JP2015196228A - 先端工具、切削機械、部品及び膜体の切削方法 - Google Patents

先端工具、切削機械、部品及び膜体の切削方法 Download PDF

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秀次 谷川
Hidetsugu Tanigawa
秀次 谷川
妻鹿 雅彦
Masahiko Mega
雅彦 妻鹿
原口 英剛
Eigo Haraguchi
英剛 原口
孝直 小牧
Takanao Komaki
孝直 小牧
義也 福原
Yoshiya Fukuhara
義也 福原
尚俊 岡矢
Naotoshi Okaya
尚俊 岡矢
田中 大介
Daisuke Tanaka
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Abstract

【課題】冷却孔へ向かって膜体を好適に削ることができる先端工具等を提供する。
【解決手段】表面に冷却孔7が形成される翼体5と、翼体5の表面に形成される膜体6とを備える高温部品1に対し、冷却孔7に覆われる膜体6を削る先端工具11であって、シャンク部21と、シャンク部21に接続されるボディ部22と、ボディ部22に接続され、膜体6を削る切削部23と、を備え、ボディ部22は、可撓性を有する。このとき、ボディ部22は、切削部23の冷却孔7に対する移動量Lが、冷却孔7の直径Rの0%よりも大きく50%以下となるたわみ量となっている。
【選択図】図5

Description

本発明は、基材に形成された孔を覆う膜体を削るための先端工具、切削機械、部品及び膜体の切削方法に関するものである。
従来、ガスタービン要素の冷却孔を遮蔽するコーティング材料を、CNC要素プログラムを利用し除去するレーザードリル加工の方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。この方法では、冷却孔を遮蔽するコーティング材料へ向けて、レーザー装置からレーザービームを照射することで、コーティング材料を除去している。
特表2005−524533号公報
ところで、孔を覆う膜体を除去する場合、特許文献1に記載されたレーザードリル加工ではなく、先端工具を用いて膜体を穿孔する場合がある。ここで、孔は、基材の表面に形成され、膜体は、孔を覆って基材の表面に形成される。そして、先端工具は、孔との位置決めを行った後、孔へ向かって膜体を穿孔する。しかしながら、先端工具と孔との位置決め精度によっては、膜体を削る先端工具が孔に挿入されず、先端工具が基材に接触する可能性がある。基材に先端工具が接触してしまうと、先端工具が破損し易くなるため、先端工具の交換頻度が多くなり、作業の効率性が低下したり、先端工具の交換費用が増大したりする。
そこで、本発明は、孔へ向かって膜体を好適に削ることができる先端工具、切削機械、部品及び膜体の切削方法を提供することを課題とする。
本発明の先端工具は、表面に孔が形成される基材と、前記基材の表面に形成される膜体とを備える部品に対し、前記孔に覆われる前記膜体を削る先端工具であって、シャンク部と、前記シャンク部に接続されるボディ部と、前記ボディ部に接続され、前記膜体を削る切削部と、を備え、前記シャンク部及び前記ボディ部の少なくとも一方は、可撓性を有することを特徴とする。
この構成によれば、切削部により膜体を削って、切削部が孔の周囲の基材に接触する場合であっても、シャンク部及びボディ部の少なくとも一方がたわむことで、切削部を孔の内部へ好適に導くことができる。このため、切削部と基材との接触を回避し易いものとし、孔へ向かって切削部により膜体を好適に削ることができることから、工具負荷を軽減することができる。
また、前記シャンク部及び前記ボディ部の少なくとも一方は、前記切削部の前記孔に対する変位量が、前記孔の直径の0%よりも大きく50%以下となるたわみ量となっていることが好ましい。
この構成によれば、上記のたわみ量で、シャンク部及びボディ部の少なくとも一方をたわませることで、切削部を孔の内部へ好適に導くことができる。
また、前記シャンク部及び前記ボディ部の少なくとも一方は、前記切削部の前記孔に対する変位量が、前記孔の直径の25%となるたわみ量となっていることが好ましい。
この構成によれば、上記のたわみ量で、シャンク部及びボディ部の少なくとも一方をたわませることで、シャンク部及びボディ部の剛性を確保しつつ、切削部と孔との位置決め精度を考慮した上で、切削部を孔の内部へ好適に導くことができる。
また、前記切削部の直径は、前記孔の直径に対して、0.1mmから0.3mmだけ小さい径となっていることが好ましい。
この構成によれば、切削部の直径が孔の直径に対して、0.1mm分だけ小さい径である場合、切削部を孔の中心に位置決めすると、切削部を挟んで両側に形成される切削部と孔との間の隙間は、0.05mmとなる。また、切削部の直径が孔の直径に対して、0.3mm分だけ小さい径である場合、切削部を孔の中心に位置決めすると、切削部を挟んで両側に形成される切削部と孔との間の隙間は、0.15mmとなる。このため、0.05mmの隙間と0.15mmの隙間との差分は0.1mmとなり、この0.1mm分を位置決め精度の誤差として考慮することができる。また、切削部により膜体を削って形成される貫通孔の直径を、0.3mmよりも大きい貫通孔を対象とすることができる。
