JP2015185927A - 撮像素子、制御方法、並びに、撮像装置 - Google Patents

撮像素子、制御方法、並びに、撮像装置 Download PDF

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Abstract

【課題】画質の低減を抑制する。【解決手段】撮像素子は、複数の画素のそれぞれから、入射光を光電変換して得られる画素信号を読み出す画素アレイ部111と、アナログの前記画素信号に対して信号処理を行い、デジタルの画像データを得るアナログ処理部112と、前記画像データを格納するフレームメモリ115と、前記記憶部から前記画像データを読み出して信号処理する信号処理部122と、処理実行タイミングを制御し、読み出し処理、および、アナログ処理の内、少なくともいずれか一方への影響が少ないタイミングでデジタル処理を実行させるタイミング制御部121とを備える。【選択図】図3

Description

本技術は、撮像素子、制御方法、並びに、撮像装置に関し、特に、画質の低減を抑制することができるようにした撮像素子、制御方法、並びに、撮像装置に関する。
従来のイメージセンサには、フレーム格納が可能なメモリ(DRAM(Dynamic Random Access Memory)など)や十分な量のライン格納が可能なメモリ(SRAM(Static Random Access Memory)など)がなかった。そのため、イメージセンサにおいて行われる、画素、アナログ処理、デジタル処理、出力処理等は、処理遅延のみが付加された同一のタイミングで実行されていた。ただし、この場合、デジタル処理は、主に、画素やアナログ処理の制御に関する処理であるため、その動作が画素やアナログ処理へ影響を与えることは少なかった。
ところで、イメージセンサにおける、画素アレイ部の各画素からの信号の読み出し方法として、画素から読み出したアナログ画素信号をデジタル化する信号処理部の後段に不揮発メモリを設け、当該不揮発メモリを用いて高速読み出しを実現する技術があった(例えば、特許文献1参照)。
この場合も、イメージセンサにおいて行われるデジタル処理は、信号読み出しに関する処理のみであり、その動作が画素やアナログ処理へ影響を与えることは少なかった。
特開2004−64410号公報
しかしながら、近年、イメージセンサの高機能化(付加価値)に伴い、デジタル処理の処理量が増加してきた。そのため、デジタル処理の動作がノイズ源となり画素やアナログ処理へ画質(品質)面で影響を与える可能性が大きくなってきた。デジタル処理の機能On/Offや入力画像に依存してノイズ源が発生することにより、出力画像のレベルが変化し、帯・筋・むらとして劣化の影響が出てしまうおそれがあった。
本技術は、このような状況に鑑みて提案されたものであり、このようなデジタル処理による画質の低減を抑制することができるようにすることを目的とする。
本技術の一側面は、画素アレイの複数の画素のそれぞれから、入射光を光電変換して得られる画素信号を読み出す画素アレイと、アナログの前記画素信号に対して信号処理を行い、デジタルの画像データを得るアナログ処理部と、前記画像データを格納する記憶部と、前記記憶部から前記画像データを読み出して信号処理する信号処理部と、処理実行タイミングを制御し、前記画素アレイによる前記画素信号を読み出す読み出し処理、および、前記アナログ処理部による前記アナログの画素信号に対する信号処理であるアナログ処理の内、少なくともいずれか一方への影響が少ないタイミングで、前記信号処理部による前記デジタルの画像データに対する信号処理であるデジタル処理を実行させる制御部とを備える撮像素子である。
前記制御部は、前記アナログ処理が実行されていない期間に前記デジタル処理を実行させることができる。
前記制御部は、前記読み出し処理が実行されていない期間に前記デジタル処理を実行させることができる。
前記制御部は、前記アナログ処理がノイズの影響を受け難い期間に前記デジタル処理を実行させることができる。
前記アナログ処理は、前記アナログの画素信号を前記デジタルの画像データに変換するA/D変換処理を含むことができる。
前記制御部は、前記A/D変換処理における、前記画素信号と所定の参照信号との比較中に前記デジタル処理を停止させることができる。
前記アナログ処理は、前記A/D変換処理を用いた相関二重サンプリングを含み、前記制御部は、P相とD相のそれぞれについて、前記A/D変換処理における、前記画素信号と所定の参照信号との比較中に前記デジタル処理を停止させることができる。
前記デジタル処理は、前記信号処理した前記画像データを前記記憶部に格納させ、出力する前記画像データを前記記憶部から読み出し、前記記憶部から読み出された前記画像データを出力する出力部をさらに備え、前記制御部は、処理実行タイミングを制御し、前記出力部による前記画像データを出力する出力処理への影響が少ないタイミングで前記デジタル処理を実行させることができる。
前記制御部は、前記出力処理が実行されていない期間に前記デジタル処理を実行させることができる。
前記制御部は、処理実行タイミングを制御し、前記読み出し処理および前記アナログ処理の内、少なくともいずれか一方への影響が少ないタイミングで、前記記憶部の制御処理を実行させることができる。
前記制御部は、前記アナログ処理が実行されていない期間に前記記憶部の制御処理を実行させることができる。
前記制御部は、前記読み出し処理が実行されていない期間に前記記憶部の制御処理を実行させることができる。
前記記憶部は、フレームメモリであるようにすることができる。
消費電力を検出する消費電力検出部をさらに備え、前記制御部は、前記消費電力検出部による前記消費電力の検出結果に基づいて、前記デジタル処理の処理実行タイミングを制御することができる。
前記制御部は、前記消費電力が小さい期間に前記デジタル処理を実行させることができる。
各処理部のデジタル電源を利用して駆動する回路は、共通のデジタル電源を利用することができる。
前記画素アレイ、前記アナログ処理部、前記信号処理部、および前記制御部は、互いに同一の半導体基板に形成されることができる。
前記記憶部も前記半導体基板に形成されるようにすることができる。
本技術の一側面は、また、処理実行タイミングを制御し、画素アレイの複数の画素のそれぞれから、入射光を光電変換して得られる画素信号を読み出す読み出し処理、並びに、前記画素アレイの各画素から読み出されたアナログの前記画素信号に対して信号処理を行い、デジタルの画像データを得るアナログ処理の内、少なくともいずれか一方への影響が少ないタイミングで、前記デジタルの画像データに対する信号処理であるデジタル処理を実行させる制御方法である。
本技術の他の側面は、被写体を撮像する撮像部と、前記撮像部による撮像により得られた画像データを画像処理する画像処理部とを備え、前記撮像部は、画素アレイの複数の画素のそれぞれから、入射光を光電変換して得られる画素信号を読み出す画素アレイと、アナログの前記画素信号に対して信号処理を行い、デジタルの画像データを得るアナログ処理部と、前記画像データを格納する記憶部と、前記記憶部から前記画像データを読み出して信号処理する信号処理部と、処理実行タイミングを制御し、前記画素アレイによる前記画素信号を読み出す読み出し処理、および、前記アナログ処理部による前記アナログの画素信号に対する信号処理であるアナログ処理の内、少なくともいずれか一方への影響が少ないタイミングで、前記信号処理部による前記デジタルの画像データに対する信号処理であるデジタル処理を実行させる制御部とを備える撮像装置である。
本技術の一側面においては、撮像素子において、画素アレイの複数の画素のそれぞれから、入射光を光電変換して得られる画素信号を読み出す読み出し処理、並びに、前記画素アレイの各画素から読み出されたアナログの前記画素信号に対して信号処理を行い、デジタルの画像データを得るアナログ処理の内、少なくともいずれか一方への影響が少ないタイミングで、前記デジタルの画像データに対する信号処理であるデジタル処理が実行される。
本技術の他の側面においては、撮像装置において、被写体が撮像され、画素アレイの複数の画素のそれぞれから、入射光を光電変換して得られる画素信号が読み出され、アナログの前記画素信号に対して信号処理が行われ、デジタルの画像データに変換されて記憶部に格納され、その記憶部から画像データが読み出されて信号処理され、読み出し処理とアナログ処理の内、少なくともいずれか一方への影響が少ないタイミングで、デジタル処理が実行され、以上のような撮像により得られた画像データが画像処理される。
本技術によれば、撮像画像を得ることが出来る。また本技術によれば、撮像画像の画質の低減を抑制することができる。
イメージセンサの主な構成例を示す図である。 デジタル処理の動作による影響の例を説明する図である。 イメージセンサの主な構成例を示すブロック図である。 各処理部で実行される処理の例を示す図である。 イメージセンサの主な構成例を示すブロック図である。 単位画素の主な構成例を示す図である。 制御信号の例を示す図である。 制御処理の流れの例を説明するフローチャートである。 フレーム時間分離の例を説明する図である。 デジタル制御処理の流れの例を説明するフローチャートである。 ライン時間分離の例を説明する図である。 デジタル制御処理の流れの例を説明するフローチャートである。 DRAM制御の例を示す図である。 フレームメモリ制御処理の流れの例を説明するフローチャートである。 イメージセンサの主な構成例を示すブロック図である。 デジタル制御処理の様子の例を説明する図である。 制御処理の流れの例を説明するフローチャートである。 デジタル制御処理の流れの例を説明するフローチャートである。 端子の構成例を示す図である。 イメージセンサの物理構成の例を示す図である。 撮像装置の主な構成例を示す図である。
以下、本開示を実施するための形態(以下実施の形態とする)について説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施の形態(イメージセンサ)
2.第2の実施の形態(イメージセンサ)
3.第3の実施の形態(イメージセンサ)
4.第4の実施の形態(撮像装置)
<1.第1の実施の形態>
<デジタル処理の増加>
従来のイメージセンサで行われるデジタル処理は、主に、画素やアナログ処理の制御に関する処理であるため、その動作が画素やアナログ処理へ影響を与えることは少なかった。そのため、従来のイメージセンサでは、画素、アナログ処理、デジタル処理、出力処理等の各処理は、処理遅延のみが付加された同一のタイミングで実行されていた。
ところで、特許文献1には、イメージセンサにおける、画素アレイ部の各画素からの信号の読み出し方法として、画素から読み出したアナログ画素信号をデジタル化する信号処理部の後段に不揮発メモリを設け、当該不揮発メモリを用いて高速読み出しを実現する方法が記載されている。しかしながら、この場合も、信号読み出しに関する処理以外のデジタル処理は行われておらず、処理遅延を除くと、画素、アナログ処理、デジタル処理等は同一のタイミングで実行されているが、その動作が画素やアナログ処理へ影響を与えることは少なかった。
