JP2015200825A - 画像処理装置およびその方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 印刷物において観察される、記録紙の透過率むらに起因する濃度むらや色むらの発生を抑制する。
【解決手段】 透過特性取得部812は、画像形成に使用する記録媒体の光の透過率に関する透過情報を取得する。補正量設定部813は、透過特性取得部812から入力される記録媒体の透過情報に基づき、画像形成によって形成される印刷物の観察光量を補正するための補正量を設定する。
【選択図】 図7
【解決手段】 透過特性取得部812は、画像形成に使用する記録媒体の光の透過率に関する透過情報を取得する。補正量設定部813は、透過特性取得部812から入力される記録媒体の透過情報に基づき、画像形成によって形成される印刷物の観察光量を補正するための補正量を設定する。
【選択図】 図7
Description
本発明は、印刷物において観察される濃度むらや色むらの発生を抑制する画像処理に関する。
記録媒体(以下、記録紙または紙)上に画像を形成する装置として、電子写真方式の画像形成装置(以下、電子写真プリンタ)がある。電子写真プリンタは、色材であるトナーを記録紙に転写し、転写されたトナーを加熱、加圧することで記録紙にトナーを定着して、画像を形成する。
近年、電子写真プリンタの用途は、通常の複写機やプリンタから、軽印刷の領域であるプリントオンデマンド(POD)市場まで拡大してきている。これに伴い、オフィスではランニングコストを低減するために安価な記録紙が利用されることがある。また、POD市場においては、印刷物そのものの価値としてさらなる高画質化が要求されている。
電子写真プリンタで利用される記録紙の種類は多岐に亘り、オフィスではPPC記録紙(上質紙や再生紙など)、POD市場では印刷本紙(アート紙、コート紙、軽量コート紙など)が使用される。これらの記録紙は、単位面積当りの重量を表す坪量で50g/m2程度から300g/m2を超えるものまで幅広く存在し、様々な電子写真プリンタにおいて対応記録紙として設定されている。
一般に、坪量が低いほど透過率が高い。透過率が高い記録紙においては、印刷後、記録紙同士を重ねたとき、下の記録紙に印刷された画像が透けて見えたり、記録紙を裏から見ると表面に印刷された画像が透けて見える現象(以下、裏写り)が発生する。
透過率が高い記録紙を用いて両面印刷する際の裏写りの発生を抑制するために、種々の技術が提案されている。特許文献1は、記録紙の裏面に印刷する画像(以下、裏面画像)をミラー反転した画像に補正係数をかけた画像を生成し、記録紙の表面に印刷する画像(以下、表面画像)の画素値から補正画像の画素値を減算する技術を記載する。
特許文献2に記載された技術は、記録紙の片面の印刷後、当該記録紙の透過率を検知して、透過率が高い場合は「両面印刷しない」、「画像濃度を変更する」、「定着温度を変更する」の何れかの処理を行う。また、特許文献3に記載された技術は、記録紙の片面の印刷後、当該記録紙の透過率を検知して、他方の面に印刷する際の露光量を制御する。
記録紙の透過率に起因する問題としては、上述した裏写りだけでなく、透過率の違いによる裏面からの透過光量(透過強度)の違いが、印刷物において観察される濃度や色に影響する問題がある。印刷物を観察する一般的な環境においては、照明から印刷物の観察面に直接照射される光以外に、壁や机などで反射して印刷物の裏面に回り込む光がある。
図1により印刷物に光が照明された様子を印刷物の側断面方向から見た概念図を示す。図1(a)に示す印刷物は、記録紙101と、記録紙101に定着されたトナー層102からなる。光線103は、天井照明や照明スタンドなどの照明から印刷物の観察面(表面)に直接入射する光線である。一方、光線104は、壁や机などに反射されて印刷物の裏面に入射する光線である。
光線103は、トナー層102において吸収や散乱を受け、あるいは、トナー層102を透過し記録紙101の表面で反射されて、印刷物からの反射光線105として観察される。つまり、印刷物表面で反射する光、および、トナー層102を透過し記録紙101の表面で反射して再びトナー層102を透過して印刷物表面から射出する光をまとめて反射光線105と表現する。
また、光線104は、記録紙101とトナー層102を透過して、透過光線106として観察される。透過光線106の光量は、記録紙101の透過率に依存し、記録紙101の透過率が高いほど透過光線106の光量が大きくなる。印刷物として実際に観察される光量は、反射光線105の光量と透過光線106の光量の合計になり、その結果、透過率が高い記録紙の印刷物ほど観察される濃度が低くなる。
とくに、オフィスなどで利用される再生紙など、安価な記録紙は、紙の位置によって繊維の粗密があり、透過率が不規則に変化する。以下、透過率の不規則な変化を「透過率むら」と呼ぶ。高価な記録紙にも、あえて表面に凹凸が施されているものがあり、紙の厚みや密度が位置によって異なるため、結果として透過率むらが存在する記録紙がある。このように、透過率むらが大きい記録紙は、たとえ均一な厚さのトナー層が形成されたとしても、場所によって観察される色や濃度に差が生じる。
図1(b)に示す印刷物は、記録紙201と、記録紙201に定着されたトナー層202からなる。図1(b)には、記録紙201に濃淡を付けて記録紙201の透過率を表す。図の濃い領域ほど透過率が低いことを示し、以下同様である。
印刷物の表面に同じ強度の光線203、204が入射し、印刷物の裏面に同じ強度の光線205、206が入射する。記録紙201の透過率むらにより、透過率が低い領域を透過した透過光線209の強度は、透過率が高い領域を透過した透過光線210の強度よりも小さい。一方、透過率が高い位置では反射率が低くなるため、透過率が低い位置で反射した反射光線207の強度は、透過率が高い位置で反射した反射光線208の強度よりも大きい。ただし、反射光線207と208の強度差は、透過光線209と210の強度差に比べて小さい。
このような理由により、観察条件によっては、記録紙の透過率むらと記録紙の裏面に入射する光量に起因する濃度むらや色むらが発生する場合がある。
図2により記録紙単体および記録紙に均一膜厚のトナーが定着した試料の透過率と反射率の二次元的な分布を示す。
図2(a)は記録紙の透過率の二次元的な分布を示し、図2(b)は同一記録紙の反射率の二次元的な分布を示す。図2(c)は当該記録紙に均一膜厚のトナーを定着した試料の透過光量の二次元的な分布を示し、図2(d)は同一試料の反射光量の二次元的な分布を示す。図2は、明るい領域ほど透過率、反射率、光量が高いこと表す。
図2(a)に示す記録紙の透過率むらの影響を受け、均一膜厚のトナー層が形成されたとしても、図2(c)に示すように透過光量にむらが発生する。一方、図2(b)に示す記録紙の反射率むらの影響があるものの、均一膜厚のトナー層が形成されていていれば、図2(d)に示すように反射光量の位置による差は小さい。
