JP2015192124A - 太陽電池モジュール用の封止材シート - Google Patents

太陽電池モジュール用の封止材シート Download PDF

Info

Publication number
JP2015192124A
JP2015192124A JP2014070476A JP2014070476A JP2015192124A JP 2015192124 A JP2015192124 A JP 2015192124A JP 2014070476 A JP2014070476 A JP 2014070476A JP 2014070476 A JP2014070476 A JP 2014070476A JP 2015192124 A JP2015192124 A JP 2015192124A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mfr
composition
sheet
sealing material
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014070476A
Other languages
English (en)
Inventor
靖史 白髭
Yasushi Shirohige
靖史 白髭
格 島崎
Itaru Shimazaki
格 島崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2014070476A priority Critical patent/JP2015192124A/ja
Publication of JP2015192124A publication Critical patent/JP2015192124A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Landscapes

  • Treatments Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Photovoltaic Devices (AREA)

Abstract

【課題】太陽電池モジュール用の封止材シートであって、良好な製膜性、耐熱性及び密着性を保持したまま、優れた耐久密着性を有する封止材シートを提供すること。【解決手段】MFRが2.0g/10分以上4.0g/10分以下である耐熱組成物材料と、MFRが11.0g/10分以上25.0g/10分以下である密着組成物材料と、1種又はMFRの異なる2種以上のポリエチレン系樹脂からなる相溶化組成物材料と、を含んでなる封止材組成物を溶融成形するシート化工程と、電離放射線の照射による架橋工程と、を備え、相溶化組成物材料のうちMFRが最も低い組成物材料のMFRが、耐熱組成物材料のMFRよりも高く、且つ、当該MFRの3倍以下であって、密着組成物材料の前記MFRが、相溶化組成物材料のうちMFRが最も高い組成物材料のMFRよりも高く、且つ、当該MFRの3倍以下である製造方法による。【選択図】図1

