JP2015202924A - シート給送装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シートと規制部材との摩擦抵抗に起因する給送不良の発生を確実に防止し、シートに対する画像位置精度を良好に維持することが可能なシート給送装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】第1シート給送装置は、シート積載板上のシートSを給送する給送ローラと、シート積載板に積載されたシートSの位置を規制するサイド規制板31及び他のサイド規制板と、サイド規制板31を保持する本体部34jとを備えている。さらに第1シート給送装置は、シート積載板上のシートSが給送ローラにより給送される際に、シートとサイド規制板31との摩擦力によりサイド規制板31が圧縮バネ38の付勢力に抗して他のサイド規制板から離れることが可能となるようにサイド規制板31を支持する支持手段(36,37、34e)を備える。
【選択図】図6

Description

本発明は、シート給送装置、及びこのシート給送装置を備えた画像形成装置に関する。
プリンタ、複写機、ファクシミリ装置等の画像形成装置は、シートが積載されるシート積載部と、シート積載部に積載されたシートを1枚ずつ画像形成部に順次給送する給送ローラとを有するシート給送装置を備えている。シート給送装置内には、シート給送方向と直交する幅方向での画像とシートとの位置ズレを無くして、シート上に形成される画像の位置を良好に保つため、シート積載部上のシートの幅方向位置を規制するサイド規制板がシート両側に対向して設けられている。一般に、サイド規制板はユーザ等によってシート幅方向に移動させられ、シート両側のサイド規制板がシート幅方向の側端部に当接する位置まで移動させられた後、その位置に保持される。
しかし、上述した従来のサイド規制板は、ユーザ等によって移動させられるため、サイド規制板をシートの側端部に当接させるときの力にはバラツキがあり、所望の位置よりも押し込んでしまう場合がある。この場合、シート幅よりも2つのサイド規制板の距離が短くなってシートに撓みが生じる。この状態で給送動作が開始されると、シートの撓みの影響でシートとサイド規制板との当接力が大きくてシートに大きな摩擦抵抗力が働く。このようにして働く大きな摩擦抵抗力に対して、給送ローラによるシート給送力が打ち勝てなくなると、シートの給送が困難になるといった給送不良を発生するおそれがある。
また、積載されたシートの幅方向位置が全て揃っているとは限らず、シート束内でのシート端部位置にバラツキがあることが多い。さらに、シートの裁断バラツキによるシート幅のバラツキもある。これらのシート束の幅方向のバラツキによってサイド規制板への当接力が極端に高くなるシートも存在する。この場合も同様に、シートの給送が困難になるおそれがある。また、積載されたシートの幅方向側端部にシート裁断時のバリ等が存在すると、給送時のシートとサイド規制板との摩擦抵抗力が一層大きくなる可能性もある。この場合も同様に、シートの給送が困難になるおそれがある。
上述した問題の対策として、サイド規制板をシート幅方向の側端部に突き当てた後、サイド規制板から手を離した時点でサイド規制板がシート幅方向の積載範囲を広げる方向に移動するように構成した技術が提案されている(特許文献1参照)。
特開平10−129848号公報
特許文献1のように、サイド規制板から手を離した時点でサイド規制板がシート幅方向の積載範囲を広げる方向に移動する構成によれば、積載されたシートの撓みを軽減してシートの給送を円滑にすることは可能になる。しかし、シート幅方向の側端部とサイド規制板との間に常に隙間を有してしまう。この隙間により、シートが給送されるときに、幅方向の僅かな給送力の差や、搬送ガイドとの摺動抵抗の幅方向でのバラツキ等でシートが傾き、画像形成部でシートに形成される画像とシートとの平行性が損なわれるといったおそれがある。さらに、画像形成装置の動作時の振動や、積載されているシートにユーザ等が触れるなどで、積載されたシートが幅方向に移動し、画像形成部でシートに形成される画像との幅方向位置がずれてしまうおそれがある。
また、特許文献1には、サイド規制板から手を離すとシート幅方向の積載範囲を広げる方向に移動すると共に、サイド規制板から積載シートに常に付勢バネによる付勢力が働くように構成された例も記載されている。しかしこの例では、シートの積載量が少ない場合にもシートの撓みを除去するためには付勢力を小さく設定する必要がある。しかしこのようにすると、シートの幅方向端部を規制する力は弱く、シートが傾いたり幅方向に移動したりする問題を解消するまでには至らない。また、シートの幅方向側端部にバリ等があって給送時のサイド規制板との摩擦力が大きくなる場合には、給送不良を回避できないおそれがある。
そこで本発明は、シートとサイド規制板等の規制部材との摩擦抵抗に起因する給送不良の発生を防止し、シートに対する画像位置精度を良好に維持することが可能なシート給送装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明は、シート給送装置において、シートが積載されるシート積載手段と、前記シート積載手段に積載されたシートを給送する給送手段と、前記給送手段がシートを給送する給送方向に直交する幅方向において、前記シート積載手段に積載されたシートの位置を規制する第1の規制部材と、前記幅方向に移動可能に設けられ、前記幅方向において前記シート積載手段に積載されたシートの位置を規制する第2の規制部材と、前記第2の規制部材を保持する保持手段と、前記第2の規制部材を規制位置に付勢する付勢手段と、前記シート積載手段に積載されたシートが前記給送手段により給送される際に、該シートと前記第2の規制部材との摩擦力により該第2の規制部材が前記付勢手段の付勢力に抗して前記第1の規制部材から離れることが可能となるように前記第2の規制部材を支持する支持手段とを備えることを特徴とする。
本発明によると、シートと規制部材との摩擦抵抗に起因する給送不良の発生を防止し、シートに対する画像位置精度を良好に維持することが可能になる。
