JP2015185737A - 冷却器 - Google Patents

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【課題】本明細書は、衝突噴流型の冷却器に関し、フィン近傍での冷媒流の圧力損失を低減することと、フィンと冷媒との間の熱交換効率の向上の両立を図る技術を提供する。【解決手段】冷却器2は、ベースプレート3、フィン4、仕切板5、ノズル6を備える。ベースプレート3は、筐体の一側板であって、おもて面に冷却対象物が取り付けられる。フィン4は、ベースプレートの裏面に立設されている。仕切板5は、ベースプレートに平行であり、筐体内の空間をベースプレートから遠い第1流路12とベースプレートに近い第2流路14に区画する。ノズル6は、仕切板からベースプレートに向けて伸びており、冷媒をベースプレートの裏面に向けて噴出する。フィン4は、ベースプレートと直交する方向から見たときに、屈曲しており、屈曲部4bがノズル6と重なって位置しているとともに、その屈曲部4bから両側に、冷媒流の下流に向けて拡がるように伸びている。【選択図】図1

Description

本発明は、冷却器に関する。特に、冷却器筐体の一側板に半導体チップなどの冷却対象を取り付け、その側板の裏面(筐体内側の面)に冷媒を衝突させる衝突噴流型の冷却器に関する。
半導体チップや電子部品の冷却用に、筐体の一側板に半導体チップなどの冷却対象を取り付け、その側板の裏面(筐体内側を向く面)に向けて冷媒を噴出させるタイプの冷却器が知られている。そのようなタイプの冷却器は、噴出させた冷媒を、冷却対象を取り付けた側板の裏面に衝突させることから、衝突噴流型と呼ばれる。本明細書では、説明の便宜上、冷却器の一側板であって、半導体チップなどの冷却対象を取り付ける側板を「ベースプレート」と称する。そして、冷却対象を取り付ける面を、ベースプレートの「おもて面」と称し、反対側の面(筐体内側を向く面)を「裏面」と称する場合がある。
衝突噴流型の冷却器の例が特許文献1−3に記載されている。いずれの文献の冷却器も次の共通の構造を備える。その冷却器は、内部を冷媒が通る筐体と、上記したベースプレートと、ベースプレートの裏面に立設されているフィンと、仕切板と、ノズルを備える。仕切板は、ベースプレートに平行に設けられており、筐体内の空間をベースプレートから遠い第1流路とベースプレートに近い第2流路に二分する。ノズルは、仕切板からベースプレートに向けて伸びており、冷媒をベースプレートの裏面に向けて噴出する。特許文献1と特許文献2に開示された冷却器は、さらに、筐体の一端に設けられており、第1流路に冷媒を供給する供給口と、供給口とは反対側の筐体端部に設けられており、第2流路から冷媒を排出する排出口を備える。特許文献3には供給口と排出口の明示はなく、場所は不明であるが、供給口と排出口に相当する箇所は必ず存在する。
特許文献1と2に開示された冷却器は、複数の平行なフィンを備えている。ノズルから噴出した冷媒は、ベースプレートの裏面に衝突し、フィンに沿って流れ、その後、排出口に向かって流れる。特許文献1の冷却器では、複数のフィンは、排出口に向かう冷媒の流れ方向に対して直角に設けられている。これに対して特許文献2の冷却器では、複数のフィンは、排出口に向かう冷媒の流れ方向に平行に設けられている。なお、特許文献3の冷却器では、ノズル直下に一つのフィンが設けられているのみである。そのフィンは、テーパ状であり、上端から根元に向かって拡がっている。冷媒はフィンのテーパに沿って拡がるように流れる。
特開2011−166113号公報 特開2007−281163号公報 特開2005−344974号公報
平行な複数のフィンが冷媒流の方向に直角をなしている特許文献1の冷却器では、冷媒流に対する抵抗が大きく、冷媒流の圧力損失が大きくなる。平行な複数のフィンが冷媒流の方向に平行になっている特許文献2の冷却器では、冷媒流の圧力損失は小さいが、冷媒がフィンと平行に流れるため、フィンと冷媒の間の熱交換効率が高くはない。
本明細書は、特許文献1、2に開示された冷却器と同タイプの冷却器に関し、フィンの形状を工夫し、冷媒流の圧力損失を小さくすることと、フィンと冷媒の熱交換効率向上の両立を図る技術を提供する。
