JP2015188872A - 多結晶シリコンの破砕装置 - Google Patents

多結晶シリコンの破砕装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2015188872A
JP2015188872A JP2014070411A JP2014070411A JP2015188872A JP 2015188872 A JP2015188872 A JP 2015188872A JP 2014070411 A JP2014070411 A JP 2014070411A JP 2014070411 A JP2014070411 A JP 2014070411A JP 2015188872 A JP2015188872 A JP 2015188872A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
crushing
polycrystalline silicon
roll
rolls
teeth
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014070411A
Other languages
English (en)
Inventor
俊介 小滝
Shunsuke Kotaki
俊介 小滝
村上 直也
Naoya Murakami
直也 村上
昌之 草▲薙▼
Masayuki Kusanagi
昌之 草▲薙▼
基樹 佐藤
Motoki Sato
基樹 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Corp filed Critical Mitsubishi Materials Corp
Priority to JP2014070411A priority Critical patent/JP2015188872A/ja
Publication of JP2015188872A publication Critical patent/JP2015188872A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】破砕されずに通過する多結晶シリコンを減少させることができ、破砕効率を向上させることができる多結晶シリコンの破砕装置を提供する。【解決手段】一対の破砕ロール2、2間に塊状の多結晶シリコンを挟み込んで破砕する多結晶シリコンの破砕装置100であって、破砕ロール2の外周面上に複数の破砕歯10が半径方向外方に突出して設けられており、各破砕ロール2の回転数が異なる構成とされる。また、多結晶シリコンの破砕装置100においては、一対の破砕ロール2、2の回転方向は、同方向とされるものとすることができる。【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体用シリコンの原料として用いられる多結晶シリコンを塊状に破砕するための多結晶シリコンの破砕装置に関する。
半導体チップに使用されるシリコンウエハは、例えばチョクラルスキー(CZ)法により製造された単結晶シリコンから作製される。そして、このCZ法による単結晶シリコンの製造には、例えば、シーメンス法によって棒状に形成された多結晶シリコンを塊状に破砕したものが用いられる。
この多結晶シリコンの破砕は、図9に示すように、多結晶シリコンのロッドRを数mm〜数cmの大きさの塊Sにするものであり、ロッドRを熱衝撃等によって適宜の大きさに砕いた後に、ハンマーで直接叩き割る方法が一般的であるが、作業者の負担が大きく、棒状の多結晶シリコンから所望の大きさの塊を得るには非効率である。
この負担を回避するため、適宜の大きさに砕いた塊状のシリコン破砕物を、破砕機で所望の大きさに破砕する技術が知られている。この破砕の際にはロス(微細粉)の発生を低くすることが重要視されている。ロスの発生を低くするためには、ロールに破砕歯が設けられている破砕機においては、破砕機に投入される塊状の多結晶シリコン(以下、チャンクという)の形状の厚みに対して、必要以上に破砕歯を押し込まないこと、つまり、各多結晶シリコンの大きさごとに適正な破砕比を与えながら破砕する必要がある。
この種の技術として、例えば特許文献1には、棒状の多結晶シリコンをロールクラッシャーで破砕して塊状のシリコンを得る方法が記載されている。このロールクラッシャーは、一つのロールをハウジング内に収容したシングルロールクラッシャーであり、そのロール表面には複数の歯が形成されている。そして、これら歯とハウジングの内壁面との隙間に多結晶シリコンを挟むことによって連続的に衝撃を与えて棒状の多結晶シリコンを破砕する。
また、特許文献2には、二つのロールを備え、各ロールの隙間に塊状の多結晶シリコンを挟んで破砕する破砕装置が記載されている。各ロールの外周面上には、複数の破砕歯が半径方向外方に突出して設けられており、等間隔に配置される各破砕歯を破砕物に接触させることにより、破砕物を効率的に破砕可能になっている。
