JP2015197512A - 距離検出装置、撮像装置、距離検出方法及び視差量検出装置 - Google Patents

距離検出装置、撮像装置、距離検出方法及び視差量検出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】高速かつ高精度な測距が可能となる距離検出装置を提供する。
【解決手段】結像光学系の射出瞳の第1の瞳領域を通過した光束に対応する第1の信号と、第1の瞳領域とは異なる第2の瞳領域を通過した光束に対応する第2の信号と、に基づき、被写体の距離を算出する距離算出部41と、前記第1の瞳領域に対応する光学伝達関数と前記第2の瞳領域に対応する光学伝達関数とに基づくフィルタを用いて、第1の信号と第2の信号のうちいずれか一つの信号をフィルタ処理する信号処理部42と、を有する距離検出装置40。
【選択図】図1

Description

本発明は、距離検出装置、撮像装置、距離検出方法及び視差量検出装置に関するものである。
デジタルカメラに適用可能な距離検出技術として、撮像素子の一部の画素に測距機能を持たせ、位相差方式で検出するようにした距離検出技術が知られている。この画素は、結像光学系の瞳上の異なる領域をそれぞれ通過した光束を受光する複数の光電変換部を備え、各光電変換部で生成される像信号のズレ量を推定し、デフォーカス量を算出することで測距を行う。
複数の光電変換部の瞳透過率分布が互いに異なる分布を有すると、像信号が互いに異なる形状となり、像信号のズレ量の推定精度が低下し、測距精度が低下する。特許文献1には、一対の像信号の両方に像信号修正フィルタを施すことで像形状を修正し、測距精度を向上させる手法が記載されている。
特許第3240648号公報
像信号修正フィルタを一対の像信号の両方に施す場合、特に、タップ数(セル数)が大きいフィルタを用いると、像信号修正処理の処理時間が増加し、測距速度が低下する。
本発明は、上記課題に鑑み、高速で高精度な測距を行うことができる距離検出装置、距離検出方法、または高速かつ高精度に視差量を検出する視差量検出装置を提供することを目的とする。
本発明の距離検出装置は、結像光学系の射出瞳の第1の瞳領域を通過した光束に対応する第1の信号と、前記第1の瞳領域とは異なる第2の瞳領域を通過した光束に対応する第2の信号と、に基づき、被写体の距離を算出する距離算出部と、前記第1の瞳領域に対応する光学伝達関数と前記第2の瞳領域に対応する光学伝達関数とに基づくフィルタを用いて、前記第1の信号と前記第2の信号のうちいずれか一つの信号をフィルタ処理する信号処理部と、を有することを特徴とする。
また、本発明の距離検出方法は、結像光学系の射出瞳の第1の瞳領域を通過した光束に対応する第1の信号と、前記第1の瞳領域とは異なる第2の瞳領域を通過した光束に対応する第2の信号と、に基づき、被写体の距離を算出する距離算出工程と、前記第1の瞳領域に対応する光学伝達関数と前記第2の瞳領域に対応する光学伝達関数とに基づくフィルタを用いて、前記第1の信号と前記第2の信号のうちいずれか一つの信号をフィルタ処理する信号処理工程と、を有することを特徴とする。
また、本発明の視差量検出装置は、結像光学系の射出瞳の第1の瞳領域を通過した光束に対応する第1の信号と前記第1の瞳領域とは異なる第2の瞳領域を通過した光束に対応する第2の信号のうちいずれか一つの信号を、前記第1の瞳領域に対応する光学伝達関数と前記第2の瞳領域に対応する光学伝達関数とに基づくフィルタを用いて、フィルタ処理する信号処理部と、前記信号処理部によってフィルタ処理された前記いずれか一方の信号と、前記第1の信号と前記第2の信号のうち前記いずれか一方の信号とは異なる信号と、のズレ量に対応する視差量を算出する視差量算出部と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、高速かつ高精度な測距が可能となる距離検出装置、距離検出方法、または高速かつ高精度に視差量を検出する視差量検出装置を提供することができる。
実施形態1に係る距離検出装置を有する撮像装置の一例を示す模式図 測距画素の感度特性と瞳領域を説明する図 点像分布関数を示す模式図 実施形態1に係る距離検出方法のフローの一例を示す図 実施形態1に係る信号修正処理を行い、変形された点像分布関数を示す図 実施形態1に係る撮像素子の周辺部にある測距画素と、その測距画素の瞳領域を説明する図 実施形態3に係る距離検出方法のフローの一例を示す図
(実施形態1)
<距離検出装置>
以下の説明では、本発明の距離検出装置を備えた撮像装置の一例として、デジタルスチルカメラを用いて説明するが、本発明の適用はこれに限定されるものではない。例えば、本発明の距離検出装置は、デジタルビデオカメラやデジタル距離計測器などにも適用することができる。なお、図を参照した説明においては、図番は異なっても原則として同一部位を示す部位には、同一の符号を付すこととし、なるべく重複した説明は避ける。
