JP2015206075A - 銅合金材、電気自動車用の配電部材及びハイブリッド自動車用の配電部材 - Google Patents

銅合金材、電気自動車用の配電部材及びハイブリッド自動車用の配電部材 Download PDF

Info

Publication number
JP2015206075A
JP2015206075A JP2014087236A JP2014087236A JP2015206075A JP 2015206075 A JP2015206075 A JP 2015206075A JP 2014087236 A JP2014087236 A JP 2014087236A JP 2014087236 A JP2014087236 A JP 2014087236A JP 2015206075 A JP2015206075 A JP 2015206075A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
copper alloy
alloy material
mass
copper
less
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014087236A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6278812B2 (ja
Inventor
山本 佳紀
Yoshinori Yamamoto
佳紀 山本
聡至 関
Soshi Seki
聡至 関
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SH Copper Products Co Ltd
Original Assignee
SH Copper Products Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SH Copper Products Co Ltd filed Critical SH Copper Products Co Ltd
Priority to JP2014087236A priority Critical patent/JP6278812B2/ja
Publication of JP2015206075A publication Critical patent/JP2015206075A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6278812B2 publication Critical patent/JP6278812B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Conductive Materials (AREA)
  • Insulated Conductors (AREA)

Abstract

【課題】銅合金材の導電性の低下を抑制しつつ、銅合金材の耐熱性をより向上させる。【解決手段】0.003質量%以上0.01質量%以下のジルコニウムと、0.03質量%以上0.1質量%以下の銀と、0.0005質量%以上の硫黄と、を含有し、残部が銅及び不可避不純物からなる。【選択図】なし

