JP2015193662A - 切断型シスチンノットタンパク質 - Google Patents
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Abstract
Description
ファミリーメンバーのアミノ酸配列、より好ましくはTGFB2のアミノ酸配列と少なくとも70%、好ましくは少なくとも80%、より好ましくは少なくとも90%、最も好ましくは少なくとも95%の配列同一性を有するアミノ酸配列を表すことが好ましい。より好ましい実施形態では、キメラタンパク質模倣体は、アミノ酸配列: C1ALRPLYIDFKRDLGWKWIHEPKGYNANFC2AGAC3NDEGLEC4VSQDLEPLTILYYIGKTPKIEQLSNMIVKSC5KC6 (TGFB215〜111/Δ49〜77-VEGF62〜67)からなり、場合によって、最長で5アミノ酸の長さの隣接配列を含む。好ましい実施形態では、隣接配列は、最長で2アミノ酸の長さであり、好ましくは最長で1アミノ酸の長さである。最も好ましい実施形態では、タンパク質模倣体は隣接配列を含まない。
- [GSRE]C3[KRL]G[LIVT][DE]XXX[YW]XSXC4;
- P[PSR]CVXXXRC2[GSTA]GCC3;
- [LIVM]XXPXX[FY]XXXXC2XGXC3;
- C2[STAGM]G[HFYL]C3X[ST];
- [PA]VAXXC5XC6XXCXXXX[STDAI][DEY]C;
- C2XGCC3[FY]S[RQS]A[FY]PTP;または
- CC4(X)13C(X)2[GN](X)12C5XC6(X)2,4C
(式中、
C2〜C6は、シスチンノット構造の一部であるシステイン残基であり;
Xは、任意のアミノ酸を意味し;
[GSRE]は、GまたはSまたはRまたはEを意味し; [KRL]は、KまたはRまたはLを意味し; [LIVT]は、LまたはIまたはVまたはTを意味し; [DE]は、DまたはEを意味し; [YW]は、YまたはWを意味し;
[PSR]は、PまたはSまたはRを意味し; [GSTA]は、GまたはSまたはTまたはAを意味し;
[LIVM]は、LまたはIまたはVまたはMを意味し; [FY]は、FまたはYを意味し;
[STAGM]は、SまたはTまたはAまたはGまたはMを意味し; [HFYL]は、HまたはFまたはYまたはLを意味し; [ST]は、SまたはTを意味し; [PA]は、PまたはAを意味し; [STDAI]は、SまたはTまたはDまたはAまたはIを意味し;
[DEY]は、DまたはEまたはYを意味し; [GN]は、GまたはNを意味し; [RQS]は、RまたはQまたはSを意味し;
(X)13は、13アミノ酸の配列を意味し; (X)2は、2アミノ酸の配列を意味し; (X)12は、12アミノ酸の配列を意味し; (X)2,4は、2、3、または4アミノ酸の配列を意味する)
のうちの少なくとも1つを含む、本発明によるタンパク質模倣体が提供される。
in (商標)療法を施される患者に対して手術を実施することが必要な場合もある。このような場合、切断型VEGF、好ましくはVEGF26〜104を投与して、VEGFそれ自体の作用に類似する生物学的作用をそれほど高度に誘導することなく、循環する抗VEGF抗体を中和することが好ましい。切断型VEGFを投与し、抗VEGF抗体を中和した短期間の後には、Avastin (商標)療法中の手術後に通常観察される上記の重篤な副作用なしに、患者に手術を施すことができる。
(実施例1A)
切断型VEGFの各種形態の合成
切断型VEGFの3つの異なる形態を合成した。
humVEGF26〜104:
26Ac-C1HPIETLVDIFQEYPDEIEYIFKPSAVPLMRC2GGAC3NDEGLEC4VPTEESNITMQIMRIKPHQGQHIGEMSFLQHNKC5EC6#104
humVEGF25〜107:
25Ac-YC1HPIETLVDIFQEYPDEIEYIFKPSAVPLMRC2GGAC3NDEGLEC4VPTEESNITMQIMRIKPHQGQHIGEMSFLQHNKC5EC6RPK#107
humVEGF25〜109:
25Ac-YC1HPIETLVDIFQEYPDEIEYIFKPSAVPLMRC2GGSC3NDEGLEC4VPTEESNITMQIMRIKPHQGQHIGEMSFLQHNKC5EC6RPKKD#109単一文字コードによりアミノ酸を示し;「Ac」とは、N末端におけるアセチル化を指し;「#」とは、C末端におけるアミド化を指し;下線のシステイン(C1〜C6)は、シスチンノットフォールドの形成に関与するシステインを示し;下線のアラニン及びセリンは、AlaまたはSerにより置換された天然システインを指す。
I.全長ペプチドの直接的合成(Fmoc反応); humVEGF26〜104だけに用いた。
II. Fmoc化学反応を用いるペプチド-チオエステル合成。humVEGF26〜104ではhumVEGF26〜67 (チオエステル)+ humVEGF68〜104 (遊離のN末端システイン)、humVEGF25〜107ではhumVEGF25〜67 (チオエステル)+ humVEGF68〜107 (遊離のN末端システイン)、ならびにhumVEGF25〜109ではhumVEGF25〜67 (チオエステル)+ humVEGF68〜109 (遊離のN末端システイン)という、ペプチド断片に対するその後の天然型化学的ライゲーション(NCL)。
