JP2015198796A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
Description
また、近年では、遊技の実行内容(実行された演出の態様等)について、所定のミッション(特定条件)が設定され、このミッションに関する情報を遊技者個人の遊技履歴情報としてサーバに蓄積可能な遊技機が考案されているとともに、この遊技履歴情報に基づいて遊技者が各種特典を受けられるようなサービスが普及しつつある。例えば、複数種類の変動演出の実行内容をあらかじめ設定し、それらの変動演出の実行内容を抽選等によりランダムに決定可能とするとともに、特定の変動演出を引き当てさせるという特定条件をミッションの内容として、遊技者に対してその内容を事前に認識させるミッション告知を行い、その後の遊技においてランダムな決定結果において引き当てることができた変動演出の実行内容に係るミッションの達成情報や判定情報を、遊技履歴情報としてサーバに蓄積するようなものである。
そして、遊技機に遊技者を識別するための識別情報を入力した場合には、事前に告知してあるミッションの達成に関する判定が有効化され、遊技中に行われたミッション達成の判定結果に関する情報は、その情報を遊技機外部に出力させるための外部識別情報(例えば二次元コード)として取り出し可能な特別記憶として、補助的なサブ記憶部に保持され、携帯電話等の情報端末装置を介してサーバに蓄積可能となっている。そして、遊技者が情報端末装置によりサーバへアクセスすることで、蓄積された特別記憶の内容(達成したミッション)に応じた所定の画像や音楽等をダウンロードできるようなサービスや、特別記憶の内容に応じたパスワード情報(レベルポイント)を遊技機に読み込ませて遊技を行うことで、遊技機において実行される演出がカスタマイズされるようなサービスを受けられるようになっている。
上述のような遊技機においては、所定のミッションが達成された場合に、その旨を遊技者に向けて報知することが行われている(特許文献1参照)。
そこで、本発明は、遊技履歴としての特定演出について所定の達成条件の達成を判定し、達成条件が達成された場合には達成の報知や特典付与など達成条件の達成に伴う処理が行われるように形成されている場合において、達成条件の判定を確実に行うとともに、達成条件の達成に伴う処理を遊技者に違和感を与えることなく適正に行うことができる遊技機の提供を目的とする。
以下、本発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて説明する。なお、下記の符号及び記載は、本発明の構成に相当する発明の実施の形態における構成の符号及び名称を示したものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
またここで、「あらかじめ定められた特定演出」には、遊技者に対して達成条件の内容を事前に認識させる告知(いわゆるミッション告知)が行われた演出が含まれる。「遊技者に対して達成条件の内容を事前に認識させる告知」とは、遊技開始時、又は情報端末装置に基づいて行う所定のサーバへのアクセス時などの所定タイミング(例えば、所定の遊技操作を行う前)において、予め定められた所定の達成条件の内容を示す告知として複数種類の演出内容(実行態様)の中から選択され得る特定演出を示して遊技者に認識可能とさせる前提条件付けのルール報知を含むものである。
また、「達成条件」とは、「達成条件の達成に伴う処理」が行われるための条件であって、いわゆるミッションである。例えば特定演出を引き当てる決定がされた後に演出装置にて当該特定演出が実行されることや、特定演出の実行回数(特定演出の決定に基づく実行履歴の回数)などが含まれる。なお、遊技者に対して達成条件の内容を事前に認識させる告知が行われ、達成条件が達成されたか否かの判定の対象となる「特定演出」は複数あってもよい。また、特定演出の実行回数が複数となる達成条件があってもよく、この達成条件には、ミッション告知後に一つの特定演出が所定回数(1回も含む)実行されることの他、互いに異なる複数の特定演出が所定期間内に(例えば一つの変動演出中に)実行されるものも含む。
本発明によれば、演出の実行を指示するための演出情報が演出装置に出力された特定演出、換言すれば実行済みの特定演出について達成条件の判定を行う。すなわち、演出装置に対して特定演出に係る演出情報を出力をすることにより、遊技者が当該特定演出を認識し得るようになったときに、当該特定演出について達成条件の判定(いわゆるミッション達成の有無の判定)を行うので、達成条件の判定を、遊技者に違和感を与えずに確実に行うことができ、演出装置によって特定演出が実行されず遊技者が認識できていないのに達成条件の達成に伴う処理が行われてしまうことがない。
このように形成することにより、特定演出の実行を指示するための演出情報(演出コマンド)を記憶するための記憶領域と、その特定演出の実行の有無を記憶するための領域とを別個に設ける必要がなく、特定演出について演出情報の送信の有無を参照する際の検索が容易となる。
また、本発明における「特定演出」には、特別遊技の実行の可否を示唆する予め定められた演出態様であって、当該演出態様が出現した場合には特別遊技の実行される可能性が高くなる信頼度の設定比率とした演出(周知のリーチ演出、演出途中で割り込ませる信頼度予告演出、1つの変動演出中において疑似的に仮演出を繰り返す擬似変動演出、等)を含むものとする。
また、「変動演出の終了を条件に」は、変動演出が終了するとき、変動演出が終了したとき、のいずれとしてもよい。
本発明によれば、次回の変動演出が開始される前に(変動演出ごとに)、実行された(遊技者が認識できた)特定演出について、達成条件の判定を行うことができる。
ここで、「所定期間」には、例えば、1回の変動演出の期間や、達成条件(ミッション)の設定開始から達成条件の達成が判定されるまでの期間や、遊技機の電源投入後から電源断又は記憶装置に対して記憶クリア制御をさせる所定入力時までの期間などを含むものとする。
このように形成した場合には、特定演出が複数回実行されること(第2の送信情報が複数回成立すること)で達成条件が達成される場合において、達成条件判定手段の判定の履歴情報、例えば、達成条件が達成された旨の判定情報や達成途中の判定情報(第2の送信情報の成立回数)を、所定期間にわたり判定履歴記憶部に累積的に記憶させることができる。また、互いに異なる達成条件を複数種類設定した場合(内容の異なるミッションが複数ある場合)には、各種類の達成条件に応じた第2の送信情報の成立回数を条件別カウント履歴情報として記憶させることができる。
本発明によれば、判定履歴記憶部に累積的に記憶させた達成条件判定手段の判定の履歴を読み出して、所定の変換情報として所定の表示部に表示することができる。なお、情報表示手段は、達成条件判定手段による判定履歴以外にも、あらかじめ定められた遊技履歴の情報について、所定の変換情報を表示させることができるものであってもよい。
また、互いに異なる達成条件に関する判定の履歴を一括的に読み出すようにさせることを含むものとすることができる。
そして、当該所定の変換情報や所定の変換情報により表示される情報を情報端末装置に取り込むことにより判定履歴の情報をサーバに蓄積したり、情報端末装置でサーバにアクセスすることにより判定履歴の情報(ミッション達成状況)を閲覧したり、サーバに蓄積された判定履歴の情報量に応じて取得可能なポイント識別情報を遊技機に対しパスワード入力(演出操作装置9の入力操作)の方式で読み込ませて当該ポイント識別情報(判定履歴)に応じた特別な演出内容(変動演出に付随させるキャラクター動画又は音声の態様、等)となるようにカスタマイズしたりすることができる。
(遊技システムSの概要)
本形態に係る遊技機は、遊技媒体として遊技球を使用するパチンコ機Pである。また、本形態に係るパチンコ機Pは、遊技システムSを構成するものである。
この遊技システムSは、図1に示すように、パチンコ機P、ネットワークNに接続されるサーバSV、当該ネットワークNを介してサーバSVに接続可能な情報端末装置Tから構成されものであり、情報端末装置Tを介して、遊技者ごとのパチンコ機Pにおける遊技の結果に関する情報である遊技履歴情報を、サーバSVにより構築されるWebサイトにおいて取り込んで当該サーバSVに蓄積するとともに、上述のWebサイトにおいて、蓄積された遊技履歴情報に基づいた各種サービスを遊技者に対して提供するものである。
すなわち、パチンコ機Pの遊技者は、情報端末装置Tによりパチンコ機Pから遊技履歴情報を取得した上で、上述のWebサイトにアクセスすることにより、自分の遊技履歴情報をサーバSVに蓄積することができ、また、上述のWebサイトにおいて、サーバSVに蓄積された遊技履歴情報に基づいたサービスを受けることができる。
ここで、遊技履歴情報に基づいた各種サービスには、遊技履歴情報の閲覧、蓄積された遊技履歴情報に応じた所定キャラクターの外見のカスタマイズの実行、蓄積された遊技履歴情報に応じた特典データ(たとえば、情報端末装置Tで表示や再生が可能な画像や音楽等のデータ)のダウンロード等が挙げられる。
そして、本形態に係るパチンコ機Pは、所定の開始操作が行われてから所定の終了操作が行われるまでの間に実行されたパチンコ機Pでの遊技に関する遊技履歴情報を、出力できるようになっている。具体的には、本形態に係るパチンコ機Pにおいて上述の終了操作を行うことにより、演出表示装置21に、遊技履歴情報をコード化したQRコード(登録商標)等の2次元コードが表示される。なお、この遊技履歴情報は、2次元コードで表示するのではなく、1次元コードで表示してもよい。また、遊技履歴情報の出力は、1次元コードや2次元コード等の表示で行うのではなく、遊技履歴情報を所定の暗号化アルゴリズムで暗号化したパスワードを表示することで行ってもよい。
ここで、遊技履歴情報には、パチンコ機Pにおいて実行された変動表示の回数(大当たりの抽選回数)、特別遊技の実行回数(大当たりの当選回数)、大当たりの種別ごとの特別遊技の実行回数、賞球獲得数、エラー発生回数等の情報が含まれ、これらに限定されるものではない。また、本形態に係るパチンコ機Pにおいては、遊技履歴情報に、所定の開始操作が行われた後、後述する所定の態様の演出が実行されることを条件として付与され、所定の終了操作が行われるまで蓄積されるミッションカウント情報も含まれている。
ここで、遊技履歴情報に応じた演出としては、たとえば、サーバSVのWebサイトにおいてカスタマイズされたキャラクターに対応する画像が表示される予告演出、蓄積されている変動表示の回数に応じて、異なるキャラクター画像が表示されるリーチ発展演出、蓄積されている特別遊技の実行回数に応じて、異なるBGMを出力可能な特別遊技中の演出などが挙げられる。また、この遊技履歴情報に応じた演出については、ダウンロードされた特典データ等とリンクした内容としてもよい。
また、情報端末装置Tは、ネットワークNを介してサーバSVに接続可能であるとともに、サーバSVのWebサイトへのアクセス(すなわち、Webサイトの表示)や、パチンコ機Pの演出表示装置21に表示される2次元コードの読み取り等が可能なものであり、たとえば、スマートフォン、携帯電話機、タブレット端末、PDA(携帯情報端末)、携帯ゲーム機等により構成することができる。
(情報端末装置Tの構成)
本形態における情報端末装置Tは、図2に示すように、表示部610、入力部620、撮影部630、通信部640、制御部650等を備えており、これらはハーネスやバス等により接続されている。また、この情報端末装置Tには、メモリ等の記憶媒体(以下、着脱式記憶媒体という)を着脱できるようになっている。なお、情報端末装置Tは、上記以外の構成を備えていてもよい。
本形態における情報端末装置Tの表示部610においては、サーバSVのWebサイトを表示可能となっており、これにより、サーバSVに蓄積された遊技履歴情報、当該遊技履歴情報に応じたキャラクターカスタマイズの画像や特典データ(画像のデータ)、パチンコ機Pへ入力するパスワード等を表示することができるようになっている。
本形態における情報端末装置Tでは、この入力部620により、サーバSVのWebサイトへアクセスするためのURL(Uniform Resource Locator)の入力や、上述のWebサイトにおいて、サーバSVに蓄積された遊技履歴情報を閲覧するための操作入力、当該遊技履歴情報に応じたキャラクターカスタマイズの実行や特典データのダウンロードのための操作入力等を行うことができるようになっている。
なお、表示部610及び入力部620は、別個の装置により構成するのではなく、たとえば、表示機能及び入力機能の双方を兼ね備えたタッチパネルにより構成してもよい。
本形態における情報端末装置Tでは、この撮影部630により、パチンコ機Pの演出表示装置21に表示される2次元コードを撮影することで、この2次元コードを読み取ることができるようになっている。なお、この撮影部630で読み取られた2次元コードに含まれる情報(遊技履歴情報)は、後述する制御部650のCPU(特に図示しておらず)により、取得可能となっている。
具体的には、ROMには、たとえば、情報端末装置Tを動作させるための基本ソフトウェア(BIOS)等が記憶される。また、RAMには、たとえば、オペレーションシステム、Webサイトを表示するためのWebブラウザ、2次元コードに含まれる情報を取得するアプリケーションのプログラム、表示部610に表示される各種画像のデータ等が記憶される。
そして、CPUがROMやRAMに記憶されている上述のプログラムやデータを読み出し、各種演算処理等を行うことにより、表示部610におけるWebサイトの表示、撮影部630により撮影された2次元コードに含まれる遊技履歴情報の取得等ができるようになっている。
なお、アプリケーションのプログラム等については、RAMに記憶するのではなく、着脱式記憶媒体に記憶してもよい。
本形態におけるサーバSVは、図2に示すように、記憶部710、サーバ通信部720、サーバ制御部730等を備えており、これらはハーネスやバス等により接続されている。なお、サーバSVは、上記以外の構成を備えていてもよい。
