JP2015205382A - ロボットシステムの制御方法、プログラム、記録媒体、及びロボットシステム - Google Patents

ロボットシステムの制御方法、プログラム、記録媒体、及びロボットシステム Download PDF

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Abstract

【課題】工程が多くて複雑な場合でも、本来の工程の作業の一部として異常発生後のロボットシステムを自動復帰できるロボットシステムの制御方法を提供する。
【解決手段】ロボットシステム1が停止したときに、操作パネルSPを通じて工程への復帰を指令操作する。制御部50は、支持台11、12、13におけるワーク本体の有無とワーク本体の部品組み付け段階とロボット3、4の動作位置とに基づいて通常の複数の工程のうちのいずれかの工程が開始可能か否かを判断する。そして、いずれかの工程を開始可能と判断した場合に当該開始可能な工程を開始する動作位置へロボット3、4を移動させ、当該開始可能な工程から通常のシーケンスを再開する。
【選択図】図4

Description

本発明は、多関節ロボットアームを用いて複数の作業位置でワーク本体に部品を組み付けるロボットシステム、詳しくは複数の工程の途中でロボットシステムが停止した際の工程への復帰方法に関する。
多関節ロボットアームを用いて所定の作業位置でワーク本体に部品を順次組み付けるロボットシステムが実用化されている。ロボットシステムでは、部品の掴み損ね等でワーク本体に正常に部品を組み付けられなかった場合、モーター過負荷等で異常を検知して、ロボットシステムを自動停止させている。その後、通常は、作業者が作業位置の仕掛りのワーク本体を除去して、ロボットシステムを最初の工程の初期状態にリセットして、新たに最初の工程からロボットシステムを作動させている。
特許文献1には、1個の作業位置に載置されたワーク本体に対して、2台の多関節ロボットアームが複数の部品を順次組み付けるロボットシステムが示される。ここでは、異常が発生すると、カメラで作業位置、部品トレイ、多関節ロボットアームの状態を撮影して、ロボットシステムの停止状態を判断し、停止状態に応じた復旧動作を自動的に実行する。
特開2011−110629号公報
特許文献1では、1つの作業位置に置かれた1個のワーク本体に2台の多関節ロボットアームが順次部品を組み立てるので、複数の作業位置に工程の異なる組み付け状態のワーク本体がある場合に対処できない。
また、特許文献1では、撮影情報に基づいて判断される停止状態ごとに独自の復旧動作を準備する必要がある。本来の複数の工程をそれぞれプログラムして多関節ロボットにティーチングする以外に、本来の複数の工程の作業とは異なる独自の復帰動作や退避位置をそれぞれプログラムして、多関節ロボットに予めティーチングしておく必要がある。このため、復帰動作の種類が増えるとその準備に多大な時間がかかる。
また、異常が発生した工程で停止したロボットシステムから異常が発生したワーク本体なり部品なりを取り外してしまうと、そのワーク本体の存在を前提として実行される異常が発生した工程もその次の工程も実行することはできない。したがって、工程が多くて複雑な場合、異常が発生した工程からオペレータが自己判断で複数の工程の途中に復帰させることは困難である。
本発明は、工程が多くて複雑な場合でも、本来の工程の作業の一部として異常発生後のロボットシステムを自動復帰できるロボットシステムの制御方法を提供することを目的としている。
本発明のロボットシステムの制御方法は、多関節ロボットアームと、複数の作業位置で異なる工程段階のワーク本体を組み立てるように前記多関節ロボットアームに複数の工程を実行させる制御部と、前記複数の工程のいずれかの工程においてロボットシステムが停止して停止原因を除去する作業を実施した後の前記複数の作業位置におけるワーク本体の有無を検知可能なワーク本体検知部と、前記作業を実施した後の前記多関節ロボットアームの座標位置を検知可能なロボットアーム検知部と、前記作業を実施した後に前記複数の工程への復帰を指令操作可能な操作部と、を備えるロボットシステムの制御方法である。そして、前記制御部が、前記ワーク本体検知部の検知結果に基づいて前記複数の作業位置におけるワーク本体の有無を認識するワーク本体認識工程と、前記制御部が、前記複数の作業位置におけるワーク本体の部品組み付け段階を認識する組み付け段階認識工程と、前記制御部が、前記ロボットアーム検知部の検知結果に基づいて前記多関節ロボットアームの停止位置を認識するロボットアーム認識工程と、前記制御部が、少なくとも前記ワーク本体認識工程、前記組み付け段階認識工程、及び前記ロボットアーム認識工程における認識結果に基づいて、前記複数の工程のうちのいずれかの工程が開始可能か否かを判断する判断工程と、前記制御部が、前記判断工程においていずれかの工程を開始可能と判断した場合に前記停止位置から当該開始可能な工程を開始する動作位置へ前記多関節ロボットアームを移動させる開始準備工程と、を有する。
本発明は、複数の工程に含まれるいずれかの工程を選択して複数の工程を再開するので、本来の工程の作業の一部として異常発生後のロボットシステムの復帰動作を実現できる。