図3により図2に示す試料を異なる条件で観察した様子を示す。図3(a)は背景の濃度が高い場合、図3(b)は背景の濃度が低い場合である。一方、図3(c)は資料を手持ちで観察した様子を示し、裏面からの入射光量が多い状態を示している。
背景の濃度が高い場合(図3(a))は、図2(c)に示す透過光量の影響がなく、図2(d)に示す反射光量のみが観察されるため濃度むらが小さい。背景の濃度が低い場合(図3(b))は、図2(c)に示す透過光量のむらの影響を受け、図3(a)と比較して観察される濃度むらが大きくなる。資料を手持ちで観察する場合(図3(c))は、図2(c)に示す透過光量のむらが大きくなり、濃度むらが最も大きい画像が観察される。
また、観察される光量は記録紙の透過率だけではなく、記録紙に定着したトナーの反射率や透過率によっても異なる。トナーの反射率と透過率は、トナー載り量(単位面積当りのトナーの重量)や散乱度合によって異なる。
なお、この問題は、電子写真プリンタに特有のものではなく、インクジェット方式のプリンタでも発生する。
記録紙の透過率に関する技術として、上記の先行文献のように、裏写り対策技術は数多く提案されている。しかし、それら技術は、記録紙の透過率むらによって発生する印刷物の濃度むらや色むらを解決することができない。
本発明は、印刷物において観察される、記録紙の透過率むらに起因する濃度むらや色むらの発生を抑制することを目的とする。
本発明は、前記の目的を達成する一手段として、以下の構成を備える。
本発明にかかる画像処理は、画像形成に使用する記録媒体の光の透過率に関する透過情報を取得し、前記透過情報に基づき、前記画像形成によって形成される印刷物の観察光量を補正するための補正量を設定する。
本発明によれば、印刷物において観察される、記録紙の透過率むらに起因する濃度むらや色むらの発生を抑制することができる。
以下、本発明にかかる実施例の画像処理を図面を参照して詳細に説明する。以下の実施例は特許請求の範囲にかかる本発明を限定するものではなく、また、実施例に説明された特徴のすべてが本発明の解決手段に必須とは限らない。
以下では、色材としてトナーやインクを使用する画像処理装置を説明し、画像形成時に記録紙に供給される色材の量(色材量)を「トナー載り量」「インク打込量」などと表現する。
[装置の構成]
図4のブロック図により実施例の画像処理装置の処理構成例を説明する。
図4のブロック図により実施例の画像処理装置の処理構成例を説明する。
画像入力部501は、印刷対象の画像データを入力する。印刷条件設定部502は、印刷条件のユーザ指示を入力する。印刷条件は、記録紙サイズ、片面/両面印刷、ページレイアウト、カラー/モノクロモード、記録紙の種類(以下「紙種」)、印刷目的、印刷品質、印刷モードなどを含む。なお、記録紙サイズ、片面/両面印刷、ページレイアウト、カラー/モノクロモードについては、一般的なプリンタにおいて設定される条件と同様であるため説明を省略する。
紙種は、コート紙、普通紙などの名称による選択や、坪量による選択が可能である。印刷目的は、一般、デスクトップパブリッシング(DTP)、グラフィックス、写真、コンピュータ支援設計(CAD)、高精細文書など、印刷対象の画像データの種類による選択が可能である。印刷品質は、解像度、階調数、ハーフトーン処理の種類などが選択可能である。
画像処理部503は、画像入力部501から入力される画像データに、印刷条件設定部502によって設定された印刷条件に基づき画像処理を施し、画像処理した画像データを画像形成部504に出力する。画像処理の詳細については後述する。
画像形成部504は、印刷条件設定部502によって設定された印刷条件に基づき、画像処理部503から入力される画像データを印刷処理して、記録紙上に可視画像を形成する。
●画像形成部
以下、画像形成部504の構成を説明する。画像形成部504は、1ドラム型の電子写真プロセスによって記録紙上に画像形成を行うものとする。図5により画像形成部504の概観を示す。図4に示す画像入力部501、印刷条件設定部502、画像処理部503は、図5に示す制御部600内または制御部600に接続されたコンピュータ機器である画像処理装置内にある。
以下、画像形成部504の構成を説明する。画像形成部504は、1ドラム型の電子写真プロセスによって記録紙上に画像形成を行うものとする。図5により画像形成部504の概観を示す。図4に示す画像入力部501、印刷条件設定部502、画像処理部503は、図5に示す制御部600内または制御部600に接続されたコンピュータ機器である画像処理装置内にある。
図5において、制御部600のCPU621は、RAM623をワークメモリとして、ROM622に格納されたプログラムを実行し、入出力ポート(I/O)624を介して、画像形成部504の各構成の動作を制御する。そして、CPU631は、通信インタフェイス(I/F)625を介して入力される画像データの画像形成プロセスを実行する。また、図5に示す画像入力部501、印刷条件設定部502、画像処理部503が外部の画像処理装置内にある場合、制御部600は、I/F625を介して、画像処理装置から印刷対象の画像データなどを含む印刷ジョブを受信する。
感光体である感光ドラム603は、除電器604により均一に除電された後、帯電器605により均一に帯電される。レーザダイオード(LD)601は、後述する量子化部805で生成された二値画像データに対応するレーザ光を発光する。レーザ光は、ポリゴンミラー602、fθレンズ(不図示)を経て、図6に示す矢印方向に回転している像担持体である感光ドラム603上を露光走査する。これにより、感光ドラム603上に二値画像データに応じた静電潜像が形成される。
静電潜像は、現像器606から供給されるトナーによってトナー像として現像される。トナー像は、複数のローラ間に架張されて無端駆動される中間転写ベルト607上に、一次転写器608の作用によって転写される。
以上の帯電、露光、現像、転写の一連の動作を、現像器606において使用する各色の現像ユニット(シアン606C、マゼンタ606M、イエロー606Y、ブラック606K)を切り換えながら繰り返す。これにより、中間転写ベルト607上に順次転写された複数色からなるトナー像が形成される。
一方、記録紙610は、給紙トレイ613からレジストローラ614まで搬送され、レジストローラ614により透過特性測定部619に搬送される。詳細は後述するが、透過特性測定部619は、記録紙610の透過率の二次元情報(以下、透過情報)を取得する。透過情報が取得された後、記録紙610は、適切なタイミングで二次転写器609に搬送される。そして、中間転写ベルト607上に転写された複数色からなるトナー像は、二次転写器609により、搬送される記録紙610に転写される。トナー像が転写された記録媒体610は搬送されて定着器611を通り、トナー像が記録紙610に定着される。
