JP2015197422A - 突合せ溶接検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】互いに近接配置された被接合部材のフランジ同士の突合せ溶接継手の溶接部を検査可能とする。【解決手段】溶接部14の下側に検査ガスを加圧しつつ接触させる検査ガス加圧接触機構100と、溶接部14の上側において溶接部14を通過した検査ガスを検出する検査ガス検出機構200とを備える。検査ガス加圧接触機構100は、長手方向、厚さ方向、および、長手方向と厚さ方向との両方に直交する高さ方向を有する板状のベース部110と、上記長手方向にてスライド移動可能および位置固定可能にベース部110を架台20上で支持する搬送機構と、ベース部110の上部に設けられて上下方向に伸縮可能なアクチュエータ120と、アクチュエータ120の上部に接続され、底を有しつつ上方に開口して溶接部14の周囲を下側から包囲可能な開口が形成された加圧部130と、加圧部130の開口端上に設けられた環状の弾性体140と、加圧部130の開口の内部に、検査ガスを加圧充填する検査ガス供給部とを備える。【選択図】図15

Description

本発明は、突合せ溶接検査装置に関し、特に、互いに近接配置された被接合部材同士の突合せ溶接検査装置に関する。
リーク検査装置の構成を開示した先行文献として、特開2003−329532号公報(特許文献1)がある。特許文献1に記載されたリーク検査装置は、フィルム状被試験体を平面状に保持して検査ガスが通過可能な保持部と、被試験体に対して検査ガスを保持部方向に加圧する加圧部と、被試験体を通して加圧部側から検査ガスが漏出する漏出空間と、検査ガスを検出する検出部と、漏出空間に搬送ガスを供給して、漏出空間に漏出した検査ガスを搬送ガスにより検出部へと搬送する検査ガス搬送機構とを備える。
特開2003−329532号公報
従来のリーク検査装置では、人が入れない程度に互いに近接配置された被接合部材のフランジ同士の突合せ溶接継手の溶接部を検査することは困難であった。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであって、互いに近接配置された被接合部材のフランジ同士の突合せ溶接継手の溶接部を検査可能な突合せ溶接検査装置を提供することを目的とする。
本発明に基づく突合せ溶接検査装置は、架台上にて互いに近接配置される被接合部材のフランジ同士の突合せ溶接継手の溶接部を検査する突合せ溶接検査装置である。突合せ溶接検査装置は、溶接部の下側に検査ガスを加圧しつつ接触させる検査ガス加圧接触機構と、溶接部の上側において溶接部を通過した検査ガスを検出する検査ガス検出機構とを備える。検査ガス加圧接触機構は、長手方向、厚さ方向、および、長手方向と厚さ方向との両方に直交する高さ方向を有する板状のベース部と、上記長手方向にてスライド移動可能および位置固定可能にベース部を架台上で支持する搬送機構と、ベース部の上部に設けられて上下方向に伸縮可能なアクチュエータと、アクチュエータの上部に接続され、底を有しつつ上方に開口して溶接部の周囲を下側から包囲可能な開口が形成された加圧部と、加圧部の開口端上に設けられた環状の弾性体と、加圧部の開口の内部に、検査ガスを加圧充填する検査ガス供給部とを備える。
本発明によれば、互いに近接配置された被接合部材のフランジ同士の突合せ溶接継手の溶接部を検査できる。
架台上に配置された分解輸送方式の変圧器の下部タンクのフランジ同士が接合された状態を示す斜視図である。 図1のII部を拡大して示す正面図である。 本発明の一実施形態に係る突合せ溶接検査装置における検査ガス加圧接触機構の構成を示す側面図である。 図3の検査ガス加圧接触機構を矢印IV−IV線矢印方向から見た図である。 本発明の一実施形態に係る突合せ溶接検査装置における検査ガス検出機構の構成を示す側面図である。 本発明の一実施形態に係る突合せ溶接検査装置の検査ガス加圧接触機構をスライド移動させて、互いに隣接する下部タンク同士の間に挿入している状態を示す斜視図である。 