Description

本発明は太陽電池モジュール用の封止材シートに関する。
近年、環境問題に対する意識の高まりから、クリーンなエネルギー源としての太陽電池が注目されている。現在、種々の形態からなる太陽電池モジュールが開発され、提案されている。一般に太陽電池モジュールは、透明前面基板と太陽電池素子と裏面保護シートとが、太陽電池モジュール用の封止材シートを介して積層された構成である。
太陽電池モジュール用の封止材シートとして、透明性、密着性等に優れるEVA(エチレン−酢酸ビニル共重合体)をベース樹脂としたものが従来広く用いられてきた。しかし、近年においては、EVA同等の透明性を有し、EVAと比較して、耐加水分解性等に優れるポリエチレン系樹脂をベース樹脂とした封止材シートの開発が進んでいる。
ポリエチレン系樹脂をベース樹脂としたポリエチレン系封止材シートの一例として、低密度ポリエチレン系樹脂に、ごく微量の重合開始剤を添加することにより、ゲル分率の増加を伴わない程度のごく弱い架橋反応を進行させて、分子量を増加した状態とすることにより、極めて高い透明性と、ガラス密着性を兼ね備えたポリエチレン系の封止材シートが提案されている(特許文献1参照)。又、ポリエチレン系樹脂に電離放射線を照射して架橋させることにより、長時間の熱キュア工程を省き、耐熱性を付与する技術も開示されている(特許文献2参照)。
しかしながら、ポリエチレン系封止材シートは、一般に架橋特性が十分ではなく耐熱性が不十分な傾向にある。一方で、十分な架橋処理を行うことにより封止材シートに十分な耐熱性を付与しようとすると、封止材組成物の押出し成型時の製膜性や、封止材シートの密着性が低下してしまうという問題があった。
この問題に対して、耐熱性に優れる相対的にMFRの低いポリエチレン系樹脂と、製膜性に優れる相対的にMFRの高いポリエチレン系樹脂とを、ポリエチレン系封止材シートの製造において、組成物段階でブレンドすることにより、封止材組成物の押出し成型時の製膜性と、封止材シートの密着性及び耐熱性との両立を企図した封止材シートも提案されている(特許文献3参照)。
しかしながら、MFRの異なる複数の組成物材料を封止材組成物に配合する場合、溶融形成後の樹脂層内に、各組成物材料間のMFR差に起因する樹脂界面が生じることによって封止材シートの密着耐久性が低下してしまう場合があることが新たな問題となっていた。
国際公開2011/152314号公報 特開2011−77357号公報 特開2013−159673号公報
本発明は、以上の状況に鑑みてなされたものであり、ポリエチレン系樹脂をベース樹脂とした太陽電池モジュール用の封止材シートであって、良好な製膜性と、耐熱性及び密着性とを保持したまま、更に優れた耐久密着性をも有する封止材シートを提供することを課題とする。
本発明者らは、鋭意検討を行った結果、単に、封止材組成物中に、相対的にMFRの高い樹脂と相対的にMFRの低い樹脂とを配合するのみならず、封止材組成物中に、更に、組成物材料間の相溶性向上効果を発現可能な、中間的なMFR範囲にある樹脂を適切に配合し、そのような本発明独自の配合から成る封止材組成物に、例えば、電離放射線の照射による架橋処理を施すことによって、上記課題が解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。より具体的には、本発明は以下のものを提供する。
(1) 太陽電池モジュール用の封止材シートの製造方法であって、密度0.880g/cm以上0.940g/cm以下で、JIS K7210に準拠して測定した190℃、荷重2.16kgにおけるMFRが2.0g/10分以上4.0g/10分以下であるポリエチレン系樹脂からなる耐熱組成物材料と、密度0.870g/cm以上0.910g/cm以下で、前記MFRが11.0g/10分以上25.0g/10分以下であるポリエチレン系樹脂からなる密着組成物材料と、密度0.870g/cmを超えて0.940g/cm未満である1種又はMFRの異なる2種以上のポリエチレン系樹脂からなる相溶化組成物材料と、を含んでなる封止材組成物を溶融成形して、未架橋の封止材シートを得るシート化工程と、前記未架橋の封止材シートを、電離放射線の照射によって架橋処理して架橋済みの封止材シートを得る架橋工程と、を備え、前記相溶化組成物材料のうち前記MFRが最も低い組成物材料の前記MFRが、前記耐熱組成物材料の前記MFRよりも高く、且つ、該MFRの3倍以下であって、前記密着組成物材料の前記MFRが、前記相溶化組成物材料のうち前記MFRが最も高い組成物材料の前記MFRよりも高く、且つ、該MFRの3倍以下である封止材シートの製造方法。
(2) 前記相溶化組成物材料が2種以上のポリエチレン系樹脂からなり、前記相溶化組成物材料を構成する一のポリエチレン系樹脂と、該一のポリエチレン系樹脂に前記MFRが最も近い前記相溶化組成物材料を構成する他のポリエチレン系樹脂との間における前記MFRの比が、全ての前記相溶化組成物材料を構成するポリエチレン系樹脂について2以下となる(1)に記載の封止材シートの製造方法。
(3) 前記相溶化組成物材料を構成するポリエチレン系樹脂のうち前記MFRが最も低いポリエチレン系樹脂の前記MFRが、前記耐熱組成物材料のMFRの2.5倍以下であって、前記密着組成物材料のMFRが、前記相溶化組成物材料を構成するポリエチレン系樹脂のうち前記MFRが最も高いポリエチレン系樹脂の前記MFRよりも高く、且つ、該MFRの2.5倍以下である、(1)又は(2)に記載の封止材シートの製造方法。
(4) 前記相溶化組成物材料は、MFRの異なる少なくとも2種以上のポリエチレン系樹脂からなる(1)から(3)のいずれかに記載の封止材シートの製造方法。
(5) 前記封止材組成物に含まれる組成物材料が、いずれもメタロセン系直鎖状低密度ポリエチレンをベース樹脂とするものである(1)から(4)のいずれかに記載の封止材シートの製造方法。
(6) 前記封止材組成物に含まれる組成物材料のうち、少なくとも前記密着組成物材料は、α−オレフィンとエチレン性不飽和シラン化合物とをコモノマーとして共重合してなるシラン共重合体を含有する樹脂である(1)から(5)のいずれかに記載の封止材シートの製造方法。
本発明によれば、ポリエチレン系樹脂をベース樹脂とした太陽電池モジュール用の封止材シートであって、良好な製膜性と、耐熱性及び密着性とを保持したまま、更に優れた耐久密着性をも有する封止材シートを提供することができる。
本発明の太陽電池モジュールの層構成の一例を示す断面図である。
以下、本発明の太陽電池モジュール用の封止材シートを製造するために用いる封止材組成物について、先ず説明し、以後、本発明の太陽電池モジュール用の封止材シート、及び、本発明の太陽電池モジュールの順に、順次、その詳細を説明する。
<封止材組成物>
本発明の封止材シートの製造に用いる封止材組成物(以下、単に「封止材組成物」とも言う)は、それぞれMFRが異なるポリエチレン系樹脂からなる3種類の組成物材料を含んでなる。3種類の組成物材料とは、耐熱組成物材料、密着組成物材料、及び、相溶化組成物材料である。
耐熱組成物材料とは、封止材組成物を構成するポリエチレン系樹脂のうち相対的にMFRが最も低い樹脂からなる組成物材料のことを言う。又、密着組成物材料とは、封止材組成物を構成するポリエチレン系樹脂のうち相対的にMFRが最も高い樹脂からなる組成物材料のことを言う。そして、相溶化組成物材料とは、上述の2つの組成物材料に対して、それらの中間のMFR範囲にあり、且つ、相互のMFR比が所定範囲にある1種又は2種以上のポリエチレン系樹脂からなる組成物材料のことを言う。本発明の封止材シートは、上記各組成物材料の混合物である封止材組成物を溶融形成してシート化し、更に、必要な架橋処理を施したものである。本明細書において、MFRとは、JIS7210に準じて測定した190℃、荷重2.16kgにおけるMFRの値のことを言うものとする。以下、封止材組成物の必須の構成要件である3種類の組成物材料について順次説明する。
[耐熱組成物材料]
封止材組成物を構成するポリエチレン系樹脂のうち相対的にMFRが最も低い樹脂からなる耐熱組成物材料は、本発明の封止材シートにおいては、主に、その耐熱性向上に寄与する耐熱樹脂となる。
耐熱組成物材料は、密度0.880g/cm以上0.940g/cm以下であり、好ましくは、0.890g/cm以上0.930g/cm以下のポリエチレン系樹脂である。又、耐熱組成物材料の密度は、相溶化組成物材料及び密着組成物材料と少なくとも同密度以上であり、それらの樹脂材料よりも相対的に高密度であることが好ましい。
耐熱組成物材料のMFRは、2.0g/10分以上4.0g/10分以下の範囲であればよい。耐熱組成物材料のMFRが4.0g/10分以下の範囲であることによって、本発明の封止材シートに十分な耐熱性を付与することができる。又、耐熱組成物材料のMFRが2.0g/10分以上であることによって、封止材組成物の押出し成形時の製膜性及び封止材シートの初期密着性を良好に保つことができる。
