JP2015195633A - 非接触給電装置 - Google Patents

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弘治 東山
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Abstract

【課題】金属異物を高精度に検知できる高効率な非接触給電装置の提供。【解決手段】非接触給電装置11は、第1コイル13と、第1コイル13の上側に対向して配される第2コイル15と、第1コイル13の上面に形成される熱伝導体17と、第1コイル13、または第2コイル15の少なくとも一方の端部に配され、熱伝導体17の温度Tを検出する非接触温度検出器である、第1非接触温度検出器19と、第1コイル13、第2コイル15、および第1非接触温度検出器19と電気的に接続される電力制御部21と、を備える。そして、電力制御部21は、第1コイル13と第2コイル15との間で電力伝送を行っている際に、第1非接触温度検出器19で検出される温度Tが既定温度Tkを超えれば、第1コイル13に金属異物が存在すると判断する。【選択図】図1

Description

本発明は、非接触で電力を伝送する非接触給電装置に関するものである。
近年、直接的な電気的接続を持たず、非接触で電力を伝送する非接触給電技術が開発されている。この非接触給電技術を適用して、クレードルに載置するだけで携帯電話機を充電することができる非接触充電装置が、例えば特許文献1に提案されている。
この非接触充電装置においては、クレードルに内蔵された平面コイルの上部に硬貨等の金属異物が載置されると、金属異物の異常な温度上昇が発生する。そこで、特許文献1の非接触充電装置では、温度検知素子により異常温度上昇を検知している。
この詳細構造を図8に示す。図8は従来の非接触充電装置の温度検出素子の設置位置を示す図である。
図8において、クレードル101に対して、一次側伝送コイル103の中心から5mm離れた位置に温度検知素子105の中心が位置するように、温度検知素子105が、クレードル101と一次側伝送コイル103との接触面側に設けられる。そして、クレードル101上に載置された金属異物109が存在すると、その温度上昇を正確に検知して一次側伝送コイル103に対する電力の供給を即座に停止制御することができる。このような構成により、非接触充電装置における安全性の向上を図ることができる。
特開2008−172874号公報
上記した図8の非接触充電装置によると、金属異物109の温度上昇が正確に検知できると記載されているのであるが、金属異物109が温度検知素子105の近傍に位置しなければ、金属異物109を十分に検知できない可能性がある。これに対し、特許文献1の非接触充電装置は、携帯電話端末に設けられたバッテリに対する充電を行うものであるので、クレードル101の大きさは携帯電話の大きさ程度となり、金属異物109が温度検知素子105の近傍に位置しない場合でも、比較的早期に金属異物109の温度上昇が温度検知素子105に伝わる。しかし、携帯電話の充電よりも大電力を扱う非接触給電においては、一次側伝送コイル103よりも大きなコイルが必要となる。この場合、温度検知素子105に対し金属異物109が遠い位置にあれば、温度検知素子105が検知する温度上昇が少なく、金属異物109の検知精度が不十分となる可能性があるという課題があった。
さらに、上記した図8の非接触充電装置の構成で大電力を扱う場合は、温度検知素子105自体が異物となり、電力伝送の効率が低下する可能性があるという課題があった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、金属異物を高精度に検知できる高効率な非接触給電装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の非接触給電装置は、第1コイルと、前記第1コイルの上側に対向して配される第2コイルと、前記第1コイルの上面に形成される熱伝導体と、前記第1コイル、または前記第2コイルの少なくとも一方の端部に配され、前記熱伝導体の温度(T)を検出する非接触温度検出器と、前記第1コイル、第2コイル、および非接触温度検出器と電気的に接続される電力制御部と、を備え、前記電力制御部は、前記第1コイルと前記第2コイルとの間で電力伝送を行っている際に、前記非接触温度検出器で検出される温度(T)が既定温度(Tk)を超えれば、前記第1コイルに金属異物が存在すると判断するようにしたものである。
本発明の非接触給電装置によれば、第1コイル上に位置する金属異物が発生する熱は、熱伝導体により拡散されるので、温度上昇が起こる面積を広くすることができる。この温度上昇を非接触温度検出器により検出することで、第1コイルの上面の一部分に対する温度変化として検出できるので、前記金属異物の位置によらず、高精度に前記金属異物を検知することができる。さらに、非接触温度検出器を用いることで、電力伝送が行われる第1コイルと第2コイルとの間に従来の温度検知素子105を配する必要がないため、温度検知素子105に起因した電力伝送効率の低下を抑制することができる。これらのことから、金属異物を高精度に検知できる高効率な非接触給電装置が得られるという効果を奏する。
本発明の実施の形態1における非接触給電装置の斜視図 本発明の実施の形態1における非接触給電装置の金属異物が載置された第1コイルの上面図 本発明の実施の形態2における非接触給電装置の斜視図 本発明の実施の形態3における非接触給電装置の斜視図 本発明の実施の形態4における非接触給電装置の斜視図 本発明の実施の形態5における非接触給電装置の斜視図 本発明の実施の形態6における非接触給電装置の斜視図 従来の非接触充電装置の断面図
