JP2015199530A - 容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】容器に貯留されている液体をより効率的に排出することのできる液体排出構造を提供する。
【解決手段】液体を貯留可能な容器1の側壁部11下部に形成された排出孔12の周縁部から外方に突出する略円筒状の排出管13には、液体を吸引可能な吸引装置2を接続するためのバルブ装置4が取付けられている。バルブ装置4は、略円筒状の接続管21と、接続管21の内部流路を開閉するピストン22とを備えている。また、接続管21のうち排出管13と接続される端部側には、排出孔12から容器1の内側に突出するようにして設けられ、吸引装置2が駆動した場合に、容器1に貯留された液体を接続管21、ひいては、吸引装置2へと案内する略筒状の液残り防止パーツ41が取付けられている。また、液残り防止パーツ41のうち容器1に貯留された液体の流入を許容する入口45は、容器1の底壁部14に対向するようにして開口形成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、液体の運搬や保管等に使用される容器から液体を排出させるための液体排出構造に関するものである。
一般に、液体の運搬や保管等に使用される容器(タンク)は、略直方体箱状に構成され、その上壁部において、容器に液体を充填可能とする充填口が形成されるとともに、側壁部下部において、容器に貯留されている液体を排出可能とする排出口が形成されている(例えば、特許文献1等参照。)。また、容器に貯留されている液体の排出の自動化やスピード化を図るべく、排出口に対し、液体を吸引可能な吸引装置を接続することが知られている。
特許第3978435号公報
ところで、従来、吸引装置を用いて容器の液体を排出する場合に、容器に貯留されている液体の水位が、排出口の上端部よりも下方に位置し、吸引装置にエアーも吸い込まれる状態となると、それを契機として、吸引装置の駆動が自動的に停止してしまう。この場合、吸引装置の駆動が自動的に停止した時点で、排出口の上端部よりも若干下方に位置する程度の水位とされた液体が容器に残留してしまうことが懸念される。
尚、容器が運搬に用いられる場合、一般に、貯留されていた液体が吸引装置によって抜き取られた容器は、残留した液体をそのままにして返却されることとなる。従って、せっかく運搬されても使用されずに戻されてしまうといった液体の運搬効率に関しての無駄、さらに、例えば、戻された液体が運搬元で廃棄されてしまう場合には、液体自体の無駄が発生してしまうことが懸念される。これに対し、例えば、運搬先において吸引装置による吸引後に容器を傾けて残液を排出する、或いは、残液を吸引するための第2の吸引装置を用意することが考えられる。しかしながら、このような場合には、作業性の著しい低下、液体がこぼれる等のリスクの発生、作業者が液体に触れる頻度の増加等を招いてしまうことが懸念される。
本発明は、上記例示した問題点等を解決するためになされたものであって、その目的は、容器に貯留されている液体をより効率的に排出することのできる液体排出構造を提供することにある。
以下、上記目的等を解決するのに適した各手段につき項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果等を付記する。
手段1.液体を貯留可能な容器の側壁部下部に形成された排出口を開閉する開閉手段を備え、
前記排出口には、液体を吸引可能な吸引装置が直接、又は、間接的に接続される構成であって、
前記排出口から前記容器の内側に突出するようにして設けられ、前記吸引装置が駆動した場合に、前記容器に貯留された液体を前記排出口へと案内する略筒状の液残り防止パーツを備え、
前記液残り防止パーツのうち前記容器に貯留された液体の流入を許容する入口は、前記容器の底壁部に対向するようにして開口形成されていることを特徴とする液体排出構造。
手段1によれば、排出口から容器の内側に突出するようにして設けられた液残り防止パーツの入口によって、「吸引装置を利用して容器に貯留されている液体を抜き取る(排出させる)機構」の「吸引口」が構成されることとなる。そして、当該吸引口が容器の底壁部上面と対向して設けられることとなる。当該構成によって、吸引口(開口部)の上端部位置を、排出口の上部位置よりも下げることができる。そのため、エアーを吸引した場合に駆動が自動的に停止される吸引装置を利用する場合に、吸引装置が自動停止した段階における容器に貯留されている液体の残量を低減させる(或いは、ほとんど残らないようにする)ことができる。
