JP2015203989A - 表示制御プログラム、表示制御装置及び表示制御方法 - Google Patents

表示制御プログラム、表示制御装置及び表示制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】コメント等の記述が手書き入力しきれない事態を抑制する表示制御プログラム、表示制御装置及び表示制御方法を提供する。
【解決手段】タッチパネル11は、表示可能かつ入力可能なデバイスである。表示に関する一側面として、タッチパネル11は、教師端末10上で実行される協働教育支援プログラムを始め、OSやアプリケーションプログラムによって出力される画像を表示する。入力に関する一側面として、タッチパネル11は、タッチペンや手指などによる手書き入力を始め、タッチパネル11のスクリーン上でなされるタップ、フリック、スイープ、ピンチインやピンチアウトなどのタッチ操作を受け付ける。
【選択図】図2

Description

本発明は、表示制御プログラム、表示制御装置及び表示制御方法に関する。
タブレット端末を活用した次世代型授業が実施されている。かかる次世代型授業では、一例として、記憶力や集中力の育成を目指すドリル教材の他、教師と生徒および生徒同士が教え学び合う協働教育を支援する支援教材などのデジタル教材が用いられることがある。
例えば、上記の協働教育の場では、教師端末から生徒端末へ課題を送信し、生徒端末から教師端末へ課題に対する意見を返信させ、教師端末にて意見をまとめ、電子黒板等のスクリーンにマトリクス状に各生徒の意見を一覧表示させて議論を行う授業が実施される。このような一覧表示の下、教師は、生徒の意見に対し、各種の記述を手書き入力によって行う場合がある。例えば、ある生徒の意見の表示エリアに文字列等のコメントが記述されたり、スクリーン上に表示された意見の一部に注目を集めたり、説明箇所を指し示すために、丸や下線などのマークが記述されたりする場合がある。
特開平6−180546号公報 特開2013−20266号公報 特開平11−306170号公報 特開2013−3280号公報
しかしながら、上記の技術では、1つの意見の表示エリアに手書き入力できる場所に制約があるので、コメント等の記述が手書き入力しきれない場合がある。
1つの側面では、本発明は、記述が手書き入力しきれない事態を抑制できる表示制御プログラム、表示制御装置及び表示制御方法を提供することを目的とする。
一態様の表示制御プログラムは、コンピュータに、表示された複数の表示エリアのうち特定の表示エリア内で開始された手書き入力動作に応じて、前記特定の表示エリア外に新たな手書入力領域を表示する、処理を実行させる。
記述が手書き入力しきれない事態を抑制できる。
図1は、実施例1に係る授業支援システムの構成を示す図である。 図2は、実施例1に係る教師端末の機能的構成を示すブロック図である。 図3は、生徒データの一例を示す図である。 図4は、課題データの一例を示す図である。 図5は、回答データの一例を示す図である。 図6は、手書き入力データの一例を示す図である。 図7は、補記エリアデータの一例を示す図である。 図8は、選択エリアの一例を示す図である。 図9は、選択エリアの一例を示す図である。 図10は、補記エリアの設定用データの一例を示す図である。 図11は、課題選択画面の一例を示す図である。 図12は、回答画面の一例を示す図である。 図13は、意見板の一例を示す図である。 図14は、意見板の一例を示す図である。 図15は、意見板の一例を示す図である。 図16は、意見板の一例を示す図である。 図17は、意見板の一例を示す図である。 図18は、実施例1に係る授業支援処理の手順を示すフローチャートその1である。 図19は、実施例1に係る授業支援処理の手順を示すフローチャートその2である。 図20は、実施例1に係る記録処理の手順を示すフローチャートである。 図21は、選択エリアの一例を示す図である。 図22は、選択エリアの一例を示す図である。 図23は、補記エリアの設定用データの応用例を示す図である。 図24は、補記エリアの応用例を示す図である。 図25は、補記エリアの応用例を示す図である。 図26は、実施例1及び実施例2に係る表示制御プログラムを実行するコンピュータの一例について説明するための図である。
以下に添付図面を参照して本願に係る表示制御プログラム、表示制御装置及び表示制御方法について説明する。なお、この実施例は開示の技術を限定するものではない。そして、各実施例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
[システム構成]
図1は、実施例1に係る授業支援システムの構成を示す図である。図1に示す授業支援システム1は、デジタル教材を通じて、授業を支援する授業支援サービスを提供するものである。
例えば、上記の授業支援サービスの一環として、授業支援システム1は、ある課題に対する生徒の意見が一覧表示された意見板を電子黒板20上で公開し、教師と生徒および生徒同士が教え学び合う協働教育を支援する協働教育支援サービスを提供する。以下では、意見板の一例として、生徒の意見が意見板上でマトリクス状に一覧表示される場合を想定する。
図1に示すように、授業支援システム1には、教師端末10と、電子黒板20と、生徒端末30A〜30Cとが収容される。なお、図1には、3つの生徒端末を図示したが、授業支援システム1は任意の数の生徒端末を収容できる。以下では、生徒端末30A〜30Cの各装置を区別なく総称する場合には、「生徒端末30」と記載する場合がある。
これら教師端末10及び生徒端末30の間は、ネットワーク5を介して相互に通信可能に接続される。かかるネットワーク5には、有線または無線を問わず、LAN(Local Area Network)やVPN(Virtual Private Network)などの構内通信網を始め、インターネット(Internet)などの任意の種類の通信網を採用できる。
教師端末10は、教師が使用する端末装置である。ここで言う「教師」とは、授業の参加者のうち教える側の人物を指す。一例としては、各種の教員が挙げられるが、必ずしも各種の教員免許を有する有資格者でなくともかまわない。
一実施形態として、教師端末10には、パッケージソフトウェアやオンラインソフトウェアとして上記の協働教育支援サービスを実現する教師端末用の協働教育支援プログラムがインストールされる。このように教師端末用の協働教育支援プログラムが教師端末10のプロセッサ上で動作することによって、一例として、協働教育を実施する課題の選択、各生徒端末30への課題の配信、各生徒端末30から返信された意見の一覧表示などの機能を実現できる。
例えば、教師端末10には、タブレット型の情報処理端末、いわゆるタブレット端末を採用できる。このように教師端末10にタブレット端末を採用することによって、教師端末10では、タッチペンや手指を介して各種の指示操作を受け付けることができる。この他、教師端末10では、上記の意見板に表示される複数の意見のうち1つの意見が選択拡大表示された個別意見画面上で、文字列やマークなどの手書き入力を受け付けることができる。以下では、タッチペンや手指によって手書きの文字列やマークをタッチパネルへ入力することを「手書き入力」と記載するとともに、タッチパネルが手書き入力を介して受け付ける文字列やマークのことを「マーク記述」と記載する場合がある。
電子黒板20は、所定のプロジェクタ等から出力される画像を表示する装置である。
一実施形態として、電子黒板20には、インタラクティブ・ホワイトボードを採用できる。この電子黒板20には、図示しないプロジェクタが接続される。このプロジェクタによって、教師端末10が指示する映像が電子黒板20に投影される。このように、教師端末10及び電子黒板20の間では、互いに同一の画像を表示させることもできる。なお、上記の電子黒板20には、ユニット型、ボード型あるいは一体型のいずれのタイプを採用することもできるのは言うまでもない。
生徒端末30は、生徒が使用する端末装置である。ここで言う「生徒」とは、授業の参加者のうち教わる側の人物を指す。一例としては、各種の学生が挙げられるが、必ずしも学生でなくともかまわない。
一実施形態として、生徒端末30には、生徒端末用の協働教育支援プログラムがインストールされる。かかる生徒端末用の協働教育支援プログラムが生徒端末30のプロセッサ上で動作することによって、一例として、教師端末10からの課題の受信、課題に対する回答の入力、教師端末10への課題の返信などの機能を実現できる。