Description

本発明は、銅合金材、電気自動車用の配電部材及びハイブリッド自動車用の配電部材に関する。
電気部品の配線部材として、導電率が100%IACS以上であるタフピッチ銅や無酸素銅を用いた銅材(純銅材)が用いられている。しかしながら、通電により銅材が昇温するにしたがって、銅材が軟化してしまい、銅材の強度が低くなってしまう。つまり、銅材には、耐熱性が低いという問題がある。そこで、耐熱性を向上させた配線部材として、例えば錫(Sn)を含む銅合金(C1441)、鉄(Fe)を含む銅合金(C1921)、ジルコニウム(Zr)を含む銅合金(C1510)等を用いた銅合金材が提案されている。しかしながら、これらの銅合金材は、銅材と比べて高い耐熱性を有するものの、導電率が90%IACS程度と低くなってしまう。そこで、微量のFe及び燐(P)を含む銅合金などを用いた銅合金材が提案されている(例えば特許文献1参照)。
国際公開第2010/103646号
Fe及びPを含む銅合金材は、銅材と同程度の高い導電率を有し、銅材よりも高い耐熱性を有する。しかしながら、大電流が流される電気自動車やハイブリッド自動車等の配線部材には、より高い耐熱性が要求されている。つまり、より高温環境下で使用された場合であっても、軟化することなく、高い強度を有する配線部材が要求されている。
本発明は、上記課題を解決し、銅合金材の導電性の低下を抑制しつつ、銅合金材の耐熱性をより向上させる技術を提供する。
本発明の一態様によれば、0.003質量%以上0.01質量%以下のジルコニウムと、0.03質量%以上0.1質量%以下の銀と、0.0005質量%以上の硫黄と、を含有し、残部が銅及び不可避不純物からなる銅合金材が提供される。
本発明の他の態様によれば、0.003質量%以上0.01質量%以下のジルコニウムと、0.03質量%以上0.1質量%以下の銀と、0.0005質量%以上の硫黄と、を含有し、残部が銅及び不可避不純物からなる銅合金材で形成された導体と、前記導体の外周を囲うように設けられた絶縁層と、を備える電気自動車用の配電部材が提供される。
本発明のさらに他の態様によれば、0.003質量%以上0.01質量%以下のジルコニウムと、0.03質量%以上0.1質量%以下の銀と、0.0005質量%以上の硫黄と、を含有し、残部が銅及び不可避不純物からなる銅合金材で形成された導体と、前記導体の外周を囲うように設けられた絶縁層と、を備えるハイブリッド自動車用の配電部材が提供される。
本発明によれば、銅合金材の導電性の低下を抑制しつつ、銅合金材の耐熱性をより向上させることができる。
<本発明の一実施形態>
まず、本発明の一実施形態にかかる銅合金材の構成について説明する。
(1)銅合金材の構成
本実施形態にかかる銅合金材は、所定量のジルコニウム(Zr)と、所定量の銀(Ag)と、所定量の硫黄(S)と、を含有し、残部が銅(Cu)及び不可避不純物からなる。
銅合金材中にZrを含有させたCu−Zr合金や、銅合金材中にAgを含有させたCu−Ag合金は、導電性の低下を抑制しつつ、銅合金材の耐熱性を向上させることができる合金である。さらに、銅合金材中に所定量のZrと所定量のAgとの両方を含有させることで、ZrとAgとの相乗効果により、Zr、Agのそれぞれの含有量を増やすことなく、耐熱性を向上させることができる。つまり、ZrとAgとの合計含有量を、銅合金材中にZrのみ(又はAgのみ)を含有したときのZr(又はAg)の含有量よりも少なくしても、銅合金材中にZrのみ(又はAgのみ)を含有した場合よりも耐熱性を向上させることができる。
銅合金材中のZrの含有量(濃度、添加量)は0.003質量%以上0.01質量%以下とすることが好ましい。Zrの含有量が0.003質量%未満であると、Zrを含有させることによる耐熱性の向上効果が十分に得られないことがある。つまり、所望の耐熱性が得られないことがある。Zrの含有量を0.003質量%以上にすることで、所望の耐熱性を得ることができる。しかしながら、Zrの含有量が0.01質量%を超えると、導電性が低下してしまうことがある。例えば、銅合金材の導電率が97%IACS未満になってしまうことがある。Zrの含有量を0.01質量%以下にすることで、導電性の低下を抑制できる。例えば、銅合金材の導電率を97%IACS以上にできる。
銅合金材中のAgの含有量(濃度、添加量)は0.03質量%以上0.1質量%以下とすることが好ましい。Agの含有量が0.03質量%未満であると、Agを含有させることによる耐熱性の向上効果が十分に得られないことがある。つまり、所望の耐熱性が得られないことがある。Agの含有量を0.03質量%以上にすることで、所望の耐熱性を得ることができる。しかしながら、Agの含有量が0.1質量%を超えると、導電性が低下してしまうことがある。例えば、銅合金材の導電率が97%IACS未満になってしまうことがある。また、Agは高価な添加成分であるため、Agの含有量が多くなると、製造コストが高くなってしまう。Agの含有量を0.1質量%以下にすることで、導電性の低下を抑制できる。例えば、銅合金材の導電率を97%IACS以上にできる。また、導電性の低下を抑制しつつ、耐熱性を向上させた銅合金材を安価に製造できる。