特開2006‐122902号公報 特開2012‐91135号公報
しかし、これらの破砕装置において、等間隔に配置された破砕歯の間に多結晶シリコンが入り込んだ状態となると、多結晶シリコンの塊が破砕されないまま落下して、意図した破砕比が得られないことがあった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、破砕されずに通過する多結晶シリコンを減少させることができ、破砕効率を向上させることができる多結晶シリコンの破砕装置を提供することを目的とする。
本発明は、一対の破砕ロール間に塊状の多結晶シリコンを挟み込んで破砕する多結晶シリコンの破砕装置であって、前記破砕ロールの外周面上に複数の破砕歯が半径方向外方に突出して設けられており、各破砕ロールの回転数が異なる構成とされることを特徴とする。
例えば、互いに逆回転する一対の破砕ロールの回転数を異ならせることにより、破砕ロール間で破砕歯の配置を変動させながら回転させることができる。この場合、各破砕ロール間では、回転速度の速い他方の破砕ロールの外周面上に配置される破砕歯を、回転速度の遅い一方の破砕ロールの外周面上に配置される破砕歯に対して追い越す様にして移動させることができる。このため、一方の破砕ロールの破砕歯の間に多結晶シリコンの塊が入り込んだ状態となっても、他方の破砕ロールの破砕歯が追い越す際に接触して、多結晶シリコンを破砕することができる。
したがって、一対の破砕ロール間を破砕されずに通過する多結晶シリコンを減少させることができ、破砕効率を向上させることができる。
本発明の多結晶シリコンの破砕装置において、前記一対の破砕ロールの回転方向が、同方向とされるものとしてもよい。
一対の破砕ロールを同方向に回転させると、一対の破砕ロール間において、回転速度の遅い一方の破砕ロールが下方から上方に向かって回転し、回転速度の速い他方の破砕ロールが上方から下方に向かって回転する構成とされ、各破砕ロールの外周面上に設けられる破砕歯が、互いにすれ違いながら回転する。このため、一方の破砕ロールの破砕歯の間に多結晶シリコンの塊が入り込んだ状態となっても、他方の破砕ロールの破砕歯が通過する際に多結晶シリコンに接触して、確実に破砕することができる。
本発明の多結晶シリコンの破砕方法は、一対の破砕ロール間に塊状の多結晶シリコンを挟み込んで破砕する多結晶シリコンの破砕方法であって、前記破砕ロールの外周面上に複数の破砕歯を半径方向外方に突出して設けておき、各破砕ロールの回転数を異ならせて回転させることにより、前記多結晶シリコンを破砕することを特徴とする。
本発明によれば、破砕されずに通過する多結晶シリコンを減少することができるので、破砕効率を向上させることができる。
本発明に係る多結晶シリコンの破砕装置の第1実施形態を示す斜視図である。 図1の平面図である。 図1の側面図である。 特定の垂直断面における破砕ロールの配置を示す断面図である。 破砕ロールの表面状態を示す斜視図である。 破砕歯ユニットを示す斜視図である。 破砕ロールの対向部間における破砕歯の配列を説明する模式図である。 本発明に係る多結晶シリコンの破砕装置の第2実施形態を示す断面図である。 多結晶シリコンのロッドを破砕して塊状としたものを示す模式図である。 Lチャンクを説明するための模式図である。
以下、本発明に係る多結晶シリコンの破砕装置の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
第1実施形態の破砕装置100は、図1に示すように、一対の破砕ロール2、2及び一対の送りローラ3、3により構成される供給手段30を有し、回転する破砕ロール2、2間に供給手段30から塊状の多結晶シリコンを供給し、これら破砕ロール2、2で多結晶シリコンを挟み込んで破砕するようになっている。また、破砕ロール2、2間で破砕された多結晶シリコンをさらに一対の分級ロール31、31によって分級し、所定寸法を超えるものを再度送りローラ3,3に戻して破砕することができるようになっている。
一対の破砕ロール2、2を構成する各破砕ロール2の外径は、基端4側から先端5側にかけて全長にわたって同径の円柱状に形成されており、外周面上に複数の破砕歯10が半径方向外方に突出して設けられている。そして、これら破砕ロール2、2は、図2に示すように、軸線xが先端5に向かうにしたがって漸次水平方向の相互間隔が広くなるように配置されている。これにより、図4に示す各破砕ロール2、2の複数の破砕歯10の先端を通る外接円25どうしの間隔は、基端4側より先端5側が広くなるように配置され、基端4における外接円25どうしの間隔は狭く、先端5側の外接円25どうしの間隔は、基端4の間隔よりも広くなっている。
