JP2015203687A - 形鋼測定方法、形鋼測定システム、及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 形鋼Sの側面画像から、形鋼Sの切断面C1の各辺に対応する部分に形成されているバリの高さH1、H2、H3を導出し、形鋼Sの正面画像に写し出されている形鋼Sの切断面C1の各辺に対応する部分に、当該導出した高さのバリが形成されているものとして、形鋼Sの正面画像から、形鋼Sの切断面C1の(バリを除いた本来の)形状と寸法を導出する。
【選択図】 図1
Description
特許文献1には、互いに直交するX、Y、Z軸を有する形鋼の横断面の寸法を、互いに直交するx、y、z軸を有するレーザ距離計によって測定するに際し、X、Y、Z軸及びx、y、z軸を規定すると共に、X軸及びx軸のなす角度と、Y軸及びy軸のなす角度と、Z軸及びz軸のなす角度とを規定することが記載されている。
特許文献3〜5には、バリを含む領域に対してレーザ光等を照射し、バリにより生じる陰影を抽出し、抽出した陰影に基づいてバリの形状を測定することが記載されている。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、特別な計測器を用いることなく、形鋼の切断面の形状と寸法を測定することを目的とする。
(形鋼測定システムの構成)
図1は、形鋼測定システムの構成の一例を示す図である。本実施形態では、形鋼SがH形鋼である場合を例に挙げて説明する。また、本実施形態では、長手方向に略垂直な方向で切断された後、その切断面に形成されたバリを除去する処理が行われる前の形鋼Sの切断面C1、C2のうち、一方の切断面C1の(バリを除いた本来の)形状及び寸法を測定する場合を例に挙げて説明する。他方の切断面C2の形状及び寸法については、切断面C1の形状及び寸法を測定するのと同じ方法で測定することができるので、本実施形態では、切断面C2の形状及び寸法を測定する方法の詳細な説明を省略する。尚、図1では、形鋼S(H形鋼)が置かれている向きを特定するために、形鋼S(H形鋼)のウェブの部分を破線で透視して示す。
撮像装置110、120と、形鋼測定装置200は、通信ケーブル310、320を介して相互に通信可能に接続される。ただし、撮像装置110、120と、形鋼測定装置200は、無線通信を行ってもよい。また、撮像装置110、120で撮像された画像データを可搬型の記憶媒体に記憶し、当該記憶媒体に記憶された画像データを形鋼測定装置200が読み出すようにしてもよい。
図2は、撮像装置110、120から形鋼Sを見た様子の一例を示す図である。具体的に図2(a)は、撮像装置110から形鋼Sを見た図の一例を示し、図2(b)は、撮像装置120から形鋼Sを見た図の一例を示す。
図1及び図2に示すように、形鋼Sは、台400の上に置かれている。台400の表面(載置面)は、水平面(X−Y平面)と略平行になっている。また、台400は、非金属製であり、撮像装置110、120で形鋼Sの画像を撮像した場合に、形鋼Sの画像と台400の画像との輝度差が大きくなるようにしている。
図2に示すように、本実施形態では、形鋼S(H形鋼)のフランジF2の面が台400の表面(載置面)と接触するように、形鋼Sが台400の上に置かれるようにする。
本実施形態では、撮像装置120は、形鋼S(H形鋼)のフランジF1、F2の幅方向(X軸方向)に平行な方向を撮像方向として撮像する。そのために、撮像装置120は、その撮像面が形鋼SのウェブWの面と略正対するように配置される。以下の説明では、撮像装置120により撮像される第2の画像を必要に応じて「形鋼Sの側面画像」又は「側面画像」と称する。
(形鋼測定装置200の構成)
図3は、形鋼測定装置200の機能的な構成の一例を示す図である。形鋼測定装置200のハードウェアは、例えば、CPU、ROM、RAM、HDD、及び各種のインターフェースを備えた情報処理装置や、専用のハードウェアを用いることにより実現される。以下に、図3に示す形鋼測定装置200が有する機能の一例を詳細に説明する。
