JP2014162014A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】清掃部材を新たに追加することなく、テストチャートへの異物の付着を抑制する。
【解決手段】キャリブレーションあるいはキャラクタライゼーションの実行指示が入力されると、CPU313は、テストチャートの印字をすべきと判別し、テストチャートの形成に先立って、クリーニングシートCSを反転部136の搬送ガイド136aに導入することによる異物除去処理を実行する。クリーニングシートCSは反転部136の搬送ガイド136aに突入し、異物Dを押し出すか、または、異物DがクリーニングシートCSに付着し、異物Dが付着したままクリーニングシートCSが装置外へ排出されることで、異物Dが除去される。
【選択図】図7
【解決手段】キャリブレーションあるいはキャラクタライゼーションの実行指示が入力されると、CPU313は、テストチャートの印字をすべきと判別し、テストチャートの形成に先立って、クリーニングシートCSを反転部136の搬送ガイド136aに導入することによる異物除去処理を実行する。クリーニングシートCSは反転部136の搬送ガイド136aに突入し、異物Dを押し出すか、または、異物DがクリーニングシートCSに付着し、異物Dが付着したままクリーニングシートCSが装置外へ排出されることで、異物Dが除去される。
【選択図】図7
Description
本発明は、テストチャートの測定用画像(パッチ)を測定して色安定化制御を行う画像形成装置に関する。
昨今、オンデマンド方式等の画像形成装置(以下、プリンタとも呼ぶ)には、電子写真方式、インクジェット方式などがあるが、それの画像品質(以下、画質と呼ぶ)の維持が求められる。画質には、粒状性、面内一様性、文字品位、色再現性(色安定性を含む)などがあるが、最も重要なのは色再現性であると言われる。人間は経験に基づいた期待する色(特に人肌、青空、金属など)についての記憶があり、その許容範囲を超えると違和感を覚えてしまう。これらの色は記憶色と呼ばれ、写真などを出力する際にその再現性を問われることが多くなった。
記憶色に基づく色再現性に限らず、文書ソフトにおいてパーソナルコンピュータのモニタとの色の差に違和感を覚えるユーザや、CG(コンピュータグラフィックス)画像の色再現性を追求するユーザも多い。このように、画像形成装置に対する色再現性(色安定性を含む)の要求度が増している。
色再現性については、同機種間だけでなく、異機種間、他方式による画像形成装置間、あるいは画像形成装置と画像表示装置との間の色の違いも問題になる。そこで、これら機器同士のカラーマッチングを行うため、ICC(International Color Consortium)プロファイルと呼ばれる多次元LUTを作成するソフトウェアと測定器が市販されている。
日々の色合わせとして、キャリブレーションと、キャラクタライゼーションとを組み合わせて色の再現性が維持されている。キャリブレーションは、Cyan/Magenta/Yellow/Blackの単色をキャリブレートする制御ないし制御システムである。キャラクタライゼーションは、ICCプロファイルのような多次元LUTを月に1回程度更新する制御ないし制御システムである。
プロユーザでは、プリンタのICCプロファイルとオフセット印刷機のICCプロファイルを作成し、カラー・マネジメント環境を構築して、オフセット印刷機で印刷される色にプリンタ出力色を合わせていた。プリンタをオフセット印刷機の色校正に用いたり、小部数の生産財として使用したりしている。
測定器、アプリケーション、プロファイル作成ソフトなどのカラー・マネジメント環境が整ってきている。しかし、オフラインの測定器で色の測定に時間がかかること、プロファイルの作成やプロファイルをプリンタのコントローラなどにアップロードすること、アップロードしたプロファイルを有効に使用することなどの課題が残る。そのためこれらの環境は一般ユーザには十分に普及していない。
そこで、色の測定をより速く、簡単にICCプロファイルを作成し、設定作業を自動化することが望まれ、プリンタの用紙排出部付近にインラインで測定器を搭載している画像形成装置などが発売されはじめた。
インライン型の測定器のデメリットとして、紙粉などによる異物の付着やトナーなどの汚れの影響による測定不良が挙げられる。例えば、シート材の表裏を反転させるための反転部において、反転部の搬送ガイドの傾斜角度が水平に近い部分には、シート材の紙粉等の異物が溜まりやすい。搬送ガイドに異物が溜まった状態で、測定用画像(以下、パッチ)が形成されているテストチャートが反転部に導入された場合、テストチャートにその異物が付着することがある。
異物がテストチャートのパッチ上に付着すると、測定精度が低下する。測定不良が起こると、キャリブレーションやキャラクタライゼーションに影響を及ぼし、規定の色再現性にプリンタを補正することができない。
規定の色再現性としてカラーマッチング精度や色の安定性に関する指標がISO 12647−7記載のカラーマッチング精度規格(IT8.7/4(ISO 12642:1617パッチ)[4.2.2])に規定されている。その指標はΔE平均で4.0とされている。また、安定性の規格である再現性[4.2.3]では各パッチΔE1.5以下であることが規定されている。上記スペックを満足するためには、センサの検出精度はΔE1.0以下であることが望ましい。紙粉や汚れがテストチャートに付着するとその分だけでΔE1.0を超えることがあるため、汚れや紙粉に対する対応は重要である。
なお、ΔEは、CIE(国際照明委員会)が定めるL*a*b*色空間内の2点間(L1,a1,b1)(L2,a2,b2)における三次元距離(下記数式1)で表すことができる。
このような異物の影響に対応するため、シート(紙)上に付着した異物を清掃部材で除去する技術(特許文献1)や、搬送ガイド面の清掃を清掃部材で行う技術(特許文献2)が提案されている。
また特許文献3のように、解像力が高い測定装置において、画像処理で付着物領域を判断し、その領域を避け(異常エリアの位置から特定の距離内の測定データを濃度補正に使用せず)、パッチ内の輝度情報を平均化する技術も開示されている。
しかしながら、特許文献1、2に開示されるような、テストチャートや搬送ガイド上の紙粉等の異物を除去する技術では、特別な清掃部材が必要となるため、構成が複雑化すると共にコストも上昇する。また、清掃部材の耐久劣化により清掃能力が低下し、色安定化制御の高い精度が維持できなくなるおそれもある。
また、特許文献3に開示される技術によると、テストチャートのパッチ上に紙粉が付着すると反射率が高くなるため、色安定化制御における測定において薄い色として判断されてしまう。多くのインラインセンサは文字や細線などを検出するのではなく、マクロ的な反射率情報(濃度や色値など)を検出しており、解像力は高くない。解像力が低いインラインセンサは付着物の特徴抽出という画像処理での判断を実行することができない。
また、いずれの従来技術においても、クリーニングをどのようなときに行うべきかの開示はなされていない。仮に、汚れが発生していない状況下においてもクリーニングを常に実行する構成とすれば、清掃部材、搬送ガイドや搬送ローラの消耗が促進されるだけでなく、クリーニング動作による生産性ダウン等にも繋がるおそれがある。
本発明は上記従来技術の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、清掃部材を新たに追加することなく、テストチャートへの異物の付着を抑制することができる画像形成装置を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明は、記録材に測定用画像を形成してなるテストチャートを形成する形成手段と、搬送ガイドを経由して搬送される前記テストチャートの前記測定用画像を測定する測定手段と、前記測定手段により測定された前記測定用画像に基づいて色安定化制御を行う安定化手段と、前記形成手段が前記テストチャートを形成しようとする場合に、前記テストチャートの形成に先立って前記搬送ガイドを経由してクリーニングシートを搬送し、前記クリーニングシートが前記搬送ガイドに存在する異物を押して移動させるか、または、前記異物が前記クリーニングシートに付着し前記異物が付着したまま前記クリーニングシートを装置外へ排出することで、前記搬送ガイドから前記異物を除去する除去手段とを有することを特徴とする。