本形態におけるサーバSVの記憶部710には、たとえば、Webサイトを構築するためのページデータ、情報端末装置Tを介して送信される遊技者ごとの遊技履歴情報等が記憶されている。
次に、遊技システムSの機能について説明する。
遊技者が遊技システムSを利用して、サーバSVへの遊技履歴情報の蓄積、閲覧等を行うためには、サーバSVにおいて事前に利用者の登録を行っておかなければならない。この利用者の登録は、遊技者が所有する情報端末装置Tを介して、サーバSVのWebサイトにアクセスすることにより行うことができる。
具体的には、パチンコ機Pの待機状態中(すなわち、非遊技状態中)に、パチンコ機Pに設けられている演出操作装置9(図9参照)により所定の操作を行うと、パチンコ機Pの演出表示装置21に、遊技システムSの利用に関する利用メニュー画面が表示される(図3(a)参照)。そして、この利用メニュー画面において、「利用者登録」を選択すると、WebサイトのURLの情報を含む2次元コードが表示される(図3(b)参照)。そして、情報端末装置Tの撮影部630により、この2次元コードを撮影すると、情報端末装置Tの制御部650によりこの2次元コードに含まれるWebサイトのURLが取得され、自動的に、このWebサイトへアクセスできることとなる(図3(c)参照)。
なお、Webサイトへのアクセス方法については、上述の内容に限定されるものではなく、情報端末装置Tの入力部620により、WebサイトのURLを直接入力することでアクセスしてもよい。
そして、この識別情報を受信したサーバSVのサーバ制御部730は、この識別情報が既に記憶部710に記憶されているか否かを確認した上で、記憶されていない場合には、記憶部710に、この識別情報及び利用者に関する情報を登録するとともに、この識別情報に対応する遊技履歴情報の記憶領域を確保する。
これにより、利用者の登録が完了し、サーバSVにおいて、この識別情報に対応する遊技履歴情報を蓄積することができるようになる。そして、この識別情報に対応する情報端末装置Tを有する遊技者は、遊技システムSが提供する各種サービスの提供を受けることができることとなる。
遊技履歴情報の蓄積等を行うべく、遊技者が遊技システムSを利用するためには、パチンコ機Pで遊技を開始するにあたり、このパチンコ機Pにおいて、遊技システムSの利用を開始するための所定の開始操作を行う必要がある。
具体的には、まず、情報端末装置Tにより、サーバSVのWebサイトにアクセスすると、情報端末装置Tの表示部610にメニュー画面が表示される(図4(a)参照)。このメニュー画面において、「利用開始パスワード発行」を選択すると、この情報端末装置Tの識別情報がサーバSVに送信される。そして、この識別情報を受信したサーバSVのサーバ制御部730は、この識別情報が、既に記憶部710に記憶されている識別情報と一致するか否かを確認した上で、一致した場合には、この識別情報に対応する遊技履歴情報の記憶領域から、蓄積されている遊技履歴情報を取得する。そして、サーバ制御部730は、この取得した遊技履歴情報を暗号化してパスワードを生成し、このパスワードを、上述の情報端末装置Tに送信する。これにより、上述の情報端末装置Tの表示部610に、サーバ制御部730により生成されたパスワードが表示されることとなる(図4(b)参照)。
そして、これらの処理が完了すると、パチンコ機Pの演出表示装置21に、遊技の開始を促す旨が表示される(図4(e)参照)。
遊技者が、遊技システムSを利用してパチンコ機Pでの遊技を行っている場合に、このパチンコ機Pでの遊技を終了するにあたっては、このパチンコ機Pにおいて、遊技システムSの利用を終了するための所定の終了操作を行う必要がある。
具体的には、パチンコ機Pの演出表示装置21に、遊技システムSの利用に関する利用メニュー画面を表示させ(図5(a)参照)、この利用メニュー画面において「利用終了」を選択すると、副制御基板300のサブCPU301は、上述の記憶領域に蓄積された遊技履歴情報、及び、WebサイトのURLの情報を含む2次元コードを生成し、この2次元コードをパチンコ機Pの演出表示装置21に表示する(図5(b)参照)。
そして、情報端末装置Tの撮影部630により、この2次元コードを撮影すると、制御部650によりこの2次元コードに含まれるWebサイトのURLが取得され、自動的に、このWebサイトへアクセスする。
そして、この識別情報及び遊技履歴情報を受信したサーバSVのサーバ制御部730は、この識別情報が記憶部710に記憶されている識別情報と一致するか否かを確認した上で、一致した場合には、この識別情報に対応する遊技履歴情報の記憶領域に、受信した遊技履歴情報を蓄積する。なお、上述の処理の実行中、及び、上述の処理の終了後は、情報端末装置Tの表示部610に各状態を示すメッセージが表示されるようになっている(図5(c)及び(d)参照)。
これにより、遊技システムSを利用するための開始操作(すなわち、パチンコ機Pへの利用開始パスワードの入力)が行われてから、遊技システムSの利用を終了するための終了操作(すなわち、2次元コードの表示)が行われるまでの間に、パチンコ機Pにおいて行われた遊技に関する遊技履歴情報を、サーバSVに蓄積できることとなる。
サーバSVに蓄積された遊技履歴情報は、情報端末装置TによりサーバSVのWebサイトにアクセスすることにより、閲覧できるようになっている。
具体的には、情報端末装置Tにより、サーバSVのWebサイトにアクセスすると、情報端末装置Tの表示部610にメニュー画面が表示される(図6(a)参照)。このメニュー画面において、「遊技履歴情報閲覧」を選択すると、この情報端末装置Tの識別情報がサーバSVに送信される。そして、この識別情報を受信したサーバSVのサーバ制御部730は、この識別情報が、既に記憶部710に記憶されている識別情報と一致するか否かを確認した上で、一致した場合には、この識別情報に対応する遊技履歴情報の記憶領域から、蓄積されている遊技履歴情報を取得する。そして、サーバ制御部730は、この取得した遊技履歴情報を、上述の情報端末装置Tに送信する。これにより、上述の情報端末装置Tの表示部610に、遊技履歴情報が表示されることとなる(図6(b)参照)。さらに、情報端末装置Tの表示部610に表示されている遊技履歴情報のうち、「達成済みミッション」を選択すると、上記と同様にして、設定されているミッションの内容とミッション達成の有無に関する情報が表示されるようになっている(図6(c)参照)。
なお、情報端末装置Tの表示部610には、遊技履歴情報に含まれている全ての情報を表示する必要はなく、遊技者にとって有意義な情報のみを表示するようにしてもよい。
また、遊技システムSでは、情報端末装置TによりサーバSVのWebサイトにアクセスすることで、当該Webサイトにおいて所定のキャラクターのカスタマイズを行うことができるようになっている。
このキャラクターカスタマイズでは、カスタマイズを行うキャラクター、当該キャラクターに装着するコスチュームを設定可能となっている。なお、キャラクターに装着するコスチュームについては、ミッションに応じて選択の可否が定められており、所定のミッションを達成することにより、新たなコスチュームを選択できるように設定されている(図7(b)参照)。
これにより、パチンコ機Pでは、この所定の記憶領域に記憶されたキャラクター情報に応じた演出を実行することができることとなる。具体的には、所定の演出(たとえば、予告演出等)を実行する際に、上述の所定の記憶領域に記憶されたキャラクター情報を参照し、このキャラクター情報に対応する画像を表示させることができる。
また、遊技システムSでは、情報端末装置TによりサーバSVのWebサイトにアクセスすることで、遊技者にとって特典となる各種データ(たとえば、画像や音楽のデータ等)をダウンロードできるようになっている。
なお、遊技システムSでは、ミッションを達成する毎に、あるいは達成したミッション数に応じて、新たなデータをダウンロード可能となるように設定されている(図7(b)参照)。
次に、本形態に係るパチンコ機Pについて説明する
特に図示していないが、パチンコ機Pは、島と呼ばれる遊技機の設置領域に複数台並べて設置されるとともに、遊技球を貸し出すための遊技球貸出装置が各パチンコ機Pに隣接して設置される。また、各パチンコ機Pは対応する遊技球貸出装置Rに接続されている。
遊技球貸出装置Rは、紙幣の投入や遊技球の貸し出しに必要な価値情報が記憶される記憶媒体(カード)の挿入が可能となっている。そして、遊技球貸出装置Rに紙幣を投入(又は、カードを挿入)した上で、パチンコ機Pに対して所定の操作を行うことにより、遊技球貸出装置Rから遊技球の貸し出しを受けることができるようになっている。
この遊技領域12は、図9に示すように、パチンコ機Pに対向する遊技者から見て左側の領域である第1遊技領域12aと、パチンコ機Pに対向する遊技者から見て右側の領域である第2遊技領域12bとから構成されている。これら2つの遊技領域12は、発射装置の発射強度により、遊技球の進入可能性が異なるようになっている。具体的には、発射装置の発射強度が所定の強度未満(発射装置により発射される遊技球が遊技領域12の最高地点に到達しない程度の強度)の場合には、遊技球は第1遊技領域12aに進入する。これに対して、発射装置の発射強度が所定の強度以上(発射装置により発射される遊技球が遊技領域12の最高地点に到達可能な強度)の場合には、遊技球は第2遊技領域12bに進入する。
なお、一般入賞口14の設置個数や設置位置は特に限定されるものではない。
また、この可動片16bの構成は特に限定されるものではなく、たとえば、遊技盤11に直交する軸を中心に左右方向に回動して第2始動入賞口16を開閉する一対の羽根部材や、水平な軸を中心に前後方向に回動して第2始動入賞口16を開閉する蓋部材により構成してもよいし、また、上下方向にスライドして第2始動入賞口16を開閉するシャッター部材により構成してもよい。
なお、第1始動入賞口15や第2始動入賞口16の設置位置は特に限定されるものではなく、たとえば、第1始動入賞口15や第2始動入賞口16は、いずれの遊技領域12(第1遊技領域12a、第2遊技領域12b)を流下する遊技球も入球しやすいような位置に配置してもよい。
また、当該大入賞口18へ遊技球が入球すると、所定個数の賞球が払い出される。
なお、演出表示装置21は、液晶表示装置に限定されるものではなく、たとえば、外周に図柄が付された複数のドラムを用いて各種表示を行うドラム式の表示装置等を用いてもよい。
なお、演出装置としては、これらに限定されるものではなく、たとえば、種々のタイミングや態様で可動する演出役物装置等を備えてもよい。
また、上皿6の前方位置には、遊技者が操作することにより遊技中や待機中等に実行される演出の進行や切り替えが可能な演出操作装置9が設けられている。本形態における演出操作装置9は、円形リング状の枠体であって回転操作が可能な操作ダイヤル9aと、操作ダイヤル9aに嵌め込まれており押下操作が可能な操作ボタン9bとから構成されている。
次に、パチンコ機Pの遊技や演出を制御する制御手段について説明する。
上述の制御手段は各種制御基板により構成されており、具体的には、図12に示すように、パチンコ機Pの遊技の基本動作を制御する主制御基板100、遊技球の発射及び賞球の払い出しを制御する発射払出制御基板200、各種演出を制御する副制御基板300、及び、遊技球貸出装置Rへの操作を中継する遊技球貸出装置制御基板400を備えている。
さらに、主制御基板100及び発射払出制御基板200には、遊技進行上の種々の情報をパチンコ機Pの外部(たとえば、遊技場のホールコンピュータ等)に出力するための外部情報端子基板500が接続されている。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、上述の如く、発射払出制御基板200が遊技球の発射及び賞球の払い出しの双方を制御しているが、遊技球の発射を制御する基板(発射制御基板)と、賞球の払い出しを制御する基板(払出制御基板)とを別個に設けてもよい。
この主制御基板100は、図12に示すように、各種演算処理を行うメインCPU101と、遊技を進行するための制御プログラム、遊技に必要なデータやテーブル等を格納するメインROM102と、演算処理時の一時記憶領域等として用いられるメインRAM103と、を備えている。
そして、メインCPU101は、後述する各検出センサやタイマからの信号に基づき、メインROM102に格納されている制御プログラムを読み出して演算処理を行うとともに、メインCPU101に接続されている各種装置の制御や、演算処理の結果に基づく他の基板へのコマンド送信等を行う。
そして、主制御基板100によって、各ソレノイドが駆動されることで第2始動入賞口16や大入賞口18の開閉制御がなされ、また、各表示装置の表示制御がなされるようになっている。
なお、遊技球を発射する装置としては、発射モータ61ではなく、ロータリーソレノイドを用いてもよい。
また、図12に示すように、発射払出制御基板200には、遊技球貸出装置制御基板400を介して、価値情報表示装置35と、球貸ボタン36の押下操作を検出する球貸スイッチ36aと、カード返却ボタン37の押下操作を検出するカード返却スイッチ37aと、が接続されている。
また、カード返却ボタン37が押下操作されると、カード返却スイッチ37aから出力される検出信号が発射払出制御基板200に入力され、当該発射払出制御基板200は、遊技球貸出装置Rに対して、カードの返却を要求する返却要求信号を送信する。そして、遊技球貸出装置Rが返却要求信号を受信すると、当該遊技球貸出装置Rによりカードを排出する制御がなされる。
そして、サブCPU301は、主制御基板100から送信されるコマンドやタイマからの信号に基づき、サブROM302に格納されている制御プログラムを読み出して演算処理を行うとともに、画像表示を制御するための画像制御基板、音声出力を制御するための音声制御基板及び照明の点灯を制御するための電飾制御基板(図52参照)に、演出実行用のコマンドを送信する。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、上述の如く、音声制御基板と電飾制御基板とを別個に設けているが、これらの基板の機能を集約した1枚の基板(音声電飾制御基板)を設け、当該基板により、音声出力及び照明の点灯のいずれをも制御するようにしてもよい。
