JP2015188180A - 通信プログラム、情報処理装置、およびスキャナ - Google Patents

通信プログラム、情報処理装置、およびスキャナ Download PDF

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Abstract

【課題】実用性の高いスキャンシステムを提供することを課題とする。
【解決手段】互いに通信可能な複数のスキャナ30,50,52と情報処理装置(スキャナ10)とにおいて、原稿台に原稿がセットされているか否かの問い合わせが、複数のスキャナに、情報処理装置から送信され、複数のスキャナの各々は、原稿台にスキャナがセットされている場合に、原稿台に原稿がセットされている旨のセット情報を、情報処理装置に送信する。そして、セット情報を受信した情報処理装置では、セット情報の送信元のスキャナから、少なくとも1つのスキャナが選択され、選択されたスキャナにスキャン指示が送信される。これにより、ユーザがスキャナの原稿台に原稿をセットした場合に、そのスキャナを情報処理装置において検索する必要が無くなり、操作性が高くなり、実用性が向上する。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数のスキャナと通信可能な情報処理装置等に関する。
スキャン対象の原稿をセットするための原稿台に、センサが配設されており、そのセンサの検出により、原稿台に原稿がセットされているか否かを判断することが可能なスキャナが存在する。下記特許文献には、原稿台にセンサを備えたスキャナの一例が記載されている。
特開2003−78692号公報
上記特許文献には、1台のスキャナに、原稿台として、ADF(Auto Document Feederの略)とフラットベッドとが設けられており、ADF及びフラットベッドの各々にセンサが配設されている。そして、センサの検出を利用して、効率よくスキャン処理を実行するための技術が記載されている。このように原稿台に配設されたセンサを利用することで、スキャン処理を実行するためのシステムの実用性を向上させることが可能であり、更なるスキャンシステムの実用性の向上が望まれている。本発明は、そのような事情に鑑みてなされたものであり、本発明の課題は、実用性の高いスキャンシステムを提供することである。
上記課題を解決するために、本発明の通信プログラムは、複数のスキャナと通信可能な通信部と、ユーザ操作に応じた信号を入力するための入力部とを備えた情報処理装置のコンピュータが読み取り可能な通信プログラムであって、前記複数のスキャナに、原稿台に原稿がセットされているか否かの問い合わせを、前記通信部を介して送信する問い合わせ送信手段と、前記問い合わせ送信手段によって送信された問い合わせの返信として、少なくとも前記原稿台に原稿がセットされている旨のセット情報を含む返信を受信する、返信受信手段と、前記セット情報を送信した少なくとも1つのスキャナの中から、前記入力部より受信した信号に従って、少なくとも1つのスキャナを選択するスキャナ選択手段と、前記スキャナ選択手段によって選択された少なくとも1つのスキャナに、前記通信部を介して、スキャン指示を送信するスキャン指示送信手段と、して前記コンピュータを機能させることを特徴とする。
上記課題を解決するために、本発明の情報処理装置は、複数のスキャナと通信可能な通信部と、ユーザ操作に応じた信号を入力するための入力部と、制御部と、を備えた情報処理装置であって、前記制御部は、前記複数のスキャナに、原稿台に原稿がセットされているか否かの問い合わせを、前記通信部を介して送信する問い合わせ送信手段と、前記問い合わせ送信手段によって送信された問い合わせの返信として、少なくとも前記原稿台に原稿がセットされている旨のセット情報を含む返信を受信する、返信受信手段と、前記セット情報を送信した少なくとも1つのスキャナの中から、前記入力部より受信した信号に従って、少なくとも1つのスキャナを選択するスキャナ選択手段と、前記スキャナ選択手段によって選択された少なくとも1つのスキャナに、前記通信部を介して、スキャン指示を送信するスキャン指示送信手段と、を有することを特徴とする。
上記課題を解決するために、本発明のスキャナは、情報処理装置と通信可能な通信部と、制御部と、を備えたスキャナであって、前記制御部は、原稿台に原稿がセットされているか否かの問い合わせを、前記通信部を介して、前記情報処理装置から受信する問い合わせ受信手段と、前記原稿台に原稿がセットされている場合に、前記問い合わせ受信手段によって受信された前記問い合わせの返信として、前記原稿台に原稿がセットされている旨のセット情報と、前記原稿台に原稿がセットされた順を推定可能な推定情報とを含む返信を、前記通信部を介して、前記情報処理装置に送信する返信送信手段と、を有することを特徴とする。
本発明の通信プログラム等では、原稿台に原稿がセットされているか否かの問い合わせが、複数のスキャナに、情報処理装置から送信され、複数のスキャナの各々は、原稿台にスキャナがセットされている場合に、原稿台に原稿がセットされている旨のセット情報を、情報処理装置に送信する。そして、セット情報を受信した情報処理装置では、セット情報の送信元のスキャナから、少なくとも1つのスキャナが選択され、選択されたスキャナにスキャン指示が送信される。これにより、ユーザがスキャナの原稿台に原稿をセットした場合に、そのスキャナを情報処理装置において検索する必要が無くなり、操作性が高くなり、実用性が向上する。
第1実施形態の通信システム1のブロック図である。 スキャナ10のブロック図である。 スキャナ10のパネル16及びスキャナ30,50,52のパネル36に表示される挿入待ち画面70を示す図である。 スキャナ10のパネル16に表示されるスタート画面72を示す図である。 スキャナ30,50,52のパネル36に表示されるスタート画面80を示す図である。 スキャナ10,30,50,52に原稿がセットされた時間と、セット経過時間との関係を示す図である。 スキャナ30,50,52のパネル36に表示されるスキャン待ち画面84を示す図である。 スキャナ10のパネル16に表示されるスキャナ一覧画面86を示す図である。 スキャナ10のパネル16に表示されるスキャン設定画面100を示す図である。 スキャナ10のパネル16に表示される送信先設定画面106を示す図である。 スキャナ10のパネル16及びスキャナ30,50,52のパネル36に表示される処理実行中画面112を示す図である。 スキャナ30,50,52の動作フローチャートを示す図である。 スキャナ30,50,52の動作フローチャートを示す図である。 スキャナ10の動作フローチャートを示す図である。 スキャナ10の動作フローチャートを示す図である。 スキャナ10の動作フローチャートを示す図である。 スキャナ10の動作フローチャートを示す図である。 スキャナ10の動作フローチャートを示す図である。 スキャナ10の動作フローチャートを示す図である。 第2実施形態の通信システム160のブロック図である。 携帯電話170の動作フローチャートを示す図である。 携帯電話170の動作フローチャートを示す図である。 スキャナ190,192の動作フローチャートを示す図である。 スキャナ190,192の動作フローチャートを示す図である。 変形例の携帯電話170の動作フローチャートを示す図である。 変形例のスキャナ190,192の動作フローチャートを示す図である。
<第1実施形態>
図1に、本願に係る第1実施形態として例示される通信システム1のブロック図を示す。通信システム1は、スキャナ(本発明の情報処理装置および、スキャン処理実行部の一例)10、スキャナ(本発明のスキャナの一例)30、スキャナ(本発明のスキャナの一例)50、スキャナ(本発明のスキャナの一例)52、プリンタ60、プリンタ62、アクセスポイント64を備える。
スキャナ10,30,50,52とプリンタ60,62とは、既知の無線LAN端末装置としての機能を備えており、アクセスポイント64を介して、互いにデータの送受信を行うことが可能である。また、スキャナ10,30,50,52は、ADF(Auto Document Feederの略)(本発明の原稿台の一例)(不図示)にセットされた複数の原稿を1枚ずつスキャンして、1枚毎にスキャンデータを作成する。プリンタ60,62は、スキャナ10等により作成されたスキャンデータに基づく画像の印刷を行う。
スキャナ10の構成について説明する。スキャナ10は、図2に示すように、CPU(Central Processing Unitの略)(本発明の制御部およびコンピュータの一例)12、記憶部14、パネル(本発明の表示部の一例)16、ボタン入力部(本発明の入力部の一例)18、検出センサ19、無線LANI/F(本発明の通信部の一例)20を主に備えている。これらの構成要素は、入出力ポート22を介して互いに通信可能とされている。
無線LANI/F20は、無線LAN方式のインフラストラクチャーモード(複数の無線LAN端末装置が、アクセスポイントを介してデータ通信するモード)に準拠する無線通信(電波を用いたデータ通信)を行うことが可能とされている。無線通信は、IEEEの802.11の規格およびそれに準ずる規格に基づいて、Wi−Fi(R)(Wi-Fi Allianceの登録商標)方式の無線通信である。このため、スキャナ10は、アクセスポイント64へアクセスし、無線通信を行える状態になれば、アクセスポイント64を介して、スキャナ30,50,52及びプリンタ60とデータ通信することが可能になる。なお、プリンタ62は、スキャナ10が対応していない通信プロトコルを用いているため、スキャナ10は、アクセスポイント64を介して、プリンタ62とデータ通信を行うことができない。
CPU12は、記憶部14内の制御プログラム(本発明の通信プログラムの一例)26に従って処理を実行する。制御プログラム26は、スキャナ30等にスキャン処理を実行させ、スキャン処理により作成されたスキャンデータをプリンタ60等に送信するため、CPU12に指令をさせるためのプログラムである。なお、制御プログラム26等のプログラムを実行するCPU12のことを、単にプログラム名でも記載する場合がある。例えば、「制御プログラム26が」という記載は、「制御プログラム26を実行するCPU12が」ということを意味する場合がある。
