JP2015203728A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スタンバイ時に波数制御により発熱体への電力供給を行う構成において、ファーストプリントアウトタイムを短くする。【解決手段】記録紙Sに未定着トナー像を形成する画像形成部と、商用交流電源301からチョークコイル320を介して供給される電力により発熱する発熱抵抗204を有し、画像形成部によって形成された未定着トナー像を加熱して記録紙Sに定着させる定着装置115と、商用交流電源から発熱抵抗204への電力供給を制御するCPU306とを備え、CPU306は、プリント指示を待つスタンバイ時に、波数制御により商用交流電源から発熱抵抗204への電力供給を制御し、プリント指示を受けた際、スタンバイ時の波数制御の1制御周期の途中であっても、画像形成部による画像形成動作を行うプリント時の電力供給の制御へ切り替える。【選択図】図6

Description

本発明は、画像形成装置に関するものである。
電子写真記録技術を用いた複写機、プリンタ等の画像形成装置には、記録紙に形成された未定着トナー像を加熱して記録紙に定着させる定着装置(定着部)が搭載されている。一般に、定着部のヒータは、商用交流電源から電力を供給されて発熱する。
トナー像の定着性を満足するためには、定着処理中、定着部の温度を安定させる必要がある。そのため、特に高速の画像形成装置では、交流波形の半波内の導通角を制御することでヒータへの電力を制御する位相制御、或いは、位相制御と波数制御を組み合わせた制御(以降、ハイブリッド制御と称する)が採用されている(特許文献1)。これらの制御は波数制御に比べて制御の更新周期が短いので、定着部の温度に応じた電力制御周期を短くでき、定着部の温度の安定化に有利である。
ここで、高調波抑制を目的とするイミニティ規格IEC61000−3−2の6.1項“非対称制御の禁止”という要請がある。この規格を満たすために、波数制御の1制御周期内での正半波(上半波)の通電量と負半波(下半波)の通電量を同じにするように通電パターンを設定し、必ず1制御単位の区切りで温調停止や制御切り替えを行うのが一般的である。
特開2011−018027号公報
ところで、プリント指示を入力してから1枚目の記録紙を出力するまでの時間(FPOT、ファーストプリントアウトタイム)を短くすることが望まれている。その対処方法の1つとして、プリント指示を待つスタンバイ中にもヒータに電力を供給し定着装置を暖めておく手法がある。上述のように、プリント中(定着処理中)に位相制御波形を含む波形でヒータに電力供給する装置では、スタンバイ中も位相制御波形を含む波形で電力供給することが考えられる。
定着装置のヒータ駆動回路には、一般的にヒータへの電力供給時のノイズ発生を抑制するためにチョークコイルが挿入されている。しかしながら、ヒータ制御として位相制御又はハイブリッド制御を採用すると、ヒータ駆動回路のコイルにうなり音が発生してしまう。位相制御波形を含む波形で電力供給するとうなり音は発生するので、プリント中も、位相制御又はハイブリッド制御を採用した場合うなり音が発生する。プリント中はモータ等が稼働しており、これらの稼働物の音があるのでうなり音は目立たないが、スタンバイ中は音を発する稼働物は停止しており、コイルのうなり音は目立ってしまう。
ここで、スタンバイ時の定着器を所定の温度に維持する際に波数制御を実施することで、コイルのうなり音を抑制できることが分かっている。しかしながら、波数制御でスタンバイ時の温度を維持するための小さい電力を投入するためには、波数制御の1制御周期での波数が多くなる。そして、スタンバイ時からプリント指示を受けた際に、波数制御から位相制御等への切り替えで上述の対称性の要請を満たすためには、波数制御の1制御周期
の区切りを待ってから位相制御等に切り替える必要がある。したがって、プリント指示を受けるタイミングによっては、波数制御から位相制御等への切り替え待ち時間が長くなり、ファーストプリントアウトタイムに影響してしまう。
そこで、本発明は、スタンバイ時に波数制御により発熱体への電力供給を行う構成において、ファーストプリントアウトタイムを短くすることを目的とする。
上記目的を達成するため本発明は、
記録材に未定着トナー像を形成する画像形成部と、
商用交流電源からチョークコイルを介して供給される電力により発熱する発熱体を有し、前記画像形成部によって形成された未定着トナー像を加熱して記録材に定着させる定着部と、
商用交流電源から前記発熱体への電力供給を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、
プリント指示を待つスタンバイ時に、波数制御により商用交流電源から前記発熱体への電力供給を制御し、
プリント指示を受けた際、前記スタンバイ時の波数制御の1制御周期の途中であっても、前記画像形成部による画像形成動作を行うプリント時の電力供給の制御へ切り替えることを特徴とする。
本発明によれば、スタンバイ時に波数制御により発熱体への電力供給を行う構成において、ファーストプリントアウトタイムを短くすることができる。
本実施例に係る画像形成装置の概略構成断面図 本実施例における定着装置の概略構成断面図 実施例1におけるセラミックヒータ駆動回路を示す回路図 画像形成装置の画像形成動作、ヒータ制御、ヒータ温度のタイミング図 実施例1におけるヒータ制御の説明図 実施例1における通電制御のフローチャート 実施例2における通電制御のフローチャート 通電制御の切り替えの一例を示す図 通電制御の切り替えの一例を示す図 通電制御の切り替えの一例を示す図 通電制御の切り替えの一例を示す図 通電制御の切り替えの一例を示す図 通電制御の切り替えの一例を示す図 通電制御の切り替えの一例を示す図