以下、演出表示装置21、音声出力装置10及び演出照明装置23を、演出デバイスと総称し、画像制御基板、音声制御基板、電飾制御基板を、デバイス制御基板と総称する。
次に、本形態のパチンコ機Pにおける遊技について、メインROM102に格納されている各種テーブルに基づいて説明する。
上述の如く、本形態のパチンコ機Pにおいては、特図遊技と普図遊技の遊技が並行して進行する。また、これら両遊技を進行する際の遊技状態としては、低確率遊技状態(いわゆる非確変状態)又は高確率遊技状態(いわゆる確変状態)のいずれかの遊技状態と、非時短遊技状態又は時短遊技状態のいずれかの遊技状態と、が組み合わされたいずれかの遊技状態が設定されるようになっている。
また、非時短遊技状態は、可動片16bが開きにくく(すなわち、第2始動入賞口16が開状態となりにくく)、第2始動入賞口16へ遊技球が入球しにくい遊技状態である。また、時短遊技状態は、非時短遊技状態よりも可動片16bが開きやすく(すなわち、第2始動入賞口16が開状態となりやすく)、第2始動入賞口16へ遊技球が入球しやすい遊技状態である。
なお、工場出荷直後やリセット後の初期状態においては、低確率遊技状態及び非時短遊技状態を組み合せた遊技状態が設定されるようになっている。
ここで、本形態に係るパチンコ機Pは、大当たりの抽選に係る乱数として、大当たりの判定に用いられる大当たり決定乱数、特別図柄の種別の決定に用いられる当たり図柄乱数、並びに、大当たりの抽選の結果を報知する変動演出パターン(変動演出の態様、変動時間)の決定に用いられるリーチグループ決定乱数、リーチモード決定乱数及び変動パターン乱数を有している。
なお、本形態に係るパチンコ機Pにおいて、上述の大当たり決定乱数には、主制御基板100に内蔵されたハードウェア乱数を用いている。この大当たり決定乱数は、一定の規則に従って更新され、乱数列が一巡するごとに自動的に乱数列が変更されるとともに、システムリセット毎にスタート値が変更されるようになっている。
また、変動演出パターンは、変動演出の態様及び変動時間の組み合わせにより構成されるものである。すなわち、変動演出の態様及び変動時間の組み合わせを決定することによって、変動演出パターンが決定されるようになっている。この変動演出パターンの決定に用いられる乱数は上述の3種類に限定されるものではなく、たとえば、これらの乱数に加えて他の乱数を用いてもよいし、これらの乱数のうちいずれか1又は複数の乱数を用いてもよい。
この保留記憶領域は、第1始動入賞口15への遊技球の入球により取得される各乱数値(以下、第1特図乱数という)を記憶するための第1保留記憶領域、及び、第2始動入賞口16への遊技球の入球により取得される各乱数値(以下、第2特図乱数という)を記憶するための第2保留記憶領域から構成されている。そして、これらの保留記憶領域は、それぞれ第1記憶部から第4記憶部までの計4つの記憶部から構成されており、第1特図乱数を計4組、第2特図乱数を計4組記憶可能となっている。
また、本形態に係るパチンコ機Pでは、第1保留記憶領域に記憶されている第1特図乱数の組数(以下、第1特図保留数という)は、第1特図保留数カウンタ(特に図示しておらず)に記憶され、第2保留記憶領域に記憶されている第2特図乱数の組数(以下、第2特図保留数という)は、第2特図保留数カウンタ(特に図示しておらず)に記憶されるようになっている。
なお、本明細書においては、第1特図乱数や第2特図乱数を「保留」というものとし、また、上述のように、第1特図乱数や第2特図乱数が保留記憶領域に記憶されることを「保留記憶」、「保留の記憶」、「保留として記憶」等というものとする。
なお、大当たりの抽選に係るテーブルはこれらに限定されるものではなく、他に、乱数に基づく判定や決定を行う必要がある場合には、適宜、テーブルを設けてもよい。
本形態に係るパチンコ機Pでは、第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16へ遊技球が入球すると、0〜65535の数値範囲内で1個の大当たり決定乱数が取得される。そして、大当たりの抽選を行う時点の遊技状態に応じて、低確率判定テーブル110a又は高確率判定テーブル110bのいずれかの大当たり決定乱数判定テーブル110が選択され、取得された大当たり決定乱数と選択された大当たり決定乱数判定テーブル110とに基づいて大当たりの抽選が行われる。
すなわち、高確率判定テーブル110bは、低確率判定テーブル110aに比べて、大当たりの当選確率がおよそ5倍となるように設定されている。
本形態に係るパチンコ機Pでは、第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16へ遊技球が入球すると、0〜199の数値範囲内で1個の当たり図柄乱数が取得される。そして、上述の大当たりの抽選によって大当たりに当選した場合に、遊技球が入球した始動入賞口に応じて、第1始動入賞口判定テーブル111a又は第2始動入賞口判定テーブル111bのいずれかの当たり図柄乱数判定テーブル111が選択され、取得された当たり図柄乱数と選択された当たり図柄乱数判定テーブル111とに基づいて、特別図柄の種別が決定される。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、いずれの当たり図柄乱数判定テーブル111であっても、同一の大当たり図柄が決定されるようになっているが、これに限定されるものではなく、各テーブルにおいて異なる大当たり図柄が決定されるようにしてもよい。
すなわち、当たり図柄乱数判定テーブル111は、大当たりに当選した場合にのみ参照され、ハズレの場合には参照されないようになっている。
なお、第1特図乱数に基づく大当たりの抽選によりハズレとなった場合に参照される当たり図柄乱数判定テーブル111、第2特図乱数に基づく大当たりの抽選によりハズレとなった場合に参照される当たり図柄乱数判定テーブル111をそれぞれ設け、ハズレの場合にも、当該当たり図柄判定テーブル111及び当たり図柄乱数に基づいて、ハズレ図柄を決定するようにしてもよい。
このリーチグループ決定乱数判定テーブル112は、遊技状態ごと、始動入賞口の種別ごと、及び、保留記憶領域に記憶されている乱数の組数(以下、保留数という)ごとに複数設けられている。ここでは、図15に示すように、遊技状態が非時短遊技状態であってかつ大当たりの抽選の結果がハズレであった場合に選択されるリーチグループ決定乱数判定テーブル112についてのみ詳述し、他のリーチグループ決定乱数判定テーブル112の説明は省略する。
また、遊技状態が非時短遊技状態であり、かつ、第2始動入賞口16への遊技球の入球により取得された第2特図乱数に基づく大当たりの抽選の結果がハズレとなったときは、当該抽選時の第2特図乱数の保留数がいかなる個数であっても(すなわち、保留数が0〜3のいずれであっても)、第3判定テーブル112cが選択される(図15(c)参照)。
また、図15(b)に示すように、第2判定テーブル112bによれば、リーチグループ決定乱数が0〜5999であった場合に「第1グループ」が決定され、リーチグループ決定乱数が6000〜8999であった場合に「第2グループ」が決定され、リーチグループ決定乱数が9000〜9899であった場合に「第3グループ」が決定され、リーチグループ決定乱数が9900〜10006であった場合に「第4グループ」が決定される。
さらに、図15(c)に示すように、第3判定テーブル112cによれば、リーチグループ決定乱数が0〜7999であった場合に「第1グループ」が決定され、リーチグループ決定乱数が8000〜10006であった場合に「第2グループ」が決定される。
このリーチモード決定乱数判定テーブル113は、大別して、大当たりの抽選の結果がハズレであった場合に参照されるハズレ用判定テーブルと、大当たりの抽選の結果が大当たりであった場合に参照される大当たり用判定テーブルと、を備えている。
また、図16(b)に示すように、第2グループ用判定テーブル113bによれば、リーチモード決定乱数が0〜1999であった場合に、「00H」という変動モード番号が決定されるとともに、変動パターン抽選テーブル114として第2変動テーブル114bが選択される。また、リーチモード決定乱数が2000〜2038であった場合に、「01H」という変動モード番号が決定されるとともに、変動パターン抽選テーブル114として第2変動テーブル114bが選択される。
また、図16(c)に示すように、第3グループ用判定テーブル113cによれば、リーチモード決定乱数が0〜2038であった場合に(すなわち、リーチモード決定乱数がいかなる値であっても)、「02H」という変動モード番号が決定されるとともに、変動パターン抽選テーブル114として第3変動テーブル114cが選択される。
さらに、図16(d)に示すように、第4グループ用判定テーブル113dによれば、リーチモード決定乱数が0〜1899であった場合に、「03H」という変動モード番号が決定されるとともに、変動パターン抽選テーブル114として第3変動テーブル114cが選択される。また、リーチモード決定乱数が1900〜2038であった場合に、「04H」という変動モード番号が決定されるとともに、変動パターン抽選テーブル114として第4変動テーブル114dが選択される。
ここでは、図17(a)及び(b)に示すように、非時短遊技状態において特別図柄X1が決定された場合に参照される第1大当たり用判定テーブル113e、及び、非時短遊技状態において特別図柄X2が決定された場合に参照される第2大当たり用判定テーブル113fについて説明し、他の大当たり用判定テーブルの説明は省略する。
また、第2大当たり用判定テーブル113fによれば、リーチモード決定乱数が0〜1399であった場合に、「33H」という変動モード番号が決定されるとともに、変動パターン抽選テーブル114として第32変動テーブル114gが選択される。また、リーチモード決定乱数が1400〜2038であった場合に、「34H」という変動モード番号が決定されるとともに、変動パターン抽選テーブル114として第32変動テーブル114gが選択される。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、上述の如く、大当たりの抽選時の遊技状態ごと、及び、大当たり図柄の種別ごとに大当たり用判定テーブルが設けられているが、始動入賞口の種別を考慮して、大当たりの抽選時の遊技状態ごと、始動入賞口の種別ごと、及び、大当たり図柄の種別ごとに大当たり用判定テーブルを設けるようにしてもよい。
ここでは、図18(a)〜(g)に示すように、大当たりの抽選の結果がハズレであった場合に決定される第1変動テーブル114a、第2変動テーブル114b、第3変動テーブル114c及び第4変動テーブル114d、並びに、大当たりの抽選の結果が大当たりであった場合に決定される第30変動テーブル114e、第31変動テーブル114f及び第32テーブル114gについて説明し、他の変動パターン抽選テーブル114の説明は省略する。
たとえば、図18(a)に示すように、第1変動テーブル114aによれば、変動パターン乱数が0〜124であった場合に「00H」という変動パターン番号が決定され、変動パターン乱数が125〜249であった場合に「01H」という変動パターン番号が決定される。また、図18(d)に示すように、第4変動テーブル114dによれば、変動パターン乱数が0〜119であった場合に「03H」という変動パターン番号が決定され、変動パターン乱数が120〜249であった場合に「04H」という変動パターン番号が決定される。
なお、同様に、他の変動パターンテーブル114によっても、所定の変動パターン乱数に対応して、所定の変動パターン番号が決定されるようになっている(図18参照)。
そして、この変動モード番号及び変動パターン番号は、変動演出パターンを特定するためのものであり、上述の如く、変動モード番号及び変動パターン番号により、変動演出の態様及び変動時間が定められるようになっている。
また、本形態に係るパチンコ機Pでは、変動演出が前半部分と後半部分に分けられている。そして、変動演出の前半部分の態様及び変動時間は、変動モード番号により決定され、変動演出の後半部分の態様及び変動時間は、変動パターン番号により決定されるようになっている。
本形態に係るパチンコ機Pは、上述の決定処理や特別遊技の制御を行うためのテーブルとして、変動時間決定テーブル115、特別電動役物作動テーブル116、及び、遊技状態設定テーブル117等を備えている。
そして、変動モード番号が決定されると、この決定された変動モード番号及び第1変動時間決定テーブル115aに基づき、対応する変動時間が決定される。また、変動パターン番号が決定されると、この決定された変動パターン番号及び第2変動時間決定テーブル115bに基づき、対応する変動時間が決定される。ここで、上述の如く、変動モード番号に基づいて決定された変動時間は変動演出の前半部分の変動時間に相当し、変動パターン番号に基づいて決定された変動時間は変動演出の後半部分の変動時間に相当するため、これらの変動時間の合計値が、大当たりの抽選の結果を報知する変動演出の時間(いわゆる変動時間)となる。
たとえば、決定された変動モード番号が「03H」及び変動パターン番号が「04H」であった場合には、変動モード番号「03H」に対応して「13秒」の変動時間が決定され、変動パターン番号「04H」に対応して「60秒」の変動時間が決定される。そして、このように決定された変動時間の合計値「73秒(=13秒+60秒)」が、変動演出の時間となる。
なお、変動演出の態様については、変動モードコマンドに基づいて変動演出の前半部分の態様を決定し、変動パターンコマンドに基づいて変動演出の後半部分の態様を決定するのではなく、変動パターンコマンドに基づいて変動演出の前半部分の態様を決定し、変動モードコマンドに基づいて変動演出の後半部分の態様を決定するようにしてもよい。
また、変動演出は、前半部分と後半部分とに分けるのではなく、より多くの部分に分けて、変動モードコマンドや変動パターンコマンドに基づいて、それぞれの部分の態様を決定するようにしてもよい。