本発明によれば、清掃部材を新たに追加することなく、テストチャートへの異物の付着を抑制することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の構成を示す断面図である。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の構成を示す断面図である。
この画像形成装置100は、一例として電子写真方式のレーザビームプリンタとして構成される。しかし色安定化制御を行う装置であればよく、インクジェットプリンタや昇華型プリンタ等として構成してもよい。
画像形成装置100は筐体101を備える。筐体101には、画像形成エンジン部103(図2)を構成するための各機構と、各機構による各印字プロセス処理(給紙処理等)に関する制御を行なうエンジン制御CPU102(図2)、及びプリンタコントローラ300(図2)等が内蔵される。
この画像形成装置100は、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色の画像を形成するための4つのステーション120、121、122、123を有する。各ステーションの構成要素は共通であるので、以降、ステーションごとに各構成要素を区別しないときは同じ符号を用いる。
画像形成エンジン部103(以下、単にエンジン部103と略記することがある)を構成するための各機構としては、まず、レーザ光の走査による感光ドラム105上への静電潜像形成が設けられる。さらに、その静電潜像の顕像化、その顕像を中間転写体106に多重転写し、多重転写されたカラー画像を記録材110へ転写するための光学処理機構が設けられる。さらに、記録材110に転写されたトナー像を定着させるための定着処理機構、記録材110を給紙する給紙処理機構、記録材110を搬送する搬送処理機構が設けられる。
光学処理機構は、レーザスキャナ部107において、プリンタコントローラ300から供給されたイメージデータに応じて、露光装置108の半導体レーザ(不図示)から発射されるレーザ光をオン、オフに駆動するレーザドライバを有する。半導体レーザから発射されたレーザ光は、露光装置108の回転多面鏡(不図示)により主走査方向に振られる。ここで主走査方向は、感光ドラム105の回転軸の軸線に平行な方向である。主走査方向に振られたレーザ光は反射ミラー109を介して感光ドラム105に導かれ、感光ドラム105上を主走査方向に露光する。
一方、一次帯電器111により帯電された後、レーザ光による走査露光によって感光ドラム105上に形成された静電潜像は、現像器112により供給されるトナーによってトナー像に顕像化される。そして、感光ドラム105上の顕像されたトナー像は、トナー像とは逆特性の電圧を印加された中間転写体106上に転写(1次転写)される。カラー画像形成時には、Y(イエロー)ステーション120、M(マゼンタ)ステーション121、C(シアン)ステーション122、K(ブラック)ステーション123からそれぞれの色が中間転写体106上に順次形成される。その結果、フルカラー可視像が中間転写体106上に形成される。
筐体101内の下部には、カセット113のほか、複数のカセット147、148、149が備えられている。カセット113には、記録材としての記録材110が収容される。カセット147、148、149には、本実施の形態では、給紙されてクリーニングシートとなるシート材が収容される。クリーニングシートは、後述するように、反転部136に溜まった紙粉や埃やゴミ等の異物を除去するためのシート材である。ただし、記録材110を収容するカセットを複数設けてもよく、例えば、カセット147、148、149の少なくとも1つを記録材110の収容に用いてもよい。
カセット113からは、記録材110が、給紙処理機構によって中間転写体106の回転に同期して給紙され、搬送処理機構によって搬送される。光学処理機構によって、可視像が形成された記録材110が、転写ローラ114にて中間転写体106に圧接されると同時に、転写ローラ114にトナーと逆特性のバイアスが印加される。これにより、中間転写体106上に形成された可視像が記録材110に転写される(2次転写)。感光ドラム105及び現像器112は着脱可能である。
中間転写体106の周りには、画像形成を行なう際の印字開始位置を決めるための画像形成開始位置検出センサ115、記録材110の給紙のタイミングを図るための給紙タイミングセンサ116が配置されている。さらには、濃度制御時にパッチの濃度を測定する濃度センサ117が配置されている。濃度制御が行なわれた際には、この濃度センサ117により、それぞれのパッチの濃度測定が行われる。
定着処理機構は、記録材110に転写されたトナー像を熱圧によって定着させるための第一定着器150及び第二定着器160を有している。第一定着器150には、記録材110に熱を加えるための定着ローラ151、記録材110を定着ローラ151に圧接させるための加圧ベルト152、定着完了を検知する定着後センサ153が含まれる。これらの各ローラは中空ローラであり、内部にそれぞれヒータを有し、回転駆動されると同時に記録材110を搬送するように構成されている。
第二定着器160は、第一定着器150よりも記録材110の搬送経路下流側に位置しており、第一定着器150より定着された記録材110上のトナー像に対してグロスを付加したり、定着性を確保したりする目的で配置されている。第二定着器160も、第一定着器150と同様に定着ローラ161、加圧ローラ162、定着後センサ163を有した構成になっている。
記録材110の種類によっては第二定着器160を通す必要が無い。この場合を考慮し、エネルギ消費量低減の目的で、第二定着器160を経由せず記録材110を排出するための搬送経路130を有している。搬送経路切り替えフラッパ131によって記録材110を搬送経路130へと誘導させることが可能である。
搬送経路切り替えフラッパ132からは、経路が搬送経路135と搬送経路139とに分岐している。搬送経路139は機外への排出用の経路である。下方に向かう搬送経路135の奥側(下側)は、反転部136となっている。搬送経路135から反転部136にかけての領域に、ローラRA、RB、RCが上方から順に配置される。ローラRA、RB間にカラーセンサ200が配置され、ローラRB、RC間に反転センサ137が配置される。
ところで、印刷ジョブ(JOB)により、記録材110を機外へ排出する態様には、画像形成面が下向きになる状態で排出するフェイスダウン(以下、FDと呼ぶ)と、画像形成面を上向きにした状態で排出するフェイスアップ(以下、FUと呼ぶ)とがある。さらに、印刷ジョブにより、印刷態様には片面印刷と両面印刷とがある。
反転部136は、FDジョブまたは両面ジョブ(FU、FD問わず)の場合に使用され、記録材110が突入(進入)する。しかし片面FUジョブの場合は反転部136は使用されず、記録材110は搬送経路135から搬送経路139に向かって排出される。これらの切り替えはフラッパ132によりなされる。
すなわち、両面ジョブの場合は、記録材110は、搬送経路切り替えフラッパ132により搬送経路135へと誘導され、反転センサ137によって記録材110の位置検出がなされる。その後、記録材110はスイッチバック動作して先後端が入れ替わる(表裏反転)。そして、記録材110はフラッパ133により搬送経路138へ導かれる。
搬送経路135へは、記録材110だけでなく、クリーニングシートやテストチャートも導入され、いずれも反転部136を経由して搬送される。テストチャートには、キャリブレーション用(最大濃度補正用と階調補正用)とキャラクタライゼーション用とがある。テストチャートは、通常の画像形成と同様に、画像形成エンジン部103における帯電、露光、現像、転写、定着といった画像形成プロセスを行う機構(形成手段)によって、記録材110に、それぞれに応じたパッチが形成されてなる。
クリーニングシート及びテストチャートはいずれも、搬送経路135から反転部136に先端から突入し、その後、進行方向が逆転し、フラッパ134により搬送経路135から搬送経路139へ導かれ、機外へ排出される。その際、テストチャートについては、反転部136内の所定の測定位置にあるとき、インラインで配置されたカラーセンサ200による測定、すなわちパッチの測定が行われる(測定手段)。
