JP2015193562A - 芳香性セルフケア外用剤 - Google Patents

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伸博 五井
長夫喜 大原
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Abstract

【課題】生涯にわたる継続的な運動を可能とするため、最適なコンディションを保つのに重要なセルフケアにおいて、肉体的ケアとして抗炎症効果を、精神的ケアとしてアロマテラピー効果を発揮することができる芳香性セルフケア外用剤を提供すること。【解決手段】芳香物質であるシトロネロールを1〜10w/w%含有するゲル状またはスチック状の外用剤であって、抗炎症効果とアロマテラピー効果を発揮する芳香性セルフケア外用である。【選択図】なし

Description

本発明は、生涯にわたる運動継続の一助となるべく、良好なコンディションを保つセルフケアを行うための芳香性セルフケア外用剤に関するものである。さらに詳しくは、本発明は、芳香物質としてシトロネロールを含有することにより、コンディションを形成する肉体と精神それぞれに対して、抗炎症効果とアロマテラピー効果を発揮しセルフケアを行うための芳香性セルフケア外用剤に関するものである。
近年、高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病に罹患する人が増加している。これらの生活習慣病を予防するためには、継続的な運動が必要であることは、誰しも認めるところである。一方、新たな生活習慣病の一つとして、ロコモティブシンドロームが提唱された。ロコモティブシンドロームは、運動器障害により要介護になるリスクが高い状態と定義され、その予防は、高血圧や糖尿病、脂質異常症などと同様に継続的な運動が推奨されている。すなわち、生活習慣病を予防するためには、生涯にわたる運動への取り組みが必要であり、このことにより健康寿命を延伸することが可能になる。
生涯にわたる継続的な運動を可能とするためには、良好なコンディションを保つセルフケアが重要である。一般的にセルフケアは運動前もしくは運動後に実施され、肉体的ケアと精神的ケアに大別される。肉体的ケアとしては、例えば、睡眠や休養、栄養補給、整体やマッサージなどが挙げられる。肉体的ケアの一つであるマッサージは、運動前後を問わず実施することで、運動により誘導される炎症反応を抑制する抗炎症効果を発揮する。精神的ケアとしては、例えば、カウンセリング、音楽療法やアロマテラピーなどが挙げられる。精神的ケアの一つでアロマテラピーは、香りにより運動前の緊張感を緩め、運動後の充足感を高める。このように、セルフケアを構成する肉体的ケアと精神的ケアは、それぞれ独立して良好なコンディション維持に貢献している。しかしながら、良好なコンディションを保つためには、本来肉体面と精神面を併せて総合的にケアすることが重要であり、それ故セルフケアは肉体的ケアがもたらす抗炎症効果と、精神的ケアがもたらすアロマテラピー効果を同時に発揮する必要がある。
特許文献1が提供する入浴剤は、入浴時発生する炭酸ガスが筋肉痛を始めとした運動後の炎症を抑制する抗炎症効果を示すと同時に、揮発する芳香物質がリラックス作用を特徴としたアロマテラピー効果を示すセルフケア剤である。しかしながら、通常入浴は運動後に実施されるため、運動前に入浴剤をセルフケア剤として使用することができない。また、入浴剤をセルフケア剤として使用する際には、場所に制限がある。使用場所に制限がなく、抗炎症効果を発揮するセルフケア剤としては、経口剤および外用剤が挙げられる。しかしながら、アロマテラピー効果を発揮させるため経口剤に芳香性を付加したとしても、経口剤は摂取後速やかに体内に吸収されるため、嗅覚刺激には適さない剤形である。一方、外用剤に芳香性を付加することで、外用剤は皮膚適用時および適用後一定時間において嗅覚刺激によるアロマテラピー効果を発揮することが可能である。
このように、生涯にわたる継続的な運動を可能とするためには、肉体的ケアと精神的ケアを同時に実施することが可能なセルフケア剤、すなわち抗炎症効果とアロマテラピー効果を同時に発揮する芳香性セルフケア外用剤の開発が望まれていた。
