JP2015195708A - 回転式円板状発電機 - Google Patents

回転式円板状発電機 Download PDF

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Abstract

【課題】永久磁石とコイルを用いた回転型発電機を提供する。
【解決手段】内側の一部または全部が円板状にくり抜かれた形状の円環体11、および円環体11の内周面から一定間隙を有して、円環体内側の円板状空洞に入り込んだ円板体12を含み、複数の永久磁石14が円環体11の内部に配置、固定され、永久磁石14の一方の磁極(A極とする)が、円板体12の外周面と対向するように配置され、複数の永久磁石13が円板体12の内部に配置、固定され、永久磁石13の一方の磁極(B極とする)が、円環体の内周面と対向するように配置され、A極とB極は逆極であり、A極およびB極の間に導線を巻いたコイル15が配置され、コイル15の軸の方向は半径方向であり、円環体11または円板体12は、それぞれ円板体12または円環体11に対して回転することにより、コイル15に誘導電圧を発生させて発電することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、永久磁石およびコイルを用いた回転式発電機に関する。
社会生活に必要な電気は、電力会社の火力発電所や原子力発電所等において大型タービンを回した発電機から得られている。これらの発電所で得られた電気は、高圧にして送電線を通して消費地に運ばれる。しかしこの発電および送電システムは長距離の送電線を通して行なわれるので、送電ロスが大きくエネルギー効率が余り良くない。さらに、近年の原子力発電所の事故を起因とした原子力発電所等の停止からも分かるように、1か所の発電所が問題を起こすと、広範な地域において大きな影響を及ぼす。このような問題を回避し、循環型社会を実現するために、近年スマートグリッドの構築が叫ばれている。このスマートグリッドは、電気という問題に限れば、限定された領域で小規模の発電を行ない、発生した電気をその地域内に供給しその地域内で消費し、他の地域からの電気の供給を受けないというものである。逆に多数の地域でスマートグリッドを構築しそれらの間を接続しておけば、一部の地域のスマートフリッドに問題が発生した場合にも他の地域から電気供給を受けることもでき、また相互に融通しあえるので、電気の安定供給という課題も実現できる。
本発明者は、以前水流を利用して発電を行なう揚水式のマイクロ発電システムを提案した。(特許文献1)この揚水式のマイクロ発電システムは、水を貯留する貯水槽と、貯水槽の下方に配置され、一端が貯水槽に連通し他端に向かって下降している導水管と、一端が導水管の他端に連通しており、他端に向かって上昇している復水管と、導水管の途中に設けられ、導水管を流れる水流を利用して発電する複数の発電ユニットと、復水管の他端に接続されており、復水管内の水を貯水槽内に排出するポンプと、複数の発電ユニットに接続されており、複数の発電ユニットからの電力によって充電されると共にポンプに電力を供給する電源装置とを備えている。特にこの発明によれば、ポンプが復水管内の水を排出することによって生じる吸引力により、復水管及び導水管内に一様な吸引流を発生させ、導水管を流れる上述の水流を形成するように構成されている。
特開2012−193730
特許文献1に使用される発電機は、「複数の第1の極性の永久磁石を有する回転磁石板と、これら複数の第1の極性の永久磁石の一部に対向し静止している複数の第1の極性の永久磁石と、一端が回転磁石板のC永久磁石の一部に対向し静止している複数の磁心付コイルと、複数の磁心付コイルの他端に対向し静止している複数の第2の極性の永久磁石とを備えている」と記載されているが、具体的にどのような構造の発電機か明確にされていない。
本発明の目的は、永久磁石とコイルを用いた具体的な回転式発電機を提供することであり、特許文献1に使用される発電機の構造を明確にするものである。本発明は、具体的には以下の特徴を有する。
(1)本発明は、内側の一部または全部が円板状にくり抜かれた形状の円環体、および前記円環体の内周面から一定間隙を有して、前記円環体内側の円板状空洞に入り込んだ円板体を含む発電機であって、複数の永久磁石が前記円環体の内部に配置され前記円環体に固定されており、前記永久磁石の一方の磁極(A極とする)が、前記円板体の外周面と対向するように配置され、複数の永久磁石が前記円板体の内部に配置され前記円板体に固定されており、前記永久磁石の一方の磁極(B極とする)が、前記円環体の内周面と対向するように配置され、A極とB極は逆極であり、A極およびB極の間に導線を巻いたコイルが配置され、前記コイルの軸の方向は半径方向であり、前記円環体または前記円板体は、それぞれ前記円板体または前記円環体に対して回転することによって、前記コイルに誘導電圧を発生させて発電することを特徴とする回転式円板状発電機である。
(2)本発明は、上記の(1)に加えて、前記コイルは前記円板体内に配置・固定され、前記円板体は固定されており、A極は前記円環体の内周面と一致または近接して配置され、前記コイルの一方の端面は前記円板体の外周面と一致または近接して配置されていることを特徴とする。
(3)本発明は、上記に加えて、前記A極は前記円環体の内周面方向に離間して配置されており、および/または、前記A極は、前記円環体の幅方向に離間して配置されており、あるいは、前記円環体の幅方向に連続して配置されていることを特徴とする。
(4)本発明は、上記に加えて、前記コイルは、前記円板体の外周面方向に離間して配置されており、さらに前記円板体の外周面方向に離間して配置されたコイルの間に、永久磁石の一方の極(C極とする)が前記円環体の内周面と対向するように配置され、C極は前記円板体の外周面と一致または近接して配置されており、C極はA極と同極であることを特徴とする。
(5)本発明は、上記に加えて、前記コイルは前記円板体の幅方向に離間して配置されており、さらに前記円板体の幅方向に離間して配置されたコイルの間に、永久磁石の一方の極(D極とする)が前記円環体の内周面と対向するように配置され、C極は前記円板体の外周面と一致または近接して配置されており、C極はA極と同極であることを特徴とする。あるいは、本発明は、前記コイルは前記円板体の幅方向に連続して一体的に配置されていることを特徴とする。ここで、A極、B極およびC極は、永久磁石のS極またはN極である。
(6)本発明は、内側が円板状にくり抜かれた形状の円環体、および前記円環体の内周面から一定間隙を有して、前記円環体内側の円板状空洞に入り込んだ円板体を含む発電機であって、複数の永久磁石が前記円板体に配置されており、前記円板体に配置された前記永久磁石の一方の磁極(A極とする)が、前記円環体の内周面と対向するように配置され、
複数の永久磁石が前記円環体に配置されており、前記円環体に配置された前記永久磁石の一方の磁極(B極とする)が、前記円板体の外周面と対向するように配置され、A極とB極とは逆極であり、A極およびB極の間に導線を巻いたコイルが前記円環体に配置され、前記コイルの軸方向は半径方向であり、A極は前記円板体の外周面と一致または近接して配置されており、前記コイルの一方の端面は前記円環体の内周面と一致または近接して配置されており、B極は前記コイルの他端面に近接して配置されており、前記円環体または前記円板体は、それぞれ前記円板体または前記円環体に対して回転することによって、前記コイルに誘導電圧を発生させて発電することを特徴とする、回転式円板状発電機である。
(7)本発明は、(6)に加えて、前記円環体に配置された前記コイルおよび永久磁石、並びに前記円板体に配置された前記永久磁石は、円周方向に複数配置されており、さらに厚み(幅)方向にも複数配置され、前記円環体の内周方向および/または厚み方向において、隣接する前記コイルの間にさらに1つまたは複数の永久磁石が配置されるとともに、当該永久磁石の一方の磁極(C極とする)が、前記円板体の外周面と対面するように配置され、C極は、A極と同極であるとともに前記円環体の内周面と一致または近接して配置されていることを特徴とする回転式円板状発電機であり、さらに、前記円環体(第1円環体)の外周面から一定間隙を有して第2円環体が配置され、第2円環体に複数の羽根板が固定して取り付けられており、前記羽根板に流体が衝突することによって第2円環体が固定された第1円環体の回りを回転することを特徴とし、前記円板体の略中心に取り付けた回転軸と前記第2円環体が連結されており、第2円環体の回転に従い前記回転軸および前記円板体が第1円環体に対して回転することを特徴とする回転式円板状発電機である。
(8)本発明は、(7)に加えて、前記羽根板および第2円環体の幅(厚さ)は第1円環体の幅(厚さ)よりも小さく、前記回転式円板状発電機は、流体が流れる流体管の側面を開口して取り付けた設置ボックス内に取り付けられ、前記設置ボックスの外壁は前記羽根板および第2円環体を取り囲み、前記第1円環体の外周面に接続し、その結果流体管および設置ボックス内の流体が第1円環体の底面側外側に漏れない構造となっており、前記第2円環体と前記回転軸を連結する連結回転板が備わり、前記第1円環体は幅方向に少なくとも2つに分割されており、分割された前記第1円環体同士の間に前記連結回転板が配置されているとともに、前記連結回転板と前記第1円環体との間にシールベアリングが配置されていることにより、前記回転円板体側に流体が浸入しない構造となっており、設置ボックス内に配置された第2円環体の下側の一部が流体中に浸漬し、前記羽根板は、回転しながら流体に浸漬し、流体の力を受けてさらに回転することを特徴とする回転式円板状発電機である。
(9)本発明は、内側の一部または全部が円板状にくり抜かれた形状の円環体、および前記円環体の内周面から一定間隙を有して、前記円環体内側の円板状空洞に入り込んだ円板体を含む発電機であって、複数の永久磁石が前記円環体の内部に配置されており、前記永久磁石の一方の磁極(D極とする)が、前記円板体の外周面と対向するように配置され、複数の永久磁石が前記円板体の内部に配置されており、前記永久磁石の一方の磁極(E極とする)が、前記円環体の内周面と対向するように配置され、D極とE極とは逆極であり、
D極およびE極の間に導線を巻いたコイルが配置され、前記コイルの軸の方向は半径方向であり、D極は前記円環体の内周面と一致または近接して配置されており、前記コイルは前記円板体内に配置されるとともに、前記コイルの一方の端面は前記円板体の外周面と一致または近接して配置されており、E極は前記コイルの他端面に近接して配置されており、前記円環体または前記円板体は、それぞれ前記円板体または前記円環体に対して回転することによって、前記コイルに誘導電圧を発生させて発電することを特徴とする、回転式円板状発電機である。
(10)本発明は、(9)に加えて、前記円環体に配置された永久磁石、並びに前記円板体に配置された前記コイルおよび永久磁石は、円周方向に複数配置されており、さらに厚み(幅)方向にも複数配置され、前記円板体の内周方向および/または厚み方向において、隣接する前記コイルの間に永久磁石が配置され、当該永久磁石の一方の磁極(F極とする)が、前記円板体の外周面と対面するように配置され、F極は、D極と同極であるとともに前記円環体の内周面と一致または近接して配置されていることを特徴とし、さらに、前記円環体の外周面に複数の羽根板が取り付けられており、前記羽根板に流体が衝突することによって前記円環体が固定された円板体の回りを回転することを特徴とする回転式円板状発電機である。
