JP2015185512A - 導電パターン形成基板及びその製造方法 - Google Patents

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健太郎 宮島
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浩一 山崎
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Abstract

【課題】導電パターンが視認されにくい導電パターン形成基板を容易に製造できる導電パターン形成基板の製造方法を提供する。
【解決手段】本発明の導電パターン形成基板の製造方法は、直径が0.3〜150nmの導電性極細繊維及び透明樹脂を含有する透明導電層13と透明導電層13の一方の面に形成された支持用樹脂層12bとを備える転写用シート17を用いて、絶縁性基材の少なくとも一方の面に導電パターンが形成された導電パターン形成基板を製造する方法であり、転写用シート17の透明導電層13をレーザ光のパターン照射によりエッチングして導電パターンを形成する導電パターン形成工程と、導電パターン形成工程後、絶縁性基材の少なくとも一方の面に、透明導電層13に導電パターンが形成された転写用シート17を接着する接着工程とを有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、透明導電層に導電パターンが形成された導電パターン形成基板及びその製造方法に関する。
静電容量式タッチパネル等においては、基材と、基材の少なくとも一方の面に形成された透明導電層とを備え、該透明導電層に導電パターンが形成された導電パターン形成基板をセンサーシートとして使用することがある。
導電パターン形成基板の製造方法としては、透明導電層と紫外線硬化性樹脂層からなるシートを基材に貼合した後、フォトリソグラフィによって導電パターンを形成する方法が知られている(特許文献1)。
しかし、特許文献1に記載の方法で製造した導電パターン形成基板では、導電部と絶縁部との段差が大きく、導電パターンが視認されてしまう問題を有していた。導電パターンが視認されると、導電パターン形成基板をタッチパネルに用いることが困難になった。
そこで、特許文献2では、フォトリソグラフィにおける露光回数を複数回とし、紫外線硬化性樹脂層の硬化度合いを調整することによって、導電部と絶縁部との段差を小さくしている。
特許第4811533号公報 国際公開第2013/051516号
しかし、特許文献2に記載の方法でも、導電パターンを視認不能にできていなかった。
本発明は、導電パターンが視認されにくい導電パターン形成基板及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、フォトリソグラフィを利用して得た導電パターン形成基板では、導電部と絶縁部との段差を充分に小さくすることができないため、導電部と絶縁部との境界を視認可能になった。また、フォトリソグラフィにおけるケミカルエッチングでは、導電部の厚さ方向において斜めにエッチングされるため、導電部を分断して確実に絶縁化するためには、絶縁部の幅をある程度広くする必要があった。さらに、透明導電層の種類によってはエッチングの制御が難しく、線幅にばらつきが起こりやすくなり、幅が広い絶縁部が形成されることがあった。幅の広い絶縁部は視認されやすいから、フォトリソグラフィを利用した場合には、導電パターンが視認されやすかった。その知見に基づき、導電パターンが視認されにくくなる手法について検討して、以下の導電パターン形成基板及びその製造方法を発明した。
本発明は、以下の態様を有する。
[1]直径が0.3〜150nmの導電性極細繊維及び透明樹脂を含有する透明導電層と該透明導電層の一方の面に形成された支持用樹脂層とを備える転写用シートを用いて、絶縁性基材の少なくとも一方の面に導電パターンが形成された導電パターン形成基板を製造する方法であって、前記転写用シートの透明導電層をエッチングして導電パターンを形成する導電パターン形成工程と、該導電パターン形成工程後、絶縁性基材の少なくとも一方の面に、透明導電層に導電パターンが形成された転写用シートを接着する接着工程とを有し、前記導電パターン形成工程では、透明導電層にレーザ光をパターン状に照射して透明導電層をエッチングする、導電パターン形成基板の製造方法。
[2]前記支持用樹脂層が活性エネルギー線硬化型樹脂からなり、前記接着工程後に、支持用樹脂層を活性エネルギー線の照射によって硬化させる硬化工程を有する、[1]に記載の導電パターン形成基板の製造方法。
[3]直径が0.3〜150nmの導電性極細繊維及び透明樹脂を含有する透明導電層と該透明導電層の一方の面に形成された支持用樹脂層とを備える転写用シートを用いて、絶縁性基材の少なくとも一方の面に導電パターンが形成された導電パターン形成基板を製造する方法であって、前記転写用シートを、該転写用シートの前記支持用樹脂層によって絶縁性基材の少なくとも一方の面に接着する接着工程と、該接着工程後、前記転写用シートの透明導電層をエッチングして導電パターンを形成する導電パターン形成工程とを有し、 前記導電パターン形成工程では、透明導電層にレーザ光をパターン状に照射して透明導電層をエッチングする、導電パターン形成基板の製造方法。
[4]前記支持用樹脂層が活性エネルギー線硬化型樹脂からなり、前記接着工程後に、支持用樹脂層を活性エネルギー線の照射によって硬化させる硬化工程を有する、[3]に記載の導電パターン形成基板の製造方法。
[5]絶縁性基材と、該絶縁性基材の少なくとも一方の面に形成された透明絶縁接着層と、該透明絶縁接着層の、絶縁性基材とは反対側の面に形成された透明導電層及び透明非導電層とを備え、前記透明導電層は、直径が0.3〜150nmの導電性極細繊維及び透明樹脂を含有し、導電パターンが形成されている導電パターン形成基板であって、前記透明導電層と前記透明非導電層との高さの差が0.2μm未満である、導電パターン形成基板。
本発明の導電パターン形成基板の製造方法によれば、導電パターンが視認されにくい導電パターン形成基板を容易に製造できる。
本発明の導電パターン形成基板は、導電パターンが視認されにくい。
本発明の導電パターン形成基板の第1実施形態を示す平面図である。 図1のI−I’断面図である。 図1の導電パターン形成基板を製造する第1製造方法における導電パターン形成工程、図14の導電パターン形成基板を製造する第3製造方法における導電パターン形成工程を示す断面図である。 導電パターン形成工程によって導電パターンが形成された転写用シートを示す平面図である。 図4のII−II’断面図である。 図1の導電パターン形成基板を製造する第1製造方法における接着工程を示す平面図である。 図6のIII−III’断面図である。 図1の導電パターン形成基板を製造する第1製造方法における硬化工程を示す断面図である。 図1の導電パターン形成基板を製造する第1製造方法における引き回し配線形成工程を示す平面図である。 図9のIV−IV’断面図である。 図1の導電パターン形成基板を製造する第2製造方法における接着工程を説明する断面図である。 図1の導電パターン形成基板を製造する第2製造方法における硬化工程を説明する断面図である。 図1の導電パターン形成基板を製造する第2製造方法における導電パターン形成工程を説明する断面図である。 