JP2015195850A - 空気清浄機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 微粒子を対象空気から除去して浄化することが可能であり、メンテナンスの頻度が極めて少ない空気清浄機を提供する。【解決手段】 ファン3により取り入れ口11から筐体ボックス1内に流入した対象空気は、霧発生器4で発生した霧と混合され、アクア電解フィルタ2に流入する。アクア電解フィルタ2は、各対においてイオン化傾向が異なる材料で形成された二つの電極プレート21,22の間にフィルタ繊維23が挟み込まれた構造であり、流入した対象空気はフィルタ繊維23において水溜まりを形成し、電解作用により微粒子が分解、捕集又は殺菌される。アクア電解フィルタ2から流出した対象空気は、排気管31において蒸気加熱器5からの高温蒸気により加熱、加湿、殺菌され、排出口12から排出される。【選択図】 図1

Description

本願の発明は、PM2.5に代表される微粒子を捕集、除去する機能を備えた空気清浄機に関するものである。
PM2.5の問題に代表されるように、現在、空気清浄機の分野では、空気中に浮遊する煤煙、粉塵、細菌、花粉などの微粒子、超微粒子を除去することが重要なテーマとなっている。これら微粒子の除去には、HEPAフィルタ(High Efficiency Particulate Air Filter)が用いられることが多いが、このようなフィルタは、細い繊維状の物を網目状にしたものが殆どである。使用する場合、対象空気をファンで送り込みフィルタの表面に当てて微粒子を捕集、除去している。
特開2000−254452号公報
上記のような空気清浄機では、フィルタに微粒子が蓄積すると取り外して交換や洗浄をしなくてはならないが、フィルタの交換等をする際、フィルタに付着した微粒子が再度周囲に舞い散ってしまう。これらを人が吸い込むと、せっかく空間をきれいな空気にしても人に多大な害を及ぼし、本当の意味において微粒子を処理しているとはいい難い。
また、フィルタの交換や洗浄のようなメンテナンスは面倒であるが、メンテナンスを怠ると、高級な機器であっても用を成さなくなってしまう。「フィルタは10年交換不要」などと、あたかもメンテナンス不要のごとく称しているメーカーもあるが、これは洗浄等のメンテナンスをしながら使用できるということであって、メンテナンスをしなくてもよいということではない。紛らわしい表現であり、購入者が誤解してしまうこともあり得る。
本願の発明は、このような点を考慮して為されたものであり、PM2.5に代表される微粒子を対象空気から除去して浄化することが可能であり、メンテナンスの頻度が極めて少ない空気清浄機を提供することを目的としている。
上記課題を解決するため、本願の請求項1記載の発明は、アクア電解フィルタと、
アクア電解フィルタを通して対象空気を送るファンと、
霧を発生させてアクア電解フィルタの上流側の流路に供給して対象空気と混合させる霧発生器とを備えており、
アクア電解フィルタは、一対の電極プレートと、一対の電極プレートの間に保持されたフィルタ繊維とより成るものであって、一対の電極プレートはイオン化傾向が異なる材料で形成されたものであるという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項2記載の発明は、アクア電解フィルタと、
アクア電解フィルタを通して対象空気を送るファンと、
霧を発生させてアクア電解フィルタの上流側の流路に供給して対象空気と混合させる霧発生器とを備えており、
アクア電解フィルタは、一対の電極プレートと、一対の電極プレートの間に保持されたフィルタ繊維とで形成されており、一対の電極プレートの間に電圧を印加する電源が設けられているという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項3記載の発明は、前記請求項1又は2の構成において、前記アクア電解フィルタから流出する対象空気に蒸気を混合して対象空気を加熱する蒸気加熱器が設けられているという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項4記載の発明は、前記請求項1、2又は3の構成において、前記蒸気加熱器は、120℃以上の蒸気を混合するものであるという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項5記載の発明は、前記請求項1乃至4いずれかの構成において、前記霧発生器に供給する水を軟水とする軟水器を備えているという