近年、イメージセンサの高機能化(付加価値)に伴い、イメージセンサ内において、画素信号をA/D変換するだけでなく、そのA/D変換されたデジタルの画像データに対してデジタル処理が行われるようになってきた。例えば図1Aに示されるイメージセンサ10のように、画素やアナログ回路等が設けられる画素・アナログ処理部11に加え、デジタル回路等が設けられるデジタル処理部12が設けられるようになってきた。そして、そのデジタル処理への要求は高まる一方であり、より複雑な処理やより多様な処理を行うことが求められている。そのため、デジタル処理の処理量は増大し、デジタル回路の回路規模や消費電力量は、増加の一途を辿っている。
しかしながら、このようにイメージセンサで行われるデジタル処理の規模が増大すると、そのデジタル処理の動作がノイズ源となり、画素やアナログ処理へ画質(品質)面で影響を与える可能性が大きくなってきた。
例えば、図1Bに示されるように、画素・アナログ処理部11の一部または全部の回路が、デジタル処理部12と共通の電源(VDIG)やグランド(DGND)を有する場合がある。このような場合、デジタル処理部12(デジタル回路)の動作によるデジタル電源・電流の変動がノイズとして、その電源配線21やグランド配線22を介して画素・アナログ処理部11(画素信号の読出し回路やアナログ回路等)に伝搬するおそれがあった。
また、例えば、電源配線21やグランド配線22と画素・アナログ処理部11の(アナログ回路の)配線との間で容量性のカップリングや相互インダクタンス(電流磁場)によるカップリングが発生し、デジタル処理部12の動作によるノイズが画素・アナログ処理部11に伝搬する恐れがあった。
このように、デジタル処理の機能On/Offや入力画像に依存してノイズ源が発生することにより、画像データにノイズ成分が混入し、結果として出力画像において、帯・筋・むらとして劣化の影響が出てしまうおそれがあった。つまり、デジタル処理がノイズ源となることにより、出力画像の画質が低減するおそれがあった。
例えば、1フレーム分の処理において、従来のイメージセンサでは、画素信号の読み出し処理、アナログ処理、デジタル処理、および出力処理の各処理の処理タイミングが、図2Aに示されるように互いに重複していたが、この場合、デジタル処理において、容量性のカップリングや相互インダクタンスによるカップリングによるクロストークノイズや、電源ノイズが発生すると、そのノイズが、そのデジタル処理と並行して実行されている画素読み出し、アナログ処理、出力処理に混入(伝搬)し、出力画像の画質が低減するおそれがあった。
また、例えば、アナログ処理では、図2Bに示されるように、A/D変換における画素信号と所定の参照信号との比較中がノイズの影響を受けやすい。このような期間にアナログ処理と並行してデジタル処理が行われると、ノイズが伝搬し易く、出力画像の画質がより大きく低減するおそれがあった。
<フロー制御>
そこで、イメージセンサに、フレームや十分な量のラインを格納することができる大容量の記憶部を設け、その記憶部を用いてデジタル処理を、読み出し処理やアナログ処理とは独立に制御(フロー制御)するようにする。そして、読み出し処理やアナログ処理の内、少なくともいずれか一方への影響が少ないタイミングでデジタル処理を実行させるように、各処理の動作タイミングを制御するようにする。換言するに、読み出し処理やアナログ処理の内、少なくともいずれか一方への影響が大きい期間に、デジタル処理を停止するようにする。
ここで、読み出し処理は、例えば、画素アレイの各画素から画素信号を読み出す処理であり、アナログ処理は、例えば、画素から読み出されたアナログの画素信号に対する信号処理であり、デジタル処理は、例えば、アナログの画素信号がA/D変換されたデジタルの画像データに対する信号処理である。
また、記憶部は、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)やSRAM(Static Random Access Memory)等、任意の記憶媒体により構成される。
このようにすることにより、デジタル処理の動作によるノイズの、読み出し処理またはアナログ処理への影響を低減させることができるので、出力画像の画質の低減を抑制することができる。
なお、デジタル処理を停止する代わりに、デジタル処理の処理量を低減させるようにしてもよい。例えば、読み出し処理やアナログ処理の内、少なくともいずれか一方への影響が大きい期間において、その一部のみデジタル処理の実行を停止する(換言するに、デジタル処理が実行される期間を間引く)ようにしてもよい。
また、記憶部を用いてデジタル処理を、出力処理に対しても独立に制御(フロー制御)するようにし、その出力処理への影響が少ないタイミングでデジタル処理を実行させるようにしてもよい。換言するに、出力処理への影響が大きい期間に、デジタル処理を停止するようにしてもよい。
ここで、出力処理は、例えば、画像データを撮像素子の外部に出力する処理である。
このようにすることにより、デジタル処理の動作によるノイズの、出力処理への影響を低減させることができるので、出力画像の画質の低減を抑制することができる。
<イメージセンサ>
このような本技術を適用した撮像素子の一実施の形態であるイメージセンサの構成例を、図3に示す。図3に示されるイメージセンサ100は、被写体からの光を光電変換して画像データとして出力するデバイスである。例えば、イメージセンサ100は、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)を用いたCMOSイメージセンサ、CCD(Charge Coupled Device)を用いたCCDイメージセンサ等として構成される。
図3に示されるように、イメージセンサ100は、画素アレイ部111、アナログ処理部112、デジタル処理部113、メモリバス114、フレームメモリ115、および出力部116を有する。
画素アレイ部111は、フォトダイオード等の光電変換素子を有する画素構成(単位画素)が平面状または曲面状に配置される画素領域である。画素アレイ部111の各単位画素は、被写体からの光を受光し、その入射光を光電変換して電荷を蓄積し、所定のタイミングにおいて、その電荷を画素信号として出力する。読み出し処理は、このような単位画素から画素信号を読み出す処理である。
アナログ処理部112は、画素アレイ部111の各単位画素から読み出されたアナログの画素信号に対してアナログ処理を行う。このアナログ処理には、例えば、画素信号をデジタルの画像データに変換するA/D変換処理が含まれる。
デジタル処理部113は、アナログ処理部112によりA/D変換されたデジタルの画像データに対して信号処理やタイミング制御等のロジック処理を行う。図3に示されるように、デジタル処理部113は、タイミング制御部121および信号処理部122を有する。
タイミング制御部121は、画素アレイ部111、アナログ処理部112、信号処理部122、および出力部116の動作タイミングを制御する。信号処理部122は、アナログ処理部112によりA/D変換されたデジタルの画像データに対して信号処理を行う。このデジタル処理には、例えば、図4に示されるように、画素並び替え処理や黒レベル処理等のセンサー機能の1次処理、並びに、HDR(High Dynamic Range)処理や解像度やアスペクト比を変換するスケーリング処理等の画像処理の2次処理、並びに、出力制御等の3次処理等が含まれる。
また、信号処理部122は、画像データのフレームメモリ115への書き込みや読み出しを行う。例えば、画像データの書き込みを行う場合、信号処理部122は、画像データをメモリバス114を介してフレームメモリ115に供給する。また、画像データの読み出しを行う場合、信号処理部122は、所望の画像データをフレームメモリ115に対して要求し、メモリバス114を介してその画像データを取得する。さらに、信号処理部122は、画像データを出力させる出力制御処理を行う。例えば、画像データをイメージセンサ100の外部に出力する場合、信号処理部122は、その画像データを、フレームメモリ115からメモリバス114を介して取得し、出力部116に供給する。
メモリバス114は、デジタル処理部113(信号処理部122)とフレームメモリ115との間に設けられたデータ伝送路である。フレームメモリ115に格納されるデータ(画像データ等)は、このメモリバス114を介して伝送される。
フレームメモリ115は、上述した記憶部の一実施の形態であり、1フレーム以上の画像データを格納することができる容量を有する記憶媒体である。フレームメモリ115は、例えばDRAMを用いて形成される。もちろん、SRAMやフラッシュメモリ等のその他の半導体メモリを用いるようにしてもよい。フレームメモリ115は、信号処理部122からメモリバス114を介して供給される画像データを格納する。また、フレームメモリ115は、信号処理部122の要求に応じて、格納している画像データを、メモリバス114を介して信号処理部122に供給する。つまり、フレームメモリ115は、画素アレイ部111から読み出された画素信号から生成された画像データを格納する。
出力部116は、例えば、高速I/F(MIPI(Mobile Industry Processor Interface))やI/Oセル等よりなり、信号処理部122を介してフレームメモリ115から取得した画像データを、イメージセンサ100の外部に出力する。
このようにイメージセンサ100は、フレームメモリ115を有する。タイミング制御部121は、このフレームメモリ115を利用して、信号処理部122におけるデジタルの画像データに対する信号処理であるデジタル処理を、画素アレイ部111における画素信号を読み出す読み出し処理や、アナログ処理部112におけるアナログの画素信号に対する信号処理であるアナログ処理に対して独立に実行させるようにする(フロー制御を行う)。
そして、タイミング制御部121は、読み出し処理やアナログ処理の内、少なくともいずれか一方への影響が少ないタイミングでデジタル処理を実行させるように、各処理の動作タイミングを制御する。換言するに、タイミング制御部121は、読み出し処理やアナログ処理の内、少なくともいずれか一方への影響が大きい期間に、デジタル処理を停止させる。
このようにすることにより、デジタル処理の動作によるノイズの、読み出し処理またはアナログ処理への影響を低減させることができる。
なお、タイミング制御部121は、このフレームメモリ115を利用して、デジタル処理を、出力部116における画像データを出力する出力処理に対しても独立に実行させるようにしてもよい。
そして、タイミング制御部121は、その出力処理への影響が少ないタイミングでデジタル処理を実行させるように、各処理の動作タイミングを制御するようにしてもよい。換言するに、タイミング制御部121は、出力処理への影響が大きい期間に、デジタル処理を停止させるようにしてもよい。
このようにすることにより、デジタル処理の動作によるノイズの、出力処理への影響を低減させることができる。
つまり、イメージセンサ100は、出力画像の画質の低減を抑制することができる。
<ラインメモリ>
なお、フレームメモリ115の代わりにラインメモリを用いるようにしてもよい。図5にその場合のイメージセンサ100の主な構成例を示す。図5の例の場合、イメージセンサ100は、メモリバス114およびフレームメモリ115の代わりに、ラインメモリ123およびラインメモリ124を有する。
