JP2015193376A - カート - Google Patents

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Abstract

【課題】高齢者がショッピングセンターで買い物に使用しても安全で、使い勝手がよく、リハビリにも好適なカートを提供する。
【解決手段】前輪12と後輪13とを一対ずつ有する台車11と、台車11に固定された支柱15と、ハンドル部20とを備えたカート10において、ハンドル部20は、支柱の15上端部から後輪13側に向けて配置されたハンドルフレーム21を有し、ハンドルフレーム21には使用者の肘又は前腕を支持するための前腕支持台22と前輪12側に突出した把持部23とが設けられ、前腕支持台22の後端は後輪13の後端より前輪12側となるように配置されており、一対の後輪13間には他のカートの前輪を挿入可能な空間が配置され、台車11の両側面には少なくとも後輪13外側の側面を覆うように形成された巻き込み抑制機構14が設けられている。
【選択図】図1

Description

この発明は、ショッピングセンター等の施設において、歩行が不自由な使用者であっても、安全に買い物を行えるカートに関し、詳しくは、使用者の歩行中の転倒やカートの衝突による商品や設備の破損を抑制し、且つ、使用者の手元の作業が行い易いカートに関する。
従来、ショッピングセンターやスーパーマーケット等で買い物をする際、商品等が納められた買い物カゴを容易に持ち運びできるようにショッピングカートが利用されている。このとき、利用者はショッピングセンター等の広い売り場内を長距離に渡って歩行する必要があるため、快適に買い物を行うためのショッピングカートに関する考案が下記特許文献1に開示されている。下記特許文献1の考案は、既存のショッピングカートのハンドル部に腕載せ台を後付で装着するものであり、このような腕載せ台をショッピングカートに装着することで、利用者がショッピングカートの腕載せ台に腕を載せて身体を預けることで快適に買い物ができるとされている。
一方、何らかの疾患、例えば、関節に痛みを伴ったり、病気や怪我あるいは高齢等で足腰の筋力が弱ったりして歩行が不自由となった場合、そのリハビリとして歩行訓練が行われるが、この歩行訓練には、一般に下記特許文献2に開示されたような歩行補助器が利用される。下記特許文献2の歩行補助器は、走行用キャスタの取り付けられたベースフレームに支柱を立設し、この支柱上端部に人体腹部に対応する凹部と、両上肢の肘宛用の幅広部を有するクッション部材を取り付け、このクッション部材にハンドルを取り付けた構成を有している。このような構成を有することで、下記特許文献2の歩行補助器によれば、使用者はベースフレームの開放側から身体をベースフレーム内に移動して、クッション部材の凹部に当接させ、クッション部材の幅広部に肘をついて身体を支え、ハンドルをつかみながら、歩行補助器を押していき、歩進することで、歩行の訓練をすることができるとされている。
実用新案登録第3116034号公報 実開平05−011933号公報
ここで、何らかの疾患を有して歩行が不自由となった人がショッピングセンター等で買い物を行う場合を考えると、ショッピングセンター等で利用されるショッピングカートは主に健常者用に作られており、また、一般に使用されているショッピングカートは概ね単一つの大きさで作製されており、使用者の体格差は考慮されていないので、健常者であれば容易に使用できても、歩行が不自由となった人にとっては使用が困難となる場合がある。
また、このような歩行が不自由となった人が歩行補助器を利用してショッピングセンター等で買い物をしようとしても、歩行補助器と同時にショッピングカートを使用することはできないので、購入できる商品に限度があり、十分な買い物をすることは困難である。一方、歩行補助器を利用したリハビリが行われる場合は、一般に専用の施設、例えば病院やスポーツジム等で行われ、この施設内をただ歩くことを繰り返すことが多く、さらに、施設の使用に費用がかかる場合がある。
この場合、歩行が不自由となった人がショッピングセンター等で買い物をしながら長距離を歩くことができれば、歩行訓練のリハビリにもなるため、リハビリが単調にならずにすみ、また、歩行する距離も十分に得ることができる。さらに、ショッピングセンター等で買い物をする場合は、基本的にその利用に費用はかからず、また、歩行が不自由となった人がショッピングセンター等を率先して使用することで、消費が進み、地域経済の活性化を図ることも考えられる。なお、ショッピングセンター等を利用してリハビリを行うことで、歩行訓練以外にも、買い物をすることで、手先を動かしたり、脳を活性化させたりすることができるため、特に高齢者のリハビリとしては高い効果が期待できる。
そのため、歩行が不自由となった人でもショッピングセンター等で快適に買い物をすることができるカートが求められるが、既存のショッピングカートに上記特許文献1の腕載せ台を取り付けたとしても上述したような課題のため歩行が不自由となった人が利用することは困難であり、また、既存のショッピングカートでは歩行補助器の効果を奏することができないので、使用者がバランスを崩し転倒しやすくなってしまう。
