JP2015200176A - 非常用防護装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 想定を超える津波が来た場合でも押し流されてくる船舶やコンテナなどを捕捉し得るとともに平時は低く環境を損なわないようにすることができる非常用防護装置を提供すること。
【解決手段】 津波流の襲来が想定される設置基盤に複数のベースを互いに離間するようにして固定配備するとともに、これらの各ベースには、津波流の流れてくる前側に倒れて待機する一方津波流により浮上しながら起き上がるように起倒自在な防護柱がヒンジ軸で支持されて設けられ、これら防護柱には、漂流物を捕捉可能なワイヤロープが上下複数段に亘るように張られるとともに、防護柱の起き上がりを止める部材として、一端が設置基盤の前方側に固定され他端が起き上がり側に止められて防護柱の起き上がり時に前記一端から他端に向けて斜め上がり状になる引き止め部材が設けられていることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、津波や洪水などの非常事態に対し安全を確保できるようにした非常用防護装置に関する。
例えば、大地震により大津波が襲来すると、海水だけでなく船舶や家屋さらに車両など様々なものが押し流されてくるため、一般構造の住宅はその殆どが壊滅してしまうことが分かっている。
特開2005−315058
その場合の対策として、例えば、堤防に防護柱を立設して複数の防護柱間にワイヤやメッシュなどを張設しておくことで船舶などを捕捉しそれ以上は陸上へ流入させないようにしている。
しかし、これまでのこうした防護装置は、一般的に高さが一定のものであるため、想定を超える高さの津波がくるとそれを容易に越えてしまい大被害につながってしまう問題がある。それでは防護装置を当初より高くしておけばよい訳であるが、そうすると美観を損なうなどの不都合がある。
本発明は、このような問題を解決しようとするものであり、想定を超える津波が来た場合でも押し流されてくる船舶やコンテナなどを捕捉し得るとともに平時は低く環境を損なわないようにすることができる非常用防護装置を提供することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、津波流の襲来が想定される設置基盤に複数のベースを互いに離間するようにして固定配備するとともに、これらの各ベースには、津波流の流れてくる前側に倒れて待機する一方津波流により浮上しながら起き上がるように起倒自在な防護柱がヒンジ軸で支持されて設けられ、これら防護柱には、漂流物を捕捉可能なワイヤロープが上下複数段に亘るように張られるとともに、防護柱の起き上がりを止める部材として、一端が設置基盤の前方側に固定され他端が起き上がり側に止められて防護柱の起き上がり時に前記一端から他端に向けて斜め上がり状になる引き止め部材が設けられていることを特徴とする。
上述したように本発明は、津波流の襲来が想定される設置基盤に複数のベースを互いに離間するようにして固定配備するとともに、これらの各ベースには、津波流の流れてくる前側に倒れて待機する一方津波流により浮上しながら起き上がるように起倒自在な防護柱がヒンジ軸で支持されて設けられ、これら防護柱には、漂流物を捕捉可能なワイヤロープが上下複数段に亘るように張られるとともに、防護柱の起き上がりを止める部材として、一端が設置基盤の前方側に固定され他端が起き上がり側に止められて防護柱の起き上がり時に前記一端から他端に向けて斜め上がり状になる引き止め部材が設けられていることを特徴とするので、想定を超える津波が来た場合でも押し流されてくる船舶やコンテナなどを捕捉し得るとともに平時は低く環境を損なわないようにすることができる非常用防護装置を提供することができる。
本発明の一実施形態を示す正面図。 図1のA−A線断面図。 他の実施形態を示す側面図。
以下、本発明の一実施形態を図1および図2に基づいて説明する。
図1および図2は他の実施形態を示す。津波流Xが襲ってくると、漁船や積荷コンテナ、沿岸の車両25…や建造物損壊片その他諸々のものが陸地へと流されて来る。また、沿岸の発電所や石油タンクなどにこうした船舶類が襲ってくると大災害を招く。従って、あるところでこれら諸々のものの流れを食い止めなければさらに奥地まで流されて他の住宅や諸設備などを壊滅させる要因となる。
図1および図2はそうした問題を解決するためになされたものであり、26は設置基盤で、地盤やコンクリート面、板面のいずれでもよい。この基盤26には津波Xの想定流れ方向に対抗するように立ち上がる非常用防護装置が設置されている。この装置は、座27上に一対の受板28を備えヒンジ軸29を通すとともに立ち上がりストッパ30を背部に備えたベース31を固定具32により数個所に10ないし30mの間隔を置いて配列固設してある。