ラインメモリ123およびラインメモリ124は、上述した記憶部の一実施の形態であり、1ライン以上の画像データを格納することができる容量を有する記憶媒体である。ラインメモリ123およびラインメモリ124の記憶容量は、十分に多くのライン数の画像データを格納することができれば(十分に大容量であれば)、任意である。例えば、ラインメモリ123およびラインメモリ124がそれぞれ1フレーム分以上のライン数を記憶することができるようにしてもよい。換言するに、このラインメモリ123およびラインメモリ124をそれぞれフレームメモリとすることもできる。なお、ラインメモリ123の記憶容量とラインメモリ124の記憶容量とが同一であってもよいし、同一でなくてもよい。以上のように、記憶部の構成は任意である。
ラインメモリ123およびラインメモリ124は、例えばSRAMを用いて形成される。もちろん、DRAMやフラッシュメモリ等のその他の半導体メモリを用いるようにしてもよい。ラインメモリ123とラインメモリ124とが互いに同種の半導体メモリにより形成されるようにしてもよいし、互いに異なる種類の半導体メモリにより形成されるようにしてもよい。
ラインメモリ123は、アナログ処理部112と信号処理部122との間に形成される。ラインメモリ123は、アナログ処理部112から出力されるデジタルの画像データを所定ライン数分記憶する。ラインメモリ123は、所定のタイミングにおいて、記憶している画像データを信号処理部122に供給する。このとき、ラインメモリ123は、記憶している画像データのラインの内、一部のラインを信号処理部122に供給するようにしてもよいし、記憶している全ラインを信号処理部122に供給するようにしてもよい。
信号処理部122は、ラインメモリ123から読み出した所定ライン数分の画像データに対して信号処理(デジタル処理)を施し、処理後の画像データをラインメモリ124に供給し、記憶させる。
ラインメモリ124は、デジタル処理部113と出力部116との間に形成される。ラインメモリ124は、デジタル処理部113から出力されるデジタル処理された画像データを所定ライン数分記憶する。ラインメモリ124は、所定のタイミングにおいて、記憶している画像データを出力部116に供給する。このとき、ラインメモリ124は、記憶している画像データのラインの内、一部のラインを出力部116に供給するようにしてもよいし、記憶している全ラインを出力部116に供給するようにしてもよい。
タイミング制御部121は、このラインメモリ123を利用して、信号処理部122におけるデジタルの画像データに対する信号処理であるデジタル処理を、画素アレイ部111における画素信号を読み出す読み出し処理や、アナログ処理部112におけるアナログの画素信号に対する信号処理であるアナログ処理に対して独立に実行させるようにする(フロー制御を行う)。
そして、タイミング制御部121は、読み出し処理やアナログ処理の内、少なくともいずれか一方への影響が少ないタイミングでデジタル処理を実行させるように、各処理の動作タイミングを制御する。換言するに、タイミング制御部121は、読み出し処理やアナログ処理の内、少なくともいずれか一方への影響が大きい期間に、デジタル処理を停止させる。
このようにすることにより、デジタル処理の動作によるノイズの、読み出し処理またはアナログ処理への影響を低減させることができる。
なお、タイミング制御部121は、ラインメモリ124を利用して、デジタル処理を、出力部116における画像データを出力する出力処理に対しても独立に実行させるようにしてもよい。
そして、タイミング制御部121は、その出力処理への影響が少ないタイミングでデジタル処理を実行させるように、各処理の動作タイミングを制御するようにしてもよい。換言するに、タイミング制御部121は、出力処理への影響が大きい期間に、デジタル処理を停止させるようにしてもよい。
このようにすることにより、デジタル処理の動作によるノイズの、出力処理への影響を低減させることができる。
つまり、イメージセンサ100は、この場合も、図3の場合と同様に、出力画像の画質の低減を抑制することができる。
<単位画素構成>
ここで、画素アレイ部111に形成される各単位画素の主な構成の例を図6に示す。画素アレイ部111に形成される各単位画素は、図6に示される例のような、基本的に互いに同一の構成を有する。図6に示される例の場合、単位画素131は、フォトダイオード141、読み出しトランジスタ142、リセットトランジスタ143、増幅トランジスタ144、およびセレクトトランジスタ145を有する。
フォトダイオード(PD)141は、受光した光をその光量に応じた電荷量の光電荷(ここでは、光電子)に光電変換してその光電荷を蓄積する。フォトダイオード141のアノード電極は画素領域のグランド(画素グランド)に接続され、カソード電極は読み出しトランジスタ142を介してフローティングディフュージョン(FD)に接続される。
読み出しトランジスタ142は、フォトダイオード141からの光電荷の読み出しを制御する。読み出しトランジスタ142は、ドレイン電極がフローティングディフュージョンに接続され、ソース電極がフォトダイオード141のカソード電極に接続される。また、読み出しトランジスタ142のゲート電極には、画素駆動部(図示せず)から制御信号TRGが供給される。制御信号TRG(すなわち、読み出しトランジスタ142のゲート電位)がオフ状態のとき、フォトダイオード141からの光電荷の読み出しが行われない(フォトダイオード141において光電荷が蓄積される)。制御信号TRG(すなわち、読み出しトランジスタ142のゲート電位)がオン状態のとき、フォトダイオード141に蓄積された光電荷が読み出され、フローティングディフュージョン(FD)に供給される。
リセットトランジスタ143は、フローティングディフュージョン(FD)の電位をリセットする。リセットトランジスタ143は、ドレイン電極が電源電位に接続され、ソース電極がフローティングディフュージョン(FD)に接続される。また、リセットトランジスタ143のゲート電極には、画素駆動部(図示せず)から制御信号RSTが供給される。制御信号RST(すなわち、リセットトランジスタ143のゲート電位)がオフ状態のとき、フローティングディフュージョン(FD)は電源電位と切り離されている。制御信号RST(すなわち、リセットトランジスタ143のゲート電位)がオン状態のとき、フローティングディフュージョン(FD)の電荷が電源電位に捨てられ、フローティングディフュージョン(FD)がリセットされる。
増幅トランジスタ144は、フローティングディフュージョン(FD)の電位変化を増幅し、電気信号(アナログ信号)として出力する。増幅トランジスタ144は、ゲート電極がフローティングディフュージョン(FD)に接続され、ドレイン電極が電源電位に接続され、ソース電極がセレクトトランジスタ145のドレイン電極に接続されている。例えば、増幅トランジスタ144は、リセットトランジスタ143によってリセットされたフローティングディフュージョン(FD)の電位をリセット信号(リセットレベル)としてセレクトトランジスタ145に出力する。また、増幅トランジスタ144は、読み出しトランジスタ142によって光電荷が転送されたフローティングディフュージョン(FD)の電位を光蓄積信号(信号レベル)としてセレクトトランジスタ145に出力する。
セレクトトランジスタ145は、増幅トランジスタ144から供給される電気信号の垂直信号線VSLへの出力を制御する。セレクトトランジスタ145は、ドレイン電極が増幅トランジスタ144のソース電極に接続され、ソース電極が垂直信号線VSLに接続されている。また、セレクトトランジスタ145のゲート電極には、画素駆動部(図示せず)から制御信号SELが供給される。制御信号SEL(すなわち、セレクトトランジスタ145のゲート電位)がオフ状態のとき、増幅トランジスタ144と垂直信号線VSLは電気的に切り離されている。したがって、この状態のとき、当該単位画素から画素信号が出力されない。制御信号SEL(すなわち、セレクトトランジスタ145のゲート電位)がオン状態のとき、当該単位画素が選択状態となる。つまり、増幅トランジスタ144と垂直信号線VSLが電気的に接続され、増幅トランジスタ144から出力される信号が、当該単位画素の画素信号として、垂直信号線VSLに供給される。すなわち、当該単位画素から画素信号が読み出される。
<制御信号>
タイミング制御部121は、制御信号を信号処理部122に供給することにより、信号処理部122による信号処理(デジタル処理)の動作を制御する。
例えば、図7Aの例のように、タイミング制御部121が、データ出力を制御するデータイネーブル信号(DATA_EN)を信号処理部122に供給するようにしてもよい。この場合、データイネーブル信号(DATA_EN)が"L(Low)"のとき、信号処理部122は、データ出力(DATA)を停止する。
したがって、例えば、タイミング制御部121は、信号処理部122に供給するデータイネーブル信号(DATA_EN)を"L(Low)"とし、読み出し処理やアナログ処理の内、少なくともいずれか一方への影響が少ない期間のみ、そのデータイネーブル信号(DATA_EN)を"H(High)"とする。また、例えば、タイミング制御部121は、信号処理部122に供給するデータイネーブル信号(DATA_EN)を"H(High)"とし、読み出し処理やアナログ処理の内、少なくともいずれか一方への影響が大きい期間のみ、そのデータイネーブル信号(DATA_EN)を"L(Low)"とする。
また、例えば、図7Bの例のように、タイミング制御部121が、信号処理部122のクロック信号を制御するクロックイネーブル信号(CLK_EN)を信号処理部122に供給するようにしてもよい。この場合、クロックイネーブル信号(CLK_EN)が"L(Low)"のとき、信号処理部122へのクロック信号(CLK)の供給が停止する。
したがって、例えば、タイミング制御部121は、信号処理部122に供給するクロックイネーブル信号(CLK_EN)を"L(Low)"とし、読み出し処理やアナログ処理の内、少なくともいずれか一方への影響が少ない期間のみ、そのクロックイネーブル信号(CLK_EN)を"H(High)"とする。また、例えば、タイミング制御部121は、信号処理部122に供給するクロックイネーブル信号(CLK_EN)を"H(High)"とし、読み出し処理やアナログ処理の内、少なくともいずれか一方への影響が大きい期間のみ、そのクロックイネーブル信号(CLK_EN)を"L(Low)"とする。
以上のような制御信号を用いることにより、タイミング制御部121は、信号処理部122の動作を制御することができる。
<制御処理の流れ>
次に、図8のフローチャートを参照して、以上のような信号処理部122の動作の制御を行うためにタイミング制御部121が実行する制御処理の流れの例を説明する。制御処理が開始されると、タイミング制御部121は、ステップS101において、例えば、画素アレイ部111に制御信号を供給する等して画素アレイ部111の動作を制御し、画素アレイの各画素に光電変換を行わせ、各画素から画素信号を読み出させる。
ステップS102において、タイミング制御部121は、例えばアナログ処理部112に制御信号を供給する等してアナログ処理部112の動作を制御し、ステップS101の制御により得られたアナログの各画素信号に対して、例えばA/D変換等のアナログ処理を行わせる。
