JP2015203730A - 結像光学系および撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】小型の構成で広い撮像領域を確保し、高画質な画像を得ること
【解決手段】光路において主結像光学系40と再結像光学系60の間に配置された可変形ミラーユニット50と、可変形ミラーユニットによって反射された光を集光して観察対象の像を形成する再結像光学系60と、を有し、可変形ミラーユニットは、反射面の面形状が変形可能で、再結像光学系は、点距離を変更可能である。
【選択図】図1
【解決手段】光路において主結像光学系40と再結像光学系60の間に配置された可変形ミラーユニット50と、可変形ミラーユニットによって反射された光を集光して観察対象の像を形成する再結像光学系60と、を有し、可変形ミラーユニットは、反射面の面形状が変形可能で、再結像光学系は、点距離を変更可能である。
【選択図】図1
Description
本発明は、結像光学系および撮像装置に関する。
病理標本を画像データとして取り込み、ディスプレイ上で観察可能にするバーチャル顕微鏡は、複数人が同時に画像を観察したり、遠方の病理医からの診断を仰いだりすることを可能にする。しかし、大きな病理標本を顕微鏡の狭い撮像領域を用いて画像データとして取り込む場合、病理標本を複数の領域に分けて複数回撮像して、それらを繋げて一枚の画像を形成する必要があり、撮像時間がかかってしまう。そこで、顕微鏡には、広い撮像領域を有する対物レンズ(結像光学系)を使うことが求められている。
特許文献1、2には、像面付近にリレーレンズとしてズームまたは倍率を変化させた構成を提案している。特許文献3は、浸液の厚さに応じて生じる球面収差を容易に補正できる顕微鏡を提案している。特許文献4は、レンズの種類により異なる像面湾曲収差による像の歪みを補正する撮像装置を提案している。特許文献5は、結像光学系と、再結像光学系と、結像光学系と再結像光学系との間の光路上に配置されている反射手段とを有する対物光学系を開示している。
特許文献1、2に開示されている顕微鏡は、大画面で小型の光学系を実現することは困難である。特許文献3に開示されている顕微鏡は、撮像領域内の各位置におけるフォーカスずれは補正できず、広い撮像領域の全域で良好にフォーカスを合わせるには十分ではない。特許文献4に開示されている撮像装置は、光電変換素子には読み出し用の電気回路などが必要であり、撮像面の変形にも駆動回路が必要である。更に、画像データのノイズを低減するために光電変換素子の冷却を行う場合には、温調のための素子や電気回路が必要である。これらを撮像面にすべて配置するのは空間的に困難であり、広い撮像領域の全域でフォーカスが合った高画質(低ノイズ)の画像データを得るには十分ではない。
本発明は、小型の構成で広い撮像領域を確保し、高画質な画像を得ることが可能な結像光学系および撮像素子を提供することを例示的な目的とする。
本発明の結像光学系は、物体を結像する第1結像部と、前記物体を再結像する第2結像部と、前記第1結像部からの光を前記第2結像部に反射する反射部と、を有し、前記反射部の反射面は変形可能であり、前記第2結像部は、焦点距離を変更可能である。
本発明によれば、小型の構成で広い撮像領域を確保し、高画質な画像を得ることが可能な結像光学系および撮像素子を提供することができる。
図1は、本実施形態の顕微鏡装置1のブロック図である。顕微鏡装置1は、本撮像システム2、予備計測システム3、コンピュータ4、および画像表示部5を有する。顕微鏡装置1あるいは本撮像システム2は撮像装置として機能する。
図1では、後述する撮像素子70の撮像面に垂直な方向にX軸を設定し、試料Pの表面(ステージ20の試料Pを載置する面)に垂直な方向にZ軸を設定されている。このため、図1はXZ平面として描かれている。図1の紙面に垂直な方向にY軸が設定されている。
本撮像システム2は、光源手段(不図示)からの光束でステージ20に保持された試料(標本)Pを照明する照明光学系10と、試料Pを結像する結像光学系30と、結像された像を光電変換する撮像素子70を有する。使用する光は可視光(例えば、波長400nm〜波長700nm)である。
ステージ20は、試料Pを搭載して、図1では、X軸方向に移動可能に構成されている第1移動手段である。但し、ステージ20は、不図示の駆動手段によりXYZ軸方向と各軸周りに移動可能に構成されていてもよい。
試料Pは本実施例ではプレパラートであるが、これに限定されない観察対象(物体)であれば足りる。
