JP2015189199A - 画像形成装置 - Google Patents

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Kiyoharu Kakomura
清治 水主村
木村 邦恭
Kuniyasu Kimura
邦恭 木村
琢哉 早川
Takuya Hayakawa
琢哉 早川
清太 井上
Seita Inoue
清太 井上
尚加 大村
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尚加 大村
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Yuya Ota
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Abstract

【課題】バイアス電圧を出力する部材への電圧の供給及び光ビームの間隔の検出から画像形成を開始するまでの時間を短くできる画像形成装置を提供する。【解決手段】画像形成装置は、複数の光ビームが帯電された感光体上を走査するように複数の光ビームを偏向する偏向手段と、偏向された複数の光ビームを受光する受光手段と、感光体に帯電バイアスを印加する電圧供給処理と、感光体上における複数の光ビームの露光位置の間隔を検出するために受光手段が受光した複数の光ビームの間隔を検出する間隔検出処理を実行し、当該間隔検出処理の結果に基づいて複数の光ビームの相対的な出射タイミングを制御する制御手段と、を備えており、感光体の帯電が開始されてから感光体が目標とする帯電状態に達するまでに要する時間と間隔検出処理が完了する時間とに基づき、電圧供給処理及び間隔検出処理の相対的な開始タイミングが設定されている。【選択図】図10

Description

本発明は、感光体を露光する複数の光ビームを出射する光源を備える画像形成装置に関する。
複写機に代表される画像形成装置として、複数の光ビームで感光体に静電潜像を形成するために複数の発光点を有する光源を使用するものがある。複数の発光点の間隔は、製造上のばらつきにより、設計上の値からのばらつきを有する。発光点の間隔のばらつきは、予め工場で測定され、その測定結果に基づき各発光点の発光タイミングを調整することで補正している。しかし、昇温や経時的要因によって発光点の間隔が予め工場で測定した結果からずれると上述した方法では補正することができない。そこで、特許文献1は、光検出センサにより光ビームの間隔を測定することで発光点の間隔のずれを検出し、これにより画像のドット形成位置のばらつきを抑制する構成を開示している。
また、特許文献2は、光源が出射する光ビームのずれを光検出センサで検出し、検出したずれに基づいてドット形成位置を補正する構成を開示している。ドット形成位置のばらつきを抑制するために、発光点が出射する光ビームの間隔を検出する処理を、以下では間隔検出処理と呼ぶ。
また、画像形成装置では、印刷を行う際に、まず画像形成装置内の帯電部や現像部等の準備動作を行い、この準備動作の終了後に画像形成処理を開始する。一般的に、この準備動作においては、処理に時間のかかるポリゴンミラーの立ち上げ動作を開始し、その後、転写ローラ等、画像形成において所定のバイアス(電圧)を出力する電圧出力部材に電圧を供給する。この電圧出力部材に電圧を供給する処理を、以下では、電圧供給処理と呼ぶ。電圧出力部材の寿命を延ばすため、一般的に、電圧供給処理は、画像形成処理の開始直前に終了する様に行われる。また、印刷が指示されてから、印刷された記録媒体を出力するまでの時間を短縮するために、並行して行うことができる準備動作は並行して行うことが一般的である。
特開2003−279873号公報 特開2008−89695号公報
電圧供給処理と間隔検出処理を同時に開始すると、電圧供給処理が間隔検出処理より短い場合、電圧供給処理の終了から間隔検出処理の終了までの期間、電圧出力部材には無駄に電圧が供給されることになる。これは、電圧出力部材の寿命を短くする。一方、電圧供給処理が間隔検出処理より長い場合、間隔検出処理の終了から電圧供給処理の終了までの間の温度上昇により、検出した光ビームの間隔と画像形成時の光ビームの間隔とが異なることとなり得る。
本発明は、バイアス電圧を出力する部材への電圧の供給及び光ビームの間隔の検出から画像形成を開始するまでの時間を短くできる画像形成装置を提供するものである。