耐熱組成物材料としては、上記所定密度範囲及び所定MFR範囲にあるポリエチレン系樹脂のうちでも、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖低密度ポリエチレン(LLDPE)、又はメタロセン系直鎖低密度ポリエチレン(M−LLDPE)を好ましく用いることができる。中でも、シングルサイト触媒であるメタロセン触媒を用いて合成されるものであるM−LLDPEは、側鎖の分岐が少なく、コモノマーの分布が均一であるため、分子量分布が狭く、低密度化によって封止材シートに好ましい柔軟性を付与することができる。その結果、太陽電池モジュールにおいて封止材シートと積層される他部材との密着性を高めることができる。その結果、太陽電池モジュールにおいて封止材シートと積層される他部材との密着性を高めることができる。
[密着組成物材料]
封止材組成物を構成するポリエチレン系樹脂のうち相対的にMFRが最も高い樹脂からなる密着組成物材料は、本発明の封止材シートにおいては、主に、その密着性向上に寄与する密着樹脂となる。又、封止材の溶融形成時における製膜性を良好に保つことにも寄与する。
密着組成物材料は、密度0.870g/cm以上0.910g/cm以下であり、好ましくは、0.870g/cm以上0.930g/cm以下のポリエチレン系樹脂である。又、密着組成物材料の密度は、相溶化組成物材料及び耐熱組成物材料と少なくとも同密度以下であり、それらの樹脂材料よりも相対的に低密度であることが好ましい。
密着組成物材料のMFRは、11.0g/10分以上25.0g/10分以下の範囲であればよい。密着組成物材料のMFRが11.0g/10分以上の範囲であることによって、封止材組成物の押出し成形時の製膜性を良好に保ち、又、封止材シートに十分な初期密着性を容易に付与することができる。又、密着組成物材料のMFRが25.0g/10分以下であることによって、封止材シートの耐熱性を好ましい範囲に保持することができる。
密着組成物材料としては、上記の所定密度範囲及び所定MFR範囲にあるポリエチレン系樹脂のうちでも、耐熱組成物材料と同様、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖低密度ポリエチレン(LLDPE)、又はメタロセン系直鎖低密度ポリエチレン(M−LLDPE)を好ましく用いることができる。中でも、シングルサイト触媒であるメタロセン触媒を用いて合成されるものであるM−LLDPEを、耐熱組成物材料に用いる場合と同様に特に好ましく用いることができる。
[相溶化組成物材料]
封止材組成物を構成するポリエチレン系樹脂のうち中間的なMFR範囲にある相溶化組成物材料は、本発明の封止材シートにおいては、主に、封止材組成物を構成する複数種のポリエチレン系樹脂の相溶性を高めることにより、封止材シートの完成品段階における密着耐久性向上に寄与する相溶化樹脂となる。
相溶化組成物材料の密度は、密着組成物材料よりも高密度であり、耐熱組成物材料よりは低密度であればよく、密度0.870g/cmを超えて0.940g/cm未満であることが好ましい。
相溶化組成物材料は、耐熱組成物材料と密着組成物材料に対して、それらの中間範囲のMFRを有するポリエチレン系樹脂からなる。相溶化組成物材料は、1種類又はそれぞれMFRの異なる2種類以上のポリエチレン系樹脂からなる。
相溶化組成物材料の他の2種類の組成物材料に対する相対的MFRの範囲は以下の通りである。相溶化組成物材料と耐熱組成物材料とのMFR比は、相溶化組成物材料を構成するポリエチレン系樹脂のうちMFRが最も低い樹脂のMFRが、耐熱組成物材料のMFRよりも高く、且つ、MFR比としては、相溶化組成物材料を構成するポリエチレン系樹脂のうちMFRが最も低い樹脂のMFRが耐熱組成物材料のMFRの3倍以下である。上記MFR比は、2.5倍以下であることが更に好ましい。耐熱組成物材料との相対的MFRが上記範囲にあることにより、低MFRの材料樹脂を含む封止材組成物の相溶性が十分に高まり、封止材シートの密着耐久性が十分に向上する。
相溶化組成物材料と密着組成物材料とのMFR比は、相溶化組成物材料を構成するポリエチレン系樹脂のうちMFRが最も高い樹脂のMFRが、密着組成物材料のMFRよりも低く、且つ、MFR比としては、密着組成物材料のMFRが、相溶化組成物材料を構成するポリエチレン系樹脂のうちMFRが最も高い樹脂のMFRの3倍以下である。上記MFR比は、2.5倍以下であることが更に好ましい。密着組成物材料との相対的MFRが上記範囲にあることにより、高低MFRの材料樹脂を含む封止材組成物の相溶性が十分に高まり、封止材シートの密着耐久性が十分に向上する。
又、MFRが大きく異なる耐熱組成物材料と密着組成物材料を含む封止材組成物の相溶性を十分に高めるためには、耐熱組成物材料及び密着組成物材料、それぞれとの間のMFR比が、所定範囲内にある、MFRの異なる2種類又は2種類以上の、ポリエチレン系樹脂を相溶化組成物材料として配合することが好ましい。MFRが相対的に低く、耐熱組成物材料とのMFR比が小さいポリエチレン系樹脂を含むことによって、耐熱組成物材料の相溶性が向上し、又、MFRが相対的に高く、密着樹脂とのMFR比が小さいポリエチレン系樹脂を含むことによって、密着組成物材料の相溶性が向上する。
ここで、上記のように相溶化組成物材料としてMFRの異なる2種類以上のポリエチレン系樹脂を用いる場合には、耐熱組成物材料と密着組成物材料の相溶性を向上させることができる一方で、相溶化組成物材料を構成する複数種類のポリエチレン系樹脂同士のMFR差に起因する樹脂界面が別途生じてしまうリスクがある。しかし、本発明に係る封止材組成物においては、相溶化組成物材料としてMFRの異なる2種類以上のポリエチレン系樹脂を用いる場合には、それらの異種のポリエチレン系樹脂の間のMFR比を、それぞれ所定範囲内に制御することによって、上記リスクを回避して封止材シートの密着耐久性の低下を防ぐことができる。具体的には、相溶化組成物材料としてMFRの異なる2種類以上のポリエチレン系樹脂を用いる場合には、一のポリエチレン系樹脂と、当該一のポリエチレン系樹脂にMFRが最も近い他のポリエチレン系樹脂との間におけるMFRの比が、相溶化組成物材料を構成する全てのポリエチレン系樹脂について、いずれも2以下となるようにすればよい。
以上説明した相溶化組成物材料は、1種類のポリエチレン系樹脂からなるものであってもよいが、MFRの異なる2種以上のポリエチレン系樹脂をブレンドしたものであることがより好ましい。但し、一方で、相溶化組成物材料の種類を3種類以上とした場合には、密着性向上効果の発現の程度は逓減し、一方で材料費が嵩むこととなる。よって、必要十分な密着耐久性向上効果と製造費用とのバランスとのコストパフォーマンスを考慮した場合には、それぞれ1種ずつの耐熱組成物材料と密着組成物材料、及び、2種のポリエチレン系樹脂からなる相溶化組成物材料を含んでなる封止材組成物を、本発明の封止材シートに用いる組成物の特に好ましい実施形態の一つとして例示することができる。
相溶化組成物材料としては、上記所定密度範囲及び所定MFR範囲にあるポリエチレン系樹脂のうちでも、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖低密度ポリエチレン(LLDPE)、又はメタロセン系直鎖低密度ポリエチレン(M−LLDPE)を、他の2種類の組成物材料に用いる場合と同様に、特に好ましく用いることができる。
以上説明した3種類の各組成物材料の封止材組成物中における含有量比は、各組成物材料のMFRや、その後の架橋処理の方法や処理条件によっても異なるが、例えば、好ましい一具体例として以下の組成を挙げることができる。即ち、MFRが3.6g/10分の耐熱組成物材料、MFRが13.0g/10分の密着組成物材料、及び、MFRが8.0g/10分と12.0g/10分の2種類のポリエチレン系樹脂からなる相溶化組成物材料を用いる場合であれば、各組成物材料の封止材組成物中の好ましい含有量比は、封止材組成物の全樹脂成分中において、耐熱組成物材料60〜70質量%、密着組成物材料10〜20質量%、相溶化組成物材料10〜30質量%である。封止材組成物をこのような配合比とすることにより、封止材シートの製膜製を良好に保持するこができ、又、その後一般的な条件範囲内で電離放射線の照射による架橋処理を施すことによって、耐熱性と密着性に加えて、密着耐久性についても極めて好ましい物性を有する封止材シートを得ることができる。尚、封止材組成物には、上記の組成範囲内において、その他の樹脂を含んでいてもよい。
[その他の組成物材料]
(シラン変性ポリエチレン系樹脂)
耐熱組成物材料及び密着組成物材料、及び相溶化組成物材料の各封止材組成物材料には、いずれについても、適宜、シラン変性ポリエチレン系樹脂を含有させることができる。但し、封止材シートと他部材との密着性を効率よく高めるためには、密着組成物材料への重点的な同樹脂の添加がとりわけ好ましい。シラン変性ポリエチレン系樹脂は、主鎖となる直鎖低密度ポリエチレン(LLDPE)等に、エチレン性不飽和シラン化合物を側鎖としてグラフト重合してなるものである。このようなグラフト共重合体は、接着力に寄与するシラノール基の自由度が高くなる。これにより、封止材シートの他部材への密着性を向上させることができる。
