JP2011110614A - 切屑排除工具 - Google Patents

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邦彦 守
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Abstract

【課題】切削工具を回転駆動させる工作機械に用いられ、切削作業の工数を軽減させることができる切屑除去工具を低コストで提供する。
【解決手段】ワークWを加工する切削工具110を保持し、その切削工具110を回転駆動させる主軸100を備える工作機械に用いられる切屑排除工具1に、切削工具110の外周部に取り付けられ、その切削工具110の回転にしたがい回転する複数の羽根10を設ける。また、羽根10は、切削工具110に外嵌されたベース部を介して、切削工具110の外周部に取り付けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、切削加工中に発生する切屑を除去する切屑排除工具に関する。
金型等の形状面加工においては、一般的に、切削工具を用いた直彫り加工法が採用されている。この直彫り加工法には、切削加工中に発生する切屑が切削工具とワーク(被削材)との間に入り込み切削コンディションを悪化させるという問題が有り、前記切屑により切削工具の異常摩耗やカケを発生させたり、或いは、ワークに切屑が溶着して加工面の品質を悪化させたりしていた。
上記の問題に対応するため、従来から、切削加工の最中に、切削工具とワークとの間に、水溶性の切削油やエアーを吹き付け、切屑を除去することが行われている(これにより、切削工具とワークとの間に切屑が入り込まないようにしていた)。
ここで、図7を参照しながら、従来から知られている、切削加工中に発生する切屑を除去するための切屑除去装置の構成を説明する。
なお、図7は、従来技術の切屑除去装置を説明するための模式図である。
図示するように、切屑除去装置200は、工作機械の主軸(回転主軸)100に取り付けられ、主軸100に装着されている切削工具110とワークWとの間に水溶性の切削油(或いは洗浄油)を吹き付け、切削加工で発生した切屑3を除去するようになされている。
なお、前記工作機械は、モータ等で構成される駆動手段(図示せず)により回転する主軸100と、主軸100の先端部に設けられたホルダ102と、ホルダ102に装着された切削工具110と、ワーク(被削材)Wが載置されるベッド(工作機械のテーブル)104とを備え、切削工具110が主軸100の駆動により回転し、ベッド04に載置されたワークWを切削加工するようになっている。
また、切屑除去装置200は、工作機械の主軸100の外周部に取り付けられた切削油供給源(或いは、洗浄油供給源)である本体部202と、本体部202に接続されたフレキシブルホース204と、フレキシブルホース204の先端部に取り付けられた吹き付けノズル206とにより構成されている。
そして、切屑除去装置200は、切削工具110が回転して切削加工が開始されると、本体部202が、フレキシブルホース204及び吹き付けノズル206を介し、切削工具110とワークWとの間に水溶性の切削油(或いは洗浄油)を吹き付け、切削加工で発生した切屑3を除去するようになっている。
なお、切屑除去装置200を利用する場合には、切削加工が開始される前に、作業者がフレキシブルホース204を調節して、所望の配置にノズル206を位置決めする作業が必要になる。また、切削加工の終了後に、切削油(或いは洗浄油)が付着したワークWから切削油(或いは洗浄油)を拭き取る清掃作業が発生する。
また、特許文献1には、回転主軸に装置を取り付けるタイプのものではないが、切削加工の最中に、洗浄液をミスト状にしてワークに吹き付けて切屑を除去する切屑除去方法が開示されている。
また、特許文献2には、ワークやテーブルの上面に付着した切屑を除去する自動切屑除去装置を備えた工作機械が開示されている。この自動切屑除去装置は、2自由度の揺動運動をしながら加圧流体を噴出するノズル31aを備えており、加工中にワークまたはテーブルの上面に向けて加圧流体を噴出して切屑を落下させるようになっている。
特開2006−326801号公報 特開平10−180585号公報
しかしながら、上述した従来技術は、以下に示す技術的課題を有している。