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状それらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものである。すなわち、この発明の範囲を以下の実施の形態に限定する趣旨のものではない。
図1に本発明の実施例に係る画像形成装置100の構成の概要を示す。給紙カセット1
01に積載された記録材(以降、記録紙P)は、ピックアップローラ102、給紙ローラ103、レジストローラ104を介して、所定のタイミングでプロセスカートリッジ105へ搬送される。プロセスカートリッジ105は、帯電手段106、現像手段107、クリーニング手段108、及び感光体ドラム109で一体的に構成されている。プロセスカートリッジ105では、像露光手段111から出射されるレーザ光により、公知技術である電子写真プロセスの一連の処理が行われ、感光体ドラム109上に未定着トナー像が形成される。転写手段110により、感光体ドラム109上の未定着トナー像が記録紙Pに転写されると、記録紙Pは定着部としての定着装置(像加熱装置)115において加熱加圧処理され、未定着トナー像が記録紙Pに定着される。その後、中間排紙ローラ116、排紙ローラ117を介して画像形成装置100の本体外に排出され、一連のプリント動作(画像形成動作)を終える。モータ118は、定着装置115を含む各ユニットに駆動力を与えている。また、定着装置115は、セラミックヒータ駆動回路300とCPU306により駆動及び制御が行われる。上記構成において、記録紙Pへの未定着トナー像の形成にかかわる構成が、本発明における画像形成部となる。
図2に本発明の実施例における定着装置115の構成の概要を示す。定着装置115は、定着フィルムユニット200と、加圧ローラ(加圧部材)201とを有する。定着フィルムユニット200では、セラミックヒータ(加熱体)203が、不図示のバネによって、剛性部材であるステー209及びフィルムガイド206を介して、加圧ローラ201に対して押し付けられている。定着装置115は、フィルムガイド206の周りを回転する無端状(筒状)の定着フィルム202を介してセラミックヒータ203と加圧ローラ201との間に形成されたニップ部Nで、記録紙Pを挟持搬送する。記録紙Pの搬送方向は図2中の矢印a方向である。電力供給により発熱するセラミックヒータ203の熱を、定着フィルム202を介して記録紙Pに与えることで、記録紙P上のトナー像を溶融させ、ニップ部Nで加圧することで、記録紙Pに溶融トナーを定着させている。また、過熱保護のための過熱保護素子ユニット(211、213a、213b、214)を備える。過熱保護素子214の両端子は、後述する直流電源302に電線213aと電線213bとによって接続される。また、過熱保護素子214は過熱保護素子ホルダ211に挿設される。加圧ローラ201はモータ118とギヤで繋がっており、モータ118を駆動することで、加圧ローラ201と定着フィルム202が図2の矢印方向に回転する。なお、ここで説明する定着装置の構成はあくまで一例であり、他の構成、例えば、定着ローラを用いた構成でもよい。
図3に実施例1におけるセラミックヒータ駆動回路300を示す。同図中、画像形成装置100は、商用交流電源301からの入力電圧をセラミックヒータ203へリレー303を介して供給することにより、セラミックヒータ203のヒータ基板205に形成された発熱抵抗(発熱体)204を発熱させる。セラミックヒータ駆動回路300は、セラミックヒータ203に供給する電力を独立に制御するため設けられている。抵抗304を介してCPU(制御部)306からのリレー駆動信号をONにし、トランジスタ305をONにすることで、リレー303の駆動巻線に直流電源302が供給され、リレー303が通電状態となる。
ゼロクロス検出回路316では、商用交流電源301からの入力電圧がある閾値以下の電圧になったことをCPU306に対してパルス信号(以下、ZEROX信号)として送出する。CPU306は、ZEROX信号のパルスのエッジを検知し、エッジに同期してトライアック307の通電/遮断を行う。これにより、発熱抵抗204への電力供給(以降、ヒータ電力供給)が実行される。
抵抗308、309は、それぞれトライアック307のためのバイアス抵抗で、フォトトライアックカプラ310は、画像形成装置100の回路構成における一次・二次間の絶
縁を確保するためのデバイスである。そして、フォトトライアックカプラ310の発光ダイオード310bに通電することによりトライアック310a、307をONさせる。抵抗311は、発光ダイオード310bの電流を制限するための抵抗であり、トランジスタ312によりフォトトライアックカプラ310をON/OFFする。トランジスタ312は、抵抗313を介してCPU306からのヒータ駆動信号に従って動作する。サーミスタ314によって検出される温度は、温度変化に応じたサーミスタ314の抵抗値変化を抵抗315との分圧として検出され、A/D変換によりデジタル値としてCPU306に入力される。
セラミックヒータ203が既定温度を超える過昇温状態を防止する一手段として、過熱保護素子214がセラミックヒータ203上に配置されている。過熱保護素子214は、例えばサーモスイッチや温度ヒューズである。セラミックヒータ203と商用交流電源301のライン上には、ヒータ電力供給時のノイズ発生を抑制するためにチョークコイル320が直列に挿入(接続)される。チョークコイル320は、一般的にリングコアや割コアに巻線を巻き付けた構造である。コアには安価な鉄粉コアが用いられることが多く、ヒータ電力供給などの急峻な電流変動によりコアが振動することでうなり音が発生する場合がある。