また、記憶部14は、データ記憶領域28を備える。データ記憶領域28は、スキャナ30等から取得したスキャンデータ、制御プログラム26の実行に必要なデータなどを記憶する領域である。なお、記憶部14は、RAM(Random Access Memoryの略)、ROM(Read Only Memoryの略)、フラッシュメモリー、HDD(ハードディスクの略)、CPU12が備えるバッファなどが組み合わされて構成されている。
パネル16は、スキャナ10の各種機能を表示する表示面を備える。ボタン入力部18は、パネル16と一体的に構成されており、ユーザによるボタン操作を受け付ける。検出センサ19は、スキャナ10のADFに原稿がセットされているか否かを検出するセンサである。
スキャナ30,50,52は、略同じ構成であるため、スキャナ30の構成について説明する。スキャナ30は、図1に示すように、CPU(本発明の制御部の一例)32、記憶部34、パネル36、ボタン入力部38、検出センサ39、無線LANI/F(本発明の通信部の一例)40を主に備えている。これらの構成要素は、入出力ポート44を介して互いに通信可能とされている。
CPU32、記憶部34、パネル36、ボタン入力部38、検出センサ39、無線LANI/F40は、スキャナ10のCPU12、記憶部14、パネル16、ボタン入力部18、検出センサ19、無線LANI/F20と略同じ構成であるため、説明を省略する。ただし、スキャナ30は、プリンタ62が用いている通信プロトコルに対応しているため、スキャナ10と異なり、アクセスポイント64を介して、プリンタ62とデータ通信を行うことができる。
また、記憶部34が有する制御プログラム46は、スキャナ10からのスキャン指示に従ってスキャン処理を実行するため、CPU32に指令をさせるためのプログラムである。なお、制御プログラム46等のプログラムを実行するCPU32のことを、単にプログラム名でも記載する場合がある。例えば、「制御プログラム46が」という記載は、「制御プログラム46を実行するCPU32が」ということを意味する場合がある。また、記憶部34が有するデータ記憶領域48は、自身が生成したスキャンデータ、制御プログラム46の実行に必要なデータなどを記憶する領域である。
<通信システム1での複数スキャン処理>
通信システム1では、複数の原稿を、複数の原稿群に分割し、それら複数の原稿群のうちの1つの原稿群のスキャン処理を、スキャナ10で行い、残りの原稿群のスキャン処理を、スキャナ30,50,52のうちの少なくとも1つのスキャナで行っている。スキャナ30,50,52のうちの何れかのスキャナでスキャン処理が行われると、スキャン処理により作成されたスキャンデータが、スキャナ10に送信される。そして、スキャナ10において、スキャナ30等から送信されたスキャンデータと、スキャナ10で作成されたスキャンデータとが、結合される。この際、それら複数のスキャンデータが、各スキャナ10,30等のADFへの原稿群のセット順に、並べられる。これは、複数の原稿群は、一般的に、先頭の原稿群から順番に、スキャナのADFにセットされるため、原稿群のセット順に、スキャンデータを並べることで、複数の原稿群の並び順と同じ順番で、スキャンデータを並べることが可能となるためである。そして、並べられた順番に従って、複数のスキャンデータが結合される。以下に、各スキャナ10,30等でのスキャン処理、複数のスキャナ10,30等のスキャン処理により作成された複数のスキャンデータを並べるための処理、および結合処理について、詳しく説明する。
まず、スキャナ10のパネル16および、他のスキャナ30,50,52のパネル36に、図3に示すように、挿入待ち画面70が表示される。挿入待ち画面70は、各スキャナ10,30,50,52のADFに原稿がセットされていない状態を示す画面であり、ADFへの原稿のセット待ちの際に表示される画面である。
そして、スキャナ10のADFに原稿がセットされると、スキャナ10のパネル36に、図4に示すように、スタート画面72が表示される。なお、スキャナ10のADFへの原稿のセットの有無は、検出センサ19によって行われる。スタート画面72には、複数スキャンボタン76とスタートボタン78とが表示される。複数スキャンボタン76は、他のスキャナ30,50,52および、自身のスキャナ10でスキャン処理を行い、他のスキャナ30,50,52で作成されたスキャンデータと、自身のスキャナ10で作成されたスキャンデータとを結合するための複数スキャン処理を行うためのボタンである。一方、スタートボタン78は、自身のスキャナ10単独のスキャン処理(以下、「単独スキャン処理」と記載する場合がある)、つまり、1台のスキャナで行われる通常のスキャン処理を行うためのボタンである。なお、スキャナ10のADFに原稿がセットされると、原稿がセットされた時刻が、データ記憶領域28に記憶される。
また、スキャナ30,50,52のADFに原稿がセットされると、原稿がセットされたスキャナ10,30,50,52のパネル36に、図5に示すように、スタート画面80が表示される。なお、スキャナ30,50,52のADFへの原稿のセットの有無は、検出センサ39によって行われる。スタート画面80には、スタートボタン82が表示される。スタートボタン82は、このスタートボタン82が表示されているスキャナ30,50,52単独のスキャン処理を行うためのボタンである。なお、スキャナ50,52のADFに原稿がセットされると、原稿がセットされた時刻が、データ記憶領域48に記憶される。一方、スキャナ30は、時計機能を有していないため、原稿がセットされたタイミングで、カウンターがスタートする。つまり、スキャナ30は、時間を計測する機能を有しており、原稿がセットされたタイミングで、時間の計測がスタートする。
上記スキャナ10のスタート画面72で、スタートボタン78が操作されると、スキャナ10で単独スキャン処理が行われる。また、スキャナ30,50,52の何れかのスタート画面80で、スタートボタン82が操作されると、操作されたスタートボタン82が表示されているスキャナ30,50,52で単独スキャン処理が行われる。この単独スキャン処理は、上述したように、1台のスキャナで行われる通常のスキャン処理であるため、説明を省略する。一方、スキャナ10で、スタート画面72の複数スキャンボタン76が操作されると、複数スキャン処理が行われる。
複数スキャン処理では、スキャナ10が、他のスキャナ30,50,52に、原稿挿入情報および、スキャンプロファイル情報の問い合わせを行う。原稿挿入情報は、ADFへの原稿のセットの有無、ADFに原稿がセットされている場合には、原稿がセットされてからの経過時間(以下、「セット経過時間」と記載する場合がある)を含む情報である。また、スキャンプロファイル情報は、解像度,ファイル形式,カラースキャン機能の有無,両面スキャン機能の有無等の各スキャナのスキャン能力、各スキャナからスキャンデータを送信可能なデバイスの通信情報を含む情報である。なお、通信情報は、該デバイスと通信を行い際に該デバイスの宛先として用いる情報であり、IPアドレス、ネットワークフォルダ、メールアドレス、URL等であってよい。
スキャナ30,50,52の各々は、原稿挿入情報および、スキャンプロファイル情報の問い合わせを、スキャナ10から受信すると、問い合わせに応じた返信を、スキャナ10に送信する。具体的には、例えば、図6に示すように、スキャナ30のADFに、10時に原稿がセットされ、スキャナ52に10時10秒に原稿がセットされ、10時1分にスキャナ10からスキャナ30,50,52に問い合わせが送信された場合について説明する。
この場合に、スキャナ30は、問合せを受信したタイミングで、カウンターを止める。つまり、原稿がセットされたタイミングでスタートした時間の計測を、問合せを受信したタイミングで止める。これにより、スキャナ30のセット経過時間が60秒間とされる。そして、スキャナ30は、ADFに原稿がセットされている旨の情報(以下、「セット情報」と記載する場合がある)と、セット経過時間とを、原稿挿入情報として、10時1分10秒に、スキャナ10に送信する。なお、10秒間毎に、原稿のセット時間の判定,データの送受信が行われる理由は、スキャナ10,30,50,52の各々の制御周期が、10秒間であるためである。
また、スキャナ52では、問い合わせを受信した時刻と、データ記憶領域48に記憶された時刻、つまり、ADFに原稿がセットされた時刻とに基づいて、セット経過時間が演算される。これにより、スキャナ52のセット経過時間が50秒間とされる。そして、スキャナ52は、セット情報と、セット経過時間とを、原稿挿入情報として、10時1分10秒に、スキャナ10に送信する。なお、スキャナ50のADFには、原稿がセットされていないため、スキャナ50は、ADFに原稿がセットされていない旨の情報を、原稿挿入情報として、10時1分10秒に、スキャナ10に送信する。
また、スキャナ10のADFには、10時50秒に原稿がセットされている。このため、問い合わせを送信した時刻と、スキャナ10のADFに原稿がセットされた時刻とに基づいて、セット経過時間が演算される。これにより、スキャナ10のセット経過時間は10秒間とされる。
なお、スキャナ30,50,52は、原稿挿入情報とともに、スキャンプロファイル情報も、スキャナ10に送信する。そして、スキャナ30,50,52では、パネル36に、図7に示すように、スキャン待ち画面84が表示される。スキャン待ち画面84は、複数スキャン処理の指示待ちを示す画面である。
スキャナ10は、スキャナ30,50,52の各々から問い合わせの返信を受信すると、その返信に基づいて、原稿がセットされているスキャナでの原稿のセット順を特定する。具体的には、セット情報の送信元のスキャナ、つまり、スキャナ30とスキャナ52とのセット経過時間と、スキャナ10のセット経過時間とが、長いものから並べられ、その並び順が、原稿のセット順として特定される。つまり、図6に示される状況では、スキャナ30、スキャナ52、スキャナ10の順に、原稿のセット順が特定される。なお、セット情報の送信元のスキャナが無い場合、つまり、スキャナ30,50,52の各々から、ADFに原稿がセットされていない旨の情報を受信した場合には、複数スキャン処理を行うことができないため、スキャナ10は単独スキャン処理を実行する。
次に、スキャナ10では、原稿のセット順が特定されると、スキャナ10のパネル16に、図8に示すように、原稿がセットされているスキャナ10,30,52を表示するための画面(以下、「スキャナ一覧画面」と記載する場合がある)86が表示される。スキャナ一覧画面86では、原稿がセットされているスキャナ10,30,52が、特定された順番、つまり、原稿のセット順に、上から並べて表示されている。