(11)本発明は、複数の永久磁石が固定配置された回転円板体、並びに複数のコイルおよび複数の永久磁石が固定配置された固定板状体を含む回転式円板状発電機であって、前記回転円板体の底面と固定板状体の底面とは一定間隙を有して対向配置しており、前記回転円板体の略中心に回転軸が取り付けられており、前記回転軸の回転に伴い前記回転円板体が回転し、前記回転円板体の永久磁石の一方の磁極(G極とする)が、前記回転円板体の底面に一致または近接して配置されるとともに前記永久磁石の軸の方向は前記回転円板体の軸(厚さ)方向になるように配置され、前記固定板状体のコイルの一端面(J端面)は前記固定板状体の底面に一致または近接して配置されるとともに前記コイル軸の方向は前記固定板状体の厚さ方向になるように配置されており、前記固定板状体のコイルの他端面(K端面)に接近して前記永久磁石の一方の磁極(H極とする)が前記固定板状体に配置され、前記固定板状体に配置された永久磁石の軸は前記固定板状体の厚み方向になるように配置されており、G極とH極とは逆極であり、前記回転円板体が回転することによって、前記コイルに誘導電圧を発生させて発電することを特徴とする回転式円板状発電機である。
(12)本発明は、(11)に加えて、前記固定板状体に配置された隣接する前記コイルの間に永久磁石が配置されるとともに、当該永久磁石の一方の磁極(I極とする)が、前記固定板状体の底面と一致または近接して配置され、I極は対面する前記回転円板体の底面に配置されたG極と同極であることを特徴とし、さらに前記回転円板体の底面に配置された複数の永久磁石のI極は前記回転円板体の底面の回転中心に対して1つの円周上または複数の同心円上に配置されており、前記固定板状体の底面に配置された複数のコイルのJ端面および複数の永久磁石のI極は、1つの円周上または複数の同心円上に配置されており、前記回転円板体の1つの円周または複数の同心円の大きさは前記固定板状体の1つの円周または複数の同心円の大きさとほぼ同じであるとともに、それらの中心はほぼ一致することを特徴とする回転式円板状発電機である。
本発明の回転式円板状発電機は、円環体、円板体、2組または3組の永久磁石、およびコイルを用いた簡単な構造で効率的な発電を行なうことができる。本発明の回転式円板状発電機の移動体(回転体)側である円環体または円板体は、永久磁石だけを搭載するものとすることができるので軽量化が可能であり、従って、本発明の回転式円板状発電機は小さな力で回転でき大きな発電を行なうことが可能である。さらにコギングトルク低減機構を使用することもできるので、さらに効率の良い発電を実現できる。本発明は小型から大型の発電機構まで対応できるので、適用範囲が広く、種々の自然エネルギーや自動車等で使用する回転エネルギーを利用して発電することができる。
図1は、本発明の回転式円板状発電機の構造を示す図である。 図2は、図1に示す本発明の回転式円板状発電機の幅方向について断面構造の一例を示す図である。 図3は、図1および図2に示す回転式円板状発電機の円周面方向について、円環体の内周面および円板体の外周面を平面的に示した図である。 図4は、図1に示す本発明の回転式円板状発電機の円周面方向について、円環体の内周面および円板体の外周面を平面的に示した別の実施形態を示す図である。 図5は、図1に示す本発明の回転式円板状発電機の幅方向について、断面構造の別の実施例を示す図である。 図6は、図5に示す本発明の回転式円板状発電機の円周面方向について、円環体の内周面および円板体の外周面を平面的に示した状態を示す図である。 図7は、本発明の発電機の電気発生の原理を示す図である。 図8は、本発明の回転式円板状発電機の別の実施形態を示す図である。 図9は、図8に示す本発明の回転式円板状発電機の円板の幅方向における断面図である 図10は、図9において回転軸51と連結回転体の連結中央部分Xを含むA1−A2断面例を示す図である 図11は、本発明の回転式円板状発電機を流体管に設置した状態を示す図である。 図12は、図11で一点鎖線B1−B2で示す部分の断面を示す図である。 図13は、本発明の回転式円板状発電機の別の実施形態を示す図である。 図14は、固定円板体および回転円板体の底面におけるコイルと永久磁石の配置状態を示す図である。 図15は、固定円板体および回転円板体の底面におけるコイルと永久磁石の配置状態を示す図である。 図16は、固定円板体および回転円板体の底面におけるコイルと永久磁石の配置状態を示す図である。 図17は、固定円板体および回転円板体の底面におけるコイルと永久磁石の配置状態を示す図である。 図18は、コイルを配置した固定円板体と永久磁石のみを配置した回転円板体の底面同士が対向して配列する方式の回転式円板状発電機を、流体を用いて回転させることが可能な一実施形態を示す図である。 図19は、羽根板および連結回転体を連結した状態を示す図である。
本発明の目的は、簡単な構造で自然エネルギーから発電する発電機を提供することである。その目的を実現するために、本発明は、簡単な構造で回転運動エネルギーを電気エネルギーに変換する回転体を用いた発電機である。図7は、本発明の発電機の電気発生の原理を示す図である。発電機100は、固定板101および移動板102が一定の離間距離m2を有して対向して配置され、移動板102に永久磁石104が複数配列されている(104−1〜4、・・・)。永久磁石104のS極が移動板102の片面102−Sに近接して(距離m3)配置されている。(図7では、S極のみ記載しているが、N極は片面102−Sに対してS極とは逆側に配置されている。)固定板101の片面101−Sは、移動板102の片面102−Sと対面(対面距離m2)しており、永久磁石103が片面101−Sから離間して(離間距離m1)複数配列されている(103−1〜4、・・・)。永久磁石103のN極は、固定板101の片面101−S側を向いているので、永久磁石103のN極と永久磁石103のS極が対面している。(図7では、N極のみ記載しているが、S極は片面101−Sに対してS極とは逆側に配置されている。
永久磁石103と固定板101の片面101−Sとの間にコイル105が配置されており、複数の永久磁石103(103−1〜4、・・・)に対応して複数のコイル105(105−1〜4、・・・)が配列している。コイル105の軸の方向は、永久磁石103のN極の垂直磁界方向、あるいは永久磁石103のN極から固定板101の片面101−Sとの距離方向(m1方向)である。また、コイル105の導線の向きは、永久磁石103のN極の垂直磁界方向、あるいは永久磁石103と固定板101の片面101−Sとの距離方向(m1方向)対してほぼ直交する方向である。従って、移動板102が移動して磁石104のS極がこの距離方向にあるときには、磁石104のS極面と永久磁石103のN極面は対面している(そろったときに)ので、コイル105の導線は磁石103と磁石104の間で生じる磁界に略直角方向に巻かれている。尚、永久磁石の垂直磁界方向やコイルの軸方向はある程度のバラツキ等があることを考慮する必要がある。それを考慮すれば、永久磁石の垂直磁界方向とコイルの軸方向は±15度以内、好適には±10度以内、最適には±5度以内でそろっていれば良い。(以下同様である。)
移動板102を固定板101に対して上下108の方向に移動させると、コイル105に印加される磁界が変化する。この磁界の変化によりコイル105に誘導起電力が発生し電流(誘導電流)が流れる。いわゆる電磁誘導現象であるが、電流の大きさに寄与するのはコイルの導線に対して垂直方向の磁界である。たとえば永久磁石103−2およびコイル105−2に着目すると、移動板102が上方に移動し永久磁石104−3が永久磁石103−2およびコイル105−2に近づいて来た場合、コイル105−2を横切る磁界が増大し、コイルに電流が流れる。永久磁石103−2のN極および永久磁石104−3のS極が対面したとき、コイル105−2を横切る磁界(コイル105−2の導線に直角方向の磁界)が最も大きくなるが磁界の変化量は小さく、電流発生量はほぼゼロ(0)となる。さらに移動板102が上方に移動するとコイル105−2を横切る磁界が減少していくので、磁界が増大する場合とは逆方向の電流が流れる。このように移動板(すなわち、永久磁石104)の移動によって、コイル内に電流(交流)が流れる。
磁力の強い永久磁石を用いると磁界の強さが大きくなるので、磁界の変化量が大きくできコイルに発生する誘導起電力による電流(誘導電流)も大きくなる。たとえば、永久磁石103や104としてサマリウムコバルトやネオジム磁石のような強力な磁石を用いることができる。また、コイルの導線の巻き数を多くすることによってコイルに発生する電流も大きくなる。コイルの大きさ(直径)を大きくし、それに対応した永久磁石を用いることによってもコイルに発生する電流も大きくなる。ただし、コイルの長さを長くするとコイルの導線の巻き数を多くすることができるが、永久磁石103と永久磁石104の距離(m1+m2+m3)も長くなり磁界が弱くなるので、適宜選定する必要がある。コイルの導線の多重巻きも巻き数を増加できる。
移動板102の移動に支障がなければ(たとえば、移動板102と固定板101との接触)、m2は小さいほど他方の永久磁石103およびコイル106に近づくので誘起電流が大きくなる。永久磁石104のS極は移動板102の片面102−Sに近い方が好ましいので、m3は小さいほど良く、ゼロ(0)でも良い。あるいは、移動板102の移動に支障がなければ(たとえば、移動板102と固定板101との接触)、m3<0でも良い。さらに、コイル105内に鉄、鉄系合金、フェライト、パーマロイ、ケイ素鋼等のコア(磁芯)106を挿入しておけば、磁界が強くなり磁界変化も大きくなるので、発生する電流の大きさも大きくなる。移動板102の移動速度は大きければ、磁界の変化速度が大きくなるので、電流発生量が多くなる。しかし、余り大きすぎると磁界の変化が追随できなくなるので、磁界の変化が追随可能な速度以下とすることが望ましい。
隣接するコイル105間の距離をt(i=1、2、・・・)とする。たとえば、コイル105−1と105−2との距離をt、コイル105−iと105−i+1との距離をt(i=1、2、・・・)とする。コイル105の半径をR(i=1、2、・・・)とすると、コイル105間の中心間距離v(コイル105−iと105−i+1との中心間距離)はt+(R+Ri+1)/2となる。また、隣接する永久磁石104間の距離をu(i=1、、・・・)とする。たとえば、永久磁石104−1と104−2との距離をu、永久磁石104−iと104−i+1との距離をu(i=1、2、・・・)とする。また、永久磁石104の大きさ(縦方向のサイズ)をw(i=1、2、・・・)とすると、永久磁石104間の中心間距離x(永久磁石104−iと105−i+1との中心間距離)はu+(x+xi+1)/2となる。
ここで、図7の状態から移動板102が上方に移動した場合、永久磁石104−2がコイル105−2から離れていくので磁界が減少するが、永久磁石104−3がコイル105−2に近づいて来るので磁界が増大するので、これらの合算による実際の磁界の変化は1つの永久磁石による変化分より小さくなるから、電流の発生量も小さくなる。従って、永久磁石104間の距離uは互いの磁界の変化に影響しない程度(多くとも20%程度)の長さとする。コイル105間の距離tiが小さくなる(永久磁石103間の距離が小さくなることも意味する)と磁界の変化が小さくなるので、コイル105間の距離tは磁界の変化に影響しない程度(多くとも20%程度)の大きさとする。
移動板102において、永久磁石104間に逆(図7ではN極)極の永久磁石が固定板101の片面101−Sに対面するように配置することによって、コイルに印加される磁界の変化が大きくなる。しかし、これらの永久磁石を余り近づけるとコイル105における永久磁石104と103との間で生じる磁界と干渉するので、干渉しない程度の距離とし、また逆向きの永久磁石の強さも調整することが望ましい。さらに、ここに配置したN極の永久磁石と固定板側に配置した永久磁石103のN極は反発し、反発力(斤力)が生じる。一方、移動板102に配置した永久磁石104のS極と固定板側に配置した永久磁石103のN極は引力が作用し(特にコイル105に磁芯を挿入したときに引力はさらに大きくなる)、この引力は移動板102の移動を抑制する方向に作用する。従って、これらの引力と斤力が相殺されて、引力を小さくすることができる(引力と斤力の和をゼロとすることもできる)ので、移動板102を小さな力で移動できるようになる。これらに加えて、さらに固定板101の片面101−S側に接近または一致させて、移動板102の片面102−Sに対面するように、隣接するコイル105の間に永久磁石のN極を配置すると、移動板側に配置したN極と固定板101板側に配置したN極が反発するので、斤力をさらに大きくすることができ、より移動しやすくすることができる。尚、斤力が引力よりも大きくなるとこんどは斤力による反発力が移動板102の移動を抑制するので、斤力は余り大きくならないようにすることが望ましい。