III. Boc化学反応を用いるペプチド-チオエステル合成。humVEGF25〜107ではhumVEGF25〜67 (チオエステル)+ humVEGF68〜107 (遊離のN末端システイン)、ならびにhumVEGF26〜104ではhumVEGF26〜67 (チオエステル)+ humVEGF68〜104 (遊離のN末端システイン)、またはhumVEGF26〜60 (チオエステル)+ humVEGF61〜104 (遊離のN末端システイン)という、ペプチド断片に対するその後の天然型化学的ライゲーション(NCL)。
Fmoc反応によりペプチドを合成するための一般的手順(A):
Symphony (米国、Protein Technologies社製)合成器、Voyager (ドイツ、CEM GmbH社製)合成器、またはSyroII (ドイツ、MultiSyntech社製)合成器において4-(2',4'-ジメトキシフェニル-Fmoc-アミノメチル)-フェノキシ(Rinkアミド)樹脂(ドイツ、BACHEM社製)を用いる固相上でペプチドを合成した。N-t-Boc (KW)基、O-t-Bu (DESTY)基、N-Trt (HNQ)基、S-Trt (C)基、またはN-Pbf (R)基として側鎖官能基を保護したFmoc-アミノ酸はすべて、Biosolve社(オランダ)またはBachem GmbH社(ドイツ)から購入した。どのアミノ酸連結ステップにも、二重結合を用いる、20分間にわたる活性化時間を伴う、NMP中に5倍過剰のHBTU/HOBt/アミノ酸/DIPEA (1:1:1:2)を用いる連結プロトコールを用いた。ペプチドのアセチル化(Ac)は、室温で30分間にわたり、樹脂を、NMP/Ac2O/DIEA (10:1:0.1、v/v/v)と反応させることにより実施した。別段に示さない限り、室温で2時間にわたり、13.3% (w)フェノール、5% (v)チオアニソール、2.5% (v) 1,2-エタンジチオール、および5% (v) milliQ-H2Oを含有するTFA (40mL/樹脂ミリモル)と反応させることにより、アセチル化したペプチドを樹脂から切断した。氷冷させたEt2Oによる沈殿+沈殿した材料の乾燥凍結により、粗ペプチドが得られた。
Fmoc反応によるペプチドチオエステルの合成:
手順Iで説明した通り、Fmocによるペプチド合成の一般的手順に従い、SASRIN樹脂(樹脂投入量: 0.5ミリモル/g;ドイツ、Bachem GmbH社製)上において、ペプチド断片であるhumVEGF25〜67およびhumVEGF26〜67(遊離C末端)を合成した。DCM中1%のTFA (40mL/樹脂ミリモル)を伴う反復処理(20サイクルにわたる)により、樹脂からペプチドを切断した。混合した画分を、ピリジンにより中和し、その後、減圧下における蒸発によりDCMを除去した。最後に、過剰量のH2Oを添加した後で、遠心分離および乾燥凍結させることにより、ペプチドを沈殿させた。乾燥凍結させた粗ペプチドをDCM (2.0mM)中において溶解させ、その後、DCM中に12等量の4-アセトアミドチオフェノール(0.334mg/mL、2.0mM)、DCM中に3等量のPyBOP (1.040mg/mL、2.0mM)、およびDCM中に2.6等量のDIPEA(1容量%)を添加し、室温で6時間にわたり混合物を撹拌した。次いで、DCM中に12等量の4-アセトアミドチオフェノール(0.334mg/mL、2.0mM)を再度添加し、室温で一晩にわたり混合物を撹拌した。最後に、混合物を、約2.6等量のTFAにより中和し、減圧下における蒸発によりDCMを除去した。次いで、ペプチドチオエステルの粗断片を脱保護し、一般的な手順に従うRP-HPLCにより精製した。
天然型化学的ライゲーションを介して、ペプチド断片であるhumVEGF68〜104、humVEGF68〜107、またはhumVEGF68〜109 (A)を、ペプチドチオエステル断片であるhumVEGF25〜67またはhumVEGF26〜67のいずれか(B)と縮合させる反応は、作業緩衝液(pH8.0の0.2Mリン酸緩衝液中6MのグアニジンHCl/20mM TCEP/200mM MPAA)中ほぼ等モル(1:1.2)のA溶液(10mg/mL;約2.0mM)およびB溶液(10mg/mL;約2.0mM)を混合し、室温で一晩にわたり撹拌することにより実施した。溶液(酸性!)を混合した後で、10M NaOH (NaOHのμL量は、用いられるMPAAのmg量とほぼ等しい)を添加することにより、pHを6.5に調整した。過剰量のMPAAは、洗浄ステップにおいて作業緩衝液(MPAAを含まない!!)を用いるAmicon社による濾過法により除去した。最後に、標準的な手順に従うRP/HPLCにより、還元形態における粗humVEGF26〜104、粗humVEGF25〜107、または粗humVEGF25〜109を精製した。
0.1mg/mLの最終濃度で1.0mMシスチン(SS形態)および8.0mMシステイン(SH形態)を含有する1MグアニジンHClを伴うかまたは伴わない、0.1Mトリス緩衝液(pH8.0)中に、完全な還元型であるred-humVEGF26〜104、red-humVEGF25〜107、またはred-humVEGF25〜109を溶解させ、室温で撹拌した。即座に、不完全または不正確なフォールドペプチドに対応する一部の幅広いピークに加えて、短い貯留時間(高い極性)の位置に鋭いピークが現れる。HPLC解析により、ピーク強度にさらなる変化が示されなかった場合(通常、約4時間後)、混合物を、調製用RP/C18カラムへと投入し、本発明者らによる標準的な手順(下記を参照されたい)に従い精製した。
tBoc反応によりペプチドを合成するための一般的手順:
