JP2015197674A - 調節機能付竹製横笛 - Google Patents

Abstract

【課題】演奏時に高度な演奏技術を使用した音程修正を必要とせず、奏法に合わせて演奏しやすいように短時間で調節できる調節機能を設けた竹製横笛を、従来使用できなかった短い竹材を使用し、提供する。【解決手段】横笛の歌口１と歌口に最も近い指孔２の間に歌口接続部３を設け、歌口から３番目の指孔８と歌口から４番目の指孔９の間に指孔接続部７を設け、歌口側の端にねじ式の反射壁調節機能４、５、６を設ける。【選択図】図２

Description

この発明は音程及び奏法調節機能を取り付けた竹製横笛に関するものである。

従来、竹製横笛には音程及び奏法調節機能が付属しておらず、入手が難しい長い竹材が必要だった。

イ）従来、温度、湿度等、空気密度の変化に因る楽器の音程の変化に対し、息の強さとメ リ吹き（歌口の淵に唇を近づける）カリ吹き（歌口の淵から唇を遠ざける）を使い音 程を調節していたが調節可能範囲が狭く、高い技術が要求された。
ロ）従来、オクターブ比の調整及び演奏時に強調する音域を決定する為の反射壁の位置調 節には手間がかかった。
ハ）従来、指孔の角度調節は行えなかった。
ニ）従来、竹製横笛の製作には特定の太さで長い節間の竹材が必要だった。
本発明は、以上のような欠点をなくすためになされたものである。

横笛の歌口（１）と歌口に最も近い指孔（２）の間に歌口接続部（３）を設ける。歌口から３番目の指孔（８）と歌口から４番目の指孔（９）の間に指孔接続部（７）を設ける。横笛の歌口側の端にねじ式の反射壁調節機能（４）、（５）、（６）を設ける。
本発明は、以上の構成よりなる調節機能付き竹製横笛である。

イ）音程調節機能が付属しているため、演奏の合間などの短時間に音程の調節ができる。
ロ）奏法に適する歌口角度の調節機能が付属しているため、任意の角度に歌口を調節でき る。
ハ）反射壁調節機能が付属しているため、オクターブ比及び強調したい音域の調節ができ る。
ニ）左右それぞれの手で押さえる指孔角度を調節できるため、任意の角度に指孔角度を調 節できる。
ホ）分割して製造する事が可能となり、短い竹材を使用できる。

本発明の斜視図（全体図）である。 本発明の断面図である。 本発明の斜視図（音程調節機能使用時）である。 本発明の斜視図（歌口角度調節機能使用時）である。 本発明の斜視図（指孔角度調節機能使用時）である。

以下、本発明を実施するための形態について説明する。
横笛を歌口（１）を含む部分、歌口に最も近い指孔（２）と歌口から３番目の指孔を含む部分、歌口から４番目の指孔を含む部分に分ける。
歌口（１）と歌口に最も近い指孔（２）の間に歌口接続部（３）を設け、横笛の歌口（１）を含む部分と歌口に最も近い指孔（２）を含む部分を接続する。
歌口から３番目の指孔を含む部分（８）と歌口から４番目の指孔を含む部分（９）の間に指孔接続部（７）を設け、歌口から３番目の指孔を含む部分（８）と歌口から４番目の指孔を含む部分（９）を接続する。
横笛の歌口側端部にねじ式ノブ（４）を取り付け、ボルト（５）を貫通させる。ボルトの歌口端部に反射壁（６）を取り付ける。
本発明は以上のような構造である。
これを使用するときは、歌口接続部（３）から横笛の歌口（１）を含む部分と歌口に最も近い指孔（２）を含む部分を抜き差しし、音程の調節をする。転調など大幅に変更する場合には、適した音程の歌口に最も近い指孔（２）を含む部分、及び歌口から４番目の指孔（９）を含む部分を差し替える。
歌口接続部（３）を介し歌口（１）を含む部分及び歌口に最も近い指孔（２）を含む部分をひねる事により歌口に最も近い指孔（２）に対する歌口（１）の角度を変え、奏者、奏法に適した歌口角度に調節をする。
指孔接続部（７）を介し歌口から３番目の指孔（８）及び歌口から４番目の指孔（９）を含む部分をひねる事により歌口から３番目の指孔（８）に対する歌口から４番目の指孔（９）を含む部分の角度を変え、奏者、奏法に適した指孔角度に調節をする。
ノブ（４）の操作により反射壁（６）を移動させオクターブ比、強調したい音域及び音のバランスを調節する。

１ 歌口
２ 歌口に最も近い指孔
３ 歌口接続部
４ ノブ
５ ボルト
６ 反射壁
７ 指孔接続部
８ 歌口から３番目の指孔
９ 歌口から４番目の指孔

Claims (1)

1. 竹製横笛の歌口（１）と歌口に最も近い指孔（２）の間に接続部（３）を設け、歌口から３番目の指孔（８）と歌口から４番目の指孔（９）の間に指孔接続部（７）を設け、歌口側端部に反射壁調節機能（４）（５）（６）を設けた調節機能付き篠笛。

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