JP2015198493A - 被覆剥ぎ取り刃 - Google Patents

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Abstract

【課題】アース線が一体に形成されているか否かに関わらず、外装被覆を一工程で容易に一定の加工状態で剥ぎ取ることのできる被覆剥ぎ取り刃を提供する。
【解決手段】一対の被覆剥ぎ取り刃2には、アース線付き複合線50のシース51aに輪切状に切り込みを入れるシース用の輪切刃2aが形成されている。この輪切刃2aの外側の端部には、輪切刃2aと略直角に配置され、アース線53とシース51aとの間に割り込ませる縦切刃2bが設けられている。この縦切刃2bの外側は、内側に向かって凹形状となるように傾斜面が形成されている。また、輪切刃2aと並んで、電線52及びアース線53の絶縁被覆52a及び53aに輪切状の切り込みを形成する輪切刃2cが形成されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、絶縁被覆線の被覆材を端部から所定距離だけ剥ぎ取る被覆剥取工具の被覆剥ぎ取り刃に関するものである。
絶縁被覆された複数の電線をシースで保護した複合線において、芯線を露出させるためには、シース(外装被覆)と個別の絶縁被覆(内装被覆)とを順に剥ぎ取る必要がある。シースと絶縁被覆とを順に剥ぎ取るための皮剥具の一例を図9に示す。
図9に示した皮剥具100は、対向刃103が互いに近接することにより複合線又は電線を挟持し、輪切り状に切れ目を形成することができる工具である。図9(a)、(b)には、この皮剥具100の対向刃103の周辺が拡大して示されている。また、図9(c)には、皮剥具100の動作状態が示されている。
この皮剥具100には、4対の輪切刃101、102が形成されている。このうち、大きい方の2つの輪切刃101は、シースを剥ぎ取るために設けられ、小さい方の2つの輪切刃102は、芯線の絶縁被覆を剥ぎ取るために設けられている。大小それぞれに2つの輪切刃101、102が設けられているのは、外径の異なるケーブルに対応するためである。
この皮剥具100を用いる場合、先ず、対向刃103のうち、シースのみを剥ぎ取ることのできるシース用の輪切刃101を利用してシースが剥ぎ取られる。そして、絶縁被覆の残った複数の電線が絶縁被覆用の輪切刃102で剥ぎ取られ、芯線を露出させることができる。
このような工具を用いると、例えば、エアコンやヒーター等の電気機器内に複合線を配線する場合、機器内の引廻し部分の長さに合わせてシースを剥ぎ取り、端子接続に必要な長さだけ絶縁被覆を剥ぎ取って、芯線を露出させることができる。
ところで、複合線の形態は多種多様であり、中には、取り回しを容易にする目的で、上述のような複合線のシースに対して長手方向の側面に沿ってアース線の絶縁被覆が接合されたアース線付き複合線が用いられることがある。このようなアース線付き複合線では、アース線以外の複合線側が、絶縁被覆とシースとで二重に被覆され、アース線側が、絶縁被覆のみで被覆されている。
このため、図9に示したような皮剥具100を用いて複合線側のシースを切断しようとすると、接合されているアース線が輪切刃101の端部に噛み込まれて干渉するので、切断が阻まれる。また、アース線もろともに輪切を行うと、アース線の絶縁被覆がシースと共に剥ぎ取られてしまうため、アース線だけ無駄に芯線を露出させてしまうことになる。
このため、先ず、アース線を複合線から引き離す工程が必要となる。通常は、複合線と一体になったアース線との境界に縦切用の刃を割り込ませて、縦方向に切り裂いて両者を分離する。こうしてアース線が複合線から分離された状態で、図9に示したような皮剥具100を用いて、シースと絶縁被覆とが順に除去されるのが一般的である。そして、アース線の絶縁被覆も端子接続に必要な分だけ剥ぎ取られる。
なお、複合線内の個別の電線とアース線とを同時に収容できるように個別の輪切刃を複
