JP2015202081A - ペット用毛捕集ブラシ - Google Patents

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Abstract

【課題】 毛を捕集し易く、保持し易いと共に、保持した毛をブラシから除去し易いペット用毛捕集ブラシを提供する。【解決手段】 ペット用毛捕集ブラシ11は、その表面17が平面状のベース16と、ベース16に固定され、PET材料の円柱形状を有するブラシ41からなるブラシ群31とから構成される。ベース16は、ベース本体と、外方全面が平面状のハニカム形状を有するシート体22と、シート体22の内方側全面に一体的に固定され、シート体22側と対向する全面でベース本体に一体的に固定される固定シート25とから構成される。ブラシ41の長さは、5mmに設定される。ブラシ41の断面積にPETの曲げ弾性率を掛けた値は、0.0328kgfである。これにより、ブラシ41によって、動物の毛を掻き出し易くなり、ペット用毛捕集ブラシ11による毛の捕集力が向上する。【選択図】 図2

Description

この発明はペット用毛捕集ブラシに関し、特に愛玩動物(ペット)の毛であるアンダーコートを捕集するために使用されるペット用毛捕集ブラシに関するものである。
図8は、特許文献1で開示された従来の動物用除毛器具の正面図であり、図9は、図8で示した動物用除毛器具の櫛部の底面模式図である。
これらの図を参照して、動物用除毛器具61は、動物の毛を捕集するために使用され、正面視略台形状の把持部63と、把持部63の底面に設置され、把持部63と対向する一端で山形状の短櫛歯66及び短櫛歯67が連続して形成された櫛部65とから構成される。
図9を参照して、櫛部65の短櫛歯66a〜66cの各々は、正面側に傾斜しており、櫛部65の短櫛歯67a〜67cの各々は、背面側に傾斜している。
図10は、図8で示した動物用除毛器具の使用状態を示す斜視模式図である。
図を参照して、動物用除毛器具61の櫛部65の短櫛歯66及び短櫛歯67を動物の体に沿わして、毛を梳くことで、動物用除毛器具61を使用する。その際、櫛部65の短櫛歯66及び短櫛歯67の各々は、前述したように傾斜しているので、動物の毛70が短櫛歯66bと短櫛歯67cとの間に入りこみ易くなっている。この状態で、動物用除毛器具61を梳いて動かすことで、摩擦により動物の毛70を捕集することができる。
特開2004−159568号公報 特開2010−213666号公報
上記のような従来の動物用除毛器具61では、櫛部65の短櫛歯66及び短櫛歯67が山形状であり、動物の表皮近くにある細かなアンダーコートまでは届きにくく、アンダーコートを捕集しにくいものであった。又、動物の毛を十分捕集するには、強い摩擦力を必要とするものであった。
そこで、次に示す他の動物用抜け毛捕集用具が提案されている。
図11は、特許文献2で開示された従来の他の動物用抜け毛捕集用具の正面図であり、図12は、図11で示した動物用抜け毛捕集用具の底面図である。
これらの図を参照して、動物用抜け毛捕集用具72は、矩形状の平坦面76を有する支持部75と、平坦面76に設置され、複数のブラシピン81からなる掻き取り部79とから構成される。
図12を参照して、動物用抜け毛捕集用具72の掻き取り部79は、一列に重なって設置されたブラシピン84a〜84eからなるブラシ束81及びブラシ束82から構成されている。ブラシ束81とブラシ束82との間に捕集部78が形成されるように、ブラシ束81とブラシ束82とは、八の字形状で平坦面76に長手方向に連続して設置されている。
使用に際して、動物用抜け毛捕集用具72の掻き取り部79を、平坦面76の短手方向へ動物の体に沿わして、毛を梳くことで、動物用抜け毛捕集用具72を使用する。動物用抜け毛捕集用具72の掻き取り部79は、ブラシピン84からなるので、動物の表皮まで届き、アンダーコートを捕集することができる。そして、捕集したアンダーコートをブラシ束81とブラシ束82との間に形成された捕集部78で保持するものである。
