JP2015189277A - 車両用始動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】構成の簡素化や小型化を図るとともに、優れた操作性を具備させることができる車両用始動装置を提供する。
【解決手段】車両の動力部3を始動させるオン位置、及び動力部3を停止させるオフ位置の間で共通軸O周りに回動可能とされたロータ13と、ロータ13を操作するキー42と、車両を前進可能とする前進位置、または車両を後退可能とする後退位置にレンジを切り替えるセレクトスイッチ21と、を備え、ロータ13は、軸方向に沿ってスライド移動可能とされるとともに、スライド移動に伴い、セレクトスイッチ21を操作可能に構成されていることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両用始動装置に関するものである。
近年、車両の走行状態(以下、レンジという)を電気信号に基づいて切り替える、いわゆるシフトバイワイヤ方式が注目されている。シフトバイワイヤ方式では、シフトスイッチの操作により生成される電気信号でアクチュエータを駆動制御することで、レンジを切り替えるようになっている。
ここで、例えば下記特許文献1には、キー素子が差し込まれる案内溝を有するとともに、回動軸周りに回動可能に構成された選択シリンダ素子と、選択シリンダ素子を収容するとともに、回動軸に直交する面内方向にスライド移動可能な選択摺動素子と、を備える構成が開示されている。
この構成では、キー素子のつまみ部分(選択操作部材)を把持した状態で選択シリンダ素子を回転させることで、レンジがパーキング位置(P)からニュートラル位置(N)に切り替えられる。そして、ニュートラル位置(N)において、選択摺動素子を面内方向に沿ってスライド移動させることで、ニュートラル位置(N)から前進位置(D)または後退位置(R)に切り替えるようになっている。
特許第2588481号公報
しかしながら、上述した特許文献1の構成では、前進位置及び後退位置を切り替える際、選択シリンダ素子をニュートラル位置まで回転させた後、選択摺動素子をスライド移動させる必要があるため、構成の複雑化に繋がるおそれがある。
また、選択シリンダ素子の回転操作、及び選択摺動素子のスライド操作を、キー素子のつまみ部分を把持して行うため、キー素子に大きな曲げやせん断応力が作用するおそれがある。そのため、キー素子の強度を確保する必要があり、キー素子の大型化等に繋がるという問題がある。
また、選択摺動素子のスライド方向によって前進位置及び後退位置を切り替えるため、操作が煩雑であるという課題もある。
そこで、本発明は、構成の簡素化や小型化を図るとともに、優れた操作性を具備させることができる車両用始動装置を提供するものである。
本発明に係る車両用始動装置は、少なくとも車両の動力部を始動させるオン位置、及び前記動力部を停止させるオフ位置の間で回動軸周りに回動可能とされたロータと、前記ロータを操作する操作子と、前記車両を前進可能とする前進位置、または前記車両を後退可能とする後退位置に車両の走行状態を切り替えるレンジ切替機構と、を備え、前記ロータは、回動軸方向に沿ってスライド移動可能とされるとともに、スライド移動に伴い、前記レンジ切替機構を操作可能に構成されていることを特徴とする。
この構成によれば、ロータを回動軸方向にスライド移動させるだけで、レンジを前進位置または後退位置に切り替えることができるので、従来のように軸方向に直交する方向にスライドさせてレンジを切り替える構成に比べて、構成の簡素化を図ることができる。
さらに、回動式の車両用駆動装置にレンジ切替機構を組み込むことで、例えばシフトバイワイヤ方式を採用することに伴うコスト増を抑制できる。また、従来のようなセレクトレバーや、セレクトレバーと前進・後退切替部との間の連結機構が不要になるので、部品点数の削減やスペース効率の向上を図ることができる。
また、ロータを回動軸方向にスライド移動させる構成であるため、操作子に作用する曲げやせん断応力を低減できる。これにより、操作子の小型化を図ることができる。
さらに、操作子を介したロータの回動軸方向へのスライド移動のみでレンジを切り替えるため、優れた操作性を具備させることができる。この場合、レンジを切り替える際、手元を見ないで行う、いわゆるブラインド操作等が可能になるので、レンジの切り替え時における乗員の視線移動を抑制できる。
また、本発明に係る車両用始動装置において、前記レンジ切替機構は、ブレーキがオン状態で操作された場合に前記車両の走行状態を切り替えてもよい。
この構成によれば、ブレーキがオン状態で、レンジ切替機構が操作された場合に、レンジの切り替えを行うことで、走行中に予期せずレンジが切り替えられるのを防止できる。
