JP2015203510A - 冷蔵庫 - Google Patents

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Abstract

【課題】扉反りを防止しつつ扉端面での結露発生を防止した高品質の冷蔵庫の提供。【解決手段】扉縁枠24内面に枠補強金具34を設けるとともに、上記枠補強金具34と内フレーム23外周のガスケット31の脚部32との間に所定の断熱層37を設けた構成としてある。これにより、ガスケット31の脚部32と枠補強金具34との間の断熱層37がガスケット31から枠補強金具34への低温リークを抑制し、枠補強金具低温化による扉縁枠表面での結露を防止できるとともに、扉縁枠内には枠補強金具が装着してあるので扉反り変形も防止することができる。【選択図】図8

Description

本発明は冷蔵庫に関するものである。
一般に冷蔵庫は、断熱性を有する冷蔵庫本体内に冷蔵室、冷凍室、野菜室等の貯蔵室を設け、これら各冷蔵室、冷凍室、野菜室等は扉によって開閉可能に構成してある。
上記扉は、冷蔵庫本体の前面となる扉外装板と、冷蔵室、冷凍室、野菜室等の内面となる内フレームと、これら扉外装板と内フレームとを一体に連結する枠体との間にウレタンを充填発泡させて、冷蔵庫本体と同様断熱性を有するように構成してある。
このような冷蔵庫扉は、ウレタンの充填発泡後、当該発泡ウレタンの熱収縮によって扉外装板の外周部が内側に反る変形が生じる。これはウレタン発泡工程で膨張したウレタンが、工程終了後、熱収縮するが、その熱収縮は外周部ほど大きく、その際、扉外装板はさほど熱収縮しないので、その外周部は発泡ウレタンとの接着によって当該発泡ウレタンの熱収縮に引っ張られて反り変形するのであった。
更に、この反り変形は、冷蔵庫の運転によってもわずかではあるが経年的に進行していく。すなわち冷蔵庫の運転によって、発泡ウレタンは、扉内側では冷却され熱収縮するのに対し、扉外側では外気温とほぼ同じ温度となっていてそのままであるため、扉外周部が扉内側に向かって反るような形に変形が進行していくのであった。
この反り変形は前記扉成形時の反りを含めても2mm程度と極めて少ないものであるが、冷蔵室の扉のように面積の大きな扉にあっては使用者が気づくレベルのものになり、意匠性を低下させてしまうと同時に、場合によっては扉外周部に装着してあるガスケットと冷蔵庫本体との間に微小隙間を発生させて省エネ性を低下させてしまう恐れがある。
そこでこのような扉の反り変形を防止すべく扉の外周面を構成する扉縁枠の内面に枠補強金具を設けたものが見られる(例えば特許文献1、特許文献2参照)。
図9は特許文献1の扉を示し、扉を構成する扉縁枠101の内面に枠補強金具102が設けてある。また、図10は特許文献2の扉を示し、この扉はその扉縁枠201に枠補強金具202を装着するとともにこれら左右の枠補強金具202を連結するメイン補強金具203を更に設けてある。
このような枠補強金具102、202、203を設けた扉は発泡ウレタンの成型時の熱収縮や経年的な熱収縮があっても扉の反り変形を抑制することができる、というものである。
特開平2−275279号公報 特開2013−160388号公報
しかしながら、上記従来の扉縁枠に補強金具を設けたものは冷蔵庫使用環境が高湿高温
時にその扉縁枠面に結露が発生しやすい傾向があった。
すなわち、図11の参考図に示すように扉の扉縁枠303はその内面に扉閉成時における気密性確保のためのガスケット304が装着してあって、そのガスケット304の脚部305が扉縁枠303に埋め込まれている。一方、前記扉縁枠303の内面には枠補強金具306が設けてあって当該枠補強金具306は強度確保のため断面略コ字状に形成してあり、このコ字状片部306aが前記ガスケット304の脚部305に近接することになる。そして、上記ガスケット304は扉で閉成した貯蔵室内の冷気によって低温化している。そのため、上記ガスケット304の低温がガスケット304の脚部305を介して枠補強金具306のコ字状片部306aにリークしやすく、枠補強金具306が低温化してその外面に位置する扉縁枠温度も比較的低い温度になりがちであり、通常は結露が生じるほどではないにしても高温高湿時には扉縁枠表面に結露が生じるのであった。