図1(a)は、本実施形態の距離検出装置40を有する撮像装置の模式図である。この撮像装置は、距離検出装置40の他に、撮像素子10と結像光学系20と記録装置30とを有する。さらに、撮像装置は、結像光学系20の合焦のための駆動機構、シャッター、観賞用画像生成手段、画像確認用の液晶等のディスプレイ等を有している。
図1(b)は、撮像素子10の一例を示す模式図である。撮像素子10は、光電変換部11、12を含む画素13を複数有している。撮像素子10は具体的には、CMOSセンサ(相補型金属酸化物半導体を用いたセンサ)や、CCDセンサ(電荷結合素子を用いたセンサ)等の固体撮像素子を用いることができる。
図1(c)は、画素13の一例を示す断面模式図である。画素13の光電変換部11、12は基板14内に形成されている。画素13はマイクロレンズ15を有している。
図1に示すように、結像光学系20は、外界の被写体の像を撮像素子10の面上に結像する。撮像素子10は、結像光学系20の射出瞳21を透過した光束を、マイクロレンズ15を介して画素13の光電変換部11または光電変換部12で取得し、電気信号に変換する。具体的には、射出瞳21の第1の瞳領域を通過した光束は各画素13の光電変換部11で電気信号に変換され、射出瞳21の第1の瞳領域とは異なる第2の瞳領域を通過した光束は各画素13の光電変換部12で電気信号に変換される。画素13は、電気信号を距離検出装置40に出力するために、フローティングディフュージョン(FD)部、ゲート電極、配線等を備えている。
距離検出装置40は、例えば、CPU、メモリを含む信号処理基板で構成され、CPUがプログラムを実行することによりその機能を実現する。信号処置基板は、半導体素子を集積化した集積回路を用いて構成することができ、IC、LSI、システムLSI、マイクロ処理ユニット(MPU)、中央演算装置(CPU)等で構成することができる。
距離検出装置40は、結像光学系20の射出瞳21の第1の瞳領域を通過した光束に対応する第1の信号と、第2の瞳領域を通過した光束に対応する第2の信号と、に基づき、被写体の距離を算出する距離算出部41を有している。なお、第1の信号は、各画素の光電変換部11で生成された各電気信号の集まりの信号であって、この信号において各画素の位置と各画素の光電変換部11で生成された各電気信号とが対応付けられている。また、第2の信号は、各画素の光電変換部12で生成された各電気信号の集まりの信号であって、この信号において各画素の位置と各画素の光電変換部12で生成された各電気信号とが対応付けられている。また、第1の信号に対してノイズ除去やフィルタ処理した後の信号が、結像光学系20の射出瞳21の第1の瞳領域を通過した光束に対応している信号であれば、第1の信号に含まれる。第2の信号についても同様に定義する。
距離検出装置40は、距離算出部41の他に、信号処理部42、ズレ量算出部43、フィルタ生成部44を備える。信号処理部42は、第1の瞳領域に対応する光学伝達関数と第2の瞳領域に対応する光学伝達関数とに基づくフィルタを用いて、第1の信号と第2の信号のうちいずれか一つの信号をフィルタ処理する機能を有している。ズレ量算出部43は、第1の信号と第2の信号のズレ量を算出する機能を有している。フィルタ生成部44は、ズレ量算出部43で算出されたズレ量に基づき、信号処理部42のフィルタ処理時に使用するフィルタを生成する機能を有している。
記録装置30は、読み出した信号あるいは演算結果を記録する機能を有している。
本発明の距離検出装置において、画素13のような複数の光電変換部を有する構成では、光電変換部11、12で取得した信号を合算することで、単一の光電変換部を有する画素と同等の画像信号を作成することができる。撮像素子10の全画素にこのような画素13を配置してもよいし、一部の画素に画素13を配置して単一の光電変換部を有する画素と複数の光電変換部を有する画素13とを両方有する構成であってもよい。後者の構成では、画素13で測距を行い、残りの画素で被写体の画像を取得することができる。なお、画素13の配置は、撮像素子10の中で離散的に配置されていてもよく、X方向とY方向で異なる間隔で配置されていてもよい。
<距離検出方法>
本発明においては、画素13の大きさに対して、結像光学系20と撮像素子10の間の距離が長い。このため、結像光学系20の射出瞳21上の異なる位置を通過した光束は、異なる入射角の光束として撮像素子10の面上に入射する。光電変換部11、12には、射出瞳20の形状や撮像素子10上における光電変換部11、12の位置に応じて、所定の角度範囲22(図1(a))からの光束が入射する。入射した光束に対する光電変換部11、12の感度特性を、角度に応じて射出瞳上に射影したときの射出瞳上の感度分布を瞳透過率分布という。このときの瞳透過率分布の重心位置を瞳重心という。瞳重心は、以下の式1で算出することができる。式1において、rは射出瞳21上の座標であり、tは光電変換部11、12の瞳透過率分布を表し、積分範囲は射出瞳21上の領域である。