図1の導電パターン形成基板における透明導電部及び透明非導電部の走査型電子顕微鏡写真である。 従来の導電パターン形成基板における透明導電部及び透明非導電部の走査型電子顕微鏡写真である。 本発明の導電パターン形成基板の第2実施形態を示す断面図である。 図16の導電パターン形成基板を製造する第3製造方法における第1接着工程及び第2接着工程を説明する断面図である。 図16の導電パターン形成基板を製造する第3製造方法における第1硬化工程及び第2硬化工程を説明する断面図である。 図16の導電パターン形成基板を製造する第3製造方法及び第4製造方法における第1引き回し配線形成工程及び第2引き回し配線形成工程を説明する断面図である。 図16の導電パターン形成基板を製造する第4製造方法における第1接着工程及び第2接着工程を説明する断面図である。 図16の導電パターン形成基板を製造する第4製造方法における第1硬化工程及び第2硬化工程を説明する断面図である。 図16の導電パターン形成基板を製造する第4製造方法における第1導電パターン形成工程及び第2導電パターン形成工程を説明する断面図である。 本発明の導電パターン形成基板の第3実施形態を示す平面図である。 図23のV−V’断面図である。 図23の導電パターン形成基板を製造する第5製造方法における引き回し配線形成工程を説明する平面図である。 図23の導電パターン形成基板を製造する第5製造方法における導電パターン形成工程を説明する平面図である。 電極ユニットを形成した転写用シートを分割した態様を示す平面図である。 図23の導電パターン形成基板を製造する第5製造方法における接着工程を説明する平面図である。 図28のVI−VI’断面図である。 本発明の導電パターン形成基板の他の実施形態を示す断面図である。 本発明の導電パターン形成基板の他の実施形態を示す断面図である。
「第1実施形態」
<導電パターン形成基板>
本発明の導電パターン形成基板の第1実施形態について図1及び図2を参照して説明する。
本実施形態の導電パターン形成基板10は、絶縁性基材11の一方の面(第1面11a)のみに導電パターンが形成されたものである。具体的に、本実施形態の導電パターン形成基板10は、絶縁性基材11と、絶縁性基材11の第1面11aに形成された透明絶縁接着層12と、透明絶縁接着層12の、絶縁性基材11とは反対側の面12aに形成された透明導電層13及び透明非導電層14とを備える。透明絶縁接着層12は絶縁性基材11に1つ形成されている。また、絶縁性基材11の第1面11a側には、透明導電層13と外部接続端子(図示せず)とを電気的に接続する引き回し配線15が形成されている。また、絶縁性基材11、透明絶縁接着層12、透明導電層13、透明非導電層14及び引き回し配線15を被覆するように絶縁層16が形成されている。
なお、本発明において、「透明」とは、JIS K7136に従って測定した光線透過率が50%以上のことを意味する。また、本発明において、「導電」とは、電気抵抗値が1MΩ未満であることを意味し、「絶縁」及び「非導電」とは、電気抵抗値が1MΩ以上、好ましくは10MΩ以上のことである。
本発明における導電パターン形成基板は静電容量式タッチパネルに好適に使用されるものである。
(絶縁性基材)
絶縁性基材11は、絶縁性を有するシートである。導電パターン形成基板10をタッチパネルに用いる場合には、絶縁性基材11は透明性を有することが好ましい。
透明性を有する絶縁性基材11の材質としては、例えば、ガラス、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステル、ポリカーボネート、アクリル樹脂、環状ポリオレフィン樹脂、トリアセチルセルロースなどが挙げられる。
絶縁性基材11の厚さは10〜250μmであることが好ましく、25〜188μmであることがより好ましい。絶縁性基材11の厚さが前記下限値以上であれば、充分な強度・剛性を確保でき、前記上限値以下であれば、導電パターン形成基板10を容易に薄型化できる。
(透明絶縁接着層)
本実施形態における透明絶縁接着層12は、活性エネルギー線硬化型樹脂の硬化物である。また、本実施形態における透明絶縁接着層12は、その面積が絶縁性基材11の面積よりも小さくされている。そのため、透明絶縁接着層12は、絶縁性基材11の第1面11aの全面を被覆せず、第1面11aの一部は露出している。
活性エネルギー線硬化型樹脂としては、アクリル樹脂、エポキシ樹脂等が挙げられ、コストの点からは、アクリル樹脂が好ましい。なお、活性エネルギー線としては、可視光線、紫外線、電子線等が挙げられる。
アクリル樹脂としては、ビスフェノールA・エチレンオキサイド変性ジアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(ペンタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールモノヒドロキシペンタアクリレート、ジプロピレングリコールジアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、グリセリンプロポキシトリアクリレート、4−ヒドロキシブチルアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、イソボルニルアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、テトラヒドロフルフリルアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、トリプロピレングリコールジアクリレート等のアクリレート類、テトラエチレングリコールジメタクリレート、アルキルメタクリレート、アリルメタクリレート、1,3−ブチレングリコールジメタクリレート、n−ブチルメタクリレート、ベンジルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、グリシジルメタクリレート、1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、イソボルニルメタクリレート、ラウリルメタクリレート、フェノキシエチルメタクリレート、t−ブチルメタクリレート、テトラヒドロフルフリルメタクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート等のメタクリレート類、ダイアセトンアクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、ジメチルアミノプロピルアクリルアミド、ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド、メタクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、アクリロイルモルホリン、N−ビニルホルムアミド、N−メチルアクリルアミド、N−イソプロピルアクリルアミド、N−t−ブチルアクリルアミド、N−フェニルアクリルアミド、アクリロイルピペリジン、2−ヒドロキシエチルアクリルアミド等のアクリル(メタクリル)アミド類の単官能モノマー並びに多官能モノマーが挙げられる。
さらに、アクリル樹脂として、エポキシアクリレート、ウレタンアクリレート、ポリエステルアクリレート、ポリアクリルアクリレートなどの多官能アクリレート等を使用することもできる。
