JP2015201847A - 高分解能アナログ・デジタル変換器 - Google Patents

高分解能アナログ・デジタル変換器 Download PDF

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Abstract

【課題】アナログ・デジタル変換のためのシステムと方法を提供する。【解決手段】方法700は、それぞれが第1と第2の極板を備えた、第1のコンデンサと第2のコンデンサを入力電圧で充電するステップ702と、第1の基準電圧を、第1のコンデンサの第2の極板に接続するステップ704と、第2の基準電圧を、第2のコンデンサの第1の極板に接続するステップ706と、コンパレータを使用して、第1のコンデンサの第1の極板と、第2のコンデンサの第2の極板間の電位差である、出力電圧の極性を判定するステップ708と、出力電圧の極性を表す2進ビットを出力するステップ710と、2進ビットに基づき、出力電圧の極性を切り換えて、出力電圧を整流するステップ712と、を備える。【選択図】図7

Description

関連出願の相互基準
本出願では、2014年4月8日出願の米国暫定特許第61/977、020号の仮出願の優先権を主張するものであり、その内容は本明細書にすべて組み込まれている。
技術分野
この発明は、アナログ・デジタル変換のためのシステムと方法に関する。
アナログ・デジタル変換器(ADC)は、通常2進コードで、一定のサンプリング・レートで、アナログ入力電圧をデジタル出力に変換する。ADCは、逐次近似法、シグマ・デルタ、ビットパーステージ・アーキテクチャをはじめとする、様々なアーキテクチャを使用して実装されている。ADCは一般的に、その分解能(ビットで表され、信号を量子化することができる出力レベルの数)と、サンプリング・レートとにより特徴付けられる。
寸法は小さいままで、従来のアナログ・デジタル変換器(ADC)の分解能を増やす必要があるアプリケーションもある。特に、加速度計、又はマイクロパワー衝撃センサに埋め込まれたADCのような、埋め込み型アプリケーションでは、小さい寸法を維持することが重要になる可能性が高い。低消費電力と可変分解能(例えば、可変出力ビット数)も、ADCには望ましい。
元々大型である変換器を、14ビット以上を格納するためにさらに大きくすることが必要になるので、既存の逐次近似アナログ・デジタル変換器の分解能を増やすことは困難である。それだけでなく、13ビットを超えるトリミング特性が追加要求される可能性もある。シグマ・デルタADCは、分解能は高いが、消費電力が高いのが犠牲になっている。また、シグマ・デルタ変換器は、普通多重化することはできない。2進ビットパーステージADCは、コンパレータの状態が変化してDACが切り替わる点に対応する不連続性を持つ残差出力を生成する。残差出力波形内にこのような不連続性ができることが、このアーキテクチャの基本的な問題点である。そのような過渡信号を1ステージで伝播させて、最終コンパレータ入力時に安定させるために、セトリング時間を十分とらなければならないので、このようなアーキテクチャを高速で動作させるのは難しい。
ビットパーステージ・アーキテクチャを折り曲げれば、2進ビットパーステージ・アーキテクチャの不連続性の問題を回避することができる。F.D.Waldhauerは、米国特許第3、187、325号にて折り曲げ型アーキテクチャの実装を提示している。Waldhauerが実装した折り曲げ型転送機能は、帰還ループ内にダイオードを持つ、半導体演算増幅器を使用している。ところが、Waldhauerの実装は、様々な独立したエラーソースがあるため、低分解能のアプリケーションに一番適している。例えば、Waldhauerのステージをカスケード接続すると、各ステージで独立したエラーが発生する。さらにWaldhauerの実装は、高い電力消費量を示す。従って、消費電力が低く小型でも分解能の大きい(例えば、12ビット以上)ADCが必要になる。また、可変分解能の小型低電力ADCも必要である。
米国特許第3、187、325号明細書
本明細書は、アナログ・デジタル変換のためのシステム、方法、装置について説明する。本明細書で開示するシステム、方法、装置は、ビットパーステージADCに関する。ビットパーステージADCは、各ステージで1ビット以上を抽出し、後続の類似の、または同一のステージがさらに多くのビットを生成することができるように残差を生成する。ADCは、入力の符号(例えば、極性)を監視することにより1ビットを抽出できるように交番2進出力符号を使用する。入力を整流し、2を掛け、全長の半分でレベルシフトさせることにより、残差を生成することができる。ある実施形態では、アナログ・デジタル変換方法は、第1と第2の極板を有する第1と第2のコンデンサを入力電圧で充電することと、第1の基準電圧を第1のコンデンサの第2の極板に接続することと、第2の基準電圧を第2のコンデンサの第1の極板に接続することと、コンパレータを使用して出力電圧の極性を判定することであって、出力電圧は第1のコンデンサの第1の極板と第2のコンデンサの第2の極板間の電位差である、ことと、極性を表す2進ビットを出力することと、2進ビット値に基づき出力電圧の極性を切り換えて出力電圧を整流することとを含む。
ある実施形態では、第1の出力端子が第1のコンデンサの第1の極板に接続され、第2の出力端子が第2のコンデンサの第2の極板に接続される。そのような場合には、整流とは、2進ビット値に基づき第1の出力端子への接続と、第2の出力端子への接続とを切り換えることを意味する。整流とは、正極性ならば第1の出力端子を第2のコンデンサの第2の極板に接続し、第2の出力端子を第1のコンデンサの第1の極板に接続すること、および負極性ならば、第2の出力端子を第2のコンデンサの第2の極板に接続し、第1の出力端子を第1のコンデンサの第1の極板に接続することを意味する実施形態もある。方法が、第1と第2出力端子を正と負の入力端子に接続することにより、残差を再循環させることを含む実施形態もある。第1と第2の基準電圧間の電位差が、スケール電圧の半分に等しい実施形態もある。
ある実施形態では、第1の基準電圧を第1のコンデンサの第2の極板に接続するステップと、第2の基準電圧を第2のコンデンサの第1の極板に接続するステップとを同時に行う。この方法を繰り返して、入力電圧を変更する前に14ビット以上を抽出する実施形態もある。入力電圧が、共通モード電圧を中心とする差分電圧である実施形態もある。第1と第2の基準電圧が、第3と第4のコンデンサによってそれぞれ供給される実施形態もある。第1のコンデンサの容量と、第2のコンデンサの容量とが等しくない実施形態もある。