また、変動演出の態様は、変動モードコマンド及び変動パターンコマンドのみならず、他のコマンドに基づいて決定してもよい。また、変動モードコマンド又は変動パターンコマンドのいずれかのみに基づいて決定してもよい。
本形態に係るパチンコ機Pでは、これらの特別電動役物作動テーブル116はいずれも同様の内容に設定されている。具体的には、これらの特別電動役物作動テーブル116によれば、大入賞口18が29.0秒開放するか又は大入賞口18に10個の遊技球が入球するかのいずれかの条件が成立することで終了するラウンド遊技が10回実行される。また、各ラウンド遊技の実行中、大入賞口18は1回のみ開放され、各ラウンド遊技間に大入賞口18が閉鎖する時間(すなわち、インターバル時間)は2.0秒に設定されている。
そして、この特別遊技においては、遊技者は、所定個数の期待値の賞球を獲得可能となる。
また、本形態に係るパチンコ機Pでは、図21(a)及び(b)に示すように、遊技状態設定テーブル117として、特別図柄X1が決定された場合に参照される第1状態設定テーブル117aと、特別図柄X2が決定された場合に参照される第2状態設定テーブル117bと、が設けられている。
また、図21(b)に示すように、上述の場合には、特別遊技の終了後の遊技状態が高確率遊技状態に設定されると同時に、時短遊技状態に設定され、時短回数は10000回に設定される。すなわち、特別遊技の終了後、大当たりの抽選の結果が10000回導出されるまで、時短遊技状態が継続する。
なお、上述の如く、本形態に係るパチンコ機Pでは、高確率遊技状態における大当たりの当選確率がおよそ1/59となっているため、実質的には、大当たりに再度当選するまで、高確率遊技状態及び時短遊技状態が継続することとなる。
本形態に係るパチンコ機Pでは、発射装置(図示しておらず)により発射され遊技領域12を流下する遊技球がゲート20を通過すると、第2始動入賞口16の可動片16bを作動させて当該可動片16bを開くか否かを決定する普通図柄の抽選が行われる。そして、この普通図柄の抽選によって当たりとなると、可動片16bが開き、第2始動入賞口16が開状態となるため、第2始動入賞口16への遊技球の入球が容易となる。
この普通図柄の抽選は、遊技球がゲート20を通過することを契機に取得される当たり決定乱数、及び、メインROM102に格納されており当該乱数を判定するための当たり決定乱数判定テーブル118に基づいて、行われる。
なお、本形態に係るパチンコ機Pにおいて、当たり決定乱数には、主制御基板100に内蔵されたハードウェア乱数を用いている。この当たり決定乱数は、一定の規則に従って更新され、乱数列が一巡するごとに自動的に乱数列が変更されるとともに、システムリセット毎にスタート値が変更されるようになっている。
また、本形態に係るパチンコ機Pでは、普図保留記憶領域に記憶されている当たり決定乱数の数(以下、普図保留数という)は、普図保留数カウンタ(特に図示しておらず)に記憶されるようになっている。
本形態に係るパチンコ機Pでは、遊技球がゲート20を通過すると、0〜65535の数値範囲内で1個の当たり決定乱数が取得される。そして、普通図柄の抽選を行う時点の遊技状態が非時短遊技状態であれば、非時短判定テーブル118aが選択され、取得された当たり決定乱数と選択された非時短判定テーブル118aとに基づいて普通図柄の抽選が行われる。また、普通図柄の抽選を行う時点の遊技状態が時短遊技状態であれば、時短判定テーブル118bが選択され、取得された当たり決定乱数と選択された時短判定テーブル118bとに基づいて普通図柄の抽選が行われる。
また、時短判定テーブル118bによれば、当たり決定乱数が1〜65000であった場合に当たりと判定され、これ以外の当たり決定乱数(0、65001〜65535)であった場合にハズレと判定される。したがって、この時短判定テーブル118bにおいて当たりとなる確率は65000/65536、すなわち、およそ99/100となる。
なお、普通図柄の抽選によって当たりとなった場合には当たり図柄が決定され、ハズレとなった場合にはハズレ図柄が決定される。
本形態に係るパチンコ機Pでは、図23に示すように、遊技状態が非時短遊技状態の場合には変動時間が3秒に決定され、遊技状態が時短遊技状態の場合には変動時間が0.6秒に決定される。そして、変動時間が決定されると、この決定された変動時間の間、普通図柄表示装置32(図11参照)が点滅表示される。そして、普通図柄の抽選により当たりとなって当たり図柄が決定された場合には、普通図柄表示装置32が点灯し、ハズレとなってハズレ図柄が決定された場合には、普通図柄表示装置32が消灯する。
本形態に係るパチンコ機Pでは、普通図柄表示装置32が点灯すると、第2始動入賞口16の可動片16bが、第2始動入賞口開放制御テーブル120に定められた態様で開閉するようになっている。具体的には、遊技状態が非時短遊技状態の場合には、図24に示すように、始動入賞口ソレノイド16cが0.2秒(=0.2秒×1回)通電されるため、第2始動入賞口16の可動片16bが0.2秒開放される。また、遊技状態が時短遊技状態の場合には、図16に示すように、始動入賞口ソレノイド16cが2.4秒(=1.2秒×2回)通電されるため、第2始動入賞口16の可動片16bが合計2.4秒開放される。
次に、上述の特図遊技、普図遊技及び特別遊技の進行について、フローチャートを用いて説明する。
まず、主制御基板100のメイン処理を説明する。
電源基板により電源が供給されると、メインCPU101にシステムリセットが発生し、メインCPU101は、図25のフローチャートに示すメイン処理を実行する。
ステップ101において、メインCPU101は、当たり図柄乱数を更新する際に参照される当たり図柄乱数用初期値更新乱数の更新を行う。この当たり図柄乱数用初期値更新乱数は、当たり図柄乱数の初期値を決定するためのものである。すなわち、当たり図柄乱数は、更新を開始する時点の当たり図柄乱数用初期値更新乱数を初期値として更新が行われる。そして、この乱数範囲を1周すると、その時点における当たり図柄乱数用初期値更新乱数を初期値として、当たり図柄乱数の更新が継続されるようになっている。そして、次のステップ102に進む。
主制御基板100に設けられたリセット用クロックパルス発生回路により、所定の周期(本形態に係るパチンコ機Pでは、4ミリ秒)毎にクロックパルスが発生されることで、図26のフローチャートに示すタイマ割込処理が実行される。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、減算タイマを採用しており、主制御基板100のタイマ割込処理が実行されるたびにタイマカウンタが1ずつ減算され、0になると減算を停止するようになっている。
ステップ201において、メインCPU101は、当たり図柄乱数の更新を行う。具体的には、乱数カウンタを「1」加算して更新し、加算した結果が乱数範囲の最大値を超えた場合には、乱数カウンタを「0」に戻し、乱数カウンタが1周した場合には、その時点の当たり図柄乱数用初期値更新乱数の値から乱数を更新する。そして、次のステップ202に進む。
ステップ203において、メインCPU101は、特図遊技及び特別遊技に関する制御を行うための特図関連制御処理を実行する。そして、次のステップ204に進む。
ステップ205において、メインCPU101は、各種エラーの発生や解除に関する制御を行うためのエラー関連処理を実行する。具体的には、前扉3の開放に基づく扉開放コマンドや、受皿7の満タン状態に基づく受皿満タンコマンド等を、主制御基板100が受信した場合に、メインCPU101は、対応するエラー指定コマンド(たとえば、扉開放指定コマンド、満タン状態指定コマンド等)を生成して演出用伝送データ格納領域に記憶(セット)する。また、上述のコマンドを主制御基板100が受信しなくなった場合に、メインCPU101は、対応するエラー解除指定コマンド(たとえば、扉閉鎖指定コマンド、満タン解除指定コマンド等)を生成して演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、次のステップ206に進む。
ステップ207において、メインCPU101は、パチンコ機Pの遊技状態を当該パチンコ機Pの外部に出力するための外部情報データ、第2始動入賞口16の可動片16bを開閉するための始動入賞口ソレノイドデータ、大入賞口18の開閉を制御するための大入賞口ソレノイドデータ、各種表示装置(第1特別図柄表示装置30、第2特別図柄表示装置31、普通図柄表示装置32、第1特図保留表示装置38、第2特図保留表示装置39及び普通図柄保留表示装置33)の表示データ等の作成を実行する。そして、次のステップ208に進む。
ステップ300において、メインCPU101は、遊技球がゲート20を通過したことに基づいて、普通図柄の抽選を行うためのゲート検出時処理を実行する。そして、次のステップ301に進む。
ステップ301において、メインCPU101は、遊技球が第1始動入賞口15を通過したことに基づいて、大当たりの抽選を行うための第1始動入賞口検出時処理を実行する。そして、次のステップ302に進む。
ステップ302において、メインCPU101は、遊技球が第2始動入賞口16を通過したことに基づいて、大当たりの抽選を行うための第2始動入賞口検出時処理を実行する。そして、センサ検出時処理を終了する。
ステップ400において、メインCPU101は、ゲート検出センサ20aからの検出信号が入力されたか否かを判定する。そして、ゲート検出センサ20aからの検出信号が入力されていないと判定した場合、ゲート検出時処理を終了する。一方、ゲート検出センサ20aからの検出信号が入力されたと判定した場合、次のステップ401に進む。
ステップ401において、メインCPU101は、普図保留数カウンタの値(すなわち、現時点における普図保留数)が「4」未満であるか否かを判定する。そして、当該値が「4」未満でない(すなわち、「4」)と判定した場合、ゲート検出時処理を終了する。一方、当該値が4未満であると判定した場合、次のステップ402に進む。
ステップ403において、メインCPU101は、現時点の当たり決定乱数を取得して普図保留記憶領域に記憶し、ゲート検出時処理を終了する。
ステップ500において、メインCPU101は、第1始動入賞口検出スイッチ15aからの検出信号が入力されたか否かを判定する。そして、第1始動入賞口検出スイッチ15aからの検出信号が入力されていないと判定した場合、第1始動入賞口検出時処理を終了する。一方、第1始動入賞口検出スイッチ15aからの検出信号が入力されたと判定した場合、次のステップ501に進む。
ステップ501において、メインCPU101は、第1特図保留数カウンタの値(すなわち、現時点における第1特図保留数)が「4」未満であるか否かを判定する。そして、当該値が「4」未満でない(すなわち、「4」)と判定した場合、第1始動入賞口検出時処理を終了する。一方、当該値が「4」未満であると判定した場合、次のステップ502に進む。
ステップ503において、メインCPU101は、現時点の大当たり決定乱数を取得して第1保留記憶領域の記憶部に記憶する。そして、次のステップ504に進む。
ステップ505において、メインCPU101は、上述のステップ102で更新されたリーチグループ決定乱数を取得して、上述のステップ503で大当たり決定乱数を記憶した第1保留記憶領域の記憶部に記憶する。そして、次のステップ506に進む。
ステップ507において、メインCPU101は、上述のステップ102で更新された変動パターン乱数を取得して、上述のステップ503で大当たり決定乱数を記憶した第1保留記憶領域の記憶部に記憶する。以上より、取得された大当たり決定乱数、当たり図柄乱数、リーチグループ決定乱数、リーチモード決定乱数及び変動パターン乱数はすべて同じ第1保留記憶領域の記憶部に記憶されることとなる。そして、次のステップ508に進む。
ステップ600において、メインCPU101は、第2始動入賞口検出スイッチ16aからの検出信号が入力されたか否かを判定する。そして、第2始動入賞口検出スイッチ16aからの検出信号が入力されていないと判定した場合、第2始動入賞口検出時処理を終了する。一方、第2始動入賞口検出スイッチ16aからの検出信号が入力されたと判定した場合、次のステップ601に進む。
ステップ601において、メインCPU101は、第2特図保留数カウンタの値(すなわち、現時点における第2特図保留数)が「4」未満であるか否かを判定する。そして、当該値が「4」未満でない(すなわち、「4」)と判定した場合、第2始動入賞口検出時処理を終了する。一方、当該値が「4」未満であると判定した場合、次のステップ602に進む。
ステップ603において、メインCPU101は、現時点の大当たり決定乱数を取得して第2保留記憶領域の記憶部に記憶する。そして、次のステップ604に進む。
ステップ605において、メインCPU101は、上述のステップ102で更新されたリーチグループ決定乱数を取得して、上述のステップ603で大当たり決定乱数を記憶した第2保留記憶領域の記憶部に記憶する。そして、次のステップ606に進む。
ステップ607において、メインCPU101は、上述のステップ102で更新された変動パターン乱数を取得して、上述のステップ603で大当たり決定乱数を記憶した第2保留記憶領域の記憶部に記憶する。以上より、取得された大当たり決定乱数、当たり図柄乱数、リーチグループ決定乱数、リーチモード決定乱数及び変動パターン乱数はすべて同じ第2保留記憶領域の記憶部に記憶されることとなる。そして、次のステップ608に進む。
ステップ700において、メインCPU101は、実行フェーズデータの値をロードする。この実行フェーズデータは、当該特図関連制御処理を構成する複数の機能モジュール(サブルーチン)のうちいずれを実行するかを示すものである。具体的には、この実行フェーズデータは、後述する特別図柄変動開始処理の実行を示すデータ「00」と、後述する特別図柄変動停止処理の実行を示すデータ「01」と、後述する停止後処理の実行を示すデータ「02」と、後述する特別遊技制御処理の実行を示すデータ「03」と、後述する特別遊技終了処理の実行を示すデータ「04」と、を有している。
