JP2015194872A - 情報処理装置、画像形成装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム - Google Patents
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Abstract
Description
これらの画像形成装置には、スキャナー等で取得された画像データを、PDF(Portable Document Format)等の文書データに変換する機能を備えるものが存在する。
つまり、画像データの元となる、ワードプロセッサーソフトウェア等で作成したときのフォント情報が分からないため、画像データを、元の原稿と同様の文書データに変換することはできなかった。
本発明の情報処理装置は、前記画像データの領域に対応する前記文書データの描画位置に対して、前記フォント照合手段により複数のフォント及び複数の文字サイズのいずれかに該当すると照合されなかった場合は、文字を含まない線画又は画像の描画データを設定する文字画像切換手段を備えることを特徴とする。
本発明の画像形成装置は、画像データを文書データに変更可能な画像形成装置において、前記画像データを取得する画像データ取得手段と、該画像データ取得手段により取得された画像データから文字を認識する文字認識手段と、該文字認識手段により文字と認識された前記画像データの領域について、認識された文字が複数のフォント及び複数の文字サイズのいずれに該当するか照合するフォント照合手段と、該フォント照合手段で照合されたフォント及び文字サイズを前記文書データに設定し、文字の描画位置を前記画像データに対応するよう設定する文字属性データ設定手段とを備えることを特徴とする。
本発明の情報処理方法は、画像データを文書データに変更可能な情報処理装置により実行される情報処理方法において、前記情報処理装置に、前記画像データから文字を認識させ、文字と認識された前記画像データの領域について、認識された文字が複数のフォント及び複数の文字サイズのいずれに該当するか照合させ、照合されたフォント及び文字サイズを前記文書データに設定させ、文字の描画位置を前記画像データに対応するよう設定させることを特徴とする。
本発明の情報処理プログラムは、画像データを文書データに変更可能な情報処理装置により実行される情報処理プログラムにおいて、前記情報処理装置に、前記画像データから文字を認識させ、文字と認識された前記画像データの領域について、認識された文字が複数のフォント及び複数の文字サイズのいずれに該当するか照合させ、照合されたフォント及び文字サイズを前記文書データに設定させ、文字の描画位置を前記画像データに対応するよう設定させることを特徴とする。
〔画像形成装置1の全体の構成〕
まず、図1を参照して、画像形成装置1(情報処理装置)の全体の構成について説明する。
制御部10は、記憶部19のROMやHDDに記憶されている制御プログラムを読み出して、この制御プログラムをRAMに展開させて実行することで、後述する機能ブロックの各手段として動作させられる。また、制御部10は、図示しない外部の端末や操作パネル部16から入力された所定の指示情報に応じて、装置全体の制御を行う。
画像処理部11は、原稿読取部12で読み取られた画像を、記憶部19に印刷データとして記憶する。この際、画像処理部11は、印刷データをPDFやTIFF等のフォーマットのファイル単位に変換することも可能である。
原稿給送部13は、原稿読取部12で読み取られる原稿を搬送する手段である。
画像形成部17は、ユーザーの出力指示により、記憶部19に記憶され、原稿読取部12で読み取られ、又は外部の端末から取得されたデータから記録紙への画像形成を行わせる手段である。
搬送部は、給紙カセット42a(図2)から記録紙を搬送し、画像形成部17で画像形成させ、その後にスタックトレイ50へ搬送する。
なお、原稿読取部12、原稿給送部13、搬送部、画像形成部17の動作については後述する。
ネットワーク送受信部15は、データ通信用の回線ではデータを送受信し、音声電話回線では音声信号を送受信する。
ネットワーク送受信部15は、ネットワークを介して、図示しないPC(Personal Computer)やスマートフォンやPDA(Personal Data Assistant)や携帯電話等の外部の端末、サーバー等に接続されていてもよい。
操作パネル部16は、画像形成装置1へユーザーの指示を取得する。このユーザーの指示により、後述する画像ファイル化処理が開始される。また、ユーザーの指示により、各ユーザーの情報を入力、変更することも可能である。
