JP6498137B2 - サイフォンポンプ - Google Patents

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Description

本発明は、観賞魚用水槽等の水槽内の水を取り出すとき等に使用されるサイフォンポンプに関する。
なお、本明細書及び特許請求の範囲において、「一押し(ワンプッシュ)」の語は、ポンプ部の対向する構成壁を両側から指でつかんで(挟んで)対向する構成壁が接する状態になるまで一回押し込むことを意味する。
観賞魚用水槽等の水槽内の水が汚れてきた時などに水槽水を新たな水に交換する際には、水槽水の一部又は全部の取り出しを行う。この水槽水の取り出しにはサイフォンポンプが使用されることが多い。このようなサイフォンポンプとしては、上端部に通気口を備えた把握部(ポンプ部)と、把握部に連結され上端部付近に逆止弁を備えた吸入管と、把握部及び吸入管に連通し上端部付近に逆止弁を備えた排出管とで構成された簡易サイフォンポンプが公知である(特許文献1)。
上記サイフォンポンプは、把握部(ポンプ部)を押圧、開放する動作を繰り返すと吸入管から液体が吸い上げられ、排出管から排出されるが、吸入管から吸い上げられる液体の液面が排出管の排出口よりも高い位置にある場合には、サイフォンの原理で、一旦液体が流れ出すとその後は把握部(ポンプ部)を操作しなくても連続的に液体が排出管から流れ出すようになる(特許文献1の段落0003)。液体の排出を停止しようとするときは、把握部の上部に配設された吸気口を開放すればよい(特許文献1の段落0004)。
特開平10−159800号公報
しかしながら、上記従来のサイフォンポンプでは、吸入管の上端部付近に逆止弁が設けられると共に排出管の上端部付近にも逆止弁が設けられた構成であるので、故障しやすいという問題があった。即ち、例えば、サイフォンポンプを用いて観賞魚用水槽等の水槽内の水を吸い出す際には、魚の糞、餌の残り、植物片、ゴミ等を吸い込んでしまう場合も多いが、これらが逆止弁と管部との間に詰まったり、逆止弁に絡まったり等することにより、故障しやすいという問題があった。
本発明は、かかる技術的背景に鑑みてなされたものであって、ポンプ部を一押しして戻すだけでサイフォンの原理により吸入管から連続的に水等の液体を吸入して排出管から連続的に水等の液体を排出することができると共に、故障を生じ難いサイフォンポンプを提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
[1]連通用開口部を備えたポンプ部と、
第1接続管、第2接続管および第3接続管を備えた三方継手部を含むジョイント部と、
前記ジョイント部の第1接続管に接続可能な吸入管と、
前記ジョイント部の第2接続管に接続可能な排出管と、を備え、
前記ポンプ部の連通用開口部に、前記ジョイント部の第3接続管が接続可能となされ、
前記ポンプ部の定常状態での内容量から、前記ポンプ部を一押しした状態のポンプ部の内容量を減算した値が、相互に接続された状態の第1接続管および吸入管で形成される吸入側管部の内容量と、相互に接続された状態の第2接続管および排出管で形成される排出側管部の内容量との合計値よりも大きく、
弁を備えていないことを特徴とするサイフォンポンプ。
[2]連通用開口部を備えたポンプ部と、
第1接続管、第2接続管および第3接続管を備えた三方継手部を含むジョイント部と、
吸入管と、
排出管と、を備え、
前記ジョイント部の第1接続管に前記吸入管が接続され、前記ジョイント部の第2接続管に前記排出管が接続され、前記ポンプ部の連通用開口部に前記ジョイント部の第3接続管が接続されてなり、
前記ポンプ部の定常状態での内容量から、前記ポンプ部を一押しした状態のポンプ部の内容量を減算した値が、前記相互に接続された状態の第1接続管および吸入管で形成される吸入側管部の内容量と、前記相互に接続された状態の第2接続管および排出管で形成される排出側管部の内容量との合計値よりも大きく、
弁を備えていないことを特徴とするサイフォンポンプ。
[3]前記排出管の内径は、前記吸入管の内径より大きい前項1または2に記載のサイフォンポンプ。