また、前記孔の深さ方向と前記基材の表面とが為す角度は、鋭角となっていることが好ましい。
この構成によれば、基材の表面に対して鋭角となる孔へ向かって、切削部により膜体を削ることができる。なお、上記の角度は、例えば、30°となっている。
また、前記膜体に、前記孔と連通する貫通孔を形成する場合、前記切削部は、ドリル形状またはエンドミル形状の刃部であることが好ましい。
この構成によれば、切削部をドリル形状またはエンドミル形状の刃部とすることで、膜体に貫通孔を好適に穿孔することができる。
また、前記膜体に、前記孔と連通する貫通孔が形成され、前記貫通孔に残存する前記膜体を削り取る場合、前記切削部は、前記ボディ部に砥粒をコーティングした研磨部であることが好ましい。
この構成によれば、切削部を研磨部とすることで、貫通孔に残存する膜体を好適に削り取ることができる。
本発明の切削機械は、上記の先端工具と、前記先端工具を固定して、前記先端工具を回転させるスピンドルと、前記先端工具の前記切削部が前記孔へ向かうように、前記スピンドルを移動させる移動機構と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、先端工具を回転させながら、先端工具の切削部を孔へ向かって移動させることができる。
また、前記スピンドルと前記移動機構との間に設けられ、前記孔に対する前記先端工具の前記切削部の移動に応じて変形可能な可撓体を、さらに備えることが好ましい。
この構成によれば、可撓体がたわむことで、切削部を孔の内部へより好適に導くことができる。このため、切削部と基材との接触を回避し易いものとし、孔へ向かって切削部により膜体を好適に削ることができることから、工具負荷を軽減することができる。
本発明の他の切削機械は、表面に孔が形成される基材と、前記基材の表面に形成される膜体とを備える部品に対して、前記孔に覆われる前記膜体を削る切削部を有する先端工具と、前記先端工具を固定して、前記先端工具を回転させるスピンドルと、前記先端工具の前記切削部が前記孔へ向かうように、前記スピンドルを移動させる移動機構と、前記スピンドルと前記移動機構との間に設けられ、前記孔に対する前記先端工具の前記切削部の移動に応じて変形可能な可撓体と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、先端工具の切削部により膜体を削って、切削部が孔の周囲の基材に接触する場合であっても、可撓体がたわむことで、切削部を孔の内部へ好適に導くことができる。このため、切削部と基材との接触を回避し易いものとし、孔へ向かって切削部により膜体を好適に削ることができることから、先端工具の負荷を軽減することができる。
また、前記移動機構は、前記先端工具の前記切削部を、前記孔の周縁に沿って移動させることが好ましい。
この構成によれば、膜体に貫通して形成される貫通孔の直径が、孔の直径と同じ直径となるように、貫通孔に残存する膜体を削り取ることができる。このため、孔に対して貫通孔が小径となることなく、孔と貫通孔とを好適に連通させることができる。
また、前記先端工具の前記切削部を、前記孔の内部で振動させる振動子を、さらに備えることが好ましい。
この構成によれば、膜体に貫通して形成される貫通孔に残存する膜体を削り取ることができる。このため、先端工具の切削部を振動子により振動させるだけで、余分な膜体を簡単に削り取ることができ、孔と貫通孔とを好適に連通させることができる。
本発明の部品は、表面に孔が形成される基材と、前記基材の表面に形成される膜体と、を備え、前記膜体には、上記の先端工具、または、上記の切削機械を用いて、前記孔と連通する貫通孔が形成されることを特徴とする。
この構成によれば、孔へ向かって膜体が削られることで、孔と貫通孔とが連通する。このため、孔及び貫通孔に亘って、冷却空気等の流体を好適に流通させることができる。
本発明の膜体の切削方法は、表面に孔が形成される基材と、前記基材の表面に形成される膜体とを備える部品に対し、前記孔に覆われる前記膜体を削って、前記膜体に、前記孔と連通する貫通孔を形成する膜体の切削方法であって、上記の先端工具、または、上記の切削機械の先端工具を回転させながら、前記先端工具の前記切削部を前記孔に向かって移動させることで、前記膜体を削って前記貫通孔を穿孔することを特徴とする。
この構成によれば、先端工具を回転させながら、先端工具の切削部を孔に向かって移動させることで、膜体を削って貫通孔を穿孔することができる。
本発明の他の膜体の切削方法は、表面に孔が形成される基材と、前記基材の表面に形成される膜体とを備える部品に対し、前記孔に覆われる前記膜体を削って、前記膜体に、前記孔と連通する貫通孔を形成する膜体の切削方法であって、前記膜体に形成される前記貫通孔の表面側の端部に対応する位置の前記膜体に、切欠きを形成する切欠き形成工程と、上記の先端工具、または、上記の切削機械の先端工具を回転させながら、前記先端工具の前記切削部を前記切欠きに当て、前記先端工具の前記切削部を前記孔に向かって移動させることで、前記膜体を削って前記貫通孔を穿孔する穿孔工程と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、穿孔工程に先立ち、切欠き形成工程を行うことで、先端工具の切削部が、膜体の切欠きを起点として、膜体を削ることができる。なお、切欠き形成工程では、エンドミル等の先端工具により膜体を削ってもよいし、レーザービームにより膜体を削ってもよい。