本発明の一実施形態において、検査ガス加圧接触機構を吊り上げて、下部タンクに接近させている状態を示す側面図である。 本発明の一実施形態において、検査ガス加圧接触機構を吊り上げて、互いに隣接する下部タンク同士の間に挿入している状態を示す側面図である。 本発明の一実施形態において、検査ガス加圧接触機構におけるスライド移動方向の後端を吊った状態で、スライド移動方向の先端側に位置する車輪を架台上に載置した状態を示す側面図である。 本発明の一実施形態において、検査ガス加圧接触機構を架台上に位置固定した状態を示す側面図である。 図10の検査ガス加圧接触機構を矢印XI方向から見た正面図である。 本発明の一実施形態において、検査ガス加圧接触機構のアクチュエータが伸びて弾性体を下部タンクのフランジに押しつけた状態を示す側面図である。 図12の検査ガス加圧接触機構における加圧部周辺をXIII−XIII線矢印方向から見た一部断面図である。 図12の検査ガス加圧接触機構における加圧部周辺をXIV−XIV線矢印方向から見た一部断面図である。 本発明の一実施形態において、検査ガス加圧接触機構によって溶接部に検査ガスを加圧しつつ接触させ、検査ガス検出機構によって溶接部を通過した検査ガスを検出している状態を示す斜視図である。
以下、本発明の一実施形態に係る突合せ溶接検査装置について図面を参照して説明する。以下の実施形態の説明においては、図中の同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は繰り返さない。
まず、被接合部材の一例として、分解輸送方式の変圧器における下部タンクについて説明する。図1は、架台上に配置された分解輸送方式の変圧器の下部タンクのフランジ同士が接合された状態を示す斜視図である。図2は、図1のII部を拡大して示す正面図である。
分解輸送方式の変圧器は、単相毎に輸送された後、使用場所にて互いに連結して組み立てられる3相変圧器である。そのため、分解輸送方式の変圧器における下部タンクは、3つに分割されている。分解輸送方式の変圧器の輸送時には、図1に示すように、下部タンク11の各々のフランジ11f上に、輸送用カバー12が載置されている。輸送用カバー12は、分解輸送方式の変圧器の輸送時に下部タンク11内に異物が浸入することを防止する。
使用場所に輸送された3つの下部タンク11は、図1に示すように、架台20上にて互いに近接配置される。互いに隣接する下部タンク11同士の間隔L1の寸法は、たとえば、120mmである。互いに隣接する輸送用カバー12同士の間隔L2の寸法は、たとえば、200mmである。下部タンク11の長さL3の寸法は、たとえば、3000mmである。架台20の幅L4の寸法は、たとえば、3100mmである。
図1,2に示すように、互いに近接配置された下部タンク11のフランジ11f同士は、突合せ溶接される。具体的には、図2に示すように、下部タンク11のフランジ11fに、V形開先11tが設けられている。V形開先11tの下方に裏当て金13が配置された状態で、溶接部14によって互いに隣接する下部タンク11のフランジ11f同士が接合されることにより、突合せ溶接継手が構成される。
分解輸送方式の変圧器の組立時には、輸送用カバー12が取り外されて、互いに接合された3つの下部タンク11の上に、1つの上部タンクが載置される。上部タンクと下部タンク11とによって形成された内部空間には、絶縁ガスまたは絶縁油が充填される。そのため、仮に、突合せ溶接継手の溶接部14に欠陥があった場合、絶縁ガスまたは絶縁油の漏れが発生して、分解輸送方式の変圧器の組立不良となる。
このような分解輸送方式の変圧器の組立不良を予防するために、下部タンク11のフランジ11f同士を突合せ溶接した後にて輸送用カバー12を取り外す前の状態である図1に示す状態において、突合せ溶接継手の溶接部14の欠陥の有無が検査される。本実施形態に係る突合せ溶接検査装置は、突合せ溶接継手の溶接部14の検査に用いられる。