しかしながら、この動物用抜け毛捕集用具72では、ブラシピン84a〜84eの各々が一列に重なって設置されているため、捕集する際にアンダーコートがブラシピン84a〜84eの各々の間に挟まり、ブラシピン84a〜84eから毛を除去しにくいものになっていた。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、毛を捕集し易く、保持し易いと共に、保持した毛をブラシから除去し易いペット用毛捕集ブラシを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、請求項1記載の発明は、ペット用毛捕集ブラシであって、その表面が平面状のベースと、ベースに根元が固定される、合成樹脂製のブラシ群とを備え、ブラシ群を構成するブラシの各々が、一定断面の棒形状を有し、ベースの表面からの長さが、5mm〜15mmであり、その断面積にその曲げ弾性率を掛けた値が、0.0328kgf〜9.1106kgfであるものである。
このように構成すると、毛を掻き出し易くなる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成において、ブラシの断面は円形状を有し、その直径は0.01mm〜0.1mmであり、ブラシ群の内、隣接するブラシの隙間は、0.2mm〜2mmに設定されるものである。
このように構成すると、ブラシに毛が絡み易くなる。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明の構成において、ブラシ群は、ブラシが複数集まってなる毛束が複数所定間隔で設けられ、毛束に含まれるブラシの本数は、所定間隔の方向に対して3本〜10本であり、所定間隔をブラシの長さで割った値が、0.67〜1.2であるものである。
このように構成すると、ブラシから毛を除去し易くなる。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明の構成において、ベースは、ベース本体と、ベース本体に一体的に取り付けられ、外方全面が平面状のハニカム形状のシート体とからなり、ブラシ群は、シート体に固定されるものである。
このように構成すると、ブラシ群をどの方向に梳いても、毛束の所定間隔が存在することになる。
以上説明したように、請求項1記載の発明は、毛を掻き出し易くなるため、ペット用毛捕集ブラシによる毛の捕集力が向上する。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加えて、ブラシに毛が絡み易くなるため、ペット用毛捕集ブラシによる毛の保持力が向上する。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明の効果に加えて、ブラシから毛を除去し易くなるため、毛の除去効率が向上する。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明の効果に加えて、ブラシ群をどの方向に梳いても、毛束の所定間隔が存在することになるため、ペット用毛捕集ブラシの使用勝手が向上する。
この発明の第1の実施の形態によるペット用毛捕集ブラシの概略平面図である。 図1で示したペット用毛捕集ブラシの概略底面図である。 図1で示したペット用毛捕集ブラシの概略正面図である。 図2で示した“X”部分の拡大図であって、シート体におけるブラシ群の固定状態を示す図である。 図4で示したV−Vラインから見た概略端面図である。 ペット用毛捕集ブラシを構成する1本のブラシの概略端面図であって、図5に対応した図である。 一列に並んだブラシ群からなるペット用毛捕集ブラシの概略端面図であって、図5に対応した図である。 特許文献1で開示された従来の動物用除毛器具の正面図である。 図8で示した動物用除毛器具の櫛部の底面模式図である。 図8で示した動物用除毛器具の使用状態を示す斜視模式図である。 特許文献2で開示された従来の他の動物用抜け毛捕集用具の正面図である。 図11で示した動物用抜け毛捕集用具の底面図である。