結像光学系30は、試料Pの像を撮像素子70の撮像面に形成し、主結像光学系40、可変形ミラーユニット(反射部)50、再結像光学系60を有する反射屈折型(カタディオプトリック)光学系である。
主結像光学系40は、物体を結像する第1結像部である。即ち、主結像光学系40は、試料Pの像を可変形ミラーユニット50の反射面51またはその近傍に形成し、その光軸はZ軸方向に沿っている。主結像光学系40は、試料Pからの光で中間像を形成する反射屈折部からなる結像光学系と中間像近傍に配置されたフィールドレンズと中間像を結像させる屈折部からなる結像光学系から構成されてもよい。反射屈折部は、物体側から順に、光軸周辺が光透過部、周辺部のうち物体側の面に反射膜を施し、裏面反射部とした第1光学素子と、光軸周辺が光透過部、周辺部のうち像側の面に反射膜を施し、裏面反射部とした第2光学素子を有してもよい。第1光学素子と第2光学素子は互いに裏面反射部が対向するように配置されていてもよい。
可変形ミラーユニット50は、主結像光学系40と再結像光学系60の間の光路上に配置され、主結像光学系40からの光束を反射(偏向)し、反射面51の形状が変形可能に構成されている。即ち、可変形ミラーユニット50は、主結像光学系40の像側かつ再結像光学系60の物体側に配置され、反射面51の光軸方向の位置を局所的に変更可能に構成されている。可変形ミラーユニット50は、不図示の駆動手段(第2位移動手段)によりXYZ軸方向と各軸周りに移動可能に構成されていてもよい。
反射面51を変形する変形手段の構成は限定されない。例えば、特許文献5に開示されているように、反射面51の裏面に不図示の複数の棒状部材の一端を取り付け、複数の棒状部材の他端を固定部材に固定する。反射面51が平面であるときには複数の棒状部材は反射面51と垂直な方向に延びている。この状態から複数の棒状部材が不図示の駆動手段によって伸縮駆動されることによって反射面51を任意の面形状にすることができる。
再結像光学系60は、物体を再結像する第2結像部である。即ち、再結像光学系60は可変形ミラーユニット50によって反射された光束を撮像素子70の撮像面に再結像させる。再結像光学系60はズームまたは倍率を変化させる機能を有し、大画面で高い解像力でスムーズに試料Pの局所観察を可能にする。
主結像光学系40の物体側の開口数をNA1、再結像光学系60の物体側の開口数をNA2とすると、ズーム(変倍)を実現するためにNA1>NA2なる条件を満たすことが好ましい。
予備計測システム3は、試料Pの表面形状を計測する計測手段であり、予備計測光源80と、ビームスプリッター82と、XY位置計測センサ84と、Z形状計測センサ86を有する。
予備計測光源80はX軸方向に可視光を射出する。ビームスプリッター82は、予備計測光源80からの光束をステージ20に保持された試料Pに向かって90度偏向させる。XY位置計測センサ84は、試料Pを透過した光束から試料PのXY方向の位置、大きさを計測し、CCDカメラなどを用いることができる。Z形状計測センサ86は、試料Pを反射した光束から試料のZ方向の形状を計測し、シャック・ハルトマンセンサなどを用いることができる。
コンピュータ4は、本撮像システム2、予備計測システム3の制御を行う制御手段として機能するとともに、撮像素子70の出力に対して画像処理を施す画像処理手段としても機能する。コンピュータ4は、予備計測システム3の計測結果を取得し、不図示のメモリ(記憶手段)に保存する。コンピュータ4は、メモリに記憶された情報に従って、可変形ミラーユニット50の反射面51の面形状を試料Pの表面形状に合うように反射面51を変形する不図示の駆動手段(例えば、上述した棒状部材を伸縮する駆動手段)を制御する。メモリは画像処理された画像データも保存する。
画像表示部5は、コンピュータ4によって画像処理された画像を表示するディスプレイ装置などの表示手段である。
ステージ20は、本撮像システム2と予備計測システム3の間を移動する。試料Pは、ステージ20に保持され、まず予備計測システム3に配置される。
予備計測光源80からの光束は、ビームスプリッター82によって偏向され、試料Pに照射される。試料Pを透過した光束は、XY位置計測センサ84に入射する。XY位置計測センサ84は、試料PのXY方向の位置、大きさのデータをコンピュータ4に送信する。また、試料Pを反射した光束は、ビームスプリッター82を透過し、Z形状計測センサ86に入射する。Z形状計測センサ86は、試料P内の各XY位置に対するZ方向の位置データをコンピュータ4に送信する。コンピュータ4は、送信された試料Pの予備計測データ(XYZ位置)を不図示のメモリに保持する。なお、予備計測システム3は、図1に示す構成に限定されない。例えば、XY方向の位置とZ形状の計測は、別の光源、及び、別の位置で行ってもよい。