本発明の他の膜体の切削方法は、表面に孔が形成される基材と、前記基材の表面に形成される膜体とを備える部品に対し、前記孔に覆われる前記膜体に、前記孔と連通する貫通孔が形成され、前記貫通孔に残存する前記膜体を削り取る膜体の切削方法であって、上記の先端工具、または、上記の切削機械の先端工具を回転させながら、前記先端工具の前記切削部を前記孔に挿入する工具挿入工程と、前記先端工具の前記切削部を、前記孔の周縁に沿って移動させることで、前記貫通孔に残存する前記膜体を削り取る研磨工程と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、膜体に貫通して形成される貫通孔の直径が、孔の直径と同じ直径となるように、貫通孔に残存する膜体を削り取ることができる。このため、孔に対して貫通孔が小径となることなく、孔と貫通孔とを好適に連通させることができる。
本発明の他の膜体の切削方法は、表面に孔が形成される基材と、前記基材の表面に形成される膜体とを備える部品に対し、前記孔に覆われる前記膜体に、前記孔と連通する貫通孔が形成され、前記貫通孔に残存する前記膜体を削り取る膜体の切削方法であって、上記の先端工具、または、上記の切削機械の先端工具を回転させながら、前記先端工具の前記切削部を前記孔に挿入する工具挿入工程と、前記先端工具の前記切削部を、前記孔の内部で振動させることで、前記貫通孔に残存する前記膜体を削り取る研磨工程と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、膜体に貫通して形成される貫通孔に残存する膜体を削り取ることができる。このため、先端工具の切削部を振動させるだけで、余分な膜体を簡単に削り取ることができ、孔と貫通孔とを好適に連通させることができる。
図1は、実施例1に係る先端工具を備える切削機械及び切削機械の切削対象となる翼体の説明図である。 図2は、翼体の冷却孔を示す断面図である。 図3は、実施例1に係る先端工具の一例を示す側面図である。 図4は、実施例1に係る先端工具の一例を示す側面図である。 図5は、実施例1に係る先端工具のたわみ量に関する説明図である。 図6は、実施例1に係る先端工具を備える切削機械の切削作業に関する説明図である。 図7は、実施例2に係る先端工具を備える切削機械を模式的に示す側面図である。 図8は、実施例2に係る先端工具を備える切削機械を模式的に示す平面図である。 図9は、実施例3に係る先端工具を備える切削機械の切削動作を模式的に示す側面視の説明図である。 図10は、実施例3に係る先端工具を備える切削機械の切削動作を模式的に示す平面視の説明図である。 図11は、実施例3に係る先端工具を用いた切削作業に関する説明図である。 図12は、実施例4に係る先端工具を備える切削機械を模式的に示す側面図である。 図13は、実施例4に係る先端工具を備える切削機械の切削動作を模式的に示す側面視の説明図である。
以下に、本発明に係る実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施例における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能であり、また、実施例が複数ある場合には、各実施例を組み合わせることも可能である。
図1は、実施例1に係る先端工具を備える切削機械及び切削機械の切削対象となる翼体の説明図である。図2は、翼体の冷却孔を示す断面図である。図3は、実施例1に係る先端工具の一例を示す側面図である。図4は、実施例1に係る先端工具の一例を示す側面図である。図5は、実施例1に係る先端工具のたわみ量に関する説明図である。図6は、実施例1に係る先端工具を用いた切削作業に関する説明図である。
実施例1の先端工具は、切削対象物であるガスタービンの高温部品1に、切削加工を行うために用いられる工具である。この先端工具は、切削機械10の一部を構成しており、後述する切削機械10のスピンドル12に装着されることで回転する。先ず、図1及び図2を参照し、切削対象物となる高温部品1について説明する。
図1に示すように、高温部品1は、例えば、動翼または静翼等の翼体であり、その周囲には、燃焼ガス等の高温流体が流通する。この高温部品1には、高温流体による熱負荷を低減すべく、その表面に熱を遮蔽するコーティング(膜体)が形成される。つまり、高温部品1は、基材としての翼体5と、翼体5の表面に形成される膜体6とを含んで構成される。
図2に示すように、翼体5には、その表面に形成され、翼体5の表面に向かって冷却空気を供給する複数の冷却孔7が形成されている。各冷却孔7は、その深さ方向が、翼体5の表面に対して斜めとなっている。換言すれば、冷却孔7の深さ方向と冷却孔7の表面側における翼体5の表面とが為す角度θは、鋭角となっており、具体的に、角度θは、30°となっている。冷却孔7は、中空円柱形状となっており、その直径は、約0.8mmとなっている。
