JP2015192389A - マーカ埋め込み装置、マーカ検出装置、及びプログラム - Google Patents

マーカ埋め込み装置、マーカ検出装置、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】マーカを電子透かしと重なる領域において映像に埋め込むことができる。【解決手段】マーカ重畳部30により、入力された動画像の各フレームの画像について、画像の知覚されにくい色成分において、予め定められた濃淡パターンを有するマーカを、予め定められた領域に重畳し、電子透かし情報重畳部40により、動画像の各フレームの画像について、画像に重畳されたマーカとの位置関係において定められる画像の領域に電子透かし情報を重畳し、埋め込み済画像出力部50により、動画像の各フレームに対する、マーカと電子透かし情報とを重畳した画像を出力する。【選択図】図6

Description

本発明は、電子透かしの埋め込まれた動画像に対して射影変換が施された場合においても電子透かしの検出を容易にするためのマーカ埋め込み装置、マーカ検出装置、及びプログラムに関するものである。
画像、映像といったコンテンツの流通の際、コンテンツ識別・管理や著作権保護・管理、関連情報提供などの目的のため、人間の目に知覚されないようにコンテンツ内に別の情報を埋め込む電子透かし技術を用いる方法が知られている。
特に、画像・映像コンテンツに対する電子透かし技術においては、画素値の微小変更に基づく方法が一般的である。具体的方法として、例えば、電子透かしを埋め込む際に、埋め込み対象成分位置情報に基づいて、複素行列の実数成分と虚数成分を独立に変更するスペクトル拡散を行い、入力画像と独立に透かしパターンを生成し、実際の画像パターンの加算を行うことで埋め込み済み画像を生成し、電子透かしを検出する際には、検出対象成分位置情報に基づいて検出対象系列を生成し、オフセット情報を抽出し、検出対象系列を修正した後にスペクトル逆拡散を行い、切り出した画素ブロック内に埋め込まれている電子透かしを検出するような電子透かし方式がある(特許文献1)。
また、電子透かしにおいては、デジタルコンテンツを表すデジタル信号が、電子透かしの埋め込み後に受ける様々な改変に対して耐性を持つこと、すなわち様々な改変を受けた上で電子透かしを検出できることが必要である。
特に重要な改変として、幾何学的変換が挙げられる。幾何学的変換への耐性は、対象となる画像・映像コンテンツをカメラで再撮影して、そのコンテンツに埋め込まれた電子透かしを検出する場合に必須の要件となっている。なぜなら、撮影する距離やアングルの違い等により、幾何学的変換が生じるからである。
幾何学的変換に対して耐性を持たせる方法としては、電子透かしが埋め込まれている画像の縁を検出し、画像の四隅の位置を特定することで逆射影変換を行って変換前の状態を復元する方法がある(特許文献2)。
また、電子透かしを空間的な繰り返しパターンとして埋め込み、検出時にはそのパターンの自己相関を利用して補正する方法がある(特許文献3)。
また、画像の周波数空間上に人間に不可視なかたちでマーカを埋め込み、それを使って補正する方法がある(特許文献4、特許文献5)。
特開2003−219148号公報 特許第4020093号明細書 特表2003−510931号公報 特許第3949679号明細書 特開2010−232886号公報
しかし、特許文献2記載の方法では、射影変換による変形を伴った画像からも電子透かしを検出できるが、画像の縁を安定的に検出するためには画像の周囲に黒い枠もしくは白い枠で囲う必要があり、当該枠は、人間の目で知覚されるため、コンテンツ自体のデザイン性を大きく損ねてしまう問題がある。
また、特許文献3〜5記載の方法では、人間の目で知覚されることなく、幾何学的変換を伴った画像から電子透かしを検出することは可能であるが、対応可能なのは回転、スケール変換などに代表されるアフィン変換のみであり、射影変換までは対応できないという問題がある。
また、マーカパターンの埋め込み強度とマーカ検出安定性の間でトレードオフの関係が成立しているため、マーカの検出を安定して行うためにはマーカパターンの埋め込み強度を強めた方が良く、必然的にマーカが視認され易くなるといった問題がある。
さらに、マーカパターンをより遠くの距離から検出しやすくするためには映像に対してできるだけ大きく埋め込む必要があるが、マーカと電子透かしを埋め込む場所を同一の場所に埋め込むと、両者のパターンが干渉してしまうため、別々の場所に埋め込む必要があり、マーカパターンを大きく埋め込むことには限界があるという問題がある。
本発明では、上記問題点を解決するために成されたものであり、コンテンツのデザイン性を損なうことなく、射影変換が施された動画像を元の動画像に変換する際に用いるマーカを動画像に埋め込むことができるマーカ埋め込み装置、及びプログラムを提供することを目的とする。
また、射影変換が施された動画像を元の動画像に変換する際に用いるマーカを動画像から検出するマーカ検出装置、及びプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、第1の発明に係るマーカ埋め込み装置は、入力された動画像の各フレームの画像について、前記画像の知覚されにくい色成分において、予め定められた濃淡パターンを有するマーカを、予め定められた領域に重畳するマーカ重畳部と、前記動画像の各フレームの画像について、前記マーカ重畳部により前記画像に重畳された前記マーカとの位置関係において定められる前記画像の領域に電子透かし情報を重畳する電子透かし情報重畳部と、前記動画像の各フレームに対する、前記マーカと前記電子透かし情報とを重畳した画像を出力する埋め込み済み画像出力部と、を含んで構成されおり、前記マーカは、各々異なる位置及び異なる傾きで配置された複数の直線的な帯状の領域における前記色成分には前記マーカにおける他の領域の前記色成分と異なる色差が定められ、前記複数の直線的な帯状の領域すべてを横切る直線と前記直線的な帯状の領域それぞれとの交点の組み合わせで定められる複比が一定の値であり、前記マーカ重畳部は、前記動画像の各フレームの画像について、予め定められた第1時間周波数で前記画像ごとに重畳の強さを周期的に変化させて前記マーカを重畳するマーカ埋め込み装置である。
第1の発明によれば、マーカ重畳部により、入力された動画像の各フレームの画像について、画像の知覚されにくい色成分において、マーカを、予め定められた第1時間周波数で重畳の強さを画像ごとに周期的に変化させながら予め定められた領域に重畳し、電子透かし情報重畳部により、画像に重畳されたマーカとの位置関係において定められる画像の領域に電子透かし情報を重畳し、埋め込み済画像出力部により、マーカと電子透かし情報とを重畳した画像を出力する。
このように、入力された動画像の各フレームの画像について、画像の知覚されにくい色成分において、マーカを、予め定められた第1時間周波数で重畳の強さを画像ごとに周期的に変化させながら予め定められた領域に重畳し、重畳されたマーカとの位置関係において定められる画像の領域に電子透かし情報を重畳し、マーカと電子透かし情報を重畳した画像を出力することにより、コンテンツのデザイン性を損なうことなく、射影変換が施された動画像を元の動画像に変換する際に用いるマーカを、動画像に埋め込むことができる。
また、第1の発明においては、前記電子透かし情報重畳部は、前記動画像の各フレームの画像について、前記第1時間周波数と異なる予め定められた第2時間周波数で前記画像ごとに重畳の強さを周期的に変化させて前記電子透かし情報を重畳してもよい。
また、第1の発明においては、前記動画像の各フレームの画像について、前記画像の知覚されにくい色成分において前記マーカが重畳された領域と異なる領域に所定の濃淡で示されるガイドラインを重畳するガイドライン重畳部を更に含み、前記電子透かし情報重畳部は、前記動画像の各フレームの画像について、前記マーカ重畳部により前記画像に重畳されたマーカと、前記ガイドライン重畳部により前記画像に重畳されたガイドラインとの位置関係において定められる前記画像の領域に前記電子透かし情報を重畳してもよい。
また、第1の発明においては、前記電子透かし重畳部は、前記画像の各々について、前記画像の前記マーカが重畳された前記予め定められた領域と同じ領域に、前記電子透かし情報を重畳してもよい。
また、第1の発明においては、前記第1時間周波数は、前記第2時間周波数より高くしてもよい。