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項6記載の発明は、前記請求項3又は4の構成において、前記蒸気加熱器に供給する水を軟水とする軟水器を備えているという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項7記載の発明は、前記請求項1乃至6いずれかの構成において、前記対を成す電極プレートのうちの一方はアルミニウム製であるという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項8記載の発明は、前記請求項1乃至7いずれかの構成において、前記対を成す電極プレートのうちの他方は銅製であるという構成を有する。
以下に説明する通り、本願の請求項1又は2記載の発明によれば、霧発生器で発生させた霧を対象空気に混合してアクア電解フィルタに流入させて対象空気の浄化を行うので、フィルタの目詰まりによって早期に交換やクリーニングのようなメンテナンスの必要性が生じることはなく、クリーニングの頻度は格段に低くなる。
また、請求項3記載の発明によれば、上記効果に加え、浄化された対象空気は蒸気加熱器で加熱されるので、殺菌作用が得られるのに加え、加湿作用も得られる。
また、請求項4記載の発明によれば、上記効果に加え、蒸気が120℃以上であるので、殺菌効果が高く、部屋の隅々まで行き渡ってカビ発生を抑制する効果が得られる。
また、請求項5又は6記載の発明によれば、供給される水が軟水となるので、水道水中のカルキ(カルシウム)やマグネシウムが析出して水の供給路を狭めてしまったり、目詰まりさせてしまったりすることが無くなる。
また、請求項7記載の発明によれば、上記効果に加え、一方の電極プレートがアルミニウム製であるので、水酸化アルミニウムによる高粘性化の作用により微粒子がよりフィルタ繊維等に付着し易くなる。このため、微粒子の捕集がより効率良く行え、微粒子の再放出の問題がさらに小さくなっている。
また、請求項8記載の発明によれば、上記効果に加え、他方の電極プレートが銅製であるので、銅イオンによる殺菌効果が得られる。
第一の実施形態の空気清浄機の正面概略図である。 図2は図1の空気清浄機の平面概略図である。 第一の実施形態の空気清浄機に使用されたアクア電解フィルタ2の正面断面概略図である。 第二の実施形態の主要部の正面断面概略図である。
次に、この出願の発明を実施するための形態(以下、実施形態)について説明する。
図1は、第一の実施形態の空気清浄機の正面概略図であり、図2は図1の空気清浄機の平面概略図である。
図1及び図2に示す空気清浄機は、全体として縦長の筐体ボックス1内に各部材が収容されている。筐体ボックス1には、浄化する対象の空気(対象空気)を取り入れる取り入れ口11が形成されている。この実施形態では、取り入れ口11は、右側の側板の上部に形成されている。
一方、筐体ボックス1の前面板の上部には、浄化した対象空気の排出口12が形成されている。対象空気は、取り入れ口11から筐体ボックス1内に入り、筐体ボックス1内に設定されて流路に沿って流れて浄化された後、排出口12から排出されるようになっている。
筐体ボックス1内には、アクア電解フィルタ2と、アクア電解フィルタ2を通して対象空気を送るファン3と、霧を発生させてアクア電解フィルタ2の上流側の流路に供給して対象空気と混合させる霧発生器4とが設けられている。
アクア電解フィルタ2は、液体中の電気分解の作用を併用して微粒子を吸着したり殺菌したりするフィルタである。アクア電解フィルタ2について、図3を使用して説明する。図3は、第一の実施形態の空気清浄機に使用されたアクア電解フィルタ2の正面断面概略図である。
図3に示すように、アクア電解フィルタ2は、一対の電極プレート21,22と、一対の電極プレート21,22の間に保持されたフィルタ繊維23と、各電極プレート21,22を保持した円筒形の保持体24等から成るものである。この実施形態では、電極プレート21,22は、複数対設けられており、各対において間にフィルタ繊維23が挟み込まれたものとなっている。
各電極プレート21,22は、一番上のものを除き、ディスク状、即ち円盤であって中央に円形の開口を有する形状である。各電極プレート21,22は、間にフィルタ繊維23を挟み込みながら同軸上に重ねられている。この実施形態では、各対において一方の電極プレート21はアルミニウム製であり、他方の電極プレート22は銅製となっている。アルミニウム製の電極プレート21と銅製の電極プレート22が交互に配置され、各対を構成している。