また、破砕ロール2、2は、図4の矢印が示す通り互いに逆回転するとともに、各破砕ロール2の回転数が異なるように設定されている。なお、図示は省略するが、各破砕ロール2には、モータが個別に設けられており、それぞれに対して細かな回転制御が可能となっている。
また、各破砕歯10は、一対の破砕ロール2、2の複数の破砕歯10の先端を通る外接円25どうしの間隔が狭い側(基端側)になるにつれて狭いピッチ、外接円25どうしの間隔が広い側(先端側)になるにつれて広いピッチで配置されている。本実施形態では、図2及び図3にA〜Fで示す順に複数の破砕歯10の先端を通る外接円25どうしの間隔が広くなっている。また、破砕歯10間のピッチもA〜Fの順に広くなっている。
この場合、図5に示すように、各破砕ロール2、2の外周面は、均一な円柱面ではなく、軸方向に沿う長尺な平坦面11を周方向に連結して構成された多面体状に形成されており、各平坦面11の両端部にはねじ穴13が設けられ、これら平坦面11に破砕歯ユニット12が一つずつねじ14により固定されている。
破砕歯ユニット12は、図6に示すように、破砕ロール2の平坦面11に当接する短冊状の固定カバー15と、この固定カバー15に取り付けられる複数個の破砕歯10とから構成されている。破砕歯10は、超硬合金又はシリコン材により設けられ、その先端部16が例えば球面状に形成されるとともに、側面部17が円柱面状に形成されている。
固定カバー15は、破砕ロール2の平坦面11と同じ幅、長さの短冊状に形成され、その長手方向に破砕歯取付け用の図示しない複数の固定孔が貫通状態に形成されている。破砕歯10は、固定孔に嵌合等の適宜の手段によって、固定カバー15に回り止めされた状態で固着される。
また、各破砕歯ユニット12は、例えば図6に示すように、隣接する破砕歯ユニット12の破砕歯10が破砕ロール2の周方向に連続して並ばないように、破砕歯10が千鳥状に配列した状態に取り付けられる。
供給手段30を構成する一対の送りローラ3は、例えば超硬合金又はシリコン材により形成され、多結晶シリコンを長さ方向に送りながら破砕ロール2間に供給するものであり、破砕ロール2、2の対向部の上方位置に設けられている。これら送りローラ3は、円柱状に形成されており、水平方向の相互間隔が基端20側よりも先端21側が広くなるように、かつ基端20側から先端21側に向かうにしたがって下り勾配に傾斜して配置されており、一対の破砕ロール2間に、その外接円25どうしの間隔に合わせて厚みの異なる多結晶シリコンを落下させることができるようになっている。
また、送りローラ3は、その対向部間で外周面が下方から上方に向けて移動する向き、すなわち、図1の矢印の方向に相互に逆方向に回転させられる。
なお、図1では、構成がわかり易いように送りローラ3を小さく描いているが、操作性の観点から、図1に示すものより適宜大径の送りローラ3が用いられる。
このように、送りローラ3が下り勾配に傾斜して配置され、相互に逆方向に回転させられることで、これら送りローラ3の間に供給された多結晶シリコンを先端21の方向に送ることができるようになっている。その際、多結晶シリコンは送りローラ3に対して一個ずつ供給される。送りローラ3が基端20側から先端21側に向かうにしたがって水平方向の相互間隔が所定角度で漸次広がっていることにより、相互間隔が狭い基端20側に供給された破砕片は、両送りローラ3、3によって先端21側に送られながら、これら送りローラ3の間からその相互間隔よりも小さいものが順次破砕ロール2上に落下するようになっている。送りローラ3の基端20側で小さい破砕片が落下し、先端21側で大きい破砕片が落下する。
また、送りローラ3どうしの相互間隔と破砕ロール2どうしの相互間隔(複数の破砕歯10の先端を通る外接円25どうしの間隔)とは、送り方向に直交する同一垂直断面位置では、図4に示すように、送りローラ3の相互間隔G1が破砕ロール2の相互間隔G2よりも広くなるように設定されており、その垂直断面での破砕ロール2の相互間隔に対する送りローラ3の相互間隔の比(G1/G2)が、長さ方向にわたってほぼ同じ比率に設定されている。この比率、すなわち(送りローラの相互間隔)/(破砕ロールの相互間隔)は、(破砕すべき投入多結晶シリコンの大きさ)/(目的とする破砕片の大きさ)であり、破砕比である。
分級ローラ31、31は、破砕ロール2、2の対向部の下方位置に設けられており、水平方向の相互間隔は全長にわたって一定とされるが、送りローラ3、3と同様に基端側から先端側に向けて下り勾配に傾斜している。この分級ローラ31、31の水平方向の相互間隔が、分級すべき製品寸法に設定される。
また、この分級ローラ31、31の回転方向は、送りローラ3,3と同様に、対向部間で両ローラ31、31の外周面が下から上に移動する方向とされる。さらに、これら分級ローラ31、31の両側方には、破砕ロール2、2間から落下する多結晶シリコンを分級ローラ31、31の間に案内するためのシュータ32が設けられている。