例えば、生徒端末30には、上記の教師端末10と同様に、タブレット端末を採用できる。かかるタブレット端末を採用することによって、生徒端末30では、タッチペンや手指を介して協働教育支援プログラムに対する各種の指示操作を受け付けることができる。
なお、本実施例では、教師端末10及び生徒端末30の間で教師端末10をサーバ装置として機能させる一方で生徒端末30をクライアント端末として機能させる場合を例示するが、授業支援システム1の物理的構成はこれに限定されない。例えば、教師端末10とは別にサーバ装置を設置し、教師端末10及び生徒端末30の両方をクライアント端末として収容するクライアントサーバシステムを構築することとしてもかまわない。
また、本実施例では、教師端末10や生徒端末30がタブレット端末として実装される場合を例示するが、教師端末10や生徒端末30の実装形態はこれに限定されない。例えば、教師端末10や生徒端末30は、スマートフォン、携帯電話機やPHS(Personal Handyphone System)などの移動体通信端末を含む携帯端末装置として実装されることとしてもかまわない。また、パーソナルコンピュータを始めとする据置き型の情報処理装置やノート型のパーソナルコンピュータとして実装されることとしてもかまわない。
[教師端末10の構成]
続いて、本実施例に係る教師端末10の機能的構成について説明する。図2は、実施例1に係る教師端末10の機能的構成を示すブロック図である。図2に示すように、教師端末10は、タッチパネル11と、通信I/F(InterFace)部12と、記憶部13と、制御部15とを有する。
上記の教師端末10は、図2に示した機能部以外にも既知のコンピュータが有する各種の機能部を有することとしてもかまわない。例えば、教師端末10がタブレット端末として実装される場合には、加速度センサや角速度センサなどのモーションセンサをさらに有することとしてもよい。また、教師端末10が移動体通信端末として実装される場合には、アンテナ、GPS(Global Positioning System)受信機などの機能部をさらに有していてもかまわない。なお、図2には、一例として、教師端末10がタブレット端末として実装される場合の機能部が例示されているが、教師端末10を据置き端末として実装する場合には、キーボード、マウスやディスプレイなどの入出力デバイスを有することとしてもよい。
図2において、タッチパネル11は、表示可能かつ入力可能なデバイスである。表示に関する一側面として、タッチパネル11は、教師端末10上で実行される協働教育支援プログラムを始め、OS(Operating System)やアプリケーションプログラムによって出力される画像を表示する。入力に関する一側面として、タッチパネル11は、タッチペンや手指などによる手書き入力を始め、タッチパネル11のスクリーン上でなされるタップ、フリック、スイープ、ピンチインやピンチアウトなどのタッチ操作を受け付ける。なお、ここでは、教師端末10に対する指示入力を行う入力デバイスとしてタッチパネル11を例示したが、これに限らず、タッチパネル11との間で相補的な入力を実現する物理キーなどをさらに有していてもかまわない。
通信I/F部12は、他の装置、例えば電子黒板20や生徒端末30などとの間で通信制御を行うインタフェースである。かかる通信I/F部12の一態様としては、LANカードなどのネットワークインタフェースカードを採用できる。例えば、通信I/F部12は、協働授業を実施する課題を生徒端末30へ配信したり、生徒端末30から課題に対する回答、例えば賛否や意見を受信したりする。また、通信I/F部12は、電子黒板20に表示させる画像、例えば意見板を電子黒板20へ送信したり、電子黒板20から電子黒板20上で受け付けた操作を受け付けたりする。
記憶部13は、制御部15で実行されるOS(Operating System)や授業支援プログラムなどの各種プログラムを記憶する記憶デバイスである。記憶部13の一態様としては、フラッシュメモリなどの半導体メモリ素子、ハードディスク、光ディスクなどの記憶装置が挙げられる。なお、記憶部13は、上記の種類の記憶装置に限定されるものではなく、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)であってもよい。
記憶部13は、制御部15で実行されるプログラムに用いられるデータの一例として、生徒データ13aと、課題データ13bと、回答データ13cと、手書き入力データ13dと、補記エリアデータ13eとを記憶する。これら生徒データ13a、課題データ13b、回答データ13c、手書き入力データ13d及び補記エリアデータ13e以外にも、他の電子データ、例えば記憶力や集中力の育成を目指すドリル教材なども併せて記憶することもできる。
このうち、生徒データ13aは、生徒に関するデータである。
一実施形態として、生徒データ13aには、生徒ID(IDentifier)、生徒名および生徒端末IPアドレスなどの項目が対応付けられたデータを採用できる。ここで言う「生徒ID」とは、授業に参加する生徒を識別する識別情報を指す。また、「生徒名」とは、生徒の名字を指す。また、「生徒端末IPアドレス」とは、各生徒端末30が持つIPアドレスを指す。
図3は、生徒データ13aの一例を示す図である。図3には、8名の生徒に関する生徒ID、生徒名及び生徒端末IPアドレスが図示されている。例えば、図3に示す1番目のレコードの例で言えば、生徒ID「1001」によって識別される生徒名が「田中」であり、かかる田中が使用する生徒端末のIPアドレスが「XX.YY.ZZ.A1」であることを意味する。この他の2番目以降のレコードについても項目が持つ値は異なるがその意味合いは同様である。なお、図3には、生徒のエントリが8つである場合を例示したが、エントリ数は任意の数であってよい。また、生徒がクラス分けされている場合には、クラス別に生徒ID、生徒名及び生徒端末IPアドレスを管理することもできる。
課題データ13bは、課題に関するデータである。
一実施形態として、課題データ13bには、課題ID、課題内容および回答制限時間などの項目が対応付けられたデータを採用できる。ここで言う「課題ID」とは、協働授業等の授業で生徒に与える課題を識別する識別情報を指す。また、「課題内容」とは、課題の内容を指し、例えば、教師と生徒間および生徒間で議論する議題などが挙げられる。また、「回答制限時間」とは、生徒が課題を回答する場合に課す制限時間を指す。なお、上記の課題データ13bは、予め支援教材として格納しておくこともできるし、教師が教師端末10を通じて入力する課題を登録することとしてもかまわない。
図4は、課題データ13bの一例を示す図である。図4に示す1番目のレコードの例で言えば、課題ID「0001」によって識別される課題の内容が「未成年の中絶についてどう思うか?」であり、当該課題に対する賛否や意見などを回答する時間が20分以内であることを意味する。また、図4に示す2番目のレコードの例で言えば、課題ID「0002」によって識別される課題の内容が「瓦礫受け入れについてどう思うか?」であり、当該課題に対する賛否や意見などを回答する時間が30分以内であることを意味する。この他の3番目以降のレコードについても項目が持つ値は異なるがその意味合いは同様である。
回答データ13cは、課題への回答に関するデータである。
一実施形態として、回答データ13cには、生徒ID、賛否、意見内容および意見表示エリア座標などの項目が対応付けられたデータを採用できる。ここで言う「賛否」とは、生徒が課題に賛成または反対であるかの選択結果を指す。また、「意見内容」とは、課題に対する生徒の主張や考えの内容を指し、例えば、賛否の理由を始め、課題へのアプローチなどが挙げられる。また、「意見表示エリア座標」とは、生徒の意見が意見板上で表示されるエリアの座標を指し、例えば、生徒の意見が表示されるエリアを矩形とする場合、エリアの4つの頂点「左上」、「左下」、「右上」及び「右下」の座標によって表すことができる。以下では、意見板のうち1つの意見が表示されるエリアのことを「表示エリア」と記載する場合がある。なお、ここでは、表示エリアが4つの頂点によって定義される場合を例示したが、表示エリアは他の任意の方法で定義することができる。例えば、表示エリアは、1つの頂点もしくは重心と、エリアの高さ及び幅などによって定義することもできる。