フィルタ繊維23は、絶縁性のものであり、不織布、樹脂繊維又はガラス繊維等で形成されたものである。繊維の太さは0.1〜0.3mm程度であることが好ましく、絶縁性であって良好な耐久性、耐食性を有することが好ましい。例えば、塩化ビニール製のものとして旭化成ホームプロダクツ社からサランロックの商品名(同社の登録商標)で販売されており、これをフィルタ繊維23として使用することができる。このようなフィルタ繊維23は、繊維が複雑にカールしたり絡んだりした構造となっている。尚、フィルタ繊維23の全体の形状は、厚さが厚いことを除き各電極プレート21,22と同様である。フィルタ繊維23は、各電極プレート21,22の間に設けられている。
保持体24は、細かい孔が無数に形成されたもの又はメッシュ状のものである、保持体24も絶縁性であり、樹脂性又はセラミックス製である。各電極プレート21,22は、開口の縁が保持体24に固定されることで保持されている。一番上の電極プレート21は、下面において保持体24に固定されている。各電極プレート21,22は、保持体24に接着材で固定されているが、嵌め込みによって固定する場合もある。各フィルタ繊維23は、各電極プレート21,22の間に挟み込まれただけの場合もあるし、接着材により各電極プレート21,22に固定されている場合もある。
また、アクア電解フィルタ2は、図3に示す各電極プレート21,22や各フィルタ繊維23を内部に収容したケース25を有している。ケース25は円筒状であり、一端に流入口251を有し、他端に流出口252を有している。
図3に示すように、アクア電解フィルタ2は、各フィルタ繊維23において、外側から中心軸方向に(半径方向に)対象空気が流れる構造となっている。即ち、流入口251に対向するようにして配置された電極プレート(この例ではアルミニウム製の電極プレート)21、即ち一番上の電極プレート21は、開口の無い円板状であり、分散板に兼用されている。この電極プレート21に衝突した対象空気は、図3中に矢印で示すように外側に分散して流れ、ケース25の内側面から各フィルタ繊維23に流入するようになっている。そして、各フィルタ繊維23を通して流れた対象空気は、細かな孔を通して保持体24に進入する。保持体24の流入口251側の端部(上端)は閉鎖されており、反対側(流出口252側)の端部は開口となっているので、流入した対象空気は開口に向けて進み、開口から流出口252を通って流出するようになっている。
尚、アクア電解フィルタ2は、ケース25ごと筐体ボックス1から取り出すことができるようになっており、また各電極プレート21,22及び各フィルタ繊維23を一体にケース25から取り出すことができるようになっている。メンテナンスの際には、ケース25ごと筐体ボックス1から取り出した後、ケース25から各電極プレート21,22及びフィルタ繊維23を取り出し、各電極プレート21,22及び各フィルタ繊維23を水又は洗浄液に漬けて洗浄する。フィルタ繊維23が不織布のような柔らかいものである場合、各電極プレート21,22及び保持体24を分解できるようにしておき、交換して装着する構造とされる。
図1に示すように、アクア電解フィルタ2は、筐体ボックス1内において、軸方向を上下方向にした姿勢で配置されており、ケース25の流入口251が上側に位置し、流出口252が下側に位置している。そして、筐体ボックス1内には、取り入れ口11とアクア電解フィルタ2の流入口251とをつないだ取り入れ管13が設けられている。取り入れ管13は、取り入れ口11から横方向に少し延びた後、下方に折れ曲がって延びている。
図1に示すように、アクア電解フィルタ2の下方に、ファン3が配置されている。ファン3は、アクア電解フィルタ2のケース25の流出口252に対して接続されており、アクア電解フィルタ2を通して吸気しながら送風するファン3となっている。送風の出口は横方向となっており、ファン3の側方(図1では左側)には排出管31が接続されている。
図1に示すように、排出管31は、折れ曲がって上方に延び、筐体ボックス1の排出口12に接続されている。一方、排出管31の折れ曲がった箇所の下方には、蒸気加熱器5が配置されている。蒸気加熱器5は、高温蒸気を供給することにより加熱を行うものであり、この実施形態では120℃以上の高温(従って高圧)の蒸気を発生させて加熱を行うものとなっている。尚、蒸気加熱器5は、この実施形態では電熱式(抵抗加熱式)のものとなっているが、ガスや灯油等を燃料としたボイラ式のものが使用されることもある。