本発明の一側面によると、画像形成装置は、感光体と、前記感光体に帯電バイアスを印加する帯電手段と、複数の光ビームを出射する光源と、前記複数の光ビームが前記帯電手段によって帯電された感光体上を走査するように前記複数の光ビームを偏向する偏向手段と、前記偏向手段によって偏向された前記複数の光ビームを受光する受光手段と、前記帯電手段が前記感光体に帯電バイアスを印加する電圧供給処理と、前記感光体上における前記複数の光ビームの露光位置の間隔を検出するために前記受光手段が受光した複数の光ビームの間隔を検出する間隔検出処理を実行し、当該間隔検出処理の結果に基づいて前記画像データに基づく前記複数の光ビームの相対的な出射タイミングを制御する制御手段と、を備えており、前記帯電手段によって前記感光体の帯電が開始されてから前記感光体が目標とする帯電状態に達するまでに要する時間と前記間隔検出処理が完了する時間とに基づき、前記電圧供給処理及び前記間隔検出処理の相対的な開始タイミングが設定されていることを特徴とする。
バイアス電圧を出力する部材への電圧の供給及び光ビームの間隔の検出から画像形成を開始するまでの時間を短くできる。
一実施形態による画像形成装置の構成図。 一実施形態による画像形成装置の制御構成図。 一実施形態によるスキャナユニットの構成図。 一実施形態による光源を示す図。 光源からの光ビームが感光体を照射する様子を示す図。 光源からの光ビームが感光体を照射する様子を示す図。 光検出センサの出力信号を示す図。 電圧供給処理の説明図。 各処理の時間と、開始時刻及び終了時刻の例を示す図。 図9の時刻に従うタイミングチャート。 各処理の時間と、開始時刻及び終了時刻の例を示す図。 図11の時刻に従うタイミングチャート。 一実施形態による印刷開始時のフローチャート。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の各図においては、実施形態の説明に必要ではない構成要素については図から省略する。また、以下の実施形態は例示であり本発明を実施形態の内容に限定するものではない。
図1は、一実施形態による画像形成装置の構成図である。なお、図1において、末尾にy、m、c、kの文字が付与された参照符号が示す部材は、それぞれ、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナー像(現像剤像)を像担持体である中間転写体108に形成するのに係る部材を示している。なお、色を区別する必要がない場合、以下では、y、m、c、kを除いた参照符号を使用する。また、プロセスユニット101y、101m、101c及び101k内の構成は同じであり、図を簡略化するため、プロセスユニット101k内の部材にのみ参照符号を付与し、その他のプロセスユニット内の部材の参照符号は省略する。プロセスユニット101の感光体102は、回転駆動され、帯電ローラ103は、帯電バイアスを出力して感光体102の表面を一様に帯電させる。スキャナユニット104は、形成する画像の画像データに基づき感光体102を光ビームで走査・露光して静電潜像を形成する。現像部105は、現像バイアスにより感光体102の静電潜像にトナー(現像剤)を付着させてトナー像を形成する。なお、トナーボトル106は、トナーを現像部105に供給する。一次転写ローラ107は、一次転写バイアスを出力し、感光体に形成されたトナー像を中間転写体108に転写させる。なお、各色のトナー像を重ねて中間転写体108に転写させることで多色のトナー像が形成される。
回転駆動される無端ベルト上の中間転写体108に転写されたトナー像は、二次転写ローラ110の対向位置に搬送される。二次転写ローラ110は、給紙トレイ116又はカセット113から搬送路115に送り出され、搬送路115を搬送される、像担持体である記録媒体に中間転写体108のトナー像を転写させる。記録媒体に転写されたトナー像は、定着ローラ117及び加圧ローラ118によって記録媒体に定着される。記録媒体は、その後、排紙フラッパ119の向きに応じて排紙トレイ120又はインナー排紙トレイ121へと排出される。なお、中間転写体108を用いず、感光体102のトナー像を直接記録媒体に転写する画像形成装置であっても良い。
