JP2015185584A - ウエハ加工用テープ - Google Patents

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Abstract

【課題】低温条件下で実施されるエキスパンドにおいて半導体ウエハとダイボンドフィルムとが一括して良好に切断可能となるステルスダイシング法に適切なウエハ加工用テープを提供する。【解決手段】基材層10a粘着層10bを有するダイシングテープ10と粘着層上の接着層20とを有するウエハ加工用テープAにおいて、基材層のフィルムとして−10℃における引張試験で(i)初期弾性率が200MPa以上、500MPa以下である(ii)フィルムの長手方向(MD)40%延伸時まで降伏点がない(iii)フィルムのMD20%延伸時にMD引張強度(T1)が15MPa以上でありかつ上記T1とフィルムの幅方向(TD)引張強度(T2)との比(T1/T2)が1.2以下である(iv)MD40%延伸時のMD応力(σ1)とMD20%延伸時のMD応力(σ2)との差(σ1−σ2)が0.4MPa以上である特性を有する、1以上のフィルムを用いる。【選択図】図1

Description

本発明は、ウエハ加工用テープに関する。
半導体装置の一般的な製造方法は、伸縮性及び粘着性を有するウエハ加工用テープを半導体ウエハに貼り付ける工程と、上記ウエハ加工用テープ上の上記半導体ウエハを切断して複数のチップに分割する工程と、上記ウエハ加工用テープを伸張して上記複数のチップの間隔を広げる工程と、上記複数のチップをそれぞれピックアップする工程とを含む。上記半導体装置の製造方法で使用するウエハ加工用テープとして、基材シートと粘着層とからなるダイシングテープ、及び上記ダイシングテープの粘着層上に接着層(ダイボンディングフィルム)をさらに積層したダイシング・ダイボンドフィルムが提案されている。
上記半導体ウエハの切断工程は、一般的にダイシングブレードを用いて実施され、上記ダイシング・ダイボンドフィルムを用いた場合には、上記半導体ウエハと上記ダイボンドフィルムとが一緒に切断される。しかし、このような方法では、切断するウエハの薄肉化に伴って、チップ欠け及びチップ割れといった不具合が発生し易くなる。
これに対し、近年、半導体ウエハの切断方法として、レーザー加工装置を用いて、ウエハに接触することなく、ウエハを切断する、いわゆるステルスダイシングが提案されている。ステルスダイシングによる半導体ウエハの切断方法の一例として、特許文献1は、(1)ダイボンディングフィルムを介してダイシングテープが貼り付けられた半導体ウエハに対して、その内部に焦点光を合わせてレーザー光を照射することによって上記半導体ウエハ内部に多光子吸収による改質領域を形成し、この改質領域で切断予定部を形成する工程と、次いで、(2)上記ダイシングテープを拡張(エキスパンド)することによって、上記切断予定部に沿って上記半導体ウエハ及びダイボンドフィルムを切断及び分割する工程とを備えた方法を開示している。特許文献1の半導体ウエハの切断方法によれば、半導体ウエハにレーザー光を照射した後に上記ダイシングテープをエキスパンドすることによって、半導体ウエハに接触することなく、半導体ウエハ及びダイボンドフィルムを切断することができる。そのため、ダイシングブレードを用いた場合に発生し易い、チップ欠け及びチップ割れといった不具合を解消することが可能である。上記ステルスダイシングによる切断方法は、例えば、50μm以下にウエハが薄肉化された場合に、特に有効である。
しかし、従来のダイシング・ダイボンドフィルムでは、ダイシングテープが柔軟で伸びやすいことに加えて、ダイボンドフィルムも伸びやすい。そのため、従来のダイシング・ダイボンドフィルムを使用してステルスダイシングによる切断方法を実施した場合、実際のところ、エキスパンドによって、半導体ウエハ及びダイボンド樹脂層を一括して良好に切断することは難しい。
特許4358502号 特開2009−164556号公報
上記ステルスダイシングによる半導体ウエハ及びダイボンドフィルムの切断性を向上させる方法として、特許文献2は、−15〜5℃の低温条件下でエキスパンドを実施することによって、ダイボンドフィルムの伸びを抑制し、かつ応力を増加させる方法を開示している。特許文献2で開示された方法のように、低温条件下でエキスパンドを実施した場合、ダイボンドフィルムの伸びを抑制することができる。しかし、その一方で、ダイシングテープの伸びが不十分となり、ネッキングが起こり易い傾向がある。ダイシングテープにネッキングが起こると、半導体ウエハの端部と中央部とで上記テープの伸張性が不均一となり、良好な切断性を得ることが困難となる。
また、ステルスダイシング時に使用するウエハ加工用テープについても、様々な開発が進められている。しかし、低温条件下でエキスパンドを実施した場合に必要とされる、ダイシングテープの伸張性とダイボンドフィルムの破断性との両特性において、未だ十分に満足できるものはなく、さらなる開発が望まれている。
本発明は、上記の事項に鑑み、低温条件下で実施されるエキスパンドにおいて、半導体ウエハとダイボンドフィルムとが一括して良好に切断される、ステルスダイシングに適切なウエハ加工用テープを提供することを課題とする。
本発明は、以下に記載の事項に関する。
(1)基材層及び該基材層上に設けられた粘着層を有するダイシングテープと、上記ダイシングテープの上記粘着層上に設けられた接着層とを有するウエハ加工用テープであって、上記基材層が1以上の基材フィルムを含み、上記基材フィルムが−10℃における引張試験において、以下(i)〜(iv)の特性を有する、ウエハ加工用テープ。
(i)初期弾性率が200MPa以上、500MPa以下であり、
(ii)上記基材フィルムは、長手方向(MD)40%延伸時まで降伏点がなく、
(iii)上記基材フィルムのMD20%延伸時の引張強度(T1)が15MPa以上であり、かつ上記T1と上記基材フィルムの幅方向(TD)20%延伸時の引張強度(T2)との比(T1/T2)が、1.2以下であり、及び
(iv)上記基材フィルムのMD40%延伸時の応力(σ1)と上記MD20%延伸時の応力(σ2)との差(σ1−σ2)が0.4MPa以上である。
(2)上記基材フィルムが、エチレン・α−オレフィン共重合体又はそのアイオノマー樹脂を含む、上記(1)に記載のウエハ加工用テープ。