以下、本実施形態に係る突合せ溶接検査装置の構成について説明する。本実施形態に係る突合せ溶接検査装置は、溶接部14の下側に検査ガスを加圧しつつ接触させる検査ガス加圧接触機構100と、溶接部14の上側において溶接部14を通過した検査ガスを検出する検査ガス検出機構200とを備える。
図3は、本実施形態に係る突合せ溶接検査装置における検査ガス加圧接触機構の構成を示す側面図である。図4は、図3の検査ガス加圧接触機構を矢印IV−IV線矢印方向から見た図である。図5は、本実施形態に係る突合せ溶接検査装置における検査ガス検出機構の構成を示す側面図である。図3においては、検査ガス加圧接触機構100の重心を通過する鉛直線1を示している。
図3,4に示すように、本実施形態に係る突合せ溶接検査装置の検査ガス加圧接触機構100は、長手方向L、厚さ方向T、および、長手方向Lと厚さ方向Tとの両方に直交する高さ方向Hを有する板状のベース部110と、長手方向Lにてスライド移動可能および位置固定可能にベース部110を架台20上で支持する搬送機構と、ベース部110の上部に設けられて上下方向に伸縮可能なアクチュエータ120と、アクチュエータ120の上部に接続され、底を有しつつ上方に開口して溶接部14の周囲を下側から包囲可能な開口131が形成された加圧部130と、加圧部130の開口端上に設けられた環状の弾性体140と、加圧部130の開口131の内部に、検査ガスを加圧充填する検査ガス供給部150とを備える。
本実施形態においては、ベース部110は、鉄板で構成されているが、ベース部110の材料はこれに限られず、後述するようにアクチュエータ120が伸びて弾性体140を下部タンク11のフランジ11fに押しつけた際の反力に耐え得る剛性を有する材料であればよい。
ベース部110は、側面視にて、略台形状の外形を有しているが、ベース部110の側面視形状はこれに限られず、後述する、車輪111、球軸受112、吊り手113およびアクチュエータ120を取付可能な形状、かつ、上記の反力に耐え得る形状であればよい。
搬送機構は、ベース部110の下部に設けられた車輪111、および、ベース部110において長手方向Lの少なくとも端部と中央部とに設けられた複数の吊り手を含む。
本実施形態においては、ベース部110において長手方向Lの両端部の各々の下部に、車輪111が設けられている。長手方向Lにおける車輪111同士の間の隙間L5の寸法は、図1に示す架台20の幅L4の寸法より僅かに大きい。
図4に示すように、吊り手113は、ベース部110において厚さ方向Tの両側に対で設けられている。1対の吊り手113は、ベース部110を貫通した小径部と、小径部の両端に設けられた大径部とから構成されている。
本実施形態においては、図3に示すように、ベース部110において長手方向Lの中央部に2対の吊り手113aが設けられ、長手方向Lの両端部の各々に1対の吊り手113bが設けられている。2対の吊り手113aは、側面視にて、鉛直線1が互いの中間に位置するように配置されている。
搬送機構は、ベース部110において厚さ方向Tの両側に対で設けられた球軸受112をさらに含む。本実施形態においては、6対の球軸受112が、側面視にてマトリックス状に配置されている。6対の球軸受112のうちの2対の球軸受112は、側面視において、鉛直線1上にて互いに間隔を置いて位置している。
図4に示す1対の球軸受112の厚さ方向Tにおける外幅L6の寸法は、図1に示す下部タンク11同士の間隔L1の寸法より僅かに小さい。6対の球軸受112において、外幅L6の寸法は略同一である。外幅L6の寸法は、本実施形態に係る突合せ溶接検査装置の検査ガス加圧接触機構100の厚さ方向Tにおける最大寸法である。
本実施形態においては、図3に示すように、アクチュエータ120が、長手方向Lにて互いに間隔を置いて複数設けられている。具体的には、アクチュエータ120が、長手方向Lにて互いに間隔を置いて9つ設けられている。アクチュエータ120は、エアシリンダまたは油圧シリンダなどの動力シリンダである。アクチュエータ120を複数設けることにより、アクチュエータ120を1つのみ設けた場合に比較して、弾性体140をより均一に下部タンク11のフランジ11fに押し付けることができる。