これらアクリル樹脂は1種を単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
活性エネルギー線硬化型樹脂は、必要に応じて、ジイソシアネート系硬化剤等の硬化剤によって架橋されてもよい。
[厚さ]
透明絶縁接着層12の厚さは、1〜200μmであることが好ましく、1〜15μmであることがより好ましく、1〜10μmであることが特に好ましい。透明絶縁接着層12の厚さが前記下限値以上であれば、充分な接着性を確保でき、前記上限値以下であれば、充分な可撓性及び光線透過性を確保できる。
(透明導電層)
透明導電層13は、絶縁性を有する透明樹脂内に、導電性極細繊維からなる2次元網目状の導電ネットワーク構造を含む層である。
導電性極細繊維同士は、絶縁性基材11の表面の面方向に沿って互いに異なる向きに不規則に存在しているとともに、その少なくとも一部が互いに接触し合う程度に密集して2次元網目状に配置されている。このような配置によって導電性極細繊維同士が互いに電気的に接続されることで、導電ネットワーク構造を形成している。
[導電性極細繊維]
導電性極細繊維は、その直径が0.3〜150nmの導電性繊維である。導電性極細繊維としては、銅、白金、金、銀、ニッケル等からなる金属ナノワイヤーや金属ナノチューブ、シリコンナノワイヤーやシリコンナノチューブ、金属酸化物ナノチューブ、カーボンナノチューブ、カーボンナノファイバー、グラファイトフィブリル等の繊維状物及びその金属被覆部材が挙げられる。これらのなかでも、透明性および導電性の点から、銀を主成分とする金属ナノワイヤー(銀ナノワイヤー)が好ましい。
導電性極細繊維の長さは1μm〜100μmであることが好ましい。
[透明樹脂]
透明樹脂は、導電性極細繊維のバインダとして機能するものであり、透明であれば、熱可塑性樹脂であってもよいし、硬化性樹脂であってもよい。また、水溶性樹脂であってもよいし、非水溶性樹脂であってもよい。これらのうち、透明樹脂としては、水溶性の熱可塑性樹脂が好ましい。
水溶性の熱可塑性樹脂としては、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール−ポリプロピレングリコールブロック共重合体等のポリエーテル;ポリビニルアルコール;ポリアクリル酸(アルカリ金属塩、アンモニウム塩等の塩を含む)、ポリメタクリル酸(アルカリ金属塩、アンモニウム塩等の塩を含む)、ポリアクリル酸−ポリメタクリル酸(アルカリ金属塩、アンモニウム塩等の塩を含む)共重合体;ポリアクリルアミド;ポリビニルピロリドン等が挙げられる。
非水溶性の熱可塑性樹脂としては、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリメチルメタクリレート、ニトロセルロース、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン、フッ化ビニリデン等が挙げられる。
非水溶性の硬化性樹脂としては、メラミンアクリレート、ウレタンアクリレート、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリイミド樹脂、アクリル変性シリケートなどのシリコーン樹脂等が挙げられる。硬化性樹脂は、熱硬化性であってもよいし、活性エネルギー線硬化性であってもよい。
[その他の成分]
透明導電層13には、必要に応じて、酸化防止剤、紫外線吸収剤等の添加剤が含まれてもよい。
[厚さ]
透明導電層13の厚さは、50〜140nmであることが好ましい。透明導電層13の厚さが前記下限値以上であれば、充分な導電性を確保でき、前記上限値以下であれば、充分な可撓性及び光線透過性を確保できる。
[導電パターン]
本実施形態においては、透明導電層13に形成される導電パターンは、一方向に沿った電極部が複数平行に形成されたパターンとされている。
一方向に沿った電極部の形状としては特に制限はないが、例えば、図示例のように幅が一定の帯状又は線状の電極部であってもよいし、複数の正方形状電極部が角部にて電気的に接続されて列状とされた電極部であってもよい。導電パターン形成基板の用途や仕様などに応じて、適宜、電極部の形状を決めればよい。
電極部の幅は、0.5〜10mmであることが好ましく、1〜5mmであることがより好ましい。電極部の幅が前記範囲であれば、静電容量式タッチパネルにおいて充分な感度と検知精度を確保できる。
隣接する電極部同士の間隔は0.05〜10mmであることが好ましい。隣接する電極部同士の間隔が前記範囲であれば、静電容量式タッチパネルにおいて充分な感度と検知精度を確保できる。
(透明非導電層)
透明非導電層14は、透明絶縁接着層12の面12aにおいて、透明導電層13が形成されていない部分に形成されている。
透明非導電層14は、透明導電層13から導電性極細繊維の一部又は全部が除去されて、導電ネットワークが断絶した層である。すなわち、透明非導電層14は、透明樹脂を含み、導電ネットワークを含まない絶縁部となっている。
透明非導電層14は、透明導電層13から導電性極細繊維の一部又は全部が除去された層であるから、その厚さは透明導電層13と同じである。
透明非導電層14は、導電性極細繊維の一部又は全部が除去されているが、透明導電層13との高さの差(段差)は殆どなく、具体的には0.2μm未満となっている。
(引き回し配線)
引き回し配線15は、導電材料からなる。引き回し配線15を形成する導電材料としては、銀、銅、アルミニウム、ニッケル等の金属、それらの合金、それらの積層品やカーボン等が挙げられる。また、それらの粒子をバインダ樹脂に配合してもよい。本実施形態における引き回し配線は、絶縁性基材11に接触しないように形成されている。
引き回し配線15の幅は20〜100μmであることが好ましく、20〜50μmであることがより好ましい。引き回し配線15の幅が前記下限値以上であれば、引き回し配線15の断線を防止でき、前記上限値以下であれば、より低コスト化できる。
(絶縁層)
絶縁層16は、絶縁性樹脂の膜であり、透明導電層13の露出を防ぐ層である。絶縁層16の表面は絶縁性基材11の表面と平行にされる。
絶縁性樹脂としては、熱硬化型樹脂、可視光線硬化型樹脂、電子線硬化型樹脂または紫外線硬化型樹脂が使用されるが、硬化時の熱収縮が小さい点では、紫外線硬化型樹脂が好ましい。
絶縁層16は絶縁性を確保できる範囲で薄いことが好ましい。絶縁層16の形成にスクリーン印刷を適用した場合には、ピンホール形成防止の点から、厚さを5μm以上とすることが好ましい。絶縁層16の形成にインクジェット印刷を適用した場合には、ピンホール形成防止の点から、厚さを0.5μm以上とすることが好ましい。
<導電パターン形成基板の製造方法>
(第1製造方法)
上記導電パターン形成基板10を製造する第1製造方法について説明する。
導電パターン形成基板10の第1製造方法は、転写用シートを用いて導電パターン形成基板を製造する方法であって、導電パターン形成工程と接着工程と硬化工程と引き回し配線形成工程と絶縁層形成工程とを有する。第1製造方法では、導電パターン形成工程後に接着工程を有し、接着工程後に硬化工程を有し、硬化工程後に引き回し配線形成工程を有する。また、引き回し配線形成工程後に絶縁層形成工程を有する。
[転写用シート]