また、上記特許文献2には、歩行補助器の前に小物収納篭が設けられているが、この小物収納篭に買い物カゴを載せることは不可能であり、たとえ載せることができたとしても大きな荷物を載せるとバランスを崩し転倒するおそれが高くなる。さらに、歩行補助器に買い物カゴを置く機構を設けたとしても、歩行補助器は買い物用に製造されていないので重い買い物を載せるとやはりバランスを崩しやすく、使用者が転倒しやすくなる。加えて、歩行補助器でショッピングセンター等の商品や陳列棚が置いてある場所を歩行すると、商品等を引っ掛けたり巻き込んだりすることで転倒するおそれがあるとともに、商品等を破損し、ショッピングセンター等が不利益を被るおそれもある。
さらにまた、従来のショッピングカート及び歩行補助器は、走行中、特にカーブを曲がる際に後輪に障害物を引っ掛けやすく、特に歩行補助器では、使用者がクッション部材にもたれかかった状態で歩行するため、歩行中の後輪の認識が困難となり、後輪が障害物を引っ掛けたり巻き込んだりするおそれがある。
そこで、発明者は、上記課題を解決するために種々検討を重ねた結果、ショッピングセンター等で買い物をしながら歩行訓練のリハビリができるようにするため、カートの後輪に巻き込みを抑制する機構を設けることで、使用者が、前腕支持台にもたれかかって走行しても、商品や棚等に後輪が引っ掛けたり巻き込んだりすることを抑制することができること、カートの前腕を支持する部分の下に鞄や財布等を入れられるカゴを設けることで、前腕を支持する部分に肘や前腕を置いたままカゴ内に収納した鞄等を扱うことが容易にできること、及び、使用者が腰掛けた状態から立ち上がるためのグリップをカートに設けることで、使用者がこのグリップを用いて容易に立ち上がることができることを見出し、本発明を完成するに至ったのである。
すなわち、本発明の目的は、ショッピングセンター等で買い物をしながらリハビリの歩行訓練も行うことができる、安全性が高く、歩行並びに買い物がしやすいカートを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様のカートは、
進行方向側に配置される前輪と前記前輪の反対側に配置される後輪とをそれぞれ一対ずつ有する台車と、前記台車に固定された少なくとも一本の支柱と前記支柱に取り付けられたハンドル部とを備えたカートにおいて、
前記ハンドル部は、前記支柱の上端部から前記後輪側に向けて配置されたハンドルフレームを有し、
前記ハンドルフレームには、使用者の肘又は前腕を支持するための前腕支持台と、前記前輪が設けられた方向に突出した把持部とが設けられ、
前記前腕支持台の後端は前記後輪の後端より前記前輪側となるように配置されており、
前記一対の後輪間には他のカートの前輪を挿入可能な空間が配置され、
前記台車の両側面には少なくとも前記後輪の外側の側面を覆うように形成された巻き込み抑制機構が設けられていることを特徴とする
また、本発明の第2の態様のカートは、前記支柱には前記支柱の中央部分から前記一対の後輪のそれぞれの支軸側まで延在する一対のフレーム部材が取り付けられ、
前記一対の後輪の支軸はそれぞれ前記一対のフレーム部材に軸支されていることを特徴とする。
また、本発明の第3の態様のカートは、前記第2の態様のカートにおいて、前記巻き込み抑制機構は、前記台車の前記前輪と前記後輪との間に設けられた一対のカバー体であって、前記一対のカバー体は、それぞれ進行方向側の前記後輪の外側の側面の一部が覆われるように形成されていることを特徴とする。
また、本発明の第4の態様のカートは、前記第2の態様のカートにおいて、前記一対のフレーム部材は、それぞれU字状又はV字状をしており、前記U字状又はV字状の開口側がそれぞれ前記支柱に固定され、前記U字状又はV字状の底部側に前記一対の後輪のそれぞれの支軸が軸支され、前記一対の後輪の外側の側面を覆うように配置されて前記巻き込み抑制機構を兼ねていることを特徴とする。
また、本発明の第5の態様のカートは、前記第2〜4のいずれかの態様のカートにおいて、前記支柱は、前記ハンドル部が取り付けられた上部と前記台車に固定された下部に分割され、前記上部の支柱が前記下部の支柱に対し上下動自在に設けられ、前記一対のフレーム部材はそれぞれ前記下部の支柱に固定され、前記一対の上部又は前記下部のいずれかの支柱の側面には等間隔に貫通孔が形成されており、前記貫通孔が形成されていない支柱には一つの結合孔が形成され、前記上部及び前記下部の前記貫通孔と前記結合孔とが合致した位置で結合部材を挿入することによって固定されることを特徴とする。
また、本発明の第6の態様のカートは、前記第2〜4のいずれかの態様のカートにおいて、前記支柱は、前記ハンドル部が取り付けられた上部と前記台車に固定された下部に分割され、前記上部の支柱が前記下部の支柱に対し上下動自在に設けられ、前記一対のフレーム部材はそれぞれ前記下部の支柱に固定され、前記上部と前記下部との間にはシリンダーが設けられ、前記上部は前記シリンダーにより上下動自在になされていることを特徴とする。
また、本発明の第7の態様のカートは、前記第1〜6のいずれかの態様のカートにおいて、前記前腕支持台の両側端側上部には所定高さの壁体が立設されていることを特徴とする。