本実施例のヒータ制御について説明する前に、一般的なヒータ制御について説明する。ヒータ制御の方式には、波数制御、位相制御、及び波数制御と位相制御を組み合わせたハイブリッド制御がある。位相制御は、商用交流電源の1半波内の任意の位相角でヒータに備わる発熱体へ電力供給する方式であり、制御周期が短く応答性を良くするのに適している。一方、波数制御は、ヒータに備わる発熱体のオン/オフを商用交流電源の1半波単位で行う方式であり、高調波電流歪みやスイッチングノイズの抑制に適している。また、ハイブリッド制御は、複数半波を1制御周期とするうちの一部の半波を位相制御し、残りを波数制御する制御方式である。ハイブリッド制御によれば、位相制御だけの場合に比較して高調波電流やスイッチングノイズの発生を抑えることができ、さらに、波数制御だけの場合に比較して制御周期を短くすることができる。商用交流電源の電圧やフリッカの発生状況に応じて、上記3つの何れかの制御方式に固定されることが一般的である。
図4は、プリント動作とスタンバイ動作を繰り返す際の画像形成装置100の画像形成動作、セラミックヒータ203の制御、セラミックヒータ203の温度(以降、ヒータ温度)の関係について説明したタイミング図である。ここでは、n枚の連続プリント動作の後、スタンバイ動作を経て、再びプリント動作を実行する場合について説明する。なお、本実施例において、プリント動作中(プリント時)とは、上述した画像形成部による画像形成動作を行う時をいう。また、スタンバイ時とは、プリント指示を待つ時をいう。
プリント動作中は、制御の応答性が有利である位相制御又はハイブリッド制御を用いて、ヒータ温度がTp(例えば240℃)になるようにヒータ制御を行う。本例における、プリント動作中の1制御周期は8半波である。プリント動作中、CPU306は、ヒータ温度が240℃を維持するように、8半波毎にサーミスタ314の検出温度に応じた電力(検出温度に応じた波形の電流)を発熱抵抗204へ供給する。プリント動作が終わると同時または後回転動作中のタイミングt11を起点にヒータ制御を波数制御に切換える。後回転が終わりスタンバイ動作に切り替わると、波数制御によりヒータ温度がTs(例えば120℃)になるようなヒータ制御を行う。FPOT(First Print Out Time)を改善するためと、停止状態の定着フィルム202と加圧ローラ201が熱くなり過ぎないようにするためである。そして、タイミングt12を起点に前回転を経て新しいプリント動作が開始すると、再び位相制御又はハイブリッド制御によりヒータ温度がTpになるようにヒータ制御を開始する。スタンバイ時は、消費電力を低減するために、加圧ローラ201の駆動は停止する。
このように、本実施例においては、CPU(制御部)306は、プリント時において、位相制御を含む制御によりヒータに電力供給を行い、プリント指示を待つスタンバイ時において、波数制御によりヒータに電力供給する。波数制御は、チョークコイルによるうなり音を低減させることができる。よって、プリント中のヒータ制御の応答性を確保ししつつ、スタンバイ時において、コイルのうなり音の発生を抑制可能となる。
続いて、スタンバイ時における波数制御を用いたヒータ制御について説明する。では、1制御周期を商用交流電源301から入力される交流電源サイクルの40半波とし、40半波における所定の4半波を100%電力供給(後述する)することで、発熱抵抗204への投入電力比率を10%とした場合の制御例を示す。本例では、スタンバイ時の1制御周期の半波数は、プリント時の1制御周期の半波数よりも多い。具体的には、スタンバイ時の1制御周期(40半波)は、プリント時の1制御周期(8半波)の5倍の長さになっている。
図5(a)に商用交流電源301の電源波形、ZEROX信号、及びヒータ制御の1制御周期における各半波に番号を付した半波番号(以下、半波No.とする)を示す。また、図5(b)、図5(c)にはヒータ駆動信号の波形と、それに応じて発熱抵抗204に供給される電流(以降、ヒータ電流と記述する)を示す。なお、図5(b)においては斜線部が電力供給がONとされた半波を示し、図5(c)においては黒塗りされた部分が電力供給がONとされた半波を示す。後述する図8〜図14においても同様である。
図5(b)において、波数制御では商用交流電源301の半波単位でオン/オフ制御を行う。発熱抵抗204に電力供給をする場合には、ZEROX信号のエッジ(以下、ゼロクロスポイントという)とともにヒータ駆動信号(ON信号)をオンし、図5(b)の斜線で示した部分でヒータ電流が流れ、発熱抵抗204に電力が供給される。この半波は100%供給となる(例えば、半波No.1)。一方、ヒータ電力供給しない場合には、ヒータ駆動信号をオフしたままとし、この半波区間の電力供給は0%となる(例えば、半波No.2)。実施例1においては、図5(b)、(c)に示すように、1制御周期の40半波において、半波ごとに100%、0%、0%、0%、0%、100%、0%、0%、0%、0%、100%、0%、0%、0%、0%、100%、0%、0%、・・・・、0%、0%と電力供給することで、平均すると投入電力比率は10%となる。また、1制御周期内に上半波(正半波)と下半波(負半波)が交互に同じ数投入されるパターンにして、正負対称になっている。
1半波における投入電力比率を通電量Cとして、上半波の場合はCを加算、下半波の場合はCを減算して累積値を求めると、上半波と下半波の通電量の差が求められる。波数制御においては、この通電量の差が0であるとき、対称性が確保されていると言える。波数制御においては、各半波の通電量は0%か100%のいずれかであるため、電力供給をONとする上半波(正半波)の累積数と、下半波(負半波)の累積数とが同じであれば、対称性が確保されていると言える。