本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の概略構成図。 第1の実施形態に係る画像形成装置の第1給送手段のシート積載面を上方から見た平面図。 第1の実施形態に係る画像形成装置の第1給送手段のシート積載面を下方から見た底面図。 第1の実施形態に係るサイド規制板の平面方向の構成を示す平面図。 第1の実施形態に係るサイド規制板の高さ方向構成を示す断面図。 第1の実施形態に係るサイド規制板をシートに突き当ててセットしたときの様子を示す図。 第1の実施形態に係るサイド規制板をシートに突き当ててセットしたときのシート高さ方向の様子を示す断面図。 第1の実施形態に係るサイド規制板が移動したときの様子を示す平面図。 第1の実施形態に係るサイド規制板が移動したときのシート高さ方向の様子を示す断面図。 第1の実施形態に係るサイド規制板が更に移動したときの様子を示す平面図。 本発明の第2の実施形態に係るサイド規制板の平面方向の構成を示す平面図。 第2の実施形態に係るサイド規制板が本体部に対して固定されていない状態を示す断面図。 第2の実施形態に係るサイド規制板が本体部に対して固定されている状態を示す断面図。 本発明の第3の実施形態に係るサイド規制板をシートに突き当ててセットしたときの様子を示す平面図。 第3の実施形態に係るサイド規制板が移動したときの様子を示す平面図。 本発明の第4の実施形態に係るサイド規制板をシートに突き当ててセットしたときの様子を示す平面図。 第4の実施形態に係るサイド規制板が移動したときの様子を示す平面図。
<第1の実施形態>
以下、図面に沿って、本発明に係る実施形態について説明する。まず、図1を参照して、本発明に係るシート給送装置を搭載した画像形成装置の全体の概略構成について説明する。なお、図1では、同図に向かって右側が装置本体正面側であり、左側が装置本体背面側となる。
[画像形成装置1]
図1に示すように、画像形成装置1は、画像形成装置本体(以下、装置本体という)1aを備えている。装置本体1aには、像担持体としての感光ドラム2を有するプロセスカートリッジ3、及びレーザ露光装置5等を有する画像形成部16が設けられている。表面に有機光導電体層を塗布された感光ドラム2は、黒色の現像剤(トナー)を備えたプロセスカートリッジ3に回転可能にその両端を支持されて配置されている。
装置本体1aの正面側には、手差し給送するシートSを積載可能な手差しトレイである給送トレイ23のシート積載板30からシートSを給送する第1シート給送装置20が配置されている。シート積載板30は、シートSが積載されるシート積載手段を構成している。また、装置本体1a内には、給紙カセット93からシートSを給送する第2シート給送装置90が配置されている。第1及び第2シート給送装置20,90からそれぞれ給送されるシートSには、画像形成手段としての画像形成部16で画像が形成される。
プロセスカートリッジ3は、装置本体1aに対して着脱可能に構成され、感光ドラム2の回転方向(図1の時計回り方向)に沿って、帯電部材としての帯電ローラ4と、現像部材としての現像スリーブ7とを一体的に有している。画像形成装置1では、感光ドラム2表面における帯電ローラ4と現像スリーブ7との間に、露光手段としてのレーザ露光装置5から照射したレーザ光6を走査して記録する電子写真方式が採用されている。
画像形成装置1は、装置本体1a下部の給紙カセット93に収容されたシートSが給送されると、給送されたシートSにトナー像を形成し、このトナー像を定着した後のシートSを、装置本体1a上部の排出トレイ14に排出する。
次に、以上の構成を備えた画像形成装置1の動作概要について説明する。即ち、画像形成装置1がプリント開始信号を受けると、駆動モータ(不図示)が、搬送ローラ対15、感光ドラム2、定着装置10、搬送ローラ対11,12及び排出ローラ対13を、シートSを搬送する方向にそれぞれ駆動する。
感光ドラム2は、不図示の高圧電源から給電されている帯電ローラ4に接触しながら回転し、帯電ローラ4に帯電バイアスが印加されることで、ドラム表面が一様に帯電される。そして、レーザ露光装置5から照射されたレーザ光6が感光ドラム2上に照射され、感光ドラム2上に静電潜像が形成される。その後、現像スリーブ7からトナーを付与されることで感光ドラム2上の静電潜像が現像されてトナー像として可視化される。
そして、第1シート給送装置20のシート積載板30から給送する場合は、シートSの給送方向の下流に配置された半月状の給送ローラ21が、不図示の駆動モータ及び駆動伝達手段により所定のタイミングで駆動される。これにより、シート積載板30上(シート積載手段上)のシートSは、シート給送方向に送り出され、下流のレジストレーションローラ対8に搬送される。この際、シート積載板30上から送り出されるシートSは、給送ローラ21とその下方に対向して配置された分離パッド22の摩擦力で捌かれて、1枚ずつ分離されて送り出される。なお、シート積載板30は、回動軸24を支点として回動可能に支持され、積載されたシートSを給送ローラ21に当接させるように付勢されている。上記給送ローラ21は、シート積載板30上のシートを給送する給送手段を構成している。
一方、第2シート給送装置90の給紙カセット93から給送する場合は、シート給送方向の下流に配置された半月状の給送ローラ91が、不図示の駆動モータ及び駆動伝達手段により所定のタイミングで駆動され、シートSを給送方向に送り出す。そして、搬送ローラ対15がこのシートSを受け取ってレジストレーションローラ対8に搬送する。この際、給紙カセット93から給送されるシートSは、給送ローラ91とその下方に対向して配置された分離パッド92の摩擦力で捌かれて、1枚ずつ分離されて送り出される。なお、給紙カセット93に設けられたシート積載板93aは、回動軸93bを支点として回動可能に支持され、シート積載板93a上のシートSを給送ローラ91に当接させるように付勢されている。
そして、レジストレーションローラ対8は、第1シート給送装置20または第2シート給送装置90から送り出されたシートSを、一旦停止させてニップ部で斜行補正する。引き続き、レジストレーションローラ対8は、画像形成部16で感光ドラム2上に形成される画像にタイミングを合わせて、感光ドラム2とこの感光ドラム2に対向して配置された転写ローラ9との間の転写ニップ部(転写部)NにシートSを送り込む。
これにより、可視化された感光ドラム2上のトナー像が、所定の転写バイアスを印加された転写ローラ9によってシートS上に転写される。そして、転写されずに感光ドラム2上に残った転写残トナーは、クリーニングブレード(不図示)によって廃トナー容器(不図示)に回収される。なお、転写ローラ9は、転写ローラ軸受(不図示)により軸方向両端を回転可能に軸支された状態で感光ドラム2に向けて付勢されている。
