JP2015197891A - 端末装置、電子決済の制御方法及びプログラム - Google Patents

端末装置、電子決済の制御方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ユーザの意図でない電子決済が行われる可能性を抑えつつ、複数の端末装置同士で電子マネーを共有するための技術を提供する。【解決手段】第1端末装置10は、通信相手として設定された、第1端末装置10と電子マネーを共有する第2端末装置20と近距離通信を行い、ペアリングする(S1)。ペアリングを行うと、第1端末装置10及び第2端末装置20は、共有する一の電子マネーによる電子決済を許可する(S2,S3)。第1端末装置10は、この電子マネーによる電子決済を行うときには、自端末装置が記憶する残高情報と、第2端末装置20が記憶する残高情報とを一致させる同期処理を行ってから(S7)、電子決済を完了させる(S8,S9)。第1端末装置10と第2端末装置20との近距離通信が行われていないとき、共有する電子マネーによる電子決済を禁止する。【選択図】図6

Description

本発明は、ユーザの意図でない電子決済が行われる可能性を抑えるための技術に関する。
スマートフォンやタブレット型コンピュータで例示されるように、ユーザが使用する端末装置は多機能化が進んでいる。このため、正当なユーザ以外の第三者によって、端末装置が使用された場合に、当該ユーザが不利益を被る可能性がある。特許文献1,2は、複数の端末装置の連係によって、ユーザが意図しない、端末装置の機能の利用を防ぐための技術を開示している。特許文献1は、一の端末装置を用いて電子マネーを使用するための条件として、第三者が使用する他の端末装置の許可を得なければならないことを開示している。特許文献2は、携帯型情報機器と他方の機器のペアリングが切断された場合に、携帯型情報機器が備える一部機能を一時的に失効させることを開示している。
特開2006−293795号公報 特開2003−288328号公報
ところで、複数台の端末装置を携帯し、用途等に応じて各端末装置を使い分けるユーザがいる。この場合、ユーザが携帯する複数台の端末装置同士で電子マネーを共有して、電子決済を行うことができると、当該ユーザにとってはどの端末装置を用いて電子決済を行うかを考えなくてよく、便利である。しかし、いずれかの端末装置が当該ユーザ以外の第三者によって使用された場合も、不正に電子決済が行われたり、電子マネーの残高が浪費されたりする可能性がある。
そこで、本発明の目的は、ユーザの意図でない電子決済が行われる可能性を抑えつつ、複数の端末装置同士で電子マネーを共有するための技術を提供することである。
上述した課題を解決するため、本発明の端末装置は、通信相手として設定された、一の電子マネーにより電子決済を行う外部端末装置と近距離通信を行う近距離通信部と、前記外部端末装置と前記一の電子マネーを共有して、電子決済を行う電子決済部と、前記外部端末装置と前記近距離通信が行われている場合、前記電子決済部が行う前記一の電子マネーによる電子決済を許可し、前記外部端末装置と前記近距離通信が行われていない場合、前記電子決済部が行う前記一の電子マネーによる電子決済を制限する決済制御部とを備える。
本発明の端末装置において、前記決済制御部は、前記近距離通信が切断された場合、当該切断の原因に基づいて前記一の電子マネーによる電子決済を許可又は制限してもよい。
この端末装置において、前記決済制御部は、ユーザの指示により前記近距離通信が切断された場合、前記許可又は制限を指定する操作に従った制御を行ってもよい。
これらの端末装置において、前記決済制御部は、前記外部端末装置の電池残量を原因として前記近距離通信が切断された場合、当該切断の後においても、前記一の電子マネーによる電子決済を許可してもよい。
これらの端末装置において、自端末装置の移動状態と、前記外部端末装置の移動状態を判定する判定部を備え、前記決済制御部は、前記外部端末装置との距離を原因として前記近距離通信が切断された場合、自端末装置が移動し、且つ前記外部端末装置が静止していると判定されたときは、前記一の電子マネーによる電子決済を許可してもよい。
これらの端末装置において、自端末装置の移動状態と、前記外部端末装置の移動状態を判定する判定部を備え、前記決済制御部は、前記外部端末装置との距離を原因として前記近距離通信が切断された場合、自端末装置及び前記外部端末装置が移動していると判定されたときは、前記一の電子マネーによる電子決済を制限してもよい。
更に、前記判定部は、前記近距離通信により、前記外部端末装置の移動状態を示す情報を繰り返し取得し、前記近距離通信が切断された場合は、最後に取得した前記移動状態を示す情報に基づいて、前記外部端末装置の移動状態を判定してもよい。
本発明の電子決済の制御方法は、端末装置が、通信相手として設定された、一の電子マネーにより電子決済を行う外部端末装置と近距離通信を行うステップと、前記外部端末装置と前記一の電子マネーを共有して、電子決済を行うステップと、前記外部端末装置と前記近距離通信が行われている場合、自端末装置が行う前記一の電子マネーによる電子決済を許可し、前記外部端末装置と前記近距離通信が行われていない場合、自端末装置が行う前記一の電子マネーによる電子決済を制限するステップとを備える。
本発明のプログラムは、通信相手として設定された、一の電子マネーにより電子決済を行う外部端末装置と近距離通信を行う端末装置のコンピュータに、前記外部端末装置と前記一の電子マネーを共有して、電子決済を行うステップと、前記外部端末装置と前記近距離通信が行われている場合、自端末装置が行う前記一の電子マネーによる電子決済を許可し、前記外部端末装置と前記近距離通信が行われていない場合、自端末装置が行う前記一の電子マネーによる電子決済を制限するステップとを実行させるためのプログラムである。