テストチャートの色の測定は、操作パネル180から色検出動作指示が出されると実行され、その検出結果をもとに、画像形成エンジン部103では濃度調整、階調調整、多次色調整が実行される。カセット113は、本画像形成装置100で一旦出力した出力物、あるいは、本画像形成装置100以外の画像形成装置で出力した出力物を、本画像形成装置100にインラインで搭載したカラーセンサ200で色を測定する際に使用するカセットでもある。なお、色安定化制御(キャリブレーション及びキャラクタライゼーション)の実行やそれらの設定については、操作パネル180で指示され、プリンタコントローラ300(以下、コントローラ300と記すこともある)による制御により実現される(安定化手段)。
図2は、画像形成装置100を含むプリントシステムの構成を示すブロック図である。画像形成装置100は、ホストコンピュータ301に対して、USB2.0High−Speed、1000Base−T/100Base−TX/10Base−T(IEEE802.3規格準拠)などの通信線によって接続されている。
画像形成装置100において、コントローラ300は画像形成装置100全体の動作を制御する。コントローラ300は、ホストI/F部302、入出力バッファ303、プリンタコントローラCPU313、プログラムROM304、RAM309、RIP(Raster Image Processor)部314を有する。コントローラ300はまた、色処理部315、階調補正部316、擬似中間調処理部317、エンジンI/F部318を有する。
ホストI/F部302は、ホストコンピュータ301との入出力を司る。入出力バッファ303は、ホストI/F部302からの制御コードや各通信手段からデータの送受信の際に用いられる。プリンタコントローラCPU313(以下、単にCPU313と記すこともある)はコントローラ300全体の動作を制御する。プログラムROM304には、CPU313が実行する制御プログラムや制御データが内蔵されている。RAM309は、上記制御コード、データの解釈や印刷に必要な計算、あるいは印字データの処理のためのワークメモリとして利用される。
RIP部314は、画像オブジェクトをビットマップ画像に展開する。色処理部315は、後述する多次色の色変換処理を行う。階調補正部316は、単色の階調補正を実行する。擬似中間調処理部317は、ディザマトリクスや誤差拡散法などの擬似中間調処理を実行する。エンジンI/F部318は、変換された画像をエンジン部103に転送する。エンジン部103に画像が転送されて、画像が形成される。図2では、基本的な画像形成時のコントローラ300の画像処理の流れが、太い実線で示されている。
プログラムROM304には、画像情報生成部305、最大濃度条件決定部(Vcont:現像コントラストと呼ばれる)306、階調補正テーブル生成部(γLUT)307が含まれる。さらには、多次色の補正結果を反映させた多次色テーブル生成部(ICCプロファイル)308、クリーニングシート条件決定部320が含まれる。これらはモジュールとしてプログラムROM304に格納されているものである。
プリンタコントローラ300は、画像形成だけではなく各種制御演算も司り、そのための制御プログラムをプログラムROM304内に持つ。画像情報生成部305は、ホストコンピュータ301から受信したデータの設定から、各種の画像オブジェクトを生成する。
最大濃度条件決定部306は最大濃度調整を行なう。階調補正テーブル生成部307は、最大濃度調整結果に基づいて濃度階調補正を行う。多次元テーブル生成部308は、多次色の変動を補正するため、多次元LUTであるICCプロファイルを生成する。コントローラ300内の各種制御演算に関する詳細説明は、図4を用いて後述する。RAM309には、テーブル格納部310が含まれる。テーブル格納部310は、プログラムROM304における各モジュールによる調整結果を一次的に格納する。
このほか、コントローラ300には、印刷装置の操作や上記補正処理に実行指示を行う操作パネル180とコントローラ300とを繋ぐパネルI/F部311が含まれる。さらには、印字データや様々な印刷装置の情報等の保存に利用される外部メモリ部181とコントローラ300とを繋ぐ外部I/F部312、各ユニットをつなぐシステムバス319等が含まれる。
システムバス319を介して、画像形成時に使用される、ICCプロファイル、γLUT、Vcont情報が管理・更新され、色処理部315や階調補正部316においてテーブルが変更(反映)されることで所望の色の出力が可能になる。
次に、カラーセンサ200の構成及び測定動作について説明する。図3は、カラーセンサ200の構成を示す模式図である。
カラーセンサ200は分光センサであり、記録材110上のトナーパッチ220に光を照射する白色LED201を備える。トナーパッチ220から反射した光は回折格子202により波長ごとに分光され、分光された光がn画素から成るラインセンサ203(203−1〜203−n)で検出される。演算部204は、ラインセンサ203により検出された各画素の光強度値から各種演算を行い、各種データがメモリ205に保存される。
なお、白色LED201から照射された光を記録材110のトナーパッチ220に集光すると共に、トナーパッチ220から反射した光を回折格子202に集光するためのレンズ206を、カラーセンサ200が内蔵する構成としても良い。
本実施の形態では、クリーニングシートの通紙により、キャリブレーション用等テストチャートに紙粉などの異物を付着させないようにすることが目的の1つである。モノクロ機においてもキャリブレーションを搭載した機種があるので、上記目的の観点からは、カラーセンサ200は、色を検出できる分光センサでなくてもよい。また、色材分光吸収波長に感度があれば、その感度にあった単波長発光LEDとフォトダイオードの構成で検出される乱反射センサでもかまわない。
本実施の形態では、通常画像形成モード、キャリブレーション・キャラクタライゼーションモードを行うことができる。
まず、通常画像形成モードは、ホストコンピュータ301や操作パネル180等から入力された画像信号値を、出力機器に依存した信号値に色変換処理し、その信号値をエンジン部103に入力することによって画像形成を行うモードである。出力機器に依存したC,M,Y,K信号値がエンジン部103に入力されると、その信号値に基づいた画像が作成され、画像が出力される。
次に図4及び図5を用いて、上記の色変換処理について説明する。
図4は、プリンタコントローラ300内のプログラムROM304における入力データの変換処理及び演算処理を行う画像処理部のブロック図である。なお、図4では、プリンタコントローラ103により行われる処理を分かり易くするために、プリンタコントローラ103内をブロックで表現している。
通常のカラー出力における色変換においては、画像信号は次のように転送される。まず、外部メモリ部181等から外部I/F部312を介して入力されたRGB信号値やJapanColorなどの標準印刷CMYK信号値を想定して入力された画像信号は、外部入力用の入力ICCプロファイル格納部1111に送られる。ホストコンピュータ301や操作パネル180から、ホストI/F部302やパネルI/F部311を介して入力される信号についてもこれと同様である。
入力ICCプロファイル格納部1111において、外部I/F部312から入力された画像信号に応じて、RGB→L*a*b*変換、あるいはCMYK→L*a*b*変換が行われる。入力ICCプロファイルは、入力信号のガンマをコントロールする1次元LUT(ルックアップテーブル)、ダイレクトマッピングといわれる多次色LUT、生成された変換データのガンマをコントロールする1次元LUTで構成されている。これらのテーブルを用いてデバイスに依存した色空間からデバイスに依存しないL*a*b*データに変換される。
L*a*b*座標に変換された画像信号は、CMM(カラーマネージメントモジュール)1112に入力される。そして、入力機器としてのスキャナ部などの外部I/F部312の読取色空間と、出力機器としての画像形成装置100の出力色再現範囲のミスマッチをマッピングするGAMUT変換が行われる。また、入力時の光源種と出力物を観察するときの光源種ミスマッチ(色温度設定のミスマッチとも言う)を調整する色変換や、黒文字判定等も行われる。これにより、L*a*b*データは、L*’a*’b*’データへ変換され、それが出力ICCプロファイル格納部1113に入力される。出力ICCプロファイルの作成方法については後述するが、入力されたL*’a*’b*’データは、出力ICCプロファイル格納部1113によって色変換され、出力機器に依存したCMYK信号へと変換され、LUT部1134に出力される。