ステップS103において、タイミング制御部121は、例えば信号処理部122に制御信号(例えば図7のデータイネーブル信号(DATA_EN)やクロックイネーブル信号(CLK_EN))を供給する等して信号処理部122の動作を制御し、他の処理(例えば、ステップS101の制御による読み出し処理、ステップS102の制御によるアナログ処理、ステップS104の制御による出力処理等)への影響が少ないタイミングで、ステップS102の制御により得られたデジタルの画像データに対してデジタル処理を行わせる。
ステップS104において、タイミング制御部121は、例えば出力部116に制御信号を供給する等して出力部116の動作を制御し、ステップS103の制御により適宜デジタル処理された画像データを出力させる。
ステップS104の処理が終了すると、制御処理が終了する。
以上の制御処理において、ステップS101の制御により実行される読み出し処理、ステップS102の制御により実行されるアナログ処理、およびステップS104の制御により実行される出力処理の各処理は、予め定められた所定のタイミングで実行される。各処理の実行タイミングはどのようなタイミングであってもよいが、一般的に、これらの処理は、少なくともその一部が、互いに並行して実行される。つまり、これらの各処理の処理実行期間の少なくとも一部が重複する。
これらの処理に対して、デジタル処理は、ステップS103の制御により、他の処理への影響が少ないタイミングで実行される。つまり、タイミング制御部121は、以上のような制御処理を実行することにより、デジタル処理を、他の処理への影響が少ないタイミングで実行させることができる。したがって、イメージセンサ100は、出力画像の画質の低減を抑制することができる。
なお、このデジタル処理の実行タイミングが、他の処理の実行タイミングに基づいて予め決められていてももちろんよい。
<フレーム時間分離>
次に、図8の制御処理のステップS103の制御の詳細の例について説明する。デジタル処理は、例えば、読み出し処理が実行されていない期間に実行させるようにしてもよい。また、デジタル処理は、例えば、アナログ処理が実行されていない期間に実行させるようにしてもよい。また、デジタル処理は、例えば、出力処理が実行されていない期間に実行させるようにしてもよい。また、デジタル処理は、例えば、読み出し処理、アナログ処理、および出力処理の内、少なくともいずれか1つが実行されていない期間に実行させるようにしてもよいし、これらの処理が全て実行されていない期間に実行させるようにしてもよい。
例えば、図9に示されるように、1フレーム分の処理を行う期間(垂直同期期間XVS)において、読み出し処理、アナログ処理、出力処理のいずれも実行されていない期間にデジタル処理を実行するようにしてもよい。図9の例の場合、デジタル処理によりクロストークノイズや電源ノイズが発生するが、他の処理(読み出し処理、アナログ処理、出力処理)がこのデジタル処理と並行して実行されないため、そのノイズは他の処理にほとんど伝搬しない。したがって、デジタル処理によるノイズの、他の処理への影響を低減させることができる。つまり、タイミング制御部121が、このようにデジタル処理の実行タイミングを制御することにより、イメージセンサ100は、出力画像の画質の低減を抑制することができる。
この場合の、ステップS103において実行されるデジタル制御処理の流れの例を、図10のフローチャートを参照して説明する。
デジタル制御処理が開始されると、タイミング制御部121は、ステップS121において信号処理部122を制御し、画像データに対してデジタル処理を実行させる。信号処理部122は、このタイミング制御部121の制御に基づいて、ステップS102の制御により得られた画像データに対して、デジタル処理として簡易な処理である1次処理を行う。この1次処理の内容は任意であり、省略することもできる。
ステップS122において、タイミング制御部121は、信号処理部122を制御し、画像データを、フレームメモリ115に格納させる。信号処理部122は、このタイミング制御部121の制御に基づいて、ステップS121の制御によりフロントエンド処理された画像データを、メモリバス114を介してフレームメモリ115に供給し、格納させる。
ステップS123において、タイミング制御部121は、処理対象の画像データに対して未処理のデジタル処理が存在するか否かを判定する。なお、この処理対象の画像データは、フレーム全体の画像データであってもよいし、フレーム内の一部の画像データであってもよい。また、処理対象の画像データは、ステップS122の制御によりフレームメモリ115に格納された画像データでなくてもよい。例えば、ステップS122の制御によりフレームメモリ115に格納された画像データのフレームよりも前のフレームの画像データ(以前に格納された画像データ)を、処理対象の画像データとしてもよい。
未処理のデジタル処理が存在すると判定された場合、処理はステップS124に進む。
ステップS124において、タイミング制御部121は、デジタル処理以外の他の処理(例えば、読み出し処理、アナログ処理、出力処理等)が行われていないか否かを判定する。他の処理が行われていないと判定された場合、処理はステップS125に進む。
この「他の処理が行われていない」場合は、「他の処理が完全に行われていない(いずれの他の処理も行われていない)場合」であってもよいし、「少なくとも他の処理の一部が行われていない場合」であってもよい。例えば、他の処理が、読み出し処理、アナログ処理、および出力処理であるとすると、これらの処理の全てが行われていない場合のみ処理がステップS125に進むようにしてもよいし、これらの処理の内いずれか1つでも行われていない場合は、処理がステップS125に進むようにしてもよいし、これらの処理の内の所定数(例えば2つ)以上の処理が行われていない場合は、処理がステップS125に進むようにしてもよい。
また、例えば、アナログ処理が行われていない場合や、アナログ処理と読み出し処理が行われていない場合等のように、他の処理の中の所定の処理が実行されていない場合に処理がステップS125に進むようにしてもよい。
ステップS125において、タイミング制御部121は、信号処理部122を制御し、処理対象の画像データをフレームメモリ115から読み出させる。信号処理部122は、このタイミング制御部121の制御に基づいて、フレームメモリ115に格納されている処理対象の画像データを、メモリバス114を介してフレームメモリ115から取得する。
ステップS126において、タイミング制御部121は、信号処理部122を制御し、画像データに対してデジタル処理を行う。信号処理部122は、このタイミング制御部121の制御に基づいて、ステップS125の制御によりフレームメモリ115から読み出された画像データに対して、デジタル処理として2次処理を行う。この2次処理の内容は任意である。
ステップS127において、タイミング制御部121は、信号処理部122を制御し、画像データを、フレームメモリ115に格納させる。信号処理部122は、このタイミング制御部121の制御に基づいて、ステップS126の制御によりバックエンド処理された画像データを、メモリバス114を介してフレームメモリ115に供給し、格納させる。
ステップS127の処理が終了すると、処理はステップS123に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
また、ステップS124において、他の処理が行われていると判定された場合、ステップS125乃至ステップS127の処理が省略され、処理はステップS123に戻り、それ以降の処理が繰り返される。この「他の処理が行われている」場合は、上述した「他の処理が行われていない場合」以外の全ての場合である。
以上のように、処理対象の画像データに対して未処理のデジタル処理(2次処理)が無くなるまで、ステップS123乃至ステップS127の各処理が実行される。
そしてステップS123において、未処理のデジタル処理が存在しないと判定された場合、処理はステップS128に進む。ステップS128において、タイミング制御部121は、信号処理部122を制御し、処理対象の画像データ(出力する画像データ)をフレームメモリ115から読み出させる。信号処理部122は、このタイミング制御部121の制御に基づいてデジタル処理として3次処理を行い、フレームメモリ115に格納されている処理対象の画像データを、メモリバス114を介してフレームメモリ115から取得し、出力部116に供給する。
ステップS128の処理が終了すると、デジタル制御処理が終了し、処理は、図8に戻る。
以上のようにデジタル制御処理を行うことにより、タイミング制御部121は、デジタル処理のフロー制御を実現し、他の処理が実行されていない期間にデジタル処理を実行させるようにすることができる。したがって、デジタル処理によるノイズの、他の処理への影響を低減させることができ、イメージセンサ100は、出力画像の画質の低減を抑制することができる。
また、以上のようにデジタル制御処理を行うことにより、アナログ回路とデジタル回路が同時に動作する期間が低減するので、電源配線やグランド配線に生じる、消費電力増大に伴うIR積の電圧降下であるIRドロップを低減させることができる。したがって、イメージセンサ100は、電圧マージンを増大させることができる。
<ライン時間分離>
また、デジタル処理は、例えば、アナログ処理がノイズの影響を受け難い期間に実行させるようにしてもよい。換言するに、アナログ処理がノイズの影響を受け易い期間は、デジタル処理を停止するようにしてもよい。そのアナログ処理は、例えば、アナログの画素信号をデジタルの画像データに変換するA/D変換処理を含むようにしてもよい。そして、アナログ処理がノイズの影響を受け易い期間は、そのA/D変換処理における、画素信号と所定の参照信号との比較している期間であるようにしてもよい。すなわち、その画素信号と所定の参照信号との比較中は、デジタル処理を停止させるようにしてもよい。換言するに、それ以外の期間に、デジタル処理を行わせるようにしてもよい。
例えば、アナログ処理としてA/D変換処理を用いた相関二重サンプリングが行われるようにし、アナログ処理がノイズの影響を受け易い期間が、その相関二重サンプリングのP相とD相のそれぞれについてのA/D変換処理における、画素信号と所定の参照信号との比較している期間であるようにしてもよい。例えば、図11に示されるように、1ライン分の処理を行う期間(水平同期期間XHS)において、アナログ処理として行われる相関二重サンプリングのP相とD相のそれぞれについてのA/D変換処理における、画素信号と所定の参照信号との比較が行われている期間において、デジタル処理を停止させ、それ以外の期間においてデジタル処理を実行させるようにしてもよい。
この場合も、デジタル処理によりクロストークノイズや電源ノイズが発生するが、アナログ処理がノイズの影響を受け易い期間は、そのデジタル処理が行われないため、そのノイズはアナログ処理に伝搬し難い。したがって、デジタル処理によるノイズの、アナログ処理への影響を低減させることができる。つまり、タイミング制御部121が、このようにデジタル処理の実行タイミングを制御することにより、イメージセンサ100は、出力画像の画質の低減を抑制することができる。