本発明によれば、ユーザの意図でない電子決済が行われる可能性を抑えつつ、複数の端末装置同士で電子マネーを共有するための技術を提供することができる。
本発明の一実施形態の概要の説明図。 同実施形態に係る第1端末装置のハードウェア構成を示すブロック図。 同実施形態に係る第2端末装置のハードウェア構成を示すブロック図。 同実施形態に係る電子マネー情報の構成例を示す図。 同実施形態に係る第1及び第2端末装置の機能構成を示す機能ブロック図。 同実施形態における電子決済の基本動作の流れを示すシーケンス図。 同実施形態における動作例1の電子決済の流れを示すシーケンス図。 同実施形態における動作例2の電子決済の流れを示すシーケンス図。 同実施形態における動作例3の電子決済の流れを示すシーケンス図。 同実施形態における動作例3の電子決済での利用フラグの管理の説明図。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態を説明する。
図1は、本実施形態の概要を説明する図である。
図1に示す第1端末装置10及び第2端末装置20は、ここでは、同一のユーザによって所有される端末装置である。第1端末装置10は、着用型の端末装置(ウェアラブルコンピュータ)で、ここでは、リストバンド型の端末装置である。第1端末装置10は、ユーザの腕(図1では、左手の前腕部)に装着された状態で携帯される。第2端末装置20は、ユーザが把持して使用する端末装置で、ここではスマートフォン(高機能携帯電話機)である。第2端末装置20は、スマートフォン以外の端末装置であってもよく、例えば、フィーチャーフォン等の、ユーザが携帯可能な他の端末装置であってもよい。
第1端末装置10及び第2端末装置20の各々は、電子マネーにより電子決済を行う機能を有する。電子マネーは、ここでは、プリペイド方式の電子マネーである。第1端末装置10及び第2端末装置20は、一の電子マネーを共有して、電子決済を行うことが可能である。本実施形態において、電子マネーの共有とは、一の電子マネーの残高を、2以上の端末装置で保有(共有)することをいう。このため、一の電子マネーを共有する2以上の端末装置のいずれかが、当該電子マネーにより電子決済を行った場合には、当該2以上の端末装置が保有する電子マネーの残高が減る。電子マネーの残高は、プリペイド方式の場合、チャージ(入金)された金額の残高に相当する。
ユーザは、電子決済を利用するとき、店舗等に設置された決済端末30(例えば電子レジスタ)のリーダライタ装置に、第1端末装置10又は第2端末装置20を近接させる(図1の破線矢印参照)。
更に、第1端末装置10と第2端末装置20とは、相互に無線接続して近距離通信を行う。具体的には、第1端末装置10と第2端末装置20とは、無線通信が可能な所定距離以下に近接したときに、ネットワーク(図示略)を介さないで、無線通信を行うことが可能である。
図2は、第1端末装置10のハードウェア構成を示すブロック図である。図2に示すように、第1端末装置10は、制御部11と、操作部12と、センサ部13と、近距離通信部14と、ICチップ15と、記憶部16と、電池部17とを備える。
制御部11は、演算処理装置としてのCPU(Central Processing Unit)11aと、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を含むメモリ11bとを含むマイクロコンピュータを備える。CPU11aは、メモリ11bのROM又は記憶部16に記憶されたプログラムを、メモリ11bのRAMに読み出して実行することにより、第1端末装置10の各部を制御する。
操作部12は、例えば物理キーを含み、ユーザによって操作される操作手段である。
センサ部13は、第1端末装置10の状態を検知するセンサを含む。センサ部13は、ここでは、加速度センサを含む。加速度センサは、例えば3軸方式の加速度センサで、第1端末装置10に作用した3軸方向の加速度を検知する。
近距離通信部14は、例えば無線通信回路及びアンテナを有し、通信相手として設定された(即ちペアリングが行われた)外部端末装置に接続して、Bluetooth(登録商標)に準拠した近距離通信を行う。近距離通信部14が行う近距離通信は、通信可能な所定距離以下に近接した外部端末装置と行われる通信であれば、他方式の通信であってもよい。
ICチップ15は、プロセッサやアンテナ、データの読み書きに用いられるメモリ領域を有する非接触式のICチップである。ICチップ15のプロセッサは、アンテナにより受信した信号、又は、制御部11からの信号に応じてメモリ領域にアクセスし、データの読み出し又はデータの書き込みを行う。ICチップ15は、ここでは、NFC(Near field communication)に準拠した無線通信を行うが、他方式の通信であってもよい。ICチップ15は、電子マネー情報M1をメモリ領域に記憶している。電子マネー情報M1は、第1端末装置10が電子決済に利用する電子マネーに関する情報を含むが、詳細は後で説明する。
記憶部16は、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable ROM)やフラッシュメモリ等の記憶装置である。記憶部16は、例えば、電子マネーによる電子決済を行うためのアプリケーションプログラムとして、電子マネーアプリケーションAP1を記憶する。電子マネーアプリケーションAP1は、2以上の端末装置で一の電子マネーを共有して電子決済を行うための機能を実現させる。