実施の形態1のロボットシステムの構成の説明図である。 ワーク本体と部品の組み付け過程の説明図である。 ロボットシステムにおけるワーク本体の組み立て工程の説明図である。 ロボットシステムの制御系の構成の説明図である。 工程状態記憶部の記憶データの説明図である。 ロボットの工程動作を開始すべき初期位置の説明図である。 工程におけるロボットシステムの動作プログラムの説明図である。 ロボットシステムの自動復帰制御のフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
<実施の形態1>
(ロボットシステム)
図1は実施の形態1のロボットシステムの構成の説明図である。図2はワーク本体と部品の組み付け過程の説明図である。
図1に示すように、ロボットシステム1は、作業台2の上に組み立て用の2台の多関節ロボットアームであるロボット3、4を配置している。ロボット3は、先端にロボットハンド37を設けられている。ロボット4は、ロボットハンド47を設けられている。
ロボットハンド37、47は、ワーク本体の移載や部品の組み付けを行うためのチャック機構37c、47cをそれぞれ設けられている。チャック機構37c、47cは、ロボットハンド37、47がワーク本体や部品を保持しているか否かを検知可能である。
ロボット3、4は、回動関節で連結された複数のアーム部を有し、いくつかのアーム部は、ねじり関節で一方の回動関節側と他方の回動関節側との間にねじれ角度を任意に設定可能である。回動関節及びねじり関節にはそれぞれエンコーダが設けられて、現在の関節の回動状態が検知されている。
作業台2に隣接させて部品供給トレイ14が設けられている。部品供給トレイ14には、組み付け前のワーク本体である複数個のワーク本体70と複数個の部品73とがロボット3によって取り出し可能に準備されている。部品供給トレイ14の反対側で作業台2に隣接させて、部品供給トレイ15が設けられている。部品供給トレイ15には、複数個の部品71がロボット4によって取り出し可能に準備されている。部品供給トレイ14、15においては、ワーク本体70及び部品71、73が無くなる前に、図示しない搬送装置によって部品供給トレイ14、15にワーク本体70及び部品71、73が速やかに補充される。
図2に示すように、カメラのレンズ本体であるワーク本体70にレンズの部品71を組み付けた状態が組み付け中のワーク本体72である。組み付け中のワーク本体72にズームレンズ機構の部品73を組み付けた状態が、組み付け済みのワーク本体74である。
図1に示すように、作業台2上には、組み立て中のワーク本体を置くための支持台11、12、13が設けられている。作業台2の横には、ワーク本体74を置くための支持台13が設けられている。ロボット4は、支持台11上でワーク本体70に部品71を組み付けてワーク本体72を組み立てる。ロボット3は、支持台12上でワーク本体72に部品73を組み付けてワーク本体74を組み立てる。組み立て完了したワーク本体74は、ロボット3によって支持台13へ移動させた後に、図示しない搬送装置によって、後工程を行うための別の作業台(もしくは梱包を行う装置)へ搬送される。
なお、図1には、説明のためいくつかのワーク本体及び部品を記載しているが、これらは供給されるワーク本体及び部品の数を限定するものではない。また、図1には、図示と理解を簡略化するため、円筒形のワーク本体を例に挙げているが、組み付け対象ワーク本体の形状は円筒形に限定されない。ワーク本体70及び部品71、72は、プレート、バネ、シール、ネジの形状のものや、塗布剤、工具等であってもよい。
また、ロボットシステム1において、組み付けられるワーク本体の数も部品の数も組み付け工数も図1に示す数には限定されない。さらに多くの作業台を準備して、さらに多くの種類と個数のワーク本体及び部品を、さらに多くの工数を実行して組み立ててもよい。
(ワーク本体組み付け動作)
図3はロボットシステムにおけるワーク本体の組み立て工程の説明図である。図3の上方の枠内100は、ワーク本体の組み付け工程ごとに区切ったロボットシステム1の状態である。図3の中央の枠内300は、ワーク本体の組み付け工程ごとに区切ったロボット3の動作内容と工程番号である。図3の下方の枠内400は、ワーク本体の組み付け工程ごとに区切ったロボット4の動作内容と工程番号である。
図3の(a)は、ワーク本体の組み付けを行っていない状態である。図3の(b)、(c)、・・・(g)の順番に、ロボット3、4によるワーク本体の組み立て動作が実行されて、ワーク本体に対する部品の組み付け状態が変化する。
図3の(a)に示すように、工程101では、ロボット3、4が初期状態に保たれて、ワーク本体の組み付けを行っていない。工程101の状態からロボットシステム1が起動して、部品の組み付け作業を開始する。
図3の(b)に示すように、工程102では、ロボット3が供給トレイ14上のワーク本体70を一つ取り出して、作業台2上の支持台11に置く動作301を行う。置く動作301が終了した状態が工程102の初期状態である。
図3の(c)に示すように、工程103では、ロボット4が供給トレイ15上の部品71を一つ取り出して、支持台11に設置されたワーク本体70に組み付ける動作402を行う。組み付ける動作402が終了した状態が工程103の初期状態である。