図1は、この発明の第1の実施の形態によるペット用毛捕集ブラシの概略平面図であり、図2は、図1で示したペット用毛捕集ブラシの概略底面図であり、図3は、図1で示したペット用毛捕集ブラシの概略正面図であり、図4は、図2で示した“X”部分の拡大図であって、シート体におけるブラシ群の固定状態を示す図であり、図5は、図4で示したV−Vラインから見た概略端面図である。
これらの図を参照して、ペット用毛捕集ブラシ11は、動物の毛を捕集するために使用され、平面視において猫の手に似せた形状を有し、その表面17が平面状のベース16と、ベース16に固定されたポリエチレンテレフタレート(PET)からなる円柱形状を有する複数のブラシ41からなるブラシ群31とから構成される。
ベース16は、ゴム材料からなるベース本体18と、外方全面が平面状のハニカム形状を有するように合成樹脂を編み込んで形成されたシート体22と、シート体22の内方側全面に一体的に固定され、シート体22側と対向する全面でベース本体18に一体的に固定される固定シート25とから構成される。このように構成した理由については、後述する。
図5を参照して、ブラシ群31を構成するブラシ41は、その根元42がベース16のシート体22に固定されている。ブラシ41の長さHは、シート体22の表面17から外方側端部までの長さであり、5mmに設定されている。又、ブラシ41は円柱形状を有しているので、その断面は円形状である。このブラシ41の断面における直径2r(半径r)は、0.012mmに設定されている。ここで、ブラシ41を形成するPETの曲げ弾性率Eは、290kgf/mmである。すなわち、ブラシ41の断面積にPETの曲げ弾性率Eを掛けた値は、0.0328kgfである。このように構成することにより、ブラシ41の一定のしなりによって、動物のアンダーコートを掻き出し易くなるため、ペット用毛捕集ブラシ11によるアンダーコートの捕集力が向上する。
又、ブラシ群31の内、例えば図5で示した隣接するブラシ41bとブラシ41cとは隙間45が設けられている。この隙間45の長さLは、ブラシ41bの断面中心とブラシ41cの断面中心との距離であり、0.3mmに設定されている。尚、この他の隣接するブラシ41の各々との隙間45の長さも同様に0.3mmに設定されている。このように構成することにより、ペット用毛捕集ブラシ11で毛を梳く際に、ブラシ41にアンダーコートが絡み易くなるので、ペット用毛捕集ブラシ11によるアンダーコートの保持力が向上する。
更に、3本のブラシ41a〜41cが集まってなる毛束35aと、3本のブラシ41d〜41fが集まってなる毛束35bとは、所定間隔36が設けられている。この所定間隔36の長さLは、ブラシ41cの断面中心とブラシ41dの断面中心との距離である。所定間隔36の長さLをブラシ41の長さHで割った値は、0.67に設定されている。このように構成することにより、動物から捕集してブラシ41に保持している毛を、ブラシ41から除去し易くなる。
ここで、ペット用毛捕集ブラシ11の使用状態について説明する。
図2を参照して、ペット用毛捕集ブラシ11のブラシ群31を、動物の体に沿わせるようにして、矢印の方向へ毛を梳くことで、ペット用毛捕集ブラシ11を使用する。ペット用毛捕集ブラシ11のブラシ群31は、ブラシ41からなるので、動物の表皮まで届き、アンダーコートを捕集することができる。そして、捕集したアンダーコートを、図5に示すように隣接するブラシ41間の隙間45及び毛束35間の所定間隔36で保持する。
又、ペット用毛捕集ブラシ11のブラシ群31を、矢印以外のどの方向へ毛を梳いても、図5で示した毛束35に所定間隔36が存在するように、シート体22がハニカム形状に形成されている。これにより、ペット用毛捕集ブラシ11の使用勝手が向上することになる。