(3)上記ダイシングテープの厚さが、60μm以上、250μm以下である、上記(1)又は(2)に記載のウエハ加工用テープ。
(4)上記ダイシングテープの上記粘着層の厚さが、1μm以上、100μm以下である、上記(1)〜(3)のいずれか1つに記載のウエハ加工用テープ。
(5)上記接着層が、エポキシ基含有アクリル樹脂と、エポキシ樹脂と、硬化剤とを少なくとも含有する硬化性樹脂組成物から構成され、上記硬化性樹脂組成物の硬化反応前(Bステージ)における0℃の弾性率が1000MPa以上である、上記(1)〜(4)のいずれか1つに記載のウエハ加工用テープ。
(6)上記接着層の厚さが、3μm以上、200μm以下であることを特徴とする、上記(1)〜(5)のいずれか1つに記載のウエハ加工用テープ。
本発明の半導体ウエハ加工用テープによれば、ステルスダイシングによる切断方法に基づき、低温条件下でダイシングテープをエキスパンドした時に、半導体ウエハとダイボンドフィルムとを一括して良好に分断することができる。
本発明によるウエハ加工用テープの構造の一実施形態を模式的に示す側面断面図である。 本発明によるウエハ加工用テープの構造の一実施形態を模式的に示す図であり、(a)は側面断面図、(b)は平面斜視図である。
以下、本発明について、その実施形態に基づき詳細に説明する。
<ウエハ加工用テープ>
本発明の一態様は、ウエハ加工用テープに関する。図1に示すように、ウエハ加工用テープAは、基材層10a及び該基材層10a上に設けられた粘着層10bを有するダイシングテープ10と、上記ダイシングテープ10の上記粘着層10b上に設けられた接着層20とを有する。この接着層20は、チップ搭載時のダイボンディングフィルム(DAF:Die Attach Film)となる。ウエハ加工用テープは、必要に応じて、接着層20上に保護フィルム30を有してもよい。なお、図1は、理解を容易にするため、一部を誇張して描いており、寸法比率は、必ずしも説明と一致していない。ウエハ加工用テープを使用する時、保護フィルム30は剥離される。保護フィルム30の剥離性を高めるために、上記接着層と保護フィルムとの間に、必要に応じて剥離層(不図示)を設けてもよい。
上記ウエハ加工用テープにおいて、上記基材層は、1以上の基材フィルムを用いて構成されることが好ましい。本発明のウエハ加工用テープは、−10℃における引張試験において、以下(i)〜(iv)の特性を有する、1以上の基材フィルムを含むことを特徴とする。なお、本発明で規定する基材フィルムの特性は、JIS Z1702−94の「包装用ポリエチレンフィルム」に規定する引張試験の方法に準じ、−10℃の温度条件下、500mm/minの引張速度で測定を実施して得た応力―歪曲線(SSカーブ)に基づくものである。
(i)上記基材フィルムの初期弾性率は、200〜500MPaの範囲であることが好ましい。上記初期弾性率は、210〜475MPaの範囲がより好ましく、230〜450MPaの範囲がさらに好ましい。上記初期弾性率が200MPa以上の場合、エキスパンドによってDAFを良好に切断することが容易となる。一方、上記初期弾性率が500MPa以下の場合、エキスパンド時に接着層のウエハ非搭載部が破断し、粘着層から剥離して飛散すること、すなわちDAF飛散の発生を抑制することが容易となる。
(ii)上記基材フィルムは、その長手方向(MD)40%延伸時まで降伏点がないことが好ましい。ステルスダイシング法では、エキスパンド時に基材フィルムに加えた応力が接着層まで伝わることによって、接着層の分断が可能となる。そのため、エキスパンド時の実際の引張速度を考慮すると、上記引張試験から得たSSカーブは、MD40%延伸時まで降伏点がなく、右上がりとなることが好ましい。さらに、SSカーブは、降伏点以降も右上がりとなることが好ましい。基材フィルムのSSカーブが上述の挙動を示すことによって、基材フィルムに応力が集中して破断することなく、継続して応力を加えることが可能となる。より具体的には、基材フィルムは、下記(iii)及び(iv)の特定を有することが好ましい。
(iii)上記基材フィルムのMD引張強度は、MD20%延伸時及びMD40%延伸時の各々において、15MPa以上であることが好ましい。上記各々のMD引張強度は、15.5MPa以上であることがより好ましく、16MPa以上であることがさらに好ましい。MD20%延伸時及びMD40%延伸時の各々において、上記MD引張強度が15MPa以上の場合、エキスパンドによってダイボンディングフィルム(接着層)を良好に分断することが容易となる。
また、上記MD20%延伸時のMD引張強度(T1)と上記基材フィルムの幅方向(TD)引張強度(T2)との比(T1/T2)は、1.2以下であることが好ましく、1.18以下であることがより好ましく、1.15以下であることがさらに好ましい。基材フィルムが異方性を示す場合、基材フィルムを延伸した後のチップのピックアップ時に、チップが一列に並ばなくなることで認識が困難となり、作業性が低下する傾向がある。しかし、上記T1/T2の値が1.2以下である場合、ダイボンダーを用いたピックアップ時に、分断されたチップを認識することが容易となる。
(iv)上記MD40%延伸時のMD応力(σ1)と上記MD20%延伸時のMD応力(σ2)との差(σ1−σ2)は、0.2MPa以上であることが好ましく、0.3MPa以上であることがより好ましく、0.4MPa以上であることがさらに好ましい。上記MD応力の差が、0.2以上である場合、エキスパンドによってダイボンディングフィルムを良好に分断することが容易となる。
本発明によれば、上記特性を有する基材フィルムを使用して上記基材層を構成することによって、ステルスダイシングによる切断方法に基づき、代表的に−15〜5℃の低温条件下でエキスパンドを実施した場合であっても、ダイシングテープはネッキングを起すことなく均一に伸張し、半導体ウエハとダイシングフィルムとを一括して良好に切断することが容易となる。そのため、引き続き、上記切断によって得られた複数のチップをピックアップする工程を円滑に実施することができる。以下、ウエハ加工用テープを構成する各層について具体的に説明する。
(基材層)
基材層は、当技術分野において基材フィルムとして周知の各種材料からなるフィルムを使用して構成することができる。基材層は、単層構造及び多層構造のいずれであってもよい。
