JP2015196937A - ゴム物品補強用スチールコード - Google Patents

ゴム物品補強用スチールコード Download PDF

Info

Publication number
JP2015196937A
JP2015196937A JP2014077375A JP2014077375A JP2015196937A JP 2015196937 A JP2015196937 A JP 2015196937A JP 2014077375 A JP2014077375 A JP 2014077375A JP 2014077375 A JP2014077375 A JP 2014077375A JP 2015196937 A JP2015196937 A JP 2015196937A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steel
filament
steel cord
iron
metal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014077375A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6352668B2 (ja
Inventor
大野 義昭
Yoshiaki Ono
義昭 大野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP2014077375A priority Critical patent/JP6352668B2/ja
Publication of JP2015196937A publication Critical patent/JP2015196937A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6352668B2 publication Critical patent/JP6352668B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B1/00Constructional features of ropes or cables
    • D07B1/06Ropes or cables built-up from metal wires, e.g. of section wires around a hemp core
    • D07B1/0606Reinforcing cords for rubber or plastic articles
    • D07B1/0613Reinforcing cords for rubber or plastic articles the reinforcing cords being characterised by the rope configuration
    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B1/00Constructional features of ropes or cables
    • D07B1/06Ropes or cables built-up from metal wires, e.g. of section wires around a hemp core
    • D07B1/0606Reinforcing cords for rubber or plastic articles
    • D07B1/0666Reinforcing cords for rubber or plastic articles the wires being characterised by an anti-corrosive or adhesion promoting coating
    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B1/00Constructional features of ropes or cables
    • D07B1/06Ropes or cables built-up from metal wires, e.g. of section wires around a hemp core
    • D07B1/0606Reinforcing cords for rubber or plastic articles
    • D07B1/062Reinforcing cords for rubber or plastic articles the reinforcing cords being characterised by the strand configuration
    • D07B1/0626Reinforcing cords for rubber or plastic articles the reinforcing cords being characterised by the strand configuration the reinforcing cords consisting of three core wires or filaments and at least one layer of outer wires or filaments, i.e. a 3+N configuration
    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B1/00Constructional features of ropes or cables
    • D07B1/06Ropes or cables built-up from metal wires, e.g. of section wires around a hemp core
    • D07B1/0606Reinforcing cords for rubber or plastic articles
    • D07B1/062Reinforcing cords for rubber or plastic articles the reinforcing cords being characterised by the strand configuration
    • D07B1/0633Reinforcing cords for rubber or plastic articles the reinforcing cords being characterised by the strand configuration having a multiple-layer configuration
    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B2201/00Ropes or cables
    • D07B2201/20Rope or cable components
    • D07B2201/2001Wires or filaments
    • D07B2201/201Wires or filaments characterised by a coating
    • D07B2201/2011Wires or filaments characterised by a coating comprising metals
    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B2201/00Ropes or cables
    • D07B2201/20Rope or cable components
    • D07B2201/2015Strands
    • D07B2201/2036Strands characterised by the use of different wires or filaments
    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B2205/00Rope or cable materials
    • D07B2205/30Inorganic materials
    • D07B2205/3021Metals
    • D07B2205/306Aluminium (Al)
    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B2205/00Rope or cable materials
    • D07B2205/30Inorganic materials
    • D07B2205/3021Metals
    • D07B2205/3064Chromium (Cr)
    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B2205/00Rope or cable materials
    • D07B2205/30Inorganic materials
    • D07B2205/3021Metals
    • D07B2205/3071Zinc (Zn)
    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B2401/00Aspects related to the problem to be solved or advantage
    • D07B2401/20Aspects related to the problem to be solved or advantage related to ropes or cables
    • D07B2401/202Environmental resistance
    • D07B2401/2025Environmental resistance avoiding corrosion
    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B2401/00Aspects related to the problem to be solved or advantage
    • D07B2401/20Aspects related to the problem to be solved or advantage related to ropes or cables
    • D07B2401/202Environmental resistance
    • D07B2401/204Moisture handling

Landscapes

  • Ropes Or Cables (AREA)
  • Electroplating Methods And Accessories (AREA)