また、操作パネル部16には、USBメモリーやフラッシュメモリーカードや外部機器等の画像データ200(図3)を記憶した記録媒体を接続するための接続部が備えられていてもよい。
記憶部19のRAMは、省電力状態であっても、セルフリフレッシュ等の機能により、記憶内容が保持される。
記憶部19のROMやHDDには画像形成装置1の動作制御を行うための制御プログラムが記憶されている。これに加えて、記憶部19は、ユーザーのアカウント設定も記憶している。また、記憶部19には、ユーザー毎の保存フォルダーの領域301が含まれていてもよい。
また、制御部10及び画像処理部11は、RAMやROMやフラッシュメモリー等を内蔵していてもよい。
また、画像形成装置1は、ファクシミリの送受信を行うFAX送受信部を備えていてもよい。
次に、図2を参照して、本発明の実施の形態に係る画像形成装置1の動作について説明する。
原稿読取部12は、本体部14の上部に配設され、原稿給送部13は、原稿読取部12の上部に配設されている。スタックトレイ50は、本体部14に形成された記録紙の排出口41側に配設され、また、操作パネル部16は、画像形成装置1のフロント側に配設されている。
プラテンガラス12bは、ガラス等の透明部材により構成された原稿台である。原稿読取スリット12cは、原稿給送部13による原稿の搬送方向と直交方向に形成されたスリットを有する。
また、原稿給送部13により搬送された原稿を読み取る場合には、スキャナー12aは、原稿読取スリット12cと対向する位置に移動され、原稿読取スリット12cを介し、原稿給送部13による原稿の搬送動作と同期して原稿を読み取って画像データ200を取得し、取得した画像データ200を本体部14に備わる制御部10に出力する。
なお、原稿給送部13は、可倒式に構成され、原稿給送部13を上方に持ち上げることで、プラテンガラス12bの上面を開放させることができる。
給紙ローラー42bによって用紙搬送路43に繰り出された記録紙は、搬送ローラー対44によって画像形成部17に搬送される。そして、画像形成部17によって記録が施された記録紙は、排出ローラー対45によってスタックトレイ50に排出される。
ここで、図3により、画像形成装置1の制御構成について説明する。
画像形成装置1の制御部10は、画像データ取得部100(画像データ取得手段)、文字認識部110(文字認識手段)、フォント照合部120(フォント照合手段)、文字属性データ設定部130(文字属性データ設定手段)、及び文字画像切換部140(文字画像切換手段)を備えている。
記憶部19は、画像データ200、文書データ210、及びフォント照合データ220を記憶している。
画像データ取得部100は、ユーザーの指示により、印刷された文字を含む原稿を原稿読取部12でスキャンさせ、画像データ200として取得する。
また、画像データ取得部100は、接続された記録媒体や外部の端末やサーバー等から画像データ200を取得してもよい。
文字認識部110は、例えば、画像データ200から文字が描画されている領域301を認識し、文字の線画のベクトル等を算出し、このベクトルについて、人工ニューラルネット等により、文字コードを判別する。この上で、文字認識部110は、文書データ210に、文字属性データ211として判別された文字コードを設定する。
また、文字認識部110は、例えば、光学文字認識の際に、画像データ200内で文字と認識された領域301の座標、文字の線画のベクトル等のデータについても、記憶部19に記憶してもよい。
フォント照合部120は、例えば、文字認識部110により出力された文字コードに対応するフォント照合データ220の文字フォントの描画データを、文字サイズを変更させつつ画像比較し、類似度を算出することで照合を行う。フォント照合部120は、類似度が最も高いフォント及び文字サイズを選択する。フォント照合部120は、この選択されたフォント及び文字サイズが所定の閾値以上の類似度であった場合、このフォント及び文字サイズに該当し、照合されたと判断する。また、フォント照合部120は、所定の閾値よりも類似度が低い場合には、該当するフォント及び文字サイズがなく、照合されなかったと判断する。
文字属性データ設定部130は、例えば、文書データ210の文字属性データ211の各文字について、フォント照合部120により該当すると判断されたフォント及び文字サイズに設定する。また、文字属性データ設定部130は、この文字が閲覧や印刷される際に、画像データ200と対応する描画位置になるように設定する。