従って、例えば、容器が運搬に用いられる場合に、貯留されていた液体を吸引装置によって抜き取られた容器が、残留した液体をそのままにして返却されるとしても、液体の残量が低減されていることによって、液体の運搬効率に関しての無駄を抑制することができる。また、例えば、戻された液体が運搬元で廃棄されてしまう場合でも、液体の残量が低減されていることによって、液体自体の無駄を抑制することができる。さらに、例えば、運搬先において、吸引装置による吸引後に容器を傾けて残液を排出する、或いは、残液を吸引するための第2の吸引装置を用意するといった作業を行わなくても、容器に貯留されている液体を十分に排出することができる。結果として、容器に貯留されている液体をより効率的に排出することができる。
手段2.前記液残り防止パーツは、前記容器とは別体として構成されるとともに、前記排出口を介して前記容器の内側に挿入可能に構成されていることを特徴とする手段1に記載の液体排出構造。
手段2によれば、液残り防止パーツを、排出口を介して、容器の外側から内側に挿入させることができる(取付けることができる)ようになっている。このため、例えば、容器の側壁部下部に形成された排出口に対して容器の内側から液残り防止パーツを取付けなければならない構成に比べて、取付作業性の向上を図ることができる。さらには、容器の上部に対して液残り防止パーツの取付作業を許容する程度の比較的大きな開口部(液体を充填する充填口を兼ねる)を形成する必要がなく、充填口を極力小さく構成することも可能となる。加えて、容器と、液残り防止パーツとが別体として構成されているため、それぞれの成形性の向上を図ることができる。
手段3.前記液残り防止パーツは、
前記容器とは別体として構成されるとともに、
前記容器の前記排出口近傍部位、又は、前記排出口に接続される接続管において形成された被係合部に係合される係合部を備え、
前記係合部と前記被係合部とが係合状態とされることで、前記液残り防止パーツと、前記容器との相対変位が防止されることを特徴とする手段1又は2に記載の液体排出構造。
手段3によれば、液残り防止パーツが、容器、又は、接続管に取付けられた場合に、液残り防止パーツと、容器との相対変位が防止されるようになっている。このため、例えば、液残り防止パーツの入口が横向きや上向きとなるように変位してしまうといった事態をより確実に防止することができる。加えて、例えば、液残り防止パーツをねじ等で取付ける構成に比べて、取付作業性の向上を図ることができるとともに、液残り防止パーツや、容器又は接続管にねじ孔を形成しなくても済み、液漏れリスクの低減を図ることができる。
手段4.前記被係合部は前記接続管に形成されて、前記液残り防止パーツは前記接続管に取付けられ、
前記接続管が前記容器に取付けられることで、前記液残り防止パーツのうち少なくとも前記係合部が、前記接続管と、前記容器との間に挟まれるように配置されることを特徴とする手段3に記載の液体排出構造。
手段4によれば、係合部と被係合部との係合状態が解除されるような係合部の変位を防止することができ、液残り防止パーツと、接続管との接続状態をより確実に維持することができる。
手段5.前記液残り防止パーツと、前記接続管との接続部位に対してパッキンが設けられ、
前記パッキンは、前記接続管の前記容器への取付状態において、前記容器にも当接、又は、近接するように配置されていることを特徴とする手段4に記載の液体排出構造。
手段5によれば、液残り防止パーツと接続管との接続部位から液体が漏れてしまうといった事態をより確実に防止することができる。また、パッキンは、接続管の容器への取付状態において、容器にも当接、又は、近接していることから、パッキンの脱落防止を図ることができる。
排出孔が開状態にある液体排出構造の断面図である。 排出孔が閉状態にある液体排出構造の断面図である。 接続管、ピストン、及び、液残り防止パーツを示す分解斜視図である。 接続管、ピストン、及び、液残り防止パーツを示す分解斜視図である。 接続管、ピストン、及び、液残り防止パーツを示す一部断面を含む斜視図である。 接続管、ピストン、及び、液残り防止パーツを示す一部断面を含む斜視図である。 接続管、ピストン、及び、液残り防止パーツを示す一部断面を含む斜視図である。 図7のJ部を示す部分拡大図である。
以下に、一実施形態について図面を参照して説明する。図1、図2等に示すように、液体を貯留可能な容器1には、吸引装置2を利用して、容器1に貯留されている液体を抜き取り可能とするバルブ装置4が取付けられている。