本明細書が開示する冷却器は、前述したように、筐体、ベースプレート、複数のフィン、仕切板、及び、ノズルを備える。ベースプレートは、筐体の一つの側板であって、おもて面に冷却対象物が取り付けられる。複数のフィンは、ベースプレートの裏面に立設されている。複数のフィンは相互に平行に配置されている。仕切板は、ベースプレートに平行に設けられており、筐体内の空間をベースプレートから遠い第1流路とベースプレートに近い第2流路に区画する。ノズルは、仕切板からベースプレートに向けて伸びており、冷媒を第1流路からベースプレートの裏面に向けて噴出する。冷却器の筐体には、冷媒の供給口と排出口が設けられている。供給口は、第1流路に通じており、排出口は第2流路に通じている。供給口と排出口は、供給口と排出口は、冷却器の筐体の互いに反対側の端部に設けられており、冷媒の流れ方向を決める。別言すれば、供給口と排出口は、仕切板と平行な方向で筐体の両端に設けられており、冷媒は供給口から排出口に向かって流れる。本明細書が開示する冷却器は、上記した構造に加えて、フィンが次の構成を備える。即ち、フィンは、ベースプレートと直交する方向から見たときに、屈曲しており、屈曲部がノズルと重なって位置しているとともに、屈曲部から両側に、冷媒流の下流に向けて拡がるように伸びている。
なお、フィンの上端と仕切板との間には空間が設けられており、その空間は排出口に向かう冷媒の流路となる。冷媒流は、フィンの間では乱流となるが、「冷媒流の下流」とは、このフィンの上端と仕切板との間における冷媒流における下流を意味する。別言すれば、冷媒流の方向は、ベースプレートに直交する方向からみたときに冷媒の供給口から排出口に向かう方向に一致する。また、複数のフィンの全てにおいて屈曲部がノズルと重なっていなくともよい。一部のフィンにおいて、屈曲部がノズルと重なっていればよい。また、冷媒流に直交する方向に複数のノズルが設けられており、一枚のフィンが夫々のノズルに対して上記の屈曲部を有し、夫々の屈曲部から冷媒下流に向けて拡がるフィンが繋がっており、結果、フィンが波板状となっていてもよい。
上記構造の冷却器における冷媒の流れを説明する。ノズルから噴出した冷媒は平行なフィンの屈曲部を通りベースプレート裏面に衝突する。裏面で跳ね返った冷媒は、屈曲部から冷媒流の下流に向けて拡がっているフィンの面に沿って流れ、いずれフィンの上端と仕切板の間の空間へ出て排出口へ向けて流れていく。特許文献1の冷却器のようにフィンが冷媒流に対して直角ではないので特許文献1の冷却器と比較して冷媒流の圧力損失が小さくなる。また、冷媒は屈曲したフィンと衝突して流れが拡げられながら下流へ流れるので、冷媒流とフィンが平行な特許文献2の冷却器よりもフィンと冷媒との干渉が強く、それらの間の熱交換効率が特許文献2の冷却器よりも高くなる。
本明細書は、冷却対象物が取り付けられるベースプレートの裏面に複数のフィンが設けられているとともに、その裏面に向けて冷媒を噴出する衝突噴流型の冷却器に関し、フィン近傍での冷媒流の圧力損失を低減することと、フィンと冷媒との間の熱交換効率の向上の両立を図る技術を提供する。本明細書が開示する技術の詳細とさらなる改良は以下の「発明を実施するための形態」にて説明する。
実施例の冷却器の斜視図である(筐体の一部をカット)。 実施例の冷却器の平面図である(筐体の天板をカット)。 図2AのIIB−IIB線に沿った断面図である。 図2AのIIC−IIC線に沿った断面図である。 フィンの傾斜角度Thと流路の曲がり抵抗係数Cとの関係の一例を示すグラフである。 変形例の冷却器の斜視図である(筐体の一部をカット)。 変形例の冷却器の平面図である(筐体の天板をカット)。 参考の冷却器の斜視図である(筐体の一部をカット)。 参考の冷却器の側面断面図である。
図面を参照して実施例の冷却器を説明する。図1は、冷却器2の斜視図である。但し、図1では、冷却器2の内部構造が理解できるように、部品の一部はカットして描いてある。ハッチングが、カットした面を表している。図2Aは、筐体7の天板7aを除いた平面図を示している。図2Bは、図2AのIIB−IIB線に沿った断面(側面断面図)を示している。図2Bは、長孔ノズル(後述)をその長手方向に横断する縦断面に相当する。図2Cは、図2AのIIC−IIC線に沿った断面(横断面図)を示している。