図5は、回答データ13cの一例を示す図である。図5には、図3に示した8名の生徒の意見が意見板に表示される場合が示されている。また、図5には、座標系の一例として、意見板の左下の頂点を原点とする座標系が採用される場合が例示されている。図5に示す例では、意見板が縦に2つ、横に4つに8等分割されることによって1つのエリアが縦「30」及び横「40」の大きさで意見板上に表示される。すなわち、意見板の左から田中のエリア、山田のエリア、鈴木のエリア、山本のエリアの順に各意見が表示されるとともに、田中の意見の下には、黒田の意見、山田の意見の下には、本田の意見、鈴木の意見の下には、佐藤の意見、山本の意見の下には、浅井の意見が表示されることを意味する。さらに、図5の例では、本田以外の生徒は、瓦礫受け入れについて賛成を表明し、本田は、瓦礫受け入れについて反対を表明していることも意味する。
なお、ここでは、意見板上における各生徒の表示エリアが予め決定されている場合、すなわち回答が得られる前から賛否と意見内容以外の項目が初期設定されている場合を想定するが、どの表示エリアにどの生徒の意見を表示するのかは動的に変更することもできる。例えば、課題への賛否によって意見を並べて表示することもできるし、回答を受け付けた順に意見を並べて表示することもできるし、教師端末10によって指定される順に意見を並べて表示することもできる。
手書き入力データ13dは、手書き入力に関するデータである。
一実施形態として、手書き入力データ13dには、記述ID、生徒IDおよび軌跡などの項目が対応付けられたデータを採用できる。ここで言う「記述ID」とは、手書き入力によって描かれた一筆書きのマーク記述を識別する識別情報を指す。かかる「一筆書き」とは、タッチパネル11上で手書き入力が検知されてから当該手書き入力が検知されなくなるまでに検知された一連の軌跡を指す。また、「軌跡」とは、一筆書きのマーク記述を形成する手書き入力の位置の軌跡を指し、例えば、位置の一例として、一筆書きの始点、中継点および終点の意見板上の座標が用いられる。さらに、ここで言う「生徒ID」は、生徒データ13aで説明したものと同様であるが、ここで記述IDに生徒IDを対応付けるのは、手書き入力によるマーク記述と意見板の各表示エリアとを対応付けるためである。すなわち、生徒とその生徒の表示エリアは、互いに一対一に対応するので、ここで登録される生徒IDは、意見板上の表示エリアを識別するのに用いることができる。
図6は、手書き入力データ13dの一例を示す図である。図6には、各生徒の意見が一覧表示される意見板上で、タッチパネル11を介して受け付けた手書き入力に関するマーク記述が図示されている。
例えば、図6に示す記述ID「M1」のレコードの例で言えば、手書き入力が始点(27,41)で始まり、中継点(26,42)、中継点(25,43)・・・と続き、終点(42,38)で終わるマーク記述であることを意味する。
一方、図5に示した回答データ13cの通り、田中の意見の表示エリアは、その四隅の頂点が左上(0,60)、左下(0,30)、右上(40,60)及び右下(40,30)と設定されている。このことから、記述ID「M1」のマーク記述、具体的には、最後の軌跡である(42,38)が、隣接する山田の意見の表示エリアにはみ出していることがわかる。
このように、山田の意見の表示エリアにはみ出す記述ID「M1」のマーク記述であっても、田中の意見の表示エリアと対応付けることができる。この場合、意見板の表示上、記述ID「M1」のマーク記述が田中の意見に対するマーク記述であるのか、あるいは山田の意見に対するマーク記述であるのかが判別しづらくなる場合もある。
これは、田中の意見に収まりきらなかった部分(例えば、(47,38)の座標)が山田の意見の表示エリア上に表示されるのではなく、田中の意見へのマーク記述を田中の意見の表示エリアを超えて補記するのに用いられる後述の補記エリアに表示させることによって解消できる。かかる補記エリアは、特定の表示エリア外に表示される新たな手書き入力領域の一例である。
このように、手書き入力データ13dに含まれるマーク記述は、必ずしも記述IDに対応付けられた生徒IDの表示エリア内に収まらずともよく、その一部が他の表示エリアにはみ出すことも許容される。
補記エリアデータ13eは、手書き入力中の表示エリアを超えて補記するのに用いる補記エリアに関するデータである。
一実施形態として、補記エリアデータ13eは、生徒ID、補記エリアの座標およびサムネイル画像などが対応付けられたデータを採用できる。ここで言う「生徒ID」は、生徒データ13aで説明したものと同様であるが、ここで生徒IDを用いるのは、補記エリアと表示エリアとを対応付けるためである。また、上記の「補記エリアの座標」は、例えば、補記エリアを矩形とする場合、エリアの4つの頂点「左上」、「左下」、「右上」及び「右下」の座標によって表すことができる。ここでは、表示エリアが4つの頂点によって定義される場合を例示したが、補記エリアについても他の任意の方法で定義することができる。例えば、補記エリアは、1つの頂点もしくは重心と、エリアの高さ及び幅などによって定義することもできる。また、「サムネイル画像」とは、補記エリアに記入されたマーク記述のイメージの縮小画像を指す。例えば、サムネイル画像は、補記エリアが対応付けられた表示エリアとは別の表示エリアが意見板上で選択されている場合に、補記エリアが対応付けられた表示エリア内の余白、例えば、生徒の意見の表示や、他のマーク記述の表示がない部分に表示するのに用いることができる(図17の240)。かかるサムネイル画像は、一例として、バイナリ形式のファイルを格納することができる。
図7は、補記エリアデータ13eの一例を示す図である。図7には、田中の意見の表示エリアに対応付けられた補記エリアを1つ抜粋して例示したが、1つの表示エリアに設定できる補記エリアは1つに限定されず、複数の補記エリアを設定することもできる。図7に示す例では、意見板上で田中の意見の表示エリアが選択中である場合、左上(40,50)、左下(40,30)、右上(60,50)及び右下(60,30)を四隅の座標とする補記エリアが表示されることを意味する。また、意見板上で田中以外の意見の表示エリアが選択中である場合、「人助け」というマーク記述が縮小されたサムネイル画像が田中の意見の表示エリア内の余白に表示されることも意味する(図17参照)。
なお、図3〜図7には、データがテーブル形式で記憶される場合を例示したが、オブジェクトやXML(Extensible Markup Language)などの形式で記憶されることとしてもかまわない。
制御部15は、各種の処理手順を規定したプログラムや制御データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行する。制御部15は、図2に示すように、回答受付部15aと、記録部15bと、補記エリア設定部15cと、表示制御部15dとを有する。
回答受付部15aは、ある課題に対する生徒の回答を受け付ける処理部である。
一実施形態として、回答受付部15aは、生徒端末30へ配信する課題を教師端末10に決定させることができる。例えば、回答受付部15aは、タッチパネル11に表示されたメニュー画面から課題選択の項目が選択された場合に処理を起動する。すなわち、回答受付部15aは、課題IDの選択肢や課題の配信を要求する課題送信ボタンなどを含む課題選択画面をタッチパネル11に表示させる。
そして、回答受付部15aは、課題選択画面で課題IDが選択された上で課題送信ボタンが押下された場合、課題データ13bに含まれる課題内容のうち課題選択画面で選択を受け付けた課題IDに対応する課題内容を含む回答画面を生成する。続いて、回答受付部15aは、先に生成された回答画面を生徒端末30へ送信する。例えば、回答受付部15aは、課題内容の表示とともに、課題への賛否や意見などの回答を記入する入力フォームが設けられた回答画面データを生成して生徒端末30へ送信することができる。なお、ここでは、教師端末10が回答画面を生成する場合を例示したが、回答受付部15aが課題内容を送信し、生徒端末30上で実行される生徒端末用の協働教育支援プログラムが課題内容を用いて回答画面を生成することとしてもかまわない。
その上で、回答受付部15aは、課題データ13bに含まれる回答制限時間のうち課題選択画面で選択を受け付けた課題IDに対応付けられた回答制限時間を取得する。その後、回答受付部15aは、生徒端末30から回答画面に記入された課題への賛否および意見を受け付けた場合に、回答データ13cに含まれるレコードのうち当該生徒端末30のIPアドレスに対応する生徒IDのレコードに賛否および意見を登録する。そして、回答受付部15aは、回答制限時間を経過するまで、課題への賛否および意見が生徒端末30から教師端末10へ送信されるのを待機し、課題への賛否および意見を受信した場合に、回答データ13cへ登録する処理を繰り返し実行する。
