JP2015196238A - ヒューマノイドロボットの関節機構 - Google Patents

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清 安藤
宏猷 王
Hongyou Wang
宏猷 王
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Yoshiaki Makizoe
義昭 牧添
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Hidefumi Shimada
英史 島田
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Takayuki Hase
隆之 長谷
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Abstract

【課題】トルクの伝達効率が高いヒューマノイドロボットの関節機構を提供する。【解決手段】関節機構Y1は、第1の部材100と、第2の部材200と、第1の部材100と第2の部材200との間で所定の回転数比で回転数を変換して駆動力を伝達する歯車装置300と、を備え、歯車装置300は、第1偏心部10aが形成されたクランク軸10と、第1偏心部10aが挿入される第1挿入孔14bおよび第1外歯14aを有する第1揺動歯車14と、クランク軸10を保持するキャリア4と、内歯ピン3を有する外筒2と、を有し、第1揺動歯車14の揺動によってキャリア4と外筒2とが同心状に変位するよう構成される。【選択図】図2

Description

本発明は、ヒューマノイドロボットの関節機構に関するものである。
従来、減速機を介して第1の部材と第2の部材との相対的な回動を可能としたヒューマノイドロボットの関節機構が知られている。特許文献1には、胴体上半部と胴体下半部とが減速機としての波動歯車装置であるハーモニックドライブ(登録商標)を介して接続された関節機構が記載されている。この関節機構では、波動歯車装置が固定側歯車としての環状内歯歯車と当該環状内歯歯車に噛み合いつつ回転する出力側歯車としての弾性外歯歯車とを有し、胴体下半部の上部軸部が環状内歯歯車に固定されるとともに、胴体上半部の胴体外殻が弾性外歯歯車に固定されることで、胴体上半部と胴体下半部とが相対的に回動可能な状態にある。
特開2005−161438号公報
近年、ヒューマノイドロボットの関節機構において、減速機から第1の部材または第2の部材への出力トルクの伝達効率の向上が望まれる。しかしながら、特許文献1に記載された関節機構では、減速機として波動歯車装置を採用しており、当該波動歯車装置の出力側歯車が弾性変形可能なように形成された薄肉の弾性外歯歯車であること、あるいは高減速比を維持するために当該弾性外歯歯車の歯の大きさが比較的小さく形成されることから、外部からの衝撃によって歯飛びや座屈が発生し、これによりトルクの伝達効率が低下する可能性がある。
本発明は、上記の観点からなされてものであり、その目的は、トルクの伝達効率の高いヒューマノイドロボットの関節機構を提供することにある。
本発明は、ヒューマノイドロボットの関節機構であって、前記ヒューマノイドロボットの第1部分を構成する第1の部材と、前記ヒューマノイドロボットの第2部分を構成する第2の部材と、前記第1の部材と前記第2の部材との間で所定の回転数比で回転数を変換して駆動力を伝達する歯車装置と、を備え、前記歯車装置は、偏心部が形成されたクランク軸と、前記偏心部が挿入される挿入孔および複数の外歯を有する揺動歯車と、前記クランク軸を回動可能に保持するとともに、前記第2の部材に取り付けられるキャリアと、前記キャリアの径方向の外側に配置され、前記揺動歯車の前記各外歯に噛み合う複数の内歯を有するとともに、前記第1の部材に取り付けられる外筒と、を有し、前記クランク軸の回転に伴う前記揺動歯車の揺動によって前記キャリアと前記外筒とが同心状に相対的に変位するよう構成される。
上記のヒューマノイドロボットの関節機構では、減速機としてクランク軸の回転に伴う揺動歯車の揺動によってキャリアと外筒とが同心状に相対的に変位するように構成された歯車装置を採用している。この歯車装置では、揺動歯車が引用文献1の波動歯車装置における弾性外歯歯車のように弾性変形可能である必要がない。また、揺動歯車の歯数を引用文献1の波動歯車装置における弾性外歯歯車の歯数に比して少なく設定できるため、当該揺動歯車の歯の大きさを比較的大きくすることができる。このため、上記のヒューマノイドロボットの関節機構は、波動歯車装置を採用した引用文献1の関節機構に比して、外部からの衝撃による歯飛びや座屈の発生を抑止でき、これによりトルクの伝達効率を向上することができる。
また、前記揺動歯車は、当該揺動歯車の軸方向に貫通する貫通孔を有し、前記キャリアは、基板と、前記揺動歯車を挟んで前記基板の反対側に位置する端板と、当該貫通孔を通じて前記基板と前記端板とを接続するシャフトと、を有し、前記基板、前記端板、および前記シャフトは、互いに独立した部材で構成されることが好ましい。