正面画像取得部201は、撮像装置110で撮像された形鋼Sの正面画像のデータを、通信ケーブル310を介して受信する。ただし、前述したように、正面画像取得部201は、形鋼Sの正面画像のデータを、通信ケーブル310を介して受信して取得する必要はない。例えば、正面画像取得部201は、形鋼Sの正面画像のデータを、無線通信により受信したり、可搬型の記憶媒体から読み出したりすることにより取得することができる。
側面画像取得部202は、撮像装置120で撮像された形鋼Sの側面画像のデータを、通信ケーブル320を介して受信する。ただし、形鋼Sの側面画像のデータを取得する方法が、このような方法に限定されないことは、正面画像取得部201における形鋼Sの正面画像を取得する場合と同じである。
画像調整部203は、正面画像取得部201及び側面画像取得部202により取得された形鋼Sの正面画像及び側面画像の各画素の輝度値を変換する。具体的に画像調整部203は、形鋼Sの正面画像及び側面画像をそれぞれグレースケールの画像に変換したり、2値化画像に変換したりする。
形鋼Sの正面画像及び側面画像を2値化する場合、画像調整部203は、形鋼Sの正面画像及び側面画像の、形鋼Sの領域とその他の領域とが異なる値になるように、画像の輝度値に対する閾値を設定する。本実施形態では、2値化処理を行う場合、閾値以上の輝度値を有する画素の値が「1」となり、閾値未満の輝度値を有する画素の値が「0」となるようにして、値が「1」の領域が形鋼Sの領域となるようにするものとする。
傾き判定部204は、形鋼Sの正面画像及び側面画像に写し出されている形鋼Sの向きが、所定の向きになっているか否かを判定する。
図4は、形鋼Sの正面画像の一例を概念的に示す図である。具体的に図4(a)は、形鋼Sの正面画像に写し出されている形鋼Sの向きが、所定の向きになっていない状態を示し、図4(b)は、所定の向きになっている状態を示す。尚、図4では、説明を簡単にするため、形鋼Sの切断面C1に形成されているバリの図示を省略する。
傾き補正部205は、傾き判定部204により、形鋼Sの正面画像において、下側(Z軸の負の方向側)のフランジF2の面の方向が、X軸方向でないと判定された場合に、これらの方向のなす角度θを導出し、下側(Z軸の負の方向側)のフランジの向きが、X軸方向に一致するように、導出した角度θだけ、形鋼Sの正面画像を回転する。
ここで、傾き判定部204により特定された、形鋼Sの正面画像における下側(Z軸の負の方向側)のフランジF2の向きをX´軸方向とし、当該向きに垂直な方向のうち画像に平行な方向をZ´軸方向とする。また、原点Oから点610までの長さをLとし、原点Oから点620までの長さをL´とする。ここで、点610は、原点OからZ´軸に沿って長さLだけ離れた点であり、点620は、点610からZ軸に対して下した垂線の足である。そうすると、形鋼Sの正面画像を回転する角度θは、以下の(1)式で表される。
θ=arccos(L´/L) ・・・(1)
以上の処理により、図4(b)に示す形鋼Sの正面画像は、図4(a)に示す形鋼Sの正面画像になる。
以上の処理により、図5(b)に示す形鋼Sの側面画像は、図5(a)に示す形鋼Sの側面画像になる。
尚、特に断りのない限り、以降の説明において、形鋼Sの正面画像、形鋼Sの側面画像と称する場合、これらは、傾き補正部205における処理が行われているものとする。ただし、形鋼Sの正面画像、形鋼Sの側面画像が傾いていない場合には、傾き補正部205における処理は行われない。また、形鋼Sの正面画像及び形鋼Sの側面画像の傾きが生じないように、撮像装置110、120をセットすることができる場合には、傾き判定部204と傾き補正部205における処理を行わなくてもよい。
エッジ抽出部206は、形鋼Sの正面画像に写し出されている形鋼S(の切断面C1)のエッジ(縁)を抽出する。
また、エッジ抽出部206は、形鋼Sの側面画像に写し出されている形鋼Sのエッジ(縁)を抽出する。