記録部15bは、手書き入力を記録する処理部である。
一実施形態として、記録部15bは、タッチパネル11に表示された意見板のうちいずれかの生徒の意見が選択された状態で、手書き入力によるマーク記述を記録する。かかる手書き入力によるマーク記述は、一例として、意見板、手書き入力によるマーク記述、さらには、補記エリアの表示等のバックグラウンドで実行することができる。
具体的には、記録部15bは、タッチパネル11上で手書き入力が検知されるのを待機する。このとき、タッチパネル11上で手書き入力が検知された場合には、一筆書きの始点を受け付けたと推定できる。この場合、記録部15bは、記述IDを採番する。例えば、記録部15bは、記憶部13に記憶された手書き入力データ13dに当該採番がなされた記述IDを追加する。その上で、記録部15bは、手書き入力データ13dに含まれる記述IDのうち今回採番がなされた記述IDに対応付けて選択中の意見の表示エリアに対応する生徒ID及び手書き入力が検知された始点の座標を記録する。そして、記録部15bは、タッチパネル11上で手書き入力が検知されなくなるまで手書き入力の座標、すなわち中継点や終点を追加して記録する処理を継続する。これによって、タッチパネル11上で手書き入力が検知されてから当該手書き入力が検知されなくなるまでに検知された一連の手書き入力の軌跡、すなわち一筆書きのマーク記述が手書き入力データ13dに記録されることになる。
補記エリア設定部15cは、意見板に含まれる意見のうち選択中の意見の表示エリアに重ねて表示させる補記エリアを設定する処理部である。以下では、意見板上で選択を受け付けた意見の表示エリアのことを他の選択を受け付けていない意見の表示エリアと区別する観点から「選択エリア」と記載する場合がある。さらに、意見板上で選択を受け付けた意見のことを他の選択を受け付けていない意見と区別する観点から「選択意見」と記載する場合もある。また、以下では、選択表示エリアと上下または左右に隣接する表示エリアのことを「隣接エリア」と記載する場合がある。
一実施形態として、補記エリア設定部15cは、手書き入力データ13dが更新される度に、手書き入力中の座標が選択エリア外であるか否かを判定する。このとき、手書き入力中の座標が選択エリア外である場合には、手書き入力の位置が選択エリアから隣接エリアにはみ出たことを検知できる。この場合、補記エリア設定部15cは、手書き入力の座標を含む選択意見の補記エリアが補記エリアデータ13eに未設定であるか否かを判定する。そして、補記エリア設定部15cは、選択意見の補記エリアが補記エリアデータ13eに未設定である場合、次のようにして、補記エリアの設定登録を実行する。
図8及び図9は、選択エリアの一例を示す図である。図10は、補記エリアの設定用データの一例を示す図である。図8には、手書き入力によるマーク記述が選択エリアからはみ出している例が示される一方で、図9には、手書き入力によるマーク記述が選択エリアからはみ出していない例が示されている。また、図8には、田中の意見の表示エリアが選択エリア60として例示されており、図6に示した手書き入力データ13dに含まれるマーク記述のうち記述ID「M1」のマーク記述、図8中の筆記体の文字列「good」が手書き入力された場合が示されている。
図8及び図9には、いずれも筆記体の文字列「good」が手書き入力によって記述されている。このうち、図8に示す記述M1の場合には、筆記体の文字列「good」のうち最後の筆記体の「d」の一部が選択エリア60からはみ出している一方で、図9に示す記述m1の場合には、筆記体の文字列「good」の全てが選択エリア70内に収まっている。これらのケースでは、補記エリア設定部15cは、図8のケースに絞って補記エリア61を設定する。図8の例のように、補記エリア61が設定される場合には、一例として、図示しない内部メモリに保存された補記エリアの設定用データが用いられる。
ここで、補記エリアの設定に図10に示す設定用データを用いる場合、補記エリアの形状の一例として、一辺の長さが20ドットで形成される矩形、この場合「正方形」が採用される。このように、補記エリアのサイズを定義する場合、補記エリアのサイズは、隣接エリアのサイズよりも小さいサイズに設定される。これは、補記エリアが隣接エリアの上に重ねて表示された場合に、隣接エリアの全てが補記エリアによって覆われるのを抑制し、補記エリアからはみ出る部分を視認できるようにするためである。
このような設定の下、補記エリア設定部15cは、選択エリアの外枠が持つ辺のうち選択エリアからはみ出す方向に存在する辺に当接する補記エリアの座標を補記エリアデータ13eへ設定登録する。以下では、手書き入力が選択エリアからはみ出す方向のことを「はみ出し方向」と記載する場合がある。
例えば、図8の例で言えば、筆記体の文字列「good」のうち最後の筆記体の「d」の一部が選択エリアの右側にある隣接エリアにはみ出している。この場合、補記エリア設定部15cは、選択エリアが持つ四辺のうち右上の頂点及び右下の頂点を結ぶ辺の右側に沿って縦20ドット及び横20ドットの正方形を配置する。その上で、補記エリア設定部15cは、当該正方形の四隅の頂点、例えば図7に示した左上(40,50)、左下(40,30)、右上(60,50)及び右下(60,30)の頂点を当該選択エリアに対応する生徒IDに対応付けて補記エリアデータ13eへ追加登録する。なお、図8の例では、選択エリアの底辺と一直線上に並ぶ位置に正方形の底辺を設定する場合を例示したが、互いのエリアの重心位置が一直線上に並ぶ位置に正方形を設定することとしてもよいし、また、選択エリアの上辺と一直線上に並ぶ位置に正方形の上辺を設定することとしてもよい。
図2の説明に戻り、表示制御部15dは、タッチパネル11や電子黒板20に対する表示制御を実行する処理部である。
一側面として、表示制御部15dは、回答制限時間を経過すると、記憶部13に記憶された回答データ13cを読み出す。その上で、表示制御部15dは、回答データ13cに含まれるレコードごとに当該レコードに設定された意見表示エリア座標にしたがって賛否および意見をタッチパネル11及び電子黒板20に表示させる。この結果、タッチパネル11及び電子黒板20には、課題に対する各生徒の賛否および意見がマトリクス状に一覧で掲載された意見板が表示されることになる。
かかる意見板の表示後、表示制御部15dは、タッチパネル11に表示された意見板上で意見の選択を受け付けた場合、意見の選択を受け付けた表示エリア、すなわち選択エリアを強調表示させる。例えば、表示制御部15dは、選択エリアの外枠、すなわち矩形の外枠を他の表示エリアの外枠よりも太線で表示することによって上記の強調表示を実現できる。この他、反転表示を行ったり、選択エリアの輝度値を他の表示エリアよりも上昇させたり、表示色を変更したりすることによって強調表示を実現することとしてもかまわない。これによって、選択エリアの視認性を向上させる。
続いて、表示制御部15dは、補記エリアデータ13eの中に選択エリアに対応する生徒IDのエントリが存在するか否かを検索することによって選択エリアに補記エリアが設定済みであるか否かを判定する。このとき、選択エリアに補記エリアが設定済みである場合には、以前に選択エリアであった際に選択が他の表示エリアに切り替えられるのに伴って選択エリア内に補記エリアのサムネイル画像が表示されている。この場合、表示制御部15dは、選択エリア内のサムネイル画像を削除する。そして、補記エリア設定部15cは、補記エリアデータ13eに含まれる補記エリアのうち選択エリアの生徒IDに対応する補記エリアの座標にしたがって補記エリアを隣接エリアの上に重ねて表示させる。その上で、表示制御部15dは、手書き入力データ13dに含まれる記述IDのうち選択エリアの生徒IDと対応付けられた記述IDに含まれる軌跡の座標にしたがって選択エリアへのマーク記述を選択エリアの上に重ねて表示させる。