あるいは、固定板101において、隣接するコイル105間に永久磁石103とは逆極(図7ではS極)の永久磁石(図7ではS極)が固定板101の片面101−S側(移動板102の片面102−S側)に接近して配置する。従って永久磁石103側にはN極が配置されるので、永久磁石103と永久磁石104の作る磁界はコイル105に集中するので、磁界の変化量が大きくなる。さらに、この永久磁石は永久磁石104とは同極(図7ではS極)同士が対向するので、反発力(斤力)を生じる。一方永久磁石103および永久磁石104の間では引力が生じるので、移動板102の移動に対して抑制力として作用する。従って、これらの斤力と引力が相殺されるので斤力と引力の和を小さくでき(たとえば、ゼロとすることもできる)、移動板102は小さな力で移動させることができるようになる。m2≪(m1+m2+m3)であるから、この磁石の磁力は小さくても良い。
コイル105−iに発生する電流をIiとして、多数のコイル105−i(i=1、2、・・・)を単純に並列にして電流Iiを加えた全電流Itotal=ΣIiは、各コイル105−iに生じる電流は交流となるので、|Itotal|(Itotalの絶対値)<Σ|Ii|となり、条件によっては、|Itotal|はかなり小さくなる。図7で示すように、コイル105間の中心間距離vをすべて等しくし(すなわち、v=一定)、かつ永久磁石104間の中心間距離xiをすべて等しくし(すなわち、x=一定)、各永久磁石103−i、各コイル105−i、各永久磁石104−i等の性能を同程度とすれば、各コイル105−iと各永久磁石104−iとの関係はすべて同程度となり、移動板102の移動速度はどこでも同じであるから、各コイル105−iに流れる電流の向きと大きさは同じとなるので、|Itotal|(Itotalの絶対値)≒Σ|Ii|となる。しかし、この状態は理想状態であるから、実際に実現することは困難である。そこで、たとえば各コイル105−iに整流素子を接続して、各コイル105−iに発生する電流を整流し、電流の向きを一定方向に揃えることによって|Itotal|(Itotalの絶対値)≒Σ|Ii|とすることができる。このようにコイル105に誘起される電流の向きを一方向に整流することによって、各コイル105−iの特性、各永久磁石103−iの特性、各永久磁石104−iの特性、これらの部品の配置を厳密にそろえる必要はなくなるので、発電機の製造が簡単となり、コストを低減することもできる。
図1は、本発明の回転式円板状発電機の構造を示す図である。この回転式円板状発電機10は、図7に示し上述した平板状発電機100を円板状にしたものと考えると良い。図1に示す発電機は、中央の円板(体)12(半径r1)、この円板12とギャップ17(一定の間隙距離d1)を有して離間した円環体11を含み、円板(体)12は円環体11のくり抜かれた内側(円環体内側)の円板状空洞に入り込み、円板12および円環体11は同心円状に組立てられている。円板12は固定され、円環体11は円板11の周囲を回転できるように配置され、組立てられる。
ここで円板(体)とは、円形状の平板(体)であり、一定の幅(厚み)を有している。この幅で一周する外側の面が円板(体)の外周面である。また円環体とは、平板体の中央部分から円板(上の例であれば、半径r1+d1の円板)を一部または完全にくり抜いたものであり、この平板体自体(平板体の外側形状)は種々の形状(三角状、矩形状、多角形状、楕円状等)でもかまわないが、ここでは円板状として展開する。すなわち、図1等で説明する円環体は、円板体からそれより半径の小さな円板(体)を1部または完全にくり抜いた形状であり、外側が円形体であり、その内側が半径r1+d1の円板状の空洞があいている形状である。従って、この円板(体)をくり抜いた後の円環体の内側は一定幅を有し一周する面となっており、この面が円環体の内周面である。
円環体11の内周面11S側に永久磁石14が複数{14−i(i=1、2、3、・・・・)}配置され固定されており、永久磁石14のS極は内周面12Sおよびギャップ17に面している。あるいは、永久磁石14のS極は、対向する円板体12の外周面に対面している。この永久磁石14のS極は円板体12の外周面12Sに近い方が良いので、永久磁石14のS極表面は円環体11の内周面11Sに近接するか、一致していることが望ましい。円環体11が円板体12の外周面を回転するときに、接触等の問題がなければ、永久磁石14のS極表面がギャップ17に出っ張っていて(食みだして)も良い。永久磁石14は、円環体11内に組み込まれていても良いし、円環体11の外側の平面部分に配置されていても良いが、円環体11に固定されており、円環体11と一体で回転する。円環体11内に組み込む方法の一例として、円環体11が骨組み(フレーム)だけで構成される場合は、骨組みの内側のフレームに永久磁石14を配置固定することは簡単にできる。円環体11がプラスチックや樹脂やセラミック等で作製されている場合は、プラスチック等を流し込み固化する前に永久磁石14を配置しておけば良い。あるいは作製後円環体11の内周面11Sに穴をあけるか、穴が空いている状態で作製しておき、その穴へ永久磁石14を入れて固定すれば良い。この場合永久磁石14は内周面側がS極であり、反対側がN極である。円環体11の外側外周面には羽根板19が複数取り付けられており、この羽根板19に水流や風等を当てて力を与えると、円環体11は回転するようになっている。尚、円環体11の外周面から内側に羽根板状のものを組み込んだり、溝等を形成したりしても良い。
円板(体)12内および/または円板12の外側の平面上において半径方向に永久磁石13が配置固定されて取り付けられる。永久磁石13のN極は円板12の外周面12Sを向いている。従って、図1におけるように、円板12および円環体11の半径方向に永久磁石13および永久磁石14が整列したときには、永久磁石13のN極から永久磁石14のS極に向かう磁界(または磁力線)はほぼ半径方向となる。あるいは、永久磁石13および14の垂直方向磁界は、同心円体となっている円板体12および円環体11の中心Oを向いている。永久磁石13は円板12の外周面から半径方向に一定距離離れて配置されている。永久磁石13−i(i=1、2、3、・・・・)のN極の表面と円板12の外周面12(の接平面)との半径方向距離をmi(i=1、2、3、・・・・)とする。永久磁石13を円板12内に組み込む方法の一例として、円板12が骨組み(フレーム)だけで構成する場合は、骨組みの内側のフレームに永久磁石13を配置固定することは簡単にできる。円板12がプラスチックや樹脂等で作製されている場合は、プラスチック等を流し込み固化する前に永久磁石13を配置しておけば良い。あるいは作製後穴をあけるか、穴が空いている状態で作製しておき、その穴へ永久磁石13を入れて固定すれば良い。
円板12内および/または円板12の平面上において、永久磁石13と円板12の外周面との間にコイル15(15−i{i=1、2、3、・・・・})が配置され、コイル15の軸は、円板12の半径方向を向いていて、軸の延長線は永久磁石13のN極の表面のほぼ中心を通っていることが望ましい。あるいは、コイル15の軸は永久磁石13のN極の垂直磁界方向である。従って、コイル15の巻き線方向は円板12の半径方向に対して直角方向となっている。コイル15は長いほど巻き線を増やせるので、同じ磁界変化であればコイル15は長いほど電流の発生量は大きくなる。従って、コイル15は最大miの長さまで長くするのが望ましい。ただし、miを大きくすると永久磁石13のN極と永久磁石14のS極が離れ過ぎて磁界が弱くなるので、コイル15の電流発生量を最大にする条件を選定することが望ましい。コイル15内には鉄芯等の磁芯16を入れることによって磁界の大きさを強くすることができる。
円環体11は円板12の周りを回転すると、コイル15を通る磁界が大きく変化するので、コイル15に電流が発生する。たとえば、図1に示すコイル15−3に着目する。図1の状態で円環体11が矢印18の方向へ回転すると、永久磁石14−3(のS極)が永久磁石13―3(のN極)から離れていくので、磁界が弱く(小さく)なる方向に変化するから、電磁誘導の法則によりコイル15−3内に電流(I3−b)が誘起される。永久磁石13(のN極)がある程度離れると磁界の変化は小さくなるから電流の発生は小さくなる。一方、永久磁石14−2(のS極)が永久磁石13―3(のN極)に近づいて来ると、これによる磁界が強くなる方向に変化するから、電磁誘導の法則によりコイル15−3内に電流(I3−a)が誘起される。電流(I3−b)と電流(I3−a)の向きは逆であるから、相殺されて電流はゼロ(0)となり、さらに永久磁石14−2(のS極)が永久磁石13―3(のN極)に近づくと|I3−a|>|I3−b|となるので、電流(I3−b)とは逆向きの電流(I3−a)が流れる。磁界の変化が最も大きい所でコイル15−3内の電流(I3−a)が最大になる。その後の回転によって電流(I3−a)は小さくなり、永久磁石14−2(のS極)が永久磁石13―3(のN極)と半径方向に揃うと磁界の変化はほぼゼロになる(磁界の大きさは最大となる)ので、コイル15−3内の電流はゼロとなる。これらの繰り返しでコイル15に電流(交流)が誘起される。円板体12内には多数のコイル15(15−i{i=1、2、3、・・・}が配置されているので、これらの電流を集めることによって大きな電流を発生させることができる。その他、図7に記載した内容は、本発明の回転式円板状発電機にも適用できる。
図1において、隣接するコイル15(たとえば、15−iと15−i+1、i=1、2、・・・)の間に永久磁石7を1つまたは複数配置して、コギングトルクを低減することもできる。この永久磁石7の一方の磁極(図1ではS極)はコイル15の一端面と同様に円板12の外周面に一致するか接近して(あるいは円環体11と接触しなければ食みだしても良い)配置される。この永久磁石7の一方の磁極は円環体11の内周面に配置された永久磁石14の磁極(図1ではS極)と同極である。永久磁石13と永久磁石14は逆極が対面しているので、互いに引き合っているので、回転力を抑制する方向に働くが、永久磁石7を配置することによって、永久磁石14と永久磁石7は同極が対面しているので、反発力が作用して、永久磁石13と永久磁石14の引力を弱める方向に働くので、回転力を抑制する力が小さくなる。また、図1に示すように、円環体11側にも永久磁石8を隣接する永久磁石14の間に配置して、さらにコギングトルクの提言を調整することもできる。この永久磁石8の一方の磁極(図1ではS極)は永久磁石14の一方の磁極((図1ではS極)と同様に円環体11の内周面に一致するか接近して(あるいは円板体12やコイル15と接触しなければ食みだしても良い)配置される。尚、永久磁石13とコイル15の数は同数であるが、永久磁石14の数は円環体11または円板体12の回転速度に合わせて、コイル15に発生する発電能力が最大(または最適)になるように調整されるので、永久磁石8の配置の仕方や数は、コイル15に発生する発電能力に影響を与えないように選択される。