また、光電変換部で受光される光束が通過する領域のうち、瞳重心を含み、光電変換部の感度が高い角度範囲から入射する光束が通過する射出瞳20上の領域を瞳領域という。また、2つの瞳領域の瞳重心を結ぶ方向を瞳分割方向という。本実施形態においては、瞳分割方向はx方向であり、この方向を第1の方向とし、x方向に垂直なy方向を第2の方向とする。
図2(a)は、xz平面内において入射した光束に対する、光電変換部11の感度特性51と光電変換部12の感度特性52を示す。横軸は、xz平面内における入射光束とz軸が成す角度を示し、縦軸は感度を表している。αは、画素に入射する主光線の入射角度である。入射角度は、撮像素子の面内方向と垂直な方向(Z方向)を基準とする。画素13が撮像素子10の中央に位置する場合は、αはゼロであり、画素13が周辺部に位置する場合は、αはゼロ以外の値である。
図2(b)は、結像光学系20の射出瞳21、光電変換部11に対応する瞳透過率分布61と瞳重心71と瞳領域81(第1の瞳領域)を示した図である。瞳領域81は、射出瞳21の中心から+x方向(第1の方向)に偏心した瞳領域である。各画素13の光電変換部11は、主として瞳領域81を通過した光束を受光するように構成されている。この構成により、瞳領域81を通過した光束に対応する第1の信号Sが得られる。
図2(c)は、結像光学系20の射出瞳21、光電変換部12に対応する、瞳透過率分布62と瞳重心72と瞳領域82(第2の瞳領域)を示した図である。瞳領域82は、射出瞳21の中心から−x方向に偏心した瞳領域である。各画素13の光電変換部12は、主として瞳領域82を通過した光束を受光するように構成されている。この構成により、瞳領域81を通過した光束に対応する第2の信号Sが得られる。
信号S(j=1または2)は、以下の式2で記述できる。
fは被写体の光量分布、*は畳み込み積分を表している。添え字jは、1または2を表す。PSFは、被写体からの光束が信号Sとして取得される際の、結像光学系20や撮像素子10による劣化度合いを表す伝達関数であり、点像分布関数という。PSFとPSFの形状の差が、信号SとSの形状差を決定する。Fはフーリエ変換を表し、Ffは被写体の光量分布fをフーリエ変換したものである。iFFTは逆フーリエ変換を表している。
OTFは、点像分布関数PSFがフーリエ変換された伝達関数であり、光学伝達関数という。OTFは、空間周波数領域において、振幅伝達関数MTFを振幅項に、位相伝達関数PTFを位相項に有する関数として表される。MTF及びPTFは、それぞれ伝達に伴う各空間周波数成分の振幅及び位置の変化量を決定する関数である。なお、OTF、MTF、PTFは、それぞれ第jの瞳領域に対応する光学伝達関数、第jの瞳領域に対応する振幅伝達関数、第jの瞳領域に対応する位相伝達関数である。jは1または2である。
この信号Sと信号Sのx方向(第1の方向)における信号のズレ量から、被写体の距離を算出する。このズレ量は公知の方法により求められる。例えば、一対の信号(S、S)のうち、片方の信号をx方向にずらしながら相関演算を行い、最も相関が高いときのズレ量を算出することで求められる。求めたズレ量から、公知の方法により、デフォーカス量を求め、被写体の距離を算出することができる。
ところで、PSFと同様に、MTFとMTF、PTFとPTFとが互いに異なる特性を有していると、信号SとSは異なる形状となる。また、点像分布関数PSFは信号Sに対応して求められ、結像光学系20の光学特性(焦点距離や絞り、デフォーカス量等)、画素13の感度特性や撮像素子10上の位置などによって変動する。OTF、MTF、PTFについても同様である。
図3(a)、(b)は、PSF及びPSFを示したものであり、縦軸及び横軸はそれぞれx座標、y座標を表している。各図は、値が大きいほど白く記されている。図3(c)はPSF及びPSFのx方向の断面図を示したものであり、実線はPSF、破線PSFを表している。光学系の枠などによる光束のケラレや光電変換部11、12の感度の角度依存性が異なることにより、PSFとPSF、あるいはMTFとMTF、あるいはPTFとPTFは、それぞれ互いに異なる形状を有する関数となる。この場合、第1の信号Sと第2の信号Sのズレ量を算出する際に、誤差が生じやすくなる。このため、距離検出の精度が低下する。
これを防ぐためには、像信号修正フィルタを用いて、ズレ量の算出の誤差を低減するための前処理が行われる。本発明は、その前処理に関するもので、その前処理の処理時間を短縮するためのものである。以下に、本発明の距離検出方法に基づいて、この前処理について説明する。
図4は、距離検出装置40で行われる、被写体までの距離を検出する距離検出方法のフローチャートの一例を示す。この距離検出方法は、暫定ズレ量の算出工程と像信号の修正工程(信号処理工程)と距離の算出工程を有する。本実施形態では、前工程とは、暫定ズレ量の算出工程と像信号の修正工程(信号処理工程)を指す。
<暫定ズレ量の算出工程>