銅合金材中には、Sが固溶しているとよい。銅合金材中のSの含有量(濃度、添加量)は0.0005質量%以上、好ましくは0.005質量%以下にするとよい。銅合金材中のSはS以外の不可避不純物と反応しやすい。このため、銅合金材中のSの含有量が0.0005質量%未満であると、銅合金材中のSがS以外の不可避不純物と反応した場合、銅合金材中に固溶するSの量が少なくなってしまうことがある。例えば、銅合金材中のSの大部分が不可避不純物と反応してしまい、銅合金材中にSが殆ど固溶しなくなることがある。銅合金材中のSの含有量を0.0005質量%以上とすることで、これを解決でき、銅合金材中のSがS以外の不可避不純物と反応した場合であっても、銅合金材中にSを固溶させることができる。つまり、Sの少なくとも一部を銅合金材中に固溶させることができる。しかしながら、銅合金材中のSの含有量が0.005質量%を超えると、導電性が低下してしまうことがある。例えば、銅合金材の導電率が97%IACS未満になってしまうことがある。銅合金材中のSの含有量は0.005質量%以下とすることで、導電性の低下を抑制できる。例えば、銅合金材の導電率を97%IACS以上にできる。なお、銅合金材中に固溶するSの量(銅合金材中のSの固溶量)が多くなるほど、耐熱性をより向上させることができる。従って、少なくとも耐熱性の点から、銅合金材中のSの含有量は、上述の範囲内で、できるだけ多くするとよい。
銅合金材中に含まれる不可避不純物としての酸素(O)の含有量(濃度)は、例えば0.001質量%以下とすることが好ましい。これにより、銅合金材中で生成される酸化物の量を低減できる。具体的には、銅合金材中でOと反応するZr、Agの量を低減できる。Zr、AgはOと反応して酸化物になると、銅合金材の耐熱性を向上させる効果を発揮できないことがある。従って、Oの含有量を低減することで、Oと反応することで消費されるZr、Agの量を低減できる。その結果、Zr、Agの含有量を増やすことなく、銅合金材の耐熱性の向上に寄与するZr、Agの量を増やすことができる。銅合金材中のOの含有量が0.001質量%を超えると、銅合金材中に生成されてしまう酸化物の量が多くなってしまう。つまり、Oと反応するZr、Agの量が多くなってしまう。銅合金材中のOの含有量を所定量以下とするために、母材のCuとしては、例えば純度が99.99%以上の無酸素銅(OFC:Oxygen Free Copper)等を用いるとよい。
銅合金材中に含まれる不可避不純物としての、マグネシウム(Mg)、カルシウム(Ca)、チタン(Ti)、バナジウム(V)、鉄(Fe)、ニッケル(Ni)、ニオブ(Nb)、ハフニウム(Hf)、タンタル(Ta)の合計含有量(濃度)は、例えば0.005質量%以下であることが好ましい。つまり、銅合金材中に含まれるSと反応しやすい成分の含有量は少ない方がよい。これにより、Mg等の不可避不純物と反応することで消費されるSの量を低減できる。従って、銅合金材中のSの固溶量を増やすことができる。Mg等の不可避不純物の合計含有量が0.005質量%を超えると、銅合金材中の多くのSがMg等の不可避不純物と反応してしまう。従って、銅合金材中のSの固溶量が少なくなってしまう。
(2)銅合金材の製造方法
次に、本実施形態にかかる銅合金材の製造方法について、例えば溶解鋳造法を例示して説明する。
(鋳造工程)
まず、母材であるCu(例えば無酸素銅)を、例えば、高周波溶解炉等を用いて窒素雰囲気下で溶解して銅の溶湯を生成する。続いて、高周波溶解炉等を用いて窒素雰囲気下で、銅の溶湯中に、所定量のZrと、所定量のAgとを添加して混合し、銅合金の溶湯を生成する。このとき、Zrの含有量が0.003質量%以上0.01質量%以下となり、Agの含有量が0.03質量%以上0.1質量%以下、Sの含有量が0.0005質量%以上となり、残部がCu及び不可避不純物からなるように、各成分の添加量を調整する。なお、Sの含有量は、例えば母材であるCuを変更することで調整できる。具体的には、母材であるCu中に、不可避不純物として含まれるSの含有量が所定量である母材を用いることで、銅合金材中に含まれるSの量を調整できる。そして、この銅合金の溶湯を鋳型に注いで(出湯して)冷却し、所定量のZr、Ag、Sを含有し、所定形状(例えば厚さが25mm、幅が30mm、長さが150mm)の銅合金の鋳塊を鋳造する。
(圧延工程)
鋳造工程が終了した後、鋳塊を所定温度(例えば950℃)で所定時間(例えば30分間)加熱する。そして、鋳塊の温度を所定温度(例えば950℃)に維持した状態で、鋳塊に対して所定の加工度(例えば1パスあたり25%)で熱間圧延処理を行い、所定厚さ(例えば8mm)の熱間圧延材を形成する。その後、熱間圧延材に所定の加工度(例えば1パスあたり60%)で1回又は複数回の第1の冷間圧延処理と、必要に応じて1回又は複数回の焼鈍処理とを行う。第1の冷間圧延処理を複数回行う場合、冷間圧延処理と焼鈍処理とを交互に繰り返して行うとよい。その後、1回又は複数回の第2の冷間圧延処理を、焼鈍処理を挟むことなく連続して行う。これにより、所定厚さ(例えば0.2mm)の銅合金材を形成する。
(3)本実施形態にかかる効果
本実施形態によれば、以下に示す1つまたは複数の効果を奏する。
(a)本実施形態によれば、銅合金材は、0.003質量%以上0.01質量%以下のZrと、0.03質量%以上0.1質量%以下のAgと、0.0005質量%以上のSと、を含有し、残部がCu及び不可避不純物からなる。これにより、銅合金材の導電性の低下を抑制しつつ、耐熱性を向上させることができる。例えば、本実施形態にかかる銅合金材は、純銅からなる銅材と同程度の高い導電率を維持しつつ、高温環境下で使用された場合であっても軟化が生じにくく、所定の強度を有する。
(b)例えば、銅合金材は、硬化している状態であっても、銅材と同程度の高い導電性を有する。通常、銅合金材は、例えば冷間圧延処理により加工硬化して硬度が高くなるにつれて、導電率が低下してしまう。しかしながら、本実施形態によれば、例えば冷間圧延処理によりビッカース硬さHvが120以上になるまで硬化させた状態であっても、導電率を97%IACS以上にできる。