ある実施形態では、アナログ・デジタル変換するためのシステムが、第1と第2の極板をそれぞれ有する第1と第2のコンデンサと、入力電圧で第1と第2のコンデンサを充電するように構成された正の入力端子と負の入力端子と、第1のコンデンサの第2の極板に切り換え可能に接続された第1の基準電圧源と、第2のコンデンサの第1の極板に切り換え可能に接続された第2の基準電圧源と、第1のコンデンサの第1の極板と第2のコンデンサの第2の極板とに接続され、コンパレータ出力を有するコンパレータと、第1のコンデンサの第1の極板と第2のコンデンサの第2の極板にそれぞれ切り換え可能に接続され、端子の接続の切り換えがコンパレータ出力で制御される、第1と第2の出力端子と、を備える。
ある実施形態では、端子の切り換え可能な接続は、正極性ならば、第1の出力端子を第2のコンデンサの第2の極板に電気的に接続し、第2の出力端子を第1のコンデンサの第1の極板に電気的に接続し、負極性ならば、第2の出力端子を第2のコンデンサの第2の極板に電気的に接続し、第1の出力端子を第1のコンデンサの第1の極板に電気的に接続するように構成される。第1と第2の出力端子を、正と負の入力端子にそれぞれ接続する実施形態もある。第1の基準電圧源と第2の基準電圧源との電位差が、スケール電圧の半分に等しい実施形態もある。第1の基準電圧源が第3のコンデンサを備え、第2の基準電圧源が第4のコンデンサを備える実施形態もある。第1のコンデンサの容量と、第2のコンデンサの容量とが等しくない実施形態もある。
ある実施形態では、アナログ・デジタル変換するためのシステムが、第1と第2の極板をそれぞれ有する第1と第2のコンデンサと、入力電圧により第1と第2のコンデンサを充電する手段と、第1のコンデンサの第2の極板に第1の基準電圧を接続する手段と、第2のコンデンサの第1の極板に第2の基準電圧を接続する手段と、第1のコンデンサの第1の極板と第2のコンデンサの第2の極板との間の電位差が出力電圧となる、出力電圧の極性を決定する手段と、極性を表す2進ビットを出力する手段と、2進ビット値に基づき出力電圧の電位差を整流する手段と、を備える。
ある実施形態では、整流する手段は、正極性ならば、第1の出力端子を第2のコンデンサの第2の極板に接続し、第2の出力端子を第1のコンデンサの第1の極板に接続し、負極性ならば、第2の出力端子を第2のコンデンサの第2の極板に接続し、第1の出力端子を第1のコンデンサの第1の極板に接続する手段を備える。第1と第2の出力端子を、正と負の入力端子に接続することにより、残差を再循環させる手段もシステムが含む実施形態もある。第1の基準電圧と第2の基準電圧が、それぞれ第3のコンデンサと第4のコンデンサにより供給される実施形態もある。
ある実施形態では、単一ステージを使用して、残差の再循環を利用してマルチビットを抽出している。再循環は、2つのセルを交互に使用することで支援することができ、各セルが互いを保持する役割をしている。サンプル・ホールド、またはトラック・ホールドを使用して、変換ステージ間で循環する残差を記憶する実施形態もある。可変長ADCは、従来のアナログ・デジタル変換器よりも小型化することができる。
ある実施形態では、ステージの連続したカスケード接続としてADCを実装することができる。
分解能のビット数に比例して、可変長のアナログ・デジタル変換器が大型化しない実施形態もある。
数が限定されているエラーソースの全てが各ビットに適用されるため、トリム値の1つの組が、精度全般を訂正することが必要になる実施形態もある。
可変長のアナログ・デジタル変換器が、アナログ・デジタル変換器の温度係数を低くし、クロック範囲を広くするスイッチとコンデンサを備えている実施形態もある。
各変換に数マイクロ秒を要する実施形態もある。
例えば、本発明は以下の項目を提供する。
(項目1)
それぞれが第1と第2の極板を備えた、第1のコンデンサと第2のコンデンサを入力電圧で充電するステップと、
第1の基準電圧を、前記第1のコンデンサの前記第2の極板に接続するステップと、
第2の基準電圧を、前記第2のコンデンサの前記第1の極板に接続するステップと、
コンパレータを使用して、前記第1のコンデンサの前記第1の極板と、前記第2のコンデンサの前記第2の極板間の電位差である、出力電圧の極性を判定するステップと、
前記出力電圧の前記極性を表す2進ビットを出力するステップと、
前記2進ビットに基づき、前記出力電圧の前記極性を切り換えて、前記出力電圧を整流するステップと、
を備える、アナログ・デジタル変換方法。
(項目2)
第1の出力端子が、前記第1のコンデンサの前記第1の極板に接続され、第2の出力端子が、前記第2のコンデンサの前記第2の極板に接続され、
前記極性を切り換えるステップが、前記2進ビットに基づいて、前記第1の出力端子への接続と第2の出力端子への接続とを切り換えるステップを備える、上記項目に記載の方法。
(項目3)
前記極性を切り換えるステップは、
前記極性が正であれば、前記第1の出力端子を、前記第2のコンデンサの前記第2の極板に接続し、前記第2の出力端子を、前記第1のコンデンサの前記第1の極板に接続し、
前記極性が負であれば、前記第2の出力端子を、前記第2のコンデンサの前記第2の極板に接続し、前記第1の出力端子を、前記第1のコンデンサの前記第1の極板に接続する、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目4)
前記第1と第2の出力端子を、前記正と負の入力端子に接続することにより、残差を再循環するステップをさらに備える、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目5)
前記第1の基準電圧と前記第2の基準電圧との間の電位差が、スケール電圧の半分に等しい、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目6)
前記第1の基準電圧を、前記第1のコンデンサの前記第2の極板に接続するステップと、前記第2の基準電圧を、前記第2のコンデンサの前記第1の極板に接続するステップとが同時に行われる、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目7)
前記方法を繰り返して、前記入力電圧を変更する前に14ビット以上を抽出する、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目8)
前記入力電圧は、共通モード電圧を中心とする差分電圧である、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目9)