図3の(d)に示すように、工程104では、ロボット4が支持台11に設置された組み付け中のワーク本体72を支持台12へ移動させる動作403を行う。これと並行して、ロボット3が供給トレイ14上のワーク本体70を一つ取り出して、ロボット4の動作状況を確認しながら作業台2上の支持台11に置く動作303を行う。移動させる動作403及び置く動作303が終了した状態が次の工程104の初期状態である。
図3の(e)に示すように、工程105では、ロボット3が供給トレイ14上の部品73を一つ取り出して、支持台12に載置された組み付け中のワーク本体72に組み付ける動作304を行う。これと並行して、ロボット4が供給トレイ15上の部品71を一つ取り出して、支持台11に載置されたワーク本体70に組み付ける動作404を行う。組み付ける動作304及び組み付ける動作404が終了した状態が工程105の初期状態である。
図3の(f)に示すように、工程106では、ロボット3が支持台12に設置された組み付け済のワーク本体74を支持台13へ移動させる動作305を行う。これと並行して、ロボット4が支持台11に設置された組み付け中のワーク本体72を取り出して、ロボット3の動作状況を確認しながら支持台12へ移動させる動作405を行う。移動させる動作305及び移動させる動作405が終了した状態が工程106の初期状態である。
図3の(g)に示すように、工程107では、ロボット3が供給トレイ14上のワーク本体70を一つ取り出して作業台2上の支持台11に置く動作306を行う。置く動作306が終了した状態が工程107の初期状態である。工程107は、ワーク本体74が支持台13から搬出されることで、図3の(d)に示す工程104と同一状態となる。そのため、工程107が終了した以降は、工程104から工程107の間で組み付け動作が繰り返し行われる。
(制御システム)
図4はロボットシステムの制御系の構成の説明図である。なお、ロボット4の制御部40は、ロボット3のロボット制御部30と同様に構成され、制御部50によってロボット3のロボット制御部30と同様に制御される。このため、以下の説明では、ロボット3のロボット制御部30及びその制御内容について説明し、ロボット4のロボット制御部40及びその制御内容に関する重複した説明を省略する。
図4に示すように、ワーク本体の有無を取得する手段として、支持台11、支持台12、支持台13には、光学式のワーク本体検知センサ21、22、23がそれぞれ設置されている。また、ロボットハンド37、47は、把持の電流値によりワーク本体及び部品の有無を判断している。ただし、ロボットハンド37、47がワーク本体及び部品の掴み状態の有無を取得する手段は、これらに拘束されることはなく如何なる方法でもよい。
制御部50は、メモリと演算素子と入出力インターフェイスを備えたコンピュータシステムで構成されて、ロボットシステム1全体を統括して制御する。ロボット制御部30は、制御部50の指令に従ってロボット3の動作を制御する。ロボット制御部40は、制御部50の指令に従ってロボット4の動作を制御する。以下では、プログラムによって実現される工程を機能的な手段で表現して実施の形態1における制御を説明する。
装置状態記憶部51は、図3に示す工程101〜107におけるロボットシステム1が工程を開始しうる状態、すなわち各工程の初期状態を記憶している。
ワーク本体有無取得部56は、ワーク本体検知センサ21、22、23の出力に基づいてワーク本体の有無の状態を継続的に取得している。装置状態判断部54は、通常の組み立て作業のシーケンスにおいて、ロボット3、ロボット4、ワーク本体有無取得部56、及び装置状態記憶部51の出力状態から次に行うべき工程を判断する。動作順序制御部57は、通常の組み立て作業のシーケンスにおいて、ロボット制御部30、40に指令を与えて装置状態判断部54によって判断された工程を順次実行して、ワーク本体70をワーク本体74に組み立てる。
教示位置記憶部31は、ロボット3の教示点座標を記憶している。ロボット座標取得部36は、ロボット現在位置座標を取得する。位置判断部34は、取得したロボット現在位置座標が復帰可能として登録している位置に該当するかを判断する。
ロボット動作制御部35は、制御部50の制御に従ってロボット3を動作させる。教示位置記憶部31は、予め設定されたロボット3の複数の姿勢及び動作を記憶する。工程内使用位置記憶部32は、ロボット3の工程の動作で使用する姿勢を座標値として記憶する。復帰位置記憶部33は、ロボット3の復帰を可能とする初期状態を座標値として記憶する。
以上説明したように、ロボットシステム1では、複数の作業位置の一例である支持台11、12、13にワーク本体が載置され、複数備えられた多関節ロボットアームの一例であるロボット3、4によって部品71、73を組み付けられる。ワーク本体検知部の一例であるワーク本体検知センサ21、22、23は、支持台11、12、13におけるワーク本体の有無を検知する。そして、制御部50は、複数の工程を実行して、支持台11、12、13の間でワーク本体を移動させ、支持台11、12で異なる工程段階のワーク本体を組み立てるように、ロボット3、4により部品を組み付けさせる。
(ワーク本体進捗状態記憶部)
ワーク本体進捗状態記憶部52には、ロボットシステム1が停止された時点で記憶されたシステム内のワーク本体の状態が表1のように保存されている。
