JP2015199199A - インモールド成形品とインモールド成形用フィルムおよびインモールド成形品の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】インモールド成形用フィルムの転写層5は、2液硬化性樹脂層12aを熱可塑性樹脂層11a,13aが挟んで形成されているため、成形樹脂による転写層内での熱流を防止し、金型への賦形時に、金型からの伝熱により軟化しやすく伸び性も向上する。
【選択図】図1
Description
インモールド成形用フィルム3は、成形品に転写されない基材シート4と、成形品に転写される転写層5で構成される。
転写層5は、ハードコート層8と、プライマー層9と、第1着色層11と、第2着色層12、接着層13とで構成される。
図11(a)では、着色層が表現する色、絵柄、模様等の所定の意匠が、第1金型1と第2金型2との間の所定の位置に配置されるように、図9に示した箔送り装置14A,14Bによりインモールド成形用フィルム3を送る。このとき、インモールド成形用フィルム3は基材シート4が第2金型2と対向し、接着層13が第1金型1と対向するように矢印FO方向に搬送させる。インモールド成形用フィルム3は成形前に図9に示した予備加熱器15によって所定の温度に予め温められ、次工程でフィルムが金型に十分に賦形するような伸縮性を持たせる。
図11(f)では、第2金型2を動かして、第1金型1と第2金型2を型開きする。この際、固化して成形された成形樹脂20の表面に接着された転写層5が、基材シート4から剥がれる。これにより、表面に転写層5のみが転写されたインモールド成形品21を得ることができる。得られたインモールド成形品21は、転写層5のハードコート層8で覆われた状態となる。
インモールド成形品21の取り出し完了後の図11(h)では、次の成形サイクルに備えて、第2金型2の吸引穴16からの吸引による基材シート4のキャビティ面への吸着を止め、箔送り装置14A,14Bによりインモールド成形用フィルム3を搬送する。その際に予備加熱器15において所定の温度に温められたインモールド成形用フィルム3の次の成形に使用する色、絵柄、模様等の所定の意匠が、第1金型1と第2金型2との間の所定の位置に配置される。
従来のインモールド成形用フィルム3には、溶融した成形樹脂20からの熱や、溶融した成形樹脂8の圧力等に起因する着色層からのインキ流れやインキ飛び等の射出成形時に起こる不良を防止する目的で、第1着色層11、第2着色層12を形成するインキに、耐熱性が高く、塗膜硬度が硬い2液硬化性のインキを使用しているものがある。
図1と図2および図3(a)〜(c)は、本発明の実施例を示す。図4(d)〜(f)は比較例の説明図である。
このように層構成されたインモールド成形用フィルム3aを、図9に示したインモールド成形用金型の第1金型1と第2金型2の間に配置して、図11(a)〜(h)に示した工程でインモールド成形品を製造する。
以上説明したように、インモールド成形品の製造プロセスにおいて2液硬化性樹脂の第2着色層12aに微小クラックが発生するが、この第2着色層12aを、2液硬化性樹脂のインクに比べて伸縮性が良好な熱可塑性樹脂の層である第1着色層11aと接着層13aによって挟むことによって、2液硬化性樹脂層内に微小クラックが発生しても、第2着色層12aを貫通するクラックは発生しない。よって、熱可塑性樹脂層との界面においてクラックの進展は止まり大きなクラックにはならず人間の目で見た時に微小クラックは判別できない。
これに対して図4(d)〜(f)は、第1着色層,第2着色層,接着層の全部を、2液硬化性樹脂層の第1着色層11b,第2着色層12b,接着層13bで構成した比較例を示す。成形時の条件は図3(a)〜(c)と同じである。
この比較例のインモールド成形用フィルムの場合には、溶融した成形樹脂が金型のキャビティ内に充填されると、引張り応力Fが各層に発生して、図4(e)に示すように、第1着色層11b,第2着色層12b,接着層13bの全部にクラック23が発生し、時間経過とともに図4(f)に示すように、それらのクラック23が進展し、クラック同士がつながって大きなクラック24となり、結果としてインク割れに発展する。