特開2007−223936号公報
本発明は、上述の状況を鑑みてなされたもので、その目的は、運動の継続に重要なセルフケアにおいて、肉体的ケアとして抗炎症効果を、精神的ケアとしてアロマテラピー効果を与えることができる芳香性セルフケア外用剤を提供することである。
本発明者らは、前述の課題を解決すべく鋭意研究の結果、外用剤に芳香物質としてシトロネロールを加えることにより、抗炎症効果とアロマテラピー効果を併せ持つ芳香性セルフケア外用剤を得ることができることを見出し、この知見に基づき、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、以下の(1)から(3)に示したものである。
(1)抗炎症効果とアロマテラピー効果をともに発揮する有効成分として芳香物質シトロネロールを含有することを特徴とする芳香性セルフケア外用剤。
(2)前記シトロネロールの含有量が、基材中の1〜10w/w%である上記(1)に記載の芳香性セルフケア外用剤。
(3)形状がゲル状もしくはスチック状である上記(1)または(2)に記載の芳香性セルフケア外用剤。
以上述べたように、本発明は、外用剤に芳香物質としてシトロネロールを加えることにより、肉体的ケアとして抗炎症効果を、精神的ケアとしてアロマテラピー効果をともに発揮することが可能な芳香性セルフケア外用剤を提供することができる。
以下、本発明の芳香性セルフケア外用剤を詳細に説明する。なお、本明細書に記載の例示は、本発明を特に限定するものではない。
本発明の「抗炎症効果」とは、各被験外用剤適用群の「浮腫率」から算出した「浮腫抑制率」を意味し、浮腫抑制率が20%以上であるものを抗炎症効果があると判断した。「浮腫率」とは、ラット右後肢甲部に1mの高さから上皿天秤用分銅100gを落下させ浮腫を惹起し、肢容積を測定した際、浮腫惹起前の肢容積に対する浮腫容積すなわち浮腫惹起後肢容積と浮腫惹起前足容積の差の比率を意味する。また、「浮腫抑制率」とは、シトロネロールを含有していない対照外用剤適用群の浮腫率に対する被験外用剤適用により減少する浮腫率すなわち対照外用剤適用群浮腫率と被験外用剤適用群浮腫率の差の比率を意味する。
本発明の「アロマテラピー効果」とは、芳香物質の嗅覚刺激により被験者がリラックス効果を感じることを意味する。また、アロマテラピー効果は、被験者のうち60%(5人中3人)以上がリラックス効果を感じる場合を効果があると判断した。
本発明の芳香性セルフケア外用剤に用いる芳香物質シトロネロールは、ゼラニウム油、シトロネラ油などの精油成分として存在するバラ様香気を持つ無色の液体で、香料として広く使用されており、天然由来のものであっても、合成などによって得られたものでも良い。本発明の芳香性セルフケア外用剤に用いるシトロネロールの配合量は、外用剤の配合量全体の0.5〜20w/w%の範囲にあることが好ましく、より好ましくは1〜10w/w%である。シトロネロールの配合量が0.5w/w%より少ないと、抗炎症効果およびアロマテラピー効果を得られないため、好ましくない。また、シトロネロールの配合量が20w/w%より多いと、皮膚刺激および皮膚感作性を起こすおそれがあるため、好ましくない。
本発明の形状がゲル状である芳香性セルフケア外用剤に用いるゲル化剤としては、例えばキサンタンガム、カルボキシビニルポリマー、ペクチン、ポリエチレン、ビーズワックス、バラフィンおよびポリアクリル酸ナトリウムなどが挙げられ、単独あるいは2種以上組み合わせて用いることができる。ゲル化剤の配合量は、外用剤の配合量全体の0.01〜10w/w%の範囲にであることが好ましく、より好ましくは0.1〜5w/w%である。ゲル化剤の配合量が0.01w/w%より少ないと、ゲル組成物として十分な粘度を得ることが出来ず、好ましくない。また、ゲル化剤の配合量が10w/w%より多いと、ゲル組成物として粘度が高すぎべたつきが目立つため、好ましくない。
本発明の形状がゲル状である芳香性セルフケア外用剤に用いる水としては、例えば、精製水、滅菌精製水および注射用水などが挙げられ、単独あるいは2種以上組み合わせて用いることができる。