Figure 2015205382
表1に示すように、ワーク本体進捗状態記憶部52は、ワーク本体が存在しうる場所ごとに、ワーク本体の組み付け進捗状態を変数にて記憶する構造となっている。変数の値が0のときはワーク本体がその場所において存在しないことを表している。
また、変数の値が70のときは、図2に示す部品が組み付けられていないワーク本体70がその場所に存在することを表している。71のときは部品71が、72のときは組み付け中のワーク本体72が、73のときは部品73が、74のときは組み付け済ワーク本体74がそれぞれその場所に存在することを表している。
また、それぞれの場所における変数の値は、各工程の動作信号やワーク本体有無取得部56により取得するワーク本体無しの信号によって刻々と書き換えられる。例えば、ロボットシステム1にトラブルが発生して停止した際に支持台11の変数の値が70であったとする。このとき、作業者が支持台11のワーク本体70を取り出すと、制御部50は、ワーク本体有無取得部56を通じてワーク本体検知センサ21のワーク本体無し信号を検知して、支持台11の変数の値を0に書き換える。
しかし、ロボットシステム1にトラブルが発生して停止した後に、必要な処理を行ってロボットシステム1を通常動作に復帰させる際に、作業者は、操作パネルSPを通じて、ワーク本体進捗状態記憶部52の変数の値を書き換えることができる。例えば、ワーク本体が存在しない状態の支持台12に作業者が必要な処理として組み付け中のワーク本体72を置いた場合、操作パネルSPを通じて作業者が自ら支持台11の変数の値を72に書き換える必要がある。実施の形態1では、支持台11上のワーク本体の有無は自動的に取得できるが、工程の進捗状況は自動的に取得できないからである。
したがって、ワーク本体が存在しうる場所にてワーク本体の組み付け進捗状態をカメラの撮影画像の画像処理、変位センサ、重量センサなど別の手段により検知できる場合は、別の手段の検知信号によって変数の値を自動的に書き換えることが望ましい。作業者の操作ミスを回避できるからである。
(工程状態記憶部)
図5は工程状態記憶部の記憶データの説明図である。図5に示すテーブルは、工程番号欄531に記載された工程101〜107のそれぞれについて工程状態を特定するパラメータの設定値を配置している。そして、工程101〜107の具体的な工程状態は、ワーク本体状態欄532及びロボット状態欄533、その他の状態欄534の各項目で構成される。
ワーク本体状態欄532には、工程101〜107を行うためのワーク本体の組み付け進捗状態を表す変数を設定値として登録しておく。ロボット状態欄533には、工程101〜107を行うためのロボット3、4の工程動作を開始すべき初期位置を設定値として登録しておく。その他の状態欄534には、工程101〜107を行うための供給ユニットやその他のユニット、機種情報や組み立てに関わる補正値の確定など必要な状態を設定値として登録しておく。
(復帰位置記憶部)
図6はロボットの工程動作を開始すべき初期位置の説明図である。図6のテーブルは一行ごとにロボットの工程動作を開始すべき初期位置をX、Y、Z、α、β、γ、δの座標値として複数設定してある。ここで、X、Y、Zは、ロボット3の複数の回動関節の回動角度に基づいて計算されるロボットハンド37の基準点の座標値である。α、β、γ、δは、ロボット3の基台及び複数のアーム部に配置された複数のねじり関節のねじり角度である。
複数あるロボット停止パターンに対応するため、この座標値は通常の組み立て動作で使用する座標値のうちから、ワーク本体に部品を組み付けている最中のものを差し引いた多くのものを設定しておくことが望ましい。
(工程動作プログラム)
図7は工程におけるロボットシステムの動作プログラムの説明図である。図7に示すように、ロボット動作制御部35は、工程(101〜107)をさらに分解したロボット3の動作のプログラムを順次実行して各工程(101〜107)を実行する。
プログラムは、工程(101〜107)の動作ごとに複数に別れたものであり、それぞれに独立した番号が振られている。ロボット動作制御部35は、動作順序制御部57または復帰手順制御部55より動作すべき工程の番号及び指示情報を受け、それに対応した工程の動作をロボット3に指令する。
(復帰手順制御部)
実施の形態1では、一連の工程の実行中に異常が発生してロボットシステムが自動停止した際に、トラブルの原因を作業者が手作業により取り除く。その後、作業者が操作パネルSPを通じて通常の工程動作への復帰を指令した際に、制御部50が、どの工程(101〜107)の初期状態へ復帰すればよいかを自動で判断して復帰動作を行う。
図4に示すように、停止状態から復帰させる動作中、復帰手順制御部55は、ロボット制御部30、40に指令を与えて、ロボット3、4を装置状態判断部54によって判断された通常の各工程101〜107のいずれかに復帰させる。
位置判断部34は、ロボット座標取得部36により停止中のロボット3の現在位置座標値を取り込み、取り込んだ座標値が復帰位置記憶部33に設定された座標値の設定された閾値内にあるかどうかを判断する。この判断により、ロボット3の現在位置が復帰を可能とする位置にあるかどうかがわかる。ロボット3の現在位置が復帰を可能とする位置にある場合、装置状態判断部54は、ワーク本体有無取得部56により取得した現在のワーク本体の状態及び組み付け進捗状態と、工程状態記憶部に設定されたワーク本体状態とか一致しているか否かを判断する。