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における非接触給電装置の斜視図である。図2は、本発明の実施の形態1における非接触給電装置の金属異物が載置された第1コイルの上面図である。
図1において、非接触給電装置11は、第1コイル13と、第1コイル13の上側に対向して配される第2コイル15と、第1コイル13の上面に形成される熱伝導体17と、第1コイル13、または第2コイル15の少なくとも一方の端部に配され、熱伝導体17の温度Tを検出する非接触温度検出器である、第1非接触温度検出器19と、第1コイル13、第2コイル15、および第1非接触温度検出器19と電気的に接続される電力制御部21と、を備える。そして、電力制御部21は、第1コイル13と第2コイル15との間で電力伝送を行っている際に、第1非接触温度検出器19で検出される温度Tが既定温度Tkを超えれば、第1コイル13に金属異物が存在すると判断する。
これにより、第1コイル13上に位置する金属異物が発生する熱は、熱伝導体17により拡散されるので、温度上昇が起こる面積が広がる。この温度上昇を第1非接触温度検出器19により検出することで、第1コイル13の上面の一部分に対する温度変化として検出できる。従って、前記金属異物の位置によらず、高精度に前記金属異物を検知することができる。さらに、第1非接触温度検出器19を用いることで、第1コイル13と第2コイル15との間に何ら温度検知素子を配する必要がない。従って、前記温度検知素子に起因した電力伝送効率の低下を抑制できる。これらのことから、金属異物を高精度に検知できる高効率な非接触給電装置11が得られる。
以下、より具体的に本実施の形態1の構成、動作について説明する。
図1において、非接触給電装置11の第1コイル13は送電用であり、樹脂製の保持体にらせん状の溝を設け、前記溝の中にリッツ線を挿入することで、らせんコイルを形成する構成としている。この第1コイル13の上面には、熱伝導体17が形成される。熱伝導体17は、第1コイル13の前記保持体である樹脂よりも高い熱伝導性を有する非磁性体で、本実施の形態1ではセラミックス製のフィラを含有した樹脂から構成される。なお、熱伝導体17はフィラ含有樹脂に限定されるものではなく、フィラを含まない高熱伝導性の樹脂でもよい。
第1コイル13の端部には、第1非接触温度検出器19が配される。本実施の形態1では、第1コイル13の端部として、図1に示すように、第1コイル13の右上に第1非接触温度検出器19を配している。第1非接触温度検出器19は、熱伝導体17の方向を向くように配される。従って、第1非接触温度検出器19は、熱伝導体17の温度Tを非接触で検出することができる。このような第1非接触温度検出器19としては、例えば焦電センサを適用することができる。
第1コイル13と第1非接触温度検出器19とは送電回路23と電気的に接続される。送電回路23は、第1コイル13から後述する第2コイル15へ伝送する電力を生成するためのもので、本実施の形態1では系統電源から電力伝送を行うための交流波形に変換する機能を有する。また、送電回路23は、第1非接触温度検出器19で検出された温度Tを読み込む機能も有する。
なお、第1コイル13は第2コイル15に対して、図1に示すように下側となるように配される。従って、第1コイル13は、例えば床の上に設置される。
次に、第2コイル15について説明する。第2コイル15は、第1コイル13と基本的な構成は同じであるが、図1に示すように、第2コイル15は第1コイル13に対して上側になるように配される。従って、第2コイル15の第1コイル13と対向する面、すなわち電力伝送面は、図1において、第2コイル15の下側になるので、第2コイル15の前記電力伝送面には異物が落下することはない。従って、第2コイル15には熱伝導体17が配されない。
第2コイル15は受電回路25と電気的に接続される。受電回路25は、第1コイル13から第2コイル15へ伝送された電力を、負荷(図示せず)へ供給するためのもので、本実施の形態1では受電した交流電力を直流変換する機能を有する。
なお、送電回路23と受電回路25との間は無線で情報を授受する機能を備える。これにより、例えば受電回路25が送電回路23へ、送電要求や受電回路25の電圧、電流などのパラメータの出力を行ったり、送電回路23が受電回路25へ送電の開始や停止を知らせたりする。
ここで、送電回路23と受電回路25を併せて、電力制御部21という。従って、電力制御部21は、第1コイル13、第2コイル15、および第1非接触温度検出器19と電気的に接続される。
次に、このような非接触給電装置11の動作について説明する。
上記したように、第1コイル13は床の上に固定されている。この状態で、第2コイル15が第1コイル13と対面するように配されると、受電回路25は送電回路23に送電要求を送信する。ここで、第2コイル15は、前記負荷(例えば自ら移動することができる電池内蔵のロボット)に搭載さており、前記負荷を第1コイル13上に配することで、第1コイル13と第2コイル15とが対向するような構成としている。なお、第2コイル15を第1コイル13の上面へ対向させる手段は、前記ロボットを手動で配するようにしてもよいし、前記ロボットが自動的に第1コイル13と第2コイル15とが対向するように移動してもよい。
送電回路23は、受電回路25からの送電要求の信号を受信すると、第1コイル13へ電力を出力する。これにより、第2コイル15へ電力が伝送され、第2コイル15から受電回路25を経由して前記負荷に電力が供給される。この電力により、前記負荷の各種回路へ電力が供給され、また、前記負荷に内蔵した電池の充電を行う。