膜体6は、TBC(Thermal Barrier Coating)と呼ばれる熱遮蔽コーティングであり、翼体5の表面に形成されている。この膜体6は、翼体5の表面を覆って形成されることから、形成直後の膜体6は、翼体5の表面に形成される冷却孔7を塞ぎ易い。また、熱遮蔽効果を高めるべく、膜体6は、その厚さが厚くなる傾向にあり、膜体6が厚くなるに伴って、冷却孔7をより塞ぎ易いものとする。このため、冷却孔7を塞ぐ膜体6を除去すべく、下記する先端工具11を備える切削機械10によって、膜体6を削り取っている。
なお、実施例1では、高温部品1として翼体5に適用して説明したが、動翼または静翼等の翼体5に限定されず、ガスタービンの高温部品1として、燃焼器等を構成する高温部品1に適用してもよい。また、実施例1では、ガスタービンの高温部品1に適用して説明したが、高温部品1であれば、例えば、航空機のガスタービンエンジン等に適用してもよい。つまり、基材の表面に孔が形成され、また、基材の表面に膜体が形成される部品であれば、特に限定されない。
次に、図1から図5を参照して、切削機械10について説明する。切削機械10は、高温部品1の膜体6を削る先端工具11と、先端工具11を固定して回転させるスピンドル12と、スピンドル12を移動させる移動機構としてのマニピュレータ13とを備えており、図示しない制御装置によって制御されている。
マニピュレータ13は、例えば、多軸のマニピュレータ13が用いられ、制御装置による制御によって、スピンドル12を介して先端工具11を、所定の位置へ移動させている。スピンドル12は、マニピュレータ13の先端に保持され、先端側に先端工具11をチャッキングする(固定する)と共に、固定された先端工具11を回転させる。これにより、切削機械10は、先端工具11を回転させながら、先端工具11を冷却孔7に向かって移動させながら、膜体6を削り取ることができる。
次に、図3から図5を参照して、先端工具11について説明する。先端工具11は、スピンドル12に固定されるシャンク部21と、シャンク部21の先端側に接続されるボディ部22と、ボディ部22の先端側に接続される切削部23とを有している。ここで、先端工具11としては、種々の形状の先端工具が適用可能となっており、例えば、図3に示す先端工具11a、または図4に示す先端工具11bを適用可能となっている。なお、シャンク部21、ボディ部22及び切削部23は、図3に示す先端工具11aにおいて、シャンク部21a、ボディ部22a及び切削部23aとし、図4に示す先端工具11bにおいて、シャンク部21b、ボディ部22b及び切削部23bとする。
図3に示す先端工具11aは、シャンク部21a、ボディ部22a及び切削部23aが一体となっている。シャンク部21a及びボディ部22aは、円柱形状に形成され、ボディ部22aの直径は、シャンク部21aの直径に比して小さいものとなっており、シャンク部21aとボディ部22aとの間は、シャンク部21aからボディ部22aへ向けて先細りとなるテーパ形状となっている。切削部23aは、ボディ部22aの先端に形成され、膜体6を切り取る刃部となっており、ドリル形状またはエンドミル形状となっている。
図4に示す先端工具11bは、シャンク部21b及びボディ部22bが一体となっており、ボディ部22bの先端側に切削部23bが形成されている。シャンク部21b及びボディ部22bは、円柱形状に形成され、ボディ部22bの直径は、シャンク部21bの直径に比して小さいものとなっており、シャンク部21bとボディ部22bとの間は、シャンク部21bからボディ部22bへ向けて湾曲している。切削部23bは、ボディ部22bの先端に、ダイヤモンド砥粒がコーティングされることで、膜体6を削り取る研磨部となっている。
図3及び図4の先端工具11において、切削部23は、その直径が、翼体5の冷却孔7の内径よりも小さい径となっている。具体的に、切削部23の直径は、冷却孔7の内径に対して、0.1mmから0.3mmだけ小さい径となっており、冷却孔7の内径が0.8mmである場合、切削部23の直径は、0.5mmから0.7mmとなっている。
また、図5に示すように、先端工具11は、そのボディ部22が可撓性を有しており、シャンク部21とボディ部22との接続部分を支点として、ボディ部22がたわむことで、ボディ部22の先端の切削部23が径方向に移動可能となっている。ここで、ボディ部22のたわみ量は、切削部23の冷却孔7に対する径方向の移動量(変位量)Lが、冷却孔7の直径(内径)Rの0%よりも大きく50%以下となるたわみ量となっている。つまり、冷却孔7の直径Rが0.8mmである場合、切削部23の冷却孔7に対する径方向の移動量(変位量)Lが、0より大きく、0.4mm以下となるたわみ量となっている。このとき、ボディ部22のたわみ量は、切削部23の冷却孔7に対する径方向の移動量(変位量)Lが、冷却孔7の直径Rの25%程度となるたわみ量となることが好ましい。つまり、冷却孔7の直径Rが0.8mmである場合、切削部23の冷却孔7に対する径方向の移動量(変位量)Lが、0.2mm程度となるたわみ量となることが好ましい。