長手方向Lにて両端に位置する2つのアクチュエータ120bの各々は、昇降するシリンダ121bを有する。シリンダ121bが昇降することにより、アクチュエータ120bが上下方向に伸縮する。
シリンダ121bの上端には、リング122bが嵌め込まれている。シリンダ121bの上端は、加圧部130の下面に接続されている。リング122bによって、シリンダ121bが加圧部130に対して揺動することが規制されることにより、アクチュエータ120bと加圧部130とが互いに固定されている。
2つのアクチュエータ120bの間に位置するアクチュエータ120aの各々は、昇降するシリンダ121aを有する。シリンダ121aが昇降することにより、アクチュエータ120aが上下方向に伸縮する。シリンダ121aの上端は、ユニバーサルジョイント122aを間に挟んで加圧部130の下面に接続されている。ユニバーサルジョイント122aによって、アクチュエータ120aは、加圧部130に対して揺動可能に接続されている。
加圧部130は、開口131が形成されてバスタブ状の外形を有している。開口131は、後述するようにアクチュエータ120が伸びて弾性体140を下部タンク11のフランジ11fに押しつけた際に、裏当て金13に対して隙間を有しつつ裏当て金13を収容可能な大きさで形成されている。
加圧部130の周壁には、検査ガス供給部150との接続配管151が連結される貫通孔が設けられている。この貫通孔は、開口131に通じている。
本実施形態においては、加圧部130は、鉄で構成されているが、加圧部130の材料はこれに限られず、後述するようにアクチュエータ120が伸びて弾性体140を下部タンク11のフランジ11fに押しつけた際の圧縮力に耐え得る剛性を有する材料であればよい。
加圧部130の開口端上に、環状の弾性体140が接着剤により貼り付けられている。本実施形態においては、弾性体140は、ニトリルゴム、ウレタンゴム、スチロールゴム、シリコーンゴムまたはフッ素ゴムなどのゴムであるが、弾性体140の材料はゴムに限られず、たとえば、ポリテトラフルオロエチレンなどの樹脂であってもよい。
検査ガス供給部150は、検査ガスとして加圧したヘリウムガスを、接続配管151を通じて加圧部130の開口131の内部に充填する。具体的には、後述するようにアクチュエータ120が伸びて弾性体140を下部タンク11のフランジ11fに押しつけた状態において、下部タンク11のフランジ11fの下面と、弾性体140の内周面と、加圧部130の内面とによって構成される空間内に、加圧したヘリウムガス充填する。
本実施形態に係る突合せ溶接検査装置の検査ガス加圧接触機構100は、高さ方向Hにおいて、板状のベース部110上にアクチュエータ120および加圧部130を配置している。板状のベース部110においては、長手方向Lの寸法に比較して厚さ方向Tの寸法が小さい。このように、検査ガス加圧接触機構100は、板状のベース部110を立てた状態で組み立てられているため、後述するように、人が入れない程度に互いに近接配置された下部タンク11同士の間に挿入可能に構成されている。
図5に示すように、本実施形態に係る突合せ溶接検査装置の検査ガス検出機構200は、短冊状の台210と、台210の下部に設けられた車輪220と、台210に取り付けられた取っ手230と、台210と取っ手230とを連結する蝶番240と、台210の下面に取り付けられてヘリウムガスを検出するプローブ250とを含む。検査ガス検出機構200は、いわゆるスニファー法によりヘリウムガスを検出するヘリウムリークディテクタである。
台210および取っ手230の幅の寸法は、図1に示す互いに隣接する輸送用カバー12同士の間隔L2の寸法より小さい。また、車輪220の幅は、図2に示す下部タンク11のフランジ11fにおけるV形開先11tの最大幅より僅かに小さい。