また、本発明に係る車両用始動装置において、前記レンジ切替機構及び前記動力部の操作状態が表示部に表示されるように構成されていてもよい。
この構成によれば、レンジ切替機構及び動力部の操作状態が表示部に表示されるため、これらの操作状態を視覚により判断し易くなる。これにより、操作性の更なる向上を図ることができる。
また、本発明に係る車両用始動装置において、前記車両の走行状態が後退位置にあることを報知手段によって報知してもよい。
この構成によれば、レンジが後退位置にあることを報知手段によって報知することで、乗員はレンジが後退位置にあることを容易に判断することができる。これによっても、操作性の更なる向上を図ることができる。
本発明によれば、構成の簡素化や小型化を図るとともに、優れた操作性を具備させることができる。
車両用始動装置の正面図である。 車両用始動装置の断面図を含む車両の概略構成図である。 表示部の正面図である。 車両用始動装置の動作説明図であって、図1に相当する正面図である。 車両用始動装置の動作説明図であって、図2に相当する断面図である。
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は車両用始動装置1の正面図であり、図2は車両用始動装置1の断面図を含む車両の概略構成図である。
図1、図2に示すように、本実施形態の車両用始動装置1(以下、単に始動装置1という)は、エンジン等の動力源のオン・オフ操作を行うとともに、前進または後退の切り替え操作を行うものであって、制御部2(図2参照)によって統括的に制御されている。
なお、動力源は、遠心クラッチ等の動力伝達手段を介して前進・後退切替部に接続されている。すなわち、動力伝達手段は、アクセルペダルの操作により動力源の回転速度が所定速度以上に達したときに、動力源と前進・後退切替部との間を接続状態にし、動力源から前進・後退切替部に動力が伝達されるようになっている。そして、これら動力源、前進・後退切替部、及び動力伝達手段等は、本実施形態の動力部3(図2参照)を構成している。なお、前進・後退切替部は、車両の走行状態(以下、単にレンジという)を前進位置(D)、後退位置(R)、またはニュートラル位置(N)に切り替えるものである。
図2に示すように、始動装置1は、例えばステアリングコラムを覆うコラムカバー等(不図示)に内装された筒状のシリンダボディ11と、シリンダボディ11内に配設された筒状のハウジング12と、ハウジング12内に収容された柱状のロータ13と、を有している。なお、シリンダボディ11、ハウジング12、及びロータ13は、それぞれの中心軸が共通軸(回動軸)O上に位置している。以下、この共通軸Oに沿う方向を単に軸方向とし、軸方向に沿う一方側(図2における右側)を前側といい、他方側(図2における左側)を後側とする。さらに、共通軸Oに直交する方向を径方向、共通軸O周りに沿う方向を周方向とする。
シリンダボディ11の外周面のうち、周方向の一部には、セレクトスイッチ(レンジ切替機構)21が配設されている。セレクトスイッチ21は、径方向の内側に向けて付勢された状態で、シリンダボディ11に形成された貫通孔11aを通して径方向に進退可能とされている。セレクトスイッチ21からは、前進位置(D)または後退位置(R)を表す操作信号が押圧操作に伴って制御部2に向けて交互に出力されるようになっている。
ハウジング12における前端部には、ハウジング12及びロータ13を前方から覆うキャップ23が取り付けられている。キャップ23は、ハウジング12と同軸状に延びる筒部24と、筒部24の前端縁から径方向の内側に向けて突設された内フランジ部25と、を有している。
筒部24は、ロータ13の前端部を囲繞するとともに、その後端部がハウジング12の前端部に取り付けられている。
図1に示すように、内フランジ部25には、図示しないイグニッションスイッチの操作状態に対応した表示が周方向に間隔をあけて付されている。例えば、内フランジ部25には、動力源がオフ状態であるオフ位置を示す「OFF」、動力源以外の補機(例えば、表示部61等)に電力を供給可能なアクセサリ位置を示す「ACC」、動力源がオン状態であるオン位置を示す「ON」、及び動力源を始動させるためのスタート位置を示す「START」が付されている。
図2に示すように、ハウジング12のうち、シリンダボディ11の貫通孔11aと径方向で重なる部分には、ハウジング12を径方向に貫通する貫通孔31が形成されている。この貫通孔31は、シリンダボディ11の貫通孔11aに径方向で連通している。なお、貫通孔31のうち、径方向の内側端部には外側端部に比べて貫通孔31の内径を縮径させる内側突出部32が突設されている。