数設けておくと、個別の電線及びアース線に対して芯線の露出を一工程で行うことができるので、作業を短縮することも可能である。なお、図9に示した皮剥具100については、特許文献1に開示がある。
登録実用新案第3030465号公報
しかしながら、アース線が接合されている複合線は、アース線を複合線から引き離す工程が必要となるので、その分だけ工程が追加される。このため、作業対象が多い場合は煩雑になり、作業効率が著しく低下する。
また、工具を用いずにアース線を手で引き裂いて分離できるように接合部分を弱化部として構成されているアース線付き複合線では、必要以上に分離領域が拡大されてしまうことがあり、ばらつきなく加工するには熟練を要する。
そこで、本発明では、アース線が一体に形成されているか否かに関わらず、外装被覆を一工程で容易に一定の加工状態で剥ぎ取ることのできる被覆剥ぎ取り刃を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の被覆剥ぎ取り刃は、内装被覆で保護された複数の電線を外装被覆で束ねた複合線の外装被覆に対してアース線の被覆が接合されたアース付き複合線の被覆を剥ぎ取る被覆剥ぎ取り刃であって、外装被覆と略同じ幅に形成された外装用輪切刃と、外装用輪切刃の対の少なくとも一方の端部において、切断方向が外装用輪切刃と略直角に配置され、かつ、外装用輪切刃よりも突出した縦切刃とを備えたことを特徴とする。
また、本発明の被覆剥ぎ取り刃は、上記構成に加えて、外装用輪切刃のうち縦切刃が設けられていない他方側の端部には、外装用輪切刃同士及び縦切刃同士の間に、それぞれ所定の間隙が形成されるように突き合わされる凸部が形成されていることを特徴とする。
また、本発明の被覆剥ぎ取り刃は、上記構成に加えて、縦切刃同士の所定の間隙は、一方向に間隔が広がるように形成されていることを特徴とする。
また、本発明の被覆剥ぎ取り刃は、上記構成に加えて、外装用輪切刃及び凸部に並んで、複合線の内装用被覆及びアース線の被覆と同等の幅に形成された複数の単線用輪切刃をさらに備えたことを特徴とする。
以上のように、本発明によれば、アース線と複合電線との境界に縦切刃が配置されるように、複合電線に対して外装用輪切刃を位置合わせを行い、この状態で対向刃を互いに接近させると、複合電線に輪切り状の切り込みが形成されると共に、境界に割入った縦切刃によってアース線と複合電線との間に隙間が形成される。
これにより、接合した(閉じた)状態の対向刃を、そのままケーブルの軸線方向端部側へ滑らせると、アース線と複合電線との接合部分を裂き広げながら外装被覆が抜き取られる。すなわち、挟持により切断し、そのまま抜き取る、という一連の動作によって、アー
ス線に接合された複合電線の外装被覆のみを容易に剥ぎ取ることが可能となる。また、縦切刃が割入った位置から端部までの領域のみ接合が分断されるので、必要以上にアース線が複合電線より引き離されてしまうことを防止できる。
本発明の実施の形態に係る被覆剥ぎ取り刃を装着した被覆ストリッパーの全体斜視図である。 図1の被覆ストリッパーによる剥ぎ取り対象となるアース線付き複合線の加工状態を示した図である。 図1の被覆剥ぎ取り刃を分解した図である。 シースに切り込みを入れた状態を示した斜視図である。 図4の状態についてアース線付き複合線の延びる方向から見た概略図である。 図4の状態についてアース線付き複合線と直交する方向から見た概略図である。 アース線付き複合線からシースのみが抜き取られた状態を示した図である。 電線及びアース線に切り込みが入れられた状態を示す図である。 従来の皮剥具を示した図である。
以下、本発明の被覆剥ぎ取り刃に係る実施の形態について図を用いて説明する。
この被覆ストリッパー1では、2枚の開閉板6が回動軸20を中心に回動可能に構成されている。そして、この開閉板6の一方に対して、T字形の摺動板8が取り付けられている。摺動板8には、図1の姿勢において上下に並ぶ2箇所のガイド穴14が形成されている。そして、このガイド穴14を貫通して2本のボルト12が開閉板6に締結されている。これにより、T字形の摺動板8は、2本のボルト12をガイドとして上下に摺動可能となっている。