本発明の形状がゲル状である芳香性セルフケア外用剤は、上記必須成分の他に、本発明の効果を損なわない範囲で、化粧品、医薬品などのゲル基材に一般に用いられる各種成分、すなわち、油脂、ロウ類、エステル油、炭化水素油、シリコーン、界面活性剤、低級アルコール、保湿剤、水溶性高分子、紫外線吸収剤、金属イオン封鎖剤、pH調整剤、酸化防止剤および抗菌剤などを適宜配合することができる。
油脂としては、例えば、アマニ油、ツバキ油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、ヤシ油、パーム油、パーム核油、カカオ脂、牛脂、羊脂、豚脂、馬脂、硬化油および硬化ヒマシ油などが挙げられ、単独あるいは2種以上組み合わせて用いることができる。
ロウ類としては、例えば、ミツロウ、キャンデリラロウ、綿ロウ、カルナウバロウ、ベイベリーロウ、イボタロウ、鯨ロウ、モンタンロウ、ヌカロウ、ラノリン、還元ラノリン、硬質ラノリン、カポックロウ、サトウキビロウおよびホホバロウなどが挙げられ、単独あるいは2種以上組み合わせて用いることができる。
エステル油としては、例えば、オクタン酸エステル、トリ−2−エチルヘキサエン酸グリセリン、イソオクタン酸エステル、ラウリン酸エステル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸エステル、パルミチン酸エステル、ステアリン酸エステル、イソステアリン酸エステル、イソパルミチン酸エステル、オレイン酸エステルおよびセバシン酸ジエステルなどが挙げられ、単独あるいは2種以上組み合わせて用いることができる。
炭化水素油としては、例えば、流動パラフィン、オゾケライト、スクワラン、スクワレン、プリスタン、パラフィン、イソパラフィン、セレシン、ワセリンおよびマイクロクリスタリンワックスなどが挙げられ、単独あるいは2種以上組み合わせて用いることができる。
シリコーンとしては、例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサンなどの鎖状シリコーン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサンおよびドデカメチルシクロヘキサシロキサンなどが挙げられ、単独あるいは2種以上組み合わせて用いることができる。
界面活性剤としては、例えば、ラウリン酸ナトリウム、塩化ベンザルコニウム、2−ウンデシル−N,N,N−(ヒドロキシエチルカルボキシメチル)−2−イミダゾリンナトリウムおよびモノオレイン酸ソルビタンなどが挙げられ、単独あるいは2種以上組み合わせて用いることができる。
低級アルコールとしては、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノールおよびブタノールなどが挙げられ、単独あるいは2種以上組み合わせて用いることができる。
保湿剤としては、例えば、ソルビトール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリンおよびジグリセリンなどが挙げられ、単独あるいは2種以上組み合わせて用いることができる。
水溶性高分子としては、例えば、アラビアゴム、トラガカントガム、ガラクタン、キャロブガム、グァーガム、キサンタンガム、カラヤガム、カラギーナン、ペクチン、カンテン、コラーゲン、カゼイン、アルブミン、ゼラチン、メチルセルロース、ニトロセルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、結晶セルロース、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドン、ポリエチルアクリレート、ポリアクリルアミド、ベントナイトおよびケイ酸アルミニウムマグネシウムなどが挙げられ、単独あるいは2種以上組み合わせて用いることができる。