表面をクリーニングされた感光ドラム2は、繰り返し次の画像形成プロセスに移行する。トナー像を形成されたシートSは、定着装置10の定着ローラ10aと加圧ローラ10b間の定着ニップ部においてトナー像を加熱及び加圧されて溶融固着されることで定着される。そして、このシートSは、搬送ローラ対11,12と排出ローラ対13とにより排出トレイ14上に排出される。
[第1シート給送装置20の詳細]
次に、図2を参照して、第1シート給送装置20について詳細に説明する。なお、図2は、第1シート給送装置20にシートSが積載されているときの様子を装置上側から見た状態で示す平面図である。
図2に示すように、給送ローラ21は、給送ローラ軸25の軸方向中央部に固定支持されている。給送ローラ軸25は、不図示の駆動モータ及び駆動伝達手段により給送ローラ21を伴って所定のタイミングで回転駆動される。シート積載板30の同図左右には、サイド規制板32,31がそれぞれシートの給送方向Aと直交する幅方向Bに移動可能となるように配置されている。
サイド規制板32,31はそれぞれ、シートSの幅方向側端部に当接してシートSの画像形成装置1に対する位置を規制する。サイド規制板31に付設されているカバー部材33は、後述する部材(図4のリンク36,37等)を覆い隠している。また、シート積載板30は、互いに平行となるように幅方向Bに延設された2本のガイド長穴30aを有している。
[シート積載板30の詳細]
次に、図3を参照して、第1シート給送装置20におけるシート積載板30の詳細について説明する。なお、図3は、第1シート給送装置20におけるシート積載板30を装置下側(裏側)から見た状態で示す底面図である。
シート積載板30には、幅方向Bに沿って移動可能となるように左右のラック部材35,34が配置されている。ラック部材34は、シートの給送方向Aに延設された本体部34jと、この本体部34jから幅方向Bに延設されたラック部34aを有している。また、ラック部材35は、シートの給送方向Aに延設された本体部35jと、この本体部35jから幅方向Bに延設されたラック部35aを有している。
ラック部材34,35は、それぞれ3箇所ずつの突出部34b,35bを有している。また、シート積載板30裏面には、所定の間隔をあけて幅方向Bに平行に延設された2本のガイドリブ30cが形成されている。シート積載板30の裏面中央には、ピニオン軸30bが一体に突出形成されており、ピニオン軸30bにはピニオン41が回転可能に支持されている。
ラック部材34,35とサイド規制板31,32とは、シート積載板30の表裏を貫通するように形成されたガイド長穴30aを通して後述の部材(図4のリンク36,37等)で連結されている。ラック部材34,35は、中央部のピニオン41にラック部34a,35aをそれぞれ噛み合わせた状態で、突出部34b,35bを2本のガイドリブ30cに案内されることで左右に可動するように支持されている。
以上により、左右のラック部材34,35は、連動して左右に接近及び離間の移動が可能となるように構成される。サイド規制板31,32は、シート積載板30のシートの給送方向Aと直交する幅方向Bの両側に、サイド規制板31の移動で幅方向Bに一体的に移動可能となるように設けられ、シート積載板30に積載されたシートSの位置をそれぞれに規制する。なお、サイド規制板32は第1の規制部材を構成し、サイド規制板31は第2の規制部材を構成する。また、上記本体部34j,35jは、サイド規制板31,32にそれぞれ対応するようにシート積載板30に設けられ、任意の位置に位置決め可能な保持手段を構成する。
なお、本実施形態では、サイド規制板31の移動でサイド規制板31,32の双方が幅方向Bにて一体的に移動可能となるように構成されるが、規制板31,32は、少なくとも一方が幅方向に移動可能であればシートの側端位置を規制することが可能である。シート積載板上のシートSが中央基準で搬送される場合にはサイド規制板31,32双方の移動が求められるが、片側基準で搬送される場合にはサイド規制板31,32のいずれか対応する側の移動で良い。また、本実施形態では、サイド規制板31を図4のように本体部34jに対し可動するように構成したが、これと同様にサイド規制板32を本体部35jに対し可動するように構成することも可能である。これらの場合にも、本実施形態と同様の効果を得ることができる。
図3に示すように、ラック部材34,35にはそれぞれ、弾性変形可能な弾性板34c,35cが一体形成されている。ラック部材34,35はそれぞれ、弾性板34c,35cをその対向するガイドリブ30cに弾接させることによりガイドリブ30cからの反力で所定の付勢力が作用された状態にされている。ユーザ等は、この付勢力により生じる一定の摩擦力に抗して、サイド規制板31,32を左右方向(幅方向B)に操作することができる。そして、ユーザ等がサイド規制板31,32から手を離すと、弾性板34c,35cとガイドリブ30cとの摩擦力により、ラック部材34,35はシート積載板30に対する任意の位置に固定保持される。
次に、本実施形態の特徴的な部分であるサイド規制板31,32の動きについて、図4〜図10を参照して説明する。なお、図4は、右側のサイド規制板31の構成を説明しやすくするためにシート積載板30及びカバー部材33(図2参照)を取り除いた状態で示す、装置上方から見た平面図である。
ラック部材34の本体部34jには、その長手方向の両端部から上方に夫々突出するようにラック側支軸34d,34dが形成されている。2つのラック側支軸34d,34d周りには夫々、互いに同形状のリンク36,37が各一端を回動可能に支持されている。サイド規制板31はその下端部に、長手方向においてラック側支軸34d,34d間の距離に対応する距離をあけて形成された支持部31b,31bと、支持部31b,31bから夫々上方に突出するように形成された規制板側支軸31a,31aとを有する。リンク36,37は夫々、各他端を規制板側支軸31a,31aに回動可能に支持されている。2つのラック側支軸34d,34d間の距離と、2つの規制板側支軸31a,31a間の距離とは、互いに等しくなるように構成されている。
リンク36には、リンク36との間で所定の角度θ1を持つようにアーム部36aが一体的に形成されている。アーム部36aは、付勢手段としての圧縮バネ38により、ラック側支軸34d周りに図4の反時計回り方向に付勢されている。本体部34jにおけるアーム部36aの両側に対応する位置には、互いに所定の距離をあけた状態でストッパ34eとバネ保持突起34fとが形成されている。圧縮バネ38は、一端をバネ保持突起34fに支持された状態で他端をアーム部36aに当接させている。これにより、リンク36は、圧縮バネ38で付勢されたアーム部36aをストッパ34eに当接させた状態で位置決めされる。
