置している指針(センター針)は、指針の長さを、文字板の中心から外縁部近傍までの距離に設定できる。秒針をこのような指針とすることで、時刻秒および計測秒をダイナミックに表示できる。これにより、時刻および計測時間の視認性を向上できる。
本実施形態に係るアナログ電子時計を示す正面図である。 前記アナログ電子時計の構成を示すブロック図である。 本実施形態における時刻表示モードおよびストップウォッチモードにおける各指針の表示内容を示す図である。 本実施形態におけるモード切替処理を示すフローチャートである。 本実施形態におけるストップウォッチ処理を示すフローチャートである。 前記アナログ電子時計における時刻表示モードでの表示例を示す図である。 前記アナログ電子時計におけるストップウォッチモードでのリセット時の表示例を示す図である。 前記アナログ電子時計におけるストップウォッチモードでの計測時の表示例を示す図である。 前記アナログ電子時計におけるストップウォッチモードでの計測時の他の表示例を示す図である。
以下に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、アナログ電子時計1を示す正面図である。
図1に示すように、アナログ電子時計1は、通常の時刻表示を行う基本時計用指針としての時針11、分針12、秒針13を備えている。時針11、分針12、秒針13は、アナログ電子時計1の文字板2を表面側から見た平面視において、回転軸が文字板2の中心に位置している。そして、文字板2の外縁部には、1周を120分割する時分秒目盛41が表示されている。
また、アナログ電子時計1は、文字板2の中心から6時方向にずれた位置に配置されたモード表示針14を備えている。そして、文字板2におけるモード表示針14の回転領域の周囲には、1周を20分割する1/20秒目盛42が表示されている。さらに、1/20秒目盛42の0秒位置には、ストップウォッチモードを示す「SW」の文字が表示されている。さらに、1/20秒目盛42の0秒位置と0.2秒位置との間には、時刻表示モードを示す「TIME」の文字が表示されている。
また、アナログ電子時計1は、文字板2の中心から0時方向にずれた位置に配置された第1副針17および第2副針18を備えている。そして、文字板2における第1副針17および第2副針18の回転領域の周囲には、1周を60分割する時分目盛43が表示されている。
また、アナログ電子時計1には、外部操作部材であるリューズ5と、同じく外部操作部材である第1ボタン6および第2ボタン7とが設けられている。
図2は、アナログ電子時計1の構成を示すブロック図である。
図2に示すように、各指針11〜14,17,18は、4つのステップモーター(駆動手段)でそれぞれ駆動される。すなわち、秒針13は、秒針用ステップモーター21で駆動され、時針11、分針12は、時分針用ステップモーター22で駆動され、モード表示針14は、モード表示用ステップモーター23で駆動され、第1副針17および第2副針18は、副針用ステップモーター24で駆動される。
これらの各ステップモーター21〜24の駆動制御を行うために、アナログ電子時計1には、駆動制御回路30が内蔵されている。
駆動制御回路30は、第1スイッチ検出部32、第2スイッチ検出部33、機能処理部34、秒針駆動制御部35、時分針駆動制御部36、モード表示駆動制御部37、副針駆動制御部38を備えている。
第1スイッチ検出部32は、第1ボタン6の押込み操作を検出し、押し込み操作があった場合にその検出信号を機能処理部34に出力する。
第2スイッチ検出部33は、第2ボタン7の押込み操作を検出し、押し込み操作があった場合にその検出信号を機能処理部34に出力する。
秒針駆動制御部35は、水晶振動子等の基準信号発生回路から出力される基準信号(例えば1Hzの信号)を利用してモータ駆動パルスを出力し、秒針用ステップモーター21を介して秒針13の駆動を制御する。
秒針13の1周分のステップ数は、「120」である。
時分針駆動制御部36は、時分針用ステップモーター22を介して、時針11、分針12の駆動を制御する。