そして、貫通孔31内には、径方向に移動可能な操作部材33が、上述したセレクトスイッチ21により径方向の内側に向けて付勢された状態で収容されている。操作部材33は、径方向に沿って延びる軸部34と、軸部34における径方向の外側端部に形成された規制部35と、を有している。
軸部34は、その径方向の外側端部がセレクトスイッチ21に径方向で接触し、径方向の内側端部が上述した貫通孔31の内側突出部32内を通してハウジング12内に突出している。なお、軸部34における径方向の内側端部は、湾曲面となっている。
規制部35は、軸部34に対して拡径され、上述した内側突出部32に径方向の外側から当接している。これにより操作部材33の径方向における内側移動が規制されている。
ロータ13は、図示しない付勢手段によって前方に向けて付勢された状態で、共通軸O周りに回動可能、かつ軸方向にスライド移動可能に、ハウジング12内に収容されている。ロータ13は、前端部がハウジング12よりも前方に突出するとともに、前面がキャップ23の内フランジ部25内を通して外部に露出している。
ロータ13には、前方に向けて開口するキー挿入穴41が軸方向に沿って延設されている。キー挿入穴41は、軸方向から見た正面視で例えば矩形状とされ、内フランジ部25内を通してキー42が着脱可能に挿入される。なお、キー42は、軸方向に直交する横断面視形状が矩形状で軸方向に延びるキー本体部43と、キー本体部43の後端部に連設された把持部44と、を有している。
ロータ13内には、径方向に沿って延びる複数のタンブラー45が、軸方向に間隔をあけて配設されている。各タンブラー45は、径方向に沿って移動可能とされるとともに、ハウジング12との間に形成された図示しない係合溝内に係脱可能に構成されている。
各タンブラー45は、正規のキー42(キー本体部43)がキー挿入穴41内に挿入された挿入状態で、係合溝との係合が解除される。本実施形態において、ロータ13は、上述した挿入状態でハウジング12に対する回動が許容される。すなわち、ロータ13は、キー42が把持部44を介して回動操作されることで、上述した内フランジ部25に付された「OFF」と「START」との間の角度範囲を回動可能に構成されている。そして、この回動動作に応じてイグニッションスイッチの操作状態が切り替わる。
一方、各タンブラー45は、キー42が未挿入の状態、または正規のキー42以外のキーがキー挿入穴41内に挿入された状態で、係合溝内に係合して、ハウジング12に対する回動を規制する。
ロータ13の外周面には、径方向の内側に向けて窪む溝部51が周方向に沿って延設されている。具体的には、溝部51は、ロータ13の外周面のうち、「OFF」から「START」の間を回動する際に操作部材33と径方向で対向する部分に亘って形成され、操作部材33(軸部34)における径方向の内側端部を収容している。
また、溝部51の頂面(径方向の内側端面)は、後部に位置する平坦面52と、平坦面52の前端部に連設された傾斜面53と、を有している。
平坦面52は、操作部材33の軸部34よりも径方向の内側に位置し、操作部材33とロータ13との接触を避けるように形成されている。
傾斜面53は、前方に向かうに従い径方向の外側に向けて延在している。傾斜面53は、ロータ13の後方へのスライド移動に伴って、操作部材33を径方向の外側に向けて押圧可能とされている。これにより、操作部材33を介してセレクトスイッチ21が操作可能となっている。
上述した制御部2は、上述したセレクトスイッチ21やイグニッションスイッチ、図示しないブレーキペダル等から出力される操作信号に応じて動力部3や表示部61、報知手段62等に電気信号を出力し、動力部3や表示部61、報知手段62等を制御する。
表示部61は、例えば車両のインストゥルメントパネル上に配置され、制御部2から出力される電気信号に応じて、画像が切り替えられるように構成されている。表示部61には、例えば図3(a)等のようにイグニッションスイッチの操作状態(パワーモード)や、図3(b)〜(d)等のように車両の走行状態(レンジ)、図3(e)、(f)等のように車両の操作方法等を示す画像が表示される。なお、表示部61に表示される画像は、その他適宜変更が可能である。
報知手段62は、制御部2から出力される電気信号に応じて、レンジが後退位置(R)にあることを乗員に報知するためのものである。報知手段62は、例えば警告音や音声等を出力する聴覚的な出力部(スピーカ等)により構成されている。なお、報知手段62は、警告灯等を出力する視覚的な出力部であっても構わない。