Abstract

【課題】重量増加を抑えつつ、耐腐食疲労性が向上したゴム物品補強用スチールコードを提供する。
【解決手段】複数本のスチールフィラメントが撚り合わされたコアストランド10の周りに、複数本のスチールフィラメントが撚り合わされた複数本のシースストランド20が撚り合わされてなる複撚り構造を有するゴム物品補強用スチールコード10であり、最外層ストランドの最外層スチールフィラメント以外の少なくとも1本のスチールフィラメントが、鉄よりもイオン化傾向が大きい金属でめっきされてなり、かつ、鉄よりもイオン化傾向が大きい金属のめっき量は、全スチールフィラメント1kg当たり0.0015〜0.45molである。
【選択図】図1

Description

本発明は、ゴム物品補強用スチールコード(以下、単に「スチールコード」とも称する)に関し、詳しくは、重量増加を抑えつつ、耐腐食疲労性が向上したゴム物品補強用スチールコードに関する。
一般に、タイヤやコンベヤ等のゴム物品の補強材として、スチールコードをゴム被覆してなるゴム−スチールコード複合体が用いられている。このスチールコードはゴムとの接着性を確保するために、表面にはブラス(銅−亜鉛合金)めっきが施されている。ブラスめっきが施された複撚りのスチールコードの場合、タイヤやコンベヤが、スチールコードに達するほどの外傷を受けると、ゴムが浸透していない部分を水分が毛細管現象にて通水する。そのためスチールコードは水の腐食によって錆が発生する場合がある。スチールコードの錆の進行はタイヤ寿命に影響するため、水の侵入による錆を防止する必要がある。
従来、コンベヤベルトにおいては、複撚りのスチールコードに水の浸入による錆を防止するため、スチールコードの最外層ストランドよりも内側に位置する少なくとも1つのスチールフィラメントに亜鉛(Zn)めっきを施す技術が提案されている(例えば、特許文献1)。また、コンベヤベルトにおいては、、コンベヤベルトにカットが入った場合であっても、スチールコードが腐食しないように、スチールコード全面にZnめっきを施すことも行われている。
特開2011−202291号公報
しかしながら、スチールコード全面にZnめっきが施されている場合、スチールコードとゴムとの接着性が悪く、これを回避するためには、ゴムの配合等の改良が必要となる。また、特許文献1の目的の1つは、スチールコードの内部のスチールフィラメントへの水分の到達を防止することであるため、最外層ストランドの最外層フィラメント以外のフィラメントについて、ある程度の厚み以上のZnめっきをする必要がある。そのため、スチールコードの重量が増加してしまうという問題を有している。
そこで、本発明の目的は、重量増加を抑えつつ、耐腐食疲労性が向上したゴム物品補強用スチールコードを提供することにある。
本発明者は、上記課題を解消するために鋭意検討した結果、めっきを施すスチールフィラメント、めっきの種類、およびめっき量を下記のとおりとすることにより、上記課題を解消することができることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明のゴム物品補強用スチールコードは、複数本のスチールフィラメントが撚り合わされたコアストランドの周りに、複数本のスチールフィラメントが撚り合わされた複数本のシースストランドが撚り合わされてなる複撚り構造を有するゴム物品補強用スチールコードにおいて、
最外層ストランドの最外層スチールフィラメント以外の少なくとも1本のスチールフィラメントが、鉄よりもイオン化傾向が大きい金属でめっきされてなり、かつ、前記鉄よりもイオン化傾向が大きい金属のめっき量が、全スチールフィラメント1kg当たり0.0015〜0.45molであることを特徴とするものである。
本発明のスチールコードにおいては、前記最外層ストランドの最外層スチールフィラメント以外にも、前記鉄よりもイオン化傾向が大きい金属でめっきされていないスチールフィラメントが存在することが好ましく、また、前記コアストランドとシースストランドの両方に、前記前記鉄よりもイオン化傾向が大きい金属でめっきされていないスチールフィラメントが存在することも好ましい。さらに、本発明のスチールコードにおいては、前記最外層ストランドの最外層スチールフィラメントの全てが、前記鉄よりもイオン化傾向が大きい金属でめっきされていないことが好ましい。
本発明によれば、重量増加を抑えつつ、耐腐食疲労性が向上したゴム物品補強用スチールコードを提供することができる。
本発明の一好適な実施の形態に係るゴム物品補強用スチールコードの断面図である。 本発明の他の好適な実施の形態に係るゴム物品補強用スチールコードの断面図である。 本発明の他の好適な実施の形態に係るゴム物品補強用スチールコードの断面図である。 本発明の他の好適な実施の形態に係るゴム物品補強用スチールコードの断面図である。 本発明の他の好適な実施の形態に係るゴム物品補強用スチールコードの断面図である。 本発明の他の好適な実施の形態に係るゴム物品補強用スチールコードの断面図である。 比較例として用いたゴム物品補強用スチールコードの断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて詳細に説明する。