他の側面として、表示制御部15dは、手書き入力データ13dが更新される度に、次のような処理を実行する。例えば、手書き入力の座標が選択エリア外であり、かつ当該手書き入力の座標を含む選択意見の補記エリアが補記エリアデータ13eに未設定である場合には、補記エリア設定部15cによって補記エリアが補記エリアデータ13eに設定される。この場合、表示制御部15dは、補記エリアデータ13eに設定登録された補記エリアの座標にしたがって補記エリアを隣接エリアの部分上に表示させる。その上で、表示制御部15dは、手書き入力データ13dに含まれるマーク記述のうち選択エリアの生徒IDに対応する軌跡の座標にしたがって手書き入力によるマーク記述を補記エリアの上に描画する。これによって、手書き入力のはみ出し方向に沿って隣接エリアの上に補記エリアが引き出し表示された状態でその補記エリア上に選択エリアへのマーク記述が表示される結果、選択意見に手書き入力されたマーク記述が隣接エリアへのマーク記述と誤解される可能性を低減できる。
一方、表示制御部15dは、手書き入力の座標が選択エリア外であるが、当該手書き入力の座標を含む選択意見の補記エリアが補記エリアデータ13eに設定済みである場合、手書き入力によるマーク記述を隣接エリア上に既に表示された補記エリアの上に描画する。
また、表示制御部15dは、手書き入力の座標が選択エリア内である場合、手書き入力データ13dに含まれるマーク記述のうち選択エリアの生徒IDに対応する軌跡の座標にしたがって手書き入力によるマーク記述を選択エリアの上に描画する。生徒の賛否や意見の表示がされた上に表示されるため、生徒の賛否や意見の表示と手書き入力によるマーク記述の表示とが重複する場合には、手書き入力によるマーク記述の方が上に表示される結果、手書き入力によるマーク記述を視認させることができる。
更なる側面として、表示制御部15dは、タッチパネル11に表示された意見板上で他の意見の選択を受け付けた場合、すなわち他の表示エリアが選択された場合には、次のような処理を実行する。すなわち、表示制御部15dは、補記エリアに表示されたマーク記述のイメージからサムネイル画像を生成した上で当該サムネイル画像を補記エリアデータ13eへ登録する。その上で、表示制御部15dは、他の表示エリアが選択される前に選択されていた元の表示エリアのうち他の表示が存在しない余白部分にサムネイル画像を表示する。このとき、表示制御部15dは、元の表示エリアの生徒IDに対応付けられた補記エリアが表示されている場合に、その補記エリアを非表示とする。これによって、当該表示エリアへのマーク記述が他の表示エリアにはみ出して表示される事態を抑制できる。この結果、一例として、当該表示エリアへのマーク記述が他の表示エリアの賛否や意見およびマーク記述と混在して表示され、どちらの表示エリアのマーク記述かがわからなくなることを抑制できる。
なお、表示制御部15dは、意見板の中に意見板の表示を終了する終了ボタンのGUI(Graphical User Interface)を含めてタッチパネル11に表示させる。かかる終了ボタンが押下された場合には、当該課題に関する表示が終了される。
また、ここでは、タッチパネル11及び電子黒板20の表示を同期させることによって互いに同一の内容を表示させる場合を例示したが、タッチパネル11及び電子黒板20に表示される内容が互いに異なることとしてもよい。
なお、上記の回答受付部15a、記録部15b、補記エリア設定部15c及び表示制御部15dは、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)などに表示制御プログラムを実行させることによって実現できる。また、上記の各機能部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードワイヤードロジックによっても実現できる。
[手書き更新の具体例]
次に、図11〜図17を用いて、補記エリアの表示の具体例について説明する。図11は、課題選択画面の一例を示す図である。図12は、回答画面の一例を示す図である。図13〜図17は、意見板の一例を示す図である。
例えば、タッチパネル11に表示されたメニュー画面から課題配信の選択を受け付けた場合、図11に示す課題選択画面200がタッチパネル11に表示される。この課題選択画面200は、一例として、図4に示した課題データ13bから生成される。図11に示すように、課題選択画面200には、図4に示した課題データ13bに含まれる課題ID及び課題内容が一覧表示されるとともに、生徒端末30へ配信する課題を選択する選択ボタンが課題IDの左側に表示される。
かかる選択ボタンのチェックボックスにチェックを入れた状態、すなわち図示の例では課題ID「0002」のチェックボックスにチェックを入れた状態で課題送信ボタン200Aが押下操作される。この場合、チェックが入れられた課題ID「0002」の課題に回答させる回答画面が教師端末10から生徒端末30A〜30Cへ配信される。一方、キャンセルボタン200Bが押下操作された場合には、生徒端末30に課題が配信されることなく、メニュー画面の表示に戻る。なお、ここでは、課題ID「0002」だけが選択される場合を例示したが、1度に複数の課題を選択させることとしてもかまわない。
図12に示すように、回答画面210には、生徒に回答させる課題ID「0002」の課題内容が含まれる。この他、課題への賛否を入力するチェックボックス210A及び210Bと、課題への意見を記入する意見欄の入力フォーム210Cと、回答を教師端末10へ送信する送信ボタン210Dと、意見をクリアする意見クリアボタン210Eとが含まれる。これらのGUIの下、生徒は、賛成のチェックボックス210Aにチェックを入れることによって課題へ賛成を表明するか、あるいは反対のチェックボックス210Bにチェックを入れることによって課題へ反対を表明できる。さらに、生徒は、意見欄の入力フォーム210Cに対し、文字列のテキスト入力を行うことによって賛成または反対の理由などの意見を表明することができる。このように、チェックボックス210Aまたは210Bのいずれかにチェックを入れ、意見欄の入力フォーム210Cに文字列がテキスト入力された状態で送信ボタン210Dが押下操作された場合、賛否および意見が生徒端末30から教師端末10へ返信される。なお、意見クリアボタン210Eが押下操作された場合には、それまでに入力された賛否および意見の入力をクリアし、最初から入力をやり直すことができる。
このようにして生徒端末30から課題に対する回答が収集されると、タッチパネル11や電子黒板20には、図13に示す意見板が表示される。図13に示す意見板220には、課題ID「0002」の課題に対する各生徒の意見が図5に示した回答データ13cにしたがってマトリクス状に一覧表示される。図13に示すように、意見板220には、1つの意見が表示されるエリアを縦30ドット及び横40ドットとし、各生徒の意見が2×4の行列で表示される。すなわち、意見板220の上段には、左上から右上へ田中さん、山田さん、鈴木さん、山本さんの順に意見が表示されるとともに、意見板220の下段には、左下から右下へ黒田さん、本田さん、佐藤さん、浅井さんの順に意見が表示されている。かかる意見板220では、上記8名の生徒の意見をタッチペンや手指で触れることによって1つの意見を個別に選択できる。なお、意見板220の右下に設けられた終了ボタン220Aが押下操作された場合には、当該課題に関する協働教育を終了し、メニュー画面に戻る。
かかる意見板220が表示された後に、意見板220上で意見の選択を受け付けた場合、選択エリアが強調表示される。例えば、意見板220に示す意見のうち田中さんの意見が選択された場合には、図14に示すように、田中さんの意見が表示される外枠が他の意見の外枠よりも太線で表示されることによって強調表示が実現される。このように、田中さんの意見が選択された状態で図6に示した記述ID「M1」のマーク記述が手書き入力された場合には、図15に示すように、記述M1の筆記体の文字列「good」のうち最後の英文字「d」の一部が田中さんの意見の表示エリアからはみ出る。この場合には、記述M1の筆記体の文字列「good」が田中さんの意見の表示エリアからはみ出す方向に補記エリア61が引き出された状態で補記エリア61が山田さんの意見の表示エリアの上に重ねて表示される。
かかる補記エリア61の表示によって、教師は、田中さんの意見の表示エリアを超えて補記エリア61の上にコメントやマークを手書き入力することが可能になる。例えば、図16に示すように、教師は、図6に示した記述ID「M2」〜記述ID「Mn」のマーク記述、すなわち文字列「人助け」を手書き入力することができる。このように、選択エリアの限界を超えて手書き入力できる結果、教師がマーク記述を手書き入力しきれない事態を抑制できる。