次に、図6を参照して、上記の先端工具11を備える切削機械10による一連の切削作業について説明する。この切削作業では、先端工具11により膜体6を削り取ることで、冷却孔7と連通する貫通孔35を形成している。この貫通孔35は、その深さ方向が、冷却孔7の深さ方向と同方向となっている。なお、貫通孔35を形成する場合には、先端工具11として、切削部23が刃部である図3に示す先端工具11aを用いることが好ましい。
図6に示すように、翼体5は、その表面に膜体6が形成されることで、翼体5の表面に形成された冷却孔7が膜体6に覆われる(ステップS11)。この状態において、先端工具11による切削加工に先立ち、膜体6に切欠き31が形成される(ステップS12:切欠き形成工程)。この切欠き31は、膜体6に形成される貫通孔35の表面側の端部に対応する位置の膜体6に形成される。切欠き31は、膜体6に当たる先端工具11が引っ掛かるように形成される。なお、切欠き31は、先端工具11を用いて形成してもよいし、異なる種類の先端工具11を用いて形成してもよいし、レーザービームを用いて形成してもよく、特に限定されない。
膜体6に切欠き31が形成されると、切削機械10は、マニピュレータ13によりスピンドル12を介して先端工具11を、冷却孔7へ向かって移動させる。このとき、切削機械10は、先端工具11の長さ方向が、冷却孔7の深さ方向と同方向となるように、また、先端工具11の回転中心が、冷却孔7の中心に位置するように、先端工具11を位置決めする。
切削機械10が先端工具11を冷却孔7へ向かって移動させると、先端工具11の切削部23は、切欠き31に当たることで、膜体6に引っ掛かる(ステップS13)。この状態で、切削機械10は、さらに先端工具11を冷却孔7へ向かって移動させることで、切削部23により膜体6を削り、これにより、膜体6に貫通孔35を形成する(ステップS14:穿孔工程)。先端工具11の切削部23が冷却孔7の内部に到達すると、切削機械10は、先端工具11を引き抜くことで、一連の切削作業を終了し、膜体6に貫通孔35が形成された高温部品1を得ることができる(ステップS15)。
以上のように、実施例1によれば、切削部23により膜体6を削って、切削部23が冷却孔7の周囲の翼体5に接触する場合であっても、ボディ部22がたわむことで、切削部23を冷却孔7の内部へ好適に導くことができる。このため、切削部23と翼体5との接触を回避し易いものとし、冷却孔7へ向かって切削部23により膜体6を好適に削ることができることから、先端工具11の負荷を軽減することができる。
また、実施例1によれば、切削部23の冷却孔7に対する径方向の移動量(変位量)Lが、冷却孔7の直径(内径)Rの0%よりも大きく50%以下となるたわみ量で、ボディ部22をたわませることができるため、切削部23を冷却孔7の内部へ好適に導くことができる。
より好適には、切削部23の冷却孔7に対する径方向の移動量(変位量)Lが、冷却孔7の直径(内径)Rの25%程度となるたわみ量で、ボディ部22をたわませることができるため、ボディ部22の剛性を確保しつつ、切削部23と冷却孔7との位置決め精度を考慮した上で、切削部23を冷却孔7の内部へ好適に導くことができる。
また、実施例1によれば、切削部23の直径を、冷却孔7の直径に対して、0.1mmから0.3mmだけ小さい径とすることができる。このため、切削部23の直径を冷却孔7の直径に対して、0.1mm分だけ小さい径とする場合、切削部23を冷却孔7の中心に位置決めすると、切削部23を挟んで両側に形成される切削部23と冷却孔7との間の隙間は、0.05mmとなる。また、切削部23の直径が冷却孔7の直径に対して、0.3mm分だけ小さい径とする場合、切削部23を冷却孔7の中心に位置決めすると、切削部23を挟んで両側に形成される切削部23と冷却孔7との間の隙間は、0.15mmとなる。このため、0.05mmの隙間と0.15mmの隙間との差分は0.1mmとなり、この0.1mm分を位置決め精度の誤差として考慮することができる。また、切削部23により膜体6を削って形成される貫通孔35の直径を、0.3mmよりも大きい貫通孔35を対象とすることができる。
また、実施例1によれば、翼体5の表面に対して角度θが鋭角となる冷却孔7へ向かって、切削部23により膜体6を削ることができる。
また、実施例1によれば、膜体6に貫通孔35を形成する場合、切削部23がドリル形状またはエンドミル形状の刃部となる先端工具11aを用いることで、膜体6に貫通孔35を好適に穿孔することができる。
また、実施例1によれば、穿孔工程S14に先立ち、切欠き形成工程S12を行うことで、先端工具11の切削部23が、膜体6の切欠き31を起点として、膜体6を削ることができる。
なお、実施例1では、ボディ部22をたわませることで、切削部23を、冷却孔7の径方向に移動可能としたが、シャンク部21、またはシャンク部21及びボディ部22がたわんでもよい。
また、実施例1では、穿孔工程S14に先立って、切欠き形成工程S12を行ったが、先端工具11の切削部23が、膜体6の表面に対して斜めに好適に穿孔可能であれば、切欠き形成工程S12を省いてもよい。