蒸気加熱器5は、蒸気放出口を上方に向けた状態で配置されている。蒸気放出口は、排出管31の折れ曲がった箇所に連通している。従って、蒸気加熱器5が放出する高温蒸気は、ファン3から排出される気体と合流・混合しながら排出管31内を上昇するようになっている。
尚、この実施形態では、排出管31内には、別のヒータ51が増設されている。このヒータ51は、蒸気加熱器5からの蒸気による加熱作用を高めたり、排気による暖房作用を付加したりするためのものである。
また、霧発生器4は、この実施形態では超音波式となっているが、ハイブリッド式又はスチーム式のものが使用されることもある。霧発生器4は、ファン3の斜め下方の位置に配置されており、発生させた霧を送るための霧導入管41が接続されている。霧導入管41は、上方に延びて横に折れ曲がった細い管であり、取り入れ管13に接続されている。図3に示すように、取り入れ管13は、下方に向けて折れ曲がった箇所の側面に小さな開口131を有しており、霧導入管41の先端はこの開口131に接続されている。
蒸気加熱器5や霧発生器4では水を使用することになるが、実施形態の空気清浄機は、これらに使用する水を軟水とする軟水器6を備えている。具体的に説明すると、図1に示すように、筐体ボックス1内の底部には、貯水タンク61が設けられている。軟水器6は、貯水タンク61から霧発生器4及び蒸気加熱器5への給水路に設けられている。霧発生器4及び蒸気加熱器5は、それぞれ不図示のポンプを備えており、必要に応じて貯水タンク61から水を吸い上げて使用するようになっている。この吸い上げの際、水は軟水器6を通過するようになっており、軟水とされた水が霧発生器4及び蒸気加熱器5に供給されるようになっている。
また、筐体ボックス1には、イオン発生器7が設けられている。イオン発生器7は、マイナスイオン(典型的には酸素イオン)を発生させるものであり、コロナ放電式又は電子放射式のような小型のユニット化されたものが使用されている。
尚、筐体ボックス1内には、必要な各部に電力を供給する不図示の電源ユニットが設けられている。電源ユニットは、ファン3、蒸気加熱器5、霧発生器4、各ポンプ、イオン発生器7等に必要な電力を供給するようになっている。
この他、筐体ボックス1内には各部を制御する制御ユニット(不図示)が設けられており、筐体ボックス1の外面(例えば上面)には、ユーザーが操作するための各種ボタンを有する操作パネル(不図示)が設けられている。
次に、このような構成に係る実施形態の空気清浄機の動作について説明する。
不図示の操作パネル上に設けられた電源ボタンをONにすると、制御ユニットは、各部に動作信号を送る。これにより、ファン3、蒸気加熱器5、霧発生器4及びイオン発生器7が動作を開始する。
対象空気は、ファン3の動作により、取り入れ口11から筐体ボックス1内に流入する。対象空気は、取り入れ管13内を流れ、アクア電解フィルタ2に流入する。一方、霧発生器4が発生させている霧は、霧導入管41により導かれて取り入れ管13内に流入している。このため、取り入れ口11から取り入れられた対象空気には、霧発生器4が発生させた霧が混合され、ミスト(水滴)を多く含んだ状態となる。対象空気には、前述したように微粒子が含まれており、微粒子にはウイルス等の細菌が含まれ得るが、これら微粒子は、ミスト中に吸着したり溶け込んだりして捉えられた状態となる。
対象空気は、このようにミストを多く含んだ状態となってアクア電解フィルタ2に流入する。対象空気は、アクア電解フィルタ2内を通して流れるが、この際、対象空気中のミストがフィルタ繊維23の表面に付着して捉えられ、水溜まりとなる。このため、水溜まり中の微粒子はアクア電解フィルタ2の電解作用により分解、吸着又は殺菌される。
即ち、イオン化傾向が異なる一対の電極プレート21,22間に溜まった水溜まり中では電気分解が生じ、イオン化傾向の差に応じた起電力が生じる。この実施形態では、アルミと銅の組み合わせであるので、起電力は約0.5V程度である。一方、周知のように、粉塵、花粉等の多くの浮遊微粒子はプラスに帯電している。このように帯電した微粒子が対象空気内に存在していてミスト中に混入してアクア電解フィルタ2に流入すると、起電力によっていずれか一方の電極プレート21,22に引き寄せられて捉えられる。また、中性の微粒子がミストに混入してアクア電解フィルタ2に流入し、起電力によって電気分解する場合もある。さらに、イオン発生器7が発生させたイオン(例えばO(HO)のような負イオン)により帯電した微粒子がミストに混入し、アクア電解フィルタ2においていずれかの一方の電極プレート21,22に引き寄せられて捉えられる場合もある。