基材層を形成する基材フィルムの一例として、ポリエチレンテレフタレートフィルム等のポリエステル系フィルム;ポリテトラフルオロエチレンフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリメチルペンテンフィルム、ポリビニルアセテートフィルム、及びポリ−4−メチルペンテン−1等の、α−オレフィンの単独重合体及びそれらの共重合体、並びに上記単独重合体又は上記共重合体のアイオノマー樹脂を含むポリオレフィン系フィルム;ポリ塩化ビニルフィルム;及びポリイミドフィルムを含む各種プラスチックフィルムが挙げられる。上記プラスチックフィルムの1種を単独で使用することもできるが、上記プラスチックフィルムの2種以上又は同種のプラスチックフィルムを2以上組み合わせて多層フィルムを構成してもよい。
一実施形態において、上記基材フィルムは、ポリオレフィン系フィルムを含むことが好ましい。ポリオレフィン系フィルムを使用した場合、SSカーブにおいて、先に説明したような好ましい挙動を得ることが容易となる。上記ポリオレフィン系フィルムは、例えば、エチレン、ブテン及び1−ヘキセンからなる群から選択される少なくとも1種のα−オレフィンを用いて構成される単独重合体又は共重合体と、必要に応じて、ブロッキング防止剤などの各種添加剤とを含む組成物から作製することができる。上記共重合体は、必要に応じて他の重合性化合物を併用して構成されるものであってもよい。
上記α−オレフィン共重合体の具体例として、エチレン/酢酸ビニル共重合体、エチレン/(メタ)アクリル酸エチル共重合体、エチレン/(メタ)アクリル酸メチル共重合体、及びエチレン/(メタ)アクリル酸共重合体、エチレン/1−ヘキセン共重合体を含む、エチレン/α−オレフィン共重合体が挙げられる。また、別の例として、ブテンを用いて上述と同様にして構成される、ブテン/α−オレフィン共重合体が挙げられる。上記基材フィルムは、上記α−オレフィン共重合体の混合物から構成されてもよい。
特に限定するものではないが、基材フィルムの好ましい一実施形態として、エチレン/メタクリル酸共重合体(EMAA)から構成されるフィルム、及びエチレン/1−ヘキセン共重合体とブテン/α−オレフィン共重合体とから構成されるフィルムが挙げられる。本発明の別の実施形態において、好ましい基材フィルムは、上記α−オレフィン共重合体の分子間を金属イオンで架橋したアイオノマー樹脂を主成分とするフィルムである。例えば、エチレン/メタクリル酸共重合体の分子間をナトリウムや亜鉛等の金属イオンで架橋したアイオノマー樹脂を含むフィルムを使用することができる。なかでも、所望とする上記特性を得ることが容易であることから、エチレン・α−オレフィン共重合体又はアイオノマー樹脂を主成分として構成する基材フィルムが好ましく、アイオノマー樹脂を主成分とする基材フィルムがより好ましい。
上記α−オレフィン共重合体又はアイオノマー樹脂を主成分とするフィルムは、市販品として入手することもできる。本発明で使用可能な市販のフィルムの一例として、例えば、三井・デュポンポリケミカル株式会社製の製品名「ハイミラン1706」及び「ハイミラン1652」が挙げられる。
上記基材フィルムの厚さは、作業性を損なわない範囲で適宜選択される。但し、粘着層を構成する粘着剤として、高エネルギー線(中でも、紫外線)硬化性粘着剤を用いる場合は、その高エネルギー線の透過を阻害しない厚さにする必要がある。このような観点から、基材フィルムの厚さは、通常は10〜500μm、好ましくは50〜200μmであり、さらに好ましくは、70〜150μmである。基材フィルムの厚さを上記範囲内に調整することによって、実用的に問題なく、経済的にも有効である。基材層を複数の基材フィルムから構成する場合、基材層全体の厚さが上記範囲内となるように調整することが好ましい。基材フィルムは、粘着層との密着性を向上させるために、必要に応じて、化学的又は物理的に表面処理を施したものであってもよい。上記表面処理としては、例えば、コロナ処理、クロム酸処理、オゾン暴露、火炎暴露、高圧電撃暴露、及びイオン化放射線処理等が好ましく挙げられる。
(粘着層)
粘着層は、室温で粘着力があり、接着層に対し密着力を有する粘着剤成分から構成することが好ましい。粘着層を構成する粘着剤成分のベース樹脂の一例として、アクリル系樹脂、各種合成ゴム、天然ゴム、及びポリイミド樹脂などが挙げられる。粘着剤成分の糊残りを減少させる観点から、上記ベース樹脂は、他の添加剤と反応しうる官能基、例えば、水酸基、カルボキシル基等を有することが好ましい。粘着剤成分として、紫外線や放射線等の高エネルギー線、又は熱によって硬化する樹脂を使用してもよい。このような硬化性樹脂を使用した場合、樹脂を硬化させることによって粘着力を低下させることができる。なお、上記ベース樹脂として、上記硬化性樹脂を使用する場合には、光開始剤との併用が必要である。
また、粘着力を調整するため、上記粘着剤成分は、上記ベース樹脂の官能基と架橋反応できる架橋剤を含んでもよい。架橋剤は、エポキシ基、イソシアネート基、アジリジン基、及びメラニン基からなる群から選ばれる少なくとも1種の官能基を有することが好ましい。これらの架橋剤は、単独で使用してもよいし、二種以上を併用してもよい。また、反応速度が遅い場合は、必要に応じて、アミン又はスズ等の触媒を使用してもよい。その他、粘着特性を適切に調整するために、上記粘着剤成分は、ロジン系又はテルペン樹脂系等のタッキファイヤー、及び各種界面活性剤等の任意成分を適宜含有してもよい。
特に限定するものではないが、一実施形態において、粘着層は、水酸基を有するアクリル樹脂と、イソシアネート基を有する架橋剤とを含む粘着剤成分から構成されることが好ましい。
粘着層の厚さは、通常は1〜100μm、好ましくは2〜50μm、更に好ましくは5〜40μmの範囲である。粘着層の厚さを1μm以上にすることによって、接着層との十分な粘着力を確保することができるため、エキスパンドによって分割された半導体のチップの飛散を抑制することが容易となる。一方、100μmを超える厚さとしても、特性において利点はなく、不経済となる。一実施形態では、ダイシングテープの厚みが、60〜250μmの範囲となるように、基材フィルム及び粘着層の厚さを上記範囲において調整することが好ましい。ダイシングテープの厚みは、より好ましくは70〜200μm、さらに好ましくは70〜150μmの範囲である。