これにより、文書データ210が閲覧されたり画像形成部17で出力されたりした場合に、画像データとほぼ同じ位置に文字が描画される。
なお、文字画像切換部140は、フォント照合部120により、フォント照合データ220に含まれる複数のフォント及び複数の文字サイズのいずれかに該当すると照合された場合は、認識された文字の描画データが文字属性データ211として文書データ210に設定されたままにしてもよい。
また、画像データ200は、RGBカラーやCMYKカラーやモノクロやグレースケールのビットマップ画像のファイルや、ランレングスやLZW等で軽度に圧縮されたファイル等であってもよい。
また、画像データ200は、制御部10や画像処理部11で既にPDFやJPG(Joint Photographic Experts Group)やPNG(Portable Network Graphics)やBMP(Bitmap Image)やTIFF(Tagged Image File Format)等の形式に変換されたファイルであってもよい。
また、画像データ200は、記憶部19の文書ボックス、接続された記録媒体、外部の端末やサーバー等から取得された画像を含むJPGやPDF等の画像のファイルであってもよい。
また、画像データ200がPDFの場合、既に文字認識された文字属性データ211が含まれていてもよい。
また、画像データ200は、ファクシミリ受信されたJBIG等の画像のデータであってもよい。
文書データ210は、例えば、PDF、PS(PostScript(登録商標))、PDL(Page Description Language)等の電子文書や印刷データに近い形式のファイルであってもよい。また、文書データ210は、HTML(Hyper Text Markup Language)等のハイパーテキストのファイルであってもよい。また、文書データ210は、ワードプロセッサー、表計算ソフトウェア、描画ソフトウェア等の各種アプリケーション・ソフトウェア(以下「アプリケーション」という。)のファイルであってもよい。
この場合、文書データ210は、例えば、「.docx(Microsoft(登録商標)Word(登録商標))」、「.xlsx(Microsoft(登録商標)Excel(登録商標))」、SVG(Scalable Vector Graphics)のファイル等であってもよい。
また、文書データ210は、印刷用のページファイル等であってもよい。
なお、文書データ210は、PDFの場合、文字属性データ211と画像データ200を含んでいても、文字属性データ211のみを含んでいてもよい。
また、本実施形態においては、文書データ210がPDF又はPSである場合の例について説明する。
文字属性データ211は、文字認識部110により画像データ200が文字認識されて文書データが作成された際には、文字コードと、大まかな文字の描画位置のデータのみが含まれていてもよい。
また、文字属性データ211は、文字属性データ設定部130により、各文字のフォント及び文字サイズ、文字の描画位置等のデータが設定されてもよい。
また、文字属性データ211は、文書データ210がPDFの場合には、フォント辞書データのオブジェクトのデータが含まれていてもよい。
フォント照合データ220は、例えば、複数のフォントについて、複数の文字サイズで描画された際の各文字のビットマップデータを文字テーブル等として含んでいてもよい。フォント照合データ220の各フォントとして、標準的なPC、画像形成装置1の自社製の機器、印刷物用の標準フォント等が含まれていてもよい。また、フォント照合データ220の文字サイズとして、画像データ200のdpi(dot per inch)等に対応して、例えば、8ポイント〜96ポイント等のサイズのデータが含まれていてもよい。また、フォント照合データ220は、各フォントの各文字サイズについて、ボールド、イタリック、下線、網掛け等の文字修飾が行われた際のデータが含まれていてもよい。
なお、フォント照合データ220は、ビットマップデータではなく、複数のフォントのベクトル(線画)データであってもよい。
また、上述の画像形成装置1の各部は、本発明の画像形成方法を実行するハードウェア資源となる。
次に、図4〜図8により、本発明の実施の形態に係る画像形成装置1による画像ファイル化処理の説明を行う。