この場合の、ステップS103において実行されるデジタル制御処理の流れの例を、図12のフローチャートを参照して説明する。この場合も、デジタル制御処理は、図10のフローチャートを参照して説明した場合と基本的に同様に行われる。つまり、図12のステップS141乃至ステップS143の各処理、並びに、ステップS145乃至ステップS148の各処理は、それぞれ、図10のステップS121乃至ステップS123、並びに、ステップS125乃至ステップS128の各処理と同様に実行される。
ただし、図12の例の場合、図10のステップS124の代わりに、ステップS144の処理が行われる。
ステップS144において、タイミング制御部121は、ステップS124の場合と異なり、デジタル処理以外の他の処理(例えば、アナログ処理)が影響を受け難い状態であるか否かを判定する。他の処理が影響を受け難い状態であると判定された場合、処理はステップS145に進む。
なお、他の処理は、アナログ処理であってもよいが、アナログ処理以外の処理であってもよい。また、この「他の処理が影響を受け難い状態である」場合は、実行される他の処理によって定まる期間であり、一般的にはどのようなものであってもよい。例えば、他の処理として、A/D変換処理等のアナログ処理が行われる場合、上述した「A/D変換処理における、画素信号と所定の参照信号との比較が行われている期間」であってもよい。
この「他の処理が影響を受け難い状態」の期間は、予め定められていてもよい。その場合、タイミング制御部121は、現在がどの期間であるかを判定することにより、「他の処理が影響を受け難い状態」の期間であるか否かを判定することができる。また、この「他の処理が影響を受け難い状態」の期間は、予め定められていなくてもよい。その場合、タイミング制御部121は、何らかの方法で、実行されている他の処理が「影響を受け難い状態」であるか否かを判定するようにすればよい。この判定方法は任意である。
ステップS145に処理が進むと、ステップS145乃至ステップS147の各処理が実行され、処理はステップS143に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
また、ステップS144において、他の処理が影響を受け難い状態でないと判定された場合、ステップS145乃至ステップS147の処理が省略され、処理はステップS143に戻り、それ以降の処理が繰り返される。この「他の処理が影響を受け難い状態」でない場合は、上述した「他の処理が影響を受け難い状態」である場合以外の全ての場合である。
ステップS148の処理が終了すると、デジタル制御処理が終了し、処理は、図8に戻る。
以上のようにデジタル制御処理を行うことにより、タイミング制御部121は、デジタル処理のフロー制御を実現し、他の処理が影響を受け難い状態である期間にデジタル処理を実行させるようにすることができる。したがって、デジタル処理によるノイズの、他の処理への影響を低減させることができ、イメージセンサ100は、出力画像の画質の低減を抑制することができる。
<DRAM制御>
また、上述したような画像データに対するデジタル処理だけでなく、フレームメモリ115に対する制御処理(例えばDRAMのリフレッシュ等)についても、上述したデジタル処理の場合と同様に制御するようにしてもよい。このフレームメモリ115に対する制御処理には、例えばリフレッシュ制御(オートリフレッシュ等)のような、制御対象がデータでない処理が含まれるようにすることができる。つまり、このようなデータ制御でない処理についても、本技術を適用することができる。
例えば、図13に示されるように、図9の場合と同様に、1フレーム分の処理を行う期間(垂直同期期間XVS)において、読み出し処理、アナログ処理、出力処理のいずれも実行されていない期間に、フレームメモリ115に対する制御処理を実行するようにしてもよい。図13の例の場合、読み出し処理やアナログ処理が行われる期間は、フレームメモリ115に対する制御処理が停止されている(図13の例の場合、この期間、デジタル処理や出力処理も停止されている)。
このようにすることにより、他の処理(読み出し処理、アナログ処理、出力処理)がこのノイズ源となるフレームメモリ115に対する制御処理と並行して実行されないため、そのノイズは他の処理にほとんど伝搬しない。したがって、フレームメモリ115に対する制御処理によるノイズの、他の処理への影響を低減させることができる。つまり、タイミング制御部121が、このようにフレームメモリ115に対する制御処理の実行タイミングを制御することにより、イメージセンサ100は、出力画像の画質の低減を抑制することができる。
タイミング制御部121は、このような制御を行うために、フレームメモリ制御処理を実行する。図14のフローチャートを参照して、このフレームメモリ制御処理の流れの例を説明する。このフレームメモリ制御処理は、上述した制御処理とは独立して実行される。例えば、このフレームメモリ制御処理が間断なく繰り返し実行されるようにしてもよいし、所定のタイミングにおいて、若しくは、何らかのトリガに基づいて、実行されるようにしてもよい。もちろん、上述した制御処理に基づく所定のタイミングにおいてフレームメモリ制御処理が実行されるようにしてもよい。
フレームメモリ制御処理が開始されると、タイミング制御部121は、ステップS161において、他の処理が行われていないか否かを判定する。ここで他の処理とは、フレームメモリ115に対する制御処理以外の任意の処理である。例えば、読み出し処理、アナログ処理、出力処理の少なくともいずれか1つを含むようにしてもよいし、さらにデジタル処理を含むようにしてもよい。
他の処理が行われていないと判定された場合、処理はステップS162に進む。ステップS162において、タイミング制御部121は、例えば信号処理部122に制御信号(例えば図7のデータイネーブル信号(DATA_EN)やクロックイネーブル信号(CLK_EN))を供給する等して信号処理部122の動作を制御し、フレームメモリ115の制御処理を行わせる。タイミング制御部121は、データ制御の対象とならないリフレッシュ制御(オートリフレッシュ等)に関しても、停止や動作のコマンド設定を制御することで、フレームメモリに対する制御処理を実現する。ステップS162の処理が終了すると、フレームメモリ制御処理が終了する。
また、ステップS161において、他の処理が行われていると判定された場合、ステップS162の処理が省略され、フレームメモリ制御処理が終了する。つまり、信号処理部122は、タイミング制御部121の制御に基づいて、他の処理が行われている間、フレームメモリ115の制御処理を停止する。
タイミング制御部121は、以上のようなフレームメモリ制御処理を実行することにより、フレームメモリ115の制御処理を、他の処理への影響が少ないタイミングで実行させることができる。したがって、イメージセンサ100は、出力画像の画質の低減を抑制することができる。
なお、以上においては、他の処理が行われていない期間にフレームメモリ115の制御処理を行う(換言するに、他の処理が行われている期間にフレームメモリ115の制御処理を停止する)用に説明したが、図11等を参照して上述したデジタル処理の例と同様に、アナログ処理がノイズの影響を受け難い期間に、フレームメモリ115の制御処理を実行させるようにしてもよい。換言するに、アナログ処理がノイズの影響を受け易い期間は、フレームメモリ115の制御処理を停止するようにしてもよい。例えば、図11に示される例と同様に、1ライン分の処理を行う期間(水平同期期間XHS)において、アナログ処理として行われる相関二重サンプリングのP相とD相のそれぞれについてのA/D変換処理における、画素信号と所定の参照信号との比較が行われている期間において、フレームメモリ115の制御処理を停止させ、それ以外の期間においてフレームメモリ115の制御処理を実行させるようにしてもよい。
<2.第2の実施の形態>
<消費電力の検出>
また、消費電力の大きさに応じてデジタル制御処理の動作タイミングを制御するようにしてもよい。その場合のイメージセンサの構成例を図15に示す。図15に示されるイメージセンサ200は、本技術を適用した撮像素子の一実施の形態であり、イメージセンサ100と同様に、被写体からの光を光電変換して画像データとして出力するデバイスである。図15に示されるように、イメージセンサ200は、イメージセンサ100(図3)と基本的に同様の構成を有する。ただし、イメージセンサ200は、さらに消費電力検出部211を有する。
消費電力検出部211は、イメージセンサ200の実際の消費電力の大きさ(または電流値)を検出する。この消費電力(若しくは電流)の大きさの検出方法は任意である。消費電力検出部211は、その検出結果をタイミング制御部121に供給する。タイミング制御部121は、その検出結果に基づいて、デジタル処理の動作タイミングを制御する。
例えば、図16に示される例のように、消費電力(若しくは電流)が大きい期間は、デジタル処理を停止するようにしてもよい(換言するに、消費電力(若しくは電流)が小さい期間にデジタル処理を実行するようにしてもよい)。
消費電力(若しくは電流)が大きいか否かを判定する方法は任意である。例えば、予め定められた所定の閾値に基づいて消費電力(若しくは電流)が大きいか否かを判定するようにしてもよいし、消費電力(若しくは電流)のピーク値(最大値)等に基づいて、現在の消費電力(若しくは電流)の大きさを判定するようにしてもよい。もちろん、これら以外の方法であってもよい。
このように、消費電力が増大する期間にデジタル処理を停止することにより、イメージセンサ200は、デジタル処理の電源ノイズに起因する出力画像の画質劣化を抑制することができる。
なお、このイメージセンサ200も、イメージセンサ100の場合と同様に、フレームメモリの代わりにラインメモリを用いるようにしてもよい。その場合の構成は、図5を参照して説明した場合と同様であるので、その説明を省略する。換言するに、図5の構成に加え、図13のように消費電力検出部211を設けるようにしてもよい。
<制御処理の流れ>
次に、図17のフローチャートを参照して、この場合の制御処理の流れの例を説明する。制御処理が開始されると、消費電力検出部211は、ステップS201において、消費電力(若しくは電流)の計測を開始する。これ以降、消費電力(若しくは電流)の計測は継続して(連続して若しくは断続的に)行われる。
ステップS202およびステップS203の各処理は、ステップS101およびステップS102の各処理(図8)と同様に実行される。
ステップS204において、タイミング制御部121は、例えば信号処理部122に制御信号(例えば図7のデータイネーブル信号(DATA_EN)やクロックイネーブル信号(CLK_EN))を供給する等して信号処理部122の動作を制御し、ステップS201において開始された消費電力(若しくは電流)の検出の結果に基づくタイミングで、ステップS203の制御により得られたデジタルの画像データに対してデジタル処理を行わせる。
ステップS205の処理は、ステップS104の処理(図8)と同様に実行される。
ステップS205の処理が終了すると、制御処理が終了する。
以上の制御処理において、デジタル処理は、ステップS204の制御により、消費電力(若しくは電流)の大きさに基づくタイミングで実行される。つまり、タイミング制御部121は、以上のような制御処理を実行することにより、デジタル処理を、他の処理への電源ノイズの影響が少ないタイミングで実行させることができる。したがって、イメージセンサ200は、出力画像の画質の低減を抑制することができる。