特に図11に示したように両開き式扉の突合せ面はこれら両扉の間の気密を確保するための回転式仕切板307の断熱性が冷蔵庫本体を構成する発泡ウレタン等に比べ低く、しかも貯蔵室内の冷気が回転式仕切板307の両側部を介して直接ガスケット304に接するため、ガスケット304の温度がそれ以外の外周部分のガスケットの温度に比べ低温化しやすく、結露発生を引き起こしやすい傾向にあった。
本発明はこの様な点に鑑みてなしたもので、扉反りを防止しつつ扉端面での結露発生を防止した高品質の冷蔵庫を提供するものである。
本発明は上記目的を達成するため、その扉は、扉縁枠内面に枠補強金具を設けるとともに、上記枠補強金具と前記内フレーム外周のガスケット脚部との間に所定の断熱層を設けた構成としてある。
これにより、ガスケットの脚部と枠補強金具との間の断熱層がガスケットから補強金具への低温リークを抑制し、枠補強金具低温化による扉縁枠表面での結露を防止できるとともに、扉縁枠内には枠補強金具が装着してあるので扉反り変形も防止することができる。
本発明は、扉の反り変形を防止すると同時に扉縁枠表面の結露発生も防止することができ、高品質の冷蔵庫を提供することができる。
本発明の実施の形態1における冷蔵庫の外観斜視図 同冷蔵庫の概略断面図 同冷蔵庫の扉の一つを示す斜視図 同扉を内面側から見た斜視図 同扉の分解斜視図 同図3のA−A断面図 同冷蔵庫の観音開き扉の図3B−B線相当断面図 同図7の要部拡大断面図 従来の冷蔵庫における扉の分解斜視図 従来の他の冷蔵庫における扉の断面図 従来の更に他の冷蔵庫における扉の断面図
第1の発明は、断熱性の冷蔵庫本体と、前記冷蔵庫本体の貯蔵室を開閉する断熱性の扉
と、を備え、前記扉は、その扉前面を構成する扉外装板と、扉外装板の内側に位置する内フレームと、前記扉外装板と内フレームとの間の外周面を構成する扉縁枠と、前記扉外装板と内フレームと扉縁枠との間の空間に充填発泡させた発泡断熱材で構成し、前記扉縁枠の縦枠内面には枠補強金具を配置するとともに前記枠補強金具と前記内フレーム外周に配置したガスケットの脚部との間に所定の断熱層を設けた構成としてある。
これにより、ガスケットの脚部と枠補強金具との間の断熱層がガスケットから補強金具への低温リークを抑制し、枠補強金具低温化による扉縁枠表面での結露を防止できるとともに、扉縁枠内には枠補強金具が装着してあるので扉反り変形も防止することができる。
第2の発明は、第1の発明において、枠補強金具はガスケットと反対の扉外装板側を略L字状とするとともに、扉縁枠に埋め込み装着したガスケット側に位置する端縁は前記脚部の頂点部よりも扉縁枠側までの位置として、前記ガスケットの脚部と枠補強金具との間に発泡断熱材による断熱層を形成した構成としてある。
これにより、ガスケットの脚部と枠補強金具との間の寸法が大きくなってこれらの間に発泡ウレタンの断熱層が形成され、ガスケットの低温が補強金具にリークするのを抑制することになり、枠補強金具低温化による扉縁枠表面での結露を防止できるとともに、扉縁枠内には略L字状として強度向上させた枠補強金具が位置しているので扉反り変形もより確実に防止することができる。
第3の発明は、第1または第2の発明において、枠補強金具は断面略コ字状としてガスケット側の端縁も略L字状としその端縁をガスケットの脚部の頂点部よりも扉縁枠側までの寸法とするとともに、前記ガスケットと反対の扉外装板側のL字状片部はガスケット側のL字状片部幅寸法より長い寸法とした構成としてある。
これにより、枠補強金具はガスケット側の端縁に設けたL字状片部と扉外装板側のL字状片部により断面略コ字状となってその強度が向上し、しかもガスケット側L字状片部の長さが短いことによる強度確保不足をこれよりも長い寸法の扉外装板側L字状片部が補うことになって枠補強金具の強度を十分なものとすることができ、ガスケットの脚部とL字状片部との間の冷熱リーク抑制を良好なものとしつつ扉反り変形を確実に防止することができる。
第4の発明は、第2または第3の発明において、枠補強金具はその扉外装板側のL字状片部の端縁を扉外装板側に向けて折り曲げ形成したリブを有する構成としてある。