また、スキャナ一覧画面86には、表示されているスキャナ10,30,52の各々に対応して、要否ボタン88と入替ボタン90とが表示されている。要否ボタン88は、対応するスキャナ10,30,52を含めて複数スキャン処理を行うか否かを選択するためのボタンであり、要否ボタン88の操作により、○印と×印とが切り替わる。要否ボタン88が○印となっている場合には、その要否ボタン88に対応するスキャナを含めて、複数スキャン処理が行われ、要否ボタン88が×印となっている場合には、複数スキャン処理には、その要否ボタン88に対応するスキャナが含まれない。
具体的には、例えば、ユーザが、2台のスキャナ10,30を用いて複数スキャン処理を行う予定で、スキャナ10とスキャナ30のADFに原稿をセットした際に、他のユーザが、スキャナ52を用いてスキャン処理を行う予定で、スキャナ52のADFに原稿をセットしている場合がある。このような場合には、複数スキャン処理を行う予定のユーザは、2台のスキャナ10,30のスキャンデータを必要としているが、スキャナ52のスキャンデータは不要である。このため、複数スキャン処理を行う予定のユーザは、スキャナ10とスキャナ30の要否ボタン88が○印となり、スキャナ52の要否ボタン88が×印となるように、要否ボタン88を操作する。
また、入替ボタン90は、スキャナ一覧画面86に表示されているスキャナ10,30,52の順番を入れ替えるためのボタンであり、上向き矢印の入替ボタン90aと、下向き矢印の入替ボタン90bとがある。上向き矢印の入替ボタン90aは、対応するスキャナの順番を1つ繰り上げるためのボタンであり、下向き矢印の入替ボタン90bは、対応するスキャナの順番を1つ繰り下げるためのボタンである。具体的には、例えば、図8に示すように、スキャナ30,スキャナ52,スキャナ10の順番で表示されている際に、スキャナ10に対応する上向き矢印の入替ボタン90aが操作されると、スキャナ10とスキャナ52とが入れ替わり、スキャナ30,スキャナ10,スキャナ52の順番で表示される。また、スキャナ30に対応する下向き矢印の入替ボタン90bが操作されると、スキャナ30とスキャナ52とが入れ替わり、スキャナ52,スキャナ30,スキャナ10の順番で表示される。
さらに、スキャナ一覧画面86には、複数スキャンボタン96とスキャン設定ボタン98とが表示されている。複数スキャンボタン96は、スキャナ一覧画面86で設定されている条件で、複数スキャン処理を行うためのボタンである。つまり、例えば、図8に示すスキャナ一覧画面86で、複数スキャンボタン96が操作された場合には、スキャナ10とスキャナ30とで複数スキャン処理を行うとともに、スキャンデータの並び順は、スキャナ30,スキャナ10の順番となる。
また、スキャン設定ボタン98は、複数スキャン処理でのスキャン設定を行うためのボタンであり、スキャン設定ボタン98が操作されると、図9に示すように、スキャナ10のパネル16に、スキャン設定画面100が表示される。スキャン設定画面100には、複数スキャン処理を行う複数のスキャナの共通するスキャン能力が表示される。
具体的には、例えば、図8に示すスキャナ一覧画面86では、複数スキャン処理を実行するスキャナとして、スキャナ10とスキャナ30とが選択されているため、スキャナ30から取得したスキャンプロファイル情報から、スキャナ30の解像度とカラースキャンの有無と両面スキャンの有無とが抽出される。一方、スキャナ10の解像度とカラースキャンの有無と両面スキャンの有無とは、データ記憶領域28に記憶されている。そして、スキャナ30の解像度とカラースキャンの有無と両面スキャンの有無と、スキャナ10の解像度とカラースキャンの有無と両面スキャンの有無とが比較され、2台のスキャナ10,30の共通するスキャン能力が、スキャン設定画面100に表示される。
つまり、例えば、スキャナ10の最高解像度が700dpiであり、スキャナ30の最高解像度が600dpiである場合には、解像度に関して、最高で、600dpiの設定が、スキャン設定画面100に表示される。また、解像度が600dpiである場合に、スキャナ10でカラースキャンが可能であるが、スキャナ30では、カラースキャンが不能である。このため、スキャン設定画面100には、解像度が600dpiである場合の色設定はモノクロスキャンとして、表示される。また、スキャナ10では、両面スキャンが可能であるが、スキャナ30では、両面スキャンが不能である。このため、スキャン設定画面100には、両面スキャンの設定が表示されない。
このように、複数スキャン処理の対象となる複数のスキャナの共通するスキャン能力のみが、スキャン設定画面100に表示されることで、複数スキャン処理の対象となる複数のスキャナにおいて、同じ設定のスキャン処理を行うことが可能となる。これにより、同じ解像度、色設定等のスキャンデータ同士を結合することが可能となる。
また、スキャン設定画面100に表示される各スキャン設定の先頭に、○印102が表示されるが、この○印102は、選択されている設定を示すものである。つまり、図9のスキャン設定画面100では、解像度が600dpiのモノクロスキャンでのスキャン処理が設定されている。なお、○印102は、ユーザ操作により、他の設定に変更される。また、各設定の後半部に記載のかっこ書きには、各設定が用いられているスキャナ名と、そのスキャナでの各設定に付された名称が記載されている。これにより、ユーザは、使い慣れた名称を用いて、設定を選択することが可能となる。
また、スキャン設定画面100には、決定ボタン104が表示されている。決定ボタン104は、複数スキャン処理のスキャン設定を、スキャン設定画面100で設定されているスキャン設定、つまり、○印102に対応するスキャン設定に、決定するためのボタンであり、決定ボタン104が操作されると、スキャナ10のパネル16に、図10に示すように、送信先設定画面106が表示される。
送信先設定画面106は、複数のスキャンデータが結合されたスキャンデータ(以下、「結合スキャンデータ」と記載する場合がある)の送信先の装置を設定するための画面であり、結合スキャンデータの送信可能なサーバ,プリンタ、PC、携帯端末等のデバイスのアドレス等の通信情報が、複数表示されている。送信先設定画面106に表示される複数の通信情報は、スキャナ10および、スキャンプロファイル情報の送信元のスキャナ30,50,52の各々から送信可能な全てのデバイスの通信情報である。つまり、送信先設定画面106には、スキャナ30,50,52から取得したスキャンプロファイル情報に含まれる通信情報と、スキャナ10の通信情報とが、表示される。
また、送信先設定画面106に表示される各通信情報の先頭に、○印108が表示されるが、この○印108は、選択されている通信情報を示すものである。つまり、図10の送信先設定画面106では、email@email.comを通信情報とするデバイスが結合スキャンデータの送信先として設定されている。なお、○印108は、ユーザ操作により、他の通信情報に変更される。また、各通信情報の後半部に記載のかっこ書きには、各通信情報が用いられているスキャナ名と、そのスキャナでの各通信情報に付された名称が記載されている。これにより、ユーザは、使い慣れた名称を用いて、通信情報を選択することが可能となる。
また、送信先設定画面106には、決定ボタン110が表示されている。決定ボタン110は、結合スキャンデータの送信先のデバイスを、送信先設定画面106で設定されている送信先情報、つまり、○印108に対応する送信先情報のデバイスに、決定するためのボタンであり、決定ボタン110が操作されると、スキャナ10のパネル16に、図8に示すスキャナ一覧画面86が表示される。そして、スキャナ一覧画面86で、複数スキャンボタン96が操作されることで、複数スキャン処理の対象となるスキャナ、つまり、図8のスキャナ一覧画面86で要否ボタン88が○印とされたスキャナ30に、スキャン指示が送信される。そして、スキャナ30は、スキャン指示の受信により、スキャン処理を開始する。なお、スキャナ10も、スキャナ一覧画面86で要否ボタン88が○印とされているが、スキャン指示の送信元がスキャナ10であるため、複数スキャンボタン96の操作により、スキャナ10は、スキャン処理を開始する。
スキャナ10および、スキャナ30でスキャン処理が開始すると、スキャナ10のパネル16および、スキャナ30のパネル36に、図11に示すように、処理実行中画面112が表示される。処理実行中画面112は、この画面が表示されているスキャナ10,30でスキャン処理が実行されていることを示す画面である。
そして、スキャナ30でのスキャン処理が完了すると、スキャン処理により作成されたスキャンデータが、スキャナ10に送信される。また、スキャナ10は、自身でのスキャン処理が完了すると、自身でのスキャン処理により作成されたスキャンデータ(以下、「自作スキャンデータ」と記載する場合がある)と、スキャナ30から受信したスキャンデータ(以下、「取得スキャンデータ」と記載する場合がある)の解析を行う。
具体的には、スキャンデータの解析では、OCR(Optical Character Recognitionの略)が行われ、スキャンデータから、スキャンデータの基となる原稿に付された頁番号に関する情報が抽出される。そして、頁番号に関する情報に基づいて、自作スキャンデータと、取得スキャンデータとの並び順が決定される。そして、この決定された並び順(以下、「頁番号並び順」)と、図8のスキャナ一覧画面86で設定されたスキャナの並び順(以下、「設定並び順」と記載する場合がある)とが比較され、頁番号並び順と設定並び順が同じである場合には、設定並び順が正しいと判断される。一方、頁番号並び順と設定並び順が異なる場合には、設定並び順が正しくないと判断される。つまり、スキャンデータの解析により、自作スキャンデータから1〜10頁を示す頁番号が抽出され、取得スキャンデータから11〜20頁を示す頁番号が抽出された場合には、設定並び順が、スキャナ10,スキャナ30の並び順であれば、設定並び順は正しいと判断され、設定並び順が、スキャナ30,スキャナ10の並び順であれば、設定並び順は正しくないと判断される。これにより、設定並び順の確認を行うことが可能となる。