紫外線吸収剤としては、例えば、パラアミノ安息香酸などの安息香酸系紫外線吸収剤、アントラニル酸メチル、サリチル酸オクチル、サリチル酸フェニル、サリチル酸ホモメチル、パラメトキシケイ皮酸イソプロピル、パラメトキシケイ皮酸オクチル、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、ジパラメトキシケイ皮酸モノ−2−エチルヘキサン酸グリセリル、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノンおよび2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノンなどが挙げられ、単独あるいは2種以上組み合わせて用いることができる。
金属イオン封鎖剤としては、例えば、エデト酸ナトリウム塩、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウムおよびリン酸などが挙げられ、単独あるいは2種以上組み合わせて用いることができる。
pH調整剤としては、例えば、乳酸、クエン酸、グリコール酸、コハク酸、酒石酸、dl−リンゴ酸、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウムおよび炭酸水素アンモニウムなどが挙げられ、単独あるいは2種以上組み合わせて用いることができる。
酸化防止剤としては、例えば、アスコルビン酸、α−トコフェロール、ジブチルヒドロキシトルエンおよびブチルヒドロキシアニソールなどが挙げられ、単独あるいは2種以上組み合わせて用いることができる。
抗菌剤としては、例えば、安息香酸、サリチル酸、石炭酸、ソルビン酸、パラオキシ安息香酸エステル、パラクロルメタクレゾール、ヘキサクロロフェン、塩化ベンザルコニウム、塩化クロルヘキシジン、トリクロロカルバニリドおよびフェノキシエタノールなどが挙げられ、単独あるいは2種以上組み合わせて用いることができる。
本発明の形状がスチック状である芳香性セルフケア外用剤に用いる高級脂肪酸のアルカリ金属塩としては、例えば、ステアリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム、ミリスチン酸ナトリウム、ベヘン酸ナトリウム、ステアリン酸カリウム、パルミチン酸カリウム、ミリスチン酸カリウムおよびベヘン酸カリウムなどが挙げられ、単独あるいは2種以上組み合わせて用いることができる。本発明の形状がスチック状である芳香性セルフケア外用剤に用いる高級脂肪酸のアルカリ金属塩の配合量は、外用剤の配合量全体の3〜15w/w%の範囲にあることが好ましく、より好ましくは5〜10w/w%である。高級脂肪酸のアルカリ金属塩の配合量が3w/w%より少ないと、ゲル状になりスチックの形状が保てず、好ましくない。また、高級脂肪酸のアルカリ金属塩の配合量が15w/w%より多いと、脆くなり塗擦に耐えられないため、好ましくない。
本発明の形状がスチック状である芳香性セルフケア外用剤に用いる水としては、例えば、精製水、滅菌精製水および注射用水などが挙げられ、単独あるいは2種以上組み合わせて用いることができる。
本発明の形状がスチック状である芳香性セルフケア外用剤に用いる一価アルコールとしては、例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、プロパノールおよびブタノールなどが挙げられ、単独あるいは2種以上組み合わせて用いることができる。本発明の形状がスチック状である芳香性セルフケア外用剤に用いる一価アルコールの配合量は、外用剤の配合量全体の10〜50w/w%の範囲にあることが好ましく、より好ましくは15〜30w/w%である。一価アルコールの配合量が10w/w%より少ないと、固形成分の溶解性を損ねるため、好ましくない。また、一価アルコールの配合量が50w/w%より多いと、一価アルコール特有の臭いが強くなりアロマテラピー効果を妨げるため、好ましくない。