このように、電力制御部21が前記負荷へ給電を行っている間、送電回路23は、第1非接触温度検出器19からの信号により温度Tを監視する。第1非接触温度検出器19は、上記したように熱伝導体17の温度Tを非接触で検出することができる。従って、電力伝送前、または電力伝送中に、第1コイル13の上面に例えば硬貨のような金属異物が落下、または載置されると、第1コイル13から発生する磁界により、前記金属異物に渦電流が流れ、前記金属異物が発熱する。ここで、前記金属異物とは、金属そのものだけでなく、金属を含有し、渦電流が流れる材料からなる異物も含むものとして定義する。
前記金属異物が発熱した際の様子を図2に示す。図2は電力伝送中の第1コイル13のみを上面から見た図である。
第1コイル13の上面には熱伝導体17が全面に形成されているので、金属異物27で発生した熱は熱伝導体17により拡散し、発熱領域が広がる。ここで、熱伝導体17において、金属異物27の載置された部分から、金属異物27からの発熱と熱伝導体17からの放熱とが均衡し、熱伝導体17における温度変化がほとんど発生しない部分までを、熱伝導体17の温度拡大範囲29と呼ぶ。温度拡大範囲29は、図2に示すように、例えば金属異物27を中心とした略同心円状となる。このように、第1コイル13の上面に熱伝導体17を形成したことで、金属異物27で発生した熱は、熱伝導体17により、温度拡大範囲29までの部分まで熱が伝わる。その結果、熱伝導体17を形成しなかった場合に比べ、第1コイル13の上面で温度Tが変化する面積を大きくすることができる。ゆえに、たとえ小さな金属異物27であっても、また、第1コイル13上のどこにあっても、発熱が発生すれば、第1非接触温度検出器19により十分高精度に金属異物27の存在を検出することが可能となる。
なお、図2に示すように、第1非接触温度検出器19の第1温度検出範囲31(図2の破線で示す)は、第1コイル13において、少なくとも前記リッツ線が存在する部分を含む範囲としている。
次に、送電回路23は、第1非接触温度検出器19で検出される温度Tが既定温度Tkを超えているか否かを判断する。なお、既定温度Tkは、第1コイル13などの構成部材に熱損傷を与えない温度として予め決定され、送電回路23に内蔵されるメモリ(図示せず)に記憶される。本実施の形態1では既定温度Tkを100℃とした。
送電回路23は、温度Tが既定温度Tkを超えていれば、金属異物27が第1コイル13上に存在すると判断し、ユーザに警告するとともに、直ちに電力伝送を停止する。そして、金属異物27の存在により電力伝送を停止したことを、送電回路23は受電回路25に無線で伝える。これを受け、受電回路25は、特に前記電池の充電を安全に停止する動作を行う。
このような動作により、熱伝導体17で金属異物27の発熱が拡散され、温度拡大範囲29が生成されるので、送電回路23は高精度に異常発熱を検出できる。
さらに、金属異物27の表面が光沢を有していれば、周囲の他の物体からの赤外線を反射してしまうことがあり、その場合は、金属異物27の温度を正確に検出できない可能性がある。しかし、本実施の形態1の構成であれば、金属異物27の熱は熱伝導体17により拡散されるので、第1非接触温度検出器19は熱伝導体17の温度を検出することで、金属異物27の温度に近い温度を検出することができる。この点からも、送電回路23は高精度に金属異物27の異常発熱を検出できる。
これにより、送電回路23は、送電を停止するとともにユーザに警告を発するので、ユーザが自ら金属異物27を取り除くことができる。その後、電力伝送を再開することが可能となる。
以上の構成、動作により、第1コイル13上に位置する金属異物27が発生する熱は、熱伝導体17により拡散されるので、温度上昇が起こる面積が広がる。この温度上昇を第1非接触温度検出器19により検出することで、第1コイル13の上面の一部分に対する温度変化として検出できる。従って、金属異物27の位置によらず、高精度に金属異物27を検知することができる。
さらに、第1非接触温度検出器19は非接触に温度Tを検出できるので、第1コイル13と第2コイル15との間に何ら温度検知素子を配する必要がない。従って、前記温度検知素子に起因した電力伝送効率の低下を抑制することも可能となる。
これらのことから、金属異物27を高精度に検知できる高効率な非接触給電装置11が得られる。
なお、本実施の形態1では、電力伝送を行う際に、受電回路25が送電回路23へ送電要求をしているが、この動作に限定されるものではなく、例えば送電回路23が第2コイル15の存在を監視し、第2コイル15が第1コイル13と対向したことを検出すれば、送電を開始するようにしてもよい。また、この際に、第2コイル15へ送電してもよいか否かを送電回路23が受電回路25に問い合わせ、許可信号を受電回路25から受信した後に、送電回路23が送電を開始するようにしてもよい。
また、本実施の形態1では、第1非接触温度検出器19を、図2に示すように、第1コイル13の右上の端部に配置しているが、これは、右上の端部に限定されるものではなく、第1温度検出範囲31が第1コイル13の少なくとも前記リッツ線を含むように第1非接触温度検出器19を配置できる端部であれば、第1コイル13の四隅や輪郭線上に配置してもよい。
(実施の形態2)
図3は、本発明の実施の形態2における非接触給電装置の斜視図である。
なお、本実施の形態2において、実施の形態1と同じ構成には同じ符号を付して、詳細な説明を省略する。
図3において、第2非接触温度検出器33は、第2コイル15の端部に配される。
これにより、第1コイル13の上部から温度Tを検出できるので、第2非接触温度検出器33の第2温度検出範囲35の角度(視野角)が小さくても、高精度に金属異物27の存在を判断することができる。
以下、より具体的に本実施の形態2の構成、動作について、特徴となる部分を説明する。