図5(a)〜(c)は、熱可塑性樹脂の層に挟まれた2液硬化性樹脂の層内にフィラーを含有させた場合のインモールド成形品の成形工程の一部を示している。
上記の各実施例では転写層5が、ハードコート層8,プライマー層9a,第1着色層11a,第2着色層12a,接着層13aによって構成されていたが、この実施例では、第2着色層12aと接着層13aの間に、隠蔽層27と耐熱層28が介装されている。
色合いを出すために第1着色層11aの使用インク量が増える。それに伴って第1着色層11aが厚膜になるが、隠蔽層27と耐熱層28を第2着色層12aと接着層13aの間に介装することによって、厚膜になっている第1着色層11aの流動化をより確実に防止できる。
2 第2金型
3a インモールド成形用フィルム
4 基材シート
5 転写層
6 ベースフィルム
7 剥離層
8 ハードコート層
9a プライマー層
11a 第1着色層
12a 第2着色層
13a 接着層
F 成形時のフィルム伸び
20 成形樹脂
21 インモールド成形品
23 クラック
24 層間をまたがる進展したクラック
25 フィラー
25a 球状シリカ
25b ナノカーボン粒子
26 熱伝導
27 隠蔽層
28 耐熱層
Claims (10)
- 表面に転写層を有するインモールド成形品において、
前記転写層に2液硬化性樹脂層と熱可塑性樹脂層が形成されており、熱可塑性樹脂層が前記2液硬化性樹脂層を挟んでいる、
インモールド成形品。 - 前記転写層の2液硬化性樹脂層の分子内には、2次元の鎖状構造と3次元の架橋構造が混在しており、2液硬化性樹脂内の3次元架橋密度が前記熱可塑性樹脂層の3次元架橋密度よりも大きいことを特徴とする、
請求項1に記載のインモールド成形品。 - 前記転写層の2液硬化性樹脂層のTg点が、
熱可塑性樹脂層のTg点よりも高いことを特徴とする、
請求項1または2のいずれかに記載のインモールド成形品。 - 前記転写層の2液硬化性樹脂層内にフィラーが含有されていることを特徴とする、
請求項1〜3のいずれかに記載のインモールド成形品。 - 前記転写層の2液硬化性樹脂層内に含有されるフィラーの一部がカーボン材料であることを特徴とする、
請求項4に記載のインモールド成形品。 - 前記転写層は、
ベースフィルム上の片側に第1層である剥離層が形成され、
前記剥離層上に第2層であるアフターキュアタイプのハードコート層が形成され、
前記ハードコート層の上に第3層であるプライマー層が形成され、
前記プライマー層の上に第4層である意匠に関する着色層が複数層形成され、
更に前記着色層よりも成形樹脂に最も近い層である接着層が形成して構成され、
前記第4層の1層目が熱可塑性樹脂で形成され、前記第4層の2層目は2液硬化性樹脂で形成され、前記接着層が熱可塑性樹脂で形成されていることを特徴とする、
請求項1〜5のいずれかに記載のインモールド成形品。 - 前記第4層及び前記接着層を形成する各樹脂層の膜厚が0.1μm以上、10μm以下で形成されることを特徴とする、
請求項1〜6のいずれかに記載のインモールド成形品。 - 前記第4層の2層目中に微小クラックが存在し、前記微小クラックの進展が熱可塑性樹脂層と2液硬化性樹脂層との接触面で停止していることを特徴とする、
請求項1〜7のいずれかに記載のインモールド成形品。 - 基材シートの上に転写層を配置したインモールド成形用フィルムにおいて、
前記転写層に2液硬化性樹脂層と熱可塑性樹脂層が形成されており、熱可塑性樹脂層が前記2液硬化性樹脂層を挟んでいる、
インモールド成形用フィルム。 - 熱可塑性樹脂層が2液硬化性樹脂層を挟んでいる転写層を基材シートの上に配置したインモールド成形用フィルムを、第1金型と第2金型の間に配置し、
前記第1金型と前記第2金型を型締めして形成したキャビティに樹脂を流し込み、
前記キャビティに流し込まれた前記樹脂を冷却し、
前記第1金型と前記第2金型を型開きして、前記インモールド成形用フィルムの前記基材シートから前記転写層を剥がし、表面に前記転写層を有するインモールド成形品を取り出すことを特徴とする、
インモールド成形品の製造方法。
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