第1製造方法で使用される転写用シートは、導電性極細繊維及び透明樹脂を含有する透明導電層と該透明導電層の一方の面に形成された支持用樹脂層とを備えるシートである。 本実施形態では、透明導電層の面積と支持用樹脂層の面積は同一であり、それらの面積は、絶縁性基材11の面積よりも小さくされている。
転写用シートにおける導電性極細繊維及び透明樹脂は、上記透明導電層13に含まれるものと同一のものである。本実施形態における支持用樹脂層は、上記透明絶縁接着層12を形成する活性エネルギー線硬化型樹脂からなる。
転写用シートには、必要に応じて、保護用の離型シートが透明導電層の露出面、支持用樹脂層の露出面の一方又は両方に積層されてもよい。
[導電パターン形成工程]
導電パターン形成工程は、転写用シートの透明導電層をエッチングして導電パターンを形成する工程である。
導電パターン形成工程におけるエッチングでは、透明導電層にレーザ光をパターン状に照射して透明導電層をエッチングする。
導電パターン形成工程において、図3に示すように、転写用シート17の透明導電層13にレーザ光Lを照射すると、レーザ光Lが照射された部分は、透明樹脂が溶融することなく導電性極細繊維が蒸発、除去されて空隙が形成される(例えば、特開2012−009506号公報参照)。この空隙では、導電性極細繊維同士の接触がなく、導電ネットワークが断絶しているため、絶縁部(透明非導電層14)となる。したがって、レーザ光をパターン状に照射することにより透明導電層13をエッチングして、透明導電層13に導電パターンを形成することができる。これにより、図4及び図5に示すように、支持用樹脂層12bの一方の面に透明導電層13及び透明非導電層14を有し、導電パターンを有する転写用シート17を得ることができる。
レーザ光Lとしては、Nbファイバ、YAGやYVO等のパルス状レーザ光、炭酸ガスレーザ等の連続発振レーザ光が挙げられる。中でも、簡便であることから、Nbファイバ、YAGやYVO等の基本波長1064nmもしくはその高次高調波を使用した第2高調波532nm、第3高調波355nm、第4高調波266nm、第5高調波213nm及びパルス幅1〜200n秒のパルス状レーザ光が好ましい。
導電パターンの視認性をより低下させるためには、パルス幅が10f〜100p秒の極短パルスレーザーが好ましい。
レーザ光Lの1パルスあたりの照射エネルギー密度は、レーザ光1パルスあたりの照射エネルギーを集光スポット面積で除したものとして定義される。その値は、パルス幅が10f秒〜200n秒の範囲で、レーザ光の波長によらず、1×10〜1×10J/mとなる。
また、連続的に絶縁部を形成するためには、走査により移動して形成される個々の集光スポットが、互いにオーバーラップする必要がある。特に銀ナノワイヤーを含む透明導電膜では、絶縁部の視認されにくさと絶縁の安定性の点から、オーバーラップする面積を5%以上にすることが好ましい。
[接着工程]
接着工程は、導電パターン形成工程後に、図6及び図7に示すように、透明導電層13に導電パターンが形成された転写用シート17を絶縁性基材11に接着する工程である。具体的には、絶縁性基材11の第1面11aに転写用シート17の支持用樹脂層12bを密着させて、絶縁性基材11に転写用シート17を接着する。転写用シート17の支持用樹脂層12bは、接着剤として機能する。本例では、透明導電層13に導電パターンが形成された1枚の転写用シート17を分割せずにそのまま絶縁性基材11に接着する。
これにより、導電パターンが形成された透明導電層13を絶縁性基材11に貼合することができる。
[硬化工程]
硬化工程は、接着工程後に、絶縁性基材に接着した支持用樹脂層を活性エネルギー線の照射によって硬化させる。活性エネルギー線としては、可視光線、紫外線、電子線等が使用される。活性エネルギー線の照射によって支持用樹脂層12bを硬化させることにより、導電パターン形成基板10の透明絶縁接着層12になる(図8参照)。
活性エネルギー線の照射方向は特に制限はなく、絶縁性基材11を通して支持用樹脂層12bに活性エネルギー線を照射してもよいし、透明導電層13及び透明非導電層14を通して支持用樹脂層12bに活性エネルギー線を照射してもよい。
活性エネルギー線の波長はエッチングの際のレーザ光と異なることが好ましい。たとえば、活性エネルギー線(高圧水銀ランプ)の波長が365nmで活性化するように制御したとき、レーザ光の波長を532nmにすることができる。活性エネルギー線とレーザ光とを異なる波長にすることで、支持用樹脂層12bの硬化と、導電性極細繊維が蒸発、除去されて空隙が形成される透明導電層13のエッチングとを選択的に行うことができる。
活性エネルギー線として紫外線を使用する場合、その光源としては、高圧水銀ランプ、中圧水銀ランプ、低圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、水銀アーク灯等を使用することができる。
紫外線の積算照射量は、50〜2000mJ/cmであることが好ましく、250〜1000mJ/cmであることが好ましい。
[引き回し配線形成工程]
引き回し配線形成工程は、図9及び図10に示すように、絶縁性基材11の第1面11a側に引き回し配線15を形成する工程である。
引き回し配線15の形成方法としては、導電性インクまたは導電性ペーストを印刷する方法が好適である。印刷後には、印刷した導電性インクや導電性ペーストを加熱して硬化させることが好ましい。
印刷方法としては、引き回し配線15を容易に形成できることから、スクリーン印刷、インクジェット印刷が好ましい。印刷後には、印刷した導電性ペーストまたは導電性ペーストを加熱して硬化させることが好ましい。
導電性インクまたは導電性ペーストとしては、銀、銅、カーボン等の導電性材料と樹脂とが分散媒に分散した分散液を使用することができる。
また、引き回し配線15を形成する他の方法として、金属薄膜を、プラズマCVD法、レーザCVD法、熱CVD法、ガスソースCVD法、コーティング法、真空蒸着法、スパッタリング法、反応性スパッタリング法、MBE(分子線エピタキシ)法、クラスターイオンビーム法、イオンプレーティング法、プラズマ重合法(高周波励起イオンプレーティング法)などの金属蒸着法により形成する方法が挙げられる。
金属膜を構成する金属としては、アルミニウム、クロム、亜鉛、金、銀、銅、プラチナ、ニッケル等を用いることができる。
[絶縁層形成工程]
絶縁層形成工程は、絶縁性基材11、透明絶縁接着層12、透明導電層13、透明非導電層14及び引き回し配線15を被覆するように絶縁層16を形成する工程である。
好ましい絶縁層16の形成方法としては、熱硬化型樹脂、可視光線硬化型樹脂、電子線硬化型樹脂または紫外線硬化型樹脂を、絶縁性基材11、透明絶縁接着層12、透明導電層13、透明非導電層14及び引き回し配線15の上に印刷し、硬化させる方法が挙げられる。印刷方法としては、スクリーン印刷、インクジェット印刷等の各種印刷方法を適用することができる。
(第2製造方法)
上記導電パターン形成基板10を製造する第2製造方法について説明する。
導電パターン形成基板10の第2製造方法は、転写用シートを用いて導電パターン形成基板を製造する方法であって、接着工程と硬化工程と導電パターン形成工程と引き回し配線形成工程と絶縁層形成工程とを有する。第2製造方法では、接着工程後に硬化工程を有し、硬化工程後に導電パターン形成工程を有し、導電パターン形成工程後に引き回し配線形成工程及び絶縁層形成工程を有する。