そして、設定並び順が正しいと判断された場合に、設定並び順に従って、自作スキャンデータと取得スキャンデータとが並べられ、その並べられた順番に従って、自作スキャンデータと取得スキャンデータとが結合される。次に、結合されたスキャンデータが、図10の送信先設定画面106で設定された通信情報に基づいて、送信先のデバイスに送信される。ただし、スキャナ10が、送信先設定画面106で設定された通信情報に基づいて、送信先のデバイスに結合スキャンデータを送信できない場合がある。
具体的には、上述したように、プリンタ62は、スキャナ10が対応していない通信プロトコルを用いているため、スキャナ10は、プリンタ62とデータ通信を行うことができない。このため、例えば、送信先のデバイスとして、プリンタ62が設定されている場合には、結合スキャンデータをプリンタ62に送信することができない。一方、スキャナ30は、プリンタ62が用いている通信プロトコルに対応しているため、スキャナ10と異なり、プリンタ62とデータ通信を行うことができる。
このため、通信システム1では、結合スキャンデータの送信先のデバイスがプリンタ62に設定されている場合には、スキャナ10は、結合スキャンデータをスキャナ30に送信し、スキャナ30が、結合スキャンデータをプリンタ62に送信する。なお、スキャナ10が、送信先設定画面106で設定された通信情報に基づいて、送信先のデバイスに結合スキャンデータを送信できる場合には、スキャナ10が、結合スキャンデータを送信する。具体的には、上述したように、スキャナ10は、プリンタ60とデータ通信を行うことが可能である。このため、結合スキャンデータの送信先のデバイスがプリンタ60に設定されている場合には、スキャナ10は、結合スキャンデータをプリンタ60に送信する。
なお、設定並び順が正しくないと判断された場合には、結合されていない複数のスキャンデータが、上述した方法と同じ方法で、送信先設定画面106で設定された通信情報に基づいて、送信先のデバイスに送信される。
このように、通信システム1では、複数のスキャナに原稿をセットするだけで、複数のスキャナの各々でスキャン処理が実行され、スキャン処理により作成された複数のスキャンデータが結合される。これにより、操作性に優れたスキャンシステムが実現する。また、複数のスキャンデータが結合される際に、ユーザが、一般的に、複数の原稿群を、先頭の原稿群から順番に、複数のスキャナのADFにセットすることを利用して、複数のスキャンデータが、原稿のスキャナへのセット順に並べられる。これにより、複数のスキャンデータの並び順等を入力する必要がなくなり、ユーザの手間を省くことが可能となる。
さらに、通信システム1では、スキャナ一覧画面86に、複数スキャン処理の対象となる複数のスキャナを表示し、それら複数のスキャナは、原稿がセットされた順番で表示されている。これにより、ユーザは、自身がセットした原稿の順番を、スキャナ一覧画面86で確認することが可能となる。また、スキャナ一覧画面86では、表示されているスキャナの並び順を変更することが可能となっており、原稿セット時の間違いを、訂正することが可能となっている。
また、通信システム1では、スキャンデータから原稿の頁番号に関する情報が抽出され、その頁番号に関する情報に基づいて、設定並び順がチェックされている。これにより、正しい並び順で複数のスキャンデータを結合することが可能となる。
<制御プログラム>
上述した複数スキャン処理は、スキャナ10のCPU12において制御プログラム26が実行され、スキャナ30,50,52のCPU32において制御プログラム46が実行されることによって行われる。以下に、図12及び図13を用いて、スキャナ30,50,52のCPU32で制御プログラム46が実行される際のフローを説明し、図14乃至図19を用いて、スキャナ10のCPU12で制御プログラム26が実行される際のフローを説明する。
制御プログラム46が実行されると、まず、図12に示すように、スキャナ30,50,52のパネル36に挿入待ち画面70が表示される(ステップ(以下、「S」と略す)100)。次に、スキャナ30,50,52のADFに原稿がセットされているか否かが、CPU32によって判断される(S102)。スキャナ30,50,52のADFに原稿がセットされていない場合(S102のNO)には、S102の処理が繰り返し実行される。一方、スキャナ30,50,52のADFに原稿がセットされている場合(S102のYES)には、原稿が挿入された時刻が記憶される(S104)。ただし、スキャナ30では、原稿がセットされたタイミングで、時間の計測がスタートする。
次に、スキャナ30,50,52のパネル36に、スタート画面80が表示される(S106)。続いて、スキャナ10からの問い合わせを受信したか否かが、CPU32によって判断される(S108)。スキャナ10からの問い合わせを受信していない場合(S108のNO)には、S108の処理が繰り返し実行される。一方、スキャナ10からの問い合わせを受信している場合(S108のYES)には、原稿挿入情報が、スキャナ10に送信される(S110)。そして、スキャンプロファイル情報も、スキャナ10に送信される(S112)。
次に、スキャナ30,50,52のパネル36に、スキャン待ち画面84が表示される(S114)。そして、スキャナ10からスキャン指示を受信したか否かが、CPU32によって判断される(S116)。スキャナ10からのスキャン指示を受信していない場合(S116のNO)には、S116の処理が繰り返し実行される。一方、スキャナ10からのスキャン指示を受信している場合(S116のYES)には、スキャン処理が実行される(S118)。
続いて、スキャナ30,50,52のパネル36に、処理実行中画面112が表示される(S120)。次に、スキャン処理が完了したか否かが、CPU32によって判断される(S122)。スキャン処理が完了していない場合(S122のNO)には、S122の処理が繰り返し実行される。一方、スキャン処理が完了している場合(S122のYES)には、スキャン処理により作成されたスキャンデータがスキャナ10に送信される(S124)。これにより、制御プログラム46の処理が終了する。
また、制御プログラム26が実行されると、まず、図14に示すように、スキャナ10のパネル16に挿入待ち画面70が表示される(S140)。次に、スキャナ10のADFに原稿がセットされているか否かが、CPU12によって判断される(S142)。スキャナ10のADFに原稿がセットされていない場合(S142のNO)には、S142の処理が繰り返し実行される。一方、スキャナ10のADFに原稿がセットされている場合(S142のYES)には、原稿が挿入された時刻が記憶される(S144)。
次に、スキャナ10のパネル16に、スタート画面72が表示される(S146)。続いて、スタート画面72の複数スキャンボタン76が操作されたか否かが、CPU12によって判断される(S148)。複数スキャンボタン76が操作された場合(S148のYES)には、原稿挿入情報及びスキャンプロファイル情報の問い合わせを、スキャナ30,50,52に送信する(S150)。そして、その問い合わせの返信として、CPU12は、原稿挿入情報及びスキャンプロファイル情報を、スキャナ30,50,52から受信する(S152)。
続いて、原稿挿入情報に基づいて、スキャナ30,50,52の中で、原稿がセットされているスキャナが存在するか否かが、CPU12によって判断される(S154)。つまり、受信した原稿挿入情報にセット情報が含まれているか否かが、CPU12によって判断される。スキャナ30,50,52の中に、原稿がセットされているスキャナが存在する場合(S154のYES)には、原稿挿入情報に含まれるセット経過時間と、スキャナ10のセット経過時間とに基づいて、原稿のセット順が特定される(S156)。
そして、スキャナ10のパネル16に、スキャナ一覧画面86が表示される(S158)。スキャナ一覧画面86が表示されると、スキャナ一覧画面86のスキャン設定ボタン98が操作されたか否かが、CPU12によって判断される(S160)。スキャン設定ボタン98が操作された場合(S160のYES)には、複数スキャン設定サブルーチンが実行される(S162)。
複数スキャン設定サブルーチンでは、図17に示すように、スキャン設定画面100が作成される(S180)。詳しくは、上述したように、複数スキャン処理の対象の複数のスキャナ(以下、「対象スキャナ」)のスキャン能力のうちの、複数の対象スキャナのすべてに共通するスキャン能力が抽出され、その共通するスキャン能力に基づいて、スキャン設定画面100が作成される。そして、そのスキャン設定画面100が、スキャナ10のパネル16に表示される(S182)。
続いて、スキャン設定画面100の決定ボタン104が操作されたか否かが、CPU12によって判断される(S184)。決定ボタン104が操作されていない場合(S184のNO)には、S184の処理が繰り返し実行される。一方、決定ボタン104が操作されている場合(S184のYES)には、送信先設定画面106が作成される(S186)。詳しくは、スキャナ10,30,50,52に設定されている通信情報が抽出され、抽出された全ての通信情報に基づいて、送信先設定画面106が作成される。
そして、その送信先設定画面106が、スキャナ10のパネル16に表示される(S188)。次に、送信先設定画面106の決定ボタン110が操作されたか否かが、CPU12によって判断される(S190)。決定ボタン110が操作されていない場合(S190のNO)には、S190の処理が繰り返し実行される。一方、決定ボタン110が操作されている場合(S190のYES)には、スキャナ一覧画面86が、スキャナ10のパネル16に表示される(S192)。そして、複数スキャン設定サブルーチンの処理が終了する。
複数スキャン設定サブルーチンの処理が終了すると、メインルーチンのS164に進む。なお、S160でスキャン設定ボタン98が操作されていない場合(S160のNO)にも、S164に進む。S164では、図16に示すように、スキャナ一覧画面86の複数スキャンボタン96が操作されたか否かが、CPU12によって判断される(S164)。複数スキャンボタン96が操作されていない場合(S164のNO)には、S160に戻る。一方、複数スキャンボタン96が操作されている場合(S164のYES)には、スキャン指示が対象スキャナに送信される(S166)。