まず、図4(a)で示すように、ズレ量算出部43は、第1の信号Sと第2の信号Sから、暫定的なズレ量を算出する(ステップS10)。ズレ量は、上述した公知の方法によって求めることができる。
<像信号の修正工程>
次に、図4(a)で示すように、信号処理部42は、第1の信号Sにのみ、像信号修正処理を行う(ステップS20)。S20によって、修正信号CSが生成される。なお、本実施形態では、第1の信号Sに像信号修正処理を施す例を示して説明するが、第2の信号Sにのみ像信号修正処理を施してもよい。
像修正処理S20は、図4(b)で示すように、像信号修正フィルタの作成工程(ステップS21)と修正信号の生成工程(ステップS22)を有する。S21では、フィルタ生成部44がS10で算出した暫定ズレ量を基に像信号修正フィルタを作成する。例えば、暫定ズレ量の大きさに応じたフィルタデータ(セル値)を予め保持しておき、暫定ズレ量の大きさに基づき、それに対応したフィルタデータを呼び出すことで作成する。次に、信号処理部42が、第1の信号SにS21で生成した像信号修正フィルタを畳み込み積分することで修正信号CSを生成する。
なお、この処理で使用される像信号修正フィルタは以下のような特性を有する。すなわち、像信号修正フィルタは、x方向にAx、y方向にAy(Ax及びAyは2以上の整数)のセル数を有する2次元フィルタである。また、像信号修正フィルタは、光学伝達関数OTFに基づいて作成される。より具体的には、像信号修正フィルタは、第1の瞳領域に対応する光学伝達関数OTFの逆関数と第2の瞳領域に対応する光学伝達関数OTFに基づいて作成され、像信号修正フィルタICFは、以下の式3で表される。
PG、PGはそれぞれ、PSF、PSFの重心位置のデフォーカスに伴う移動量を、各空間周波数に対する位相量に換算した位相項である。ICFは、周波数空間において、OTFの逆関数とOTFの積(OTF/OTF)に、位相項PGとPGを追加した関数で表される。式3は、以下、式4乃至7で表すことができる。
HM及びHPは、ICFの周波数空間における振幅項と位相項である。PGは、実空間におけるPSFとPSFの重心位置間の距離を、周波数空間における各空間周波数に対する位相量に換算した位相調整項である。PGは、像信号修正処理により像信号が重心間距離分だけ動くことを防ぐために加えている。また、PGは、実空間において空間周波数によらず一定の値を有する項であり、信号の形状には影響しない項である。なお、式3は他の式の形に変形してもよい。いずれの変形式も、本発明にかかる像信号修正フィルタの実施形態に含まれるものである。
上述したように、ICFは、結像光学系20の状態(焦点距離や絞り、デフォーカス量)撮像素子10上の画素13の位置などの測距条件に応じて決定される。各条件に対応するフィルタデータを予め保持しておき、条件に応じてフィルタデータを読み出すことでICFを得る。また、上記の他には、代表的な暫定ズレ量に対応するフィルタデータのみを保持しておき、代表値以外の暫定ズレ量に対しては、予め保持してあるフィルタデータ間を補間することでフィルタを作成してもよい。あるいは、フィルタデータを関数で近似し、関数の各係数を保持してもよい。例えば、フィルタのセル値を、フィルタ内の位置を変数とするn次関数(nは正の整数)で近似し、関数の各係数を保持しておく。次に測距条件に応じて係数を読み出し、フィルタを作成する。このような方法により、保持するフィルタデータ量を削減でき、フィルタ保持用の記録容量を低減できる。
像信号修正処理されて生成された修正信号CSは、式2、4乃至7を用いて、式8で表わされる。
この結果、修正信号CSに対応する振幅伝達関数はMTFとなり、位相伝達関数はPTFと信号の形状に影響しないPGとの和となる。
修正信号CSは、PSFを変形した点像分布関数CPSFを用いると、式9のように記述できる。なお、CPSFの形状が修正信号CSの形状を決定する。
図5(a)は、CPSFを示したものであり、縦軸及び横軸はそれぞれx座標、y座標を表しており、図3(a)、(b)と同じく、値が大きいほど白く記されている。図5(b)はCPSF及びPSFのx方向の断面図を示したものであり、実線はCPSF、破線PSF(図3(c)の破線と同じ)を表している。図5(b)から分かるように、修正信号CSと第2の信号Sは、互いに形状が近い信号となり、ズレ量が高精度に算出することができる。このため、後述する距離算出工程によって被写体の距離を高精度に算出することができる。なお、式2でi=2を代入した式と、式8を比べると、修正信号CSと第2の信号Sとの差分は、位相調整項PGの有無であることから、互いに形状が近い信号であることが分かる。
さらに、上記のような像信号修正フィルタを用いることで、像信号修正処理を片方の像信号(第1の信号S)に対してのみ行うだけで、もう一方の像信号(第2の信号S)の形状に近い修正信号を得ることができる。そのため、像信号修正処理の計算負荷を減らすことができ、高速な前処理が可能となる。
<距離の算出工程>