具体的には、図7に示す切屑除去装置200は、水溶性の切削油(或いは洗浄油)を使用しているため、切削加工の後に、切削油(或いは洗浄油)を拭き取る清掃作業を発生させ、作業工数を増やすという技術的課題を有している。また、切削油(或いは洗浄油)が錆の発生要因になるという技術的課題も有している。なお、特許文献1に記載の切屑除去方法も同様の技術的課題を有している。
また、上記の切屑除去装置200は、フレキシブルホース204及びノズル206がワークWと干渉し、それにより、位置決めされたノズル206が移動して、切削油(或いは洗浄油)の吹き付け位置がずれることがあり、無人加工ができなかった。
また、上述した従来技術は、いずれも、切削油、洗浄油、或いは加圧流体(エアー等)を吹き付けるための供給装置が必要となり、大掛かりな設備を設けなくてはならず、設備コストを増加させるという技術的課題を有していた。
本発明は、上記の技術的課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、作業工数を軽減させることができる切屑除去工具を低コストで提供することにある。
上記課題を解決するためになされた本発明は、ワークを加工する切削工具を保持し、該切削工具を回転駆動させる工作機械に用いられる切屑排除工具であって、前記切削工具の外周部に取り付けられ、該切削工具の回転にしたがい回転する複数の羽根を有することを特徴としている。
本発明の切屑排除工具は、上記構成を採用することにより、切削工具を回転させ切削加工を行う場合に、羽根が切削工具と共に回転するため、切削工具の外周囲に気流(風)が引き起こされる。そして、この気流により、切削加工中に発生する切屑が吹き飛ばされ除去される。
また、本発明の切屑排除工具は、切削油(或いは洗浄油)を用いることなく、切屑を除去しているため、上述した従来技術のように、切削加工後に、切削油(或いは洗浄油)を拭き取る清掃作業を行う必要がない。
その結果、本発明によれば、上述した従来技術と比べて、作業工数を削減することができる。なお、本発明の切屑排除工具は、切削油(或いは洗浄油)が用いられていないため、錆の発生を招くことがない。
また、本発明の切屑排除工具は、切削加工に必要な切削工具の回転を利用して羽根を回転させて切屑を除去しているため、上述した従来技術のような大掛かりな設備(切削油、洗浄油、或いはエアーを吹き付けるための供給装置)を設ける必要がない。
また、前記切削工具が挿通される貫通孔を有する環状に形成されたベース部と、前記ベース部の上面に取り付けられ、前記切削工具の外周部を付勢して該ベース部と該切削工具とを固定する同期部材とを備え、前記複数の羽根は、前記ベース部に所定間隔で配置され、且つその一端部の近傍がベース部に支持されていることが望ましい。
このように本発明の切屑排除工具は、ベース部の貫通孔に切削工具を挿入し、同期部材により切削工具の外周部を付勢して該ベース部と該切削工具とを固定することにより、切削工具に取り付けることができるため、既存の工作機械に汎用的に用いることができる。
また、前記羽根は、その一端部の近傍が、前記ベース部にピンを支点に回動可能に支持され、その長手方向が前記切削工具の径方向外方に配置されている場合、前記一端部が前記同期部材に当接して該同期部材を前記切削工具の外周部に付勢して該ベース部と該切削工具とを固定し、さらに、前記羽根は、前記長手方向が前記切削工具の径方向外方に配置されている状態から所定角度回動すると、前記一端部が前記同期部材から離れて、該ベース部と該切削工具との固定を解除することが望ましい。
上記のように構成することにより、ピンを支点に羽根を回動させるという簡単な作業により、切削工具の外周部に、切屑排除工具を着脱自在に固定することができる。
また、前記羽根は、前記切削工具の回転にしたがい回転している最中に、前記ワークと干渉すると、前記ピンを支点にして前記回転方向と反対に回動して、前記一端部が前記同期部材から離れて、該ベース部と該切削工具との固定を解除することが望ましい。
上記のように構成することにより、羽根がワークに干渉した場合に、ベース部と切削工具との固定が解除されるため、切屑排除工具が切削工具から外れるようになる。その結果、切屑排除工具の羽根の破損や、ワークの加工面の傷の発生を防止することができる。
本発明によれば、作業工数を軽減させることができる切屑除去工具を低コストで提供することができる。