シラン変性ポリエチレン系樹脂は、当該樹脂を太陽電池モジュールの封止材組成物の成分として使用することにより、強度、耐久性等に優れ、且つ、耐候性、耐熱性、耐水性、耐光性、耐風圧性、耐降雹性、その他の諸特性に優れ、更に、太陽電池モジュールを製造する加熱圧着等の製造条件に影響を受けることなく極めて優れた熱融着性を有し、安定的に、低コストで、種々の用途に適する太陽電池モジュールを製造し得る。
LLDPE等とグラフト重合させるエチレン性不飽和シラン化合物として、例えば、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリプロポキシシラン、ビニルトリイソプロポキシシラン、ビニルトリブトキシシラン、ビニルトリペンチロキシシラン、ビニルトリフェノキシシラン、ビニルトリベンジルオキシシラン、ビニルトリメチレンジオキシシラン、ビニルトリエチレンジオキシシラン、ビニルプロピオニルオキシシラン、ビニルトリアセトキシシラン、ビニルトリカルボキシシランより選択される1種以上を使用することができる。
エチレン性不飽和シラン化合物の含量であるグラフト量は、封止材組成物中の全樹脂成分の合計100質量部に対して、例えば、0.001〜15質量部、好ましくは、0.01〜5質量部、特に好ましくは、0.05〜2質量部となるように適宜調整すればよい。本発明において、エチレン性不飽和シラン化合物の含量が多い場合には、機械的強度及び耐熱性等に優れるが、含量が過度になると、引っ張り伸び及び熱融着性等に劣る傾向にある。
(架橋剤)
封止材組成物には、上記組成物材料の他、適宜、架橋剤を含有させることができる。架橋剤は公知のものが使用でき特に限定されず、例えば公知のラジカル重合開始剤を用いることができる。ラジカル重合開始剤としては、例えば、ジイソプロピルベンゼンヒドロパーオキサイド、2,5‐ジメチル‐2,5‐ジ(ヒドロパーオキシ)ヘキサン等のヒドロパーオキサイド類;ジ‐t‐ブチルパーオキサイド、t‐ブチルクミルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、2,5‐ジメチル‐2,5‐ジ(t‐ブチルパーオキシ)ヘキサン、2,5‐ジメチル‐2,5‐ジ(t‐パーオキシ)ヘキシン‐3等のジアルキルパーオキサイド類;ビス‐3,5,5‐トリメチルヘキサノイルパーオキサイド、オクタノイルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、o‐メチルベンゾイルパーオキサイド、2,4‐ジクロロベンゾイルパーオキサイド等のジアシルパーオキサイド類;t‐ブチルパーオキシアセテート、t‐ブチルパーオキシ‐2‐エチルヘキサノエート、t‐ブチルパーオキシピバレート、t‐ブチルパーオキシオクトエート、t‐ブチルパーオキシイソプロピルカーボネート、t‐ブチルパーオキシベンゾエート、ジ‐t‐ブチルパーオキシフタレート、2,5‐ジメチル‐2,5‐ジ(ベンゾイルパーオキシ)ヘキサン、2,5‐ジメチル‐2,5‐ジ(ベンゾイルパーオキシ)ヘキシン‐3、t‐ブチルパーオキシ−2−エチルヘキシルカーボネート等のパーオキシエステル類;メチルエチルケトンパーオキサイド、シクロヘキサノンパーオキサイド等のケトンパーオキサイド類等の有機過酸化物、又は、アゾビスイソブチロニトリル、アゾビス(2,4‐ジメチルバレロニトリル)等のアゾ化合物、ジブチル錫ジアセテート、ジブチル錫ジラウレート、ジブチル錫ジオクテート、ジオクチル錫ジラウレート、ジクミルパーオキサイド、といったシラノール縮合触媒等を挙げることができる。
架橋剤を封止材組成物に含有させる場合、その含有量は、封止材シートの製造方法に応じて適宜調整すればよい。本発明の封止材シートは、封止材組成物の溶融成形によるシート化後に、電離放射線による架橋処理を行うことにより、好ましい耐熱性を有する封止材シートとすることができるが、この方法で封止材シートを製造する場合には、架橋剤の添加は必須ではない。架橋剤を添加する場合であっても、その封止材組成物中の含有量は、封止材組成物の全樹脂成分に対する含有量が0質量%以上0.5質量%未満であり、好ましくは0.02質量%以上0.5質量%以下の範囲とする。上記製造方法による場合には、このように架橋剤未添加、若しくは極微量の添加によって封止材シートに十分な耐熱性を付与することができる。
一方、例えば、成形中に、押出し装置に過度な負担を及ぼさない程度のごく弱い架橋反応(弱架橋)を進行させることによって耐熱性を付与する製造方法によって封止材シートを製造する場合には、封止材組成物の全樹脂成分に対して、0.02質量%以上0.5質量%未満の架橋剤を添加することにより、本発明の封止材シートに用いるポリエチレン系樹脂に好ましい耐熱性を付与することができる。架橋剤の添加量が0.5質量%を超えると、成形中にゲルが発生する等して製膜性が低下し、透明性も低下するため好ましくない。
(架橋助剤)
封止材組成物には、架橋助剤として、炭素−炭素二重結合及び/又はエポキシ基を有する多官能モノマーを添加することができる。架橋助剤としてより好ましくは、多官能モノマーの官能基がアリル基、(メタ)アクリレート基、ビニル基であるものが用いられる。このような架橋助剤の添加により、低密度ポリエチレンの結晶性を低下させ、低温柔軟性に優れる架橋済みの封止材シートを得ることができる。
架橋助剤を用いる場合、具体的には、トリアリルイソシアヌレート(TAIC)、トリアリルシアヌレート、ジアリルフタレート、ジアリルフマレート、ジアリルマレエート等のポリアリル化合物、トリメチロールプロパントリメタクリレート(TMPT)、トリメチロールプロパントリアクリレート(TMPTA)、エチレングリコールジアクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、1,4−ブタンジオールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、1,9−ノナンジオールジアクリレート、トリシクロデカンジメタノールジアクリレート等のポリ(メタ)アクリロキシ化合物、二重結合とエポキシ基を含むグリシジルメタクリレート、4−ヒドロキシブチルアクリレートグリシジルエーテル及びエポキシ基を2つ以上含有する1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、1,4−ブタンジオールジグリシジルエーテル、シクロヘキサンジメタノールジグリシジルエーテル、トリメチロールプロパンポリグリシジルエーテル等のエポキシ系化合物を挙げることができる。これらは単独でもよく、2種以上を組み合わせてもよい。
上記のなかでも、ガラス面との密着性向上の効果が特に高く、又、低密度ポリエチレンに対する相溶性が良好で、耐熱性の向上が期待できるトリシクロデカンジメタノールジアクリレートを特に好ましく使用できる。架橋助剤の含有量としては、封止材組成物の全樹脂成分の合計100質量部に対して、0.01質量部以上3質量部以下含まれることが好ましく、より好ましくは0.05質量部以上2.0質量部以下の範囲である。
(密着性向上剤)
封止材組成物には、適宜、密着性向上剤を添加することにより、更に、他基材との密着耐久性を高めることができる。密着性向上剤としては、公知のシランカップリング剤を用いることができる。シランカップリング剤は特に限定されないが、例えば、ビニルトリクロルシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン等のビニル系シランカップリング剤、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルジエトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン等のメタクリロキシ系シランカップリング剤等を好ましく用いることができる。尚、これらは単独で又は2種以上を混合して使用することもできる。
密着性向上剤として、シランカップリング剤を添加する場合、その含有量は、封止材組成物の全樹脂成分の合計100質量部に対して0.1質量部以上10.0質量部以下であり、上限は好ましくは5.0質量部以下、以下である。シランカップリング剤の含有量が上記範囲にあり、且つ、封止材組成物を構成するポリオレフィン系の樹脂に適量のエチレン性不飽和シラン化合物の含量されているときには、密着性がより好ましい範囲へと向上する。
但し、上記範囲内であっても、密着性向上剤の添加は封止材シートの物性に悪影響を及ぼす場合がある。具体的には、シランカップリング剤が経時により凝集固化し封止材シート表面で粉化する、所謂ブリードアウトが発生する場合である。又、製膜条件によっては、シランカップリング剤の添加に起因する反応が、製膜中に過剰に進行して、封止材組成物が押出し機の搬出スクリューへ密着して生産性を低下させてしまう場合もある。