この後、両面印刷を行わない場合、記録紙610は、排紙ローラ615によって排紙トレイ616に排出される。一方、両面印刷を行う場合、記録紙610は、その後端が排紙ローラ615に達すると、排紙ローラ615の逆回転によって搬送路617に導かれ、レジストローラ614まで搬送される。そして、記録紙610は、レジストローラ614により適切なタイミングで二次転写器609に搬送され、第二面の画像のトナー像の転写および定着が行われた後、排紙トレイ616に排出される。
感光ドラム603上に残った残留トナーは、感光ドラムクリーナ612で掻き落とされ、回収される。また、記録媒体610が分離された後の中間転写ベルト607上の残留トナーは、ブレードなどを有する中間転写ベルトクリーナ618によって掻き落とされる。
なお、ここでは画像形成部504が1ドラム型の電子写真記録方式の例を示したが、画像形成部504は、複数色の現像器ごとに各機構を有するタンデム型の電子写真記録方式や、その他の記録方式であってもよい。
●透過特性測定部
図6により透過特性測定部619の概要を示す。
図6により透過特性測定部619の概要を示す。
透過特性測定部619は、正対する位置に配置されたライン状の光源701とラインセンサ702を有し、光源701とラインセンサ702の間を記録紙610が所定の速度で通過する。光源701とラインセンサ702は、画像形成部504が印刷可能な記録紙の幅以上の有効長を有する。また、記録紙610の通過速度は所定速度に制御され、光源701とラインセンサ702の間を記録紙610が通過する時間から距離情報が得られる。後述する透過特性取得部812は、式(1)により記録紙610の透過情報T(x, y)を取得する。
T(x, y) = IOUT(x, y)/IIN(x, y) …(1)
ここで、(x, y)は記録紙610の水平および垂直方向の位置、
IIN(x, y)は位置(x, y)における入射光量、
IOUT(x, y)は位置(x, y)における透過光量。
T(x, y) = IOUT(x, y)/IIN(x, y) …(1)
ここで、(x, y)は記録紙610の水平および垂直方向の位置、
IIN(x, y)は位置(x, y)における入射光量、
IOUT(x, y)は位置(x, y)における透過光量。
記録紙610の透過情報をより正確に取得するには、光源701の光量が位置に依らず均一であること、ラインセンサ702の受光素子の感度にばらつきがないことが望ましい。ただし、両者ともに均一であることは難しく、経時変化もあるため、光源701とラインセンサ702の間に記録紙がない状態の光量と感度を定期的に測定し、測定結果から式(1)によって計算される透過率Tが1になるように校正を行う。
また、想定される記録紙の透過率範囲から、透過率が高い記録紙に対してラインセンサ702の出力が飽和せず、かつ、透過率が低い記録紙に対してラインセンサ702の出力のS/N比が充分に得られるように、ラインセンサ702の感度が設定される。
なお、図6にはライン状の透過特性測定部619を示したが、光源701として面発光タイプの光源、センサ702として二次元センサを用いて、透過情報T(x, y)の測定時関を短縮することができる。
透過特性測定部619の測定解像度は、画像形成部504が扱う画像データの解像度に等しい場合、画素単位に記録紙の透過率むらに対する補正処理が可能になる。勿論、画像形成部504が扱う画像データの解像度よりも測定解像度が低い場合は、複数画素の領域ごとに記録紙の透過率むらに対する補正処理を行えばよく、高い測定解像度が必須条件ではない。
[画像処理部と画像形成部]
図7のブロック図により画像処理部503の処理構成例および画像形成部504の処理構成例を説明する。
図7のブロック図により画像処理部503の処理構成例および画像形成部504の処理構成例を説明する。
画像処理部503の処理構成は、画像入力部501から入力される画像データと、印刷条件設定部502によって設定された印刷条件に応じて、以下の画像処理を行う。
色変換部801は、入力された画像データの信号値(RGB値やCMYK値など)をデバイス非依存空間(CIELabやCIEXYZなどの色空間)にマッピングする。一般にモニタの色再現範囲よりもプリンタの色再現範囲の方が狭いため、色変換部801は、入力画像データの色をプリンタで再現可能な範囲の色へマッピングする。このマッピングは、例えばRGB値とL*a*b*値の対応が記載されたルックアップテーブル(LUT)に基づいて行われるが、マトリクス演算を行っても構わない。
色分解部802は、マッピング後の画像データが表すデバイス非依存空間の値を画像形成部504に搭載された各色材に対応する信号値(CMYK値など)に色分解する。この色分解における変換方法についてとくに限定しないが、例えば、L*a*b*値とCMYK値との対応が記載された色分解LUT803を参照して変換が行われる。
ガンマ補正部804は、色分解後の画像データに対し、記録紙に印刷された画像の階調を良好にするための明度補正処理を行う。ここで補正される明度情報としては、例えば輝度、明度、濃度等の情報が用いられる。また、ガンマ補正部804は、印刷条件が示す紙種に応じて、各色材の載り量の合計が最大載り量に収まるように画像データを制御する。なお、最大載り量は、電子写真プロセスにおいて、記録紙に転写されたトナーが飛散しない載り量の上限に相当する。
量子化部805は、印刷条件として設定されたハーフトーン処理(例えば、誤差拡散法やディザ法など)を用いて、ガンマ補正部804において明度補正が施された各色材に対応する画像データを画像形成部504が処理可能なビット数に量子化する。そして、量子化後の、例えば各色1ビットの画像データを画像形成部504に出力する。
画像形成部504の処理構成は、画像処理部503から入力される画像データ、印刷条件設定部502によって設定された印刷条件、記録紙610の透過情報T(x, y)に応じて、印刷処理を実行する。
画像データ取得部811は、画像処理部503から例えば二値画像データを入力する。透過特性取得部812は、式(1)を用いて、透過特性測定部619によって測定された光量から記録紙610の透過情報T(x, y)を計算する。あるいは、透過特性取得部812は、紙種に対応する透過情報T(x, y)を制御部600に接続された画像処理装置から取得する。
補正量設定部813は、詳細は後述するが透過特性取得部812が取得した透過情報T(x, y)に基づき、補正量テーブル815を参照して各画素の補正量を設定する。印刷処理部814は、画像データ取得部811から入力される二値画像データと補正量算出部813が設定した補正量に基づき、印刷処理を実行する。
[トナー増量/減量制御]
図8により記録紙の透過率、トナー載り量および観察光量、透過率と観察光量の関係を示す。「観察光量」は裏面からの入射光による透過光量も含めて、印刷物から実際に観察される光量のことである。図8(a)の濃い領域ほど観察光量が少なく観察濃度が高いことを示す。