[4]前記排出管の先端部の排出口の内径は、前記吸入管の先端部の吸入口の内径と同等または該内径より小さい前項1〜3のいずれか1項に記載のサイフォンポンプ。
[5]前記排出管の先端部の排出口の内径は、前記排出管の長さ方向の中間部の内径よりも小さい前項1〜4のいずれか1項に記載のサイフォンポンプ。
[6]前記第3接続管の軸線方向の一端側の端面に前記第1接続管の軸線方向の一端側の端面が連通状態に接合されると共に、前記第3接続管の軸線方向の前記一端側の周側壁における前記第1接続管の接合位置の近傍領域に前記第2接続管の軸線方向の一端側の端面が連通状態に接合されている前項1〜5のいずれか1項に記載のサイフォンポンプ。
[1]及び[2]の発明では、ポンプ部の定常状態での内容量から、ポンプ部を一押しした状態のポンプ部の内容量を減算した値(ポンプ部のワンプッシュでの内容量の変化量)が、相互に接続された状態の第1接続管および吸入管で形成される吸入側管部の内容量と、相互に接続された状態の第2接続管および排出管で形成される排出側管部の内容量との合計値よりも大きく設計されているから、ポンプ部を一押しして戻す操作を行うだけで、サイフォンの原理により吸入管から連続的に水等の液体を吸入してジョイント部を介して排出管から連続的に水等の液体を排出することができる。操作方法の一例を挙げると、排出管の先端の排出口を指で押さえて密封した状態で、ポンプ部の側壁を両側から指でつかんで対向する側壁が接する状態になるまで押し込み、この状態で吸入管の先端の吸入口を水槽内の水中に配置せしめた後、指によるポンプの押し込み状態を解除すると(ポンプを図1に示す元の形状に戻すと)(図10参照)、吸入管の吸入口から水が吸い上げられていき、吸入管、ジョイント部および排出管が水で満たされた後に、排出口を押さえていた指を離して排出口を開放すると、この後はサイフォンの原理により水槽内の水が、自動的に吸入管、ジョイント部、排出管を通過して排出管の排出口から排出される。この操作方法によれば、ポンプによる水の吸い上げ開始時に水をまき上げることもない。
また、本発明のサイフォンポンプは、弁(逆止弁等)を備えていない構成であるので、魚の糞、餌の残り、植物片、ゴミ等が途中で詰まるようなことも殆どなく、故障を生じ難いという利点がある。なお、本発明のサイフォンポンプは、ポンプ部を「一押し」して戻すだけでサイフォンの原理が働くので、従来のような弁(逆止弁等)は不要である。
更に、弁(逆止弁等)を備えていない構成であることにより、部品点数が少なくなり経済的であるし、製作も容易になって生産性を向上できる。
加えて、ポンプ部、ジョイント部、吸入管および排出管の少なくとも4部材で構成されており、サイフォンポンプの内部が汚れてきた際には、例えば前記4部材に容易に分解できて各部材の内部を容易に洗浄することができる。
[3]の発明では、排出管の内径(排出管における長さ方向の先端部を除く部分の内径)は、吸入管の内径(吸入管における長さ方向の先端部を除く部分の内径)より大きい構成であるので、ジョイント部の分岐から内径の大きい排出管内に水を引き込みやすくなり、排出管からの排水がよりスムーズになると共に、吸入管の内径を相対的に小さく設計することで、ポンプ部を一押しして戻す操作を行うだけでサイフォンの原理により連続的排水をスタートさせるための構成条件(ポンプ部のワンプッシュでの内容量の変化量が、前記吸入側管部の内容量と前記排出側管部の内容量との合計値よりも大きい設計)を容易に達成できる。即ち、ポンプ部の大きさを大きくせざるを得ない事態を回避できて、よりコンパクトなサイフォンポンプを提供できる利点がある。
[4]の発明では、排出管の先端部の排出口の内径は、吸入管の先端部の吸入口の内径と同等または該内径より小さい構成であるので、水等の液体の安定した連続的排出を確実に実現できる。
[5]の発明では、排出管の先端部の排出口の内径は、排出管の長さ方向の中間部(排出管における長さ方向の両端部を除く部分)の内径よりも小さい構成であり、このように排出口の内径を小さく設計することにより、排出口からの水等の液体の排出中に空気が排出管の中に入ることを十分に防止できて、水等の液体の安定した連続的排出を実現できる。なお、排出口から排出管の中に多くの空気が入ってしまうと、サイフォンの原理による作用が発揮されなくなって液体の連続的排出が停止しやすい。