本発明の封止材シートは、必ずしも密着性向上剤の添加を必須とはしておらず、封止材組成物における3種類の組成物材料の組合せの最適化によって必要な密着性を担保している。よって、生産性低下等の上記リスクを負ってまで過剰な密着性向上剤を添加する必要はない。密着性向上剤無添加、或いは、通常より少量の添加によっても、他部材への十分な密着性、特に優れた金属密着性を発揮するものとすることができる。
(ラジカル吸収剤)
封止材組成物に、ラジカル重合開始剤となる上記の架橋助剤と、それをクエンチするラジカル吸収剤とを併用することにより、架橋の程度を更に微細に調整することができる。このようなラジカル吸収剤としては、ヒンダードフェノール系等の酸化防止剤や、ヒンダードアミン系の耐候安定化等が例示できる。架橋温度付近でのラジカル吸収能力が高い、ヒンダードフェノール系のラジカル吸収剤が好ましい。ラジカル吸収剤の使用量は、封止材組成物の全樹脂成分に対して0.01質量%以上3質量%以下含まれることが好ましく、より好ましくは0.05質量%以上2.0質量%以下の範囲である。
(その他の成分)
封止材組成物には、更にその他の成分を含有させることができる。例えば、本発明の封止材組成物の組合せセットを用いて製造された封止材シートに耐候性を付与するための耐候性マスターバッチ、各種フィラー、光安定化剤、紫外線吸収剤、熱安定剤等の成分が例示される。これらの含有量は、その粒子形状、密度等により異なるものではあるが、それぞれの封止材組成物の全樹脂成分に対して0.001質量%以上5質量%以下の範囲内であることが好ましい。これらの添加剤を含むことにより、封止材シートに対して、長期に亘って安定した機械強度や、黄変やひび割れ等の防止効果等を付与することができる。
耐候性マスターバッチとは、光安定化剤、紫外線吸収剤、熱安定剤及び上記の酸化防止剤等をポリエチレン等の樹脂に分散させたものであり、これを封止材組成物に添加することにより、封止材シートに良好な耐候性を付与することができる。耐候性マスターバッチは、適宜作製して使用してもよいし、市販品を使用してもよい。耐候性マスターバッチに使用される樹脂としては、本発明にベース樹脂として用いるポリエチレン系樹脂でもよく、上記のその他の樹脂であってもよい。
<封止材シートの製造方法>
本発明の封止材シートの製造方法は、上記の封止材組成物を溶融形成してシート化した後に、電離放射線の照射による架橋処理を行い、架橋度の進行程度を適切に制御して、封止材シートに含有される各樹脂のMFR値を上記の所定範囲内に最適化する方法である。
[シート化工程]
封止材組成物の溶融成形は、通常の熱可塑性樹脂において通常用いられる成形法、即ち、射出成形、押出成形、中空成形、圧縮成形、回転成形等の各種成形法により行われる。多層シートとしての成形方法としては、一例として、2種以上の溶融混練押出機による共押出により成形する方法が挙げられる。
成形時の成形温度の下限は封止材組成物の融点を超える温度であればよい。成形温度の上限は、架橋剤を使用する場合には、当該架橋剤の1分間半減期温度に応じて、製膜中に架橋が開始しない温度、即ち、封止材組成物のゲル分率を0%に維持できる温度であればよい。
ここで、本発明の封止材シートの製造方法においては、封止材組成物中において架橋剤は必須ではなく、又、架橋剤を添加する場合であってもその含有量は0.5質量%未満とする。このため、通常の低密度ポリエチレン樹脂の成形温度、例えば、120℃程度の加熱条件下では、ゲル分率の変化は現れず、樹脂の物性に実質的な影響を与えるような架橋は進行しない。製膜中の封止材組成物のゲル分率を0%に維持する本発明の製造方法によれば、製膜時に押出機等にかかる負荷を低減し、封止材シートの生産性を高めることが可能である。
[架橋工程]
上記のシート化工程後の未架橋の封止材シートに対して、電離放射線による架橋処理を施す架橋工程を、シート化工程の終了後、且つ、封止材シートを他の部材と一体化する太陽電池モジュール一体化工程の開始前に行う。この架橋処理によってゲル分率が2%以上80%以下となる封止材シートとする。
電離放射線の照射による架橋処理については、個別の架橋条件は特に限定されない。本発明の封止材シートの製造方法は、従来方法とは異なり、基本的に、照射条件の微調整にはよらずに、組成物の側の物性の限定により架橋の進行度を最適化する方法であるためである。大凡の具体的な照射量の目安としては、架橋処理後の中間層のゲル分率が、10%程度以上の範囲となるように適宜設定すればよい。具体的には、電子線(EB)、α線、β線、γ線、中性子線等の電離放射線によって行うことができるが、なかでも電子線を用いることが好ましい。電子線照射における加速電圧は、被照射体であるシート厚みによって決まり、厚いシートほど大きな加速電圧を必要とする。例えば、0.5mm厚みのシートでは100kV以上、好ましくは200kV以上で照射する。加速電圧がこれより低いと、中間層の架橋が十分に進行しない。照射線量は5kGy〜500kGy、好ましくは5〜200kGyの範囲である。照射線量が5kGyより低いと中間層の架橋が十分に進行せず、又500kGyを超えると、発生する熱による封止材シートの変形や着色等が懸念されるようになる。尚、電離放射線の照射は、中間層の架橋を上述の程度に十分に進行させうる条件であれば、片面側から或いは両面側からの照射いずれであってもよい。又、照射は大気雰囲気下でもよく窒素雰囲気下であってもよい。
ここで、ゲル分率(%)とは、封止材シート0.1gを樹脂メッシュに入れ、60℃トルエンにて4時間抽出したのち、樹脂メッシュごと取出し乾燥処理後秤量し、抽出前後の質量比較を行い、残留不溶分の質量%を測定しこれをゲル分率としたものである。
電離放射線の照射条件の設定については、必ずしも上記ゲル分率によるものに限られない。例えば、サンプル封止材シートの架橋後の熱収縮率を初期段階で測定して、結果を初期照射条件にフィードバックし、その後は、同一の条件で照射を継続する等の方法であってもよい。
尚、この架橋処理はシート化工程に続いて連続的にインラインで行われてもよく、オフラインで行われてもよい。又、架橋処理が一般的な加熱処理である場合は、一般的に、架橋剤の含有量として封止材シートの全成分100質量部に対して0.5質量部以上1.5質量部以下が必要とされているが、本願発明の封止材シートにおいては、架橋剤の含有量が0であってもよく、含有する場合であっても0.5質量部未満であることが好ましい。これにより、封止材組成物のシート化工程における封止材組成物のゲル化による生産性低下のリスクが低減できる。尚、このようにして得られた本発明の封止材シートは架橋処理が施されているために、再度のアニール処理等は不要であり、このままモジュール化工程で使用できる。
<封止材シート>
本発明の製造方法によって得ることができる封止材シート(以下、単に「封止材シート」とも言う)は、上記の3種類の封止材組成物材料、即ち、耐熱組成物材料、密着組成物材料、及び、相溶化組成物材料を含んでなる封止材組成物を溶融形成してシート化した後、更に当該未架橋の樹脂シートに架橋処理を施すことによって得ることができる。
封止材シートは、耐熱組成物材料由来の耐熱樹脂、密着組成物材料由来の密着樹脂、及び、相溶化組成物材料由来の相溶化樹脂の少なくともMFRの異なる3種類の樹脂を含んでなるものである。
封止材シートの厚さについては、300μm以上1000μm以下であることが好ましく、350μm以上800μm以下であることがより好ましい。300μm未満であると、太陽電池素子に対する衝撃を十分に緩和することが難しい。一方、1000μmを超えても衝撃緩和の効果向上は得られないため経済性の面で好ましくない。
封止材シートは、このように所定の比率の範囲でMFRがそれぞれ異なる少なくとも3種類の樹脂を含有する単層シートである。又、これらの材料樹脂は、低密度のポリエチレン系樹脂であるため、当然に透明性や水蒸気バリア性には優れる。そして、更に、封止材シートは、そのような低密度のポリエチレン系樹脂を用いたものでありながら、優れた耐熱性と密着性、及び、密着耐久性を、高い水準で兼ね備えるものである。
<太陽電池モジュール>
次に、本発明の太陽電池モジュールの好ましい一実施形態について、図1を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態である太陽電池モジュール1について、その層構成の一例を示す断面図である。太陽電池モジュール1は、透明ガラス基板2、前面封止材層3、太陽電池素子4、背面封止材層5、及び裏面保護シート6が順に積層されている。本発明の太陽電池モジュール1は、少なくとも前面封止材層3に本発明の封止材シートを用いるものである。背面封止材層5については、前面封止材層3と同じく本発明の封止材シートを用いてもよいが、必須ではない。例えば、光反射性に優れる白色の封止材シートを用いる等、適宜最適な封止材シートを選択することができる。