上記のヒューマノイドロボットの関節機構では、揺動歯車の貫通孔にシャフトを挿入した上で当該揺動歯車を挟むように基板と端板とを配置し、この状態においてシャフトと基板および端板とを接続することによって、当該関節機構を容易に組み立てることができる。また、このような構成を採用することで、シャフトを基板および端板と異なる素材にて形成することができる。このため、例えば、高負荷がかかりやすいシャフトを剛性の高い素材にて形成しつつ、基板および端板を比較的軽量な素材にて形成することができる。これにより、耐久力が高く且つ軽量なキャリアを形成することができる。
また、前記シャフトは、前記基板および前記端板に比して剛性の高い材料で形成され、前記基板および前記端板は、前記シャフトに比して密度の小さい軽量材料で形成されることが好ましい。
上記のヒューマノイドロボットの関節機構では、シャフトが基板および端板に比して剛性の高い材料で形成されるとともに、基板および端板がシャフトに比して密度の小さい軽量材料で形成されるため、シャフトの剛性を維持しつつキャリア全体の軽量化を達成することができる。
また、前記基板と前記シャフトとを固定する一方固定部材と、前記端板と前記シャフトとを固定する他方固定部材と、をさらに備え、前記シャフトは、前記揺動歯車の軸方向における前記基板側の一端に設けられた一方タップ孔と、前記揺動歯車の軸方向における前記端板側の他端に設けられた他方タップ孔と、を有し、前記基板は、前記一方タップ孔と連通する基板挿通孔を有し、前記端板は、前記他方タップ孔と連通する端板挿通孔を有し、前記一方固定部材は、前記基板挿通孔を通じて前記一方タップ孔に挿入され、当該一方タップ孔にて前記シャフトに締結されることにより前記基板と前記シャフトとを固定し、前記他方固定部材は、前記端板挿通孔を通じて前記他方タップ孔に挿入され、当該他方タップ孔にて前記シャフトに締結されることにより前記端板と前記シャフトとを固定することが好ましい。
上記のヒューマノイドロボットの関節機構では、一方固定部材が一方タップ孔にてシャフトに締結されることにより基板とシャフトとが固定され、他方固定部材が他方タップ孔にてシャフトに締結されることにより端板とシャフトとが固定される。ここで、タップ孔が設けられる部材は、固定部材と直接締結される部材であることから、当該固定部材から高負荷が加わる可能性が高い。上記のヒューマノイドロボットの関節機構では、タップ孔が基板および端板に比して剛性の高い材料で形成されるシャフトに設けられることから、固定部材から加わる負荷によってキャリアが破損することを抑止できる。
また、前記基板は、前記揺動歯車に対向する面の一部が窪んだ基板窪み部を有し、前記端板は、前記揺動歯車に対向する面の一部が窪んだ端板窪み部を有し、前記揺動歯車の軸方向において、前記シャフトの前記一端が前記基板窪み部に嵌め込まれることが好ましい。
上記のヒューマノイドロボットの関節機構では、シャフトの一端が基板窪み部に嵌め込まれるとともに、シャフトの他端が端板窪み部に嵌め込まれる。このように、固定部材から直接負荷が加わるシャフトの一端および他端が基板および端板に保持されるため、固定部材から加わる負荷によってキャリアが破損することを抑止できる。
また、前記第1の部材または前記第2の部材に取り付けられており、前記クランク軸に対して当該クランク軸を回転させる駆動力を伝達するモータをさらに備えることが好ましい。
上記のヒューマノイドロボットの関節機構では、クランク軸を回転させる駆動力を伝達するモータが第1の部材または第2の部材に取り付けられる。これにより、関節機構全体として、ヒューマノイドロボットの一部分を構成する第1の部材および第2の部材と、当該第1の部材と第2の部材との相対的な回動を可能とする歯車装置と、歯車装置に対して駆動力を伝達するモータと、を備えたモジュールを構成することができる。このため、前記モジュールを単一のヒューマノイドロボットにおける比較的構造が近似した複数の関節部分に適用することにより、当該ヒューマノイドロボットの組み立て作業効率の向上あるいは部品点数の削減を達成することができる。なお、単一のヒューマノイドロボットにおける比較的構造が近似した関節部分とは、当該関節における軸の向きあるいは位置構成が近似した部分を指し、例えば一対の股関節、一対の膝関節、あるいは一対の肘関節のそれぞれに対して上記モジュールを適用することができる。
以上説明したように、本発明によれば、トルクの伝達効率の高いヒューマノイドロボットの関節機構が提供される。