そして、メインCPU101は、上述のステップ700でロードした実行フェーズデータの値に基づき、特別図柄変動開始処理(ステップ701)、特別図柄変動停止処理(ステップ702)、停止後処理(ステップ703)、特別遊技制御処理(ステップ704)又は特別遊技終了処理(ステップ705)のいずれかを実行する。そして、特図関連制御処理を終了する。
ステップ800において、メインCPU101は、実行フェーズデータが特別図柄変動開始処理の実行を示すデータ「00」であるか否かを判定する。そして、実行フェーズデータが「00」でないと判定した場合、特別図柄変動開始処理を終了する。一方、実行フェーズデータが「00」であると判定した場合、次のステップ801に進む。
ステップ801において、メインCPU101は、第2保留記憶領域の記憶部に第2特図乱数が記憶されているか否か、すなわち、第2特図保留数カウンタが「1」以上であるか否かを判定する。そして、第2特図乱数が記憶されていると判定した場合、ステップ804に進む。一方、第2特図乱数が記憶されていないと判定した場合、次のステップ802に進む。
ステップ803において、メインCPU101は、第1特図保留数カウンタの値を「1」デクリメントするとともに、第1保留記憶領域のシフト処理を実行する。具体的には、第1保留記憶領域の第1記憶部に記憶されている各乱数を、メインRAM103に設けられている所定の処理領域に記憶するとともに、第1保留記憶領域の第2記憶部〜第4記憶部に記憶されている各乱数を、1つ番号の小さい記憶部にシフトさせる。これにより、第1保留記憶領域に記憶された各乱数は、いわゆる先入れ先出し(FIFO)で、後述の大当たり判定処理に用いられるようになっている。そして、ステップ805に進む。
ステップ805において、メインCPU101は、大当たり決定乱数判定テーブル110のうち、現時点の遊技状態に対応するいずれかを選択し、選択したテーブルと、上述のステップ803又はステップ804で処理領域に記憶された大当たり決定乱数とに基づいて、大当たりの抽選の結果を導出する大当たり判定処理を実行する。そして、次のステップ806に進む。
なお、本形態に係るパチンコ機Pの特別図柄変動開始処理では、第1特図乱数及び第2特図乱数の両方が記憶されている場合には、第1特図乱数に優先して第2特図乱数が処理されるようになっているが、これに限定されるものではなく、保留記憶領域に記憶された順に処理してもよい。
ステップ808において、メインCPU101は、上述のステップ803又はステップ804で処理領域に記憶されたリーチグループ決定乱数、リーチモード決定乱数及び変動パターン乱数に基づいて、変動演出パターンの決定に係る変動演出パターン決定処理を実行する。そして、次のステップ809に進む。
また、本形態に係るパチンコ機Pでは、第1特図乱数が第1保留記憶領域に記憶されている場合には、第1特図保留数を認識できる態様で第1特図保留表示装置38が表示され、第2特図乱数が第2保留記憶領域に記憶されている場合には、第2特図保留数を認識できる態様で第2特図保留表示装置39が表示されるようになっている。そして、第1特図乱数に基づいて上述の特別図柄の変動表示が行われる場合には、変動表示の開始と同時に、第1特図保留数が1つ減ることを示すように、第1特図保留表示装置38が表示制御され、第2特図乱数に基づいて上述の特別図柄の変動表示が行われる場合には、変動表示の開始と同時に、第2特図保留数が1つ減ることを示すように、第2特図保留表示装置39が表示制御される。
そして、次のステップ810に進む。
また、上述のステップ802で第1保留記憶領域に第1特図乱数が記憶されていないと判定した場合に進むステップ811において、メインCPU101は、変動表示が行われていないことに基づき、演出表示装置21においてデモ表示を行うためのデモ判定処理を実行する。具体的には、メインCPU101は特別図柄の変動表示が行われていない時間を計時するとともに、所定時間の間、特別図柄の変動表示が行われない場合に、演出表示装置21にデモ画面を表示するためのデモコマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、特別変動開始処理を終了する。
ステップ900において、メインCPU101は、上述のステップ806で決定された特別図柄が大当たり図柄であるか否かを判定する。そして、大当たり図柄であると判定した場合、次のステップ901に進む。一方、大当たり図柄でない(すなわち、ハズレ図柄である)と判定した場合、ステップ903に進む。
ステップ901において、メインCPU101は、上述のステップ806で決定された大当たり図柄、及び、現時点の遊技状態を確認する。そして、次のステップ902に進む。
また、上述のステップ900で大当たり図柄でないと判定した場合に進むステップ903において、メインCPU101は、当該抽選の判定に係る始動入賞口の種別(すなわち、当該抽選の判定に用いられた大当たり決定乱数がいずれの始動入賞口への入球により取得されたものであるか)を確認するとともに、現時点の遊技状態、及び、現時点の保留数を確認する。そして、次のステップ904に進む。
ステップ905において、メインCPU101は、上述のステップ803又はステップ804で処理領域に記憶されたリーチグループ決定乱数と、上述のステップ904で選択されたリーチグループ決定乱数判定テーブル112とに基づいて、グループの種別を決定し、当該グループの種別を所定の処理領域に記憶する。そして、次のステップ906に進む。
ステップ907において、メインCPU101は、上述のステップ902で選択されたリーチモード決定乱数判定テーブル113(大当たり用判定テーブル)、又は、上述のステップ906で選択されたリーチモード決定乱数判定テーブル113(ハズレ用判定テーブル)と、上述のステップ803又はステップ804で処理領域に記憶されたリーチモード決定乱数とに基づいて、変動モード番号及び変動パターン抽選テーブルを決定し、この決定された変動モード番号を所定の処理領域に記憶する。そして、次のステップ908に進む。
ステップ909において、メインCPU101は、上述のステップ908で取得された変動パターン抽選テーブルと、上述のステップ803又はステップ804で処理領域に記憶された変動パターン乱数とに基づいて、変動パターン番号を決定し、この決定された変動パターン番号を所定の処理領域に記憶する。そして、次のステップ910に進む。
ステップ911において、メインCPU101は、上述のステップ907で決定された変動モード番号に基づいて変動モードコマンドを生成し、上述のステップ909で決定された変動パターン番号に基づいて変動パターンコマンドを生成する。さらに、メインCPU101は、生成された変動モードコマンド及び変動パターンコマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、変動演出パターン決定処理を終了する。
ステップ1000において、メインCPU101は、実行フェーズデータが特別図柄変動停止処理の実行を示すデータ「01」であるか否かを判定する。そして、実行フェーズデータが「01」でないと判定した場合、特別図柄変動停止処理を終了する。一方、実行フェーズデータが「01」であると判定した場合、次のステップ1001に進む。
ステップ1002において、メインCPU101は、上述のステップ806で決定された特別図柄を、第1特別図柄表示装置30又は第2特別図柄表示装置31に停止表示するための停止表示データをセットし、特別図柄の停止表示を実行する。そして、次のステップ1003に進む。
ステップ1004において、メインCPU101は、特別図柄を停止表示する停止表示時間を停止表示時間カウンタにセットする。そして、次のステップ1005に進む。
ステップ1100において、メインCPU101は、実行フェーズデータが停止後処理の実行を示すデータ「02」であるか否かを判定する。そして、実行フェーズデータが「02」でないと判定した場合、停止後処理を終了する。一方、実行フェーズデータが「02」であると判定した場合、次のステップ1101に進む。
ステップ1101において、メインCPU101は、上述のステップ1004で停止表示時間カウンタにセットされた停止表示時間が経過したか否かを判定する。そして、停止表示時間が経過していないと判定した場合、停止後処理を終了する。一方、停止表示時間が経過したと判定した場合、次のステップ1102に進む。
ステップ1105において、メインCPU101は、現時点の遊技状態をリセットする処理を実行する。そして、次のステップ1106に進む。
ステップ1107において、メインCPU101は、特図関連制御処理において特別遊技制御処理が実行されるように、実行フェーズデータに「03」をセットする。そして、次のステップ1108に進む。
また、上述のステップ1104で停止表示されている特別図柄が大当たり図柄でない(すなわち、ハズレ図柄である)と判定した場合に進むステップ1109において、メインCPU101は、特図関連制御処理において特別図柄変動開始処理が実行されるように、実行フェーズデータに「00」をセットする。そして、ステップ1108に進む。
ステップ1200において、メインCPU101は、実行フェーズデータが特別遊技制御処理の実行を示すデータ「03」であるか否かを判定する。そして、実行フェーズデータが「03」でないと判定した場合、特別遊技制御処理を終了する。一方、実行フェーズデータが「03」であると判定した場合、次のステップ1201に進む。
ステップ1201において、メインCPU101は、上述のステップ1106でタイマカウンタにセットされたオープニング時間が経過したか否かを判定する。そして、オープニング時間が経過していないと判定した場合、特別遊技制御処理を終了する。一方、オープニング時間が経過したと判定した場合、次のステップ1202に進む。
ステップ1203において、メインCPU101は、大当たり図柄の種別に応じた特別電動役物作動テーブル116に基づいて、大入賞口18の開閉を行う大入賞口開閉制御処理を実行する。そして、次のステップ1204に進む。
ステップ1205において、メインCPU101は、ラウンド遊技の開始を示すラウンド遊技開始コマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、次のステップ1206に進む。
なお、ラウンド遊技開始コマンドは、ラウンド遊技の回数ごとに設けられており、これにより、何回目のラウンド遊技が開始されたかを副制御基板300に伝達できるようになっている。
ステップ1207において、メインCPU101は、メインRAM103に記憶されているラウンド遊技数を「1」デクリメントする。そして、次のステップ1208に進む。
ステップ1209において、メインCPU101は、特別遊技の終了時に設定される待機時間であるエンディング時間をタイマカウンタにセットし、エンディング処理が開始されることを示すエンディングコマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、特別遊技制御処理を終了する。
ステップ1211において、メインCPU101は、特別遊技が終了したことを示す特別遊技終了コマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、次のステップ1212に進む。
ステップ1300において、メインCPU101は、実行フェーズデータが特別遊技終了処理の実行を示すデータ「04」であるか否かを判定する。そして、実行フェーズデータが「04」でないと判定した場合、特別遊技終了処理を終了する。一方、実行フェーズデータが「04」であると判定した場合、次のステップ1301に進む。
ステップ1301において、メインCPU101は、終了した特別遊技の実行契機となった大当たり図柄(メインRAM103の記憶領域に記憶)を確認するとともに、上述の大当たり図柄に応じた遊技状態設定テーブル117に基づいて、特別遊技の終了後の遊技状態を設定する。具体的には、メインCPU101は、高確遊技フラグ、時短遊技フラグ、高確回数、時短回数を設定する。たとえば、上述の大当たり図柄が特別図柄X1であった場合には、時短遊技フラグをオンとするとともに、時短回数に「50」をセットする。また、上述の大当たり図柄が特別図柄X2であった場合には、高確遊技フラグ及び時短遊技フラグをいずれもオンとするとともに、高確回数及び時短回数のいずれにも「10000」をセットする。そして、次のステップ1302に進む。
ステップ1303において、メインCPU101は、特図関連制御処理において特別図柄変動開始処理が実行されるように、実行フェーズデータに「00」をセットする。そして、特別遊技終了処理を終了する。
ステップ1400において、メインCPU101は、普図実行フェーズデータの値をロードする。この普図実行フェーズデータは、当該普図関連制御処理を構成する複数の機能モジュール(サブルーチン)のうちいずれを実行するかを示すものである。具体的には、この普図実行フェーズデータは、後述する普通図柄変動開始処理の実行を示すデータ「10」と、後述する普通図柄変動停止処理の実行を示すデータ「11」と、後述する普通図柄停止後処理の実行を示すデータ「12」と、後述する可動片制御処理の実行を示すデータ「13」と、を有している。
そして、メインCPU101は、上述のステップ1400でロードした普図実行フェーズデータの値に基づき、普通図柄変動開始処理(ステップ1401)、普通図柄変動停止処理(ステップ1402)、普通図柄停止後処理(ステップ1403)又は可動片制御終了処理(ステップ1404)のいずれかを実行する。そして、普図関連制御処理を終了する。
ステップ1500において、メインCPU101は、普図実行フェーズデータが普通図柄変動開始処理の実行を示す「10」であるか否かを判定する。そして、普図実行フェーズデータが「10」でないと判定した場合、普通図柄変動開始処理を終了する。一方、普図実行フェーズデータが「10」と判定した場合、次のステップ1501に進む。
ステップ1501において、メインCPU101は、普図保留記憶領域に当たり決定乱数が記憶されているか否か、すなわち、普図保留数カウンタが「1」以上であるか否かを判定する。そして、普図保留数カウンタが「1」以上でない(すなわち、「0」)と判定した場合、普通図柄変動開始処理を終了する。一方、普図保留数カウンタが「1」以上であると判定した場合、次のステップ1502に進む。