形鋼Sの正面画像・側面画像が2値化画像である場合には、値が「1」の領域のエッジ(値が「0」の画素に接する値が「1」の画素)が形鋼Sのエッジとなる。一方、形鋼Sの正面画像・側面画像がグレースケールの画像である場合には、輝度値が閾値以上の領域のエッジが形鋼Sのエッジとなる。このとき、可及的に形鋼Sの領域のみが抽出されるように、形鋼Sの領域の画像の輝度値よりも低く、形鋼S以外の領域の画像の輝度値よりも高い値が、閾値として設定される。
図7の実線(グレーで示す領域の外側の縁に示す線)が、形鋼Sの正面画像に写し出されている形鋼Sのエッジとなる。
図8は、形鋼Sの側面画像に写し出されている形鋼Sのエッジを説明する図である。図8では、説明の都合上、バリが生じている領域をグレーで区別して示すが、実際の形鋼Sの側面画像では、バリが生じている領域は他の領域とこのような区別はなされていない。
図8の実線が、形鋼Sの側面画像に写し出されている形鋼Sのエッジとなる。
バリ高さ導出部207は、形鋼Sの側面画像に写し出されている形鋼S(の切断面C1)のバリの高さを導出する。
そこで、バリ高さ導出部207は、まず、形鋼Sの側面画像に写し出されている形鋼Sのエッジの下端の領域のうち、切断面C1付近を除く領域に対して、水平方向(Y軸方向)に直線を設定する。
次に、バリ高さ導出部207は、形鋼Sの側面画像に写し出されている形鋼Sのエッジの下端の領域のうち、切断面C1に対応する領域(Y軸の正の方向の端部の領域)の、前記設定した直線からの高さ(Z軸方向の長さ)H1を導出する(図8を参照)。
次に、バリ高さ導出部207は、形鋼Sの側面画像に写し出されている形鋼Sのエッジの上端の領域のうち、切断面C1に対応する領域(Y軸の正の方向の端部の領域)の、設定した直線からの高さ(Z軸方向の長さ)H2を導出する(図8を参照)。
前述したように、形鋼Sの側面画像は、形鋼S(H形鋼)のフランジF1、F2の幅方向(X軸方向)に沿う方向を撮像方向として撮像された画像である。したがって、高さH1、H2は、それぞれ、形鋼Sの切断面C1のうち、フランジF2の下端部(Z軸の負の方向の端部)、フランジF1の上端部(Z軸の正の方向の端部)に形成されたバリの最大の高さとみなすことができる。
同様に、形鋼Sの正面画像においてフランジF1の上端部の最も突出している位置702(最もZ軸の正の方向側の位置)において、高さH2のバリが生じているものと推定する。
尚、形鋼Sの正面画像、側面画像の画像上での画素数と実際の長さとの関係は、それぞれ、撮像装置110、120の被写体距離とレンズ画角とで決まる。したがって、本実施形態ではこの関係を予め求めておく。そして、推定エッジ導出部208は、この関係から、形鋼Sの側面画像からバリ高さ導出部207により導出された長さH1、H2を、形鋼Sの正面画像における画素数に変換した上で、特定した位置701〜712から対応する高さ(高さ)を差し引く。
図9に示す例では、推定エッジ導出部208は、位置702を特定し、特定した位置702から高さH2を差し引いた(位置702のZ軸の座標を高さH2だけ減算した)位置901を導出し、導出した位置901を通り、且つ、形鋼Sの正面画像の面に平行な方向のうち、特定した位置702と導出した位置901とを相互に結ぶ直線902に垂直な方向(X軸に平行な方向)の直線903をベースラインとして設定し、設定したベースラインを、形鋼Sの正面画像における切断面C1の、フランジF1の上端部の(バリを除いた本来の)位置として推定する。
以上のようにして、推定エッジ導出部208は、図12(d)の実線で示す位置を、形鋼Sの正面画像における切断面C1の(バリを除いた本来の)形状として導出する。
寸法導出部209は、推定エッジ導出部208により導出された、形鋼Sの正面画像における切断面C1の(バリを除いた本来の)位置から、形鋼Sの切断面C1の各部(フランジF1、F2及びウェッジW)の寸法を導出する。
図13は、形鋼Sの切断面C1の各部の寸法の一例を示す図である。