図8により記録紙の透過率、トナー載り量および観察光量、透過率と観察光量の関係を示す。「観察光量」は裏面からの入射光による透過光量も含めて、印刷物から実際に観察される光量のことである。図8(a)の濃い領域ほど観察光量が少なく観察濃度が高いことを示す。
図8(a)において、記録紙の透過率Tpにおけるトナー載り量をApとすると、透過率Tq(>Tp)におけるトナー載り量をAq(>Ap)にすれば、透過率差Tq-Tpが存在するが、点Pと点Qは同じ濃度に観察される。つまり、記録紙の透過率が高い領域はトナー載り量を増やして、観察濃度の均一化を図ることができる。
図8(b)において、上段のグラフは記録紙の各位置における透過率を示す。中段のグラフは当該記録紙に載せたトナー量を示し、破線1201は位置に依らず均一量のトナーを載せたことを示し、実線1202は透過率に応じて制御したトナー載り量を示す。また、下段のグラフは観察光量を示し、破線1203はトナー載り量が均一の場合に観察光量が位置(の透過率)によって変化することを示し、実線1204はトナー載り量を制御した場合に観察光量が均一化されることを示す。
図9により透過率と露光量、透過率と補正量の関係を示す。
図9(a)において、上段のグラフは、図8(a)から所定光量のカーブを抜き出した、記録紙の透過率に対して観察光量が所定値になるトナー量の関係を示す。中段のグラフは、感光ドラム603の露光量とトナー載り量の関係を示す。上段のグラフと中段のグラフから、下段のグラフに示す記録紙の透過率の違いに対して、観察光量を均一化する露光量の関係(実線1301)が導かれる。ただし、パルス幅変調(PWM)後の信号のデューティ比が100%の場合の一画素当りの露光時間をL%とした場合(一般にL<100)、上限は1/L%である。下段のグラフの破線1302は、この制限を考慮した透過率と露光量の関係を示す。
上記では、印刷処理部814のPWMによる露光時間制御によって露光量が制御されることを想定している。もし、印刷処理部814がパルス強度変調(PAM)を行う場合は、図9(a)の中段のグラフとして露光強度とトナー載り量の関係を使用すればよい。
図9(b)は、記録紙の透過率と補正量の関係(補正量テーブル815)を示す。補正量テーブル815は、図9(a)の下段のグラフの破線1302から求めることができる。補正量設定部813は、補正量テーブル815を参照し、補間演算を用いて、透過特性取得部812から入力される記録紙の透過情報T(x, y)に対応する各画素の補正量を設定する。
図10により観察光量の均一化を図る際の露光量の制御を説明する。図10(a)は透過情報T(x, y)を示し、図10(b)は、透過情報T(x, y)と補正量テーブル815(図9(b))から得られる補正量に基づき、印刷処理部814がべた画像用に生成するLD601の駆動信号を示す。
駆動信号が立ち上がっている状態でLD601が発光状態になり、駆動信号が立ち下がっている状態でLD601が非発光状態になる。例えば、記録紙の位置(1, 1)よりも透過率が高い位置(2, 1)の方がLD601の発光時間が長く、感光ドラム603の露光時間が長く(露光量が大きく)なる。このように、記録紙の各領域に対応する感光ドラム603の領域の露光量を制御してトナー載り量を制御することで、図9(b)に実線1204で示すように、観察光量の均一化を図ることが可能になる。
PWMにおいては、周知のように、三角波の電圧が閾値電圧未満の場合は駆動信号が立ち下がり状態にあり、三角波の電圧が閾値電圧以上になると駆動信号が立ち上がり状態になる。つまり、印刷処理部814は、補正量設定部813が設定した補正量に基づき、三角波と比較する閾値電圧の大きさを制御することで図10(b)に示す駆動信号を生成する。
ただし、補正量に基づき露光量を大きくしてトナー載り量を増やせば、各色のトナー載り量の合計がトナー載り量の制限値であるトナー最大載り量を超える場合がある。そのような場合、印刷処理部814は、トナー載り量の合計値がトナー最大載り量を超えないように、露光量を制限する。
上記では、記録紙内で相対的に透過率が高い領域のトナー載り量を他の領域に比べて増量する制御(以下、トナー増量制御)により、観察光量の均一化を図る例を説明した。逆に、記録紙内で相対的に透過率が低い領域のトナー載り量を他の領域に比べて減量する制御(以下、トナー減量制御)により、観察光量の均一化を図ることも可能である。
図11によりトナー減量制御を説明する。
図11(a)はトナー減量制御におけるに補正量テーブル815を示し、図11(b)(c)はトナー減量制御における露光量の制御を示す。図11(b)(c)において、例えば、記録紙の位置(1, 4)よりも透過率が低い位置(2, 4)の方がLD601の発光時間が短く、感光ドラム603の露光時間が短く(露光量が小さく)なる。このように、トナー減量制御によっても、記録紙の各領域に対応する感光ドラム603の領域の露光量を制御してトナー載り量を制御することで、図9(b)に実線1204で示すように、観察光量の均一化を図ることが可能になる。
ただし、図10(b)と図11(c)の同じ位置を参照すると、トナー減量制御において、全体的に露光時間が短くなることがわかる。これは、トナー載り量の減量により再現可能な最大濃度が低下することを表す。つまり、トナー減量制御を行う場合、画像の最大濃度に応じて、トナー増量制御に切り替えることが望ましい。
図12のフローチャートによりトナー減量制御とトナー増量制御の選択的な実行例を説明する。
画像処理部503は、入力された画像データから印刷すべき画像の最大濃度Dmaxを検出し(S101)、検出した最大濃度Dmaxと所定の閾値Dthを比較する(S102)。そして、最大濃度が閾値未満(Dmax<Dth)と判定した場合はトナー減量制御の実行を画像形成部504に通知し(S103)、最大濃度が閾値以上(Dmax≧Dth)と判定した場合はトナー増量制御の実行を画像形成部504に通知する(S104)。なお、閾値Dthは、トナー減量制御によって再現可能な最大濃度に基づき決定すればよい。
画像形成部504は、画像処理部503の通知がトナー減量制御を示せば、図11(a)に示すトナー減量制御用の補正量テーブル815を参照して印刷処理を実行する(S105)。また、画像処理部503の通知がトナー増量制御を示せば、図9(b)に示すトナー増量制御用の補正量テーブル815を参照して印刷処理を実行する(S106)。
トナー減量制御とトナー増量制御の選択的な実行によれば、最大濃度が低い画像はトナー消費量を抑えて観察光量の均一化を図り、最大濃度が高い画像はその濃度を再現して観察光量の均一化を図ることができる。
このように、記録紙の二次元的な透過特性に基づき、トナー載り量を制御することにより、印刷物において観察される、記録紙の透過率むらに起因する濃度むらや色むらの発生を抑制することができる。
以下、本発明にかかる実施例2の画像処理を説明する。なお、実施例2において、実施例1と略同様の構成については、同一符号を付して、その詳細説明を省略する。
