JP2015202850A - ウォッシャノズル - Google Patents
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Abstract
【課題】組付工程を簡素化することが可能なウォッシャノズルを提供する。【解決手段】ウォッシャノズル14は、チップ収容部17及び該チップ収容部17よりも上流側に位置するバルブ収容部16を有するノズル本体部15と、バルブ収容部16に収容され、該バルブ収容部16内の流入口16aを閉塞可能なバルブ部22と、チップ収容部17に収容された拡散噴射のためのノズルチップ20とを備える。ノズルチップ20は、チップ収容部17の組付用開口部17aから該チップ収容部17内に組み付けられるものであり、バルブ部22は、組付用開口部17aからチップ収容部17を通してバルブ収容部16内に組付可能に構成される。【選択図】図2
Description
本発明は、車両用のウォッシャノズルに関するものである。
従来、例えば特許文献1に示されるように、ウォッシャノズルのノズル本体部には、チップ収容部と、そのチップ収容部よりも上流側に位置するバルブ収容部とが形成されている。チップ収容部は、ノズル本体部の排出側端部に形成されており、その排出側端部の開口からチップ収容部内にノズルチップが組み付けられる。ノズルチップは、洗浄液を拡散流として噴射するものである。
バルブ収容部は、ノズル本体部の流入側端部に形成された収容凹部と、その収容凹部の開口を閉塞するアダプタ(ロアボデー)とで構成される。なお、アダプタは、ウォッシャタンクからの洗浄液が導入される導入口を有している。
バルブ収容部には、アダプタの出口に設けられた弁座を閉塞可能な可動弁と、その可動弁を前記弁座側に付勢するスプリングとを備えたバルブ部が収容されている。可動弁は、ポンプの非駆動時にはスプリングの弾性力にて弁座を閉塞し、ポンプ駆動時には、洗浄液の流入圧を受けて弁座から離間し、アダプタの出口からバルブ収容部内への洗浄液の流入を可能とする。そして、バルブ収容部に流入した洗浄液はノズルチップ側に流れ、該ノズルチップによって拡散流としてフロントガラスに噴射される。
上記特許文献1のようなウォッシャノズルでは、ノズルチップがノズル本体部の排出側端部の開口から組み付けられる一方、バルブ部はノズル本体部の流入側端部の開口(収容凹部の開口)から組み付けられることから、組付工程が煩雑となっていた。そのため、ノズル本体部に対してバルブ部及びノズルチップを組み付ける組付工程の簡素化が望まれている。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、組付工程を簡素化することが可能なウォッシャノズルを提供することにある。
上記課題を解決するウォッシャノズルは、チップ収容部及び該チップ収容部よりも上流側に位置するバルブ収容部を有するノズル本体部と、前記バルブ収容部に収容され、該バルブ収容部内の流入口を閉塞可能なバルブ部と、前記チップ収容部に収容されたノズルチップとを備え、前記バルブ部の開放状態で前記バルブ収容部を通過し前記ノズルチップに流入した洗浄液が拡散流として噴射されるウォッシャノズルであって、前記ノズルチップは、前記チップ収容部の組付用開口部から該チップ収容部内に組み付けられるものであり、前記バルブ部は、前記組付用開口部から前記チップ収容部を通して前記バルブ収容部内に組付可能に構成されている。
この構成によれば、バルブ部とノズルチップとをチップ収容部の同一の組付用開口部から組み付けることができ、その結果、ノズル本体部に対するバルブ部及びノズルチップの組付工程を簡素化することが可能となる。また、ノズル本体部の流入側端部にバルブ部を収容するための収容凹部を形成する必要がなくなるため、その収容凹部を閉塞する閉塞する部材(アダプタ等)も不要となる。そのため、部品点数を少なく抑えることが可能となる。
上記ウォッシャノズルにおいて、前記バルブ部と前記ノズルチップとを同一方向に組付可能に構成されていることが好ましい。