スキャン指示が送信されると、スキャナ10において、スキャン処理が実行される(S168)。そして、スキャナ10のパネル16に、処理実行中画面112が表示される(S170)。次に、スキャナ10でのスキャン処理が完了したか否かが、CPU12によって判断される(S172)。スキャン処理が完了していない場合(S172のNO)には、S172の処理が繰り返し実行される。一方、スキャン処理が完了している場合(S172のYES)には、スキャン後処理サブルーチンが実行される(S174)。
スキャン後処理サブルーチンでは、図18に示すように、CPU12が、対象スキャナからスキャンデータを取得する(S200)。次に、自作スキャンデータと取得スキャンデータとを、上述したように、分析し、自作スキャンデータと取得スキャンデータとから、頁番号に関する情報を抽出する(S202)。次に、抽出した頁番号に関する情報に基づいて、自作スキャンデータと取得スキャンデータとの並び順を決定する(S203)。そして、頁番号並び順と設定並び順とに基づいて、設定並び順が適切であるか否かが、CPU12によって判断される(S204)。
設定並び順が適切である場合(S204のYES)には、設定並び順に従って、自作スキャンデータと取得スキャンデータとが結合される(S206)。そして、S207に進む。また、S206で設定並び順が適切でない場合(S204のNO)には、エラー画面がスキャナ10のパネル16に表示され(S209)、S207に進む。S207では、結合されたスキャンデータ、若しくは、結合されていないスキャンデータが、データ記憶領域28に記憶される(S207)。そして、S208に進む。S208では、スキャンデータ送信サブルーチンが実行される(S208)。
スキャンデータ送信サブルーチンでは、図19に示すように、スキャナ10のデータの送受信能力と、設定されている送信先のデバイスのデータの送受信能力とが比較される(S210)。そして、その比較により、スキャナ10が設定されている送信先のデバイスに結合スキャンデータを送信することができるか否かが、CPU12によって判断される(S212)。
スキャナ10が設定されている送信先のデバイスに結合スキャンデータを送信できる場合(S212のYES)には、結合スキャンデータが該デバイスに通信情報を用いて送信される(S214)。一方、スキャナ10が設定されている送信先のデバイスに結合スキャンデータを送信できない場合(S212のNO)には、結合スキャンデータが、該デバイスに送信可能な他のスキャナ30,50,52に送信される(S216)。そして、結合スキャンデータが、デバイス、若しくは、他のスキャナ30,50,52に送信されると、制御プログラム26の処理が終了する。
なお、S148でスタート画面72のスタートボタン78が操作された場合(S148のNO)および、S154でスキャナ30,50,52の中に、原稿がセットされているスキャナが存在しない場合(S154のNO)には、単独スキャン処理が実行される(S176)。そして、制御プログラム26の処理が終了する。
<CPUの機能構成>
上述したスキャナ10の制御プログラム26を実行するCPU12は、それの実行処理に鑑みれば、図2に示すような機能構成を有するものと考えることができる。図から解るように、CPU12は、問い合わせ送信手段120と、返信受信手段122と、スキャナ選択手段124と、スキャン指示送信手段126と、スキャンデータ取得手段128と、関連づけ手段130と、第1決定手段132と、頁番号取得手段134と、第2決定手段136、第1判断手段138、報知手段140と、送信手段142、記憶手段144、識別情報表示手段146と、設定値表示手段148とを有している。
また、上述したスキャナ30,50,52の制御プログラム46を実行するCPU32は、それの実行処理に鑑みれば、図1に示すような機能構成を有するものと考えることができる。図から解るように、CPU32は、問い合わせ受信手段150と、返信送信手段152とを有している。
問い合わせ送信手段120は、上記制御プログラム26のS150の処理を実行する機能部である。返信受信手段122は、上記制御プログラム26のS152の処理を実行する機能部である。スキャナ選択手段124は、上記制御プログラム26のS184の処理を実行する機能部である。スキャン指示送信手段126は、上記制御プログラム26のS166の処理を実行する機能部である。スキャンデータ取得手段128は、上記制御プログラム26のS200の処理を実行する機能部である。関連づけ手段130は、上記制御プログラム26のS206の処理を実行する機能部である。第1決定手段132は、上記制御プログラム26のS156の処理を実行する機能部である。ページ番号取得手段134は、上記制御プログラム26のS202の処理を実行する機能部である。第2決定手段136は、上記制御プログラム26のS203の処理を実行する機能部である。第1判断手段138は、上記制御プログラム26のS204の処理を実行する機能部である。報知手段140は、上記制御プログラム26のS209の処理を実行する機能部である。送信手段142は、上記制御プログラム26のS214およびS216の処理を実行する機能部である。記憶手段144は、上記制御プログラム26のS207の処理を実行する機能部である。識別情報表示手段146は、上記制御プログラム26のS158の処理を実行する機能部である。設定値表示手段148は、上記制御プログラム26のS182の処理を実行する機能部である。問い合わせ受信手段150は、上記制御プログラム46のS108の処理を実行する機能部である。返信送信手段152は、上記制御プログラム46のS110の処理を実行する機能部である。
<第2実施形態>
図20に、本願に係る第2実施形態として例示される通信システム160のブロック図を示す。通信システム160は、携帯電話(本発明の情報処理装置の一例)170、スキャナ(本発明のスキャナの一例)190、スキャナ(本発明のスキャナの一例)192、プリンタ196、アクセスポイント198を備える。
携帯電話170とスキャナ190,192とプリンタ196とは、既知の無線LAN端末装置としての機能を備えており、アクセスポイント198を介して、互いにデータの送受信を行うことが可能である。スキャナ190,192は、同じ構成であり、さらに、第1実施形態のスキャナ30と同じ構成である。このため、スキャナ190,192の説明を省略し、スキャナ190,192の構成物に、スキャナ30の構成物と同じ符号を用いる。なお、プリンタ196は、スキャナ190,192により作成されたスキャンデータに基づく画像の印刷を行う。
携帯電話170の構成について説明する。携帯電話170は、CPU(本発明の制御部およびコンピュータの一例)172、記憶部174、パネル(本発明の表示部の一例)176、ボタン入力部(本発明の入力部の一例)178、携帯電話通信I/F180、無線LANI/F(本発明の通信部の一例)182、を主に備えている。これらの構成要素は、入出力ポート184を介して互いに通信可能とされている。
携帯電話通信I/F180は、基地局185との間で携帯電話通信の方式に準拠する無線通信を行う。このため、携帯電話170は、基地局185へアクセスし、携帯電話通信の方式に準拠する無線通信を行える状態になれば、基地局185を介してデータ通信することが可能になる
無線LANI/F182は、第1実施形態の携帯電話170の無線通信LANI/F20と同じ構成である。このため、携帯電話170は、アクセスポイント198へアクセスし、無線通信を行える状態になれば、アクセスポイント198を介して、スキャナ190,192及びプリンタ196とデータ通信することが可能になる。
CPU172は、記憶部174内の制御プログラム(本発明の通信プログラムの一例)186に従って処理を実行する。制御プログラム186は、スキャナ190,192にスキャン処理を実行させ、スキャン処理により作成されたスキャンデータをプリンタ196に送信するため、CPU172に指令をさせるためのプログラムである。なお、制御プログラム186等のプログラムを実行するCPU172のことを、単にプログラム名でも記載する場合がある。例えば、「制御プログラム186が」という記載は、「制御プログラム186を実行するCPU172が」ということを意味する場合がある。
また、記憶部174は、データ記憶領域188を備える。データ記憶領域188は、スキャナ190,192等から取得したスキャンデータ、制御プログラム186の実行に必要なデータなどを記憶する領域である。なお、記憶部14は、RAM、ROM、フラッシュメモリー、HDD、CPU172が備えるバッファなどが組み合わされて構成されている。
パネル176は、携帯電話170の各種機能を表示する表示面を備える。ボタン入力部178は、パネル176と一体的に構成されており、ユーザによるボタン操作を受け付ける。
<通信システム160での複数スキャン処理>
第1実施形態の通信システム1では、スキャンデータの結合処理を行うスキャナ10において、スキャン処理が行われていたが、第2実施形態の通信システム160では、スキャンデータの結合処理を携帯電話170が行うが、携帯電話170では、スキャン処理は行われない。つまり、第1実施形態のスキャナ10は、自作スキャンデータと取得スキャンデータとを結合しているが、携帯電話170は、スキャナ190,192の各々からスキャンデータを取得し、取得した複数のスキャンデータを結合する。また、通信システム1では、セット経過時間に基づいて、原稿のセット順が特定されているが、通信システム160では、別の手法に基づいて、原稿のセット順が特定されている。これらの点を除いて、通信システム160での複数スキャン処理は、通信システム1での複数スキャン処理と同じ処理が多いため、同じ処理に関しては、説明を簡略、若しくは、省略する。
通信システム160では、スキャン実行中であるか否かの問い合わせが、携帯電話170からスキャナ190,192に送信される。問い合わせを受信したスキャナ190,192は、スキャン実行中である場合には、スキャン実行中である旨の返信を、携帯電話170に送信し、スキャン実行中でない場合には、スキャン実行中でない旨の返信を、携帯電話170に送信する。
そして、携帯電話170は、スキャン実行中でない旨の返信を送信したスキャナ190,192に、原稿セット情報の送信要求を送信する。この原稿セット情報は、この情報が送信されたスキャナのADFに原稿がセットされた場合の原稿がセットされたタイミングで携帯電話170に送信される情報である。つまり、携帯電話170は、スキャン実行中でない旨の返信を送信したスキャナ190,192に、ADFに原稿がセットされた場合に、原稿がセットされたタイミングで原稿がセットされた旨の情報を送信するように、依頼する。この原稿がセットされた旨の情報が、原稿セット情報である。