LUT部1134からCMYK信号値がエンジン制御CPU102に入力され、信号値に基づいて画像形成が行われることによって、通常の画像形成モードによる出力が行われる。
なお、ブロック構成上、CMM1112に関連して、入力ICCプロファイル格納部1111と出力ICCプロファイル格納部1113とを分けた構成として説明した。しかし、CMMはカラー・マネジメントを司るモジュールのことであり、入力プロファイルと出力プロファイルを使って色変換を行っているモジュールである。
次に、キャリブレーション及びキャラクタライゼーションモードについて説明する。
本実施の形態では、カラーセンサ200により測定することによって、各波長における分光反射率を濃度値として算出し、最大濃度及び階調性を補正する最大濃度・キャリブレーションを行うことができる。さらに、分光反射率をLab値として算出し、多次色の変動を抑えるために多次元LUTであるプロファイルを作成するキャラクタライゼーションを行うことができる。
優れた色再現性を実現するプロファイルとして、ここでは近年市場で受け入れられているICCプロファイルを用いることとする。ただしこれに限定されるものではなく、ICCプロファイル以外にも、Adobe社が提唱したPostScript(登録商標)のレベル2から採用されているCRD(Color Rendering Dictionary)を用いることができる。あるいは、Photoshop(登録商標)内の色分解テーブル、墨版情報を維持するEFI社のColorWise(登録商標)内CMYKシミュレーション等も用いることができる。
図4を用いて最大濃度・キャリブレーション、キャラクタライゼーションについて説明する。
まず、カラーセンサ200で分光反射率を測定し、濃度を演算する処理を説明する。一般に、画像データに基づき記録材に所望の濃度・階調画像を形成する際には、常に安定して所望の濃度・階調画像を記録材に形成するように画像の色安定性を保持する必要がある。そのために、常に所望濃度の階調が得られるように、適時、トナーパッチを記録材上に出力し、出力した画像の情報を検出することにより所望濃度・階調調整が行われる。
最大濃度制御については画像処理部1101において次のように処理される。最大濃度制御の指示がなされると、まず現状のエンジン状態における濃度情報を得るためのテストチャートを出力するための信号がエンジン状態確認部1102よりエンジン制御CPU102に出力される。それと同時に、エンジン状態確認部1102からカラーセンサ制御部1123に測定指示が送られる。この時、予め決められた、あるいは前回の補正時において決められた電位設定や露光設定、現像設定を用いて最大濃度測定用のテストチャートが出力される。
この出力されたテストチャートが測定位置に導入され、カラーセンサ200にて測定が行われる。測定された結果は、分光反射率データとして濃度変換部1130に送られて濃度演算が行われ、CMYKの濃度データとして最大濃度補正部1131に送られる。最大濃度補正部1131は、所望の最大濃度になるように電位設定や露光設定、現像設定の補正量を算出し補正を行う。このようにして算出された最大濃度値は記憶され、次の階調制御へと移行する。
濃度値への変換演算においては、得られた各波長に対する分光反射率に対して、CMYについては図5(a)に示すようなステータスAフィルタが用いられる。ブラック(K)については図5(b)に示すような視覚度分光特性(Visualともいう)が用いられる。このようにしてCMYKの濃度が算出される。
階調制御については次のように処理される。最大濃度制御の処理が終了し、階調制御の指示がなされる。すると、先に決めた電位設定や露光設定、現像設定を用いて形成される最大濃度パッチを含め、例えば16階調の階調パターンを作成するようにエンジン状態確認部1102からエンジン制御CPU102に信号が出力される。この階調パターンの16階調は、「00H、10H、20H、30H、40H、50H、60H、70H、80H、90H、A0H、B0H、C0H、D0H、E0H、FFH」の階調パターンである。
これと同時に、エンジン状態確認部1102からカラーセンサ制御部1123に測定指示が送られる。作成された階調パターンが形成された階調補正用のテストチャートが測定位置に導入され、カラーセンサ200にて測定が行われる。測定された結果は、分光反射率データとして濃度変換部1130に送られ、前述した濃度演算が行われ、各階調毎のCMYKの濃度データとして濃度階調補正部1132に送られる。濃度階調補正部1132は、所望の階調性が得られるように露光設定の補正量を算出し、LUT作成部1133は単色階調LUTを作成し、それを各色CMYKの信号値としてLUT部1134へ送る。
次に、カラーセンサ200で分光反射率を測定し、色値を演算する処理について説明する。多次色キャリブレーション(多次色CAL)により、測定データである分光反射率からLab値に変換してICCプロファイルを作成する。
一般に、分光センサで測定され入力される信号は、白色LEDから照射された光が測定対象物に当たり、反射した光が回折格子で分光され、380nm〜720nmの各波長領域に配置されたCMOSセンサ上で検出される分光反射率になる。本実施の形態では、色値の算出において、検出演算の精度向上のために、CIEの規定通り分光反射率を等色関数などを介してL*a*b*に変換する。
L*a*b*に変換されたパッチ情報につき、パッチの信号値との関係が求められ、色変換プロファイルであるICCプロファイルが作成される。なお、L*a*b*の演算方法はISO13655で規定されており、また本発明の課題に直接関与していないため詳細説明を省略する。
プロファイル作成処理は次のようにしてなされる。カラーマッチング精度が要求されるジョブの前、あるいは、デザイン構想段階などで最終出力物の色味が知りたい時などに、ユーザが操作パネル180を操作する。その操作に従って、カラープロファイルの作成処理が行われる。
プロファイルの作成処理は、画像処理部1101において行われる。多次色CALを行う場合は、前述した最大濃度・階調補正制御が終了すると、引き続きプロファイル作成処理に移行する。なお、最大濃度・階調補正制御を行わず多次色CALのみを行う場合も、それは以下のプロファイル作成処理動作に基づいて行われる。
プロファイル作成の指示は、濃度補正制御後、プロファイル作成部1122に入力される。プロファイル作成部1122は、ISO12642テストフォームのCMYKカラーチャートを、プロファイルを介さずに出力するようエンジン制御CPU102に信号を送り、同時にカラーセンサ制御部1123に測定指示を送る。
画像形成装置100での帯電、露光、現像、転写、定着といった画像形成プロセスによって、記録材110にはISO12642テストフォーム(パッチ)が転写・定着され、カラーセンサ200にて測定される。測定された928パッチの分光反射率データは、Lab演算部1120によってL*a*b*データに変換される。このL*a*b*データは、カラーセンサ用入力ICCプロファイル格納部1121に格納されているプロファイルによって変換され、プロファイル作成部1122に入力される。すなわち、カラーセンサ用入力ICCプロファイルを用いて、入力機器に依存した分光反射率データから、機器に依存しないCIE(国際照明委員会)L*a*b*に変換される。なお、L*a*b*ではなく、機器に依存しない色空間信号であるCIE1931XYZ表色系へ変換してもよい。
さらにプロファイル作成部1122は、上記出力させたCMYK信号と入力されたL*a*b*データとの関係により、出力ICCプロファイルを作成する。そしてこれを、出力ICCプロファイル格納部1113に格納されている出力ICCプロファイルと入れ替える。
ISO12642テストフォームは一般的な複写機が出力可能な色再現域を網羅するCMYK色信号パッチを含んでおり、それぞれの色信号値と測定したL*a*b*値との関係から色変換表が作成される。つまりCMYK→Labの変換表(A2Bxタグ)が作成される。この変換表を元にして、逆変換表(B2Axタグ)が作成される。
図6にICCプロファイルの構造を示す。ICCプロファイルは、ヘッダー、タグ及びそのデータからなる。タグには上記色変換テーブルはもちろん、白色点(Wtpt)やプロファイル内部で定義されているLab値によって表現されるある色が、そのハードコピーの再現可能な再現範囲の内側か外側かを記述する(gamut)タグなども記述される。