実施例1では、記録紙の二次元的な透過特性に基づき、トナー載り量を制御することにより、印刷物において観察される、記録紙の透過率むらに起因する濃度むらや色むらの発生を抑制する方法を説明した。実施例2では、記録紙の透過率むらの程度に応じて、定着条件を制御することにより、上記濃度むらや色むらの発生を抑制する方法を説明する。以下では、定着によって課題を解決する原理を説明した後、実施例1との構成の違いを説明する。
[定着度合いと観察光量]
図13によりトナーの定着の度合いと観察光量の関係を説明する。図13(a)は、図1(b)と同様に、印刷物に光が照明された様子を印刷物の側断面方向から見た概念図を示し、印刷物は、記録紙201と、記録紙201に定着されたトナー層202からなる。
図13によりトナーの定着の度合いと観察光量の関係を説明する。図13(a)は、図1(b)と同様に、印刷物に光が照明された様子を印刷物の側断面方向から見た概念図を示し、印刷物は、記録紙201と、記録紙201に定着されたトナー層202からなる。
図1(b)と同様に、印刷物の表面に同じ強度の光線203、204が入射し、印刷物の裏面に同じ強度の光線205、206が入射する。記録紙201の透過率むらにより、透過率が低い領域を透過した透過光線209の強度は、透過率が高い領域を透過した透過光線210の強度よりも小さい。一方、透過率が高い位置では反射率が低くなるため、透過率が低い位置で反射した反射光線207の強度は、透過率が高い位置で反射した反射光線208の強度よりも大きい。ただし、反射光線207と208の強度差は、透過光線209と210の強度差に比べて小さい。
図13(a)において図1(b)と異なるのは、トナー層202における光の散乱が大きいことである。定着においてトナーが充分に溶融されないと、トナーの定着度合いが低く、粒子として残るトナーや空隙が発生する。その結果、定着度合いが低い場合、単位長さ当りに散乱される光が増加し、観察面の入射光203、204に対して発生する散乱光211、212が増加する。同様に、裏面の入射光205、206に対して発生する散乱光213、214も増加する。
図13(b)は定着度合いと反射光と透過光の強度の違いを示すグラフである。黒色の棒グラフが反射光の強度を示し、灰色の棒グラフが透過光の強度を示す。白色の棒グラフは、反射光と透過光の総和を示し、観察光の強度を表す。
図13(b)の左端のグラフは、(トナーが充分に溶融された)定着度合いが高い印刷物の、相対的に透過率が低い位置の光強度を示す。左から二番目のグラフは、定着度合いが高い印刷物の、相対的に透過率が高い位置の光強度を示す。左から三番目のグラフは、(トナーの溶融が不充分な)定着度合いが低い印刷物(トナー層202の散乱が大きい)の、相対的に透過率が低い位置の光強度を示す。右端のグラフは、定着度合いが低い印刷物の、相対的に透過率が高い位置の光強度を示す。
図13(b)に示すように、定着度合いが低くトナー層202の散乱が大きい印刷物は、定着度合いが高くトナー層202の散乱が小さい印刷物に比べて、散乱光の影響により反射光の強度が大きくなる。その一方、裏面の入射光がトナー層202で散乱されて裏面に戻る光が発生して透過光の強度が小さくなる。その結果、定着度合いが低い印刷物の、透過率の差による観察光量の差Δ1は、定着度合いが高い印刷物における差Δ2よりも小さくなる。
[印刷処理]
実施例2の補正量設定部813は、透過特性取得部812から入力される記録紙の透過情報T(x, y)から透過率差(例えば、透過率の最大値と最小値の差)を算出する。
実施例2の補正量設定部813は、透過特性取得部812から入力される記録紙の透過情報T(x, y)から透過率差(例えば、透過率の最大値と最小値の差)を算出する。
透過特性測定部619によって測定される各画素の透過率には、局所的な値の変動や測定時のノイズが含まれ、局所的な値の変動やノイズに依存して透過率の差が大きく算出される可能性がある。この点を考慮すると、透過率のヒストグラムを作成して標準偏差σなどの統計量に基づき透過率差(例えば2σ)を算出することが望ましい。また、ローパスフィルタリングにより、透過情報T(x, y)を所定の空間周波数より低い低周波成分情報に変換した後、最大透過率と最小透過率の差を算出してもよい。
図14により透過率差と補正量の関係(補正量テーブル815)を示す。補正量設定部813は、補正量テーブル815を参照し、補間演算を用いて、透過率差に対応する補正量を設定する。なお、図14に示す補正量テーブル815は、透過率差が小さい場合、補正を行わない特性を有す。
実施例2の印刷処理部814は、補正量設定部813が設定した補正量に基づき定着条件を制御して、画像データ取得部811から入力される二値画像データに基づく印刷処理を実行する。
図14に示すように、例えば透過率差2から8%の範囲は、透過率差が大きいほど補正量が大きくなる。印刷処理部814は、補正量が大きいほど、定着におけるトナーの溶融がより不充分になるように定着条件を設定する。溶融を不充分にするには定着温度を下げればよい。
例えば、補正量が100%(補正なし)の場合の定着温度を160度した場合、補正量が130%の場合の定着温度を140度に設定する。160度と140度の間は補間演算によって求めてもよいし、補正量に対応する定着温度を記録した定着温度テーブルを予め作成し、ROM622に格納しておいてもよい。勿論、定着温度は上記に限定されない。また、トナーの溶融を不充分にする定着条件には、定着圧力を下げる、定着速度を上げるなどがある。定着温度の制御と同様に、定着圧力または定着速度を制御することでトナーの溶融を制御可能である。
このように、記録紙の二次元的な透過特性に基づき、定着条件を制御することにより、印刷物において観察される、記録紙の透過率むらに起因する濃度むらや色むらの発生を抑制することができる。
実施例2の処理は、記録紙全体の透過率差に基づきトナーの溶融を制御する。従って、透過特性測定部619によって個々の記録紙の透過特性を測定せずに、透過スキャナなどの手段を用いて予め測定された記録紙の透過情報、または、透過情報から算出された透過率差を入力する方法を採用することもできる。その場合、透過情報または透過率差は、例えば、制御部600に接続された画像処理装置のメモリに紙種ごとに格納されている。CPU621は、印刷条件の紙種に合った透過情報または透過率差を画像処理装置から取得する。
以下、本発明にかかる実施例3の画像処理を説明する。なお、実施例3において、実施例1、2と略同様の構成については、同一符号を付して、その詳細説明を省略する。
実施例1の記録紙の二次元的な透過特性に基づくトナー載り量の制御は、記録紙に記録する画像の位置ずれ(ミスレジストレーション)が発生すると、濃度むらや色むらを増大させる場合がある。実施例3では、位置ずれに対してロバスト性が高い処理方法を説明する。
図15により位置ずれが発生した場合に発生する濃度むらを説明する。