この原稿セット情報の送信要求を受信したスキャナ190,192は、自身のADFに原稿がセットされたか否かを、検出センサ39により判断する。そして、自身のADFに原稿がセットされた場合に、原稿がセットされたタイミングで原稿セット情報を携帯電話170に送信する。なお、原稿セット情報の送信要求を受信したスキャナ190,192は、原稿セット情報の送信要求を受信してから所定の時間が経過した際に、ADFに原稿がセットされていなければ、複数スキャン処理の対象から外される。
そして、携帯電話170は、原稿セット情報を受信すると、その原稿セット情報の送信元のスキャナに、原稿セット情報を受信した順番を設定する。具体的には、例えば、スキャナ190から原稿セット情報を、10時に受信し、スキャナ192から原稿セット情報を、10時20秒に受信した場合には、スキャナ190に1番目を設定し、スキャナ192に2番目を設定する。そして、携帯電話170は、設定された順番に従って、原稿のセット順を特定する。
また、複数スキャン処理を行う予定のユーザは、原稿をスキャナ190,192にセットした後に、携帯電話170のボタン入力部178を操作し、印刷指示を携帯電話170に入力する。携帯電話170は、この印刷指示が入力されると、原稿セット情報の送信元のスキャナ190,192に、スキャン指示を送信する。そして、スキャン指示を受信したスキャナ190,192は、スキャン処理を実行する。
スキャン処理を実行したスキャナ190,192では、スキャン処理により作成されたスキャンデータを携帯電話170に送信する。携帯電話170は、複数のスキャナ190,192からスキャンデータを受信した場合に、受信した複数のスキャンデータを、先に特定された原稿のセット順に従って、結合する。そして、携帯電話170は、結合されたスキャンデータをプリンタ196に送信する。
このように、通信システム160でも、複数のスキャナ190,192に原稿をセットするだけで、複数のスキャナ190,192の各々でスキャン処理が実行され、スキャン処理により作成された複数のスキャンデータが結合される。これにより、操作性に優れたスキャンシステムが実現する。また、通信システム160でも、複数のスキャンデータが、原稿のスキャナへのセット順に並べられる。これにより、複数のスキャンデータの並び順等を入力する必要がなくなり、ユーザの手間を省くことが可能となる。
さらに、通信システム160では、スキャナ190,192から携帯電話170に送信される原稿セット情報に基づいて、原稿のセット順が特定されている。このため、スキャナ190,192に、時計機能,時間を計測する機能が無い場合であっても、原稿のセット順を特定することが可能である。これにより、様々なスキャナを用いて、複数スキャン処理を行うことが可能となる。
<制御プログラム>
上述した複数スキャン処理は、携帯電話170のCPU172において制御プログラム186が実行され、スキャナ190,192のCPU32において制御プログラム46が実行されることによって行われる。以下に、図21及び図22を用いて、携帯電話170のCPU172で制御プログラム186が実行される際のフローを説明し、図23及び図24を用いて、スキャナ190,192のCPU32で制御プログラム46が実行される際のフローを説明する。
携帯電話170のCPU172において、制御プログラム186が実行されると、まず、図21に示すように、スキャン実行中であるか否かの問い合わせが、携帯電話170からスキャナ190,192に送信される(S220)。次に、CPU172は、問い合わせの返信として、スキャン実行中であるか否かの情報を、スキャナ190,192から受信する(S222)。そして、原稿セット情報の送信要求が、スキャン実行中でないスキャナ190,192に送信される(S224)。
次に、CPU172は、Nを1に設定する(S226)。続いて、スキャナ190,192から原稿セット情報を受信したか否かが、CPU172によって判断される(S228)。スキャナ190,192から原稿セット情報を受信していない場合(S228のNO)には、S228の処理が繰り返し実行される。一方、スキャナ190,192から原稿セット情報を受信している場合(S228のYES)には、その受信した原稿セット情報の送信元のスキャナが、N番目に設定される(S230)。
次に、CPU172は、NをN+1に設定する(S232)。そして、印刷指示を受信しているか否かが、CPU172によって判断される(S234)。印刷指示を受信していない場合(S234のNO)には、S228に戻る。一方、印刷指示を受信している場合(S234のYES)には、スキャン指示が、携帯電話170から原稿セット情報の送信元のスキャナ190,192に送信される(S236)。そして、スキャン指示を送信したスキャナ190,192から、スキャンデータを受信する(S238)。
続いて、受信した複数のスキャンデータが、原稿セット情報の送信元のスキャナに設定された番号Nの順に並べられ、その並び順で結合される(S240)。そして、結合されたスキャンデータが、携帯電話170からプリンタ196に送信される(S242)。これにより、制御プログラム186の処理が終了する。
また、スキャナ190,192のCPU32で制御プログラム46が実行されると、まず、図23に示すように、スキャン実行中であるか否かの問い合わせを、携帯電話170から受信する(S250)。次に、スキャン実行中であるか否かが、CPU32によって判断される(S252)。スキャン実行中である場合(S252のYES)には、制御プログラム46の処理が終了する。一方、スキャン実行中でない場合(S252のNO)には、問い合わせの返信が、携帯電話170に送信される(S254)。つまり、スキャン実行中でない旨の情報が、携帯電話170に送信される。
続いて、原稿セット情報の送信要求を受信したか否かが、CPU32によって判断される(S256)。原稿セット情報の送信要求を受信していない場合(S256のNO)には、S256の処理が繰り返し実行される。一方、原稿セット情報を受信している場合(S256のYES)には、ADFに原稿がセットされたか否かが、CPU32によって判断される(S258)。ADFに原稿がセットされていない場合(S258のNO)には、原稿セット情報を受信してから所定の時間が経過したか否かが、CPU32によって判断される(S259)。
原稿セット情報を受信してから所定の時間が経過していない場合(S259のNO)には、S258に戻る。一方、原稿セット情報を受信してから所定の時間が経過している場合(S259のYES)には、制御プログラム46の処理が終了する。
また、S258でADFに原稿がセットされている場合(S258のYES)には、携帯電話170に原稿セット情報が送信される(S260)。そして、スキャン指示を携帯電話170から受信したか否かが、CPU32によって判断される(S262)。スキャン指示を受信していない場合(S262のNO)には、S262の処理が繰り返し実行される。一方、スキャン指示を受信している場合(S262のYES)には、スキャン処理を実行する(S264)。
次に、スキャン処理が完了したか否かが、CPU32によって判断される(S266)。スキャン処理が完了していない場合(S266のNO)には、S266の処理が繰り返し実行される。一方、スキャン処理が完了している場合(S266のYES)には、スキャン処理により作成されたスキャンデータが、携帯電話170に送信される。
<CPUの機能構成>
上述した携帯電話170の制御プログラム186を実行するCPU172は、それの実行処理に鑑みれば、図20に示すような機能構成を有するものと考えることができる。図から解るように、CPU172は、問い合わせ送信手段200と、返信受信手段202と、スキャン指示送信手段204と、スキャンデータ取得手段206と、関連づけ手段208と、第1決定手段210と、送信手段212とを有している。
また、上述したスキャナ190,192の制御プログラム46を実行するCPU32は、それの実行処理に鑑みれば、図20に示すような機能構成を有するものと考えることができる。図から解るように、CPU32は、問い合わせ受信手段220と、返信送信手段222とを有している。
問い合わせ送信手段200は、上記制御プログラム186のS224の処理を実行する機能部である。返信受信手段202は、上記制御プログラム186のS228の処理を実行する機能部である。スキャン指示送信手段204は、上記制御プログラム186のS236の処理を実行する機能部である。スキャンデータ取得手段206は、上記制御プログラム186のS238の処理を実行する機能部である。関連づけ手段208は、上記制御プログラム186のS240の処理を実行する機能部である。第1決定手段210は、上記制御プログラム186のS230の処理を実行する機能部である。送信手段212は、上記制御プログラム186のS242の処理を実行する機能部である。問い合わせ受信手段220は、上記制御プログラム46のS250の処理を実行する機能部である。返信送信手段222は、上記制御プログラム46のS260の処理を実行する機能部である。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した種々の態様で実施することが可能である。具体的には、例えば、上記実施形態では、スキャナ30,190等で作成されたスキャンデータが、スキャナ10若しくは、携帯電話170に送信された後に、スキャナ10若しくは、携帯電話170が、プリンタ60,196等に送信しているが、スキャナ30,190等で作成されたスキャンデータが、直接、プリンタ60,196等に送信されてもよい。
具体的には、例えば、第2実施形態の通信システム160において、ユーザが携帯電話170に印刷指示を入力した後に、携帯電話170が、スキャン指示だけなく、スキャン処理により作成されたスキャンデータをプリンタ196に送信する旨の指示も、スキャナ190,192に送信する。これにより、スキャナ190,192は、スキャン処理を実行し、スキャン処理により作成されたスキャンデータをプリンタ196に送信する。また、携帯電話170は、スキャナ190,192に指示を送信するだけでなく、スキャンデータの並び順、つまり、携帯電話170で特定された原稿のセット順を、プリンタ196に送信する。これにより、プリンタ196は、スキャナ190,192から複数のスキャンデータを受信し、それら複数のスキャンデータを、原稿のセット順に従って、結合する。このように、スキャナ30,190等で作成されたスキャンデータが、直接、プリンタ60,196等に送信されることでも、上記実施形態と同様の効果を得ることが可能となる。