続いて、図2を用いて、画像形成装置の制御構成について説明する。CPU211は、画像形成装置全体の制御を行うものであり、ROM212は、CPU211が実行するプログラムを格納している。また、RAM213は、CPU211が一時的にデータを記憶しておくために使用する。CPU211は、入出力(I/O)ポート215を介して外部ユニットを制御する。コントローラ・インタフェース(IF)216は、画像信号を供給するプリンタコントローラと接続するためのインタフェースである。レーザドライバ214は、スキャナユニット104の光源を制御する。モータドライバ208は、感光体102や、中間転写体108等の回転を制御する。高圧ユニット209は、帯電ローラ103、現像部105、一次転写ローラ107、二次転写ローラ110といった、画像形成のためのバイアスを出力する電圧出力部材への電圧出力を制御する。温度センサ210はスキャナユニット104の温度を検出し、光検出センサ207は、走査される光ビームを検出して同期信号を生成する。
続いて、スキャナユニット104の詳細について図3を用いて説明する。スキャナユニット104は、複数の光ビームを発生する複数の発光点が形成された光源201を有している。光源201から出射された光ビームは、コリメータレンズ202で平行光にされ、光ビームを副走査方向へ集光するシリンドリカルレンズ203を通過後、回転するポリゴンミラー(回転多面鏡)204により偏向される。偏向された光ビームは、走査方向の走査速度を一定にする様に補正する走査レンズ205及び206を通過し、感光体102の画像形成領域を走査・露光する。なお、光検出センサ207は、画像形成領域外に向けて進む光ビームを受光して同期信号をCPU211に出力する。また、スキャナユニット104には、光源201を駆動するレーザドライバ214と、スキャナユニット104内の温度を検出する温度センサ210が設けられている。
図4は、光源201の一例を示している。図4の例では、光源201は、直線上に配置された4つの発光点A、B、C及びDを有する。例えば、発光点Aと発光点Bの間隔は50.0μmであり、発光点Bと発光点Cの間隔は50.2μmであり、発光点Cと発光点Dの間隔は50.1μmである。
図5は、図4の光源201により形成される感光体上のドット、つまり、4つの発光点から出射されたそれぞれの光ビームの露光位置を示している。本例では、走査レンズ205及び206等の光学系の倍率を10倍としている。したがって、発光点Aと発光点Bによるドットの間隔は、発光点Aと発光点Bの間隔の10倍の500μmとなっている。他の発光点によるドットの間隔についても同様である。スキャナユニット104が有する光学系は温度特性を有し、例えば、ポリゴンミラー204を回転させることでスキャナユニット104内の温度が変化すると光学系の倍率も変化する。例えば、スキャナユニット内の温度が25度であるときの光学系の倍率が10倍であり、50度であるときの光学系の倍率が10.1倍であるものとする。その場合、25度の時に形成されるドットは図5の通りであるが、50度のときに形成されるドットは図6に示す様に、図5に示す25度のときより広がることになる。形成されるドットの間隔が広がると、画像のドット位置が所望の位置からずれ、モアレなどを生じさせてしまう。
続いて、本実施形態による、各発光点が出射した光ビームの間隔検出処理を説明する。光源201が出射した光ビームの照射点の間隔の温度によるずれは、いずれの光ビームについても同様に影響を与える。したがって、例えば、発光点Aと発光点Dによる光ビームの間隔のずれを検出できれば、その他の光ビーム間の間隔のずれも算出することができる。本実施形態では、複数の光ビームのうち、端部に配置されている2つの発光点、つまり、図4の例では、発光点Aと発光点Dが出射した光ビームを使用する。この場合、発光点Aからの光ビームを光検出センサ207が受光するタイミングで発光点Aを点灯させ、発光点Dからの光ビームを光検出センサ207が受光するタイミングで発光点Dを点灯させる。