図3において、第2非接触温度検出器33は、第2コイル15の端部(図3では左手前)に配される。従って、第2非接触温度検出器33は、電力制御部21における受電回路25と電気的に接続される。この結果、温度Tの検出、監視は受電回路25が行うことになる。なお、実施の形態1において配していた第1非接触温度検出器19は、本実施の形態2では配されない。また、第2非接触温度検出器33の構成は、第1非接触温度検出器19と同様に、焦電センサからなる。また、第2非接触温度検出器33における図3の位置は一例であり、第2温度検出範囲35が第1コイル13の少なくとも前記リッツ線を含むように第2非接触温度検出器33を配置できる端部であれば、第2コイル15の四隅や輪郭線上に配置してもよい。
上記以外の構成は、実施の形態1と同じである。
次に、このような非接触給電装置11の動作を説明する。
まず、第1コイル13に対向して第2コイル15が位置すると、受電回路25が送電回路23へ送電要求を行う。その結果、送電回路23は第1コイル13から第2コイル15へ電力伝送を行う。この一連の動作は実施の形態1と同じである。
ここで、電力伝送前、または電力伝送中に、第1コイル13上に金属異物27が落下、載置されると、金属異物27は発熱するが、実施の形態1の図2に示したように、金属異物27の熱は熱伝導体17により温度拡大範囲29まで拡散する。その結果、第2非接触温度検出器33は、発熱した金属異物27の温度Tを受電回路25へ出力する。この際、第2非接触温度検出器33は、第2コイル15から第1コイル13を見下ろすように配置されているので、第2温度検出範囲35が第1コイル13の少なくとも前記リッツ線が配される部分を包含するための視野角は、実施の形態1で述べた第1非接触温度検出器19の視野角より小さくても、高精度に温度Tを検出できる。
次に、受電回路25は第2非接触温度検出器33からの信号により温度Tが既定温度Tkを超えていると判断すれば、ユーザに警告を発するとともに、送電回路23に対し、直ちに送電を停止するよう指示する。これを受け、送電回路23は送電を停止する。同時に、受電回路25は、温度Tが既定温度Tkを超えていると判断すれば、直ちに前記電池への充電を安全に停止するように制御できる。従って、さらに安全性を向上することができる。なお、既定温度Tkは実施の形態1と同様、100℃とした。
このような動作により、熱伝導体17で金属異物27の発熱が拡散され、温度拡大範囲29が生成されるので、送電回路23は高精度に異常発熱を検出できる。これにより、送電回路23は、送電を停止するとともにユーザに警告を発するので、ユーザが自ら金属異物27を取り除くことができる。その後、電力伝送を再開することが可能となる。
なお、実施の形態1と同様に、非接触に温度Tを検出できる第2非接触温度検出器33を用いているので、第1コイル13と第2コイル15との間に何ら温度検知素子を配する必要がない。従って、前記温度検知素子に起因した電力伝送効率の低下を抑制することが可能となる。
以上の構成、動作により、第1コイル13の上部から温度Tを検出できるので、第2非接触温度検出器33の第2温度検出範囲35の角度(視野角)が小さくても、金属異物27を高精度に検知できる高効率な非接触給電装置11が得られる。
(実施の形態3)
図4は、本発明の実施の形態3における非接触給電装置の斜視図である。
なお、本実施の形態3において、実施の形態1、2と同じ構成には同じ符号を付して、詳細な説明を省略する。
図4において、第1非接触温度検出器19は、第1コイル13の端部に、第2非接触温度検出器33は、第2コイル15の端部に、それぞれ配される。
これにより、図4に示すように、第1温度検出範囲31と第2温度検出範囲35により、熱伝導体17のほぼ全面に対して温度検出が可能となり、死角が少なくなる。その結果、さらに高精度に金属異物27の存在を判断することができる。
以下、より具体的に本実施の形態3の構成、動作について、特徴となる部分を説明する。
図4において、第1非接触温度検出器19は、第1コイル13の端部に配される。ここで、第1非接触温度検出器19の位置は、実施の形態1と同様に、図4において第1コイル13の右上の端部としている。
また、第2非接触温度検出器33は、第2コイル15の端部に配される。ここで、第2非接触温度検出器33の位置は、実施の形態2と同様に、図4において第2コイル15の左手前の端部としている。
これらのことから、本実施の形態3における非接触給電装置11は、実施の形態1における第1非接触温度検出器19を配した第1コイル13と、実施の形態2における第2非接触温度検出器33を配した第2コイル15とを組み合わせた構成となる。ゆえに、第1非接触温度検出器19から出力される温度Tは送電回路23で読み込まれる。また、第2非接触温度検出器33から出力される温度Tは受電回路25で読み込まれる。
なお、第1非接触温度検出器19と第2非接触温度検出器33の位置は図4のものに限定されるものではなく、第1コイル13や第2コイル15の端部であれば、それぞれどこに配してもよい。但し、第1非接触温度検出器19と第2非接触温度検出器33が接近しすぎると、温度検出の死角が残る可能性があるので、図4に示すように、両者は互いにできるだけ遠い位置に配する方が望ましい。
上記以外の構成は、実施の形態1、2と同じである。
次に、このような非接触給電装置11の動作を説明する。