本発明の実施形態の切屑排除工具の概略構成を示した模式図である。 本発明の実施形態の切屑排除工具を上面から見た模式図であり、切屑排除工具の羽根を切削工具の径方向に伸ばした状態を示した模式図である。 本発明の実施形態の切屑排除工具を上面から見た模式図であり、切屑排除工具の羽根を切削工具の径方向から回転させた状態を示した模式図である。 図2のA−A断面図である。 図2のB−B断面図である。 本発明の本実施形態の切屑排除工具の動作を説明するための模式図である。 従来技術の切屑除去装置を説明するための模式図である。
以下、本発明の実施形態の切屑排除工具を図面に基づいて説明する。
先ず、本実施形態の切屑排除工具の概略構成について図1を用いて説明する。
ここで、図1は、本発明の実施形態の切屑排除工具の概略構成を示した模式図であり、切削工具に切屑排除工具が取り付けられた状態を示している。
なお、本実施形態では、上述した図7に示したものと同じ構成には、同じ符号を付して説明する。
図示するように、切屑排除工具1が取り付けられる工作機械は、上述した図7のものと同様、モータ等で構成される駆動手段(図示せず)により回転する主軸100と、主軸100の先端部に設けられたホルダ102と、ホルダ102に装着された切削工具110と、ワーク(被削材)Wが載置されるベッド(工作機械のテーブル)104とを備えている。
また、前記工作機械は、主軸100を回転駆動させることにより、切削工具110が主軸100の回転にしたがい回転し、ベッド104に載置されたワーク(被削材)Wを切削加工するようになっている。
そして、本実施形態の切屑排除工具1は、切削工具110の外周部に取り付けられ、切削工具110の回転にしたがい回転動作する複数の羽根10を備え、羽根10の回転により生じる気流(風)の風圧(図中の矢印a)により、切削加工の際に発生する切屑3を吹き飛ばして除去するようになっている。
すなわち、本実施形態の切屑排除工具1によれば、上述した従来技術(図7参照)のように、切削油を利用することなく、風圧により切屑3を除去するため、切削加工後に、切削油を拭き取る清掃作業を行う必要がない。その結果、本実施形態の切屑排除工具1を用いることにより、上述した従来技術と比べて、作業工数を削減することができる。
なお、本実施形態の切屑排除工具1は、切削油(或いは洗浄油)が用いられていないため、錆の発生を招くことがない。
また、本実施形態の切屑排除工具1は、切削工具110の回転を利用して羽根10を回転させて切屑3を吹き飛ばし除去しているため、上述した従来技術のような大掛かりで高コストの設備(切削油、洗浄油、或いはエアーを吹き付けるための供給装置)を設ける必要がなく、設備コストを軽減することができる。
次に、本実施形態の切屑排除工具1の具体的な構成について、図2〜図5に基づいて説明する。
図2は、本実施形態の切屑排除工具を上面から見た模式図であり、羽根を切削工具の径方向に伸ばした状態を示した模式図である。また、図3は、本実施形態の切屑排除工具を上面から見た模式図であり、切屑排除工具の羽根を切削工具の径方向から回転させた状態を示した模式図である。また、図4は、図2のA−A断面図である。また、図5は、図2のB−B断面図である。
図示するように、本実施形態の切屑排除工具1は、切削工具110が挿通可能な大きさ寸法の貫通孔20a1を備えた略環状に形成されたベース部20と、ベース部20の上面にピン部材(ピン)40により取り付けられた複数の羽根10(図6参照)と、ベース部20の上面に取り付けられ、切削工具110の外周部を付勢する複数のシンクロ部材(同期部材)30とを備えている。
なお、本実施形態の切屑排除工具1は、例えば、金属や合成樹脂材料により形成される。
具体的には、図2及び図3に示すように、ベース部20は、貫通孔20a1を有する略輪状に形成された環状部20aを備え、その環状部20aの外周部には、径方向外側に突設する長板状の羽根支持部20bが所定の間隔で複数設けられている(環状部20aの外周部に、4つの羽根支持部20bが放射状に突設されている)。
また、羽根支持部20bは、一方の側面部に、断面視でL字状になされたスライドピン22(図2、3、5参照)が設けられている。
そして、スライドピン22は、その自由端が、ベース部20に載置されたシンクロ部材30のスライド溝30b1(図5参照)に摺動自在に挿入され、これにより、ベース部20がシンクロ部材30に連結される。
なお、図示する例では、羽根支持部20bが、ベース部20の外周部に4つ設けられている(90度位相で4つ設けられている)が、この数はあくまでも一例である。
また、図2〜図4に示すように、羽根10は、略長板状に形成され、その一端部が、ベース部20の羽根支持部20bの上面に、ピン部材(ピン)40により、回動自在に支持されている。