T字形の摺動板8には被覆剥ぎ取り刃2、3のそれぞれの対の一方側がボルト10で締結固定されている。そして、これらに対向するように、対を構成する他方側の被覆剥ぎ取り刃2、3が、開閉板6に対してボルト10で締結固定されている。これにより、操作レバー4を握ると、摺動板8と共に被覆剥ぎ取り刃2、3の対の一方側が降下し、上下に配置された対向する刃が互いに近接する。
なお、このような被覆ストリッパー1の機構については、従来から広く採用されている一般的な構成と同様であるため、上述のような説明にとどめ、以下、本発明の特徴である被覆剥ぎ取り刃2、3について説明する。ただし、被覆剥ぎ取り刃2及び3は、作業対象となる電線の径の違いに応じて設けられたサイズ違いの部材であるため、図2以降では、被覆剥ぎ取り刃2のみについて説明を行っている。
本発明の説明を行う前に、先ず、図2に本実施の形態に係る被覆剥ぎ取り刃2の作業対象となるアース線付き複合線50を示す。図2には、被覆が剥ぎ取られた加工後の複合線51及びアース線53が、分離したシース51a及び絶縁被覆52a、53aと共に示されている。
このアース線付き複合線50では、絶縁被覆52aで被覆された2本の電線52がシース51aによって束ねられた複合線51のシース51aに対して、長手方向に沿ってアース線53が接合されている。シース51aの側方に斜線で示した領域が、アース線53の接合される接合領域51bである。本実施の形態に係る被覆剥ぎ取り刃2は、このようなアース線付き複合線50のシース51aを剥ぎ取るのに適している。
図3には、図1の被覆ストリッパー1に取り付けられた2対の被覆剥ぎ取り刃2、3のうち、1対(被覆剥ぎ取り刃2)が分解状態で示されている。被覆剥ぎ取り刃2は、略板状に形成されており、対向位置にシース51a用の外装用の輪切刃2aと電線52の絶縁被覆52a用の内装用の輪切刃2cとが並んで形成されている。
本実施の形態に係る被覆剥ぎ取り刃2では、アース線53用も含めて絶縁被覆52a、53a用の輪切刃2cが3対形成されているので、2本の電線52及びアース線53の絶縁被覆52a及び53aを並べて同時に剥ぎ取ることが可能である。
また、シース51a用の輪切刃2aと絶縁被覆52a、53a用の輪切刃2cとの間、及び、絶縁被覆52a、53a用の輪切刃2cの外側にそれぞれ凸部2d、2eが形成されている。このうち凸部2d側の端面は谷型に形成されており、凸部2e側の端面は山型に形成されているので、被覆剥ぎ取り刃2を被覆ストリッパー1に締結固定する際、位置合わせが容易である。
また、シース51a用の輪切刃2aの外側には、この輪切刃2aに対して刃の向きを略直角に向けて縦切刃2bが形成されている。この縦切刃2bの外側端面には、刃に向かうに連れて内側へ傾く傾斜面が形成されている。
次に、図4から図8を用いて被覆ストリッパー1の機能説明を行う。図4には、アース線付き複合線50に対して、複合線51のシース51a(図2を参照)に切り込みが入れられている状態が示されている。図4に示すように、シース51aに輪切状の切り込みを入れる際には、縦切刃2bが複合線51とアース線53との間の接合部分(図2を参照。)に刃先を割り入れるように配置されている。
この状態で被覆剥ぎ取り刃2同士を近接させるように操作レバー4(図1を参照。)を操作すると、シース51aにのみ輪切状の切り込みが形成される。そして、これと同時に、複合線51とアース線53との間に縦切刃2bの割り込みによる隙間が形成される。
図3を用いて説明したように、縦切刃2bの外側面は、突き合わされた被覆剥ぎ取り刃2の内側に向かって凹となるように傾斜面が形成されているので、図4のように縦切刃2bが接合部分に切り込まれると、アース線53には、複合線51から離れる方向に力が働く。この作用を図5を用いて説明する。