本実施形態に係るヒューマノイドロボットの概略構成を示す正面図である。 本実施形態に係る関節機構Y1の要部を示す概略断面図である。 本実施形態に係る歯車装置を端板側から見た概略側面図であって、端板の一部の図示を省略した図である。 (a)本実施形態に係る関節機構Y1における一方固定部とシャフトとの固定箇所を拡大した概略断面図である。(b)本実施形態に係る関節機構Y1における他方固定部とシャフトとの固定箇所を拡大した概略断面図である。 本実施形態に係る関節機構Y1の変形例を示す図であって、図2と同様の部位を示している。 本実施形態に係る関節機構Y1の他の変形例を示す図であって、図2と同様の部位を示している。 本実施形態に係る関節機構Y1のさらに他の変形例を示す図であって、図2と同様の部位を示している。 本実施形態に係る関節機構Y1のさらに他の変形例を示す図であって、図2と同様の部位を示している。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。但し、以下で参照する各図は、説明の便宜上、本発明の一実施形態の構成部材のうち、本実施形態を説明するために必要な主要部材を簡略化して示したものである。したがって、本実施形態に係るヒューマノイドロボットの関節機構は、本明細書が参照する各図に示されていない任意の構成部材を備え得る。
図1に示すように、本実施形態に係るヒューマノイドロボットX1は、複数の関節部分を有する人型ロボットである。ヒューマノイドロボットX1は、手から肘にかけての部分を構成する第1の部材100と、肘から肩にかけての部分を構成する第2の部材200と、肘部分を構成するとともに第1の部材100と第2の部材200との間の相対的な回動を実現する歯車装置300と、を備えた関節機構Y1を含んでいる。なお、本実施形態では、関節機構Y1がヒューマノイドロボットX1の肘関節部分を構成する例について説明するが、これに限らず、関節機構Y1がヒューマノイドロボットX1の他の関節部分を構成してもよい。また、本実施形態では、外観形状が完全に人型であるヒューマノイドロボットX1に対して関節機構Y1を適用したが、これに限らず、人に似た外観形状を有する猿のようなヒューマノイドロボットにも適用され得る。
以下では、図2および図3を参照しつつ、関節機構Y1が備える第1の部材100、第2の部材200、および歯車装置300について詳細に説明する。
第1の部材100は、本体部120および取付け部110を有している。本体部120は、ヒューマノイドロボットX1における手から肘にかけての部分を構成する主要部位である。取付け部110は、本体部120の先端から後述する第2の部材200の第1部位210と第2部位220との間の空間に延びており、後述する歯車装置300の外筒2に取り付けられる。
第2の部材200は、本体部250、第1部位210、および第2部位220を有している。本体部250は、ヒューマノイドロボットX1における肘から肩にかけての部分を構成する主要部位である。第1部位210と第2部位220とは、本体部250の先端から第1の部材100側へ延びており、互いに離間するように対向している。
歯車装置300は、ヒューマノイドロボットX1の肘関節部分を構成する減速機として適用されるものである。この歯車装置300は、例えば、80〜200の減速比を有している。歯車装置300は、第2の部材200の第1部位210と第2部位220との間の空間に配置されている。
歯車装置300は、センタークランク式の歯車装置であって、外部からの入力に応じて当該歯車装置300の中央部分に位置するクランク軸10を回転させ、クランク軸10の偏心部10a,10bに連動して揺動歯車14,16を揺動回転させることにより、入力回転から減速した出力回転を得るように構成されている。これにより、第1の部材100と第2の部材200との間にて相対回転を生じさせることができる。
歯車装置300は、外筒2と、キャリア4と、クランク軸10と、第1揺動歯車14と、第2揺動歯車16と、を備えている。
外筒2は、歯車装置300の外面を構成するものであり、略円筒形状を有している。外筒2の内周面には、多数のピン溝2bが形成されている。各ピン溝2bは、外筒2の軸方向に延びるように配置され、軸方向に直交する断面において半円形の断面形状を有している。これらのピン溝2bは、外筒2の内周面に周方向に等間隔で並んでいる。
外筒2は、多数の内歯ピン3を有している。各内歯ピン3は、ピン溝2bにそれぞれ取り付けられている。具体的に、各内歯ピン3は、対応するピン溝2bにそれぞれ嵌め込まれており、外筒2の軸方向に延びる姿勢で配置されている。これにより、多数の内歯ピン3は、外筒2の周方向に沿って等間隔で並んでいる。これらの内歯ピン3には、第1揺動歯車14の第1外歯14aおよび第2揺動歯車16の第2外歯16aが噛み合う。
外筒2は、外筒2の径方向の外側に延びたフランジ部を有している。フランジ部は、外筒2の軸方向において取付け部110と重なるように位置している。
外筒2のうち各内歯ピン3を除く主要部位は、当該各内歯ピン3に比して密度の小さい軽量材料からなる。本実施形態では、外筒2のうち各内歯ピン3を除く主要部位がアルミニウム材料から形成されており、各内歯ピン3が鉄材料から形成されている。
キャリア4は、外筒2と同軸上に配置された状態でその外筒2内に収容されている。キャリア4は、外筒2に対して同じ軸回りに相対回転する。具体的に、キャリア4は、外筒2の径方向内側に配置されており、この状態で、軸方向に互いに離間して設けられた一対の主軸受6a,6bによって外筒2に対して相対回転可能に支持されている。