以下、本実施形態に係る突合せ溶接検査装置を用いて、突合せ溶接継手の溶接部14を検査する方法について説明する。まず、本実施形態に係る突合せ溶接検査装置における検査ガス加圧接触機構100の動作について説明する。
図6は、本実施形態に係る突合せ溶接検査装置の検査ガス加圧接触機構をスライド移動させて、互いに隣接する下部タンク同士の間に挿入している状態を示す斜視図である。図6に示すように、アクチュエータ120が縮んだ状態の検査ガス加圧接触機構100を、互いに隣接する下部タンク11同士の間に、矢印2で示すベース部110の長手方向の一方に向けてスライド移動させて挿入する。
ここで、本実施形態における検査ガス加圧接触機構100のスライド移動方法および位置固定方法について説明する。
図7は、本実施形態において、検査ガス加圧接触機構を吊り上げて、下部タンクに接近させている状態を示す側面図である。図8は、本実施形態において、検査ガス加圧接触機構を吊り上げて、互いに隣接する下部タンク同士の間に挿入している状態を示す側面図である。図9は、本実施形態において、検査ガス加圧接触機構におけるスライド移動方向の後端を吊った状態で、スライド移動方向の先端側に位置する車輪を架台上に載置した状態を示す側面図である。図10は、本実施形態において、検査ガス加圧接触機構を架台上に位置固定した状態を示す側面図である。図11は、図10の検査ガス加圧接触機構を矢印XI方向から見た正面図である。
図7に示すように、検査ガス加圧接触機構100を、2対の吊り手113aにワイヤ31を掛けてクレーン30にて吊り上げて、矢印2で示す方向にスライド移動させることにより、下部タンク11に接近させる。本実施形態においては、ワイヤ31の先端に設けた輪を、吊り手113の小径部に掛けている。吊り手113の大径部は、ワイヤ31の輪の抜け止めとして機能する。
図8に示すように、検査ガス加圧接触機構100におけるスライド移動方向の先端側が、互いに隣接する下部タンク11同士の間に挿入されるまでクレーン30を移動させる。
その後、図9に示すように、検査ガス加圧接触機構100におけるスライド移動方向の後端に位置する1対の吊り手113bにワイヤ31を掛け替えて、検査ガス加圧接触機構100におけるスライド移動方向の後端を吊った状態で、スライド移動方向の先端側に位置する車輪111を架台20上に載置する。
検査ガス加圧接触機構100が、1対の吊り手113bによって持ち上げられた状態で、車輪111によって架台20上を走行することにより、下部タンク11同士の間を矢印2で示す方向にスライド移動する。
図10に示すように、検査ガス加圧接触機構100におけるスライド移動方向の先端側に位置する車輪111が架台20上から脱落するまで、クレーン30を移動させる。前述した通り、車輪111同士の間の隙間L5の寸法は、架台20の幅L4の寸法より僅かに大きい。
そのため、検査ガス加圧接触機構100におけるスライド移動方向の先端側に位置する車輪111が架台20上から脱落した状態において、1対の吊り手113bからワイヤ31を外して検査ガス加圧接触機構100の吊り上げを解除すると、検査ガス加圧接触機構100におけるスライド移動方向の後端側に位置する車輪111も架台20上から脱落した状態になる。
その結果、検査ガス加圧接触機構100は、ベース部110が架台20上に載置され、2つの車輪111が架台20を挟み込むように配置されることにより、架台20上に位置固定される。上記の工程により、人が入れない程度に互いに近接配置された下部タンク11同士の間に、検査ガス加圧接触機構100を挿入することができる。
前述した通り、1対の球軸受112の外幅L6の寸法は、下部タンク11同士の間隔L1の寸法より僅かに小さい。そのため、図11に示すように、検査ガス加圧接触機構100においては、球軸受112を互いに隣接する下部タンク11に接触させつつ下部タンク11同士の間をスライド移動する。その結果、図11に示すように、互いに隣接する下部タンク11同士の間の中間の位置に、検査ガス加圧接触機構100を位置固定することができる。これにより、加圧部130を突合せ溶接継手の溶接部14の直下に配置することができる。