上記の通り発光点A及びDを発光させたときに、光検出センサ207が出力する信号を図7に示す。図7において、T1〜Tkは、それぞれ、発光点Aからの光ビームを光検出センサ207が検出してから、その次に、発光点Dからの光ビームを光検出センサ207が検出するまでの時間である。なお、T1は、1回目の走査時の時間であり、Tkは、k回目の走査時の時間である。本実施形態による間隔検出処理においては、予め工場で測定しておいた基準値Tiと、現在の測定値Tkとの差分ΔT=Tk−Tiを算出することで光ビームの間隔の温度変化によるずれ量を算出する。なお、基準値Tiは、例えば、ROM212に保存されている。また、CPU211は、間隔検出処理の結果に基づき、画像データにより静電潜像を感光体102に形成する際の光源201からの複数の発光点からの複数の光ビームの相対的な出射タイミングを制御する。
続いて、一つ以上の電圧出力部材への電圧供給処理について図8を用いて説明する。本実施形態の画像形成装置では、図1に示す様に、イエローのトナー像が中間転写体108の回転方向の最上流側の位置で中間転写体108に転写される。したがって、イエローのトナー像の形成に係る電圧出力部材から電圧供給処理を行う。具体的には図8に示す様に、時刻T11で、帯電ローラ103yに電圧を供給し、これにより帯電ローラ103yは帯電バイアスを出力する。時刻T12で、現像部105yに電圧を供給し、これにより現像部105yは現像バイアスを出力する。続いて、時刻T13で一次転写ローラ107yに電圧を供給し、これにより一次転写ローラ107yは転写バイアスを出力する。その後、時刻T14においてイエローに関する電圧出力部材への電圧供給処理が終了する。なお、時刻T14は、時刻T11で帯電ローラ103yが帯電バイアスを出力してから、感光体102yが1回転した時間であり、感光体102yの表面が目標とする帯電状態に達したときに相当する。また、電圧を供給する部材の順番は、画像形成において各バイアスが必要とされる順番に従っている。電圧供給処理の完了により、スキャナユニット104yは、感光体102yを走査して静電潜像の形成を行うことが可能になる。なお、その他の色についての電圧供給処理は、その開始タイミングを除き、イエローについての電圧供給処理と同様である。開始タイミングの違いは、中間転写体108への転写タイミングの違いからくるものであり、例えば、マゼンタについての開始タイミングは、イエローについての開始タイミングより、その転写位置間の距離をトナー像が搬送される時間だけ遅れている。その他の色についても同様である。なお、イエローに関する電圧供給処理の開始時を基準とした、マゼンタ、シアン、ブラックに関する電圧供給処理を開始するまでの遅延時間を、処理遅延時間(Y−M)、(Y−C)、(Y−K)と呼ぶものとする。
続いて、間隔検出処理と電圧供給処理の関係について説明する。まず、間隔検出処理より電圧供給処理の時間が長い場合について説明する。図9(A)は、間隔検出処理時間、電圧供給処理時間及び各処理遅延時間を示している。なお、電圧供給処理時間とは、感光体102の帯電が開始されてから感光体102が目標とする帯電状態に達するまでに要する時間である。図9(B)は、図9(A)の各時間から決定した、各色に関する電圧供給処理の開始及び終了時刻と、間隔検出処理の開始及び終了時刻を示している。なお、基準時は、イエローの間隔検出処理の開始タイミング(開始時刻)としている。図9(B)に示す様に、同じ色についての電圧供給処理と間隔検出処理の相対的な開始タイミングの差は、電圧供給処理の処理時間と、間隔検出処理の処理時間との差に応じたものとしている。つまり、電圧供給処理と間隔検出処理の完了タイミングが略一致する様に、開始タイミングを設定している。また、マゼンタ、シアン、ブラックの電圧供給処理及び間隔検出処理の開始タイミングは、それぞれ、イエローの電圧供給処理及び間隔検出処理の開始タイミングから、対応する処理遅延時間だけ遅れたものとしている。
図10は、図9(B)で決定した各時刻に基づくタイミングチャートである。なお、図10では、簡単のため、イエロー及びマゼンタの関係のみを示し、シアン及びブラックについては省略しているがマゼンタと同様である。時刻Iで、印刷が指示されると、CPU211は、各色のポリゴンミラー204を回転させ始める。その後、CPU211は、各ポリゴンミラー204の回転が安定する時刻IIまで待機する。このときに、各色に関する間隔検出処理の開始タイミングと、電圧供給処理の開始タイミングを決定する。図9(A)に示す様に、間隔検出処理よりも電圧供給処理の時間が50(ms)だけ長い。したがって、CPU211は、ポリゴンミラー204の回転が安定する時刻IIをイエローに関する電圧供給処理の開始タイミングとする。そして、CPU211は、時刻IIから50(ms)経過した時刻IIIをイエローに関する間隔検出処理の開始タイミングに決定する。さらに、CPU211は、その他の色に関する間隔検出処理と電圧供給処理の開始タイミングを、それぞれ、イエローに関する間隔検出処理と電圧供給処理の開始タイミングに当該色に対応する処理遅延時間を加算することで決定する。たとえば、図10に示す様に、マゼンタの間隔検出処理と電圧供給処理の開始タイミングは、それぞれ、イエローに関する間隔検出処理と電圧供給処理の開始タイミングに処理遅延時間(Y−M)を加算した時刻IV及び時刻Vとなる。