第2の発明に係るマーカ検出装置は、入力された動画像の各フレームの画像について、前記動画像の各フレームの画像に予め定められた濃淡パターンを有するマーカを重畳するときに用いた予め定められた第1時間周波数で変化する成分を検出するためのフィルタを用いて、前記画像から前記マーカを表す成分からなるマーカ成分画像を分離する時間周波数フィルタ部と、前記動画像の各フレームの画像について、前記時間周波数フィルタ部により分離された前記画像の前記マーカ成分画像について、前記マーカ成分画像の知覚されにくい色成分において予め定められた濃淡パターンの点を複数検出し、前記検出した複数の点の各々の組み合わせで定められる複比が予め定められた値である場合に、前記マーカを検出するマーカ検出部と、前記動画像の各フレームの画像について、前記マーカ検出部により検出されたマーカに基づいて、前記画像に対して射影変換を行う射影変換補正部と、前記動画像の各フレームの画像について、前記射影変換補正部による射影変換により得られた画像における、前記マーカ検出部により検出された前記画像のマーカとの位置関係で定められる領域から電子透かし情報を検出する電子透かし検出部と、を含んで構成されており、前記マーカは、各々異なる位置及び異なる傾きで配置された複数の直線的な帯状の領域における前記色成分には前記マーカにおける他の領域の前記色成分と異なる色差が定められ、前記複数の直線的な帯状の領域すべてを横切る直線と前記直線的な帯状の領域それぞれとの交点の組み合わせで定められる複比が一定の値であり、前記マーカは、前記動画像の各フレームの画像に、前記第1時間周波数で前記画像ごとに重畳の強さを周期的に変化させて重畳されるマーカ検出装置である。
第2の発明によれば、時間周波数フィルタ部により、入力された動画像の各フレーム画像について、マーカを重畳するときに用いた第1時間周波数を検出するフィルタを用いて、画像からマーカ成分画像を分離し、マーカ検出部により、分離されたマーカ成分画像の知覚されにくい色成分において、予め定められた濃淡パターンの点を複数検出し、検出した複数の点の各々の組み合わせで定められる複比が予め定められた値である場合に、マーカを検出し、射影変換補正部により、検出されたマーカに基づいて、画像に対して射影変換を行い、電子透かし検出部により、射影変換により得られた画像について、検出された画像のマーカとの位置関係で定められる領域から電子透かし情報を検出する。
このように、入力された動画像の各フレーム画像について、マーカを重畳するときに用いた第1時間周波数を検出するフィルタを用いて、画像からマーカ成分画像を分離し、分離されたマーカ成分画像の知覚されにくい色成分において、予め定められた濃淡パターンの点を複数検出し、検出した複数の点の各々の組み合わせで定められる複比が予め定められた値である場合に、マーカを検出し、検出されたマーカに基づいて、画像に対して射影変換を行い、射影変換により得られた画像について、検出された画像のマーカとの位置関係で定められる領域から電子透かし情報を検出することによって、射影変換が施された動画像を元の動画像に変換する際に用いるマーカを動画像から検出することができる。
また、第2の発明においては、前記時間周波数フィルタ部は、前記動画像の各フレームの画像について、前記第1時間周波数で変化する成分を検出するためのフィルタと、前記動画像の各フレームの画像に前記電子透かし情報を重畳するときに用いた、前記第1時間周波数とは異なる予め定められた第2時間周波数で変化する成分を検出するためのフィルタとを用いて、前記画像から、前記マーカ成分画像と、前記電子透かし情報を表す成分からなる電子透かし成分画像とを分離し、前記射影変換補正部は、前記動画像の各フレームの画像について、前記マーカ検出部により検出されたマーカに基づいて、前記時間周波数フィルタ部により分離された前記電子透かし成分画像に対して射影変換を行い、前記電子透かし検出部は、前記動画像の各フレームの画像について、前記射影変換補正部による射影変換により得られた前記電子透かし成分画像における、前記マーカ検出部により検出された前記画像のマーカとの位置関係で定められる領域から前記電子透かし情報を検出してもよい。
また、第2の発明においては、前記動画像の各フレームの画像について、前記画像の知覚されにくい色成分において所定の濃淡で示されるガイドラインを検出するガイドライン検出部を更に含み、前記電子透かし情報検出部は、前記動画像の各フレームの画像について、前記射影変換補正部による射影変換により得られた画像における、前記マーカ検出部により検出された前記マーカと、前記ガイドライン検出部により検出されたガイドラインとの位置関係において定められる領域から前記電子透かし情報を検出してもよい。
また、本発明のプログラムは、コンピュータを、上記のマーカ埋め込み装置又はマーカ検出装置を構成する各部として機能させるためのプログラムである。
以上説明したように、本発明のマーカ埋め込み装置、及びプログラムによれば、入力された動画像の各フレームの画像について、画像の知覚されにくい色成分において、マーカを、予め定められた第1時間周波数で重畳の強さを画像ごとに周期的に変化させながら予め定められた領域に重畳し、重畳されたマーカとの位置関係において定められる画像の領域に電子透かし情報を重畳し、マーカと電子透かし情報を重畳した画像を出力することにより、コンテンツのデザイン性を損なうことなく、射影変換が施された動画像を元の動画像に変換する際に用いるマーカを、動画像に埋め込むことができる。
また、本発明のマーカ検出装置、及びプログラムによれば、入力された動画像の各フレーム画像について、マーカを重畳するときに用いた第1時間周波数を検出するフィルタを用いて、画像からマーカ成分画像を分離し、分離されたマーカ成分画像の知覚されにくい色成分において、予め定められた濃淡パターンの点を複数検出し、検出した複数の点の各々の組み合わせで定められる複比が予め定められた値である場合に、マーカを検出し、検出されたマーカに基づいて、画像に対して射影変換を行い、射影変換により得られた画像について、検出された画像のマーカとの位置関係で定められる領域から電子透かし情報を検出することによって、射影変換が施された動画像を元の動画像に変換する際に用いるマーカを動画像から検出することができる。
本実施形態において用いるマーカの一例を示す図である。 同実施形態において用いるマーカを重畳した画像例を示す図である。 同実施形態のマーカを埋め込んだ画像において電子透かしを埋め込む領域の一例を示す図である。 同実施形態で用いるマーカにおける複比の一例を示す図である。 同実施形態のマーカを検出する際に用いるボックスフィルタの一例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係るマーカ埋め込み装置の機能的構成を示すブロック図である。 同実施形態におけるマーカの領域内における直線的な帯状の領域と任意の直線との交点を検出する際にBoxフィルタが検出する濃淡パターンの一例を示す図である。 マーカ及び電子透かしを重畳する際に用いる時間周波数の周期の例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係るマーカ検出装置の構成を示すブロック図である。 同実施形態においてマーカ検出部が用いるBoxフィルタであって異なる大きさのBoxフィルタの概要を示す図である。 同実施形態におけるマーカ検出部がマーカに基づいて算出する直線の例を示す図である。 同実施形態におけるマーカ検出部が算出する位置情報の概要を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係るマーカ埋め込み装置におけるマーカ埋め込み処理ルーチンを示すフローチャート図である。 本発明の第1の実施の形態に係るマーカ検出装置におけるマーカ検出処理ルーチンを示すフローチャート図である。 本発明の第2の実施の形態に係るマーカ埋め込み装置の機能的構成を示すブロック図である。 同実施形態においてガイドライン重畳部が画像に重畳するガイドラインのパターンの一例を示す図である。 同実施形態のガイドライン重畳部によりガイドラインが重畳された画像例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係るマーカ検出装置の機能的構成を示すブロック図である。 同実施形態におけるガイドライン検出部がガイドラインを検出する際に用いるBoxフィルタの一例を示す図である。 本実施形態におけるガイドライン検出部がガイドラインを検出する処理の概要を示す図である。 同実施形態におけるガイドライン検出部がガイドラインを検出する他の処理の概要を示す図である。 同実施形態においてマーカとガイドラインとから得られる位置情報の一例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係るマーカ埋め込み装置におけるマーカ埋め込み処理ルーチンのフローチャート図である。 本発明の第2の実施の形態に係るマーカ検出装置におけるマーカ検出処理ルーチンのフローチャート図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
<本発明の原理>
本発明の実施の形態においては、図1に示すような複数の線分を組み合わせた濃淡パターンをマーカとして、図2のように画像の所定位置に重畳する。図1に示すように、本実施の形態において用いるマーカは、ある領域内に複数の直線的な帯状の領域を所定の条件を満たすように配置したものである。
当該マーカは、画像に埋め込む際に人間の目に知覚されにくいように、視覚特性において知覚されにくい色成分に埋め込んで用いる。例えば、RGB色空間においては、人間が知覚しにくいB成分に埋め込む。また、YCbCr色空間においてCb成分に埋め込む。