既に説明したBoc化学反応のための、in situにおける中和/HBTU活性化手順を用いて、典型的には0.25ミリモルのスケール上における、手作業での固相ペプチド合成(SPPS)により、ペプチド断片を調製した。各合成サイクルは、過剰量のDIEAの存在下において、1〜2分間にわたり純粋TFAにより処理し、1分間にわたりDMF流により洗浄し、10〜20分間にわたり1.0ミリモルのあらかじめ活性化させたBoc-アミノ酸と連結した後で、2回目のDMF流による洗浄を行うことからなった。Nα-Bocアミノ酸(1.1ミリモル)は、過剰量のDIEA (3ミリモル)の存在下において、1.0ミリモルのHBTU (DMF中において0.5M)により、3分間にわたりあらかじめ活性化させた。Gln残基を連結させた後で、TFAを用いる脱保護の前後において、DCM流による洗浄を用いて、高温(TFA/DMF)により触媒されるピロリドンカルボン酸形成の可能性を防止した。側鎖を保護したアミノ酸は、Boc-Arg(p-トルエンスルホニル)-OH、Boc-Asn(キサンチル)-OH、Boc-Asp(O-シクロヘキシル)-OH、Boc-Cys(4-メチルベンジル)-OH、Boc-Glu(O-シクロヘキシル)-OH、Boc-His(ジニトロフェニル)-OH、Boc-Lys(2-Cl-Z)-OH、Boc-Ser(ベンジル)-OH、Boc-Thr(ベンジル)-OH、およびBoc-Tyr(2-Br-Z)-OHであった。他のアミノ酸は、側鎖を保護せずに用いた。DMF中の無水酢酸(0.1M)/ピリジン(0.1M)で2×2分間処理することにより、ペプチドのNα-アセチル化を実施した。鎖集合が完了したら、ペプチドを脱保護し、スカベンジャーとしての4% p-クレゾールと共に0℃で1時間にわたりHF無水物で処理することにより、樹脂から切断した。すべての場合において、ジニトロフェニル(Dnp)除去手順は、C末端のチオエステル基に適合しないため、イミダゾール側鎖-Dnp保護基が、His残基上に残存した。しかし、ライゲーション反応中において、Dnpはチオールにより徐々に除去され、Hisの保護基は解除された。切断後、氷冷したジエチルエーテルによりペプチド断片を沈殿させ、アセトニトリル水溶液中で溶解させ、乾燥凍結させた。
3ミリモルのDIEAの存在下で、1ミリモルのHBTUにより、1.1ミリモルのNα-Boc Leuを活性化させ、10分間にわたり、0.25ミリモルのMBHA樹脂へと連結した。次いで、3ミリモルのDIEAの存在下で、1ミリモルのHBTUにより、1.1ミリモルのS-トリチルメルカプトプロピオン酸を活性化させ、30分間にわたり、Leu-MBHA樹脂へと連結した。TFA中に2.5%のトリイソプロピルシランおよび2.5% H2Oで2×1分間にわたり処理することにより、トリチル保護基を除去した後で、結果として得られるトリチル-メルカプトプロピオン酸-ロイシン樹脂を、ポリペプチド鎖集合のための出発樹脂として用いることができる。標準的なペプチド連結プロトコールを用いて、所望のアミノ酸とのチオエステル結合を形成した。最終ペプチドを無水HFで処理することにより、天然型化学的ライゲーション反応に関与する、C末端活性化メルカプトプロピオン酸-ロイシン(MPAL)チオエステル(-COSR)ペプチドが得られた。
以下の通りに、完全に脱保護したペプチドチオエステル断片であるhumVEGF26〜60、humVEGF26〜67、およびhumVEGF25〜67を、ペプチド断片であるhumVEGF61〜104、humVEGF68〜104、またはhumVEGF68〜107とライゲーションした: 6Mのグアニジンを含有するpH8.0の0.1Mトリス緩衝液中に10mg/mlである、約1:1モルの比率でペプチド断片を溶解させた。ベンジルメルカプタンおよびチオフェノールを2% (v/v)まで添加する結果として、pH約7 (チオールおよびTFAを添加することにより、凍結乾燥させたペプチドより低下させた)で1〜3mMの最終ペプチド濃度を得た。37℃の保温ブロック内でライゲーション反応を実施し、定期的にボルテックスして、チオール添加物を平衡化させた。反応が完了するまで、HPLCおよびESI-MSによりモニタリングした。各NCL (humVEGF26〜60+ humVEGF61〜104; humVEGF26〜67+ humVEGF68〜104)により、HPLCおよびESI-MSで同一であることが特定される還元型VEGF26〜104がもたらされた。
0.1mg/mLの最終濃度で1.0mMシスチン(SS形態)および8.0mMシステイン(SH形態)を含有する1MグアニジンHClを伴うかまたは伴わない、0.1Mトリス緩衝液(pH8.0)中に、完全な還元型であるred-humVEGF26〜104およびred-humVEGF25〜107を溶解させ、室温で撹拌した。即座に、不完全または不正確なフォールドペプチドに対応する一部の幅広いピークに加えて、正確にフォールディングされたシスノット構造に対応する短い貯留時間(高い極性)の位置に鋭いピークが現れる。HPLC解析により、ピーク強度にさらなる変化が示されなかった場合(通常、約4時間後)、混合物を、調製用RP/C18カラムへと投入し、本発明者らによる標準的な手順(下記を参照されたい)に従い精製した。