本実施例における波数制御は、ヒータに電力を供給する際に、1制御周期の通電量の差が0であるパターンを繰り返すことで、対称性を確保する。また、上半波と下半波を交互に通電させることで、スタンバイ中に停電などで突然電源が断たれた場合でも、上半波と下半波の通電量の差を最大1半波以内に抑えることが可能である。
なお、後述する本実施例における位相制御でも、ヒータに電力を供給する際に、1制御周期の通電量の差が0であるパターンを繰り返すことで、対称性を確保する。
図6に、実施例1におけるスタンバイ時(波数制御)とプリント時(位相制御)の通電制御のフローチャートを示す。図6(a)は、実施例1におけるプリント時の通電制御である位相制御のフローチャートを示している。図6(b)は、実施例1におけるスタンバイ時の通電制御である波数制御のフローチャートを示している。図6(c)、図6(d)は、実施例1における通電制御を切り替える際のフローチャートを示している。図6(c)は、位相制御と波数制御を切り替える際の判断と、通電制御のフローチャートを示している。図6(d)は、通電制御を選択、実施するフローチャートを示している。
下記の表1を参照して、実施例1のプリント時の位相制御における、現在の制御位置を示す半波数カウント(N=1〜8)に応じた通電量Cの制御パターンについて説明する。実施例1においては、PI制御によって、必要な投入電力比率と最も近い平均電力となる位相制御パターンPpを選択する(以下、位相制御パターン選択制御)。なお、PI制御とは、比例制御(以下、P制御と称する。)、積分制御(以下、I制御と称する。)を制御対象からの出力値に応じて組み合わせることにより、制御値を定めていく制御である。表1に示すように、実施例1のプリント時の位相制御においては、平均電力が100%、75%、50%、25%、0%である予め決められた5通りの位相制御パターンPpのいずれかに決定される。
Figure 2015203728
CPU306は、位相制御パターンPpと現在の制御位置を示す半波数カウントNに応じた通電量Cを取得し(S601)、通電量Cに応じてヒータ駆動信号を制御する(S602)。この時、通電量Cが100%であればヒータ駆動信号をONし、通電量Cが0%であれば、ヒータ駆動信号をOFFのままにしておく。通電量Cが1〜99%であれば、タイマ処理によって、図6(a)のS602時点を基点とする通電量Cに応じた所定時間後にヒータ駆動信号をONする。なお、ヒータ駆動信号は、次のゼロクロスポイントでOFFされる。
以下で説明する図6(a)のS603〜S605は、位相制御における上半波と下半波の通電量の差ΔCの計算方法である。ΔCは、CPU306の電源がONされた際に初期化されて0となっている。Nが上半波(正半波)を示していた場合は(S603のYES)、通電量の差ΔCに通電量Cを加算する(S604)。Nが下半波(負半波)を示していた場合は(S603のNO)、通電量の差ΔCから通電量Cを減算する(S605)。
続いて現在の制御位置である半波数カウントNに1を加算し(S606)、半波数カウントNが位相制御の1制御周期である8を超えていた場合(S607のYES)、半波数カウントNを1に戻す(S608)。最後に、制御履歴Pに位相制御であることを記憶して(S609)、図6(a)のフローを終了する。
例えば、表1の平均電力50%のパターンが選択された場合、8回ΔCが算出される結果は、55(N=1)、7(N=2)、52(N=3)、−3(N=4)、49(N=5
)、4(N=6)、52(N=7)、0(N=8)となる。N=1,3,5,7では表1中の数値を加算し、N=2,4,6,8では表1中の数値を減算するためである。
次に、下記の表2を参照して、実施例1のスタンバイ時の波数制御における、半波数カウント(N=1〜40)に応じた通電量Cの制御パターンについて説明する。実施例1においては、目標温度と検出温度の比較結果に応じて、波数制御の制御パターンを決定する(以下、波数制御パターン決定制御)。実施例1の波数制御においては、平均電力が10%の制御パターンか平均電力が0%の制御パターンかのいずれかのパターンを決定する。なお、波数制御であるため、表2に示すように通電量Cの値は100か0のいずれかの値に限定される。
Figure 2015203728
CPU306は、波数制御パターンPwと現在の制御位置を示す半波数カウントNに応じた通電量Cを取得し(S621)、通電量Cに応じてヒータ駆動信号を制御する(S622)。図6(b)のS622の時点で、通電量Cが100%であればヒータ駆動信号をONし、通電量Cが0%であれば、ヒータ駆動信号をOFFのままにしておく。なお、ヒ
ータ駆動信号は、次のゼロクロスポイントでOFFされる。
以下で説明する図6(b)のS623〜S625は、波数制御における上半波と下半波の通電量の差ΔCの計算方法である。ΔCはCPU306の電源がONされた際に、一度0で初期化されている。Nが上半波(正半波)を示していた場合は(S623のYES)、通電量の差ΔCに通電量Cを加算する(S624)。Nが下半波(負半波)を示していた場合は(S623のNO)、通電量の差ΔCから通電量Cを減算する(S625)。
続いて図6(b)のS626で現在の制御位置である半波数カウントNに1を加算し(S626)、半波数カウントNが波数制御の1制御周期である40を超えていた場合(S627のYES)、半波数カウントを1に戻す(S628)。最後に、制御履歴Pに波数制御であることを記憶し(S629)、図6(b)のフローを終了する。