第2製造方法で使用する転写用シートは、第1製造方法で使用するものと同様である。
接着工程は、透明導電層に転写用シートを絶縁性基材に接着する工程である。具体的には、図11に示すように、絶縁性基材11の第1面11aに転写用シート17の支持用樹脂層12bを密着させて、絶縁性基材11に転写用シート17を接着する。本例においては、1枚の転写用シート17を分割せずにそのまま絶縁性基材11に接着する。
硬化工程は、接着工程後に、絶縁性基材11に接着した支持用樹脂層12bを活性エネルギー線の照射によって硬化させる。活性エネルギー線の照射によって支持用樹脂層12bを硬化させることにより、導電パターン形成基板10の透明絶縁接着層12になる(図12参照)。
導電パターン形成工程は、図13に示すように、絶縁性基材11に接着した転写用シート17の透明導電層13をエッチングして導電パターンを形成する工程である。導電パターン形成工程によって、透明導電層13に絶縁部(透明非導電層14)を形成して導電パターンを形成することができる(図8参照)。エッチングの方法は、第1製造方法における導電パターン形成工程と同様にレーザ光Lを照射する方法が適用される。
引き回し配線形成工程及び絶縁層形成工程は、第1製造方法における引き回し配線形成工程及び絶縁層形成工程と同様である。
(作用効果)
第1実施形態の導電パターン形成基板10の製造方法では、導電性極細繊維を含む透明導電層13にレーザ光Lを照射し、導電性極細繊維を除去して透明非導電層14を形成することによって導電パターンを形成するため、透明導電層13の高さと透明非導電層14との高さとほぼ同じにすることができる。これにより、透明導電層13と透明非導電層14との段差を容易に0.2mm未満にできる。透明導電層13及び透明非導電層14を含む領域について走査型電子顕微鏡写真を観察したところ、図14に示すように、透明導電層13と透明非導電層14との境界に段差は見られなかった。そのため、導電パターンを視認不能にすることができる。導電パターンが視認不能な導電パターン形成基板10は静電容量式タッチパネルのセンサーシートとして好適である。
フォトリソグラフィを利用して導電パターンを形成する従来の方法では、ケミカルエッチングによって透明導電層の一部を除去するため、透明導電層と透明導電層が除去された部分とで段差が生じることになる。透明導電層と透明導電層が除去された部分とを含む領域について走査型電子顕微鏡写真を観察したところ、図15に示すように、透明導電層113と透明導電層が除去された部分114との境界に段差Dがあることが視認された。また、ケミカルエッチングでは、確実に絶縁化するために、絶縁部の幅を広くする必要があるため、透明導電層13と透明非導電層14との境界をより視認しやすくなる。
絶縁性基材11の第1面11aに透明導電層13を形成し、その透明導電層13にレーザ光を照射して導電パターンを形成する方法も考えられるが、その場合、絶縁性基材11の種類ごとにレーザ光の照射条件を決める必要があった。
しかし、上記製造方法では、支持用樹脂層12bの一方の面12aに形成された透明導電層13にレーザ光を照射して導電パターンを形成するため、絶縁性基材11の種類を変更した場合でも同一条件でレーザ光を照射して導電パターンを形成可能である。
また、レーザ光の照射による透明導電層13のエッチング面積を小さくできるため、透明導電層13を形成する材料のロスを削減でき、導電パターン形成基板10の生産性を向上させることもできる。
また、上記第1製造方法を適用する場合には、各種絶縁性基材11に、導電パターンが形成された転写用シート17を貼合するのみで導電パターン形成基板10を製造できるため、絶縁性基材11の種類ごとに、透明導電層13が形成されたシートの在庫を持つ必要がない。
「第2実施形態」
<導電パターン形成基板>
本発明の導電パターン形成基板の第2実施形態について図16を参照して説明する。
本実施形態の導電パターン形成基板20は、絶縁性基材11の両面に導電パターンが形成されたものである。具体的には、本実施形態の導電パターン形成基板20は、絶縁性基材11と、絶縁性基材11の第1面11aに形成された第1透明絶縁接着層12cと、絶縁性基材11の第2面11bに形成された第2透明絶縁接着層12dと、第1透明絶縁接着層12cの、絶縁性基材11とは反対側の面12aに形成された第1透明導電層13cと、第2透明絶縁接着層12dの、絶縁性基材11とは反対側の面12aに形成された第2透明導電層13dとを備える。
第1透明絶縁接着層12cの、絶縁性基材11とは反対側の面12aには、第1透明導電層13cと共に第1透明非導電層14cが形成され、第2透明絶縁接着層12dの、絶縁性基材11とは反対側の面12aには、第2透明導電層13dと共に第2透明非導電層14dが形成されている。
また、絶縁性基材11の第1面11a側には、第1透明導電層13cと外部接続端子(図示せず)とを電気的に接続する第1引き回し配線15cが形成され、絶縁性基材11の第2面11b側には、第2透明導電層13dと外部接続端子(図示せず)とを電気的に接続する第2引き回し配線15dが形成されている。
また、絶縁性基材11の第1面11a、透明絶縁接着層12c、透明導電層13c、透明非導電層14c及び引き回し配線15cを被覆するように第1絶縁層16cが形成されている。絶縁性基材11の第2面11b、透明絶縁接着層12d、透明導電層13d、透明非導電層14d及び引き回し配線15dを被覆するように第2絶縁層16dが形成されている。
本実施形態における絶縁性基材11は、第1実施形態における絶縁性基材11と同様である。
第1透明絶縁接着層12c及び第2透明絶縁接着層12dは、第1実施形態における透明絶縁接着層12と同様である。
第1透明導電層13c及び第2透明導電層13dは、第1実施形態における透明導電層13と同様である。
第1透明非導電層14c及び第2透明非導電層14dは、第1実施形態における透明非導電層14と同様である。
第1引き回し配線15c及び第2引き回し配線15dは、第1実施形態における引き回し配線15と同様である。
第1絶縁層16c及び第2絶縁層16dは、第1実施形態における絶縁層16と同様である。
本実施形態において、一対の透明導電層13の導電パターンは、互いに異なっている。具体的には、一方の導電パターンの電極部と他方の導電パターンの電極部とが互いに垂直になっている。このような導電パターン形成基板を静電容量式タッチパネルに使用する場合、一方の導電パターンの電極部を、X方向の座標を検知するための電極や受信用電極として使用でき、他方の導電パターンの電極部を、Y方向の座標を検知するための電極や送信用電極として使用することができる。
<導電パターン形成基板の製造方法>
(第3製造方法)
上記導電パターン形成基板20を製造する第3製造方法について説明する。
導電パターン形成基板20の第3製造方法は、2枚の転写用シートを用いて導電パターン形成基板を製造する方法であって、第1導電パターン形成工程と第2導電パターン形成工程と第1接着工程と第2接着工程と第1硬化工程と第2硬化工程と第1引き回し配線形成工程と第2引き回し配線形成工程と第1絶縁層形成工程と第2絶縁層形成工程とを有する。第3製造方法では、第1導電パターン形成工程及び第2導電パターン形成工程後に第1接着工程及び第2接着工程を有し、第1接着工程及び第2接着工程後に第1硬化工程及び第2硬化工程を有し、第1硬化工程及び第2硬化工程後に第1引き回し配線形成工程及び第2引き回し配線形成工程を有する。また、第1引き回し配線形成工程後に第1絶縁層形成工程を有し、第2引き回し配線形成工程後に第2絶縁層形成工程を有する。