図1においては、マーカを埋め込む成分において直線的な帯状の領域に正の色差(+1)を加え、他の領域に負の色差(−1)を加える例が示されている。また、図1に示すパターンでは、直線的な帯状の領域と当該領域に隣接する領域とにおいて、共通した特徴的な濃淡パターン「−1、+1、−1」が存在している。なお、マーカを埋め込む色成分は、RGB色空間においてはR成分であってもよく、YCbCr色空間においてはCr成分であってもよい。本実施の形態においてはYCbCr色空間におけるCb成分にマーカなどを重畳する場合について説明する。
図2は、本実施の形態において用いるマーカを重畳した画像を示す。図2に示すように、本実施の形態においては、マーカは画像全体に埋め込まれる。このとき、画像に埋め込まれたマーカにより特定できる領域内の所定の位置に電子透かしを埋め込む。図3は、画像に電子透かしを埋め込んだ例を示す。図3に示すように、電子透かしを埋め込む領域は例えば、画像の辺の各々(矩形領域αβγδ)として特定される。
ここで、図3に示すようにマーカと電子透かしとを同一の場所に重ねて埋め込むと、マーカパターンと電子透かしパターンが干渉し合い、各々のパターンを検出することが困難となる。そこで、本実施の形態においては、マーカパターンと電子透かしパターンとを異なる時間周波数で周期的に重畳する強さを変動させながら埋め込む。
一方、電子透かしの検出においては、まず、マーカが埋め込まれた画像をカメラ等で撮影して得られた撮影画像において人間が知覚しにくい色成分から埋め込まれたマーカを検出する。
その際、取得画像をマーカ成分と電子透かし成分とその他成分に分離するために、マーカ成分特有の周波数通過フィルタおよび電子透かし特有の周波数通過フィルタを利用する。そして、分離されたマーカ成分画像からマーカの位置を特定し、特定されたマーカから取得できる位置情報に基づいて、分離された電子透かし成分画像について、逆射影変換を行うことにより、画像を変換して幾何学的変換前の状態に復元する。復元により得られた画像から電子透かしを検出するなどの処理を行うことにより、射影変換等の幾何学変換に対する電子透かしの耐性を得ることができる。なお、マーカ成分特有の周波数通過フィルタは、マーカを重畳する際に用いられる時間周波数で変化する成分を通過させるフィルタであり、電子透かし特有の周波数通過フィルタは、電子透かしを重畳する際に用いられる時間周波数で変化する成分を通過させるフィルタとする。
マーカのパターンが射影変換によって形状変化していても安定してマーカを検出する必要がある。本実施の形態のマーカにおいては、射影変換不変量である複比(cross ratio)を利用する。図4は、本実施の形態で用いるマーカにおける複比の一例を示す図である。図4に示すように、マーカを通過する直線上において得られる7つの点(点A〜点G)が下記(1)式及び下記(2)式を満たすように、直線的な帯状の領域をマーカの領域内に配置する。
なお、7つの点(点A〜点G)は直線と各帯状の領域との交点である。また、直線と帯状の領域との交点とは、帯状の領域における長手方向の中心線と直線との交点である。また、nは任意の実数である。
このとき、7つの点(点A〜点G)の位置から算出される複比は、下記(3)式となる。
上記(3)式の値は射影変換によらず一定の値となる。例えば、n=3の場合、(3×5)/4=15/16となる。そこで画像上のマーカをBoxフィルタ(ボックスフィルタ)を用いて検出する。図5は、本実施の形態のマーカを検出する際に用いるBoxフィルタの一例を示す図である。図5に示すボックスフィルタは、横方向のスキャン(ラスタスキャン)に用いるBoxフィルタであり、9画素×9画素のBoxフィルタである。
図5において、「0」、「−1」、「+2」は、ハッチングで分けられている各画素(領域)に対する重み係数である。このBoxフィルタで算出される重み付け加算値に基づいて横方向の濃淡パターンを検出する。
図5に示すBoxフィルタでは、((x,y);1≦x≦9,1≦y≦3)と((x,y);1≦x≦9,7≦y≦9)との画素においては、Cb成分に対して0を乗じる重み付けをする。また、((x,y);1≦x≦3,4≦y≦6)と、((x,y);7≦x≦9,4≦y≦6)との画素においては、Cb成分に対して(−1)を乗じる重み付けをする。また、((x,y);4≦x≦6,4≦y≦6)の画素においてはCb成分に対して(+2)を乗じる重み付けをする。
このBoxフィルタを用いて画像の各画素をラスタスキャンして得られた値の極値をもとに、連続して見つかった7つの極値の位置(点A’〜点G’)から下記(4)式及び下記(5)式の値を算出し、算出した値が上記(3)式の右辺の値と等しかった場合、Boxフィルタがマーカ上を横切ったということになる。
上述のようにBoxフィルタを用いたラスタスキャンにより、画像に埋め込まれたマーカを検出し、マーカの位置を特定することが可能となる。また、マーカに配置された直線的な帯状の領域すべてと交差する任意の直線の7つの交点は上記の条件を満たすため、マーカを重畳した画像上のノイズや他の要因によって一部分で当該条件を満たさない領域が存在しても、他の領域において当該条件が満たされればマーカを検出することができる。その結果、マーカの埋め込み強度を小さくしても安定してマーカを検出し、マーカの位置を特定することが可能となる。
なお、上述のBoxフィルタを用いたラスタスキャンを行う前に、対象画像の積分画像(integral image)を算出しておくことにより(非特許文献1:八木康史、斉藤秀雄編「コンピュータビジョン 最先端ガイド2」、アドコムメディア株式会社、46頁、2010年6月)、フィルタリングによる演算量を大幅に削減でき、処理の高速化を図ることができる。
<第1の実施の形態に係るマーカ埋め込み装置の構成>
次に、本発明の第1の実施の形態に係るマーカ埋め込み装置の構成について説明する。図6に示すように、本発明の第1の実施の形態に係るマーカ埋め込み装置100は、CPUと、RAMと、後述するマーカ埋め込み処理ルーチンを実行するためのプログラムや各種データを記憶したROMと、を含むコンピュータで構成することが出来る。このマーカ埋め込み装置100は、機能的には図6に示すように入力部10と、演算部20と、出力部90とを含んで構成されている。
マーカ埋め込み装置100は、入力される映像コンテンツ(動画像)に対して、映像コンテンツ上の予め定められた領域に上述の特徴を有するマーカを、予め定められた第1時間周波数にて周期的に重畳の強さを変動して埋め込む。更に、マーカ埋め込み装置100は、マーカが埋め込まれた映像コンテンツ(動画像)に対して、マーカの位置に基づいて特定される領域に、第1時間周波数と異なる予め定められた第2時間周波数において周期的に重畳の強さを変動して電子透かしを埋め込み、マーカ及び電子透かしを埋め込んだ映像コンテンツを出力する。
入力部10は、予め用意された映像コンテンツをデジタルデータとして受け付ける。なお、映像の時系列に連続する各フレーム画像として一枚ずつ受け付ける。
演算部20は、マーカ重畳部30と、電子透かし情報重畳部40と、埋め込み済画像出力部50とを含んで構成されている。
マーカ重畳部30は、入力部10において受け付けた映像の各フレーム画像に対して、時間方向にマーカを重畳する強度を周期的に変動させながら、画像の所定の位置にマーカを重畳する。例えば、図2に示したように、画像全体に1か所マーカを重畳する。第1の実施の形態においては、画像の全体にマーカを重畳(埋め込む)する。なお、画像全体に1か所マーカを重畳する場合が、最も大きくマーカを配置することができる。
マーカのパターンは、図1において示した濃淡パターンである。マーカにおけるパターンの条件は、
(条件1):マーカの領域内において、位置と傾きとが異なる複数の直線的な帯状の領域を配置したパターンである、
(条件2):マーカの領域内に配置された複数の直線的な帯状の領域すべてを横切る任意の直線と各直線的な帯状の領域との交点を検出するための濃淡が存在する
ことである。
図7は、第1の実施の形態におけるマーカの領域内における直線的な帯状の領域と任意の直線との交点を検出する際に、Boxフィルタが検出する濃淡パターンの一例を示す図である。
図7において、縦軸は濃淡差(色成分の差)を示し、横軸は画像横方向の座標を示している。図1に示したマーカにおける直線的な帯状の領域と直線との交点を検出するには図7に示す特徴的な濃淡パターンを検出することになる。なお、上記の条件を満たす濃淡パターンであれば、図1に示したマーカと異なる形状であってもよく、また図7の濃淡パターン以外であってもよい。
マーカ重畳部30がマーカを埋め込む際の重畳は、入力部10において受け付けた各フレーム画像ごとに、RGB色空間からYCbCr色空間に変換を行い、各フレーム画像の所定の領域にマーカを重ね合わせ、対応する位置の各フレーム画像の知覚されにくい色成分にマーカのパターンを足し込むことにより行う。図1に示したマーカを用いる場合は、図1に示した数値が加算値であり、当該値がプラスの場合には加算し、当該値がマイナスの場合には減算する。