予備計測が終了すると、コンピュータ4は、試料Pを保持したステージ20を、予備計測システム3から本撮像システム2へと移動させる。
本撮像システム2は、光源手段(不図示)からの光を照明光学系10によって集光して試料Pを均一に照明する。試料Pからの光束は、主結像光学系40を透過し、試料Pの像を可変形ミラーユニット50の反射面51またはその近傍に形成する。可変形ミラーユニット50を反射した光束は、再結像光学系60に入射する。再結像光学系60に入射した光束は、試料Pの像を撮像素子70の撮像面に形成する。可変形ミラーユニット50の反射面51の位置と形状は、コンピュータ4により制御されており、予備計測データに応じて撮像領域全域で撮像素子70上に像面位置が合わせられる。
撮像素子70は、結像光学系30によって形成された光学像を光電変換し、アナログ信号を出力する。アナログ信号は不図示のA/D変換器によってデジタル信号に変換され、コンピュータ4によってガンマ処理、ホワイトバランス、その他の処理が施されて画像データとなる。その他の処理は、結像光学系30で補正しきれなかった収差を補正したり、撮像位置の異なる画像データを繋げて一枚の画像データに合成したりするなどを含む。コンピュータ4が処理した画像データは、画像表示部5に表示されたり、不図示のメモリに保存されたりする。
図2は、主結像光学系40による結像点IPの位置、可変形ミラーユニット50の反射面51の位置、見掛けの像点VPの関係を模式的に示している。図2(a)は、反射面51が結像点IPの後方(+Z軸方向)にL1だけ離れた位置にある場合を示し、図2(b)は、反射面51が結像点IPの前方(−Z軸方向)にL2だけ離れた位置にある場合を示している。
図2(a)においては、光束は反射面51で反射され、反射面51の後方にL1だけ離れた位置に見掛けの像点VPが形成される。図2(b)においては、光束は反射面51で反射されてから結像し、反射面51の前方にL2だけ離れた位置に見掛けの像点VPが形成される。
撮像領域全域でフォーカスの合った画像を得るには、再結像光学系60による結像面を撮像素子70上に合わせる必要がある。そのためには、撮像素子70の位置を再結像光学系60の像面位置として、それと共役になる位置(再結像光学系60の物体位置)に主結像光学系40の像面位置を一致させればよい。
試料PがZ方向に凸凹を有する場合、主結像光学系40の結像点の位置は、撮像領域内の位置によって変わり、平坦な一平面にはならない。しかし、各結像点IPと再結像光学系60の各物点の間に可変形ミラーユニット50を配置し、反射面51の光軸方向の位置を局所的に変更可能に構成することによって、再結像光学系60の物体位置と見掛けの像面VPの位置を一致させることができる。これにより、再結像光学系60の像面位置を撮像素子70上に合わせることができ、撮像領域全域でフォーカスが合った画像データを得ることができるため、より短い時間で広い撮像領域の画像データを得ることができる。
可変形ミラーユニット50と撮像素子70が空間的に異なる位置に配置されているため、可変形ミラーユニット50を変形、駆動させる駆動機構や、撮像素子70の電気回路、温調機構などの配置が可能になる。このため、広い撮像領域の全域でフォーカスが合った高画質(低ノイズ)の画像データを得ることができる。
以下、本発明の各実施例の結像光学系の構成について説明する。
図3は、実施例1の結像光学系30Aの要部概略図である。図3(a)は、結像光学系30Aを−Y軸方向から+Y軸方向へ見た概略図であり、図3(b)は、結像光学系30Aを−Z軸方向から+Z軸方向へ見た概略図である。結像光学系30Aは、主結像光学系40A、可変形ミラーユニット50Aおよび再結像光学系60Aを有する。
主結像光学系40Aは各撮像素子70に対応して複数の試料Pの像を形成し、再結像光学系60Aも同様に各試料Pを再結像する。再結像光学系60Aは、光軸方向に移動して焦点調節を行うフォーカスレンズユニット62Aと、光軸方向に移動して焦点距離を変更可能なズームレンズユニット(変倍レンズユニット)ユニット64Aを有する。図3(b)に示すように、可変形ミラーユニット50Aの白色で示す反射面51Aにおいて、点線で囲まれた範囲52Aは、撮像素子70で撮像される領域に対応している。