本発明のカートは、前腕支持台において肘や前腕を支持して体重を支えることができるので、何らかの疾患を有して歩行が困難となった使用者であっても、容易に買い物に使用することができ、また、買い物のときにリハビリとしての歩行訓練を行うことができる。すなわち、ショッピングセンター等の施設において、本発明のカートを利用して肘等を前腕支持台にもたれさせ、把持部を手でつかみながらショッピングセンター等の施設内を歩行することで、足腰が弱ったり、骨折等の怪我をしたりした歩行困難な使用者であっても、自身で買い物をすることができるようになると共に、買い物をしながらリハビリとしての歩行訓練を行うことができる。このとき、本発明の第1の態様のカートによれば、台車の両側に巻き込み抑制機構が後輪の外側の側面が覆われるように設けられているので、直進及びカーブを走行中に後輪が通路上においてある商品や棚等を引っ掛けたり巻き込んだりすることを抑制でき、使用者及びカートの転倒を抑制でき、しかも、商品等の破損を抑制できるようになる。
また、前腕支持台は、前腕支持台の後端が後輪の後端より前輪側となるように配置されているため、使用者が前腕支持台にもたれかかっても後輪が使用者の体重を支えることができるので、使用者及びカートの転倒を抑制することができる。加えて、一対の後輪間には他のカートの前輪を挿入可能な空間が配置されているため、カートの後輪側から他のカートを前輪側から入れることで複数台のカートを重ねて収納する、いわゆるスタッキング機能を有させることができるので、複数台のカートの収納を効率的に行うことができるようになる。
本発明の第2の態様のカートによれば、一対の後輪のそれぞれの支軸がそれぞれ一対のフレーム部材に軸支されているため、一対のフレーム部材間ないし一対の後輪間に隙間が形成され、使用者が前腕支持台によりもたれかかりやすくなり、使用者及びカートの転倒をより抑制することができる。
本発明の第3の態様のカートによれば、商品や棚等が後輪に引っ掛かったり巻き込んだりすることを抑制する巻き込み抑制機構がカバー体で形成されており、このカバー体が前輪と後輪との間に設けられ、少なくとも後輪の進行方向側の外側の側面の一部がこのカバー体に覆われていることで、走行中にカバー体が通路上の商品や棚等に後輪が引っ掛かったり巻き込んだりすることを抑制でき、使用者及びカートの転倒を抑制でき、また、商品等の破損を抑制できるようになる。なお、後輪が商品等を巻き込んだりすることを抑制するには、カバー体は、後輪の外側の側面のうち進行方向側の後輪の一部が覆われていればよいが、これに限らず、後輪の外側の側面の略全部を覆うようにしてもよい。このようにすると、走行中に引っ掛かりやすい後輪の外側の側面が全てカバー体で覆われているので、より引っ掛かりを抑制し、使用者等の転倒や商品等の破損を抑制することができるようになる。
本発明の第4の態様のカートによれば、フレーム部材のU字状又はV字状の底部側に後輪の支軸が軸支されており、さらにフレーム部材は前輪側にある支柱とU字状又はV字状の開口側で取り付けられているので、フレーム部材により後輪の外側の側面であって進行方向側の一部の後輪が覆われることとなる。そのため、本発明の第4の態様のカートによれば、フレーム部材が後輪に商品や棚等が引っ掛かったり巻き込んだりすることを抑制することができる巻き込み抑制機構を兼ねていることとなるので、巻き込み抑制機構の構造が簡単であり、しかも、この巻き込み抑制機構を容易に製造することができるようになる。
本発明の第5の態様のカートによれば、ハンドル部を構成する前腕支持台、把持部の高さを調節することができるようになるので、様々な体格の使用者でも使用することができるようになる。
本発明の第6の態様のカートによれば、ハンドル部を構成する前腕支持台、把持部及びカゴ置き台の高さ調節にシリンダーが設けられているので、高さ調節を使用者自身ないし使用者に付き添う者が容易に行うことができようになる。
本発明の第7の態様のカートによれば、前腕支持台の両側端側上部には所定高さの壁体が立設されているため、歩行中の使用者の肘等がズレ落ちることを抑制できるようになる。
図1Aは実施形態1にかかるカートの上面図であり、図1Bは側面図である。 図2Aは図1のカートに買い物カゴを載せた場合の上面図であり、図2Bは側面図である。 図3A及び図3Bは実施形態1のカートの他の形状のカバー体を示した側面図であり、図3Cは実施形態1のカートに起立グリップを設けた状態を示した側面図である。 図4Aは実施形態1のカートの台車の形状を一部変形した上面図であり、図4Bは図4Aに示したカートの収納の状態を示した側面図である。 図5Aは実施形態2のカートの側面図であり、図5Bは実施形態2のカートの台車の他の形状を示した側面図である。 図6Aは実施形態3のカートを示した上面図であり、図6Bは側面図である。 図7Aは実施形態4のカートの側面図であり、図7Bは実施形態4のカートの台車の他の形状を示した側面図である。 実施形態4のカートの収納の状態を示した図4Bに対応する側面図である。 図9Aは実施形態5のカートの上面図であり、図9Bは実施形態5の前腕支持台の斜視図である。 図10A〜図10Cは実施形態6のカートの高さの調節を説明する側面図である。 図11A〜図11Cは実施形態4のカートの高さの調節を説明する側面図である。 図12Aは変形例のカートの側面図であり、図12Bは変形例のカートに買い物カゴを載せた状態を示した側面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。但し、以下に示す実施形態は、本発明の技術思想を具体化するためのカートを例示するものであって、本発明をこれに特定することを意図するものではなく、本発明は特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態のものにも等しく適応し得るものである。
[実施形態1]