また、マーカを重畳する強度を、図8(a)のように時間方向に周期的に変動させる。その際、図8(a)、(b)のように、電子透かしの時間的変動と異なる周波数で変動させることとする。マーカは時間的に位置ずれする可能性があることから、マーカの時間的変動周波数は電子透かしの時間的変動周波数より高くした方が好ましい。さらに、変動の波形はsin波に限定されるものではなく、矩形波等としても良い。
また、「マーカと電子透かしとの重畳する強度に用いる時間周波数が異なる」という条件を満たすのであれば、マーカ又は電子透かしのいずれか一方は直流成分(時間的変動を与えない)の強度において重畳しても良い。第1の実施の形態においては、マーカ及び電子透かし共に、重畳する強度は、時間的変動を伴うものとする。
電子透かし情報重畳部40は、入力部10において受け付けた映像の各フレーム画像に対して、各フレーム画像に埋め込まれたマーカとの相対的な位置関係にて定められる画像内の領域に、時間方向に電子透かしを重畳する強度を周期的に変動させながら、各フレーム画像の所定位置に電子透かしを重畳する。例えば、図3に示したような領域を、電子透かしを重畳する領域とする。他にも、マーカを1つフレーム画像中央に配置し、それ以外の領域を電子透かしの埋め込み領域とする方法など、幾つかのバリエーションが考えられる。なお、電子透かしを重畳する強度を決定する時間周波数はマーカ重畳部30において用いられる時間周波数と異なる。具体的には、図8(b)のような時間的周波数を用いる。
領域に電子透かしを重畳する方式は、採用する電子透かし方式に従うこととする。電子透かし方式には、特許文献1に記載の方式などさまざまな方式が提案されているが、いずれの電子透かし方式を採用してもよい。また、第1の実施の形態において採用する電子透かし方式自体に幾何学的変換耐性がなくてもよい。なお、電子透かしが示す情報は、コンテンツの識別や管理、更にコンテンツの著作権保護及び管理、並びに関連情報提供などの画像に関する情報が含まれる。
埋め込み済画像出力部50は、マーカ重畳部30と電子透かし重畳部40とによって、マーカ及び電子透かしが重畳された各フレーム画像を「埋め込み済み画像」とし、埋め込み済みの画像をフレームとして、時系列に一連の映像シーケンスに繋ぎ合わせて一つの映像コンテンツとして出力部90に出力する。
出力部90は、例えば、HDDや、DVD−ROMなどの電子記録媒体や、ディスプレイ装置などである。出力先が電子記録媒体の場合には当該電子記録媒体に映像コンテンツを記録させ、出力先がディスプレイ装置である場合には当該ディスプレイ装置に出力された映像コンテンツを表示させることになる。
<第1の実施の形態に係るマーカ検出装置の構成>
次に、本発明の第1の実施の形態に係るマーカ検出装置の構成について説明する。図9に示すように、本発明の第1の実施の形態に係るマーカ検出装置200は、CPUと、RAMと、後述するマーカ検出処理ルーチンを実行するためのプログラムや各種データを記憶したROMと、を含むコンピュータで構成することが出来る。このマーカ検出装置200は、機能的には図9に示すように入力部210と、演算部220と、出力部290とを含んで構成されている。
マーカ検出装置200は、入力される映像コンテンツ(動画像)に対して、所定のマーカが重畳されているかを判定し、マーカを検出した場合、マーカに基づいて、映像コンテンツに対して重畳されている電子透かしを検出し、検出した電子透かしが示す情報を出力する。
入力部210は、検出対象の電子透かしが埋め込まれた映像コンテンツをカメラ等で撮影したデジタルデータ、並びに、検出対象の電子透かしが埋め込まれた映像コンテンツが加工(例えば、射影変換)されたデジタルデータを受け付ける。なお、埋め込まれている電子透かしが、検出の際に複数の映像の時系列に連続する各フレーム画像を必要とするため、必要となる枚数のフレーム画像をまとめて時系列順に受け付ける。第1の実施の形態においては、デジタルデータの全フレーム画像をまとめて時系列順に、入力部210において受け付ける。
演算部220は、時間周波数フィルタ部230と、マーカ検出部240と、射影変換補正部250と、電子透かし情報検出部260と、を含んで構成されている。
時間周波数フィルタ部230は、入力部210において受け付けた各フレーム画像に対し、時間周波数フィルタを通過させることにより、マーカ成分画像と電子透かし成分画像とその他成分画像に分離する。具体的には、マーカ成分特有の第1時間周波数で変化する成分を通過させる第1周波数通過フィルタ、および電子透かし特有の第2時間周波数で変化する成分を通過させる第2周波数通過フィルタの2種類を用いて、各フレーム画像を、マーカ成分画像と、電子透かし成分画像と、マーカ成分画像及び電子透かし成分画像を除いたその他成分画像とに分離する。マーカ成分と電子透かし成分は異なる時間周波数で埋め込まれているため、このような処理で両者成分を分離することが可能となる。なお、マーカ成分画像を分離する際に用いるマーカ成分特有の第1周波数通過フィルタは、マーカ埋め込み装置100のマーカ重畳部30において用いる第1時間周波数と同一の時間周波数で変化する成分を通過させるフィルタであり、電子透かし成分画像を分離する際に用いる電子透かし成分特有の第2周波数通過フィルタは、マーカ埋め込み装置100の電子透かし情報重畳部40にて用いる第2時間周波数と同一の時間周波数で変化する成分を通過させるフィルタである。
マーカ検出部240は、時間周波数フィルタ部230において分離された各フレーム画像のマーカ成分画像について、マーカ成分画像上のマーカが重畳されている位置を特定する。以下、各フレーム画像に埋め込まれたマーカが図1に示したマーカである場合について説明する。
まず、マーカ検出部240は、入力された各フレーム画像から分離されたマーカ成分画像をRGB色空間の信号からYCbCr色空間の信号に変換し、人間が知覚しにくい色成分のマーカ成分画像を抽出する。YCbCr色空間においては、Cb成分のマーカ成分画像を抽出する。
マーカ検出部240は、各フレーム画像の、人間が知覚しにくい色成分のマーカ成分画像について、予め用意された複数の大きさのBoxフィルタごとに、抽出したマーカ成分画像に対して水平方向の操作を繰り返して行うことによる左上から右下へ向かってのラスタスキャンを行う。図10は、本実施形態においてマーカ検出部240が用いるBoxフィルタであって異なる大きさのBoxフィルタの概要を示す図である。Boxフィルタは、例えば、3画素×3画素、6画素×6画素、9画素×9画素、…、15画素×15画素のように複数のサイズのBoxフィルタを用意する。
なお、各Boxフィルタの大きさや、Boxフィルタの個数は、対象とするコンテンツ及びコンテンツに重畳されるマーカのサイズに応じて予め定めるようにしてもよい。マーカ検出部240は、各Boxフィルタを用いたラスタスキャンにおいて画素ごとに値を算出する。ラスタスキャンにおける値の算出は、抽出した画像の積分画像を算出し、当該積分画像を用いることにより、処理の高速化を図ることができる。
ここで、ラスタスキャンのスキャン方向と、当該スキャン方向に垂直な方向と、Boxフィルタの大きさとからなる三次元スペース上において、それぞれの方向に隣接する領域を26近傍として定義する。マーカ検出部240は、現在のスキャン位置(画素)の算出値と26近傍それぞれの算出値とを比べて、スキャン位置の算出値が最大値となる場合に当該スキャン位置の算出値を極大値として検出する。
マーカ検出部240は、各フレーム画像の、人間が知覚しにくい色成分のマーカ成分画像について、スキャン順に連続した7つの極大値の位置(画素)を点A’〜点G’として上記(4)式と上記(5)式とそれぞれの値を算出する。マーカ検出部240は、算出した値が上記(3)式の右辺と等しい場合、マーカ上を横切ったとして点A’、点D’、点G’それぞれの位置と、点A’、点B’、点C’、点D’の中心の位置と、点D’、点E’、点F’、点G’の中心の位置との合計5点の位置を記憶する。マーカ検出部240は、この処理を、各フレーム画像の、人間が知覚しにくい色成分のマーカ成分画像全体に対して行う。なお、算出した上記(4)式と上記(5)式との値と、上記(3)式の右辺の値とが一致するか否かの判定において、一定のマージンを設けて判定してもよい。すなわち、上記(3)式の右辺の値に対して所定の許容区間±εを予め定め、上記(4)式や上記(5)式の値が上記(3)式の右辺の値に対して当該許容区間内に含まれる場合にマーカ上を横切ったと判定するようにしてもよい。
マーカ検出部240は、各フレーム画像の、人間が知覚しにくい色成分のマーカ成分画像に含まれるマーカにおいて図11に示す直線L3を検出する。図11は、第1の実施形態におけるマーカ検出部240がマーカに基づいて算出する直線の例を示す図である。図11に示すように、直線L3は、マーカに配置されている7つの直線的な帯状の領域のうち、真ん中に配置される直線的な帯状の領域に対応する直線である。この直線は、例えば、真ん中に配置される直線的な帯状の領域における長手方向の中心線である。直線L3は、ラスタスキャンにおいて記憶している点D’の位置それぞれをプロットすることにより算出することができる。ここでは、例えばHough変換などを利用することが可能である。マーカ検出部240は、この直線L3の位置情報から、更に図11に示す直線L2及び直線L4、並びに、直線L1及び直線L5を算出する。