本実施形態の画像ファイル化処理では、まず、画像データ200を取得して、光学文字認識を行い、文書データ210を作成する。そして、この光学文字認識により出力された文字コードにより、画像データ200の文字と認識された領域301が、どのフォントのどのフォントサイズで出力されたものであるか照合する。照合できた文字の箇所については、文書データ210の文字の描画位置を補正して、画像データ200の元になった文書と同様の文字情報を復元する。照合できなかった箇所については、文書データ210の文字を削除して、ベクトルの描画データに置き換える。
本実施形態の画像ファイル化処理は、主に制御部10が、記憶部19に記憶されたプログラムを、各部と協働し、ハードウェア資源を用いて実行する。
以下で、図4のフローチャートを参照して、画像ファイル化処理の詳細をステップ毎に説明する。
まず、制御部10が、画像データ取得部100として、画像データ取得処理を行う。
制御部10は、操作パネル部16のユーザーの指示により、文字の印刷された原稿を原稿読取部12でスキャンさせる。制御部10は、スキャンされたデータを、画像処理部11で画像処理し、記憶部19に画像データ200として記憶する。この際、制御部10は本等の見開き原稿の場合は、端部を変形する等の処理を行ってもよい。また、制御部10は、画像のゴミを除去したり、モアレを除去したり、画像のシャープネスを上げたり、DPI変換する処理を行ったりしてもよい。また、制御部10は、これらの画像処理を画像処理部11のGPU等で高速化して行ってもよい。
また、制御部10は、画像データ200に対応する文書データ210のファイルも作成する。この時点では、文書データ210には、まだ文字が設定されていないものの、画像データ200に含まれる画像がコピーされていてもよい。
なお、制御部10は、操作パネル部16に接続された記録媒体から画像データ200を取得して、記憶部19に記憶してもよい。
また、制御部10は、ネットワーク送受信部15を介して、外部の端末やサーバー等から画像データ200を取得して、記憶部19に記憶してもよい。
また、制御部10は、図示しないFAX送受信部で受信した画像データ200を記憶部19に記憶してもよい。
また、制御部10は、取得した画像データ200を、特定の形式のデータに変換してもよい。
次に、制御部10が、文字認識部110として、文字認識処理を行う。
図5によると、制御部10は、画像データ200内で文字が描画された箇所を検索し、この検索された箇所について一文字毎に文字認識を行う。制御部10は、認識された文字の文字コード等の文字属性データ211を文書データ210に設定する。
図5の例では、文字311を文書データ210に設定している。この文字311は、文書データ210内で大まかに画像データ200と同じ位置で閲覧又は印刷される位置となるような描画位置が設定されてもよい。また、この時点での文字311のフォントは、画像データ200の元になった原稿とは異なるデフォルト(既定)のフォントであってもよい。また、制御部10は、認識された文字コードと、文字と認識された画像データ200の領域301の座標とを記憶部19に一時データとして記憶してもよい。なお、制御部10は、文字認識の際に算出された文字のベクトルデータ等も、記憶部19に一時データとして記憶してもよい。
また、制御部10は、文字以外の図形等を認識してもよい。また、画像データ200に既に文字認識された文字属性データ211が含まれていた場合、この文字認識処理をスキップすることも可能である。
次に、制御部10が、フォント照合部120として、フォント照合処理を行う。
図6によると、制御部10は、まず、画像データ200自体の大きさ、dpi、解像度等の情報と、画像データ200の文字と認識された領域301の大きさ等により、文字のポイント数等の文字サイズを推定する。また、制御部10は、フォント照合データ220に記憶された推定された文字サイズ毎の文字テーブルを呼び出す。制御部10は、このフォント毎の文字テーブルに含まれる、文字認識された文字コードに対応する各フォントの画像と、画像データ200の領域301の画像とを比較して、一番近い画像を選択する照合を行う。制御部10は、この比較として、例えば、上下左右8〜192ドット等のウィンドウを設定し、動的プログラミング等を用いて、各ピクセルの暗点の明度の類似度を算出する。この際、制御部10は、印刷された原稿では文字の輪郭が太くなる傾向がある等の印刷条件を配慮した類似度を算出したり、白黒2値に変更してビット加算等を用いて高速に類似度を算出したりしてもよい。制御部10は、例えば、このような類似度が最も高くなったものを一番近い画像として選択してもよい。また、制御部10は、この際のウィンドウ上の座標を算出してもよい。