ステップ1503において、メインCPU101は、普図保留記憶領域のシフト処理を実行する。具体的には、第1記憶部に記憶されている当たり決定乱数を、メインRAM103に設けられている所定の処理領域に記憶するとともに、第2記憶部〜第4記憶部に記憶されている当たり決定乱数を、1つ番号の小さい記憶部にシフトさせる。これにより、普図保留記憶領域に記憶された当たり決定乱数は、いわゆる先入れ先出し(FIFO)で、後述の当選判定処理に用いられるようになっている。そして、ステップ1504に進む。
ステップ1505において、メインCPU101は、上述のステップ1504における当選判定処理の結果が当たりであるか否かを判定する。そして、当たりであると判定した場合、次のステップ1506に進む。一方、当たりでない(すなわち、ハズレ)と判定した場合、ステップ1507に進む。
また、上述のステップ1505で当選判定処理の結果が当たりでない(すなわち、ハズレ)と判定した場合に進むステップ1507において、メインCPU101は、ハズレ図柄データをメインRAM103の所定の領域に記憶する。そして、ステップ1508に進む。
ステップ1509において、メインCPU101は、普通図柄の変動表示を開始するための変動表示データをセットする。これにより、普通図柄の変動表示が行われる場合には、普通図柄表示装置32が点滅表示を開始する。また、本形態に係るパチンコ機Pでは、当たり決定乱数が普図保留記憶領域に記憶されている場合には、普図保留数を認識できる態様で普通図柄保留表示装置33が表示されるようになっている。そして、普通図柄の変動表示が行われる場合には、当該変動表示の開始と同時に、普図保留数が1つ減ることを示すように、普通図柄保留表示装置33が表示制御される。そして、次のステップ1510に進む。
ステップ1511において、メインCPU101は、普図関連制御処理において普通図柄変動停止処理が実行されるように、普図実行フェーズデータに「11」をセットする。そして、普通図柄変動開始処理を終了する。
ステップ1600において、メインCPU101は、普図実行フェーズデータが普通図柄変動停止処理の実行を示すデータ「11」であるか否かを判定する。そして、普図実行フェーズデータが「11」でないと判定した場合、普通図柄変動停止処理を終了する。一方、普図実行フェーズデータが「11」であると判定した場合、次のステップ1601に進む。
ステップ1601において、メインCPU101は、ステップ1508で普図変動時間タイマカウンタにセットされた普通図柄の変動時間が経過したか否かを判定する。そして、当該変動時間が経過していないと判定した場合、普通図柄変動停止処理を終了する。一方、当該変動時間が経過したと判定した場合、次のステップ1602に進む。
ステップ1603において、メインCPU101は、普通図柄を停止表示する停止表示時間を普図停止表示時間カウンタにセットする。そして、次のステップ1604に進む。
ステップ1700において、メインCPU101は、普図実行フェーズデータが普通図柄停止後処理の実行を示すデータ「12」であるか否かを判定する。そして、普図実行フェーズデータが「12」でないと判定した場合、普通図柄停止後処理を終了する。一方、普図実行フェーズデータが「12」であると判定した場合、次のステップ1701に進む。
ステップ1701において、メインCPU101は、上述のステップ1603で普図停止表示時間カウンタにセットされた停止表示時間が経過したか否かを判定する。そして、当該停止表示時間が経過していないと判定した場合、普通図柄停止後処理を終了する。一方、当該停止表示時間が経過したと判定した場合、次のステップ1702に進む。
ステップ1703において、メインCPU101は、普図関連制御処理において可動片制御処理が実行されるように、普図実行フェーズデータに「13」をセットする。そして、普通図柄停止後処理を終了する。
ステップ1800において、メインCPU101は、普図実行フェーズデータが可動片制御処理の実行を示すデータ「13」であるか否かを判定する。そして、普図実行フェーズデータが「13」でないと判定した場合、可動片制御処理を終了する。一方、普図実行フェーズデータが「13」であると判定した場合、次のステップ1801に進む。
ステップ1801において、メインCPU101は、可動片16bが作動制御中であるか否か、すなわち、始動入賞口ソレノイド16cが通電されているか否かを判定する。そして、可動片16bが作動制御中であると判定した場合、ステップ1804に進む。一方、可動片16bが作動制御中でないと判定した場合、次のステップ1802に進む。
ステップ1803において、メインCPU101は、第2始動入賞口開放制御テーブル120を参照し、上述のステップ1802で確認した遊技状態に応じて、始動入賞口ソレノイド16cの通電制御データ(開放データ)として、通電回数(開放回数)及び通電時間(開放時間)をセットする。そして、可動片制御処理を終了する。
ステップ1805において、メインCPU101は、可動片16bの作動の停止、すなわち、始動入賞口ソレノイド16cの通電の停止を実行する。そして、次のステップ1806に進む。
上述の如く、主制御基板100において各種処理が実行されることにより、特図遊技及び普図遊技、並びに、特別遊技が進行することとなる。そして、これら遊技の進行中には、主制御基板100から種々のコマンドを副制御基板300に送信し、このコマンドを副制御基板300が受信することにより、当該副制御基板300において、遊技の進行に伴う演出の制御が行われる。
ここで、本形態に係るパチンコ機Pにおいては、上述の遊技システムSを利用して当該パチンコ機Pの遊技を行っている間(すなわち、所定の開始操作によりパチンコ機Pに識別情報が入力された後、所定の終了操作が行われるまでの間)、所定の態様の演出が実行されることにより、副制御基板300のサブCPU301が所定のミッションカウントを行うようになっている。そして、上述の如く、ミッションカウントは、副制御基板300のサブRAM303における所定の記憶領域に蓄積され、ミッションカウントが所定値に達することによりミッションが達成されると、遊技者は、達成したミッションに応じたサービス(特典データのダウンロード、キャラクターカスタマイズ等)を受けることができるようになっている。
以下では、本形態に係るパチンコ機Pで実行される変動演出及び予告演出の概要、上述のモードの概要、ミッションカウントの概要について説明する。
本形態に係るパチンコ機Pで実行される変動演出は、演出図柄50によるリーチ表示(先に停止表示される2つの演出図柄50が同一の図柄(態様)となる表示)がなされないリーチなし変動パターンと、演出図柄50によるリーチ表示がなされるリーチ変動パターンとに大別される。
この変動演出では、演出表示装置21に表示される背景画像に重ねて、演出図柄50(ダミー図柄)の変動表示が行われる。そして、変動表示した後に停止表示された演出図柄50の組み合わせ(停止表示態様)により、大当たりの抽選の結果が遊技者に報知されるようになっている。
その後、左側に位置する演出図柄50(以下、第1停止図柄という)、右側に位置する演出図柄50(以下、第2停止図柄という)、中央に位置する演出図柄50(以下、第3停止図柄)という順番で停止表示される(図43(c)〜(e)、図44(c)〜(e)等参照)が、リーチなし変動パターンでは、第1停止図柄と第2停止図柄とが異なる図柄で停止表示され(図43(d)参照)、リーチ変動パターンでは、第1停止図柄と第2停止図柄とが同一の図柄で停止表示される(図44(d)参照)。
これに対して、大当たりの抽選の結果がハズレであった場合には、すべての演出図柄50が同一の図柄で停止表示されることはない(図43(e)参照)。すなわち、すべての演出図柄50が同一の図柄では停止表示されないことにより、大当たりの抽選の結果がハズレであることが報知される。
ノーマルリーチは、変動の仕方や演出図柄50の表示内容に特段の変化が生じることなく単に第1停止図柄と第2停止図柄とが同一の図柄で停止表示されるリーチ変動パターンである(図44参照)。
0(すなわち、第1停止図柄、第2停止図柄、第3停止図柄)が所定の停止表示態様で仮停止した後に変動表示を再開するという態様の演出が所定回数行われ、その後に、リーチ表示がなされるというリーチ変動パターン(いわゆる擬似連)である(図45参照)。具体的には、特殊リーチAは、仮停止した後に変動表示を再開するという態様の演出を1回行うものであり、特殊リーチBは、当該態様の演出を2回行うものであり、特殊リーチCは、当該態様の演出を3回行うものである。
なお、リーチ変動パターンは、これらに限定されるものではなく、変動の仕方や演出図柄50の表示内容等を種々設定することができる。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、演出図柄50の変動表示が開始されてからリーチ表示の有無が報知されるまで(すなわち、第2停止図柄が停止又はリーチ表示がなされたものとする所定の動画が表示されるまで)が、変動演出の前半部分に相当し、リーチ表示の有無が報知されてから第3停止図柄が停止表示されるまで(すなわち、演出図柄50の変動が終了するまで)が、変動演出の後半部分に相当する。
また、本形態に係るパチンコ機Pでは、遊技者の期待感を高めるべく、変動演出中に、演出図柄50の変動表示や背景画像に重ねて演出図柄50とは異なる動画や静止画等の画像(カットイン画像)を表示することで、大当たりの当選に対する期待度を示唆する予告演出を実行できるようになっている。
具体的には、予告演出Aは、演出図柄50の変動表示に重ねて、「CHANCE!」という文字が付されたカットイン画像が表示されるものである(図47(c)参照)。また、予告演出Bは、特に図示していないが、演出図柄50の変動表示に重ねて、「CHANCE!」という文字及び所定のキャラクターが付されたカットイン画像が表示されるものである。また、予告演出Cは、特に図示していないが、演出図柄50の変動表示に重ねて、「熱々!」という文字が付されたカットイン画像が表示されるものである。また、予告演出Dは、特に図示していないが、演出図柄50の変動表示に重ねて、「激熱!」という文字が付されたカットイン画像が表示されるものである。
なお、予告演出の態様はこれらに限定されるものではなく、他の文字やキャラクターがカットイン画像として表示される態様等を設けてもよい。
また、これらの予告演出の態様については、大当たりに当選した場合に実行される可能性の高低が別個に設定されている。すなわち、予告演出の態様ごとに大当たりの当選の期待度が異なるように設定されている。このようにすることで、実行される予告演出のパターンに応じて、大当たりの当選に対する遊技者の期待感を変化させることが可能となるのである。
本形態に係るパチンコ機Pでは、変動演出の後半部分に行われるリーチ発展演出の態様として、発展演出A、発展演出B、発展演出C及び発展演出Dが設けられており、これらは、演出図柄50の変動表示とは別に表示される発展演出画像の内容がそれぞれ異なるものとなっている。具体的には、発展演出画像は、表示部21aの片隅で演出図柄50の変動表示を行わせつつ、表示部21aの中央部に表示されるようになっている。
そして、例えば、発展演出Aは、演出図柄50が次々と破壊されていくような発展演出画像が表示されるものである(図46(e)参照)。また、発展演出Bは、特に図示していないが、演出図柄50が次々と爆発していくような発展演出画像が表示されるものである。また、発展演出Cは、特に図示していないが、キャラクターが武器を用いてバトルを行う発展演出画像が表示されるものである。また、予告演出Dは、特に図示していないが、キャラクターが発展演出Cとは異なる武器を用いてバトルを行う発展演出画像が表示されるものである。
例えば、カットイン演出Aは、発展演出画像を緑色の流星が横切るカットイン画像が表示されるものである。また、カットイン演出Bは、発展演出画像を赤色の流星が横切るカットイン画像が表示されるものである。また、カットイン演出Cは、発展演出画像を金色の流星が横切るカットイン画像が表示されるものである。また、カットイン演出Dは、発展演出画像を虹色(レインボー)の流星が横切るカットイン画像が表示されるものである(図48(b)参照)。
また、これらの予告演出の態様については、大当たりに当選した場合に実行される可能性の高低が別個に設定されている。すなわち、発展演出やカットイン演出の態様ごとに大当たりの当選の期待度が異なるように設定されている。このようにすることで、実行される発展演出やカットイン演出のパターンに応じて、大当たりの当選に対する遊技者の期待感を変化させることが可能となるのである。
なお、発展演出やカットイン演出の態様は上記の態様に限定されるものではない。
次に、演出の態様の決定について説明する。
本形態に係るパチンコ機Pでは、上述の変動演出、予告演出、リーチ発展演出及びカットイン演出の各演出の態様を決定するための演出決定テーブルが設けられている。
そして、副制御基板300のサブCPU301は、主制御基板100から変動モードコマンド及び変動パターンコマンドを受信した場合に、受信した変動モードコマンドに対応する変動モード番号、受信した変動パターンコマンドに対応する変動パターン番号、及び各演出決定テーブルに基づいて、各演出の態様を決定する。
副制御基板300のサブROM302には、図49に示すように、変動演出の前半部分の態様を決定するための変動演出決定テーブル124が記憶されている。
この変動演出決定テーブル124には、主制御基板100のメインCPU101から受信し得る変動モードコマンド(変動モード番号)、及び、所定の数値範囲(本形態では0〜249)内で取得される演出乱数(変動態様決定乱数)ごとに対応付けられて、演出図柄50が変動表示を開始してからリーチ表示の有無が報知されるまでの態様(すなわち、リーチ変動なしパターン、ノーマルリーチ、特殊リーチA、特殊リーチB又は特殊リーチCのいずれか)が定められている。