図1及び図2を参照して、実施形態1に係るカートについて説明する。図1及び図2に示すように、実施形態1に係るカート10は、車輪を有する台車11と、台車11に固定された一対の支柱15と、これらの支柱15に取り付けられ買い物カゴを載置させるためのカゴ置き台19及びハンドル部20で構成されている。以下、これらの各構成を詳細に説明する。
台車11は、進行方向側に配置される前輪12と前輪12の反対側に配置される後輪13とをそれぞれ一対ずつ有し、アルミニウムやステンレス等の材質で作製されたパイプ等が組み合わされて骨格が形成され、この前輪12及び後輪13が地面と接するように配置され構成されている。
前輪12は、前輪12が固定されている固定軸12aを中心に回転可能に取り付けられており、カート10がカーブを曲がったり方向転換させたりする際、前輪が固定軸12aを中心に回転するようになっている。一方、後輪13は前輪12と異なり前後方向のみに移動できるように取り付けられている。また、この前輪12及び後輪13の径の大きさは、従来のカートに使用されている車輪より大径のものが用いられており、例えば、従来の歩行補助器と同様な径の大きさの車輪が用いられている。
また、台車11の両側面には前輪12と後輪13との間に巻き込み抑制機構としてカバー体14が設けられており、このカバー体14は後輪13の外側の側面が覆われ後輪の高さより高くなるように形成されている。すなわち、図1B及び図2Bに示すように、後輪13の外側の側面が地面との隙間を少し開けて覆われている。また、カバー体14の前輪12側には、カート10の前輪12が固定軸12aを中心に回転してもぶつからないように切除部14aが設けられている。
支柱15は、台車11に固定された柱状体で形成されており台車11の左右側面から一本ずつ立設されている。この支柱15は、下側が台車11に直接固定され、上側には後述するハンドル部20が設けられており、支柱15の中央部分には買い物カゴ25が載置されるカゴ置き台19が取り付けられている。なお、支柱15はそれぞれ円柱や角柱等の任意の形状で形成することができる。また、支柱15には支柱15の中央部分から一対の後輪13のそれぞれの支軸13a側まで延在するフレーム部材11'が取り付けられており、一対の後輪13の支軸13aはそれぞれ一対のフレーム部材11'に軸支されている。
カゴ置き台19は、ショッピングセンター等に常備されている買い物カゴ25が載置できる大きさのトレイ状に形成され、カート10の前輪12側に取り付けられている。そして、カゴ置き台19は、買い物カゴ25がカート10の走行中に転落しないような外周壁19aが周囲を取り囲むように立設されている。なお、実施形態1の外周壁は、買い物カゴの下部を支えるように形成されているが、これに限らず、買い物カゴが収められる格子状の箱状体としてもよい。また、一対の後輪13の幅は、カゴ置き台19の幅より狭くなるように形成されている。
ハンドル部20は、使用者がカート10を操作する部分であり、支柱15の上端部から使用者側に屈折したハンドルフレーム21と、このハンドルフレーム21に取り付けられた前腕支持台22及び把持部23、並びに前腕支持台22の下方に設けられた手元カゴ24で構成されている。
ハンドルフレーム21は、支柱15の上端部を後輪13側に屈曲させて形成されており、ハンドルフレーム21の上側に前腕支持台22が設けられ、さらにハンドルフレーム21から前輪12が設けられた方向に突出しするように把持部23が設けられている。また、ハンドルフレーム21の下側に手元カゴ24が設けられている。なお、ハンドルフレーム21は、支柱15と一体に形成してもよいし、別体で形成し組み立てるようにしてもよい。
前腕支持台22は、略直方体であって弾性部材やクッション部材等の使用者が長時間使用しても肘や前腕が痛み難い材質で形成され、その表面の一部又は全部が革やナイロン等の素材で覆われており、カート10で走行する際、使用者が肘や前腕を載せもたれかかれるように形成されている。そして、前腕支持台22の左右両端部の上側には、所定高さ立設した壁体22aが形成されており、歩行中の使用者の肘等がずれ落ちることを抑制できるようになっている。また、前腕支持台22の後端は、台車11の後輪13の後端よりも前輪12側となるように設けられている(図1Bの矢印部分参照)。このような位置に前腕支持台22を設けることで、使用者が前腕支持台22にもたれかかったとしても、後輪13の後端が前腕支持台22の後端よりも後方に位置していることで使用者の体重を支えることができるため、使用者及びカートが転倒することを抑制することができる。
把持部23は、前腕支持台22の両端部側から進行方向側に向かって突出して取り付けられ半楕円形状に屈曲された棒状体で形成されている。この把持部23は使用者が手で掴みカートを操作する部分であり、この把持部23を使用者が掴むことで、力をこめることができカートを容易にかつ安全に移動させることができるようになる。なお、実施形態1の把持部23は、半楕円形状に形成されているが、これに限らず、地面に対し垂直に突出させたスティック形状のものや直角状等の任意の形状で形成することができる。また、把持部の使用者が握る部分に、手の握る形状に合わせて湾曲させたり、弾性部材等で形成されたグリップを設けたりしてもよい。
手元カゴ24は、上方に開口部24aを有する有底の箱状体で形成され、前腕支持台22の下方に設けられハンドルフレーム21に取り付けられている。手元カゴ24の開口部24aは、前腕支持台22の前側及び把持部23の内側から見えるような位置に配置されており、使用者が前腕支持台22に肘や前腕を置いたまま、手元カゴ24内に収納した鞄等を扱うことができるようになっている。そのため、手元カゴ24の深さは浅めに形成されている。