電池部17は、電池(例えば二次電池)を電源として含み、第1端末装置10の各部に電源電位を供給したり、電池残量を測定したりする。
図3は、第2端末装置20のハードウェア構成を示すブロック図である。図3に示すように、第2端末装置20は、制御部21と、UI(User Interface)部22と、センサ部23と、近距離通信部24と、ICチップ25と、記憶部26と、電池部27とを備える。制御部21、センサ部23、近距離通信部24、ICチップ25、記憶部26及び電池部27の各々は、第1端末装置10の同名の手段と同じハードウェア構成でよい。以下、第2端末装置20のハードウェア構成を、第1端末装置10と相違する点を中心に説明する。
制御部21において、CPU21aは、メモリ21bのROM又は記憶部26に記憶されたプログラムを、メモリ21bのRAMに読み出して実行することにより、第2端末装置20の各部を制御する。
UI部22は、表示面に画像を表示する表示部22aと、表示部22aに重ねて設けられ、ユーザの接触による入力操作を行うためのタッチセンサ22bとを備えるユーザインタフェースである。表示部22aは、例えば液晶ディスプレイであるが、他方式の表示装置で構成されてもよい。タッチセンサ22bは、ユーザが操作する操作手段として機能する。第2端末装置20は、更に、物理キー等の他の操作手段を備えてもよいし、音声入力操作を受け付ける機能を有してもよい。
ICチップ25は、電子マネー情報M2をメモリ領域に記憶している。電子マネー情報M1は、第2端末装置20が電子決済に利用する電子マネーに関する情報を含むが、詳細は後で説明する。
記憶部26は、例えば、電子マネーによる電子決済を行うためのアプリケーションプログラムとして、電子マネーアプリケーションAP2を記憶する。電子マネーアプリケーションAP2は、2以上の端末装置で一の電子マネーを共有して電子決済を行うための機能を実現させる。
電池部27は、電池(例えば二次電池)を電源として含み、第2端末装置20の各部に電源電位を供給したり、電池残量を測定したりする。
図4は、電子マネー情報M1,M2の構成例を示す図である。
図4に示すように、電子マネー情報M1,M2の各々は、「グループID」と、「ユーザID」と、「残高情報」と、「利用フラグ」いう各情報を対応付けた構成のデータである。グループIDは、一の電子マネーを共有するグループを特定するID(グループ識別子)である。ユーザIDは、電子マネーを使用するユーザを特定するID(ユーザ識別子)である。残高情報は、電子マネーの残高を示す情報である。利用フラグは、外部端末装置と電子マネーを共有して行う電子決済の許可又は禁止を示すフラグ(パラメータ)である。本実施形態の利用フラグは、外部端末装置と一の電子マネーを共有して行う電子決済を許可することを示す「許可」と、この電子決済を禁止することを示す「禁止」のいずれかである。なお、電子決済の禁止は、電子決済の制限の一例である。
電子マネー情報M1,M2において、グループIDはともに「G001」である。このため、第1端末装置10と第2端末装置20とは、電子マネーを共有して電子決済することが可能である。グループIDが同じ2以上の端末装置は、各々同一のユーザにより所有される。この場合のユーザは、端末装置を使用するための契約を通信事業者と行った者であってもよいし、端末装置を携帯し使用する者であってもよい。残高情報は、2以上の端末装置で一の電子マネーが共有される場合、後述する電子マネー情報の同期処理が行われることによって、典型的には各端末装置で同一の残高を示す。しかし、同期処理が行われるタイミングによっては、一の電子マネーを共有する2以上の端末装置で、一時的に、残高情報が示す残高が不一致となる場合がある。
なお、第1端末装置10及び第2端末装置20は、相手方と共有する電子マネーとは別に、相手方と共有しない電子マネーにより電子決済を行う機能を有してもよい。この場合、電子マネー情報M1,M2には、相手方と共有しない電子マネーの情報が含まれるが、本実施形態ではこの説明を省略する。
図5は、第1端末装置10及び第2端末装置20の機能構成を示す機能ブロック図である。図5に示すように、第1端末装置10の制御部11は、電子マネーアプリケーションAP1を実行することにより、電子決済部111と、決済制御部112と、判定部113とに相当する機能を実現する。
電子決済部111は、電子マネーによる電子決済を行う。例えば、電子決済部111は、第2端末装置20と一の電子マネーを共有して、電子決済を行う。電子決済を行うとき、電子決済部111は、例えば、決済端末30のリーダライタ装置と無線通信を行うことにより、電子決済に係る情報の送受信を行う。
決済制御部112は、ICチップ15に記憶された電子マネー情報M1を管理し、電子マネー情報M1に基づいて、電子決済部111が行う電子決済を制御する。決済制御部112は、例えば、第1端末装置10と第2端末装置20との近距離通信が行われている場合、電子マネー情報M1の利用フラグを「許可」とする。この場合、決済制御部112は、第2端末装置20と共有する電子マネーによる電子決済を許可する。決済制御部112は、例えば、第1端末装置10と第2端末装置20との近距離通信が行われていない場合、電子マネー情報M1の利用フラグを「禁止」とする。この場合、決済制御部112は、第2端末装置20と共有する電子マネーによる電子決済を禁止する。
これ以外にも、決済制御部112は、電子マネーの残高が変化した場合には、電子マネー情報M1の残高情報を更新する。