キャリア4は、基板4aと、複数のシャフト4cと、端板4bと、を備えている。基板4a、各シャフト4c、および端板4bは、それぞれ独立した部材である。基板4aおよび端板4bは、シャフト4cに比して密度の小さい軽量材料からなる。また、各シャフト4cは、基板4aおよび端板4bに比して剛性の高い材料からなる。本実施形態では、基板4aおよび端板4bがアルミニウム材料から形成されており、各シャフト4cが鉄材料から形成されている。なお、基板4a、各シャフト4c、および端板4bは、それぞれ独立した部材でなくともよく、例えば基板4aと各シャフト4cとが一体の材料によって形成されるとともに、当該形成体と端板4bとがそれぞれ独立した部材であってもよい。
基板4aは、外筒2内において軸方向の第1部位210側に配置されている。この基板4aの径方向中央部には円形の貫通孔4dが設けられている。基板4aは、当該基板4aの軸方向において第1部位210の内壁に接している。
また、基板4aは、第1揺動歯車14に対向する面の一部が窪んだ基板窪み部4jを有している。基板窪み部4jは、基板4aの周方向に等間隔で複数設けられている。各基板窪み部4jは、後述するシャフト4cの一端を保持する役割を果たす。
端板4bは、基板4aに対して軸方向に離間して設けられており、外筒2内において軸方向の第2部位220側に配置されている。この端板4bの径方向中央部には円形の貫通孔4fが設けられている。端板4bは、当該端板4bの軸方向において第2部位220の内壁に接している。基板4aと端板4bとは、後述する第1揺動歯車14および第2揺動歯車16を挟んで互い対向している。
また、端板4bは、第2揺動歯車16に対向する面の一部が窪んだ端板窪み部4kを有している。端板窪み部4kは、端板4bの周方向に等間隔で複数設けられている。各端板窪み部4kは、後述するシャフト4cの他端を保持する役割を果たす。
各シャフト4cは、基板4aおよび端板4bの軸方向に沿って延びており、当該基板4aと端板4bとを接続している。具体的には、各シャフト4cは、基板4aと端板4bとの間の空間に位置しており、後述する第1揺動歯車14および第2揺動歯車16に設けられた第1貫通孔14cおよび第2貫通孔16cに挿入されている。そして、各シャフト4cの一端は、基板4aの各基板窪み部4jに嵌め込まれており、各シャフト4cの他端は、端板4bの各端板窪み部4kに嵌め込まれている。これにより、各シャフト4cが基板4aと端板4bとによって保持されている。各シャフト4cは、キャリア4の周方向に等間隔で配置されている。なお、シャフト4cの個数は、歯車装置300の使用態様に応じて適宜変更することができる。
クランク軸10は、歯車装置300の中心部においてその軸心が外筒2及びキャリア4の軸心と一致するように配置されており、軸回りに回転する部材である。具体的には、歯車装置300の中心部において、基板4aの貫通孔4d、端板4bの貫通孔4f、後述する第1揺動歯車14の第1挿入孔14b、および後述する第2揺動歯車16の第2挿入孔16bが互いに連通しており、これらの連通穴部分にクランク軸10が挿入されている。また、クランク軸10のうち第2部位220側の先端部には、図略の駆動モータの駆動力が入力されるプーリー等の入力部11が取り付けられている。具体的には、入力部11は、端板4bの貫通孔4fに連通する第2部位220の入力孔220dを通じてクランク軸10の先端部に取り付けられており、駆動モータの駆動力をクランク軸10に伝達することによって当該クランク軸10を軸回りに回転させる。
クランク軸10は、一対のクランク軸受12a,12bによりキャリア4に対して軸回りに回転可能に支持されている。具体的には、第1クランク軸受12aは、クランク軸10の軸方向における第1部位210側の一端部分と基板4aとの間に配置されている。一方、第2クランク軸受12bは、クランク軸10の軸方向における第2部位220側の他端部分と端板4bとの間に配置されている。これにより、クランク軸10は、基板4a及び端板4bに回転可能に支持されている。
クランク軸10は、軸本体10cと、この軸本体10cに一体的に形成された偏心部10a,10bとを有する。第1偏心部10aと第2偏心部10bは、両クランク軸受12a,12bによって支持された部分の間に軸方向に並んで配置されている。第1偏心部10aと第2偏心部10bは、それぞれ円柱形状を有しており、いずれも軸本体10cの軸心に対して偏心した状態で軸本体10cから径方向外側に張り出している。第1偏心部10aと第2偏心部10bは、それぞれ軸心から所定の偏心量で偏心しており、互いに所定角度の位相差を有するように配置されている。