マーカ検出部240は、各フレーム画像の、人間が知覚しにくい色成分のマーカ成分画像について、算出した直線L1、直線L2、直線L4、及び直線L5からマーカに対応する位置情報を算出する。図12は、第1の実施の形態におけるマーカ検出部240が算出する位置情報の概要を示す図である。図12に示す点H、点I、点J、点Kをマーカ検出部240は、直線L1、直線L2、直線L4、及び直線L5から算出する。点Hは直線L2と直線L5との交点であり、点Iは直線L4と直線L5との交点であり、点Jは直線L1と直線L2との交点であり、点Kは直線L1と直線L4との交点である。マーカ検出部240が算出する4点(点H〜点K)は、平行四辺形の頂点を表しており、検出した4点(点H〜点K)の位置関係と、マーカ埋め込み装置100が埋め込んだマーカにおける対応する4点の位置関係とから射影変換行列を得ることができる。マーカ検出部240は、例えば特許文献2に記載されている手法を用いて、4点の位置関係から射影変換行列を算出する。
更に、マーカ検出部240は、各フレーム画像のマーカ成分画像について、図3に示した電子透かしを埋め込んだ領域αβγδを逆算することができる。
マーカ検出部240は、各フレーム画像について、上述の処理により、電子透かしが埋め込まれた領域を特定することができる。
なお、マーカ検出部240の処理において、各フレーム画像のマーカ成分画像のうち、マーカが検出できなかったマーカ成分画像については、電子透かし及びマーカが画像に埋め込まれていない、或いは、マーカの検出が失敗したとして、処理を中断又は終了する。
射影変換補正部250は、各フレーム画像の電子透かし成分画像について、マーカ検出部240によって特定された、電子透かしが埋め込まれた領域の位置に基づいて、逆射影変換を行う。このとき、射影変換補正部250は、電子透かしが埋め込まれた領域が所定の大きさの矩形領域になるように逆射影変換を行う。このとき、射影変換補正部250は、例えば特許文献2に記載されている技術と同じ技術を適用するようにしてもよい。また、射影変換補正部250は、マーカ検出部240が算出した射影変換行列を利用するようにしてもよい。
電子透かし情報検出部260は、逆射影変換によって得られた各フレーム画像の電子透かし成分画像について、電子透かし重畳部40によって埋め込まれた電子透かしを、当該電子透かしに応じた方式によって検出する。なお、このとき、埋め込まれている電子透かしは、検出の際、時系列的に複数の画像を必要とする場合を想定し、マーカ検出部240および射影変換補正部250をフレーム画像枚数分繰り返し、射影変換が補正された画像を必要枚数得てから電子透かしを検出する。電子透かし検出部260は、検出した電子透かしが示す情報を出力部290に出力する。
出力部290は、電子透かし検出部260が出力する情報、すなわち電子透かしが示す電子透かしを外部に出力する。
<第1の実施の形態に係るマーカ埋め込み装置の作用>
次に、第1の実施の形態に係るマーカ埋め込み装置100の作用について説明する。入力部10において、予め用意された映像コンテンツの動画像について、時系列に連続する各フレーム画像を一枚ずつ受け付けると、マーカ埋め込み装置100によって、図13に示すマーカ埋め込み装置処理ルーチンが実行される。
まず、ステップS100において、入力部10において受け付けた各フレームの画像のうち、処理対象となるフレーム画像全体のCb成分に対して、フレーム間で第1時間周波数で重畳の強さが変化するように、マーカを重畳する。
次に、ステップS102において、処理対象のフレーム画像について、ステップS100において重畳したマーカとの相対的な位置関係において定められる当該フレーム画像内の領域に、フレーム間で第2時間周波数で重畳の強さが変化するように、所定の電子透かしを重畳する。
ステップS104において、処理対象となる全てのフレーム画像について処理を終了したか否かを判定する。処理対象となる全てのフレーム画像について処理を終了した場合にはステップS106へ移行し、処理対象となる全てのフレーム画像について処理を終了していない場合には、処理対象となるフレーム画像を変更し、ステップS100からステップS104の処理を行う。
ステップS106において、入力部10において受け付けた各フレームの画像を受け付けた順に、上記ステップS100、S102でマーカ及び電子透かしが重畳されたフレーム画像をつなぎ合わせる。
ステップS108において、ステップS106においてつなぎ合わせた動画像を出力部90に出力してマーカ埋め込み処理ルーチンを終了する。
<第1の実施の形態に係るマーカ検出装置の作用>
次に、第1の実施の形態に係るマーカ検出装置200の作用について説明する。入力部210において、予め用意された映像コンテンツの動画像について、時系列に連続する各フレーム画像を一枚ずつ受け付けると、マーカ検出装置200によって、図14に示すマーカ検出装置処理ルーチンが実行される。
ステップS200において、入力部10において受けつけた各フレーム画像のうち、処理対象となるフレーム画像について、マーカ埋め込み装置100においてマーカを重畳する際に用いた第1時間周波数に対応する第1時間周波数フィルタを用いて、当該フレーム画像からマーカ成分画像を分離する。また、マーカ埋め込み装置100において電子透かしを重畳する際に用いた第2時間周波数に対応する第2時間周波数フィルタを用いて、当該フレーム画像から電子透かし成分画像を分離する。
次に、ステップS202において、ステップS200において取得した処理対象となるフレーム画像のマーカ成分画像について、Boxフィルタを用いてマーカを検出する。
次に、ステップS204において、処理対象となるフレーム画像について、ステップS202においてマーカが検出されたか否かを判定する。マーカが検出された場合には、ステップS206へ移行し、マーカが検出されない場合には、ステップS208へ移行する。
次に、ステップS206において、ステップS202において検出された処理対象となるフレーム画像についてのマーカの位置に基づいて、当該フレーム画像の電子透かしが埋め込まれた領域の位置を特定し、特定された領域の位置に基づいて、ステップS200において取得された電子透かし成分画像に対して逆射影変換による補正を行う。
次に、ステップS208において、入力部10において受け付けた各フレーム画像の全てについてステップS200からステップS204又はステップS206の処理を終了したか否かを判定する。受け付けた各フレーム画像の全てについてステップS200からステップS204又はステップS206の処理を終了した場合には、ステップS210へ移行し、受け付けた各フレーム画像の全てについてステップS200からステップS204又はステップS206の処理を終了していない場合には、処理対象となるフレーム画像を変更してステップS200に移行する。
ステップS210において、入力部10において受け付けた各フレーム画像の、ステップS206において取得した逆射影変換により得られた画像から電子透かしを検出する。
ステップS212において、ステップS210において電子透かしが正しく検出されたか否かを判定する。電子透かしが正しく検出された場合には、ステップS214へ移行し、電子透かしが正しく検出されていない場合には、マーカ検出処理ルーチンの処理を終了する。
ステップS214において、ステップS210において検出された電子透かしを出力部290に出力してマーカ検出処理ルーチンを終了する。
以上説明したように、第1の実施の形態に係るマーカ埋め込み装置によれば、入力された動画像の各フレームの画像について、画像の知覚されにくい色成分において、マーカを、予め定められた第1時間周波数で重畳の強さを画像ごとに周期的に変化させながら予め定められた領域に重畳し、重畳されたマーカとの位置関係において定められる画像の領域に電子透かしを重畳し、マーカと電子透かしとを重畳した画像を出力することにより、コンテンツのデザイン性を損なうことなく、射影変換が施された映像を元の映像に変換する際に用いるマーカを、映像に埋め込むことができる。また、電子透かしと重なる領域において、マーカを、映像に埋め込むことができる。
また、本発明の実施の形態に係るマーカ検出装置によれば、入力された動画像の各フレーム画像について、マーカを重畳するときに用いた第1時間周波数を検出するフィルタを用いて、画像からマーカ成分画像を分離し、分離されたマーカ成分画像の知覚されにくい色成分において、予め定められた濃淡パターンの点を複数検出し、検出した複数の点の各々の組み合わせで定められる複比が予め定められた値である場合に、マーカを検出し、検出されたマーカに基づいて、画像に対して射影変換を行い、射影変換により得られた画像について、検出された画像のマーカとの位置関係で定められる領域から電子透かし情報を検出することによって、マーカと電子透かしとが重なって埋め込まれている映像から、マーカを精度良く検出することができる。