まず、第1コイル13から第2コイル15へ電力伝送を行う前、または電力伝送を行っている間に、第1コイル13上に金属異物27が落下、載置されると、電力伝送により金属異物27が発熱し、実施の形態1の図2に示したように、金属異物27の熱は熱伝導体17により温度拡大範囲29まで拡散する。その結果、第1非接触温度検出器19と第2非接触温度検出器33は、それぞれ、発熱した金属異物27の温度Tを、送電回路23、および受電回路25へ出力する。この際、図4の破線で示すように、第1温度検出範囲31と第2温度検出範囲35により、熱伝導体17のほぼ全面に対して温度検出が可能となり、死角が少なくなる。従って、熱伝導体17の上面のどこに金属異物27が載置されても、すなわち、換言すれば、第1コイル13の上面におけるどの位置に金属異物27が載置されても、第1コイル13から発生する磁界(漏洩磁界も含む)により金属異物27が発熱すれば、その温度Tを2つの温度検出器により検出できる可能性が極めて高まる。その結果、例えば第1コイル13の端部近傍に金属異物27が載置され、漏洩磁界により発熱したとしても、2つの温度検出器の少なくともいずれか一方が温度Tを検出することができるので、高精度な金属異物27の検出が可能となる。
送電回路23と受電回路25は、それぞれが読み込んだ温度Tの情報を無線で交信し、読み込まれた2つの温度Tの少なくともいずれか一方が、既定温度Tkを超えていると判断すれば、ユーザに警告を発するとともに、送電回路23は、直ちに送電を停止する。同時に、受電回路25は、直ちに前記電池への充電を安全に停止するように制御する。従って、上記動作を即時的に実行できるので、さらに安全性を向上することができる。なお、既定温度Tkは実施の形態1と同様、100℃とした。
このような動作により、熱伝導体17で金属異物27の発熱が拡散され、温度拡大範囲29が生成されるので、送電回路23は高精度に異常発熱を検出できる。これにより、送電回路23は、送電を停止するとともにユーザに警告を発するので、ユーザが自ら金属異物27を取り除くことができる。その後、電力伝送を再開することが可能となる。
なお、実施の形態1と同様に、第1コイル13と第2コイル15との間に温度検知素子を配していないので、前記温度検知素子に起因した電力伝送効率の低下を抑制することが可能となる。
以上の構成、動作により、第1温度検出範囲31と第2温度検出範囲35により、熱伝導体17のほぼ全面に対して温度検出が可能となり、死角が少なくなる。従って、金属異物27を高精度に検知できる高効率な非接触給電装置11が得られる。
(実施の形態4)
図5は、本発明の実施の形態4における非接触給電装置の斜視図である。
なお、本実施の形態4において、実施の形態1、2と同じ構成には同じ符号を付して、詳細な説明を省略する。
図5において、第2非接触温度検出器33は、第2コイル15の端部に、複数(図5では4つ)配される。
これにより、図5に示すように、4つの第2温度検出範囲35により、熱伝導体17のほぼ全面に対して温度検出が可能となり、死角が少なくなる。その結果、さらに高精度に金属異物27の存在を判断することができる。
以下、より具体的に本実施の形態4の構成、動作について、特徴となる部分を説明する。
図5において、第2非接触温度検出器33は、第2コイル15の四隅の端部にそれぞれ配される。それぞれの第2非接触温度検出器33は、第1コイル13の上面における、1/4より広い面積(第2温度検出範囲35)を有するように、その方向が調整されている。従って、図5の破線に示すように、それぞれの第2温度検出範囲35は、隣り合う第2温度検出範囲35と一部重複する。
なお、4つの第2非接触温度検出器33の位置は、上記に限定されるものではなく、第2コイル15の端部(四隅と輪郭線上)であれば、どこに配しても構わない。但し、4つの第2温度検出範囲35が、隣り合う第2温度検出範囲35と一部重複するように配しないと、死角が発生するため、図5の配置が望ましい。
また、第2非接触温度検出器33の数は4つに限定されるものではなく、複数であれば3つ以下でも5つ以上でもよい。但し、第1コイル13が大きいサイズの場合は、第2非接触温度検出器33が3つ以下であれば死角が発生する可能性がある。また、5つ以上の場合は、温度Tの検出精度は向上するものの、非接触給電装置11の構成が複雑になる。従って、第1コイル13の大きさや必要な温度Tの精度に応じて、適宜最適な第2非接触温度検出器33の数を決定すればよい。
4つの第2非接触温度検出器33の出力は、受電回路25と電気的に接続される。従って、4つの温度Tは、全て受電回路25により読み込まれる。
上記以外の構成は実施の形態1、2と同じである。
次に、このような非接触給電装置11の動作を説明する。
まず、第1コイル13から第2コイル15へ電力伝送を行う前、または電力伝送を行っている間に、第1コイル13上に金属異物27が落下、載置されると、電力伝送により金属異物27が発熱し、実施の形態1の図2に示したように、金属異物27の熱は熱伝導体17により温度拡大範囲29まで拡散する。4つの第2非接触温度検出器33は、それぞれが検出した温度Tを受電回路25へ出力するが、図5に示すように、金属異物27が第2温度検出範囲35に含まれる第2非接触温度検出器33は、図5における左右手前の2つである。従って、左右手前2つの第2非接触温度検出器33は、発熱した金属異物27に対する温度Tを出力する。一方、左右奥の2つの第2非接触温度検出器33は、金属異物27の熱が伝わらない部分に第2温度検出範囲35が位置するため、熱伝導体17の表面温度(ほぼ周囲温度に近い)を温度Tとして出力する。
受電回路25は、このような4つの温度Tを読み込む。そして、4つの温度Tの少なくともいずれか1つが既定温度Tk(ここでは実施の形態1と同様、100℃とした)を超えていれば、第1コイル13に金属異物27が存在すると判断する。