第3製造方法で使用する第1転写用シート及び第2転写用シートは、第1製造方法で使用する転写用シートと同様である。具体的に、第1転写用シートは、第1支持用樹脂層と第1透明導電層とからなり、第2転写用シートは、第2支持用樹脂層と第2透明導電層とからなる。
第1導電パターン形成工程は、図3に示すように、第1転写用シート18の第1透明導電層13cをエッチングして導電パターンを形成する工程である。第1導電パターン形成工程によって、第1透明導電層13cに絶縁部(第1透明非導電層14c)を形成して導電パターンを形成することができる。
第2導電パターン形成工程は、図3に示すように、第2転写用シート19の第2透明導電層13dをエッチングして導電パターンを形成する工程である。第2導電パターン形成工程によって、第2透明導電層13dに絶縁部(第2透明非導電層14d)を形成して導電パターンを形成することができる。
第1導電パターン形成工程及び第2導電パターン形成工程におけるエッチングでは、透明導電層にレーザ光をパターン状に照射して透明導電層をエッチングする。そのレーザ光の照射条件は第1製造方法における導電パターン形成工程と同様である。
第1接着工程は、第1透明導電層に導電パターンを形成した第1転写用シートを絶縁性基材に接着する工程である。具体的には、図17に示すように、絶縁性基材11の第1面11aに第1転写用シート18の第1支持用樹脂層12eを密着させて、絶縁性基材11に第1転写用シート18を接着する。
第2接着工程は、第2透明導電層に導電パターンを形成した第2転写用シートを絶縁性基材に接着する工程である。具体的には、図17に示すように、絶縁性基材11の第2面11bに第2転写用シート19の第2支持用樹脂層12fを密着させて、絶縁性基材11に第2転写用シート19を接着する。
第1硬化工程は、第1接着工程後に、絶縁性基材11に接着した第1支持用樹脂層12eを活性エネルギー線の照射によって硬化させる。活性エネルギー線の照射によって第1支持用樹脂層12eを硬化させることにより、導電パターン形成基板20の第1透明絶縁接着層12cになる(図18参照)。
第2硬化工程は、第2接着工程後に、絶縁性基材11に接着した第2支持用樹脂層12fを活性エネルギー線の照射によって硬化させる。活性エネルギー線の照射によって第2支持用樹脂層12fを硬化させることにより、導電パターン形成基板20の第2透明絶縁接着層12dになる(図18参照)。
第1引き回し配線形成工程は、図19に示すように、絶縁性基材11の第1面11a側に第1引き回し配線15cを形成する工程である。第2引き回し配線形成工程は、図19に示すように、絶縁性基材11の第2面11b側に第2引き回し配線15dを形成する工程である。
第1絶縁層形成工程は、絶縁性基材11の第1面11a、透明絶縁接着層12c、透明導電層13c、透明非導電層14c及び引き回し配線15cを被覆するように第1絶縁層16cを形成する工程である。第2絶縁層形成工程は、絶縁性基材11の第2面11b、透明絶縁接着層12d、透明導電層13d、透明非導電層14d及び引き回し配線15dを被覆するように第2絶縁層16dを形成する工程である。
(第4製造方法)
上記導電パターン形成基板20を製造する第4製造方法について説明する。
導電パターン形成基板20の第4製造方法は、2枚の転写用シートを用いて導電パターン形成基板を製造する方法であって、第1接着工程と第2接着工程と第1硬化工程と第2硬化工程と第1導電パターン形成工程と第2導電パターン形成工程と第1引き回し配線形成工程と第2引き回し配線形成工程とを有する。第4製造方法では、第1接着工程及び第2接着工程後に第1硬化工程及び第2硬化工程を有し、第1硬化工程及び第2硬化工程後に第1導電パターン形成工程及び第2導電パターン形成工程を有し、第1導電パターン形成工程及び第2導電パターン形成工程後に第1引き回し配線形成工程及び第2引き回し配線形成工程を有する。また、第1引き回し配線形成工程後に第1絶縁層形成工程を有し、第2引き回し配線形成工程後に第2絶縁層形成工程を有する。
第4製造方法で使用する第1転写用シート及び第2転写用シートは、第1製造方法で使用する転写用シートと同様である。具体的に、第1転写用シートは、第1支持用樹脂層と第1透明導電層とからなり、第2転写用シートは、第2支持用樹脂層と第2透明導電層とからなる。
第1接着工程は、第1転写用シートを絶縁性基材に接着する工程である。具体的には、図20に示すように、絶縁性基材11の第1面11aに第1転写用シート18の第1支持用樹脂層12eを密着させて、絶縁性基材11に第1転写用シート18を接着する。
第2接着工程は、第2転写用シートを絶縁性基材に接着する工程である。具体的には、図20に示すように、絶縁性基材11の第2面11bに第2転写用シート19の第2支持用樹脂層12fを密着させて、絶縁性基材11に第2転写用シート19を接着する。
第1硬化工程は、第1接着工程後に、絶縁性基材11に接着した第1支持用樹脂層12eを活性エネルギー線の照射によって硬化させる。活性エネルギー線の照射によって第1支持用樹脂層12eを硬化させることにより、導電パターン形成基板20の第1透明絶縁接着層12cになる(図21参照)。
第2硬化工程は、第2接着工程後に、絶縁性基材11に接着した第2支持用樹脂層12fを活性エネルギー線の照射によって硬化させる。活性エネルギー線の照射によって第2支持用樹脂層12fを硬化させることにより、導電パターン形成基板20の第2透明絶縁接着層12dになる(図21参照)。
第1導電パターン形成工程は、図22に示すように、絶縁性基材11に接着した第1透明導電層13cをエッチングして導電パターンを形成する工程である。第1導電パターン形成工程によって、第1透明導電層13cに絶縁部(第1透明非導電層14c)を形成して導電パターンを形成することができる。
第2導電パターン形成工程は、図22に示すように、絶縁性基材11に接着した第2透明導電層13dをエッチングして導電パターンを形成する工程である。第2導電パターン形成工程によって、第2透明導電層13dに絶縁部(第2透明非導電層14d)を形成して導電パターンを形成することができる。
第1導電パターン形成工程及び第2導電パターン形成工程におけるエッチングでは、透明導電層13c,13dにレーザ光Lをパターン状に照射して透明導電層13c,13dをエッチングする。
第1導電パターン形成工程及び第2導電パターン形成工程において、第1透明導電層13cと第2透明導電層13dとで異なる導電パターンを形成する方法としては、レーザ光を集光させて第1透明導電層13cに焦点を合わせて第1透明導電層13cのみをエッチングし、レーザ光を集光させて第2透明導電層13dに焦点を合わせて第2透明導電層13dのみをエッチングする方法が挙げられる。
また、第1透明導電層13cをエッチングする際には、絶縁性基材11の第1面11aに対向するように配置したレーザ光発生装置を用いてレーザ光Lを第1透明導電層13cに照射すればよい。第2透明導電層13dをエッチングする際には、絶縁性基材11の第2面11bに対向するように配置したレーザ光発生装置を用いてレーザ光Lを第2透明導電層13dに照射すればよい。