そして、図4(a)で示すように、距離算出部41は、修正信号CSと第2の信号Sのx方向(第1の方向)におけるズレ量から、被写体の距離を算出する(ステップS30)。このズレ量は、暫定ズレ量算出処理(S10)と同じ方法を用いることができ、ズレ量算出部43によって算出される。また、被写体の距離は、例えば、式10により、デフォーカス量ΔLを求め、結像光学系20の結像関係から算出される。dはズレ量、Lは射出瞳21と撮像素子10までの距離、wは基線長を表している。
あるいは、ズレ量dとデフォーカス量ΔLを結び付ける変換係数を予め算出しておき、検出したズレ量と変換係数を用いてデフォーカス量ΔLを算出してもよい。あるいは、ズレ量と被写体距離を結びつける変換係数を用いて、被写体の距離を直接算出してもよい。撮影条件や撮像面上における光電変換部の位置に応じて基線長を算出する演算を省くことができ、高速な距離算出が可能となる。
<ノイズヘの対応>
像信号修正処理S20は、第1の信号Sと第2の信号Sのうち、S/Nがよい方の信号を像信号修正処理することが望ましい。一般的に信号Sにはノイズが含まれる。ノイズは、例えば光電変換部で受光した光を電気信号に変換する際に発生する。第1の信号Sにノイズδnが含まれる場合の修正信号CSは、式11のように記載できる。
δn・MTF/MTFの項は、修正信号CSに及ぼすノイズの影響を表す項であり、MTF/MTFが大きいほど、ノイズδnの影響が大きくなることを表している。特にMTF/MTFが1より大きくなると、ノイズが増幅され、修正信号CSが大きく劣化する。そのため、MTFとMTFのうち大きい方が分母となるように、像信号修正する信号を選択することが望ましい。MTFの比較は、PSFとPSFの和で規格化したPSFをフーリエ変換して得られる関数の振幅項MTFとMTFとで行う。MTFが大きいと、光電変換部で取得される信号が増大し、信号のS/Nがよくなる。このため、第1の信号Sと第2の信号Sのうち、S/Nがよい方の信号を選択し、その信号のみを像信号修正処理を行うことでノイズの影響を軽減することができる。
例えば、図6(a)のように、撮像素子10の周辺部においては、画素13に含まれる光電変換部11、12のうち、撮像素子10の中心から遠くに位置する光電変換部11で取得した信号を像信号修正処理することが望ましい。これは、以下の理由による。図6(b)のように、画素13には、傾いた(+θxzの角度を有する)光が多く入射する。図6(c)、(d)のように、結像光学系20の枠によるケラレの影響が増え、射出瞳21の形状が変形する。光電変換部11は射出瞳21の広い瞳領域181を、光電変換部12は射出瞳21の狭い瞳領域182を通過した光束を受光する。このように、画素13においては、撮像素子10の中心から遠くに位置する光電変換部ほど、瞳領域が広くなり、MTFは向上し、信号のS/Nは向上する。このため、第1の信号Sと第2の信号Sのうち、画素13に含まれる光電変換部11、12のうち、撮像素子10の中心から遠くに位置する光電変換部11で取得した信号を像信号修正処理することでノイズの影響を軽減することができる。
<その他の像信号修正フィルタ>
像信号修正フィルタICFは、振幅項HMあるいは位相項HPのいずれか一方の項を有するフィルタであってもよい。つまり、像信号修正フィルタICFは、式12、式13のように、周波数空間における振幅あるいは位相のみを補正するフィルタを用いてもよい。
このようなフィルタを用いても、第1の信号Sを形成する振幅伝達関数あるいは位相伝達関数のいずれか一方を、第2の信号Sを形成する振幅伝達関数あるいは位相伝達関数に近づけることで、ズレ量の誤差を軽減することができる。式12、式13で表されるフィルタも第1の瞳領域に対応する光学伝達関数と第2の瞳領域に対応する光学伝達関数とに基づくフィルタである。
本実施形態において、実空間でフィルタを信号に畳み込み積分することで修正信号を生成する処理方法について示したが、周波数空間で像信号修正処理を行ってもよい。周波数空間におけるフィルタデータ(式4における逆フーリエ変換iFFTの括弧内のデータ)を予め保持しておく。次に、取得した信号Sをフーリエ変換し、周波数空間における修正信号FSを生成する。修正信号FSにフィルタを乗算し、逆フーリエ変換することで修正信号CSを生成することができる。フィルタを施す際に、畳み込み積分するよりも計算負荷を軽減することができ、高速かつ高精度な測距が可能となる。
また、像信号修正フィルタICFを構成する各伝達関数は、上述した関数でなくても、他の関数で近似した関数を用いてもよい。各伝達関数を多項式等で近似した関数を用いてもよい。これらの方法で像信号修正フィルタICFを生成しても、前述の像信号修正の効果を得ることができる。
<測距結果>