(接着層)
接着層は、エキスパンドによって、半導体ウエハと一括して切断及び分割され、半導体チップの搭載時にはダイボンド層(ダイボンドフィルム)として機能する。そのため、接着層は、エキスパンド時の破断性に優れるとともに、半導体ウエハとの接着性に優れることが好ましい。接着層は、例えば、フィルム成形性に優れたベース樹脂と、熱硬化性成分とを含む、熱硬化性樹脂組成物から構成することができる。本発明において、接着層の構成材料は、特に限定されるものでなく、ダイボンドフィルムとして周知の組成を適用してもよい。例えば、上記ベース樹脂の一例として、アクリルゴム樹脂、ポリイミド樹脂、及びフェノキシ樹脂などが挙げられる。また、上記熱硬化成分の一例として、エポキシ樹脂、ビスマレイミド樹脂、トリアジン樹脂、フェノール樹脂等の熱により硬化する樹脂が挙げられる。接着層を構成する熱硬化性樹脂組成物は、上記熱硬化性成分と反応する硬化剤をさらに含んでもよい。硬化時間を長くするために、ポリウレタン系又はポリエステル系の高分子物質等で上記硬化剤を被覆し、マイクロカプセル化したものを使用してもよい。さらに、上記熱硬化性樹脂組成物は、イミダゾールのような硬化促進効果のある成分、及び必要に応じて各種添加剤等を含んでもよい。
例えば、接着層とウエハとの接着強度を上げるために、上記熱硬化性樹脂組成物は、上記成分に加えて、カップリング剤を含むことが好ましい。カップリング剤としては、シラン系、チタン系、又はアルミニウム系等を好ましく使用できる。例えば、シラン系カップリング剤の一例として、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルメチルジエトキシシラン、及び3−ウレイドプロピルトリメトキシシランが挙げられ、これらを単独で、又は二種類以上を組み合わせて使用することができる。
また、接着層の流動性を制御し、弾性率を向上させる観点から、上記熱硬化性樹脂組成物にフィラーを加えることが好ましい。但し、フィラーの添加量は、粘着層の硬化性樹脂を高エネルギー線の照射によって硬化させる際に、照射を妨げない程度の透過率を維持できるように設定される。フィラーの一例として、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、窒化ほう素、結晶性シリカ、及び非晶性シリカが挙げられ、フィラーの形状は特に制限されるものではない。これらのフィラーは、単独で、又は二種類以上を組み合わせて使用することができる。
上記熱硬化性樹脂組成物にイオン捕捉剤を添加することによって、イオン性不純物を吸着し、吸湿時の絶縁信頼性を向上することができる。イオン捕捉剤の一例として、トリアジンチオール化合物及びビスフェノール系還元剤等の、銅がイオン化して溶出することを防止する銅害防止剤として知られる化合物、並びに、ジルコニウム系、及びアンチモンビスマス系マグネシウムアルミニウム化合物等の無機イオン吸着剤が挙げられる。
接着層を形成する際に、熱硬化性樹脂組成物は、ワニス化されていてもよい。ワニス化するため、熱硬化性樹脂組成物は溶剤を含んでもよい。溶剤は、有機溶媒であれば特に限定されないが、フィルム作製時の揮発性の観点から、沸点を考慮して適切に選択することが好ましい。例えば、メタノール、エタノール、2−メトキシエタノール、2−エトキシエタノール、2−ブトキシエタノール、メチルエチルケトン、アセトン、メチルイソブチルケトン、トルエン、及びキシレン等が挙げられる。これらの比較的低沸点の溶媒は、フィルム作製時にフィルムの硬化が進まない点で好ましい。これらの溶媒は、単独で、又は2種類以上を組み合わせて使用することができる。
接着層の弾性率は、上記硬化性樹脂組成物の硬化反応前(Bステージ)における0℃の弾性率が500MPa以上であることが好ましく。さらに好ましくは0℃の弾性率が1000MPa以上である。弾性率を500MPaに調整することによって、エキスパンドによる切断時に、半導体ウエハと同時に接着層も良好に分断させることが容易となる。
以上の観点から、一実施形態において、接着層は、エポキシ基含有アクリル樹脂と、エポキシ樹脂と、硬化剤とを少なくとも含有する硬化性樹脂組成物から構成され、上記硬化性樹脂組成物の硬化反応前(Bステージ)における0℃の弾性率が1000MPa以上であることが好ましい。なお、上記弾性率は、レオロジ社製DVE−V4(製品名)を用いて、次の条件で測定した値である。
サンプルサイズ:長さ20mm、幅4mm、膜厚フィルムによる測定値
測定条件:-50℃〜300℃、3℃/min、測定モード:引張りモード、周波数:10Hz
接着層の厚さは、通常は3〜200μm、好ましくは4〜100μm、更に好ましくは5〜50μmの範囲である。接着層の厚さを3μm以上とした場合、ウエハとの十分な接着力を容易に確保することができる。また、回路基板における凸電極の埋めこみを良好に実施することができる。一方、厚さを200μm以上にしても、特性上の利点は得られない傾向がある。また、不経済であり、半導体装置の小型化の要求に応えられない場合があるなど、利点はない。接着層の主面の形状(平面視形状)は、円形、略円形又は半導体ウエハ形状であることが好ましい。
一般に、エキスパンドによる切断時に、接着層と粘着層との間で剥離が生じ易く、ウエハの飛散といった不具合が生じる場合がある。そのため、接着層と粘着層とは互いに密着していることが好ましい。より具体的には、−10℃の状態下で粘着層と接着層との間のT字剥離強度が、剥離速度500mm/minにおいて、0.4N/25mm以上であることが好ましい。一方、−10℃の状態下で上記T字剥離強度が5N/25mmを超えると、UV照射後のチップのピックアップ性が低下する傾向がある。そのため、上記T字剥離強度は、3〜0.45N/25mmの範囲がより好ましく、1〜0.5N/25mmの範囲がさらに好ましい。なお、上記T字剥離強度は、以下の方法に従って測定した値である:先ず、ラミネーターによって接着層とダイシングテープの粘着層とを貼り合せた後に、25mm幅の切込みを入れて引張り測定用の短冊をサンプルとして準備する。このとき、粘着層がUV照射型粘着剤成分から構成された場合は、UV照射前の状態で測定を行う。次に、準備したサンプルを測定装置に固定し、剥離速度500mm/minで移動及び剥離させながら、測定する。−10℃の状態下で粘着層と接着層との間のT字剥離強度が0.4N/25mm以上の場合、ウエハの飛散の発生を容易に低減することができる。