第1揺動歯車14は、外筒2内における基板4aと端板4bとの間の空間に配置されている。第1揺動歯車14は、外筒2の内径よりも少し小さい大きさの外径を有している。第1揺動歯車14は、第1外歯14a、第1挿入孔14b、および複数の第1貫通孔14cを有している。第1外歯14aは、第1揺動歯車14の周方向全体に亘って滑らかに連続する波形状の部位である。第1外歯14aの歯数は、内歯ピン3の数よりも少ない数に設定されている。第1挿入孔14bは、第1偏心部10aが挿入される部位であって、当該第1挿入孔14bにおいて第1揺動歯車14が第1ころ軸受を介して第1偏心部10aに取り付けられている。各第1貫通孔14cは、各シャフト4cが挿入される部位であって、当該各シャフト4cの外径に比して少し大きい径を有している。
第1揺動歯車14は、クランク軸10の回転に伴って第1偏心部10aが偏心回転する際に、当該偏心回転に連動して第1外歯14aが内歯ピン3に噛み合いながら揺動回転する。
第2揺動歯車16は、外筒2内における基板4aと端板4bとの間の空間に配置されており、第1揺動歯車14よりも第2部位220側に位置している。第2揺動歯車16は、外筒2の内径よりも少し小さい大きさの外径を有している。第2揺動歯車16は、第2外歯16a、第2挿入孔16b、および複数の第2貫通孔16cを有している。第2外歯16aは、第2揺動歯車16の周方向全体に亘って滑らかに連続する波形状の部位である。第2外歯16aの歯数は、内歯ピン3の数よりも少なく設定されている。第2挿入孔16bは、第2偏心部10bが挿入される部位であって、当該第2挿入孔16bにおいて第2揺動歯車16が第2ころ軸受を介して第2偏心部10bに取り付けられている。各第2貫通孔16cは、各シャフト4cが挿入される部位であって、当該各シャフト4cの外径に比して少し大きい径を有している。
なお、本実施形態では、互いに位相の異なる第1揺動歯車14と第2揺動歯車16との二つの揺動歯車を採用したが、これに限らず、1つあるいは3つ以上の揺動歯車を採用してもよい。
このような構成を有する歯車装置300では、入力部11を介してクランク軸10に駆動力が伝達されることにより、当該駆動力に応じた所定の回転数でクランク軸10が回転するとともに、当該回転に応じた所定の回転数で第1揺動歯車14および第2揺動歯車16が揺動回転する。このとき、第1揺動歯車14および第2揺動歯車16は、噛み合い位置が順次移動するように内歯ピン3に噛み合いながら公転する。これにより、外筒2とキャリア4とが同心状に相対的に変位する。
ここで、歯車装置300は、複数の第1固定部材30と複数の第2固定部材40とをさらに備えており、各第1固定部材30を介して外筒2が第1の部材100に固定されるとともに、各第2固定部材40を介してキャリア4が第2の部材200に固定される。
各第1固定部材30は、第1の部材100と外筒2とを固定する部材である。ここで、第1の部材100の取付け部110は、外筒2の軸方向に貫通した複数のタップ孔110aを有しており、外筒2のフランジ部は、外筒2の軸方向において各タップ孔110aと連通した複数の挿通孔2cを有している。各第1固定部材30は、フランジ部の挿通孔2cを通じてタップ孔110aに挿入されることにより当該タップ孔11aにおいてフランジ部に締結され、これによりフランジ部と第1の部材100の取付け部110とを固定している。各第1固定部材30は、外筒2の周方向に等間隔に並んで設けられている。
各第2固定部材40は、第2の部材200とキャリア4とを固定する部材である。各第2固定部材40は、キャリア4の周方向に等間隔に並んで設けられている。各第2固定部材40は、キャリア4の軸方向において互いに対向して設けられた複数の一方固定部40aと複数の他方固定部40bとを含んでいる。
各一方固定部40aは、第2の部材200の第1部位210と、キャリア4の基板4aと、キャリア4のシャフト4cと、を固定する部材である。ここで、図4(a)に示すように、第1部位210は、キャリア4の軸方向に貫通した複数の挿通孔210cを有しており、基板4aは、キャリア4の軸方向において各挿通孔210cに連通するとともに基板窪み部4jを貫通する複数の基板挿通孔4eを有しており、各シャフト4cは、キャリア4の軸方向において基板挿通孔4eに連通するとともに基板窪み部4jの窪んだ領域に位置する一方タップ孔4hを有している。各一方固定部40aは、挿通孔210cおよび基板挿通孔4eを通じて一方タップ孔4hに挿入されている。そして、一方タップ孔4hにおいて一方固定部40aとシャフト4cの一端とが固定されることにより、第1部位210と、基板4aと、キャリア4と、が固定されている。なお、第1部位210、基板4a、およびキャリア4は、単一の一方固定部40aによって固定されていなくともよく、例えば、基板4aとシャフト4cとが一の固定部材によって固定されるとともに基板4aと第1部位210とが他の固定部材によって固定されてもよい。