[6]の発明では、第3接続管に対する第1接続管の接合位置(継手位置)と、第3接続管に対する第1接続管の接合位置(継手位置)とが近接している構成であるので(図4、5参照)、サイフォンの原理による作用がよりスムーズに発揮される。
本発明に係るサイフォンポンプの一実施形態を示す正面図である。 図1のサイフォンポンプにおけるポンプ部、ジョイント部及びその近傍を示す縦断面図である。 ポンプ部の縦断面図である。 ジョイント部を示す正面図である。 ジョイント部の縦断面図である。 吸入管を示す正面図である。 排出管を示す正面図である。 縮径用先端部材を示す正面図である。 図8におけるY−Y線の断面図である。 サイフォンポンプの使用例の一例を示す説明図(指によるポンプ部の押し込み状態を解除した直後の状態を示す図)である。 サイフォンポンプの使用例の他の例を示す説明図(指によるポンプ部の押し込み状態を解除した直後の状態を示す図)である。
本発明に係るサイフォンポンプ(液体ポンプ)1は、ポンプ部2と、ジョイント部3と、吸入管4と、排出管5と、を備えている。
前記ポンプ部2は、図1に示すように正面視において外形形状が略円錐台形状であり、内部は大きく空洞になっている(図3参照)。即ち、前記ポンプ部2は、中空部材からなる。前記ポンプ部2の略円錐台形状の短い方の底辺側に連通用開口部21が設けられている(図3参照)。前記ポンプ部2の周側壁の内面における連通用開口部21側に係合用突条部22が内方に向けて突設されている(図3参照)。前記係合用突条部22は、ポンプ部2の周側壁の周方向に沿って延びている。また、前記ポンプ部2の周側壁の内周面における連通用開口部21の近傍領域に係合用凹部23が形成されている。前記係合用凹部23は、ポンプ部2の周側壁の周方向に沿って延びている(図3参照)。
前記ポンプ部2は、軟質材料等で形成されており、可撓性を有しているのが好ましい。この場合には、このポンプ部2の側壁を両側から指でつかんで(挟んで)対向する側壁同士が接する状態になるまで押し込むことができると共に、指によるポンプ部の押し込み状態を解除すると、ポンプ部2は図1、2に示す元の形状に自然に戻る。前記ポンプ部2を構成する材料としては、前述したとおりの指での押し込みを可能ならしめると共に、該押し込みの解除により元の形状に自然に戻ることを可能ならしめる材料が好ましく、例えば、軟質塩化ビニル樹脂、熱可塑性エラストマー、ゴム等の軟質材料を挙げることができる。
なお、前記ポンプ部2の形状は、図1〜3に示した形状に特に限定されるものではなく、例えば、従来から公知の蛇腹タイプの形状を採用してもよい。また、上記実施形態では、ポンプ部2の側壁を両側から指でつかんで(挟んで)対向する側壁同士が接する状態になるまで押し込む操作を行うものであるが、前記ポンプ部2の形状を変更してポンプ部2の上壁及び下壁を両側から指でつかんで(挟んで)対向する上壁と下壁が接する状態になるまで押し込む操作を行うものであってもよい。
前記ジョイント部3は、第1接続管31、第2接続管32および第3接続管33を備えた三方継手部を有している(図4、5参照)。本実施形態では、前記第3接続管33は、前記第1接続管31よりも直径(外径・内径共に)が大きく設計されている。しかして、前記第3接続管33の一端面(下端面)に前記第1接続管31が連通状態に接合されると共に、前記第3接続管33の前記一端部側(下端部側)の外周壁における前記第1接続管31の接合位置の近傍位置に前記第2接続管32が(前記第3接続管33に対し)連通状態に接合されて、前記ジョイント部3が形成されている(図4、5参照)。前記ジョイント部3において、第1接続管31、第2接続管32、第3接続管33は、相互に連通状態にある(図5参照)。前記第1接続管31における第3接続管33側の端部の周方向の一部と、前記第2接続管32における第3接続管33側の端部の周方向の一部とが接合(連接)されている(図4参照)。
前記第1接続管31の内周面に内方に突出するストッパー突部30が設けられている(図5参照)。前記ストッパー突部30は、前記第1接続管31の内周面の周方向に沿って延びている。