冷却器2は、半導体チップなどの冷却対象92a、92b、92cを冷却するデバイスである。冷却対象92a〜92cは、ヒートスプレッダを兼ねる絶縁板91を介して、ベースプレート3のおもて面3aに取り付けられる。ベースプレート3は、筐体7の一つの側板を構成する。ここで、「おもて面」とは、ベースプレート3の二つの平面を区別するための便宜上の表現であることに留意されたい。本明細書では、ベースプレート3において、冷却器2の外側を向く面を「おもて面3a」と称し、冷却器2の内側を向く面を「裏面3b」と称する。冷却器2は、筐体内部、特に、ベースプレート3の裏面側に冷媒を通し、冷却対象を冷却する。冷媒は、典型的には水あるいはLLC(Long Life Coolant)である。
ベースプレート3の裏面3bには、複数のフィン4が取り付けられている。複数のフィン4は、その平面を相互に対向させ、平行に配列されている。各フィン4は、屈曲方向が交互に変化する波板形状である。フィン4の形状については後述する。
冷却器2の筐体7は直方体であり、内部空間が冷媒の流路となっている。筐体7の内部には、内部空間をベースプレート3の裏面3bに面する空間と、ベースプレート3から遠い空間に区画する仕切板5が設けられている。前者の空間を第1流路12と称し、後者の空間を第2流路14と称する。
筐体7の一端には、第1流路12(仕切板5よりもベースプレート3から遠い空間)に通じる冷媒供給口8が設けられているとともに、第2流路14(仕切板5よりもベースプレート3に近い空間)に通じる冷媒排出口9が設けられている(図2B参照)。以下、冷媒供給口8を単純に供給口8と称し、冷媒排出口9を単純に排出口9と称する。
供給口8と排出口9は、ベースプレート3と交差する筐体7の側板のうち、対向する二つの側板の夫々に設けられている。図2Bでは、図の左側の側板に供給口8が設けられており、図の右側の側板に排出口9が設けられている。すなわち、冷媒は図中を左から右に流れる。別言すれば、図1、図2A、図2Bに示した座標系において、冷媒はX軸の正方向へと流れる。すなわち、X軸が冷媒流の方向に相当し、X軸の正方向が、冷媒流の下流側に相当する。
仕切板5からは、3個のノズル6がベースプレート3に向かって伸びている。図2Aによく示されているように、ノズル6は、冷媒の流れに沿って長尺な開口(流路)を有している。3個のノズルは、流れの方向に沿って平行に伸びている。供給口8から供給された冷媒は、第1流路12を通り、次いでノズル6を通って第2流路14に移動する。このとき、ノズル6から噴出した冷媒は、ベースプレート3の裏面に衝突する。第2流路14を流れる冷媒は、最後に、排出口9から排出される。
図2Cによく示されているように、第2流路14は、断面がコの字状の溝にも相当し、コの字の開口側はフィン4に面している。すなわち、第2流路14は、フィンの間の空間と通じている。また、ノズル6は、その先端6aが、フィン4の上端4aに接している。
フィン4について説明する。前述したように、複数のフィン4は相互に平行であり、また、各フィン4は、交互に折れ曲がっている波板状である。図1と図2Aにおいて符号Aが示す範囲は、一枚のフィン4においてノズル6の開口先端と交差する付近を示している。範囲Aにおいて、フィン4は屈曲部4b、4cを有する。ベースプレート3と直交する方向からみたとき、屈曲部4bがノズル6の開口と重なり、フィン4は、その屈曲部4bから両側に、冷媒流の下流(図中のX軸の正方向)に向かって拡がるように伸びている。なお、図2Aが、ベースプレート3と直交する方向からみた図に相当する。ノズル6は、冷媒流に直交する方向に3個設けられており、範囲Aの両側でも同様にフィン4は屈曲部を有している。夫々のノズル6と交差するように位置する屈曲部から、フィン4は冷媒下流に向けて拡がっており、その拡がっている先でフィンは繋がっている。その結果、フィン4は、交互に逆方向に折れ曲がる波板状をなす。