図2は、図1に示す本発明の回転式円板状発電機の幅方向について断面構造の一例を示す図である。すなわち、図2は、図1において紙面に垂直な方向の断面図であり、回転式円板状発電機10の半径方向の上半分の断面を示しており、20は円板12の中心線(図1におけるOと一致)である。従って、回転式円板状発電機10の半径方向の下半分の断面も図2の対称形となる。(ただし、永久磁石13、14、コイル15等の位置は対称形にならない場合もある。)円環体11と円板12の両側にそれぞれ溝部21が形成され、その溝部にベアリング等の回転球や回転車が入り込んでおり、円環体11は円板の中心線20を中心として、円板12の外周面12Sの周りを回転する(たとえば、回転方向は矢印18で示す)。円環体11と円板体12との間にギャップ17があるので、ベアリング等が回転しながら、円環体11は固定された円板体12の周りをスムーズに回転できる。
図3は、図1および図2に示す回転式円板状発電機の円周面方向について、円環体11の内周面および円板(体)12の外周面を平面的に示した図である。図3(a)は円環体11の内周面11Sを平面的・模式的に示した図である。図3(b)は円板12の外周面12Sを平面的・模式的に示した図である。Wは円環体11および円板12の幅方向、Pは円周方向である。図2および図3に示すようにW方向において、円環体11の内周面11S側に永久磁石14のS極が離間して配置されている。P方向においても、図1および図3に示すように、円環体11の内周面11S側に永久磁石14のS極が離間して配置されている。すなわち、円環体11の内周面11S側において永久磁石14のS極がマトリックス状に配列している。
また、図2および図3に示すようにW方向において、円板12の外周面12S側にコイル15(Cで示す)の片端面側が離間して配置されている。P方向においても、図1および図3に示すように、円板12の外周面12S側にコイル15(Cで示す)の片端面側が離間して配置されている。このように円板12の外周面12S側においてコイル15(Cで示す)の片端面側がマトリックス状に配列している。
円環体11の内周面11Sにおいて、P方向における隣接する永久磁石14のS極の間の中心間距離(ピッチ)をAi、W方向における隣接する永久磁石14のS極の間の中心間距離(ピッチ)をBiとする。ここで、添え字iを用いているのは各永久磁石14の中心間距離は異なっていても良いことを意味する。また、円板12の外周面12Sにおいて、P方向における隣接するコイル15の間の中心間距離(ピッチ)をDi、W方向における隣接するコイル15の間の中心間距離(ピッチ)をEiとする。(ここで、添え字iを用いているのは各コイル15および永久磁石13の中心間距離は異なっていても良いことを意味する。)
円環体11がP方向に移動(回転)したとき、コイル15の片端面側を永久磁石14のS極が対面して通過する必要があるから、Bi=Eiである。W方向について各コイル15に印加される磁界を同程度にすれば各コイルに発生する電流も同程度になるので、Bi=Ei=一定とすることが望ましい。P方向においても、AiやDiは一定でなくても良いが、永久磁石13、14およびコイル15の特性からAiやDiを一定として、各コイル15で発生する電流の大きさを最大にすることが望ましい。図1においてはAi=Diとしている(1つの永久磁石14がコイル15の片端面と揃うと、他の永久磁石14もコイル15の片端面と揃う)が、最適値を決めた場合、必ずしもAi=Diとなる分けではないことに注意する。すなわち、Ai≠Diでも良い。
図3に示す実施形態の変形例として、円環体11における永久磁石14の列を隣接する列からP方向にずらすこともできる。たとえば、1列おきに永久磁石14の列をAi/2だけずらせば、1つおきの永久磁石14の対角線位置に隣接する永久磁石14が配置されるので、隣接する永久磁石14の間の中心間距離が離れるので隣接する永久磁石14の影響を受けにくくなるというメリットがある。同様に円板12にコイル15の列を隣接する列からP方向にずらすこともできる。たとえば、1列おきにコイル15の列をDi/2だけずらせば、1つおきのコイル15の対角線位置に隣接するコイル15が配置されるので、隣接する永久磁石13(コイル15の下側に配置される)の間の中心間距離が離れるので隣接する永久磁石13の影響を受けにくくなるというメリットがある。
図4は、図1に示す本発明の回転式円板状発電機の円周面方向について、円環体11の内周面11Sおよび円板(体)12の外周面12Sを平面的に示した別の実施形態を示す図である。この実施形態では、永久磁石14のS極はW方向に細長い磁石となり、それに対応してコイル15もW方向に細長くなっている。すなわち、コイルはW方向に細長い略矩形形状に導線が巻かれている。図3においてコイル15がW方向に隙間なく配置された場合と考えても良い。コイル15のもう一方の側(紙面の下方で、円板12の中心方向)に近接して永久磁石13のN極が配置されるので、永久磁石13のN局もW方向に細長い磁石となる。尚、永久磁石13のS極および永久磁石のN極はコイル15の端面よりも大きい方が磁界の変化量が大きくなる。従って、図4に示す場合も、W方向に細長い矩形形状を有するコイル片端面よりも、永久磁石13のS極および14のN極の面を大きくすることが望ましい。このようなW方向に細長いコイル15等を用いると、コイル15の面積が大きくなるので、より大きな電流を誘起することができる。尚、円環体11の回転方向P側については、図3に示す場合と同様である。
図5は、図1に示す本発明の回転式円板状発電機の幅方向について、断面構造の別の実施例を示す図である。すなわち、図5は、図1において紙面に垂直な方向の断面図であり、回転式円板状発電機10の半径方向の上半分の断面を示しており、20は円板12の中心線(図1におけるOと一致)である。従って、回転式円板状発電機10の半径方向の下半分の断面も図2の対称形となる。(ただし、永久磁石13、14、コイル15等の位置は対称形にならない場合もある。)円環体11と円板12の両側にそれぞれ溝部21が形成され、その溝部にベアリング等の回転球や回転車が入り込んでおり、円環体11は円板の中心線20を中心として、円板12の外周面12Sの周りを回転する。
図2に示す回転式円板状発電機は、円板12の幅方向においてコイル15が離間して配置されているが、図5に示す回転式円板状発電機は、隣接するコイル15の間に永久磁石22のS極が円板12の外周面12Sを向いて(あるいは、円環体11の内周面11Sと対面して)配置されている(永久磁石22のN極はS極の下方(円板の中心側)にある)。永久磁石22のS極は、円環体11の内周面と一致または近接して配置されている。従って、永久磁石13のN極から永久磁石14のS極へ向かう磁界はコイル15の近傍に集中するので、磁界の変化が大きくなり、電流の発生も大きくなる。さらに、円環体11が回転すると、円板12の永久磁石22のS極に対して、円環体11の永久磁石14のS極が対面するので、反発する力(斥力)が働く。一方、隣接するコイル15の場合には円板12の磁石13のN極と円環体11の永久磁石14のS極が対面するので、吸着する力(引力)が働く。(この引力はコイル15内に鉄芯等の磁芯16が挿入されると強まる。)この引力は円環体の回転を抑制する方向に働くが、斥力が働くと全体の引力が弱くなるので、円環体11が回転しやすくなる。従って、コイル15の間に永久磁石22を配置することによって、円環体11の回転を補助できるので、弱い力(たとえば、小水流)で円環体11を回転させることができる。永久磁石22は永久磁石13より永久磁石14にかなり近いので、磁力の小さな永久磁石でも効果がある。尚、図7においても説明したように、斥力が引力より大きくなると、斥力が円環体11の回転を抑制する方向に作用する。従って、斥力+引力の和の絶対値(|斥力+引力|)をできるだけ小さくすることが望ましい。また、円環体11の内周面11SのW方向における永久磁石14のS極のピッチと、円板体12の外周面12SのW方向におけるコイル15および永久磁石22のS極のピッチは一致することが望ましいが、円環体11のP方向におけるこれらのピッチと、円板体12のP方向におけるこれらのピッチは必ずしも一致する必要はない。何故なら、円環体11の回転により円環体11の永久磁石14のS極は、円板体12のコイル15または永久磁石22と対面するからである。
図5(a)に示す永久磁石13、14、22、コイル15等の配置を離間してそのまま円周面方向に配置していくこともできるが、図5(b)のように配置することもできる。図5(b)は、図5(a)における円板12の状態の円周面方向における隣接するコイル15の配列状態の一例を示した図である。図5(b)におけるコイル15と永久磁石22の配列は、図5(a)におけるコイル15と永久磁石22の配列と逆になっている。すなわち、円環体11が回転すると交互にコイル15と永久磁石22の位置が入れ替わる。
図6は、図5に示す本発明の回転式円板状発電機の円周面方向について、円環体11の内周面11S(図6(a))および円板(体)12の外周面12S(図6(b))を平面的に示した状態を示す図であり、円環体11が回転すると交互にコイル15と永久磁石22の位置が入れ替わることが分かる。すなわち、円環体11の内周面11Sには永久磁石14のS極がマトリックス状に配置されている。これに対応して、円板12の外周面12Sには永久磁石22のS極とコイル22の片面が交互にマトリックス状に配置される。このように、円板12の外周面12SのP方向においても、隣接するコイル15の間に永久磁石22のS極が配置されている。このように配置することによって、円板12と円環体11との間で作用する力(すなわち、斤力と引力、およびこれらの和)を均等に分散することができるので、円環体11全体に無理な力がかからないようにすることが可能となる。この結果、円環体11の強度を大きくする必要がなくなるので、より軽量な材料を円環体11に使用することができ、円環体11を容易に回転できる。従って、少ない力で速く回転できるので、電流発生量を増大させることができる。さらに、コイル15(その下方に永久磁石13のN極が配置されている)は永久磁石22(上方にS極、下方にN極がある)に囲まれているので、コイル15にかかる磁界の変化が大きくなり、コイル15に誘起される電流も大きくなる。
尚、図5や図6においては、円環体11の内周面11Sにおいて、永久磁石14のS極のみが配置しているが、永久磁石14の隣接するS極の間に永久磁石のN極を配置することもできる。この場合、このN極に対面する側にはN極のみが来るように配置すれば、斤力を生じさせることができる。この場合、円環体11の内周面11Sにおいて、隣接するS極の間ではなく、たとえば2つのS極の間にN極を配置するという風にして、i個(i=1、2、・・・)のS極を並べた後に、j個(j=1、2、・・・)のN極を並べるということも可能である。基本的には、これらの引力および斤力の総和を(絶対値で)できるだけ小さくし、円環体11を小さな力で速く回転できるようにすることが重要である。また、図5や図6においては、円板体12の外周面12Sにおいて、隣接するコイル15の間に永久磁石のS極を配置する場合について説明したが、隣接するコイル15の間ではなく、たとえば2つのコイルの間に永久磁石のS極を配置するという風にして、i個(i=1、2、・・・)のコイルを並べた後に、j個(j=1、2、・・・)のS極を並べるということも可能である。基本的には、これらの引力および斤力の総和を(絶対値で)できるだけ小さくし、円環体11を小さな力で速く回転できるようにすることが重要である。
円環体11の外周には羽根板19が多数付設されており、この羽根板19に水流や風等の力を与えることによって、円環体11は円周方向(たとえば、図1等に示す矢印18の方向)へ回転し、円板12の周りを回ることができる。水流として、川や滝の流れ等の自然エネルギーを用いれば、CO等の排出しないクリーンで環境に負荷を与えない発電を実現できる。また、本発明の回転式円板状発電機は、両方向の回転に対しても発電が可能であるから、波を利用した効率的な発電もできる。円環体11や円板体12の材料を炭素繊維やFRP、その他の高強度プラスチックや樹脂等で構成することによって、軽くて強度の大きい円環体11を作製でき、小さい力で回転し、また回転速度も上げることができるので、本発明の発電機の発電能力を高めることができる。