図13に示すように、本実施形態では、寸法導出部209は、フランジF1の左側の厚みt1と、フランジF1の右側の厚みt2と、フランジF2の左側の厚みt3と、フランジF2の右側の厚みt4と、ウェブWの厚みt5と、フランジF1、F2の最左端部からウェブWの左端部までの横方向の長さl1と、フランジF1、F2の最右端部からウェブWの右端部までの横方向の長さl2とを、形鋼Sの切断面C1の各部の寸法として導出する。
出力部210は、形鋼Sの切断面C1の形状と、形鋼Sの切断面C1の各部の寸法とを示す情報を出力する。出力の形態としては、例えば、表示装置への表示、外部装置への送信、可搬型記憶媒体や内部の記憶媒体への記憶がある。本実施形態では、出力部210は、図13に示した画像を、各部の寸法t1、t2、t3、t4、t5、l1、l2の値と共に表示することにより、形鋼Sの切断面C1の形状と、形鋼Sの切断面C1の各部の寸法とを示す情報を出力する。
次に、図14のフローチャートを参照しながら、形鋼測定装置200における処理の一例を説明する。
まず、ステップS1401において、側面画像取得部202は、形鋼Sの側面画像のデータを取得する。
次に、ステップS1402において、傾き判定部204は、形鋼Sの側面画像に写し出されている形鋼Sの向きが、所定の向きになっているか否か、すなわち、形鋼Sの側面画像が傾いているか否かを判定する。
この判定の結果、形鋼Sの側面画像が傾いていない場合には、形鋼Sの側面画像を回転させる必要はないので、ステップS1403を省略して後述するステップS1404に進む。
次に、ステップS1405において、バリ高さ導出部207は、形鋼Sの側面画像に写し出されている形鋼S(の切断面C1)のバリの高さを導出する。
次に、ステップS1407において、傾き判定部204は、形鋼Sの正面画像に写し出されている形鋼Sの向きが、所定の向き(X、Y、Z軸に沿う方向)になっているか否か、すなわち、形鋼Sの正面画像が傾いているか否かを判定する。
この判定の結果、形鋼Sの正面画像が傾いていない場合には、形鋼Sの正面画像を回転させる必要はないので、ステップS1408を省略して後述するステップS1409に進む。
ステップS1409に進むと、エッジ抽出部206は、形鋼Sの正面画像に写し出されている形鋼Sのエッジ(縁)を抽出する。
尚、ステップS1401〜S1405の前にステップS1406〜S1409の処理を行ってもよい。
次に、ステップS1412において、推定エッジ導出部208は、ステップS1412で導出した位置から、ステップS1410で選択した部分に対応するバリの高さを差し引いた位置を導出し、導出した位置に前述したベースラインを設定する。このベースラインが、ステップS1410で選択した部分の(バリを除いた本来の)位置になる。
ステップS1414に進むと、寸法導出部209は、形鋼Sの正面画像における切断面C1の各辺に対応する部分の位置から、形鋼Sの切断面C1の各部の寸法を導出する。
次に、ステップS1415において、出力部210は、形鋼Sの切断面C1の形状と、形鋼Sの切断面C1の各部の寸法とを示す情報を出力する。そして、図14のフローチャートによる処理を終了する。
以上のように本実施形態では、形鋼Sの側面画像から、形鋼Sの切断面C1の各辺に対応する部分に形成されているバリの高さH1、H2、H3を導出し、形鋼Sの正面画像に写し出されている形鋼Sの切断面C1の各辺に対応する部分に、当該導出した高さのバリが形成されているものとして、形鋼Sの正面画像から、形鋼Sの切断面C1の(バリを除いた本来の)形状と寸法を導出する。したがって、特別な計測器を用いることなく、形鋼の切断面の形状を可及的に正確に測定することができる。
<変形例1>