次に、本実施形態における検査ガス加圧接触機構100において、溶接部14の下側に検査ガスを加圧しつつ接触させる方法について説明する。
図12は、本実施形態において、検査ガス加圧接触機構のアクチュエータが伸びて弾性体を下部タンクのフランジに押しつけた状態を示す側面図である。図13は、図12の検査ガス加圧接触機構における加圧部周辺をXIII−XIII線矢印方向から見た一部断面図である。図14は、図12の検査ガス加圧接触機構における加圧部周辺をXIV−XIV線矢印方向から見た一部断面図である。
図12に示すように、検査ガス加圧接触機構100が架台20上に位置固定された状態において、矢印3で示す上方にアクチュエータ120が伸びることにより、弾性体140が下部タンク11のフランジ11fに押しつけられる。
前述した通り、アクチュエータ120aのシリンダ121aは、図13に示すように、ユニバーサルジョイント122aによって、加圧部130に対して矢印4で示す方向に揺動可能に接続されている。アクチュエータ120bのシリンダ121bは、図14に示すように、リング122bによって、加圧部130に対して揺動することを規制されている。
上記のようにアクチュエータ120aおよびアクチュエータ120bを構成することにより、シリンダ121bの上端に接続されている部分の加圧部130の底面とシリンダ121bの軸とは、略垂直な位置関係を維持し、シリンダ121aの上端に接続されている部分の加圧部130の底面とシリンダ121aの軸とは、フランジ11fの下面の歪みに対応して交差角度が変化する。すなわち、アクチュエータ120が伸びて弾性体140を下部タンク11のフランジ11fの下面に押しつける際に、フランジ11fの下面の歪みに対応して、加圧部130がねじれるように変形する。
また、アクチュエータ120が伸びて下部タンク11のフランジ11fの下面に押しつけられた弾性体140は、弾性変形することにより、下部タンク11のフランジ11fの下面の凹凸に沿って密着する。
上記のように、下部タンク11のフランジ11fの下面の歪みおよび凹凸に対応して、下部タンク11のフランジ11fの下面に弾性体140を密着させることにより、下部タンク11のフランジ11fの下面と、弾性体140の内周面と、加圧部130の内面とによって構成される空間を、密閉空間にすることができる。
この密閉空間内に、検査ガス供給部150から接続配管151を通じて加圧したヘリウムガス充填する。その結果、突合せ溶接継手の溶接部14の下側に、ヘリウムガスを加圧しつつ接触させることができる。このようにするために、3つ以上のアクチュエータ120が設けられていることが好ましい。
次に、本実施形態に係る突合せ溶接検査装置における検査ガス検出機構200にて溶接部14を通過した検査ガスを検出する方法について説明する。
図15は、本実施形態において、検査ガス加圧接触機構によって溶接部に検査ガスを加圧しつつ接触させ、検査ガス検出機構によって溶接部を通過した検査ガスを検出している状態を示す斜視図である。
図15に示すように、突合せ溶接継手の溶接部14に沿って矢印5で示す方向に検査ガス検出機構200をスライド移動させることにより、溶接部14の直上にてプローブ250を走査させる。
前述した通り、本実施形態においては、車輪220の幅が、図2に示す下部タンク11のフランジ11fにおけるV形開先11tの最大幅より僅かに小さいため、車輪220をV形開先11tを案内溝として転がすことにより、検査ガス検出機構200を容易に溶接部14上で走行させることができる。
検査ガス検出機構200が、溶接部14を通過したヘリウムガスを検出した場合、溶接部14に欠陥が有ることが判明する。なお、検査ガス検出機構200においては、車輪220にエンコーダが取り付けられていて、車輪220の回転数によって溶接部14の欠陥位置が特定できるように構成されていてもよい。