判定部113は、第1端末装置10の移動状態と、第2端末装置20の移動状態を判定する。判定部113は、センサ部13による加速度の検知結果に基づいて、第1端末装置10の移動状態を判定する。また、判定部113は、近距離通信部14を介して第2端末装置20と近距離通信して、第2端末装置20の移動状態の情報を取得することにより、第2端末装置20の移動状態を判定する。判定部113は、移動状態として、少なくとも移動又は静止(移動速度が0又はほぼ0)が判定される。
第2端末装置20の制御部21は、電子マネーアプリケーションAP2を実行することにより、電子決済部211と、決済制御部212と、判定部213とに相当する機能を実現する。
電子決済部211は、電子マネーによる電子決済を行う。例えば、電子決済部211は、第1端末装置10と一の電子マネーを共有して、電子決済を行う。電子決済を行うとき、電子決済部211は、例えば、決済端末30のリーダライタ装置と無線通信を行うことにより、電子決済に係る情報の送受信を行う。
決済制御部212は、ICチップ25に記憶された電子マネー情報M2を管理し、電子マネー情報M2に基づいて、電子決済部211が行う電子決済を制御する。決済制御部212は、電子マネー情報M2の利用フラグを「許可」とした場合、第1端末装置10と共有する電子マネーによる電子決済を許可し、電子マネー情報M2の利用フラグを「禁止」とした場合、第1端末装置10と共有する電子マネーによる電子決済を許可する。
これ以外にも、決済制御部212は、電子マネーの残高が変化した場合には、電子マネー情報M2の残高情報を更新する。
判定部213は、第2端末装置20の移動状態と、第1端末装置10の移動状態を判定する。判定部213は、センサ部23による加速度の検知結果に基づいて、第2端末装置20の移動状態を判定する。また、判定部213は、近距離通信部24を介して第1端末装置10と近距離通信して、第1端末装置10の移動状態の情報を取得することにより、第1端末装置10の移動状態を判定する。判定部213は、移動状態として、少なくとも移動の有無を判定する。
次に、本実施形態の動作を説明する。
<電子決済の基本動作>
まず、本実施形態の電子決済の基本動作を説明する。図6は、第1端末装置10と第2端末装置20とが電子マネーを共有して電子決済するときの処理を示すシーケンス図である。
まず、第1端末装置10と第2端末装置20とは、互いを近距離通信の通信相手に設定して、ペアリングを行う(ステップS1)。ペアリングは、ここでは、Bluetoothに準拠した近距離通信における一般的な方法で行われてよい。
ペアリングが行われ、第1端末装置10と第2端末装置20との間に近距離通信の通信路が確立すると、第1端末装置10の制御部11は、電子マネー情報M1の利用フラグを「許可」とする(ステップS2)。また、第2端末装置20の制御部21は、電子マネー情報M2の利用フラグを「許可」とする。(ステップS3)。利用フラグが「許可」となることにより、第1端末装置10と第2端末装置20とは、電子マネーを共有して電子決済を行うことが可能となる。
なお、既に利用フラグが「許可」となっていた場合、ステップS2,S3において利用フラグの更新は不要である。
次に、ユーザが、決済端末30が設置された店舗で電子決済を利用する旨を申し出て、電子決済を利用しようとした場合を考える。
店舗の店員は、決済端末30を操作して、店舗が提供する商品又は役務の対価としての決済金額を確定させる。そして、店員は、決済端末30を操作することにより、決済方法を電子決済とすることを、決済端末30へ指示する。決済方法として電子決済が指示されると、決済端末30は、リーダライタ装置によるポーリング信号の送信を開始する。決済端末30は、リーダライタ装置により、ポーリング信号を繰り返し(例えば周期的に)送信する。ユーザが、第1端末装置10をリーダライタ装置に近接させる(かざす)と、第1端末装置10のICチップ15は、ポーリング信号を受信する(ステップS4)。ICチップ15を介してポーリング信号が受信されると、制御部11は、ICチップ15を介して、応答信号をリーダライタ装置へ送信する(ステップS5)。
応答信号を受信すると、決済端末30は、確定させた決済金額の通知を、第1端末装置10へ送信する(ステップS6)。第1端末装置10の制御部11は、ICチップ15により決済金額の通知を受信すると、第2端末装置20との間で、電子マネー情報の同期処理を行う(ステップS7)。電子マネー情報の同期処理は、電子マネー情報M1と電子マネー情報M2を同期させる処理であり、特に、残高情報が示す残高を一致させる目的で行われる。
ステップS7の同期処理について説明すると、制御部11は、近距離通信部14を介して、第2端末装置20へ決済金額を通知する。第2端末装置20の制御部21は、近距離通信部24を介して決済金額の通知を受信すると、電子マネー情報M2の残高情報が示す残高から、通知された決済金額を減じることにより、当該残高情報を更新する。残高情報の更新が完了すると、制御部21は、近距離通信部24を介して、応答信号を第1端末装置10へ送信する。第1端末装置10の制御部11は、近距離通信部14を介して、第2端末装置20からの応答信号を受信すると、電子マネー情報M1の残高情報が示す残高から決済金額を減じることにより、当該残高情報を更新する。
以上の同期処理が実行されることにより、電子決済後の残高によって電子マネー情報M1,M2の残高情報が示す各残高が一致する。