(保護フィルム)
保護フィルムは、基材フィルムの構成材料として例示した各種プラスチックフィルムであることが好ましい。なかでも、保護フィルムは、ウエハ加工用テープの使用時に剥離されるため、剥離性に優れるものが好ましい。このような観点から、フッ素樹脂からなる表面エネルギーの低いフィルムを保護フィルムとして使用することが好ましい。また、別の実施形態として、亜表面を離型処理した各種プラスチックフィルムを使用することが好ましい。保護フィルムとして好適に使用できるフィルムとして、例えば、帝人デュポンフィルム株式会社製のA−63(離型処理剤:変性シリコーン系)や、同じく帝人デュポンフィルム株式会社製のA−31(離型処理剤:Pt系シリコーン系)等が挙げられる。
保護フィルムの厚さは、作業性を損なわない範囲で適宜選択され、通常は、経済的観点から100μm以下であることが好ましい。上記保護フィルムの厚さは、より好ましくは10〜75μm、さらに好ましくは25〜50μmの範囲である。上記保護フィルムの厚さが10μm以上であれば、ウエハ加工用テープの作製時にフィルムが破れる等の不具合が起こり難い。また、上記保護フィルムの厚さが75μm以下であれば、ウエハ加工用テープの使用時に保護フィルムを容易に剥離することができる。
(離型層)
保護フィルムと接着層との間に離型層を設けることによって、保護フィルムと接着層との間の剥離力を低く抑えることができる。離型層は、シリコーン系剥離剤、フッ素系剥離剤、又は長鎖アルキルアクリレート系剥離剤等を使用して構成することが好ましい。
上述のように、本発明のウエハ加工用テープは、当技術分野で周知の技術に沿って構成することができ、ウエハ加工用テープの積層構造及びその形状についても特に限定されない。本発明の一実施形態において、ウエハ加工用テープは、粘着層の主面が、接着層の主面よりも一回り広い面積を有する形状であることが好ましい。粘着層の主面は、円形、略円形、四角形、五角形、六角形、八角形、又はウエハ形状等であってよいが、半導体装置製造の一連の工程を考慮すると、円形、略円形、又はウエハ形状であることが好ましい。より具体的には、図2(a)及び(b)に示すように、粘着層10bの主面は、接着層20の主面よりも広く、粘着層10bの主面が接着層全体を覆うような形状を有する。すなわち、粘着層10bは、接着層20と重なり合わない周縁部10b’を有する形状であることが好ましい。このような粘着層の周縁部10b’は、ダイシング用リング載置部となるため、ダイシング用リングを載置及び固定するのに十分な広さを有することがより好ましい。
<ウエハ加工用テープの製造方法>
本発明のウエハ加工用テープは、当技術分野で周知の技術に沿って製造することができる。例えば、本発明の一実施形態において、ウエハ加工用テープは、以下の方法に従って製造することができる。(1)接着層を構成する硬化性樹脂組成物を有機溶剤等の溶媒に溶解させてワニス化し、これを保護フィルムの上に、ナイフコート法、ロールコート法、スプレーコート法、グラビアコート法、バーコート法、又はカーテンコート法等によって塗工し、溶媒を除去することによって接着層を形成する。(2)粘着層を構成する粘着剤成分を調製し、これを基材フィルム上に、上記(1)と同様にして塗布し、溶媒を除去することによって、基材フィルムと粘着層とからなるダイシングテープを作製する。(3)上記(1)で作製した接着層付保護フィルムと、(2)で作製した粘着層付基材フィルム(ダイシングテープ)とを、常温〜60℃の温度条件下で、接着層と粘着層とが対向するように積層する。一実施形態として、上記フィルムの積層に先立ち、円形等の所望の形状にダイシングテープをプレカットすることが好ましい。
<ウエハ加工用テープを用いた半導体装置の製造方法>
本発明のウエハ加工用テープは、ステルスダイシングによる切断方法を適用した半導体装置の製造方法に好適に使用することができる。そのため、本発明の別の態様は、本発明のウエハ加工用テープを用いた半導体装置の製造方法に関する。本発明の半導体装置の製造方法は、(A)半導体ウエハに本発明の半導体ウエハ加工用テープを貼り付ける工程と、(B)ステルスダイシング法に従い、上記半導体ウエハを切断可能とする工程と、(C)上記ウエハ加工用テープのダイシングテープをエキスパンドすることによって、上記半導体ウエハと上記接着層とを切断及び分割し、複数の個片化された接着層付き半導体チップを得る工程と、(D)上記接着層付き半導体チップを半導体チップ搭載用支持部材に接着する工程とを含む。
上記工程(B)は、ステルスダイシング法として周知の技術を適用して実施することができる。例えば、レーザー光の照射によって半導体ウエハ内に改質部を形成する具体的な方法は、特開2002−192370号、特開2003−338467号等に記載の方法を適用することができる。レーザー光の照射に用いることができる装置として、例えば、レーザーダイシング装置「MAHOHDICING MACHINE」(株式会社東京精密製)が挙げられる。このような装置を用いて、半導体ウエハの内部に集光点を合わせ、分割予定ラインに沿って半導体ウエハの表面側からレーザー光を照射することによって、半導体ウエハの内部に改質部を形成することができる。改質部は、多光子吸収により半導体ウエハ内部が局所的に加熱溶融することにより形成された溶融処理領域であることが好ましい。
半導体ウエハ内部に改質部を形成する工程(B)は、半導体ウエハにダイボンディングフィルムを貼り付ける工程(A)の前に実施しても、又は工程(A)の後に実施してもよい。工程(B)を工程(A)の前に実施する場合、工程(A)において加工用テープの貼り付け時に加わる応力により半導体ウエハが切断されることを防止するため、半導体ウエハを支持して貼り付けを行うことが好ましい。一方、工程(B)を工程(A)の後に実施する場合は、レーザー光を透過する材料を用いて接着層及びダイシングテープを構成することによって、半導体ウエハの裏面からレーザー光を照射することが可能となる。