<デジタル制御処理の流れ>
ステップS204において実行されるデジタル制御処理の流れの例を、図18のフローチャートを参照して説明する。この場合も、デジタル制御処理は、図10のフローチャートを参照して説明した場合と基本的に同様に行われる。つまり、図18のステップS221乃至ステップS223の各処理、並びに、ステップS225乃至ステップS228の各処理は、それぞれ、図10のステップS121乃至ステップS123、並びに、ステップS125乃至ステップS128の各処理と同様に実行される。
ただし、図18の例の場合、図10のステップS124の代わりに、ステップS224の処理が行われる。
ステップS224において、タイミング制御部121は、ステップS124の場合と異なり、ステップS201(図17)において開始された消費電力(若しくは電流)の検出の結果に基づいて、現在の消費電力が小さいか否かを判定する。消費電力が小さいと判定された場合、処理はステップS225に進む。
ステップS225に処理が進むと、ステップS225乃至ステップS227の各処理が実行され、処理はステップS223に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
また、ステップS224において、消費電力が大きいと判定された場合、ステップS225乃至ステップS227の処理が省略され、処理はステップS223に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
ステップS228の処理が終了すると、デジタル制御処理が終了し、処理は、図17に戻る。
以上のようにデジタル制御処理を行うことにより、タイミング制御部121は、デジタル処理のフロー制御を実現し、消費電力が増大する期間にデジタル処理を停止することができる。したがって、イメージセンサ200は、デジタル処理の電源ノイズに起因する出力画像の画質劣化を抑制することができる。
<電源端子>
従来のイメージセンサ10(図1)の場合、電源やグランド配線上に生じるIRドロップの影響を抑制するために、図19Aに示される例のように、デジタル電源を使用するアナログ回路であって、瞬時電流変化が大きい回路に対して、専用のパッド(デジタル電源x、デジタルGNDx)を設ける必要があった。その分、半導体チップの面積が増大し、製造コストが増大するおそれがあった。仮にチップサイズを大きくしないとすると、回路のレイアウト設計における制約が増大し、その制約により設計がより困難になり、開発コストが増大するおそれがあった。
これに対して、本技術を適用したイメージセンサ100の場合、アナログ処理(例えばA/D変換処理)と、デジタル処理とを互いに異なる期間に実行することができる。つまり、イメージセンサ100の場合、アナログ回路によるIRドロップの他の回路への影響を低減させることができる。したがって、イメージセンサ100の場合、図19Bに示されるように、瞬時電流変化が大きなデジタル電源を使用するアナログ回路に対して、専用のパッド(デジタル電源x、デジタルGNDx)を設ける必要が無い。つまり、瞬時電流変化が大きなデジタル電源を使用するアナログ回路も、他のデジタル回路と同一の電源(デジタル電源)やグランド(デジタルGND)を利用する(電源やグランドの配線やパッドを共通化する)ことができる。
したがって、図19Aのイメージセンサ10の場合に比べて、電源やグランドに関するパッド数や配線等を低減させることができ、その分、半導体チップの面積を低減し、製造コストを低減させることができる。また、仮にチップサイズを小さくしないとすると、電源やグランドに関するパッド数や配線等が低減することにより、回路のレイアウト設計における制約が低減し、設計がより容易になり、開発コストが低減させることができる。
なお、イメージセンサ200の場合、消費電力(若しくは電流)の大きさに基づいて、デジタル処理が制御される。より具体的には、消費電力(若しくは電流)が小さい期間、すなわち、マージンがある状態においてデジタル処理が実行される。したがって、イメージセンサ200の場合も、アナログ回路によるIRドロップの他の回路への影響を低減させることができる。つまり、この場合も、瞬時電流変化が大きなデジタル電源を使用するアナログ回路が、他のデジタル回路と同一の電源やグランドを利用するようにすることができる。
<デジタル処理の動作の制御>
なお、以上においては、本技術を適用したイメージセンサ100やイメージセンサ200のタイミング制御部121は、条件を満たさない期間(例えば、他の処理が行われている期間、他の処理が影響を受け易い状態の期間、または、消費電力(若しくは電流)が大きい期間)において、データイネーブル信号(DATA_EN)やクロックイネーブル信号(CLK_EN)等によって信号処理部122を制御し、デジタル処理が行われない(若しくは処理結果が出力されない)ようにするように説明した。
しかしながら、デジタル処理の制御方法はこの方法に限らない。例えば、上述したような条件を満たさない期間において、デジタル処理を完全に停止させずに、動作を間引くようにしてもよい。
例えば、図7Bの例において、タイミング制御部121が、クロックイネーブル信号(CLK_EN)を"L(Low)"とする代わりに、そのクロックイネーブル信号(CLK_EN)の値("L(Low)"若しくは"H(High)")を所定の周波数で切り替えるようにしてもよい。つまり、図7Bの例において、クロックイネーブル信号(CLK_EN)を"L(Low)"とされた期間の一部において、クロックイネーブル信号(CLK_EN)が"H(High)"となり、その間だけデジタル処理が行われるようになる。換言するに、デジタル処理の動作が制限されない場合に比べて、クロックイネーブル信号(CLK_EN)が"L(Low)"の期間の分だけ、デジタル処理が実行される期間が短くなる。
このように制御することにより、デジタル処理は完全に停止しないが、実行される期間が低減するので、その分、デジタル処理による他の処理への影響を低減させることができる。したがって、出力画像の画質の低減を抑制することができる。
なお、デジタル処理が実行される期間を低減する制御方法は、任意であり、上述した例に限らない。例えば、低減する度合いを複数段階で制御することができるようにしてもよい。例えば、クロックイネーブル信号(CLK_EN)の値を切り替える周波数を可変としてもよい。例えば、「100MHz」、「50MHz」、「25MHz」、「"L(Low)"に固定」等のように複数の選択肢を予め用意し、条件に応じて、その中のいずれかが選択されるようにしてもよいし、条件に応じてクロックイネーブル信号(CLK_EN)の値を切り替える周波数を任意に設定することができるようにしてもよい。
例えば、図10の場合、ステップS124において他の処理が行われているか否かが判定されるが、その際、実行中の他の処理の数や負荷量等に応じて、クロックイネーブル信号(CLK_EN)の値を切り替える周波数が設定(若しくは選択)されるようにしてもよい。
また、例えば、図12の場合、ステップS144において他の処理が影響を受け難い状態であるか否かが判定されるが、その際、影響を受け易い状態の他の処理の数や負荷量等に応じて、クロックイネーブル信号(CLK_EN)の値を切り替える周波数が設定(若しくは選択)されるようにしてもよい。
さらに、例えば、図18の場合、ステップS224において消費電力が大きいか否かが判定されるが、その際、消費電力の大きさ等に応じて、クロックイネーブル信号(CLK_EN)の値を切り替える周波数が設定(若しくは選択)されるようにしてもよい。
もちろん、この条件の内容は、任意であり、上述した例に限らない。また、以上においては、クロックイネーブル信号(CLK_EN)の値を周期的に切り替えるように説明したが、この切り替えは周期的でなくてもよい。また、クロックイネーブル信号(CLK_EN)の代わりに、図7Aのように、データイネーブル信号(DATA_EN)を用いるようにしてもよい。その場合も、上述したクロックイネーブル信号(CLK_EN)の場合と同様に制御するようにすればよい。
<3.第3の実施の形態>
<イメージセンサの物理構成>
なお、本技術を適用する撮像素子は、例えば、封止されたパッケージやパッケージが回路基板に設置されたモジュール等として実現することができる。例えば、パッケージとして実現する場合、そのパッケージにおいて撮像素子が、単一の半導体基板により構成されるようにしてもよいし、互いに重畳される複数の半導体基板により構成されるようにしてもよい。
図20は、本技術を適用した撮像素子であるイメージセンサ100の物理構成の一例を示す図である。
図20Aに示される例の場合、図3を参照して説明したイメージセンサ100の回路構成は、全て単一の半導体基板に形成される。図20Aの例の場合、画素・アナログ処理部311、デジタル処理部113、およびフレームメモリ115を囲むように出力部116−1乃至出力部116−4が配置されている。画素・アナログ処理部311は、画素アレイ部111とアナログ処理部112の構成(例えば、画素アレイやA/D変換部等)が形成される領域である。出力部116−1乃至出力部116−4は、出力部116の構成(例えば、I/Oセル等)が配置される領域である。
もちろん、図20Aの構成例は一例であり、各処理部の構成の配置は、この例に限らない。
図20Bに示される例の場合、図3を参照して説明したイメージセンサ100の回路構成は、互いに重畳される2枚の半導体基板(積層チップ(画素チップ321および回路チップ322))に形成される。
画素チップ321には、画素・アナログ処理部311、デジタル処理部113、並びに、出力部116−1および出力部116−2が形成される。出力部116−1および出力部116−2は、出力部116の構成(例えば、I/Oセル等)が配置される領域である。
また、回路チップ322には、フレームメモリ115が形成されている。
上述したように画素チップ321および回路チップ322は、互いに重畳され、多層構造(積層構造)を形成する。画素チップ321に形成されるデジタル処理部113と回路チップ322に形成されるフレームメモリ115は、ビア領域(VIA)323およびビア領域(VIA)324に形成される貫通ビア(VIA)等を介して互いに電気的に接続されている(メモリバス114が形成される)。
このような積層構造のイメージセンサにも本技術を適用することができる。なお、この半導体基板(積層チップ)の数(層数)は任意であり、例えば、3層以上であってもよい。
<4.第4の実施の形態>
<撮像装置>
なお、本技術は、撮像素子以外にも適用することができる。例えば、撮像装置のような、撮像素子を有する装置(電子機器等)に本技術を適用するようにしてもよい。図21は、本技術を適用した電子機器の一例としての撮像装置の主な構成例を示すブロック図である。図21に示される撮像装置600は、被写体を撮像し、その被写体の画像を電気信号として出力する装置である。
図21に示されるように撮像装置600は、光学部611、CMOSイメージセンサ612、画像処理部613、表示部614、コーデック処理部615、記憶部616、出力部617、通信部618、制御部621、操作部622、およびドライブ623を有する。
光学部611は、被写体までの焦点を調整し、焦点が合った位置からの光を集光するレンズ、露出を調整する絞り、および、撮像のタイミングを制御するシャッタ等よりなる。光学部611は、被写体からの光(入射光)を透過し、CMOSイメージセンサ612に供給する。