次に、上述した始動装置1の動作について説明する。表1は、キー操作に対するパワーモード、及びレンジを示す表である。
Figure 2015189277
まず、図1、図2に示すように、ロータ13が「OFF」に位置しているときには、レンジはパーキング位置(P)に設定されている。そして、ロータ13のキー挿入穴41内にキー本体部43を挿入すると、係合溝とタンブラー45との係合が解除される。この状態で、キー42を回動操作すると、ロータ13がハウジング12に対して回動する。
例えば、ロータ13を「OFF」から「ACC」まで回動させると、「ACC」に応じた操作信号がイグニッションスイッチから制御部2に向けて出力される。すると、制御部2は、動力部3や表示部61に向けて「ACC」に応じた電気信号を出力する。これにより、図示しないアクチュエータにより前進・後退切替部が操作され、レンジがパーキング位置(P)からニュートラル位置(N)に切り替えられる。また、表示部61には、図3(a)のようなパワーモードを示す画像や、図3(b)のようなレンジを示す画像等が表示される。なお、「ACC」のときのレンジは、パーキング位置(P)であっても構わない。
また、図1、図2に示すように、ロータ13を「OFF」から「START」まで回動させ、動力源を始動させた後、ロータ13を「ON」まで戻すと、「ON」に応じた操作信号がイグニッションスイッチから制御部2に向けて出力される。すると、制御部2は、動力部3や表示部61に向けて「ON」に応じた電気信号を出力する。これにより、レンジが、図示しないアクチュエータによりパーキング位置(P)からニュートラル位置(N)に切り替えられる。また、表示部61には、図3(b)のようなレンジを示す画像や、図3(e)のような始動装置1の操作方法を示す画像等が表示される。
次に、レンジを前進位置(D)に切り替える方法について説明する。図4、図5は、始動装置1の動作説明図であって、図4は図1に相当する正面図であり、図5は図2に相当する断面図である。
まず、図4、図5に示すように、ロータ13が「ON」に位置している状態で、ブレーキペダルを踏み込む。すると、ブレーキペダルのオン状態を表す操作信号が制御部2に向けて出力される。この状態で、キー42を後方に向けて押し込むと、ロータ13がハウジング12に対して後方に向けてスライド移動する。ロータ13がスライド移動すると、溝部51の傾斜面53が操作部材33における径方向の内側端部に接触する。その後、ロータ13を後方に向けてさらにスライド移動させると、操作部材33は傾斜面53に摺接しながら径方向の外側に向けて移動する。これにより、操作部材33を介してセレクトスイッチ21が押圧操作される。
セレクトスイッチ21が押圧操作されると、前進位置(D)を表す操作信号が制御部2に向けて出力される。制御部2は、ブレーキペダルがオン状態で、セレクトスイッチ21から前進位置(D)を表す操作信号を受信した場合、動力部3や表示部61に向けて前進位置(D)に応じた電気信号を出力する。すなわち、ブレーキペダルを踏み込んでいないオフ状態の場合において、セレクトスイッチ21が操作された場合、制御部2は車両が停止状態ではないと判断して、セレクトスイッチ21による切り替え操作が無効になるように構成されている。なお、この時点で図3(e)に示すような始動装置1の操作方法を示す画像を表示しても構わない。
図4、図5に示すように、前進位置(D)に応じた電気信号を動力部3が受信すると、図示しないアクチュエータにより前進・後退切替部が操作され、レンジがニュートラル位置(N)から前進位置(D)に切り替えられる。また、表示部61には、図3(c)のようなレンジを示す画像や、図3(f)のような車両の操作方法を示す画像等が表示される。
そして、図4、図5に示すように、レンジが前進位置(D)の状態で、アクセルペダルを踏み込むと、動力源の動力が動力伝達手段を介して前進・後退切替部に伝達される。これにより、車両が前進走行する。なお、レンジが前進位置(D)の状態であって、アクセルペダルの踏み込みが解除されている場合には、動力伝達手段による動力源と前進・後退切替部との接続状態が解除され、動力源から出力される動力が前進・後退切替部に伝達されないようになっている。
また、キー42の押し込みを解除すると、ロータ13は図示しない付勢手段の復元力によって前方にスライド移動する。これにより、ロータ13が初期位置に復帰する(図2参照)。そして、ロータ13が復帰する過程において、溝部51の傾斜面53が操作部材33に対して後方に退避すると、操作部材33はセレクトスイッチ21の復元力によって径方向の内側に向けて移動する。これにより、操作部材33及びセレクトスイッチ21が初期位置に復帰する。