本発明の形状がスチック状である芳香性セルフケア外用剤に用いる多価アルコールとしては、例えば、グリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3―ブタンジオール、ポリエチレングルコール類、ジエチレングリコールおよびソルビトールなどが挙げられ、単独あるいは2種以上組み合わせて用いることができる。本発明の形状がスチック状である芳香性セルフケア外用剤に用いる多価アルコールの配合量は、外用剤の配合量全体の15〜50w/w%の範囲にあることが好ましく、より好ましくは20〜40w/w%である。多価アルコールの配合量が15w/w%より少ないと、固形成分の溶解性を損ねるため、好ましくない。また、多価アルコールの配合量が50w/w%より多いと、べたつきが強くなるため、好ましくない。
本発明の形状がスチック状である芳香性セルフケア外用剤は、上記必須成分の他に、本発明の効果を損なわない範囲で、化粧品、医薬品などのスチック基材に一般に用いられる各種成分、すなわち、低級カルボン酸のアルカリ金属塩および無機酸のアルカリ金属塩などを適宜配合することができる。
低級カルボン酸のアルカリ金属塩としては、例えば、酢酸ナトリウム、プロピオン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、リンゴ酸ナトリウムおよび酒石酸ナトリウムなどが挙げられ、単独あるいは2種以上組み合わせて用いることができる。
無機酸のアルカリ金属塩としては、例えば、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、塩化ナトリウム、リン酸一水素ナトリウム、リン酸二水素ナトリウムおよび硫酸ナトリウムなどが挙げられ、単独あるいは2種以上組み合わせて用いることができる。
本発明の形状がゲル状またはスチック状である芳香性セルフケア外用剤の製造に際しては、後述の実施例やゲル剤またはスチック剤の製造方法として従来から知られている方法、もしくは今後新しく提供される方法を利用すれば、本発明で目的とする形状がゲル状またはスチック状である芳香性セルフケア外用剤を製造することができる。
本発明の形状がゲル状である芳香性セルフケア外用剤は、例えば、以下のような方法で製造することができる。
精製水にゲル化剤およびシトロネロールを加え、攪拌機などで均一になるまで撹拌することにより製造することができる。
本発明の形状がスチック状である芳香性セルフケア外用剤は、例えば、以下のような方法で製造することができる。
スチック剤は、適当な容器に高級脂肪酸のアルカリ金属塩、精製水、一価アルコール、多価アルコール、低級カルボン酸のアルカリ金属塩もしくは無機酸のアルカリ金属塩およびシトロネロールを加え、70〜90℃にて攪拌し、得られた均一な溶液を適当なスチック容器に入れ冷やし固めることにより製造することができる。
以下に、実施例によりさらに詳細に本発明を説明するが、本発明は、実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
表1に示す配合に基づき、後述する調製法1の方法により調製し、本発明の形状がゲル状である芳香性セルフケア外用剤1を得た。得られた形状がゲル状である芳香性セルフケア外用剤1を試験例1に従ってアロマテラピー効果確認官能試験を実施した際のリラックス実感率は、80%であり、アロマテラピー効果があった。また、試験例2に従ってラット打撲浮腫抑制試験を実施した際の浮腫抑制率は、23.2%であり、有意な抗炎症効果があった。結果を表2に示す。
Figure 2015193562
(調製法1)
カルボキシビニルポリマー(1)0.4gを精製水(2)19.4gに加え攪拌して膨潤させた。これにシトロネロール(3)0.2gを加えて更に均一になるまで撹拌し、形状がゲル状である芳香性セルフケア外用剤を得た。
(試験例1)
アロマテラピー効果確認官能試験
前述の実施例1の芳香性セルフケア外用剤1、後述する実施例2から6の芳香性セルフケア外用剤および比較例1から4の外用剤を使用し、次に示す方法でアロマテラピー効果確認官能試験を行った。
被験者(男性2名、女性3名、平均年齢31歳)に各被験外用剤1gを前腕部に塗布させ、塗布後直ちに、リラックス効果が得られたか調査し、リラックス実感率を算出した。リラックス実感率が60%(5人中3人)以上の場合、アロマテラピー効果があるとした。