直線的なAB勾配を1〜2% B/分とする(溶媒Aを水中に0.05%のTFAとし、溶媒BをACN中に0.05%のTFAとする)、「DeltaPack」(内径25×100mmまたは40×210mm;粒子サイズ15μm;小孔径100Å;米国、Waters社製)または「Atlantis」(内径10×100mm;粒子サイズ5μm;米国、Waters社製)のRP-18調製用C18カラム上における逆相高速液体クロマトグラフィー(RP-HPLC)により、粗ペプチドを精製した。代替的に、Vydac C-18カラム(5μm、0.46×15cm)を用いるVarian Prostar社製システム上において解析的逆相HPLCを実施し、Vydac C-18カラム(10μm、1.0/2.5×25cm)を用いるWaters社製のシステム上において調製的逆相HPLCを実施した。水/0.1% TFA中におけるアセトニトリルの直線勾配を用いて、結合したペプチドを溶出させた。用いた流速は、1ml/分(解析的HPLC)および5/10ml/分(調製的HPLC)であった。
直線的なAB勾配(5〜55% B、25% B/分)(溶媒Aを水中に0.05%のTFAとし、溶媒BをACN中に0.05%のTFAとする)を伴うRP-18調製用「BEH」カラム(内径2.1×50mm;粒子サイズ1.7mm;米国、Waters社製)を用いる「Acquity UPLC」(米国、Waters社製)上における逆相高速液体クロマトグラフィー(RP-HPLC)により、精製ペプチドの解析を実施した。ペプチドの一次イオン分子量は、エレクトロスプレーイオン化質量分析により決定した。
HPLC試料に対するエレクトロスプレーイオン化質量分析(ESI-MS))は、API-150シングル四重極質量分析器(Applied Biosystems社製)上で実施した。ペプチドの質量は、Analysisソフトウェアを用いて、ペプチドについて観察されたすべてのプロトン化状態に由来する、実験による質量対電荷(m/z)比から計算した。
表面固定化oxid-humVEGF1〜165とのAvastin (商標)結合に対するoxid-humVEGF26〜104の阻害活性
結合ELISA法: ELISA法により、oxid-humVEGF26〜104およびhumVEGF1〜165に対する各種のmAb (Avastin (商標)、mAb 293、PDL抗体)の結合を決定した。したがって、室温において4時間にわたり、振とうしながら、リン酸緩衝液(0.1M、pH=5)中に0.2%のグルタルジアルデヒド100μL/ウェルでポリスチレン製96ウェルプレート(ドイツ、Greiner社製)を処理した後、リン酸緩衝液(0.1M、pH=8)で洗浄した(3×10分間)。次いで、37℃で3時間にわたり、ウェルを、リン酸緩衝液(0.1M、pH=8)中に1μg/mLのoxid-humVEGF26〜104/ humVEGF1〜165溶液100μL/ウェルでコーティングした後、室温で一晩にわたり静置した。1%Tween80による洗浄(3回にわたる)の後、第1のウェルにおける1/10の希釈率から始めて、後続のウェルで3倍ずつの希釈段階とした、ウマ血清(PBS/1%Tween80/3%NaCl中に4%)中の異なる多様な希釈率の抗体と共にプレートをインキュベートした。37℃で1時間にわたりインキュベーションを実施した後、1%Tween-80で洗浄した(3回にわたる)。次いで、25℃で1時間にわたり、プレートを、ペルオキシダーゼ標識したヤギ抗ラット血清(4%ウマ血清中における1/1000の希釈率;上記を参照されたい) 100μL/ウェルと共にインキュベートした後、1%Tween-80で洗浄した(4回にわたる)。最後に、プレートを、クエン酸/リン酸緩衝液(それぞれ0.1M、pH=4)中に0.006%のH2O2を含有する0.5μg/mLのABTS (2,2'-アジン-ジ(エチルベンズチアゾリンスルホネート))溶液と共にインキュベートした。45分後にOD450nm値を測定し、暗所内室温で静置した。
ラットおよびマウスにおいてVEGF中和抗体およびVEGF中和血清を作製するためのoxid-humVEGF26〜104の使用
雌ウィスターラットおよび雌Balb/Cマウスにおいて、oxid-humVEGF26〜104 (キャリアタンパク質へとコンジュゲートしていない!!)を用いる免疫化実験を実施した。
A)表面固定化したhumVEGF1〜165に対する結合(力価決定)
B)表面固定化したhumVEGF1〜165に対するAvastin (商標)結合を阻害する能力
C) BaF3細胞増殖アッセイにおけるhumVEGF1〜165についての中和活性
について抗血清を解析した。これらの試験の結果を、下記および図3〜6に示す。
ウィスターラット: 0日目に、1:1 (v/v)のPBS/CoVaccine (PBS=リン酸緩衝生理食塩液)中に375μg/mLのhumVEGF26〜104溶液400μL (筋肉内+皮下; 200μLずつ)により、雌ウィスターラットを抗humVEGF26〜104抗体で免疫化した後、2および4週間後において、追加投与(同じ量および濃度)を行った。次いで、6週間後に、ラットから採血し、抗血清を回収した。抗VEGF抗体の力価は、下記で説明する通りに決定した。
そのOD450nmが緩衝液の4×OD450nmと等しい血清希釈率を決定することにより、力価を計算した(「実施例1B: ELISA結合試験」を参照されたい)。力価により、希釈率倍数の負の10log値(1/10=1、1/100=2、1/1000=3、1/10000=4など)が定義される。
ELISA法における結合について説明した手順(上記を参照されたい)に主に従い、ELISA法による結合競合試験を実施した。量を減少させるラット抗血清(1/5で始め;さらに1/3ずつの希釈段階)の存在下において一定のAvastin (商標)濃度(10ng/mL; 1.0〜1.5のOD450nm)で、抗体とのインキュベーションを実施した。