前記第1の基準電圧と前記第2の基準電圧とが、第3のコンデンサと第4のコンデンサにより各々供給される、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目10)
前記第1のコンデンサの容量と、前記第2のコンデンサの容量とは等しくない、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目11)
それぞれが第1と第2の極板を備えた、第1のコンデンサと第2のコンデンサと、
前記第1のコンデンサと前記第2のコンデンサを、入力電圧で充電するように構成された、正の入力端子と負の入力端子と、
前記第1のコンデンサの前記第2の極板に切り換え可能に接続された、第1の基準電圧源と、
前記第2のコンデンサの前記第1の極板に切り換え可能に接続された、第2の基準電圧源と、
前記第1のコンデンサの前記第1の極板と、前記第2のコンデンサの前記第2の極板に接続され、コンパレータ出力を持つコンパレータと、
第1と第2の出力端子であって、各端子が、前記第1のコンデンサの前記第1の極板と、前記第2のコンデンサの前記第2の極板に切り換え可能に接続され、前記端子の切り換え可能な接続が、前記コンパレータ出力により制御される、第1と第2の出力端子と、を備える、アナログ・デジタル変換システム。
(項目12)
前記端子の前記切り換え可能な接続は、
前記極性が正の場合には、前記第1の出力端子を前記第2のコンデンサの前記第2の極板に電気的に接続し、前記第2の出力端子を前記第1のコンデンサの前記第1の極板に電気的に接続し、
前記極性が負の場合には、前記第2の出力端子を前記第2のコンデンサの前記第2の極板に電気的に接続し、前記第1の出力端子を前記第1のコンデンサの前記第1の極板に電気的に接続するように構成されている、上記項目のいずれかに記載のシステム。
(項目13)
前記第1と第2の出力端子は、前記正と負の入力端子にそれぞれ接続されている、上記項目のいずれかに記載のシステム。
(項目14)
前記第1の基準電圧源と、前記第2の基準電圧源との間の電位差は、スケール電圧の半分に等しい、上記項目のいずれかに記載のシステム。
(項目15)
前記第1の基準電圧源は、第3のコンデンサを備え、前記第2の基準電圧源は、第4のコンデンサを備える、上記項目のいずれかに記載のシステム。
(項目16)
前記第1のコンデンサの容量と、前記第2のコンデンサの容量とは等しくない、上記項目のいずれかに記載のシステム。
(項目17)
それぞれが第1と第2の極板を備えた、第1のコンデンサと第2のコンデンサと、
前記第1のコンデンサと前記第2のコンデンサを入力電圧で充電するための手段と、
第1の基準電圧を、前記第1のコンデンサの前記第2の極板に接続するための手段と、
第2の基準電圧を、前記第2のコンデンサの前記第1の極板に接続するための手段と、
前記第1のコンデンサの前記第1の極板と、前記第2のコンデンサの前記第2の極板との間の電位差である出力電圧の極性を判定するための手段と、
前記出力電圧の前記極性を表す2進ビットを出力するための手段と、
前記2進ビットに基づいて前記出力電圧の前記極性を切り換え、前記出力電圧を整流するための手段と、を備えるアナログ・デジタル変換システム。
(項目18)
前記極性を切り換えるための前記手段は、
前記極性が正の場合には、前記第1の出力端子を前記第2のコンデンサの前記第2の極板に接続し、前記第2の出力端子を前記第1のコンデンサの前記第1の極板に接続し、
前記極性が負の場合には、前記第2の出力端子を前記第2のコンデンサの前記第2の極板に接続し、前記第1の出力端子を前記第1のコンデンサの前記第1の極板に接続する手段を備える、上記項目のいずれかに記載のシステム。
(項目19)
前記第1と第2の出力端子を、前記正と負の入力端子に接続することにより、残差を再循環する手段をさらに備える、上記項目のいずれかに記載のシステム。
(項目20)
前記第1の基準電圧と前記第2の基準電圧とが、第3のコンデンサと第4のコンデンサとにより各々供給される、上記項目のいずれかに記載のシステム。
(摘要)
本明細書に開示するシステム、方法、装置は、ビットパーステージADCに関する。ビットパーステージADCは、各ステージで1ビット以上を抽出し、後続の類似の、または同一のステージがさらに多くのビットを生成することができるように、残差を生成する。ADCは1ビットを入力の記号(例えば、極性)を観察することにより抽出できるように、反射された2進出力符号を使用する。入力を整流し、2を掛け、全長の半分でレベルシフトさせることにより、残差を生成することができる。コンデンサとスイッチを使用して、残差を生成することができる。このためADCは、消費電力が小さく、小型化することができる。
特質や様々な優位点をはじめとする、本発明の上記、または上記以外の特徴は、添付の図面と併せて、以下の詳細な説明を考慮すれば、より明らかになる。
図1は、ビットパーステージアナログ・デジタル変換器(ADC)の例証的なステージと、対応する入力、残差、ビット出力を示す。
図2は、例証的なマルチステージビットパーステージADCと、対応する残差波形R1,R2を示す。
図3は、可変長アナログ・デジタル変換器の例証的な回路を示す。
図4は、入力信号を整流するための、ビットパーステージ変換器の例証的な回路を示す。
図5は、コンデンサとスイッチを使用して2の利得を適用するための、ビットパーステージ変換器の例証的な回路を示す。
図6は、レベルシフトを適用するための、ビットパーステージ変換器の例証的な回路を示す。
図7は、例証的なアナログ・デジタル変換方法のフローチャートを示す。
各種図面内の同じ参照番号や名称は、同じ要素を示す。
発明の詳細な説明
以下の説明では、低電力ビットパーステージアナログ・デジタル変換器(ADC)の設計を開示する。ADCは、入力の極性を測定して判定することにより、入力から1ビットを抽出し、同一ステージにより使用可能な残差を出力して、後続のビットを決定する、折り曲げ型ビットパーステージ変換器を実装してもよい。ADCは、従来のADCに対して小型化した、コンパクトな再循環設計を使用して実装することができる。再循環による実装を行うと、ADCの分解能を可変にすることができる。例えば、ADCは追加したサイクル用残差を再循環させることにより、入力からさらに多くのビットを抽出することができ、回路の変更も必要としない。低消費電力のままでも高いスループットが得られる、カスケード設計も期待できる。