また、人間の目で知覚されることなく、射影変換を伴った画像からも電子透かしを精度よく高速に検出できる。また、人間が視認しにくいようマーカの埋め込み強度を小さくしても比較的安定してマーカ検出が可能である。加えて、マーカおよび電子透かしをそれぞれ時間的に異なる周波数で周期変動するように埋め込み、検出時にはそれぞれの周波数通過フィルタにより各成分に分離することで、マーカと電子透かしが干渉し合うことなく、両者を同じ場所に重ねて埋め込むことを可能とし、遠距離からのマーカ検出精度を向上させることができる。
また、カメラつき携帯電話などCPU性能が低いモバイル端末でもストレスなくマーカ検出をすることができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。
例えば、第1の実施の形態においては、マーカを画像全体に1箇所重畳する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、マーカを画像の局所的位置に限定して重畳してもよいし、マーカのパターンを、90度回転させ、画像全体に1か所重畳するのでも良いし、局所的位置に限定して重畳するのでも良い。さらに、不視認性を向上させる目的で、図1のパターン自体に空間的にスムージングをかけてから重畳しても良い。
また、第1の実施の形態においては、2種類の時間周波数フィルタを用いて、マーカ成分画像と、電子透かし成分画像と、その他成分画像とに分離する場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、処理時間短縮のため、マーカ成分画像のみを分離してもよい。この場合、マーカ成分特有の周波数通過フィルタのみ利用すればよい。
また、第1の実施の形態においては、マーカの検出において、現在のスキャン位置の算出値と26近傍それぞれの算出値とを比べて、スキャン位置の算出量が最大値となる場合に当該スキャン位置の算出値を極大値として検出する場合について説明したが、これに限定されるものではなく。例えば、近傍の定義方法として空間方向を横方向のみに限定した二次元スペース上における8近傍を定義して、極大値を検出するようにしてもよい。なお、マーカの濃淡パターンに応じて、極大値(近傍の最大値)に代えて極小値(近傍の最小値)を検出するようにしてもよい。
また、第1の実施の形態において、マーカのパターンが図1に示すパターンの場合について説明したが、これに限定されるものではなく。例えば、画像に埋め込まれたマーカのパターンが図1に示したパターンの形状以外のものであっても、マーカのパターンの条件である「共通した特徴的な濃淡パターン」を抽出できるフィルタを定めることができればよく、上述した処理と同様の処理によってマーカを検出することできる。その際、抽出フィルタをBoxフィルタのような加重平均フィルタの形態に近似できれば、同様に、積分画像を利用して演算の高速化を図ることができる。
また、第1の実施の形態においては、マーカが検出できなかった場合は、その後の処理を行わない場合について説明したが、これに限定されるものではなく。例えば、第1の実施の形態におけるマーカ検出装置200においては、元の画像を90度回転させた画像からマーカを検出することができないので、マーカの検出が出来なかった場合、処理対象となる画像を予め定められた角度回転させた後、再度当該画像についてマーカの検出の処理を行ってもよい。
また、第1の実施の形態においては、入力された動画像の各フレームの画像の全てについて、フィルタリング処理、マーカの検出処理、及び逆射影変換補正処理を行ってから電子透かしの検出を行う場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、電子透かしが検出できる枚数の画像毎に当該処理を行ってもよい。
また、第1の実施の形態においては、マーカ及び電子透かしの埋め込み位置を、対象画像全体に埋め込む場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、電子透かしを画像全体に埋め込むのではなく、特定の部分領域に埋め込む場合、マーカもそれに合わせて埋め込み位置を調整すればよい。具体的には、対象画像に二人の人物が写っている場合、それぞれの顔の領域に2種類の異なる電子透かしを埋め込むといったことも可能である。このようにすることで、一枚の画像コンテンツからそれぞれの人物に関連した情報サイトへユーザを誘導できる。
また、第1の実施の形態においては、画像に埋め込まれたマーカに基づいて、電子透かしの埋め込み領域を特定する場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、カメラで撮影したオブジェクトに関連したWeb情報に自動的にアクセスされるなどのサービス等において、認識の前処理として画像に埋め込まれたマーカを利用することができる。ただし、当該場合は、対象オブジェクトは平面的な物体であり、かつ、印刷等により事前にマーカを埋め込み可能な場合に限られる。また、当該利用を想定する場合には、電子透かし重畳部、射影変換補正部、及び電子透かし情報検出部は必要なく、出力は、埋め込み済画像上のマーカの位置情報となる。認識モジュールは、受け取ったマーカの位置情報を基にオブジェクトの切り出しや幾何学的変換の補正を行うことで、認識精度を向上させることができる。また、マーカの位置情報を基に、オブジェクトとカメラとの相対的な空間位置関係を算出し、認識結果と合わせて利用することもできる。
次に、第2の実施の形態に係るマーカ埋め込み装置及びマーカ検出装置について説明する。
第2の実施の形態においては、画像にガイドラインを重畳し、埋め込まれているマーカとガイドラインとに基づいて、電子透かしの埋め込まれている領域を特定する点が第1の実施の形態と異なる。なお、第1の実施の形態に係るマーカ埋め込み装置及びマーカ検出装置と同様の構成及び作用については、同一の符号を付して説明を省略する。
<第2の実施の形態に係るマーカ埋め込み装置の構成>
まず、本発明の第2の実施の形態に係るマーカ埋め込み装置の構成について説明する。図15に示すように、本発明の実施の形態に係るマーカ埋め込み装置300は、CPUと、RAMと、後述するマーカ埋め込み処理ルーチンを実行するためのプログラムや各種データを記憶したROMと、を含むコンピュータで構成することが出来る。
マーカ埋め込み装置300は、入力される映像コンテンツ(動画像)に対して、映像コンテンツ上の予め定められた領域に上述の特徴を有するマーカを、予め定められた第1時間周波数にて周期的に重畳の強さを変動させて埋め込む。また、ガイドラインも重畳し、更に、マーカ埋め込み装置300は、マーカが埋め込まれた映像コンテンツ(動画像)に対して、マーカの位置とガイドラインの位置とに基づいて特定される領域に、予め定められた第2時間周波数にて周期的に重畳の強さを変更して電子透かしを埋め込み、マーカ、ガイドライン及び電子透かしを埋め込んだ映像コンテンツを出力する。このマーカ埋め込み装置300は、機能的には図15に示すように入力部10と、演算部320と、出力部90とを含んで構成されている。
演算部320は、マーカ重畳部30と、ガイドライン重畳部335と、電子透かし情報重畳部340と、埋め込み済画像出力部350とを含んで構成されている。
ガイドライン重畳部335は、図16に示すようなガイドラインのパターンを、図17に示すように、入力部10において受け付けた、映像の時系列に連続する各フレーム画像の上下端の位置に重畳する。ガイドライン重畳部335は、マーカ重畳部30がマーカを人間が知覚しにくい色成分に重畳するのと同様に、ガイドラインのパターンを人間が知覚しにくい色成分に重畳する。図16に示すようにガイドラインのパターンは、特徴的な濃淡パターン(−1、+1、−1)を有している。
電子透かし情報重畳部340は、入力部10において受け付けた映像の各フレーム画像に対して、画像に埋め込まれたマーカとガイドラインとの相対的な位置関係にて定められる画像内の領域に、時間方向に電子透かしを重畳する強度を周期的に変動させながら、画像の所定位置に電子透かしを重畳する。例えば、図17に示すようにマーカとガイドラインとが重畳されている場合には、電子透かしを埋め込む領域は、図17のα´、β´、γ´、及びδ´となる。
埋め込み済画像出力部350は、各フレーム画像について、マーカ重畳部30と、ガイドライン重畳部335と、電子透かし重畳部340とによって、マーカ、ガイドライン、及び電子透かしとが重畳された画像を「埋め込み済み画像」とし、埋め込み済みの画像をフレームとして、全てのフレーム画像の埋め込み済み画像を用いて、一連の映像シーケンスに繋ぎ合わせて一つの映像コンテンツとして出力部90に出力する。
<第2の実施の形態に係るマーカ検出装置の構成>
次に、本発明の第2の実施の形態に係るマーカ検出装置の構成について説明する。図18に示すように、本発明の第2の実施の形態に係るマーカ検出装置400は、CPUと、RAMと、後述するマーカ検出処理ルーチンを実行するためのプログラムや各種データを記憶したROMと、を含むコンピュータで構成することが出来る。このマーカ検出装置400は、機能的には図18に示すように入力部210と、演算部420と、出力部290とを含んで構成されている。