アッセイにおいて用いられる細胞は、ヒト(h) VEGF受容体2を安定的に発現する、マウスプレBリンパ球(Makinenら、2001年)である。これらの組換え細胞は、IL-3 (親細胞の存続に必要とされる天然のサイトカイン)またはhumVEGFの存在下に限り、存続/増殖する。実験を行うには、humVEGFに依存する増殖能力について調べうるように、培地からIL-3を除去しなければならない。
oxid-humVEGF26〜104がそれ自体でBaF3細胞の増殖を誘導することはない
humVEGF1〜165の切断形態であるoxid-humVEGF26〜104がまた、BaF3細胞の増殖も誘導しうるかどうかを確認するために、本発明者らは、多様な量のoxid-humVEGF26〜104 (0.01〜20ng/mL)の存在下における細胞の増殖を測定した。oxid-humVEGF26〜104が、humVEGF1〜165自体の増殖能を増強または阻害しうるかどうかを確認するために、humVEGF1〜165=1.2ng/mLの存在下において、oxid-humVEGF26〜104の量を変化させる実験もまた実施した。
ヒトLS174T腫瘍細胞を接種されたSwiss nu/nuマウスにおける、抗humVEGF26〜104ラット抗血清による受動免疫化試験:抗humVEGF26〜104抗血清の腫瘍縮小可能性の原理に対するin vivoにおける証明
抗humVEGF26〜104抗血清の腫瘍縮小可能性を裏付けるために、試験開始時において6週齢であった30匹の雄のSwiss nu/nuマウス(Charles River社製)において、以下の免疫化実験を実施した。動物は、以下の3つの治療群に分割した。
第1群: PBS群(n=10;陰性対照群):腫瘍細胞接種後における腹腔内(i.p.) PBS注射(500μl)。
第2群: oxid-humVEGF26〜104群(n=10):腫瘍細胞接種後における、IgGで精製した抗VEGFペプチドラット抗血清のi.p.注射(500μl)。
第3群: Avastin (商標)群(n=10:陽性対照群):腫瘍細胞接種後における、抗humVEGF mAbであるAvastin (商標)のi.p.注射(500μl)。
1. 抗oxid-humVEGF26〜104抗血清は、マウスにおける腫瘍の増殖を強力に縮小させる能力を有する。
2. この実験環境において、抗oxid-humVEGF26〜104抗血清による治療について観察された効果は、目視において、Avastin (商標)についての場合を顕著に上回った。
3. 抗oxid-humVEGF26〜104抗体によりヌードマウスを治療したところ、動物すべてによる受容は良好であり、したがって、毒性ではない!
ラットにおけるoxid-ラットVEGF26〜104の免疫原性
oxid-ラットVEGF26〜104のペプチド配列:
アセチル-C1RPIETLVDIFQEYPDEIEYIFKPSAVPLMRC2AGAC3NDEALE C4VPTSESNVTMQIMRIKPHQSQHIGEMSFLQHSRC5EC6-アミド
humPLGF34〜112 (humPLGFtrunc)の合成
humPLGF34〜112のペプチド配列:
アセチル-C1RALERLVDVVSEYPSEVEHMFSPSAVSLLRC2TGAC3GDENL HC4VPVETANVTMQLLKIRSGDRPSYVELTFSQHVRC5EC6-アミド
X0=アセチル
Xl=RALERLVDVVSEYPSEVEHMFSPSAVSLLR (天然のCからAへの突然変異)
X2=TGA (天然のCからAへの突然変異)
X3=GDENLH
X4=VPVETANVTMQLLKIRSGDRPSYVELTFSQHVR
X5=E
X6=アミド
humSOST57〜144 (humSOSTtrunc)の合成
humSOST57〜144のペプチド配列:
ビオチン-GGGC1RELHFTRYVTDGPCRSAKPVTELVC2SGQC3GPARLLPNAIGRGKWWRPSGPDFRC4IPDRYRAQRVQLLCPGGEAPRARKVRLVASC5KC6#
X0=ビオチン-GGG
X1=RELHFTRYVTDGPCRSAKPVTELV
X2=SGQ
X3=GPARLLPNAIGRGKWWRPSGPDFR
X4=IPDRYRAQRVQLLCPGGEAPRARKVRLVAS
X5=K
X6=アミド
まず、humSOST-F2と、humSOST-F3とを、NCL反応混合物(10Mの水酸化ナトリウムによりpH6.5に調整した、6Mのグアニジン、20mMのTCEP、200mMのMPAA、0.2Mのリン酸水素二ナトリウム)中において、1.2:1の比で溶解させ、室温で24時間にわたり反応させた。逆相HPLCによる精製後、チアプロリンにより保護されたhumSOST-F2/3を、収率66.5%で得た。その後、pH4.0のNCL緩衝液中0.02Mのメトキシアミンにより、60時間にわたりチアプロリンを脱保護した。次いで、pHを6.5に調整し、1.2等量のhumSOST-F1を添加し、1.5日間にわたり反応させた。RPLC/MSにより反応をモニタリングし、毎日40mMのTCEPを添加して、すべての試薬を完全に還元した。反応が完了した後、イオン交換クロマトグラフィーを用いて、その後、逆相HPLCにより粗red-humSOST57〜144を精製し、純粋なred-humSOST57〜144を24.2% (全体では16.1%)の収率で得た。
その後、55mMのトリス-HCl、21mMの塩化ナトリウム、0.88mMの塩化カリウム、0.48Lのアルギニン、20mMのグルタチオン-SH、および4mMのグルタチオン-SSを含有するpH8.0の緩衝液中に溶解させることにより、ペプチドred-humSOST57〜144 (2mg/ml)を天然の形でリフォールドさせた。ペプチドは時間をかけて酸化させ、4℃で3.5日後に収率10.2%のoxid-humSOST57〜144を得た(図17を参照されたい)。