同期処理が完了すると、第1端末装置10の制御部11は、ICチップ15を介して、決済端末30へ決済要求を送信する(ステップS8)。決済要求は、例えば、電子マネー情報M1に含まれるグループID及びユーザIDを含む。決済端末30は、受信した決済要求に応じて、電子決済を完了させる(ステップS9)。決済端末30は、図示せぬ決済サーバと通信して、グループID「G001」で特定されるグループの電子マネーから、決済金額の引落処理が行われるようにする。
以上が、電子決済の基本動作の説明である。
ところで、第1端末装置10と第2端末装置20とは、常に近距離通信を行える環境にあるわけではない。例えば、第1端末装置10と第2端末装置20とで行われていた近距離通信が、何らかの原因で切断される場合がある。そこで、第1端末装置10は、第2端末装置20との近距離通信が切断された原因に基づいて、第2端末装置20と電子マネーを共有して行う電子決済を許可又は禁止する。
<動作例1:ユーザの指示を原因とした通信断>
まず、ユーザの指示を原因として通信断となった場合の動作を、動作例1として説明する。図7は、動作例1の電子決済の流れを示すシーケンス図である。
まず、第1端末装置10と第2端末装置20とが近距離通信しているときに、第2端末装置20の制御部21が、近距離通信の通信断を指示する操作を、UI部22を介して受け付ける(ステップS11)。通信断がユーザにより指示されると、制御部21は、電子マネーを共有して行う電子決済の許可又は禁止を、ユーザに問い合わせて、いずれか一方を指定する操作を受け付ける(ステップS12)。例えば、制御部21は、「電子マネーの共有を継続しますか?」というメッセージと、電子マネーの共有の可否を選択するための操作ボタンをUI部22に表示させて、ユーザに問い合わせる。
制御部21は、表示した画面に対する操作に応じて、電子マネーを共有して行う電子決済の許可又は禁止を判定する。そして、制御部21は、その判定結果を、近距離通信部24を介して、第1端末装置10へ通知する(ステップS13)。そして、第1端末装置10の制御部11は、第2端末装置20から近距離通信部14を介して受信した通知に基づいて、電子マネー情報M1の利用フラグを「許可」又は「禁止」のいずれかとする(ステップS14)。また、制御部21は、利用フラグを「禁止」とするように、電子マネー情報M2を更新する(ステップS15)。通信断の期間は、前述した同期処理が実行されないため、制御部21は、第1端末装置10と共有する電子マネーによる電子決済を禁止する。
そして、第1端末装置10と第2端末装置20との近距離通信が切断される(ステップS16)。
ユーザの指示を原因として近距離通信が切断された場合、第1端末装置10及び第2端末装置20をユーザが紛失していないと推測される。このため、第1端末装置10において、第2端末装置20と共有する電子マネーによる電子決済が行われても、ユーザが不利益を被る可能性は低い。
その後再び、第1端末装置10と第2端末装置20のペアリングが行われると(ステップS17)、まず、同期処理が行われる(ステップS18)。この同期処理は、第1端末装置10における電子マネー情報M1の残高情報で、電子マネー情報M2の残高情報を更新する処理である。近距離通信が行われていないときに、第1端末装置10で電子決済が行われていた場合、電子マネー情報M1,M2の残高情報が示す残高が不一致となる。この不一致を解消するために、ペアリングの再開後の始めに、同期処理が行われる。同期処理は、例えば、第1端末装置10が、現在の電子マネー情報M1の残高情報を第2端末装置20へ通知し、第2端末装置20が通知された残高情報で、電子マネー情報M2を更新する処理である
ステップS18の同期処理が完了すると、第1端末装置10の制御部11は、電子マネー情報M1の利用フラグを「許可」とし(ステップS19)、第2端末装置20の制御部21は、電子マネー情報M2の利用フラグを「許可」とする(ステップS20)。これにより、第1端末装置10と第2端末装置20との近距離通信が再開すると、上記電子決済の基本動作で説明したとおり、第1端末装置10と第2端末装置20とが電子マネーを共有して、電子決済を行うことができる。
第2端末装置20は、通信断が指示されたときに、共有する電子マネーによる電子決済の許可又は禁止をユーザに問い合わせるのではなく、通信断が指示される前の所定のタイミングで問い合わせてもよい。また。第2端末装置20が第1端末装置10に対して、電子マネーを共有して行う電子決済の許可又は禁止を通知するのではなく、第1端末装置10に対するユーザの操作によって、第1端末装置10に対して直接に許可又は禁止が指示されてもよい。
以上が、動作例1の電子決済の説明である。
<動作例2:電池残量を原因とした通信断>
次に、電池残量を原因として通信断となった場合の動作例を説明する。図8は、動作例2の電子決済の流れを示すシーケンス図である。
本動作例2において、第2端末装置20の制御部21は、電池部27により測定された電池残量を繰り返し(例えば、所定期間毎に)取得する。そして、制御部21は、第1端末装置10と第2端末装置20との近距離通信が行われているときに、電池残量が閾値以下になると、電池残量の不足と判定する(ステップS21)。閾値は、例えば、電池切れ(電池残量が0%)よりも僅かに多い電池残量に設定される。ただし、閾値は、第2端末装置20が以下で説明する処理を実行し得る程度の電池残量が確保されるように、設定される。