本実施形態に係る突合せ溶接検査装置は、上記の構成により、人が入れない程度に互いに近接配置された被接合部材のフランジ同士の突合せ溶接継手の溶接部を検査することができる。
なお、今回開示した上記実施形態はすべての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。したがって、本発明の技術的範囲は、上記した実施形態のみによって解釈されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
11 下部タンク、11f フランジ、11t V形開先、12 輸送用カバー、13 裏当て金、14 溶接部、20 架台、30 クレーン、31 ワイヤ、100 検査ガス加圧接触機構、110 ベース部、111,220 車輪、112 球軸受、113,113a,113b 吊り手、120,120a,120b アクチュエータ、121a,121b シリンダ、122a ユニバーサルジョイント、122b リング、130 加圧部、131 開口、140 弾性体、150 検査ガス供給部、151 接続配管、200 検査ガス検出機構、210 台、230 取っ手、240 蝶番、250 プローブ。

Claims (5)

  1. 架台上にて互いに近接配置される被接合部材のフランジ同士の突合せ溶接継手の溶接部を検査する突合せ溶接検査装置であって、
    前記溶接部の下側に検査ガスを加圧しつつ接触させる検査ガス加圧接触機構と、
    前記溶接部の上側において前記溶接部を通過した前記検査ガスを検出する検査ガス検出機構とを備え、
    前記検査ガス加圧接触機構は、
    長手方向、厚さ方向、および、該長手方向と該厚さ方向との両方に直交する高さ方向を有する板状のベース部と、
    前記長手方向にてスライド移動可能および位置固定可能に前記ベース部を前記架台上で支持する搬送機構と、
    前記ベース部の上部に設けられて上下方向に伸縮可能なアクチュエータと、
    前記アクチュエータの上部に接続され、底を有しつつ上方に開口して前記溶接部の周囲を下側から包囲可能な開口が形成された加圧部と、
    前記加圧部の開口端上に設けられた環状の弾性体と、
    前記加圧部の前記開口の内部に、前記検査ガスを加圧充填する検査ガス供給部とを備える、突合せ溶接検査装置。
  2. 前記アクチュエータが、前記長手方向にて互いに間隔を置いて複数設けられている、請求項1に記載の突合せ溶接検査装置。
  3. 前記アクチュエータが、前記長手方向にて互いに間隔を置いて3つ以上設けられ、
    前記長手方向にて両端に位置する2つの前記アクチュエータと前記加圧部とは、互いに固定されており、
    2つの前記アクチュエータの間に位置する前記アクチュエータは、前記加圧部に対して揺動可能に接続されている、請求項2に記載の突合せ溶接検査装置。
  4. 前記搬送機構は、前記ベース部の下部に設けられた車輪、および、前記ベース部において前記長手方向の少なくとも端部と中央部とに設けられた複数の吊り手を含み、
    前記検査ガス加圧接触機構においては、前記中央部に設けられた前記吊り手によって持ち上げられて前記車輪が前記架台上に載置され、前記端部に設けられた前記吊り手によって持ち上げられた状態で前記車輪によって前記架台上を走行することにより、前記被接合部材同士の間をスライド移動し、かつ、前記車輪が前記架台上から脱落することにより前記架台上に位置固定される、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の突合せ溶接検査装置。
  5. 前記搬送機構は、前記ベース部において前記厚さ方向の両側に設けられた球軸受をさらに含み、
    前記検査ガス加圧接触機構においては、前記球軸受を2つの前記被接合部材に接触させつつ前記被接合部材同士の間をスライド移動する、請求項4に記載の突合せ溶接検査装置。
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