上記のリンク36,37、アーム部36a、及びストッパ34eにより、支持手段が構成されている。支持手段は、シート積載板上のシートSの側端部を規制する規制位置(図6の位置)にあるサイド規制板31を、シート積載板30から給送されるシートとの摩擦力で移動させて上記側端部から平行に離間するようにその対応する本体部34jに支持する。即ち支持手段は、シート積載板上のシートが給送ローラ21により給送される際に、シートとサイド規制板31との摩擦力によりサイド規制板31が圧縮バネ38の付勢力に抗してサイド規制板32から離れることが可能となるようにサイド規制板31を支持する。支持手段は、サイド規制板32に対してサイド規制板31を略平行な状態を維持しつつ幅方向(矢印B方向)に移動可能に支持し、圧縮バネ38により付勢されたサイド規制板31を規制位置で停止させる。
支持手段は、サイド規制板31をシートの給送方向と平行な状態を維持しつつ規制位置に復帰するように(復帰可能に)付勢した状態で幅方向に移動可能に支持し、付勢されたサイド規制板31を規制位置で停止するストッパ34eを有している。このため、簡単な構成により、サイド規制板31を、給送されるシートSとの摩擦力で確実に移動させてシート側端部から平行に離間させることが可能になる。
支持手段は、本体部34jにおける給送方向Aに沿った該給送方向Aの上流端部及び下流端部に各一端部が夫々回動可能に支持され、且つ各他端部が夫々サイド規制板31の上流端部及び下流端部に回動可能に支持されたリンク36,37を有する。これらリンク36,37は、一対の平行リンクを構成する。更に、支持手段は、リンク36を圧縮バネ38で付勢してサイド規制板31を上記規制位置に復帰させる。このため、簡単な構成により、サイド規制板31を、給送されるシートSとの摩擦力で確実に移動させて平行移動させた後、上記規制位置に確実に復帰させることが可能になる。なお、リンク37側も、上記リンク36と同様に圧縮バネ38及びストッパ34eを設けることでサイド規制板31を上記規制位置に復帰させる構成とすることが可能である。
サイド規制板31に支持されたリンク36,37の、サイド規制板31に近い各他端部(31a,31a)は夫々、本体部34jに支持されたリンク36,37の、サイド規制板31から遠い各一端部(34d,34d)より給送方向Aの下流側に位置している。これにより、シートの給送方向AにシートSが給送される際に、シートSの摩擦力でサイド規制板31を確実に移動させることができる。
次に、サイド規制板31付近の高さ方向の構成について、図5を参照して説明する。なお、図5は、サイド規制板31付近を高さ方向で断面した断面図であり、図4に示した構成に説明を加えるためのものである。
図5に示すように、リンク36は、ラック側支軸34dから下方に突出するように一体形成された円柱部36bを有しており、この円柱部36bから突出するように上記アーム部36aが一体形成されている。この円柱部36bの上端部にラック側支軸34dが嵌合することで、アーム部36aは、図4に示したようにリンク36から所定の角度θ1で突出するように位置決め固定されている。円柱部36bは、シート積載板30のガイド長穴30a(図2、図3参照)を摺動可能に貫通している。
以上の構成により、サイド規制板31は、リンク36,37等を介してラック部材34に連結された状態で、図8の摩擦力F2がシートの給送方向Aに働いた場合にリンク36,37の回動を伴ってシートの給送方向Aにやや移動可能となるように構成される。なお、左側のサイド規制板32は、リンク36,37等を有さない単なる連結軸を、ガイド長穴30a,30aに貫通させてラック部材35の本体部35jに支持されることでラック部材35に連結されている。
以上の構成を有する第1シート給送装置20では、ユーザ等がシート積載板30にシートSをセットした後、サイド規制板31を左方向に移動させてシートSの位置を規制することができる。この際、サイド規制板31,32の何れか一方が先にシートに当接することになるが、その後も、先に当接したサイド規制板31又は32と共に移動するシートの側端部に、まだ当接していないサイド規制板32又は31は当接するまで左方向に移動する。
このようにしてシート位置が規制された状態を図6に示す。サイド規制板31が図6の左方向に移動されるとき、リンク36を反時計回り方向に付勢する圧縮バネ38に抗する力は働かない。そのため、アーム部36aとストッパ34eとが突き当たった状態、つまりラック部材34に対するリンク36,37とサイド規制板31との位置関係は変化せず、図6の状態を保持したままとなる。
ユーザ等が、上述のようにサイド規制板31を動かしてシートSを規制するときの力がある程度以上に強いと、積載されているシートSは、撓んでシート積載板30から浮き上がった状態になる。図7は、このときの様子を示す高さ方向の断面図である。
また、ユーザ等によりシート積載板30にシートSがセットされるとき、シートSの側端部が揃っているとは限らず、シートSの幅のバラツキや、束内の各々のシートSの位置バラツキ等により、シート側端部が揃っていない場合がある。図7は、シートSが撓んでいると同時に、側端部が揃わない状態でサイド規制板31に当接しているシートSと当接していないシートSとが混在している様子を示している。
シートSが撓んでいるとき、サイド規制板31は、シートSから撓みが戻ろうとする力を受け、図6に示すように規制板側支軸31aを介してリンク36に力F1を加える。このときの力F1による、ラック側支軸34dを支点としてリンク36を回そうとするモーメントは、力F1とラック側支軸34dとの距離をdとすると、F1×dで表わされる。ここで、距離dが小さくなるようにリンク36が位置決めされているため、F1×dの値は、圧縮バネ38の付勢力によりラック側支軸34dを支点としてリンク36に働くモーメントよりも小さく、従って、リンク36は回動しない。
次に、図8を参照して、サイド規制板31が移動するときの状態について説明する。なお、図8は、サイド規制板31が移動するときの様子を示す平面図である。
画像形成装置1は、プリント信号を受けると、給送動作に入る。これにより、給送ローラ21が回転すると、シート積載板30上に積載されたシートSの最上位に位置するシートSに給送力が働き、図8に示すように、このシートSが給送方向Aに1枚給送される。