この判断により次に行うべき工程が存在するかどうかがわかる。次に行うべき工程が存在する場合、復帰手順制御部55は、その工程を始めるための装置状態へロボット3、4を自動で復帰させる。以上の手順は、後程、フローチャートを参照して詳細に説明する。
(ロボットシステムの自動復帰制御の流れ)
ロボットシステム1のトラブル発生に伴う一時停止からの復帰処理の流れを具体的な例を挙げて説明する。
図3の(d)に示すように、工程104でロボット3、4が動作して、支持台12に置かれた組み付け中のワーク本体72に部品73を組み付けているときにトラブル(以下、部品73組み付けトラブルと称する)が発生したとする。
このとき、トラブル発生後も、ロボットシステム1の支持台11においては、トラブル発生に関係のない工程であるロボット4による部品71の組み付け動作404は途中で停めることなく実行される。このため、トラブル発生後、ロボット3は、部品73組み付けトラブルにより部品73組み付け動作304の途中で停止し、ロボット4は、図3の(e)に示すように、部品71の組み付け動作404を終了したところで停止する。ロボットシステム1の停止の原因である部品73の組み付けトラブルは、ワーク本体72に起因していることがしばしばあるため、トラブルの原因となったワーク本体72は作業者によって支持台11から取り除かれる。
また、ワーク本体72に部品73を組み付けているときにトラブルが発生しているので、作業者は、再度、ロボットシステム1を起動させる前に、支持台11からワーク本体72を取り除くと同時にロボットハンド37から部品73を取り除く。このため、作業者は、図3の(e)に示す状態からワーク本体72及び部品73を取り除いた状態で、操作パネルSPを通じて通常シーケンスへの復帰を指令することになる。このとき、どの工程に復帰すべきかが課題となる。
図3の(e)の支持台11、12におけるワーク本体の状態のみに着目すれば、支持台12に置かれたワーク本体72を取り除いた状態は図3の(c)に示す工程103の開始時のワーク本体の状態と同じである。よって、工程103を行うための状態、つまりロボット3は動作301の終了の位置へ、ロボット4は動作402の終了の位置へそれぞれ移動させればよいことになる。
実施の形態1では復帰方法がわかり易い具体例を取り挙げて説明したが、トラブルが発生した際にどの工程へ復帰すればよいかを判断することは非常に複雑である。また、ロボットシステム1内のすべての仕掛りワーク本体を取り出して、図3の(a)に示す工程101の開始時の状態へ復帰させて再度起動させる場合、判断の複雑さは軽減されるが稼働率が低下する問題が発生する。
(フローチャート)
図8はロボットシステムの自動復帰制御のフローチャートである。
図4を参照して図8に示すように、制御部50は、ロボット3、4の現在の座標値をロボット制御部30、40から取り込む(S601)。
制御部50は、取り込んだロボット3、4の現在の座標値がロボット3、4の復帰位置座標値のあらかじめ設定された閾値内にあるかどうかを照合する(S602)。照合は、ロボット3、4の現在の座標値と図6に示した復帰位置のテーブルに設定された座標値とを一行ごとに順次比較する。
制御部50は、図6のテーブルの復帰位置番号の最終行まで全て該当無しとなった場合(S613のYES)、現在位置が復帰位置近傍でない旨を操作パネルSPに表示して(S615)、復帰動作を終了する(ステップ611)。現在の位置から復帰動作を実行すると、ロボット3、4が干渉などの問題を引き起こす可能性があるからである。
一方、制御部50は、図6に示したテーブルに該当する座標値が存在する場合は、その該当する復帰位置番号を記憶する(S603)。制御部50は、ロボット4についてもロボット3と同様にS602及びS603の制御を実行する。
制御部50は、ワーク本体検知センサ21、22、23の出力に基づいて取得された現在のワーク本体の有無を示す現在のワーク本体状態、および停止した工程で記録されているそれぞれのワーク本体の組み付け進捗状態を読み込む(S604)。そして、読み込んだワーク本体状態が図5に示すテーブル上のワーク本体状態532のいずれかの工程と一致があるかどうかを照合する(S605)。照合は表1に示した現在のワーク本体状態の値と図5のテーブルのワーク本体状態532の各工程の値とを一行ごとに順次比較する。
制御部50は、ワーク本体状態532の最終行まで全て該当無しとなった場合(S617のYES)、ワーク状態が一致しない旨を操作パネルSPに表示して(S619)、復帰動作を終了する(S611)。現在のワーク本体状態から通常の組み付け動作シーケンスに復帰することは不可能だからである。
上述したワーク本体72に対する部品73の組み付けトラブルによる停止を例に挙げると、停止したときのワーク本体有無取得部56は表2の状態となっている。
Figure 2015205382
この状態から組み付け中のワーク本体72及び部品73を取り出すとワーク本体進捗状態記憶部52は表3の状態となる。
Figure 2015205382