その後、時刻VIで、イエローに関する電圧供給処理と間隔検出処理が同時に終了すると、CPU211は、イエローのトナー像の形成を開始する。同様に、時刻VIIで、マゼンタに関する電圧供給処理と間隔検出処理が同時に終了すると、CPU211は、マゼンタのトナー像の形成を開始する。上述した様に、電圧供給処理と間隔検出処理を対応する色の画像形成開始直前に終了する様に、各処理の開始タイミングを調整することで、光ビームの間隔のずれ量の精度良い検出及びその補正と、電圧印加部材の長寿命化を両立させることができる。
続いて、間隔検出処理より電圧供給処理の時間が短い場合について説明する。図11(A)は、間隔検出処理時間、電圧供給処理時間及び各処理遅延時間を示している。図11(B)は、図11(A)の各時間から決定した、各色に関する電圧供給処理の開始及び終了時刻と、間隔検出処理の開始及び終了時刻を示している。なお、基準時は、イエローの間隔検出処理の開始タイミング(開始時)としている。図12は、図11(B)で決定した各時刻に基づくタイミングチャートである。なお、図12では、簡単のため、イエロー及びマゼンタの関係のみを示し、シアン及びブラックについては省略しているが、マゼンタと同様である。図10との違いは、間隔検出処理より電圧供給処理の時間が短いため、2つの処理の終了時刻を同じとするため、各色について、処理時間の長い間隔検出処理から開始することである。その他は、図10と同様である。
図13は、本実施形態による印刷開始時のフローチャートである。S10で、CPU211は、間隔検出処理の時間及び電圧供給処理の処理時間を算出する。例えば、間隔検出処理の処理時間は、動作モードに拘らず固定的な時間であっても、動作モードに応じた時間であっても良い。例えば、間隔検出処理の固定的な時間や動作モードに応じた時間は、予めROM212に設定しておく。また、電圧供給処理の処理時間は、複数のプロセス速度を有する画像形成装置では各プロセス速度に応じた時間になる。また、電圧供給処理において各部材に出力する電圧値を求めるための調整処理を行う場合には、その調整処理の時間を電圧供給処理に含める。なお、電圧供給処理の各プロセス速度に応じた時間は、ROM212に設定しておく。
CPU211は、S11で、間隔検出処理及び電圧供給処理の処理時間を比較し、基準色(本例では、イエロー)について、長い方の処理の開始タイミングを決定する。なお、この決定は、例えば、ポリゴンミラーの回転が安定する時間等により決定する。そして、基準色について、短い方の処理の開始タイミングを、長い方の処理の開始タイミングより、その処理時間の差だけ遅れる様に決定する。CPU211は、S12で、基準色以外の色の間隔検出処理及び電圧供給処理の開始タイミングを決定する。この決定は、基準色の間隔検出処理及び電圧供給処理それぞれの開始タイミングに、対応する処理遅延時間を加えることにより行う。その後、CPU211は、S13で、決定した開始タイミングに従い処理を開始する。CPU211は、S14で、間隔検出処理の結果により、発光点が照射するドットの間隔の温度によるずれを補正する処理を行う。そして、CPU211は、S15で間隔検出処理及び電圧供給処理が終了した色について画像形成を行う。