これにより、枠補強金具はその長手方向に折り曲げ部をL字状片部とリブとの2箇所以上持つことになって長手方向の剛性が更に向上し、扉の縦方向の変形を強力に防止できる。特に冷蔵庫の大型化に伴い扉も大型化しているものにあっては、扉の熱収縮による変形はガラス板等で構成される扉外装板と樹脂で構成される内フレーム及び発泡断熱材の材料との熱収縮率差から扉外装板に近いほど変形量が多く曲げモーメントがかかりやすいので、扉外装板に近い方にリブを設けたことでより効率よく扉の変形を防止でき、効果的である。
第5の発明は、第3または第4の発明において、扉は扉外装板と内フレームとの間の発泡断熱材中に真空断熱板を備えた構成としてある。
これにより、扉の断熱効果を高めつつ真空断熱板による補強効果も加わって扉の反り変形をより一層効果的に防止出きると同時に、枠補強金具のガスケット側、すなわち内フレーム側のL字状片部幅寸法は短いものであるから、このL字状片部の端縁と真空断熱板と
の間の間隔を十分確保して発泡断熱材の充填流れを良好なものとすることができ、扉縁枠付近の発泡断熱材の充填密度を良好な状態にして扉縁枠部分の断熱性を大幅に向上させ、真空断熱板による断熱性アップと相まって扉縁枠部分での結露防止効果を高めることができる。
第6の発明は、第1〜第5の発明において、扉は扉外装板を透明板、扉縁枠を樹脂で構成するとともに、前記扉外装板を発泡断熱材で接着一体化した構成としてある。
これにより、透明板を用いて扉外観を質感の高い良好なものとすることができるとともに、発泡断熱材による透明前板の接着一体化によって透明板の周縁部をそのまま露出状態とし透明板挿入保持部のない意匠性の更に高いものとして、なおかつ扉反り変形や結露発生のない冷蔵庫とすることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態では扉外装板としてガラス板等の透明板を用いたものを例にして説明するが、これによって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における冷蔵庫の外観斜視図、図2は同冷蔵庫の概略断面図、図3は同冷蔵庫の扉の一つを示す斜視図、図4は同扉を内面側から見た斜視図、図5は同扉の分解斜視図、図6は同図3のA−A断面図、図7は同冷蔵庫の観音開き扉の図3B−B線相当断面図、図8は同図7の要部拡大断面図同冷蔵庫の概略断面図である。
図1、図2において、冷蔵庫本体1は、前方に開口する金属製(例えば鉄板)の外箱2と、硬質樹脂製(例えばABS)の内箱3と、これら外箱2と内箱3との間に発泡充填した硬質の発泡ウレタン4からなる。上記冷蔵庫本体1はその内部に、冷蔵室5と、冷蔵室5の下に位置する切替室6及び切替室6に並設した製氷室7と、切替室6及び製氷室7の下部に位置する冷凍室8と、冷凍室8の下部に位置する野菜室9とを有する。また、前記冷蔵室5の前面は、例えば観音開き式の扉10,10により開閉自在とし、切替室6及び製氷室7と冷凍室8と野菜室9の前面部は引き出し式の扉11,12,13,14によって開閉自在としてある。
冷蔵庫本体1の背面には冷却室16があり、冷気を生成する冷却器17と、冷気を各室に供給する送風ファン18とが設けてある。また、上記冷蔵庫本体1の本体天面奥部には圧縮機19が設けてあり、コンデンサ(図示せず)と、放熱用の放熱パイプ20と、キャピラリーチューブ21と、前記した冷却器17とを順次環状に接続してなる冷凍サイクルに冷媒を封入し、冷却運転を行うように構成してある。
ここで、上記各扉10〜14は冷蔵庫本体1と同様硬質のウレタンを充填発泡させて断熱性を持たせて長方形に形成してあり、更に意匠性を向上させるべくその前面外装板をガラス板等の透明前板で構成してある。
以下、観音開き式の扉10の場合を例にしてその構成について図3〜図7を用いて説明する。なお、扉10以外の扉11〜14も同様の構成である。
図3〜図7において、23は冷蔵庫本体1の内側に位置することになる内フレームで、例えばABS樹脂で形成してある。24はこの内フレーム23の周端面に結合固定した扉縁枠で、同じくABS樹脂で形成してある。25は前記内フレーム23を覆うようにその扉縁枠24に積層配置した扉外装板で、この実施の形態では光沢のある強化ガラス板(以下、扉外装ガラス板と称す)で形成してある。