次に、図1及び図2を参照して実施形態1のカート10の使用態様について説明する。使用者はカート10を利用する際、前腕支持台22に肘や前腕を載せもたれかかってショッピングセンター等の施設を歩行する。このとき、実施形態1のカート10は一対の後輪13の後端が前腕支持台22の後端より後方に設けられており、しかも、一対の後輪13のそれぞれの支軸13aがそれぞれ一対のフレーム部材11'に軸支されているため、一対のフレーム部材11'間に隙間が形成されるので、使用者が前腕支持台22にもたれかかっても、後輪13の位置が荷重のかかる位置よりも後方にあることで使用者の体重を支え易くなり、使用者及びカート10が転倒することを抑制することができる。
また、使用者が歩行する際、使用者がもたれかかる前腕支持台22の後端が後輪13の後端よりも前輪12側にあるので、使用者は後輪13の位置を把握し難いため、歩行中、特に、カーブを曲がる際は、後輪13に商品や棚等を引っ掛けたり巻き込んだりするおそれがある。しかし、実施形態1のカート10では前輪12と後輪13の間に巻き込み抑制機構として一対のカバー体14が設けられており、一対のカバー体14はそれぞれ後輪13の外側の側面を覆っている。そのため、歩行中に後輪13が商品等にぶつかりそうになっても、カバー体14が後輪13より先に当ることで、後輪に商品等を引っ掛かりや巻き込みを抑制し、使用者の転倒等を抑制することができる。
さらに、一対の後輪13の幅がカゴ置き台19の幅より狭く形成されているので、使用者は、前方の買い物カゴ25が通れるように歩行すれば、一対の後輪13の幅を考慮することなく歩行することができ、商品等に引っ掛かることを抑制することができるので、より安全にショッピングセンター等を歩行することができる。なお、カゴ置き台19は、前方に配置され、幅の認識が容易に行えるので、使用者は、通路の走行を容易に行うことができる。
次に、使用者が支払いを行う際、従来では、鞄や財布を買い物カゴ内に入れていたり、カート10に設けられているフック等に引っ掛けておいたりするため、財布等を取出したり、お金を取出す際に、前腕支持台22から肘等を離して行う必要があり、バランスを崩し転倒したり、お金等の小物を落下させてしまうおそれがある。しかし、実施形態1のカート10では、前腕支持台22の下方に手元カゴ24が設けられており、この手元カゴ24の上方の開口部24aが把持部23と前腕支持台22の間から垣間見えるようになっている。そのため、手元カゴ24内に鞄や財布等を置いておくことで、使用者は前腕支持台22に肘等を置いてもたれかかったまま支払い等の手元の作業が行えるので、無理な体勢をとる必要がなく転倒等を抑制することができる。
以上のように、実施形態1のカートを用いることで、高齢者等がショッピングセンター等で買い物をしながら歩行訓練のリハビリを安全に行うことができ、また、買い物を快適に行うことができるようになる。
なお、実施形態1のカート10では、カバー体14は後輪13の外側の側面の大部分を覆うように形成されている場合を説明したが、これに限らず、カバー体は、後輪13の進行方向側の一部が覆われるように形成されていれば、後輪13への商品等の巻き込み等を抑制することができる。そのため、図3Aに示すカバー体14'のように、後輪13の進行方向側の一部を覆うように形成してもよいし、また、図3Bに示すカバー体14"のように、後輪13の進行方向側の一部を覆い、後輪の上方部が覆われないように形成してもよい。このようにすることで、使用態様に合わせたカバー体を設けることができ、設計の幅を広げることができると共に、カバー体の面積を小さくすることで、製造コストを抑えることができる。
また、足腰が不自由な使用者は腰掛けた状態から立ち上がることが困難な場合が多い。そのため、図3Cに示すように、実施形態1のカート10'のハンドル部20'のハンドルフレーム21の端部に、使用者が掴まることができる形状を有した起立グリップ26を設けることができる。起立グリップ26は、ハンドルフレーム21の端部を下方に向かって円形状に延設して、この起立グリップ26の端部が上方に向かうように形成されたものである。起立グリップ26を設けることで、腰掛けている使用者が立ち上がるとき、この起立グリップを握ることで立ち上がりやすくなる。また、起立グリップ26は、ハンドルフレーム21の端部から少なくとも半円形状を越えて延設されて形成されているので、使用者が起立グリップ26を握った際、手が滑って起立グリップ26から手が離れ、転倒するおそれを抑制することができる。さらに、起立グリップ26は、後輪13の後端よりも前輪12側に形成されているので、使用者が起立グリップ26に体重をかけたとしても後輪13に支えられるので、カート及び使用者の転倒を抑制することができるようになる。
また、実施形態1のカート10自体の収納を効率的にするために台車11の形状を変形しスタッキング機能を持たせることもできる。すなわち、図4Aに示すように、カート10"の台車11"の前輪12の幅を後輪13の幅より狭く形成することで、カート10"の後輪側から他のカート10"を前輪側から入れることで、複数台のカート10"を重ねて収納できるので、収納の効率化を図ることができるようになる(図4B参照)。
[実施形態2]