さらに、受電回路25は4つの温度Tから、金属異物27のおよその位置を求める。すなわち、図5の場合では左右手前2つの第2非接触温度検出器33から出力される温度Tが金属異物27の発熱に基づき、左右奥2つの第2非接触温度検出器33から出力される温度Tが熱伝導体17の表面温度(周囲温度)に基づくことから、受電回路25は金属異物27が第1コイル13の手前側に存在すると判断する。この際、左右手前2つの第2非接触温度検出器33から出力される温度Tの両方ともが、金属異物27の発熱に基づく出力であることから、両者の第2温度検出範囲35が重なる部分、すなわち、第1コイル13の手前側の中央に金属異物27が存在すると判断する。
このようにして、受電回路25は金属異物27の、およその位置を検出することができるので、その情報をユーザに報知することによって、ユーザは、より容易に金属異物27を除去することができる。
なお、受電回路25が金属異物27の存在を判断した後の動作は実施の形態2と同じである。
このような動作により、熱伝導体17で金属異物27の発熱が拡散され、温度拡大範囲29が生成されるので、送電回路23は高精度に異常発熱を検出できる。これにより、送電回路23は、送電を停止するとともにユーザに警告を発するので、ユーザが自ら金属異物27を取り除くことができる。その後、電力伝送を再開することが可能となる。
なお、実施の形態1と同様に、第1コイル13と第2コイル15との間に温度検知素子を配していないので、前記温度検知素子に起因した電力伝送効率の低下を抑制することが可能となる。
以上の構成、動作により、複数の第2温度検出範囲35により、熱伝導体17のほぼ全面に対して温度検出が可能となり、死角が少なくなる。従って、金属異物27を高精度に検知できる高効率な非接触給電装置11が得られる。
なお、本実施の形態4では、第2コイル15側の端部に複数の第2非接触温度検出器33を配する構成について説明したが、これは、実施の形態1で述べた第1非接触温度検出器19を第1コイル13側の端部に複数配する構成としてもよい。
(実施の形態5)
図6は、本発明の実施の形態5における非接触給電装置の斜視図である。
なお、本実施の形態5において、実施の形態1、2、4と同じ構成には同じ符号を付して、詳細な説明を省略する。また、図6において、図5に示した第2温度検出範囲35は省略されている。
図6において、第1コイル13、または第2コイル15の少なくとも一方は移動できる構成を備える。そして、電力制御部21は、複数の第2非接触温度検出器33から金属異物27の位置を判断し、金属異物27の上部に第2コイル15が対向しないように、第1コイル13、または第2コイル15の少なくとも一方の位置をずらすように制御する。
これにより、電力制御部21は複数の第2非接触温度検出器33から出力される温度Tにより、金属異物27の存在を高精度に判断できるとともに、およその位置も検出できるので、第1コイル13と第2コイル15は金属異物27を避けるようにずれて電力供給をすることができる。従って、電力制御部21は、金属異物27の第1コイル13への落下、載置により電力伝送を停止する可能性が低くなり、効率は低下するものの、連続的な電力伝送が可能となる。
以下、より具体的に本実施の形態5の構成、動作について、特徴となる部分を説明する。
図6において、第1コイル13は、実施の形態1で述べたように、床に固定されており、第2コイル15は、例えば自ら動くことができるロボットからなる前記負荷に搭載されている。従って、第2コイル15は、第1コイル13に対し、その位置をずらすことができる構成となる。また、第2コイル15の四隅に4つの第2非接触温度検出器33が設けられる。ゆえに、本実施の形態5の構成は、実施の形態4と同じである。
次に、このような非接触給電装置11の動作を説明する。
まず、第1コイル13から第2コイル15へ電力伝送を行う前、または電力伝送を行っている間に、第1コイル13上に金属異物27が落下、載置されると、電力伝送により金属異物27が発熱する。これにより、受電回路25は、4つの第2非接触温度検出器33からの温度Tを読み込み、実施の形態4で述べたように、4つの温度Tと既定温度Tkとの比較を行う。
次に、受電回路25は、4つの温度Tの少なくとも1つが既定温度Tkを超えていれば、金属異物27が存在すると判断する。そして、受電回路25は、4つの第2非接触温度検出器33からの温度Tに基づいて、実施の形態4で述べた方法で、金属異物27の、およその位置を求める。
次に、電力制御部21は、第2コイル15の内、少なくとも前記リッツ線が、金属異物27と対向しない位置まで、第2コイル15を搭載した前記負荷(ロボット)を動かすよう制御する。具体的には、図6の場合、第1コイル13の手前側に金属異物27が存在するので、受電回路25からの金属異物27の位置情報に基づいて、前記負荷が図6の太矢印に示す方向(奥側)に動く。これにより、金属異物27は第1コイル13と第2コイル15との間に存在しなくなるので、金属異物27の発熱は低減される。従って、電力制御部21は電力伝送を継続することができる。この際、第1コイル13と第2コイル15とが位置ずれを起こした状態で電力伝送されるので、効率は低下する。しかし、金属異物27の存在により電力伝送が完全に停止するわけではないので、時間はかかっても前記負荷(ロボット)に搭載された前記電池の充電を継続することができる。この際に、電力制御部21は、ユーザに対して、金属異物27が存在するが、位置ずれ状態で電力伝送を行っていることを報知してもよい。
その後、受電回路25は、第1コイル13と第2コイル15との位置がずれた状態での電力伝送中も、4つの第2非接触温度検出器33からの温度Tの監視を継続する。そして、電力伝送中に、さらに別の金属異物27が第1コイル13の上面に落下、載置されると、その金属異物27の存在を判断する。この場合、電力制御部21は、さらに別の金属異物27を避けるように第2コイル15を動かし、電力伝送をできるだけ継続できるように制御する。しかし、第1コイル13と第2コイル15の位置ずれがさらに拡大し、十分な電力を受けられないと受電回路25が判断すれば、受電回路25は送電回路23に対して電力伝送を停止するように指示する。これを受け、受電回路25は電力伝送を停止するとともに、ユーザに対して金属異物27により電力伝送を停止している旨を警告する。