次に、図5を参照して、ペット用毛捕集ブラシ11のブラシ41a〜41cに対して、例えば親指の腹部分をブラシ41a〜41cの外方側端部に押さえつけて、矢印の方向に親指を動かす。すると、ブラシ41a〜41cは二点鎖線で示した状態に屈曲することになる。そして、親指をそのままの方向へ動かすことで、ブラシ41a〜41cから親指は離れることになり、これによりブラシ41a〜41cは実線で示した元の状態に戻ることになる。親指を続いて動かすことで、隣接するブラシ41d〜41fにも同様の動作を繰り返すことになる。この動作により、隣接するブラシ41間の隙間45で保持しているアンダーコートが、毛束35間の所定間隔36を介してブラシ41から除去されることになる。尚、アンダーコートが除去し易くなるように、毛束35におけるブラシ41の本数及び所定間隔36が設定されている。
図1を参照して、ペット用毛捕集ブラシ11を用いて動物の毛を捕集及び除去する際にカーペット等に落ちた毛を、ペット用毛捕集ブラシ11のベース本体18をカーペット等に当接させて集める。このとき、ベース本体18はゴム材料から形成されているので、落ちた毛を効率良く集めることができるようになっている。
尚、上記の実施の形態では、ペット用毛捕集ブラシのブラシ群は、ポリエチレンテレフタレート(PET)からなるものであったが、例えばポリエチレン、ポリプロピレン及びナイロン等の他の合成樹脂からなるものであっても良い。
又、上記の実施の形態では、ペット用毛捕集ブラシのブラシは、円柱形状を有していたが、一定断面を有する棒形状であれば他の形状であっても良い。
更に、上記の実施の形態では、ベースは、ベース本体、シート体及び固定シートからなるものであったが、固定シートは無く、ベース本体にシート体が一体的に取り付けられたものであっても良い。又は、ベースは、その表面が平面状となるものであれば、これら以外から形成されたものであっても良い。
更に、上記の実施の形態では、ベース本体は、ゴム材料からなるものであったが、それ以外の材料からなるものであっても良い。
更に、上記の実施の形態では、シート体は、合成樹脂を編み込んで形成されたものであったが、例えば平板状の合成樹脂シートで形成されたものであるように、ブラシ群の根元を固定するものであれば、他のものから形成されていても良い。
更に、上記の実施の形態では、シート体は、外方全面が平面状のハニカム形状を有するものであったが、毛束の所定間隔をブラシの長さで割った値が、0.67〜1.2となるものであれば他の形状であっても良い。又は、それ以外の値となる形状であっても良い。
更に、上記の実施の形態では、ブラシの長さは、5mmに設定されていたが、以下の実施例で示すように5mm〜15mmであれば良い。
更に、上記の実施の形態では、ブラシの断面の直径は、0.012mmに設定されていたが、以下の実施例で示すように0.01mm〜0.1mmであれば良い。又は、それ以外の値であっても良い。
更に、上記の実施の形態では、ブラシの断面積にその曲げ弾性率を掛けた値は、0.0328kgfであったが、以下の実施例で示すように0.0328kgf〜9.1106kgfであれば良い。
更に、上記の実施の形態では、隣接するブラシの隙間は、0.3mmに設定されていたが、以下の実施例で示すように0.2mm〜2mmであれば良い。又は、それ以外の値であっても良い。
更に、上記の実施の形態では、毛束は、3本のブラシからなるものであったが、以下の実施例で示すように所定間隔の方向に対して3本〜10本であれば良い。又は、それ以外の本数であっても良い。
更に、上記の実施の形態では、ブラシ群は、複数のブラシが集まってなる毛束が所定間隔で設けられたものであったが、所定間隔は設けられていなくても良い。
更に、上記の実施の形態では、所定間隔をブラシの長さで割った値は、0.67に設定されていたが、以下の実施例で示すように0.67〜1.2であれば良い。又は、それ以外の値であっても良い。