また、分級ローラ31、31の対向部間の下方には、分級ローラ31、31間から落下する多結晶シリコンを捕集するための容器33が設置され、分級ローラ31、31の先端には、分級ローラ31、31間から落下しなかった多結晶シリコンを再度送りローラ3の基端部に供給する送り戻し機構34が接続される。この送り戻し機構34はコンベアやシュータ等を組み合わせて構成することができる。
なお、破砕装置100には、破砕ロール2、送りローラ3、分級ローラ31等を収容するために図示しないハウジングが設けられ、このハウジングは、コンタミ防止のため、ポリプロピレン等の樹脂製とされ、あるいは金属製のハウジングの内面にテトラフルオロエチレンのコーティングをしたものが用いられる。
このように構成した破砕装置100を用いて多結晶シリコン破砕片を破砕する場合、両破砕ロール2、2を回転させた状態で、予め粗く破砕した適宜の大きさの多結晶シリコンの破砕片を送りローラ3の基端20側に投入すると、上記したように送りローラ3、3の相互間隔よりも小さくなる位置で送りローラ3の間から破砕片が破砕ロール2上に落下する。
両破砕ロール2、2の間に落下した多結晶シリコンは、その破砕歯10により、小さな塊状に破砕される。このとき、一対の破砕ロール2、2間の相互間隔G2と、一対の送りローラ3、3間の相互間隔G1とは、前述したように、送り方向に直交する同一垂直断面における比(G2/G1)が長さ方向にわたってほぼ同じ比率に設定されているので、長さ方向にわたってほぼ一定の破砕比で破砕することがきる。そして、両送りローラ3の基端側では小さい多結晶シリコンが破砕ロール2、2間に供給され、先端側に向かうにしたがって大きい多結晶シリコンが供給され、その多結晶シリコンの大きさに合わせるように破砕ロール3も基端側から先端側にかけて漸次相互間隔を広げて配置され、したがって、投入される多結晶シリコンの大きさにかかわらずほぼ一定の破砕比で破砕することができる。
また、互いに逆回転する一対の破砕ロール2、2の回転数を異ならせているので、破砕ロール2、2間で破砕歯10の配置を変動させながら回転させることができる。例えば、図7(a),(b)に示すように、左側に配置される一方の破砕ロール2Aに対して、右側に配置される他方の破砕ロール2Bの回転速度を速く設定した場合には、回転速度の速い他方の破砕ロール2Bの外周面上に配置される破砕歯10Bを、回転速度の遅い一方の破砕ロール2Aの外周面上に配置される破砕歯10Aに対して対向部間で追い越す様にして移動させることができる(図7(a)の状態から(b)の状態に変化する。)。このため、一方の破砕ロール2Aの破砕歯10の間に多結晶シリコンの塊が入り込んだ状態となっても、他方の破砕ロール2Bの破砕歯10が追い越す際に多結晶シリコンと接触して、その多結晶シリコンを確実に破砕することができる。
その結果、一対の破砕ロール2A,2B間を破砕されずに通過する多結晶シリコンを減少させることができ、破砕効率を向上させることができる。
なお、前述したように、同一垂直断面位置では、送りローラ3の方が破砕ロール2よりも相互間隔が広いため、送りローラ3の間から落下した破砕片が破砕ロール2の破砕歯10、10の間に確実に挟まり、この破砕歯10により確実に破砕片を破砕することができる。
そして、両破砕ロール2間で破砕された多結晶シリコンは、破砕ロール2の下方で分級ローラ31、31間に案内され、分級ローラ31、31の相互間隔で設定される所定の大きさの多結晶シリコンは分級ローラ31、31間から落下して容器33に捕集され、所定寸法より大きい多結晶シリコンは分級ローラ31、31の先端から落下する。分級ローラ31、31間から落下した多結晶シリコンは製品として供され、一方、分級ローラ31、31の先端から落下した多結晶シリコンは送り戻し機構34を経由して送りローラ3に戻され、再度破砕処理が繰り返される。
このように、破砕ロール2間で破砕した多結晶シリコンを分級しながら、所定寸法より大きい多結晶シリコンのみ破砕を繰り返すことで、その繰り返し回数を最小とし、ロスを低減することができる。
第1実施形態の多結晶シリコンの破砕装置100においては、一対の破砕ロール2、2を互いに逆回転する構成としていたが、図8に示す第2実施形態の多結晶シリコンの破砕装置200のように、一対の破砕ロール2、2の回転方向を同方向とすることもできる。
この第2実施形態の破砕装置200においては、同方向に回転する一対の破砕ロール2、2の対向部間において、左側に配置される一方の低速回転する破砕ロール2が下方から上方に向かって回転し、右側に配置される他方の高速回転する破砕ロール2が上方から下方に向かって回転する構成とされ、各破砕ロール2、2の外周面上に設けられる破砕歯10が、互いにすれ違いながら回転する。このため、一方の破砕ロール2の破砕歯10の間に多結晶シリコンの塊が入り込んだ状態となっても、他方の破砕ロール2の破砕歯10が通過する際に多結晶シリコンに接触して、確実に破砕することができる。