図2Aにおいて符号Bが示す範囲は、別の場所にてフィン4のノズル6の開口と交差する部位を示している。ここでも、フィン4は屈曲しており、ベースプレート3と直交する方向からみたときに、一つの屈曲部4bがノズル6の開口と重なり、その屈曲部から両側に、冷媒流下流に向けて拡がっている。ベースプレート3と直交する方向からみたとき、フィン4とノズル6が交差する箇所は、いずれもフィンの屈曲部に相当し、フィンは夫々の屈曲部から両側に、冷媒流の下流に向けて拡がっている。
図1及び図2A、図2Bを参照して、冷媒の流れを説明する。図1、図2A、図2Bの矢印付きの太線が、冷媒の流れを示している。記号「Fin」は、冷却器2へ流入する冷媒を表しており(図1では第1流路12における流れを表している)、記号「Fout」は、冷却器2から排出される冷媒を表している。供給口8から供給された冷媒は、第1流路12を下流へと流れる。冷媒は、第1流路12を流れる間にノズル6の長尺な開口を通じ、ベースプレート3へ向かって流れの方向を変える。冷媒は、ノズル6からベースプレート3の裏面3bに向かって勢いよく噴出する。ベースプレート3の裏面3bに衝突した冷媒は跳ね返り、平行なフィン4の間を通り、第2流路14へと移動する。
図2Aにおいて、冷媒流を示す太線が一部で破線となっているのは、仕切板5の向こう側(図の紙面奥側)を冷媒が流れていることを表している。図2Bにおいて冷媒流を示す太線が一部で破線となっているのは、ノズル6の向こう側(図の紙面奥側)を冷媒が流れていることを表している。
図2Aによく表されているように、ノズル6から噴出した冷媒は、フィン4の屈曲部4bを通り、ベースプレート3の裏面に衝突する。屈曲部4bの両側では、フィン4は冷媒流の下流に向かって拡がっているので、冷媒はこのフィン4の拡がりに沿って流れる。図2Cに良く示されているように、フィン4の上端4aと仕切板5の間には広い空間(第2流路14)が確保されており、フィン4に沿って流れる冷媒は、複数のフィン4の間の空間からこの第2流路14へ移動する。
第2流路14では、冷媒は、排出口9へ向かって流れる。最後に冷媒は、排出口9から排出される。なお、供給口8と排出口9には、不図示の冷媒パイプが接続されており、その冷媒パイプの先には不図示のタンクとポンプが接続されている。冷媒は、そのタンクとポンプと冷媒パイプにより、冷却器2に送られ、また、冷却器2から回収される。
上述したように、冷却器2は、冷却対象を取り付けたベースプレート3の裏面3bに冷媒を勢いよく噴きつけることにより冷却能力を高めている。また、ベースプレート3から跳ね返った冷媒は、複数の平行なフィン4の間を通るうちにもフィン4からも熱を奪い、ベースプレート3(即ち冷却対象)を冷却する。そのような構造の冷却器は、衝突噴流型の冷却器と呼ばれる。
特に、ノズル6から噴出してベースプレート3の裏面3bで跳ね返った冷媒は、冷媒流下流に向けて拡がっているフィン4に沿って流れる。ここで、フィン4が冷媒流下流に向けて傾斜しているので、フィンが冷媒流に対して直交している場合と比較すると、冷媒流に対する抵抗は小さくなる。即ち、実施例の冷却器2は、フィンが冷媒流に対して直交している冷却器と比較して、冷媒流の圧力損失が小さい。
一方、フィンが冷媒流に対して平行に設けられている場合と比較すると、実施例の冷却器2では、冷媒はフィン4とも衝突する頻度が高い(別言すれば、冷媒はフィン4に圧力を加える)。従って、実施例の冷却器2は、フィンが冷媒流に対して平行に伸びている冷却器と比較すると冷却効率が良い。
図3に、フィン4の傾斜角度Thと冷媒流に対する曲がり抵抗係数Cの関係の一例を示す。なお、フィン4の傾斜角度Thは、図2Aに示すように、冷媒の流れ方向Lと、フィン4の伸びる方向Rの間の角度として定義される。別言すれば、傾斜角度Thは、屈曲部4bから伸びるフィン4の冷媒流に対する角度である。図3に示すように、抵抗係数Cは、傾斜角度Thが0(度)から90(度)の間で0.0から1.0まで単純増加する。フィン4の傾斜角度Thを0(度)と90(度)の範囲で適宜に定めることによって、適切な抵抗係数Cを実現することができる。