・ ELISA法において、oxid-humSOST57〜144に強力に結合すること;
・ ELISA法において、組換え全長humSOST/スクレロスチンに強力に結合すること;
・ ELISA法において、アミノ酸-humSOST57〜144にはまったく結合しないこと;
・ ELISA法において、他の3つの非類縁タンパク質にはまったく結合しないこと
が示された。
humTGFB15〜111/Δ49〜77-humVEGF62〜67 (キメラhumTGFB2-humVEGFtrunc)の合成
この実施例で、本発明者らは、oxid-humTGFB15〜111の切断型タンパク質模倣体の合成において、ベータ2ループ(28アミノ酸長;一般的配列ではX3)が、humVEGFベータ2ループ(アミノ酸62〜67)で置換されたことを裏付ける。このTGFB15〜111/Δ49〜77-humVEGF62〜67の合成および(シスチンノットの)酸化的フォールディングが成功したことは、主に、異なるシスチンノットタンパク質一般の間におけるベータ2ループ配列の置換により、完全に相同なtruncペプチドについて観察される場合(他の実施例を参照されたい)と同様の、完全なシスチンノットのフォールドを形成する能力を保持するキメラペプチドがもたらされることを裏付ける例として援用される。
アセチル-C1ALRPLYIDFKRDLGWKWIHEPKGYNANFC2AGAC3NDEGLE C4VSQDLEPLTILYYIGKTPKIEQLSNMIVKSC5KC6-アミド
X0=アセチル
X1=ALRPLYIDFKRDLGWKWIHEPKGYNANF (天然のCからAへの突然変異)
X2=AGA
X3=NDEGLE (humVEGF-Aのベータ2ループの配列;アミノ酸62〜67)
X4=VSQDLEPLTILYYIGKTPKIEQLSNMIVKS
X5=K
X6=アミド
Claims (34)
- モチーフX0-C1-X1-C2-X2-C3-X3-C4-X4-C5-X5-C6-X6を有する、シスチンノット増殖因子スーパーファミリーメンバーのタンパク質模倣体(式中、C1〜C6は、シスチンノット構造を形成するシステイン残基であり、C1がC4に連結され、C2がC5に連結され、C3がC6に連結され; X0およびX6は、互いに独立に、0〜10アミノ酸の長さのアミノ酸配列を表し; X2は、シスチンノット増殖因子スーパーファミリーメンバーのC2とC3の間に位置するアミノ酸配列と少なくとも70%の配列同一性を有する、2〜24アミノ酸残基の長さのアミノ酸配列を表し; X5は、1アミノ酸残基の長さのアミノ酸配列を表し; X1は、シスチンノット増殖因子スーパーファミリーメンバーのC1とC2の間に位置するアミノ酸配列と少なくとも70%の配列同一性を有する、15〜50アミノ酸の長さのアミノ酸配列を表し; X3は、シスチンノット増殖因子スーパーファミリーメンバーのC3とC4の間に位置するアミノ酸配列と少なくとも70%の配列同一性を有する、3〜36アミノ酸の長さのアミノ酸配列を表し; X4は、シスチンノット増殖因子スーパーファミリーメンバーのC4とC5の間に位置するアミノ酸配列と少なくとも70%の配列同一性を有する、15〜50アミノ酸の長さのアミノ酸配列を表す)。
- X1、X2、X3、およびX4のそれぞれが、シスチンノット増殖因子スーパーファミリーの同じメンバーのアミノ酸配列と少なくとも70%の配列同一性を有するアミノ酸配列を表す、請求項1に記載のタンパク質模倣体。
- X1が、シスチンノット増殖因子スーパーファミリーメンバーのアミノ酸配列と少なくとも70%の配列同一性を有するアミノ酸配列を表し、X2、X3、および/またはX4が、シスチンノット増殖因子スーパーファミリーの少なくとも1つの他のメンバーのアミノ酸配列と少なくとも70%の配列同一性を有するアミノ酸配列を表す、請求項1に記載のタンパク質模倣体。
- X2がアミノ酸配列X2a-G-X2b (式中、X2aは任意のアミノ酸であるか、または存在せず、Gはグリシンであり、X2bは任意のアミノ酸である)を有する、請求項1から3のいずれか一項に記載のタンパク質模倣体。
- 前記シスチンノット増殖因子スーパーファミリーメンバーが、糖タンパク質ホルモンベータ(GLHB)サブファミリー、血小板由来増殖因子(PDGF)サブファミリー、形質転換増殖因子ベータ(TGFベータ)サブファミリー、神経増殖因子(NGF)サブファミリー、糖タンパク質ホルモンアルファ(GLHA)サブファミリー、CTCKサブファミリー、ノギン様タンパク質サブファミリー、ムチン様タンパク質サブファミリー、ムチン様BMPアンタゴニストサブファミリー、ムチン様ヘモレクチンサブファミリー、スリット様タンパク質サブファミリー、およびジャッグド様タンパク質サブファミリーからなる群から選択されるメンバーである、請求項1から4のいずれか一項に記載のタンパク質模倣体。
- 以下のコンセンサス配列:
- [GSRE]C3[KRL]G[LIVT][DE]XXX[YW]XSXC4;
- P[PSR]CVXXXRC2[GSTA]GCC3;
- [LIVM]XXPXX[FY]XXXXC2XGXC3;
- C2[STAGM]G[HFYL]C3X[ST];
- [PA]VAXXC5XC6XXCXXXX[STDAI][DEY]C;
- C2XGCC3[FY]S[RQS]A[FY]PTP;または
- CC4(X)13C(X)2[GN](X)12C5XC6(X)2,4C
(式中、
C2〜C6は、シスチンノット構造の一部であるシステイン残基であり;
Xは、任意のアミノ酸を意味し;