(c)また、本実施形態にかかる銅合金材は、例えば銅材よりも高い耐熱性を有する。具体的には、銅合金材は、450℃の条件下で5分間加熱した場合であっても軟化が生じることを抑制できる。例えば、本実施形態にかかる銅合金材では、450℃の条件下で5分間加熱した直後のビッカース硬さHvを100以上にできる。
(d)銅合金材が所定量のZrと所定量のAgとを含むことで、ZrとAgとの相互作用により、Zr及びAgの合計含有量を低減しても、所望の耐熱性を得ることができる。また、Zr及びAgの合計含有量を低減することで、導電性の低下を抑制できる。従って、上記(a)〜(c)の効果をより得ることができる。
(e)Zr及びAgの含有量に加えて、銅合金材中にSが固溶するように、銅合金材中のSの含有量を調整している。つまり、銅合金材中のSの含有量を0.0005質量%以上に調整している。銅合金材中にSを固溶させることで、銅合金材の耐熱性をより向上させることができる。従って、上記(a)(c)の効果をより得ることができる。
(f)銅合金材中のSの固溶量を一定量以上とすることで、銅合金材の導電性の低下をより抑制しつつ、耐熱性をより向上させることができる。従って、上記(a)〜(c)の効果をより得ることができる。また、高い耐熱性を、安定して得ることができる。
(g)銅合金材中の不可避不純物としてのOの含有量を0.001質量%以下にすることで、Oと反応してしまうZr、Agの量を低減できる。従って、Zr、Agの含有量を増やすことなく、耐熱性の向上に寄与するZr、Agの量を増やすことができる。これにより、銅合金材の導電性の低下をより抑制しつつ、耐熱性をより向上させることができる。その結果、上記(a)〜(d)の効果をより得ることができる。
(h)銅合金材中の不可避不純物としての、Mg、Ca、Ti、V、Fe、Ni、Nb、Hf、Taの合計含有量を0.005質量%以下にすることで、銅合金材中に一定量以上のSを固溶させることができる。上記(e)(f)の効果をより得ることができる。
(i)本実施形態にかかる銅合金材は、比較的高温環境下に長時間曝されるような過酷な環境下で用いられる場合に、特に有効である。具体的には、大電流が流される電気自動車やハイブリッド自動車の配線部材として用いる場合に、特に有効である。電気自動車用やハイブリッド自動車用の配線部材は、本実施形態にかかる銅合金材で形成される導体と、例えばポリエチレン、エチレンプロピレンゴムで形成され、導体の周囲を囲うように設けられる絶縁層と、を備えている。本実施形態にかかる銅合金材を用いて形成した電気自動車用やハイブリッド自動車用の配線部材は、導体に大電流が流されることで導体が高温に加熱された場合であっても、導体に軟化が生じにくく、導体が高い強度を有している。従って、配線部材の信頼性を向上させることができる。
以下、参考までに、従来のタフピッチ銅や無酸素銅からなる銅材(純銅材)について説明する。銅材は、高い導電性を有する。例えば、銅材は、軟化している状態で102%IACS程度の導電率を有し、例えば冷間圧延処理によりビッカース硬さHvが120程度になるまで硬化させた状態で100%IACS程度の導電率を有する。しかしながら、銅材は、耐熱性が低いため、通電されて昇温するにしたがって、強度が低くなってしまう。銅材は、例えば300℃程度の加熱によっても軟化してしまい、ビッカース硬さHvが大きく低下してしまう。従って、銅材が電気自動車用やハイブリッド自動車用の配線部材として用いられ、配線部材に大電流が流された場合、配線部材が軟化してしまい、強度が大幅に低下してしまう。従って、配線部材の信頼性が低下してしまう。
また、従来のSn、Fe、Zrのいずれか一つのみを含有する銅合金材は、銅材と比べて高い耐熱性を有する。しかしながら、Sn、Fe、Zrのいずれか一つのみを含有する銅合金材は、本実施形態にかかる銅合金材と同程度の耐熱性を得ようとすると、Sn、Fe、Zrのそれぞれの含有量を多くする必要がある。Sn、Fe,Zr等の含有量が多くなると、銅合金材の導電性が低下してしまう。例えば、従来のSn、Fe、Zrのいずれか一つのみを含有し、耐熱性を向上させた銅合金材では、ビッカース硬さHvが120程度となるまで硬化させた状態で、導電率を97%IACS以上とすることは困難であった。
これに対し、本実施形態によれば、所定量のZrと、所定量のAgと、所定量のSと、を含み、残部がCu及び不可避不純物からなる。このため、上述の課題を効果的に解決できる。
(本発明の他の実施形態)
以上、本発明の一実施形態を具体的に説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
上述の実施形態では、銅合金材中のSの含有量を、母材として、母材であるCu中に不可避不純物として含まれるSが所定量含まれる所定のCuを用いることで調整したが、これに限定されない。例えば、銅合金材中にSを含む化合物等を添加することで、Sの含有量を調整してもよい。
上述の実施形態では、冷間圧延処理として、第1の冷間圧延処理と、第2の冷間圧延処理と、を行ったが、これに限定されない。例えば、第1の冷間圧延処理及び焼鈍処理を行わず、1回又は複数回の第2の冷間圧延処理のみを連続して行ってもよい。
上述の実施形態では、銅合金材が、例えば電気自動車用の配線部材やハイブリッド自動車用の配線部材に用いられる場合について説明したが、これに限定されない。例えば、銅合金材をパワーモジュール等に用いてもよい。これによっても、高温環境下で銅合金材が軟化することを抑制でき、パワーモジュールの信頼性を向上させることができる。