容器1は、略直方体箱状(タンク状)に構成され、容器1の側壁部11の下部には、容器1内の液体を排出可能とする円形状の排出孔12が形成されている。さらに、排出孔12の周縁部から外方に突出する略円筒状をなし、外周側に雄ねじが形成された排出管13が設けられている。また、図示は省略するが、容器1の上部には、液体を容器1内に充填可能とする円形状の充填孔と、充填孔の周縁部から上方に突出する円筒状をなし、外周側に雄ねじが形成された充填管とが形成され、充填管に対して、充填孔を閉塞するキャップが着脱自在に取付けられている。本実施形態の容器1は、ポリプロピレンによって一体的に形成されている。尚、本実施形態では、排出孔12、及び、排出管13の内部流路が排出口を構成する。
さて、図1等に示すように、バルブ装置4は、一端側が容器1の排出管13に取付けられるとともに、他端側に吸引装置2のホース3が接続される略円筒状の接続管21と、接続管21の内部流路を開閉可能な開閉手段としてのピストン22と、作業者が操作可能に設けられた操作部23と、操作部23とピストン22とを連動させる軸24とを備えている。尚、本実施形態の接続管21、ピストン22、操作部23、及び、軸24は、それぞれポリプロピレンによって形成されている。
図3、図4等に示すように、ピストン22は、接続管21の内径よりも一回り小さい略円盤状の蓋部26と、蓋部26の裏面側から突出するベース板27とを備えている。蓋部26の外周には、全周にわたって断面略円弧状の環状溝28が形成されており、当該環状溝28には、環状で断面略円形状をなす閉塞パッキン29(図1等参照)が装着されている。
図5、図6等に示すように、接続管21の内周面には、接続管21の延在方向に沿って延びる2条で1組のリブによって構成されるガイドレール31が、互いに対向する位置に一対で形成されている。そして、ピストン22のベース板27の両側部がそれぞれガイドレール31に挿入されている。これにより、ピストン22は、接続管21の延在方向に沿ってスライド可能に構成されている。
また、蓋部26に関しては、ピストン22のスライド動作に伴って、接続管21の容器1側の開口部から出没可能に構成されている。図2に示すように、蓋部26が接続管21の内部に位置した場合には、閉塞パッキン29が接続管21の内周面に圧接する。これによって、接続管21の内部流路が隙なく閉塞され、排出孔12が容器1内の液体を排出不可能な閉状態とされることとなる。その一方で、図1に示すように、蓋部26が接続管21の外部に位置した場合には、接続管21の内部流路が開通し、排出孔12が容器1内の液体を排出可能な開状態とされることとなる。
図1、図2に示すように、軸24は、断面略円形状の棒状体であり、接続管21の上部に形成された軸孔32を介して接続管21の内側に挿入されるとともに、接続管21内部に挿入された部位のうち上下方向中間部位が側方に膨出させられるようにして略コ字状に屈曲形成されている。また、ピストン22のベース板27には、ピストン22のスライド方向に対して直交する方向に延びるスライド孔27a(図3等参照)が形成されており、当該スライド孔27aに対して、軸24の膨出部位が挿通されている。
さらに、軸24の上部には、操作部23が相対変位不可能に取付けられ(固定され)、操作部23は、軸孔32の周縁部に対して回転自在に取付けられている。加えて、軸24の下部は、接続管21の内部に形成された軸受部34に軸支されている。以上のような構成により、操作部23を回動操作した場合には、軸24が回動変位するとともに、軸24の回動変位に連動して、ピストン22がスライド変位(出没動作)するようになっている。
図1、図2に示すように、接続管21のうち軸孔32よりも容器1側の部位には、その外周側において、排出管13との接続を行うためのキャップナット35が取付けられている。キャップナット35は、円筒状をなし、内周側に雌ねじが形成されている本体部36と、本体部36のうち軸孔32側の端縁全周から内周側に突出する係止部37とを備えている。これに対し、接続管21のうち軸孔32よりも若干容器1側の部位には、接続管21から外方に突出し、接続管21の全周にわたって延在する台座部38が設けられている。そして、係止部37が、台座部38の軸孔32側の面に対して回転自在に係止されている。
また、排出管13の先端部を、接続管21と、キャップナット35との間に挿入させ、接続管21を軸孔32(操作部23)が上方を向く姿勢で保持しつつ、キャップナット35を回転させることにより、排出管13の外周側に形成された雄ねじが、キャップナット35の内周側に形成された雌ねじに螺着されることとなる。以上のようにして、接続管21が、排出管13(容器1)に取付けられている。尚、台座部38の容器1側には、シールパッキン39が装着されており、接続管21の排出管13への取付状態においては、シールパッキン39が接続管21の台座部38と、排出管13の先端部とによって挟持されるようになっている。これにより、接続管21と、排出管13との間から液体が漏れてしまうといった事態が防止される。