さらにプロファイル作成命令がPC等の外部接続機器等の外部I/F部312からであれば、命令を発信した外部機器に、作成された出力ICCプロファイルをアップロードさせてもよい。そしてICCプロファイルに対応したアプリケーションでの色変換をユーザが行えるようにしてもよい。
図7(a)は、反転部136の断面図である。
反転部136は、搬送経路135の下方で斜めに傾斜した部分から、く字状に湾曲して最も奥側で水平となる部分にかけて形成される搬送ガイド136aを有する。搬送経路135から反転部136に向かう方向が、記録材110の突入方向(進入方向)である。搬送ガイド136aは、突入するあるいは抜け出す記録材110の移動を案内する。突入方向における水平部分136bの先は開放されている。
本実施の形態では、テストチャートの形成には記録材110が用いられるが、記録材110はクリーニングシートとしても用いることも可能である。以降、クリーニングシートとして搬送されているシート材(記録材110である場合も含む)のことを特にクリーニングシートCSと記す。
反転部136には、テストチャート、クリーニングシートCSが導入されるが、FDジョブまたは両面ジョブによる記録材110も導入される。導入された記録材110が、紙粉やゴミ等の異物(以下、異物Dと記す)を残していくことがあり、水平部分136bには異物が特に溜まりやすい。異物が存在している状態でテストチャートが導入されるとテストチャートに異物が付着して、パッチの測定精度を低下させるおそれがある。なお、この観点からは、水平部分136bでなくても、傾斜角度が垂直よりも水平に近い部分があれば同様の現象は生じやすい。また、搬送ガイド136aのうち水平部分136bでない部分にも異物は残り得る。
図7、図8で、クリーニングシートCSの導入による異物除去処理、すなわち異物Dの除去の態様を説明する。図7(a)〜(c)は付着による異物Dの除去、図8(a)〜(c)は押し出しによる異物Dの除去の様子をそれぞれ示している。
まず、付着による除去について述べると、第一定着器150あるいは第二定着器160を通過したクリーニングシートCSは、搬送経路135から反転部136に向けて搬送される。そして、カラーセンサ200、反転センサ137を通過して反転部136の搬送ガイド136aに突入する(図7(a))。そしてクリーニングシートCSは、搬送ガイド136aに案内されながら、反転部136における搬送方向が反転するための最深部にまで到達する(図7(b))。この時点で、クリーニングシートCSは異物Dを乗り越えており、異物DはクリーニングシートCSに付着する。これは、クリーニングシートCS自体がもつ静電的な吸着力や、あるいは摩擦や粘着などの非静電的な吸着力によって可能となる。その後、突入方向と反対の方向にクリーニングシートCSが移動すると、異物Dが持ち去られる。すなわち、異物Dが付着したままクリーニングシートCSが反転部136から抜け出る。その後は、クリーニングシートCSは、異物Dが付着したまま搬送経路135から搬送経路139を経て機外へ排出される。
テストチャートに対する異物Dの付着の原理は、図7(a)〜(c)に示すようなクリーニングシートCSに対するものと同様である。従って、異物Dが存在する状態でテストチャートを導入すると、同じような原理でテストチャートシートに異物Dが付着することになるのである。
次に、押し出しによる除去について述べると、クリーニングシートCSが搬送ガイド136aに突入する(図8(a))。その後、搬送方向が反転するための最深部にまで到達するまでの行程で、クリーニングシートCSの突入方向先端が異物Dを押して突入方向に移動させ、押し出す(図8(b))。押し出しは、最下部のローラRCの回転力とクリーニングシートCSの剛性とによって可能となる。水平部分136bの開放されている位置まで押し出して水平部分136bから脱落させるようにしてもよい。移動させられた異物Dは、クリーニングシートCSに付着することなく、クリーニングシートCSだけが反転部136から抜け出て機外へ排出される。
このように、クリーニングシートCSを、反転部136を経由して搬送する(通紙する)ことで、以降に導入されるテストチャートに付着するような位置から異物Dを除去することができる。なお、付着による除去と押し出しによる除去とは必ずしも意図的に区別する必要はなく、いずれかまたは双方の原理によって搬送ガイド136aから異物Dが除去されればよい。
異物除去処理は、色安定化制御を行うためにテストチャートを形成しようとする場合に、そのテストチャートの形成に先立って実行される。これを図9を用いて説明する。
図9は、異物除去処理を含む色安定化制御の処理のフローチャートである。この処理は、装置電源がオンされると開始される。
まず、プリンタコントローラCPU313は、入力されるジョブから、テストチャートの印字(形成)をすべきか否かを判別する(ステップS101)。ここでは、ユーザから操作パネル180にてキャリブレーションあるいはキャラクタライゼーションの実行指示が入力されると、CPU313は、テストチャートの印字をすべきと判別する。
CPU313は、テストチャートの印字をすべきと判別した場合は、テストチャートの印字に使用する用紙条件(サイズ/坪量/表面性/給紙段)を把握する(ステップS102)。用紙条件は、予め決定しておいてもよいし、ユーザの指示により決定されるようにしてもよい。次に、CPU313は、把握した用紙条件に合致したシート材が収容されたカセットを選択し、そのカセットからシート材をクリーニングシートCSとして給紙するよう制御する(ステップS103)。従って、次のテストチャートの形成に用いられる記録材110が収納されているカセットから給紙される。なお、選択可能なカセットは、カセット147、148、149に限られず、カセット113も含めてもよい。
なお、CPU313が用紙条件に合ったカセットを選択するにあたって、クリーニングシート条件決定部320は、各カセットに収容されたシート材の情報を事前に保持しておく必要がある。そしてCPU313は、クリーニングシート条件決定部320による決定に従って、クリーニングシートCSの給紙用のカセットを選択する。
次に、CPU313は、測定のためのテストチャートの搬送と同じ経路でクリーニングシートCSを搬送・排出するよう制御する(ステップS104)。すなわちCPU313は、クリーニングシートCSを反転部136の搬送ガイド136aに導入して異物Dを押し出し、あるいは付着させることによってクリーニングした後、クリーニングシートCSを排出するよう制御する(除去手段)。
クリーニングシートCSのサイズや紙厚は当然にテストチャートと同一であるので、それ以後にテストチャートが搬送ガイド136a内に突入する範囲には異物Dは存在しなくなる。
次に、CPU313は、キャリブレーションの実行指示が入力されたか否かを判別し(ステップS105)、キャリブレーションの実行指示が入力された場合は、ステップS106〜S111で、最大濃度調整を含むキャリブレーションを実行するよう制御する。
すなわちCPU313は、最大濃度測定用のテストチャートを印字し(ステップS106)、このテストチャートをカラーセンサ200を用いて検出する(ステップS107)。そしてCPU313は、最大濃度条件決定部306を用いて最大濃度条件(Vcont)を決定して(ステップS108)、その最大濃度条件をRAM309に格納する(ステップS108a)。
次にCPU313は、上記決定した最大濃度条件を使用して、階調補正用のテストチャートを印字し(ステップS109)、このテストチャートをカラーセンサ200を用いて検出する(ステップS110)。そしてCPU313は、階調補正テーブル生成部307を用いて、階調補正条件(γLUT)を決定して(ステップS111)、その階調補正条件をRAM309に格納する(ステップS111a)。
ステップS105の判別の結果、キャリブレーションの実行指示が入力されていない場合や、ステップS111の処理後は、CPU313は、処理をステップS112に進める。ステップS112では、CPU313は、キャラクタライゼーションの実行指示が入力されたか否かを判別する。その判別の結果、キャラクタライゼーションの実行指示が入力された場合は、CPU313は、ステップS113〜S115で、ICCプロファイルを生成するキャラクタライゼーションを実行するよう制御する。