第2実施形態の多結晶シリコンの破砕装置200のその他の構成は、第1実施形態のものと同じであり、説明を省略する。
次に、本発明の効果を確認するために、図1に示す構成の破砕装置100を用いて、Lチャンクの破砕試験を行った。Lチャンクは、図10に示すように、塊状の多結晶シリコンSが破砕ロール2で安定して破砕されやすい姿勢での破砕ロール2の相互間隔方向に沿う寸法をチャンク厚みtとし、その最長部長さをチャンク最長部長さhとした場合に、チャンク厚みtが20mm以上25mm以下、チャンク最長部長さhが42mm以上50mm以下とされる塊状の多結晶シリコンである。各試験においては、一対の破砕ロール(表1ではロール1、ロール2と示す。)の回転数を表1に示す条件に設定し、破砕ロール間にLチャンクを約100〜130個(重量約3kg)投入して、得られた多結晶シリコンの破砕物に含まれるLチャンク、Sチャンク、微粉の割合を調べた。
表1に結果を示す。なお、表1の「L率」はLチャンク(チャンク厚みtが20mm以上25mm以下、チャンク最長部長さhが42mm以上50mm以下)の割合であり、「S率」はSチャンク(チャンク厚みtが3.5mm以上25mm未満、チャンク最長部長さhが7mm以上42mm未満)の割合、「ロス率」は微粉(チャンク最長部長さhが7mm未満)の割合を示す。また、表1では、各破砕ロールの正回転(時計回り)と逆回転(反時計回り)とを区別するために、回転数の値において逆回転を「−(マイナス)」で表記した。
Figure 2015188872
表1からわかるように、各破砕ロールの回転数を異ならせたNo.4〜8においては、各破砕ロールの回転数を同じに設定したNo.1〜3よりも、Sチャンクへの破砕効率(S率)が高くなっていることがわかる。また、手での破砕時に発生するロス率が3%程度であるため、ロス率は3%以下を合格ラインとしているが、No.1〜8の全てにおいてロス率が3%以下となった。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、前述の実施形態では、各破砕ロール2に個別にモータを設ける構成としたが、各破砕ロールの駆動方法はこれに限定されるものではない。例えば、一つのモータを各破砕ロールに減速機構を介して接続することにより、一対の破砕ロールを異なる回転速度で駆動する方法を採用することも可能である。
また、各破砕ロール2の外径は全長にわたって同じに設定して、両軸線の間隔を先端に向かうにしたがって漸次大きくなるように配置したが、これに限定されるものではない。例えば、破砕ロールを先細り状のテーパ状に形成して軸線は相互に平行に配置する、破砕ロールを先端に向かうにしたがって漸次小径となる段付きロールとして、その軸線は相互に平行に配置する、などの構成としてもよい。
さらに、前述の実施形態では、送りローラの相互間隔と破砕ロールの相互間隔とにより設定される破砕比を長さ方向にわたってほぼ同じ比率に設定したが、例えば、破砕ロールの相互間隔は変えないで、送りローラ先端の間隔を大きくして破砕比を先端側に向けて漸次大きくする、あるいは送りローラ先端の間隔を小さくして破砕比を先端側に向けて漸次小さくすることで先端側から多結晶シリコンを投入することも可能である。
破砕歯に関しては、固定カバー15を用いて破砕ロール2に固定する方法を示したが、破砕歯を直接ロール面に固定する方法として、ロール表面に植え込みボルトを配設し、この植え込みボルトに破砕歯を締結するようにしてもよい。
また、各破砕歯ユニット12は、破砕歯10が千鳥状に配列した状態に取り付けていたが、破砕歯の配列は、これに限定されるものではない。隣接する破砕歯ユニット12の破砕歯10を破砕ロール2の周方向に連続して並べる構成としてもよい。
100,200 破砕装置(多結晶シリコンの破砕装置)
2 破砕ロール
3 送りローラ
4 破砕ロールの基端
5 破砕ロールの先端
10,10A,10B 破砕歯
11 平坦面
12 破砕歯ユニット
13 ねじ穴
14 ねじ
15 固定カバー
16 先端部
17 側面部
18 表面カバー
20 送りローラの基端
21 送りローラの先端
25 外接円
31 分級ローラ
32 シュータ
33 容器
34 送り戻し機構

Claims (3)

  1. 一対の破砕ロール間に塊状の多結晶シリコンを挟み込んで破砕する多結晶シリコンの破砕装置であって、前記破砕ロールの外周面上に複数の破砕歯が半径方向外方に突出して設けられており、各破砕ロールの回転数が異なる構成とされることを特徴とする多結晶シリコンの破砕装置。
  2. 前記一対の破砕ロールの回転方向が、同方向とされることを特徴とする請求項1記載の多結晶シリコンの破砕装置。
  3. 一対の破砕ロール間に塊状の多結晶シリコンを挟み込んで破砕する多結晶シリコンの破砕方法であって、前記破砕ロールの外周面上に複数の破砕歯を半径方向外方に突出して設けておき、各破砕ロールの回転数を異ならせて回転させることにより、前記多結晶シリコンを破砕することを特徴とする多結晶シリコンの破砕方法。