Figure 2015193562
(試験例2)
ラット打撲浮腫抑制試験
前述の実施例1の芳香性セルフケア外用剤1、後述する実施例2から6の芳香性セルフケア外用剤および比較例1から4の外用剤を使用し、次に示す方法でラット打撲浮腫抑制試験を行った。
ラット(Wistar/ST、5週齢、雄、日本エスエルシー(株))5匹の正常右後肢容積を足容積測定装置(TK―101CMP、室町機械(株))で測定した。
各被験外用剤を0.1mL滴下したパラフィルム(Pechiney Plastic Packaging(株))上で、ラット右後肢を表裏ともに5往復させ、各被験外用剤をラット右後肢に塗擦した。塗擦後、各被験外用剤が付着したパラフィルムでラット右後肢を被覆し、ラットを固定用ホルダー内に静置した。3時間静置後、パラフィルムを除去し、右後肢表面に付着した各被験外用剤を拭き取った。外用剤をパラフィルム上に添加しない他は全く同じ操作を繰り返して得られたラット5匹を対照群とした。
上皿天秤用分銅100gを1mの高さからラット右後肢甲部に落下させ、浮腫を惹起させた。浮腫惹起4時間後、ラット右後肢容積を再度測定し、浮腫率を式1から求めた。
(式1)
浮腫率(%)=(浮腫惹起後の肢容積/浮腫惹起前の肢容積−1)×100
また、浮腫抑制率を式2から求めた。
(式2)
浮腫抑制率(%)=(1−各被験外用剤の平均浮腫率/対照群平均浮腫率)×100
(実施例2)
実施例1において、シトロネロール含量を0.2gから0.6gに増量し、その分精製水を19.4gから19.0gに減量した以外は実施例1と全く同じ調製法を繰り返して、本発明の形状がゲル状である芳香性セルフケア外用剤2を得た。得られた形状がゲル状である芳香性セルフケア外用剤2を試験例1に従ってアロマテラピー効果確認官能試験を実施した際のリラックス実感率は、100%であり、アロマテラピー効果があった。また、試験例2に従ってラット打撲浮腫抑制試験を実施した際の浮腫抑制率は、29.4%であり、有意な抗炎症効果があった。結果を表2に示した。
(実施例3)
実施例1において、シトロネロール含量を0.2gから2.0gに増量し、その分精製水を19.4gから17.6gに減量した以外は実施例1と全く同じ調製法を繰り返して、本発明の形状がゲル状である芳香性セルフケア外用剤3を得た。得られた形状がゲル状である芳香性セルフケア外用剤3を試験例1に従ってアロマテラピー効果確認官能試験を実施した際のリラックス実感率は、100%であり、アロマテラピー効果があった。また、試験例2に従ってラット打撲浮腫抑制試験を実施した際の浮腫抑制率は、22.6%であり、有意な抗炎症効果があった。結果を表2に示した。
(比較例1)
実施例1において、シトロネロール0.2gを配合せず、その分精製水を19.4gから19.6gに増量した以外は実施例1と全く同じ調製法を繰り返して、形状がゲル状である外用剤1を得た。得られた形状がゲル状であるセルフケア外用剤1を試験例1に従ってアロマテラピー効果確認官能試験を実施した際のリラックス実感率は、20%であり、アロマテラピー効果がなかった。また、試験例2に従ってラット打撲浮腫抑制試験を実施した際の浮腫抑制率は、10.3%であり、抗炎症効果がなかった。結果を表2に示した。
(比較例2)
実施例1において、シトロネロール含量を0.2gから0.06gに減量し、その分精製水を19.4gから19.54gに増量した以外は実施例1と全く同じ調製法を繰り返して、形状がゲル状である外用剤2を得た。得られた形状がゲル状である芳香性セルフケア外用剤2を試験例1に従ってアロマテラピー効果確認官能試験を実施した際のリラックス実感率は、20%であり、アロマテラピー効果がなかった。また、試験例2に従ってラット打撲浮腫抑制試験を実施した際の浮腫抑制率は、10.1%であり、抗炎症効果がなかった。結果を表2に示した。
(実施例4)
表3に示す配合に基づき、後述する調製法2の方法により調製し、本発明の形状がスチック状である芳香性セルフケア外用剤4を得た。得られた形状がスチック状である芳香性セルフケア外用剤4を試験例1に従ってアロマテラピー効果確認官能試験を実施した際のリラックス実感率は、100%であり、アロマテラピー効果があった。また、試験例2に従ってラット打撲浮腫抑制試験を実施した際の浮腫抑制率は、23.2%であり、有意な抗炎症効果があった。結果を表2に示した。