本発明のゴム物品補強用スチールコードは、複数本のスチールフィラメント(以下、単に、「フィラメント」とも称す)が撚り合わされてなるコアストランドの周りに、複数本のスチールフィラメントが撚り合わされた複数本のシースストランドが撚り合わされてなる複撚り構造を有する。
図1は、本発明の一好適な実施の形態に係るゴム物品補強用スチールコードの断面図である。図示するスチールコード1は、3本のコアフィラメント11の周りに、9本のシースフィラメント12aからなる第1シースと、15本のシースフィラメント12bからなる第2シースと、からなるコアストランド10を有している。このコアストランド10の周りには、3本のコアフィラメント21の周りに、9本のシースフィラメント22aからなる第1シースと、15本のシースフィラメント22bからなる第2シースと、からなるシースストランド20が6本撚り合わされている。
本発明のスチールコード1は、最外層ストランド(図示例ではストランド20)の最外層スチールフィラメント(図示例では、シースストランド22b)以外の少なくとも1本のスチールフィラメントが、鉄よりもイオン化傾向が大きい金属でめっきを施されてなる。図1に示す例では、コアストランド10を構成する3本のコアフィラメント11のみに鉄よりもイオン化傾向が大きい金属のめっきが施されている。鉄よりもイオン化傾向が大きい金属のめっきが施されたフィラメントに水などが到達すると、このフィラメントに形成されたイオン化傾向が大きい金属のめっきが犠牲電極として働き、フィラメントよりも優先的に腐食し、フィラメントの腐食を遅らせることができる。したがって、鉄よりもイオン化傾向が大きい金属のめっきが施されたフィラメントの強度を確保することが可能になる。なお、図中では、鉄よりもイオン化傾向が大きい金属のめっきが施されているフィラメントには、斜線を引いてある。
また、鉄よりもイオン化傾向が大きい金属のめっきが施されていないフィラメントについても、直接的あるいは間接的に接触しているフィラメントに鉄よりもイオン化傾向が大きい金属のめっきが施されていれば、電池作用により鉄よりもイオン化傾向が大きい金属が優先的に腐食される。その結果、鉄よりもイオン化傾向が大きい金属がめっきされたフィラメントだけではなく、そうでないフィラメントも腐食されにくくなり、耐腐食疲労性が向上する。したがって、本発明のスチールコードとしては、最外層ストランドの最外層フィラメント以外のフィラメント全てに、鉄よりもイオン化傾向が大きい金属をめっきしてもよいが、最外層ストランドの最外層スチールフィラメント以外の少なくとも1本のスチールフィラメントが、鉄よりもイオン化傾向が大きい金属でめっきされていればよい。この場合、最外層ストランドの最外層スチールフィラメント以外にも、鉄よりもイオン化傾向が大きい金属でめっきされていないスチールフィラメントが存在しても、十分な耐腐食効果が得られるため、めっきを施すコストが少なく、生産面で好ましい。
本発明のスチールコード1においては、鉄よりもイオン化傾向が大きい金属のめっき量は全フィラメント1kg当たり0.0015〜0.45mol、好適には0.001〜0.26molでである。鉄よりもイオン化傾向が大きい金属のめっき量を全フィラメント1kg当たり0.0015mol以上とすることで、十分な耐腐食効果を発揮するできる。一方、めっき量が0.45molを超えると、スチールコード重量が大きくなりすぎ、また、生産性が悪化するおそれがあるため好ましくはない。より好適には、全スチールフィラメント1kg当たりのめっき量は0.02〜0.13mol/kgである。
本発明のスチールコード1においては、フィラメントにめっきする金属としては、鉄よりもイオン化傾向が大きい金属であればよい。例えば、亜鉛(Zn)、クロム(Cr)、アルミニウム(Al)を用いることができるが、コストや作業性を考慮すると好適にはZnである。
本発明のスチールコード1においては、最外層ストランドの最外層フィラメント(図中、シースストランド22b)については、その一部または全部に鉄よりもイオン化傾向が大きい金属をめっきしてもよいが、全てのフィラメントに鉄よりもイオン化傾向が大きい金属のめっきを施さず、鉄よりもイオン化傾向が大きい金属のめっきを施さなかったフィラメントには、ゴムとの接着性を確保するためにブラスめっきを施すのが好ましい。なお、本発明のスチールコードにおいては、全ストランド中の鉄よりもイオン化傾向が大きい金属のめっきが施されていないスチールフィラメント全てにブラスめっきを施してもよい。
図2〜6は、本発明の他の好適な実施の形態に係るゴム物品補強用スチールコードである。図示するスチールコードは、コアストランド10のコアフィラメント11以外にも鉄よりもイオン化傾向が大きい金属のめっきが施されており、この場合、耐腐食性がより優れたものとなる。例えば、本発明のスチールコードは、図2に示すように、コアストランド10のコアフィラメント11と、第1シースフィラメント12aと、にめっきが施されていてもよく、図3に示すように、コアストランド10を構成する全フィラメントに、鉄よりもイオン化傾向が大きい金属のめっきが施されていてもよい。