このような動作により、まず、熱伝導体17で金属異物27の発熱が拡散され、温度拡大範囲29が生成されるので、送電回路23は高精度に異常発熱を検出できる。次に、受電回路25は金属異物27の、およその位置を検出できるので、電力制御部21は、金属異物27を避ける位置まで第2コイル15を動かすよう制御し、金属異物27の発熱を低減することができる。さらに、位置がずれた状態でも電力伝送を継続するので、電力伝送効率は低下するものの、受電回路25に接続される前記負荷へ電力を供給し続けられる。
また、送電回路23は、送電を停止した場合、ユーザに警告を発するので、ユーザが自ら金属異物27を取り除くことができる。その後、電力伝送を再開することが可能となる。
なお、実施の形態1と同様に、第1コイル13と第2コイル15との間に温度検知素子を配していないので、前記温度検知素子に起因した電力伝送効率の低下を抑制することが可能となる。
以上の構成、動作により、電力制御部21は複数の第2非接触温度検出器33から出力される温度Tにより、金属異物27の存在を高精度に判断できるとともに、およその位置も検出できるので、第1コイル13と第2コイル15は金属異物27を避けるようにずれて電力供給をすることができる。従って、電力制御部21は、金属異物27の第1コイル13への落下、載置により電力伝送を停止する可能性が低くなり、効率は低下するものの、連続的な電力伝送が可能となる非接触給電装置11が得られる。
なお、本実施の形態5では、第1コイル13の上面に金属異物27が存在すると、それを避けるように第2コイル15が動いて電力伝送を継続しているが、金属異物27が例えば第1コイル13の中央付近に存在し、第2コイル15をどのように動かしても、受電回路25へ十分な電力伝送ができない場合は、実施の形態4と同様に、直ちに電力伝送を停止し、ユーザに警告すればよい。
また、本実施の形態5では、第2コイル15が動いて金属異物27を避ける動作を行っているが、これは第1コイル13が動く構成であってもよいし、第1コイル13と第2コイル15の両方が動く構成であってもよい。両方が動く構成の場合は、金属異物27を避ける位置までの移動期間を短くできる効果が得られる。但し、第1コイル13を床設置する場合、第1コイル13自体を動かすための機械的な構造部分が必要となるため、第1コイル13の大きさ(特に厚さ)が増す可能性が高まる。従って、第1コイル13を床設置する場合は、第2コイル15のみが動く構成とする方が望ましい。
(実施の形態6)
図7は、本発明の実施の形態6における非接触給電装置の斜視図である。
なお、本実施の形態6において、実施の形態1と同じ構成には同じ符号を付して、詳細な説明を省略する。
図7において、複数(ここでは2つ)の第1非接触温度検出器19は、熱伝導体17の上面に対する温度検出方向を変えることができる構成を備える。
これにより、金属異物27が発熱している場合、電力制御部21は複数(2つ)の第1非接触温度検出器19から出力される温度Tにより、金属異物27の存在を高精度に判断できるとともに、2つの第1非接触温度検出器19における発熱部分への方向から、第1コイル13上の金属異物27の位置を、より正確に検出することができる。
以下、より具体的に本実施の形態6の構成、動作について、特徴となる部分を説明する。
図7において、2つの第1非接触温度検出器19は、第1コイル13における幅方向(以下、X方向という)の輪郭線上の中央部分と、奥行き方向(以下、Y方向という)の輪郭線上の中央部分にそれぞれ配される。従って、第1コイル13のX方向とY方向に、それぞれ第1非接触温度検出器19が1つずつ配される。
第1非接触温度検出器19は電動で左右に温度検出方向を変えることができる構成を備えている。従って、第1非接触温度検出器19は、第1温度検出範囲31を、第1コイル13に設けた熱伝導体17の上面に対し、スキャンすることができる。この際、図7に示すように、第1温度検出範囲31が狭くなるように第1非接触温度検出器19が構成されている。これにより、少数の第1非接触温度検出器19であっても高精度に金属異物27の発熱を検出することができる。
2つの第1非接触温度検出器19は送電回路23と電気的に接続される。送電回路23は、2つの第1非接触温度検出器19に対し、それぞれの温度検出方向を変えるための信号を出力するとともに、現在のそれぞれの温度Tと温度検出方向(以下、角度という)の情報を読み込む。従って、送電回路23と各第1非接触温度検出器19とは、双方向の通信機能を備える。この両者間の信号を制御信号contと呼ぶ。
次に、このような非接触給電装置11の動作を説明する。
まず、電力制御部21は、電力伝送を開始すると同時に、2つの第1非接触温度検出器19が、それぞれの第1温度検出範囲31を、熱伝導体17の上面に対し、スキャンするように制御信号contを出力する。これにより、2つの第1非接触温度検出器19は、図7の太矢印に示すように、左右にその方向を変える。
次に、第1コイル13から第2コイル15へ電力伝送を行う前、または電力伝送を行っている間に、第1コイル13上に金属異物27が落下、載置されると、電力伝送により金属異物27が発熱する。送電回路23は、2つの第1非接触温度検出器19からの温度Tと角度の情報を読み込み、現在の各温度Tが既定温度Tkを超えているか否かを判断する。そして、各温度Tの内、いずれかが既定温度Tkを超えていれば、既定温度Tkを超えた方の第1非接触温度検出器19の角度を送電回路23に内蔵されたメモリ(図示せず)に記憶する。