主結像光学系40Aからの光束は、可変形ミラーユニット50Aの反射面51Aまたはその近傍に試料Pの像を形成する。可変形ミラーユニット50Aによって反射された光束は、再結像光学系60Aを通り、拡大され、撮像素子70上に再結像される。可変形ミラーユニット50Aの形状は、再結像光学系60Aの像面が撮像素子70の撮像面と一致するように、試料PのZ方向の凸凹形状に合わせて変形されている。これにより、撮像領域全域でフォーカスが合った画像データを得ることができる。
実施例1では、可変形ミラーユニット50Aと撮像素子70を空間的に異なる位置に配置しているため、可変形ミラーユニット50Aの反射面形状を変形させる駆動手段や撮像素子70の電気回路を配置することが容易になる。
なお、実施例1では、可変形ミラーユニット50Aの形状のみを変形させて、撮像領域全域のフォーカスを合わせているが、更に、撮像素子70の駆動を組み合わせてもよい。例えば、撮像領域内のフォーカス位置の分布は、可変形ミラーユニット50Aの形状変形で補正し、撮像領域内で一律のフォーカス位置ずれについては、撮像素子70の光軸方向(図3のX軸方向)の駆動で合わせてもよい。また、これらに加えて、若しくは、これらに代えてフォーカスレンズユニット62Aによるフォーカシング機能を利用してもよい。
図4は、実施例2の結像光学系30Bの要部概略図である。図4(a)は、結像光学系30Bを−Z軸方向から+Z軸方向へ見た概略図であり、図4(b)は、結像光学系30Bを−Y軸方向から+Y軸方向へ見た概略図である。結像光学系30Bは、主結像光学系40B、4つの可変形ミラーユニット50Bおよび4つの再結像光学系60Bを有する。また、4つの撮像素子70が設けられている。
主結像光学系40Bは各撮像素子70に対応して複数の試料Pの像を形成し、再結像光学系60Bも同様に各試料Pを再結像する。再結像光学系60Bも、実施例1と同様に、フォーカシングおよびズーム(変倍)機能を有する。図4(a)に示すように、各可変形ミラーユニット50Bの白色で示す反射面51Bにおいて、点線で囲まれた範囲52Bは、対応する撮像素子70で撮像される領域に対応する。実施例2の構成は実施例1と略同じであるが、複数の再結像光学系60Bを配置している点で実施例1と異なる。再結像光学系60Bの数、撮像素子70の数はそれぞれ同じであるが、4つに限定されるものではない。
主結像光学系40Bからの光束は、可変形ミラーユニット50Bの反射面51Bまたはその近傍に試料Pの像を形成する。可変形ミラーユニット50Bによって反射された光束は、対応する再結像光学系60Bを通って拡大され、対応する撮像素子70に再結像される。可変形ミラーユニット50Bの形状は、再結像光学系60Bの像面が撮像素子70の撮像面と一致するように、試料PのZ方向の凸凹形状に合わせて変形されている。これにより、撮像領域全域でフォーカスが合った画像データを得ることができる。
試料Pの撮像素子間に対応する領域はこのままでは撮像されないので、ステージ20を介して試料Pの位置をXY方向に移動してステップしながら撮像する。そのとき、可変形ミラーユニット50Bの形状は、各撮像位置における試料のZ方向の凸凹形状に合わせて、1ステップごとに異なる形状に変形される。コンピュータ4は、各ステップで撮像された画像データを繋ぎ合わされ1枚の画像データを生成する。即ち、コンピュータ4は、ステージ20が第1の位置にあるときに得られる試料Pの画像と、ステージ20を移動させて得られる、ステージ20が第1の位置にあるときの複数の撮像素子の間に対応する試料Pの画像と、に基づいて試料Pの全体の画像を生成する。
なお、実施例2でも、可変形ミラーユニット50Bの形状を変形させるだけでなく、撮像素子70の駆動を組み合わせてもよい。また、再結像光学系60Bのフォーカシング機能を利用してもよい。
図5は、実施例3の結像光学系30Cの要部概略図である。図5(a)は、結像光学系30Cを−Z軸方向から+Z軸方向へ見た概略図であり、図5(b)は、結像光学系30Cを−Y軸方向から+Y軸方向へ見た概略図である。結像光学系30Cは、主結像光学系40C、8つの可変形ミラーユニット50Cおよび9つの再結像光学系60Cを有する。また、8つの撮像素子70が設けられている。
再結像光学系60Cも、実施例1と同様に、フォーカシングおよびズーム(変倍)機能を有する。図4(a)に示すように、各可変形ミラーユニット50Cの白色で示す反射面51Cにおいて、点線で囲まれた範囲52Cは、対応する撮像素子70で撮像される領域に対応している。中央には、可変形ミラーユニット50Cは設けられていない開口となっており、範囲52Cだけが示されている。なお、開口には、ガラス板が設けられてもよい。実施例3の構成は実施例1と略同じであるが、複数の再結像光学系60Cを配置している点で実施例1と異なる。再結像光学系60Cの数、撮像素子70の数はそれぞれ同じであるが、9つに限定されるものではない。