また、この実施形態では一方の電極プレート21はアルミニウム製であるので、溶け出したアルミイオンは、ミスト中の水酸基と反応して水酸化アルミニウム(AlOH)となる。水酸化アルミニウムは、ミスト中の微粒子と結合してフィルタ繊維23に捉えられる易くする性質を有する。即ち、水酸化アルミニウムと結合することで、凝集が進み、粘性が高くなってフィルタ繊維23に吸着され易くなる。
また、アルミに比べて少ないながらもミスト中には他方の電極プレート22から銅イオンが溶け出す。周知のように銅イオンには殺菌作用があり、ミスト中に存在するウイルス等の細菌を殺菌する。
このようにしてミスト中の微粒子は各電極プレート21,22やフィルタ繊維23に吸着、捕集され、また場合によっては殺菌される。このため、アクア電解フィルタ2から排出される対象空気は浄化されたものとなる。
排出された対象空気は、ファン3及び排出管31を経由して排出口12から排出されるが、この際、排出管31では、下方から蒸気加熱器5が発生させた高温蒸気が流入してきており、またヒータ51で加熱がされている。このため、アクア電解フィルタ2から流出した対象空気はこの高温蒸気と混合され、高湿度の空気となるとともに高温蒸気により殺菌される。このため、排出口12から排出される対象空気は、浄化、殺菌されているとともに加湿、加熱された状態で排出される。
排出された空気は、浄化された空気であって高湿度、高圧の空気であるため、部屋の隅々にまで素早く行き渡る。この際、高湿度ではあっても高温の空気であるため、部屋の隅々において高温殺菌する作用があり、カビの発生を抑制する。
上記のように、実施形態の空気清浄機によれば、霧発生器4で発生させた霧を対象空気に混合してアクア電解フィルタ2に流入させる。アクア電解フィルタ2における電解作用を利用して対象空気中の微粒子の分解、捕集又は殺菌が行える。アクア電解フィルタ2は、HEPAフィルタのようなフィルタの網の目の部分で物理的に捕集するものではないので、フィルタの目詰まりによって早期に交換やクリーニングのようなメンテナンスの必要性が生じることはない。即ち、クリーニングの頻度は従来のフィルタに比べて格段に低い。
また、浄化された対象空気は蒸気加熱器5で加熱されるので、殺菌作用が得られるのに加え、加湿作用も得られる。この際、蒸気加熱器5における蒸気の温度は120℃以上(例えば150℃)であるので、殺菌効果が高く、部屋の隅々まで行き渡ってカビ発生を抑制する効果が得られる。
また、メンテナンスにおいてアクア電解フィルタ2を取り出した際、各電極プレート21,22の間に表面張力により水溜まりが付着した状態であり、各電極プレート21,22やフィルタ繊維23に捕集されている汚れ(微粒子)が水溜まりに覆われている。このため、捕集した微粒子が再び周囲に舞い散ってしまうような問題はない。
さらに、この実施形態では、一方の電極プレート21がアルミニウム製であるので、水酸化アルミニウムによる高粘性化の作用により微粒子がよりフィルタ繊維23等に付着し易くなったり、付着強度が強くなったりする。このため、微粒子の再放出の問題がさらに小さくなっている。
また、この実施形態では、他方の電極プレート22が銅製であるので、銅イオンによる殺菌作用が得られ、蒸気加熱による殺菌作用と合わせて殺菌効果がより高くなる。
さらに、霧発生器4や蒸気加熱器5に供給される水が軟水となるので、水道水中のカルキ(カルシウム)やマグネシウムが析出して水の供給路を狭めてしまったり、目詰まりさせてしまったりすることが無くなる。
このような多くの効果を有する機器ではあるものの、図1及び図2に示すように、一つの筐体ボックス1内に各部がコンパクトに収められており、大きな占有面積を有するものではない。このため、事務所や家庭、工場等で容易に設置して好適に使用することができる。
次に、第二の実施形態の空気清浄機について説明する。図4は、第二の実施形態の主要部の正面断面概略図である。
第二の実施形態では、アクア電解フィルタ2の構成が第一の実施形態と異なっている。他の箇所は、第一の実施形態と基本的に同様である。第二の実施形態では、アクア電解フィルタ2は、各電極プレート201,202が同じ材料の金属で形成されている。そして、図4に示すように、対を構成する二つの電極プレート201、202に対して電位差を与えるための直流電源27が設けられている。
直流電源27に対する配線構造は適宜採用し得るが、例えば中央の保持体24に沿ってプラス側、マイナス側の配線をそれぞれ固定し、対を成す各二つのうちの一方の電極プレートをプラス側の配線に接続し、他方の電極プレートをマイナス側の配線に接続すれば良い。各対において印加される電位差は、異なるイオン化傾向の材料を使用する場合の代替的なものであるので、0.5〜1.0V程度の小さいもので良く、したがって直流電源27としては乾電池が使用されることもあり得る。また、電源ユニットから供給される交流を直流に変換して電位差を印加しても良い。