上記の説明において、矛盾が無い限り永久磁石のN極とS極は逆でも良い。また、これまで円板体12を固定して円環体11を移動体(回転体)として説明してきたが、これらは逆でも良い。この場合、円板体12の方にコイル15があると重量が大きくなるので、固定する円環体11の方にコイル15を配置することができる。このときは、円板体12の永久磁石13を円板体12の外周面12Sに近接させ、円環体11の永久磁石14は内部の方に配置し、コイル15の片端面を円環体11の内周面11Sに近接させる。
本発明の発電機は、コイルの大きさを自由に選定できるので、半径の小さな円板体および円環体を作製することができ、非常に小型の発電機も実現できる。また、円板体12のサイズを大きくすれば搭載できるコイルの数やコイルの大きさを増大できるので、円環体11の回す力を得さえすれば1台の回転式円板状発電機で大きな発電を行なうことができる。このように、本発明の発電機は自然力の大きさによって自由に発電機の大きさを選定でき、かつ有害ガスやCO2を出さないので。循環型社会の実現に貢献できる。尚、上記の説明において、矛盾が無い限りN極とS極は逆でも良い。また、図1〜図6の説明においては、円板体12を固定して円環体11を移動体(回転体)として説明してきたが、これらは逆でも良い。この場合、円板体12の方にコイル15があると重量が大きくなるので、固定する円環体11の方にコイル15を配置することができる。このときは、円板体12の永久磁石13を円板体12の外周面12Sに近接させ、円環体11の永久磁石14は内部の方に配置し、コイル15の片端面を円環体11の内周面11Sに近接させる。
図8は、本発明の回転式円板状発電機の別の実施形態を示す図である。図8の回転式円板状発電機では、内側の円板体が最外側の羽根板と一緒に回転する。図8は回転式円板状発電機を回転中心軸方向(円板体の底面側)から見た図である。回転中心軸51に回転円板体(ロータ部分)41が取り付けられ、回転中心軸51と一緒に回転円板体41が回転する。回転円板体41の外側に一定間隔の空間(隙間)であるギャップg1を隔て固定円環体35が配置される。固定円環体35は回転せず固定配置されている。
固定円環体35の外側に一定間隔の空間(隙間)であるギャップg2を隔て羽根板支持円環体31および羽根板支持円環体31に取り付けられた羽根板32が配置される。羽根板支持円環体31と回転中心軸51は連結している(たとえば、図9に示すような構造により)ので、水流や風等の流体Pが羽根板を押して羽根板支持円環体31が回転すると同時に回転中心軸51も回転する。回転中心軸51と回転円板体(ロータ)41は連結しているので、回転中心軸51が回転すると同時に回転円板体(ロータ)41も回転する。
固定円環体35において、複数のコイル36がその軸方向が固定円環体35の半径方向になるように配置される。コイル36の一端面は固定円環体35の内側の内面に沿って回転円板体(ロータ)41の外周側面に面しかつ接近して配置される。また、固定円環体35において、コイル36の他端面に接近して永久磁石37が配置され、この永久磁石軸方向はコイル36の軸方向と一致させるように配置することが望ましい。すなわち、永久磁石37の軸方向は固定円環体35の半径方向と一致する。従って、コイル36の他端面には永久磁石37の一方の磁極(N極またはS極)面が配置される。尚、コイル36に磁芯を入れて発生する電流発生量を多くすることもできる。コイル36は鉄芯等の磁芯を挿入すると磁界の変化が大きくなり、発電能力が増大する。
回転円板体(ロータ)41の外周側面には複数の永久磁石44の一方の磁極(S極またはN極)面が配置され、永久磁石軸方向は回転円板体(ロータ)41の半径方向に一致させるように配置することが望ましい。固定円環体35に固定配置される永久磁石37と回転円板体(ロータ)41に配置される永久磁石44の(コイル36を挟んで)対面する磁極は反対磁極になるようにする。
羽根板32が流体の力Pを受けて羽根板支持円環体31が回転すると回転円板体(ロータ)41が回転するので、永久磁石37と永久磁石44の間の磁界が周期的に変化する。この磁界の変化によりコイル36に起電力が発生し、コイル36に電流が流れ、発電する。永久磁石37、コイル36、および永久磁石44はより接近していた方が、磁界が強くなり磁界の変化率も大きくなりコイルの発電能力も高まるので、コイル36は、回転する回転円板体(ロータ)41や永久磁石に接触しない程度に、ギャップg1内に食み出ても良いし、ギャップg1を小さくしても良い。あるいは、回転する永久磁石44も、固定円環体35やコイル36に接触しない程度に、ギャップg1内に食み出ても良い。
羽根板32は流体Pを受けて効率良く羽根板支持円環体31を回転させる回転力に変換できるような形状にすることが望ましい。たとえば、図8に示すように、羽根板32の先端側が曲がることにより、流体を貯め込み、回転により流体を吐き出すような形状が挙げられる。羽根板32は流体から力を常に受けているので、破壊しない強度と耐久性が必要であり、かつ回転効率を高めるために軽い方が良い。羽根板32を取り付けた羽根板支持円環体31も回転しやすいように、強度および耐久性があり、軽量な方が望ましい。たとえば、羽根板支持円環体31の構造を格子状のフレーム構造が挙げられ、流体が羽根板支持円環体31に滞留しないので回転に対する抵抗を低減することができる。ギャップg2は羽根板支持円環体31が回転中に固定円環体35に接触しない程度の適度な距離にする
回転円板体(ロータ)41は外周側面に多数の永久磁石が配置されているが、全体の重量は回転しやすいように軽量である方が良い。構成材料をプラスチック等の軽い材料にするとともに、強度や耐久性を維持することができる程度に材料を少なくすると良い。たとえば、図8に示すように回転円板体(ロータ)41内に空間46を形成し不要な部分を取り除いた構造とする。図8に示す回転円板体(ロータ)41は、回転軸51との連結する連結部42、永久磁石44を配置する領域である外周側面部45、それらを連結する連結部(スポーク)43、および空間(隙間)46からなる。
回転円板体(ロータ)41の外周側面には多数の永久磁石44が配置されており、回転円板体(ロータ)41と対向する固定円環体35には多数の永久磁石37が配置されており、これらの永久磁石44および永久磁石37は互いに逆極性の磁極が対向しているので引力が働き回転を阻害するいわゆるコギングトルクが大きくなっている。このコギング力を低減するために、コイル36同士の間に永久磁石44の極性と同極(図8ではS極)が対向するように永久磁石38を固定円環体35の内周側面に配置することにより。コギングトルクを低減することができる。図8では、コイル36同士の間に1個の永久磁石38を配置しているが、必要に応じて複数配置しても良いし、磁力強度を適宜変更した1個または複数の(同極性が対向するように)永久磁石を配置しても良い。
図8に示す本発明の回転式円板状発電機30は、内側の回転する回転円板体(ロータ)41とその外側の固定した固定円環体35、羽根板32を取り付けた羽根板支持円環体31から構成される。外側の固定円環体35の方が内側の回転する回転円板体(ロータ)41より通常は面積(体積)が大きいが、回転する部分は軽い方が、回転効率が良いし、また、円環体35や円板体41の主材料をプラスチック等の軽材料で構成しても、コイル36等も重量が大きいので、図8に示すように内側の円板体が回転する方が良い。さらに、コギングトルク低減化のために永久磁石38を隣接するコイル36の間に1つまたは複数配置すると円環体35の重量は大きくなるので、内側の円板体が回転する方が良い。しかし、羽根板支持円環体31は最外側にあるので羽根板支持円環体31と内側の回転する回転円板体(ロータ)41を連結する連結部が必要になるので、構造が少し複雑になる。従って、図8に示す構造でも、図1に示すように外側の円環体と最外側の羽根板支持円環体31を結合して外側の円環体を回転させるようにすることも可能である。
図9は、図8に示す本発明の回転式円板状発電機30の中心を含む回転軸方向(円板の厚み(幅)方向)における断面を示す図である。回転軸51の両側は、固定基台(回転軸受け台)53のベアリング54が配置された軸穴に挿入されており、回転軸51は固定基台53の軸穴内で自由に回転可能である。羽根板32は羽根板支持円環体31に取り付けられている。本発明の回転式円板状発電機30は、回転軸51方向が円柱形状(または、円筒形状と言っても良い)であり、その略中央部分において固定円環体35が分割されており、その分割された部分で羽根板支持円環体31と回転軸51は連結回転体52により連結されている。羽根板支持円環体31には羽根板32が取り付けられ、羽根板32には流体の力Pが加わり、互いに連結した羽根板32、羽根板支持円環体31、連結回転体52、および回転軸51が回転する。図9において、羽根板32に加わる流体の力Pは、紙面に対して垂直方向に加わり、羽根板32の全面積に加わるようにすれば、大きな回転力を生じる。従って、流体の量が多く流体の面積が大きければ、それに応じて面積の広い羽根板32を取り付ければ良い。羽根板32の面積は概略(羽根板32の回転軸51の方向長さ×羽根板32の回転式円板の直径方向長さh)で与えられる。
連結回転体52は円板状または円板状のフレーム構造、あるいは放射状に配置された複数の棒状構造である。連結回転体52の両側にコイル36および永久磁石37を配置した固定円環体35が配置される。連結回転体52は回転するので、固定円環体35と接触しないようにすることが望ましい。しかし、羽根板32に流体の力Pの方向や強度が常に安定しているわけではないので、連結回転体52が振動したり弾性限度内で変形する可能性もある。連結回転体52と固定円環体35との接触を防止するために、これらの間の隙間距離(ギャップ)g4を大きくすれば良いが、装置サイズが大きくなること、どの程度のg4にすれば良いか予想が困難である。そこで、連結回転体52と固定円環体35との間にベアリング56を配置しておき、このベアリング56で接触を和らげて摩擦を少なく回転させるようにすれば良い。また、過度の力が加わって連結回転体52が振動したり変形したりしてもベアリング56で変形を押さえながら、その変形力も回転力へ変換でき、連結回転体52のスムーズな回転を得ることができる。
また、羽根板32には流体が当たるので、羽根板支持円環体31と固定円環体35との間の隙間g2より流体が侵入し、さらに連結回転体52と固定円環体35との隙間g4へ流体が侵入するが、この流体侵入によって回転抵抗力が増大するので、流体侵入を極力防止することが望ましい。たとえば、連結回転体52と固定円環体35との間に配置されたベアリング56により連結回転体52と固定円環体35との隙間g4への流体侵入を防止することができる。ベアリング56をシールベアリング機構にすればさらに隙間g4への流体侵入を抑えられる。(流体の浸入を防止するために、シールベアリング56を配置する連結回転体部分は、流体が入る空間をなくすことが望ましい。)さらに、羽根板32および羽根板支持円環体31も流体により変形するので、羽根板32および羽根板支持円環体31と固定円環体35との接触を防止するために、羽根板32および羽根板支持円環体31と固定円環体35との間にベアリング機構57を配置することもできる。これにより、羽根板32および羽根板支持円環体31の変形による固定円環体35との過度の接触がなくなり、羽根板32および羽根板支持円環体31等の破損や摩耗がなくなるとともに、流体のギャップg2への侵入も防止でき、さらにスムーズな回転も実現できる。