時針11および分針12のうち、長針である分針12の1周分のステップ数は、「60」である。このため、分針12と連動して駆動される短針である時針11の1周分のステップ数は、「720」である。
モード表示駆動制御部37は、モード表示用ステップモーター23を介してモード表示針14の駆動を制御する。モード表示針14の1周分のステップ数は、「60」である。
副針駆動制御部38は、副針用ステップモーター24を介して第1副針17および第2副針18の駆動を制御する。各副針17,18のうち、長針である第2副針18の1周分のステップ数は、「60」である。このため、第2副針18と連動して駆動される短針である第1副針17のステップ数は、「720」である。
機能処理部34は、アナログ電子時計1における各種機能を処理するものである。機能処理部34は、タイム表示処理部(時刻表示処理部)341、ストップウォッチ表示処理部(計測時間表示処理部)342を備えている。
そして、機能処理部34は、第2ボタン7によるモード切替操作が行われると、処理モードを、現時刻を表示する時刻表示モードと、開始点からの経過時間を計測するストップウォッチモード(クロノグラフモード)との間で順次切り替え、選択されたモードに応じて各処理部341,342を動作させる。すなわち、機能処理部34は、時刻表示モードが選択された場合は、タイム表示処理部341を動作させ、ストップウォッチモードが選択された場合は、ストップウォッチ表示処理部342を動作させる。
図3は、時刻表示モードおよびストップウォッチモードにおける各指針の表示内容を示す図である。
タイム表示処理部341は、時刻表示モードが選択された際に動作し、秒針駆動制御部35を利用し、秒針13で現時刻の秒(時刻秒)を表示させるものである。
ここで、秒針13は、1秒間隔で2ステップずつ運針する。すなわち、秒針13は、運針の周期が1秒であり、一度の運針で、2ステップ分移動する。なお、時刻表示モードにおける秒針13の運針時間間隔は、本発明の第1時間間隔に相当する。
また、タイム表示処理部341は、モード表示駆動制御部37を利用し、モード表示針14で時刻表示モードを表示させる。具体的には、モード表示針14を移動させ、文字板2に表示された時刻表示モードを示す文字「TIME」をモード表示針14で指示させる。すなわち、モード表示針14は運針しない。
また、タイム表示処理部341は、副針駆動制御部38を利用し、第1副針17および第2副針18でワールドタイム時刻の時分を表示させる。第1副針17および第2副針18は、1分間隔で運針する。ワールドタイム時刻は、世界の各地の中から選択した地域の現地の時刻であり、例えば、その地域と現在地との時差を、リューズ5、第1ボタン6、第2ボタン7等を操作して入力することで設定できる。
ストップウォッチ表示処理部342は、ストップウォッチモードが選択された際に動作し、秒針駆動制御部35、モード表示駆動制御部37、副針駆動制御部38を利用し、秒針13、モード表示針14、第1副針17、第2副針18によってストップウォッチ処理(クロノグラフ処理)を行うものである。ストップウォッチ処理とは、ストップウォッチのスタート操作を行うと、経過時間に伴い各指針13,14,17,18を時計回りに回転して、経過時間をリアルタイムに表示するものである。このため、ストップウォッチ表示処理部342は、前記基準信号をカウントすることで経過時間を計測する内部計測カウンタを備えている。
具体的にストップウォッチ表示処理部342は、秒針駆動制御部35を利用し、秒針13で計測時間の秒(計測秒)を表示させる。
ここで、秒針13は、0.5秒間隔で1ステップずつ運針し、1分間で1周する。すなわち、秒針13は、運針の周期が0.5秒であり、一度の運針で、1ステップ分移動する。すなわち、秒針13は、ストップウォッチモードでは、0.5秒クロノグラフ針として機能する。なお、ストップウォッチモードにおける秒針13の運針時間間隔は、本発明の第2時間間隔に相当する。