なお、図5では説明の便宜のため、被覆剥ぎ取り刃2以外の構成については図示を省略し、アース線付き複合線50との関係のみを示している。図5に示すように、シース51a用の輪切刃2aを用いて、複合線51のシース51aに切り込みを入れると、この輪切刃2aよりも対向側へ突出するように形成された縦切刃2bは、アース線53と複合線51との接合領域(図2を参照。)に切り込まれる。そして、縦切刃2bの外側に傾斜面が形成されているので、くさび効果により、アース線53に外向きの力が加わる(矢印80の向き)。
本実施の形態に係る被覆剥ぎ取り刃2は、凸部2d、2eを除き対称な形状の部材で構成されているので、その力の方向は、アース線53及び2本の電線52が配置されている同一平面内で働く。ここで、対向するシース51a用の輪切刃2a同士の間隔は、電線52の絶縁被覆52aの外径と略同じとなるように形成しておくと、端部側へシース51aを分離する際に、最も抵抗が小さくなる。
また、対向する縦切刃2b同士の間隔は、互いに当接する位置まで突出させておくと、アース線53とシース51aとの接合部分を完全に切断することが可能となる。しかし、
くさび作用によってシース51aからアース線53を引き離すのに十分な突出量であれば、閉状態における互いの刃の間に隙間が形成されていても構わない。このように隙間が形成されていると、刃の摩耗を防ぎ、耐久性が向上する。
次に、このときの様子を切断方向から見た平面図を図6に示す。ここでも、説明の便宜のために、被覆ストリッパー1の細かな構成については図示を省略し、シース51a用の輪切刃2aの刃の位置のみを概念的に示している。この図6によれば、輪切刃2aと縦切刃2bとは、斜線が施されたL字形の部分で示されている。図5を用いて示したように、輪切刃2aがシース51aに対して切り込まれた状態では、縦切刃2bがアース線53と複合線51との間に割り込むので、この割り込まれた周辺のアース線53が外向きに力を受ける(図中の矢印80の向き)。この場合、僅かではあるが、アース線53が迂回するのと同様の効果が生じるので、端部側の一部に縦切刃2b側へ引き寄せられるような力が生じる(矢印82の向き)。
ここで、図3に示されているように、輪切刃2aは、断面が縦切刃2bと同様にくさび形に形成されている。そして、このくさび形の傾斜面は、縦切刃2bが設けられている側に形成されている。このように形成されているので、輪切刃2aが複合線51のシース51aに切り込まれた際、シース51aには、くさび効果により、僅かに端部側へ向かう方向(矢印83)への力が加わる。すなわち、被覆剥ぎ取り刃2の輪切刃2a及び縦切刃2bを同時に切り込ませることにより、アース線53とシース51aとの間に長手方向に対して逆方向に向かうせん断力を生じさせることができる。
これにより、輪切刃2aが切り込まれた位置から端部に向かう領域の接合部分に僅かにずれが生じて接合が緩む。この状態で、操作レバー4をさらに絞り込むと、被覆ストリッパー1の開閉板6(図1を参照)が開くので、シース51aは2本の電線52に沿って端部側へ押し出される。
このとき、既に、アース線53とシース51aとの間の接合が緩くなっているので、大きな抵抗を受けることなく、スムーズにシース51aを抜き取ることができる。また、縦切刃2bが割り込まれる領域を除いて、アース線53に対しては引き剥がし方向への力が過度に生じないので、アース線53の変形を最小限に抑えることができると共に、縦切刃2bが割り込まれる位置から端部側のみに接合の緩みが形成されるので、接合の分離領域にばらつきが生じない。このように、本実施の形態に係る被覆剥ぎ取り刃2を用いると、熟練を要することなく、一連の動作のみで正確に、かつ、状態良くシース51aのみを剥ぎ取ることが可能となる。
図7には、一連の動作によってシース51aのみが端部側へ抜き取られた状態が示されている。上述のように、アース線53に不要な力を加えることなくシース51aを端部側へ抜き取る(剥ぎ取る)ことができるので、シース51a抜き取り後の2本の電線52とアース線53とが略平行な関係を保っており、後の作業が容易になる。
図8には、アース線53及び2本の電線52の絶縁被覆52a、53aに対して、絶縁被覆52a、53a用の輪切刃2cによって同時に切り込みが入れられている状態が示されている。上述のように、シース51a抜き取り後も、略3本の線(電線52、アース線53)は平行に揃っているので、改めて形状を整える必要もなく、殆どそのまま、絶縁被覆52a、53aの剥ぎ取り作業へスムーズに移行することができる。