上述したスキャンデータが、直接、プリンタ196に送信される処理は、携帯電話170のCPU172において制御プログラム186が実行され、スキャナ190,192のCPU32において制御プログラム46が実行されることによって行われる。以下に、図25を用いて、携帯電話170のCPU172で制御プログラム186が実行される際のフローを説明し、図26を用いて、スキャナ190,192のCPU32で制御プログラム46が実行される際のフローを説明する。なお、本フローは、第2実施形態で説明したフローと共通する処理が多いため、第2実施形態のフローの説明で用いた図21及び図23を利用して、説明する。
携帯電話170のCPU172において、制御プログラム186が実行されると、図21及び図25に示すS220〜S234の処理が、第2実施形態のS220〜S234の処理と同様に実行される。そして、S234で印刷指示を受信している場合(S234のYES)に、先に特定された原稿のセット順が、プリンタ196に送信される(S270)。次に、スキャン指示、及びスキャンデータのプリンタ196への送信指示が、スキャナ190,192に送信される(S272)。これにより、制御プログラム186の処理が終了する。
また、スキャナ190,192のCPU32において、制御プログラム46が実行されると、図23及び図26に示すS250〜S266の処理が、第2実施形態のS250〜S266の処理と同様に実行される。そして、S266でスキャン処理が完了している場合(S266のYES)に、スキャンデータが、プリンタ196に送信される(S280)。これにより、制御プログラム46の処理が終了する。
また、上記第1実施形態では、スキャナ10が、他のスキャナ30からスキャンデータを取得し、そのスキャンデータと自身で生成したスキャンデータとを結合している。そして、結合されたスキャンデータが、プリンタ60に送信されているが、上記第2実施形態と同様に、スキャナ10が、スキャナ30から取得したスキャンデータと、自身で生成したスキャンデータとをプリンタ60に送信するとともに、スキャンデータの印刷順を、プリンタ60に送信してもよい。
また、上記実施形態では、CPU12等によって図12乃至図19、図21乃至図26に示す処理が実行される例を説明したが、これら処理は、CPU12等に限らず、ASICや他の論理集積回路により実行されてもよいし、これら処理が、CPU等やASIC、他の論理集積回路が協働することにより実行されてもよい。
10:スキャナ(情報処理装置)(スキャン処理実行部)
12:CPU(コンピュータ)(制御部)
16:パネル(表示部)
18:ボタン入力部(入力部)
20:無線LANI/F(通信部)
26:制御プログラム(通信プログラム)
30:スキャナ
32:CPU(制御部)
40:無線LANI/F(通信部)
50:スキャナ
52:スキャナ
120:問い合わせ送信手段
122:返信受信手段
124:スキャナ選択手段
126:スキャン指示送信手段
128:スキャンデータ取得手段
130:関連づけ手段
132:第1決定手段
134:ページ番号取得手段
136:第2決定手段
138:第1判断手段
140:報知手段
142:送信手段
144:記憶手段
146:識別情報表示手段
148:設定値表示手段
150:問い合わせ受信手段
152:返信送信手段
170:携帯電話(情報処理装置)
172:CPU(コンピュータ)(制御部)
176:パネル(表示部)
178:ボタン入力部(入力部)
182:無線LANI/F(通信部)
186:制御プログラム(通信プログラム)
190:スキャナ
192:スキャナ
200:問い合わせ送信手段
202:返信受信手段
204:スキャン指示送信手段
206:スキャンデータ取得手段
208:関連づけ手段
210:第1決定手段
212:送信手段
220:問い合わせ受信手段
222:返信送信手段

Claims (24)

  1. 複数のスキャナと通信可能な通信部と、ユーザ操作に応じた信号を入力するための入力部とを備えた情報処理装置のコンピュータが読み取り可能な通信プログラムであって、
    前記複数のスキャナに、原稿台に原稿がセットされているか否かの問い合わせを、前記通信部を介して送信する問い合わせ送信手段と、
    前記問い合わせ送信手段によって送信された問い合わせの返信として、少なくとも前記原稿台に原稿がセットされている旨のセット情報を含む返信を受信する、返信受信手段と、
    前記セット情報を送信した少なくとも1つのスキャナの中から、前記入力部より受信した信号に従って、少なくとも1つのスキャナを選択するスキャナ選択手段と、
    前記スキャナ選択手段によって選択された少なくとも1つのスキャナに、前記通信部を介して、スキャン指示を送信するスキャン指示送信手段と、
    して前記コンピュータを機能させることを特徴とする通信プログラム。
  2. 前記スキャナ選択手段は、
    前記セット済返信を送信した複数のスキャナの中から、前記入力部より受信した信号に従って、複数のスキャナを選択し、
    前記スキャン指示送信手段は、
    前記スキャナ選択手段によって選択された複数のスキャナに、前記通信部を介して、スキャン指示を送信することを特徴とする請求項1に記載の通信プログラム。
  3. 前記スキャン指示送信手段によって複数のスキャナに送信されたスキャン指示に従って生成された当該複数のスキャナの各々に係るスキャンデータを互いに関連づける関連づけ手段と、
    して前記コンピュータを機能させることを特徴とする請求項2に記載の通信プログラム。
  4. 前記スキャン指示送信手段によって前記スキャン指示が送信された複数のスキャナから、前記通信部を介して、当該複数のスキャナの各々に係るスキャンデータを取得するスキャンデータ取得手段と、
    して前記コンピュータを機能させ、
    前記関連づけ手段は、
    前記スキャンデータ取得手段によって取得された前記スキャン指示が送信された複数の複数のスキャナの各々に係るスキャンデータを、結合することを特徴とする請求項3に記載の通信プログラム。
  5. 前記返信受信手段は、
    前記複数のスキャナのうちの前記原稿台に原稿がセットされている複数のスキャナから、前記セット情報に加えて、前記原稿台に原稿がセットされた順を推定可能な推定情報を、前記通信部を介して取得し、
    前記推定情報に基づいて推定される前記原稿台にセットされた順を、前記関連づけ手段が前記スキャン指示送信手段によって複数のスキャナに送信されたスキャン指示に従って生成された当該複数のスキャナの各々に係るスキャンデータを互いに関連づける場合における順として決定する第1決定手段と
    して前記コンピュータを機能させることを特徴とする請求項3又は4に記載の通信プログラム。
  6. 前記返信受信手段は、
    前記複数のスキャナのうちの前記原稿台に原稿がセットされている複数のスキャナの各々から、その各々のスキャナの前記原稿台に原稿がセットされる毎に、前記セット情報を、前記通信部を介して受信し、
    前記セット情報の取得順を、前記関連づけ手段が前記スキャン指示送信手段によって複数のスキャナに送信されたスキャン指示に従って生成された当該複数のスキャナの各々に係るスキャンデータを互いに関連づける場合における順として決定する第1決定手段と
    して前記コンピュータを機能させることを特徴とする請求項3又は4に記載の通信プログラム。
  7. 前記スキャン指示送信手段によって複数のスキャナに送信されたスキャン指示に従って生成された当該複数のスキャナの各々に係るスキャンデータから原稿に付されたページ番号に関する情報を取得するページ番号取得手段と、
    前記ページ番号取得手段よって取得された情報に基づいて複数のスキャナの各々に係るスキャンデータを関連づける順を決定する第2決定手段と、
    前記第1決定手段により決定された順と、前記第2決定手段により決定された順とが同じであるか否かを判断する第1判断手段と、
    前記第1判断手段により同じでないと判断した場合に、その旨を報知する報知手段と、
    して前記コンピュータを機能させることを特徴とする請求項5又は6に記載の通信プログラム。
  8. 前記関連づけ手段により関連づけられたスキャンデータを、事前に指定された外部装置へ送信する送信手段、及び当該スキャンデータを記憶部へ記憶する記憶手段、の少なくとも何れか1つと、
    前記スキャン指示送信手段によって複数のスキャナに送信されたスキャン指示に従って生成された当該複数のスキャナの各々に係るスキャンデータから原稿に付されたページ番号に関する情報を取得するページ番号取得手段と、
    前記ページ番号取得手段よって取得された情報に基づいて、前記複数のスキャナの各々に係るスキャンデータを関連づける順を決定する第2決定手段と、
    前記第1決定手段により決定された順と、前記第2決定手段により決定された順とが同じであるか否かを判断する第1判断手段と、
    して前記コンピュータを機能させ、
    前記送信手段は、
    前記第1判断手段により同じでないと判断した場合には、前記スキャン指示送信手段によって複数のスキャナに送信されたスキャン指示に従って生成された当該複数のスキャナの各々に係るスキャンデータのスキャンデータを、互いに関連づけられていない状態で、事前に指定された外部装置へ送信し、
    前記記憶手段は、
    前記第1判断手段により同じでないと判断した場合には、前記スキャン指示送信手段によって複数のスキャナに送信されたスキャン指示に従って生成された当該複数のスキャナの各々に係るスキャンデータを、互いに関連づけられていない状態で、前記記憶部へ記憶することを特徴とする請求項5又は6に記載の通信プログラム。
  9. 前記セット情報を送信した複数のスキャナを識別するための複数の識別情報を、前記第1決定手段によって決定されたスキャンデータを関連づける順で、表示部に表示させる識別情報表示手段として機能させることを特徴とする請求項5乃至8の何れか1項に記載の通信プログラム。
  10. スキャン処理に係る設定項目に対して設定される設定値であって、前記セット情報を送信した複数のスキャナの各々が設定可能な、設定値のうち、前記セット情報を送信した複数のスキャナの全てに共通する設定値を、表示部に表示させる設定値表示手段と、