また、シースストランド20のコアもゴムが浸入しにくい部分であるため、図4〜6に示すように、本発明のスチールコードは、コアストランド10のコアフィラメント11に加え、シースストランド20のコアフィラメント21にも鉄よりもイオン化傾向が大きい金属のめっきを施すことも好ましい。図5に示すように、さらに、コアストランド10の第1シースフィラメント11にも鉄よりもイオン化傾向が大きい金属のめっきが施されていてもよく、図6に示すように、コアストランド10全体が鉄よりもイオン化傾向が大きい金属のめっきがなされていてもよい。なお、図2〜6においても、鉄よりもイオン化傾向が大きい金属のめっきが施されているフィラメントには、斜線を引いてある。
本発明のスチールコードにおいては、スチールフィラメントに対して、鉄よりもイオン化傾向が大きい金属をめっきする方法としては特に制限はない。しかしながら、一般的なZnめっきである溶融Znめっきでは、450℃以上の溶融Znにスチールフィラメントを浸漬してめっき処理するため、強度が2,500MPa以上のスチールフィラメントの場合、強度が大きく低下してしまう。そこで本発明のスチールコードにおいては、スチールフィラメントに鉄よりもイオン化傾向が大きい金属をめっき場合、電気めっきにて行うことが好ましい。
本発明のスチールコードは、複数本のスチールフィラメントが撚り合わされたコアストランド10の周りに、複数本のスチールフィラメントが撚り合わされた複数本のシースストランド20が撚り合わされてなる複撚り構造を有するゴム物品補強用スチールコードであり、最外層ストランドの最外層スチールフィラメント以外の少なくとも1本のスチールフィラメントが、鉄よりもイオン化傾向が大きい金属でめっきされてなり、かつ、鉄よりもイオン化傾向が大きい金属のめっき量が、全スチールフィラメント1kg当たり0.0015〜0.45molであることのみが重要であり、それ以外に特に制限はない。
本発明のスチールコードに用いるスチールフィラメントとしては、従来用いられているものであれば何れでも用いることができるが、炭素成分が0.80質量%以上である高炭素鋼であることが好ましい。フィラメントの素材を高硬度である炭素成分が0.80質量%以上の高炭素鋼とすることで、タイヤやベルトのようなゴム物品の補強効果を十分に得ることができる。一方、炭素成分が1.5%を超えると、延性が低くなり耐疲労性が悪化してしまうので好ましくない。
本発明のスチールコードは、複撚りのスチールコードであるため、重荷重用タイヤの補強材として好適である。例えば、1対のビード部間でトロイド状に延びるカーカスを有し、このカーカスのタイヤ径方向外側に、少なくとも1層のベルトが配置された重荷重用タイヤのベルトの補強材として、本発明のスチールコードを適用することができる。
以下、本発明を、実施例を用いてより詳細に説明する。
<実施例および比較例>
実施例1−1〜6−5、比較例として、(3+9+15)×7構造の複撚りスチールコードを作製した。実施例1−1〜3−5は、フィラメント径を0.30mmΦ、実施例4−1〜6−5および比較例は、フィラメント径を0.17mmφとした。各スチールコードのZnめっきを施したフィラメントの位置は、実施例1は図1、実施例2は図2、実施例3は図3、実施例4は図4、実施例5は図5、実施例6は図6、比較例は図7(Znめっきしたフィラメント無し)に示すとおりである。これらの条件、およびZnめっきの付着量を表1、2にまとめる。得られた各スチールコードにつき、下記の手順で耐腐食性試験を行った。
<耐腐食疲労性試験>
耐腐食疲労性の評価は、100mmに切断した各スチールコードを、少量の硝酸イオンおよび硫酸イオンを含む中性の水溶液に浸し、毎分1000回転の速度で300N/mmの繰り返し曲げ応力を与えてスチールワイヤが破断に至るまでの回転数を求めた。回転数は最大で100万回まで測定した。得られた結果につき、回転数100万回を100とする指数とし、耐腐食疲労性の評価を行った。結果を表1、2に併記する。
Figure 2015196937
Figure 2015196937
表1および2より、本発明のスチールコードは、従来のスチールコードと比較して、耐腐食疲労性が優れていることがわかる。また、図4、図5、図6の実施例は、最外層ストランドの最外層スチールフィラメント以外にも、Znめっきされていないスチールフィラメントが存在するが、コアストランドおよびシースストランドの両方にもZnめっきされているフィラメントが存在するため、電池作用をより良好に発現させることができ、図1、図2、図3のコアストランドにのみZnめっきされているフィラメントが存在する実施例よりも、少ないZnのめっき量でも高い耐腐食効果が得られる。なお、本発明のスチールコードは、全スチールフィラメント(スチールコード)1kg当たり、めっきされたZnは0.45mol以下であるため、大幅なスチールコード重量の増加はない。
1 スチールコード
10 コアストランド
11 コアフィラメント
12a 第1シースフィラメント
12b 第2シースフィラメント
20 シースストランド
21 コアフィラメント
22a 第1シースフィラメント
22b 第2シースフィラメント