次に、レンジを前進位置(D)から後退位置(R)に切り替える方法について説明する。
まず、ロータ13が「ON」に位置し、かつレンジが前進位置(D)の状態で、ブレーキペダルを踏み込む。すると、ブレーキペダルのオン状態を表す操作信号が制御部2に向けて出力される。この状態で、キー42を介してロータ13を後方に向けてスライド移動させ、セレクトスイッチ21を再度押圧操作する。
セレクトスイッチ21が押圧操作されると、後退位置(R)を表す操作信号が制御部2に向けて出力される。制御部2は、ブレーキペダルがオン状態で、セレクトスイッチ21から後退位置(R)を表す操作信号を受信した場合、動力部3や表示部61、報知手段62に向けて後退位置(R)に応じた電気信号を出力する。
後退位置(R)に応じた電気信号を動力部3が受信すると、図示しないアクチュエータにより前進・後退切替部が操作され、レンジが前進位置(D)から後退位置(R)に切り替えられる。また、表示部61には、図3(d)のようなレンジを示す画像や、図3(f)のような車両の操作方法を示す画像等が表示される。また、報知手段62は、後退位置(R)に応じた電気信号を受信すると、乗員に向けて警告音や音声等を出力する。
そして、レンジが後退位置(R)の状態で、アクセルペダルを踏み込むと、動力源の動力が動力伝達手段を介して前進・後退切替部に伝達される。これにより、車両が後退走行する。
なお、上述したようにセレクトスイッチ21からは、前進位置(D)または後退位置(R)を表す操作信号が押圧操作に伴って制御部2に向けて交互に出力される。そのため、ロータ13が「ON」に位置している状態で、ロータ13のスライド操作を繰り返し行うことで、レンジの前進位置(D)及び後退位置(R)が交互に繰り返される。
また、動力源を停止させる場合には、ロータ13を「OFF」まで回動させる。すると、「OFF」に応じた操作信号がイグニッションスイッチから制御部2に向けて出力される。すると、制御部2は、動力部3に向けて「OFF」に応じた電気信号を出力する。これにより、動力源が停止するとともに、レンジがパーキング位置(P)に切り替えられる。
なお、レンジは、動力源が停止した時点で、一旦リセットされる。すなわち、次回運転時において、ロータ13を「ON」に位置させた場合には、レンジは常にニュートラル位置(N)に設定されるようになっている。さらに、次回運転時において、セレクトスイッチ21の初回操作時(ロータ13をスライド移動させた場合)には、レンジが前進位置(D)に切り替わるように設定されている。
このように、本実施形態では、ロータ13の軸方向へのスライド移動に伴い、セレクトスイッチ21を操作可能な構成とした。
この構成によれば、ロータ13を軸方向にスライド移動させるだけで、レンジを前進位置または後退位置に切り替えることができるので、従来のように軸方向に直交する方向にスライドさせてレンジを切り替える構成に比べて、構成の簡素化を図ることができる。
さらに、本実施形態のようにシフトバイワイヤ方式を採用することで、従来のようなセレクトレバーや、セレクトレバーと前進・後退切替部との間の連結機構が不要になるので、部品点数の削減やスペース効率の向上を図ることができる。特に、従来の回動式の始動装置1にセレクトスイッチ21を組み込むことで、シフトバイワイヤ方式を採用することに伴うコスト増を抑制できる。
また、ロータ13を軸方向にスライド移動させる構成であるため、キー42に作用する曲げやせん断応力を低減できる。これにより、キー42の小型化を図ることができる。
さらに、キー42を介したロータの軸方向へのスライド移動のみでレンジを切り替えるため、優れた操作性を具備させることができる。この場合、レンジを切り替える際、手元を見ないで行う、いわゆるブラインド操作等が可能になるので、レンジの切り替え時における乗員の視線移動を抑制できる。
また、ブレーキペダルがオン状態で、セレクトスイッチ21から操作信号が出力された場合に、レンジの切り替えを行うことで、走行中に予期せずレンジが切り替えられるのを防止できる。
さらに、セレクトスイッチ21や動力源の操作状態が表示部61に表示されるため、これらの操作状態を視覚により判断し易くなる。これにより、操作性の更なる向上を図ることができる。
また、レンジが後退位置(R)にあることを報知手段62によって報知することで、乗員はレンジが後退位置(R)にあることを容易に判断することができる。これによっても、操作性の更なる向上を図ることができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