制御部10は、選択された一番近い画像のフォント及び文字サイズ、ウィンドウ上の座標、類似度等を記憶部19に一時的に記憶する。
次に、制御部10が、フォント照合部120として、画像照合に成功したか否かを判定する。制御部10は、例えば、上述のフォント照合処理で、類似度が所定の閾値以上であった場合に、認識された文字が、フォント照合データ220内のいずれかのフォント及び文字サイズに該当する、つまり照合に成功したと判断し、Yesと判定する。制御部10は、例えば、類似度が所定の閾値未満であった場合は、該当するフォント及び文字サイズがなかった、つまり照合に失敗したとして、Noと判定する。
Yesの場合、制御部10は、処理をステップS104に進める。
Noの場合、制御部10は、処理をステップS105に進める。
照合に成功した場合、制御部10は、文字属性データ設定部130として、文字属性データ設定処理行う。
制御部10は、例えば、文書データ210のフォント並びに文字サイズ、及びフォントの描画位置を変更する。この際、文書データ210がPSやPDFやPDL等であった場合、文字属性データ211として、類似度が閾値以上になったフォント及び文字サイズのフォント辞書を登録し、描画位置を書き出し位置の情報として設定する。
図7(a)によると、制御部10は、文字属性データ211の照合に成功した文字に、フォント及び文字サイズを設定する。また、制御部10は、当該文字の画像データ200上の正確な描画位置を算出する。制御部10は、例えば、上述の照合処理のウィンドウ上の座標と、画像データ200の文字と認識された領域301の座標とから、この描画位置を算出してもよい。また、制御部10は、この文字が描画された際に、画像データ200の領域301の画像と実際に重なるか否かを確認してもよい。
制御部10は、算出された画像データ200上の正確な描画位置に対応するよう、文書データ210の文字属性データ211中の文字の描画位置の設定を行う。
図7(b)は、文書データ210の文字属性データ211に、文字312のようなフォント、文字サイズ、描画位置を設定した例を示す。
描画データ401は、例えば、フォントとして「type3」を指定し、グリフ座標系とフォント境界を指定した例である。
描画データ402は、文字コードを文字名に変換する配列の定義の例である。この例では、コード「80」が「P」と変換される。
描画データ403は、グリフ記述(ベクトル化文字)格納用の辞書の例である。
描画データ404は、グリフ作成手続きの指定を示すコードの例である。このコードでは、文字境界、辞書の取得等を示している。
描画データ405は、文字描画に必要なフォント辞書取得、フォントサイズ指定、位置指定、文字表示等を示すコードの例である。
このように、文書データ210のすべての文字に対応する文字描画位置の補正の書き出しが終わった後、制御部10は、画像ファイル化処理を終了する。
照合に成功しなかった場合、制御部10は、文字画像切換部140として、文字画像切換処理を行う。
制御部10は、文字と認識された画像データ200の領域301について、文書データ210内の文字の情報を削除して、ベクトル(線画)のデータに置き換える。この置き換えのベクトルデータは、上述の文字認識処理で算出した文字の線画のベクトルのデータ等を使用してもよい。また、制御部10は、領域301の画像をそのまま文書データ210に出力してもよい。
以上により、本発明の実施の形態に係る画像ファイル化処理を終了する。
従来の文字認識を行う装置では、画像データを文書データに変換する際に、文字のフォント及び文字サイズを正確に設定することができなかった。このため、画像データを、元の原稿と同様の文書データに変換することはできなかった。
これに対して、本発明の実施の形態に係る画像形成装置1は、画像データ200を文書データ210に変更可能な情報処理装置であり、画像データ200を取得する画像データ取得部100と、画像データ取得部100により取得された画像データ200から文字を認識する文字認識部110と、文字認識部110により文字と認識された画像データ200の領域301について、認識された文字が複数のフォント及び複数の文字サイズのいずれに該当するか照合するフォント照合部120と、フォント照合部120で照合されたフォント及び文字サイズを文書データ210に設定し、文字の描画位置を画像データ200に対応するよう設定する文字属性データ設定部130とを備えることを特徴とする。