ここで、シートSが図7のように撓んでいる場合は、上述したようにシートSの撓みが戻ろうとする力がシートSの幅方向に働いてサイド規制板31に加わる。これにより、シートSが給送されて給送方向Aに移動しようとするとき、サイド規制板31には同方向への摩擦力F2が働く。
摩擦力F2により規制板側支軸31aを介してリンク36に働くラック側支軸34dに対するモーメントが、圧縮バネ38の付勢力によるモーメントに打ち勝つと、この付勢力に抗してリンク36,37がラック側支軸34d周りに時計回り方向に回動する。
このため、リンク36,37の回動に連動して、サイド規制板31がシートSの積載幅を広げる方向(幅方向B)にシートSの側端部と平行を維持した状態で移動する。そして、シートSの撓みが徐々に無くなっていくのに伴い、摩擦力F2は小さくなっていく。そして、摩擦力F2によるモーメントが、圧縮バネ38の付勢力によるモーメントと釣り合うまで、リンク36,37はラック側支軸34d回りに回動する。
上述のように、本実施形態では、サイド規制板31をユーザ等が強く押し込みすぎてシートSが撓んでしまった状態でも、サイド規制板31が給送動作に連動して移動できるので、シートSの給送が困難になるといった給送不良を防止することができる。
次に、積載されたシートSの側端部が揃っていない場合について説明する。図7に示したシートSの撓みが無くなった状態においても、シートSの側端部の不揃いは、図9に示すように解消されていない。よって、サイド規制板31に当接しているシートSと当接していないシートSとが存在する。当接していないシートSが給送されるときは、サイド規制板31との間に摩擦力が働かないため、リンク36は回動しない。
しかし、当接しているシートSが給送されるときは、図10に示すように、サイド規制板31との間に摩擦力F3が働く。この摩擦力F3により規制板側支軸31aを介してリンク36に働くラック側支軸34dに対するモーメントが、圧縮バネ38の付勢力によるモーメントに打ち勝つと、この付勢力に抗してリンク36,37がラック側支軸34d周りに時計方向に回動する。
以上のように、図8、図10の規制位置に付勢されるサイド規制板31は、シートの給送方向Aに給送されるシートSとの摩擦力F2、F3が所定値を超えたときに、圧縮バネ38の付勢力に抗してシートSの側端部から離間するように構成される。上記所定値は、給送ローラ21でシートSが給送されるときの給送力よりも小さく設定されている。これにより、給送されるシートSとの摩擦力によりサイド規制板31を確実に移動させ、シートSの側端部から離間させることができる。なお、この構成は、後述する第2、第3、第4の実施形態においても、同様に適用することができる。
従って、リンク36,37の回動に連動してサイド規制板31がシートSの積載幅を広げる方向(幅方向B)に移動するので、シートSとサイド規制板31との当接力が徐々に弱くなっていくのに伴って摩擦力F3は小さくなっていく。そして、摩擦力F3によるモーメントが、圧縮バネ38の付勢力によるモーメントと釣り合うまで、リンク36,37はラック側支軸34d周りに回動する。シートSの給送が終わって、サイド規制板31と、残っている積載シートの側端部との間に隙間があるときは、圧縮バネ38によりリンク36,37が回動する。これにより、サイド規制板31は、シートSの側端部に当接するまで移動する。
上述のように本実施形態では、積載されたシートSの側端部が不揃いでサイド規制板31に当接する力にバラツキがあるときでも、当接する力が強い或る特定のシートSが給送される時のみサイド規制板31を給送動作に連動して幅方向Bに移動できる。このため、シートSを給送できなくなるといった給送不良を防止できる。また、リンク36,37が圧縮バネ38で位置決めされている時のリンク36,37とサイド規制板31とでなす角度θ2を大きくとることで、サイド規制板31に垂直な方向に力がかかった時にサイド規制板31の移動を極力抑えることができる。
なお、本実施形態では、本発明を、左右のラック部材34,35のうちの右側のラック部材34に適用したが、この構成に限らず、左側のラック部材35に適用することも可能である。即ち、本実施形態では、右側のサイド規制板31が給送時に移動可能になる構成としたが、この構成を左側のサイド規制板32に適用すること、或いは、左右両方のサイド規制板31,32が給送時に移動可能となるように構成することも可能である。これは後述する第2〜第4の実施形態においても同様である。また、本実施形態では、本発明を第1シート給送装置20に適用したが、これに限らず、第2シート給送装置90に適用することも可能であり、この場合にも上述と同様の効果を得ることが可能である。
以上の本実施形態によると、サイド規制板31を移動可能にしてシート給送時のシートSとサイド規制板31との当接部分での摩擦力を所定の値以下に抑えることができる。このため、積載されたシートSが撓んでいる場合、幅方向位置にバラツキがある場合、或いは、シートSの幅方向側端部にバリ等が存在する場合でも、給送不良を防止することができる。また、サイド規制板31は、本体部34jに対して圧縮バネ38で所定位置に位置決めされた状態でシートSの側端部に当接するので、画像形成装置1の動作時の振動やユーザ等が積載されたシートSに触れたときなどの軽い力では移動しない。このため、シートSに対する画像位置精度を良好に維持することが可能になる。
<第2の実施形態>
以下、本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置1について、図11〜図13を参照して説明する。なお、画像形成装置1の概略構成については、上述した第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。また、第1の実施形態と同一部材に関しては、同じ符号を付してその説明を省略する。
なお、図11は、本発明を適用した右側のサイド規制板31の構成を説明しやすくするために、シート積載板30及びカバー部材33を取り除いた状態を、装置上方から見た平面図である。図12は、サイド規制板31付近の高さ方向の断面図である。ラック部材34とサイド規制板31とを連結する2つのリンク36,37及び圧縮バネ38の構成は、第1の実施形態と同様である。
本実施形態において、サイド規制板31には、ラック部材34の本体部34jに向かって所定間隔をあけて突出する一対の軸支持部43,43が設けられている。軸支持部43,43には、レバー部材39が回動軸39aを支点として回動可能となるように支持されている。本体部34jにおけるレバー部材39と対向する部位には、切欠き部34kが形成されている。