以上説明したように、本発明に係る被覆剥ぎ取り刃2、3を用いると、アース線付き複合線50の被覆剥ぎ取り作業が容易になるので作業効率が向上すると共に、加工精度をも向上させることができる。
上記の実施の形態では、シース用の輪切刃と縦切刃とは一体の板状部材で形成された構成を例として示したが、それぞれが十分にくさび効果を生じるような厚さで、且つ、互いに略直角に配置されていれば、別部材で構成されていても同様の効果を得ることが可能である。
また、上記の実施の形態では、対をなす被覆剥ぎ取り刃のそれぞれに、縦切刃が対向するように形成されている構成を例として示したが、少なくとも一方側に縦切刃が設けられていれば、アース線とシースとの間に切り込みを形成することができるので、例えば、一方を縦切刃、他方を、この縦切刃に対向する位置に突き出した受け部として構成しても構わない。
また、上記の実施の形態では、シース用の輪切刃と並んで個別の電線の絶縁被覆を剥ぎ取るための絶縁被覆用の輪切刃が形成されている構成を例として示した。しかし、これら輪切刃がシース用の輪切刃に並設されていない構成であっても構わない。
また、上記の実施の形態では、対向する縦切刃同士の間隔については略平行な間隔となるように図示するにとどめ、本文中では詳しく述べていないが、シース用の輪切刃から離れるに従って(一方向に向かって)次第に間隔を広げるように形成されていると、端部に向かって被覆剥ぎ取り刃をスライドさせる際に抵抗を低減することができるので、よりスムーズにシースの剥ぎ取りを行うことが可能となる。さらに、縦切刃については、対向側のみならず、進行方向にも刃が形成されていると、より抵抗を低減することが可能となる。
本発明の被覆剥ぎ取り刃によれば、シースの輪切工程と、輪切後のシースの抜き取り工程とにおいて、ケーブルを持ち替えることなく一連の動作で完了することができるので、自動化に対して容易に適用することができ、手持ち工具のみならず、自動被覆剥ぎ取り装置等にも有用である。
1 被覆ストリッパー
2、3 被覆剥ぎ取り刃
2a 輪切刃
2b 縦切刃
2c 輪切刃(単線用)
2d、2e 凸部
4 操作レバー
6 開閉板
8 摺動板
10、12 ボルト
14 ガイド穴
16 リンク部材
18 把持部
20 回動軸
50 アース線付き複合線
51 複合線
51a シース(外装被覆)
51b 接合領域
52 電線
52a 絶縁被覆(内装被覆)
53 アース線
53a 絶縁被覆(内装被覆)

Claims (4)

  1. 内装被覆で保護された複数の電線を外装被覆で束ねた複合線の前記外装被覆に対してアース線の被覆が接合されたアース付き複合線の被覆を剥ぎ取る被覆剥ぎ取り刃であって、
    前記外装被覆と略同じ幅に形成された外装用輪切刃と、
    前記外装用輪切刃の対の少なくとも一方の端部において、切断方向が前記外装用輪切刃と略直角に配置され、かつ、前記外装用輪切刃よりも突出した縦切刃と、
    を備えたことを特徴とする被覆剥ぎ取り刃。
  2. 前記外装用輪切刃のうち前記縦切刃が設けられていない他方側の端部には、前記外装用輪切刃同士及び前記縦切刃同士の間に、それぞれ所定の間隙が形成されるように突き合わされる凸部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の被覆剥ぎ取り刃。
  3. 前記縦切刃同士の前記所定の間隙は、一方向に間隔が広がるように形成されていることを特徴とする請求項2に記載の被覆剥ぎ取り刃。
  4. 前記外装用輪切刃及び前記凸部に並んで、前記複合線の内装用被覆及び前記アース線の被覆と同等の幅に形成された複数の単線用輪切刃をさらに備えたことを特徴とする請求項1または3に記載の被覆剥ぎ取り刃。
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