また、田中さんの意見の補記エリア61が表示された状態で山田さんの意見の表示エリアが選択された場合には、図17に示すように、山田さんの意見の表示エリアが最前面に強調表示される。この結果、補記エリア61が山田さんの意見の表示エリアに隠れる。このように、選択エリア以外の補記エリアの表示を非表示とすることによって、非選択時に補記エリアが隣接エリアの視認性を低下させるのを抑制できる。この結果、制約のあるスペースを有効活用できる。さらに、補記エリア61に表示されていた文字列「人助け」のイメージが縮小されたサムネイル画像240が田中さんの意見の表示エリアの余白部分に表示される。かかるサムネイル画像240の表示によって、タッチパネル11や電子黒板20を閲覧する教師や生徒は、田中さんの意見の補記エリアの有無、さらには、補記エリアへのマーク記述の内容を把握できる。なお、サムネイル画像240が表示される余白部分の設定については、図22のように表示エリアを何分割かしてその中に意見およびマーク記述があるかないかで設定することが可能である。
[処理の流れ]
次に、本実施例に係る教師端末10の処理の流れについて説明する。なお、ここでは、教師端末10によって実行される(1)授業支援処理、(2)記録処理について説明することとする。
(1)授業支援処理
図18及び図19は、実施例1に係る授業支援処理の手順を示すフローチャートである。この処理は、一例として、タッチパネル11に表示されたメニュー画面から課題配信の選択を受け付けた場合に実行される。
図18に示すように、回答受付部15aは、課題IDの選択肢や課題の配信を要求する課題送信ボタンなどを含む課題選択画面をタッチパネル11に表示させる(ステップS101)。
そして、課題選択画面で課題IDが選択された上で課題送信ボタンが押下された場合(ステップS102Yes)、回答受付部15aは、次のような処理を実行する。すなわち、回答受付部15aは、課題データ13bに含まれる課題内容のうち課題選択画面で選択を受け付けた課題IDに対応する課題内容を含む回答画面を生成する(ステップS103)。続いて、回答受付部15aは、ステップS103で生成された回答画面を生徒端末30へ送信する(ステップS104)。
また、回答受付部15aは、課題データ13bに含まれる回答制限時間のうち課題選択画面で選択を受け付けた課題IDに対応付けられた回答制限時間を取得する(ステップS105)。
その後、生徒端末30から回答画面に記入された課題への賛否および意見を受け付けた場合(ステップS106Yes)、回答受付部15aは、次のような処理を実行する。すなわち、回答受付部15aは、回答データ13cに含まれるレコードのうち当該生徒端末30のIPアドレスに対応する生徒IDのレコードに賛否および意見を登録する(ステップS107)。
そして、回答制限時間を経過するまで(ステップS108No)、課題への賛否および意見が生徒端末30から教師端末10へ送信されるのを待機し(ステップS106)、課題への賛否および意見を受信した場合(ステップS106Yes)に回答データ13cへ登録する処理(ステップS107)を繰り返し実行する。
その後、回答制限時間を経過した場合(ステップS108Yes)、表示制御部15dは、回答データ13cに含まれるレコードごとに当該レコードに設定された意見表示エリア座標にしたがって賛否および意見をタッチパネル11及び電子黒板20に表示させる。これによって、各生徒の意見がマトリクス状に一覧で掲載された意見板が表示されることになる(ステップS109)。なお、意見が選択されずに終了操作がなされた場合(ステップS110NoかつステップS111Yes)には、そのまま処理を終了する。
その後、タッチパネル11に表示された意見板上で意見の選択を受け付けた場合(ステップS110Yes)には、表示制御部15dは、図14に示すように、選択エリアを強調表示させる(ステップS112)。
続いて、表示制御部15dは、補記エリアデータ13eの中に選択エリアに対応する生徒IDのエントリが存在するか否かを検索することによって選択エリアに補記エリアが設定済みであるか否かを判定する(ステップS113)。なお、選択エリアに補記エリアが未設定である場合(ステップS113No)には、下記のステップS114〜ステップS115の処理を飛ばし、ステップS116の処理が実行される。
このとき、選択エリアに補記エリアが設定済みである場合(ステップS113Yes)には、以前に選択エリアであった際に選択が他の表示エリアに切り替えられるのに伴って選択エリア内に補記エリアのサムネイル画像が表示されている。この場合、表示制御部15dは、選択エリア内のサムネイル画像を削除する(ステップS114)。
そして、補記エリア設定部15cは、補記エリアデータ13eに含まれる補記エリアのうち選択エリアの生徒IDに対応する補記エリアの座標にしたがって補記エリアを隣接エリアの上に表示させる(ステップS115)。
その上で、表示制御部15dは、手書き入力データ13dに含まれる記述IDのうち選択エリアの生徒IDと対応付けられた記述IDに含まれる軌跡の座標にしたがって選択エリアへのマーク記述を選択エリアの上に表示させる(ステップS116)。
その後、手書き入力データ13dが更新された場合(ステップS117Yes)には、補記エリア設定部15cは、手書き入力中の座標が選択エリア外であるか否かを判定する(ステップS118)。なお、手書き入力データ13dが更新されていない場合(ステップS117No)には、ステップS125の処理へ移行する。
このとき、手書き入力中の座標が選択エリア外である場合(ステップS118Yes)には、手書き入力の位置が選択エリアから隣接エリアにはみ出たことを検知できる。この場合、補記エリア設定部15cは、手書き入力の座標を含む選択意見の補記エリアが補記エリアデータ13eに未設定であるか否かを判定する(ステップS119)。
そして、選択意見の補記エリアが補記エリアデータ13eに未設定である場合(ステップS119Yes)には、補記エリア設定部15cは、手書き入力が選択エリアからはみ出す方向を特定する(ステップS120)。その上で、補記エリア設定部15cは、選択エリアが持つ外枠の辺のうち手書き入力のはみ出し方向にある辺に当接する補記エリアの座標を補記エリアデータ13eへ設定登録する(ステップS121)。
続いて、表示制御部15dは、ステップS121で設定登録された補記エリアの座標にしたがって補記エリアを隣接エリアの上に重ねて表示させる(ステップS122)。
一方、手書き入力の座標を含む選択意見の補記エリアが補記エリアデータ13eに設定済みである場合(ステップS119No)、表示制御部15dは、手書き入力によるマーク記述を隣接エリア上に既に表示された補記エリアの上に描画する(ステップS123)。
また、手書き入力の座標が選択エリア内である場合(ステップS118No)、表示制御部15dは、手書き入力データ13dに含まれるマーク記述のうち選択エリアの生徒IDに対応する軌跡の座標にしたがって手書き入力によるマーク記述を選択エリアの上に描画する(ステップS124)。
その後、タッチパネル11に表示された意見板上で他の意見の選択を受け付けた場合(ステップS125Yes)には、表示制御部15dは、次のような処理を実行する。すなわち、表示制御部15dは、補記エリアに表示されたマーク記述のイメージからサムネイル画像を生成した上で当該サムネイル画像を補記エリアデータ13eへ登録する(ステップS126)。
その上で、表示制御部15dは、ステップS125で他の表示エリアが選択される前に選択されていた元の表示エリアのうち他の表示が存在しない余白部分にサムネイル画像を表示する(ステップS127)。その後、上記のステップS112へ移行し、ステップS112の処理から以降の処理を繰り返し実行する。
そして、他の意見の選択を受け付けなかった場合(ステップS125No)には、表示制御部15dは、意見板上で終了操作が行われたか否かを判定する(ステップS128)。このとき、終了操作が行われなかった場合(ステップS128No)には、上記のステップS117の処理へ戻り、以降の処理を繰り返し実行する。そして、終了操作が行われた場合(ステップS128Yes)には、処理を終了する。
(2)記録処理
図20は、実施例1に係る記録処理の手順を示すフローチャートである。この処理は、ステップS109で意見板がタッチパネル11に表示された場合に、上記の授業支援処理のバックグラウンドで繰り返し実行される。
図20に示すように、記録部15bは、タッチパネル11上で手書き入力が検知されるのを待機する(ステップS201)。このとき、タッチパネル11上で手書き入力が検知された場合(ステップS201Yes)には、一筆書きの始点を受け付けたと推定できる。この場合、記録部15bは、記述IDを採番する(ステップS202)。