ここで、レバー部材39は、自重により図12の時計回り方向に付勢されるように重量バランスを考慮して作製されており、図12の位置より時計回り方向に回動しないように不図示の突き当て手段によって位置決めされている。この状態においてレバー部材39の下端部39bとラック部材34の切欠き部34kとの間に隙間が形成されるように構成されている。
ユーザ等は、シート積載板30にシートSをセットした後、サイド規制板31とレバー部材39とを同時に摘むようにして把持し、サイド規制板31を図11の左方向に移動させてシートSの位置を規制する。このとき、図13に示すように、レバー部材39は回動軸39aを支点として同図の反時計回り方向に回動して、その下端部39bをラック部材34の本体部34jに突き当てた状態になる。この状態で、アーム部36aがストッパ34eに突き当たってもいるので、サイド規制板31は、ラック部材34に対して位置を規制されて移動することができない。
そして、サイド規制板31とレバー部材39を摘んだままでサイド規制板31を移動させてシート位置を規制した後、レバー部材39からユーザ等が手を離す。これにより、レバー部材39の自重で回動軸39aを支点として図13の時計回り方向に回動することで、図12に示す状態に戻る。その後の給送動作によるサイド規制板31の動きは、第1の実施形態と同様である。
以上のように本実施形態では、本体部(保持手段)34jのサイド規制板31と対向する部位に、サイド規制板31から後退するように切り欠かれた切欠き部34kを有している。そして、サイド規制板31には、サイド規制板31と共に摘まれたときに下端部39bが切欠き部34k側(切欠き部側)に当接してサイド規制板31の本体部34jに対する相対位置を固定するようにレバー部材39が回動可能に支持されている。なお、この構成は、前述の第1の実施形態、及び後述する第3、第4の実施形態においても同様に適用することができる。
以上の本実施形態によると、第1の実施形態と同様の効果が得られると共に、以下の効果を得ることができる。即ち、レバー部材39を摘むと同時にサイド規制板31がラック部材34に対して位置決めされてロックできるため、ユーザ等がサイド規制板31を移動させている途中でサイド規制板31がラック部材34と相対的に幅方向に動くことを防止できる。従って、サイド規制板31をラック部材34に対して確実に所定の位置関係にした状態でシートSに突き当てることができる。また、サイド規制板31が移動中にガタつくことがないので、操作感を損なうことを防止することができる。
<第3の実施形態>
以下、本発明の第3の実施形態に係る画像形成装置1について、図14及び図15を参照して説明する。なお、画像形成装置1の概略構成については上述した第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。また、第1の実施形態と同一部材に関しては、同じ符号を付してその説明を省略する。
なお、図14は、本発明を適用した右側のサイド規制板31の構成を説明しやすくするために、シート積載板30及びカバー部材33を取り除いた状態を装置上方から見た平面図であり、シートSの位置をユーザ等によって規制されたときの様子を示している。
図14に示すように、ラック部材34は、本体部34jから上方に突出するように一体形成された2つのバネ支持部34i,34iを有している。バネ支持部34i,34iはそれぞれ、シート積載板30のガイド長穴30a,30aを貫通して板バネ部材(支持アーム)40,40の各一端に固着されている。
板バネ部材40,40の各他端は、サイド規制板31に固着されている。この状態において、本体部34jにおける給送方向Aの上流端部及び下流端部に夫々支持された板バネ部材40,40の各一端部と、サイド規制板31における上流端部及び下流端部に夫々支持された各他端部は、互いに同じ間隔となるようにされている。ユーザ等がサイド規制板31を移動させてシートSの位置を規制したとき、板バネ部材40,40は、本体部34jに一体形成されたストッパ34eに接近する方向(図14の反時計回り方向)に付勢された状態でストッパ34eに突き当たっている。
図15は、サイド規制板31が移動するときの様子を示す図である。画像形成装置1はプリント信号を受けると給送動作に入り、給送ローラ21が回転することで、シート積載板30上に積載された最上位のシートSに給送力が働き、シートSが給送方向Aに1枚送り出される。このとき、第1の実施形態で説明した理由により、サイド規制板31にはシートの給送方向Aに摩擦力F2が働くことがある。
摩擦力F2により板バネ部材40に働くモーメントが、板バネ部材40自身(支持アーム自身)の付勢力によるモーメントに打ち勝つと、この付勢力に抗して板バネ部材40,40がバネ支持部34i,34iを支点とした時計方向に回動するように変形する。このため、板バネ部材40,40の変形に連動してサイド規制板31がシートSの積載幅を広げる幅方向Bにシート側端部と平行を保った状態で移動する。そして、摩擦力F2によるモーメントが板バネ部材40,40自身の付勢力によるモーメントと釣り合うまで、板バネ部材40,40はバネ支持部34i,34iを支点として変形する。
シートSの給送が終わって、サイド規制板31と、残っている積載シートの側端部との間に隙間があるときは、板バネ部材40,40自身の付勢力により形状が復元し、サイド規制板31はシートSの側端部に当接するまで移動する。
上記の板バネ部材40,40及びストッパ34eにより、支持手段が構成されている。また、板バネ部材40,40は、付勢手段としても構成される。支持手段は、シート積載板上のシートの側端部を規制する規制位置(図14の位置)にあるサイド規制板31を、シート積載板30から給送されるシートとの摩擦力で移動させて上記側端部から平行に離間するようにその対応する本体部34jに支持する。支持手段は、本体部34jにおけるシートの給送方向Aに沿った両端部に各一端が夫々揺動可能に支持され且つ各他端が夫々サイド規制板31に揺動可能に支持された弾性体である板バネ部材(支持アーム)40,40を有している。これにより、板バネ部材40,40自身の弾性力でサイド規制板31を付勢して規制位置に復帰させることができる。
サイド規制板31に支持された板バネ部材40,40の、サイド規制板31に近い各他端部40a,40aは夫々、本体部34jに支持された板バネ部材40,40の、サイド規制板31から遠い各一端部(34i,34i)より給送方向の下流側に位置する。これにより、給送方向AにシートSが給送される際に、シートSの摩擦力でサイド規制板31を確実に移動させることができる。