まずCPU313は、ステップS108、S111で決定されたキャリブレーション条件(最大濃度条件、階調補正条件)を使用して、キャラクタライゼーション用のテストチャートを印字する(ステップS113)。次にCPU313は、このテストチャートをカラーセンサ200を用いて検出する(ステップS114)。そしてCPU313は、その結果から、多次元テーブル生成部308を用いてICCプロファイルを生成し(ステップS115)、そのICCプロファイルをRAM309に格納する(ステップS115a)。
ステップS115の処理後は、CPU313は、処理をステップS116に進める。また、ステップS112の判別の結果、キャラクタライゼーションの実行指示が入力されていない場合は、CPU313は、処理をステップS116に進める。ステップS116では、CPU313は、通常画像を形成するか否かを判別し、形成しない場合は、図9の処理を終了させる。一方、通常画像を形成する場合は、処理をステップS117に進める。また、ステップS101の判別の結果、テストチャートの印字をすべきと判別されなかった場合も、処理をステップS117に進める。
ステップS117では、CPU313は、RAM309に格納されている最大濃度条件/階調補正条件/プロファイル条件を参照し、通常画像の形成・出力の処理を行うよう制御する。なお、本実施の形態では、トナー節約の観点から、クリーニングシートCSに印字する情報は“無し(ベタ白)”とし、何も印字しない。次にステップS118では、CPU313は、通常画像の形成を終了すべきか否かを判別し、終了すべきとなるまでステップS117の処理を繰り返し、終了すべきとなると図9の処理を終了させる。
本実施の形態によれば、テストチャートを形成しようとする場合に、そのテストチャートの形成に先立って、搬送ガイド136aを経由してクリーニングシートを搬送する異物除去処理が実行される。これにより、クリーニングシートCSが搬送ガイド136a上の異物Dを押して移動させるか、または、クリーニングシートCSに付着し、異物Dが付着したままクリーニングシートCSが装置外へ排出される。従って、特別な清掃部材を新たに追加することなく、テストチャートへの異物の付着を抑制することができることから、高精度な色検出、パッチの測定が可能となり、高精度の色安定化制御を行える。
その結果、テストチャートに異物Dが付着したときと付着していないときの検出精度差が、従来はΔE1.0以上であったものが、本発明により限りなくΔE0に近くなった。従って、高精度に色再現性を確保することが可能となった。
また、クリーニングシートCSとして記録材110を用いるので、特別なクリーニングシートCS専用のシート材を用意する必要がない。
(第1の実施の形態の変形例)
第1の実施の形態では、クリーニングシートCSに対する画像形成パターンはベタ白であるとした。しかし色材の段差を利用して、異物を付着あるいは保持する補助技術を採用してもよい。すなわち、この変形例では、除去処理の実行に際し、記録材110に横線パターンを形成し、それをクリーニングシートCSとして用いる。
第1の実施の形態では、クリーニングシートCSに対する画像形成パターンはベタ白であるとした。しかし色材の段差を利用して、異物を付着あるいは保持する補助技術を採用してもよい。すなわち、この変形例では、除去処理の実行に際し、記録材110に横線パターンを形成し、それをクリーニングシートCSとして用いる。
図10(a)は、第1の実施の形態における変形例のクリーニングシートCSが搬送ガイド136aの水平部分136bに位置するときの画像形成面の裏側の斜視図である。図10(b)は、図10(a)のクリーニングシートCSから形成された画像を残してクリーニングシートCSを取り去った横線パターンを示す概念図である。図10において、F1方向、F2方向は、それぞれ反転部136におけるクリーニングシートCSの往方向(突入方向)、復方向(抜け出し方向)を示す。
クリーニングシートCSには、画像形成エンジン部103により複数の横線パターン211が印字形成される。この横線パターン211は、クリーニングシートCSの搬送方向に対して垂直な方向(主走査方向)に沿った線の集まりであり、600dpiで10ライン(0.4mm)の線が90スペース(3.8mm)で繰り返されるパターンである。すなわち、副走査方向において0.4mm幅の横線を、3.8mm間隔で繰り返してなる画像パターンである。
一般に、乾式電子写真方式のプリンタは紙への色材浸透量が少なく、紙上に凹凸を有する。上記のような一定の太さ(線幅)を有するラインは8〜20μm程度のトナー高さを有する。従って、横線パターン211が凸部となる。
このようなクリーニングシートCSのF1方向への搬送によって、異物Dは横線パターン211によって掻き集められて保持されやすくなる。すなわち、横線パターン211が形成する凸部の高さを利用して、付着した異物DがクリーニングシートCSの抜け出し搬送中に滑り落ちないようしっかりと保持される。
このように、特に付着による除去において効果的となる。ただし、この変形例の効果的な適用は、色材の高さがある程度確保される画像形成方式に限られる。現在の画像形成装置であれば、電子写真方式、UV硬化型樹脂を有するオフセット印刷方式やUV硬化インクジェット方式等に適用可能であり、より確実に異物除去ができる。
横線パターン211に用いる色は問わない。また、色材は2色以上を用いてもかまわないが、2色を超えると飛び散りなどが発生して所望の高さにならない場合があるので、1色〜2色までが適切である。また、横線パターン211は、搬送方向に対して垂直な方向の成分を含めばよく、搬送方向に交差する線でなるパターンであればよい。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態に対して、図11、図12を加え、さらに図9に代えて図13を加えて本発明の第2の実施の形態を説明する。
第1の実施の形態に対して、図11、図12を加え、さらに図9に代えて図13を加えて本発明の第2の実施の形態を説明する。
第1の実施の形態では、クリーニングシートCSを用いた異物除去処理は、テストチャートの形成に先立って一律に実行される構成であった。これに対し、第2の実施の形態では、直前に搬送された記録材110の搬送態様及びその搬送方向のサイズに基づいて異物除去処理の要否を判定し、必要な場合にだけ異物除去処理を実行する構成とする。
第2の実施の形態では、CPU313は、クリーニングシート条件決定部320を用いて、キャリブレーションやキャラクタライゼーションに使用するテストチャートの出力前に異物除去処理を行うか否かを判定する。
図11は、第2の実施の形態において、反転部136での記録材110のスイッチバック位置を比較するための断面図である。図12は、テストチャートを出力する際の直前の印刷ジョブごとのスイッチバック位置と異物除去処理の要否判定との対応を示す図である。
ここで「スイッチバック位置」は、記録材110が反転部136で引き返す位置、すなわち突入方向の最深部に到達した時点の突入方向先端の到達位置であり、搬送ガイド136aに沿う経路上のローラRCからの距離で表現される。印刷ジョブに関し、片面/両面印刷につき、フェイスアップ、フェイスダウンの印刷ジョブをそれぞれ、片面FU、片面FD/両面FU、両面FDと略記する。
スイッチバック位置は、記録材110の搬送方向のサイズ、印刷ジョブ(片面/両面、FU/FD)によっても異なる。両面ジョブの場合、記録材110は、最深部に到達したときに後端がローラRCで支持される。テストチャートも後端がローラRCで支持される。しかし片面FDの場合は、記録材110は、最深部に到達したときに後端がローラRAで支持される。
例えば、図11に示すように、A4サイズの記録材110で片面FDが指定された場合のスイッチバック位置はP1で示す位置となる。また、A3サイズの記録材110で片面FDが指定された場合のスイッチバック位置はP2で示す位置となる。水平部分136bに異物Dが存在するとき、片面FDでは、サイズA4、A3ともにスイッチバック位置が異物Dまで届かず、異物Dを吸着あるいは押し出すことができない。
両面の場合においても、記録材110がA4サイズであれば異物Dまでは届かない可能性が高い。記録材110がA3サイズ等で異物Dに届けば、通常画像が形成された記録材110が導入されるだけでも、クリーニングシートCSと同じ除去の働きをする印刷ジョブが存在することになる。
図12に示すように、テストチャートを出力するに当たって直前にシート搬送を行わせたジョブに応じて、スイッチバック位置、異物除去処理の要否判定が規定されている。この情報は、CPU313が参照可能な場所、例えば、RAM309に格納されている。