図1は、ビットパーステージADCの例証的なステージ100を示す。ステージ100は、入力ノード114、利得108、110、コンパレータ112、スイッチ118、加算器120、ビット出力ノード116を備える。ステージ100は、入力102のような入力信号を受信して、図示した残差104とビット出力106のような残差とビット出力を生成することができる。ステージ100は、折り曲げ式アーキテクチャを使用して、アナログ入力を、デジタルで表わす連続ビットに変換する。そのために、ステージ100は、入力102の極性を判定し、ビット出力106を生成して入力102を残差104に変換する。残差104はそれから同一ステージの入力に送信されるが、実施形態によっては、自身の入力に残差を送信することもある。次のステージが、次のビット出力を決定する。入力の極性からビットを決定して、次のステージに残差を送るという反復プロセスが、必要とするビット数が得られるまで繰り返される。入力を整流し、二重化してシフトすることにより、各ステージでは入力から残差を生成する。簡単にするために、二重化およびシフト操作は、利得108、110と加算器120により行われるとして図1では描かれている。けれども、図3に示すように、これらの構成要素は、利得操作と加算操作を行うために使用されるコンデンサとスイッチの組み合わせを表している。ステージ100にて演算増幅器の代わりにコンデンサとスイッチを使用すれば、消費電力を低減させながら演算増幅器に関わるエラーソースのいくつかを取り除くことができる。
操作中、入力電圧VINはノード114に接続され、コンパレータ112でグランド電位と比較される。ノード116でのコンパレータの出力は、ステージ100のビット出力となる。論理0は、グランド電位に対する負の電圧に対して出力され、論理1は、グランド電位に対する正の電圧に対して出力される。こうして、コンパレータ112は、入力信号VINの極性を検出して、ステージ100のための対応するビット出力を提供する。コンパレータ112の出力は、スイッチ118を制御するためにも使用される。ノード116の出力が論理0の場合は、スイッチ118は、利得108の出力を加算器120に接続する。これとは逆に、ノード116の出力が論理1の場合は、スイッチ118は、利得110の出力を加算器120に接続する。このように、入力電圧の極性により、ステージ全体の利得が+2になるか、−2になるかが判定される。図1に示すように、スイッチ118は、負の入力電圧に対応する位置にある。加算器120にて、利得108または利得110の出力がVに加算され、加算器の出力がそのステージの残差となる。ステージ100の伝達関数はこうして
Residue=−2|VIN|+V
となる。ステージ100の後に1つ以上のステージがある場合には、残差信号が次のステージに受け渡される。
グラフ102は、ステージ100への入力電圧VINの例を示し、グラフ104と106はそれぞれ、対応する残差とビット出力を示す。グラフ102のx軸は時間を、y軸は電圧を示す。ステージ100の機能を説明すると、入力は−Vと+Vの間を範囲とする線形傾斜電圧である。この入力電圧は最初負であるが、時刻122で正に転ずる。時刻122の前では、グラフ106に示すようにコンパレータ116は論理0を出力する。また、利得108は加算器120に接続されるので、残差は2VIN+Vとなる。時刻122では、VINが負から正に遷移する。その結果、ノード116のビット出力は0から1に遷移し、スイッチ118は利得110を加算器120に接続する。この構成では、残差は−2VIN+Vとなる。連続した2進リップルADCとは異なり、この遷移の結果、VIN=0の時に、
2VIN+V=−2VIN+V=V
となるので、残差が跳び不連続になることがないことには、注目すべきである。
図2は、例証的なマルチステージビットパーステージADC200と、対応する残差波形R1,R2を示す。マルチステージADC200は、n個のステージを備える。明確にするために、最初の2ステージと最後の2ステージ(ステージ204a−d)のみを示す。マルチステージADC200の各ステージは、図1のステージ100を使用して実装することができる。入力電圧VINが、ステージ204の入力に印加される。図1の例のように、VINは線形傾斜電圧で、−Vと+Vの間をその範囲とする。ステージ204aに、伝達関数R1=−2|VIN|+Vが印加すると、ステージ204bにR1が出力される。同様にステージ204bに、同じ伝達関数R1を印加すると、R2が次のステージ(図示せず)で出力される。グラフ202に示すように、入力は各ステージにより効果的に折り曲げられている。最初の3つのステージにより出力されるコードをR2の下に示す。このコードは、bの形式で示される。コードの最上位ビット(MSB)は、この例ではbであり、入力の極性により決定される。ビットbはR1の極性により決定され、ビットbはR2の極性により決定される。例えば、入力、R1,R2の全てが負の場合は、コードは最初000となる。R2が正になると、ビットbが0から1に遷移するので、コードは001になる。R1が正になると、ビットbが0から1に遷移するので、コードは011になる。それに続くステージで折り曲げプロセスが継続すると、コードの出力は、ステージを追加する毎に1ビットずつ増える。
マルチステージADC200が出力するコードは、グレーコードであってもよい。グレーコードは、反射2進コードとしても知られているが、連続する数値が1ビットのみの差になっているので、単位距離コードである。連続2進コードとは異なり、どの折り曲げステージ残差にも急激な遷移が起こらないので、この単位距離特性により高速動作が可能になる。さらに、負と正の値をグレーコードで表すことができれば、MSBで数値の符号を表し、残りのビットで大きさを表すことができる。図2の例では、ライン224からの距離が等しいグレーコードは、下位2ビットが同じになるので、8個のグレーコードはライン224に対して反射されたものと言える。
図3は、可変長のアナログ・デジタル変換器の例証的な回路300を示す。回路300は、コンデンサ314、316、328、330、ゲート304a−b、310a−b、312a−b、318a−b、320a−b、324a−b、326a−b、332a−b、334a−b、306a−b、バッファー332a−b、コンパレータ308、インターコネクトを備える。回路300は、図1、2で説明したアナログ・デジタル変換器を実装している。回路300は、2つのステージで動作する。ステージ1では、「1」と表示されたゲート(310a−b、312a−b、318a−b、320a−b)が閉じられる。このステージでは、整流された入力電圧がコンデンサ314、316に印加され、2の利得とレベルシフトが、コンデンサ328、330に貯えられた電圧に加えられる。ステージ2では、「2」と表示されたゲート(324a−b、326a−b、332a−b、334a−b)が閉じられる。このステージでは、ステージ1にてコンデンサ314、316に貯えられた電圧に、2の利得とレベルシフトが加えられるが、ステージ1からの整流された残差信号が、コンデンサ328、330に印加される。読出し信号を使用して、新しい入力電圧を読み出す。読出し信号がハイならば、入力RDを受信するゲート(ゲート304a、304b)は閉じられる。ステージ1で読出し信号がローならば、ゲート320a−bも閉じられる。回路300のゲートは、スイッチでもよいが、普通はトランジスタであり、通常半導体装置の一部として形成される。