更に、上記の実施の形態では、ペット用毛捕集ブラシは、猫のアンダーコートを捕集するために主に使用されるものであったが、それ以外の動物の毛を捕集するものとして使用されても良い。
上記の実施の形態で示したペット用毛捕集ブラシ11の効果を検証するために、毛の捕集評価、毛の保持評価及び毛の除去評価を行った。ここで、実験対象とした動物は、短毛種でアンダーコートを有する3歳の日本猫である。
I.毛の捕集評価
1.実験条件
まず、ペット用毛捕集ブラシの毛の捕集評価のための実験条件を示す。
図6は、ペット用毛捕集ブラシを構成する1本のブラシの概略端面図であって、図5に対応した図である。
尚、この第1の実施例によるペット用毛捕集ブラシ12は、上述の第1の実施の形態によるペット用毛捕集ブラシ11と基本的な構成は同一であるため、ここではその相違点を中心に説明する。
図を参照して、ペット用毛捕集ブラシ12のブラシ群31として、ここではPETで形成された1本のブラシ41gから構成されている。
ここで、実験の前提としてブラシ41gの断面の直径2r(半径r)毎における、断面積πrにPETの曲げ弾性率Eを掛けた値を、次の表1に示す。
Figure 2015202081
後述の実験においては、この表1で示したブラシの断面積πrにPETの曲げ弾性率Eを掛けた値(ブラシの断面積×曲げ弾性率)毎に評価を行う。
2.評価方法
図6で示したペット用毛捕集ブラシ12を用いて、日本猫の体の一定箇所を5回梳いて、日本猫のアンダーコートが捕集できるかを評価する。5回梳いた後に、アンダーコートが日本猫の体表面まで掻き出されたなら毛の捕集評価を「○」として、アンダーコートが日本猫の体表面まで掻き出されなかったなら毛の捕集評価を「×」とすることにした。これにより、ブラシ単体の撓み特性に基づく毛の捕集し易さを評価するものである。ペット用毛捕集ブラシ12のブラシ41gの長さHが、3mm、5mm、8mm、15mm及び20mmの各々におけるブラシ41gの断面積×曲げ弾性率毎に評価を行った。
3.実験結果
実験の結果を、次の表2に示す。
Figure 2015202081
この表2から、ペット用毛捕集ブラシ12のブラシ41gの長さHが、3mmの場合には、アンダーコートのある日本猫の表皮までブラシ41gが届かず、毛の捕集評価が全て「×」となることが分かった。
又、ペット用毛捕集ブラシ12のブラシ41gの長さHが、20mmの場合には、ブラシ41g自体が大きく撓むことになり、アンダーコートを掻き出すことができず、毛の捕集評価が全て「×」となることが分かった。
4.評価
表2の毛の捕集評価から、ペット用毛捕集ブラシ12のブラシ41gの長さHは5mm、8mm及び15mmの各々における、ブラシの断面積×曲げ弾性率が0.0328kgf、0.0911kgf、2.2777kgf、9.1106kgfである場合には毛の捕集評価が全て「○」となることが分かった。
よって、毛の捕集の観点から、ペット用毛捕集ブラシを構成するブラシ単体としては、その長さHは、5mm〜15mmであり、ブラシの断面積×曲げ弾性率は、0.0328kgf〜9.1106kgfであることが好ましいことが分かった。
II.毛の保持評価
1.実験条件
まず、ペット用毛捕集ブラシの毛の保持評価のための実験条件を示す。
図7は、一列に並んだブラシ群からなるペット用毛捕集ブラシの概略端面図であって、図5に対応した図である。
尚、この第2の実施例によるペット用毛捕集ブラシ13は、上述の第1の実施の形態によるペット用毛捕集ブラシ11と基本的な構成は同一であるため、ここではその相違点を中心に説明する。
図を参照して、ペット用毛捕集ブラシ13のブラシ群31は、PETで形成され、一列に並んだ複数本のブラシ41から構成されている。隣接するブラシ41間の隙間45の各々の長さLは、図7で示したブラシ41hの断面中心とブラシ41iの断面中心との距離と同一に設定されている。
ここで、ペット用毛捕集ブラシ13のブラシ41の断面の直径2rは、0.012mmである場合で評価を行う。すなわち、ペット用毛捕集ブラシ13のブラシの断面積×曲げ弾性率が、0.0328kgfの場合である。