マーカ検出装置400は、入力される映像コンテンツ(動画像)に対して、所定のマーカが重畳されているかを判定し、マーカとガイドラインとを検出した場合、マーカとガイドラインとに基づいて、映像コンテンツに対して重畳されている電子透かしを検出し、検出した電子透かしが示す情報を出力する。
演算部420は、時間周波数フィルタ部230と、マーカ検出部240と、ガイドライン検出部445と、射影変換補正部450と、電子透かし情報検出部260と、を含んで構成されている。
ガイドライン検出部445は、各フレーム画像について、マーカ検出部240において検出されたマーカの位置情報に基づいて、画像上のガイドラインを検出する。ガイドライン検出部445は、図19に示す縦方向の特徴的な濃淡パターンを検出するBoxフィルタを用いてラスタスキャンをする。図19は、第2の実施の形態におけるガイドライン検出部445がガイドラインを検出する際に用いるBoxフィルタの一例を示す図である。図19に示すように、Boxフィルタは、9画素×9画素のBoxフィルタである。図19において、「0」、「−1」、「+2」は、ハッチングで分けられている各画素(領域)に対する重み係数である。すなわち((x,y);1≦x≦3,1≦y≦9)と((x,y);7≦x≦9,1≦y≦9)との画素においては、Cb成分に対して0を乗じる重み付けをする。また、((x,y);4≦x≦6,1≦y≦3)と、((x,y);4≦x≦6,7≦y≦9)との画素においては、Cb成分に対して(−1)を乗じる重み付けをする。また、((x,y);4≦x≦6,4≦y≦6)の画素においてはCb成分に対して(+2)を乗じる重み付けをする。
ガイドライン検出部445は、各フレーム画像について、Boxフィルタを用いて画像の各画素をラスタスキャンして得られた値が近傍の画素において最大となる極大値の画素を検出し、検出した画素をプロットすることによりガイドライン候補の直線を得る。ガイドライン検出部445は、例えば、極大値をプロットした結果を基にHough変換による直線検出をすることにより、ガイドライン候補の直線を検出する。図20は、第2の実施の形態におけるガイドライン検出部445がガイドラインを検出する処理の概要を示す図である。図20(a)は、ガイドライン検出部445が図19に示したBoxフィルタを用いて検出したガイドライン候補の直線を示す図である。なお、ガイドライン検出部445による直線を検出する手法は、マーカ検出部240による直線を検出する手法と同様である。
ガイドライン検出部445は、ガイドライン候補の直線ごとに、マーカ検出部240において横方向Boxフィルタ(図10)により検出された極大値の座標の集合のうちガイドライン候補の直線が通過する座標の数(交点の数)を算出し、算出した交点の数が予め定めた閾値と比較する。ガイドライン検出部445は、交点の数が閾値より少ないガイドライン候補の直線を除外することにより、ガイドライン候補を絞り込む。図20(b)はガイドライン候補の絞り込みの概要を示す図である。なお、ガイドラインのパターンを図17のように画像に重畳した場合は、直接交わる点が存在しないため、ガイドライン候補の上下にあそびを設けて、その領域と交わる点の数に基づいてガイドライン候補を絞り込むようにしてもよい。すなわち、ガイドライン候補の近傍に対して所定の許容区間±εを設け、それによって指定される領域に横方向のBoxフィルタ(例えば図5)による極大値の探索の処理結果が含まれている点の数をカウントし閾値と比較する。
ガイドライン検出部445は、絞り込んだガイドライン候補の直線ごとに、マーカ検出部240が検出した直線L1、直線L2、直線L4、及び直線L5との4つの交点の間隔に基づいてガイドライン候補から上下2本のガイドラインを確定する。具体的には、図20(c)に示すように、ガイドライン候補と直線L1との交点からガイドライン候補と直線L2との交点までの間隔a、及び、ガイドライン候補と直線L4との交点からガイドライン候補と直線L5との交点までの間隔bを用いる。間隔aと間隔bとにより得られる下記(6)式の値が最大になるガイドライン候補と、最小になるガイドライン候補とが上下2本のガイドラインとして決定される。
なお、ガイドラインを決定する方法はこれに限定されるものではない。図21は、第2の実施の形態におけるガイドライン検出部445がガイドラインを検出する他の処理の概要を示す図である。図21(a)に示すように、ガイドライン候補と、直線L1、直線L2、直線L4及び直線L5との交点から得られる間隔a、間隔b、間隔cにより得られる下記(7)式の値が予め定められた特定の値となるか否かにより、上下2本のガイドラインを決定するようにしてもよい。ここでは、射影変換不変量である複比を利用している。
また、図21(b)に示すように、ガイドライン候補と、直線L1、直線L3及び直線L5との交点から得られる間隔a、間隔bにより得られる下記(8)式の値が最大となるガイドライン候補と、最小となるガイドライン候補とを上下2本のガイドラインと決定するようにしてもよい。図21(b)に示す例では、直線L2及び直線L4に代えて直線L3を利用している。
射影変換補正部450は、マーカ検出部240が検出したマーカと、ガイドライン検出部445が検出した上下2本のガイドラインとに基づいて、位置情報を取得する。図22は、第2の実施の形態においてマーカとガイドラインとから得られる位置情報の一例を示す図である。
射影変換補正部450は、図22に示すようにマーカ検出部240がマーカに基づいて算出した直線L1及び直線L5と、上下2本のガイドラインとの4つの交点(点L、点M、点N、点O)を算出する。射影変換補正部450は、算出した4つの交点の位置関係と、マーカ埋め込み装置300が埋め込んだマーカとガイドラインとにおける対応する4つの交点の位置関係とから射影変換行列を得ることができる。射影変換補正部450は、例えば特許文献2に記載されている手法を用いて、4つの交点(点L、点M、点N、点O)の位置関係から射影変換行列を算出する。そして、図17の電子透かし情報埋め込み領域α´β´γ´δ´を逆算する。
<第2の実施の形態に係るマーカ埋め込み装置の作用>
次に、第2の実施の形態に係るマーカ埋め込み装置300の作用について説明する。入力部10において、予め用意された映像コンテンツの動画像について、時系列に連続する各フレーム画像を一枚ずつ受け付けると、マーカ埋め込み装置300によって、図23に示すマーカ埋め込み装置処理ルーチンが実行される。
ステップS300において、処理対象となるフレーム画像のCb成分に対して、図17に示すように、画像の上端と下端とにガイドラインを重畳する。
次に、ステップS302において、処理対象となるフレーム画像について、ステップS100において重畳されたマーカと、ステップS300において重畳されたガイドラインとの相対的な位置関係において定められる処理対象となるフレーム画像内の領域に所定の電子透かしを重畳する。
<第2の実施の形態に係るマーカ検出装置の作用>
次に、第2の実施の形態に係るマーカ検出装置400の作用について説明する。入力部210において、予め用意された映像コンテンツの動画像について、時系列に連続する各フレーム画像を一枚ずつ受け付けると、マーカ検出装置400によって、図24に示すマーカ検出装置処理ルーチンが実行される。
ステップ400において、処理対象となるフレーム画像のCb成分に対して、Boxフィルタを用いてガイドライン候補を検出し、ステップS202において取得したマーカに関する情報(L1〜L5)に基づいて、検出したガイドライン候補から上下2本のガイドラインを検出する。
次に、ステップS402において、処理対象となるフレーム画像について、ステップS202において検出された処理対象となるフレーム画像についてのマーカの位置と、ステップS400において検出された処理対象となるフレーム画像についてのガイドラインの各々とに基づいて、当該フレーム画像の電子透かしが埋め込まれた領域の位置を特定し、特定された領域の位置に基づいて、ステップS200において取得された電子透かし成分画像に対して逆射影変換による補正を行う。
以上説明したように、本発明の第2の実施の形態に係るマーカ埋め込み装置によれば、入力された動画像の各フレームの画像について、画像の知覚されにくい色成分において、マーカを、予め定められた第1時間周波数で重畳の強さを画像ごとに周期的に変化させながら予め定められた領域に重畳し、重畳されたマーカとの位置関係において定められる画像の領域に電子透かし情報を重畳し、画像の知覚されにくい色成分において、ガイドラインを予め定められた領域に重畳し、マーカとガイドラインと電子透かしとを重畳した画像を出力することにより、コンテンツのデザイン性を損なうことなく、射影変換が施された映像を元の映像に変換する際に用いるマーカを電子透かしと重なる領域において、映像に埋め込むことができる。