次に、図7及び図8を参照して、実施例2に係る切削機械50について説明する。図7は、実施例2に係る先端工具を備える切削機械を模式的に示す側面図である。図8は、実施例2に係る先端工具を備える切削機械を模式的に示す平面図である。なお、実施例2では、重複した記載を避けるべく、実施例1と異なる部分について説明し、実施例1と同様の構成である部分については、同じ符号を付して説明する。実施例2に係る切削機械50は、実施例1のスピンドル12とマニピュレータ13との間に、可撓体として機能する硬質ゴム51が設けられている。
具体的に、図7に示すように、切削機械50は、先端工具11と、スピンドル12と、硬質ゴム(図8参照)51と、クランプ治具52と、ベース部材53と、マニピュレータ13とを備えている。なお、先端工具11、スピンドル12及びマニピュレータ13は、実施例1と同様であるため、説明を省略する。
図8に示すように、硬質ゴム51は、スピンドル12の周囲に沿って環状に形成され、スピンドル12とクランプ治具52との間に設けられている。硬質ゴム51は、冷却孔7に対する先端工具11の切削部23の移動に応じて変形可能となっている。この硬質ゴム51は、実施例1のボディ部22と同様に、切削部23の冷却孔7に対する径方向の移動量(変位量)Lが、冷却孔7の直径(内径)Rの0%よりも大きく50%以下となる変形量となっている。
クランプ治具52は、硬質ゴム51を介してスピンドル12を保持する治具であり、スピンドル12を径方向の両側から挟み込む、半割れとなる一対の半割れクランプ部材52a、52bを含んで構成されている。一対の半割れクランプ部材52a、52bのうち、一方の半割れクランプ部材52aは、ベース部材53にボルトによって固定され、他方の半割れクランプ部材52bは、一方の半割れクランプ部材52aにボルトによって固定されている。そして、クランプ治具52は、一方の半割れクランプ部材52aと他方の半割れクランプ部材52bとの間に、スピンドル12が硬質ゴム51を介して挟持することで、スピンドル12を保持している。
ベース部材53は、クランプ治具52とマニピュレータ13との間に設けられる部材である。ベース部材53は、長方体形状に形成され、長手方向の一方側がマニピュレータ13によって保持される。また、ベース部材53には、上記のクランプ治具52の一方の半割れクランプ部材52aが、ボルトによって固定される。
従って、切削機械50は、先端工具11の切削部23により膜体6を削って、切削部23が冷却孔7の周囲の翼体5に接触する場合であっても、硬質ゴム51が変形することで、切削部23を冷却孔7の内部へ導くことが可能となる。
以上のように、実施例2によれば、硬質ゴム51が変形することで、先端工具11の切削部23と翼体5との接触を回避し易いものとし、冷却孔7へ向かって切削部23により膜体6を好適に削ることができることから、先端工具11の負荷を軽減することができる。
なお、実施例2では、実施例1の先端工具11に適用して説明したが、この構成に限定されない。つまり、硬質ゴム51の変形により、先端工具11の切削部23と翼体5との接触を十分に回避可能であれば、可撓性を有していない先端工具11を、実施例2の切削機械50に適用してもよい。
次に、図9から図11を参照して、実施例3に係る切削機械60について説明する。図9は、実施例3に係る先端工具を備える切削機械の切削動作を模式的に示す側面視の説明図である。図10は、実施例3に係る先端工具を備える切削機械の切削動作を模式的に示す平面視の説明図である。図11は、実施例3に係る先端工具を用いた切削作業に関する説明図である。なお、実施例3でも、重複した記載を避けるべく、実施例1及び実施例2と異なる部分について説明し、実施例1及び実施例2と同様の構成である部分については、同じ符号を付して説明する。
図9及び図10に示すように、実施例3に係る切削機械60において、マニピュレータ13は、スピンドル12を介して、先端工具11の切削部23を、冷却孔7の内部に挿入した状態で、冷却孔7の周縁に沿って移動させている。つまり、マニピュレータ13は、先端工具11の回転中心が、冷却孔7の中心に位置決めされた状態で、先端工具11を径方向外側に移動させて、先端工具11を冷却孔7の内周面に当接させる。そして、マニピュレータ13は、先端工具11を冷却孔7の内周面に当接させながら、冷却孔7の周方向に移動させる。このとき、マニピュレータ13は、先端工具11を冷却孔7の全周に亘って移動させる。
次に、図11を参照して、切削機械60による一連の切削作業について説明する。この切削作業では、貫通孔35の直径が、冷却孔7の直径と同じ径となるように、先端工具11により貫通孔35に残存する膜体6を削り取る。なお、貫通孔35に残存する膜体6を削り取る場合には、先端工具11として、切削部23が研磨部である実施例1の図4に示す先端工具11bを用いることが好ましい。
図11に示すように、膜体6には、翼体5の冷却孔7に連通する貫通孔35が予め形成されている(ステップS21)。この状態において、切削機械60は、マニピュレータ13によりスピンドル12を介して先端工具11を、貫通孔35及び冷却孔7へ向かって移動させる。このとき、切削機械60は、先端工具11の長さ方向が、冷却孔7の深さ方向と同方向となるように、また、先端工具11の回転中心が、冷却孔7の中心に位置するように、先端工具11を位置決めする。