さて、図1に示すように、本実施形態では、排出孔12から容器1の内側に突出するようにして設けられ、吸引装置2が駆動した場合に、容器1に貯留された液体を接続管21、ひいては、吸引装置2へと案内する液残り防止パーツ41が取付けられている。図3、図4等に示すように、液残り防止パーツ41は、接続管21の容器1側の部位に取付けられる略円筒状のパーツ本体42と、パーツ本体42のうち接続管21に取付けられる側の開口部(以下、「接続口43」とも称する)とは反対側の開口部を閉塞する閉塞壁部44とを備えている。さらに、液残り防止パーツ41は、パーツ本体42のうち、閉塞壁部44によって閉塞された端部側の下部を切り欠くようにして開口形成された入口45を有している。
また、図4等に示すように、パーツ本体42の内周面のうち接続口43側の部位には、パーツ本体42の内周側に突出する係合部としての4つの係合爪46がほぼ均等位置に設けられている。その一方で、接続管21の外周面には、容器1側の端部から接続管21の延在方向に沿って延びる係合溝47が前記係合爪46と対応するようにして4箇所に形成されるとともに、各係合溝47の先端部位には、さらに一段低くなるように形成された係合凹部48が形成されている。
そして、図7、図8等に示すように、液残り防止パーツ41の係合爪46を、接続管21の係合溝47と位置合わせした状態で、液残り防止パーツ41を接続管21の外周側に被せていくことで、係合爪46が係合溝47に案内されつつ、やがて係合凹部48に係合されることとなる。係合爪46と係合凹部48とが係合状態とされることによって、液残り防止パーツ41が接続管21から脱落する方向に変位したり、相対的に回転変位したりすることが防止されることとなる。本実施形態では、液残り防止パーツ41を接続管21に取付けた後、液残り防止パーツ41が取付けられた接続管21を排出管13(容器1)に取付けるように構成されている。
また、係合爪46を係合凹部48と係合させることによって、液残り防止パーツ41の入口45が、接続管21の軸孔32とは正反対側を向くようになっている。このため、軸孔32が上向きとなるように接続管21を排出管13に取付けることで、液残り防止パーツ41の入口45が下方を向くようになっている。尚、本実施形態では、係合溝47及び係合凹部48が被係合部を構成する。
また、接続管21の外周側には、係合凹部48と、台座部38との間の部位において、接続管21の全周にわたって延びる支持リブ49が、接続管21の長手方向において並ぶようにして3列形成されている。当該支持リブ49の接続管21外周面からの突出方向先端部は、接続管21の内外方向において、係合爪46が係合凹部48に係合された液残り防止パーツ41の外周面とほぼ同じ位置(支持リブ49の方が若干外方に位置する)となるように構成されている。
さらに、液残り防止パーツ41のパーツ本体42の外径は、排出孔12及び排出管13の内径とほぼ同じとなるように(若干小さく)構成されている。加えて、台座部38の接続管21からの突出長は、キャップナット35の本体部36と、支持リブ49との間に排出管13の挿入を許容するべく、支持リブ49の突出長よりも、排出管13の厚み分程度長く構成されている。
以上の構成により、液残り防止パーツ41を排出管13及び排出孔12へ挿入可能に構成されているとともに、接続管21のうち台座部38よりも容器1側の部位を、排出管13に挿入可能に構成されている。尚、接続管21の排出管13への取付状態においては、支持リブ49の先端縁が排出管13の内周面に略当接状態とされる。
加えて、本実施形態の接続管21の容器1側の端部は、排出管13への取付状態において、側壁部11(排出孔12)よりも外方ではあるものの、排出孔12の近傍に位置している。このため、接続管21の容器1側の端部に取付けられる液残り防止パーツ41は、接続管21の容器1(排出管13)への取付状態において、排出孔12から容器1の内側に突出することとなる。また、上記のように下方を向く入口45については、容器1の底壁部14と対向することとなる。