次に、本発明の実施例を説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
試料1〜37の各試料を作製し、各試料について導電性及び耐熱性についての評価を行った。
<試料の作製>
(試料1)
試料1では、母材として、純度が99.995%であり、Sの含有量が所定量(例えば0.0020%)である無酸素銅を用いた。そして、高周波溶解炉を用いて窒素雰囲気下で無酸素銅を所定の温度(例えば1250℃)に加熱して溶解して銅の溶湯を溶製(生成)した。続いて、高周波溶解炉による銅の溶湯の加熱を維持した状態で、窒素雰囲気下で銅の溶湯中に0.004質量%のZrと、0.05質量%のAgとを添加して混合し、銅合金の溶湯を溶製した。その後、銅合金の溶湯を所定の鋳型に注いで冷却し、厚さが25mmであり、幅が30mmであり、長さが150mmである鋳塊(インゴット)を鋳造した。つまり、所定量のZr、所定量のAg、所定量のSを含み、残部がCu及び不可避不純物からなる鋳塊を作製した。続いて、鋳造したインゴットを950℃で30分間加熱した後、鋳塊が降温する前に1パスあたりの加工度が25%である熱間圧延処理を行い、厚さが8mmである熱間圧延材を作製した。熱間圧延材が所定温度(例えば室温程度)まで降温した後、熱間圧延材に対して1パスあたりの加工度が94%である冷間圧延処理を行い、厚さが0.5mmである一次冷間圧延材を作製した。そして、一次冷間圧延材を700℃で1分間加熱する焼鈍処理を行った。そして、焼鈍処理後の一次冷間圧延材が所定温度(例えば室温程度)まで降温した後、一次冷間圧延材に対して1パスあたりの加工度が60%の冷間圧延処理を行い、厚さが0.2mmである銅合金材を作製した。これを試料1とした。
試料1について、酸素(O)の含有量と、Sの含有量と、を分析した。Oの含有量は0.0003質量%であり、Sの含有量は0.0020質量%であった。
(試料2〜18)
試料2〜18では、銅の溶湯中に添加するZr、Agの添加量を変更し、銅合金材の組成を下記の表1に示す通りとした。その他は、実施例1と同様にして銅合金材を作製した。これらをそれぞれ試料2〜18とした。
(試料19〜試料21)
試料19〜試料21では、銅合金材中のSの含有量が下記の表1に示す通りとなるように、母材として、Sの含有量が異なる無酸素銅を用いた。その他は、実施例1と同様にして銅合金材を作製した。これらをそれぞれ試料19〜21とした。
(試料23〜26)
試料23〜26では、高周波溶解炉を用いて銅の溶湯(銅合金の溶湯)を溶製する際、窒素雰囲気の高周波溶解炉内の窒素雰囲気中に酸素含有ガスを混合した。つまり、高周波溶解炉の雰囲気中の酸素分圧を変更した。これにより、銅合金材中の酸素(O)の含有量を変更した。その他は、実施例1と同様にして銅合金材を作製した。これらをそれぞれ試料23〜26とした。
(試料27)
試料27では、母材である無酸素銅として、銅合金材中のSの含有量が0.0003質量%となるようにSを含む無酸素銅を用いた。また、高周波溶解炉を用いて銅の溶湯(銅合金の溶湯)を溶製する際、窒素雰囲気の高周波溶解炉内の窒素雰囲気中に酸素含有ガスを混合した。これにより、銅合金材中のSとOとの含有量を変更した。その他は、実施例1と同様にして銅合金材を作製した。これを試料27とした。
(試料28〜試料37)
試料28〜試料37では、銅合金材の組成を下記の表1に示す通りとした。具体的には、銅合金材中のZr、Ag、S、Cu及び不可避不純物以外の成分、つまりその他の成分の含有量が下記の表1に示す通りとなるように、銅の溶湯中に表1に示す各成分をそれぞれ銅の溶湯中に添加して銅合金の溶湯を溶製した。その他は、実施例1と同様にして銅合金材を作製した。これらをそれぞれ試料28〜37とした。
Figure 2015206075
<評価結果>
試料1〜37についてそれぞれ、導電性及び耐熱性の評価を行った。
(導電性の評価方法)
導電性の評価は、試料1〜37の各試料の導電率をそれぞれ測定することで行った。導電率の測定は、JIS H0505に準拠する導電率測定方法に基づいて測定した。その結果を上記の表1に示す。
(硬化状態のビッカース硬さ)
試料1〜37のそれぞれについて、硬化している状態でビッカース硬さHvを測定した。ビッカース硬さHvは、JIS Z2244に準拠する測定方法に基づき、試験荷重を200gfとして測定した。その結果を、硬化状態のビッカース硬さHvとし、上記の表1に示す。
(耐熱性の評価方法)
耐熱性の評価は、試料1〜37のそれぞれを450℃の条件下で5分間加熱し、試料1〜37がそれぞれ、450℃の温度を維持している状態で、ビッカース硬さHvを測定することで行った。ビッカース硬さHvは、JIS Z2244に準拠する測定方法に基づき、試験荷重を200gfとして測定した。その結果を加熱後のビッカース硬さHvとし、上記の表1に示す。なお、加熱後のビッカース硬さHvの値が高いほど、耐熱性が良好であることを示している。
試料1〜8、試料19、20、22、23、試料28〜37から、0.003質量%以上0.01質量%以下のZrと、0.03質量%以上0.1質量%以下のAgと、0.0005質量%以上のSと、を含有し、残部がCu及び不可避不純物からなる銅合金材であると、高い導電性と高い耐熱性とを兼ね備えることを確認した。具体的には、銅材と同程度の高い導電性を維持しつつ、銅材よりも高い耐熱性を有することを確認した。例えば、ビッカース硬さHvが120以上となるまで硬化させた状態で、導電率が97%IACS以上となることを確認した。また、高温で加熱しても軟化が生じず、高い強度を有することを確認した。例えば、450℃の条件下で5分間加熱した直後のビッカース硬さHvが100以上となることを確認した。