各電極プレート21,22の材料としては、例えばすべてアルミニウム製であっても良く、またすべて銅製であっても良い。アルミニウム製の場合、前述したように水酸化アルミニウムによる高粘性化作用が併用できるし、銅製の場合、銅イオンによる殺菌作用が期待できる。その他の効果は、前述した第一の実施形態と同様である。
第一の実施形態に属する実施例について、以下の通り説明する。
アクア電荷フィルタとして、ケースの外径150mm、高さ320mmのサイズのものを用意する。各フィルタ繊維の全体の大きさは、外径120mm、中心の開口の径は60mm、厚さは10mmである。1本の繊維の太さは0.18mmである。各電極プレートは、アルミニウム製については厚さ0.5mm、銅製については厚さ0.1mmで、大きさはいずれも外径120mm、中央の開口の径は60mmである。フィルタ繊維は10個(10段)設けられ、一対の電極プレートでサンドイッチされる。一番上の電極プレートをアルミ製とした場合、一番下の電極プレートもアルミ製となるので、合計の数ではアルミ製の電極プレートは銅製の電極プレートより一枚多い6枚となる。
ファンの送風能力は、6m/分程度で良く、排出管内のヒータは消費電力1000W程度のものとされる。この程度の能力で試算すると、約15坪程度の広さまでの部屋において使用することができる。
発明者は、上記のような仕様に空気清浄機を試作し、性能試験のため、コピー機のトナーを微粒子に見立てて対象空気に混合し、取り入れ口から流入させた。そうしたところ、排出口からはトナーの排出は視認されず、良好な浄化性能が発揮されることがわかった。
尚、上記仕様のアクア電解フィルタの場合、500グラム程度の汚れを吸着、捕集すると、メンテナンス(洗浄又は交換)が必要になるが、発明者の試算によると、この程度まで蓄積するのには2.5〜3年程度かかる。即ち、2.5〜3年程度の間はメンテナンスフリーということになる。
1 筐体ボックス
2 アクア電解フィルタ
21 アルミニウム製の電極プレート
22 銅製の電極プレート
23 フィルタ繊維
24 保持体
25 ケース
27 直流電源
3 ファン
4 霧発生器
5 蒸気加熱器
51 ヒータ
6 軟水器
61 貯水タンク
7 イオン発生器
上記課題を解決するため、本願の請求項1記載の発明は、アクア電解フィルタと、
アクア電解フィルタを通過するように対象空気を送るファンと、
霧を発生させてアクア電解フィルタの上流側の流路に供給して対象空気と混合させる霧発生器とを備えており、
アクア電解フィルタは、一対の電極プレートと、一対の電極プレートの間に保持されたフィルタ繊維とより成るものであって、一対の電極プレートはイオン化傾向が互いに異なる材料で形成されていてこのイオン化傾向の相違により両者の間に起電力が発生するものであるという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項2記載の発明は、アクア電解フィルタと、
アクア電解フィルタを通過するように対象空気を送るファンと、
霧を発生させてアクア電解フィルタの上流側の流路に供給して対象空気と混合させる霧発生器とを備えており、
アクア電解フィルタは、同じ材料で形成された一対の電極プレートと、一対の電極プレートの間に保持されたフィルタ繊維とより成るものであって、一対の電極プレートの間に電圧を印加する電源が設けられているという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項3記載の発明は、前記請求項1又は2の構成において、前記アクア電解フィルタから流出する対象空気に蒸気を混合して対象空気を加熱する蒸気加熱器が設けられているという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項4記載の発明は、前記請求項1、2又は3の構成において、前記蒸気加熱器は、120℃以上の蒸気を混合するものであるという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項5記載の発明は、前記請求項1乃至4いずれかの構成において、前記霧発生器に供給する水を軟水とする軟水器を備えているという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項6記載の発明は、前記請求項3又は4の構成において