具体的には、4つの羽根10が、それぞれ、ベース部20に形成された4つの羽根支持部20bに支持されている(図6参照)。
また、羽根10は、ピン40を支点にして、切削工具110の径方向外方(図2に示す羽根10の例では、X方向)に延設された状態(羽根10の長手方向が前記径方向に配置されている状態)と、羽根支持部20bの長手方向に対して直角方向(図2に示す羽根10の例では、Y方向)に配置された状態との間を回動できるようになっている。
また、図2及び図3に示すように、複数のシンクロ部材30は、それぞれ、正面視状で円弧(アーチ)状になされた付勢部30aと、付勢部30aの外周部から突設する柱状の連結部30bとを備えている。また、複数のシンクロ部材30は、それぞれ、ベース部20の上面に等間隔で載置されている。
具体的には、4つのシンクロ部材30は、それぞれ、ベース部20の環状部20aに付勢部30aが載置され、且つベース部20の羽根支持部20bに連結部30bが載置され、さらに、連結部30bがスライドピン22により羽根支持部20bに連結されている(図4参照)。
なお、図4に示すように、切削工具110の外周部には、先端(下端)に向かうにしたがい直径が大きくなるテーパ部110aが設けられている。
そして、シンクロ部材30の付勢部30aは、その内周側面が、切削工具110の外周部に形成されたテーパ部110aと嵌合するテーパ形状になされている。
この構成により、切削工具110のテーパ部110aに、付勢部30aのテーパ形状を当接させて付勢する際に、切削工具110に対して大きな荷重をかけることができる。
また、図4及び図5に示すように、シンクロ部材30の連結部30bには、長孔状のスライド溝30b1が形成され、このスライド溝30b1に、ベース部20のスライドピン22がスライド自在に挿通されている。
なお、図4に示すように、スライド溝30b1は、内周側(切削工具110側)から外周側(羽根10側)に向けて高さ方向の位置が低くなる傾斜が付けられている。これにより、シンクロ部材30は、羽根10から付勢されていない場合、ベース部20の上面に沿って、スライド溝30b1の範囲内で外周側(羽根10側)に移動する。
次に、切削工具110に切屑排除工具1を取り付ける手順について、上述した図2及び図3と、図6とを用いて説明する。
なお、図6は、本実施形態の切屑排除工具の動作を説明するための模式図であり、図6(a)は、切削工具に取り付けられていない切屑排除工具を示した模式図であり、図6(b)及び(c)は、切削工具に切屑排除工具を固定する際の動作を説明するための模式図である。
具体的には、切削工具110に、切屑排除工具1を取り付ける場合、先ず、図6(a)に示すように、切屑排除工具1の4つの羽根10を、それぞれ、ベース部20の羽根支持部20bに対して直角に折り曲げた状態にする。
この場合、シンクロ部材30は、羽根10からの荷重を受けないため、連結部30bに形成されたスライド溝30b1(図4参照)の範囲内において、ベース部20の上面に沿って移動できるようになる。
次に、羽根10を折り曲げた切屑排除工具1のベース部20の貫通孔20a1(図2、3参照)に、前記工作機械の主軸100に装着された切削工具110を挿通させ、さらに、シンクロ部材30の付勢部30aの内周側面を、切削工具110の外周部のテーパ部110aに相対向する位置に配置する(図6(b)参照)。
次に、図6(b)に示す切屑排除工具1の4つの羽根10を全て回動させて(スライドピン40を支点にして時計回りに90度回動させて)、図6(c)に示すように、羽根10を伸ばした状態にセットする。すなわち、羽根10の長手方向が、切削工具110の径方向外方に配置される状態にする。
そして、上記のように4つの羽根10を伸ばした状態にセットすると、4つのシンクロ部材30が、それぞれ、羽根10により切削工具110のテーパ部110aに付勢される。これにより、4つのシンクロ部材30が切削工具110のテーパ部110aの外周囲を挟持することとなり、ベース部20と切削工具110とが固定される。
このように、本実施形態によれば、切屑排除工具1のベース部20の貫通孔20aに、工作機械の切削工具110を挿通させ、その後、羽根10を回転させるという簡単な作業により、切削工具110に切屑排除工具1を取り付けることができる。
また、切屑排除工具1を取り付けた切削工具110を回転させると、切削工具110の回転にしたがい、切屑排除工具1の羽根10が回転して風を発生させる。そして、羽根10の回転により発生する風の風圧により、切削加工により発生する切屑3(図1参照)が吹き飛ばされて除去される。