この扉外装ガラス板25は図5に示すようにその内面に接着剤26を介して樹脂フィルム27が貼り付けてあり、この樹脂フィルム27にヘアーラインのような金属調模様からなる着色層28が形成してある。これによって、前記扉外装ガラス板25は、あたかも着色層付きの扉外装ガラス板となる。前記樹脂フィルム27はこの実施の形態では透明性が高く機械的強度の高いポリエチレンテレフタレートを用いている。
29は前記扉外装ガラス板25の樹脂フィルム27側の面と内フレーム23と扉縁枠24との間の空間に充填発泡させた硬質のウレタン等の発泡断熱材で、発泡によって内フレーム23及び扉縁枠24とともに前記扉外装ガラス板25内面の樹脂フィルム27に接着し、当該樹脂フィルム27を介して扉外装ガラス板25を接着保持している。
また、30は前記内フレーム23と扉外装ガラス板25との間のほぼ全域わたって配置した真空断熱板である。
さらに31は扉外周内面部に装着したガスケットで、図8に示すようにその脚部32を内フレーム23内側の発泡断熱材部分まで突入させて成した凹部23aに圧入し装着してある。
なお、図中33は観音開き式扉の扉10同士間を覆う回転式仕切板で、いずれか一方の扉端面に回転自在に設けてあり、扉閉成時には前記ガスケット31に圧接して冷蔵室5内の気密を保っている。
ここで、上記のように構成した扉10はその両側の扉縁枠24の内面に枠補強金具34が装着してある。この枠補強金具34は図8に示すようにこの実施の形態では断面略コ字状に形成してその両端縁にL字状片部35,36が形成してあり、前記ガスケット31側に位置するL字状片部35の端縁35aは前記ガスケット31の脚部32の頂点32aよりも扉縁枠24側までの位置としてその幅寸法lを小さくし、前記ガスケッ31の脚部32と枠補強金具34のL字状片部35の端縁35aとの間に発泡断熱材29による幅広の断熱層37を形成した構成としてある。また、このL字状片部35の端縁35aと対応する部分に前記した真空断熱板30が位置するが、この真空断熱板30の端縁30aとの間の間隔Tも広いものとなっている。更にこの枠補強金具34の扉外装ガラス板25側に位置するL字状片部36はその幅寸法Lをガスケット31側のL字状片部35の幅寸法lより長く設定し、更にその端縁から扉外装ガラス板25側に向かって折り曲げ形成したリブ38が設けてある。
なお、本実施の形態においては、前記扉外装ガラス板25は発泡断熱材29によって接着一体化しているので、その外周部はこの種ガラス板を用いた場合に用いられるガラス板挿入枠等で覆うことなくそのまま露出させた形態としてある。
また、前記扉外装ガラス板25はその外周部をあらかじめ扉外側に反らせた状態で発泡断熱材29を充填発泡させて接着一体化してある。
更に、発泡断熱材29はその外周部の発泡密度を中央部分の発泡密度より高くして、外周部の収縮度合いが中央部分の収縮度合いより少なくなる構成としてある。この発泡密度差は、例えば、内フレーム23の発泡ウレタン外周部分に相当する位置に空気抜き孔を設けて、この空気抜き孔部分でウレタンがコア発泡するようにすれば達成できる。
以上のように構成した上記冷蔵庫の扉10は、扉縁枠24の内面に装着した枠補強金具34によって補強され、発泡断熱材29の成型時の熱収縮や冷蔵庫使用による経年的な熱
収縮があっても扉10の反り変形を抑制することができる。
ここで、上記枠補強金具34はこの実施の形態ではガスケット31側の幅寸法lの小さいL字状片部35とこれよりも幅寸法Lが大きい扉外装ガラス板25側に設けたL字状片部36とによって枠補強金具全体が断面略コ字状となっているからその剛性は高く、扉10の反り変形を効果的に抑制することができる。
更にこの実施の形態では前記ガスケット31と反対の扉外装ガラス板25側のL字状片部36はガスケット31側のL字状片部35の幅寸法lより長くしてあるから、ガスケット31側のL字状片部35の長さが短いことによる強度確保不足をこれよりも長い寸法の扉外装ガラス板25側のL字状片部36が補うかたちとなって枠補強金具34の強度を十分なものとすることができ、扉反り変形をより確実に防止することができる。