使用時には、入力電圧VINは、ノード302aと302bのVとV間にVIN=V−Vとなるように印加される。この電圧は、
=VCM+VIN/2
=VCM−VIN/2
のように、共通モード電圧VCMを中心とした差分入力である。差分動作は、電源ノイズを除去することができるので有益である、といってよい。読出し信号がゲート304a−bを閉じると、入力電圧がコンパレータ308の入力電圧に印加される。コンパレータ308は、入力の極性を判定してから信号bを出力する。信号bは、回路300の第1出力ビットである。信号bは、スイッチ306a−bを制御するためにも使用される。スイッチ306a−bは、VINの極性に基づいて、回路300のノード338aと338b間の電圧の極性を切り換えるので、コンパレータ308と共に整流器として機能する。この整流は差分信号の配線とクロスして行われるので本質的にエラーフリーである。図3に示すように、スイッチ306a−bは、正のVINに対応する位置に示される。
ステージ1では、ノード338aの電圧(V)は、コンデンサ314と316の上側極板に印加されるが、338bの電圧(V)は、コンデンサ314と316の下側極板に印加される。スイッチ306a−bにより整流されるので、コンデンサに印加される電圧は通常−|VIN|となる。さらに、+Vがコンデンサ328に印加され、−Vがコンデンサ330に印加される。+Vと−Vは、次式で与えられる。
+V=VCM+VSH/2
−V=VCM−VSH/2
SHは、回路300のスケール電圧の半分に等しくてもよい。
ステージ2では、+VRがコンデンサ314の下側極板に印加され、−VRがコンデンサ316の上側極板に印加される。そのため、コンデンサ314の上側極板は、
−V+V
で与えられる電位を持つ。また、コンデンサ316の下側極板は、
−V−(V−V
で与えられる電位を持つ。
その結果、コンデンサ314の上側極板とコンデンサ316の下側極板間の電位差は
2(V−V)+VSH
となる。この電位差をさらに一般化して表すと
−2|VIN|+VSH
となるが、これは図1に示すビットパーステージ変換器の伝達関数である。この電位差は、第1ステージの残差R1である。
コンデンサ314,316の下側極板に基準電圧を印加することにより、2の利得とレベルシフトが得られるので、この変換は本質的にエラーフリーであり、集積回路(IC)コンデンサの下側極板の浮遊容量による負の効果を低減、またはなくすことができる。さらに、コンデンサ314,316の特定の容量に対する、またはコンデンサ314,316間の容量の整合に対する要求、または削減要求はない。コンデンサ314,316の絶対容量に依存する小さなエラーはあるかもしれないが、普通それは二次的効果であり、トリミング(例えば、バッファー332a−bの利得のトリミング)や容量を大きくすることにより減らすことができる。エラーは、浮遊回路容量により、コンデンサの上面に負荷をかけると発生することがあり、それにより信号が若干減少させることもある。このエラーは、設計により(例えば、極板上面に接続された、アクティブな装置を小型化することにより、浮遊回路容量を減少させる)小さくすることができ、帰還バッファー増幅器の利得をわずかに調整することにより、修正することもできる。この効果は、コンデンサ314、316の容量を増やすことにより、直接小さくすることができる。
同時にシフトさせずに信号を二重化すると、信号を電源電圧の限界に近づける、または超過させることができるので、二重化してシフトさせる機能は1回のステップで行われると有益である。このようなステップを一緒に実行することにより、任意の供給電圧で、信号の振れが最小化されて使用可能な入力電圧の範囲が広くなる。
ゲート334a−bとバッファー322a−bを介してR1が供給され、入力に戻される。バッファー322a−bは、残差に利得Gを適用する。利得が約1である実施形態もある。ユニティ・バッファーの代わりに利得Gを使用すれば、トリミングによりエラー訂正を行うことができる。回路300は再循環設計を実装しているので、変換ステージはすべて同一バッファー322a−bを使用し、回路300内のエラーソースの限定数のほとんどは、各ビットに適用される。その結果、単一線形型トリムは、同時に全ビットに適用することができる。この特性によりトリミングを容易に行うことができ、バックグラウンドで自動トリミングが容易にできる可能性もある。
残差がバッファー322a−bを通過後、コンパレータ308は残差の極性を判定して、新しい信号bを出力する。この新しい値bは、回路300の2番目のビット出力であり、スイッチ306a−bの状態の判定に使用される。スイッチ306a−bがセットされた後に、整流された残差がコンデンサ328、330に印加される。ステージ2の期間中は、ゲート310a−b、312a−bは開放されたままなので、再循環された残差によりコンデンサ314、316の電圧が低化することはない。
ステージ2の後で、ステージ1が繰り返される。ゲート318a−bは閉じられ、コンデンサ328の上側極板とコンデンサ330の下側極板間の電位差は
R2=−2|R1|+VSH
となる。この電位差R2は、ゲート320a−b(読出し信号はローであると仮定)を介して供給され、バッファー322a−bを介して入力に戻される。コンパレータ308は、R2の極性を判定して、3番目の出力ビットを出力する。R2は,コンデンサ314、316にも印加される。
こうして、第1のサイクルでは1番目のビットが生成され、第2のサイクルでは2番目のビットと1番目の残差が生成され、第3のサイクルでは3番目のビットと2番目の残差が生成される。このプロセスは、新しい入力電圧が回路300に読み込まれるまで継続させることができる。新しい入力電圧を読み込む前に、入力電圧から14ビットを抽出するという実施形態もある。この回路により、新しい入力電圧を読み込む間のサイクル数を制御することにより、任意の数のビットを生成することができる。2次、3次のエラー効果のために、正確な出力ビット数が制限されることもある。システム構成要素の数を増やさなくても、出力ビット数を増やすことができるので、再循環ADCは従来のADCよりも小型化することができる。