なお、上述した実施形態では、間隔検出処理及び電圧供給処理を同時に終了させる様に間隔検出処理及び電圧供給処理の開始タイミングを決定していた。しかしながら、処理時間の短い方の処理の開始タイミングを、他方の処理の開始タイミングより後で、かつ、両処理時間の差の2倍未満に相当する時間だけ後のタイミングに決定する構成であっても良い。この構成により、早く終了した処理の終了時刻から画像形成を開始するまでの時間を、2つの処理を同時に開始することと比較して短くすることができる。したがって、発光点の間隔のずれ量の精度良い検出及びその補正と、電圧印加部材の長寿命化との効果をえることができる。なお、上記実施形態では、CPU211(制御部)が、印刷開始の都度、間隔検出処理及び電圧供給処理の処理時間を比較して、間隔検出処理及び電圧供給処理の相対的な開始タイミングを決定し、決定した開始タイミングを設定して実行していた。しかしながら、間隔検出処理及び電圧供給処理の処理時間の差に応じた相対的な開始タイミングをROM212に設定しておくこともできる。
[その他の実施形態]
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
102:感光体、103:帯電部、201:光源、204:ポリゴンミラー、207:光検出センサ、211:CPU

Claims (15)

  1. 感光体と、
    前記感光体に帯電バイアスを印加する帯電手段と、
    複数の光ビームを出射する光源と、
    前記複数の光ビームが前記帯電手段によって帯電された感光体上を走査するように前記複数の光ビームを偏向する偏向手段と、
    前記偏向手段によって偏向された前記複数の光ビームを受光する受光手段と、
    前記帯電手段が前記感光体に帯電バイアスを印加する電圧供給処理と、前記感光体上における前記複数の光ビームの露光位置の間隔を検出するために前記受光手段が受光した複数の光ビームの間隔を検出する間隔検出処理を実行し、当該間隔検出処理の結果に基づいて画像データに基づく前記複数の光ビームの相対的な出射タイミングを制御する制御手段と、
    を備えており、
    前記帯電手段によって前記感光体の帯電が開始されてから前記感光体が目標とする帯電状態に達するまでに要する時間と前記間隔検出処理が完了する時間とに基づき、前記電圧供給処理及び前記間隔検出処理の相対的な開始タイミングが設定されていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記電圧供給処理と前記間隔検出処理のうち、処理時間の短い方の処理の開始タイミングは、他方の処理の開始タイミングより、前記電圧供給処理と前記間隔検出処理の処理時間の差の2倍未満の値に相当する時間だけ後のタイミングに設定されたことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記電圧供給処理と前記間隔検出処理のうち、処理時間の短い方の処理の開始タイミングは、他方の処理の開始タイミングより、前記電圧供給処理と前記間隔検出処理の処理時間の差に相当する時間だけ後のタイミングに設定されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 画像形成に使用する色それぞれに対応し、それぞれが前記感光体、前記帯電手段、前記光源、前記偏向手段、および前記受光手段を有する複数の画像形成手段を備えており、
    前記制御手段は、前記電圧供給処理と前記間隔検出処理を、前記複数の画像形成手段それぞれに対して実行し、前記複数の画像形成手段それぞれの前記電圧供給処理の開始タイミングは互いに異なり、前記複数の画像形成手段それぞれの前記間隔検出処理の開始タイミングは互いに異なることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記複数の画像形成手段のそれぞれは、対応する色のトナー像をそれぞれの前記感光体に形成し、
    前記複数の画像形成手段それぞれの前記電圧供給処理の開始タイミングの差及び前記間隔検出処理の開始タイミングの差は、前記複数の画像形成手段がそれぞれの前記感光体にトナー像を形成するタイミングの差により決定されていることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御手段は、前記電圧供給処理の処理時間を画像形成のプロセス速度に応じて決定することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記複数の光ビームの露光位置の間隔は、前記複数の光ビームの少なくとも2つを前記受光手段が受光するタイミングにより検出されることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記感光体に形成された静電潜像を現像して現像剤像を形成する現像手段と、