ステルスダイシング法では、ダイシングテープが引き伸ばされる際に半導体ウエハに外力が加わり、先ず、半導体ウエハ内部の改質部を起点として半導体ウエハの厚さ方向に割れが発生する。そして、上記改質部を起点とする割れが、半導体ウエハの表面及び裏面、さらには、半導体ウエハと密着する接着層(ダイボンディングフィルム)にまで到達し、半導体ウエハ及びダイボンディングフィルムが破断することによって、それらの同時切断が達成される。本発明によれば、低温条件下においても、ウエハ加工用テープのダイシングテープが優れた延伸性を示すことによって、半導体ウエハに加わる外力が大きくなり、半導体ウエハと接着層とを高い歩留で一括して切断することができるものと考えられる。従って、本発明の製造方法によれば、工程(C)を−15〜5℃の低温条件下で良好に実施することができる。本発明の製造方法は、工程(A)〜(D)に加えて、半導体チップの封止工程など、必要に応じて、当技術分野で周知の工程を有してもよい。
本発明を実施例に基づき、さらに詳細に説明する。
1.粘着層材料−粘着剤成分の調製
(粘着剤1)
主モノマー成分として、2−エチルヘキシルアクリレート及びメチルメタクリレートを使用し、官能基モノマー成分として、ヒドロキシエチルアクリレート、及びアクリル酸を使用し、これら成分を溶液重合法に従って重合させることによって、アクリル共重合体を得た。このアクリル共重合体の重量平均分子量は、40万、ガラス転移点は−38℃であった。スリーワンモータ、撹拌翼、を用い、アクリル共重合体100重量部に対し、多官能イソシアネート架橋剤(三菱化学株式会社製、商品名マイテックNY730A−T)を10重量部配合、攪拌することによって、粘着剤1を得た。
(粘着剤2)
スリーワンモータ、撹拌翼、窒素導入管が備え付けられた容量4000mlのオートクレーブに酢酸エチル1000g、2−エチルヘキシルアクリレートを650g、2−ヒドロキシエチルアクリレートを350g、及びアゾビスイソブチロニトリルを3.0g配合し、反応溶液が均一になるまで撹拌した。次いで、反応溶液に対して、流量100ml/minにて60分間バブリングを実施し、系中の溶存酸素を脱気した。さらに、反応溶液を1時間かけて60℃まで昇温し、昇温後、4時間にわたって重合させた。その後、反応溶液を1時間かけて90℃まで昇温し、更に90℃にて1時間保持後、室温に冷却した。次に、反応溶液に酢酸エチルを1000g加えて撹拌し希釈した。希釈後の反応溶液に重合禁止剤としてメトキノンを0.1g、ウレタン化触媒として、ジオクチルスズジラウレートを0.05g添加したのち、2−メタクリロキシエチルイソシアネート(昭和電工(株)製カレンズMOI)を100g加え、70℃で6時間反応させたのち室温に冷却した。その後、上記反応溶液に酢酸エチルを加え、溶液中の不揮発分含有量が35質量%となるよう調整することによって、連鎖重合可能な官能基を有するアクリル樹脂の溶液を得た。
上記アクリル樹脂の酸価を、JIS K0070に従って、酸価と水酸基価を測定したところ、酸価は検出されなかった。水酸基価を求めたところ、121mgKOH/gであった。また、上記アクリル樹脂を60℃で一晩真空乾燥し、得られた固形分についてエレメンタール社製全自動元素分析装置varioELにて元素分析し、窒素含有量を測定した。その測定値に基づき、樹脂中に導入された2−メタクリロキシエチルイソシアネートの含有量を算出したところ、0.59mmol/gであった。また、東ソー株式会社製SD−8022/DP−8020/RI−8020を使用し、カラムには日立化成株式会社製Gelpack GL−A150−S/GL−A160−Sを用い、溶離液にテトラヒドロフランを用いて、アクリル樹脂のGPC測定を行なった結果、ポリスチレン換算の重量平均分子量は42万であった。
上記アクリル樹脂(アクリル共重合体)100重量部に対し、架橋剤として多官能イソシアネート(日本ポリウレタン工業(株)製、コロネートL、固形分75%)を固形分として12.0g、光開始剤として1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(チバスペシャリティケミカルズ(株)製、イルガキュア184)を1.0g、更に総固形分含有量が27質量%となるように酢酸エチルを加え、各成分を10分間均一に撹拌することによって、粘着剤2を得た。
2.接着層材料−硬化性樹脂組成物の調製
(硬化性樹脂組成物1)
HTR−860P−3(ナガセケムテックス(株)製商品名、グリシジル基含有アクリルゴム、分子量100万、Tg−7℃)100重量部、YDCN−703(東都化成(株)製商品名、o−クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、エポキシ当量210)5.4重量部、YDCN−8170C(東都化成(株)製商品名、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、エポキシ当量157)16.2重量部、プライオーフェンLF2882(大日本インキ化学工業(株)製商品名、ビスフェノールAノボラック樹脂)15.3重量部、NUCA−189(日本ユニカー(株)製商品名、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン)0.1重量部、及びNUCA−1160(日本ユニカー(株)製商品名、γ‐ウレイドプロピルトリエトキシシラン)0.3重量部に、さらにシクロヘキサノンを加えて攪拌及び混合し、次いで真空脱気することによって、硬化性樹脂組成物1のワニスを得た。 なお、上記組成物1のワニスをフィルムした後に、Bステージにおける0℃の弾性率を測定したところ、3050MPaであった。上記弾性率の測定は、レオロジ社製DVE−V4(製品名)を用い、サンプルサイズ:長さ20mm、幅4mm、測定温度:-50℃〜300℃、3℃/min、測定モード:引張りモード、周波数:10Hzの条件下で実施した。
(硬化性樹脂組成物2) 温度計、攪拌機及び塩化カルシウム管を備えた500mlの四つ口フラスコに、BPADA:2,2−ビス[4−(3,4−ジカルボキシフェノキシ)フェニル]プロパン二無水物(黒金化成製)100重量部に対して、LP7100:1,3−ビス(3−アミノプロピル)テトラメチルジシロキサン(信越化学社製)を35部、B12:4,9−ジオキサデカン−1,12−ジアミン(BASF社製)を35部、D2000:ポリオキシプロピレンジアミン2000(BASF社製)を30部入れ、さらにN−メチル−2−ピロリドン(NMP)を加えて、60℃にて撹拌及び混合した。60℃で1時間反応させた後、Nガスを吹き込みながら170℃で加熱し、水を溶剤の一部と共沸除去することにより、ポリイミドの溶液を得た。