連結回転体52の両側における回転軸51には、回転円板体(ロータ)41が連結され、回転軸51の回転により回転円板体(ロータ)41が回転する。回転円板体41は固定円環体35の内周側面に対して一定距離の隙間(ギャップg1)を有して配置されているので、回転軸51および回転円板体(ロータ)41が回転しても固定円環体35の内周側面に接触することはない。回転円板体(ロータ)41の回転軸51方向(厚み、または幅方向)にも、回転円板体(ロータ)41の外周側面に、一方の極性(図9ではS極)が固定円環体35の内周側面に対向するように永久磁石44が複数配置される。また、固定円環体35の内周側面に、コイルの一端面が回転円板体(ロータ)41の外周側面に対向するようにコイル36が複数配置される。さらに、コイル軸は固定円環体35の径方向に一致するようにコイルが配置され、またコイルの他端面に接近して永久磁石37のN極が配置される。回転軸51方向に配置される永久磁石44、コイル36、および永久磁石37の数は同数である。図9では片側3個ずつ配置されているが、これらの数は回転円板体や固定円環体の大きさ、回転力、発電能力等によって決定する。これらの円周方向の配置状態は図8に示した場合と同様である。このように回転軸51方向にも複数配置することによって、発電能力を大きくすることができる。図9に示す本発明の回転円板状発電機30に回転軸方向(幅方向、または厚み方向)においても、トギングトルクを低減するために隣接するコイルの間に、1つまたは複数の永久磁石91の一方の磁極(S極)が回転円板体41の外周面に対向するように固定円環体35の内周面に一致または近接して配置させることができる。この場合、S極同士の反発力を適正化するために、回転円板体の外周面にも1つまたは複数の永久磁石92の一方の磁極(S極)が固定円環体35内周面に対向するように回転円板体41の外周面に一致または近接して配置させることができる。尚回転軸方向においては、コイルの外側にも1つまたは複数の永久磁石91を固定円環体の内周面近傍に配置することもでき、この場合、それらの永久磁石91に対面する回転円板体41の外周面近傍に永久磁石92を配置することもできる。また、当然円周方向についてもこれらの永久磁石91や92を同様に配置する。これらの永久磁石91や92の配置する数や永久磁石の強さはコギングトルクおよび発電能力等を最適化するように選択される。これらの永久磁石44、91、92、コイル36、および永久磁石37の向きは回転円板体や固定円板体35の径方向にそろうように配置する。
回転円板体(ロータ)41の隙間g1にも流体が入らないようにすることが望ましい。流体が隙間g1に入ると、回転円板体(ロータ)41の回転の抵抗体となって好ましくない。また固定円環体35、回転円板体41の材料が変質したり劣化したりする恐れがある。さらに永久磁石44、37やコイル36も変質したり劣化したりする可能性がある。そこで、連結回転体52の側面側をギャップg4を隔てて隔壁39を配置し、隔壁39の内側に空間(ギャップg3)を作り回転円板体(ロータ)41を配置するようにする。隔壁39は固定円環体35と連結(一体)しておくことによって、回転円板体(ロータ)41の配置される空間はギャップg4から分離されるので、たとえ、ギャップg4に流体が侵入しても回転円板体(ロータ)41の配置される空間に流体が浸入することはない。隔壁39を含む固定円環体35はすべて連結しているので、回転軸51を挿入する穴93を固定円環体35の中央部分(径方向の)に設けてその中にベアリング55を配置して、そのベアリング機構55に回転軸51を通せば、回転軸51の回転を摩擦等の抵抗も小さくスムーズに行なうことができ、また流体の侵入をベアリング55で防止することもできる。特にシールベアリングにすればさらに流体防止を完全に実現できる。
流体は回転円板体41の外側からも侵入する可能性があるので、固定円環体35の外側を防水ケース59で被うことにより、流体の侵入を防止できる。防水ケース59に乾燥機構を接続しておけば、回転円板体41および固定円環体35を湿気や水分から遮断することができ、これらの機構の劣化や故障を防止することができる。あるいは、防水ケースを使用せずに回転円板体41を固定円環体35で囲んでしまうという方法もある。この場合、回転軸受け台53および回転軸51の両端も固定円環体35で外側を取り囲むようにしても良いし、回転軸受け台53と固定円環体35を一体にすることもできる。回転円板体41を軽量化してより小さな力で回転円板体41を回転するために、回転円板体41の強度を保持しながら空間94を適宜設けることもできる。
図8では羽根板支持円環体31は名称通りに連結回転体52円周方向に連続した輪(環)として描いているが、図10に示すように不連続、すなわち放射状に配置された複数の棒状構造でも良い。図10は、図9において回転軸51と連結回転体52の連結中央部分Xを含むA1-A2断面の一例を示す図である。連結回転体52は回転軸51と連結していれば良く、他の連結回転体52(52−1〜8)と一体となっている必要はない。同様に、羽根板支持円環体31も他の部分31(31−1〜8)と一体となっている必要はない。羽根板32が流体Pを受けてそれと連結した連結回転体52および回転軸51が回転しやすいような構造になっていれば良いので、これらの構造はできるだけ軽い構造が良い。たとえば、図10で示すような棒状の連結回転体52の先端に羽根板32が取り付けられ(この場合、羽根板支持円環体31と羽根板は各個一体物となる)、他端が回転軸51に連結するような構造となる。図10では連結回転体52は等間隔に8本記載されているが、さらに多くの連結回転体52を取り付けても良い。所定の回転数が得られるように、連結回転体52の数を適宜選定することができる。図10で示すような棒フレーム構造の連結回転体52の強度を高めるためにリング枠58を取り付けることもできる。この部分にシールベアリング(図9で示す56に相当)を配置すれば、流体や湿気等の回転軸51側への浸入を防止することもできる。
図11は、本発明の回転式円板状発電機60を流体管61に設置した状態を示す図である。流体管61の一部を開口し、その開口部に回転式円板状発電機設置ボックス62を設置する。その設置ボックス62の空間63に回転式円板状発電機60を配置する。流体管61には水等の流体64が矢印65で示す方向へ流れている。回転式円板状発電機60は、羽根板66、固定円環体68、回転円板体69、回転軸70から構成される。(羽根板支持円環体は記載を省略している。)
回転式円板状発電機60の一部が流体の流れ中に入り、回転式円板状発電機60の外周に取り付けられた羽根板66が流体の力65を受けて矢印67方向へ回転する。この回転に伴い、回転軸70および回転円板体69が回転し、発電する。回転式円板状発電機60は、流体管61および設置ボックス62の空間63に対応した大きさを有している。また、羽根板66の形状は流体の流れを受けて効率良く回転可能な形状およびサイズとなっている。羽根板66の一部が流体中に浸漬しており、またその他の羽根板66は流体中に浸漬せず設置ボックス62の空間63の流体がない領域に存在しているので、羽根板66が流体の力を効率良く受けるとともに流体の抵抗力を最小限にすることによって最大の回転力を得るように、回転式円板状発電機60が配置されている。また、回転式円板状発電機設置ボックス62の空間63がベルヌーイの法則により余り減圧状態にならないように通気口71が取り付けられている。また、回転式円板状発電機60の一部だけを流体中に浸漬すると回転軸70や回転円板体69側への流体の浸入が極力抑えられるという利点もある。通気口71にバルブ76を設けて空気の流入(図11では左側から右側へ)や流体の流出(図11では右側から左側へ)を止めたり調整したりすることができる。通気口71にバルブ76とともに、または単独で逆止弁を取り付けておけば、バルブの開閉をしなくても流体の流出(図11では右側から左側へ)を抑えることができる。尚、流体流れの中に回転式円板状発電機60全体を漬けても回転させることはできるので、使用状態や発電能力に応じて本発明の回転式円板状発電機を用いれば良い。
図12は、図11で一点鎖線B1−B2で示す部分の断面を示す図である。断面が略円形の流体管61と回転式円板状発電機設置ボックス62の側壁は繋がっており、設置ボックス62の側壁(62−1、62−2)は回転式円板状発電機の固定円環体68の外周面を取り囲んで外周面と接続している。すなわち、固定円環体68の幅W1は羽根板66の幅や流体管61の幅W2より大きい。固定円環体68の下部の一部は流体64に浸かっており、羽根板66は固定円環体68の周囲を回転するので、固定円環体68の下方に来た羽根板66は流体64に入り、流体64の力を受けてさらに回転していく。羽根板66と回転軸70は連結回転体75で連結されているので、回転軸70が回転する。さらに、回転軸70と回転円板体69は連結または一体となっているので、回転軸70の回転により回転円板体69が回転する。固定円環体68は文字通り固定しているので、固定円環体68の周囲面と設置ボックス62と接続(結合)することができ、設置ボックス62内の空間63を外部環境に対して封鎖することができる。固定円環体68の両側は、設置ボックス62の外側に出ている。回転軸の両側はさらに固定円環体68の外側に出ており、回転軸は固定基台72に配置されたベアリング73により回転自在に固定基台72で支持されている。
これまで回転軸と回転円板体は一体または連結して同時に回転していると説明してきたが、歯車等(たとえば、輪列機構)の回転調整機構を介在させて回転軸の回転に対して回転円板体の回転速度を調節しても良い。また、連結回転体(たとえば、符号52や75で示す)と回転軸は一体または連結して同時に回転していると説明してきたが、回転調整機構を介在させて連結回転体の回転に対して回転軸の回転速度を調節しても良い。これらの回転調整機構は、たとえば回転軸の回転速度が小さいために回転円板体の回転速度も小さくなり発電力が小さいときに、回転調整機構によって回転円板体の回転速度を大きくして発電力を大きくする場合に活用できる。あるいは、これらの回転調整機構は、たとえば回転軸の回転速度が大きいために回転円板体の回転速度も大きくなりコイルを横切る磁束変化が追随できないときに、回転調整機構によって回転円板体の回転速度を小さくして最適な回転円板体の回転速度に調整ずる場合に活用できる。
図13は、本発明の回転式円板状発電機の別の実施形態を示す図である。本実施形態の回転式円板状発電機は、コイルを配置した固定円板体と永久磁石のみを配置した回転円板体の底面同士が対向して配列する方式であり、コイルの一端は固定円板体の底面に接近しコイル軸は固定円板体の軸(円板体の厚み、または幅方向)に略(ほぼ)平行に配置され、永久磁石の一方の極(S極またはN極)は回転円板体の底面に接近し、永久磁石のS極とN極を結ぶ軸は回転円板体の軸(円板体の厚み方向)略(ほぼ)平行に配置される。コイルには磁芯が挿入されても良い。
図13において、回転軸203は回転軸支持基台202の軸穴に取り付けられたベアリング203により回転自在に回転軸支持基台(軸受け台)202で支持されている。回転軸203には複数の回転円板体(112、114、116)が取り付けられ、これらの回転円板体(112、114、116)は回転軸203の回転により回転する。回転円板体(112、114、116)の中心に回転軸203が取り付けられていることが望ましく、安定した回転(たとえば振動の少ない回転)が得られる。回転円板体(112、114、116)の間にはコイルを配置した固定円板体(111、113、115、117)が配置され、これらの固定円板体(111、113、115、117)は台座201に固定されている。
回転円板体の底面と固定円板体に底面は一定距離をおいて対面しており、固定円板体(111、113、115、117)の底面に接近して配置されたコイルの一端面は、対向する回転円板体の底面に接近して配置された永久磁石(M1とする)の一方の磁極(S極またはN極)と回転しながら対面する。コイルの他端面にも永久磁石(M2とする)の一方の磁極(N極またはS極)が配置されている。コイルの一端面に面する永久磁石M1の磁極とコイルの他端面に面する永久磁石M2の磁極は反対極である。永久磁石M2は固定円板体(111、113、115、117)に固定配置されているので、回転円板体が回転軸とともに回転すると永久磁石M1と永久磁石M2との間に配置されたコイルを横切る磁界が変化する。この結果、コイルに電流が流れ(起電力が発生し)発電する。永久磁石M1の磁極(S極またはN極)は固定円板体の底面に回転中においても接触しない程度に固定円板体に底面、あるいはコイルの一端面に近い方が良い。