本発明の距離検出装置の測距結果は、例えば、結像光学系の焦点検出に用いることができる。本発明の距離検出装置によって、高速かつ高精度に被写体の距離を測定することができ、被写体と結像光学系の焦点位置とのズレ量を知ることができる。結像光学系の焦点位置を制御することで、被写体に対して高速かつ高精度に焦点位置を合わせることができる。本実施形態の距離検出装置を備えてデジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ等の撮像装置を構成でき、距離検出装置の距離検出結果に基づき、光学系の焦点検出を行うことができる。また、本発明の距離検出装置を用いて距離マップを生成することができる。
(実施形態2)
本実施形態では、実施形態1とは異なる像信号修正フィルタを用いる例について説明する。それ以外は実施形態1と同じであるので、以下では、本実施形態で用いる像信号修正フィルタについて述べる。
本実施形態の像信号修正フィルタICFは、MTFが小さいほど修正効果が小さく、MTFが大きいほど修正効果が大きくなる、振幅調整項MMを有している。具体的には、像信号修正フィルタICFは式14、式15のように記載できる。
Kは調整係数であり、正の実数である。Kの大きさによって各空間周波数成分の振幅及び位相の補正効果を調整することができる。MMはMTFが小さくなると小さな値となる。像信号修正フィルタICFが、このようなMMを有することで、MTFが大きい空間周波数成分(信号Sの主成分)は像信号修正効果が得られ、MTFが小さい空間周波数成分ではノイズの影響を抑えることができる。
調整係数Kは、信号SのS/Nに応じて変更してもよい。例えば、図4のS20の像信号修正処理において、像信号修正フィルタの生成工程S21において、信号のS/Nを元に調整係数Kの大きさを調整する係数調整処理を行ってもよい。信号SのS/Nがよいときは、調整係数Kを小さい値(最小0)にし、S/Nが悪い時は、調整係数Kを大きい値にする。信号のS/Nに応じて、ノイズの影響を調整することができ、より高精な像信号修正及び測距が可能となる。これらの方法を備えた像信号修正処理を行うことにより、ノイズの影響を抑えることができ、前述と同様に、高速かつ高精度な測距が可能となる。
本実施形態においても実施形態1と同じく、周波数空間で像信号修正処理を行ってもよいし、第2の信号Sを像信号修正処理してもよい。また、第1の信号Sと第2の信号Sのうち、S/Nがよい方の信号を像信号修正処理することが望ましい。
(実施形態3)
本実施形態は、実施形態1に対して距離検出装置が、ズレ量算出部43によって算出されたズレ量の大きさを基に、像信号修正処理を行うか否かを判定する判定部(不図示)をさらに有している。本実施形態の距離検出方法を、図7に示す。
第1の信号Sと第2の信号Sの形状差は、デフォーカス量が大きく、ズレ量が大きいほど大きくなる。そのため、ズレ量が大きいとき、ズレ量の検出誤差が大きくなり、測距精度が悪化する。一方、ズレ量が小さいと、ズレ量の検出誤差は小さくなるため、測距精度は維持される。そのため、図7のように、第1の信号Sと第2の信号Sの暫定ズレ量の大きさが閾値に対して大きいか否かを判定する判定処理工程(ステップS40)を暫定ズレ量の算出工程S10の後に設ける。
ズレ量が閾値よりも大きい場合は、実施形態1と同じ像信号修正処理(S20)を行い、その後距離算出処理工程(S30)を行う。一方、ズレ量が閾値以下である場合は、像信号修正処理(S20)は行わず、暫定ズレ量をズレ量として距離算出処理工程(S30)を行う。なお、S40の判定処理工程において、閾値の大きさは、ズレ量の検出誤差と許容誤差との比較によって決定することができる。ズレ量の許容誤差は、目標とする測距精度と距離検出装置の構成や用途によって決定される。
このような判定工程を設けることによって、被写体の概略の距離(デフォーカス量)に応じて適切な測距を行うことができ、より高速かつ高精度な測距を行うことができる。
本実施形態においても実施形態1と同じく、周波数空間で像信号修正処理を行ってもよいし、第2の信号Sを像信号修正処理してもよい。また、第1の信号Sと第2の信号Sのうち、S/Nがよい方の信号を像信号修正処理することが望ましい。
(実施形態4)
上述した実施形態では被写体の距離を算出する例について示したが、ズレ量に対応する視差量を検出する視差量検出装置にも本発明を提供することができる。例えば、視差量検出装置では、ズレ量に基づいて、合焦位置近傍の被写体を画像から切り出すなどの処理を施すことができる。なお、視差量とは、2つの信号のズレ量であってもよく、またはそれらに関連した物理量であってもよい。
この視差量検出装置は、実施形態1の距離検出装置40の距離算出部41の代わりに、2つの信号のズレ量に対応する視差量を算出する視差量算出部を有する構成とすれば、その他の構成は距離検出装置40と同じでよい。なお、2つの信号とは、具体的には、第1の信号と第2の信号のうち像信号修正処理された一方の信号と、第1の信号と第2の信号のうち像信号修正処理されない他方の信号である。さらに、視差量検出装置は、視差量(ズレ量)に応じて、所定の視差量の被写体を画像から抽出する抽出部を有していてもよい。