2.評価方法
ペット用毛捕集ブラシ13を用いて、日本猫の体の一定箇所を5回梳いたときに、日本猫のアンダーコートが保持できているかを評価する。5回梳いた後に、所定範囲にあるブラシ41の隙間45に、アンダーコートが3本以上保持できているなら毛の保持評価を「○」として、アンダーコートが3本未満しか保持できていなかったなら毛の保持評価を「×」とすることにした。これにより、ペット用毛捕集ブラシ13の毛の保持し易さを評価するものである。尚、所定範囲とは、図7で示したブラシ41hの断面中心を起点として隣接するブラシのある方向に10mmにおさまる範囲とした。
ペット用毛捕集ブラシ13のブラシ41の長さHが、5mm、8mm、15mmの各々におけるブラシ41の隙間45(0.1mm〜5mm)毎に評価を行った。
3.実験結果
実験の結果を、次の表3に示す。
Figure 2015202081
この表3から、ペット用毛捕集ブラシ13のブラシ41の長さHが、5mm、8mm及び15mmの各々において、ブラシ41の隙間45が0.1mm、3mm及び5mmである場合の毛の保持評価が全て「×」となることが分かった。特に、ブラシ41の隙間45が3mm及び5mmの場合には、捕集したアンダーコートをブラシ41に保持できず、日本猫の体についたままとなることが分かった。
4.評価
表3の毛の保持評価から、ペット用毛捕集ブラシ13のブラシ41の長さHは5mm、8mm及び15mmの各々における、ブラシ41の隙間45が0.2mm、0.3mm、0.5mm、0.8mm及び2mmである場合には毛の保持評価が全て「○」となることが分かった。
よって、毛の保持の観点から、ペット用毛捕集ブラシ13のブラシ41の長さHが5mm〜15mmのときに、ブラシ41の隙間45は、0.2mm〜2mmであることが好ましいことが分かった。
III.毛の除去評価
1.実験条件
まず、ペット用毛捕集ブラシの毛の除去評価のための実験条件を示す。
この第3の実施例によるペット用毛捕集ブラシ14は、上述の第1の実施の形態によるペット用毛捕集ブラシ11と基本的な構成は同一であるため、ここではその相違点を中心に説明する。
図5を参照して、この第3の実施例によるペット用毛捕集ブラシ14のブラシ群31は、PETで形成され、一列に並んだ複数本のブラシ41から構成されている。すなわち、ペット用毛捕集ブラシ14は、図4で示したペット用毛捕集ブラシ11において、V−Vライン以外にあるブラシ群31を削除したものに対応する。よって、ペット用毛捕集ブラシ14は、図5においては、ペット用毛捕集ブラシ11と同一に表れる。
ここで、ペット用毛捕集ブラシ14のブラシ41の断面の直径2rは、0.012mmである場合で評価を行う。すなわち、ペット用毛捕集ブラシ14のブラシの断面積×曲げ弾性率が、0.0328kgfの場合である。
又、ペット用毛捕集ブラシ14のブラシ41間の隙間45は、0.3mmである場合について評価を行う。
2.評価方法
ペット用毛捕集ブラシ14のブラシ41の外方側端部に対して、親指の腹部分を押さえつけて、矢印の方向に親指を動かす動作を15回繰り返したときに、動作前にブラシ41に保持していたアンダーコートの7割以上の本数が除去できたなら毛の除去評価を「○」として、アンダーコートの5割以上7割未満の本数が除去できたなら毛の除去評価を「△」として、アンダーコートの5割未満の本数が除去できたなら毛の除去評価を「×」とした。これにより、ペット用毛捕集ブラシ14の毛の除去し易さを評価するものである。
ペット用毛捕集ブラシ14のブラシ41の長さHが、5mm、8mm、15mmの各々に対して別々の表で評価を行った。これらの表の各々に対して、毛束35におけるブラシ41の本数においてブラシ41の長さHに対する所定間隔36の比率(所定間隔36をブラシ41の長さHで割った値)毎で評価を行った。
3.実験結果
まず、ペット用毛捕集ブラシ14のブラシ41の長さHが5mmのときの実験の結果を、次の表4に示す。