表3の状態は図6に示す工程103と同一となるため、照合による該当有りとなる。制御部50は、該当した工程状態番号を記憶する(S606)。
制御部50は、ロボット3、4を図6に示す該当する復帰位置番号の座標位置から予め登録した中間経由位置の座標位置へ移動させる(ステップ607)。なお、中間経由位置は、いずれの工程の動作開始位置へも移動できる位置を登録しておくことが望ましい。また、制御部50には、予め各復帰位置番号の座標位置から中間経由位置の座標位置への移動プログラムを設定しておく。
制御部50は、次にロボット3、4を、記憶しておいた工程103に対応する開始すべき位置番号P110、P194へ移動させる(ステップ608)。制御部50は、次にロボット3、4による組み立て工程を工程103から再開して(S609)、必要な組み立て数量に達すると(S610のYES)、動作を終了する(ステップ611)。
なお、実施の形態1では、停止時に仕係りのワーク本体を取り出した場合の通常シーケンスへの復帰動作を説明したが、本発明は、トラブル発生時にワーク本体を途中で取り出す場合には限られない。上述した部品73組み付け異常による停止の例において、組み付け中のワーク本体72及び部品73を取り除く必要が無い場合にもそのまま対応できる。人の手作業により組み付け中のワーク本体72に部品73を組み付け、支持台12に組み付け済ワーク本体74を設置した場合にもそのまま対応できる。
なお、組み付け中のワーク本体72及び部品73を取り除く必要が無い場合とは、部品73が正常に組み付いているにも関わらず異常発生のための設定値に余裕が無かったために誤って異常を発生してしまった場合が考えられる。組み付け中ワーク本体72及び部品73を取り除く必要が無い場合や人の手作業により支持台12に組み付け済ワーク本体74を設置した場合は、操作パネルSPの操作によりワーク本体進捗状態記憶部52の値を書き換えることにより復帰動作が可能である。この場合、取り出す仕掛り品が少なくなるため、ロボットシステム1の全体の稼働率もより一層向上する。
以上説明したように、操作部の一例である操作パネルSPは、複数の工程のうちのいずれかの工程においてロボットシステム1が停止して作業者が停止原因を除去する必要な作業を実施した後に、作業者が工程への復帰を指令操作可能である。ワーク本体認識工程及び組み付け段階認識工程の一例であるS604では、ワーク本体検知センサ21、22、23の検知結果に基づいて支持台11、12、13におけるワーク本体の有無とワーク本体の部品組み付け段階とを認識する。ロボットアーム認識工程の一例であるS601では、ロボットアーム検知部の一例であるエンコーダの出力に基づいてロボット3、4の停止位置を認識する。
判断工程の一例であるS602、S605では、上記の認識結果に基づいて、複数の工程のうちのいずれかの工程が開始可能か否かを判断する。開始準備工程の一例であるS608では、いずれかの工程を開始可能と判断した場合に停止位置から当該開始可能な工程を開始する動作位置へロボット3、4を移動させる。開始工程の一例であるS609では、停止位置から開始可能な工程を開始する動作位置へロボット3、4を移動させた後に当該開始可能な工程を開始させる。
(実施の形態1の効果)
実施の形態1では、ロボットシステム1の停止時に支持台11からワーク本体72を取り出した場合においても、支持台11、12、13に残存したワーク本体状態から、次に行うべき工程の原点位置へ復帰動作を行うことができる。これにより、作業者の復旧作業の軽減や復旧作業時の操作ミスの防止をすることができる。また、復旧時間を短縮することにより、ロボットシステム全体の稼働率も向上する。多工程の作業を行うロボットシステムがトラブルにより停止した際、仕掛りのワーク本体を全て取り除いて初期状態へ復帰動作を行わせる必要が無い。仕掛りのワーク本体全てを取り出さずに任意の工程から起動できるように復帰動作を行っても、残存する仕掛りワーク本体に合せて次に行うべき工程が自動選択されるので、作業者にとって復帰作業が単純で易しい。
実施の形態1では、設定部の一例である操作パネルSPは、支持台11、12、13におけるワーク本体の部品組み付け段階を設定可能である。設定を行ったとき、制御部50は、ロボットシステム1が停止したときとは異なる、作業者が設定したワーク本体の部品組み付け段階を認識する。このため、作業者等の判断による任意の復旧処理を施した状態で、通常シーケンスへの復旧を試すことができる。復旧できない場合は、さらに復旧処理を施して再度通常シーケンスへの復旧を試せばよい。
実施の形態1では、表示部の一例である操作パネルSPは、複数の工程への復帰を指令操作したときに、複数の工程への復帰が不可能であることを表示可能である。表示工程の一例であるS615、S619では、複数の工程のうちのいずれの工程も開始不可能と判断した場合に、複数の工程への復帰が不可能であることを操作パネルSPに表示する。このため、作業者等の判断による任意の復旧処理を施した状態で、通常シーケンスへの復旧を試すことができる。復旧できない場合は、さらに復旧処理を施して再度通常シーケンスへの復旧を試せばよい。
実施の形態1では、退避工程の一例であるS607は、ロボット3、4をそれぞれの動作位置へ移動させる前に、ロボット3、4の移動過程における相互干渉を回避可能な所定の中間経由位置へロボット3、4の少なくとも1つを移動させる。このため、通常シーケンスであり得ない工程間の移動を行った場合でもロボット3、4に干渉を生じさせることなく動作位置へ移動させて通常シーケンスを開始できる。