例えば表2の平均電力10%のパターンが選択されていた場合、半波数Nが1から40に向かって40回ΔCが算出される結果は、100(N=1)、100(N=2)、100(N=3)、100(N=4)、100(N=5)、0(N=6)、0(N=7)、0(N=8)、0(N=9)、0(N=10)、100(N=11)、100(N=12)、100(N=13)、100(N=14)、100(N=15)、0(N=16)、0(N=17〜40)となる。
CPU306は、High→Low(以下、単にHI→LOとする)のゼロクロスポイントでは、図6(c)に示すフローを実施する。また、CPU306は、Low→High(以下、単にLO→HIとする)のゼロクロスポイントでは、図6(d)に示すフローを実施する。
図6(c)に位相制御と波数制御を切り替える際の判断と、通電制御のフローを示す。まず、スタンバイ時にプリント指示を受けて、波数制御から位相制御に切り替える際のフローを説明する。CPU306は、HI→LOのゼロクロスポイントで図6(c)のフローを開始し、まずは上述の位相制御パターン選択制御と波数制御パターン選択制御によって、現在の位相制御パターンPpと波数制御パターンPwを決定する(S641、S642)。
次に、制御履歴Pによって波数制御中であること確認した場合(S643のYES)、プリント要求があるか否かを確認する(S644)。プリント要求がある場合(S644のYES)、現在までの上半波と下半波の通電量の差ΔCが0であるかどうかを確認する(S645)。プリント要求が無い場合や(S644のNO)、ΔCが0でない場合は(S645のNO)、上述の波数制御(図6(b))を続行し(S648)、HI→LOのゼロクロスポイントの処理を終了する。ΔCが0である場合(S645のYES)、現在の制御位置を示す半波数カウントNを1にクリアし(S646)、上述の位相制御(図6(a))を実施して、HI→LOのゼロクロスポイントの処理を終了する。
次に、プリント終了時に位相制御から波数制御に切り替える際のフローを説明する。S641とS642は上述したので説明を省略する。CPU306は、制御履歴Pにより波数制御中でないことを確認した場合(S643のNO)、プリント終了しているか否かを確認する(S649)。プリントが終了している場合(S649のYES)、現在までの上半波と下半波の通電量の差ΔCが0であるかどうかを確認する(S650)。プリント中である場合や(S649のNO)、ΔCが0でない場合は(S650のNO)、上述の位相制御(図6(a))を続行し(S653)、フロー図6(c)を終了する。ΔCが0である場合(S650のYES)、現在の制御位置を示す半波数カウントNを1にクリアし(S651)、上述の波数制御(図6(b))を実施して(S652)、フロー図6(
c)を終了する。なお、制御履歴Pは、CPU306の電源がONされた際に、一度波数制御で初期化されている。
図6(d)に通電制御を選択、実施するフローを示す。CPU306は、LO→HIのゼロクロスポイントで図6(d)のフローを開始し、まず、制御履歴Pを参照する(S661)。制御履歴Pにより、直前に実施された通電制御が波数制御である場合は(S661のYES)、波数制御(図6(b))を実施(S662)してフロー図6(d)を終了する。直前に実施された通電制御が波数制御でない場合は(S661のNO)、位相制御(図6(a))を実施(S663)してフロー図6(d)を終了する。
実施例1における位相制御では、1制御周期(8半波)の合計で上半波と下半波の通電量を同量にしているため、図6(c)のS643が実施される際に、N=1である場合は、通電量の差ΔCが0となり、プリント終了から波数制御への切り替えが可能となる。また、実施例1における波数制御では、図6(c)のS648が実施される際に、N=1、N=7〜11、N=17〜40である場合は、通電量の差ΔCが0となり、プリント時の位相制御への切り替えが可能となる。N=1、7〜11、17〜40とは、図5(b)に示す対称性が確保されている区間を指す。
以上、HI→LOのゼロクロスポイントで通電制御の切り替えフローを開始し、LO→HIで通電制御の選択、実施を行う場合、すなわち、2半波(1全波)単位で通電制御の切り替えを行う場合について説明したが、実施例1はこれに限られるものではない。すなわち、LO→HIのゼロクロスポイントでも通電制御の切り替えフロー(図6(c)に示したフロー)を開始してもよい。LO→HIのゼロクロスポイントでも通電制御の切り替えフローを開始する場合、すなわち1半波単位で通電制御の切り替えを行う場合の制御パターンについては、以下、図9(a)、図10(a)、図11(a)、図12(a)を参照して説明する。
図8〜図12を参照して、実施例1における、プリント指示を受けたタイミングと、通電制御の切り替えについて説明する。図8〜図12は、通電制御の切り替えの一例を示す図である。なお、図8〜図12において、黒塗り部分は電力供給がONの半波を示しており、白塗り部分は電力供給がOFFの半波を示している。また、図8〜図12には半波数カウントNにおける通電量の累積値ΔCを示している。また、各図において、半波数カウントNの下に、プリント指示がされるタイミングと、プリント終了のタイミングを示す。また、図8〜図12に示すように、スタンバイ時の波数制御の1制御周期を20全波(40半波)としている。
実施例1においては、スタンバイ中において、プリント指示があるまでは、1制御周期(40半波)で対称性が確保された通電パターンを繰り返す。また、実施例1においては上述したように、プリント時の位相制御だけでも対称性を確保する。
図8に示すように、区間A(1〜3全波目の間)、区間B(6〜8全波目の間)のタイミングでプリント指示を受けた場合、その時点においては、スタンバイ時の波数制御の対称性が確保されていない(ΔCが0でない)。そのため、実施例1においては、区間A、区間Bのタイミングでプリント指示を受けた場合には、対称性が確保されるまで(ΔC=0となるまで)波数制御を継続する。なお、区間A、区間Bについては、図5(c)内でも示す。