得られたポリイミドの溶液に、ポリイミド100質量部(固形分換算)に対して、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂(東都化成製)4質量部、4,4’−[1−[4−[1−(4−ヒドロキシフェニル)−1−メチルエチル]フェニル]エチリデン]ビスフェノール(本州化学製)2質量部、テトラフェニルホスホニウムテトラフェニルボラート(東京化成製)0.5質量部を加え混合した。さらに、窒化硼素フィラー(水島合金鉄製)を上記混合溶液の固形分の全質量に対して25質量%、アエロジルフィラーR972(日本アエロジル製)を固形分の全質量に対して3質量%となるように加え、良く混錬して、硬化性樹脂組成物2として、ポリイミドワニスを得た。なお、上記組成物2のワニスをフィルムした後に、0℃における弾性率を測定したところ、1100MPaであった。上記弾性率の測定は、組成物1のワニスに関する測定と同様にして実施した。
<I>ウエハ加工用テープの作製
(実施例1)
1.ダイシングテープの作製
表面離型処理ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚さ25μm)の上に乾燥時の粘着層の厚さが30μmになるように粘着剤成分1を塗工乾燥した。更に、基材層として、エチレン−メタクリル酸共重合体の分子間を金属イオンで架橋したアイオノマー樹脂(三井・デュポンポリケミカル株式会社製の商品名「ハイミラン1706」)から構成され、表面にコロナ処理を施した単層フィルム(厚さ80μm)を上記粘着層の上にラミネートし、基材層/粘着層(粘着剤1)/保護フィルムの構成を有するダイシングテープを得た。このダイシングテープを室温で2週間放置し、十分にエージングを行った。
2.接着シートの作製
厚さ75μmの表面離型処理ポリエチレンテレフタレートフィルム(帝人デュポンフィルム(株)製、テイジンテトロンフィルム:A−31)上に、乾燥後の膜厚が20μmになるように硬化性樹脂組成物1のワニスを塗布し、乾燥することによって接着層を形成した。このようにして、PETフィルム/接着層の構成を有する接着シートを得た。
3.ウエハ加工用テープの作製
予め作製したダイシングテープの保護フィルムを剥離し、ダイシングテープの粘着層と、接着シートの接着層とが接合するように互いに貼り合わせた。このようにして、基材層/粘着層(粘着剤1)/接着層(組成物1)/PETフィルムの構成を有するウエハ加工用テープを得た。
(実施例2)
ダイシングテープの基材層として、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)から構成され表面にコロナ処理を施した単層フィルム(厚さ80μm)を使用したことを除き、全て実施例1と同様にして、加工用テープを作製した。
(実施例3)
ダイシングテープの基材層として、エチレン−メタクリル酸共重合体の分子間を金属イオンで架橋したアイオノマー樹脂(三井・デュポンポリケミカル株式会社製の商品名「ハイミラン1652」)から構成され表面にコロナ処理を施した単層フィルム(厚さ80μm)を使用したことを除き、全て実施例1と同様にして、加工用テープを作製した。
(実施例4)
ダイシングテープの基材層として、エチレン・1−ヘキセン共重合体とブテン・α−オレフィンとの共重合体からなる樹脂から構成され表面にコロナ処理を施した単層フィルム(試作品「MP5−7」、厚さ80μm)を使用したことを除き、全て実施例1と同様にして、加工用テープを作製した。
(実施例5)
表面離型処理したポリエチレンテレフタレートフィルム(厚さ25μm)の上に乾燥時の粘着層の厚さが30μmになるように粘着剤成分2を塗工乾燥した。更に、基材層として、エチレン−メタクリル酸共重合体の分子間を金属イオンで架橋したアイオノマー樹脂(三井・デュポンポリケミカル株式会社製の商品名「ハイミラン1706」)から構成され表面にコロナ処理を施した単層フィルム(厚さ80μm)を上記粘着層の上にラミネートし、基材層/粘着層(粘着剤2)/保護フィルムの構成を有するダイシングテープを得た。このダイシングテープを室温で2週間放置し、十分にエージングを行った。その他は、全て実施例1と同様にして、加工用テープを作製した。
(実施例6)
硬化性樹脂組成物2のポリイミドワニスを使用して接着シートを構成したことを除き、全て実施例1と同様にして、加工用テープを作製した。接着シートの作製は、厚さ75μmの表面離型処理したポリエチレンテレフタレートフィルム(帝人デュポンフィルム(株)製、テイジンテトロンフィルム:A−31)上に、乾燥後の膜厚が20μmになるように組成物2を塗布し、その後、80℃で30分、続いて120℃で30分加熱して接着層を形成することによって実施した。
(比較例1)
ダイシングテープの基材層として、表面にコロナ処理を施した単層のPBTフィルム(オージーフィルム株式会社製の商品名「BTS−1400」、厚さ80μm)を使用したことを除き、全て実施例1と同様にして、加工用テープを作製した。
(比較例2)
ダイシングテープの基材層として、α−オレフィン共重合体から構成され表面にコロナ処理を施したポリオレフィン系単層フィルム(JSRトレーディング株式会社製の商品名「DFS−6400−80」、厚さ80μm)を使用したことを除き、全て実施例1と同様にして、加工用テープを作製した。
(比較例3)
ダイシングテープの基材層として、α−オレフィン共重合体から構成され表面にコロナ処理を施したポリオレフィン系単層フィルム(JSRトレーディング株式会社製の商品名「SPM−80」、厚さ80μm)を使用したことを除き、全て実施例1と同様にして、加工用テープを作製した。
(比較例4)
ダイシングテープの基材層として、ブテン・α−オレフィン共重合体から構成され表面にコロナ処理を施したポリオレフィン系単層フィルム(JSRトレーディング株式会社製の商品名「MP3−80」、厚さ80μm)を使用したことを除き、全て実施例1と同様にして、加工用テープを作製した。
<II>ウエハ加工用テープの評価
1.基材フィルムの特性
各実施例及び各比較例で使用した基材フィルムの各種特性を表1に示す。各種特性は、以下の方法に従って測定した値である。