実施形態1のカート10では、巻き込み抑制機構として台車の側面にカバー体14を設けた場合を説明したが、実施形態2のカート10Aでは、巻き込み抑制機構として台車11Aを形成するV字状のフレーム部材11aを巻き込み抑制機構としたものを説明する。なお、実施形態2のカート10Aにおいて、実施形態1のカート10と共通する構成には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図5Aに示すように、実施形態2のカート10Aでは、一対の後輪13の外側の側面の支軸13aと支柱15との間に一対のV字状のフレーム部材11aが設けられている。一対のV字状のフレーム部材11aは、それぞれV字状の底部側で後輪13の支軸13aを支持するとともに、所定の角度で支柱15に向かって延設され、開口側が支柱15の中間部に固定されている。このとき、一対のフレーム部材11aがそれぞれ後輪13の外側の側面の支軸13aから延設されており、さらに一対のフレーム部材11aは前輪12側にある支柱15と連接されているので、一対のフレーム部材11aによりそれぞれ後輪13の外側の側面であって進行方向側の一部の後輪13が覆われることとなる。そのため、実施形態2のカート10Aは、一対のフレーム部材11aによりそれぞれ後輪13の進行方向の外側の側面の一部が覆われることで、後輪13に商品や棚等が引っ掛かったり巻き込んだりすることを抑制することができると共に、巻き込み抑制機構を、構造が簡単であり、しかも、容易に製造することができるようになる。なお、フレーム部材としては、図5Bに示す台車11A'のように、U字状に形成したフレーム部材11bとすることもでき、また、本数も2本に限らず、一本でも、また、2本以上で形成してもよく、さらに、フレーム部材の太さも任意のものとすることができる。
また、実施形態2のカート10Aも、実施形態1のカート10と同様に、台車の前輪の幅を後輪の幅よりも狭く形成することでスタッキング機能を持たせることもできる。
[実施形態3]
実施形態1のカート10では、ハンドルフレーム21を後輪13側に水平に延設した場合を説明したが、実施形態3のカート10Bでは、ハンドルフレームが異なる形状を有するものについて説明する。なお、実施形態3のカート10Bにおいて、実施形態1のカート10と共通する構成には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図6A及び図6Bに示すように、実施形態3のカート10Bのハンドル部20Bのハンドルフレーム21Bの構造は、支柱15の上端部から後輪15側へ略水平に屈曲して第1ハンドルフレーム21aが形成され、この第1ハンドルフレーム21aの端部から上方へU字状に屈曲した起立グリップ26Bが形成され、この起立グリップ26BのU字状の端部から前輪12側に略水平に延設した第2ハンドルフレーム21bが形成されている。そして、第2ハンドルフレーム21bの端部に把持部23Bが形成されるようになっている。このとき、起立グリップ26Bは、後輪13の後端よりも前輪12側に形成されるので、使用者が起立グリップ26に体重をかけたとしても後輪13に支えられるので、カート及び使用者の転倒を抑制することができるようになる。
このようにすることで、実施形態3のカート10Bは、ハンドルフレーム21Bに起立グリップ26Bが設けられていることにより、腰掛けている使用者が立ち上がるとき、起立グリップ26Bを握ることで立ち上がりやすくなる。また、起立グリップ26Bは、ハンドルフレーム21Bの下方に位置する第1ハンドルフレーム21aと上方に位置する第2ハンドルフレーム21bとを連結するようにU字状に形成されているので、使用者が起立グリップ26Bを握った際、手が滑り起立グリップから手が離れ転倒するおそれをより抑制することができる。さらに、起立グリップ26Bは、後輪13の後端よりも前輪12側に形成されているので、使用者が起立グリップ26Bに体重をかけたとしても後輪13に支えられるので、カート及び使用者の転倒を抑制することができるようになる。さらにまた、ハンドル部20Bは、ハンドルフレーム21B、起立グリップ26B及び把持部23Bが一体に形成されるので、製造が容易となり、製造コストを抑えることができる。また、把持部23Bが図6Aに示すような半楕円状であって、両側面に形成されているそれぞれのハンドル部が連結されていれば、両側のハンドル部を一体に形成することもできるようになる。
また、実施形態3のカート10Bも、実施形態1のカート10と同様に、台車の前輪の幅を後輪の幅よりも狭く形成することでスタッキング機能を持たせることもできる。
[実施形態4]
実施形態1のカート10では、巻き込み抑制機構にカバー体14を用い、ハンドルフレーム21を後輪13側に水平に延設した場合を説明したが、実施形態4のカート10Cでは、上述した実施形態2のカート10Aの巻き込み抑制機構と実施形態3のカート10Bのハンドルフレームを備えたカートについて説明する。すなわち、巻き込み抑制機構に台車11Aを形成するフレーム部材11aを巻き込み抑制機構とし、ハンドルフレームが異なる形状を有しものについて説明する。なお、実施形態4のカート10Bにおいて、実施形態1〜3のカート10、10A、10Bと共通する構成には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図7A及び図7Bに示すように、実施形態4のカート10Cでは、上述した実施形態2と同様の巻き込み抑制機構が設けられている。すなわち、一対の後輪13の外側の側面の支軸13aと一対の支柱15との間にそれぞれV字状のフレーム部材11aが設けられている。一対のV字状のフレーム部材11aは、それぞれV字状の底部側で後輪13の支軸13aを支持するとともに、所定の角度で一対の支柱15に向かって延設され、開口側がそれぞれの支柱15の中間部に固定されている。このとき、一対のフレーム部材11aがそれぞれ後輪13の外側の側面の支軸13aから延設されており、さらに一対のフレーム部材11aは前輪12側にある支柱15と連接されているので、一対のフレーム部材11aによりそれぞれ後輪13の外側の側面であって進行方向側の一部の後輪13が覆われることとなる。