その後、もう一方の第1非接触温度検出器19においても、その第1温度検出範囲31が金属異物27を含むと、その温度Tは既定温度Tkを超えることになるので、その際の第1非接触温度検出器19の角度も前記メモリに記憶する。
次に、電力制御部21は、金属異物27が存在すると判断し、電力伝送を停止するとともに、ユーザに金属異物27の存在を警告する。この際、電力制御部21は、送電回路23の前記メモリに2つの第1非接触温度検出器19の角度が記憶されているので、これらの角度から、第1コイル13上のX方向、およびY方向の位置を求め、金属異物27の位置情報をユーザに知らせる。これにより、特に大型の第1コイル13であった場合、ユーザはどの位置に金属異物27があるのかを素早く正確に知ることができるので、ユーザによる金属異物27の除去が容易になる。
なお、受電回路25が金属異物27の存在を判断した後の動作は実施の形態2と同じである。
このような動作により、熱伝導体17で金属異物27の発熱が拡散され、温度拡大範囲29が生成されるので、送電回路23は高精度に異常発熱を検出できる。さらに、金属異物27の正確な位置も検出できる。これらにより、送電回路23は、送電を停止するとともにユーザに金属異物27の位置情報を含む警告を発するので、ユーザが自ら金属異物27を容易に取り除くことができる。その後、電力伝送を再開することが可能となる。
なお、実施の形態1と同様に、第1コイル13と第2コイル15との間に温度検知素子を配していないので、前記温度検知素子に起因した電力伝送効率の低下を抑制することが可能となる。
以上の構成、動作により、金属異物27が発熱している場合、電力制御部21は複数の第1非接触温度検出器19から出力される温度Tにより、金属異物27の存在を高精度に判断できる。さらに、複数の第1非接触温度検出器19における発熱部分への方向(角度)から、第1コイル13上の金属異物27の位置を、より正確に検出することができるので、ユーザが金属異物27を容易に取り除くことができる。
なお、本実施の形態6では、金属異物27の位置をユーザに知らせる構成としているが、これは、実施の形態5と同様に、第2コイル15が金属異物27と対向しないように、電力制御部21が、第1コイル13、または第2コイル15の少なくとも一方の位置をずらすように制御してもよい。この場合、本実施の形態6は、実施の形態5よりも正確に位置を検出できるので、電力制御部21は、第1コイル13と第2コイル15の位置ずれができるだけ小さくなるように、第1コイル13、または第2コイル15の少なくとも一方の位置をずらす制御が可能となる。
また、本実施の形態6では、第1非接触温度検出器19を2つ配する構成としたが、これは2つより多くてもよい。この場合、特に大型の第1コイル13の場合、さらに正確な金属異物27の位置情報が得られるが、数が多すぎると構成、制御が複雑になるため、必要十分な位置情報が得られる数を予め決定すればよい。
また、本実施の形態6では、第1非接触温度検出器19の温度検出方向が変えられる構成について述べたが、これは、第2コイル15側に配される第2非接触温度検出器33の温度検出方向が変えられる構成としてもよい。
また、本実施の形態6では、2つの第1非接触温度検出器19を、それぞれ第1コイル13におけるX方向の輪郭線上の中央部分と、Y方向の輪郭線上の中央部分とに設けたが、これに限定されるものではなく、第1コイル13の端部(四隅や輪郭線上)で、X方向とY方向の位置が求められる部分であればよい。
また、実施の形態1〜6では、第1コイル13を送電用、第2コイル15を受電用として説明したが、これは逆の構成、すなわち、第1コイル13が受電用、第2コイル15が送電用になるような構成であってもよい。この場合も、実施の形態1〜6と同様の効果が得られる。
本発明にかかる非接触給電装置は、金属異物を高精度に検出することができるので、特に非接触で電力を伝送する非接触給電装置等として有用である。
11 非接触給電装置
13 第1コイル
15 第2コイル
17 熱伝導体
19 第1非接触温度検出器
21 電力制御部
27 金属異物
33 第2非接触温度検出器

Claims (5)

  1. 第1コイルと、
    前記第1コイルの上側に対向して配される第2コイルと、
    前記第1コイルの上面に形成される熱伝導体と、
    前記第1コイル、または前記第2コイルの少なくとも一方の端部に配され、前記熱伝導体の温度(T)を検出する非接触温度検出器と、
    前記第1コイル、第2コイル、および非接触温度検出器と電気的に接続される電力制御部と、を備え、
    前記電力制御部は、前記第1コイルと前記第2コイルとの間で電力伝送を行っている際に、前記非接触温度検出器で検出される温度(T)が既定温度(Tk)を超えれば、前記第1コイルに金属異物が存在すると判断するようにした非接触給電装置。
  2. 前記電力制御部は、前記金属異物の存在を判断すれば、前記電力伝送を停止するようにした請求項1に記載の非接触給電装置。
  3. 前記非接触温度検出器を前記端部に複数配した請求項1に記載の非接触給電装置。
  4. 前記第1コイル、または前記第2コイルの少なくとも一方は移動できる構成を備え、
    前記電力制御部は、複数の前記非接触温度検出器から前記金属異物の位置を判断し、前記金属異物の上部に前記第2コイルが対向しないように、前記第1コイル、または前記第2コイルの少なくとも一方の位置をずらすように制御する請求項3に記載の非接触給電装置。
  5. 複数の前記非接触温度検出器は、前記熱伝導体の上面に対する温度検出方向を変えることができる構成を備える請求項3に記載の非接触給電装置。
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