また、本発明の実施の形態に係る第2のマーカ検出装置によれば、入力された動画像の各フレーム画像について、マーカを重畳するときに用いた第1時間周波数を検出するフィルタを用いて、画像からマーカ成分画像を分離し、分離されたマーカ成分画像の知覚されにくい色成分において、予め定められた濃淡パターンの点を複数検出し、検出した複数の点の各々の組み合わせで定められる複比が予め定められた値である場合に、マーカを検出し、検出されたマーカに基づいて、ガイドラインを検出し、検出されたマーカとガイドラインとに基づいて、画像に対して射影変換を行い、射影変換により得られた画像について、検出された画像のマーカとの位置関係で定められる領域から電子透かしを検出することによって、マーカと電子透かしとが重なって埋め込まれている映像から、マーカを精度良く検出することができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。
例えば、第2の実施の形態においては、図17に示すようにマーカとガイドラインとが重畳されている場合には、電子透かしを埋め込む領域は、図17のα´、β´、γ´、及びδ´とする場合について説明したが、これに限定されるものではなく、マーカとガイドラインとで囲まれた領域の外側や、マーカ及びガイドライン自体と重なる領域も含め、任意の領域に電子透かしを埋め込んでもよい。
また、本願明細書中において、プログラムが予めインストールされている実施形態として説明したが、当該プログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して提供することも可能である。
また、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のCPU(MPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、実現できる。その場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した第1又は第2の実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体、例えばCD−ROM、DVD−ROM、CD−R、CD−RW、MO、HDD等は本発明を構成するものとする。
10 入力部
20 演算部
30 マーカ重畳部
40 電子透かし情報重畳部
50 埋め込み済画像出力部
90 出力部
100 マーカ埋め込み装置
200 マーカ検出装置
210 入力部
220 演算部
230 時間周波数フィルタ部
240 マーカ検出部
250 射影変換補正部
260 電子透かし情報検出部
290 出力部
300 マーカ埋め込み装置
320 演算部
335 ガイドライン重畳部
340 電子透かし情報重畳部
350 埋め込み済画像出力部
400 マーカ検出装置
420 演算部
445 ガイドライン検出部
450 射影変換補正部

Claims (10)

  1. 入力された動画像の各フレームの画像について、前記画像の知覚されにくい色成分において、予め定められた濃淡パターンを有するマーカを、予め定められた領域に重畳するマーカ重畳部と、
    前記動画像の各フレームの画像について、前記マーカ重畳部により前記画像に重畳された前記マーカとの位置関係において定められる前記画像の領域に電子透かし情報を重畳する電子透かし情報重畳部と、
    前記動画像の各フレームに対する、前記マーカと前記電子透かし情報とを重畳した画像を出力する埋め込み済み画像出力部と、
    を含む、マーカ埋め込み装置であって、
    前記マーカは、各々異なる位置及び異なる傾きで配置された複数の直線的な帯状の領域における前記色成分には前記マーカにおける他の領域の前記色成分と異なる色差が定められ、前記複数の直線的な帯状の領域すべてを横切る直線と前記直線的な帯状の領域それぞれとの交点の組み合わせで定められる複比が一定の値であり、
    前記マーカ重畳部は、前記動画像の各フレームの画像について、予め定められた第1時間周波数で前記画像ごとに重畳の強さを周期的に変化させて前記マーカを重畳するマーカ埋め込み装置。
  2. 前記電子透かし情報重畳部は、前記動画像の各フレームの画像について、前記第1時間周波数と異なる予め定められた第2時間周波数で前記画像ごとに重畳の強さを周期的に変化させて前記電子透かし情報を重畳する請求項1記載のマーカ埋め込み装置。
  3. 前記動画像の各フレームの画像について、前記画像の知覚されにくい色成分において前記マーカが重畳された領域と異なる領域に所定の濃淡で示されるガイドラインを重畳するガイドライン重畳部を更に含み、
    前記電子透かし情報重畳部は、前記動画像の各フレームの画像について、前記マーカ重畳部により前記画像に重畳されたマーカと、前記ガイドライン重畳部により前記画像に重畳されたガイドラインとの位置関係において定められる前記画像の領域に前記電子透かし情報を重畳する請求項1又は2記載のマーカ埋め込み装置。
  4. 前記電子透かし重畳部は、前記画像の各々について、前記画像の前記マーカが重畳された前記予め定められた領域と同じ領域に、前記電子透かし情報を重畳する請求項1〜3の何れか1項記載のマーカ埋め込み装置。
  5. 前記第1時間周波数は、前記第2時間周波数より高い請求項2記載のマーカ埋め込み装置。
  6. 入力された動画像の各フレームの画像について、前記動画像の各フレームの画像に予め定められた濃淡パターンを有するマーカを重畳するときに用いた予め定められた第1時間周波数で変化する成分を検出するためのフィルタを用いて、前記画像から前記マーカを表す成分からなるマーカ成分画像を分離する時間周波数フィルタ部と、
    前記動画像の各フレームの画像について、前記時間周波数フィルタ部により分離された前記画像の前記マーカ成分画像について、前記マーカ成分画像の知覚されにくい色成分において予め定められた濃淡パターンの点を複数検出し、前記検出した複数の点の各々の組み合わせで定められる複比が予め定められた値である場合に、前記マーカを検出するマーカ検出部と、
    前記動画像の各フレームの画像について、前記マーカ検出部により検出されたマーカに基づいて、前記画像に対して射影変換を行う射影変換補正部と、
    前記動画像の各フレームの画像について、前記射影変換補正部による射影変換により得られた画像における、前記マーカ検出部により検出された前記画像のマーカとの位置関係で定められる領域から電子透かし情報を検出する電子透かし検出部と、
    を含む、マーカ検出装置であって、
    前記マーカは、各々異なる位置及び異なる傾きで配置された複数の直線的な帯状の領域における前記色成分には前記マーカにおける他の領域の前記色成分と異なる色差が定められ、前記複数の直線的な帯状の領域すべてを横切る直線と前記直線的な帯状の領域それぞれとの交点の組み合わせで定められる複比が一定の値であり、
    前記マーカは、前記動画像の各フレームの画像に、前記第1時間周波数で前記画像ごとに重畳の強さを周期的に変化させて重畳されるマーカ検出装置。
  7. 前記時間周波数フィルタ部は、前記動画像の各フレームの画像について、前記第1時間周波数で変化する成分を検出するためのフィルタと、前記動画像の各フレームの画像に前記電子透かし情報を重畳するときに用いた、前記第1時間周波数とは異なる予め定められた第2時間周波数で変化する成分を検出するためのフィルタとを用いて、前記画像から、前記マーカ成分画像と、前記電子透かし情報を表す成分からなる電子透かし成分画像とを分離し、
    前記射影変換補正部は、前記動画像の各フレームの画像について、前記マーカ検出部により検出されたマーカに基づいて、前記時間周波数フィルタ部により分離された前記電子透かし成分画像に対して射影変換を行い、
    前記電子透かし検出部は、前記動画像の各フレームの画像について、前記射影変換補正部による射影変換により得られた前記電子透かし成分画像における、前記マーカ検出部により検出された前記画像のマーカとの位置関係で定められる領域から前記電子透かし情報を検出する請求項6記載のマーカ検出装置。
  8. 前記動画像の各フレームの画像について、前記画像の知覚されにくい色成分において所定の濃淡で示されるガイドラインを検出するガイドライン検出部を更に含み、
    前記電子透かし情報検出部は、前記動画像の各フレームの画像について、前記射影変換補正部による射影変換により得られた画像における、前記マーカ検出部により検出された前記マーカと、前記ガイドライン検出部により検出されたガイドラインとの位置関係において定められる領域から前記電子透かし情報を検出する請求項6又は7記載のマーカ検出装置。
  9. コンピュータを、請求項1から請求項5の何れか1項記載のマーカ埋め込み装置を構成する各部として機能させるためのプログラム。
  10. コンピュータを、請求項6から請求項8の何れか1項記載のマーカ検出装置を構成する各部として機能させるためのプログラム。
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