次に、制御部21は、電池部27の電池残量を原因として通信断する旨を、近距離通信部24を介して、第1端末装置10へ通知する(ステップS22)。第1端末装置10の制御部11は、第2端末装置20から近距離通信部14を介して受信した通知に応じて、電子マネー情報M1の利用フラグを「許可」とする(ステップS23)。また、制御部21は、利用フラグを「禁止」とするように、電子マネー情報M2を更新する(ステップS24)。
そして、第1端末装置10と第2端末装置20との近距離通信が切断される(ステップS25)。
第2端末装置20の電池残量を原因として通信断された場合、第1端末装置10及び第2端末装置20を、ユーザが紛失していないと推測される。このため、第1端末装置10において、第2端末装置20と共有する電子マネーによる電子決済が行われても、ユーザが不利益を被る可能性は低い。
その後、第2端末装置20の電池部27が充電される等して、電池残量が回復し、第1端末装置10と第2端末装置20のペアリングが行われたとする(ステップS26)。この場合、上記動作例1と同様に、第1端末装置10と第2端末装置20の電子マネー情報M1,M2の同期処理が行われる(ステップS27)。同期処理が完了すると、第2端末装置20の制御部21は、利用フラグを「許可」とする(ステップS28)。これにより、第1端末装置10と第2端末装置20との近距離通信が再開すると、上記電子決済の基本動作で説明したとおり、第1端末装置10と第2端末装置20とが電子マネーを共有して、電子決済を行うことができる。
以上が、動作例2の電子決済の説明である。
<動作例3:端末間距離を原因とした通信断>
次に、端末間距離を原因とした通信断となった場合の動作例を説明する。端末間距離を原因とした通信断は、具体的には、第1端末装置10と第2端末装置20との間の距離(即ち、端末間距離)が、近距離通信が不可能な距離になったことを原因として生じる。図9は、動作例3の電子決済の流れを示すシーケンス図である。
本動作例3において、第1端末装置10と第2端末装置20とが近距離通信している期間は、互いの移動状態を示す情報を交換する処理が繰り返し(例えば所定周期で)行われる。具体的には、第1端末装置10の制御部11は、センサ部13の検知結果に基づいて、第1端末装置10の移動状態を検知する(ステップS31)。また、第2端末装置20の制御部21は、センサ部23の検知結果に基づいて、第2端末装置20の移動状態を検知する(ステップS32)。そして、第1端末装置10と第2端末装置20の各々は、近距離通信を行って、通信相手の移動状態の情報を取得する(ステップS33)。
そして、第1端末装置10と第2端末装置20とが、端末間距離を原因として通信断になる(ステップS34)。端末間距離を原因とした通信断の特定方法は、特に問わないが、例えば制御部11及び制御部21は、自端末装置における近距離通信の電波の受信強度を監視し、受信強度が徐々に低下して通信断に至った場合は、端末間距離を原因とした通信断と判定(推測)する。
次に、第1端末装置10の制御部11は、第1端末装置10と第2端末装置20の移動状態を判定して(ステップS35)、その判定結果に基づいて電子マネー情報M1の利用フラグを「許可」又は「禁止」のいずれかとする(ステップS36)。他方、第2端末装置20の制御部21は、利用フラグを「禁止」とするように、電子マネー情報M2を更新する(ステップS37)。
第1端末装置10及び第2端末装置20の各々は、近距離通信の通信断前の最後に相手方から取得した移動状態の情報に基づいて、当該移動状態を判定する。
図10は、第1端末装置10が行うステップS35の処理の利用フラグの管理を説明する図である。
図10(a)に示すように、端末間距離を原因とした通信断の場合に、制御部11が、第2端末装置20が静止し、且つ、第1端末装置10が移動していると判定したときは、利用フラグを「許可」とする。この場合、第1端末装置10が利用中のために移動しており、第2端末装置20が利用中でないから静止している、と推測されるからである。この場合、第1端末装置10及び第2端末装置20を、ユーザが紛失していないと推測される。このため、第1端末装置10において、第2端末装置20と共有する電子マネーによる電子決済が行われても、ユーザが不利益を被る可能性は低い。
図10(b)に示すように、端末間距離を原因とした通信断の場合に、制御部11が、第2端末装置20及び第1端末装置10が移動していると判定したときは、利用フラグを「禁止」に更新する。第1端末装置10及び第2端末装置20が移動しているにも関わらず、端末間距離が、近距離通信を行えない程度に大きいということは、第1端末装置10及び第2端末装置20が異なる人物によって携帯されている可能性が高い。この場合、第1端末装置10は、第2端末装置20と共有する電子マネーによる電子決済を禁止することにより、ユーザの意図でない電子決済が行われないようにする。
その後再び、第1端末装置10と第2端末装置20とのペアリングが行われると(ステップS38)。第1端末装置10と第2端末装置20の電子マネー情報の同期処理が行われる(ステップS39)。そして、同期処理が完了すると、第1端末装置10の制御部11は、電子マネー情報M1の利用フラグを「許可」とし(ステップS40)、第2端末装置20の制御部21は、電子マネー情報M2の利用フラグを「許可」とする(ステップS41)。これにより、第1端末装置10と第2端末装置20との近距離通信が再開すると、上記電子決済の基本動作と同じく、電子マネーを共有して電子決済を行うことができる。
以上が、動作例3の電子決済の説明である。
なお、第1端末装置10及び第2端末装置20の各々は、相手方と共有しない電子マネーにより電子決済を行う機能を有する場合、相手方と共有する電子マネーと連動して電子決済を許可又は禁止してもよいし、許可したままとしてもよい。