その上で、記録部15bは、手書き入力データ13dに含まれる記述IDのうちステップS202で採番された記述IDに対応付けて選択中の意見の表示エリアに対応する生徒ID及び手書き入力が検知された始点の座標を記録する(ステップS203)。
そして、タッチパネル11上で手書き入力が検知されなくなるまで(ステップS205Yes)、記録部15bは、手書き入力の座標、すなわち中継点や終点を追加して記録する処理を継続する(ステップS204)。
その後、タッチパネル11上で手書き入力が検知されなくなると(ステップS205No)、上記のステップS201の処理に戻り、ステップS201〜ステップS204までの処理を繰り返し実行する。
[効果の一側面]
上述してきたように、本実施例に係る教師端末10は、複数の意見が一覧表示された意見板で手書き入力させる場合に、手書き入力中の意見の表示エリアを超えて補記させるエリアを他の意見の表示エリアの上に表示させる。それ故、手書き入力中の表示エリアの限界を超えて手書き入力できる。したがって、本実施例に係る教師端末10によれば、マーク記述が手書き入力しきれない事態を抑制できる。
さて、これまで開示の装置に関する実施例について説明したが、本発明は上述した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、以下では、本発明に含まれる他の実施例を説明する。
[意見板の形状]
上記の実施例1では、意見板の形状として矩形を採用する場合を例示したが、意見板の形状はこれに限定されない。すなわち、意見板の形状には、他の形状、例えば多角形、円や楕円などを採用することもできる。
[意見板の分割方法]
また、上記の実施例1では、生徒の意見が意見板へマトリクス状に一覧表示される場合を例示したが、必ずしも意見板をマトリクス状に分割せずともよく、また、意見板を等分割せずともよく、意見板の分割にも任意の分割方法を採用できる。例えば、生徒の意見、例えば賛否等によって生徒をグループ分けし、全体に占めるグループの人数によってグループに重みを付与し、グループが持つ重みの多寡によって意見板でグループの意見が表示される領域の大きさや形状を変えることできる。
[補記エリアの表示条件]
上記の実施例1では、手書き入力が選択エリアからはみ出す場合に補記エリアを表示させる場合を例示したが、実施形態はこれに限定されない。例えば、教師端末10は、手書き入力動作が特定の表示エリア外に及ぶ所定の予兆動作を示す場合に、補記エリアを表示させることもできる。かかる予兆動作の一例として、教師端末10は、選択エリアを所定の数の領域に分割し、各領域に余白部分が存在しない場合に、補記エリアを表示させることもできる。なお、ここでは、分割後の領域に余白部分がないことを予兆動作とする場合を例示したが、手書き入力動作によるマーク記述間の時間差、例えば一筆書きのマーク記述の始点間の時間差が所定の閾値以内であるマーク記述が所定数にわたって連続する場合に、補記エリアを表示させることとしてもかまわない。
図21及び図22は、選択エリアの一例を示す図である。これら図21及び図22には、選択エリアが6分割される場合を例示したが、あくまで一例であり、任意の数の領域に分割できる。図21に示す選択エリア60の場合、6つの各領域には、賛否、意見またはマーク記述のうちいずれかの表示が含まれる。この場合、教師が手書き入力できるスペースが残り少ないと推定できる。したがって、教師端末10は、補記エリア61を表示させる。一方、図22に示す選択エリア71の場合、6つの領域のうち賛否、意見およびマーク記述のいずれも表示されていない領域が下段の右端に存在する。この場合、教師が手書き入力できるスペースが選択エリア内にまだ残っていると推定できる。したがって、教師端末10は、補記エリアを表示させない。
なお、実施例1では、他の表示エリアを選択した場合に、以前選択していた表示エリアに対応する補記エリアを非表示とするとしていたが、表示に階層を持たせ、他の表示エリアを選択した場合に、以前選択していた表示エリアに対応する補記エリアを、選択した他の表示エリアの層の下層に移動するようにしても良い。また、選択エリア外の他の表示エリアの表示内容を半透明マスク又はマスクして形成されることによって新たな手書き入力領域を表示させることとしてもよい。
[補記エリアの形状]
上記の実施例1では、補記エリアの形状が正方形である場合を例示したが、実施形態はこれに限定されず、教師端末10は、一例として、補記エリアの縦横比を変えたり、補記エリアの形状を多角形、楕円、円、吹き出し状としたりすることができる。
図23は、補記エリアの設定用データの応用例を示す図である。図24及び図25は、補記エリアの応用例を示す図である。例えば、補記エリアの設定に図23に示す設定用データを用いる場合、手書き入力のはみ出し方向が縦方向、すなわちY軸方向である場合には、補記エリアの縦横比が縦:横=1.5:1に設定される。一方、手書き入力のはみ出し方向が横方向、すなわちX軸方向である場合には、補記エリアの縦横比が縦:横=1:2に設定される。
このような設定の下、図24に示す選択エリア80の場合には、手書き入力によって記述M1が右方向にはみ出す。この場合、手書き入力のはみ出し方向は、横方向となる。このため、縦横比が縦:横=1:2である補記エリア81が隣接エリアの上に表示される。したがって、横書きに連動する引き出し表示を実現できる。また、図25に示す選択エリア90の場合には、記述m3は選択エリア90内に収まるが、記述m4が下方向にはみ出す。この場合、手書き入力のはみ出し方向は、縦方向となる。このため、縦横比が縦:横=1.5:1である補記エリア91が隣接エリアの上に表示される。したがって、縦書きに連動する引き出し表示を実現できる。
[補記エリアの表示サイズ]
例えば、上記の実施例1では、隣接エリアの一部に補記エリアを表示させる場合を例示したが、補記エリアの表示方法はこれに限定されない。例えば、必ずしも補記エリアが隣接エリア等の他の表示エリアの一部に完結して表示されずともかまわない。一例として、複数の隣接エリアにまたがって補記エリアを表示させることもできるし、隣接エリアと隣接エリア以外の他のエリアとまたがって補記エリアを表示させることもできる。また、補記エリアは、必ずしも他の表示エリアの一部にそのサイズが限定されずともよく、表示エリア全体にわたることとしてもかまわない。
[他の実装例]
上記の実施例1では、教師端末10をサーバ装置とし、生徒端末30をクライアント端末とするクライアントサーバシステムが構築される場合を例示したが、実施形態はこれに限定されない。例えば、教師端末10及び生徒端末30の両方をクライアント端末として収容するサーバ装置をさらに有するクライアントサーバシステムとして実装することもできる。この場合、サーバ装置が教師端末10の制御部15内の各機能を実装することとすればよい。例えば、サーバ装置は、上記の協働教育支援サービスを提供するWebサーバとして実装することとしてもよいし、アウトソーシングによって協働教育支援サービスを提供するクラウドとして実装することとしてもかまわない。これら教師端末10及び生徒端末30などのクライアント端末からネットワーク5を介してデマンドを受け付けた場合に、上記の授業支援処理や記録処理を実行することによって協働教育支援サービスを提供できる。
[表示制御プログラム]
また、上記の実施例で説明した各種の処理は、予め用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することによって実現することができる。そこで、以下では、図26を用いて、上記の実施例と同様の機能を有する表示制御プログラムを実行するコンピュータの一例について説明する。
図26は、実施例1及び実施例2に係る表示制御プログラムを実行するコンピュータの一例について説明するための図である。図26に示すように、コンピュータ100は、操作部110aと、スピーカ110bと、カメラ110cと、ディスプレイ120と、通信部130とを有する。さらに、このコンピュータ100は、CPU150と、ROM160と、HDD170と、RAM180とを有する。これら110〜180の各部はバス140を介して接続される。