この構成によれば、ノズル本体部に対するバルブ部及びノズルチップの同一方向の組み付けが可能となるため、組付工程のより一層の簡素化が可能となる。
この構成によれば、ノズル本体部に対するバルブ部及びノズルチップの同一方向の組み付けが可能となるため、組付工程のより一層の簡素化が可能となる。
上記ウォッシャノズルにおいて、前記ノズル本体部には、前記ノズルチップの組付方向の位置決めをするチップ位置決め部が形成されていることが好ましい。
この構成によれば、ノズルチップがバルブ収容部に入り込むことでバルブ部の良好な動作を妨げてしまうことを防止することができる。
この構成によれば、ノズルチップがバルブ収容部に入り込むことでバルブ部の良好な動作を妨げてしまうことを防止することができる。
上記ウォッシャノズルにおいて、前記バルブ部は、前記バルブ収容部の流入口に設けられた弁座部を閉塞可能な弁体を有する可動部材と、該可動部材を前記弁座部側に付勢する圧縮コイルばねとを備え、前記圧縮コイルばねは、その一端が前記ノズルチップと当接するとともに、他端が前記可動部材と当接していることが好ましい。
この構成によれば、バルブ部の圧縮コイルばねは、ノズルチップをベースとして可動部材にばね力を付与しており、バルブ収容部への洗浄液の流入圧により弁座部に対する可動部材の開閉がなされる。つまり、ノズルチップがバルブ要素の1つとなっているため、構成の簡素化に寄与することができる。
上記ウォッシャノズルにおいて、前記ノズルチップには、前記バルブ部側に突出するとともに前記圧縮コイルばねに挿入されたガイド部が設けられていることが好ましい。
この構成によれば、ノズルチップのガイド部によって圧縮コイルばねの歪みを抑えることができる。また、ガイド部が圧縮コイルばねの位置決めにもなるため、組付性が向上される。
この構成によれば、ノズルチップのガイド部によって圧縮コイルばねの歪みを抑えることができる。また、ガイド部が圧縮コイルばねの位置決めにもなるため、組付性が向上される。
上記ウォッシャノズルにおいて、前記ノズルチップには、前記圧縮コイルばねを保持するばね保持部が設けられていることが好ましい。
この構成によれば、ノズル本体部に組み付ける前の状態において、ノズルチップのばね保持部に圧縮コイルばねを保持させることでノズルチップとバルブ部とを一体部品として取り扱うことが可能となる。これにより、ノズル本体部に対するバルブ部及びノズル本体部の組付性が向上される。
この構成によれば、ノズル本体部に組み付ける前の状態において、ノズルチップのばね保持部に圧縮コイルばねを保持させることでノズルチップとバルブ部とを一体部品として取り扱うことが可能となる。これにより、ノズル本体部に対するバルブ部及びノズル本体部の組付性が向上される。
上記ウォッシャノズルにおいて、前記ノズルチップは、前記チップ収容部に対して液密に圧入固定されていることが好ましい。
この構成によれば、ノズルチップをチップ収容部に液密に強固に固定することが可能となる。
この構成によれば、ノズルチップをチップ収容部に液密に強固に固定することが可能となる。
本発明のウォッシャノズルによれば、組付工程を簡素化することが可能となる。
以下、ウォッシャノズルの一実施形態について説明する。
図1に示すように、車両10のフロントガラス11の下部とボンネット12との間には、車幅方向に長い形状をなす樹脂製のカウルパネル13が配設されている。カウルパネル13には、フロントガラス11に洗浄液(拡散流W)を供給するためのウォッシャノズル14が設置されている。
図1に示すように、車両10のフロントガラス11の下部とボンネット12との間には、車幅方向に長い形状をなす樹脂製のカウルパネル13が配設されている。カウルパネル13には、フロントガラス11に洗浄液(拡散流W)を供給するためのウォッシャノズル14が設置されている。
図2及び図3に示すように、ウォッシャノズル14は、ポンプ装置(図示略)の駆動によってウォッシャタンクからホース(共に図示略)を介して洗浄液が供給される導入口15aを有する中空状のノズル本体部15を備えている。ノズル本体部15の内部には、導入口15aから延びる流路15bと連通されたバルブ収容部16と、排出側端部に形成され、バルブ収容部16と連通されたチップ収容部17とが形成されている。