以上説明した実施形態によれば、第1端末装置10と第2端末装置20とが電子マネーを共有して電子決済を行う場合に、近距離通信を行っているときは、この電子決済を許可し、近距離通信を行っていないときには、この電子決済を禁止する。これにより、2つの端末装置が、近距離通信が可能な程度に近接し、どちらも同一ユーザが携帯していると推測されることを条件に、電子マネーを共有した電子決済が許可される。よって、いずれかの端末装置が正当なユーザでない第三者に使用される場合があったとしても、ユーザの意図でない電子決済が行われる可能性が低くなる。
また、第1端末装置10と第2端末装置20との近距離通信が切断した場合であっても、通信断の原因に基づいて、共有する電子マネーによる電子決済の許可又は禁止が制御される。これにより、近距離通信が実行中という単一の条件に基づいて、共有する電子マネーによる電子決済が許可される場合に比べて、ユーザが電子決済を利用できずに不便を被る可能性が低くなる。
[変形例]
本発明は、上述した実施形態と異なる形態で実施することが可能である。本発明は、例えば、以下のような形態で実施することも可能である。また、以下に示す変形例は、各々を適宜に組み合わせてもよい。
(変形例1)
上述した実施形態では、第1端末装置10及び第2端末装置20という2台の端末装置が、電子マネーを共有して電子決済を行っていた。これに対し、3台以上の端末装置が、電子マネーを共有して電子決済を行ってもよい。
3台以上の端末装置が電子マネーを共有する場合、いずれか1台の端末装置がマスタとなり、それ以外の端末装置がスレーブとなる。マスタ−スレーブについては、例えば、ユーザにより設定されるとよい。そして、マスタとなる端末装置が、上述した実施形態で説明した第1端末装置10の動作をし、スレーブとなる2以上の端末装置の各々が、第2端末装置20の動作をする。マスタとなる端末装置は、スレーブとなる2以上の端末装置の各々との近距離通信の有無や、通信断の原因に基づいて、電子マネーを共有して行う電子決済の許可又は禁止を判定する。そして、マスタとなる端末装置は、スレーブとなる2以上の端末装置の全てとの関係により、電子マネーを共有して行う電子決済を許可すると判定した場合には、当該電子決済を許可する。他方、マスタとなる端末装置は、スレーブとなる少なくとも1台の端末装置との関係により、電子マネーを共有して行う電子決済を禁止すると判定した場合には、当該電子決済を禁止する。
なお、この変形例で説明した3台以上の端末装置が電子マネーを共有して電子決済を行う場合の動作はあくまで一例であり、3台以上の端末装置がある場合の独自のアルゴリズムを組み合わせて、電子マネーを共有して行う電子決済の許可又は禁止が制御されてもよい。
(変形例2)
一の電子マネーを共有して行う電子決済の制限は、当該電子決済の禁止に限られない。例えば、電子決済の制限は、電子決済での決済金額又は単位期間(例えば1ヶ月)当たりの決済金額の合計額に上限を設けるものであってもよいし、当該上限を引き下げるものであってもよい。また、電子決済の制限は、当該電子決済を利用可能な場所を制限するものであってもよい。即ち、本発明では、電子決済が制限されている場合に、当該電子決済による金銭価値の移動に制限が生じればよい。
(変形例3)
上述した実施形態では、一の電子マネーを共有する第1端末装置10及び第2端末装置20が同一ユーザにより所有又は携帯されていた。これに代えて、一の電子マネーを共有する第1端末装置10及び第2端末装置20の各々が、別のユーザにより所有又は携帯されてもよい。例えば、第1端末装置10を子供が携帯し、第2端末装置20を保護者が携帯していてもよい。
(変形例4)
上述した実施形態の構成又は動作の一部が省略されてもよい。例えば、上述した実施形態の動作例1の電子決済〜動作例3の電子決済のうちの1つ以上が省略されてもよい。
(変形例5)
上述した実施形態の電子マネーは、プリペイド方式であったが、ポストペイ方式やジャストペイ方式等の他方式であってもよい。ポストペイ方式やジャストペイ方式の場合、ユーザに与えられた限度額の残高(例えばクレジットカード与信枠の残高)を、電子マネーの残高とすればよい。
また、2以上の端末装置が一の電子マネーを共有する場合に、端末装置毎に電子マネーの残高を保有してもよい。この場合、当該2以上の端末装置のいずれかが電子決済を行った場合、他の端末装置の電子マネーの残高から、決済金額の少なくとも一部が減じられる。
また、電子マネーは、残高の概念があるものに限られない。例えば、一の端末装置で電子決済が行われた場合に、決済金額の少なくとも一部の支払いが他の端末装置の電子マネーを用いて行われることも、当該一の端末装置と当該他の端末装置とで電子マネーを共有していることになる。
本発明の電子決済は、ICチップをリーダライタ装置に近接させて行われるものに限られない。例えば、オンライン・ショッピング・サイトでの電子決済において、上述した実施形態で説明した方法で、一の電子マネーを共有する電子決済の許可又は禁止が制御されてもよい。
(変形例6)
本発明の電子マネーは、バリューと呼ばれる、貨幣と同等又は貨幣に準じた金銭価値を有する電子データである。よって、本発明の電子マネーは、所定の条件の下で金銭価値を発生させる、電子ポイントや電子クーポン等を含む概念である。
(変形例7)
本発明の端末装置は、リストバンド型の端末装置に限られず、ユーザの腕に装着して使用される他の形態(例えば腕時計型)の端末装置であってもよいし、眼鏡型等のユーザの腕以外に装着される形態の端末装置であってもよい。