具体的には、図8(a)に示すように、区間A(1〜3全波目の間)にプリント指示を受けた場合、3全波の終わりまでスタンバイ時の波数制御を続け、対称性が確保される4全波目の開始時点から、プリント時の位相制御に切り替える。また、図8(b)に示すよ
うに、区間B(6〜8全波目の間)にプリント指示を受けた場合、8全波の終わりまでスタンバイ時の波数制御を続け、対称性が確保される9全波目の開始時点から、プリント時の位相制御に切り替える。そして、プリント時の位相制御が終わると、再びスタンバイ時の波数制御に切り替わる。スタンバイに戻った後は、再度プリント指示があるまで、対称性が確保された波数制御の通電パターンを1全波目から繰り返す。
図9(a)は4全波目の前半でプリント指示を受けた場合を示しており、図9(b)は4全波目の後半でプリント指示を受けた場合を示している。いずれの場合も、対称性が確保されたタイミング(ΔC=0)でプリント指示を受けているため、直後の半波の開始時点から、プリント時の位相制御に切り替える。図9(a)においては、4全波目の後半の開始時点から、図9(b)においては、5全波目の前半開始時点から、プリント時の位相制御に切り替える。
なお、図9(a)に示すように、全波の前半でプリント指示を受けた場合、プリント時の位相制御は全波の後半から開始されることとなり、プリント終了後に再度スタンバイ時の波数制御に切り替える際には、全波の前半までをプリント中と捉えて制御が行われる。すなわち、再度スタンバイ時に波数制御に切り替わった際は、半波ずれた状態となり、上下が反転した通電パターンを行うこととなる。
同様に、図10(a)には5全波目の前半でプリント指示を受けた場合の通電制御の切り替えについて示し、図10(b)には5全波目の後半でプリント指示を受けた場合の通電制御の切り替えについて示す。図11(a)には9全波目の前半でプリント指示を受けた場合の通電制御の切り替えについて示し、図11(b)には9全波目の後半でプリント指示を受けた場合の通電制御の切り替えについて示す。なお、他のタイミングでプリント指示を受けた場合の通電制御の切り替えについては図示しないが、プリント指示を受けた後、対称性が確保された時点で通電制御を切り替えるという点に関しては、いずれのタイミングでプリント指示を受けた場合でも同様である。
図9(a)、図10(a)、図11(a)においては、プリント終了後の半波ズレを解消するためにスタンバイ時の波数制御のパターンを上下反転させた場合について示したが、他の方法により、半波ズレを解消しても良い。
例えば、図12(a)に示すように、プリント時の位相制御の最後に通電しない1半波を追加してから、スタンバイ時の波数制御に切り替えることが考えられる。この場合、プリント時からスタンバイ時への切り替えに多少のロスが生じることとなるが、プリント時からスタンバイ時への切り替えは特に急ぐ必要のないものである。
また、例えば、図12(b)に示すように、全波の前半にプリント指示を受けた場合、次の全波の開始時から制御を切り替えることが考えられる。この場合、1半波分、スタンバイ時の波数制御からプリント時の位相制御への切り替えが遅くなり、FPOTに多少の影響が出る。以上、図12(a)、図12(b)で示したように、スタンバイ時の波数制御を常に上半波から開始するように工夫することで、スタンバイ時の波数制御パターンを上下反転する必要がなくなる。
以上、図8〜図12に示したように、対称性が確保できる最速のタイミングで、スタンバイ時の波数制御からプリント時の位相制御に切り替えるので、FPOTを最小限に抑えることが可能となる。
以上説明したように、実施例1では、スタンバイ時にプリント指示を受けて、通電制御を波数制御から位相制御に切り替える際に、波数制御の1制御周期の途中でも、制御を切
り替えることが可能である。したがって、プリント指示を入力してから1枚目の記録紙を出力するまでの時間(FPOT)を短くすることができる。そして、実施例1においては、上半波の通電量の累積値と下半波の通電量の累積値が等しいタイミングで制御の切り替えを行う。すなわち、スタンバイ時の波数制御において、電力供給がONである上半波と、電力供給がONである下半波の累積数が同じとなるタイミングで制御を切り替えている。そのため、波数制御の1制御周期の途中で制御切り替えが発生しても、対称性が確保される。
(実施例2)
実施例2では画像形成装置全体の説明については実施例1と重複するので省略し、同じ構成や同じ手段には同じ符号を用いて説明する。実施例2の目的とするところは、実施例1と同様であり、スタンバイ時に制御周期の長い波数制御を行う場合において、ファーストプリントアウトタイムへの影響を少なくすることである。実施例1と異なる点は、スタンバイ時の波数制御中にプリント指示を受けると、上半波と下半波の通電量に差がある場合でも通電制御をプリント時の位相制御に切り替える点である。そして、プリント終了後にスタンバイ時の波数制御に切り替えてから、上半波と下半波の通電量が等しくなるように制御することを特徴とする。
図7は、実施例2における通電制御のフローチャートである。図7(a)は実施例2におけるスタンバイ時の波数制御のフローチャートであり、図7(b)は、位相制御と波数制御を切り替える際の判断と、通電制御のフローチャートである。なお、実施例2におけるプリント時の位相制御については、実施例1の表1、図6(a)を用いて説明した制御と同じであるため、説明を省略する。