そして、図1に示すように、排出管13に取付けられた接続管21に対して吸引装置2のホース3を接続し、接続管21の内部流路を開通させてから、吸引装置2を駆動させることで、容器1内の液体が、液残り防止パーツ41の入口45から吸い込まれ、液残り防止パーツ41、及び、接続管21を介して、吸引装置2のホース3へと送られるようになっている。尚、容器1の底壁部14のうち液残り防止パーツ41の下方に位置する部位は、その他の部位よりも一段低くなるように構成されており、その周辺部位についても、前記一段低く形成された部位に向けて傾斜して延びている。これにより、容器1に貯留された液体の残量が少なくなった際に、液体が液残り防止パーツ41の下方に集まり易くなっている。
さらに、接続管21は、容器1側の端部から支持リブ49の形成範囲にかけての部位が、排出管13の内側に挿入状態とされることから、接続管21の外周面のうち支持リブ49よりも容器1側の部位に形成される係合凹部48に対して係合される係合爪46に関しては、接続管21の外周面と、排出管13の内周面との間に挟まれるようにして位置することとなる。
尚、排出孔12が開状態にある(接続管21の内部流路が開通状態にある)場合には、ピストン22の蓋部26が排出孔12よりも容器1の内側に突出し、本実施形態では、蓋部26が閉塞壁部44の近傍に位置するようになっている。つまり、液残り防止パーツ41は、大型化を回避しつつ、ピストン22の変位を許容する形状とされている。加えて、容器1の側壁部11の内外方向において、液残り防止パーツ41の入口45のうち、側壁部11の外方側(接続管21側)の端縁は、排出孔12(排出孔12が形成された側壁部11)とほぼ同じ位置となっている。排出孔12が開状態にある場合には、ピストン22の蓋部26の裏面が、入口45の側壁部11外方側の端縁よりも容器1の内方に離間して位置している。
また、係合爪46が係合凹部48に係合された液残り防止パーツ41と、接続管21との接続部位、より具体的には、パーツ本体42の接続口43側の端縁と、最も容器1側に位置する支持リブ49との間に形成される隙間に対して環状の液漏れ防止パッキン50が装着されている。特に、本実施形態では、液漏れ防止パッキン50がパーツ本体42の端縁と支持リブ49との間に圧入される格好となっている。このため、液残り防止パーツ41が接続管21に対して側壁部11外方側に相対変位しようとしても、液漏れ防止パッキン50を介して支持リブ49に支持される(相対変位が防止される)ように構成されている。さらに、上記のように、液残り防止パーツ41のパーツ本体42の外径や支持リブ49の外径は、排出管13の内径よりも若干小さい程度であることから、液漏れ防止パッキン50についても、接続管21の容器1への取付状態においては、排出管13の内周面に当接、又は、近接するようになっている。
尚、本実施形態の容器1は、約1000リットルの液体の運搬等に使用されるものであり、液体の排出作業等に際しても容器1を斜めにすること等は想定していない。また、本実施形態では、吸引装置2を利用して容器1の液体の排出作業を完了させることで、容器1に残留する液体は概ね2リットル以下となる。但し、例えば、液残り防止パーツ41を取外した状態で、吸引装置2を利用して液体の排出作業を完了させた場合には、容器1に30リットル程度の液体が残留することとなる。
以上詳述したように、本実施形態によれば、容器1の側壁部11下部に形成された排出孔12から容器1の内側に突出するようにして設けられた液残り防止パーツ41の入口45によって、「吸引装置2を利用して容器1に貯留されている液体を抜き取る(排出させる)機構」の「吸引口」が構成されることとなる。そして、当該吸引口が容器1の底壁部14上面と対向して設けられることとなる。当該構成によって、吸引口(開口部)の上端部位置を、排出孔12の上端部位置よりも下げることができる。そのため、エアーを吸引した場合に駆動が自動停止される吸引装置2を利用する場合に、吸引装置2が自動停止した段階における容器1に貯留されている液体の残量を低減させる(或いは、ほとんど残らないようにする)ことができる。
従って、例えば、容器1が運搬に使用される場合に、貯留されていた液体を吸引装置2によって抜き取られた容器1が、残留した液体をそのままにして返却されるとしても、液体の残量が低減されていることによって、液体の運搬効率に関しての無駄を抑制することができる。また、例えば、戻された液体が運搬元で廃棄されてしまう場合でも、液体の残量が低減されていることによって、液体自体の無駄を抑制することができる。さらに、例えば、運搬先において、吸引装置2による吸引後に容器1を傾けて残液を排出する、或いは、残液を吸引するための第2の吸引装置を用意するといった作業を行わなくても、容器1に貯留されている液体を十分に排出することができる。結果として、容器1に貯留されている液体をより効率的に排出することができる。