本実施形態では、形鋼S(H形鋼)のフランジF1、F2の幅方向(X軸方向)に沿う方向を撮像方向として撮像して、形鋼Sの側面画像を得るようにした。しかしながら、形鋼Sの切断面C1を含む領域を、その長手方向に略垂直な方向を撮像方向として撮像した画像であれば、形鋼Sの側面画像の撮像方向はこのような方向に限定されない。この場合、バリがないと仮定した場合の切断面C1を構成する辺の何れかの辺に沿う方向に平行な方向を撮像方向とし、且つ、当該辺の少なくとも1つの辺に形成されているバリの背景にバリ以外の形鋼Sの領域が写し出されないようにしていれば、形鋼Sの側面画像からバリの領域を確実に抽出することができるので好ましい。
ただし、このようにした場合には、バリがないと仮定した場合の切断面C1を構成する辺が、形鋼Sの厚み部分の面を構成する辺になる。したがって、形鋼Sの側面画像において、形鋼Sの切断面C1の縁に形成されているバリのうち、フランジF1、F2の厚み方向(Z軸方向)に形成されているバリが得られる。
ここで、フランジF1、F2の幅方向(X軸方向)の長さの方が、フランジF1、F2の厚み方向(Z軸方向)の長さよりも長い(図2を参照)。したがって、本実施形態のようにした方が、バリ高さ導出部207で導出されるバリの高さとして信頼性の高い値を得ることができるので、好ましい。
尚、バリがないと仮定した場合の切断面C1を構成する辺の何れかの辺に沿う方向に平行な方向を撮像方向として形鋼Sの側面画像を撮像しない場合には、形鋼Sの側面画像に写し出されるバリの高さは実際の高さに対応しない。しかしながら、このようにした場合には、撮像方向と、バリがないと仮定した場合の切断面C1を構成する辺の何れかの辺に沿う方向とのなす角度に応じて、形鋼Sの側面画像に写し出されるバリの高さを、これらの方向を一致させた場合のバリの高さに変換すればよい。
本実施形態では、フランジF1の上端部に対応するバリの高さH1と、フランジF2の下端部に対応するバリの高さH2と、その他の部分に対応するバリの高さH3とを導出した。しかしながら、形鋼Sの正面画像に写し出されている形鋼Sの切断面C1の各辺に対応する部分のバリの高さを必ずしもこのようにして決定する必要はない。
例えば、形鋼SのフランジF1、F2の幅方向(X軸方向)に沿う方向を撮像方向として撮像した画像に加えて、形鋼SのフランジF1の面に垂直な方向(Z軸方向)を撮像方向として撮像した画像を形鋼Sの側面画像として得るようにし、後者の画像に写し出されているバリの高さを導出し、導出したバリの高さを、フランジF1、F2の右端部及び左端部に対応するバリの高さとしてもよい。また、形鋼Sの正面画像に写し出されている形鋼Sの切断面C1の各辺に対応する部分の高さの全てを、高さH1にしてもよい。
本実施形態では、2つの撮像装置110、120を用いる場合を例に挙げて説明した。しかしながら、必ずしもこのようにする必要はなく、1つの撮像装置を前述した位置に配置し、当該撮像装置により、形鋼Sの正面画像と側面画像を撮像してもよい。
(変形例4)
本実施形態では、形鋼SがH形鋼である場合を例に挙げて説明した。しかしながら、長手方向に略垂直な方向の断面に辺(直線)が含まれている形鋼であれば、形鋼Sは必ずしもH形鋼に限定されない。例えば、I形鋼、Z形鋼、溝形鋼、山形鋼、平鋼等を測定の対象にすることができる。
また、以上説明した本発明の実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
Claims (7)
- 長手方向に垂直な方向に沿って切断された形鋼の切断面の形状と寸法を測定する形鋼測定方法であって、
前記形鋼の切断面を含む領域を、前記長手方向に平行な方向を撮像方向として撮像した画像である第1の画像を撮像する第1の撮像工程と、
前記形鋼の切断面を含む領域を、前記長手方向に垂直な方向を撮像方向として撮像した画像である第2の画像を撮像する第2の撮像工程と、
前記第2の画像に基づいて、バリがないと仮定した場合の前記切断面を構成する各辺に対応する部分のバリの高さを決定するバリ高さ決定工程と、
バリがないと仮定した場合の前記切断面を構成する各辺に対応する部分の最も突出している位置を前記第1の画像から特定し、特定した位置から当該部分のバリの高さを差し引いた位置を、当該部分のバリを除いた位置として導出し、導出した位置に基づいて、前記形鋼の切断面のバリを除いた領域の形状を導出する形状導出工程と、