CMOSイメージセンサ612は、入射光を光電変換して画素毎の信号(画素信号)をA/D変換し、CDS等の信号処理を行い、処理後の撮像画像データを画像処理部613に供給する。
画像処理部613は、CMOSイメージセンサ612により得られた撮像画像データを画像処理する。より具体的には、画像処理部613は、CMOSイメージセンサ612から供給された撮像画像データに対して、例えば、混色補正や、黒レベル補正、ホワイトバランス調整、デモザイク処理、マトリックス処理、ガンマ補正、およびYC変換等の各種画像処理を施す。画像処理部613は、画像処理を施した撮像画像データを表示部614に供給する。
表示部614は、例えば、液晶ディスプレイ等として構成され、画像処理部613から供給された撮像画像データの画像(例えば、被写体の画像)を表示する。
画像処理部613は、さらに、画像処理を施した撮像画像データを、必要に応じて、コーデック処理部615に供給する。
コーデック処理部615は、画像処理部613から供給された撮像画像データに対して、所定の方式の符号化処理を施し、得られた符号化データを記憶部616に供給する。また、コーデック処理部615は、記憶部616に記録されている符号化データを読み出し、復号して復号画像データを生成し、その復号画像データを画像処理部613に供給する。
画像処理部613は、コーデック処理部615から供給される復号画像データに対して所定の画像処理を施す。画像処理部613は、画像処理を施した復号画像データを表示部614に供給する。表示部614は、例えば、液晶ディスプレイ等として構成され、画像処理部613から供給された復号画像データの画像を表示する。
また、コーデック処理部615は、画像処理部613から供給された撮像画像データを符号化した符号化データ、または、記憶部616から読み出した撮像画像データの符号化データを出力部617に供給し、撮像装置600の外部に出力させるようにしてもよい。また、コーデック処理部615は、符号化前の撮像画像データ、若しくは、記憶部616から読み出した符号化データを復号して得られた復号画像データを出力部617に供給し、撮像装置600の外部に出力させるようにしてもよい。
さらに、コーデック処理部615は、撮像画像データ、撮像画像データの符号化データ、または、復号画像データを、通信部618を介して他の装置に伝送させるようにしてもよい。また、コーデック処理部615は、撮像画像データや画像データの符号化データを、通信部618を介して取得するようにしてもよい。コーデック処理部615は、通信部618を介して取得した撮像画像データや画像データの符号化データに対して、適宜、符号化や復号等を行う。コーデック処理部615は、得られた画像データ若しくは符号化データを、上述したように、画像処理部613に供給したり、記憶部616、出力部617、および通信部618に出力するようにしてもよい。
記憶部616は、コーデック処理部615から供給される符号化データ等を記憶する。記憶部616に格納された符号化データは、必要に応じてコーデック処理部615に読み出されて復号される。復号処理により得られた撮像画像データは、表示部614に供給され、その撮像画像データに対応する撮像画像が表示される。
出力部617は、外部出力端子等の外部出力インターフェイスを有し、コーデック処理部615を介して供給される各種データを、その外部出力インターフェイスを介して撮像装置600の外部に出力する。
通信部618は、コーデック処理部615から供給される画像データや符号化データ等の各種情報を、所定の通信(有線通信若しくは無線通信)の通信相手である他の装置に供給する。また、通信部618は、所定の通信(有線通信若しくは無線通信)の通信相手である他の装置から、画像データや符号化データ等の各種情報を取得し、それをコーデック処理部615に供給する。
制御部621は、撮像装置600の各処理部(点線620内に示される各処理部、操作部622、並びに、ドライブ623)の動作を制御する。
操作部622は、例えば、ジョグダイヤル(商標)、キー、ボタン、またはタッチパネル等の任意の入力デバイスにより構成され、例えばユーザ等による操作入力を受け、その操作入力に対応する信号を制御部621に供給する。
ドライブ623は、自身に装着された、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、または半導体メモリなどのリムーバブルメディア624に記憶されている情報を読み出す。ドライブ623は、リムーバブルメディア624からプログラムやデータ等の各種情報を読み出し、それを制御部621に供給する。また、ドライブ623は、書き込み可能なリムーバブルメディア624が自身に装着された場合、制御部621を介して供給される、例えば画像データや符号化データ等の各種情報を、そのリムーバブルメディア624に記憶させる。
以上のような撮像装置600のCMOSイメージセンサ612として、各実施の形態において上述した本技術を適用する。すなわち、CMOSイメージセンサ612として、上述した各実施の形態のイメージセンサ(例えば、イメージセンサ100、イメージセンサ200等)が用いられる。これにより、CMOSイメージセンサ612は、より容易に、より多様なデータ出力を実現することができる。したがって撮像装置600は、被写体を撮像することにより、より容易に、より多様なデータ出力を実現することができる。
なお、本技術を適用した撮像装置は、上述した構成に限らず、他の構成であってもよい。例えば、デジタルスチルカメラやビデオカメラだけでなく、携帯電話機、スマートホン、タブレット型デバイス、パーソナルコンピュータ等の、撮像機能を有する情報処理装置であってもよい。また、他の情報処理装置に装着して使用される(若しくは組み込みデバイスとして搭載される)カメラモジュールであってもよい。
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。上述した一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
この記録媒体は、例えば、図21に示されるように、装置本体とは別に、ユーザにプログラムを配信するために配布される、プログラムが記録されているリムーバブルメディア624により構成される。このリムーバブルメディア624には、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)や光ディスク(CD-ROMやDVDを含む)が含まれる。さらに、光磁気ディスク(MD(Mini Disc)を含む)や半導体メモリ等も含まれる。
その場合、プログラムは、そのリムーバブルメディア624をドライブ623に装着することにより、記憶部616にインストールすることができる。
また、このプログラムは、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の伝送媒体を介して提供することもできる。その場合、プログラムは、通信部18で受信し、記憶部616にインストールすることができる。
その他、このプログラムは、記憶部616や制御部621内のROM(Read Only Memory)等に、あらかじめインストールしておくこともできる。
なお、コンピュータが実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。
また、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
また、上述した各ステップの処理は、上述した各装置、若しくは、上述した各装置以外の任意の装置において、実行することができる。その場合、その処理を実行する装置が、上述した、その処理を実行するのに必要な機能(機能ブロック等)を有するようにすればよい。また、処理に必要な情報を、適宜、その装置に伝送するようにすればよい。
また、本明細書において、システムとは、複数の構成要素(装置、モジュール(部品)等)の集合を意味し、全ての構成要素が同一筐体中にあるか否かは問わない。したがって、別個の筐体に収納され、ネットワークを介して接続されている複数の装置、及び、1つの筐体の中に複数のモジュールが収納されている1つの装置は、いずれも、システムである。
また、以上において、1つの装置(または処理部)として説明した構成を分割し、複数の装置(または処理部)として構成するようにしてもよい。逆に、以上において複数の装置(または処理部)として説明した構成をまとめて1つの装置(または処理部)として構成されるようにしてもよい。また、各装置(または各処理部)の構成に上述した以外の構成を付加するようにしてももちろんよい。さらに、システム全体としての構成や動作が実質的に同じであれば、ある装置(または処理部)の構成の一部を他の装置(または他の処理部)の構成に含めるようにしてもよい。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、本技術は、1つの機能を、ネットワークを介して複数の装置で分担、共同して処理するクラウドコンピューティングの構成をとることができる。
また、上述のフローチャートで説明した各ステップは、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。
さらに、1つのステップに複数の処理が含まれる場合には、その1つのステップに含まれる複数の処理は、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。
また、本技術は、これに限らず、このような装置またはシステムを構成する装置に搭載するあらゆる構成、例えば、システムLSI(Large Scale Integration)等としてのプロセッサ、複数のプロセッサ等を用いるモジュール、複数のモジュール等を用いるユニット、ユニットにさらにその他の機能を付加したセット等(すなわち、装置の一部の構成)として実施することもできる。
なお、本技術を適用した撮像装置は、上述した構成に限らず、他の構成であってもよい。例えば、デジタルスチルカメラやビデオカメラだけでなく、携帯電話機、スマートホン、タブレット型デバイス、パーソナルコンピュータ等の、撮像機能を有する情報処理装置であってもよい。また、他の情報処理装置に装着して使用される(若しくは組み込みデバイスとして搭載される)カメラモジュールであってもよい。
また、以上において、1つの装置(または処理部)として説明した構成を分割し、複数の装置(または処理部)として構成するようにしてもよい。逆に、以上において複数の装置(または処理部)として説明した構成をまとめて1つの装置(または処理部)として構成されるようにしてもよい。また、各装置(または各処理部)の構成に上述した以外の構成を付加するようにしてももちろんよい。さらに、システム全体としての構成や動作が実質的に同じであれば、ある装置(または処理部)の構成の一部を他の装置(または他の処理部)の構成に含めるようにしてもよい。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
なお、本技術は以下のような構成も取ることができる。
(1) 画素アレイの複数の画素のそれぞれから、入射光を光電変換して得られる画素信号を読み出す画素アレイと、