Claims (4)

  1. 複数本のスチールフィラメントが撚り合わされたコアストランドの周りに、複数本のスチールフィラメントが撚り合わされた複数本のシースストランドが撚り合わされてなる複撚り構造を有するゴム物品補強用スチールコードにおいて、
    最外層ストランドの最外層スチールフィラメント以外の少なくとも1本のスチールフィラメントが、鉄よりもイオン化傾向が大きい金属でめっきされてなり、かつ、前記鉄よりもイオン化傾向が大きい金属のめっき量が、全スチールフィラメント1kg当たり0.0015〜0.45molであることを特徴とするゴム物品補強用スチールコード。
  2. 前記最外層ストランドの最外層スチールフィラメント以外にも、前記鉄よりもイオン化傾向が大きい金属でめっきされていないスチールフィラメントが存在する請求項1記載のゴム物品補強用スチールコード。
  3. 前記コアストランドとシースストランドの両方に、前記前記鉄よりもイオン化傾向が大きい金属でめっきされていないスチールフィラメントが存在する請求項2記載のゴム物品補強用スチールコード。
  4. 前記最外層ストランドの最外層スチールフィラメントの全てが、前記鉄よりもイオン化傾向が大きい金属でめっきされていない1〜3のうちいずれか一項記載のゴム物品補強用スチールコード。
JP2014077375A 2014-04-03 2014-04-03 ゴム物品補強用スチールコード Active JP6352668B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014077375A JP6352668B2 (ja) 2014-04-03 2014-04-03 ゴム物品補強用スチールコード

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014077375A JP6352668B2 (ja) 2014-04-03 2014-04-03 ゴム物品補強用スチールコード

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015196937A true JP2015196937A (ja) 2015-11-09
JP6352668B2 JP6352668B2 (ja) 2018-07-04