以上の本実施形態によると、第1の実施形態と同様の効果が得られると共に、板バネ部材40,40を使用したことで構成をより簡略化することができ、コストダウンを図ることが可能になる。また、板バネ部材40,40が自身の弾性力で位置決めされているときの板バネ部材40,40とサイド規制板31とでなす角度θ3を大きくとることで、サイド規制板31に垂直方向に力が作用した場合でもサイド規制板31の移動を極力抑えることができる。
<第4の実施形態>
以下、本発明の第4の実施形態に係る画像形成装置1について、図16及び図17を参照して説明する。なお、画像形成装置1の概略構成については上述した第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。また、第1の実施形態と同一部材に関しては、同じ符号を付してその説明を省略する。なお、図16は、右側のサイド規制板31の構成を説明しやすくするために、シート積載板30及びカバー部材33を取り除いた状態を装置上方から見た平面図であり、シートSの位置をユーザによって規制されたときの様子を示している。
本実施形態では、図4で説明した第1の実施形態におけるリンク36は同様に有するが、リンク37の側は、円弧状のガイド穴31cを有するガイド部31eと本体部34jに一体形成された案内軸34hとによって構成されている。即ち、図16に示すように、本体部34jの下側では、本体部34jから上方に突出するように一体形成されたラック側支軸34d周りに、リンク36が回動可能に保持されている。このリンク36は、サイド規制板31に一体形成された規制板側支軸31a周りに回動可能に保持されている。リンク36は、ラック側支軸34d周りに圧縮バネ38によって図16の反時計回り方向に付勢されて、リンク36に一体形成されたアーム部36aがストッパ34eに突き当たった状態で位置決めされている。
本体部34jの上側では、サイド規制板31にガイド部31eが一体形成されており、ガイド部31eには円弧状のガイド穴31cが設けられている。ガイド穴31cの円弧中心は、ラック側支軸34dの中心を通ったサイド規制板31と平行な直線X上にあり、その半径Rはラック側支軸34dと規制板側支軸31aとの距離に等しい。本体部34jには案内軸(凸部)34hが一体形成されており、この案内軸34hが、シート積載板30のガイド長穴30a(図2)とガイド穴31cとを貫通した状態に保持されている。上記構成により、サイド規制板31は、圧縮バネ38の付勢力に抗してシートSの側端部と平行を保った状態で移動可能である。
図17は、サイド規制板31が移動するときの様子を示す図である。画像形成装置1は、プリント信号を受けると、給送動作に入る。給送ローラ21が回転することにより、シート積載板30上に積載された最上位のシートSに給送力が働き、シートSが給送方向Aに1枚給送される。このとき、第1の実施形態で説明したような理由により、サイド規制板31には給送方向に摩擦力F2が働くことがある。
この摩擦力F2によりサイド規制板31の規制板側支軸31aを介してリンク36に働くラック側支軸34dに対するモーメントが、圧縮バネ38の付勢力によるモーメントに打ち勝つと、リンク36がラック側支軸34d周りに時計方向に回動する。同時に、案内軸(凸部)34hに対しガイド穴31cを沿わせてガイド部31eが移動する。これにより、リンク36の回動及びガイド部31eの移動に連動して、サイド規制板31がシートSの積載幅を広げる方向にシート側端部と平行を保った状態で移動する。そして、摩擦力F2によるモーメントが圧縮バネ38の付勢力によるモーメントと釣り合うまで、リンク36はラック側支軸34d周りに回動し、ガイド部31eはガイド穴31cを案内軸34hに沿わせて移動する。
シートSの給送が終わって、残っている積載シートの側端部とサイド規制板31との間に隙間があるときは、付勢手段としての圧縮バネ38によりリンク36が回動してサイド規制板31はシートSの側端部に当接するまで移動する。
上記のガイド部31eのガイド穴31c、案内軸34h、リンク36、アーム部36a、ストッパ34eにより、支持手段が構成される。支持手段は、シート積載板上のシートSの側端部を規制する規制位置(図16の位置)にあるサイド規制板31を、シート積載板30から給送されるシートとの摩擦力で移動させて上記側端部から平行に離間するようにその対応する本体部34jに支持する。
支持手段は、本体部34jにおけるシートの給送方向Aに沿った上流端部に一端部(34d)が回動可能に支持され且つ他端部(31a)がサイド規制板31の上流端部に回動可能に支持されたリンク36を有している。支持手段は、本体部34jの給送方向Aの下流端部に突出形成された案内軸34hが摺動可能に挿入され且つリンク36の他端部(31a)の回動軌跡と同じになるように円弧状のガイド穴31cを形成されたガイド部31eを有している。ガイド部31eは、サイド規制板31の下流端部に設けられている。この構成により、リンク36を圧縮バネ38で付勢してサイド規制板31を規制位置に復帰させることができる。
また、サイド規制板31に支持されたリンク36の他端部(31a)は、本体部34jに支持されたリンク36の一端部(34d)よりも給送方向Aの下流側に位置している。また、案内軸(凸部)34hは、円弧状のガイド穴31cの曲率中心よりも給送方向Aの下流側に位置している。これにより、給送方向AにシートSが給送される際に、シートSの摩擦力でサイド規制板31を確実に移動させることができる。
以上の本実施形態によると、第1の実施形態と同様の効果が得られると共に、次の効果も得ることができる。即ち、第1の実施形態ではサイド規制板31の片側を支持していたリンク37をガイド部31e及び案内軸34hに代えたことにより、部品点数を削減し、構造を簡略化することができる。また、リンク36及び案内軸(凸部)34hが圧縮バネ38で位置決めされている時のリンク36とサイド規制板31とでなす角度θ3を大きくとることで、サイド規制板31に垂直方向に力が作用した時でもサイド規制板31の移動を極力抑えることができる。
1…画像形成装置/16…画像形成手段(画像形成部)/20…シート給送装置(第1シート給送装置)/21…給送手段(給送ローラ)/23…手差しトレイ(給送トレイ)/30…シート積載手段(シート積載板)/31…第2の規制部材(サイド規制板)/