アナログの前記画素信号に対して信号処理を行い、デジタルの画像データを得るアナログ処理部と、
前記画像データを格納する記憶部と、
前記記憶部から前記画像データを読み出して信号処理する信号処理部と、
処理実行タイミングを制御し、前記画素アレイによる前記画素信号を読み出す読み出し処理、および、前記アナログ処理部による前記アナログの画素信号に対する信号処理であるアナログ処理の内、少なくともいずれか一方への影響が少ないタイミングで、前記信号処理部による前記デジタルの画像データに対する信号処理であるデジタル処理を実行させる制御部と
を備える撮像素子。
(2) 前記制御部は、前記アナログ処理が実行されていない期間に前記デジタル処理を実行させる
(1)に記載の撮像素子。
(3) 前記制御部は、前記読み出し処理が実行されていない期間に前記デジタル処理を実行させる
(1)または(2)に記載の撮像素子。
(4) 前記制御部は、前記アナログ処理がノイズの影響を受け難い期間に前記デジタル処理を実行させる
(1)乃至(3)のいずれかに記載の撮像素子。
(5) 前記アナログ処理は、前記アナログの画素信号を前記デジタルの画像データに変換するA/D変換処理を含む
(1)乃至(4)のいずれかに記載の撮像素子。
(6) 前記制御部は、前記A/D変換処理における、前記画素信号と所定の参照信号との比較中に前記デジタル処理を停止させる
(1)乃至(5)のいずれかに記載の撮像素子。
(7) 前記アナログ処理は、前記A/D変換処理を用いた相関二重サンプリングを含み、
前記制御部は、P相とD相のそれぞれについて、前記A/D変換処理における、前記画素信号と所定の参照信号との比較中に前記デジタル処理を停止させる
(1)乃至(6)のいずれかに記載の撮像素子。
(8) 前記デジタル処理は、
前記信号処理した前記画像データを前記記憶部に格納させ、
出力する前記画像データを前記記憶部から読み出し、
前記記憶部から読み出された前記画像データを出力する出力部をさらに備え、
前記制御部は、処理実行タイミングを制御し、前記出力部による前記画像データを出力する出力処理への影響が少ないタイミングで前記デジタル処理を実行させる
(1)乃至(7)のいずれかに記載の撮像素子。
(9) 前記制御部は、前記出力処理が実行されていない期間に前記デジタル処理を実行させる
(1)乃至(8)のいずれかに記載の撮像素子。
(10) 前記制御部は、処理実行タイミングを制御し、前記読み出し処理および前記アナログ処理の内、少なくともいずれか一方への影響が少ないタイミングで、前記記憶部の制御処理を実行させる
(1)乃至(9)のいずれかに記載の撮像素子。
(11) 前記制御部は、前記アナログ処理が実行されていない期間に前記記憶部の制御処理を実行させる
(1)乃至(10)のいずれかに記載の撮像素子。
(12) 前記制御部は、前記読み出し処理が実行されていない期間に前記記憶部の制御処理を実行させる
(1)乃至(11)のいずれかに記載の撮像素子。
(13) 前記記憶部は、フレームメモリである
(1)乃至(12)のいずれかに記載の撮像素子。
(14) 消費電力を検出する消費電力検出部をさらに備え、
前記制御部は、前記消費電力検出部による前記消費電力の検出結果に基づいて、前記デジタル処理の処理実行タイミングを制御する
(1)乃至(13)のいずれかに記載の撮像素子。
(15) 前記制御部は、前記消費電力が小さい期間に前記デジタル処理を実行させる
(1)乃至(14)のいずれかに記載の撮像素子。
(16) 各処理部のデジタル電源を利用して駆動する回路は、共通のデジタル電源を利用する
(1)乃至(15)のいずれかに記載の撮像素子。
(17) 前記画素アレイ、前記アナログ処理部、前記信号処理部、および前記制御部は、互いに同一の半導体基板に形成される
(1)乃至(16)のいずれかに記載の撮像素子。
(18) 前記記憶部も前記半導体基板に形成される
(1)乃至(17)のいずれかに記載の撮像素子。
(19) 処理実行タイミングを制御し、画素アレイの複数の画素のそれぞれから、入射光を光電変換して得られる画素信号を読み出す読み出し処理、並びに、前記画素アレイの各画素から読み出されたアナログの前記画素信号に対して信号処理を行い、デジタルの画像データを得るアナログ処理の内、少なくともいずれか一方への影響が少ないタイミングで、前記デジタルの画像データに対する信号処理であるデジタル処理を実行させる
制御方法。
(20) 被写体を撮像する撮像部と、
前記撮像部による撮像により得られた画像データを画像処理する画像処理部と
を備え、
前記撮像部は、
画素アレイの複数の画素のそれぞれから、入射光を光電変換して得られる画素信号を読み出す画素アレイと、
アナログの前記画素信号に対して信号処理を行い、デジタルの画像データを得るアナログ処理部と、
前記画像データを格納する記憶部と、
前記記憶部から前記画像データを読み出して信号処理する信号処理部と、
処理実行タイミングを制御し、前記画素アレイによる前記画素信号を読み出す読み出し処理、および、前記アナログ処理部による前記アナログの画素信号に対する信号処理であるアナログ処理の内、少なくともいずれか一方への影響が少ないタイミングで、前記信号処理部による前記デジタルの画像データに対する信号処理であるデジタル処理を実行させる制御部と
を備える撮像装置。
100 イメージセンサ, 111 画素アレイ部, 112 アナログ処理部, 113 デジタル処理部, 114 メモリバス, 115 フレームメモリ, 116 出力部, 121 タイミング制御部, 122 信号処理部, 123および124 ラインメモリ, 200 イメージセンサ, 211 消費電力検出部, 321 画素チップ, 322 回路チップ, 600 撮像装置, 612 CMOSイメージセンサ

Claims (20)

  1. 画素アレイの複数の画素のそれぞれから、入射光を光電変換して得られる画素信号を読み出す画素アレイと、
    アナログの前記画素信号に対して信号処理を行い、デジタルの画像データを得るアナログ処理部と、
    前記画像データを格納する記憶部と、
    前記記憶部から前記画像データを読み出して信号処理する信号処理部と、
    処理実行タイミングを制御し、前記画素アレイによる前記画素信号を読み出す読み出し処理、および、前記アナログ処理部による前記アナログの画素信号に対する信号処理であるアナログ処理の内、少なくともいずれか一方への影響が少ないタイミングで、前記信号処理部による前記デジタルの画像データに対する信号処理であるデジタル処理を実行させる制御部と
    を備える撮像素子。
  2. 前記制御部は、前記アナログ処理が実行されていない期間に前記デジタル処理を実行させる
    請求項1に記載の撮像素子。
  3. 前記制御部は、前記読み出し処理が実行されていない期間に前記デジタル処理を実行させる
    請求項1に記載の撮像素子。
  4. 前記制御部は、前記アナログ処理がノイズの影響を受け難い期間に前記デジタル処理を実行させる
    請求項1に記載の撮像素子。
  5. 前記アナログ処理は、前記アナログの画素信号を前記デジタルの画像データに変換するA/D変換処理を含む
    請求項1に記載の撮像素子。
  6. 前記制御部は、前記A/D変換処理における、前記画素信号と所定の参照信号との比較中に前記デジタル処理を停止させる
    請求項5に記載の撮像素子。
  7. 前記アナログ処理は、前記A/D変換処理を用いた相関二重サンプリングを含み、
    前記制御部は、P相とD相のそれぞれについて、前記A/D変換処理における、前記画素信号と所定の参照信号との比較中に前記デジタル処理を停止させる
    請求項6に記載の撮像素子。
  8. 前記デジタル処理は、
    前記信号処理した前記画像データを前記記憶部に格納させ、
    出力する前記画像データを前記記憶部から読み出し、
    前記記憶部から読み出された前記画像データを出力する出力部をさらに備え、
    前記制御部は、処理実行タイミングを制御し、前記出力部による前記画像データを出力する出力処理への影響が少ないタイミングで前記デジタル処理を実行させる
    請求項1に記載の撮像素子。
  9. 前記制御部は、前記出力処理が実行されていない期間に前記デジタル処理を実行させる
    請求項8に記載の撮像素子。
  10. 前記制御部は、処理実行タイミングを制御し、前記読み出し処理および前記アナログ処理の内、少なくともいずれか一方への影響が少ないタイミングで、前記記憶部の制御処理を実行させる
    請求項1に記載の撮像素子。
  11. 前記制御部は、前記アナログ処理が実行されていない期間に前記記憶部の制御処理を実行させる
    請求項10に記載の撮像素子。
  12. 前記制御部は、前記読み出し処理が実行されていない期間に前記記憶部の制御処理を実行させる
    請求項10に記載の撮像素子。
  13. 前記記憶部は、フレームメモリである
    請求項1に記載の撮像素子。
  14. 消費電力を検出する消費電力検出部をさらに備え、
    前記制御部は、前記消費電力検出部による前記消費電力の検出結果に基づいて、前記デジタル処理の処理実行タイミングを制御する
    請求項1に記載の撮像素子。
  15. 前記制御部は、前記消費電力が小さい期間に前記デジタル処理を実行させる
    請求項14に記載の撮像素子。
  16. 各処理部のデジタル電源を利用して駆動する回路は、共通のデジタル電源を利用する
    請求項14に記載の撮像素子。
  17. 前記画素アレイ、前記アナログ処理部、前記信号処理部、および前記制御部は、互いに同一の半導体基板に形成される
    請求項1に記載の撮像素子。
  18. 前記記憶部も前記半導体基板に形成される
    請求項17に記載の撮像素子。
  19. 処理実行タイミングを制御し、画素アレイの複数の画素のそれぞれから、入射光を光電変換して得られる画素信号を読み出す読み出し処理、並びに、前記画素アレイの各画素から読み出されたアナログの前記画素信号に対して信号処理を行い、デジタルの画像データを得るアナログ処理の内、少なくともいずれか一方への影響が少ないタイミングで、前記デジタルの画像データに対する信号処理であるデジタル処理を実行させる
    制御方法。
  20. 被写体を撮像する撮像部と、
    前記撮像部による撮像により得られた画像データを画像処理する画像処理部と
    を備え、
    前記撮像部は、
    画素アレイの複数の画素のそれぞれから、入射光を光電変換して得られる画素信号を読み出す画素アレイと、
    アナログの前記画素信号に対して信号処理を行い、デジタルの画像データを得るアナログ処理部と、
    前記画像データを格納する記憶部と、
    前記記憶部から前記画像データを読み出して信号処理する信号処理部と、
    処理実行タイミングを制御し、前記画素アレイによる前記画素信号を読み出す読み出し処理、および、前記アナログ処理部による前記アナログの画素信号に対する信号処理であるアナログ処理の内、少なくともいずれか一方への影響が少ないタイミングで、前記信号処理部による前記デジタルの画像データに対する信号処理であるデジタル処理を実行させる制御部と
    を備える撮像装置。
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