切削機械60が先端工具11を貫通孔35及び冷却孔7へ向かって移動させると、先端工具11の切削部23は、貫通孔35を介して冷却孔7の内部に挿入される(ステップS22)。この状態で、切削機械60は、先端工具11を冷却孔7の径方向外側へ向かって移動させて、先端工具11を冷却孔7の内周面に当接させる(ステップS23)。この後、切削機械60は、先端工具11を冷却孔7の内周面に当接させた状態で、冷却孔7の周方向に、全周に亘って移動させる(ステップS24:研磨工程)。先端工具11を全周に亘って移動させると、切削機械60は、先端工具11を引き抜くことで、一連の切削作業を終了し、貫通孔35に残存する膜体6が除去された高温部品1を得ることができる(ステップS25)。
以上のように、実施例3によれば、膜体6に貫通して形成される貫通孔35の直径が、冷却孔7の直径と同じ直径となるように、貫通孔35に残存する膜体6を削り取ることができる。このため、冷却孔7に対して貫通孔35が小径となることなく、冷却孔7と貫通孔35とを好適に連通させることができる。
また、実施例3によれば、貫通孔35に残存する膜体6を削り取る場合、切削部23を研磨部とする先端工具11bを用いることで、膜体6を好適に削り取ることができる。
なお、実施例3では、膜体6に貫通孔35が予め形成されている場合について説明したが、実施例1の穿孔工程S14の実行後に、研磨工程S24を行ってもよい。
次に、図12及び図13を参照して、実施例4に係る切削機械70について説明する。図12は、実施例4に係る先端工具を備える切削機械を模式的に示す側面図である。図13は、実施例4に係る先端工具を備える切削機械の切削動作を模式的に示す側面視の説明図である。なお、実施例4でも、重複した記載を避けるべく、実施例1から実施例3と異なる部分について説明し、実施例1から実施例3と同様の構成である部分については、同じ符号を付して説明する。
図12に示すように、実施例4の切削機械70は、実施例2の切削機械50に、振動子71を設けた構成となっている。振動子71は、クランプ治具52の他方側の半割れクランプ部材52bに、ボルト等の締結部材によって固定して設けられている。振動子71は、振動することで、スピンドル12を介して先端工具11を振動可能となっている。この振動子71は、貫通孔35に残存する膜体6を削り取るときに振動する。
従って、図13に示すように、切削機械70は、貫通孔35に残存する膜体6を削り取る場合、貫通孔35を介して冷却孔7の内部に先端工具11を挿入し、この状態で、振動子71によりスピンドル12を介して先端工具11を振動させる(研磨工程)。これにより、振動する先端工具11は、貫通孔35に残存する膜体6を削り取り、貫通孔35に残存する膜体6が除去された高温部品1を得ることができる。なお、貫通孔35に残存する膜体6を削り取る場合には、先端工具11として、切削部23が研磨部である実施例1の図4に示す先端工具11bを用いることが好ましい。
以上のように、実施例4によれば、先端工具11の切削部23を振動させるだけで、膜体6に貫通して形成される貫通孔35に残存する膜体6を削り取ることができるため、余分な膜体6を簡単に削り取ることができ、冷却孔7と貫通孔35とを好適に連通させることができる。
なお、実施例1から実施例4で用いた先端工具11a、11bは、切削作業に応じて適宜使い分けてもよく、特定の切削作業に限定されて使用されるものではない。
1 高温部品
5 翼体
6 膜体
7 冷却孔
10 切削機械
11 先端工具
12 スピンドル
13 マニピュレータ
21 シャンク部
22 ボディ部
23 切削部
31 切欠き
35 貫通孔
50 切削機械(実施例2)
51 硬質ゴム
52 クランプ治具
52a、52b 半割れクランプ部材
53 ベース部材
60 切削機械(実施例3)
70 切削機械(実施例4)
71 振動子
θ 角度
R 冷却孔の直径
L 移動量

Claims (17)

  1. 表面に孔が形成される基材と、前記基材の表面に形成される膜体とを備える部品に対し、前記孔に覆われる前記膜体を削る先端工具であって、
    シャンク部と、
    前記シャンク部に接続されるボディ部と、
    前記ボディ部に接続され、前記膜体を削る切削部と、を備え、
    前記シャンク部及び前記ボディ部の少なくとも一方は、可撓性を有することを特徴とする先端工具。
  2. 前記シャンク部及び前記ボディ部の少なくとも一方は、前記切削部の前記孔に対する変位量が、前記孔の直径の0%よりも大きく50%以下となるたわみ量となっていることを特徴とする請求項1に記載の先端工具。
  3. 前記シャンク部及び前記ボディ部の少なくとも一方は、前記切削部の前記孔に対する変位量が、前記孔の直径の25%となるたわみ量となっていることを特徴とする請求項2に記載の先端工具。
  4. 前記切削部の直径は、前記孔の直径に対して、0.1mmから0.3mmだけ小さい径となっていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の先端工具。
  5. 前記孔の深さ方向と前記基材の表面とが為す角度は、鋭角となっていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の先端工具。