前記第2接続管32の外周面における先端開口部38側に第2抜け止め用突条35が突設され、該第2抜け止め用突条35のさらに先端開口部38側に第1抜け止め用突条34が突設されている。前記第1抜け止め用突条34および第2抜け止め用突条35は、いずれも前記第2接続管32の外周面の周方向に沿って延びている(図4参照)。
前記第3接続管33の外周面における先端開口部39側に第1係合用突条部36が突設されている(図4、5参照)。この第1係合用突条部36は、前記第3接続管33の外周面の周方向に沿って延びている(図4参照)。また、前記第3接続管33の外周面における軸線方向の中間部に第2係合用突条部37が突設されている。この第2係合用突条部37も、前記第3接続管33の外周面の周方向に沿って延びている(図4参照)。
本実施形態では、前記ジョイント部3の第3接続管33は、前記ポンプ部2の連通用開口部21の内部に接続可能(嵌合可能)な大きさ(外径)に構成されている。前記ジョイント部3は、透明又は半透明であるのが好ましく、これによりジョイント部3の内部の汚れの有無等を確認することができる。
前記吸入管(吸液管)4は、直管に形成されているのが好ましい(図6参照)。また、前記吸入管4は、硬質材料で形成されていてもよいし、軟質材料等で形成されていてもよい。中でも、前記吸入管4は、硬質材料で形成されているのが好ましい。前記硬質材料としては、特に限定されるものではないが、例えば、硬質塩化ビニル樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)等が挙げられる。前記吸入管4は、透明又は半透明であるのが好ましく、これにより吸入管4の内部の汚れの有無等を確認することができる。前記吸入管4の内径は、5mm〜10mmに設定されるのが好ましい。5mm以上であることで吸水をスムーズに行うことができる。また、10mm以下であることで、ポンプ部2の大きさ(容量)を必要以上に大きくしなければならない事態を回避できる。
前記排出管(排液管)5(図7参照)は、軟質材料で形成されているのが好ましい。前記軟質材料としては、特に限定されるものではないが、例えば、軟質塩化ビニル樹脂、熱可塑性エラストマー、ゴム等が挙げられる。前記排出管5は、軟質材料で形成されていて可撓性を有しているのが好ましい。前記排出管5は、透明又は半透明であるのが好ましく、これにより排出管5の内部の汚れの有無等を確認することができる。前記排出管5の内径は、5mm〜20mmに設定されるのが好ましい。5mm以上であることで吸水管4を介して吸い上げた水が、ジョイント部3においてより容易に排出管5内に流れ込み易くなる。従って、小さい起動力で吸水および排水することができるので、小型のポンプ部2でも十分に吸水・排水が対応可能となる。また、20mm以下とすることで、ポンプ部2の大きさ(容量)を必要以上に大きくしなければならない事態を回避できる。中でも、前記排出管5の内径は、10mm〜15mmに設定されるのが特に好ましい。本実施形態では、前記排出管5は、前記ジョイント部3の第2接続管32の外面に接続可能(外嵌可能)な大きさ(内径)に構成されている。
なお、本実施形態では、前記排出管5の先端の開口部に縮径用先端部材6が接続(内嵌)されている(図1参照)。前記縮径用先端部材6は、樹脂で形成されているのが好ましい。前記縮径用先端部材6は、管体を備え、該管体の一端側の開口部(排出口)63の内径は、前記管体の他端側の開口部(接続側開口部)64の内径よりも小さく設計されている(図9参照)。また、前記縮径用先端部材6の開口部(排出口)63の内径は、前記排出管5の内径よりも小さい。前記管体の外周面における接続側開口部64側に第2抜け止め用突条62が突設され、該第2抜け止め用突条62のさらに接続側開口部64側に第1抜け止め用突条61が突設されている。前記第1抜け止め用突条61及び第2抜け止め用突条62は、いずれも前記縮径用先端部材6の外周面の周方向に沿って延びている(図8参照)。このような縮径用先端部材6が前記排出管5の先端の開口部に接続された構成であることにより、排出管5の先端部の排出口63の内径は、前記排出管5の長さ方向の中間部の内径よりも小さい構成(図1参照)になっている。なお、前記縮径用先端部材6は、排出管の一部を構成している。
前記排出口63の内径は、吸入口41の内径と同等又は該内径より小さく設計するのが好ましい。この場合には、水等の液体の安定した連続的排出を確実に実現できる。