また、ストップウォッチ表示処理部342は、モード表示駆動制御部37を利用し、モード表示針14で、計測時間の1/20秒の桁を表示させる。ここで、モード表示針14は、1/20秒(0.05秒)間隔で3ステップずつ運針し、1秒間で1周する。すなわち、モード表示針14は、ストップウォッチモードでは、1/20秒クロノグラフ針として機能する。
なお、ストップウォッチ表示処理部342は、モード表示針14の移動を開始させた後、1分経過後に、モード表示針14を停止させる。すなわち、モード表示針14は、1/20秒目盛42の0秒位置で停止する。そして、計測終了後に、計測時間を示す位置まで移動する。これにより、モード表示針14の駆動時間を短くでき、ストップウォッチ処理にかかる消費電力を低減できる。
また、ストップウォッチ表示処理部342は、副針駆動制御部38を利用し、第1副針17および第2副針18で計測時間の時分を表示させる。第1副針17および第2副針18は、1分間隔で運針する。すなわち、ストップウォッチモードでは、第1副針17は、クロノグラフ時針として機能し、第2副針18は、クロノグラフ分針として機能する。
また、機能処理部34は、時刻表示モードおよびストップウォッチモードの両方のモードにおいて、時分針駆動制御部36を利用し、時針11、分針12で現時刻の時分を表示させる。各指針11,12は、1分間隔で運針される。
[モード切替処理]
次に、モード切替処理について説明する。
図4は、モード切替処理を示すフローチャートである。
図4に示す処理は、例えば、機能処理部34が電池交換等でリセットされた場合に開始される。
機能処理部34は、時刻表示モードを選択する(S11)。
次に、機能処理部34は、第2スイッチ検出部33の出力信号を判定して、第2ボタン7が押されたかを判定する(S12)。
S12でNOと判定された場合、機能処理部34は、時刻表示モードを継続し、S12の判定を再度行う。
一方、S12でYESと判定された場合、機能処理部34は、ストップウォッチモードを選択する(S13)。
次に、機能処理部34は、第2スイッチ検出部33の出力信号を判定して、第2ボタンが押されたかを判定する(S14)。
S14でNOと判定された場合、機能処理部34は、ストップウォッチモードを継続し、S14の判定を再度行う。
一方、S14でYESと判定された場合、機能処理部34は、処理をS11に戻す。
[ストップウォッチ処理]
次に、ストップウォッチ処理について説明する。
図5は、ストップウォッチ処理を示すフローチャートである。
図5に示す処理は、モード切替操作により、ストップウォッチモードが選択されると開始される。
なお、図5に示す処理が開始される前は、時刻表示モードが選択されている。このときの各指針の状態を、図6に示す。
図6に示されるように、モード表示針14は、「TIME」の文字を指示し、停止している。秒針13は、現時刻の秒を表示し、1秒間隔で運針している。第1副針17および第2副針18は、ワールドタイム時刻の時分を表示している。時針11および分針12は、現時刻の時分を表示している。
そして、モード切替操作により、ストップウォッチモードが選択されると、タイム表示処理部341は、内部計測カウンタをリセットする(S21)。このときの各指針の状態を、図7に示す。
図7に示されるように、モード表示針14は、移動して「SW」の文字を指示し、停止する。秒針13は、移動して0秒位置を指示し、停止する。第1副針17よび第2副針18は、移動して0時の位置を指示し、停止する。
そして、タイム表示処理部341は、第1スイッチ検出部32の出力信号を判定して、第1ボタン6が押されたかを判定する(S22)。
S22でNOと判定された場合、タイム表示処理部341は、S22の判定を繰り返す。
一方、S22でYESと判定された場合、タイム表示処理部341は、S22で第1ボタン6が押された時点からの経過時間の計測を開始する(S23)。
そして、タイム表示処理部341は、秒針駆動制御部35、モード表示駆動制御部37、副針駆動制御部38を用いて、秒針用ステップモーター21、モード表示用ステップモーター23、副針用ステップモーター24を駆動させ、秒針13、モード表示針14、第1副針17および第2副針18を時計回り方向に移動させて、経過時間を表示させる。経過時間を計測中の各指針の状態を、図8,9に示す。