  6. 前記膜体に、前記孔と連通する貫通孔を形成する場合、
    前記切削部は、ドリル形状またはエンドミル形状の刃部であることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の先端工具。
  7. 前記膜体に、前記孔と連通する貫通孔が形成され、前記貫通孔に残存する前記膜体を削り取る場合、
    前記切削部は、前記ボディ部に砥粒をコーティングした研磨部であることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の先端工具。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載の先端工具と、
    前記先端工具を固定して、前記先端工具を回転させるスピンドルと、
    前記先端工具の前記切削部が前記孔へ向かうように、前記スピンドルを移動させる移動機構と、を備えることを特徴とする切削機械。
  9. 前記スピンドルと前記移動機構との間に設けられ、前記孔に対する前記先端工具の前記切削部の移動に応じて変形可能な可撓体を、さらに備えることを特徴とする請求項8に記載の切削機械。
  10. 表面に孔が形成される基材と、前記基材の表面に形成される膜体とを備える部品に対して、前記孔に覆われる前記膜体を削る切削部を有する先端工具と、
    前記先端工具を固定して、前記先端工具を回転させるスピンドルと、
    前記先端工具の前記切削部が前記孔へ向かうように、前記スピンドルを移動させる移動機構と、
    前記スピンドルと前記移動機構との間に設けられ、前記孔に対する前記先端工具の前記切削部の移動に応じて変形可能な可撓体と、を備えることを特徴とする切削機械。
  11. 前記移動機構は、前記先端工具の前記切削部を、前記孔の周縁に沿って移動させることを特徴とする請求項8から10のいずれか1項に記載の切削機械。
  12. 前記先端工具の前記切削部を、前記孔の内部で振動させる振動子を、さらに備えることを特徴とする請求項8から11のいずれか1項に記載の切削機械。
  13. 表面に孔が形成される基材と、
    前記基材の表面に形成される膜体と、を備え、
    前記膜体には、請求項1から7のいずれか1項に記載の先端工具、または、請求項8から12のいずれか1項に記載の切削機械を用いて、前記孔と連通する貫通孔が形成されることを特徴とする部品。
  14. 表面に孔が形成される基材と、前記基材の表面に形成される膜体とを備える部品に対し、前記孔に覆われる前記膜体を削って、前記膜体に、前記孔と連通する貫通孔を形成する膜体の切削方法であって、
    請求項1から7のいずれか1項に記載の先端工具、または、請求項8から12のいずれか1項に記載の切削機械の先端工具を回転させながら、前記先端工具の前記切削部を前記孔に向かって移動させることで、前記膜体を削って前記貫通孔を穿孔することを特徴とする膜体の切削方法。
  15. 表面に孔が形成される基材と、前記基材の表面に形成される膜体とを備える部品に対し、前記孔に覆われる前記膜体を削って、前記膜体に、前記孔と連通する貫通孔を形成する膜体の切削方法であって、
    前記膜体に形成される前記貫通孔の表面側の端部に対応する位置の前記膜体に、切欠きを形成する切欠き形成工程と、
    請求項1から7のいずれか1項に記載の先端工具、または、請求項8から12のいずれか1項に記載の切削機械の先端工具を回転させながら、前記先端工具の前記切削部を前記切欠きに当て、前記先端工具の前記切削部を前記孔に向かって移動させることで、前記膜体を削って前記貫通孔を穿孔する穿孔工程と、を備えることを特徴とする膜体の切削方法。
  16. 表面に孔が形成される基材と、前記基材の表面に形成される膜体とを備える部品に対し、前記孔に覆われる前記膜体に、前記孔と連通する貫通孔が形成され、前記貫通孔に残存する前記膜体を削り取る膜体の切削方法であって、
    請求項1から7のいずれか1項に記載の先端工具、または、請求項8から12のいずれか1項に記載の切削機械の先端工具を回転させながら、前記先端工具の前記切削部を前記孔に挿入する工具挿入工程と、
    前記先端工具の前記切削部を、前記孔の周縁に沿って移動させることで、前記貫通孔に残存する前記膜体を削り取る研磨工程と、を備えることを特徴とする膜体の切削方法。
  17. 表面に孔が形成される基材と、前記基材の表面に形成される膜体とを備える部品に対し、前記孔に覆われる前記膜体に、前記孔と連通する貫通孔が形成され、前記貫通孔に残存する前記膜体を削り取る膜体の切削方法であって、
    請求項1から7のいずれか1項に記載の先端工具、または、請求項8から12のいずれか1項に記載の切削機械の先端工具を回転させながら、前記先端工具の前記切削部を前記孔に挿入する工具挿入工程と、
    前記先端工具の前記切削部を、前記孔の内部で振動させることで、前記貫通孔に残存する前記膜体を削り取る研磨工程と、を備えることを特徴とする膜体の切削方法。
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