本実施形態の視差量検出方法は、図4(a)のフローチャートにおいて、距離算出処理S30の代わりに視差量算出処理を行うようにすれば、その他の処理工程は、図4(a)、(b)と同じでよい。なお、視差量の算出は、式10を用いてデフォーカス量を算出してもよいし、信号のズレ量を算出してもよいし、それらに関連した物理量を算出するようにしてもよい。
本実施形態においても、第1の信号と第2の信号のうちいずれか一方の信号にだけ、像信号修正フィルタを用いたフィルタ処理を施すため、高速で高精度に視差量を検出することができる。
また、この視差量検出装置も実施形態1乃至3の距離検出装置と同様に撮像装置の一部として用いることができる。
本実施形態においても実施形態1と同じく、周波数空間で像信号修正処理を行ってもよい。また、第1の信号Sと第2の信号Sのうち、S/Nがよい方の信号を像信号修正処理することが望ましい。
(実施形態5)
本発明は、距離検出装置や視差量検出装置の他にコンピュータプログラムをも包含する。本実施形態のコンピュータプログラムは、距離の算出あるいは視差量の算出のために、コンピュータに所定の工程を実行させるものである。
本実施形態のプログラムは、距離検出装置、視差量検出装置またはそのいずれかを備えるデジタルカメラ等の撮像装置のコンピュータにインストールされる。インストールされたプログラムがコンピュータによって実行されることで上記の機能が実現し、高速で高精度な距離検出、視差量検出が可能なものとすることができる。
また、本実施形態のプログラムは、記録媒体の他、インターネットを通じて頒布することも可能である。
具体的な実装は、ソフトウェア(プログラム)による実装と、ハードウェアにより実装のいずれも可能である。例えば、距離検出装置、視差量検出装置、撮像装置に内蔵されたコンピュータ(マイコン、CPU、MPU、FPGA等)のメモリにコンピュータプログラムを格納し、当該コンピュータプログラムをコンピュータに実行させて、各処理を実現させてもよい。また、本発明の全部または一部の処理を論理回路により実現するASIC等の専用プロセッサを設けることも好ましい。また、本発明は、クラウド環境におけるサーバーにも適用可能である。
また、例えば、記憶装置に記録されたプログラムを読み込み実行することで前述した実施形態の機能を実現するシステムや装置のコンピュータによって実行されるステップからなる方法によっても、本発明を実施することができる。この目的のために、上記プログラムは、例えば、ネットワークを通じて、又は、上記記憶装置となり得る様々なタイプの記録媒体(つまり、非一時的にデータを保持するコンピュータ読取可能な記録媒体)から、上記コンピュータに提供される。よって、上記コンピュータ(CPU、MPU等のデバイスを含む)、上記方法、上記プログラム(プログラムコード、プログラムプロダクトを含む)、上記プログラムを非一時的に保持するコンピュータ読取可能な記録媒体は、いずれも本発明の範疇に含まれる。
40 距離検出装置
41 距離算出部
42 信号処理部

Claims (22)

  1. 結像光学系の射出瞳の第1の瞳領域を通過した光束に対応する第1の信号と、前記第1の瞳領域とは異なる第2の瞳領域を通過した光束に対応する第2の信号と、に基づき、被写体の距離を算出する距離算出部と、
    前記第1の瞳領域に対応する光学伝達関数と前記第2の瞳領域に対応する光学伝達関数とに基づくフィルタを用いて、前記第1の信号と前記第2の信号のうちいずれか一つの信号をフィルタ処理する信号処理部と、を有することを特徴とする距離検出装置。
  2. 前記いずれか一つの信号は、第1の信号であり、
    前記フィルタは、前記第1の瞳領域に対応する光学伝達関数の逆関数と前記第2の瞳領域に対応する光学伝達関数とに基づくフィルタであることを特徴とする請求項1に記載の距離検出装置。
  3. 前記フィルタは、周波数空間において、振幅項と位相項を有する関数で表され、
    前記フィルタは、前記第2の瞳領域に対応する位相伝達関数と前記第1の瞳領域に対応する位相伝達関数との差を示す関数を位相項に有するフィルタであることを特徴とする請求項2に記載の距離検出装置。
  4. 前記フィルタは、位相調整するための項を前記位相項に有すること特徴とする請求項3に記載の距離検出装置。
  5. 前記いずれか一つの信号は、前記第1の信号であり、
    前記フィルタは、下記式で示す関数を前記位相項に有することを特徴とする請求項4に記載の距離検出装置。

    ただし、PTFは前記第1の瞳領域に対応する位相伝達関数であり、PTFは前記第2の瞳領域に対応する位相伝達関数であり、PGは位相調整項であって実空間において空間周波数によらず一定の値を有する項である。
  6. 前記フィルタは、周波数空間において、振幅項と位相項を有する関数で表され、
    前記フィルタは、前記第1の瞳領域に対応する振幅伝達関数と前記第2の瞳領域に対応する振幅伝達関数との比の値を示す関数を前記振幅項に有するフィルタであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の距離検出装置。