太陽電池モジュール1は、本発明の封止材シートを、前面封止材層3のように透明ガラス基板2と対面する位置に積層して使用することにより、特に高温環境下での使用時における太陽電池モジュールとしての耐熱性と、高いガラス密着性及び同密着耐久性に裏づけられた水蒸気バリア性及び耐久性と、を高い水準で兼ね備えるものである。
尚、太陽電池モジュール1は、本発明の封止材シートを含む上記の各積層部材を順次積層してから真空吸引等により一体化し、その後、ラミネーション法等の成形法により、上記の部材を一体成形体として加熱圧着成形して製造することができる。
又、本発明の太陽電池モジュール1において、本発明の封止材シート以外の部材である透明ガラス基板2、太陽電池素子4及び裏面保護シート6については、従来公知の材料を特に制限なく使用することができる。又、本発明の太陽電池モジュール1は、上記部材以外の部材を含んでもよい。尚、本発明の封止材シートはバックコンタクト型の太陽電池素子を備える太陽電池モジュールや薄膜系の太陽電池素子を備える太陽電池モジュール等、その他の全ての太陽電池モジュールに好ましく適用することができる。
以上、実施形態を示して本発明を具体的に説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲において、適宜変更を加えて実施することができる。
以下、実施例により本発明を更に具体的に説明するが、本発明は、以下の実施例に限定されるものではない。
<太陽電池モジュール用の封止材シートの製造>
以下において説明する各組成物材料を下記表1の割合(質量部)で混合し、各実施例及び比較例の封止材シートを製造するための封止材組成物とした。各封止材組成物をφ30mm押出し機、200mm幅のTダイを有するフィルム成形機を用いて、押出し温度210℃、引き取り速度1.1m/分でシート化して、実施例及び比較例の封止材シートとするための未架橋の樹脂シートとした。各樹脂シートの厚さは、いずれも400μmとした。
封止材組成物材料としては、以下の材料を使用した。
耐熱組成物材料1(表1にて「耐熱1」と表記、以下同様):密度0.880g/cm、融点60℃であり、MFRが3.5g/10分であるメタロセン系直鎖状低密度ポリエチレン(M−LLDPE)。
耐熱組成物材料2(表1にて「耐熱2」と表記、以下同様):0.885g/cm、融点60℃であり、MFRが3.6g/10分であるメタロセン系直鎖状低密度ポリエチレン(M−LLDPE)。
密着組成物材料1(「密着1」):密度0.880g/cm、MFRが30g/10分であるメタロセン系直鎖状低密度ポリエチレン100質量部に対して、ビニルトリメトキシシラン2質量部と、ラジカル発生剤(反応触媒)としてのジクミルパーオキサイド0.15質量部とを混合し、200℃で溶融、混練して得たシラン変性ポリエチレン系樹脂。密度0.880g/cm、MFR13.0g/10分。融点60℃。
密着組成物材料2(「密着2」):密度0.880g/cm、MFRが35.0g/10分であるメタロセン系直鎖状低密度ポリエチレン100質量部に対して、ビニルトリメトキシシラン2質量部と、ラジカル発生剤(反応触媒)としてのジクミルパーオキサイド0.15質量部とを混合し、200℃で溶融、混練して得たシラン変性ポリエチレン系樹脂。密度0.881g/cm、MFR24.0g/10分。融点60℃。
相溶化組成物材料1(「相溶化1」):密度0.880g/cm、融点60℃であり、MFRが8.0g/10分であるメタロセン系直鎖状低密度ポリエチレン(M−LLDPE)。
相溶化組成物材料2(「相溶化2」):密度0.880g/cm、融点60℃であり、MFRが12.0g/10分であるメタロセン系直鎖状低密度ポリエチレン(M−LLDPE)。
その他、下記の添加材を実施例、比較例の各封止材組成物に添加した。
UV吸収剤:ケミプロ化成株式会社製、商品名KEMISORB12。実施例、比較例の各封止材組成物に、0.3質量部添加。
耐候安定剤:BASF株式会社製、商品名Tinuvin622SF。実施例、比較例の各封止材組成物に、いずれも0.2質量部添加。
酸化防止剤:チバ・ジャパン株式会社製、商品名Irganox1076。実施例、比較例の各封止材組成物に、いずれも0.05質量部添加。
次に、各実施例及び比較例の上記樹脂シートに対して電子線照射装置(岩崎電気株式会社製、製品名EC250/15/180L)を用い、加速電圧200kV、照射強度については50kGyで、両面からそれぞれ照射して、各実施例及び比較例の架橋済の封止材シートとした。
上記の通り、作成した実施例及び比較例の封止材シートの封止材組成物材料とした各樹脂のMFRから、各樹脂間のMFR比をそれぞれ下記の通り算出した。
MFR比1:相溶化樹脂組成物のうち最もMFRの低い樹脂のMFR/耐熱樹脂組成物のMFR(但し、相溶化樹脂組成物を含有しない比較例1〜3については、密着樹脂組成物のMFRと耐熱樹脂組成物とのMFR比をこの値とした。)
MFR比2:密着樹脂組成物のMFR/相溶化樹脂組成物のうち最もMFRの高い樹脂のMFR(但し、相溶化樹脂組成物を含有しない比較例1〜3については、密着樹脂組成物のMFRと耐熱樹脂組成物とのMFR比をこの値とした。)
MFR比3:相溶化樹脂組成物を2種含む実施例1、3について、相溶化樹脂組成物2のMFR/相溶化樹脂組成物1のMFR(いずれも、相溶化樹脂組成物2のMFR>相溶化樹脂組成物1のMFR、とする)
Figure 2015192124
<評価例1:耐熱性>
ガラス基板上(白板フロート半強化ガラス JPT3.2 75mm×50mm×3.2mm)に、15mm幅にカットした実施例及び比較例の各封止材シートを積層し、150℃、18分で、真空加熱ラミネータで処理を行い、それぞれの実施例及び比較例について耐熱性評価用試料を得た。これらの耐熱性評価用試料について、下記の試験条件において、それぞれ、耐熱性を測定して評価した。結果を表2に示す。
[耐熱クリープ試験]
7.5×5.0cmにカットした実施例、比較例の封止材シートを、ガラス基板(白板フロート半強化ガラス JPT3.2 150mm×150mm×3.2mm)上に2枚重ね置き、その上からガラス基板(白板フロート半強化ガラス JPT3.2 75mm×50mm×3.2mm)を重ね置き、下記の熱ラミネート条件(a)〜(d)により、真空加熱ラミネータ処理を行い、それぞれの実施例、比較例について耐熱性評価用サンプルを得た。これらの耐熱性評価用サンプルについて、下記の試験条件における耐熱クリープ試験を行い、耐熱性を評価した。
測定は、上記の各耐熱性評価用サンプルを垂直に置き、120℃で12時間放置し、放置後のガラス基板(白板フロート半強化ガラス JPT3.2 75mm×50mm×3.2mm)の移動距離を計測することにより行い、測定結果を、以下の評価基準A〜Dにより評価した。
(熱ラミネート条件) (a)真空引き:4.0分
(b)加圧(0kPa〜100kPa):1.5分
(c)圧力保持(100kPa):7.0分
(d)温度150℃
(評価基準) A:2.6mm未満
B:2.6mm以上3.6mm未満
C:3.6mm以上4.6mm未満
D:4.6mm以上
<評価例2:ガラス密着性>
実施例及び比較例各封止材シートについて、ガラス密着強度を下記の測定方法で評価した。
[ガラス密着性試験]
先ず、実施例、比較例の各封止材シートをガラス基板(白板フロート半強化ガラス JPT3.2 75mm×50mm×3.2mm)に密着させて、150℃、12分で真空加熱ラミネータ処理を行い密着性評価用試料を作成した。そして、この密着性評価用試料において、ガラス基板上に密着している封止材シートを15mm幅にカットし、剥離試験機(テンシロン万能試験機 RTF−1150−H)にて垂直剥離(50mm/min)試験を行い、ガラス密着強度を測定した。その測定結果を「初期密着強度」として表2に記す。
(評価基準) A:35.0N/15mm以上
B:30.0N/15mm以上35.0N/15mm未満
C:25.0N/15mm以上30.0N/15mm未満
D:25.0N/15mm未満
次に、上記の各密着性評価用試料について、下記ダンプヒート(D.H.)試験後のガラス密着強度維持率を測定した。D.H.試験は、JIS C8917に準拠し、試験槽内温度85℃、湿度85%の条件下で評価用試料の耐久性試験を500時間行った。試験後の評価用試料について、上記と同一の試験方法でガラス密着強度を再測定し、初期ガラス密着強度に対する密着強度の維持率(%)を算出した。結果を「密着強度維持率」として表2に記す。
(評価基準) A:80%以上
B:76%以上80%未満
C:71%以上76%未満
D:71%未満
Figure 2015192124
表1及び2より、本発明の封止材シートは、水蒸気バリアに優れるポリエチレン系の封止材シートであって、耐熱性と密着性、及び密着耐久性を高い水準で兼ね備えるものであることが分かる。又、実施例1、3から、相溶化樹脂をMFRの異なる2種のポリエチレン系樹脂からなるものとした場合には、特に密着耐久性向上効果が顕著なものとなることも分る。
1 太陽電池モジュール
2 透明ガラス基板
3 前面封止材層
4 太陽電池素子
5 背面封止材層
6 裏面保護シート