、前記蒸気加熱器に供給する水を軟水とする軟水器を備えているという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項7記載の発明は、前記請求項1の構成において、前記対を成す電極プレートのうちの一方はアルミニウム製であり、他方はアルミニウム以外の材料で形成されているという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項8記載の発明は、前記請求項1の構成において、前記対を成す電極プレートのうちの一方は銅製であり、他方は銅以外で形成されているという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項9記載の発明は、前記請求項2の構成において、前記対を成す電極プレートの双方は、アルミニウム製であるという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項10記載の発明は、前記請求項2の構成において、前記対を成す電極プレートの双方は、銅製であるという構成を有する。
以下に説明する通り、本願の請求項1又は2記載の発明によれば、霧発生器で発生させた霧を対象空気に混合してアクア電解フィルタに流入させて対象空気の浄化を行うので、フィルタの目詰まりによって早期に交換やクリーニングのようなメンテナンスの必要性が生じることはなく、クリーニングの頻度は格段に低くなる。
また、請求項3記載の発明によれば、上記効果に加え、浄化された対象空気は蒸気加熱器で加熱されるので、殺菌作用が得られるのに加え、加湿作用も得られる。
また、請求項4記載の発明によれば、上記効果に加え、蒸気が120℃以上であるので、殺菌効果が高く、部屋の隅々まで行き渡ってカビ発生を抑制する効果が得られる。
また、請求項5又は6記載の発明によれば、供給される水が軟水となるので、水道水中のカルキ(カルシウム)やマグネシウムが析出して水の供給路を狭めてしまったり、目詰まりさせてしまったりすることが無くなる。
また、請求項7又は9記載の発明によれば、上記効果に加え、一方又は双方の電極プレートがアルミニウム製であるので、水酸化アルミニウムによる高粘性化の作用により微粒子がよりフィルタ繊維等に付着し易くなる。このため、微粒子の捕集がより効率良く行え、微粒子の再放出の問題がさらに小さくなっている。
また、請求項8又は10記載の発明によれば、上記効果に加え、一方又は双方の電極プレートが銅製であるので、銅イオンによる殺菌効果が得られる。

Claims (8)

  1. アクア電解フィルタと、
    アクア電解フィルタを通して対象空気を送るファンと、
    霧を発生させてアクア電解フィルタの上流側の流路に供給して対象空気と混合させる霧発生器とを備えており、
    アクア電解フィルタは、一対の電極プレートと、一対の電極プレートの間に保持されたフィルタ繊維とより成るものであって、一対の電極プレートはイオン化傾向が異なる材料で形成されたものであることを特徴とする空気清浄機。
  2. アクア電解フィルタと、
    アクア電解フィルタを通して対象空気を送るファンと、
    霧を発生させてアクア電解フィルタの上流側の流路に供給して対象空気と混合させる霧発生器とを備えており、
    アクア電解フィルタは、一対の電極プレートと、一対の電極プレートの間に保持されたフィルタ繊維とで形成されており、一対の電極プレートの間に電圧を印加する電源が設けられていることを特徴とする空気清浄機。
  3. 前記アクア電解フィルタから流出する対象空気に蒸気を混合して対象空気を加熱する蒸気加熱器が設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の空気清浄機。
  4. 前記蒸気加熱器は、120℃以上の蒸気を混合するものであることを特徴とする請求項3記載の空気清浄機。
  5. 前記霧発生器に供給する水を軟水とする軟水器を備えていることを特徴とする請求項1乃至6いずれかに記載の空気清浄機。
  6. 前記蒸気加熱器に供給する水を軟水とする軟水器を備えていることを特徴とする請求項3又は4記載の空気清浄機。
  7. 前記対を成す電極プレートのうちの一方はアルミニウム製であることを特徴とする請求項1乃至6いずれかに記載の空気清浄機。
  8. 前記対を成す電極プレートのうちの他方は銅製であることを特徴とする請求項1乃至7いずれかに記載の空気清浄機。
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