このように構成することで、画像データ200の元になった原稿に印刷されている文字のフォーマットを復元することが可能となる。これにより、画像データ200から文字認識した文書データ210を、各種アプリケーションのファイルと同様のファイルになるよう変換することが可能となる。つまり、元の原稿と同様の文書データ210に変換することが可能となる。
このように変換された文書データ210を対応するアプリケーションで読み込むと、文字のフォントの種類、文字サイズ、ボールド/イタリック等の文字修飾情報、文字の描画位置等を、ほぼ確実に再現することが可能となる。このため、文書データ210のフォント情報を再現することができ、各種アプリケーションで容易に文字の修正等を行うことができる。これにより、ユーザーの利便性が高まる。
これに対して、本実施形態の画像形成装置1は、文字認識部110で検出した文字コードで、フォント照合データ220に含まれる全てのフォント及び文字サイズについて設定された画像テーブルと照合を行うため、作成したフォント及び文字サイズをほぼ確実に抽出することが可能となる。
また、検出した文字の画像が画像データ200と合っているか比較し、文字認識手段で文書データ210に設定された文字の描画位置を、正確な値に補正する。
このように構成することで、原稿の元となった文書をほぼ確実に再現することが可能となる。また、この変換された文書データ210は、この元となった文書と同様の状態になるよう印刷させることができる。この際、文書データ210には、文字の属性が文字属性データ211に設定されているため、スキャンに由来するボケやにじみ等が少なくなり、高品位な印刷を行うことができる。
このように構成することで、文字認識において誤認識された箇所を検出することが可能となる。これにより、変換後の文書データ210に含まれる誤認識された文字属性データ211を削除することで、ユーザーが文書データ210を編集しやすくなり、ユーザーの利便製を高めることが可能となる。また、例えば、会社のロゴ等、図案化されたデータが混じっており、文字認識が失敗した箇所等についての、文字を削除して完全な状態の文書データ210を作成できる。
また、フォント及び文字サイズについて照合に失敗した場合であっても、文字の箇所について、ベクトルの描画データを設定することで、高品位な印刷が可能な文書データ210を取得することができる。また、文章の途中で文字認識が失敗していた場合でも、その箇所を閲覧や印刷した際の違和感を少なくすることができる。
このように構成することで、PDFに含まれる文字属性データ211のフォントや書き出し位置等の情報が正確となり、PDFから容易にスタイル対応した文字情報を抽出することが可能となる。また、PDFから、ワードプロセッサーや表計算ソフトウェア等のアプリケーションのファイルへの変換が容易となる。
しかしながら、制御部10は、先に文字サイズを推定せずに、フォント照合データ220の文字テーブルを総当たりで検索してもよい。また、フォント照合データ220として、ベクトルデータのみを記憶している場合、当該文字を一次データとして描画した際に、画像データ200の領域301と一致するピクセル数の割合等を算出して、照合を行ってもよい。また、制御部10は、画像処理部11のGPU演算機能等を用いて、照合を高速に行ってもよい。また、制御部10は、上述の文字認識処理で作成された文字の線画のベクトル等のデータを、照合の際に利用してもよい。
このように構成することで、記憶部19の記憶容量を削減し、又は照合を高速化することが可能となる。
また、画像ファイルをワードプロセッサーの文書ファイルや表計算ソフトウェアのファイルやHTMLファイル等に変換した場合、制御部10は、修正した文字の描画位置の情報をページ単位で計算して、標準フォント、行送り、文字間隔、余白、ヘッダー/フッター等の設定についても算出し、文書データ210に設定してもよい。これにより、原稿の元となったファイルと同様のページ設定等を復元することができ、文書ファイルを修正しやすくなり、ユーザーの利便性を高めることができる。
また、画像形成装置1は、フォント照合部120により複数のフォント及び複数の文字サイズのいずれかと照合されなかった文字について、周囲の照合された文字と同じフォント又は文字サイズを指定して再度文字認識を行う文字再認識部を備えていてもよい。このように構成することで、文字認識の精度を高めることが可能となる。また、下線が引かれた文字等、従来の文字認識方式では認識に失敗しやすい箇所でも、確実に文字認識させることが可能になる。