図3及び図4に示すように、チップ収容部17に収容されたノズルチップ20は、ウォッシャノズル14の噴射部を構成するものである。ノズルチップ20は略直方体状をなし、ノズルチップ20の厚さ方向の一端面20a(図4において上面)には、洗浄液が通る流路溝21が凹設されている。なお、ノズルチップ20がチップ収容部17に組み付けられた状態では、チップ収容部17の内側面がノズルチップ20の前記一端面20aに液密に密接しており(図2参照)、そのチップ収容部17の内面によって流路溝21がノズルチップ20の厚み方向(図3の紙面直交方向)に覆われている。
流路溝21は、洗浄液が流入される流入部21aと、その流入部21aから所定の圧力で導入される洗浄液をノズルチップ20の幅方向に振動させる発振室21bと、発振室21bと連通する拡散噴射口21cとを有している。発振室21bを通過した洗浄液は、拡散噴射口21cからノズルチップ20の幅方向に広角度で噴射される。
なお、本実施形態では、拡散噴射口21cは、噴射方向に末広がりとなる側壁が上下に2段形成され、上側と下側とで末広がり角度が異なっており、下側が上側よりも狭角となっている。これにより、上側と下側とで異なる拡散角度で噴射されるように形成されている。
図2及び図3に示すように、バルブ収容部16に収容されたバルブ部22は、エラストマ等のゴム材よりなる弁体23を有する可動部材24と、可動部材24を付勢する圧縮コイルばね25とを備える。可動部材24には、圧縮コイルばね25の一端側を保持する保持溝24aが形成されている。
導入口15aから延びる流路15bの出口であるバルブ収容部16の流入口16aには、バルブ収容部16側に筒状に突出する弁座部16bが形成されており、可動部材24の弁体23は、弁座部16bを閉塞可能に構成されている。そして、可動部材24は、圧縮コイルばね25によって弁座部16b側に付勢されている。
これにより、可動部材24の弁体23は、ポンプ装置の非駆動時には圧縮コイルばね25の付勢力にて弁座部16b(流入口16a)に密着して閉塞し、ポンプ駆動時には洗浄液の流入圧を受けて弁座部16bから離間し、流入口16aからバルブ収容部16内への洗浄液の流入を可能とする。
ここで、バルブ収容部16及びチップ収容部17の構成について説明する。
チップ収容部17は、ノズル本体部15の内部の中空部の排出側端部に形成されており、チップ収容部17の排出側の組付用開口部17aは、ノズルチップ20の形状に倣った矩形形状をなしている。ノズルチップ20及びバルブ部22は、組付用開口部17aからノズル本体部15内に組み付けられる。また、チップ収容部17の内面形状もノズルチップ20の形状に倣った形状をなしており、ノズルチップ20の幅方向及び厚み方向の4面がチップ収容部17の内面に液密に密接している。
チップ収容部17は、ノズル本体部15の内部の中空部の排出側端部に形成されており、チップ収容部17の排出側の組付用開口部17aは、ノズルチップ20の形状に倣った矩形形状をなしている。ノズルチップ20及びバルブ部22は、組付用開口部17aからノズル本体部15内に組み付けられる。また、チップ収容部17の内面形状もノズルチップ20の形状に倣った形状をなしており、ノズルチップ20の幅方向及び厚み方向の4面がチップ収容部17の内面に液密に密接している。
ノズルチップ20の幅方向両側面にはそれぞれ、係止凸部31が突出形成されている。各係止凸部31は、チップ収容部17の幅方向の内側面に凹設された係止凹部17bに対し、ノズルチップ20の組付方向Xに係止されている(図3参照)。
図3に示すように、バルブ収容部16は、チップ収容部17に対しその上流側で隣接して連続するように形成されている。このバルブ収容部16の幅方向寸法は、チップ収容部17の幅方向寸法よりも狭く形成されている。つまり、チップ収容部17からバルブ収容部16に移行する部位に段差部17cが形成されており、ノズルチップ20のバルブ部22側の端面20bが段差部17cに当接している。これにより、ノズルチップ20の前記端面20bの位置が、バルブ収容部16におけるチップ収容部17側に開口する開口部16cの位置と一致している。なお、チップ収容部17及びバルブ収容部16の厚み寸法は、互いに等しく形成されている(図2参照)。