(比較例)
初期のロボットシステムは、ワーク本体組み付けに関わる複数の作業を各工程に分け、その工程をそれぞれ担当する多関節ロボットがワーク本体の搬送路に沿って複数設けられていた。この場合、異常によりロボットシステムが停止した際に、通常の工程作業へ復帰させる方法は、停止が発生した工程の一区画についてワーク本体を取り出して初期状態へ復帰動作を行うという単純な方法で済む。
これに対して、近年のロボットシステムは、ワーク本体組み付けに関わる複数の工程作業を同時に並行して実行する多能工ロボットシステムである。多能工ロボットシステムの場合、異常によりロボットシステムが停止した際に、仕掛りのワーク本体を全て取り除いて初期状態へ復帰動作を行うと生産性が上がらない。また、仕掛りのワーク本体全てを取り出さずに任意の工程から起動できるように復帰動作を行うことは、ロボットの干渉を考慮すると複雑になる。残存する仕掛りワーク本体によって次に行うべき工程が変更になる点でも複雑になる。
特許文献1には、多能工ロボットシステムの復帰方法として、異常発生時にその周辺の撮像を行い、取得した画像とあらかじめ記憶されている複数の異常状態の画像から復帰動作のパターンを決定し、ロボットシステムを通常シーケンスへ復帰させている。しかし、このような復帰方法では、新たな異常パターンを作成した場合に、その異常パターンに対応した復帰動作が個別に準備されていないと復帰できない。また、ロボットシステムの登録座標値を変更した場合に、これまでに記憶された画像との差異によってそれまで復帰できたものが復帰できなくなるという問題もある。
これに対して、実施の形態1では、停止中のロボット3、4の現在位置座標値を取り込み、取り込んだ座標値が組み立て動作で使用しているあらかじめ定めた座標値の設定された閾値内にあるかどうかを判断している。そして、閾値内にあると判断した際にはさらにワーク本体の組み付け進捗状態とワーク本体状態に、各工程の開始状態との一致があるかどうかを判断している。そして、一致があると判断した際には次に行うべき工程を選定し、選定された工程を始めるための装置状態へ自動で復帰している。
このため、作業者等による復旧作業の軽減や復旧作業時の操作ミスによるトラブルの防止をすることができる。また、復旧時間を短縮することによりロボットシステム全体の稼働率も向上する。また、ロボットの座標値を復帰動作の判断に使用しているため、新たな異常パターンを作成した場合にも、ロボットの登録座標値を変更した場合にも、追加の復帰パターンを決定して、その設計をすることなく復帰動作を行うことができる。
<その他の実施の形態>
図4に示すように、ロボットシステム1が停止して作業者等が工程への復帰を指令操作したとき、制御部50が、2以上の工程を開始可能と判断する場合がある。この場合、制御部50は、開始可能と判断したすべての工程を操作パネルSPに表示して、操作パネルSP上で作業者等に開始すべき工程を選択させる。
実施の形態1のロボット制御システムの制御方法の各工程は、コンピュータに実行させるためのプログラム、もしくは当該プログラムを記録した磁気ディスク、光学ディスク等の記録媒体として実施できる。
1 ロボットシステム、2 作業台、3、4 ロボット
11、12、13 支持台、14、15 部品供給トレイ
21、22、23 ワーク本体検知センサ
30、40 ロボット制御部、31、41 教示位置記憶部
32、42 工程内使用位置記憶部、33、43 復帰位置記憶部
34、44 位置判断部、35、45 ロボット動作制御部
36、46 ロボット座標取得部、37、47 ロボットハンド
50 制御部、51 装置状態記憶部、52 ワーク本体進捗状態記憶部
53 工程状態記憶部、54 装置状態判断部、55 復帰手順制御部
56 ワーク本体有無取得部、57 動作順序制御部
70、72、74 ワーク本体、71、73 部品、101〜107 工程

Claims (9)

  1. 多関節ロボットアームと、
    複数の作業位置で異なる工程段階のワーク本体を組み立てるように前記多関節ロボットアームに複数の工程を実行させる制御部と、
    前記複数の工程のいずれかの工程においてロボットシステムが停止して停止原因を除去する作業を実施した後の前記複数の作業位置におけるワーク本体の有無を検知可能なワーク本体検知部と、
    前記作業を実施した後の前記多関節ロボットアームの座標位置を検知可能なロボットアーム検知部と、
    前記作業を実施した後に前記複数の工程への復帰を指令操作可能な操作部と、を備えるロボットシステムの制御方法であって、
    前記制御部が、前記ワーク本体検知部の検知結果に基づいて前記複数の作業位置におけるワーク本体の有無を認識するワーク本体認識工程と、
    前記制御部が、前記複数の作業位置におけるワーク本体の部品組み付け段階を認識する組み付け段階認識工程と、
    前記制御部が、前記ロボットアーム検知部の検知結果に基づいて前記多関節ロボットアームの停止位置を認識するロボットアーム認識工程と、