[GSRE]は、GまたはSまたはRまたはEを意味し; [KRL]は、KまたはRまたはLを意味し; [LIVT]は、LまたはIまたはVまたはTを意味し; [DE]は、DまたはEを意味し; [YW]は、YまたはWを意味し;
[PSR]は、PまたはSまたはRを意味し; [GSTA]は、GまたはSまたはTまたはAを意味し;
[LIVM]は、LまたはIまたはVまたはMを意味し; [FY]は、FまたはYを意味し;
[STAGM]は、SまたはTまたはAまたはGまたはMを意味し; [HFYL]は、HまたはFまたはYまたはLを意味し; [ST]は、SまたはTを意味し; [PA]は、PまたはAを意味し; [STDAI]は、SまたはTまたはDまたはAまたはIを意味し;
[DEY]は、DまたはEまたはYを意味し; [GN]は、GまたはNを意味し; [RQS]は、RまたはQまたはSを意味し;
(X)13は、13アミノ酸の配列を意味し; (X)2は、2アミノ酸の配列を意味し; (X)12は、12アミノ酸の配列を意味し; (X)2,4は、2、3、または4アミノ酸の配列を意味する)
のうちの少なくとも1つを含む、請求項1から5のいずれか一項に記載のタンパク質模倣体。 - 前記シスチンノット増殖因子スーパーファミリーメンバーが血小板由来増殖因子(PDGF)サブファミリーメンバーであり、X2が3アミノ酸の長さのアミノ酸配列を表し; X5が1アミノ酸の長さのアミノ酸配列を表し; X1が29〜32アミノ酸の長さのアミノ酸配列を表し; X3が6〜12アミノ酸の長さのアミノ酸配列を表し; X4が32〜41アミノ酸の長さのアミノ酸配列を表す、請求項1から6のいずれか一項に記載のタンパク質模倣体。
- 前記シスチンノット増殖因子スーパーファミリーメンバーが胎盤増殖因子(PLGF)であり、前記タンパク質模倣体がアミノ酸配列
C1RALERLVDVVSEYPSEVEHMFSPSAVSLLRC2TGAC3GDENLHC4VPVETANVTMQLLKIRSGDRPSYVELTFSQHVRC5EC6 (PLGF34〜112)
からなる、請求項7に記載のタンパク質模倣体。 - 前記メンバーがヒト血管内皮細胞増殖因子(hVEGF)であり、X0がアミノ酸配列KFMDVYQRSYを含み; X1がアミノ酸配列HPIETLVDIFQEYDPEIEYIFKPSAVPLMRを含み; X2がアミノ酸配列GGAを含み; X3がアミノ酸配列NDEGLEを含み; X4がアミノ酸配列VPTEESNITMQIMRIKPHQGQHIGEMSFLQHNKを含み; X5がアミノ酸配列Eを含み; X6がアミノ酸配列RPKKDRARQEを含む、請求項1から7のいずれか一項に記載のタンパク質模倣体。
- アミノ酸配列
C1HPIETLVDIFQEYDPEIEYIFKPSAVPLMRC2GGAC3NDEGLEC4VPTEESNITMQIMRIKPHQGQHIGEMSFLQHNKC5EC6 (VEGF26〜104)
からなる、請求項9に記載のタンパク質模倣体。 - 前記シスチンノット増殖因子スーパーファミリーメンバーが糖タンパク質ホルモンベータ(GLHB)サブファミリーメンバーであり、X2が3アミノ酸の長さのアミノ酸配列を表し; X5が1アミノ酸の長さのアミノ酸配列を表し; X1が23〜28アミノ酸の長さのアミノ酸配列を表し; X3が18〜20アミノ酸の長さのアミノ酸配列を表し; X4が30〜33アミノ酸の長さのアミノ酸配列を表す、請求項1から6のいずれか一項に記載のタンパク質模倣体。
- 前記シスチンノット増殖因子スーパーファミリーメンバーが糖タンパク質ホルモンアルファ(GLHA)サブファミリーメンバーであり、X2が3アミノ酸の長さのアミノ酸配列を表し; X5が1アミノ酸の長さのアミノ酸配列を表し; X1が13〜17アミノ酸の長さのアミノ酸配列を表し; X3が27アミノ酸の長さのアミノ酸配列を表し; X4が20〜21アミノ酸の長さのアミノ酸配列を表す、請求項1から6のいずれか一項に記載のタンパク質模倣体。
- 前記シスチンノット増殖因子スーパーファミリーメンバーが神経増殖因子(NGF)サブファミリーメンバーであり、X2が9〜24アミノ酸の長さのアミノ酸配列を表し; X5が1アミノ酸の長さのアミノ酸配列を表し; X1が41〜44アミノ酸の長さのアミノ酸配列を表し; X3が11アミノ酸の長さのアミノ酸配列を表し; X4が27または28アミノ酸の長さのアミノ酸配列を表す、請求項1から6のいずれか一項に記載のタンパク質模倣体。
- 前記シスチンノット増殖因子スーパーファミリーメンバーが形質転換増殖因子ベータ(TGFベータ)サブファミリーメンバーであり、X2が3アミノ酸の長さのアミノ酸配列を表し; X5が1アミノ酸の長さのアミノ酸配列を表し; X1が23〜41アミノ酸の長さのアミノ酸配列を表し; X3が18〜36アミノ酸の長さのアミノ酸配列を表し; X4が27〜34アミノ酸の長さのアミノ酸配列を表す、請求項1から6のいずれか一項に記載のタンパク質模倣体。
- アミノ酸配列
C1ALRPLYIDFKRDLGWKWIHEPKGYNANFC2AGAC3NDEGLEC4VSQDLEPLTILYYIGKTPKIEQLSNMIVKSC5KC6 (TGFB215〜111/Δ49〜77-VEGF62〜67)
からなる、請求項3に記載のタンパク質模倣体。 - 前記シスチンノット増殖因子スーパーファミリーメンバーがCTCKサブファミリーメンバーであり、X2が2〜3アミノ酸の長さのアミノ酸配列を表し; X5が1アミノ酸の長さのアミノ酸配列を表し; X1が22〜35アミノ酸の長さのアミノ酸配列を表し; X3が4〜28アミノ酸の長さのアミノ酸配列を表し; X4が29〜41アミノ酸の長さのアミノ酸配列を表す、請求項1から6のいずれか一項に記載のタンパク質模倣体。