また、上述の実施の形態では、先に文字認識部110が文書データ210に文字属性データ211を出力するように記載したものの、これに限られない。つまり、文字認識部110は一時データとして文字コード等を記憶部19に出力し、文字属性データ設定部130が文書データに文字コード等を設定するような構成であってもよい。このように構成することで処理を簡略化でき、文書データ210の修正を少なくして、処理を高速化できる。
また、画像ファイル化処理のうち、文字認識処理、照合処理のように演算性能が必要な処理について、外部のサーバーで実行するように構成してもよい。このように構成することで、画像形成装置1の制御部10、画像処理部11、及び記憶部19のコストを削減でき、処理を短時間で完了し、消費電力を削減することができる。
10 制御部
11 画像処理部
12 原稿読取部
12a スキャナー
12b プラテンガラス
12c 原稿読取スリット
13 原稿給送部
13a 原稿載置部
13b 原稿排出部
13c 原稿搬送機構
14 本体部
15 ネットワーク送受信部
16 操作パネル部
17 画像形成部
17a 感光体ドラム
17b 露光部
17c 現像部
17d 転写部
17e 定着部
19 記憶部
41 排出口
42 給紙部
42a 給紙カセット
42b 給紙ローラー
43 用紙搬送路
44 搬送ローラー対
45 排出ローラー対
50 スタックトレイ
100 画像データ取得部
110 文字認識部
120 フォント照合部
130 文字属性データ設定部
140 文字画像切換部
200 画像データ
210 文書データ
211 文字属性データ
220 フォント照合データ
301 領域
311、312 文字
401、402、403、404、405 描画データ
Claims (5)
- 画像データを文書データに変更可能な情報処理装置において、
前記画像データから文字を認識する文字認識手段と、
該文字認識手段により文字と認識された前記画像データの領域について、認識された文字が複数のフォント及び複数の文字サイズのいずれに該当するか照合するフォント照合手段と、
該フォント照合手段で照合されたフォント及び文字サイズを前記文書データに設定し、文字の描画位置を前記画像データに対応するよう設定する文字属性データ設定手段とを備える
ことを特徴とする情報処理装置。 - 前記画像データの領域に対応する前記文書データの描画位置に対して、前記フォント照合手段により複数のフォント及び複数の文字サイズのいずれかに該当すると照合されなかった場合は、文字を含まない線画又は画像の描画データを設定する文字画像切換手段を備える
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 画像データを文書データに変更可能な画像形成装置において、
前記画像データを取得する画像データ取得手段と、
該画像データ取得手段により取得された画像データから文字を認識する文字認識手段と、
該文字認識手段により文字と認識された前記画像データの領域について、認識された文字が複数のフォント及び複数の文字サイズのいずれに該当するか照合するフォント照合手段と、
該フォント照合手段で照合されたフォント及び文字サイズを前記文書データに設定し、文字の描画位置を前記画像データに対応するよう設定する文字属性データ設定手段とを備える
ことを特徴とする画像形成装置。 - 画像データを文書データに変更可能な情報処理装置により実行される情報処理方法において、前記情報処理装置に、
前記画像データから文字を認識させ、
文字と認識された前記画像データの領域について、認識された文字が複数のフォント及び複数の文字サイズのいずれに該当するか照合させ、
照合されたフォント及び文字サイズを前記文書データに設定させ、文字の描画位置を前記画像データに対応するよう設定させる
ことを特徴とする情報処理方法。 - 画像データを文書データに変更可能な情報処理装置により実行される情報処理プログラムにおいて、前記情報処理装置に、
前記画像データから文字を認識させ、
文字と認識された前記画像データの領域について、認識された文字が複数のフォント及び複数の文字サイズのいずれに該当するか照合させ、
照合されたフォント及び文字サイズを前記文書データに設定させ、文字の描画位置を前記画像データに対応するよう設定させる
ことを特徴とする情報処理プログラム。
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