試料9〜12から、銅合金材中のZrの含有量が0.003質量%以下であったり、銅合金材中にZrが含有されていない(銅合金材中のAgのみが含有されている)場合、耐熱性が低下することを確認した。具体的には、450℃の条件下で5分間加熱すると軟化が生じてしまうことを確認した。つまり、450℃の条件下で5分間加熱した直後のビッカース硬さHvが100未満となることを確認した。
試料13〜15から、銅合金材中のZrの含有量が0.010質量%を超えると、導電性が低下することを確認した。つまり、銅合金材をビッカース硬さHvが120以上となるまで硬化させると、導電率が97%IACS未満となることを確認した。
試料16から、銅合金材中にZrのみが含有され、Agが含有されていない場合、耐熱性が低下することを確認した。つまり、450℃の条件下で5分間加熱すると、軟化が生じ、ビッカース硬さHvが100未満となることを確認した。試料17から、銅合金材中のAgの含有量が0.03質量%未満である場合、耐熱性が低下することを確認した。つまり、450℃の条件下で5分間加熱すると軟化が生じ、ビッカース硬さHvが100未満となることを確認した。
試料18から、銅合金材中のAgの含有量が0.1質量%を超えると、導電性が低下することを確認した。つまり、銅合金材をビッカース硬さHvが120以上となるまで硬化させた状態で、導電率が97%IACS未満となることを確認した。また、銅合金材の製造コストが高くなってしまうことも確認した。
試料1と試料19と試料20とを比較すると、銅合金材中のSの含有量が多くなるほど、耐熱性が向上することを確認した。これは、銅合金材中に固溶するSの量が増えたためと考えられる。つまり、銅合金材中に一定量以上のSが固溶しているためと考えられる。
試料21、試料27から、銅合金材中のSの含有量が0.0005質量%未満であると、耐熱性が低下することを確認した。つまり、試料1と、試料21又は試料27とを比較すると、銅合金材中のSの含有量が0.0003質量%であると、450℃の条件下で5分間加熱すると、軟化が生じ、ビッカース硬さHvが100未満となることを確認した。
試料1と試料22〜26とを比較すると、銅合金材中のOの含有量が少ないほど、耐熱性が向上することを確認した。つまり、銅合金材中のOの含有量が少なくなるほど、加熱後のビッカース硬さHvの値が大きくなることを確認した。また、試料24〜26から、銅合金材中のOの含有量が0.001質量%を超えると、耐熱性が低下することを確認した。つまり、450℃の条件下で5分間加熱すると、軟化が生じ、ビッカース硬さHvが100未満となることを確認した。
試料28〜試料37から、Mg、Ca、Ti、V、Fe、Ni、Nb、Hf、Taの合計含有量が少ないほど、耐熱性が向上することを確認した。つまり、銅合金材中のMg、Ca、Ti、V、Fe、Ni、Nb、Hf、Taの合計含有量が少ないほど、加熱後のビッカース硬さHvの値が大きくなることを確認した。具体的には、試料28〜32と、試料33〜37と、を比較すると、銅合金材中のMg、Ca、Ti、V、Fe、Ni、Nb、Hf、Taの合計含有量が少ない試料28〜32の方が耐熱性が良いことを確認した。また、試料28〜37はいずれも、ビッカース硬さHvの値が120以上となるまで硬化させた状態で、導電率が97%IACS以上となり、本願の所望の導電性を有していることを確認した。
<好ましい態様>
以下に、本発明の好ましい態様について付記する。
[付記1]
本発明の一態様によれば、
0.003質量%以上0.01質量%以下のジルコニウムと、0.03質量%以上0.1質量%以下の銀と、0.0005質量%以上の硫黄と、を含有し、残部が銅及び不可避不純物からなる銅合金材が提供される。
[付記2]
付記1の銅合金材であって、好ましくは、
前記硫黄の少なくとも一部が固溶している。
[付記3]
付記1又は2の銅合金材であって、好ましくは、
マグネシウム、カルシウム、チタン、バナジウム、鉄、ニッケル、ニオブ、ハフニウム、タンタルの合計含有量が0.005質量%以下である。
[付記4]
付記1ないし3のいずれかの銅合金材であって、好ましくは、
酸素の含有量が0.001質量%以下である。
[付記5]
付記1ないし4のいずれかの銅合金材であって、好ましくは、
ビッカース硬さHvが120以上となるまで硬化させた状態で、導電率が97%IACS以上である。
[付記6]
付記1ないし5のいずれかの銅合金材であって、好ましくは、
450℃の条件下で5分間加熱した直後のビッカース硬さHvが100以上である。
[付記7]
本発明の他の態様によれば、
0.003質量%以上0.01質量%以下のジルコニウムと、0.03質量%以上0.1質量%以下の銀と、0.0005質量%以上の硫黄と、を含有し、残部が銅及び不可避不純物からなる銅合金材で形成された導体と、
前記導体の外周を囲うように設けられた絶縁層と、を備える電気自動車用の配電部材が提供される。
[付記8]
本発明のさらに他の態様によれば、
0.003質量%以上0.01質量%以下のジルコニウムと、0.03質量%以上0.1質量%以下の銀と、0.0005質量%以上の硫黄と、を含有し、残部が銅及び不可避不純物からなる銅合金材で形成された導体と、
前記導体の外周を囲うように設けられた絶縁層と、を備えるハイブリッド自動車用の配電部材が提供される。