図15(a)は記録紙の透過情報を示す。図15(b)は記録紙の二次元的な透過特性に基づくトナー載り量の制御を行った場合のトナー載り量の二次元分布を示す。図15(c)(d)は図15(a)の記録紙に図15(b)のトナー載り量を印刷した場合の観察光量の二次元分布を示す。図15(c)は位置ずれがなく、観察光量のむら(濃度むら)は観察されない。一方、図15(d)は位置ずれがあり、観察光量のむら(濃度むら)が発生する。
図15に示す濃度むらは例えば画素単位にトナー載り量を制御するために発生する。言い替えれば、トナー載り量の制御の解像度が高いことと、位置ずれが重なったために発生する問題である。従って、例えば、透過特性取得部812または補正量設定部813において透過情報の解像度を低下させて、透過情報の低周波成分を生成することで問題の解決が可能である。
図16により透過情報をローパスフィルタ処理した場合の濃度むらを示す。図16(a)は、図15(a)に示す透過情報をローパスフィルタ処理した低周波成分から得られるトナー載り量の二次元分布を示し、図15(b)と比較すると高周波成分が圧縮されている。図16(b)(c)は、図15(c)(d)に対応する。位置ずれがない場合は、図16(b)に示すように、図15(c)には存在しない濃度むらが発生するが、位置ずれがある場合は、図16(c)に示すように、図15(d)に比較して濃度むらが改善される。つまり、位置ずれに対して耐性が強い処理になる。
位置ずれに対して耐性が強い処理にするには、透過情報のローパスフィルタ処理だけでなく、解像度変換により透過情報の解像度を低下させる方法も有効である。
図17により透過情報の解像度を低下させた場合の濃度むらを示す。図17(a)は、図15(a)に示す透過情報の解像度を低下させた低周波成分から得られるトナー載り量の二次元分布を示す。図17(b)(c)は、図15(c)(d)に対応する。位置ずれがない場合は、図17(b)に示すように、図15(c)には存在しない濃度むらが発生するが、位置ずれがある場合は、図17(c)に示すように、図15(d)に比較して濃度むらが改善される。つまり、位置ずれに対して耐性が強い処理になる
上記では、透過情報をローパスフィルタ処理するか低解像度化して透過情報の低周波成分を記録紙の透過率むらの補正に利用する例を説明した。他方、補正量設定部813が設定した補正値をローパスフィルタ処理するか低解像度化して、補正値の低周波成分を記録紙の透過率むらの補正に利用することで、同様の結果が得られる。
以下、本発明にかかる実施例4の画像処理を説明する。なお、実施例4において、実施例1-3と略同様の構成については、同一符号を付して、その詳細説明を省略する。
前述したように、印刷物を観察する条件によって観察される濃度むらの度合いが異なる。実施例4では、観察条件によって印刷処理時の補正量を変更する方法を説明する。
[印刷物の使用形態]
図3に示すように、印刷物の背景の濃度が高い場合(図3(a))、印刷物の背景の濃度が低い場合(図3(b))、印刷物を手持ちした場合(図3(c))の順に、観察される濃度むらが大きくなる。印刷物の観察条件が予め分かっている場合、観察条件に応じて補正の度合いを制御することが可能である。
図3に示すように、印刷物の背景の濃度が高い場合(図3(a))、印刷物の背景の濃度が低い場合(図3(b))、印刷物を手持ちした場合(図3(c))の順に、観察される濃度むらが大きくなる。印刷物の観察条件が予め分かっている場合、観察条件に応じて補正の度合いを制御することが可能である。
印刷条件設定部502は、想定される印刷物の使用形態として「手持ち」「平置き」「製本」の何れかを示すユーザ指示を入力する。なお、使用形態は観察条件と深く関連する。つまり、実施例4においては、印刷物について観察面の裏面から入射するであろう光量の度合いを示す裏面光量情報として、これら使用形態の情報を利用する。
印刷物を手に持って観察する「手持ち」であれば印刷物の裏面に回り込む光量が多いことが想定される。また、印刷物を例えば机の上に置いて観察する「平置き」であれば、明るい色の机に置いたり、明るい色の壁に貼ったりする場合を除き、印刷物の裏面から入射する光量は少ないと想定される。また「製本」であれば、観察対象の印刷物の頁の裏側や次の頁に高濃度のオブジェクトが印刷されている場合を除き、印刷物の裏側には白い紙が存在すると想定される。従って「製本」の場合、記録紙からの反射光が印刷物の裏面から入射するため、裏面からの光量は「手持ち」と「平置き」の中間に位置付けられる。
使用形態は、上記の例に限らず、壁に貼ることを想定した「ポスター」など、想定される観察条件に対応する他の項目を追加することが可能である。あるいは、「手持ち」「平置き」「製本」という分類ではなく、背景濃度を「暗い」から「明るい」まで段階的または連続的に設定できるようにしてもよい。
なお、印刷条件設定部502は、制御部600に接続されたコンピュータ機器にプリンタドライバとして実装されていてもよいし、実施例の画像処理装置の図示しない操作パネルに実装されていてもよい。勿論、両者に実装されていても何ら問題ない。
[印刷処理]
図18により実施例4における透過率と補正量の関係(補正量テーブル815)を示す。
図18により実施例4における透過率と補正量の関係(補正量テーブル815)を示す。
補正量設定部813は、印刷条件として使用形態が設定されている場合は使用形態を入力する。そして、使用形態に対応する補正量テーブル815(図18)を参照し、補間演算を用いて、透過特性取得部812から入力される記録紙の透過情報T(x, y)に対応する各画素の補正量を算出する。なお、使用形態が未設定の場合は、例えば、使用形態「製本」に対応する補正量テーブル815を参照すればよい。
このように、印刷物の使用形態(観察条件)に応じた補正量テーブル815を用いて、トナー載り量を制御することにより、観察条件に応じて印刷物において観察される、記録紙の透過率むらに起因する濃度むらや色むらの発生を抑制することができる。
上記では、トナー載り量を制御する例を説明したが、使用形態ごとに透過率差と補正量の関係を示す補正量テーブル815を用意し、実施例2のように定着条件を変更することで、濃度むらの発生を抑制してもよい。
以下、本発明にかかる実施例5の画像処理を説明する。なお、実施例5において、実施例1-4と略同様の構成については、同一符号を付して、その詳細説明を省略する。
実施例1から4まで、電子写真プリンタにかかわる画像処理装置に本発明を適用する例を説明したが、インクジェットプリンタにかかわる画像処理装置にも本発明を適用可能である。
[装置の構成]
図19の概観図により実施例5の画像形成装置の構成例を説明する。
図19の概観図により実施例5の画像形成装置の構成例を説明する。
キャリッジ3202に交換可能に搭載されたヘッドカートリッジ3201は、複数のインク吐出口を有す記録ヘッドと、記録ヘッドにインクを供給するインクタンクを有し、記録ヘッドの各吐出口の駆動信号などの送受信用にコネクタを有する。