Figure 2015202081
次に、ペット用毛捕集ブラシ14のブラシ41の長さHが8mmのときの実験の結果を、次の表5に示す。
Figure 2015202081
次に、ペット用毛捕集ブラシ14のブラシ41の長さHが15mmのときの実験の結果を、次の表6に示す。
Figure 2015202081
4.評価
表4〜表6の毛の除去評価から、ペット用毛捕集ブラシ14のブラシ41の長さHは5mm、8mm及び15mmの各々に対して、毛束35におけるブラシ41の本数が2本、3本、6本、8本及び10本の各々において、ブラシ41の長さHに対する所定間隔36の比率が0.67、0.9及び1.2である場合には毛の除去評価が全て「○」となることが分かった。
よって、毛の除去の観点から、ペット用毛捕集ブラシ14のブラシ41の長さHが5mm〜15mmのときに、毛束35におけるブラシ41の本数が2本〜10本であり、ブラシ41の長さHに対する所定間隔36の比率が0.67〜1.2であることが好ましいことが分かった。又、このときに、毛の捕集及び保持の観点を加味すると、毛束35におけるブラシ41の本数が3本〜10本であり、ブラシ41の長さHに対する所定間隔36の比率が0.67〜1.2であることがより好ましいことが分かっている。
尚、上記の各実施例では、ペット用毛捕集ブラシの実験対象となる動物は、短毛種でアンダーコートを有する3歳の特定の日本猫であったが、アンダーコートを有する動物であれば同様の効果を奏することが確認されており、それ以外の動物であっても良い。
又、上記の第2及び第3の実施例では、ペット用毛捕集ブラシのブラシの断面の直径は、特定の値であったが、0.01mm〜0.1mmの範囲であれば同様の実験結果を得ている。
更に、上記の各実施例では、ペット用毛捕集ブラシのブラシは、PETから形成されたものであったが、ブラシの断面積にその曲げ弾性率を掛けた値が0.0328kgf〜9.1106kgfの範囲となるような合成樹脂であれば同様の実験結果を得ている。
更に、上記の第3の実施例では、ペット用毛捕集ブラシのブラシ間の隙間は、特定の値であったが、0.2mm〜2mmの範囲であれば同様の実験結果を得ている。
11〜14…ペット用毛捕集ブラシ
16…ベース
17…表面
18…ベース本体
22…シート体
31…ブラシ群
35…毛束
36…所定間隔
41…ブラシ
42…根元
45…隙間
尚、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims (4)

  1. ペット用毛捕集ブラシであって、
    その表面が平面状のベースと、
    前記ベースに根元が固定される、合成樹脂製のブラシ群とを備え、
    前記ブラシ群を構成するブラシの各々が、一定断面の棒形状を有し、
    前記ベースの前記表面からの長さが、5mm〜15mmであり、
    その断面積にその曲げ弾性率を掛けた値が、0.0328kgf〜9.1106kgfである、ペット用毛捕集ブラシ。
  2. 前記ブラシの断面は円形状を有し、その直径は0.01mm〜0.1mmであり、
    前記ブラシ群の内、隣接する前記ブラシの隙間は、0.2mm〜2mmに設定される、請求項1記載のペット用毛捕集ブラシ。
  3. 前記ブラシ群は、前記ブラシが複数集まってなる毛束が複数所定間隔で設けられ、
    前記毛束に含まれる前記ブラシの本数は、前記所定間隔の方向に対して3本〜10本であり、
    前記所定間隔を前記ブラシの長さで割った値が、0.67〜1.2である、請求項2記載のペット用毛捕集ブラシ。
  4. 前記ベースは、
    ベース本体と、
    前記ベース本体に一体的に取り付けられ、外方全面が平面状のハニカム形状のシート体とからなり、
    前記ブラシ群は、前記シート体に固定される、請求項3記載のペット用毛捕集ブラシ。
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