この例からも明らかなように、回路300には2つのセルが存在する。第1のセルは、コンデンサ314,316を備え、第2のセルは、コンデンサ328,330を備える。定常状態では、セルの一方が、前の残差の整流形式で充電されるが、他方のセルは次の残差を読み出す。2つのセルはこのように交互に使用され、お互いに相手をホールドする役目をしている。
ある実施形態では、コンデンサの下側極板に寄生するコンデンサを使用して、レベルシフトを行う。そのような実施形態では、基準電圧+V、−Vはなくてもよい。ゲートを使用すると、コンデンサの負荷を最小にし得るので、バッファー322a−bなしで回路300を動作させることができる実施形態もある。コンパレータ308の出力はグレーコードであるが、グレーコード出力は、連続2進コードに変換することができる。例えば、回路200がグレーコード出力を連続生成すると、MSBを変更せずに受信することにより、最初にMSB,次いで連続2進数への変換が生成され、前の連続2進ビットを使用して、続きのビット各々をXORする。
ある実施形態では、回路300を、ステージの連続カスケード接続として実装することができる。連続カスケード接続の利点は、スループットが高いこと。定常状態では、出力ビットがいくつあっても、2クロックサイクルで変換全体が行われる。例えば、14ビットの分解能が必要な場合、連続カスケード接続のスループットは、循環設計時の14倍になる。
回路300が使用しているのは、スイッチとコンデンサなので、温度係数が非常に低く(例えば、動作温度の変化に起因するバラツキが小さい)、消費電力が小さく、クロック範囲が広い回路になる。ビットパーステージ変換器内の演算増幅器は、ステージを伝統的な実装にしているが、スイッチとコンパレータを使用する実装は、構成部品の値に依存しないので、消費電力が小さく、正確である。回路300で使用するコンデンサは、供給電圧に対して正確で、安定して、または変化しないものである必要はない。残差生成のメカニズムは全体として、コンパレータとバッファーのオフセット以外は、構成部品に対して1次的な依存性を持つことはない。このオフセットは、変換を行う毎に、標準的なオートゼロ技術により容易に実現できる。
図4〜6は、ビットパーステージ変換器の素子の例証的な伝達曲線を示す。図4〜6は、回路300により行われる変換を、整流、2の利得の適用、レベルシフトの適用の3つのステップに分けている。このステップはそれぞれ、例証的な回路412,414,416で実行される。図4は、入力信号を整流するための例証的な回路412を示す。回路412は、コンパレータ420に印加する入力電圧を受信する。コンパレータ420は、入力の極性を判定して信号φを出力する。信号φは、回路412のビット出力であり、
OUT=−|VIN
となるように、スイッチ422a−bも制御する。この整流は差分信号の配線とクロスして行われるので実質的にエラーフリーであり得る。回路412のスイッチは、正入力に対応する位置に示される。回路412の効果は、伝達関数402に示される。
図5は、コンデンサとスイッチを使用して2の利得を適用するための、例証的な回路414を示す。回路414は、2つのステージに2の利得を印加する。ステージ1では、ラベル1のゲートが閉じられ、コンデンサC,Cに入力電圧が印加される。ステージ2では、ラベル2のゲートだけが閉じられ、コンデンサC,Cは直列接続される。出力電圧は、Cの上側極板と、Cの下側極板間の電位差であり、入力電圧の2倍になる。このため、回路414は、入力に対して2の利得を適用する。共通モード電圧VCMは、コンデンサ間でVCM付近の電位差の中心に印加される。直列接続の回路412と414の効果を、伝達関数404に示す。
図6は、レベルシフトを適用するための、例証的な回路416を示す。回路416は、ステージ2とステージ3の2つのステージでレベルシフトを適用する。ステージ2では、回路416内のコンデンサC,Cは、回路414のステージ2のコンデンサC,Cの電圧からスタートする。ステージ3では、ラベル2のゲートが開放されているため、共通モード電圧が遮断される。コンデンサCの下側極板に電圧+VSH/2が印加され、コンデンサCの下側極板に電圧−VSH/2が印加される。従って、回路416は、Cの上側極板と、Cの下側極板間の電位差をVSHだけ増加させる。伝達関数406は、回路412,414,416の実質的な効果を示す。この伝達関数から、回路412は入力信号を整流して、回路414が2の利得を適用し、回路416がフルスケールと等価なレベルシフトを適用することが分かる。こうして、回路412,414,416は、回路300の動作原理を説明している。動作原理は、図3の再循環設計で示したが、カスケード・マルチステージ設計をはじめとする、様々な設計で実装することができる。
図7は、アナログ・デジタル変換のための例証的な方法700のフローチャートを示す。方法700は、入力の極性を判定することにより、アナログ入力から1ビットを抽出し、後続ビットを決定するために使用することができる残差を出力する。方法700は、折り曲げ型ビットパーステージ・アーキテクチャを使用して実装することができる。例えば、方法700は、図1のステージ100,図2のマルチステージADC200、図3の回路300,または図4の回路412,414,416の組合せを使用して実行することができる。
ステップ702では、第1のコンデンサと第2のコンデンサが、入力電圧VINにより充電される。各コンデンサは、第1と第2の極板を備える。入力電圧は、共通モード電圧を中心とする差分電圧でもよい。差分動作は、電源ノイズを除去するので、都合がよいかもしれない。ステップ702を実行後、各コンデンサの第1の極板の電位はV、各コンデンサの第2の極板の電位はVとなるが、VIN=V−Vである。
ステップ704では、第1の基準電圧が、第1のコンデンサの第2の極板に接続され、ステップ706では、第2の基準電圧が、第2のコンデンサの第1の極板に接続される。コンデンサをこのように接続すると、入力電圧VINを2倍にして、シフトさせることができる。第1のコンデンサの第1の極板と、第2のコンデンサの第2の極板間の電位差は、回路の出力電圧となる場合もある。その場合、第1と第2の基準電圧が各々+Vと−Vならば、出力電圧を2VIN+2Vとすることができる。ステップ704と706は、同時に行ってもよい。同時にシフトせずに入力電圧を2倍にすると、入力電圧を電源電圧の限度に近づけたり、超過させることができるので便利である。ある実施形態では、第1の基準電圧と第2の基準電圧の電位差が、スケール電圧の半分に等しくなるので、入力電圧がハーフスケールだけシフトする場合もある。