キャリッジ3202は、コネクタを介してヘッドカートリッジ3201に信号を伝達するためのコネクタホルダを有し、ガイドシャフト3203に沿って往復移動が可能である。つまり、キャリッジ3202は、主走査モータ3204を駆動源とするモータプーリ3205と従動プーリ3206、および、タイミングベルト3207などから構成される駆動機構によって、その位置と移動が制御される。ヘッドカートリッジ3201の吐出口面は、キャリッジ3202から下方へ突出して記録紙3208と平行になるように保持されている。キャリッジ3202のガイドシャフト3203に沿った移動が「主走査」であり、移動方向が「主走査方向」である。
記録紙3208は、オートシートフィーダ(ASF)3210に搭載される。画像形成時、ピックアップローラ3212はギアを介して給紙モータ3211に駆動され、ASF3210から記録紙が一枚ずつ分離され給紙される。そして、記録紙3208は、搬送ローラ3209の回転により、キャリッジ3202上のヘッドカートリッジ3201の吐出口面に対向する記録開始位置に搬送される。搬送ローラ3209は、ギアを介してラインフィード(LF)モータ3213に駆動される。記録紙3208が記録開始位置に搬送されたか否かの判定は、ペーパエンドセンサ3214による記録紙3208の通過検知によって行われる。
記録紙3208が記録開始位置に搬送された後、キャリッジ3202が記録紙3208上をガイドシャフト3203に沿って移動し、移動の際、駆動信号に応じて記録ヘッドの各吐出口からインクが吐出される。移動するキャリッジ3202がガイドシャフト3203の一端に達すると、搬送ローラ3209により、主走査方向に直交する方向に記録紙3208が所定距離、搬送される。この記録紙3208の搬送が「紙送り」または「副走査」であり、その搬送方向が「紙送り方向」または「副走査方向」である。
記録紙3208の紙送りが終了すると、再び、キャリッジ3202がガイドシャフト3203に沿って移動し、駆動信号に応じて記録ヘッドの各吐出口からインクが吐出される。このように、キャリッジ3202による主走査と紙送り(副走査)を繰り返して、記録紙3208上に画像が形成される。
なお、図19には示さないが、搬送される記録紙3208の透過情報を測定するために、記録開始位置の手前の搬送路に透過率特性測定部619が配置される。
図20のブロック図により画像処理装置の処理構成例を説明する。
ホスト3300は、例えばパーソナルコンピュータ、タブレットコンピュータ、スマートフォンなどのコンピュータ機器である。ホスト3300のCPU3303は、メモリ3304のRAMをワークメモリとして、メモリ3304のROMや記憶部3306に格納されたOSや各種プログラムを実行する。CPU3303が実行するプログラムには、画像形成装置3301を制御するためのプリンタドライバが含まれる。記憶部3306は、ハードディスクドライブ(HDD)やソリッドステートドライブ(SSD)などの記憶装置である。
入力部3305は、キーボードやマウスなどの入力機器や画像入力機器が接続される例えばUSBなどのシリアルバスインタフェイスであり、ユーザ指示や画像データなどを入力する。ビデオインタフェイス(I/F)3307は、CPU3300の制御に従い、ユーザインタファイス(UI)を含む画像をモニタ3302に表示する。なお、ホスト3300がタブレットコンピュータやスマートフォンの場合、入力部3305は、モニタ3302上に積ねて配置されたタッチパネルとして提供される場合がある。I/F3308は、USB、有線または無線ネットワークを介して、画像形成装置3301との間の通信を行う通信インタフェイスである。
画像形成装置3301は、図19に示す画像形成装置に相当する。画像形成装置3301の制御部3309は例えばワンチップマイクロコントローラである。制御部3309のCPU3310は、RAM3312をワークメモリとして、ROM3311や記憶部3306に格納されたOSや制御プログラムを実行し、インタフェイス(I/F)3315を介して、画像形成装置3301の各構成の動作を制御する。例えば、CPU3310は、上記の各種モータを駆動するモータドライバ3316の動作、および、記録ヘッド3313を駆動するヘッドドライバ3314の動作を制御する。
また、I/F3315は、ホスト3300との間の通信を行う通信インタフェイス機能を有する。CPU3310は、I/F3315を介して、ホスト3300から印刷指示、印刷条件、印刷データなどを含む印刷ジョブを受信すると、後述する画像処理を実行する。そして、モータドライバ3316とヘッドドライバ3332を介して各種モータと記録ヘッド3313の動作を制御して、画像データに基づく画像を記録紙上に形成する。
[画像処理の構成]
図21のブロック図によりホスト3300と画像形成装置3301によって実行される画像処理の構成例を示す。
図21のブロック図によりホスト3300と画像形成装置3301によって実行される画像処理の構成例を示す。
ホスト3300で稼働するプリンタドライバ902は、アプリケーションプログラム(AP)901から受信した画像データを印刷データに変換する。
解像度変換部903は、画像データの解像度を画像形成装置3301の解像度に変換する。解像度変換部903は、例えば、バイキュービック法を用いて、600dpi、RGB各色8ビットの画像データを、画像形成装置3301の解像度である主走査方向2400dpi、副走査方向1200dpi画像データに変換する。
カラーマッチング部904は、カラーマッチングLUT907を参照し、補間演算により、解像度変換部903が出力する画像データのRGB信号を画像形成装置3301に依存するRGB信号に変換する。カラーマッチングLUT907は、入力RGB信号に対応する出力RGB信号が離散的に記述された三次元ルックアップテーブルである。紙種や画像形成の目的に応じて、複数のカラーマッチングLUTを用意し、適切なカラーマッチングLUTを選択的に使用可能な構成が好ましい。
補正量設定部813は、図9(b)または図11(a)に示す補正量テーブル815を参照し、透過特性取得部812から入力される記録紙の透過情報に応じた補正量を出力する。その際、実施例3と同様に。透過情報にローパスフィルタ処理または解像度変換を施してもよい。
色分解部905は、色分解LUT908を参照し、補間演算により、カラーマッチング部904が出力するRGB信号を、画像形成装置3301に搭載された各インクの色に対応する色材量信号CMYKに変換する。さらに、色分解部905は、補正量設定部813から入力される補正量を色分解処理結果の色材量信号CMYKに乗算する補正を行う。
このように、補正量設定部813と色分解部905により、トナー増量/減量制御に対応する色材増量/減量制御が実現される。ただし、補正量に基づき色材量が増加するように色材量信号CMYKを生成すれば、各色のインク打込量の合計がインク打込量の制限値であるインク最大打込量を超える場合がある。そのような場合、色分解部905は、インク打込量の合計値がインク最大打込量を超えないように、色材量信号CMYKを制限する。