Claims (6)

  1. 太陽電池モジュール用の封止材シートの製造方法であって、
    密度0.880g/cm以上0.940g/cm以下で、JIS K7210に準拠して測定した190℃、荷重2.16kgにおけるMFRが2.0g/10分以上4.0g/10分以下であるポリエチレン系樹脂からなる耐熱組成物材料と、密度0.870g/cm以上0.910g/cm以下で、前記MFRが11.0g/10分以上25.0g/10分以下であるポリエチレン系樹脂からなる密着組成物材料と、密度0.870g/cmを超えて0.940g/cm未満である1種又はMFRの異なる2種以上のポリエチレン系樹脂からなる相溶化組成物材料と、を含んでなる封止材組成物を溶融成形して、未架橋の封止材シートを得るシート化工程と、
    前記未架橋の封止材シートを、電離放射線の照射によって架橋処理して架橋済みの封止材シートを得る架橋工程と、を備え、
    前記相溶化組成物材料のうち前記MFRが最も低い組成物材料の前記MFRが、前記耐熱組成物材料の前記MFRよりも高く、且つ、該MFRの3倍以下であって、
    前記密着組成物材料の前記MFRが、前記相溶化組成物材料のうち前記MFRが最も高い組成物材料の前記MFRよりも高く、且つ、該MFRの3倍以下である封止材シートの製造方法。
  2. 前記相溶化組成物材料が2種以上のポリエチレン系樹脂からなり、前記相溶化組成物材料を構成する一のポリエチレン系樹脂と、該一のポリエチレン系樹脂に前記MFRが最も近い前記相溶化組成物材料を構成する他のポリエチレン系樹脂との間における前記MFRの比が、全ての前記相溶化組成物材料を構成するポリエチレン系樹脂について2以下となる請求項1に記載の封止材シートの製造方法。
  3. 前記相溶化組成物材料を構成するポリエチレン系樹脂のうち前記MFRが最も低いポリエチレン系樹脂の前記MFRが、前記耐熱組成物材料のMFRの2.5倍以下であって、
    前記密着組成物材料のMFRが、前記相溶化組成物材料を構成するポリエチレン系樹脂のうち前記MFRが最も高いポリエチレン系樹脂の前記MFRよりも高く、且つ、該MFRの2.5倍以下である、請求項1又は2に記載の封止材シートの製造方法。
  4. 前記相溶化組成物材料は、MFRの異なる少なくとも2種以上のポリエチレン系樹脂からなる請求項1から3のいずれかに記載の封止材シートの製造方法。
  5. 前記封止材組成物に含まれる組成物材料が、いずれもメタロセン系直鎖状低密度ポリエチレンをベース樹脂とするものである請求項1から4のいずれかに記載の封止材シートの製造方法。
  6. 前記封止材組成物に含まれる組成物材料のうち、少なくとも前記密着組成物材料は、α−オレフィンとエチレン性不飽和シラン化合物とをコモノマーとして共重合してなるシラン共重合体を含有する樹脂である請求項1から5のいずれかに記載の封止材シートの製造方法。
JP2014070476A 2014-03-28 2014-03-28 太陽電池モジュール用の封止材シート Pending JP2015192124A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014070476A JP2015192124A (ja) 2014-03-28 2014-03-28 太陽電池モジュール用の封止材シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014070476A JP2015192124A (ja) 2014-03-28 2014-03-28 太陽電池モジュール用の封止材シート