ステップ708では、第1のコンデンサの第1の極板と、第2のコンデンサの第2の極板間の電位差の極性(即ち、ステップ706からの出力電圧の極性)を、コンパレータを使用して判定する。この判定は、図1のコンパレータ112,図3のコンパレータ308,図4のコンパレータ720,または任意の適切なコンパレータを使用して行うことができる。極性を表す2進ビットが、ステップ710で出力される。ある実施形態では、論理0は、グランドに対して負の電圧で出力され、論理1は、グランドに対して正の電圧で出力される場合もある。2進ビットを使用して、ステップ702で受信した入力電圧、又はステップ706からの出力電圧を整流するスイッチを制御することができる。
ステップ712では、ステップ706からの出力電圧の極性が、2進ビットに基づいて切り換えられ、出力電圧を整流する。実施形態によっては、2進ビットに基づいて1対の出力端子への接続を切り換えることにより、整流を行う場合もある。例えば、極性が正なら、正の出力端子が、第2のコンデンサの第2の極板に接続され、負の出力端子が、第1のコンデンサの第1の極板に接続される。これとは逆に、極性が負なら、負の出力端子が、第2のコンデンサの第2の極板に接続され、正の出力端子が、第1のコンデンサの第1の極板に接続される、という実施形態もある。第1のコンデンサの第1の極板と、第2のコンデンサの第2の極板間の電位差を整流した電圧(即ち、整流した出力電圧)が残差になる。そのような場合、方法700により出力される残差は、
Residue=−2|VIN|+V
となる。ここで、Vは、第1と第2の基準電圧の電位差である。
方法700を、(例えば、残差を再循環させることにより)残差に対して繰り返し実行すれば、さらにビットを抽出することができる。ある回路の正と負の出力端子を同じ回路の正と負の入力端子に接続することにより、残差を再循環させている実施形態もある。そのように実装すれば、ADC回路の分解能を可変にすることができる。例えばADCは、回路の物理的な構造を変更せずに、サイクルを追加して残差を再循環させることにより、入力からさらにビットを抽出することができる。図2のマルチステージADC200のように、再循環による実装と比較すると高いスループットを提供するカスケード設計を使用して、方法700を実装してもよい。
方法700を反復繰り返して出力すると、第1と第2のコンデンサに当初印加したアナログ入力電圧を表すグレーコードを生成することができる。グレーコードの最上位ビット(MSB)は、初期入力電圧の極性により決定され、続きのビットは、方法700の連続反復により出力された続きの残差の極性により決定することができる。グレーコードにより負値と正値が表される場合、MSBは数値の符号を表すことができ、残りのビットは、大きさを表すことができる。
本明細書で使用しているように、項目のリストの「少なくとも1つ」という句は、単一の要素を含む、それらの項目の任意の組合せを指すものとする。例えば、「a、b、またはcの少なくとも1つ」とは、a、b、c、a−b、a−c、b−c、a−b−cを含むものとする。
本発明の革新的な側面を記述するために、ある実装に対する説明を上記で行った。けれども、当業者であれば、本明細書の教示は様々な異なる方法に適用することができることを理解するであろう。説明した実装内容は、加速、衝撃、力を感知するように構成されたものをはじめとして、任意のデバイス、装置、システムに実装することができる。そのため、教示内容は、図示した実装内容だけに限定する意図はなく、当業者であればすぐに分かるように、広く応用できるようにしている。
本明細書で説明した実装内容を様々に修正すれば、直ちに当業者には自明となり、本明細書で定義した一般原理は、本明細書の精神を逸脱せずに、他の実装に適用することができる。従って、特許請求の範囲を、本明細書で示す実装に限定するつもりはなく、本明細書と、本明細書に開示された原理と新たな特徴とに合致する、一番広義の範囲に会うようにする。また、当業者であれば、「上部」や「下部」といった用語は、図を説明し易くするために使用することがあり、適切に定められたページ上の図の方向に対応する、相対的な位置を示すものであり、例えば、実装した回路の適切な方向は考慮しないかもしれない、ということは理解している。
個別の実装ということでは、本明細書に記載した特徴は、組み合わせて単一の実装とすることができるものもある。逆に、単一の実装ということで記載した様々な特徴は、多数の実装内に個別に、または任意の適切なサブ結合内で実装することもできる。さらに、ある組合せ内で作用するものであると、特徴について上記のように説明することができても、また当初はそのように主張しても、主張した組み合わせからの1つ以上の特徴は、組合せた状態から実行できる場合もあり、主張した組合せは、サブ結合、またはサブ結合の変形を対象としたものでもよい。
同様に、図中の操作を特定の順番で描いても、そのような操作は図示した特定の順序、又は順番に実行する必要はないし、望ましい結果を達成するために、説明した操作の全てを実施する必要はないことは、当業者であれば分かるであろう。また、図面をフロー図の形式で、1つ以上のプロセス例で模式的に描画してもよい。けれども、描画されていない他の操作を、模式的に描いたプロセス例の中に組み入れてもよい。例えば、1つ以上の追加操作は、任意の操作の前でも、後でも、同時にでも、又は操作間でも実行することができる。マルチタスクや平行処理の方が有利になる環境もある。また、上記の実装内の様々なシステム構成要素を分離することについては、実装の全てでそのような分離が必要になるとは理解しなくてもよい。また、上記の構成要素やシステムは、単一回路内に統合することもできれば、多重回路に組み込むこともできるとことは理解できると思う。また、他の実装例も以下の特許請求の範囲内にある。特許請求の範囲に記載された動作を、別の順番で実行することができ、なおかつ望ましい結果になるという場合もある。

Claims (20)

  1. それぞれが第1と第2の極板を備えた、第1のコンデンサと第2のコンデンサを入力電圧で充電するステップと、
    第1の基準電圧を、前記第1のコンデンサの前記第2の極板に接続するステップと、
    第2の基準電圧を、前記第2のコンデンサの前記第1の極板に接続するステップと、
    コンパレータを使用して、前記第1のコンデンサの前記第1の極板と、前記第2のコンデンサの前記第2の極板間の電位差である、出力電圧の極性を判定するステップと、
    前記出力電圧の前記極性を表す2進ビットを出力するステップと、