また、チップ収容部17の開口方向(ノズルチップ20の組付方向X)は、バルブ収容部16の流入口16aに形成された弁座部16bの中心軸線(言い換えれば、可動部材24の可動方向)と平行をなしている。これにより、バルブ部22とノズルチップ20とを同一方向(組付方向X)から組み付けることが可能となっている。
バルブ部22の圧縮コイルばね25は、その一端が可動部材24(保持溝24a)と当接するとともに、他端がノズルチップ20の前記端面20bと当接している。これにより、圧縮コイルばね25は、ノズルチップ20の端面20bをベースとして可動部材24に弁座部16b側へのばね力を付与するようになっている。なお、可動部材24の幅方向寸法は、バルブ収容部16の幅方向寸法よりも狭く設定されている。
図3及び図5(a)(b)に示すように、ノズルチップ20の前記端面20bには、バルブ部22側に突出するとともに圧縮コイルばね25に遊挿される円柱状のガイド部32が形成されている。圧縮コイルばね25の径方向において、ガイド部32と圧縮コイルばね25との間には隙間が設定されている。このガイド部32によって、圧縮コイルばね25の圧縮コイルばね25の歪みが抑えられるようになっている。
また、ノズルチップ20の端面20bには、圧縮コイルばね25の端部を保持する一対のばね保持部33が突出形成されている。ばね保持部33は、ガイド部32の外周側に設けられるとともに、ガイド部32の軸を中心とする円弧状をなしている。ばね保持部33の内周面には、圧縮コイルばね25の端部が圧入固定されるようになっている。つまり、圧縮コイルばね25は、ガイド部32とばね保持部33との間に介在されている。
次に、ノズル本体部15に対するノズルチップ20及びバルブ部22の組付態様について説明する。
まず、バルブ部22をノズルチップ20に組み付けてそれらを一体部品として取り扱う。このとき、ノズルチップ20のばね保持部33にバルブ部22の圧縮コイルばね25の端部を圧入して保持させる。また、ガイド部32が圧縮コイルばね25に挿入されるため、圧縮コイルばね25の保持が安定するようになっている。
まず、バルブ部22をノズルチップ20に組み付けてそれらを一体部品として取り扱う。このとき、ノズルチップ20のばね保持部33にバルブ部22の圧縮コイルばね25の端部を圧入して保持させる。また、ガイド部32が圧縮コイルばね25に挿入されるため、圧縮コイルばね25の保持が安定するようになっている。
次に、ノズルチップ20とバルブ部22とからなる一体部品を、チップ収容部17の組付用開口部17aからノズル本体部15内に組付方向Xに組み付ける。つまり、バルブ部22とノズルチップ20とは同一の組付方向Xに組み付けられる。このとき、前記一体部品において組付方向X先端の可動部材24は、バルブ収容部16の開口部16c(バルブ組付口)に挿入され、可動部材24の弁体23が弁座部16bに当接される。そして、ノズルチップ20は、端面20bが段差部17cと当接するまでチップ収容部17に圧入される。これにより、弁座部16bからノズルチップ20の端面20bまでの距離が決まり、圧縮コイルばね25が所定の圧縮状態で可動部材24とノズルチップ20との間に介装される。
次に、本実施形態の作用について説明する。
図2に示すように、前記ポンプ装置の駆動によってバルブ収容部16の流入口16aに洗浄液が流れると、洗浄液の流入圧を受けて弁体23が弁座部16bから離間し、流入口16aからバルブ収容部16内に洗浄液が流入する。バルブ収容部16に流入した洗浄液は、ノズルチップ20の流入部21aを介して発振室21bに流入し、拡散噴射口21cから拡散流Wとなって噴射される。