このように、本実施形態では、切削工具110の回転を利用して羽根10を回転させて切屑3を除去しているため、大規模な設備(切削油、洗浄油、或いはエアーを吹き付けるための供給装置)を設ける必要がなく、コストを抑えた切屑排除工具1を提供することができる。
また、切屑排除工具1は、羽根10が回転している最中にワークWに羽根10が干渉した場合、羽根10がピン40を支点に反時計回りに回動し、羽根支持部20bの長手方向に対して折れ曲がった状態に変位する。
なお、羽根10が折れ曲がった状態に変位すると、シンクロ部材30が受ける羽根10からの荷重が無くなるため、切屑排除工具1と切削工具110との固定が解除され(ベース部20と切削工具110との固定が解除され)、切屑排除工具1が下方に落下する。
この場合、作業者が工作機械を停止させた上で、再度、切削工具110に切屑排除工具1を取り付けることになるが、上述した通り、本実施形態では、簡単な取り付け作業により、切屑排除工具1を取り付けることができる。
このように本実施形態によれば、切屑排除工具1を回転させている際に、羽根10がワークWに干渉した場合、切屑排除工具1と切削工具110との固定が解除され、切屑排除工具1が切削工具110から外れるようになる。その結果、本実施形態によれば、切屑排除工具1の羽根10の破損や、羽根10の干渉によるワークWの加工面の傷の発生を防止することができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内において種々の変更が可能である。
例えば、上述した実施形態では、切削工具110の外周部にテーパ部110aが設けられ、シンクロ部材30の付勢部30aの内周側面が、切削工具110の外周部に形成されたテーパ部110aと嵌合するテーパ形状になされている例を示しているが、特にこれに限定されるものではない。
外周部にテーパ部110aが設けられていない切削工具110に対しても、シンクロ部材30の付勢部30aの内周側面を切削工具110の外周部に嵌合する形状になすことにより、上述した実施形態と同様の効果を奏することができる。
W ワーク(被削材)
1 切屑排除工具
10 羽根(切屑排除工具)
20 ベース部(切屑排除工具)
20a 環状部(ベース部(切屑排除工具))
20b 羽根支持部(ベース部(切屑排除工具))
22 スライドピン(ベース部(切屑排除工具))
30 シンクロ部材
30a 付勢部(シンクロ部材(切屑排除工具))
30b 連結部(シンクロ部材(切屑排除工具))
40 ピン部材(切屑排除工具)
100 主軸
102 ホルダ
104 ベッド(工作機械のテーブル)

Claims (4)

  1. ワークを加工する切削工具を保持し、該切削工具を回転駆動させる工作機械に用いられる切屑排除工具であって、
    前記切削工具の外周部に取り付けられ、該切削工具の回転にしたがい回転する複数の羽根を有することを特徴とする切屑排除工具。
  2. 前記切削工具が挿通される貫通孔を有する環状に形成されたベース部と、
    前記ベース部の上面に取り付けられ、前記切削工具の外周部を付勢して該ベース部と該切削工具とを固定する同期部材とを備え、
    前記複数の羽根は、前記ベース部に所定間隔で配置され、且つその一端部の近傍がベース部に支持されていることを特徴とする請求項1に記載の切屑排除工具。
  3. 前記羽根は、その一端部の近傍が、前記ベース部にピンを支点に回動可能に支持され、その長手方向が前記切削工具の径方向外方に配置されている場合、前記一端部が前記同期部材に当接して該同期部材を前記切削工具の外周部に付勢して該ベース部と該切削工具とを固定し、
    さらに、前記羽根は、前記長手方向が前記切削工具の径方向外方に配置されている状態から所定角度回動すると、前記一端部が前記同期部材から離れて、該ベース部と該切削工具との固定を解除することを特徴とする請求項2に記載の切屑排除工具。
  4. 前記羽根は、前記切削工具の回転にしたがい回転している最中に、前記ワークと干渉すると、前記ピンを支点にして前記回転方向と反対に回動して、前記一端部が前記同期部材から離れて、該ベース部と該切削工具との固定を解除することを特徴とする請求項3に記載の切屑排除工具。
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