また、液残り防止パーツ41は、容器1とは別体として構成されるとともに、排出管13及び排出孔12を介して容器1の外側から内側に挿入可能に構成されている。このため、例えば、容器1の側壁部11下部に形成された排出孔12に対して容器1の内側から液残り防止パーツ41を取付けなければならない構成に比べて、取付作業性の向上を図ることができる。さらには、容器1の上部に対して液残り防止パーツ41の取付作業を許容する程度の比較的大きな開口部(液体を充填する充填口を兼ねる)を形成する必要がなく、充填口を極力小さく構成することも可能となる。加えて、容器1と、液残り防止パーツ41とが別体として構成されているため、それぞれの成形性の向上を図ることができる。
さらに、液残り防止パーツ41に形成された係合爪46を、接続管21に形成された係合凹部48に係合させることによって、液残り防止パーツ41が、接続管21、ひいては、容器1に対して相対変位不可能に取付けられるように構成されている。このため、例えば、液残り防止パーツ41の入口45が横向きや上向きとなるように変位してしまうといった事態をより確実に防止することができる。加えて、例えば、液残り防止パーツ41をねじ等で取付ける構成に比べて、取付作業性の向上を図ることができるとともに、液残り防止パーツ41や接続管21にねじ孔を形成しなくても済み、液漏れリスクの低減を図ることができる。
また、液残り防止パーツ41の係合爪46は、接続管21の外周面に形成された係合凹部48に係合され、かつ、接続管21のうち係合凹部48が形成された部位は、接続管21の排出管13への取付状態において、容器1の排出管13の内側に挿入状態とされるように構成されている。これにより、接続管21の排出管13への取付状態では、係合爪46が、接続管21と、排出管13との間に挟まれるように配置されることとなる。従って、係合爪46と係合凹部48との係合状態が解除されるような係合爪46の変位を防止することができ、液残り防止パーツ41と、接続管21との接続状態をより確実に維持することができる。
加えて、液残り防止パーツ41と、接続管21との接続部位、具体的には、パーツ本体42の接続口43側の端縁と、支持リブ49との間に対して液漏れ防止パッキン50が装着されているため、液残り防止パーツ41と接続管21との接続部位から液体が漏れてしまうといった事態をより確実に防止することができる。また、接続管21のうち液漏れ防止パッキン50が装着される部位についても、排出管13の内側に挿入される部位であることから、液漏れ防止パッキン50は、排出管13の内面にも略当接することとなる。このため、液漏れ防止パッキン50の脱落方向への変位が防止され、シール状態をより確実に維持することができる。
尚、上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
(a)上記実施形態では、バルブ装置4においてピストン22を出没動作させて液体流路の開閉を行っているが、バルブ装置4の開閉の機構は特に限定されるものではない。例えば、流路を開閉させる弁体が、接続管21の延在方向に対して直交する方向にスライドしたり、接続管21の流路内で回転したりするような構成であってもよい。但し、ピストン22を採用することによって、シール性、耐圧性等のより一層の向上を図ることができる。
(b)また、例えば、バルブ装置4を省略し、容器1の排出管13に対して排出孔12を開閉させる機構を設けるとともに、排出管13に対して直接吸引装置2のホース3が接続されるように構成してもよい。当該構成を採用する場合には、容器1の排出孔12の周縁部、或いは、排出管13に対して、液残り防止パーツ41を取付けることとする。尚、上記実施形態のように、バルブ装置4(接続管21)が設けられる場合でも、容器1に液残り防止パーツ41を取付けることとしてもよい。
但し、バルブ装置4(接続管21)が設けられる場合には、液残り防止パーツ41と、接続管21との一体性(接続部位での液漏れの防止)をより確実に図るべく、液残り防止パーツ41と接続管21とを直接接続することが望ましい。また、液残り防止パーツ41及び接続管21の両方を排出管13に取付ける構成に比べ、当該取付けに関する構成の簡素化を図るとともに、液残り防止パーツ41を排出管13に取付けた後、接続管21を排出管13に取付けた際に、液残り防止パーツ41の取付け状態が悪化してしまうといった事態を回避することができる。