計測が開始されると、モード表示針14は、1/20秒(0.05秒)間隔で運針し、モード表示針14が、0.5秒位置、および、0秒位置を指示する毎に、秒針13は運針する。すなわち、秒針13は、0.5秒間隔で運針する。図8は、経過時間が、41.5秒のときの表示例である。
そして、秒針13が1周して0秒位置を指示する毎に、第1副針17および第2副針18は運針する。すなわち、第1副針17および第2副針18は、1分間隔で運針する。また、計測を開始してから1分が経過すると、モード表示針14は、0秒位置を指示した状態で停止する。図9は、経過時間が、5分と15.5秒のときの表示例である。
S23の後、タイム表示処理部341は、第1スイッチ検出部32の出力信号を判定して、第1ボタン6が再び押されたかを判定する(S24)。
S24でNOと判定された場合、タイム表示処理部341は、S24の判定を繰り返す。
一方、S24でYESと判定された場合、タイム表示処理部341は、経過時間の計測を終了する(S25)。
すなわち、このとき、秒針13は、第1ボタン6が初めに押されてから第1ボタン6が再度押されるまでの経過時間の秒を表示し、モード表示針14は、前記経過時間の1/20秒の桁を表示し、第1副針17および第2副針18は、前記経過時間の時分を表示している。
次に、ストップウォッチ表示処理部342は、第1スイッチ検出部32の出力信号を判定して、第1ボタン6が押されたかを判定する(S26)。
S26でYESと判定された場合、ストップウォッチ表示処理部342は、処理をS23に戻す。
S26でNOと判定された場合、ストップウォッチ表示処理部342は、第2スイッチ検出部33の出力信号を判定して、第2ボタン7が押されたかを判定する(S27)。
S27でNOと判定された場合、ストップウォッチ表示処理部342は、処理をS26に戻す。
一方、S27でYESと判定された場合、ストップウォッチ表示処理部342は、処理をS21に戻す。
[実施形態の作用効果]
秒針13は、時刻表示モードでは、1秒間隔で運針され、ストップウォッチモードでは、0.5秒間隔で運針される。
すなわち、秒針13は、時刻表示モードとストップウォッチモードとで運針時間間隔が異なるため、使用者は、秒針13の運針時間間隔に基づいて、秒針13が時刻秒を表示しているのか計測秒を表示しているのかを容易に判別できる。
従って、時刻秒の表示と計測秒の表示とで、1つの秒針13が兼用されているアナログ電子時計1において、現時刻および計測時間を分かりやすく表示できる。
例えば、図9に示される例では、秒針13は、15.5秒の目盛を指示している。これから、秒針13は、0.5秒間隔で運針されていることが分かる。これにより、アナログ電子時計1において、ストップウォッチモードが選択され、秒針13が、計測秒を表示していることが把握できる。
ストップウォッチモードにおける秒針13の運針時間間隔(0.5秒)は、時刻表示モードにおける秒針13の運針時間間隔(1秒)よりも短い。
これによれば、秒針13により、計測秒を時刻秒よりも細かい単位で表示できる。本実施形態では、計測秒を0.5秒単位で表示している。これにより、計測時間をより細かく表示できる。
また、計測秒を表示する場合の方が、時刻秒を表示する場合よりも、秒針13が短い間隔で運針されるため、計測秒を表示していることを使用者がイメージしやすい。このため、計測時間をより分かりやすく表示できる。
秒針13の回転軸は、文字板2の中心に位置している。
回転軸が文字板2の中心に位置している指針(センター針)は、指針の長さを、文字板2の中心から外縁部近傍までの距離に設定できる。秒針13をこのような指針とすることで、時刻秒および計測秒をダイナミックに表示できる。これにより、現時刻および計測時間の視認性を向上できる。
[他の実施形態]
なお、本発明は前記実施形態の構成に限定されず、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