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015192124A true JP2015192124A (ja) 2015-11-02

Family

ID=54426365

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014070476A Pending JP2015192124A (ja) 2014-03-28 2014-03-28 太陽電池モジュール用の封止材シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015192124A (ja)

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011073337A (ja) * 2009-09-30 2011-04-14 Asahi Kasei E-Materials Corp 樹脂封止シート
WO2012056687A1 (ja) * 2010-10-27 2012-05-03 出光ユニテック株式会社 太陽電池封止材用シート、及びそれを用いてなる太陽電池モジュール
US20120184061A1 (en) * 2009-09-29 2012-07-19 Toppan Printing Co., Ltd Sealing material sheet for solar cell module and a method of manufacturing solar cell module
JP2012248605A (ja) * 2011-05-26 2012-12-13 Dainippon Printing Co Ltd 太陽電池モジュール封止材及びその製造方法
JP2013159673A (ja) * 2012-02-03 2013-08-19 Mitsui Chemicals Inc 太陽電池封止材および太陽電池モジュール
JP2014003055A (ja) * 2012-06-15 2014-01-09 Jnc Corp 太陽電池用封止材
JP2014053427A (ja) * 2012-09-06 2014-03-20 Dainippon Printing Co Ltd 太陽電池モジュール用封止材シートの製造方法

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20120184061A1 (en) * 2009-09-29 2012-07-19 Toppan Printing Co., Ltd Sealing material sheet for solar cell module and a method of manufacturing solar cell module
JP2011073337A (ja) * 2009-09-30 2011-04-14 Asahi Kasei E-Materials Corp 樹脂封止シート
WO2012056687A1 (ja) * 2010-10-27 2012-05-03 出光ユニテック株式会社 太陽電池封止材用シート、及びそれを用いてなる太陽電池モジュール
JP2012248605A (ja) * 2011-05-26 2012-12-13 Dainippon Printing Co Ltd 太陽電池モジュール封止材及びその製造方法
JP2013159673A (ja) * 2012-02-03 2013-08-19 Mitsui Chemicals Inc 太陽電池封止材および太陽電池モジュール
JP2014003055A (ja) * 2012-06-15 2014-01-09 Jnc Corp 太陽電池用封止材
JP2014053427A (ja) * 2012-09-06 2014-03-20 Dainippon Printing Co Ltd 太陽電池モジュール用封止材シートの製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5866857B2 (ja) 太陽電池モジュール用封止材組成物、太陽電池モジュール用封止材シート
JP5556934B1 (ja) 太陽電池モジュール用の封止材シートの製造方法
JP5891745B2 (ja) 太陽電池モジュール用封止材シート及びそれを用いた太陽電池モジュール
JP2013042101A (ja) 太陽電池モジュール用の封止材シートの製造方法
JP2014072299A (ja) 封止材シート
JP5900511B2 (ja) 太陽電池モジュール用封止材シート
JP6106945B2 (ja) 太陽電池モジュール用の封止材シートの製造方法
JP5967115B2 (ja) 太陽電池モジュール用の封止材組成物の組合せセット、封止材シート、及び封止材シートの製造方法
JP6375756B2 (ja) 太陽電池モジュール用の封止材シート及びその製造方法
JP2015070225A (ja) 太陽電池モジュール用の封止材シートの製造方法
JP6476967B2 (ja) 太陽電池モジュール用の封止材シート
JP2013115212A (ja) 太陽電池モジュール用封止材シートの製造方法及びそれを用いた太陽電池モジュールの製造方法
JP6314396B2 (ja) 太陽電池モジュール用の封止材シート
JP6028472B2 (ja) 太陽電池モジュール用封止材シートの製造方法
JP6035707B2 (ja) 太陽電池モジュールの製造方法
JP6098084B2 (ja) 太陽電池モジュール用封止材組成物、及び封止材シートの製造方法
JP2016157760A (ja) 太陽電池モジュール用の有色封止材シート
JP6248669B2 (ja) 太陽電池モジュール用の封止材シート
JP6287006B2 (ja) 太陽電池モジュール用の封止材シートの製造方法
JP6303365B2 (ja) 太陽電池モジュール用の封止材シートの製造方法
JP5866858B2 (ja) 太陽電池モジュールの製造方法
JP6098043B2 (ja) 太陽電池モジュール用の封止材シート及びその製造方法
JP2014053427A (ja) 太陽電池モジュール用封止材シートの製造方法
JP2015192124A (ja) 太陽電池モジュール用の封止材シート
JP6965504B2 (ja) 太陽電池モジュール用の封止材シート

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20160928

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170130

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171205

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180202

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180313

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20181120