また、液残り防止パーツ41をどこに接続するかに関わらず、液残り防止パーツ41の取付作業に際して、容器1の内側からではなく、外側から排出管13及び排出孔12を介して液残り防止パーツ41を取付可能に構成されることが望ましい。この場合、液残り防止パーツ41の取付作業性の向上等を図ることができる。
(c)上記実施形態において、液残り防止パーツ41の形状は特に限定されるものではない。例えば、バルブ装置4においてピストン22で液体流路を開閉する構成を止める場合には、液残り防止パーツ41の先端側上角部をR加工することも可能となる。また、バルブ装置4の液残り防止パーツ41との接続部側を例えば略角筒状に構成することで、液残り防止パーツ41についても略角筒状に構成することも可能となる。但し、排出管13の延在方向において、液残り防止パーツ41を容器1の内側から正面視した場合に、液残り防止パーツ41が排出孔12(排出管13の内部流路)よりも外周側にはみ出すような場合(例えば、エルボ状に構成される場合)には、容器1の外側から、排出管13及び排出孔12を介して、液残り防止パーツ41を容器1の内部にまで挿入させることが困難、又は、不可能になってしまう。このため、液残り防止パーツ41を排出管13及び排出孔12を介して、液残り防止パーツ41を容器1の内部に挿入させる場合には、液残り防止パーツ41が排出孔12(排出管13の内部流路)の内周側に収まるように構成する。また、上記実施形態のように、液残り防止パーツ41内の流路を極力短くシンプルに(略直線状に)構成することによって、例えば、液残り防止パーツ41内の流路が大きく曲がっているような場合に比べ、液残り防止パーツ41内の液体の流動を比較的スムースなものとすることができる。
尚、排出管13の延出方向を容器1の外方に向けて斜め上方としてもよい(入口45は底壁部14と平行に延在させる)。この場合、排出孔12の形成位置を底壁部14に隣接して設けなくても、液残り防止パーツ41の入口45を底壁部14の上面に極力近づけることが可能となる。
(d)上記実施形態では、容器1、接続管21、ピストン22、操作部23、及び、軸24はポリプロピレンにより構成されているが、ポリエチレン、PET、ポリアミド等その他の樹脂材料により構成されることとしてもよい。
1…容器、2…吸引装置、3…ホース、4…バルブ装置、11…側壁部、12…排出孔、13…排出管、14…底壁部、21…接続管、22…ピストン、41…液残り防止パーツ、43…接続口、45…入口、46…係合爪、48…係合溝、50…液漏れ防止パッキン。

Claims (5)

  1. 液体を貯留可能な容器の側壁部下部に形成された排出口を開閉する開閉手段を備え、
    前記排出口には、液体を吸引可能な吸引装置が直接、又は、間接的に接続される構成であって、
    前記排出口から前記容器の内側に突出するようにして設けられ、前記吸引装置が駆動した場合に、前記容器に貯留された液体を前記排出口へと案内する略筒状の液残り防止パーツを備え、
    前記液残り防止パーツのうち前記容器に貯留された液体の流入を許容する入口は、前記容器の底壁部に対向するようにして開口形成されていることを特徴とする液体排出構造。
  2. 前記液残り防止パーツは、前記容器とは別体として構成されるとともに、前記排出口を介して前記容器の内側に挿入可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の液体排出構造。
  3. 前記液残り防止パーツは、
    前記容器とは別体として構成されるとともに、
    前記容器の前記排出口近傍部位、又は、前記排出口に接続される接続管において形成された被係合部に係合される係合部を備え、
    前記係合部と前記被係合部とが係合状態とされることで、前記液残り防止パーツと、前記容器との相対変位が防止されることを特徴とする請求項1又は2に記載の液体排出構造。
  4. 前記被係合部は前記接続管に形成されて、前記液残り防止パーツは前記接続管に取付けられ、
    前記接続管が前記容器に取付けられることで、前記液残り防止パーツのうち少なくとも前記係合部が、前記接続管と、前記容器との間に挟まれるように配置されることを特徴とする請求項3に記載の液体排出構造。
  5. 前記液残り防止パーツと、前記接続管との接続部位に対してパッキンが設けられ、
    前記パッキンは、前記接続管の前記容器への取付状態において、前記容器にも当接、又は、近接するように配置されていることを特徴とする請求項4に記載の液体排出構造。
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