更に、上記枠補強金具34はその扉外装ガラス板25側のL字状片部36の端縁に扉外装ガラス板25側に向けて折り曲げ形成したリブ38を設けてあるから、枠補強金具34はその長手方向に折り曲げ部をL字状片部36とリブ38との2箇所以上持つことになって長手方向の剛性が更に向上し、扉10の縦方向の変形を強力に防止できる。特に冷蔵庫の大型化に伴い扉も大型化しているものにあっては、扉10の熱収縮による変形はガラス板等で構成される扉外装ガラス板25と樹脂で構成される内フレーム23及び発泡断熱材29の材料との熱収縮率差から扉外装ガラス板25に近いほど変形量が多く曲げモーメントがかかりやすいので、扉外装ガラス板25に近い方にリブ38を設けたことでより効率よく扉10の変形を防止でき、効果的である。
一方、上記枠補強金具34は冷蔵庫本体1との間の気密性を確保するガスケット31側のL字状片部35の端縁35aはガスケット31の脚部32の頂点32aよりも扉縁枠24側までにとどめていてこれら両者間には発泡断熱材29による比較的幅の広い断熱層37が形成されているから、ガスケット31の脚部32が冷蔵室内冷気によって冷却されていて低温化していても、L字状片部35、すなわち枠補強金具34への低温リークを大幅に抑制することができる。従って、枠補強金具34の低温化による高温高湿時の扉縁枠24端面での結露発生を防止することができる。
上記枠補強金具34のガスケット31側のL字状片部35はこの実施の形態では強度向上のために設けているが、これは廃止して平坦なままとし扉外装ガラス板25側のみにL字状片部36を設けた構成としてもよく、これによってガスケット31の脚部32と枠補強金具34との間の断熱層37の幅寸法をさらに大きなものとすることができて冷熱リークをより効果的に防止でき、結露防止効果を向上させることができる。
また、この実施の形態の扉10は扉外装ガラス板25と内フレーム23との間の発泡断熱材29中に真空断熱板30を備えた構成としてあるから、扉10の断熱効果を高めつつ真空断熱板30が持つ剛性によって扉の反り変形をより一層効果的に防止出きる。またこの枠補強金具34のガスケット31側、すなわち内フレーム23側のL字状片部35の幅寸法は短いものであるから、このL字状片部35の端縁35aと真空断熱板30との間の間隔Tを十分確保して発泡断熱材29の充填流れを良好なものとすることができ、扉縁枠24内面付近の発泡断熱材の充填密度を良好な状態にして扉縁枠24部分の断熱性を大幅に向上させ、真空断熱板30による断熱性アップと相まって扉縁枠部分での結露防止効果を高めることができる。
なお、この実施の形態では前記扉10はその前面を構成する扉外装ガラス板25が前記発泡断熱材29の熱収縮に抗して平面を維持するようにあらかじめ逆方向にそらせた状態で発泡断熱材を充填発泡硬化させているので、この点からも発泡断熱材29の熱収縮によ
る扉外装ガラス板25の反り変形等を防止して平面を保つことができ、より確実に扉反り変形を防止し、かつ、質感の高い冷蔵庫用扉とすることができる。
また、発泡断熱材29はその発泡密度を中央部分より外周部分のほうが高く(密)なるようにしてある。したがって、発泡断熱材29の外周部は気泡密度が高い分発泡断熱材を構成するウレタンそのものの量が多くなっている。よって、発泡断熱材29の外周部分の熱収縮変形は中央部分の熱収縮変形に比べ少ないものとなるから、発泡断熱材全体で見た場合の熱収縮変形は発泡断熱材全面に亘ってほぼ同じ程度となって外周部が反ったような形になりにくい。したがって、扉成形時に扉外装ガラス板25の反り量を大きくしなくてもその反りが戻ったときには扉外装ガラス板25は略平面状態とすることができ、その後の発泡断熱材の熱収縮度合いも少なくなるから、この点からも扉外装ガラス板25の外周部が熱収縮によって反ったような形で変形するのが抑制されることになり、より平坦なものとすることができる。
また、上記のように反り変形を防止した扉外装ガラス板25は発泡断熱材29の接着力によって接着保持してガラス板を用いた場合に必要とされるガラス板挿入部等を廃止しその周縁部をそのまま露出状態としているので、ガラス板挿入部の存在によって意匠性を損なうことなく、全面フラット感のあるすっきりとした外観にすることができ、扉反り変形や結露発生を抑えつつ意匠性の高い冷蔵庫とすることができる。