Claims (8)

  1. 0.003質量%以上0.01質量%以下のジルコニウムと、0.03質量%以上0.1質量%以下の銀と、0.0005質量%以上の硫黄と、を含有し、残部が銅及び不可避不純物からなる
    銅合金材。
  2. 前記硫黄の少なくとも一部が固溶している
    請求項1に記載の銅合金材。
  3. マグネシウム、カルシウム、チタン、バナジウム、鉄、ニッケル、ニオブ、ハフニウム、タンタルの合計含有量が0.005質量%以下である
    請求項1又は2に記載の銅合金材。
  4. 酸素の含有量が0.001質量%以下である
    請求項1ないし3のいずれかに記載の銅合金材。
  5. ビッカース硬さHvが120以上となるまで硬化させた状態で、導電率が97%IACS以上である
    請求項1ないし4のいずれかに記載の銅合金材。
  6. 450℃の条件下で5分間加熱した直後のビッカース硬さHvが100以上である
    請求項1ないし5のいずれかに記載の銅合金材。
  7. 0.003質量%以上0.01質量%以下のジルコニウムと、0.03質量%以上0.1質量%以下の銀と、0.0005質量%以上の硫黄と、を含有し、残部が銅及び不可避不純物からなる銅合金材で形成された導体と、
    前記導体の外周を囲うように設けられた絶縁層と、を備える
    電気自動車用の配電部材。
  8. 0.003質量%以上0.01質量%以下のジルコニウムと、0.03質量%以上0.1質量%以下の銀と、0.0005質量%以上の硫黄と、を含有し、残部が銅及び不可避不純物からなる銅合金材で形成された導体と、
    前記導体の外周を囲うように設けられた絶縁層と、を備える
    ハイブリッド自動車用の配電部材。
JP2014087236A 2014-04-21 2014-04-21 銅合金材、電気自動車用の配電部材及びハイブリッド自動車用の配電部材 Active JP6278812B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014087236A JP6278812B2 (ja) 2014-04-21 2014-04-21 銅合金材、電気自動車用の配電部材及びハイブリッド自動車用の配電部材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014087236A JP6278812B2 (ja) 2014-04-21 2014-04-21 銅合金材、電気自動車用の配電部材及びハイブリッド自動車用の配電部材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015206075A true JP2015206075A (ja) 2015-11-19
JP6278812B2 JP6278812B2 (ja) 2018-02-14