CPU306は、波数制御パターンPwと現在の制御位置を示す半波数カウントNに応じた通電量Cを取得し(S721)、通電量Cに応じてヒータ駆動信号を制御する(S722)。図7(a)のS722時点では、通電量Cが100%であればヒータ駆動信号をONし、通電量Cが0%であれば、ヒータ駆動信号をOFFのままにしておく。なお、ヒータ駆動信号は、次のゼロクロスポイントでOFFされる。
続いて、現在の制御位置である半波数カウントNに1を加算し(S723)、半波数カウントNが波数制御の1制御周期である40を超えていた場合に(S724のYES)、カウントを1に戻す(S725)。最後に、制御履歴Pに波数制御であることを記憶して(S726)、波数制御を終了する。
CPU306は、HI→LOのゼロクロスポイントでは、図7(b)のフローを実施する。なお、LO→HIのゼロクロスポイントでは、CPU306は、実施例1と同様、図6(d)のフローを実施するため、説明を省略する。
図7(b)は、位相制御と波数制御を切り替える際の判断と、通電制御のフローチャートである。実施例1の図6(c)と似たフローであるが、上半波と下半波の通電量の差ΔCに関わらず、波数制御から位相制御への切り替えを実施する点が異なる。
まず、スタンバイ時にプリント指示を受けて、位相制御に切り替える際のフローを説明する。CPU306は、HI→LOのゼロクロスポイントで図7(b)のフローを開始し、まずは上述の位相制御パターン選択制御と波数制御パターン選択制御によって、現在の位相制御パターンPpと波数制御パターンPwを決定する(S741、S742)。
次に、フロー743で制御履歴Pによって波数制御中であるか否か確認する(S743)。波数制御中である場合(S743のYES)、プリント要求があるか否か確認する(
S744)。プリント要求がある場合(S744のYES)、波数制御の現在の制御位置である半波数カウントNを、切り替え時の半波数カウントPNとして保持する(S745)。さらに、現在の波数制御パターンPwを、切り替え時の波数制御パターンPPwとして保持する(S746)。さらに、現在の制御位置を示す半波数カウントNを1にクリアし(S747)、実施例1に記載の位相制御(図6(a))を実施して(S748)、フロー図7(b)を終了する。プリント要求が無い場合は(S744のNO)、上述の波数制御(図7(a))を続行し(S749)、フロー図7(b)を終了する。
次に、プリント終了時に位相制御から波数制御に切り替える際のフローを説明する。S741とS742は上述したので説明を省略する。CPU306は、図7(b)のS743で制御履歴Pにより波数制御中でないことを確認した場合(S743のNO)、プリント終了しているか否かを確認する(S750)。プリント終了していることを確認すると(S750のYES)、現在までの上半波と下半波の通電量の差ΔCが0であるかどうかを確認する(S751)。プリント中である場合や(S750のNO)、ΔCが0でない場合は(S751のNO)、実施例1に記載の位相制御(図6(a))を続行し(S755)、フロー図7(b)を終了する。
ΔCが0である場合(S751のYES)現在の制御位置を示す半波数カウントNを、切り替え時の半波数カウントNPに設定し(S752)、さらに現在の波数制御パターンPwを、切り替え時の波数制御パターンPPwに上書き設定する(S753)。最後に、上述の波数制御(図7(a))を実施して(S754)、フロー図7(b)を終了する。なお、制御履歴Pは、CPU306の電源がONされた際に、一度波数制御で初期化されている。
波数制御パターンPwは、波数制御パターン選択制御(S742)によって選択された上記表2の列を示す数値である。CPU306は、図7(b)のS742では、定期的にサーミスタの検知温度と目標温度を比較し、波数制御パターンPwを決定する。一方、上述した図7(b)のS753では、波数制御パターン選択制御(S742)が決定したPwを、切り替え時の波数制御パターンPPwで上書きする。これにより、プリント開始のために位相制御に切り替えた際に中断した波数制御パターンを、プリント終了後に再開することができる。
以上、HI→LOのゼロクロスポイントで通電制御の切り替えフローを開始し、LO→HIで通電制御の選択、実施を行う場合、すなわち、2半波(1全波)単位で通電制御の切り替えを行う場合について説明したが、実施例2はこれに限られるものではない。すなわち、LO→HIのゼロクロスポイントでも通電制御の切り替えフロー(図7(b)に示したフロー)を開始してもよい。LO→HIのゼロクロスポイントでも通電制御の切り替えフローを開始する場合、すなわち1半波単位で通電制御の切り替えを行う場合の制御パターンについては、図13(a)、図14(a)、図14(c)を参照して説明する。
図13、図14を参照して、実施例2における、プリント指示を受けたタイミングと、通電制御の切り替えについて説明する。図13、図14は、通電制御の切り替えの一例を示す図である。実施例2においては、実施例1と同様に、スタンバイ時においては、プリント指示を受けるまで、1制御周期で対称性が確保された通電パターンを繰り返す。また、実施例2においては上述したように、プリント時の位相制御だけでも対称性を確保する。
図13(a)に実施例2におけるスタンバイ時の波数制御パターンを示す。そして、図13(b)に1全波目の前半でプリント指示を受けた場合の制御の切り替えについて示し、図13(c)に1全波目の後半でプリント指示を受けた場合の制御の切り替えについて
示す。
図13(b)に示すように、実施例2においては、1全波目の前半(半波数カウントN=1)でプリント指示を受けた場合、1全波目の後半の開始時から、スタンバイ時の波数制御からプリント時の位相制御に切り替える。この時点では、スタンバイ時の波数制御の対称性は確保されていない(ΔC=0でない)。そして、図13(b)に示すように、プリントが終了したら、前回のスタンバイ時の波数制御が中断した位置から、スタンバイ時の波数制御を再開する。すなわち、図13(b)に示すように、1全波の後半(半波数カウントN=2)からスタンバイ時の波数制御を再開する。