Family

ID=54546803

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014077375A Active JP6352668B2 (ja) 2014-04-03 2014-04-03 ゴム物品補強用スチールコード

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6352668B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018139615A1 (ja) 2017-01-26 2018-08-02 新日鐵住金株式会社 めっき鋼線、スチールコード及びゴム-めっき鋼線複合体
WO2019004392A1 (ja) 2017-06-30 2019-01-03 株式会社ブリヂストン ゴム物品補強用スチールコードおよびその製造方法
WO2020054673A1 (ja) 2018-09-11 2020-03-19 株式会社ブリヂストン ゴム物品補強用スチールコード

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS49102002A (ja) * 1973-02-02 1974-09-26
JPS533121B2 (ja) * 1974-04-02 1978-02-03
JP2010116655A (ja) * 2008-11-14 2010-05-27 Bridgestone Corp ゴム物品補強用スチールコードおよび空気入りタイヤ
JP2010163727A (ja) * 2009-01-19 2010-07-29 Bridgestone Corp ゴム物品補強用スチールコードおよび空気入りタイヤ

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS49102002A (ja) * 1973-02-02 1974-09-26
JPS533121B2 (ja) * 1974-04-02 1978-02-03
JP2010116655A (ja) * 2008-11-14 2010-05-27 Bridgestone Corp ゴム物品補強用スチールコードおよび空気入りタイヤ
JP2010163727A (ja) * 2009-01-19 2010-07-29 Bridgestone Corp ゴム物品補強用スチールコードおよび空気入りタイヤ

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018139615A1 (ja) 2017-01-26 2018-08-02 新日鐵住金株式会社 めっき鋼線、スチールコード及びゴム-めっき鋼線複合体
KR20190103406A (ko) 2017-01-26 2019-09-04 닛폰세이테츠 가부시키가이샤 도금 강선, 스틸 코드 및 고무-도금 강선 복합체
WO2019004392A1 (ja) 2017-06-30 2019-01-03 株式会社ブリヂストン ゴム物品補強用スチールコードおよびその製造方法
WO2020054673A1 (ja) 2018-09-11 2020-03-19 株式会社ブリヂストン ゴム物品補強用スチールコード
US11685191B2 (en) 2018-09-11 2023-06-27 Bridgestone Corporation Steel cord for reinforcing rubber article

Also Published As

Publication number Publication date
JP6352668B2 (ja) 2018-07-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2877630B1 (en) A steel cord for rubber reinforcement with selectively brass coated filaments
JP5883898B2 (ja) タイヤ補強用スチールコードおよびこれを適用したラジアルタイヤ
JP6729722B2 (ja) めっき鋼線、めっき鋼線の製造方法、スチールコード、及びゴム複合体
JPS61222737A (ja) 加硫性ゴム物品補強用スチ−ル要素
JP6352668B2 (ja) ゴム物品補強用スチールコード
JPWO2018198776A1 (ja) ゴム物品補強用スチールコード、その製造方法及びタイヤ
JP7068302B2 (ja) ゴム物品補強用スチールコードおよびその製造方法
CN110799699B (zh) 橡胶物品增强用钢丝帘线
WO2015193099A1 (en) A 4+9+14 Steel Cord
JP3779313B2 (ja) 環状同芯撚りビードコード
JPH0323674B2 (ja)
JP7454499B2 (ja) ゴム物品補強用スチールコード
CN109957865A (zh) 钢帘线
US20200238761A1 (en) A steel cord for rubber reinforcement
JP6408281B2 (ja) ゴム物品補強用スチールワイヤの製造方法
CN209066179U (zh) 用于橡胶增强的钢帘线
WO2022047714A1 (en) A steel cord for rubber reinforcement
JP2015196936A (ja) ゴム物品補強用スチールコード
JP2005500445A (ja) 高荷重用タイヤのスチールコード構造
JP2018119193A (ja) ゴム製品補強用鋼線、ゴム製品補強用スチールコード及びゴム製品補強用鋼線の製造方法
CN204690472U (zh) 一种渔用镀锌钢丝绳

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161219

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170721

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170725

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170913

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171205

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180522

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180607

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6352668

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250