各他方固定部40bは、第2の部材200の第2部位220と、キャリア4の端板4bと、キャリア4のシャフト4cと、を固定する部材である。ここで、図4(b)に示すように、第2部位220は、キャリア4の軸方向に貫通した複数の挿通孔220cを有しており、端板4bは、キャリア4の軸方向において各挿通孔220cと連通するとともに端板窪み部4kを貫通する複数の端板挿通孔4gを有しており、各シャフト4cは、キャリア4の軸方向において端板挿通孔4gに連通するとともに端板窪み部4kの凹んだ領域に位置する他方タップ孔4iを有している。各他方固定部40bは、挿通孔220cおよび端板挿通孔4gを通じて他方タップ孔4iに挿入されている。そして、他方タップ孔4iにおいて他方固定部40bとシャフト4cの他端とが固定されることにより、第2部位220と、端板4bと、キャリア4と、が固定されている。なお、第2部位220、端板4b、およびキャリア4は、単一の他方固定部40bによって固定されていなくともよく、例えば、端板4bとシャフト4cとが一の固定部材によって固定されるとともに端板4bと第2部位220とが他の固定部材によって固定されてもよい。
各第2固定部材40によってキャリア4に固定された第2の部材200は、クランク軸10から第1揺動歯車14および第2揺動歯車16を介してキャリア4に伝達されたトルクが各第2固定部材40を介して第1部位210および第2部位220に伝達されることにより、第1の部材100に対して相対的に回動する。
なお、キャリア4は、当該キャリア4の軸方向の両側において第1部位210と第2部位220との両方の部位に固定されていなくともよい。例えば、第2の部材200が互いに対向する第1部位210と第2部位220とを有していない場合には、一方固定部40aによって基板4a、シャフト4c、および第2の部材200の3つの部材が固定されるとともに、他方固定部40bによって端板4bおよびシャフト4cの2つの部材が固定されてもよい。すなわち、第1の部材100と第2の部材200とが相対的に回動可能であれば、キャリア4と第2の部材200との固定箇所は任意である。
このように、本実施形態に係るヒューマノイドロボットX1の関節機構Y1では、減速機としてクランク軸10の回転に伴う揺動歯車14,16の揺動によってキャリア4と外筒2とが同心状に相対的に変位するように構成された歯車装置300を採用している。このような構成からなる歯車装置300では、揺動歯車14,16は、揺動時において巨視的な変形を伴うものではなく、波動歯車装置における弾性外歯歯車のように弾性変形可能な形状を有する必要がない。また、波動歯車装置では、弾性外歯歯車と環状内歯歯車との歯数の差が2以上に設定されるのに対して、歯車装置300では、揺動歯車14,16の外歯14a,16aと外筒2の内歯ピン3との歯数の差が1に設定される。このため、歯車装置300における外歯14a,16aの歯数は、波動歯車装置における弾性外歯歯車の歯数に比して少ないものとすることができ、これにより外歯14a,16aにおける各歯の大きさを比較的大きくすることができる。そのため、ヒューマノイドロボットX1の関節機構Y1は、波動歯車装置を採用したヒューマノイドロボットの関節機構に比して、外部からの衝撃による歯飛びや座屈の発生を抑止でき、これによりトルクの伝達効率を向上することができる。
さらに、関節機構Y1では、基板4aと端板4bとシャフト4cとが互いに独立した部材で構成されているため、第1揺動歯車14の第1貫通孔14cおよび第2揺動歯車16の第2貫通孔16cにシャフト4cを挿入した上で第1揺動歯車14および第2揺動歯車16を挟むように基板4aと端板4bとを配置し、この状態においてシャフト4cと基板4aおよび端板4bとを接続することによって、当該関節機構Y1を容易に組み立てることができる。
さらに、関節機構Y1では、第1揺動歯車14および第2揺動歯車16から負荷がかかりやすいシャフト4cを剛性の高い素材にて形成するとともに、基板4aおよび端板4bをシャフト4cに比して密度に小さい軽量素材にて形成している。このため、揺動歯車14,16から直接外力が加わるシャフト4cの剛性を維持しつつ、キャリア4全体を軽量化することができる。
さらに、関節機構Y1では、一方固定部40aが一方タップ孔4hにてシャフト4cに締結されることにより基板4aとシャフト4cとが固定され、他方固定部40bが他方タップ孔4iにてシャフト4cに締結されることにより端板4bとシャフト4cとが固定される。ここで、タップ孔が設けられる部材は、固定具を介して相手側部材に固定されるに際して当該固定具に直接締結されるため、高負荷が加わる可能性が高い。関節機構Y1では、基板4aおよび端板4bに比して剛性の高い材料で形成されたシャフト4cにタップ孔4h,4iが設けられているため、一方固定部40aおよび他方固定部40bから加わる負荷によってキャリア4が破損することを抑止できる。