JP2014070411A 2014-03-28 2014-03-28 多結晶シリコンの破砕装置 Pending JP2015188872A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014070411A JP2015188872A (ja) 2014-03-28 2014-03-28 多結晶シリコンの破砕装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014070411A JP2015188872A (ja) 2014-03-28 2014-03-28 多結晶シリコンの破砕装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015188872A true JP2015188872A (ja) 2015-11-02

Family

ID=54423863

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014070411A Pending JP2015188872A (ja) 2014-03-28 2014-03-28 多結晶シリコンの破砕装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015188872A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107377075A (zh) * 2017-09-14 2017-11-24 山东九昌重工科技有限公司 方便维护的破碎辊

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107377075A (zh) * 2017-09-14 2017-11-24 山东九昌重工科技有限公司 方便维护的破碎辊
CN107377075B (zh) * 2017-09-14 2023-10-13 山东九昌重工科技有限公司 方便维护的破碎辊

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2014097490A (ja) 多結晶シリコンの破砕装置
JP5760385B2 (ja) 多結晶シリコンの破砕装置及び多結晶シリコン破砕物の製造方法
US8720698B2 (en) Seafood grading apparatus
US11059072B2 (en) Screen plate for screening plants for mechanical classification of polysilicon
JP5817185B2 (ja) 多結晶シリコン破砕物の製造方法
JP2015188872A (ja) 多結晶シリコンの破砕装置
US8336797B2 (en) Powder and granular material crushing and sizing apparatus
JP2012091138A (ja) 多結晶シリコンの破砕装置及び多結晶シリコン破砕物の製造方法
JP5760384B2 (ja) 多結晶シリコンの破砕装置及び多結晶シリコン破砕物の製造方法
CN203778349U (zh) 一种平板形选丸机
JP2012091137A (ja) 多結晶シリコンの破砕装置及び多結晶シリコン破砕物の製造方法
JP2015202442A (ja) 多結晶シリコンの破砕装置
JP2011088029A (ja) 製粉装置
KR101237302B1 (ko) 원료의 파쇄 및 정선장치
EP1607138A1 (en) Powder particle disintegrating and sizing apparatus
US11154908B2 (en) Separating apparatus for polysilicon
US20160114515A1 (en) Kneading and granulating apparatus
JP5736728B2 (ja) 多結晶シリコンの破砕装置及び多結晶シリコン破砕物の製造方法
JP2012125671A (ja) 多結晶シリコンの破砕装置及び多結晶シリコン破砕物の製造方法
JP2012187494A (ja) 農産物選別装置及び農産物選別装置用の選別ユニット
KR20170054756A (ko) 알루미늄 캔 분쇄장치
CN207402633U (zh) 可连续生产的石头滚圆磨机
US20160296939A1 (en) Continuous Grinding Device for Divided Solid Materials
JP2012188289A (ja) 供給装置
KR20150085931A (ko) 농산물 선별기용 회전봉의 간격조절장치