たとえば、図13において、固定円板体113において、固定円板体113の軸方向に2つのコイル131および134が配置され、2つのコイル131および134の一方の端面がそれぞれ2つの底面に接近して配置され、2つのコイル131および134の他方の端面は互いに対向して配置され、さらに2つのコイル131および134の間に永久磁石133が配置されている。2つのコイル131および134のコイル軸および永久磁石軸は固定円板体113の軸方向にそろって配置されている。すなわち、コイル131の一方の端面は永久磁石のS極に面しており、コイル134の一方の端面は永久磁石のN極に面している。隣接するコイル131の間には、1つまたは複数の永久磁石132が配置されており、これらの永久磁石132は対面する回転円板体114の底面に配置された永久磁石130の磁極(N極)と同じ磁極(N極)が固定円板体113の底面に接近して配置され、回転円板体114のコギングトルクを低減する。コイル134の他方の端面は固定円板体113の他方の端面に接近して配置され、隣接するコイル134の間には、1つまたは複数の永久磁石134が配置されており、これらの永久磁石134は対面する回転円板体112の底面に配置された永久磁石136の磁極(S極)と同じ磁極(S極)が固定円板体113の底面に接近して配置され、回転円板体112のコギングトルクを低減する。永久磁石133の磁極はコイル端面に接近して配置させることにより、永久磁石133と回転円板体114、112に配置された永久磁石130、136との距離が小さくなり磁界が強くなり、コイルの発電能力も増大する。
図14〜図17は固定円板体(111、113、115、117)および回転円板体(112、114、116)の底面におけるコイルと永久磁石の配置状態を示している。一点鎖線で示すD3−1とD3−2の面を向く固定円板体113の底面150における配置は図14に示される。すなわち、円模様153がコイル端面を示し、四角内N字154が永久磁石の磁極Nを示す。固定円板体113の底面150は円形状で示しているが、固定円板体113は固定されているので、円板体である必要はない。すなわち、底面150の外周は円形である必要はなく、矩形状や多角形状あるいは曲線形状でも良いが、回転円板体の方は円板である方が最も回転が安定するので、それに対応した形状である円形状で記載している。固定円板体113の底面150の中心には回転軸151(図13の回転軸203と同じ)が通る軸穴152が形成されている。この軸穴152のサイズは回転軸151の直径より大きく形成され、回転軸151が回転しても固定円板体113に接触しない。図14に示されているように、コイル153および永久磁石154は1つまたは複数の同心円(155、156、157)上に配置される。同心円(155、156、157)上において隣接するコイル153の間に1つまたは複数の永久磁石153が配置される。この永久磁石は固定円板体と対面する回転円板体のトギングトルクを低減するために配置される。
一点鎖線で示すD3−1とD3−2の面を向く固定円板体113と対向する回転円板体114の底面160は図15で示される。回転軸151は回転円板体114と一体または連結している。回転円板体114の底面160には複数の永久磁石161のN極が配置されている。これらの複数の永久磁石161も1つまたは複数の同心円(162、163、164)上に配置される。これらの回転円板体114の底面160の同心円(162、163、164)の大きさは固定円板体113の底面150の同心円(155、156、157)の大きさと同じとする。これによって、回転円板体114が回転軸151と一緒に回転したときに、回転円板体114に配置された永久磁石のN極161が固定円板体に配置されたコイル端面153上を回転しながら動いていくので、磁界が大きく変化して発電量を増大させる。回転円板体114は軽量であるほど小さな力で回転できるから、回転円板体に軽量材料を用いると良く、また、永久磁石161を支持する部分だけを回転軸151と連結するようにし、さらに回転モーメントを安定させるために全体の形状が対称形にするのが良い。たとえば、永久磁石161と回転軸151をフレームで接続し、永久磁石を配置しない部分は空間とし、フレームは比強度の大きい材料でかつ非磁性体が良い。たとえば、アルミニウム合金、チタニウム合金等の金属系材料や、ガラス繊維強化プラスチック、強化プラスチック等の非金属材料が挙げられる。
回転円板体114に配置された永久磁石130のS極は回転円板体114と対面する固定円板体115の底面と対向するように配置され、かつ回転円板体114の底面に一致または接近して配置される。永久磁石130の軸(S極とN極を結ぶ方向)は回転円板体114の軸(厚み)方向と同じである。一点鎖線D4−1とD4−2に面する回転円板体114の底面180の永久磁石130の磁極(S極)181の配置状態は図17に示される。図15に示した場合と同様であるが、磁極(S極)181は同心円(182、183、184)上に配置される。図15と図17は表裏の関係にある。
回転円板体がある場合、2つの底面に対面して固定円板体を配置することにより発電能力を大きくすることができる。従って、回転円板体114の底面180に対向して固定円板体115を配置する。固定円板体115にコイル128、125、および永久磁石129を配置するが、この配置状態も固定円板体113と同様にする。ただし、回転円板体114の底面180における永久磁石130の磁極181はS極であるから、それに対応するようにコイル128および永久磁石129を配置する。すなわち一点鎖線D4−1とD4−2に面する固定円板体115の底面170のコイル128の一端面173および永久磁石129の磁極(S極)174の配置状態は図16で示される。この配置は図14と同様の配置であり、底面170に面する永久磁石129の磁極(S極)174が図14における底面150に面する永久磁石132の磁極(N極)154と逆極になる点が異なる。回転軸151は軸穴172に通っていて、回転軸151は軸穴172に接触しないようにする。コイル128の一端面173および永久磁石129の磁極(S極)174は同心円上に配置され、隣接するコイル128の一端面173の間に永久磁石129の磁極(S極)174が1つまたは複数配置され、対面する回転円板体114のコギングトルクを低減させる。
固定円板体115のもう1つの底面(一点鎖線D5−1とD5−2に面する面)のコイル125の一端面および永久磁石126の磁極(N極)の配置状態は図14に示す場合と同じである。この底面と対面する回転円板体116の底面(一点鎖線D5−1とD5−2に面する面)の永久磁石124の磁極(N極)の配置状態は図16に示す場合と同じである。回転円板体116のもう1つの底面(一点鎖線D6−1とD6−2に面する面)の永久磁石124の磁極(S極)の配置状態は図17に示す場合と同じである。
固定円板体113の底面(一点鎖線D2−1とD2−2に面する面)のコイル134の一端面および永久磁石135の磁極(S極)の配置状態は図16に示す場合と同じである。この底面と対面する回転円板体112の底面(一点鎖線D2−1とD2−2に面する面)の永久磁石136の磁極(S極)の配置状態は図17に示す場合と同じである。回転円板体112のもう1つの底面(一点鎖線D1−1とD1−2に面する面)の永久磁石136の磁極(N極)の配置状態は図15に示す場合と同じである。
このように永久磁石を配置した回転円板体(回転軸に連結)とコイルおよび永久磁石を配置した固定円板体を交互に配列していくことによって、円板状発電機の発電能力を増大できる。この円板状発電機の両端に配置する固定円板体(111、117)は、図13に示すようにコイルは片側に配置するだけで良い。すなわち固定円板体117においてコイル123および永久磁石122は片側だけに配置される。固定円板体117の1つの底面(一点鎖線D6−1とD6−2に面する面)のコイル123の一端面および永久磁石122の磁極(S極)の配置状態は図16に示す場合と同じである。コイル123の他端面に近接して永久磁石121の磁極(N極)が配置されるが、永久磁石121の磁極(S極)側にコイルは配置しなくても良い。円板状発電機の反対の端側における固定円板体111においてコイル137および永久磁石138は片側だけに配置される。固定円板体111の1つの底面(一点鎖線D1−1とD1−2に面する面)のコイル137の一端面および永久磁石138の磁極(N極)の配置状態は図14に示す場合と同じである。コイル137の他端面に近接して永久磁石139の磁極(S極)が配置されるが、永久磁石139の磁極(N極)側にコイルは配置しなくても良い。
同心円を1つにするか複数(2つ以上)にするかは、回転円板体の大きさ、コイルの直径、永久磁石のサイズ・強さ、発電規模等によって適宜選択することができる。同心円上に配置するコイルの数も上記以外に回転速度も考慮して選択する。回転軸を回転させる方法は、前述した流体(風も含む)を用いる方法、モーター等で回転させる方法、人力や動物力で回転させる方法、波を用いる方法など既知の力を使用できる。また、回転軸へ回転力を伝達する方法として輪列歯車等の回転調整機構を使用して、たとえば小さな回転速度のものでも回転軸の回転を大きくして、本発明の回転式円板状発電機の発電能力を高めることもできる。あるいは、自動車等の車軸やエンジン等の動力機構の回転を減速したり増速したりする回転調整機構(これらは既知のものが多数実用化または提案されている)を本発明の回転軸の前段に使用すれば、本発明の回転式円板状発電機で大きな発電を実現することができる。
図18は、図13で示すようなコイルを配置した固定円板体と永久磁石のみを配置した回転円板体の底面同士が対向して配列する方式の回転式円板状発電機を、流体を用いて回転させることが可能な一実施形態を示す。図13と類似の部品等については同じ符号を示す。尚、固定円板体113、115は片側のコイルは必要がないので記載していない。また、本実施形態ではコイルの一端に永久磁石を固定していない固定円板体332、333も配置している。すなわち、固定円板体332や333においてコイル335、336の両端面は固定円板体332の両底面に接近または一致して配置されている。また、それらの隣接するコイルの間に1つまたは複数の永久磁石の磁極が固定円板体332の両底面に接近または一致して配置されている。固定円板体111と332の間に回転円板体331、固定円板体113と332の間に回転円板体112が配置される。また、固定円板体115と333の間に回転円板体116、固定円板体113と333の間に回転円板体334が配置される。回転円板体331、334には、回転円板体112、116と同様に複数の永久磁石337、340の磁極が回転円板体331、334の両底面に接近または一致して配置される。
発電機を左右に分割しその間に羽根板312を外側に取り付けた連結回転体311を配置する。連結回転体311は回転軸203と連結している。従って、羽根板312が流体の力を受けて回転すると、連結回転体も回転し、さらに回転軸203も回転する。また、固定円板体111、113、332並びに固定円板体115、117、333の外側は固定基台301および固定側壁基台302によって囲まれており、さらに回転円板体112、331並びに116、336もその内部に配置されている。これらの回転円板体は、当然台座201、固定基台301および固定側壁基台302には接触せず、回転軸203に連結しているので、回転軸203とともに自在に回転できる。固定側壁基台302には軸穴があいており、その軸穴に配置されたシールベアリング313に回転軸203が入っているので、回転軸は自在に回転でき、かつ台座201、固定基台301、および固定側壁基台302で囲まれた内側には流体が浸入しない。また、外側全体を固定基台やケースで取り囲むこともできる。従って、回転板112、331や116、333、固定基台等で囲まれた内側に配置されたコイル、永久磁石等の各種部材は流体の影響を受けない。すなわち、本発明の円板状発電機は流体の存在する場所でも使用できる。当然、図13で示すコイルと永久磁石の両方を配置した固定円板体(113、115)についても図18と同様な構造にできる。このように、図13で示すような回転式円板状発電機も図9で示すような羽根板を取り付けて流体を動力とした方式で発電することができる。また、当然図11や図12で示す用途にも適用できる。さらに、回転軸を回すエネルギーに応じて、これらの回転円板体や固定円板体を繰り返し多数配置して発電能力を大きくできる。