また、実施形態4のカート10Cのハンドルフレーム21Bの構造は、上述した実施形態3と同様の構造を有している。すなわち、一対の支柱15の上端部からそれぞれ後輪13側へ略水平に屈曲して第1ハンドルフレーム21aが形成され、この第1ハンドルフレーム21aの端部から上方へU字状に屈曲した起立グリップ26Bが形成され、この起立グリップ26BのU字状の端部から前輪12側に略水平に延設した第2ハンドルフレーム21bが形成されている。そして、一対の第2ハンドルフレーム21bの端部に、一対の第2ハンドルフレーム21b間に跨がって把持部23Bが形成されている。このとき、起立グリップ26Bは、後輪13の後端よりも前輪12側に形成されている。
このような構成とすることにより、実施形態4のカート10Cは、上記実施形態2及び実施形態3の効果を有することができるようになる。
また、実施形態4のカート10Cも、実施形態1のカート10と同様に、台車10A"の前輪12の幅を後輪13の幅よりも狭く形成することでスタッキング機能を持たせることもできる(図8参照)。
[実施形態5]
実施形態1のカート10では、前腕支持台22を略直方体とした場合を説明したが、実施形態5のカート10Dでは、前腕支持台を異なる形状にした場合について説明する。なお、実施形態5のカート10Dは、前腕支持台以外の部分は実施形態1のカート10と同じ構成であるので、実施形態1のカート10と共通する構成には同一の符号を参照し、詳細な説明は省略する。
図9A及び図9Bに示すように、実施形態5のカート10Dの前腕支持台22Dは、手元カゴ24が覆われている部分の一部に半楕円状の切り欠き部22bが設けられている。このように、手元カゴ24の開口部24aが垣間見えるように切り欠き部22bが設けられていることで、使用者は、手元カゴ24内に収容した鞄や財布等の取り扱いが容易になる。また、半楕円状に切り欠かれていることで、前腕支持台22の肘等を載せる部分の面積も広く残すことができるので、使用者が歩行時にもたれかかることも十分に可能となり、また、支払い時に肘等を置く面積も十分に得ることができる。
なお、切り欠き部22bの形状は、半楕円状に限らず、矩形状や半円状等の任意の形状にすることができ、また、手元カゴの開口部のすべてが現れるように形成してもよく、カートの使用態様にあわせて設計することができる。
また、前腕支持台の形状は、実施形態1のカート10に限られず、上述した実施形態2〜4のカート10A〜10Cの前腕支持台の形状も同様に変更することができる。
[実施形態6]
実施形態1のカート10では、支柱15が一本の柱状体で形成された場合を説明したが、実施形態6のカート10Eでは、支柱15Eを分割して形成した場合を説明する。なお、実施形態6のカート10Eは、実施形態1のカート10に比べて、支柱の構成以外は同じなので、共通する構成には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
実施形態6のカート10Eは、図10A〜図10Cに示すように、支柱15Eがそれぞれ略中央部分で台車11に直接固定される下部17と、カゴ置き台19等が設けられる上部16とに分割されている。支柱の下部17は台車11に固定され、その側面に複数個の貫通孔17aが等間隔に形成されている。また、支柱のそれぞれ上部16には、上方にハンドル部20が設けられ、下方にはカゴ置き台19が取り付けられており、その側面には結合孔16aが形成されており、下部17の支柱に形成されたいずれかの貫通孔17aと上部16の支柱に結合孔16aとをあわせ、ボルト等の結合部材18を差し込むことで、固定することができるような構造となっている。そして、貫通孔17aと結合孔16aの位置を変更することで高さを調節することができる。このとき、図10Aに示すカート10Eが一番高い状態であり、図10B、図10Cの順に高さを低くした状態を示している。
このような構成とすることで、実施形態6のカート10Eでは、一対の支柱15Eのそれぞれが上部16と下部17に分割され、支柱の上部16に設けられたハンドル部20及びカゴ置き台19の高さを調節することができるので、使用者の体格に応じてカートの高さを調節することができる。そのため、異なる高さのカートを製造する必要がないので、製造コストを抑えることができる。また、実施形態6のカート10Eにおいて、図10Aのようにカゴ置き台19及びハンドル部20が最も高い位置となるようにしても、前腕支持台22の後端は後輪13の後端より前輪側となるように配置されている(図10Aにおける矢印部分参照)。