前記形状導出工程により導出された形状に基づいて、前記形鋼の切断面のバリを除いた領域の寸法を導出する寸法導出工程と、
を有することを特徴とする形鋼測定方法。 - 前記第2の画像は、バリがないと仮定した場合の前記切断面を構成する辺の何れかの辺に沿う方向に平行な方向を撮像方向として撮像された画像であり、且つ、当該辺の少なくとも1つの辺に形成されているバリの背景にバリ以外の前記形鋼の領域が写し出されていない画像であることを特徴とする請求項1に記載の形鋼測定方法。
- 前記バリがないと仮定した場合の前記切断面を構成する辺の何れかの辺は、前記形鋼の厚み部分の面を構成する辺と異なる辺であることを特徴とする請求項2に記載の形鋼測定方法。
- 前記第2の撮像工程は、載置面に載置されている前記形鋼の側方から、前記第2の画像を撮像することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の形鋼測定方法。
- 前記形状導出工程は、前記導出した位置を通り、且つ、前記第1の画像の面に平行な方向のうち、前記導出した位置と前記特定した位置とを相互に結ぶ直線に垂直な方向の直線をベースラインとして前記第1の画像に設定し、設定したベースラインを繋ぎ合わせることにより、前記形鋼の切断面のバリを除いた領域の形状を導出することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の形鋼測定方法。
- 長手方向に垂直な方向に沿って切断された形鋼の切断面の形状と寸法を測定する形鋼測定システムであって、
前記形鋼の切断面を含む領域を、前記長手方向に平行な方向を撮像方向として撮像した画像である第1の画像を撮像する第1の撮像手段と、
前記形鋼の切断面を含む領域を、前記長手方向に垂直な方向を撮像方向として撮像した画像である第2の画像を撮像する第2の撮像手段と、
前記第2の画像に基づいて、バリがないと仮定した場合の前記切断面を構成する各辺に対応する部分のバリの高さを決定するバリ高さ決定手段と、
バリがないと仮定した場合の前記切断面を構成する各辺に対応する部分の最も突出している位置を前記第1の画像から特定し、特定した位置から当該部分のバリの高さを差し引いた位置を、当該部分のバリを除いた位置として導出し、導出した位置に基づいて、前記形鋼の切断面のバリを除いた領域の形状を導出する形状導出手段と、
前記形状導出手段により導出された形状に基づいて、前記形鋼の切断面のバリを除いた領域の寸法を導出する寸法導出手段と、
を有することを特徴とする形鋼測定システム。 - 長手方向に垂直な方向に沿って切断された形鋼の切断面の形状と寸法を測定することをコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
前記形鋼の切断面を含む領域を、前記長手方向に平行な方向を撮像方向として撮像した画像である第1の画像と、前記形鋼の切断面を含む領域を、前記長手方向に垂直な方向を撮像方向として撮像した画像である第2の画像とを取得する画像取得工程と、
前記第2の画像に基づいて、バリがないと仮定した場合の前記切断面を構成する各辺に対応する部分のバリの高さを決定するバリ高さ決定工程と、
バリがないと仮定した場合の前記切断面を構成する各辺に対応する部分の最も突出している位置を前記第1の画像から特定し、特定した位置から当該部分のバリの高さを差し引いた位置を、当該部分のバリを除いた位置として導出し、導出した位置に基づいて、前記形鋼の切断面のバリを除いた領域の形状を導出する形状導出工程と、
前記形状導出工程により導出された形状に基づいて、前記形鋼の切断面のバリを除いた領域の寸法を導出する寸法導出工程と、
をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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