さらに、関節機構Y1では、シャフト4cの一端が基板窪み部4jに嵌め込まれるとともに、シャフト4cの他端が端板窪み部4kに嵌め込まれることで、基板4aと端板4bとによってシャフト4cが保持されている。このため、一方固定部40aおよび他方固定部40bから加わる負荷によってシャフト4cが破損することを抑止できる。特に、本実施形態では、一方タップ孔4hが基板窪み部4jの窪んだ領域に位置しているとともに、他方タップ孔4iが端板窪み部4kの窪んだ領域に位置している。このため、各タップ孔4h,4iにおいて一方固定部40aおよび他方固定部40bから直接負荷が加わるシャフト4cの一端および他端を各窪み部4j,4kにおいて有効に保持することができる。
さらに、関節機構Y1では、基板4aとシャフト4cとを固定する一方固定部40aによってキャリア4と第1部位210とを固定しているとともに、端板4bとシャフト4cとを固定する他方固定部40bによってキャリア4と第2部位220とを固定している。このため、部品点数を増やすことなく基板4aと、端板4bと、各シャフト4cと、第1部位210と、第2部位220と、を固定することができる。
さらに、関節機構Y1では、一方タップ孔4hにおいてシャフト4cに直接締結された一方固定部40aが第1部位210とキャリア4とを固定しているとともに、他方タップ孔4iにおいてシャフト4cに直接された他方固定部40bが第2部位220とキャリア4とを固定している。このため、揺動歯車14,16から各シャフト4cへと伝達されたトルクが当該各シャフト4cから各一方固定部40aおよび各他方固定部40bに直接伝達される。これにより、トルクの伝達効率の低下を抑止できる。
さらに、関節機構Y1では、第1揺動歯車14および第2揺動歯車16の2枚の揺動歯車が設けられている。このため、例えば当該揺動歯車が三つ以上設けられる場合に比して歯車装置300全体を軽量化することができ、これにより出力トルクに対する歯車装置300の重量が重くなることを抑止できる。また、例えば当該揺動歯車が三つ以上の歯車にて構成される場合に比してキャリア4の軸方向における歯車装置300の小型化を実現することができる。
以上、本実施形態に係るヒューマノイドロボットX1の関節機構Y1について詳細に説明したが、本発明に係る関節機構は、これに限らず種々の変形が可能である。
図5に示す関節機構Y1の変形例では、第2部位220に各挿通孔220cが設けられておらず、各他方固定部40bが端板4bとシャフト4cとを直接固定している。そして、入力孔220dを通じてクランク軸10に取り付けられた入力部11は、当該入力部11において軸受50に支持されている。このように、第2部位220がキャリア4に固定されていない場合、当該第2部位220の入力孔220dにおいて入力部11を支持する軸受50を設けることにより、各一方固定部40aと軸受50とによって歯車装置300の軸方向の両側から当該歯車装置300を支持することができる。
図6に示す関節機構Y1の変形例では、入力部11に代えて扁平サーボモータ70が採用されており、当該扁平サーボモータ70が複数の第4固定部材80によって第2部位220に固定されている。この扁平サーボモータ70は、第2部位220の外壁に対向する面に複数の窪みを有しており、当該各窪みに各第2固定部材40のネジ頭が収容されている。このように、図6に示す関節機構Y1の変形例では、扁平サーボモータ70を採用することにより停止位置精度を高めることができるとともに、当該扁平サーボモータ70が第2部位220に固定されることで、クランク軸10に駆動力を伝達するモータと第2の部材200とを一体化することができる。
図7に示す関節機構Y1の変形例では、扁平サーボモータ70は、取付け部110と外筒2との間に配置されている。また、この扁平サーボモータ70は、挿通孔2cとタップ孔110aとの間において当該挿通孔2cおよびタップ孔110aに連通する孔を有している。第1固定部材30は、挿入孔2cおよび扁平サーボモータ70の孔を通じてタップ孔110aに挿入されている。これにより、扁平サーボモータ70が外筒2および取付け部110に固定されている。このように、図7に示す関節機構Y1の変形例では、図6のように扁平サーボモータ70を固定する第4固定部材80を設ける必要がなく、これにより部品点数を削減することができる。
なお、クランク軸10に駆動力を伝達するモータを第1の部材100または第2の部材200に一体化する構成は、図6および図7に示す変形例に限らず、図8に示す変形例のように、第2の部材200に設けられた収容部230にモータ90を収容するとともに、当該モータ90を入力部11に連結することによりモータ90から入力部11を介してクランク軸10に駆動力を伝達する構成であってもよい。
このような関節機構Y1の変形例では、クランク軸10に駆動力を伝達するモータが第1の部材100または第2の部材200に取り付けられることにより、関節機構Y1全体として、ヒューマノイドロボットX1の一部分を構成する第1の部材100および第2の部材200と、当該第1の部材100と第2の部材200との相対的な回動を可能とする歯車装置300と、当該歯車装置300に対して駆動力を伝達するモータと、を備えたモジュールを構成することができる。このため、前記モジュールを単一のヒューマノイドロボットX1における一対の肘関節部分に適用することで、当該ヒューマノイドロボットX1の組み立て作業効率の向上あるいは部品点数の削減を達成することができる。なお、前記モジュールは、一対の肘関節部分に適用されるのみならず、例えば、一対の股関節部分あるいは一対の膝関節部分等の関節における軸の向きあるいは位置構成が近似した部分に適用することができる。