例えば、前記実施形態では、秒針13の1周分のステップ数は、「120」であり、時刻表示モードでは、秒針13を1秒間隔で2ステップずつ運針させ、ストップウォッチモードでは、秒針13を0.5秒間隔で1ステップずつ運針させているが、本発明はこれに限定されない。
すなわち、秒針13の1周分のステップ数を、60のN倍(Nは2以上の整数)とし、時刻表示モードでは、秒針13を1秒間隔でNステップずつ運針させ、ストップウォッチモードでは、秒針13を、1秒をNで割った時間間隔で1ステップずつ運針させてもよい。
これによれば、秒針13は、時刻秒を表示する場合は1秒間隔で運針されるため、ステップモーターで駆動する一般的な時計の秒針の運針間隔とすることができ、使用者は違和感なく時刻秒を認識できる。
また、秒針13は、時刻秒を表示する場合は1秒間隔で運針され、計測秒を表示する場合は1秒の半分以下の間隔、つまり、0.5秒以下の間隔で運針される。このため、時刻秒の運針間隔(1秒)と、計測秒の運針間隔(0.5秒以下)との差を、0.5秒以上と大きくできる。これにより、秒針13が時刻秒を表示しているのか計測秒を表示しているのかを、より容易に判別できる。
また、時刻表示モードにおける秒針13の運針時間間隔を、ストップウォッチモードにおける秒針13の運針時間間隔よりも短くしてもよい。
前記実施形態では、計測時間は、ストップウォッチ処理で計測した時間であるが、本発明はこれに限定されない。例えば、計測時間は、設定時間から経過時間を引いた残り時間を計測するタイマー処理で計測した時間であってもよい。
この場合、タイマー処理が実行されるタイマーモードにおいて、秒針13は、例えば、0.5秒間隔で運針される。
1…アナログ電子時計、11…時針、12…分針、13…秒針、14…モード表示針、17…第1副針、18…第2副針、2…文字板、21…秒針用ステップモーター、22…時分針用ステップモーター、23…モード表示用ステップモーター、24…副針用ステップモーター、30…駆動制御回路、32…第1スイッチ検出部、33…第2スイッチ検出部、34…機能処理部、341…タイム表示処理部、342…ストップウォッチ表示処理部、35…秒針駆動制御部、36…時分針駆動制御部、37…モード表示駆動制御部、38…副針駆動制御部、6…第1ボタン、7…第2ボタン。

Claims (5)

  1. 秒針と、
    前記秒針を駆動させる駆動手段と、
    前記駆動手段を制御して、時刻の秒を前記秒針によって表示させる時刻表示処理部と、
    時間計測を行うとともに、前記駆動手段を制御して、計測時間の秒を前記秒針によって表示させる計測時間表示処理部と、を備え、
    前記時刻表示処理部は、前記秒針を第1時間間隔で運針させ、
    前記計測時間表示処理部は、前記秒針を前記第1時間間隔とは異なる第2時間間隔で運針させる
    ことを特徴とするアナログ電子時計。
  2. 請求項1に記載のアナログ電子時計において、
    前記第2時間間隔は、前記第1時間間隔よりも短い
    ことを特徴とするアナログ電子時計。
  3. 請求項2に記載のアナログ電子時計において、
    前記秒針の1周分のステップ数は、60のN倍(Nは2以上の整数)であり、
    前記第1時間間隔は、1秒であり、
    前記第2時間間隔は、1秒をNで割った時間である
    ことを特徴とするアナログ電子時計。
  4. 請求項3に記載のアナログ電子時計において、
    前記時刻表示処理部は、前記秒針を前記第1時間間隔でNステップずつ運針させ、
    前記計測時間表示処理部は、前記秒針を前記第2時間間隔で1ステップずつ運針させる
    ことを特徴とするアナログ電子時計。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のアナログ電子時計において、
    前記秒針の回転軸は、文字板の中心に位置している
    ことを特徴とするアナログ電子時計。
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