第1引き回し配線形成工程は、図19に示すように、絶縁性基材11の第1面11a側に第1引き回し配線15cを形成する工程である。第2引き回し配線形成工程は、図19に示すように、絶縁性基材11の第2面11b側に第2引き回し配線15dを形成する工程である。
第1絶縁層形成工程は、絶縁性基材11の第1面11a、透明絶縁接着層12c、透明導電層13c、透明非導電層14c及び引き回し配線15cを被覆するように第1絶縁層16cを形成する工程である。第2絶縁層形成工程は、絶縁性基材11の第2面11b、透明絶縁接着層12d、透明導電層13d、透明非導電層14d及び引き回し配線15dを被覆するように第2絶縁層16dを形成する工程である。
(作用効果)
第2実施形態の導電パターン形成基板20の製造方法においても、第1実施形態と同様に、導電性極細繊維を含む透明導電層13c,13dにレーザ光Lを照射し、導電性極細繊維を除去して透明非導電層14c,14dを形成することによって導電パターンを形成するため、表面に凹凸が形成されない。そのため、光学特性に変化が生じないため、導電パターンを視認不能にすることができる。導電パターンが視認不能な導電パターン形成基板20はタッチパネルのセンサーシートとして好適である。
本実施形態においても、絶縁性基材11の種類を変更した場合でも同一条件でレーザ光を照射して導電パターンを形成可能である。また、レーザ光の照射による透明導電層のエッチング面積を小さくできるため、透明導電層を形成する材料のロスを削減でき、導電パターン形成基板の生産性を向上させることもできる。
また、上記第3製造方法を適用する場合には、各種絶縁性基材11に、導電パターンが形成された転写用シート18,19を貼合することで導電パターン形成基板20を製造できるため、絶縁性基材11の種類ごとに、透明導電層13c,13dが形成されたシートの在庫を持つ必要がない。
また、1つの絶縁性基材の両側の面に電極部を形成する場合には、レーザ光の焦点の角度を制御する必要がないので、簡便である。
「第3実施形態」
<導電パターン形成基板>
本発明の導電パターン形成基板の第3実施形態について図23及び図24を参照して説明する。
本実施形態の導電パターン形成基板30は、絶縁性基材11の第1面11aのみに導電パターンが形成されたものであり、第1実施形態の導電パターン形成基板10と同様に、絶縁性基材11と透明絶縁接着層12と透明導電層13及び透明非導電層14と引き回し配線15と絶縁層16とを備える。
本実施形態においては、絶縁性基材11の第1面11aに透明絶縁接着層12が複数形成され、各透明絶縁接着層12に、櫛歯状の導電パターンを有する電極ユニット50が形成されている。すなわち、本実施形態では、電極ユニット50を複数有している。
また、絶縁性基材11の第1面11aに引き回し配線15が形成され、その引き回し配線15に透明導電層13が接触している。透明絶縁接着層12は透明導電層13及び透明非導電層14よりも表側に配置されている。
本実施形態においても、絶縁層16は、絶縁性基材11、透明絶縁接着層12、透明導電層13、透明非導電層14及び引き回し配線15を被覆するように形成されている。
本実施形態においては、各電極ユニット50における櫛歯状の電極パターンは、透明導電層13からなる2つの櫛歯電極部51,52を有する。電極ユニット50における櫛歯電極部以外の部分は透明非導電層14である。
各櫛歯電極部51,52は、複数の歯部51a,52aと、該複数の歯部51a,52aを連結する連結部51b,52bとからなる。歯部51a,52aはX方向に沿って形成され、連結部51b,52bはY方向に沿って形成されている。
2つの櫛歯電極部51,52は、各々の歯部51a,52aが交互に平行に配列されるように配置されている。2つの櫛歯電極部51,52が互いに接触することはない。
各連結部51b,52bには引き回し配線15が接続されている。
本実施形態における絶縁性基材11の材質は、第1実施形態における絶縁性基材11の材質と同様である。
本実施形態における透明絶縁接着層12の材質は、第1実施形態における透明絶縁接着層12の材質と同様である。
本実施形態における透明導電層13の材質は、第1実施形態における透明導電層13の材質と同様である。
本実施形態における透明非導電層14の材質は、第1実施形態における透明非導電層14の材質と同様である。
本実施形態における引き回し配線15の材質は、第1実施形態における引き回し配線15の材質と同様である。
本実施形態における絶縁層16の材質は、第1実施形態における絶縁層16の材質と同様である。
<導電パターン形成基板の製造方法>
上記導電パターン形成基板30を製造する第5製造方法について説明する。
導電パターン形成基板30の第5製造方法は、転写用シートを用いて導電パターン形成基板30を製造する方法であって、引き回し配線形成工程と導電パターン形成工程と接着工程と硬化工程と絶縁層形成工程とを有する。また、導電パターン形成工程後に接着工程を有し、接着工程後に硬化工程を有し、硬化工程後に絶縁層形成工程を有する。本実施形態では、絶縁性基材11に引き回し配線15を形成した後に、導電パターンが形成された転写用シートを絶縁性基材11に接着するため、引き回し配線形成工程を接着工程前に終了させておく。
[引き回し配線形成工程]
第5製造方法における引き回し配線形成工程は、図25に示すように、転写用シートが接着されていない絶縁性基材11の第1面11a側に引き回し配線15を形成する工程である。引き回し配線15の形成方法は、第1製造方法における引き回し配線15の製造方法と同様である。
[導電パターン形成工程]
第5製造方法における導電パターン形成工程では、図26に示すような、透明導電層13と支持用樹脂層12bとからなる転写用シート37を用いる。すなわち、透明導電層13にレーザ光をパターン状に照射して透明導電層13をエッチングして導電パターンを形成する。第1製造方法と同様に、透明導電層13のレーザ光が照射された部分は、透明樹脂が溶融することなく導電性極細繊維が蒸発、除去されて空隙が形成される。この空隙では、導電性極細繊維同士の接触がなく、導電ネットワークが断絶しているため、絶縁部(透明非導電層14)となる。
導電パターン形成工程におけるレーザ光照射条件は、第1製造方法におけるレーザ光照射条件と同様である。
第5製造方法における導電パターン形成工程では、エッチングによって、複数の電極ユニット50を形成した後に、電極ユニット50を形成した転写用シート37を切断して、各電極ユニット50に分割する(図27参照)。
[接着工程]
第5製造方法における接着工程は、図28及び図29に示すように、電極ユニット50ごとに分割した転写用シート37を絶縁性基材11に接着する工程である。具体的には、絶縁性基材11の第1面11aに、電極ユニット50ごとに分割した転写用シート37を密着させる。その際、櫛歯電極部51,52が引き回し配線15に接続されるように、電極ユニット50ごとに分割した転写用シート37を配置する。
本実施形態では、透明導電層13からなる櫛歯電極部51,52が引き回し配線15に接触しており、絶縁性基材11と支持用樹脂層12bとは直接接触しない。しかし、透明導電層13は絶縁性基材11及び支持用樹脂層12bよりも薄いため、支持用樹脂層12bを硬化させて透明絶縁接着層12にした際には、透明導電層13及び透明非導電層14のアンカー効果が生じ、絶縁性基材11に対して接着力が生じる。