図2に示すように、前記ポンプ装置の駆動によってバルブ収容部16の流入口16aに洗浄液が流れると、洗浄液の流入圧を受けて弁体23が弁座部16bから離間し、流入口16aからバルブ収容部16内に洗浄液が流入する。バルブ収容部16に流入した洗浄液は、ノズルチップ20の流入部21aを介して発振室21bに流入し、拡散噴射口21cから拡散流Wとなって噴射される。
一方、ポンプ装置の非駆動時においては、可動部材24の弁体23が圧縮コイルばね25の付勢力によって弁座部16bを液密に閉塞する。これにより、例えば車両10の減速時に生じる慣性力により洗浄液が拡散噴射口21cから漏れ出てしまうことが抑制されている。また、上記閉塞により弁座部16bから上流側の配管内に空気が入り込むことが防止されるので該配管内は洗浄液で満たされる。これにより、次回ポンプ装置を駆動したとき、洗浄液を直ちに噴射でき、噴射応答性の向上に寄与するようになっている。
次に、本実施形態の特徴的な効果を記載する。
(1)バルブ部22は、組付用開口部17aからチップ収容部17を通してバルブ収容部16内に組付可能に構成される。つまり、バルブ部22とノズルチップ20とをチップ収容部17の同一の組付用開口部17aから組み付けることができ、その結果、ノズル本体部15に対するバルブ部22及びノズルチップ20の組付工程を簡素化することが可能となる。また、ノズル本体部15の流入側端部にバルブ部22を収容するための収容凹部を形成する必要がなくなるため、その収容凹部を液密に閉塞する閉塞する部材(アダプタ等)も不要となる。それにより、部品点数を少なく抑えることが可能となる。
(1)バルブ部22は、組付用開口部17aからチップ収容部17を通してバルブ収容部16内に組付可能に構成される。つまり、バルブ部22とノズルチップ20とをチップ収容部17の同一の組付用開口部17aから組み付けることができ、その結果、ノズル本体部15に対するバルブ部22及びノズルチップ20の組付工程を簡素化することが可能となる。また、ノズル本体部15の流入側端部にバルブ部22を収容するための収容凹部を形成する必要がなくなるため、その収容凹部を液密に閉塞する閉塞する部材(アダプタ等)も不要となる。それにより、部品点数を少なく抑えることが可能となる。
(2)チップ収容部17の開口方向(ノズルチップ20の組付方向X)が、バルブ収容部16の流入口16aに形成された弁座部16bの中心軸線と平行をなす。これにより、バルブ部22とノズルチップ20とを同一方向に組付可能となり、その結果、組付工程のより一層の簡素化が可能となる。
(3)ノズル本体部15には、ノズルチップ20の組付方向の位置決めをする段差部17cが形成される。これにより、例えば、ノズルチップ20の端面20bがバルブ収容部16に入り込むことで、圧縮コイルばね25が過剰な圧縮状態で装着されてしまい、バルブ機能に、例えば、弁体23が開動作するために必要な洗浄液の設定圧力が変化してしまう等の異常が生じる(バルブ部22の良好な動作を妨げてしまう)ことを防止することができる。また、段差部17cによってバルブ部22が幅方向に位置決めされるため、弁体23が弁座部16bから幅方向にずれた状態でバルブ部22が組み付けられることを防止することができる。
(4)バルブ部22は、バルブ収容部16の流入口16aに設けられた弁座部16bを閉塞可能な弁体23を有する可動部材24と、該可動部材24を弁座部16b側に付勢する圧縮コイルばね25とを備える。そして、圧縮コイルばね25は、その一端がノズルチップ20と当接するとともに、他端が可動部材24と当接している。この構成によれば、バルブ部22の圧縮コイルばね25は、ノズルチップ20をベースとして可動部材24にばね力を付与しており、バルブ収容部16への洗浄液の流入圧により弁座部16bに対する可動部材24の開閉がなされる。つまり、ノズルチップ20がバルブ要素の1つとなっているため、構成の簡素化に寄与することができる。
(5)ノズルチップ20には、バルブ部22側に突出するとともに圧縮コイルばね25に挿入されたガイド部32が設けられる。これにより、ノズルチップ20のガイド部32によって圧縮コイルばね25の歪みを抑えることができる。また、ガイド部32が圧縮コイルばね25の位置決めにもなるため、組付性が向上される。