なお、図49において、変動モードコマンドに対応する変動モード番号と変動演出の前半部分の態様とが対応付けられた各選択領域に記された数字は、当該選択領域に割り振られた変動態様決定乱数の範囲、すなわち、当該選択領域の選択比率を示している。
副制御基板300のサブROM302には、図50に示すように、予告演出の態様を決定するための予告演出決定テーブル125が記憶されている。この予告演出決定テーブル125には、主制御基板100のメインCPU101から受信し得る変動モードコマンド(変動モード番号)、及び、所定の数値範囲(本形態では0〜249)内で取得される演出乱数(予告態様決定乱数)ごとに対応付けられて、予告演出の態様(すなわち、非実行、予告演出A、予告演出B、予告演出C又は予告演出Dのいずれか)が定められている。なお、非実行とは、予告演出を実行しない旨を示している。
そして、副制御基板300のサブCPU301が主制御基板100のメインCPU101から変動モードコマンドを受信すると、当該サブCPU301は、所定の数値範囲(0〜249)から演出乱数(予告態様決定乱数)を取得する。そして、取得した演出乱数及び予告演出決定テーブル125に基づいて、予告演出の態様が決定される。
副制御基板300のサブROM302には、図51(a)に示すように、リーチ発展演出の態様を決定するためのリーチ発展演出決定テーブル126が記憶されている。このリーチ発展演出決定テーブル126には、主制御基板100のメインCPU101から受信し得る変動パターンコマンド(変動パターン番号)、及び、所定の数値範囲(本形態では0〜249)内で取得される演出乱数(予告態様決定乱数)ごとに対応付けられて、予告演出の態様(すなわち、非実行、発展演出A、発展演出B、発展演出C又は発展演出Dのいずれか)が定められている。なお、非実行とは、発展演出を実行しない旨を示している。
そして、副制御基板300のサブCPU301が主制御基板100のメインCPU101から変動パターンコマンドを受信すると、当該サブCPU301は、所定の数値範囲(0〜249)から演出乱数(発展態様決定乱数)を取得する。そして、取得した演出乱数及び発展演出決定テーブル125に基づいて、変動演出の後半部分の態様(リーチ発展演出の態様)が決定される。
なお、図51、図52において、変動パターンコマンドに対応する変動パターンド番号と変動演出の後半部分の態様とが対応付けられた各選択領域に記された数字は、当該選択領域に割り振られた変動態様決定乱数の範囲、すなわち、当該選択領域の選択比率を示している。
なお、受信した変動パターンコマンドに対応する変動パターン番号が「00H」又は「01H」である場合には、リーチなし変動パターンのみが実行されるので、リーチ発展演出の決定は行われない。また、受信した変動パターンコマンドに対応する変動パターン番号が「02H」又は「32H」である場合には、ノーマルリーチのみが実行されるので、リーチ発展演出の決定は行われない。ただし、ノーマルリーチの場合に、リーチ発展演出を行うようにしてもよく、この場合には変動パターン番号が「02H」又は「32H」である場合に、いずれかのリーチ発展演出が決定されるようにすることができる。
副制御基板300のサブROM302には、図51(b)に示すように、カットイン演出の態様を決定するためのカットイン演出決定テーブル127が記憶されている。このカットイン演出決定テーブル127には、主制御基板100のメインCPU101から受信し得る変動パターンコマンド(変動パターン番号)、及び、所定の数値範囲(本形態では0〜249)内で取得される演出乱数(発展態様決定乱数)ごとに対応付けられて、カットイン演出の態様(すなわち、非実行、カットイン演出A、カットイン演出B、カットイン演出C又はカットイン演出Dのいずれか)が定められている。なお、非実行とは、カットイン演出を実行しない旨を示している。
そして、副制御基板300のサブCPU301が主制御基板100のメインCPU101から変動パターンコマンドを受信すると、当該サブCPU301は、所定の数値範囲(0〜249)から演出乱数(カットイン態様決定乱数)を取得する。そして、取得した演出乱数及びカットイン演出決定テーブル127に基づいて、カットイン演出の態様が決定される。
演出の態様が決定されると、サブCPU301は、決定された演出を、演出表示装置21や、演出照明装置23や、音声出力装置10に実行させるための演出コマンドを生成する。演出コマンドは、副制御基板300のサブRAM303に設けられたコマンド格納領域140(図52参照)に、決定された演出の態様を特定するための情報を格納したものである。コマンド格納領域140は、演出コマンドを格納する複数の個別領域(領域1、領域2など)を備えており、各個別領域に、変動演出のパターンを特定するためのデータ、予告演出の態様を特定するためのデータ、リーチ発展演出の態様を特定するためのデータ、カットイン演出を特定するためのデータ(以下、演出特定データという)が格納される。
コマンド格納領域140に格納された演出コマンドは、サブRAM303の送信バッファにセットされ、送信バッファにセットされた演出コマンドは、所定のタイミングで、複数のデバイス制御基板へ同時に送信される。演出コマンドを受信したデバイス制御基板は、演出種別情報から該当する演出デバイスに対応するデータを読み取り、読み取ったデータに応じてあらかじめ設定されたプログラムに基づいて、演出デバイスを作動させる。なお、送信バッファにセットされた演出コマンドは、送信とともにクリアされるが、コマンド格納領域140に格納された演出コマンドは、1回の変動演出が終了するまで保持されるようになっている。
副制御基板300のサブROM302には、図53に示すように、達成すべきミッションを規定したミッションテーブル128が記憶されている。
ミッションテーブル128には、パチンコ機Pで達成可能な全て(例えばN個)のミッション情報が規定されており、ミッション番号と、ミッション番号に対応するミッションの種類と、当該ミッションの達成条件とが記憶されている。例えば、ミッション番号1は、ノーマルリーチが累計で10回発生した場合に達成される設定となっている。また、ミッション番号Nは、1回の変動演出でプレミア演出が3回発生した場合に達成される設定となっている。ここで、プレミア演出とは、出現頻度の低い演出のうちの特定の演出であって、例えば、予告演出D、リーチ発展演出D、カットイン演出Dとすることができる。
蓄積用記憶部は、識別情報の入力に伴ってパチンコ機Pに取り込まれる遊技履歴情報の一部が記憶される記憶領域であって、複数回の変動演出において実行されたミッションカウント対象演出に関する情報を記憶するためのものである。そして蓄積用記憶部は、ミッション番号に対応する累計カウント記憶領域とともに、達成フラグの記憶領域を有している。累計カウント記憶領域は、ミッション番号に該当する演出の実行回数を累計して記憶するものである。達成フラグは、初期状態ではOFF(0)となっており、累計カウント記憶領域の記憶値が達成条件に該当したときにON(1)とされるものである。
また、サブCPU301は、1回の変動演出の終了時に、カウント用記憶部の記憶値に基づいて、累計カウント記憶領域の記憶値を更新する。これにより、ミッションカウントが蓄積されることになる。累計カウント記憶領域の記憶値を更新した結果、記憶値が達成条件に達した場合には、達成フラグをONにする。そして、達成フラグがONとなった場合には、変動演出の終了後に、所定のミッション達成告知を表示させるようになっている(図48(c)参照)。
また、カウント用記憶部の記憶値は、1回の変動演出ごとにクリアされ、蓄積用記憶部の記憶値は、遊技システムの利用が終了するまで保持される。そして、遊技システムSの利用を終了するための所定の終了操作を行うと、サブCPU301が、蓄積用記憶部の累計カウント記憶領域から、記憶されているミッションカウントを取得するとともに、達成フラグの記憶領域から達成フラグの情報(ON/OFF)を取得し、当該ミッションカウントカウント及び達成フラグの情報を含む遊技履歴情報の2次元コードを生成する。そして、情報端末装置12を介して、この2次元コードに含まれているミッションカウントを、サーバSVに蓄積することができる。
まず、副制御基板300のメイン処理について、図55に示すフローチャートを参照して説明する。
ステップ2000において、電源投入に応じて、サブROM302からメイン処理プログラムを読み込むとともに、サブRAM303に記憶されるフラグなどの初期化、設定処理を実行する。そして、次のステップ2001に進む。
ステップ2001において、サブCPU301は、各種演出乱数(変動態様決定乱数、予告態様決定乱数、発展態様決定乱数、カットイン態様決定乱数)を更新する処理を行うとともに、以後は、割込処理が行われるまでステップ2001の処理を繰り返し実行する。なお、ここでは、上述のそれぞれの乱数が非同期的に更新されている。
副制御基板300には、所定の周期(4ミリ秒)でクロックパルスを発生するリセット用クロックパルス発生回路(特に図示しておらず)が設けられている。そして、このリセット用クロックパルス発生回路によるクロックパルスの発生により、サブCPU301は
タイマ割込処理プログラムを読み込んで、図56に示すタイマ割込処理を開始する。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、減算タイマを採用しており、副制御基板300のタイマ割込処理が実行されるたびにタイマカウンタが1ずつ減算され、0になると減算を停止するようになっている。
ステップ2101において、サブCPU301は、サブRAM303の受信バッファに格納されているコマンドを解析するとともに、受信したコマンドに応じた種々の処理を実行する。具体的には、副制御基板300においては、主制御基板100からコマンドが送信されると、コマンド受信割込処理が行われ、主制御基板100から送信されたコマンドが受信バッファに格納される。そして、サブCPU301は、コマンド受信割込処理によって受信バッファに格納されたコマンドを解析する。そして、次のステップ2102に進む。
ステップ2103において、サブCPU301は、サブRAM303の送信バッファにセットされているコマンドを、各デバイス制御基板(図52参照)へ送信するコマンド送信処理を行う。そして、副制御基板300のタイマ割込処理を終了する。
ステップ2200において、サブCPU301は、上述のステップ2001で更新された演出乱数(変動態様決定乱数)を取得する。そして、次のステップ2201に進む。
ステップ2201において、サブCPU301は、上述のステップ2200で取得した変動態様決定乱数、及び、変動演出決定テーブル124に基づいて、変動演出の前半部分の態様を決定する。そして、次のステップ2202に進む。
ステップ2203において、サブCPU301は、予告演出の態様を決定するための予告演出決定処理を実行する。そして、変動モードコマンド受信処理を終了する。
ステップ2300において、サブCPU301は、演出特定データをコマンド格納領域140に設定する。具体的には、図52に示すコマンド格納領域140における個別領域のうち、コマンドが格納されていない所定の領域(例えば領域1)に、システム識別情報、デバイス識別情報、演出種別情報を書き込む。なお、この時点では、送信情報の記憶領域には何も記憶されていない。そして、次のステップ2301に進む。
ステップ2302において、サブCPU301は、当該演出がミッションカウント対象演出であるか否かを判断し、ミッションカウント対象演出でない場合には、そのまま演出コマンド生成処理を終了する。一方、ミッションカウント対象演出である場合には、次のステップ2303に進む。
ステップ2303において、コマンド格納領域140における当該個別領域の送信情報を、送信待ち状態に設定する。具体的には、送信情報の記憶領域に、送信待ちであることを記憶する送信待ちフラグをセットする。そして、演出コマンド生成処理を終了する。
ステップ2400において、サブCPU301は、上述のステップ2001で更新された演出乱数(予告演出決定乱数)を取得する。そして、次のステップ2401に進む。
ステップ2401において、サブCPU301は、ステップ2400で取得した予告態様決定乱数、及び予告演出決定テーブル125に基づいて、予告演出の態様を決定する。そして、次のステップ2402に進む。
ステップ2402において、サブCPU301は、演出コマンド生成処理を行う。ここで生成されるのは、予告演出実行コマンドである。そして、予告演出決定処理を終了する。
ステップ2500において、サブCPU301は、上述のステップ2001で更新された演出乱数(リーチ発展演出決定乱数)を取得する。そして、次のステップ2501に進む。
ステップ2501において、サブCPU301は、取得したリーチ発展演出決定乱数、リーチ発展演出決定テーブル126、及び、受信した変動パターンコマンドに対応する変動パターン番号に基づいて、リーチ発展演出の実行の有無を決定する。そして、次のステップ2502に進む。
ステップ2503において、上述のステップ2001で更新された演出乱数(カットイン演出決定乱数)を取得する。そして、次のステップ2504に進む。
ステップ2504において、サブCPU301は、取得したカットイン演出決定乱数、カットイン演出決定テーブル127、及び、受信した変動パターンコマンドに対応する変動パターン番号に基づいて、カットイン演出の実行の有無及び態様を決定する。そして、次のステップ2505に進む。
ステップ2505において、サブCPU301は、演出コマンド生成処理を行う。ここで生成されるのは、カットイン演出コマンドである。そして、変動パターンコマンド受信処理を終了する。
ステップ2600において、サブCPU301は、ミッションカウント処理を行う。そして、次のステップ2601に進む。
ステップ2601において、サブCPU301は、ミッション達成判定処理を行う。そして、次のステップ2602に進む。
ステップ2602において、サブCPU301は、コマンド格納領域140に格納されているコマンドをクリアする。そして、図柄確定コマンド受信処理を終了する。