図12に示すように、片面FUではそもそも反転部136を通過しないため、クリーニング(異物除去処理)を実行すると判定される。片面FDでは、記録材110の後端がローラRAで支持されるため、副走査紙サイズからA−Cローラ間距離(ローラRA−RC間距離)を差し引いたものがスイッチバック位置となる。両面ジョブまたはテストチャート出力では、記録材110の後端がローラRCで支持されるため、副走査紙サイズがスイッチバック距離となる。なお、両面ジョブでは、FDでもFUでも1面目の画像形成終了後は記録材110がローラRCで保持されて反転するため、いずれも副走査紙サイズをスイッチバック位置とした。
スイッチバック位置として記録材110の絶対位置を把握するためには、実際には、各ローラでのNip幅や反転センサ137からの距離なども考慮する必要がある。しかし、テストチャートとの相対関係からだけでも異物除去処理の要否判定は可能であり、図12に記すような単純な演算で構わない。必要な演算パラメータは、直前JOBの副走査長、直前JOBの片面/両面情報、直前JOBのFD/FU情報、ローラRAとローラRCとの距離、テストチャートの副走査長である。
CPU313は、これら5つのパラメータから、直前ジョブでのスイッチバック位置と、これから出力されるテストチャートの予測されるスイッチバック位置とを求め、両者の比較結果によってクリーニングの要否を判定する。具体的には、CPU313は、直前に記録材110が搬送ガイド136aに搬送導入され且つ、その記録材110のスイッチバック位置が、テストチャートの予測されるスイッチバック位置よりも深い場合に、異物除去処理が不要と判定する。この場合は、テストチャートが届く位置に異物Dが残留していないと判断できるからである。それ以外の場合は異物除去処理が必要と判定される。
図13は、第2の実施の形態における異物除去処理を含む色安定化制御の処理のフローチャートである。図13において、ステップS105〜S118については図9と同様であるので、個々の内容の図示を省略している。図9と同じ処理ステップには同じステップ番号が付してある。
まず、ステップS102の処理後は、CPU313は、用紙条件から、テストチャートのスイッチバック位置を把握(予測)する(ステップS201)。次に、CPU313は、RAM309等に保持されている直前ジョブ履歴を参照する(ステップS202)。履歴の参照により、CPU313は、直前ジョブにより搬送された記録材110が搬送ガイド136aに搬送導入されたか否かを把握すると共に、搬送ガイド136aに搬送導入された場合はその記録材110のスイッチバック位置を把握する。
次に、CPU313は、異物除去処理が必要か否かを判別する(ステップS203)。すなわちCPU313は、直前に記録材110が搬送ガイド136aに搬送導入され且つ、該記録材110のスイッチバック位置が、テストチャートの予測スイッチバック位置よりも深い場合に異物除去処理が不要と判別する。それ以外の場合、CPU313は異物除去処理が必要と判別する。
ステップS203で、異物除去処理が必要と判別された場合は、CPU313は、処理をステップS103に進める。すなわち、第1の実施の形態と同様にクリーニングシートCSを給紙し、テストチャートの搬送と同じ経路でクリーニングシートCSを搬送・排出するよう制御する(ステップS103、S104)。一方、異物除去処理が不要と判別された場合は、CPU313は、処理をステップS105に進める。この場合、クリーニングシートCSの給紙や搬送は実行されない。ステップS105以降の処理は第1の実施の形態と同様である。
本実施の形態によれば、清掃部材を新たに追加することなく、テストチャートへの異物の付着を抑制することに関し、第1の実施の形態と同様の効果を奏することができる。それだけでなく、異物除去が不必要な場合にはクリーニングを行わないので、各所の無駄な消耗、生産性のダウン、記録材110の浪費を抑えることができる。
なお、図10に例示するような横線パターン211をクリーニングシートCSに形成することは、本実施の形態にも適用可能である。
(第3の実施の形態)
本発明の第3の実施の形態では、記録材110が収容されるカセット113(第1の給紙部)とは別に、第2の給紙部としてのカセット147、148、149に、クリーニングシートCSとなるシート材を収容しておく。そして、いずれのカセットからクリーニングシートCSを給紙するかを選択する。第3の実施の形態では、第2の実施の形態に対し、図13に代えて図14を用いる。
本発明の第3の実施の形態では、記録材110が収容されるカセット113(第1の給紙部)とは別に、第2の給紙部としてのカセット147、148、149に、クリーニングシートCSとなるシート材を収容しておく。そして、いずれのカセットからクリーニングシートCSを給紙するかを選択する。第3の実施の形態では、第2の実施の形態に対し、図13に代えて図14を用いる。
ここで、シート材の坪量(g/m2)、厚さ(μm)、紙種の関係を表1に示す。
表1に示すように、シート材(紙)の厚さは坪量に比例している。また、表面性に分類される上質紙/アート紙/コート紙の紙種分類によっても紙の厚さはある程度異なる。表1の情報は、クリーニングシート条件決定部320が予め保持している。
なお、上質紙とは表裏均一で白色度や平滑度が高く、白土などを塗っていない非塗工紙のことを指す。アート紙は上質紙を原紙とし、表面に白土などを塗工した紙で40〜50g/m2の白土などを塗工したものである。コート紙は上質紙や中質紙を原紙とし20〜40g/m2程度の白土を塗工したものであり、アート紙よりコート量が少ないのが特徴である。
図14は、第3の実施の形態における異物除去処理を含む色安定化制御の処理のフローチャートである。図14は、図13に対し、ステップS103に代えてステップS301を追加したものであり、その他のステップ処理は図13と同様である。
図14のステップS301では、CPU313は、これから出力されるテストチャート用の記録材110と同サイズ以上で紙厚が厚いシート材を収容したカセットを選択し、当該カセットからシート材をクリーニングシートCSとして給紙するよう制御する。
そのためにまず、CPU313は、ステップS102で把握された用紙条件から、これから出力されるテストチャートの厚さを把握する。例えば、テストチャートがA3サイズで坪量81の上質紙であるとき、表1から紙厚が100μmであると把握する。カセット147、148、149には、異なるタイプ(坪量、紙種)のシート材を収容しておくのが望ましい。カセット147、148、149のシート材に関する情報は、例えば、RAM309に保持されているとする。
そしてCPU313は、シート材に関する情報と表1を参照し、カセット147、148、149を確認して、A3サイズより大きく且つ紙厚が100μmより厚いシート材が収容されているカセットが存在するか否かを判別する。そのようなカセットが1つであれば、CPU313は、それをクリーニングシート用のカセットとして選択する。そのようなカセットが2以上存在する場合は、CPU313は、予め定められた選択順位に従ってカセットを選択する。あるいは、サイズまたは紙厚のいずれかを優先項目としてカセットを1つ選択する。そのようなカセットが存在しない場合は、CPU313は、記録材110を収容するカセット113を選択する。
このようにすることにより、テストチャートの導入前に、そのテストチャートよりも厚く長いクリーニングシートCSを導入することができる。特に、押し出しの原理を利用したクリーニングでは、紙厚が厚いほど異物Dを押し出しやすい。また厚いほど剛性が高く、歪み撓みも少ない。紙の厚さと長さによる押し出し力の向上によって、より確実なクリーニングが実現される。
本実施の形態によれば、清掃部材を新たに追加することなく、テストチャートへの異物の付着を抑制すること、各所の無駄な消耗、生産性のダウン、記録材110の浪費を抑えることに関し、第2の実施の形態と同様の効果を奏する。それだけでなく、異物除去効果を高めて、一層高精度の色安定化制御を実現することができる。
なお、選択されたカセットから給紙されたシート材に、図10に例示するような横線パターン211を形成してもよい。あるいは、長めのサイズで紙厚の厚いシート材に、図10に例示するような横線パターン211を形成したクリーニングシートCSを予め作成しておき、これをカセット147、148、149に収容しておいてもよい。