(6)ノズルチップ20には、圧縮コイルばね25を保持するばね保持部33が設けられる。これにより、ノズル本体部15に組み付ける前の状態において、ノズルチップ20のばね保持部33に圧縮コイルばね25を保持させることでノズルチップ20とバルブ部22とを一体部品として取り扱うことが可能となる。これにより、ノズル本体部15に対するバルブ部22及びノズルチップ20の組付性が向上される。
(7)ノズルチップ20は、チップ収容部17に対して液密に圧入固定されるため、ノズルチップ20とチップ収容部17の内側面との密着性が高く、ノズルチップ20とチップ収容部17の内面との間の隙間(拡散噴射口21以外の箇所)から洗浄液が漏れ出てしまうことを抑制することができる。また、圧入によりノズルチップ20をチップ収容部17に液密に強固に固定することが可能となる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、各ばね保持部33の内周面に圧縮コイルばね25の一端が圧入されたが、これ以外に例えば、図6に示すように、各ばね保持部33をガイド部32の外周面に沿って形成し、そのばね保持部33の外周面に圧縮コイルばね25の端部を圧入(外嵌)してもよい。また、ばね保持部33を省略した例を図7に示す。同図に示すように、ガイド部32の外径を圧縮コイルばね25の内径と略等しくし、圧縮コイルばね25の一端がガイド部32に圧入されるように構成してもよい。また、圧入による保持ではなく、爪状のばね保持部を圧縮コイルばね25に係止させてもよい。
・上記実施形態では、各ばね保持部33の内周面に圧縮コイルばね25の一端が圧入されたが、これ以外に例えば、図6に示すように、各ばね保持部33をガイド部32の外周面に沿って形成し、そのばね保持部33の外周面に圧縮コイルばね25の端部を圧入(外嵌)してもよい。また、ばね保持部33を省略した例を図7に示す。同図に示すように、ガイド部32の外径を圧縮コイルばね25の内径と略等しくし、圧縮コイルばね25の一端がガイド部32に圧入されるように構成してもよい。また、圧入による保持ではなく、爪状のばね保持部を圧縮コイルばね25に係止させてもよい。
・上記実施形態では、ノズルチップ20をチップ収容部17に圧入固定したが、これ以外に例えば、スナップフィットによって固定してもよい。
・上記実施形態では、バルブ部22をノズルチップ20に組み付けて一体部品とし、その一体部品をノズル本体部15内に組み付けたが、これに特に限定されるものではなく、バルブ部22をバルブ収容部16に組み付けた後に、ノズルチップ20をチップ収容部17に組み付けてもよい。
・上記実施形態では、バルブ部22をノズルチップ20に組み付けて一体部品とし、その一体部品をノズル本体部15内に組み付けたが、これに特に限定されるものではなく、バルブ部22をバルブ収容部16に組み付けた後に、ノズルチップ20をチップ収容部17に組み付けてもよい。
・上記実施形態では、チップ収容部17内の段差部17cによってノズルチップ20が組付方向Xに位置決めされているが、これ以外に例えば、ノズルチップ20にフランジ部を設け、そのフランジ部とノズル本体部15の排出側端部との係合によってノズルチップ20の組付方向Xの位置決めを行ってもよい。
・上記実施形態では、車両10のフロントガラス11用のウォッシャノズル14に適用したが、これ以外に例えば、リヤガラス用のウォッシャノズルに適用してもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(イ)チップ収容部及び該チップ収容部よりも上流側に位置するバルブ収容部を有するノズル本体部と、
前記バルブ収容部に収容され、該バルブ収容部内の流入口を閉塞可能なバルブ部と、
前記チップ収容部に収容されたノズルチップと
を備え、前記バルブ部の開放状態で前記バルブ収容部を通過し前記ノズルチップに流入した洗浄液が拡散流として噴射されるウォッシャノズルであって、