なお、本形態では、図柄確定コマンドの受信後(すなわち1回の変動演出の終了時)に、コマンド格納領域140に格納されている演出コマンドをクリアしているが、変動モードコマンド受信時(すなわち1回の変動演出の開始時)に、コマンド格納領域140に格納されている演出コマンドをクリアするようにしてもよい。
ステップ2700において、サブCPU301は、図54(a)に示すカウント用記憶部の各ミッションカウントを0で初期化する。そして、次のステップ2701に進む。
ステップ2701において、サブCPU301は、コマンド格納領域140のうちコマンドが格納されているm番目の個別領域を検索する。そして、次のステップ2702に進む。
ステップ2702において、サブCPU301は、検索した個別領域の送信情報が送信済み状態に設定されているか否かを判断する。ここで、送信済み状態に設定されているとは、送信情報の記憶領域に後述する送信済みフラグがセットされていることである。送信情報が送信済み状態に設定されている場合には、次のステップ2703に進む。
前記ステップ2702において、送信情報が送信済み状態に設定されていない場合には、ステップ2704に進む。なお、送信情報が送信済み状態に設定されていない場合としては、当該演出がミッションカウント対象演出でない場合と、識別情報が入力されてない場合の他、識別情報が入力されており当該演出がミッションカウント対象演出であるものの、例えば不具合などでまだ演出コマンドが送信されていない場合(未実行の場合)が想定される。
なお、上記した処理では、コマンド格納領域140の検索をm番目の領域から行っているが、1番目の領域から検索を開始し、次の領域にコマンドが格納されていない場合に処理を終了するようにしてもよい。
ステップ2800において、サブCPU301は、図54(a)に示すカウント用記憶部のN番目の項目と図54(b)に示す蓄積用記憶部のN番目の項目とを照合する。そして、次のステップ2801に進む。
ステップ2801において、サブCPU301は、カウント用記憶部のミッションカウントに基づき蓄積用記憶部の累計カウントを更新する。すなわち、累計カウント記憶領域の記憶値に、ミッションカウント記憶領域の記憶値を加算する。そして、次のステップ2802に進む。
ステップ2803において、サブCPU301は、達成フラグがOFFとなっているか否かを判断し、達成フラグがOFFである場合には、次のステップ2804に進む。
ステップ2804において、サブCPU301は、蓄積用記憶部の達成フラグをONにする。そして、次のステップ2805に進む。
ステップ2805において、サブCPU301は、所定の達成告知コマンドを生成する。ここで生成された達成告知コマンドは、上述のステップ2103において、各デバイス制御基板へ送信されるとともに、これらの制御基板(例えば画像制御基板)の制御に基づき、各演出デバイス(例えば演出表示装置21)により、受信した達成告知コマンドに対応するミッション達成告知(図48(c)参照)が表示されることとなる。複数のミッションが達成されている場合には、複数のミッション達成告知が表示される。そして、次のステップ2806に進む。
ステップ2806において、サブCPU301は、N=N−1とする。そして、次のステップ2807において、N=0か否かを判断し、N=0でない場合、すなわち、照合していない項目が残っている場合には、ステップ2800に戻る。一方、N=0である場合、すなわち、全ての項目を照合し終えた場合には、ミッション達成判定処理を終了する。
なお、上記した処理では、カウント用記憶部と蓄積用記憶部の照合をN番目の項目から行っているが、1番目の項目から照合を開始し、N番目の項目を照合し終えた場合に処理を終了するようにしてもよい。
ステップ2900において、サブCPU301は、受信したデモコマンドに基づき、デモ画面を表示するためのデモ画面表示処理を実行する。そして、デモコマンド受信処理を終了する。
ステップ3000において、サブCPU301は、始動入賞コマンドを受信したか否かを判定する。そして、始動入賞コマンドを受信したと判定した場合、ステップ3003に進む。一方、始動入賞コマンドを受信していないと判定した場合、ステップ3001に進む。
ステップ3001において、サブCPU301は、演出操作装置9による所定の操作が行われたか否かを判定する。そして、所定の操作が行われていないと判定した場合、デモ表示中処理を終了する。一方、所定の操作が行われたと判定した場合、次のステップ3002に進む。
また、上述のステップ3000で始動入賞コマンドを受信したと判定した場合に進むステップ3003において、サブCPU301は、デモ画面を消去し、通常の画面に切り替えるための画面切り替え処理を実行する。そして、デモ表示中処理を終了する。
ステップ3100において、サブCPU301は、遊技システムSの利用メニュー画面を演出表示装置21に表示させる処理を実行する。そして、次のステップ3101に進む。
ステップ3101において、サブCPU301は、利用メニュー画面において「利用者登録」が選択されたか否かを判定する。そして、「利用者登録」が選択されたと判定した場合、次のステップ3102に進む。一方、「利用者登録」は選択されていないと判定した場合、ステップ3104に進む。
ステップ3103において、サブCPU301は、所定の復帰操作が行われることを契機として、遊技システムSの利用メニュー画面に復帰する処理(すなわち、当該利用メニュー画面を再度表示させる処理)を実行する。そして、ステップ3101に進む。
ステップ3105において、サブCPU301は、情報端末装置TによりサーバSVのWebサイトから取得したパスワードを入力するためのパスワード入力画面を表示する処理を実行する。そして、次のステップ3106に進む。
ステップ3107において、サブCPU301は、所定の復帰操作が行われることを契機として、遊技システムSの利用メニュー画面に復帰する処理(すなわち、当該利用メニュー画面を再度表示させる処理)を実行する。そして、ステップ3101に進む。
ステップ3109において、サブCPU301は、サブRAM303の所定の記憶領域に蓄積されているポイント等の遊技履歴情報を取得するとともに、取得された遊技履歴情報、及び、サーバSVのWebサイトのURLを含む2次元コードを生成し、この2次元コードを演出表示装置21に表示させる処理を実行する。そして、次のステップ3110に進む。
また、上述のステップ3108で「利用終了」は選択されていないと判定した場合に進むステップ3111において、サブCPU301は、利用メニュー画面において「メニュー終了」が選択されたか否かを判定する。そして、「メニュー終了」が選択されたと判定した場合、次のステップ3112に進む。一方、「メニュー終了」は選択されていないと判定した場合、ステップ3101に進む。
ステップ3112において、サブCPU301は、遊技システムSの利用メニュー画面を消去して、演出表示装置21にデモ画面を表示させる処理を実行する。そして、遊技システム利用実行処理を終了する。
ステップ3200において、サブCPU301は、コマンド格納領域140のm番目の個別領域を検索する。そして、次のステップ3201に進む。
ステップ3201において、サブCPU301は、当該演出コマンドの送信時間であるか否かを判断する。送信時間は、演出コマンドの生成時にあらかじめ設定されるものであり、設定される時間を示す数値が0でない場合(つまり、所定時間経過後に演出を開始する場合)には、タイマの割込ごとに記憶値がデクリメントされていくようになっている。サブCPU301は、その記憶値が0となっている場合に、当該演出コマンドの送信時間であると判断する。そして、次のステップ3202に進む。
ステップ3203において、サブCPU301は、送信情報を送信済み状態に設定する。すなわち、送信情報の記憶領域にセットされている送信待ちフラグをリセットして、送信済みであることを記憶する送信済みフラグをセットする。そして、ステップ3204に進む。
前記ステップ3202において、送信情報が送信待ち状態に設定されていない場合には、ステップ3204に進む。なお、送信情報が送信待ち状態に設定されていない場合としては、当該演出がミッションカウント対象演出でない場合と、識別情報が入力されてない場合が想定される。
ステップ204において、サブCPU301は、m番目の個別領域に格納されている演出コマンドを送信バッファにセットする。そして、次のステップ3205に進む。
ステップ3205において、サブCPU301は、m=m−1とする。そして、次のステップ3206において、m=0か否かを判断し、m=0でない場合、すなわち、検索済みでない個別領域が残っている場合には、ステップ3200に戻る。一方、m=0である場合、すなわち、演出コマンドが格納されている個別領域を全て検索し終えた場合には、次のステップ3207に進む。
ステップ3207において、サブCPU301は、送信バッファにセットされている演出コマンドを各デバイス制御基板(図52参照)に送信する。これにより、各演出デバイスによる演出(変動演出、リーチ予告演出、リーチ発展演出及びカットイン演出)や、達成告知の表示が実行される。そして、コマンド送信処理を終了する。
上述の実施の形態では、ミッションカウント及びミッション達成判定を、1回の変動演出の終了時に行うようにしていたが、これらをミッションカウント対象演出の実行時(演出コマンドの送信時)に行うようにしてもよい。この場合には、変動演出の実行中にミッション達成告知を表示するようにしてもよい
また、上述の実施の形態では、サブCPU301が所定のミッションカウントを行い、ミッションの達成によって、画像や音楽等のデータをダウンロードできる等のサービスを受けられるようになっていたが、これに限定されるものではない。たとえば、ミッションを達成することにより、あるいは、ミッション遂行の過程において、所定のポイントを付与し、蓄積されたポイントに応じて種々のサービスを受けられるようにしてもよい。
また、ポイントを付与する代わりに、所定のパスワードを構成する文字、数字、図柄等のデータを付与するように設定し、上述のパスワードを構成するデータがすべて付与された場合に、このパスワードを入力することで、画像や音楽等のデータをダウンロードできるようにしてもよい。
SV サーバ
T 情報端末装置
P パチンコ機
21 演出表示装置
100 主制御基板
101 メインCPU
102 メインROM
103 メインRAM
300 副制御基板
301 サブCPU
302 サブROM
303 サブRAM
Claims (5)
- 演出を実行する演出装置と、
前記演出装置による演出について、複数種類の演出の実行態様の中から所定の演出の実行態様を決定する演出決定手段と、
前記演出決定手段が決定した実行態様による前記所定の演出の実行を指示するための演出情報を生成する演出情報生成手段と、
所定の演出開始条件が満たされることに基づいて、前記演出情報生成手段の生成した演出情報を前記演出装置に出力する演出情報出力手段と、
前記演出決定手段により実行態様が決定された前記所定の演出のうちの、あらかじめ定められた特定演出の実行状況に応じた所定の達成条件が達成さたれたか否かを判定する達成条件判定手段と、
前記達成条件判定手段の判定に基づいて、前記達成条件の達成に伴う処理を行う達成処理実行手段と、
前記演出情報生成手段が前記特定演出の実行態様に基づく演出情報を生成した場合には、所定の記憶領域に、当該特定演出に係る演出情報が前記演出装置に出力されていないことを示す第1の送信情報を記憶させるとともに、前記所定の演出開始条件に基づいて前記特定演出に係る演出情報が前記演出情報出力手段によって前記演出装置に出力された場合には、前記所定の記憶領域に、当該特定演出に係る演出情報が前記演出装置に出力されたことを示す第2の送信情報を記憶させる送信情報設定手段と、を備え、
前記達成条件判定手段は、前記送信情報設定手段によって前記所定の記憶領域に前記第2の送信情報を記憶させることとなった特定演出を、前記所定の達成条件が達成されたか否かの判定の対象とするように形成されていることを特徴とする遊技機。 - 前記演出情報生成手段が生成した演出情報を一時的に記憶する演出情報記憶部を備え、 前記第1の送信情報及び第2の送信情報が記憶される前記所定の記憶領域は、前記特定演出の実行を指示するための演出情報が記憶される演出情報記憶部に含まれることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
- 所定の始動条件の成立に基づいて、遊技者に有利な特別遊技の実行の可否を抽選により決定する抽選手段を備え、
前記演出決定手段により実行態様が決定される演出には、前記抽選手段により前記特別遊技の実行の可否が決定されることを条件として、所定時間にわたり所定の変動態様による表示が行われ、所定時間の経過後に前記決定の結果を報知する変動演出が含まれ、
前記特定演出には、前記変動演出及び変動演出の実行中に出現する所定態様の演出の少なくともいずれかが含まれ、
前記達成条件判定手段は、前記変動演出の終了を条件に、前記所定の達成条件が達成さたれたか否かを判定するように形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の遊技機。 - 前記達成条件判定手段が前記第2の送信情報に基づき判定した前記所定の達成条件に関する判定の履歴を、所定期間にわたり記憶維持する判定履歴記憶部を備えていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の遊技機。
- 遊技者を識別する識別情報を入力するための識別情報入力手段と、
前記識別情報が入力されている場合に操作可能となる終了操作手段と、をさらに備え、
前記識別情報入力手段により識別情報が入力された場合に、遊技の進行に伴う前記達成条件判定手段の判定の履歴を前記判定履歴記憶部に累積的に記憶し、前記終了操作手段の操作に基づいて、前記判定履歴記憶部に記憶されている判定履歴を読み出し、読み出した判定履歴の情報に基づいて所定の変換情報を生成するとともに、当該生成した変換情報を所定の表示部に表示可能に形成されていることを特徴とする請求項4記載の遊技機。
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