なお、第3の実施の形態において、予め可能な限りサイズが大きく厚みも厚いシート材を、クリーニングシートCS専用のシート材としてカセット147、148、149のいずれかに収容しておいてもよい。そして、テストチャートの厚さの把握を行うことなく、一律に専用のクリーニングシートCSが収容されたカセットを選択するようにしてもよい。
なお、記録材110以外のシート材を収容するカセットは最低限1つであってもよい。
なお、第3の実施の形態で、色安定化制御の処理について、図14を用いるのではなく図9を用い、図9のステップS103に代えてステップS301を追加してもよい。
ところで、上記説明した各実施の形態や変形例のいずれにおいても、クリーニングシートCSの反転部136への搬送速度をテストチャートと比較して低く設定してもよい。テストチャートの突入速度は300mm/secである。異物Dは紙粉等のように非常に軽いものが多い。クリーニングシートCSの突入速度がテストチャートと同様に速く、且つ紙厚が薄い場合は、異物Dは押し出されずに空気中に舞ってしまうことがある。その結果、異物Dは自重により反転部136に再び残留してしまう。
そこで、より確実なクリーニングを実現するために、クリーニングシートCSの反転部136への突入速度を低下させるとよい。少なくとも、テストチャートの突入速度よりも下げて、例えば100mm/secで突入させることで、異物除去効果を一層高めることができる。
なお、異物が溜まる搬送ガイドは、テストチャート上のパッチが測定される際にテストチャートが通過または導入される場所であればよく、必ずしも用紙反転部に存在する搬送ガイドである必要はない。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。上述の実施形態の一部を適宜組み合わせてもよい。
103 画像形成エンジン部
136 反転部
136a 搬送ガイド
313 プリンタコントローラCPU
200 カラーセンサ
300 プリンタコントローラ
136 反転部
136a 搬送ガイド
313 プリンタコントローラCPU
200 カラーセンサ
300 プリンタコントローラ
Claims (14)
- 記録材に測定用画像を形成してなるテストチャートを形成する形成手段と、
搬送ガイドを経由して搬送される前記テストチャートの前記測定用画像を測定する測定手段と、
前記測定手段により測定された前記測定用画像に基づいて色安定化制御を行う安定化手段と、
前記形成手段が前記テストチャートを形成しようとする場合に、前記テストチャートの形成に先立って前記搬送ガイドを経由してクリーニングシートを搬送し、前記クリーニングシートが前記搬送ガイドに存在する異物を押して移動させるか、または、前記異物が前記クリーニングシートに付着し前記異物が付着したまま前記クリーニングシートを装置外へ排出することで、前記搬送ガイドから前記異物を除去する除去手段とを有することを特徴とする画像形成装置。 - 前記クリーニングシートには、搬送方向に交差する線でなるパターンが形成されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記形成手段は、前記異物を除去するために前記除去手段により前記クリーニングシートが搬送されるときに、前記クリーニングシートに前記パターンを形成することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
- 前記除去手段は、前記異物を除去するために前記搬送ガイドへ前記クリーニングシートを搬送する際の搬送速度を、前記前記測定手段が前記測定用画像を測定するために前記搬送ガイドへ前記テストチャートが搬送される際の搬送速度よりも遅くすることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 画像が形成された記録材をスイッチバックさせて表裏を反転させるための反転部を有し、前記搬送ガイドは前記反転部に設けられることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記色安定化制御には、キャリブレーションの実行が含まれることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記形成手段が前記テストチャートを形成しようとする場合に、その直前に搬送された前記記録材の搬送態様及び該記録材の搬送方向のサイズに基づいて、前記形成手段による前記テストチャートの形成に先立つ前記異物の除去の要否を判定する判定手段を有し、
前記除去手段は、前記異物の除去が必要と前記判定手段により判定された場合は、前記搬送ガイドを経由して前記クリーニングシートを搬送する処理を行い、前記異物の除去が不要と前記判定手段により判定された場合は、前記搬送ガイドを経由して前記クリーニングシートを搬送する処理を行わないことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 画像が形成された記録材をスイッチバックさせて表裏を反転させるための反転部を有し、前記搬送ガイドは前記反転部に設けられ、
前記形成手段が前記テストチャートを形成しようとする場合に、その直前に前記記録材が前記搬送ガイドに搬送され且つ、該記録材の前記搬送ガイドへの突入方向先端の到達位置が、前記テストチャートの前記搬送ガイドへの突入方向先端の予測される到達位置よりも深い場合に、前記判定手段は前記異物の除去が不要と判定する一方、それ以外の場合は、前記判定手段は前記異物の除去が必要と判定することを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。 - 前記クリーニングシートは、前記テストチャートと比べて搬送方向の長さが長いことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記クリーニングシートは、前記テストチャートと比べて紙厚が厚いことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記除去手段は、前記テストチャートの形成に用いることができる記録材を前記クリーニングシートとして用いることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記記録材が収容される第1の給紙部とは別に、シート材を収容することが可能な少なくとも1つの第2の給紙部と、
前記第2の給紙部に収容されているシート材に関する情報を保持する保持手段と、
前記保持手段により保持された情報に基づき、クリーニングシート用の給紙部を選択する選択手段とを有し、
前記選択手段は、前記記録材と比べて紙厚が厚く且つ搬送方向に長いシート材が収容されている第2の給紙部が存在する場合は、その第2の給紙部を前記クリーニングシート用の給紙部として選択する一方、そのような第2の給紙部が存在しない場合は、前記第1の給紙部を前記クリーニングシート用の給紙部として選択し、
前記除去手段は、前記選択手段により選択された給紙部から給紙されるシート材を前記クリーニングシートとして搬送することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記シート材に関する情報には、紙種の情報及び坪量の情報が含まれることを特徴とする請求項12に記載の画像形成装置。
- 前記搬送ガイドの、前記テストチャートの突入方向における少なくとも奥側には、傾斜角度が垂直よりも水平に近い部分が形成されていることを特徴とする請求項5または8に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013032148A JP2014162014A (ja) | 2013-02-21 | 2013-02-21 | 画像形成装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2017013333A (ja) * | 2015-06-30 | 2017-01-19 | 株式会社沖データ | 画像形成装置 |
JP2018124348A (ja) * | 2017-01-30 | 2018-08-09 | コニカミノルタ株式会社 | 画像形成装置、画像形成方法およびプログラム |
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- 2013-02-21 JP JP2013032148A patent/JP2014162014A/ja active Pending
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