さらに、この冷蔵庫の扉10は、ヘアーラインのような金属調模様からなる着色層28が扉外装ガラス板25及び樹脂フィルム27からなる透明層の内側に位置するため、着色の色に深みが加わり、その意匠性は金属製あるいは樹脂製の塗装前板に比べると大きく向上する。特にこの実施の形態では前記着色層28は樹脂フィルム27に形成しているので、ローラ等によって形成することができ、扉外装ガラス板に直接着色層をシルク印刷するものでは不良率が高くて実質的には得られなかったようなヘアーライン等の精細な模様も形成できて、その意匠性を格段に向上させることができる。
以上、本発明の主な実施形態を説明したが、上記実施の形態は本発明を実施するうえでの一例として示したものであり、本発明の目的を達成する範囲内で種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、本実施の形態ではガスケット31の脚部32と枠補強金具34との間の断熱層37は枠補強金具34のガスケット側端部の幅寸法を小さくしてそれらの間に存在する発泡断熱材29の厚み幅を大きくすることにより形成したものを例示したが、ガスケット31の脚部32と枠補強金具34との間に断熱性の高い部材、例えば真空断熱板を介在させて断熱層としてもよいものである。
また、ガスケット31の脚部32との間に断熱層37を形成する枠補強金具34のガスケット側端部は実施の形態でも述べたようにL字状片部35を廃止して平坦面のままとしてもよいものである。
さらに、扉10を構成する扉外装板もガラス板ではなく金属板、或いは透明樹脂板であってもよく、透明樹脂前板にすれば高い質感を持たせつつ軽量化による接着強度の更なる保障が可能となり、しかも低コスト化も図ることができる。
以上のように本発明は、扉の反り変形を防止すると同時に扉縁枠表面の結露発生も防止して、冷蔵庫の品質を高めることができ、一般用はもちろん業務用の冷蔵庫やワインクーラー等にも幅広く適用できる。
1 冷蔵庫本体
2 外箱
3 内箱
4 発泡ウレタン
5 冷蔵室
6 切替室
7 製氷室
8 冷凍室
9 野菜室
10,11,12,13,14 扉
16 冷却室
17 冷却器
18 送風ファン
19 圧縮機
20 放熱パイプ
21 キャピラリーチューブ
23 内フレーム
24 扉縁枠
25 扉外装板(扉外装ガラス板)
29 発泡断熱材
30 真空断熱板
31 ガスケット
32 脚部
32a 頂点
33 回転式仕切板
34 枠補強金具
35、36 L字状片部
37 断熱層

Claims (6)

  1. 断熱性の冷蔵庫本体と、前記冷蔵庫本体の貯蔵室を開閉する断熱性の扉と、を備え、前記扉は、その扉前面を構成する扉外装板と、扉外装板の内側に位置する内フレームと、前記扉外装板と内フレームとの間の外周面を構成する扉縁枠と、前記扉外装板と内フレームと扉縁枠との間の空間に充填発泡させた発泡断熱材で構成し、前記扉縁枠の縦枠内面には枠補強金具を配置するとともに前記枠補強金具と前記内フレーム外周に配置したガスケット脚部との間に所定の断熱層を設けたことを特徴とする冷蔵庫。
  2. 枠補強金具はガスケットと反対の扉外装板側を略L字状とするとともに、扉縁枠に埋め込み装着したガスケット側に位置する端縁は前記脚部の頂点部よりも扉縁枠側までの位置として、前記ガスケットの脚部と枠補強金具との間に発泡断熱材による断熱層を形成した請求項1記載の冷蔵庫。
  3. 枠補強金具は断面略コ字状としてガスケット側の端縁も略L字状としその端縁をガスケットの脚部の頂点部よりも扉縁枠側までの寸法とするとともに、前記ガスケットと反対の扉外装板側のL字状片部はガスケット側のL字状片部幅寸法より長い寸法とした請求項1または2記載の冷蔵庫。
  4. 枠補強金具はその扉外装板側のL字状片部の端縁を扉外装板側に向けて折り曲げ形成したリブを有する請求項2または3記載の冷蔵庫。
  5. 扉は扉外装板と内フレームとの間の発泡断熱材中に真空断熱板を備えた構成とした請求項3または4記載の冷蔵庫。
  6. 扉は扉外装板を透明板、扉縁枠を樹脂で構成するとともに、前記扉外装板を発泡断熱材で接着一体化した請求項1〜5のいずれか1項記載の冷蔵庫。
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