    前記2進ビットに基づき、前記出力電圧の前記極性を切り換えて、前記出力電圧を整流するステップと、
    を備える、アナログ・デジタル変換方法。
  2. 第1の出力端子が、前記第1のコンデンサの前記第1の極板に接続され、第2の出力端子が、前記第2のコンデンサの前記第2の極板に接続され、
    前記極性を切り換えるステップが、前記2進ビットに基づいて、前記第1の出力端子への接続と第2の出力端子への接続とを切り換えるステップを備える、請求項1に記載の方法。
  3. 前記極性を切り換えるステップは、
    前記極性が正であれば、前記第1の出力端子を、前記第2のコンデンサの前記第2の極板に接続し、前記第2の出力端子を、前記第1のコンデンサの前記第1の極板に接続し、
    前記極性が負であれば、前記第2の出力端子を、前記第2のコンデンサの前記第2の極板に接続し、前記第1の出力端子を、前記第1のコンデンサの前記第1の極板に接続する、請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記第1と第2の出力端子を、前記正と負の入力端子に接続することにより、残差を再循環するステップをさらに備える、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 前記第1の基準電圧と前記第2の基準電圧との間の電位差が、スケール電圧の半分に等しい、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 前記第1の基準電圧を、前記第1のコンデンサの前記第2の極板に接続するステップと、前記第2の基準電圧を、前記第2のコンデンサの前記第1の極板に接続するステップとが同時に行われる、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 前記方法を繰り返して、前記入力電圧を変更する前に14ビット以上を抽出する、請求項4に記載の方法。
  8. 前記入力電圧は、共通モード電圧を中心とする差分電圧である、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の方法。
  9. 前記第1の基準電圧と前記第2の基準電圧とが、第3のコンデンサと第4のコンデンサにより各々供給される、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の方法。
  10. 前記第1のコンデンサの容量と、前記第2のコンデンサの容量とは等しくない、請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の方法。
  11. それぞれが第1と第2の極板を備えた、第1のコンデンサと第2のコンデンサと、
    前記第1のコンデンサと前記第2のコンデンサを、入力電圧で充電するように構成された、正の入力端子と負の入力端子と、
    前記第1のコンデンサの前記第2の極板に切り換え可能に接続された、第1の基準電圧源と、
    前記第2のコンデンサの前記第1の極板に切り換え可能に接続された、第2の基準電圧源と、
    前記第1のコンデンサの前記第1の極板と、前記第2のコンデンサの前記第2の極板に接続され、コンパレータ出力を持つコンパレータと、
    第1と第2の出力端子であって、各端子が、前記第1のコンデンサの前記第1の極板と、前記第2のコンデンサの前記第2の極板に切り換え可能に接続され、前記端子の切り換え可能な接続が、前記コンパレータ出力により制御される、第1と第2の出力端子と、を備える、アナログ・デジタル変換システム。
  12. 前記端子の前記切り換え可能な接続は、
    前記極性が正の場合には、前記第1の出力端子を前記第2のコンデンサの前記第2の極板に電気的に接続し、前記第2の出力端子を前記第1のコンデンサの前記第1の極板に電気的に接続し、
    前記極性が負の場合には、前記第2の出力端子を前記第2のコンデンサの前記第2の極板に電気的に接続し、前記第1の出力端子を前記第1のコンデンサの前記第1の極板に電気的に接続するように構成されている、請求項11に記載のシステム。
  13. 前記第1と第2の出力端子は、前記正と負の入力端子にそれぞれ接続されている、請求項11または12に記載のシステム。
  14. 前記第1の基準電圧源と、前記第2の基準電圧源との間の電位差は、スケール電圧の半分に等しい、請求項11から請求項13のいずれか1項に記載のシステム。
  15. 前記第1の基準電圧源は、第3のコンデンサを備え、前記第2の基準電圧源は、第4のコンデンサを備える、請求項11から請求項14のいずれか1項に記載のシステム。
  16. 前記第1のコンデンサの容量と、前記第2のコンデンサの容量とは等しくない、請求項11から請求項15のいずれか1項に記載のシステム。
  17. それぞれが第1と第2の極板を備えた、第1のコンデンサと第2のコンデンサと、
    前記第1のコンデンサと前記第2のコンデンサを入力電圧で充電するための手段と、
    第1の基準電圧を、前記第1のコンデンサの前記第2の極板に接続するための手段と、
    第2の基準電圧を、前記第2のコンデンサの前記第1の極板に接続するための手段と、
    前記第1のコンデンサの前記第1の極板と、前記第2のコンデンサの前記第2の極板との間の電位差である出力電圧の極性を判定するための手段と、
    前記出力電圧の前記極性を表す2進ビットを出力するための手段と、
    前記2進ビットに基づいて前記出力電圧の前記極性を切り換え、前記出力電圧を整流するための手段と、を備えるアナログ・デジタル変換システム。
  18. 前記極性を切り換えるための前記手段は、
    前記極性が正の場合には、前記第1の出力端子を前記第2のコンデンサの前記第2の極板に接続し、前記第2の出力端子を前記第1のコンデンサの前記第1の極板に接続し、
    前記極性が負の場合には、前記第2の出力端子を前記第2のコンデンサの前記第2の極板に接続し、前記第1の出力端子を前記第1のコンデンサの前記第1の極板に接続する手段を備える、請求項17に記載のシステム。
  19. 前記第1と第2の出力端子を、前記正と負の入力端子に接続することにより、残差を再循環する手段をさらに備える、請求項17または18に記載のシステム。
  20. 前記第1の基準電圧と前記第2の基準電圧とが、第3のコンデンサと第4のコンデンサとにより各々供給される、請求項17から請求項19のいずれか1項に記載のシステム。
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