31c…円弧状のガイド穴/31e…ガイド部/32…第1の規制部材(サイド規制板)/34e…ストッパ/34h…凸部(案内軸)/34j…保持手段(本体部)/34k…切欠き部/36,37…一対の平行リンク(リンク)/36a…アーム部/38…付勢手段(圧縮バネ)/39…レバー部材/39b…レバー部材の下端部/40…付勢手段,弾性体,支持アーム(板バネ部材)/A…シートの給送方向/B…幅方向/S…シート

Claims (15)

  1. シートが積載されるシート積載手段と、
    前記シート積載手段に積載されたシートを給送する給送手段と、
    前記給送手段がシートを給送する給送方向に直交する幅方向において、前記シート積載手段に積載されたシートの位置を規制する第1の規制部材と、
    前記幅方向に移動可能に設けられ、前記幅方向において前記シート積載手段に積載されたシートの位置を規制する第2の規制部材と、
    前記第2の規制部材を保持する保持手段と、
    前記第2の規制部材を規制位置に付勢する付勢手段と、
    前記シート積載手段に積載されたシートが前記給送手段により給送される際に、該シートと前記第2の規制部材との摩擦力により該第2の規制部材が前記付勢手段の付勢力に抗して前記第1の規制部材から離れることが可能となるように前記第2の規制部材を支持する支持手段と、
    を備えることを特徴とするシート給送装置。
  2. 前記給送手段により給送されたシートによって移動させられた前記第2の規制部材は、前記付勢手段の付勢力により前記規制位置に復帰可能に設けられている、
    ことを特徴とする請求項1に記載のシート給送装置。
  3. 前記支持手段は、前記第1の規制部材に対して前記第2の規制部材を略平行な状態を維持しつつ前記幅方向に移動可能に支持すると共に、前記付勢手段により付勢された前記第2の規制部材を前記規制位置で停止させる、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のシート給送装置。
  4. 前記支持手段は、
    前記保持手段における前記給送方向に沿った該給送方向の上流端部及び下流端部に各一端部がそれぞれ回動可能に支持され、且つ各他端部がそれぞれ前記第2の規制部材の前記給送方向の上流端部及び下流端部に回動可能に支持された一対の平行リンクを有し、且つ、前記一対の平行リンクの内の少なくとも一方を前記付勢手段で付勢して前記第2の規制部材を前記規制位置に復帰させる、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のシート給送装置。
  5. 前記第2の規制部材に支持された前記一対の平行リンクの、前記第2の規制部材に近い各他端部がそれぞれ、前記一対の平行リンクの、前記第2の規制部材から遠い各一端部よりも前記給送方向の下流側に位置している、
    ことを特徴とする請求項4に記載のシート給送装置。
  6. 前記支持手段は、
    前記保持手段における前記給送方向に沿った該給送方向の上流端部及び下流端部に各一端部がそれぞれ揺動可能に支持され、且つ各他端部がそれぞれ前記第2の規制部材の前記給送方向の上流端部及び下流端部に揺動可能に支持された弾性体である一対の支持アームを有し、前記一対の支持アーム自身の弾性力で前記第2の規制部材を付勢して前記規制位置に復帰させる、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のシート給送装置。
  7. 前記第2の規制部材に支持された前記一対の支持アームの、前記第2の規制部材に近い各他端部がそれぞれ、前記一対の支持アームの、前記第2の規制部材から遠い各一端部よりも前記給送方向の下流側に位置している、
    ことを特徴とする請求項6に記載のシート給送装置。
  8. 前記支持手段は、
    前記保持手段における前記給送方向に沿った該給送方向の上流端部に一端部が回動可能に支持され、且つ他端部が前記第2の規制部材の上流端部に回動可能に支持されたリンクと、前記保持手段における前記給送方向に沿った該給送方向の下流端部に突出形成された凸部が摺動可能に挿入され、且つ前記リンクの前記他端部の回動軌跡と同じになるように円弧状のガイド穴を形成されて前記第2の規制部材の下流端部に設けられたガイド部と、を備え、前記リンクを前記付勢手段で付勢して前記第2の規制部材を前記規制位置に復帰させる、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のシート給送装置。
  9. 前記第2の規制部材に支持された前記リンクの、前記第2の規制部材に近い前記他端部が、前記保持手段に支持された前記リンクの、前記第2の規制部材から遠い前記一端部よりも前記給送方向の下流側に位置し、
    前記凸部は、円弧状の前記ガイド部の曲率中心よりも前記給送方向の下流側に位置する、
    ことを特徴とする請求項8に記載のシート給送装置。
  10. 前記保持手段の前記第2の規制部材と対向する部位に、前記第2の規制部材から後退するように切り欠かれた切欠き部を有し、
    前記第2の規制部材には、前記第2の規制部材と共に摘まれたときに下端部が前記切欠き部側に当接して前記第2の規制部材の前記保持手段に対する相対位置を固定するようにレバー部材が回動可能に支持される、
    ことを特徴とする請求項1乃至9のうちの何れか1項に記載のシート給送装置。
  11. 前記規制位置に付勢される前記第2の規制部材は、前記給送方向に給送されるシートとの摩擦力が所定値を超えたときに付勢力に抗して前記第1の規制部材から離れるように移動する、
    ことを特徴とする請求項1乃至10のうちの何れか1項に記載のシート給送装置。
  12. 前記所定値は、前記給送手段でシートが給送されるときの給送力よりも小さく設定される、
    ことを特徴とする請求項11に記載のシート給送装置。
  13. 前記シート積載手段は、手差し給送するシートを積載可能な手差しトレイに設けられている、
    ことを特徴とする請求項1乃至12のうちの何れか1項に記載のシート給送装置。
  14. 前記第1の規制部材は、前記第2の規制部材と一体的に移動可能に設けられている、
    ことを特徴とする請求項1乃至13のうちの何れか1項に記載のシート給送装置。
  15. 請求項1乃至14のうちの何れか1項に記載のシート給送装置と、
    前記シート給送装置により送り出されたシートに画像を形成する画像形成手段と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
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