    前記制御部が、少なくとも前記ワーク本体認識工程、前記組み付け段階認識工程、及び前記ロボットアーム認識工程における認識結果に基づいて、前記複数の工程のうちのいずれかの工程が開始可能か否かを判断する判断工程と、
    前記制御部が、前記判断工程においていずれかの工程を開始可能と判断した場合に前記停止位置から当該開始可能な工程を開始する動作位置へ前記多関節ロボットアームを移動させる開始準備工程と、を有することを特徴とするロボットシステムの制御方法。
  2. 前記制御部が、前記停止位置から前記開始可能な工程を開始する動作位置へ前記多関節ロボットアームを移動させた後に当該開始可能な工程を開始させる開始工程を有することを特徴とする請求項1に記載のロボットシステムの制御方法。
  3. 前記ロボットシステムは、前記複数の作業位置におけるワーク本体の部品組み付け段階を設定可能な設定部を備え、
    前記組み付け段階認識工程は、前記ロボットシステムが停止したときとは異なる、前記設定部を通じて設定した前記ワーク本体の部品組み付け段階を認識することを特徴とする請求項1又は2に記載のロボットシステムの制御方法。
  4. 前記ロボットシステムは、前記複数の工程への復帰を前記操作部を通じて指令操作したときに、前記複数の工程への復帰が不可能であることを表示可能な表示部を備え、
    前記制御部が、前記判断工程において前記複数の工程のうちのいずれの工程も開始不可能と判断した場合に、前記複数の工程への復帰が不可能であることを前記表示部に表示する表示工程を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のロボットシステムの制御方法。
  5. 前記多関節ロボットアームを複数備え、
    前記開始準備工程は、複数の前記多関節ロボットをそれぞれ前記停止位置から前記開始可能な工程を開始する動作位置へ移動させる前に、複数の前記多関節ロボットの移動過程における相互干渉を回避可能な所定の中間経由位置へ複数の前記多関節ロボットアームの少なくとも1つを移動させることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のロボットシステムの制御方法。
  6. 多関節ロボットアームと、
    複数の作業位置で異なる工程段階のワーク本体を組み立てるように前記多関節ロボットアームに複数の工程を実行させる制御部と、
    前記複数の工程のいずれかの工程においてロボットシステムが停止して停止原因を除去する作業を実施した後の前記複数の作業位置におけるワーク本体の有無を検知可能なワーク本体検知部と、
    前記作業を実施した後の前記多関節ロボットアームの座標位置を検知可能なロボットアーム検知部と、
    前記作業を実施した後に前記複数の工程への復帰を指令操作可能な操作部と、を備えるロボットシステムの制御方法であって、
    前記制御部が、前記ワーク本体検知部の検知結果に基づいて前記複数の作業位置におけるワーク本体の有無を認識するワーク本体認識工程と、
    前記制御部が、前記複数の作業位置におけるワーク本体の部品組み付け段階を認識する組み付け段階認識工程と、
    前記制御部が、前記ロボットアーム検知部の検知結果に基づいて前記多関節ロボットアームの停止位置を認識するロボットアーム認識工程と、
    前記制御部が、少なくとも前記ワーク本体認識工程、前記組み付け段階認識工程、及び前記ロボットアーム認識工程における認識結果に基づいて、前記複数の工程のうちのいずれかの工程が開始可能か否かを判断する判断工程と、
    前記制御部が、前記判断工程において少なくとも1つの工程を開始可能と判断した場合に当該開始可能なすべての工程を前記表示部に表示する表示工程と、を有することを特徴とするロボットシステムの制御方法。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載されたロボット制御システムの制御方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  8. 請求項7に記載されたプログラムを記録した記録媒体。
  9. 多関節ロボットアームと、
    複数の作業位置で異なる工程段階のワーク本体を組み立てるように前記多関節ロボットアームに複数の工程を実行させる制御部と、
    前記複数の工程のいずれかの工程においてロボットシステムが停止して停止原因を除去する作業を実施した後の前記複数の作業位置におけるワーク本体の有無を検知可能なワーク本体検知部と、
    前記作業を実施した後の前記多関節ロボットアームの座標位置を検知可能なロボットアーム検知部と、
    前記作業を実施した後に前記複数の工程への復帰を指令操作可能な操作部と、を備えるロボットシステムであって、
    前記ワーク本体検知部の検知結果と前記ロボットアーム検知部の検知結果とに基づいて、前記複数の工程への復帰を指令操作したときの前記多関節ロボットアームの停止位置から前記複数の工程のうちのいずれかの工程が開始可能か否かを判断して、前記停止位置から当該開始可能な工程を開始する動作位置へ前記多関節ロボットアームを移動させる制御部と、を備えることを特徴とするロボットシステム。
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