前記バルブ収容部には、前記チップ収容部側に開口するバルブ組付口が形成され、そのバルブ組付口から前記バルブ部を前記バルブ収容部内に組付可能に構成されていることを特徴とするウォッシャノズル。
前記バルブ収容部に収容され、該バルブ収容部内の流入口を閉塞可能なバルブ部と、
前記チップ収容部に収容されたノズルチップと
を備え、前記バルブ部の開放状態で前記バルブ収容部を通過し前記ノズルチップに流入した洗浄液が拡散流として噴射されるウォッシャノズルであって、
前記バルブ収容部には、前記チップ収容部側に開口するバルブ組付口が形成され、そのバルブ組付口から前記バルブ部を前記バルブ収容部内に組付可能に構成されていることを特徴とするウォッシャノズル。
これにより、バルブ部がチップ収容部を通してバルブ収容部内に組付可能となる。つまり、バルブ部とノズルチップとを同一の開口部からノズル本体部内に組み付けることができ、その結果、ノズル本体部に対するバルブ部及びノズルチップの組付工程を簡素化することが可能となる。
14…ウォッシャノズル、15…ノズル本体部、16…バルブ収容部、16a…流入口、16b…弁座部、17…チップ収容部、17a…組付用開口部、17c…段差部(チップ位置決め部)、20…ノズルチップ、22…バルブ部、23…弁体、24…可動部材、25…圧縮コイルばね、32…ガイド部、33…ばね保持部。
Claims (7)
- チップ収容部及び該チップ収容部よりも上流側に位置するバルブ収容部を有するノズル本体部と、
前記バルブ収容部に収容され、該バルブ収容部内の流入口を閉塞可能なバルブ部と、
前記チップ収容部に収容されたノズルチップと
を備え、前記バルブ部の開放状態で前記バルブ収容部を通過し前記ノズルチップに流入した洗浄液が拡散流として噴射されるウォッシャノズルであって、
前記ノズルチップは、前記チップ収容部の組付用開口部から該チップ収容部内に組み付けられるものであり、
前記バルブ部は、前記組付用開口部から前記チップ収容部を通して前記バルブ収容部内に組付可能に構成されていることを特徴とするウォッシャノズル。 - 請求項1に記載のウォッシャノズルにおいて、
前記バルブ部と前記ノズルチップとを同一方向に組付可能に構成されていることを特徴とするウォッシャノズル。 - 請求項1又は2に記載のウォッシャノズルにおいて、
前記ノズル本体部には、前記ノズルチップの組付方向の位置決めをするチップ位置決め部が形成されていることを特徴とするウォッシャノズル。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載のウォッシャノズルにおいて、
前記バルブ部は、前記バルブ収容部の流入口に設けられた弁座部を閉塞可能な弁体を有する可動部材と、該可動部材を前記弁座部側に付勢する圧縮コイルばねとを備え、
前記圧縮コイルばねは、その一端が前記ノズルチップと当接するとともに、他端が前記可動部材と当接していることを特徴とするウォッシャノズル。 - 請求項4に記載のウォッシャノズルにおいて、
前記ノズルチップには、前記バルブ部側に突出するとともに前記圧縮コイルばねに挿入されたガイド部が設けられていることを特徴とするウォッシャノズル。 - 請求項4又は5に記載のウォッシャノズルにおいて、
前記ノズルチップには、前記圧縮コイルばねを保持するばね保持部が設けられていることを特徴とするウォッシャノズル。 - 請求項1〜6のいずれか1項に記載のウォッシャノズルにおいて、
前記ノズルチップは、前記チップ収容部に対して液密に圧入固定されていることを特徴とするウォッシャノズル。
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US20120261489A1 (en) * | 2011-04-14 | 2012-10-18 | Hui San Hsu | Atomizing nozzle with anti-leakage function |
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