しかして、前記ジョイント部3の第1接続管31に前記吸入管4の一端部が接続され、前記ジョイント部3の第2接続管32に前記排出管5の一端部が接続され、前記ポンプ部2の連通用開口部21に前記ジョイント部3の第3接続管33の一端部が接続されて、サイフォンポンプ1が構成される(図1、2参照)。
上記サイフォンポンプ1における前記ジョイント部3に対する各部材(ポンプ部2、吸入管4、排出管5)の接続構造(連結構造)を図2に示す。
前記ジョイント部3の第3接続管33を前記ポンプ部2の連通用開口部21の内部に挿通していくことによって、前記ジョイント部3の第3接続管33の先端部に、ポンプ部2の連通用開口部21側の端部が外嵌される。この時、図2に示すように、第3接続管33の突条部37が、ポンプ部2の係合用凹部23に嵌まり込んで受容されると共に、第3接続管33の先端の係合用突条部36と、ポンプ部2の内面の係合用突条部22とが係合するので、前記ジョイント部3の第3接続管33と、ポンプ部2との接続状態(図2に示す連結固定位置)が安定して維持され得る(ジョイント部3からのポンプ部2の脱落及び第3接続管33のポンプ部2の内部への更なる進入移動を効果的に防止できる)し、第3接続管33とポンプ部2との接続状態の密封性を高めることができる。
前記吸入管4の一端部を前記第1接続管31の内部に挿入することによって、前記ジョイント部3の第1接続管31が、前記吸入管4の一端部に外嵌される。この時、第1接続管31の内周面に前記ストッパー突部30が突設されているので、該ストッパー突部30に前記吸入管4の一端が当接してこれ以上の挿通移動が阻止される(図2参照)。前記第1接続管31及び前記吸入管4は、ともに硬質材料で形成されているので、互いに適合状態に嵌合され(図2参照)、従って前記ジョイント部3の第1接続管31と、吸入管4との接続状態(連結状態)が安定して維持され得る(ジョイント部3からの吸入管4の脱落を効果的に防止できる)し、第1接続管31と吸入管4との接続状態の密封性を高めることができる。
前記排出管5の一端部を前記第2接続管32の外面に被覆するように手で押し込むことによって、前記ジョイント部3の第2接続管32に前記排出管5の一端部が外嵌される。この時、前記排出管5が軟質材料で形成されているので、該排出管5の一端部が拡径(膨張)しつつ第2接続管32に外嵌される(図2参照)。前記第2接続管32の外周面の先端開口部38側に第1抜け止め用突条34および第2抜け止め用突条35が突設されているので、前記ジョイント部3の第2接続管32と、前記排出管5との接続状態(連結状態)が安定して維持され得る(ジョイント部3からの排出管5の脱落を効果的に防止できる)し、第2接続管32と前記排出管5との接続状態の密封性を高めることができる。
本発明のサイフォンポンプ1は、逆止弁等の弁を備えていない。即ち、上記実施形態のサイフォンポンプ1は、ポンプ部2、ジョイント部3、吸入管4、排出管5(縮径用先端部材6を含めて)のいずれも弁を備えていない構成である。
そして、本発明のサイフォンポンプ1では、ポンプ部2を定常状態(ポンプ部2に外力を加えていない状態;図1参照)から、ポンプ部2を両側から指で挟んで対向する側壁が接する状態になるまで一押し(ワンプッシュ)した状態にした際のポンプ部2の内容量の変化量Wが、
W=(ポンプ部の定常状態での内容量)−(ポンプ部を一押しした状態のポンプ
部の内容量)
相互に接続された状態の第1接続管31および吸入管4で形成される吸入側管部7の内容量と、相互に接続された状態の第2接続管32および排出管5で形成される排出側管部8の内容量との合計値よりも大きくなるように構成されているから(図1参照)、ポンプ部2を一押しして戻すだけでサイフォンの原理により吸入管4から連続的に水等の液体を吸入して排出管5から連続的に水等の液体を排出することができる。
中でも、前記変化量Wは、前記第3接続管33の内容量の2分の1、前記吸入側管部7の内容量および前記排出側管部8の内容量の合計値よりも大きくなるように構成されているのが好ましい。この場合には、ポンプ部2を一押しして戻すことにより、吸入管4から連続的に水等の液体を吸入して排出管5から連続的に水等の液体を排出することを確実に実現できる。例えば、ポンプ部2を一押しする押し込み程度が多少不十分であった場合でも、吸入管4から連続的に水等の液体を吸入して排出管5から連続的に水等の液体を排出することを確実に実現できる。