図4、図5を参照して変形例の冷却器102を説明する。変形例の冷却器102は、フィン104にスリット105が設けられている点で先の冷却器2と異なる。冷却器102のスリット105を含む特徴的な構造は次の通りである。冷却器102は、冷媒流の方向と直交する方向に複数のノズル6を備える。フィン104は、ベースプレート3に直交する方向からみたときに、屈曲しており、その屈曲部は、各ノズル6と重なって位置している。また、フィン104は、屈曲部から両側に、冷媒流の下流に向けて拡がるように伸びている。さらに、フィン104は、ベースプレート3に直交する方向からみたときに、隣接するノズル6の中間点に相当する位置にスリット105を有する。
冷却器102における冷媒の流れを説明する。ノズル6から噴出してベースプレート3の裏面で跳ね返った冷媒は、冷媒流下流に向けて拡がっているフィン104に沿って流れる。下流に向けて拡がって伸びているフィン104のその先にスリット105が設けられているので、冷媒の一部は、そのスリット105を通じて下流へと流れていく。冷媒の残部は、前述の冷却器2と同様に、フィンの上端と仕切板5の間の第2流路14を通じて下流へと流れていく。冷媒の一部がスリット105を通じてスムーズに下流に流れていくので、冷却器102は、先の冷却器2と比較して冷媒流の圧力損失がさらに小さくなる。
なお、スリット105は、ノズル6の直下に位置していてもよい。この場合も同様な圧力損失の低減が得られるとともに、ノズル6から噴出した冷媒は高い流速を維持してベースプレート3の裏面に衝突し、その後、フィン4の側面端での先端効果(温度境界層が薄いことによる伝熱促進)が加わるため、高い熱交換効率も得られる。
(参考)図6と図7を参照して参考の冷却器202を説明する。冷却器202では、複数のフィン204は、ベースプレート3と直交する方向からみたとき、冷媒流の方向と直交する方向に伸びている。また、平行な複数のフィン204は、、その上端204aが供給口8に近く、根元204bが排出口9に近くなるように傾斜している。別言すれば、複数のフィン204は、ベースプレート3の裏面から、冷媒流の上流に向けて傾斜するように伸びている。
図7の太線が、冷却器202における冷媒の流れを表している。供給口8から入った冷媒Finは、第1流路14を流れるうちに、ノズル6を通じてベースプレート3の裏面へと向かう。ここで、フィン204が傾斜しているので、冷媒流は斜めにベースプレート3の裏面に衝突する。その後、冷媒は、複数のフィン204の間を、供給口8に向けて、一時的に戻るように流れ、その後、排出口9に向かって流れる。なお、図7の太線の破線部分は、冷媒がノズル6の向こう側(紙面奥側)を流れることを表している。
なお、図7にフィン204の傾斜角度Thの定義を示した。この傾斜角度Thについても、図3に示したグラフの抵抗係数Cが成立する。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2、102、202:冷却器
3:ベースプレート
4、104、204:フィン
4a:上端
4b、4C:屈曲部
5:仕切板
6:ノズル
6a:ノズル先端
7:筐体
7a:天板
8:冷媒供給口(供給口)
9:冷媒排出口(排出口)
12:第1流路
14:第2流路
91:絶縁板
92a:冷却対象
105:スリット

Claims (1)

  1. 衝突噴流型の冷却器であって、
    内部を冷媒が通る筐体と、
    前記筐体の一つの側板であって、おもて面に冷却対象物が取り付けられるベースプレートと、
    ベースプレートの裏面に立設されている複数の平行なフィンと、
    ベースプレートに平行に設けられており、前記筐体内の空間をベースプレートから遠い第1流路とベースプレートに近い第2流路に区画する仕切板と、
    前記筐体の一端に設けられており、前記第1流路に冷媒を供給する供給口と、
    前記仕切板から前記ベースプレートに向けて伸びており、冷媒を前記ベースプレートの裏面に向けて噴出するノズルと、
    前記供給口とは反対側の筐体端部に設けられており、前記第2流路から冷媒を排出する排出口と、
    を備えており、
    ベースプレートと直交する方向から見たときに、前記フィンは、屈曲しており、屈曲部が前記ノズルと重なって位置しているとともに、当該屈曲部から両側に、冷媒流の下流に向けて拡がるように伸びていることを特徴とする冷却器。
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