    前記感光体の現像剤像を像担持体に転写する転写手段と、を含み、
    前記制御手段は、前記電圧供給処理において、前記帯電手段、前記現像手段、前記転写手段の順に電圧を供給することを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 感光体と、
    前記感光体に帯電バイアスを印加する帯電手段と、
    複数の光ビームを出射する光源と、
    前記複数の光ビームが前記帯電手段によって帯電された感光体上を走査するように前記複数の光ビームを偏向する偏向手段と、
    前記偏向手段によって偏向された前記複数の光ビームを受光する受光手段と、
    前記複数の光ビームによって露光されることで前記感光体上に形成される静電潜像をトナーによって現像し、現像されたトナー像を記録媒体に転写するプロセス手段と、
    前記感光体上における前記複数の光ビームの露光位置の間隔を検出するために前記受光手段が受光した複数の光ビームの間隔を検出する間隔検出処理を実行し、当該間隔検出処理の結果に基づいて画像データに基づく前記複数の光ビームの相対的な出射タイミングを制御する制御手段と、
    を備えており、
    前記帯電手段によって前記感光体の帯電が開始されてから前記感光体が目標とする帯電状態に達するまでに要する時間と前記間隔検出処理が完了する時間とに基づき、前記帯電手段による帯電バイアスの印加及び前記間隔検出処理の相対的な開始タイミングが設定されていることを特徴とする画像形成装置。
  10. 前記感光体が目標とする帯電状態に達するタイミングと前記間隔検出処理の完了タイミングとが略一致するように、前記帯電手段による前記帯電バイアスの印加及び前記間隔検出処理の相対的な開始タイミングが設定されていることを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 前記帯電手段によって前記感光体の帯電が開始されてから前記感光体が目標とする帯電状態に達するまでに要する時間および前記間隔検出処理が完了する時間のうち、処理時間の短い方の処理の開始タイミングは、他方の処理の開始タイミングより、前記帯電バイアスの印加と前記間隔検出処理の処理時間の差の2倍未満の値に相当する時間だけ後のタイミングに設定されたことを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  12. 前記帯電バイアスの印加と前記間隔検出処理のうち、処理時間の短い方の処理の開始タイミングは、他方の処理の開始タイミングより、前記帯電バイアスの印加と前記間隔検出処理の処理時間の差に相当する時間だけ後のタイミングに設定されたことを特徴とする請求項9又は10に記載の画像形成装置。
  13. 画像形成に使用する色それぞれに対応し、それぞれが前記感光体、前記帯電手段、前記光源、前記偏向手段、前記受光手段および前記プロセス手段を有する複数の画像形成手段を備えており、
    前記制御手段は、前記帯電バイアスの印加と前記間隔検出処理を、前記複数の画像形成手段それぞれに対して実行し、前記複数の画像形成手段それぞれの前記帯電バイアスの印加の開始タイミングは互いに異なり、前記複数の画像形成手段それぞれの前記間隔検出処理の開始タイミングは互いに異なることを特徴とする請求項9から12のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  14. 前記複数の画像形成手段それぞれの前記帯電バイアスの印加の開始タイミングの差及び前記間隔検出処理の開始タイミングの差は、前記複数の画像形成手段がそれぞれの前記感光体にトナー像を形成するタイミングの差により決定されていることを特徴とする請求項13に記載の画像形成装置。
  15. 前記制御手段は、前記帯電手段によって前記感光体の帯電が開始されてから前記感光体が目標とする帯電状態に達するまでに要する時間を画像形成のプロセス速度に応じて決定することを特徴とする請求項9から13のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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