  7. 前記いずれか一つの信号は、前記第1の信号であり、
    前記フィルタは、前記第2の瞳領域に対応する振幅伝達関数を前記第1の瞳領域に対応する振幅伝達関数で除した関数を前記振幅項に有するフィルタであることを特徴とする請求項6に記載の距離検出装置。
  8. 前記第1の瞳領域に対応する振幅伝達関数は、前記第2の瞳領域に対応する振幅伝達関数よりも大きいことを特徴とする請求項7に記載の距離検出装置。
  9. 前記第1の信号は、前記第2の信号よりもS/Nがよいことを特徴とする請求項7又は8に記載の距離検出装置。
  10. 前記フィルタは、下記式で示す関数を前記振幅項に有することを特徴とする請求項7乃至9のいずれか1項に記載の距離検出装置。

    ただし、MTFは前記第1の瞳領域に対応する振幅伝達関数であり、MTFは前記第2の瞳領域に対応する振幅伝達関数であり、Kは調整係数であって正の実数である。
  11. 前記調整係数は、前記第1の信号のS/Nがよいほど小さい値となることを特徴とする請求項10に記載の距離検出装置。
  12. 前記第1の信号と前記第2の信号に基づきズレ量を算出するズレ量算出部を有していることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の距離検出装置。
  13. 前記ズレ量が閾値より大きい場合、前記信号処理部は、前記第1の信号と前記第2の信号とをフィルタ処理することを特徴とする請求項12に記載の距離検出装置。
  14. 前記ズレ量に基づき前記フィルタを生成するフィルタ生成部を有することを特徴とする請求項12又は13に記載の距離検出装置。
  15. 前記第1の瞳領域と前記第2の瞳領域とを有する結像光学系と、
    前記第1の信号と前記第2の信号とを取得する撮像素子と、
    請求項1乃至14のいずれか1項に記載の距離検出装置と、を有する撮像装置。
  16. 結像光学系の射出瞳の第1の瞳領域を通過した光束に対応する第1の信号と、前記第1の瞳領域とは異なる第2の瞳領域を通過した光束に対応する第2の信号と、に基づき、被写体の距離を算出する距離算出工程と、
    前記第1の瞳領域に対応する光学伝達関数と前記第2の瞳領域に対応する光学伝達関数とに基づくフィルタを用いて、前記第1の信号と前記第2の信号のうちいずれか一つの信号をフィルタ処理する信号処理工程と、を有することを特徴とする距離検出方法。
  17. 結像光学系の射出瞳の第1の瞳領域を通過した光束に対応する第1の信号と前記第1の瞳領域とは異なる第2の瞳領域を通過した光束に対応する第2の信号のうちいずれか一つの信号を、前記第1の瞳領域に対応する光学伝達関数と前記第2の瞳領域に対応する光学伝達関数とに基づくフィルタを用いて、フィルタ処理する信号処理部と、
    前記信号処理部によってフィルタ処理された前記いずれか一方の信号と、前記第1の信号と前記第2の信号のうち前記いずれか一方の信号とは異なる信号と、のズレ量に対応する視差量を算出する視差量算出部と、を有することを特徴とする視差量検出装置。
  18. 前記いずれか一つの信号は、第1の信号であり、
    前記フィルタは、前記第1の瞳領域に対応する光学伝達関数の逆関数と前記第2の瞳領域に対応する光学伝達関数とに基づくフィルタであることを特徴とする請求項18に記載の視差量検出装置。
  19. 前記フィルタは、周波数空間において、振幅項と位相項を有する関数で表され、
    前記フィルタは、前記第2の瞳領域に対応する位相伝達関数と前記第1の瞳領域に対応する位相伝達関数との差を示す関数を位相項に有するフィルタであることを特徴とする請求項18に記載の視差量検出装置。
  20. 前記フィルタは、周波数空間において、振幅項と位相項を有する関数で表され、
    前記フィルタは、前記第1の瞳領域に対応する振幅伝達関数と前記第2の瞳領域に対応する振幅伝達関数との比の値を示す関数を前記振幅項に有するフィルタであることを特徴とする請求項18に記載の視差量検出装置。
  21. 前記第1の瞳領域と前記第2の瞳領域とを有する結像光学系と、
    前記第1の信号と前記第2の信号とを取得する撮像素子と、
    請求項18乃至20のいずれか1項に記載の視差量検出装置と、を有する撮像装置。
  22. 前記撮像素子は、複数の画素を有し、
    前記複数の画素のうち少なくとも一つの画素は、前記第1の信号を生成する第1光電変換部と前記第2の信号を生成する第2光電変換部とを有し、
    前記信号処理部は、前記フィルタを用いて、前記第1光電変換部と前記第2光電変換部のうち前記撮像素子の中心から遠い位置にある光電変換部によって生成される信号をフィルタ処理することを特徴とする請求項15又は21に記載の撮像装置。
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