    して前記コンピュータを機能させることを特徴とする請求項2乃至9の何れか1項に記載の通信プログラム。
  11. 前記セット情報を送信した複数のスキャナのいずれかが記憶する、複数の設定項目の各々について予め設定された設定値の組を、表示部に表示させる設定値組表示手段と、
    して前記コンピュータを機能させることを特徴とする請求項2乃至9の何れか1項に記載の通信プログラム。
  12. 前記情報処理装置は、
    前記原稿台にセットされた原稿のスキャン処理を実行するスキャン処理実行部を備えており、
    前記スキャナ選択手段は、
    前記セット情報を送信した少なくとも1つのスキャナの中から、前記入力部より受信した信号に従って、少なくとも1つのスキャナを選択し、
    前記スキャン指示送信手段は、
    前記スキャナ選択手段によって選択された少なくとも1つのスキャナに、前記通信部を介して、スキャン指示を送信することを特徴とする請求項1に記載の通信プログラム。
  13. 前記スキャン指示送信手段によって少なくとも1つのスキャナに送信されたスキャン指示に従って生成された当該少なくとも1つのスキャナに係るスキャンデータと、前記スキャン処理実行部によって生成されたスキャンデータとを関連づける関連づけ手段と、
    して前記コンピュータを機能させることを特徴とする請求項12に記載の通信プログラム。
  14. 前記スキャン指示送信手段によって前記スキャン指示が送信された少なくとも1つのスキャナから、前記通信部を介して、当該少なくとも1つのスキャナの各々に係るスキャンデータを取得するスキャンデータ取得手段と、
    して前記コンピュータを機能させ、
    前記関連づけ手段は、
    前記スキャンデータ取得手段によって取得された前記スキャン指示が送信された少なくとも1つのスキャナに係るスキャンデータと、前記スキャン処理実行部によって生成されたスキャンデータとを結合することを特徴とする請求項13に記載の通信プログラム。
  15. 前記関連づけ手段により関連づけられたスキャンデータを、前記セット情報を送信した少なくとも1つのスキャナが送信先として記憶する外部装置を含む、外部装置のいずれか1つへ前記通信部を介して送信する送信手段と、
    前記関連づけ手段により関連づけられたスキャンデータの送信先の外部装置を示す信号を、前記入力部より受信した場合に、当該信号が示す外部装置と前記通信部を介して通信可能であるか判断する第2判断手段と、
    前記第2判断手段により、通信不能であると判断した場合に、前記入力部より受信した信号が示す外部装置を送信先として記憶するスキャナに、当該外部装置への、前記関連づけ手段により関連づけられたスキャンデータの送信の指示を送信する、送信指示送信手段と、
    して前記コンピュータを機能させることを特徴とする、請求項13又は14に記載の通信プログラム。
  16. 前記返信受信手段は、
    前記複数のスキャナのうちの前記原稿台に原稿がセットされている少なくとも1つのスキャナから、前記セット情報に加えて、前記原稿台に原稿がセットされた順を推定可能な推定情報を、前記通信部を介して取得し、
    前記推定情報と、前記スキャン処理実行部の原稿台に原稿がセットされた時間を推定可能な情報とに基づいて推定される前記原稿台にセットされた順を、前記関連づけ手段が前記スキャン指示送信手段によって少なくとも1つのスキャナに送信されたスキャン指示に従って生成された当該少なくとも1つのスキャナに係るスキャンデータと、前記スキャン処理実行部によって生成されたスキャンデータとを互いに関連づける場合における順として決定する第1決定手段と
    して前記コンピュータを機能させることを特徴とする請求項13乃至15の何れか1項に記載の通信プログラム。
  17. 前記返信受信手段は、
    前記複数のスキャナのうちの前記原稿台に原稿がセットされている少なくとも1つのスキャナから、その各々のスキャナの前記原稿台に原稿がセットされる毎に、前記セット情報を、前記通信部を介して受信し、
    前記セット情報の取得順と、前記スキャン処理実行部の前記原稿台への原稿のセット時の前記セット情報の取得順とを、前記関連づけ手段が前記スキャン指示送信手段によって少なくとも1つのスキャナに送信されたスキャン指示に従って生成された当該少なくとも1つのスキャナに係るスキャンデータと、前記スキャン処理実行部によって生成されたスキャンデータとを互いに関連づける場合における順として決定する第1決定手段と
    して前記コンピュータを機能させることを特徴とする請求項13乃至16の何れか1項に記載の通信プログラム。
  18. 前記スキャン指示送信手段によって少なくとも1つのスキャナに送信されたスキャン指示に従って生成された当該少なくとも1つのスキャナの各々に係るスキャンデータと、前記スキャン処理実行部によって生成されたスキャンデータとから原稿に付されたページ番号に関する情報を取得するページ番号取得手段と、
    前記ページ番号取得手段よって取得された情報に基づいて、少なくとも1つのスキャナに係るスキャンデータと、前記スキャン処理実行部に係るスキャンデータとを関連づける順を決定する第2決定手段と、
    前記第1決定手段により決定された順と、前記第2決定手段により決定された順とが同じであるか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段により同じでないと判断した場合に、その旨を報知する報知手段と、
    して前記コンピュータを機能させることを特徴とする請求項16又は17に記載の通信プログラム。
  19. 前記関連づけ手段により関連づけられたスキャンデータを、事前に指定された外部装置へ送信する送信手段、及び当該スキャンデータを記憶部へ記憶する記憶手段、の少なくとも何れか1つと、
    前記スキャン指示送信手段によって少なくとも1つのスキャナに送信されたスキャン指示に従って生成された当該少なくとも1つのスキャナに係るスキャンデータと、前記スキャン処理実行部によって生成されたスキャンデータとから原稿に付されたページ番号に関する情報を取得するページ番号取得手段と、
    前記ページ番号取得手段よって取得された情報に基づいて、少なくとも1つのスキャナに係るスキャンデータと、前記スキャン処理実行部に係るスキャンデータとを関連づける順を決定する第2決定手段と、
    前記第1決定手段により決定された順と、前記第2決定手段により決定された順とが同じであるか否かを判断する第1判断手段と、
    して前記コンピュータを機能させ、
    前記送信手段は、
    前記第1判断手段により同じでないと判断した場合には、前記スキャン指示送信手段によって少なくとも1つのスキャナに送信されたスキャン指示に従って生成された当該少なくとも1つのスキャナに係るスキャンデータと、前記スキャン処理実行部によって生成されたスキャンデータとを、互いに関連づけられていない状態で、事前に指定された外部装置へ送信し、
    前記記憶手段は、
    前記第1判断手段により同じでないと判断した場合には、前記スキャン指示送信手段によって少なくとも1つのスキャナに送信されたスキャン指示に従って生成された当該少なくとも1つのスキャナに係るスキャンデータと、前記スキャン処理実行部によって生成されたスキャンデータとを、互いに関連づけられていない状態で、前記記憶部へ記憶することを特徴とする請求項16又は17に記載の通信プログラム。
  20. 前記セット情報を送信した少なくとも1つのスキャナを識別するための少なくとも1つの識別情報を、前記第1決定手段によって決定されたスキャンデータを関連づける順で、表示部に表示させる識別情報表示手段として機能させることを特徴とする請求項16乃至19の何れか1項に記載の通信プログラム。
  21. スキャン処理に係る設定項目に対して設定される設定値であって、前記セット情報を送信した少なくとも1つのスキャナが設定可能な設定値と、前記スキャン処理実行部が設定可能な設定値とのうちの、前記セット情報を送信した少なくとも1つのスキャナと前記スキャン処理実行部との全てに共通する設定値を、表示部に表示させる設定値表示手段と
    して前記コンピュータを機能させることを特徴とする請求項12乃至20の何れか1項に記載の通信プログラム。
  22. 前記セット情報を送信した複数のスキャナのいずれかが記憶する、複数の設定項目の各々について予め設定された設定値の組を、表示部に表示させる設定値組表示手段と、
    して前記コンピュータを機能させることを特徴とする請求項12乃至20の何れか1項に記載の通信プログラム。
  23. 複数のスキャナと通信可能な通信部と、
    ユーザ操作に応じた信号を入力するための入力部と、
    制御部と、
    を備えた情報処理装置であって、
    前記制御部は、
    前記複数のスキャナに、原稿台に原稿がセットされているか否かの問い合わせを、前記通信部を介して送信する問い合わせ送信手段と、
    前記問い合わせ送信手段によって送信された問い合わせの返信として、少なくとも前記原稿台に原稿がセットされている旨のセット情報を含む返信を受信する、返信受信手段と、
    前記セット情報を送信した少なくとも1つのスキャナの中から、前記入力部より受信した信号に従って、少なくとも1つのスキャナを選択するスキャナ選択手段と、
    前記スキャナ選択手段によって選択された少なくとも1つのスキャナに、前記通信部を介して、スキャン指示を送信するスキャン指示送信手段と、
    を有することを特徴とする情報処理装置。
  24. 情報処理装置と通信可能な通信部と、
    制御部と、
    を備えたスキャナであって、
    前記制御部は、
    原稿台に原稿がセットされているか否かの問い合わせを、前記通信部を介して、前記情報処理装置から受信する問い合わせ受信手段と、
    前記原稿台に原稿がセットされている場合に、前記問い合わせ受信手段によって受信された前記問い合わせの返信として、前記原稿台に原稿がセットされている旨のセット情報と、前記原稿台に原稿がセットされた順を推定可能な推定情報とを含む返信を、前記通信部を介して、前記情報処理装置に送信する返信送信手段と、
    を有することを特徴とするスキャナ。
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