HDD170には、図26に示すように、上記の実施例1で示した回答受付部15a、記録部15b、補記エリア設定部15c及び表示制御部15dと同様の機能を発揮する表示制御プログラム170aが予め記憶される。この表示制御プログラム170aについては、図2に示した各々の回答受付部15a、記録部15b、補記エリア設定部15c及び表示制御部15dの各構成要素と同様、適宜統合又は分離してもよい。すなわち、HDD170に格納される各データは、常に全てのデータがHDD170に格納されずともよく、処理に用いるデータのみがHDD170に格納されればよい。例えば、上記の授業支援処理や記録処理のうち一部の処理に絞ってモジュール化することもできる。この場合には、表示制御プログラムを授業支援プログラムにアドオンさせることもできるし、表示制御プログラムを授業支援プログラムのライブラリとすることもできる。
そして、CPU150が、表示制御プログラム170aをHDD170から読み出してRAM180に展開する。これによって、図26に示すように、表示制御プログラム170aは、表示制御プロセス180aとして機能する。この表示制御プロセス180aは、HDD170から読み出した各種データを適宜RAM180上の自身に割り当てられた領域に展開し、この展開した各種データに基づいて各種処理を実行する。なお、表示制御プロセス180aは、図2に示した回答受付部15a、記録部15b、補記エリア設定部15c及び表示制御部15dにて実行される処理、例えば図18〜図20などに示す処理を含む。また、CPU150上で仮想的に実現される各処理部は、常に全ての処理部がCPU150上で動作せずともよく、処理に用いる処理部が仮想的に実現されればよい。
なお、上記の表示制御プログラム170aは、必ずしも最初からHDD170やROM160に記憶されていなくともよい。例えば、コンピュータ100に挿入されるフレキシブルディスク、いわゆるFD、CD−ROM、DVDディスク、光磁気ディスク、ICカードなどの「可搬用の物理媒体」に各プログラムを記憶させる。そして、コンピュータ100がこれらの可搬用の物理媒体から各プログラムを取得して実行するようにしてもよい。また、公衆回線、インターネット、LAN、WANなどを介してコンピュータ100に接続される他のコンピュータまたはサーバ装置などに各プログラムを記憶させておき、コンピュータ100がこれらから各プログラムを取得して実行するようにしてもよい。
以上の実施例を含む実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)コンピュータに、
表示された複数の表示エリアのうち特定の表示エリア内で開始された手書き入力動作に応じて、前記特定の表示エリア外に新たな手書入力領域を表示する、
処理を実行させることを特徴とする表示制御プログラム。
(付記2)前記新たな手書き入力領域は、前記手書き入力動作が、前記特定の表示エリア外に及ぶ所定の予兆動作を示す場合、又は、前記特定の表示エリア外に及んだ場合に、新たに表示される、ことを特徴とする付記1記載の表示制御プログラム。
(付記3)前記新たな手書き入力領域は、前記特定の表示エリアに隣接する他の1以上の表示エリアの一部又は全部の領域を含む、ことを特徴とする、付記1記載の表示制御プログラム。
(付記4)前記新たな手書き入力領域は、前記手書き入力動作が及ぶ又は及んだことが検知された他の表示エリア側に形成される、ことを特徴とする、付記1記載の表示制御プログラム。
(付記5)前記新たな手書き入力領域は、前記特定の表示エリア外の他の表示エリアの一部又は全部に重ねて形成される、ことを特徴とする、付記1記載の表示制御プログラム。
(付記6)前記新たな手書き入力領域は、前記特定の表示エリア外の他の表示エリアの表示内容を半透明マスク又はマスクして形成される、ことを特徴とする、付記1記載の表示制御プログラム。
(付記7)前記コンピュータに、
前記特定の表示エリア、前記新たな手書き入力領域への手書き入力内容を保存する処理をさらに実行させ、
前記新たな手書入力領域を表示する処理は、前記手書き入力内容の保存後、前記複数の表示エリアを表示する場合、前記特定の表示エリアを選択されると、前記新たな手書き入力領域に記載された内容を前記特定の表示エリアに記載された手書き内容と合わせて表示することを特徴とする付記1記載の表示制御プログラム。
(付記8)前記新たな手書き入力領域は、前記手書き入力動作が及ぶ又は及んだ方向によって縦横比を変えることを特徴とする付記1記載の表示制御プログラム。
(付記9)前記新たな手書き入力領域は、前記表示エリアのサイズよりも小さいサイズであることを特徴とする付記1記載の表示制御プログラム。
(付記10)前記コンピュータに、
前記新たな手書き入力領域が表示された後に前記特定の表示エリアと異なる他の表示エリアで手書き入力動作が開始された場合に、前記新たな手書き入力領域に前記特定の表示エリア外の他の表示エリアを重ねて形成するか、または前記新たな手書き入力領域の表示内容を半透明マスク又はマスクして形成する処理をさらに実行させることを特徴とする付記1記載の表示制御プログラム。
(付記11)前記形成する処理は、前記新たな手書き入力領域の非表示を通知する標示を前記特定の表示エリア内の余白部に表示させることを特徴とする付記10記載の表示制御プログラム。
(付記12)前記形成する処理は、前記新たな手書き入力領域上に記載された内容のサムネイル画像を前記余白部に表示させることを特徴とする付記11記載の表示制御プログラム。
(付記13)表示された複数の表示エリアのうち特定の表示エリア内で開始された手書き入力動作に応じて、前記特定の表示エリア外に新たな手書入力領域を表示する表示制御部、
を有することを特徴とする表示制御装置。
(付記14)コンピュータが、
表示された複数の表示エリアのうち特定の表示エリア内で開始された手書き入力動作に応じて、前記特定の表示エリア外に新たな手書入力領域を表示する、
処理を実行することを特徴とする表示制御方法。
1 授業支援システム
5 ネットワーク
10 教師端末
11 タッチパネル
12 通信I/F部
13 記憶部
13a 生徒データ
13b 課題データ
13c 回答データ
13d 手書き入力データ
13e 補記エリアデータ
15 制御部
15a 回答受付部
15b 記録部
15c 補記エリア設定部
15d 表示制御部
30A,30B,30C 生徒端末

Claims (9)

  1. コンピュータに、
    表示された複数の表示エリアのうち特定の表示エリア内で開始された手書き入力動作に応じて、前記特定の表示エリア外に新たな手書入力領域を表示する、
    処理を実行させることを特徴とする表示制御プログラム。
  2. 前記新たな手書き入力領域は、前記手書き入力動作が、前記特定の表示エリア外に及ぶ所定の予兆動作を示す場合、又は、前記特定の表示エリア外に及んだ場合に、新たに表示される、ことを特徴とする請求項1記載の表示制御プログラム。
  3. 前記新たな手書き入力領域は、前記特定の表示エリアに隣接する他の1以上の表示エリアの一部又は全部の領域を含む、ことを特徴とする、請求項1記載の表示制御プログラム。
  4. 前記新たな手書き入力領域は、前記手書き入力動作が及ぶ又は及んだことが検知された他の表示エリア側に形成される、ことを特徴とする、請求項1記載の表示制御プログラム。
  5. 前記新たな手書き入力領域は、前記特定の表示エリア外の他の表示エリアの一部又は全部に重ねて形成される、ことを特徴とする、請求項1記載の表示制御プログラム。
  6. 前記新たな手書き入力領域は、前記特定の表示エリア外の他の表示エリアの表示内容を半透明マスク又はマスクして形成される、ことを特徴とする、請求項1記載の表示制御プログラム。
  7. 前記コンピュータに、
    前記特定の表示エリア、前記新たな手書き入力領域への手書き入力内容を保存する処理をさらに実行させ、
    前記新たな手書入力領域を表示する処理は、前記手書き入力内容の保存後、前記複数の表示エリアを表示する場合、前記特定の表示エリアを選択されると、前記新たな手書き入力領域に記載された内容を前記特定の表示エリアに記載された手書き内容と合わせて表示することを特徴とする請求項1記載の表示制御プログラム。
  8. 表示された複数の表示エリアのうち特定の表示エリア内で開始された手書き入力動作に応じて、前記特定の表示エリア外に新たな手書入力領域を表示する表示制御部、
    を有することを特徴とする表示制御装置。
  9. コンピュータが、
    表示された複数の表示エリアのうち特定の表示エリア内で開始された手書き入力動作に応じて、前記特定の表示エリア外に新たな手書入力領域を表示する、
    処理を実行することを特徴とする表示制御方法。
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