また、回転円板体の外周形状は回転により台座201に接触しないようにすれば良いので、外周形状は円形状以外の形状、たとえば三角形、矩形、多角形、星形、楕円形状等でも良い。ただし、円形状が回転モーメントが均一なので最も良い。また、回転円板体の重量が小さい方が回転エネルギーが小さくなるので回転速度を速くできるので、永久磁石およびそれを支持する分以外はフレーム枠にするなどして回転円板体に空間を形成した方が良い。従って、外側の永久磁石の配置領域が同じ円周状になり、その他の領域は空間としたフレーム形状の回転円板体でも良い。固定円板体については、前述したコイル、永久磁石が配列していれば、特に形状を特定するものではない。たとえば、円板体と記載はしているが、外周形状は三角形、矩形、多角形、星形、楕円形状等で良いし、全体が組立てやすいフレーム構造でも良い。回転円板体や回転円環体を動力源として羽根板を用いて回転させる方法については、羽根板に特に限定されるものではなく、前述した様に自動車やモーターで使われる回転を回転円板体や回転円環体または回転軸へ伝達しても良い。たとえば、回転円環体にベルトを回して回転したり回転円環体を歯車形状にしたりして、回転円環体を回転させることもできる。その際、回転調整機構を用いれば発電の最適化も実現できる。
図19は、羽根板および連結回転体を連結した状態を示す一実施形態である。複数の羽根板402が連結回転体401の円周面に等間隔に取り付けられている。羽根板402の取り付け状態が分かり易いように斜視図で示している。図8に示した羽根板支持円環体がないので簡単な構造となっており、また、羽根板402は連結回転体401に溶接で接続することができるので、作製が容易である。連結回転体401の中心には回転軸穴403があいており、回転軸をこの穴に通し溶接やボルト結合などにより回転軸と連結回転体401を一体とすることにより、羽根板402が力を受けたときに連結回転体401および回転軸が一緒に回転する。図9で示すような羽根板付き連結回転体400は、重量も軽くでき回転抵抗力を少なくすることができる。
以上詳細に説明した様に、本発明は、コイルの両端に近接して永久磁石を配置し、これらを円板体および円環体に配置させ、円板体または円環体を回転させることによりコイルに発電させる回転円板状発電機である。本発明はさらにコギングトルクを低減するために永久磁石の配置を工夫して、発電能力を高めている。
尚、明細書の各部分に記載し説明した内容を記載しなかった他の部分においても矛盾なく適用できることに関しては、当該他の部分に当該内容を適用できることは言うまでもない。特に図7で示した内容は他の所においても適用でき、図7以外の所で説明した内容は図7においても適用できる。さらに、上記実施形態は一例であり、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施でき、本発明の権利範囲が上記実施形態に限定されないことも言うまでもない。
本発明は、回転型の発電機だけでなく、往復運動をする移動体を用いた発電機等の種々の移動体を用いた発電機に使用することもできる。
10・・・回転式円板状発電機、11・・・円環体、12・・・円板体、
4・・・台形磁石、11・・・磁気抵抗効果素子、12・・・実装基板、
13・・・永久磁石、14・・・永久磁石、15・・・コイル、16・・・磁芯、
17・・・ギャップ、18・・・回転方向、19・・・羽根板、

Claims (10)

  1. 内側が円板状にくり抜かれた形状の円環体、および前記円環体の内周面から一定間隙を有して、前記円環体内側の円板状空洞に入り込んだ円板体を含む発電機であって、
    複数の永久磁石が前記円板体に配置されており、前記円板体に配置された前記永久磁石の一方の磁極(A極とする)が、前記円環体の内周面と対向するように配置され、
    複数の永久磁石が前記円環体に配置されており、前記円環体に配置された前記永久磁石の一方の磁極(B極とする)が、前記円板体の外周面と対向するように配置され、
    A極とB極とは逆極であり、
    A極およびB極の間に導線を巻いたコイルが前記円環体に配置され、前記コイルの軸方向は半径方向であり、
    A極は前記円板体の外周面と一致または近接して配置されており、
    前記コイルの一方の端面は前記円環体の内周面と一致または近接して配置されており、
    B極は前記コイルの他端面に近接して配置されており、
    前記円環体または前記円板体は、それぞれ前記円板体または前記円環体に対して回転することによって、前記コイルに誘導電圧を発生させて発電することを特徴とする、回転式円板状発電機。
  2. 前記円環体に配置された前記コイルおよび永久磁石、並びに前記円板体に配置された前記永久磁石は、円周方向に複数配置されており、さらに厚み(幅)方向にも複数配置され、
    前記円環体の内周方向および/または厚み方向において、隣接する前記コイルの間にさらに1つまたは複数の永久磁石が配置されるとともに、
    当該永久磁石の一方の磁極(C極とする)が、前記円板体の外周面と対面するように配置され、
    C極は、A極と同極であるとともに前記円環体の内周面と一致または近接して配置されていることを特徴とする請求項1に記載の回転式円板状発電機。
  3. 前記円環体(第1円環体)の外周面から一定間隙を有して第2円環体が配置され、第2円環体に複数の羽根板が固定して取り付けられており、前記羽根板に流体が衝突することによって第2円環体が固定された第1円環体の回りを回転することを特徴とし、
    前記円板体の略中心に取り付けた回転軸と前記第2円環体が連結されており、第2円環体の回転に従い前記回転軸および前記円板体が第1円環体に対して回転することを特徴とする請求項1または2に記載の回転式円板状発電機。
  4. 前記羽根板および第2円環体の幅(厚さ)は第1円環体の幅(厚さ)よりも小さく、
    前記回転式円板状発電機は、流体が流れる流体管の側面を開口して取り付けた設置ボックス内に取り付けられ、
    前記設置ボックスの外壁は前記羽根板および第2円環体を取り囲み、前記第1円環体の外周面に接続し、その結果流体管および設置ボックス内の流体が第1円環体の底面側外側に漏れない構造となっており、
    前記第2円環体と前記回転軸を連結する連結回転板が備わり、前記第1円環体は幅方向に少なくとも2つに分割されており、分割された前記第1円環体同士の間に前記連結回転板が配置されているとともに、
    前記連結回転板と前記第1円環体との間にシールベアリングが配置されていることにより、前記回転円板体側に流体が浸入しない構造となっており、
    設置ボックス内に配置された第2円環体の下側の一部が流体中に浸漬し、
    前記羽根板は、回転しながら流体に浸漬し、流体の力を受けてさらに回転することを特徴とする、請求項3に記載の回転式円板状発電機。
  5. 内側の一部または全部が円板状にくり抜かれた形状の円環体、および前記円環体の内周面から一定間隙を有して、前記円環体内側の円板状空洞に入り込んだ円板体を含む発電機であって、
    複数の永久磁石が前記円環体の内部に配置されており、前記永久磁石の一方の磁極(D極とする)が、前記円板体の外周面と対向するように配置され、
    複数の永久磁石が前記円板体の内部に配置されており、前記永久磁石の一方の磁極(E極とする)が、前記円環体の内周面と対向するように配置され、
    D極とE極とは逆極であり、
    D極およびE極の間に導線を巻いたコイルが配置され、前記コイルの軸の方向は半径方向であり、
    D極は前記円環体の内周面と一致または近接して配置されており、
    前記コイルは前記円板体内に配置されるとともに、
    前記コイルの一方の端面は前記円板体の外周面と一致または近接して配置されており、
    E極は前記コイルの他端面に近接して配置されており、
    前記円環体または前記円板体は、それぞれ前記円板体または前記円環体に対して回転することによって、前記コイルに誘導電圧を発生させて発電することを特徴とする、回転式円板状発電機。
  6. 前記円環体に配置された永久磁石、並びに前記円板体に配置された前記コイルおよび永久磁石は、円周方向に複数配置されており、さらに厚み(幅)方向にも複数配置され、
    前記円板体の内周方向および/または厚み方向において、隣接する前記コイルの間に永久磁石が配置され、当該永久磁石の一方の磁極(F極とする)が、前記円板体の外周面と対面するように配置され、
    F極は、D極と同極であるとともに前記円環体の内周面と一致または近接して配置されていることを特徴とする、請求項5に記載の回転式円板状発電機。
  7. 前記円環体の外周面に複数の羽根板が取り付けられており、前記羽根板に流体が衝突することによって前記円環体が固定された円板体の回りを回転することを特徴とする、
    請求項5または6に記載の回転式円板状発電機。
  8. 複数の永久磁石が固定配置された回転円板体、並びに複数のコイルおよび複数の永久磁石が固定配置された固定板状体を含む回転式円板状発電機であって、
    前記回転円板体の底面と固定板状体の底面とは一定間隙を有して対向配置しており、前記回転円板体の略中心に回転軸が取り付けられており、前記回転軸の回転に伴い前記回転円板体が回転し、
    前記回転円板体の永久磁石の一方の磁極(G極とする)が、前記回転円板体の底面に一致または近接して配置されるとともに前記永久磁石の軸の方向は前記回転円板体の軸(厚さ)方向になるように配置され、
    前記固定板状体のコイルの一端面(J端面)は前記固定板状体の底面に一致または近接して配置されるとともに前記コイル軸の方向は前記固定板状体の厚さ方向になるように配置されており、
    前記固定板状体のコイルの他端面(K端面)に接近して前記永久磁石の一方の磁極(H極とする)が前記固定板状体に配置され、前記固定板状体に配置された永久磁石の軸は前記固定板状体の厚み方向になるように配置されており、
    G極とH極とは逆極であり、
    前記回転円板体が回転することによって、前記コイルに誘導電圧を発生させて発電することを特徴とする、回転式円板状発電機。
  9. 前記固定板状体に配置された隣接する前記コイルの間に永久磁石が配置されるとともに、
    当該永久磁石の一方の磁極(I極とする)が、前記固定板状体の底面と一致または近接して配置され、I極は対面する前記回転円板体の底面に配置されたG極と同極であることを特徴とする、請求項8に記載の回転式円板状発電機。
  10. 前記回転円板体の底面に配置された複数の永久磁石のI極は前記回転円板体の底面の回転中心に対して1つの円周上または複数の同心円上に配置されており、
    前記固定板状体の底面に配置された複数のコイルのJ端面および複数の永久磁石のI極は、1つの円周上または複数の同心円上に配置されており、
    前記回転円板体の1つの円周または複数の同心円の大きさは前記固定板状体の1つの円周または複数の同心円の大きさとほぼ同じであるとともに、それらの中心はほぼ一致することを特徴とする請求項9に記載の回転式円板状発電機。

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