(引張強度、応力の測定)
JIS Z1702−94の「包装用ポリエチレンフィルム」に規定する引張試験の方法に準じ、−10℃の温度条件下、500mm/minの引張速度で、基材フィルムの引張試験を実施し、SSカーブ(応力−ひずみ曲線)を得た。なお、試験では、基材フィルムを10mm幅で、チャック間距離が40mmになるように加工したものを測定サンプルとして使用した。引張条件は、オリエンテック社製のテンシロン(株式会社オリエンテック社製 RTC−1210)を使用して、−10℃±2℃の温度において、500mm/minとした。SSカーブにおいて、伸び率20%及び40%での応力値をそれぞれ読み取った。このような測定を、MD方向およびTD方向の両方について実施した。
(−10℃初期弾性率の測定)
SSカーブ測定の測定結果に基づき、原点と立ち上がりの接線とを結んだ傾きを求め、さらに下式1を用いて値を算出し、初期弾性率とした。
式1:初期弾性率=(原点と立ち上がりの接線を結んだ任意の伸び値に対応する応力値/断面積)/(原点と立ち上がりの接線を結んだ任意の伸び値/サンプルのチャック間距離)
2.ウエハ及びDAFの分断性評価
(改質領域の形成)
厚さ50μmの半導体ウエハの片面に、各実施例及び各比較例で作製したウエハ加工用テープのPETフィルムを剥離し、接着層の面をそれぞれ貼り付けた。各々のウエハ加工用テープの特性を表1に纏めて示す。
次いで、レーザーダイシング装置「MAHOHDICING MACHINE」(株式会社東京精密製)を使用し、ウエハに改質領域を形成した。加工条件は以下のとおりである。
(A)半導体ウエハ:シリコンウエハ(厚さ50μm、外径12インチ)
(B)レーザー光源:半導体レーザー励起Nd:YAGレーザー
波長:1064nm
レーザー光スポット断面積:3.14×10−8cm
発振形態:Qスイッチパルス
繰り返し周波数:100kHz
パルス幅:30ns
出力:20μJ/パルス
レーザー光品質:TEM00
偏光特性:直線偏光
(C)集光用レンズ倍率:50倍
NA:0.55
レーザー光波長に対する透過率:60パーセント
(D)半導体基板が載置される載置台の移動速度:100mm/秒
(切断及び評価)
上述の手順に従い予め改質領域を形成する工程を実施した、ウエハ加工用テープ付半導体ウエハをエキスパンド装置に固定した。次いで、以下の条件下で、ダイシングテープをエキスパンドし、接着層(DAF)及びウエハを切断及び分割し、DAF付のチップを得た。なお、評価サンプルにおける基材フィルムの物性によって、エキスパンド条件は、適宜調整が必要である。そのため、エキスパンド時には、表2に示すように、主に、クールエキスパンド条件のHeightとSpeedについて変更した。
装置:(株)ディスコ社製のDDS2300 Fully Automatic Die Separator
クールエキスパンド条件:
Temperature:-15℃、Height:10mm、Cooling Time:60sec
Speed:100mm/sec、Waiting time:10sec
ヒートエキスパンド条件
Temperature:200℃、Height:10mm、Hold Time:20sec
Speed:5mm/sec、Heater Speed:5°/sec
(分断性)
分割後のウエハ及びDAFについて、ウエハ上部から顕微鏡にて観察し、ウエハとウエハ、及びDAFとDAFとが分断されているかを判断した。上記顕微鏡による観察は、ウエハ周辺部と中央部に対して実施し、以下の基準に従って分断性を評価した。結果を表2に示す。
(評価基準)
◎:ウエハ及びDAF分断性が95%以上〜100%
○:ウエハ及びDAF分断性が85%以上〜95%未満
△:ウエハ及びDAF分断性が30%以上〜85%未満
×:ウエハ及びDAF分断性が30%未満
なお、上記「%」は、分断ラインの総数に対して、分断できているラインの割合を示している。
Figure 2015185584
Figure 2015185584
A ウエハ加工用テープ
10 ダイシングテープ、10a 基材フィルム、10b 粘着層 10b’粘着層の周縁部
20 接着層 20a 周縁部
30 保護フィルム

Claims (6)

  1. 基材層及び該基材層上に設けられた粘着層を有するダイシングテープと、
    前記ダイシングテープの前記粘着層上に設けられた接着層と
    を有するウエハ加工用テープであって、
    前記基材層が1以上の基材フィルムを含み、前記基材フィルムが−10℃における引張試験において、以下(i)〜(iv)の特性を有する、ウエハ加工用テープ。
    (i)初期弾性率が200MPa以上、500MPa以下であり、
    (ii)前記基材フィルムは、長手方向(MD)40%延伸時まで降伏点がなく、
    (iii)前記基材フィルムのMD20%延伸時の引張強度(T1)が15MPa以上であり、かつ前記T1と前記基材フィルムの幅方向(TD)20%延伸時の引張強度(T2)との比(T1/T2)が、1.2以下であり、及び
    (iv)前記基材フィルムのMD40%延伸時の応力(σ1)と前記MD20%延伸時の応力(σ2)との差(σ1−σ2)が0.4MPa以上である。
  2. 前記基材フィルムが、エチレン・α−オレフィン共重合体又はそのアイオノマー樹脂を含む、請求項1に記載のウエハ加工用テープ。
  3. 前記ダイシングテープの厚さが、60μm以上、250μm以下である、請求項1又は2に記載のウエハ加工用テープ。
  4. 前記ダイシングテープの前記粘着層の厚さが、1μm以上、100μm以下である、請求項1〜3のいずれか1項に記載のウエハ加工用テープ。
  5. 前記接着層が、エポキシ基含有アクリル樹脂と、エポキシ樹脂と、硬化剤とを少なくとも含有する硬化性樹脂組成物から構成され、前記硬化性樹脂組成物の硬化反応前(Bステージ)における0℃の弾性率が1000MPa以上である、請求項1〜4のいずれか1項に記載のウエハ加工用テープ。
  6. 前記接着層の厚さが、3μm以上、200μm以下であることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載のウエハ加工用テープ。
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