また、図13(c)に示すように、実施例2においては、1全波目の後半(半波数カウントN=2)でプリント指示を受けた場合、2全波目の前半の開始時から、スタンバイ時の波数制御からプリント時の位相制御に切り替える。この時点では、スタンバイ時の波数制御の対称性は確保されていない(ΔC=0でない)。そして、図13(c)に示すように、プリントが終了したら、前回のスタンバイ時の波数制御が中断した位置から、スタンバイ時の波数制御を再開する。すなわち、図13(b)に示すように、2全波目の前半(半波数カウントN=3)からスタンバイ時の波数制御を再開する。
同様に、図14(a)に2全波目の前半でプリント指示を受けた場合、図14(b)に2全波目の後半でプリント指示を受けた場合の通電制御の切り替えについて示す。図14(c)に3全波目の前半でプリント指示を受けた場合、図14(d)に3全波目の前半でプリント指示を受けた場合の通電制御の切り替えについて示す。なお、他のタイミングでプリント指示を受けた場合の制御については図示しないが、プリント指示を受けた次の半波の開始時から制御を切り替えるという点で、いずれのタイミングでも同様である。
以上説明したように、実施例2では、スタンバイ時にプリント指示を受けて、通電制御を波数制御から位相制御に切り替える際に、波数制御の1制御周期の途中でも、制御を切り替えることが可能である。また、スタンバイ中の波数制御に上半波と下半波の通電量が等しくないタイミングで制御を切り替えられるが、プリント中の位相制御の上半波と下半波の通電量は等しく制御される。そして、プリント終了後、波数制御を位相制御に切り替えた時に波数制御を中断した位置から再開する。したがって、プリント時と、プリント時前後のスタンバイ時の波数制御を含めると、対称性が確保される。つまり、スタンバイ時に制御周期の長い波数制御を行う場合でも、プリント要求を受けてから制御周期の区切りを待たずに通電制御を切り替えるため、ファーストプリントアウトタイムを可能な限り短く維持しつつ、対称性を確保することが可能である。
100…画像形成装置、115…定着装置(定着部)、204…発熱抵抗(発熱体)、301…商用交流電源、306…CPU(制御部)、320…チョークコイル

Claims (9)

  1. 記録材に未定着トナー像を形成する画像形成部と、
    商用交流電源からチョークコイルを介して供給される電力により発熱する発熱体を有し、前記画像形成部によって形成された未定着トナー像を加熱して記録材に定着させる定着部と、
    商用交流電源から前記発熱体への電力供給を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    プリント指示を待つスタンバイ時に、波数制御により商用交流電源から前記発熱体への電力供給を制御し、
    プリント指示を受けた際、前記スタンバイ時の波数制御の1制御周期の途中であっても、前記画像形成部による画像形成動作を行うプリント時の電力供給の制御へ切り替えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御部は、
    プリント指示を受けた後、電力供給をONとする上半波の累積数と、電力供給をONとする下半波の累積数とが同じとなるまで前記スタンバイ時の波数制御を続けて、その後、前記プリント時の電力供給の制御へ切り替えることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部は、
    プリント指示を受けて、前記1制御周期の途中でスタンバイ時の波数制御を中断して前記プリント時に行われる電力供給の制御に切り替えた場合、
    次に前記プリント時に行われる電力供給の制御から前記スタンバイ時の波数制御に切り替える際、前回の前記スタンバイ時の波数制御の1制御周期のうち中断された位置から波数制御を再開することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. プリント指示を受けた時の半波の次の半波の開始時に、前記プリント時に行われる電力供給の制御に切り替えることを特徴とする請求項1又は3に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部は、前記スタンバイ時の波数制御を上半波から開始するように制御することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記スタンバイ時の波数制御の1制御周期の半波数は、前記プリント時の電力供給の制御における1制御周期の半波数よりも多いことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御部は、前記プリント時の電力供給の制御として、位相制御、又は位相制御と波数制御を組み合わせた制御を行うことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 電力供給をONとする上半波の次に電力供給をONとする半波は下半波であり、
    電力供給をONとする下半波の次に電力供給をONとする半波は上半波であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記定着部は、筒状の定着フィルムを有することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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