Figure 2015193562
(調製法2)
ステアリン酸ナトリウム(1)から精製水(5)までの5成分を混合し、70〜90℃にて攪拌しながら30分間加熱還流した。さらに、シトロネロール(6)1.0gを加え撹拌し、得られた均一な溶液をスチック容器に入れ室温で固め、形状がスチック状である芳香性セルフケア外用剤を得た。
(実施例5)
実施例4において、シトロネロール含量を1.0gから3.0gに増量し、その分精製水を42.0gから40.0gに減量した以外は実施例4と全く同じ調製法を繰り返して、本発明の形状がスチック状である芳香性セルフケア外用剤5を得た。得られた形状がスチック状である芳香性セルフケア外用剤5を試験例1に従ってアロマテラピー効果確認官能試験を実施した際のリラックス実感率は、100%であり、アロマテラピー効果があった。また、試験例2に従ってラット打撲浮腫抑制試験を実施した際の浮腫抑制率は、24.2%であり、有意な抗炎症効果があった。結果を表2に示した。
(実施例6)
実施例4において、シトロネロール含量を1.0gから10.0gに増量し、その分精製水を42.0gから33.0gに減量した以外は実施例4と全く同じ調製法を繰り返して、本発明の形状がスチック状である芳香性セルフケア外用剤6を得た。得られた形状がスチック状である芳香性セルフケア外用剤6を試験例1に従ってアロマテラピー効果確認官能試験を実施した際のリラックス実感率は、100%であり、アロマテラピー効果があった。また、試験例2に従ってラット打撲浮腫抑制試験を実施した際の浮腫抑制率は、29.8%であり、有意な抗炎症効果があった。結果を表2に示した。
(比較例3)
実施例4において、シトロネロール1.0gを配合せず、その分精製水を42.0gから43.0gに増量した以外は実施例4と全く同じ調製法を繰り返して、形状がスチック状である外用剤3を得た。得られた形状がスチック状である外用剤3を試験例1に従ってアロマテラピー効果確認官能試験を実施した際のリラックス実感率は、0%であり、アロマテラピー効果がなかった。また、試験例2に従ってラット打撲浮腫抑制試験を実施した際の浮腫抑制率は、10.8%であり、抗炎症効果がなかった。結果を表2に示した。
(比較例4)
実施例4において、シトロネロール含量を1.0gから0.3gに減量し、その分精製水を42.0gから42.7gに増量した以外は実施例4と全く同じ調製法を繰り返して、形状がスチック状である外用剤4を得た。得られた形状がスチック状である外用剤4を試験例1に従ってアロマテラピー効果確認官能試験を実施した際のリラックス実感率は、20%であり、アロマテラピー効果がなかった。また、試験例2に従ってラット打撲浮腫抑制試験を実施した際の浮腫抑制率は、9.6%であり、抗炎症効果がなかった。結果を表2に示す。
本発明は、生涯にわたる運動継続の一助となるべく、最適なコンディションを保つセルフケアを行うことを目的とし、抗炎症効果とアロマテラピー効果を持つ芳香性セルフケア外用剤に関するものであって、産業上十分に利用できるものである。

Claims (3)

  1. 抗炎症効果とアロマテラピー効果をともに発揮する有効成分として芳香物質シトロネロールを含有することを特徴とする芳香性セルフケア外用剤。
  2. 前記シトロネロールの含有量が、基材中の1〜10w/w%である請求項1に記載の芳香性セルフケア外用剤。
  3. 形状がゲル状もしくはスチック状である請求項1または2に記載の芳香性セルフケア外用剤。

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CN115120659A (zh) * 2022-07-20 2022-09-30 桂林市威诺敦医疗器械有限公司 一种用于中医按摩疗法的涂擦护理软膏配方及制作方法
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