例えば、上述した実施形態では、操作子として、ロータ13に着脱可能なキー42を採用する構成について説明したが、これに限られない。すなわち、操作ノブ等の操作子をロータ13に固定し、操作ノブを介してロータ13を回動及びスライド操作しても構わない。
また、上述した実施形態では、エンジンを動力源とする車両を例にして説明したが、これに限られない。すなわち、ハイブリッド自動車や、電気自動車、燃料電池自動車等、バッテリを動力源として駆動する車両にも広く適用できる。
また、上述した実施形態では、ハウジング12の外周面にセレクトスイッチ21を配設し、セレクトスイッチ21が径方向に押圧操作される構成について説明したが、ロータ13のスライド操作に伴いセレクトスイッチ21が操作される構成であれば、セレクトスイッチ21の配設位置等は適宜設計変更が可能である。例えば、ロータ13に軸方向で重なる位置にセレクトスイッチ21を配設しても構わない。
また、上述した実施形態では、ロータ13の押し込み操作に伴ってセレクトスイッチ21が操作される構成について説明したが、これに限らず、ロータ13の引き込み操作に伴ってセレクトスイッチ21が操作される構成でも構わない。
さらに、セレクトスイッチ21の押し込み操作により、前進位置(D)及び後退位置(R)のうち一方のレンジに切り替え、セレクトスイッチ21の引き込み操作により、前進位置(D)及び後退位置(R)のうち他方のレンジに切り替えても構わない。
また、上述した実施形態では、前進位置(D)または後退位置(R)を表す操作信号がセレクトスイッチ21の押圧操作に伴って交互に出力される構成について説明したが、これに限られない。例えば、セレクトスイッチ21の操作時間によって操作信号を切り替えても構わない。すなわち、セレクトスイッチ21の操作時間が短時間(短押し)の場合に、前進位置(D)及び後退位置(R)のうち一方のレンジを表す操作信号を出力し、操作時間が長時間(長押し)の場合に前進位置(D)及び後退位置(R)のうち他方のレンジを表す操作信号を出力するように構成しても構わない。
また、上述した実施形態では、ブレーキペダルを踏み込んでいないオフ状態の場合において、セレクトスイッチ21が操作された場合には、レンジの切り替え操作が無効になるような構成としたが、これに限られない。例えば、ブレーキペダルのオフ状態でロータ13に係合してロータ13のスライド移動を規制し、オン状態でロータ13との係合が解除されてロータ13の移動を許容するような規制手段等を配設しても構わない。
さらに、上述した実施形態では、溝部51の形状を周方向の全体に亘って同等に形成した場合について説明したが、これに限られない。例えば、溝部51内面のうち、ロータ13が「ON」に位置している場合に操作部材33と軸方向に対向する部分のみに、操作部材33を押圧操作可能な傾斜面53等を形成しても構わない。これにより、ロータ13が「ON」以外の位置に配置されている場合に、セレクトスイッチ21が操作されるのを防止できる。
また、ロータ13が「ON」以外の位置に配置されている場合に、ロータ13自体のスライド操作を規制する機構を配設しても構わない。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
1…車両用始動装置
3…動力部
13…ロータ
21…セレクトスイッチ(レンジ切替機構)
42…キー(操作子)
61…表示部
62…報知手段
O…共通軸(回動軸)

Claims (4)

  1. 少なくとも車両の動力部を始動させるオン位置、及び前記動力部を停止させるオフ位置の間で回動軸周りに回動可能とされたロータと、
    前記ロータを操作する操作子と、
    前記車両を前進可能とする前進位置、または前記車両を後退可能とする後退位置に前記車両の走行状態を切り替えるレンジ切替機構と、を備え、
    前記ロータは、回動軸方向に沿ってスライド移動可能とされるとともに、スライド移動に伴い、前記レンジ切替機構を操作可能に構成されていることを特徴とする車両用始動装置。
  2. 前記レンジ切替機構は、ブレーキがオン状態で操作された場合に前記車両の走行状態を切り替えることを特徴とする請求項1記載の車両用始動装置。
  3. 前記レンジ切替機構及び前記動力部の操作状態が表示部に表示されるように構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の車両用始動装置。
  4. 前記車両の走行状態が後退位置にあることを報知手段によって報知することを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の車両用始動装置。
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