また、透過特性取得部812は、I/F3308とI/F3315を介して、画像形成装置3301の透過特性測定部619から光量を示すデータを取得し、記録紙の透過情報を生成する。なお、画像形成装置3301のCPU3310により、透過特性取得部812、あるいは、透過特性取得部812および補正量設定部813が実現されてもよい。その場合、補正量設定部813または色分解部905は、I/F3308とI/F3315を介して、透過情報または補正量を取得する。
ハーフトーン処理部906は、誤差拡散法やディザ法を用いて多値データの色材量信号CMYKを量子化する。量子化後の画像データ(印刷データ)は、印刷指示や印刷条件とともに印刷ジョブとして画像形成装置3301に送信される。
画像形成装置3301は、プリンタドライバ902から受信した印刷ジョブに含まれる印刷データをパス分解部909および吐出信号生成部910によりマルチパス記録用のインク吐出信号に変換する。インク吐出信号は、ヘッドドライバ3332を介して記録ヘッド3313に供給され、インク吐出信号に基づき各色のインクの打込が行われる。
上記では、プリンタドライバ902によって解像度変換部903からハーフトーン処理部906の処理が実行される例を説明したが、それら処理の一部または全部を画像形成装置3301が行ってもよい。
このように、記録紙の二次元的な透過特性に応じて、インクの打込量を制御することにより、印刷物において観察される、記録紙の透過率むらに起因する濃度むらや色むらの発生を抑制することができる。
[変形例]
実施例1では、閾値電圧の制御によりLD601の発光期間、つまり露光量を制御することで、トナー載りを制御する方法を説明した。トナー載り量の制御方法として、現像条件を制御する方法を採用することも可能である。その場合、印刷処理部814は、実施例2と同様に、図14に示す透過率差に応じたテーブルに基づき現像条件である現像バイアスを制御する。
実施例1では、閾値電圧の制御によりLD601の発光期間、つまり露光量を制御することで、トナー載りを制御する方法を説明した。トナー載り量の制御方法として、現像条件を制御する方法を採用することも可能である。その場合、印刷処理部814は、実施例2と同様に、図14に示す透過率差に応じたテーブルに基づき現像条件である現像バイアスを制御する。
[その他の実施例]
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記録媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記録媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
619 … 透過特性測定部、812 … 透過特性取得部、813 … 補正量設定部、814 … 印刷処理部
Claims (18)
- 画像形成に使用する記録媒体の光の透過率に関する透過情報を取得する取得手段と、
前記透過情報に基づき、前記画像形成によって形成される印刷物の観察光量を補正するための補正量を設定する設定手段とを有する画像処理装置。 - さらに、前記記録媒体を透過する光量の二次元分布を測定する測定手段と、
前記光量の二次元分布から前記透過情報を生成する生成手段とを有する請求項1に記載された画像処理装置。 - 前記測定手段は、前記記録媒体の搬送路に配置され、前記搬送路を搬送される記録媒体を透過する光量を測定する請求項2に記載された画像処理装置。
- さらに、前記画像形成において形成すべき画像を表す画像データと前記補正量に基づき前記画像形成を行う形成手段を有し、
前記形成手段は、前記補正量に基づき前記画像形成に使用する色材の量を制御する請求項1から請求項3の何れか一項に記載された画像処理装置。 - さらに、前記画像形成において形成すべき画像を表す画像データを色分解した色材量信号を生成する色分解手段を有し、
前記色分解手段は、前記補正量に基づき前記色材量信号を補正する請求項1から請求項3の何れか一項に記載された画像処理装置。 - 前記設定手段は、前記透過情報が示す前記記録媒体の透過率が高い領域ほど前記画像形成に使用する色材の量が増量されるように、前記補正量を設定する請求項1から請求項5の何れか一項に記載された画像処理装置。
- 前記設定手段は、前記透過情報が示す前記記録媒体の透過率が低い領域ほど前記画像形成に使用する色材の量が減量されるように、前記補正量を設定する請求項1から請求項5の何れか一項に記載された画像処理装置。
- さらに、前記画像形成において形成すべき画像を表す画像データの最大濃度を検出する検出手段を有し、
前記最大濃度が所定の閾値未満の場合、前記設定手段は、前記透過情報が示す前記記録媒体の透過率が低い領域ほど前記画像形成に使用する色材の量が減量されるように、前記補正量を設定する請求項1から請求項5の何れか一項に記載された画像処理装置。 - 前記最大濃度が前記閾値以上の場合、前記設定手段は、前記透過情報が示す前記記録媒体の透過率が高い領域ほど前記画像形成に使用する色材の量が増量されるように、前記補正量を設定する請求項8に記載された画像処理装置。
- さらに、前記画像形成において形成すべき画像を表す画像データと前記補正量に基づき前記画像形成を行う形成手段を有し、
前記形成手段は、前記補正量に基づき、前記画像形成における定着条件または現像条件を制御する請求項1から請求項3の何れか一項に記載された画像処理装置。 - 前記設定手段は、前記透過情報が示す透過率差が大きいほど色材の定着度合いが低い前記定着条件が設定されるように、前記補正量を設定する請求項10に記載された画像処理装置。
- 前記設定手段は、前記透過情報が示す透過率差が大きいほど前記画像形成に使用する色材の量が増加する前記現像条件が設定されるように、前記補正量を設定する請求項10に記載された画像処理装置。
- 前記補正手段は、前記透過情報の低周波成分を用いて前記補正量を設定する請求項1から請求項12の何れか一項に記載された画像処理装置。
- さらに、印刷物の使用形態を示す情報を取得する手段を有し、
前記設定手段は、前記透過情報と前記使用形態に基づき前記補正量を設定する請求項1から請求項13の何れか一項に記載された画像処理装置。 - 前記使用形態として手持ち、平置き、製本が含まれ、前記補正量は前記手持ち、前記製本、前記平置きの順に大きく設定される請求項14に記載された画像処理装置。
- 画像形成に使用する記録媒体の光の透過率に関する透過情報を取得し、
前記透過情報に基づき、前記画像形成によって形成される印刷物の観察光量を補正するための補正量を設定する画像処理方法。 - コンピュータを請求項1から請求項15の何れか一項に記載された画像処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
- 請求項17に記載されたプログラムが記録されたコンピュータが読み取り可能な記録媒体。
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