さらに、前記変化量Wは、前記第3接続管33の内容量、前記吸入側管部7の内容量および前記排出側管部8の内容量の合計値よりも大きくなるように構成されているのが特に好ましい。
なお、前記「排出側管部8の内容量」は、排出管5の先端の開口部に縮径用先端部材6が接続された構成である場合には、「接続された状態の第2接続管32、排出管5および縮径用先端部材6で形成される排出側管部8の内容量」を意味する。
上述した「ポンプ部2を両側から指で挟んで対向する側壁が接する状態になるまで一押しした状態」とは、図10、11に示すように、ポンプ部2における対向する側壁のうちの一方の側壁に親指を当て、他方の側壁に残りの4本の指を添えた状態で対向する側壁が接する状態になるまで一回押し込むことを意味するものである。
なお、前記ポンプ部2の内容量の変化量Wは、定常状態(ポンプ部2に外力を加えていない状態)のポンプ部2に対して指で一押し(ワンプッシュ)した際に連通用開口部21から外部に放出される空気量(体積)と同一である。
本発明において、第1接続管31と吸入管4の接続態様(連結態様)、第2接続管32と排出管5の接続態様(連結態様)、ポンプ部2と第3接続管33の接続態様(連結態様)は、上記実施形態での構成に特に限定されるものではなく、その他の接続態様(連結態様)を採用することもできる。
次に、本発明に係るサイフォンポンプ1の使用方法の一例を図10を参照しつつ説明する。
まず、排出管5の先端の排出口63を排水用容器92の直上位置又は排水用容器92内に位置せしめ、この排出口63を指で押さえて排出口63を塞いだ状態で、ポンプ部2を前後両側から指でつかんで(挟んで)対向する側壁が接する状態になるまで押し込み(ポンプ部2を凹ませ)、この状態で吸入管4の先端の吸入口41を水槽91内の水中に配置せしめた後、指によるポンプ部2の押し込み状態を解除する(ポンプ部2を図1に示す元の形状に戻す)(図10参照)。そうすると、吸入管4の先端の吸入口41から水が吸い上げられて吸入管4、ジョイント部3および排出管5が水で満たされていくので、このように水で満たされた状態になった後に、排出口63を押さえていた指を離して排出口63を開放すると、この後はサイフォンの原理により水槽91内の水が、自動的に吸入管4、ジョイント部3、排出管5を通過して排出口63から排出されて、排水用容器92内に流入して貯留される。なお、ポンプ部2の押し込み状態を解除することで水槽内の水が吸い上げられた際に、前記ジョイント部3についてはその少なくとも一部が水で満たされた状態になっていれば、サイフォンの原理が働くものとなる。上記操作手順はその一例を示したものに過ぎず、他の手順でも可能である。
次に、本発明に係るサイフォンポンプ1の使用方法の他の例を図11を参照しつつ説明する。
まず、ペットボトルやプラスチックケース等の排水用容器92内に水を少量入れておく。この排水用容器92内の水中に排出管5の先端の排出口63を配置せしめる(図11参照)。ポンプ部2を前後両側から指でつかんで(挟んで)対向する側壁が接する状態になるまで押し込み(ポンプ部2を凹ませ)、この状態で吸入管4の先端の吸入口41を水槽91内の水中に配置せしめた後、指によるポンプ部2の押し込み状態を解除する(ポンプ部2を図1に示す元の形状に戻す)(図11参照)。そうすると、吸入管4の先端の吸入口41から水槽内の水が吸い上げられて吸入管4が水で満たされていくと共に、排出管5の先端の排出口63からも水が吸い上げられて排出管5が水で満たされていき、さらにジョイント部3も水で満たされていくので、このように水で満たされた状態になった時に、サイフォンの原理によって、水槽91内の水が、自動的に吸入管4、ジョイント部3、排出管5を通過して排出口63から排出されて、排水用容器92内に流入して貯留される。なお、ポンプ部2の押し込み状態を解除することで水槽内の水が吸い上げられた際に、前記ジョイント部3についてはその少なくとも一部が水で満たされた状態になっていれば、サイフォンの原理が働くものとなる。上記操作手順はその一例を示したものに過ぎず、他の手順でも可能である。