なお、上述した本実施形態および各変形例に係る関節機構Y1の歯車装置300は、いずれもセンタークランク式の歯車装置であって、クランク軸10の軸本体10cの軸線が歯車装置300の中心軸線となっているが、これに限らない。例えば、クランク軸10に代えて、歯車装置300の中心軸線から径方向に所定間隔で離間するとともに周方向に並ぶ複数のクランク軸が設けられてもよい。また、クランク軸10に加えて、周方向に並ぶ前記複数のクランク軸が設けられてもよい。このように、クランク軸10の配置や個数は任意であって、歯車装置300の使用態様に応じて適宜変更することができる。
X1 ヒューマノイドロボット
Y1 関節機構
2 外筒
3 内歯ピン(内歯)
4 キャリア
4a 基板
4b 端板
4c シャフト
4e 基板挿通孔
4g 端板挿通孔
4h 一方タップ孔
4i 他方タップ孔
4j 基板窪み部
4k 端板窪み部
10 クランク軸
10a 第1偏心部(偏心部)
14 第1揺動歯車
14a 第1外歯(外歯)
14b 第1挿入孔(挿入孔)
14c 第1貫通孔(貫通孔)
40 第2固定部材
40a 一方固定部(一方側固定部材)
40b 他方固定部(他方側固定部材)
70 扁平サーボモータ
90 モータ
100 第1の部材
200 第2の部材
300 歯車装置

Claims (6)

  1. ヒューマノイドロボットの関節機構であって、
    前記ヒューマノイドロボットの第1部分を構成する第1の部材と、
    前記ヒューマノイドロボットの第2部分を構成する第2の部材と、
    前記第1の部材と前記第2の部材との間で所定の回転数比で回転数を変換して駆動力を伝達する歯車装置と、を備え、
    前記歯車装置は、偏心部が形成されたクランク軸と、前記偏心部が挿入される挿入孔および複数の外歯を有する揺動歯車と、前記クランク軸を回動可能に保持するとともに、前記第2の部材に取り付けられるキャリアと、前記キャリアの径方向の外側に配置され、前記揺動歯車の前記各外歯に噛み合う複数の内歯を有するとともに、前記第1の部材に取り付けられる外筒と、を有し、前記クランク軸の回転に伴う前記揺動歯車の揺動によって前記キャリアと前記外筒とが同心状に相対的に変位するよう構成される、ヒューマノイドロボットの関節機構。
  2. 前記揺動歯車は、当該揺動歯車の軸方向に貫通する貫通孔を有し、
    前記キャリアは、基板と、前記揺動歯車を挟んで前記基板の反対側に位置する端板と、当該貫通孔を通じて前記基板と前記端板とを接続するシャフトと、を有し、
    前記基板、前記端板、および前記シャフトは、互いに独立した部材で構成される、請求項1に記載のヒューマノイドロボットの関節機構。
  3. 前記シャフトは、前記基板および前記端板に比して剛性の高い材料で形成され、
    前記基板および前記端板は、前記シャフトに比して密度の小さい軽量材料で形成される、請求項2に記載のヒューマノイドロボットの関節機構。
  4. 前記基板と前記シャフトとを固定する一方固定部材と、
    前記端板と前記シャフトとを固定する他方固定部材と、をさらに備え、
    前記シャフトは、前記揺動歯車の軸方向における前記基板側の一端に設けられた一方タップ孔と、前記揺動歯車の軸方向における前記端板側の他端に設けられた他方タップ孔と、を有し、
    前記基板は、前記一方タップ孔と連通する基板挿通孔を有し、
    前記端板は、前記他方タップ孔と連通する端板挿通孔を有し、
    前記一方固定部材は、前記基板挿通孔を通じて前記一方タップ孔に挿入され、当該一方タップ孔にて前記シャフトに締結されることにより前記基板と前記シャフトとを固定し、
    前記他方固定部材は、前記端板挿通孔を通じて前記他方タップ孔に挿入され、当該他方タップ孔にて前記シャフトに締結されることにより前記端板と前記シャフトとを固定する、請求項3に記載のヒューマノイドロボットの関節機構。
  5. 前記基板は、前記揺動歯車に対向する面の一部が窪んだ基板窪み部を有し、
    前記端板は、前記揺動歯車に対向する面の一部が窪んだ端板窪み部を有し、
    前記揺動歯車の軸方向において、前記シャフトの前記一端が前記基板窪み部に嵌め込まれるとともに、前記シャフトの前記他端が前記端板窪み部に嵌め込まれる、請求項4に記載のヒューマノイドロボットの関節機構。
  6. 前記第1の部材または前記第2の部材に取り付けられており、前記クランク軸に対して当該クランク軸を回転させる駆動力を伝達するモータをさらに備える、請求項1〜5のいずれか一項に記載のヒューマノイドロボットの関節機構。
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