[硬化工程]
第5製造方法における硬化工程は、接着工程後に、絶縁性基材11に接着した転写用シート37の支持用樹脂層12bに活性エネルギー線を照射し、硬化させて透明絶縁接着層12にする工程である。
硬化条件は、第1製造方法における硬化条件と同様である。
[絶縁層形成工程]
第5製造方法における絶縁層形成工程は、絶縁性基材11、透明絶縁接着層12、透明導電層13、透明非導電層14及び引き回し配線15を被覆するように絶縁層16を形成する工程である。絶縁層形成方法は、第1製造方法における絶縁層形成方法と同様である。絶縁層16を形成することによって、図23及び図24に示すような導電パターン形成基板30が得られる。
(作用効果)
第3実施形態の導電パターン形成基板30の製造方法においても、導電性極細繊維を含む透明導電層13にレーザ光を照射し、導電性極細繊維を除去して透明非導電層14を形成するため、透明導電層13と透明非導電層14との高さの差(段差)を容易に0.2mm未満にできる。そのため、光学特性に変化が生じないため、導電パターンを視認不能にすることができ、静電容量式タッチパネルのセンサーシートとして好適な導電パターン形成基板を得ることができる。
「他の実施形態」
なお、本発明は、上記実施形態に限定されない。
例えば、第1実施形態及び第2実施形態において、絶縁性基材と転写用シートとは、面積及び形状を同一としてもよい。その場合には、図30に示すように、引き回し配線15は絶縁性基材11に接触せずに透明導電層13に接続される。
また、第1実施形態及び第2実施形態において、図31に示すように、絶縁性基材11の第1面11aに引き回し配線15を形成し、その引き回し配線15に透明導電層13を接触させてもよい。その場合、透明導電層13が引き回し配線15に接触するように転写用シート17を絶縁性基材11に貼合し、支持用樹脂層12bを硬化させればよい。この方法では、引き回し配線15のパターン形成にウェットエッチング又はドライエッチングを適用できるため、そのパターンの精細度を向上させることができる。図31の例でも、透明導電層13は絶縁性基材11及び透明絶縁接着層12よりも薄いため、硬化により透明絶縁接着層12を形成した際には、透明導電層13及び透明非導電層14にアンカー効果が生じ、絶縁性基材11に対して接着力が生じる。
上記の第3製造方法では、第1導電パターン形成工程及び第2導電パターン形成工程→第1接着工程及び第2接着工程→第1硬化工程及び第2硬化工程→第1引き回し配線形成工程及び第2引き回し配線形成工程の順でおこなったが、工程の順序を変更してもよい。すなわち、第1導電パターン形成工程→第1接着工程→第1硬化工程→第1引き回し配線形成工程の順でおこなった後に、第2導電パターン形成工程→第2接着工程→第2硬化工程→第2引き回し配線形成工程の順でおこなってもよい。
上記の第4製造方法では、第1接着工程及び第2接着工程→第1硬化工程及び第2硬化工程→第1導電パターン形成工程及び第2導電パターン形成工程→第1引き回し配線形成工程及び第2引き回し配線形成工程の順でおこなったが、工程の順序を変更してもよい。すなわち、第1接着工程→第1硬化工程→第1導電パターン形成工程→第1引き回し配線形成工程の順でおこなった後に、第2接着工程→第2硬化工程→第2導電パターン形成工程→第2引き回し配線形成工程の順でおこなってもよい。
透明絶縁接着層は、活性エネルギー線硬化型樹脂の硬化物からなっていなくてもよく、例えば、熱硬化型樹脂の硬化物、熱可塑性樹脂であっても構わない。透明絶縁接着層を熱硬化型樹脂の硬化物にする場合には、転写用シートの支持用樹脂層を熱硬化型樹脂とし、透明絶縁接着層を熱可塑性樹脂にする場合には、転写用シートの支持用樹脂層を熱可塑性樹脂とする。支持用樹脂層を熱硬化型樹脂とした場合には、加熱によって硬化させる。
透明絶縁接着層の端部近くに形成された透明導電層に接続された引き回し配線は、絶縁性基材に接触するように形成されても構わない。
また、本発明の導電パターン形成基板は、絶縁層を備えていなくても構わない。
10,20,30 導電パターン形成基板
11 絶縁性基材
12 透明絶縁接着層
12b,12e,12f 支持用樹脂層
12c 第1透明絶縁接着層
12d 第2透明絶縁接着層
13 透明導電層
13c 第1透明導電層
13d 第2透明導電層
14 透明非導電層
14c 第1透明非導電層
14d 第2透明非導電層
15 引き回し配線
15c 第1引き回し配線
15d 第2引き回し配線
16 絶縁層
17,18,19,37 転写用シート
50 電極ユニット
51,52 櫛歯電極部
51a,52a 歯部
51b,52b 連結部

Claims (5)

  1. 直径が0.3〜150nmの導電性極細繊維及び透明樹脂を含有する透明導電層と該透明導電層の一方の面に形成された支持用樹脂層とを備える転写用シートを用いて、絶縁性基材の少なくとも一方の面に導電パターンが形成された導電パターン形成基板を製造する方法であって、
    前記転写用シートの透明導電層をエッチングして導電パターンを形成する導電パターン形成工程と、該導電パターン形成工程後、絶縁性基材の少なくとも一方の面に、透明導電層に導電パターンが形成された転写用シートを接着する接着工程とを有し、
    前記導電パターン形成工程では、透明導電層にレーザ光をパターン状に照射して透明導電層をエッチングする、導電パターン形成基板の製造方法。
  2. 前記支持用樹脂層が活性エネルギー線硬化型樹脂からなり、前記接着工程後に、支持用樹脂層を活性エネルギー線の照射によって硬化させる硬化工程を有する、請求項1に記載の導電パターン形成基板の製造方法。
  3. 直径が0.3〜150nmの導電性極細繊維及び透明樹脂を含有する透明導電層と該透明導電層の一方の面に形成された支持用樹脂層とを備える転写用シートを用いて、絶縁性基材の少なくとも一方の面に導電パターンが形成された導電パターン形成基板を製造する方法であって、
    前記転写用シートを、該転写用シートの前記支持用樹脂層によって絶縁性基材の少なくとも一方の面に接着する接着工程と、該接着工程後、前記転写用シートの透明導電層をエッチングして導電パターンを形成する導電パターン形成工程とを有し、
    前記導電パターン形成工程では、透明導電層にレーザ光をパターン状に照射して透明導電層をエッチングする、導電パターン形成基板の製造方法。
  4. 前記支持用樹脂層が活性エネルギー線硬化型樹脂からなり、前記接着工程後に、支持用樹脂層を活性エネルギー線の照射によって硬化させる硬化工程を有する、請求項3に記載の導電パターン形成基板の製造方法。
  5. 絶縁性基材と、該絶縁性基材の少なくとも一方の面に形成された透明絶縁接着層と、該透明絶縁接着層の、絶縁性基材とは反対側の面に形成された透明導電層及び透明非導電層とを備え、前記透明導電層は、直径が0.3〜150nmの導電性極細繊維及び透明樹脂を含有し、導電パターンが形成されている導電パターン形成基板であって、
    前記透明導電層と前記透明非導電層との高さの差が0.2μm未満である、導電パターン形成基板。
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