上記例示した2つの使用方法において、サイフォンポンプ1を用いた排水中に排水を停止させたい時は、吸入管4を水槽91内の水中から取り出せばよい(吸入口41を水面から引き上げればよい)。これにより、排水を停止させることができる。
上述した2つの使用方法において、排出管5の先端の排出口63の位置(高さ)を、水槽91内の水位よりも低い位置にする必要がある。このような配置関係にしないと、サイフォンの原理が働かず、自動的な排水を開始させることができない。このような点を踏まえ、上記2つの使用方法において、排水用容器92は、水槽91よりも低い位置に置くのが好ましい(図10、11参照)。
上記2つの使用方法において、サイフォンポンプ1の排出管5の排出口63からの排水速度は、水槽91内の水位と、排水用容器92内の水位の差(両者の水位の高さの差)によって変化する。このような関係を利用して所望の排水速度に調整することも可能である。
本発明に係るサイフォンポンプは、観賞魚用水槽等の水槽内の水を取り出すとき、水槽内に新たな水を入れるとき等に使用されるが、特にこのような用途に限定されるものではない。また、本発明のサイフォンポンプは、水用に限定されるものではなく、例えば灯油等の各種液体用ポンプとしても利用できる。
1…サイフォンポンプ
2…ポンプ部
3…ジョイント部(三方継手部)
4…吸入管
5…排出管
6…縮径用先端部材
7…吸入側管部
8…排出側管部
21…連通用開口部
31…第1接続管
32…第2接続管
33…第3接続管
63…排出口

Claims (4)

  1. 連通用開口部を備えたポンプ部と、
    第1接続管、第2接続管および第3接続管を備えた三方継手部を含むジョイント部と、
    前記ジョイント部の第1接続管に接続可能な吸入管と、
    前記ジョイント部の第2接続管に接続可能な排出管と、を備え、
    前記ポンプ部の連通用開口部に、前記ジョイント部の第3接続管が接続可能となされ、
    前記ポンプ部の定常状態での内容量から、前記ポンプ部を一押しした状態のポンプ部の内容量を減算した値が、相互に接続された状態の第1接続管および吸入管で形成される吸入側管部の内容量と、相互に接続された状態の第2接続管および排出管で形成される排出側管部の内容量との合計値よりも大きく、
    前記排出管の内径は、前記吸入管の内径より大きく、
    前記排出管の先端部の排出口の内径は、前記排出管の長さ方向の中間部の内径よりも小さく、
    弁を備えていないことを特徴とするサイフォンポンプ。
  2. 連通用開口部を備えたポンプ部と、
    第1接続管、第2接続管および第3接続管を備えた三方継手部を含むジョイント部と、
    吸入管と、
    排出管と、を備え、
    前記ジョイント部の第1接続管に前記吸入管が接続され、前記ジョイント部の第2接続管に前記排出管が接続され、前記ポンプ部の連通用開口部に前記ジョイント部の第3接続管が接続されてなり、
    前記ポンプ部の定常状態での内容量から、前記ポンプ部を一押しした状態のポンプ部の内容量を減算した値が、前記相互に接続された状態の第1接続管および吸入管で形成される吸入側管部の内容量と、前記相互に接続された状態の第2接続管および排出管で形成される排出側管部の内容量との合計値よりも大きく、
    前記排出管の内径は、前記吸入管の内径より大きく、
    前記排出管の先端部の排出口の内径は、前記排出管の長さ方向の中間部の内径よりも小さく、
    弁を備えていないことを特徴とするサイフォンポンプ。
  3. 前記排出管の先端部の排出口の内径は、前記吸入管の先端部の吸入口の内径と同等または該内径より小さい請求項1または2に記載のサイフォンポンプ。
  4. 前記第3接続管の軸線方向の一端側の端面に前記第1接続管の軸線方向の一端側の端面が連通状態に接合されると共に、前記第3接続管の軸線方向の前記一端側の周側壁における前記第1接続管の接合位置の近傍領域に前記第2接続管の軸線方向の一端側の端面が連通状態に接合されている請求項1〜のいずれか1項に記載のサイフォンポンプ。
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