主結像光学系40Cからの光束は、可変形ミラーユニット50Cの反射面51Cまたはその近傍に試料Pの像を形成する。可変形ミラーユニット50Bによって反射された光束は、対応する再結像光学系60Bを通って拡大され、対応する撮像素子70に再結像される。可変形ミラーユニット50Cの開口を通過した光を集光して試料Pを撮像素子70に再結像する再結像光学系60Cも設けられている。可変形ミラーユニット50Cの形状は、再結像光学系60Cの像面が撮像素子70の撮像面と一致するように、試料PのZ方向の凸凹形状に合わせて変形されている。これにより、撮像領域全域でフォーカスが合った画像データを得ることができる。
実施例3でも、試料Pの撮像素子間に対応する領域は、実施例2と同様に、ステージ20を介して試料Pの位置をXY方向に移動してステップしながら撮像する。また、実施例3でも、可変形ミラーユニット50Cの形状を変形させるだけでなく、撮像素子70の駆動を組み合わせてもよい。また、再結像光学系60Cのフォーカシング機能を利用してもよい。
以上、本発明の好ましい実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されないことはいうまでもなく、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
撮像装置は、デジタル顕微鏡の分野に適用することができる。
40、40A−C…主結像光学系(第1結像部)、50、50A−C…可変形ミラーユニット(反射部)、60、60A−C…第2結像部、64A…変倍レンズユニット、P…試料(物体)
Claims (10)
- 物体を結像する第1結像部と、
前記物体を再結像する第2結像部と、
前記第1結像部からの光を前記第2結像部に反射する反射部と、
を有し、
前記反射部の反射面は変形可能であり、
前記第2結像部は、焦点距離を変更可能であることを特徴とする結像光学系。 - 前記第2結像部は、焦点距離を変更するために光軸方向に移動可能な光学素子を有することを特徴とする請求項1に記載の結像光学系。
- 前記反射部は、前記反射面を変形させるための変形手段を有することを特徴とする請求項1または2に記載の結像光学系。
- 前記第1結像部の物体側の開口数をNA1、前記第2結像部の前記物体側の開口数をNA2とすると、
NA1>NA2
なる条件を満たすことを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか1項に記載の結像光学系。 - 前記第2結像部は、光軸方向に移動されて焦点調節を行うフォーカスレンズユニットを更に有することを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか1項に記載の結像光学系。
- 請求項3のうちいずれか1項に記載の結像光学系と、
前記結像光学系が形成した物体の像を光電変換する撮像素子と、
前記物体の表面形状に合わせて前記反射部の前記反射面の面形状を変形させるように前記反射部の前記変形手段を制御する制御手段と、
を有することを特徴とする撮像装置。 - 前記物体を移動させる第1移動手段を更に有し、
前記撮像装置は、複数の撮像素子を有し、
前記制御手段は、前記移動手段が第1の位置にあるときに得られる前記物体の画像と、前記移動手段を移動させて得られる、前記移動手段が第1の位置にあるときの前記複数の撮像素子の間に対応する前記物体の画像と、に基づいて前記物体の全体の画像を生成することを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。 - 前記反射部を移動させる第2移動手段を更に有することを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。
- 前記反射部は開口を有し、
前記第2結像部は、前記反射部の前記開口を通過した光を集光して前記物体の像を形成することを特徴とする請求項8に記載の撮像装置。 - 前記物体の表面形状を計測する計測手段を更に有し、前記制御手段は前記計測手段の計測結果を取得することを特徴とする請求項7乃至9のうちいずれか1項に記載の撮像装置。
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