- 前記メンバーがスクレロスチンであり、前記タンパク質模倣体がアミノ酸配列
GGGC1RELHFTRYVTDGPCRSAKPVTELVC2SGQC3GPARLLPNAIGRGKWWRPSGPDFRC4IPDRYRAQRVQLLCPGGEAPRARKVRLVASC5KC6 (SOST67〜144)からなる、請求項16に記載のタンパク質模倣体。 - 前記シスチンノット増殖因子スーパーファミリーメンバーがノギン様タンパク質サブファミリーメンバーであり、X2が4〜6アミノ酸の長さのアミノ酸配列を表し; X5が1アミノ酸の長さのアミノ酸配列を表し; X1が22アミノ酸の長さのアミノ酸配列を表し; X3が7〜9アミノ酸の長さのアミノ酸配列を表し; X4が35〜98アミノ酸の長さのアミノ酸配列を表す、請求項1から5のいずれか一項に記載のタンパク質模倣体。
- 前記シスチンノット増殖因子スーパーファミリーメンバーがコアグリン様タンパク質サブファミリーメンバーであり、X2が7アミノ酸の長さのアミノ酸配列を表し; X5が1アミノ酸の長さのアミノ酸配列を表し; X1が38アミノ酸の長さのアミノ酸配列を表し; X3が5アミノ酸の長さのアミノ酸配列を表し; X4が29アミノ酸の長さのアミノ酸配列を表す、請求項1から5のいずれか一項に記載のタンパク質模倣体。
- 前記シスチンノット増殖因子スーパーファミリーメンバーがジャッグド様タンパク質サブファミリーメンバーであり、X2が3アミノ酸の長さのアミノ酸配列を表し; X5が1アミノ酸の長さのアミノ酸配列を表し; X1が32アミノ酸の長さのアミノ酸配列を表し; X3が25アミノ酸の長さのアミノ酸配列を表し; X4が26アミノ酸の長さのアミノ酸配列を表す、請求項1から5のいずれか一項に記載のタンパク質模倣体。
- 配列C1-X1-C2-X2-C3-X3-C4-X4-C5-X5-C6を含み、前記配列が、図10の配列1〜145から選択される配列と少なくとも80%の配列同一性を有する、請求項1から20のいずれか一項に記載のタンパク質模倣体。
- 請求項1から21のいずれか一項に記載のタンパク質模倣体と、薬学的に許容される担体、希釈剤および/または賦形剤とを含む医薬組成物。
- 請求項1から21のいずれか一項に記載のタンパク質模倣体と、薬学的に許容される担体、希釈剤、賦形剤および/またはアジュバントとを含む免疫原性組成物。
- 前記タンパク質模倣体が、免疫原性担体、好ましくはジフテリア毒素(DT)および/またはスカシガイヘモシアニン(KLH)に連結される、請求項23に記載の免疫原性組成物。
- シスチンノット増殖因子スーパーファミリーメンバーと関連する障害を治療および/または予防するための薬物および/または予防剤を調製するための、請求項1から21のいずれか一項に記載のタンパク質模倣体の使用。
- 腫瘍関連疾患および/または加齢黄斑変性(AMD)を治療および/または予防するための薬物および/または予防剤を調製するための、請求項1から21のいずれか一項に記載のタンパク質模倣体の使用であって、前記シスチンノット増殖因子スーパーファミリーメンバーがVEGFサブファミリーまたはTGFベータサブファミリーのメンバーである使用。
- シスチンノット増殖因子スーパーファミリーメンバーと関連する障害を治療または予防する方法であって、治療有効量の、請求項1から21のいずれか一項に記載のタンパク質模倣体を、前記障害に罹患するか、またはこれに罹患する危険性を示す対象に投与するステップを含む方法。
- 前記障害が腫瘍関連疾患および/または加齢黄斑変性(AMD)を含み、前記シスチンノット増殖因子スーパーファミリーメンバーがVEGFサブファミリーまたはTGFベータサブファミリーのメンバーである、請求項27に記載の方法。
- シスチンノット増殖因子スーパーファミリーメンバーに対する抗体を作製する方法であって、請求項1から21のいずれか一項に記載のタンパク質模倣体、および/または請求項23もしくは24に記載の免疫原性組成物を、非ヒト動物に投与するステップと、前記動物により生成される、シスチンノット増殖因子スーパーファミリーメンバーに対する抗体を得るステップとを含む方法。
- 女性個体における妊娠の可能性を低下させる方法であって、前記女性または前記女性の性的パートナーに、有効量の、請求項1から21のいずれか一項に記載のタンパク質模倣体、請求項23もしくは24に記載の免疫原性組成物、および/または請求項29に記載の方法により得ることが可能な抗体、または前記抗体の機能的部分もしくは機能的同等物を投与するステップを含み、前記シスチンノット増殖因子スーパーファミリーメンバーがGLHAサブファミリーまたはGLHBサブファミリーのメンバーである方法。
- シスチンノット増殖因子スーパーファミリーメンバーに対する抗体に結合し、かつ/またはこれを中和する方法であって、治療有効量の、請求項1から21のいずれか一項に記載のタンパク質模倣体を、前記抗体を含む対象に投与するステップを含む方法。
- 前記抗体がAvastin (商標)であり、前記タンパク質模倣体がoxid-VEGF26〜104である、請求項31に記載の方法。
- シスチンノット増殖因子スーパーファミリーメンバーに対する抗体を中和する薬剤を製造するための、請求項1から21のいずれか一項に記載のタンパク質模倣体の使用。
- 前記抗体がAvastin (商標)であり、前記タンパク質模倣体がoxid-VEGF26〜104である、請求項33に記載の使用。
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