このベース31には、金属パイプあるいは太径木質材、樹脂など津波流で自己浮上性のある材料を用いた防護柱33が起倒自在に取り付けられている。各防護柱33の上端には主フロート34が取り付けられ、このフロート34は、単に浮上するのでなく先端に傾斜状の浮上促進面34aを有して津波流Xが作用することで突き上げられるようになっている。このフロート34は、中空状あるいは浮上材質にする。防護柱33それ自体が、例えば、幅広型などにして浮上性能を強力なものに確保できるものである場合、この主フロート34は省略することがある。
防護柱33…には、横通し式のワイヤロープ35…が上下数段にわたって通されている。このワイヤロープ35にはワイヤフロート36が適数個設けられているとともに、基盤26との間に引き止めワイヤ37が掛け渡されている。この引き止めワイヤ37は、仮想線の状態で弛んだ状態にあり、防護柱33が起き上がると引っ張られてストッパ30とともに防護柱33を起き上がり状態に維持する。38はワイヤ固定具で、下欄のようにアンカー杭39を使ってもよい。引き止めワイヤ37とストッパ30とはいずれか一方をもって構成することもある。
津波流Xが襲来する前は図2の仮想線のように防護柱33は前倒れ状態にあり、そこに津波流Xがくると、浮上促進面34aに起こし上がる力が作用するとともに防護柱33や主フロート34およびワイヤフロート36などに浮力が作用することによりワイヤロープ付きの防護柱33は揃って立ち上がり、引き止めワイヤ37やストッパ30により起立した状態に保たれる。
これにより、図示のように津波流Xとともに船舶や車両25…などが流されてきてもそれを受け留めることができてそれ以上奥地に流すのを阻止する。尚、ストッパ30を省略するか弾性部材とするかるいは引き止めワイヤ37が張られた状態よりも後の段階で初めてストッパとして効くように設定することによって、引き止めワイヤ37はワイヤロープ35とともに緩衝作用をもって車両25などを受け留める作用を発揮し、車両25などの損傷を少なくするとともにワイヤロープ35を超えることも阻止しさらにワイヤロープ35などの損傷を少なくする効果がある。引き止めワイヤ37はリンクチェーンやロープあるいはリンク状部材であってもよい。また、ワイヤロープ35にはメッシュを掛張することがある。
図3は他の実施形態を示す。この実施形態は、前記と同様の目的をもつがさらに引き波Yが襲ってきた場合の対抗できるようにする目的ももっている。即ち、42は設置基盤、43はベース、44はヒンジ軸、45はストッパ、46は浮上可能なパイプ製などの防護柱、47は折り曲げ板状の浮上促進片、48はワイヤロープ、49は引き止めワイヤを示すもので、こうした防護装置には、反転ストッパ50を備えてある。この反転ストッパ50は、ワイヤロープ48あるいは防護柱46に基部が回転自在に取り付けられ先端は自由になっていて、平時は仮想線のように前に水平に伸びた状態とされるが、津波流Xが作用すると立ち上がる防護柱46に連れて持ち上がり、基盤42内に形成した係合凹部51内にその先端が係合するようになっている。これにより、反転ストッパ50は防護柱46の突っ支い棒となって引き波Yが作用しても防護柱46を起立状態に保ち、その結果、引き波Yとともに引き流されてくる住宅や人などがさらに海に流されるのを阻止することができる。係合凹部51は設置基盤42上に突部を設けることでも可能である。
尚、右欄図のように、反転ストッパ50は設置基盤42に先端が突き刺さるタイプのものにしてもよい。防護柱46は、図示のように前傾状態で留まるようにして流れ来るものを抱え込むようにすれば越えにくくなる。
X…津波流 26…設置基盤 31…ベース 33…防護柱 34…主フロート 35…ワイヤロープ 37…引き止め部材。

Claims (1)

  1. 津波流の襲来が想定される設置基盤に複数のベースを互いに離間するようにして固定配備するとともに、これらの各ベースには、津波流の流れてくる前側に倒れて待機する一方津波流により浮上しながら起き上がるように起倒自在な防護柱がヒンジ軸で支持されて設けられ、これら防護柱には、漂流物を捕捉可能なワイヤロープが上下複数段に亘るように張られるとともに、防護柱の起き上がりを止める部材として、一端が設置基盤の前方側に固定され他端が起き上がり側に止められて防護柱の起き上がり時に前記一端から他端に向けて斜め上がり状になる引き止め部材が設けられていることを特徴とする非常用防護装置。
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