Family

ID=54603120

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014087236A Active JP6278812B2 (ja) 2014-04-21 2014-04-21 銅合金材、電気自動車用の配電部材及びハイブリッド自動車用の配電部材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6278812B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020094241A (ja) * 2018-12-13 2020-06-18 三菱マテリアル株式会社 純銅材、電子・電気機器用部材、放熱用部材
JP7451964B2 (ja) 2019-01-16 2024-03-19 株式会社プロテリアル Cu合金板およびその製造方法

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61288036A (ja) * 1985-06-15 1986-12-18 Dowa Mining Co Ltd リードフレーム材用銅合金
JPH02267811A (ja) * 1989-04-10 1990-11-01 Fujikura Ltd 極細線用銅複合線材
JPH0790430A (ja) * 1993-09-14 1995-04-04 Hitachi Cable Ltd 極細線用銅線,及びその製造方法
JP2008255418A (ja) * 2007-04-05 2008-10-23 Hitachi Cable Ltd 銅材の製造方法及び銅材
JP2013502044A (ja) * 2009-08-12 2013-01-17 フェデラル−モーグル・イグニション・カンパニー 膨張率が低く耐食性が高い電極を含むスパークプラグ
JP2014065933A (ja) * 2012-09-25 2014-04-17 Sh Copper Products Corp リチウムイオン二次電池集電体用圧延銅箔
JP2014148749A (ja) * 2013-01-11 2014-08-21 Sh Copper Products Corp 銅合金材、電気自動車用の配電部材及びハイブリッド自動車用の配電部材
JP2015203148A (ja) * 2014-04-16 2015-11-16 株式会社Shカッパープロダクツ 銅合金材、セラミック配線基板及びセラミック配線基板の製造方法

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61288036A (ja) * 1985-06-15 1986-12-18 Dowa Mining Co Ltd リードフレーム材用銅合金
JPH02267811A (ja) * 1989-04-10 1990-11-01 Fujikura Ltd 極細線用銅複合線材
JPH0790430A (ja) * 1993-09-14 1995-04-04 Hitachi Cable Ltd 極細線用銅線,及びその製造方法
JP2008255418A (ja) * 2007-04-05 2008-10-23 Hitachi Cable Ltd 銅材の製造方法及び銅材
JP2013502044A (ja) * 2009-08-12 2013-01-17 フェデラル−モーグル・イグニション・カンパニー 膨張率が低く耐食性が高い電極を含むスパークプラグ
JP2014065933A (ja) * 2012-09-25 2014-04-17 Sh Copper Products Corp リチウムイオン二次電池集電体用圧延銅箔
JP2014148749A (ja) * 2013-01-11 2014-08-21 Sh Copper Products Corp 銅合金材、電気自動車用の配電部材及びハイブリッド自動車用の配電部材
JP2015203148A (ja) * 2014-04-16 2015-11-16 株式会社Shカッパープロダクツ 銅合金材、セラミック配線基板及びセラミック配線基板の製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020094241A (ja) * 2018-12-13 2020-06-18 三菱マテリアル株式会社 純銅材、電子・電気機器用部材、放熱用部材
WO2020122230A1 (ja) * 2018-12-13 2020-06-18 三菱マテリアル株式会社 純銅板、電子・電気機器用部材、放熱用部材
JP7451964B2 (ja) 2019-01-16 2024-03-19 株式会社プロテリアル Cu合金板およびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6278812B2 (ja) 2018-02-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN102892908B (zh) 电子器件用铜合金及其制造方法及电子器件用铜合金轧材
JP5320642B2 (ja) 銅合金の製造方法及び銅合金
JP5320541B2 (ja) 電気・電子部品用銅合金材
TWI547569B (zh) 高強度高導電性銅合金
JP5539055B2 (ja) 電気・電子部品用銅合金材、及びその製造方法
JP2004149874A (ja) 易加工高力高導電性銅合金
JP2008088512A (ja) 電子材料用銅合金の製造方法
JP2006274383A (ja) 銅材の製造方法及び銅材
TWI550107B (zh) Cu-Co-Si copper alloy strip and method for producing the same
KR101917416B1 (ko) 전자 재료용 Cu-Co-Si 계 합금
PH12013000337A1 (en) Copper alloy material for electrical and electronic components and method of preparing the same
JP2007126739A (ja) 電子材料用銅合金
JP5802150B2 (ja) 銅合金
JP2016156057A (ja) 電気電子部品用銅合金板
JP2017179502A (ja) 強度及び導電性に優れる銅合金板
JP6278812B2 (ja) 銅合金材、電気自動車用の配電部材及びハイブリッド自動車用の配電部材
JP4459067B2 (ja) 高強度高導電性銅合金
JP5232794B2 (ja) 熱間加工性に優れた高強度高導電性銅合金
JP2008255416A (ja) 銅材の製造方法及び銅材
JP2007246931A (ja) 電気伝導性に優れた電子電気機器部品用銅合金
JP2012001780A (ja) 電気・電子部品用銅合金材、及びその製造方法
JP2010121166A (ja) 高強度かつ高導電率を備えた銅合金
JP5952726B2 (ja) 銅合金
JP6749122B2 (ja) 強度及び導電性に優れる銅合金板
JP2020002439A (ja) ヒューズ用銅合金

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160617

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170404

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170526

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170801

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170929

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171219

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180116

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6278812

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150