また、本発明の端末装置は、着用型の端末装置に限られず、スマートフォンやタブレット型コンピュータ等の、ユーザが把持して使用する端末装置であってもよい。
このため、第1端末装置10と第2端末装置20とが通信断した場合に、第2端末装置20の電子決済の許可又は禁止が制御され、第1端末装置10の電子決済が禁止されてもよい。この場合、第1端末装置10及び第2端末装置20の各々は、上述した実施形態の通信相手側の端末装置と同じ動作をすればよい。
(変形例8)
上述した各実施形態において、第1端末装置10の制御部11や第2端末装置20の制御部21が実現する各機能は、複数のプログラムの組み合わせによって実現され、又は、複数のハードウェア資源の連係によって実現されうる。制御部11,21の機能がプログラムを用いて実現される場合、このプログラムは、磁気記録媒体(磁気テープ、磁気ディスク(HDD(Hard Disk Drive)、FD(Flexible Disk))等)、光記録媒体(光ディスク等)、光磁気記録媒体、半導体メモリ等のコンピュータ読取り可能な記録媒体に記憶した状態で提供されてもよいし、ネットワークを介して配信されてもよい。また、本発明は、電子決済の制御方法として把握することも可能である。
10…第1端末装置、11,21…制御部、11a,21a…CPU、11b,21b…メモリ、111,211…電子決済部、112,212…決済制御部、113,213…判定部、12…操作部、13,23…センサ部、14,24…近距離通信部、15,25…ICチップ、16,26…記憶部、17,27…電池部,20…第2端末装置,22…UI部,22a…表示部、22b…タッチセンサ

Claims (9)

  1. 通信相手として設定された、一の電子マネーにより電子決済を行う外部端末装置と近距離通信を行う近距離通信部と、
    前記外部端末装置と前記一の電子マネーを共有して、電子決済を行う電子決済部と、
    前記外部端末装置と前記近距離通信が行われている場合、前記電子決済部が行う前記一の電子マネーによる電子決済を許可し、前記外部端末装置と前記近距離通信が行われていない場合、前記電子決済部が行う前記一の電子マネーによる電子決済を制限する決済制御部と
    を備える端末装置。
  2. 前記決済制御部は、
    前記近距離通信が切断された場合、当該切断の原因に基づいて前記一の電子マネーによる電子決済を許可又は制限する
    ことを特徴とする請求項1に記載の端末装置。
  3. 前記決済制御部は、
    ユーザの指示により前記近距離通信が切断された場合、前記許可又は制限を指定する操作に従った制御を行う
    ことを特徴とする請求項2に記載の端末装置。
  4. 前記決済制御部は、
    前記外部端末装置の電池残量を原因として前記近距離通信が切断された場合、当該切断の後においても、前記一の電子マネーによる電子決済を許可する
    ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の端末装置。
  5. 自端末装置の移動状態と、前記外部端末装置の移動状態を判定する判定部を備え、
    前記決済制御部は、
    前記外部端末装置との距離を原因として前記近距離通信が切断された場合、自端末装置が移動し、且つ前記外部端末装置が静止していると判定されたときは、前記一の電子マネーによる電子決済を許可する
    ことを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の端末装置。
  6. 自端末装置の移動状態と、前記外部端末装置の移動状態を判定する判定部を備え、
    前記決済制御部は、
    前記外部端末装置との距離を原因として前記近距離通信が切断された場合、自端末装置及び前記外部端末装置が移動していると判定されたときは、前記一の電子マネーによる電子決済を制限する
    ことを特徴とする請求項2から請求項5のいずれか1項に記載の端末装置。
  7. 前記判定部は、
    前記近距離通信により、前記外部端末装置の移動状態を示す情報を繰り返し取得し、前記近距離通信が切断された場合は、最後に取得した前記移動状態を示す情報に基づいて、前記外部端末装置の移動状態を判定する
    ことを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の端末装置。
  8. 端末装置が、
    通信相手として設定された、一の電子マネーにより電子決済を行う外部端末装置と近距離通信を行うステップと、
    前記外部端末装置と前記一の電子マネーを共有して、電子決済を行うステップと、
    前記外部端末装置と前記近距離通信が行われている場合、自端末装置が行う前記一の電子マネーによる電子決済を許可し、前記外部端末装置と前記近距離通信が行われていない場合、自端末装置が行う前記一の電子マネーによる電子決済を制限するステップと
    を備える電子決済の制御方法。
  9. 通信相手として設定された、一の電子マネーにより電子決済を行う外部端末装置と近距離通信を行う端末装置のコンピュータに、
    前記外部端末装置と前記一の電子マネーを共有して、電子決済を行うステップと、
    前記外部端末装置と前記近距離通信が行われている場合、自端末装置が行う前記一の電子マネーによる電子決済を許可し、前記外部端末装置と前記近距離通信が行われていない場合、自端末装置が行う前記一の電子マネーによる電子決済を制限するステップと
    を実行させるためのプログラム。
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