なお、実施形態6のカート10Eでは、上部16の支柱に形成された結合孔16aと下部17の支柱に形成された貫通孔17aとを合致させ、例えば、ボルト等の結合部材18を挿入させることで、高さの調節を行っているが、これに限らず、空気圧や油圧等のシリンダーを上部または下部の支柱に設けてもよい。このようにすることで、使用者や使用者に付き添う者が高さ調節を容易に行うことができるようになる。
なお、実施形態6に示した高さを調節する機構を設けることは、実施形態1のカート10に限られず、上述した実施形態2〜4のカート10A〜10Cの支柱を実施形態6の支柱のように変更することで、高さの調節を行うことができる。なお、図11は実施形態4のカート10Cの支柱15に実施形態6のカート10の支柱15Eと同様の支柱15C"を設け、高さの調節ができるようにしたカート10C"を示したものである。
[変形例]
実施形態1のカート10は、カゴ置き台19がトレイ状に形成された台を設けた場合を示しているが、変形例のカート10Fのカゴ置き台19Fは、図12A及び図12Bに示すように、カゴ置き台19Fを、細長い板状の材料を用いて買い物カゴ25の任意の場所を支えるような構造としてもよい。このようにすることで、カートの軽量化を図ることができ、また、製造コストを抑えることができる。
なお、カゴ置き台の形状は、実施形態1のカート10に限られず、上述した実施形態2〜6のカート10A〜10Eのカゴ置き台の形状も同様に変更することができる
10,10',10'',10A〜10F…カート
11,11'',11A,11A'…台車
11',11a,11b…フレーム部材
12,12C…前輪
12a…固定軸
13…後輪
13a…支軸
14,14',14"…カバー体
14a…切除部
15,15E…支柱
16…上部
16a…結合孔
17…下部
17a…貫通孔
18…結合部材
19,19F…カゴ置き台
19a…外周壁
20,20B…ハンドル部
21,21B…ハンドルフレーム
21a…第1ハンドルフレーム
21b…第2ハンドルフレーム
22,22D…前腕支持台
22a…壁
22b…切り欠き部
23…把持部
24…手元カゴ
24a…開口部
25…買い物カゴ
26,26B…起立グリップ

Claims (7)

  1. 進行方向側に配置される前輪と前記前輪の反対側に配置される後輪とをそれぞれ一対ずつ有する台車と、前記台車に固定された少なくとも一本の支柱と前記支柱に取り付けられたハンドル部とを備えたカートにおいて、
    前記ハンドル部は、前記支柱の上端部から前記後輪側に向けて配置されたハンドルフレームを有し、
    前記ハンドルフレームには、使用者の肘又は前腕を支持するための前腕支持台と、前記前輪が設けられた方向に突出した把持部とが設けられ、
    前記前腕支持台の後端は前記後輪の後端より前記前輪側となるように配置されており、
    前記一対の後輪間には他のカートの前輪を挿入可能な空間が配置され、
    前記台車の両側面には少なくとも前記後輪の外側の側面を覆うように形成された巻き込み抑制機構が設けられていることを特徴とするカート。
  2. 前記支柱には前記支柱の中央部分から前記一対の後輪のそれぞれの支軸側まで延在する一対のフレーム部材が取り付けられ、
    前記一対の後輪の支軸はそれぞれ前記一対のフレーム部材に軸支されていることを特徴とする請求項1に記載のカート。
  3. 前記巻き込み抑制機構は、前記台車の前記前輪と前記後輪との間に設けられた一対のカバー体であって、
    前記一対のカバー体は、それぞれ進行方向側の前記後輪の外側の側面の一部が覆われるように形成されていることを特徴とする請求項2に記載のカート。
  4. 前記一対のフレーム部材は、それぞれU字状又はV字状をしており、前記U字状又はV字状の開口側がそれぞれ前記支柱に固定され、前記U字状又はV字状の底部側に前記一対の後輪のそれぞれの支軸が軸支され、前記一対の後輪の外側の側面を覆うように配置されて前記巻き込み抑制機構を兼ねていることを特徴とする請求項2に記載のカート。
  5. 前記支柱は、前記ハンドル部が取り付けられた上部と前記台車に固定された下部に分割され、前記上部の支柱が前記下部の支柱に対し上下動自在に設けられ、
    前記一対のフレーム部材はそれぞれ前記下部の支柱に固定され、
    前記一対の上部又は前記下部のいずれかの支柱の側面には等間隔に貫通孔が形成されており、
    前記貫通孔が形成されていない支柱には一つの結合孔が形成され、
    前記上部及び前記下部の前記貫通孔と前記結合孔とが合致した位置で結合部材を挿入することによって固定されることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載のカート。
  6. 前記支柱は、前記ハンドル部が取り付けられた上部と前記台車に固定された下部に分割され、前記上部の支柱が前記下部の支柱に対し上下動自在に設けられ、
    前記一対のフレーム部材はそれぞれ前記下部の支柱に固定され、
    前記上部と前記下部との間にはシリンダーが設けられ、
    前記上部は前記シリンダーにより上下動自在になされていることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載のカート。
  7. 前記前腕支持台の両側端側上部には所定高さの壁体が立設されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のカート。
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